JP2003274086A - 画像読み取り装置の検査方法 - Google Patents

画像読み取り装置の検査方法

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JP2003274086A
JP2003274086A JP2002068512A JP2002068512A JP2003274086A JP 2003274086 A JP2003274086 A JP 2003274086A JP 2002068512 A JP2002068512 A JP 2002068512A JP 2002068512 A JP2002068512 A JP 2002068512A JP 2003274086 A JP2003274086 A JP 2003274086A
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JP
Japan
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test pattern
inspection
image
mtf
origin
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JP2002068512A
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English (en)
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Kazuhiko Ichikawa
一彦 市川
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査時間を短縮する画像読み取り装置の検査
方法を提供する。 【解決手段】 検査プログラムは検査開始指示を受け付
けるとイメージスキャナに読み取り開始を指示し、イメ
ージスキャナに検査板のテストチャートの全面を1パス
で走査させる。テストチャートには、読み取り原点の位
置を検出するための点形状のマークが形成されている原
点テストパターンと、自然画からなる主観テストパター
ンと、走査線と平行な方向に明度が一様な明度テストパ
ターンと、MTFを検査するための細線からなるMTF
テストパターンと、明度がステップ変化している色ずれ
テストパターンとが形成されている。検査板を走査した
結果として得られる画像データは検査装置に入力され
る。ステップS120では、検査装置に入力された画像
データを検査プログラムで解析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り装置
の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿の光学像をイメージセンサに
入力し、イメージセンサで光学情報を電気信号に変換す
ることで原稿を読み取る画像読み取り装置として、イメ
ージスキャナ、ファクシミリ、複写機等が知られてい
る。一般に画像読み取り装置の製造時には、読み取り原
点の位置を検出する原点検査、出力画像のコントラスト
を評価するMTF(Modulation transfer function)検
査、明度が一様な画像に対応する出力画像の濃淡の一様
性検査、オペレータによる出力画像の主観的な検査等を
全数について実施している。
【0003】特開2001−274941号公報及び特
開2001−274955号公報には、画像読み取り装
置の検査工程を簡素化するための技術として、検査項目
に応じた種々のパターンが形成された1つのテストチャ
ートを原稿台に載置して走査させることで画像読み取り
装置を検査する方法が開示されている。これらの公報に
よると、各検査項目に対応したパターン毎に走査線を往
復させてテストチャートを読み取らせ、その結果を画像
読み取り装置に接続したコンピュータで解析し、検査項
目毎に次の検査項目に進むか否かを判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、検査項目毎に
テストチャートを繰り返し読み取らせていたのでは全て
の検査項目に対応するパターンの入力を完了するまでに
要する時間が長くなる。一方、コンピュータ及びその周
辺装置のスループットやメモリの容量は年々増大してい
るので、各検査項目に対応したパターン毎に走査線を往
復させてテストチャートを繰り返し読み取らせ、画像読
み取り装置に接続したコンピュータを用いて各パターン
を表す画像データを個別に解析することが非効率になり
つつある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みて創作さ
れたものであって、検査時間を短縮する画像読み取り装
置の検査方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
み取り装置の検査方法は、読み取り原点の位置を検出す
るための点形状のマークが形成されている原点テストパ
ターンと、自然画からなる主観テストパターンと、走査
線と平行な方向に明度が一様な明度テストパターンと、
MTFを検査するための細線からなるMTFテストパタ
ーンと、明度が反復的に変化している色ずれテストパタ
ーンとが形成されているテストチャートを読み取らせて
画像読み取り装置を検査する方法であって、前記原点テ
ストパターンと、前記主観テストパターンと、前記明度
テストパターンと、前記MTFテストパターンと、前記
色ずれテストパターンとを画像読み取り装置に1パスで
読み取らせる入力工程と、前記原点テストパターンと、
前記明度テストパターンと、前記MTFテストパターン
と、前記色ずれテストパターンと、前記主観テストパタ
ーンとについて画像読み取り装置の出力を解析する解析
工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の画像読み取り装置の検査
方法によると、複数のテストパターンを画像読み取り装
置に1パスで読み取らせることにより、テストパターン
毎に走査線を往復させ複数パスでテストチャート全体を
読み取らせる場合に比べて走査線を移動させる時間を短
縮することができるため検査時間を短縮することができ
る。
【0008】請求項2に記載の画像読み取り装置は、点
形状のマークが形成されている原点テストパターンと、
自然画からなる主観テストパターンと、走査線と平行な
方向に明度が一様な明度テストパターンと、MTFを検
査するための細線からなるMTFテストパターンと、明
度が反復的に変化している色ずれテストパターンとが形
成されているテストチャートを読み取らせて画像読み取
り装置を検査する方法であって、前記原点テストパター
ンと前記主観テストパターンとを含むテストチャート上
の第一の連続領域を基本解像度より低い解像度の1パス
で画像読み取り装置に読み取らせる低解像度入力工程
と、前記明度テストパターンと、前記MTFテストパタ
ーンと、前記色ずれテストパターンとを含み前記第一の
連続領域と重複しないテストチャート上の第二の連続領
域を基本解像度の1パスで画像読み取り装置に読み取ら
せる高解像度入力工程と、前記原点テストパターンと、
前記主観テストパターンと、前記MTFテストパターン
と、前記色ずれテストパターンと、前記明度テストパタ
ーンとについて画像読み取り装置の出力を解析する解析
工程と、を含むことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の画像読み取り装置の検査
方法によると、互いに同一の解像度で読み取って解析で
きる複数のテストパターンを画像読み取り装置にまとめ
て1パスで読み取らせることにより、テストパターン毎
に走査線を往復させる場合に比べて走査線を移動させる
時間を短縮することができるため検査時間を短縮するこ
とができる。また、原点テストパターンと主観テストパ
ターンについては基本解像度より低い解像度で読み取ら
せ、明度テストパターンと、MTFテストパターンと、
色ずれテストパターンについては基本解像度で読み取ら
せることにより検査結果の信頼性を低下させることなし
に検査時間をさらに短縮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて本発明の
実施の形態を説明する。 (第1実施例)図2は、本発明の第一実施例に係るイメ
ージスキャナの検査方法に用いるハードウェアの構成を
示す模式図である。第一実施例に係る検査方法は、フラ
ットベッド型のイメージスキャナ40について、読み取
り原点の位置、出力画像の濃淡のレベルと一様性、MT
F、色ずれ、出力画像の主観評価等をイメージスキャナ
40に接続した検査装置42を用いて検査するものであ
る。
【0011】図3は、イメージスキャナ40の機械的構
成を示す模式的な断面図である。図4は、イメージスキ
ャナ40を示すブロック図である。以下、図3及び図4
に基づいて検査対象となるイメージスキャナ40の構成
を説明する。
【0012】原稿台62は、概ね矩形のガラス板等の透
明板で形成され、その盤面60に写真フィルム、写真、
印刷文書等の原稿が載置される。原稿台62はL字形の
原稿ガイド52によって図示しないケースに固定されて
いる。原稿ガイド52は原稿台62の盤面60の周囲に
互いに垂直に交わる段差面54、64を形成している。
段差面54はリニアイメージセンサ58の走査線に対し
て平行である。段差面54、64に原稿を当接させるこ
とにより、原稿台62の盤面60上で原稿を位置決めす
ることができる。
【0013】光源56は、蛍光管ランプ等の管照明装置
から構成され、キャリッジ74に搭載されている。光源
56は原稿の走査線近傍を照射する。縮小光学系80
は、ミラー72及びレンズ57で構成され、キャリッジ
74に搭載されている。縮小光学系80は、光源56に
照射された原稿の走査線上の反射光像をリニアイメージ
センサ58に縮小して結像させる。また、光源56の位
置を変えて原稿の透過光像をリニアイメージセンサ58
に結像させるようにしてもよい。
【0014】リニアイメージセンサ58は、RGB各色
の受光素子がそれぞれキャリッジ74の移動方向軸Aに
垂直な平面上で原稿台62の盤面60と平行に並ぶ姿勢
でキャリッジ74に搭載されている。RGB各色に対応
する各受光素子列は互いに離間している。リニアイメー
ジセンサ58はRGB各色について各1列の受光素子が
配列されているものでもよいし、2列以上の受光素子が
配列されているものでもよい。リニアイメージセンサ5
8は、縮小光学系80により結像される走査線上の光学
像を走査し、その光学像の濃淡に相関する電気信号を出
力する。リニアイメージセンサ58は、可視光、赤外
光、紫外光等、所定の波長領域の光を光電変換して得ら
れる電荷をフォトダイオード等の受光素子に一定時間蓄
積し、受光素子ごとの受光量に応じた電気信号をCCD
(Charge Coupled Device)、MOSトランジスタスイ
ッチ等を用いて出力する。
【0015】主走査駆動部98は、リニアイメージセン
サ58を駆動するために必要な駆動パルスをリニアイメ
ージセンサ58に出力する駆動回路である。主走査駆動
部98は、例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジ
ェネレータ等から構成される。
【0016】副走査駆動部96は、プーリ68に掛け渡
されてキャリッジ74に係止されたベルト70、ベルト
70を回転させるモータ66及び図示しない歯車列、駆
動回路等で構成されている。副走査駆動部96がキャリ
ッジ74をベルト70で牽引することで走査線がそれに
垂直な方向(副走査方向)に移動するため、二次元画像
の走査が可能となる。
【0017】AFE(Analog Front End)部82は、ア
ナログ信号処理部、A/D変換器等から構成される。ア
ナログ信号処理部は、リニアイメージセンサ58から出
力された電気信号に対して増幅、雑音低減処理等のアナ
ログ信号処理を施して出力する。A/D変換器は、アナ
ログ信号処理部から出力された電気信号を所定ビット長
のディジタル表現の出力信号に量子化して出力する。
【0018】ディジタル画像処理部84は、AFE部8
2から出力された出力信号に対し、ガンマ補正、画素補
間法による欠陥画素の補間、シェーディング補正、画像
信号の鮮鋭化等の処理を行って画像データを作成する。
尚、ディジタル画像処理部84で施す上記各種の処理
は、制御部86で実行するコンピュータプログラムによ
る処理に置き換えてもよい。ディジタル画像処理部84
で作成された画像データはインタフェース48(図2参
照)を介して検査装置42に転送される。
【0019】制御部86は、CPU88、ROM90及
びRAM92を備えている。CPU88はROM90に
記憶されたコンピュータプログラムを実行し、イメージ
スキャナの各部を制御する。ROM90はCPU88が
実行するコンピュータプログラムや各種のデータを記憶
しているメモリであり、RAM92はプログラムや各種
のデータを一時的に記憶するメモリである。以上、イメ
ージスキャナ40の構成を説明した。
【0020】検査板10は原稿台62の全面を覆う矩形
平板状の金属板である。図5は検査板10の表面に表さ
れたテストチャートを示す平面図である。検査板10の
表面には明度テストパターン38、第一色ずれテストパ
ターン36、第二色ずれテストパターン34、MTFテ
ストパターン26、及び主観テストパターン30が印刷
されたフィルムが貼付されている。
【0021】原点テストパターン16は、読み取り原点
の位置、走査線の傾き及び縮小光学系80の倍率を検査
するためのものである。原点テストパターン16には第
一白点11及び第二白点14が形成されている。第一白
点11及び第二白点14は、位置精度を向上させるた
め、黒色の金属素地12に形成された凹部に白色塗料を
充填して形成したものである。請求項に記載のマークに
相当する第一白点11は検査板10の左上角部近傍にお
いて検査板10の短辺及び長辺からそれぞれ所定距離離
れた位置に形成されている。原稿ガイド52を用いて検
査板10を原稿台62上に位置決めすると第一白点11
が原稿台62上で位置決めされるため、その状態で第一
白点11を読み取った画像上で第一白点11に対応する
位置を検出することで読み取り原点の位置を検査するこ
とができる。第一白点11及び第二白点14は検査板1
0の短辺と平行な方向に互いに所定距離だけ離間して並
んでいる。したがって検査板10の短辺を段差面54に
当接させた状態で第一白点11及び第二白点14を読み
取った画像上において第一白点11及び第二白点14を
結ぶ線分の傾きを検出することで原稿ガイド52の段差
面54に対する走査線の傾きを検査することができる。
また検査板10上で第一白点11と第二白点14の距離
は予め決まっているため、第一白点11及び第二白点1
4を読み取った画像上で第一白点11と第二白点14に
対応する2点間の距離を検出することで縮小光学系80
の倍率を検査することができる。
【0022】明度テストパターン38は、明度の再現性
及び一様性を検査するためのものである。明度テストパ
ターン38は検査板10の短辺に平行な白色、黒色、濃
い灰色、淡い灰色の4つの帯37で構成され、各帯37
の長手方向で明度が一様である。各帯37を読み取った
画像の濃淡を検出することで明度の再現性及び一様性を
検査することができる。
【0023】第一色ずれテストパターン36は、リニア
イメージセンサ58の受光素子の位置決め精度等に起因
するカラー画像の主走査方向の色ずれを検査するための
ものである。第一色ずれテストパターン36は検査板1
0の長辺と平行な黒色の太線が検査板10の短辺と平行
な方向に等間隔に白色の背景上に配列された図形であ
る。検査板10が原稿台62上で位置決めされると第一
色ずれテストパターン36は主走査方向で明度が反復的
に変化する。このとき、走査方向の明度は黒色の太線の
輪郭でステップ状に変化する。第一色ずれテストパター
ン36を読み取った画像について第一色ずれテストパタ
ーン36の輪郭線に対応する部分で彩度や色相の変化を
検出することでカラー画像の主走査方向の色ずれを検査
することができる。
【0024】第二色ずれテストパターン34は、走査線
を移動させるモータ66の制御等に起因するカラー画像
の副走査方向の色ずれを検査するためのものである。第
二色ずれテストパターン34は検査板10の短辺と平行
な黒色の太線が検査板10の長辺と平行な方向に等間隔
に白色の背景上に配列された図形である。検査板10が
原稿台62上で位置決めされると第二色ずれテストパタ
ーン34は副走査方向で明度が反復的に変化する。この
とき、副走査方向の明度は黒色の太線の輪郭でステップ
状に変化する。このため、第二色ずれテストパターン3
4を読み取った画像について第二色ずれテストパターン
34の輪郭線に対応する部分で彩度や色相の変化を検出
することでカラー画像の副走査方向の色ずれを検査する
ことができる。
【0025】MTFテストパターン26は、イメージス
キャナ40の解像度に応じて使い分けられる3つのMT
Fチャート20、22、24から構成されている。MT
Fチャート20、22、24は、細線の線幅及び間隔が
異なる点を除いて実質的に同一の構成である。MTFチ
ャート20は、検査板10の短辺と平行に等間隔で配列
された多数の細線からなる第一テストパターン18と、
検査板10の長辺と平行に等間隔で配列された多数の細
線からなる第二テストパターン28とで構成された帯状
の図形である。MTFチャート20の長手方向軸、すな
わち第一テストパターン18及び第二テストパターン2
8の配列方向軸は検査板10の短辺に対して平行であ
る。したがって、検査板10の短辺を段差面54に当接
させると、第一テストパターン18の細線は走査線と平
行になり、第二テストパターン28の細線は走査線と垂
直になり、第一テストパターン18と第二テストパター
ン28とは走査線と平行な方向に並ぶ。第一テストパタ
ーン18を読み取った画像のコントラストを検出するこ
とにより副走査方向のMTFを検査することができ、第
二テストパターン28を読み取った画像のコントラスト
を検出することにより主走査方向のMTFを検査するこ
とができる。
【0026】MTFチャート20上での第一テストパタ
ーン18及び第二テストパターン28の配置は、縮小光
学系80の特性に応じて決める。具体的には、縮小光学
系80の特性に関連して主走査方向のMTFが低くなる
傾向を持つ領域には、第二テストパターン28を配置
し、副走査方向のMTFが低くなる傾向を持つ領域には
第一テストパターン18を配置する。また、主走査方向
のMTF及び副走査方向のMTFの両方が低くなる傾向
を持つ領域については、その領域の中央に第一テストパ
ターン18と第二テストパターン28の境界が位置する
ように、第一テストパターン18及び第二テストパター
ン28の両方を配置することが望ましい。
【0027】主観テストパターン30は、検査装置42
のディスプレイにありのままの画像として出力し、イメ
ージスキャナ40の出力画像をオペレータの主観で検査
するためのものである。主観テストパターン30は人物
写真、風景写真等の自然画等で構成されている。
【0028】副走査テストパターン32は、原点から最
も離れた読み取り領域の近傍まで走査線を移動させたと
きの走査線の位置決め精度を検査するためのものであ
る。副走査テストパターン32は、検査板10の左下角
部に位置している。副走査テストパターン32は、第三
白点33及び第四白点31が形成されている。第三白点
33及び第四白点31は黒色の金属素地12に形成され
た凹部に白色塗料を充填して形成したものである。原点
テストパターン16と同様に、第三白点33及び第四白
点31は検査板10上の位置が予め決められているた
め、第三白点33及び第四白点31を読み取った画像上
で第三白点33及び第四白点31に対応する位置を検出
することで、原点から最も離れた読み取り領域の近傍ま
で走査線を移動させたときの走査線の位置決め精度を検
査することができる。
【0029】図2に示す検査装置42は、キーボード4
6等の入力装置、ディスプレイ44等の出力装置、小型
コンピュータを備えている。小型コンピュータは、図示
しないCPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備
え、ROM及びハードディスクに記録された検査プログ
ラムをCPUで実行することにより、イメージスキャナ
40のMTF検査を実施する。小型コンピュータのRA
Mは、検査装置42の全面をイメージスキャナ40の基
本解像度で読み取って得られる画像データの全体を記憶
できる容量とすることが望ましい。
【0030】図1は本発明の第一実施例に係るイメージ
スキャナの検査方法を示すフローチャートである。ステ
ップS100では、図3に示すように原稿台62に検査
板10を載置し、検査板10の端面を原稿ガイド52の
段差面54、64に当接させて検査板10を原稿台62
上に位置決めする。
【0031】ステップS110では、検査装置42のキ
ーボード46等を操作して検査プログラムに検査開始指
示を入力する。検査プログラムは検査開始指示を受け付
けるとイメージスキャナ40に読み取り開始を指示し、
イメージスキャナ40に検査板10のテストチャートの
全面を1パスで走査させる。このとき、検査プログラム
はイメージスキャナ40の解像度を基本解像度に設定す
る。検査板10を走査した結果として得られる画像デー
タは、インタフェース48を通じて検査装置42に入力
される。
【0032】ステップS120では、検査装置42に入
力された画像データを検査プログラムで解析する。具体
的には、以下のようにして各テストパターンに対応する
領域を個別に解析する。
【0033】原点テストパターン16に対応する領域に
ついて濃淡を解析することで第一白点11及び第二白点
14の位置を検出し、読み取り原点の位置、縮小光学系
80の倍率、走査線の傾きを数値化する。明度テストパ
ターン38に対応する領域について濃淡を解析すること
で明度テストパターン38を構成する帯毎に主走査方向
の濃淡の変化、濃淡値の平均、分散等を検出する。第一
色ずれテストパターン36、第二色ずれテストパターン
34及び主観テストパターン30に対応する領域につい
ては、これらの領域に対応する画像をディスプレイ44
に表示するために必要なデータフォーマットの変換等の
処理をする。MTFを検査するには、イメージスキャナ
40の基本解像度に応じたMTFチャート20、22、
24のいずれか1つについて、それに対応する領域を解
析すればよい。またMTFチャート20、22、24に
はそれぞれ第一テストパターン18及び第二テストパタ
ーン28が含まれているため、縮小光学系80の倍率に
基づいて第一テストパターン18及び第二テストパター
ン28に対応付ける領域を補正してもよい。副走査テス
トパターン32に対応する領域について濃淡を解析する
ことで第三白点33及び第四白点31の位置を検出し、
原点から最も離れた読み取り領域の近傍まで走査線を移
動させたときの走査線の位置決め精度を数値化する。
【0034】ステップS130では、ステップS120
で各テストパターンに対応する領域を個別に解析した結
果を検査装置42のディスプレイ44に表示する。読み
取り原点の位置、縮小光学系80の倍率、走査線の傾
き、濃淡値の平均及び分散、MTF、原点から最も離れ
た読み取り領域の近傍まで走査線を移動させたときの走
査線の位置決め精度については、例えばそれらを表すパ
ラメータを数値表示する。明度テストパターン38を解
析して得る主走査方向の濃淡値の変化については、例え
ばグラフ表示する。第一色ずれテストパターン36、第
二色ずれテストパターン34及び主観テストパターン3
0はそれぞれ画像としてディスプレイ44に表示する。
【0035】以上説明した第一実施例に係るイメージス
キャナの検査方法では、ステップS110で検査板10
のテストチャートを走査するとき、1パスでテストチャ
ートの全面を走査するため、1つのテストパターンを走
査するたびにキャリッジ74をホームポジションまで往
復させる場合に比べてキャリッジ74の移動距離が小さ
くなる。したがって、第一実施例に係るイメージスキャ
ナの検査方法によると、検査時間を短縮することができ
る。
【0036】(第二実施例)図6は、本発明の第二実施
例に係るイメージスキャナの検査方法に用いる検査板1
3を示す平面図である。
【0037】第二実施例に係る検査板13は、各パター
ンの配列と、MTFテストパターン26が1つのMTF
チャート20で構成されている点とが第一実施例と異な
る。主観テストパターン30は原点テストパターン16
に隣接する位置に配列されている。この配置の理由は、
各テストパターンを読み取るときに互いに同一の読み取
り条件で読み取るテストパターンを検査板13上でまと
めるためである。テストパターンのそれぞれの構成は第
一実施例と同一であるため、第一実施例と同一の符号を
付して説明を省略する。
【0038】図7は、本発明の第二実施例に係るイメー
ジスキャナの検査方法を示すフローチャートである。ス
テップS200では、原稿台62に検査板13を載置
し、検査板13の端面を原稿ガイド52の段差面54、
64に当接させて検査板13を原稿台62上に位置決め
する。
【0039】ステップS210では、検査装置42のキ
ーボード46等を操作して検査プログラムに検査開始指
示を入力する。検査プログラムは検査開始指示を受け付
けると原点テストパターン16及び主観テストパターン
30を含む読み取り領域と、基本解像度より低い解像度
とを設定してイメージスキャナ40に読み取り開始を指
示する。基本解像度より低い解像度を設定するのは、イ
ンタフェース48を通じた画像転送に要する時間と、イ
メージスキャナ40及び検査装置42における画像デー
タの処理時間とを短縮するためである。また、原点テス
トパターン16及び主観テストパターン30については
低い解像度で読み取ったとしても検査結果の信頼性が実
質的に低下しないからである。読み取り開始指示を受け
付けたイメージスキャナ40は、原点テストパターン1
6及び主観テストパターン30上で走査線を移動させ、
原点テストパターン16及び主観テストパターン30を
基本解像度より低い解像度の1パスで読み取り、その結
果得られる画像データをインタフェース48を通じて検
査装置42に転送する。
【0040】ステップS220では、原点テストパター
ン16及び主観テストパターン30の画像データを検査
プログラムで個別に解析する。具体的な解析手法につい
ては第一実施例と同様である。
【0041】ステップS230では、検査プログラムは
明度テストパターン38、色ずれテストパターン36、
34、MTFテストパターン26及び副走査テストパタ
ーン32を含む読み取り領域と、基本解像度とを設定し
てイメージスキャナ40に読み取り開始を指示する。
【0042】ステップS240では、明度テストパター
ン38、色ずれテストパターン36、34、MTFテス
トパターン26及び副走査テストパターン32の画像デ
ータを検査プログラムで個別に解析する。具体的な解析
手法については第一実施例と同様である。
【0043】ステップS250では、ステップS220
及びステップS240で解析した結果を検査装置42の
ディスプレイ44に表示する。具体的な表示手法につい
ては第一実施例と同様である。
【0044】以上説明した第二実施例に係るイメージス
キャナの検査方法では、検査板13のテストチャートを
走査するとき、原点テストパターン16及び主観テスト
パターン30を第一回目のパスで読み取り、それ以外の
テストパターンを第二回目のパスで読み取り、テストチ
ャートの全面を合計2回のパスで読み取る。したがっ
て、各テストパターンを全て別々のパスで読み取る場合
に比べてキャリッジ74の移動距離が小さくなる。した
がって、第二実施例に係るイメージスキャナの検査方法
によると、検査時間を短縮することができる。また、原
点テストパターン16及び主観テストパターン30を読
み取る第一回目のパスでは解像度を低く設定し、それ以
外のテストパターンを読み取る第二回目のパスでは解像
度を高く設定することで、検査のためにイメージスキャ
ナ40及び検査装置42で処理するデータ量を低減しつ
つ、検査結果の信頼性を維持することができる。
【0045】尚、本発明による検査方法では、イメージ
スキャナに限らず、ファクシミリ、複写機等の他の画像
読み取り装置についてMTFを検査することができる。
また、フラットベッド型に限らず、シートフィード型の
画像読み取り装置の検査に本発明を適用してもよい。そ
の場合、検査板に代えて、テストチャートが印刷された
シート等を用いればよい。また、検査装置42は、AF
E部82、ディジタル画像処理部84及びインタフェー
ス48を介して入力される画像データを解析している
が、AFE部82の出力を検査装置42に入力してもよ
いし、検査装置42に専用の入力回路を設けてリニアイ
メージセンサ58の出力を検査装置42に直接入力して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るイメージスキャナの
検査方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第一実施例に係るイメージスキャナの
検査方法に用いるハードウェアの構成を示す模式図であ
る。
【図3】本発明の第一実施例の検査対象となるイメージ
スキャナの機械的構成を示す模式的な断面図である。
【図4】本発明の第一実施例の検査対象となるイメージ
スキャナを示すブロック図である。
【図5】本発明の第一実施例に係る検査板を示す平面図
である。
【図6】本発明の第二実施例に係る検査板を示す平面図
である。
【図7】本発明の第二実施例に係るイメージスキャナの
検査方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、13 検査板 11 第一白点(マーク) 16 原点テストパターン 26 MTFテストパターン 30 主観テストパターン 32 副走査テストパターン 34 第二色ずれテストパターン 36 第一色ずれテストパターン 38 明度テストパターン 40 イメージスキャナ(画像読み取り装置) 42 検査装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取り原点の位置を検出するための点
    形状のマークが形成されている原点テストパターンと、
    自然画からなる主観テストパターンと、走査線と平行な
    方向に明度が一様な明度テストパターンと、MTFを検
    査するための細線からなるMTFテストパターンと、明
    度が反復的に変化している色ずれテストパターンとが形
    成されているテストチャートを読み取らせて画像読み取
    り装置を検査する方法であって、 前記原点テストパターンと、前記主観テストパターン
    と、前記明度テストパターンと、前記MTFテストパタ
    ーンと、前記色ずれテストパターンとを画像読み取り装
    置に1パスで読み取らせる入力工程と、 前記原点テストパターンと、前記明度テストパターン
    と、前記MTFテストパターンと、前記色ずれテストパ
    ターンと、前記主観テストパターンとについて画像読み
    取り装置の出力を解析する解析工程と、を含むことを特
    徴とする画像読み取り装置の検査方法。
  2. 【請求項2】 点形状のマークが形成されている原点テ
    ストパターンと、自然画からなる主観テストパターン
    と、走査線と平行な方向に明度が一様な明度テストパタ
    ーンと、MTFを検査するための細線からなるMTFテ
    ストパターンと、明度が反復的に変化している色ずれテ
    ストパターンとが形成されているテストチャートを読み
    取らせて画像読み取り装置を検査する方法であって、 前記原点テストパターンと前記主観テストパターンとを
    含むテストチャート上の第一の連続領域を基本解像度よ
    り低い解像度の1パスで画像読み取り装置に読み取らせ
    る低解像度入力工程と、 前記明度テストパターンと、前記MTFテストパターン
    と、前記色ずれテストパターンとを含み前記第一の連続
    領域と重複しないテストチャート上の第二の連続領域を
    基本解像度の1パスで画像読み取り装置に読み取らせる
    高解像度入力工程と、 前記原点テストパターンと、前記主観テストパターン
    と、前記MTFテストパターンと、前記色ずれテストパ
    ターンと、前記明度テストパターンとについて画像読み
    取り装置の出力を解析する解析工程と、を含むことを特
    徴とする画像読み取り装置の検査方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199519A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取り装置及び清掃シート
JP2014183343A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置及びプログラム

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