JP2003274069A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003274069A
JP2003274069A JP2002073371A JP2002073371A JP2003274069A JP 2003274069 A JP2003274069 A JP 2003274069A JP 2002073371 A JP2002073371 A JP 2002073371A JP 2002073371 A JP2002073371 A JP 2002073371A JP 2003274069 A JP2003274069 A JP 2003274069A
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JP2002073371A
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Hideaki Nagahara
英明 永原
Takayuki Nishinohara
隆行 西ノ原
Katsumi Obana
克己 小花
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部で発生するノイズの影響を受けないよう
にして外部との情報を確実に行えるようにする。 【解決手段】 ファクシミリ装置121は、原稿Dの画
像情報を読み取る原稿読取部12と、装置の操作状態を
表示する表示ユニット14と、原稿読取部12と表示ユ
ニット14との間に位置して、表示ユニット14を制御
する主制御基板71と、外部装置と情報の送受信をする
無線ユニット77と、主制御基板71をシールドするシ
ールドシート120とを備えて、シールドシート120
が、主制御基板71から発する放射ノイズを遮蔽するよ
うになっているため、無線ユニットがノイズの影響を受
けることなく、無線ユニットの機能を充分に発揮して、
外部との情報の送受信を確実に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報が表示可能な
液晶ディスプレイ(LCD)等の表示部を有する操作部
ユニットを備え、画像の読取と記録との少なくとも一方
が可能な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置には、複写機、プリンタ、
ファクシミリ、画像読取機、及びこれらの複合機等があ
る。
【0003】図10に従来の画像処理装置の一例である
ファクシミリ装置を示す。操作部301は、内部にLC
Dモジュール302が組み込まれている。従来のファク
シミリ装置310には、16×1行あるいは2行程度の
表示が可能なLCDモジュールを採用しているタイプの
ものがある。
【0004】LCDモジュール302から操作部基板3
03に信号を伝達するLCDフレキ304は、操作部基
板303にコネクタ308で接続されている。一方、こ
のファクシミリ装置301は、本体装置カバー311の
底部に開口部311aを有している。その開口部311
aには、取り外し可能な底板306で塞がれている。底
板306には、主制御基板305,不図示の電源部、網
制御部等を取り付けてある。主制御基板305には、本
装置全体の動作を制御する不図示のCPUと、各種プロ
グラムや各種データを格納した2つのROM307a,
307b等を設けてある。操作部基板303と主制御基
板305との間のデータや情報のやり取りは、不図示の
ケーブル、あるいはフレキブル基板(以下、「フレキ」
という)等によって行っている。
【0005】しかし、最近のファクシミリ装置を初めと
する情報端末装置のLCDなどに使用する表示装置は、
例えば、縦240ドット、横320ドット等の大型化に
なっている。情報端末装置は、電話回線を通じて交わさ
れる情報を大型の表示装置に表示して、場合によっては
表示した情報の中から必要な情報をユーザに選択させ
て、新たに情報をユーザが入手することができるように
している。このため、情報端末装置は、操作性向上のた
め、交わされる情報を瞬時に表示装置に表示する必要が
ある。
【0006】また、最近のファクシミリ装置には、受信
した画像を紙に記録することなくLCDをはじめとする
画像表示装置に表示する機能を備えたものもある。この
ような装置は、限られた表示装置サイズに受信画像を、
すべて、例えば、A4サイズの画情報すべてを表示する
ような場合、縮小表示する必要がある。しかし、受信画
像を縮小表示すると、ユーザが画像を認識しにくくな
る。このため、最近のファクシミリ装置は、適切なサイ
ズにして部分的に表示して、ユーザが画面をスクロール
することにより受信した画像全体を把握できるようにな
っている。このため、従来のファクシミリ装置は、スク
ロールさせた画像をスムーズに移動しながら表示させる
必要があり、多量のデータを操作部基板303と主制御
基板305との間で素早くやり取りする必要がある。
【0007】このように、多量のデータを素早くやり取
りする必要がある画像処理装置は、表示装置と制御基板
とが離れていることが多く、その分、ケーブルの長さが
長くなり、放射ノイズ等を低減させることが困難であっ
た。
【0008】このような事情から、最近の画像処理装置
は、大型LCDモジュールを操作部上に配置し、かつ主
制御基板を操作部内のLCDモジュール近傍に配置する
レイアウトのものが多くなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レイアウトを
変えても、ドット数が多く、カラー表示を行うLCDモ
ジュールに対しては、かなり多くのデータを高速でやり
取りする必要があり、放射ノイズ等ノイズが発生するこ
とが多かった。
【0010】また、ファクシミリ機能と電話機能を備え
た画像処理装置は、このノイズが装置本体である電話の
親機とコードレス子機との間の通信に悪影響を与えて、
コードレス子機を用いて通話した場合の音質が悪くなる
ことがあった。また、コードレス子機の通話可能距離が
短くなってしまうこともあった。
【0011】本発明は、内部で発生するノイズの影響を
受けないようにして外部との情報を確実に行える画像処
理装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像処理装置は、被記録部材の画像情報を
読み取る画像読取ユニットと、装置の操作状態を表示す
る表示手段と、前記画像読取ユニットと前記表示手段と
の間に位置して、前記表示手段を制御する表示制御手段
と、外部装置と情報の送受信をする無線手段と、前記表
示制御手段をシールドするシールド手段と、を備えてい
る。
【0013】本発明の画像処理装置の前記表示制御手段
は、前記無線手段を制御する通信制御部を有している。
【0014】本発明の画像処理装置は、シートに画像を
形成する画像形成ユニットを備え、前記表示制御手段
は、前記無線手段を制御する通信制御部と、前記画像形
成ユニットの画像情報を処理する画像処理部とを有して
いる。
【0015】本発明の画像処理装置の前記表示制御手段
は、装置全体を制御するようになっている。
【0016】本発明の画像処理装置の前記シールド手段
は、前記表示制御手段のグランド部に電気的に接続され
ている。
【0017】本発明の画像処理装置の前記無線手段は、
前記表示制御手段の下方に位置し、前記シールド手段
は、前記表示手段と前記表示制御手段との間に配設され
たシールドシートを有し、該シールドシートの端部は、
前記無線手段側に前記表示制御手段を回り込んでいる。
【0018】本発明の画像処理装置の前記無線手段は、
前記表示制御手段の下方に位置し、前記シールド手段
は、前記表示制御手段と前記無線手段との間に配設され
たシールドシートを有している。
【0019】本発明の画像処理装置は、前記装置を操作
する操作部材を有する操作パネルに前記表示手段を設
け、前記操作パネルと該操作パネルの背後に設けたカバ
ー部材とで前記表示制御手段と前記シールド手段とを収
納して操作部ユニットとしてある。
【0020】本発明の画像処理装置の前記表示手段は、
前記操作パネルに起倒可能に設けてある。
【0021】本発明の画像処理装置は、前記表示制御手
段に、装置を制御するプログラムデータ、各種データを
記憶する記憶部材を設け、前記操作部ユニットを装置本
体に対して開閉可能に設け、前記操作部ユニットで装置
本体を開いた状態で、前記記憶部材を交換可能にする蓋
部材を前記カバー部材に設けてある。
【0022】本発明の画像処理装置の前記操作部ユニッ
トは、前記操作部材を有する操作基板を収納し、前記操
作基板は前記表示制御手段に電気的に接続されている。
【0023】本発明の画像処理装置は、前記画像読取ユ
ニットの下位に、シートに画像を形成する画像形成ユニ
ットと、前記画像形成ユニットの下方に前記画像形成ユ
ニットを制御する画像形成制御手段と、装置に電源を供
給する電源基板と、装置を電話回線に接続する電話回線
制御基板と、前記無線手段とを備えている。
【0024】本発明の画像処理装置の前記表示手段は、
一万ドット以上のドットによって形成された液晶ディス
プレイを有している。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の画像処
理装置を図に基づいて説明する。
【0026】画像処理装置の一例であるファクシミリ装
置121は、記録媒体の画像を読み取って送信したり、
画像情報を受信して被記録媒体に画像を記録したりする
ことができるようになっている。さらに、このファクシ
ミリ装置121は、記録媒体の画像を読み取って、その
画像を被記録媒体に複写することもできるようになって
いる。さらに、本実施形態のファクシミリ装置121
は、電話機能も備えており、不図示の子機とも通話でき
るようになっている。
【0027】なお、被記録媒体には、普通紙、普通紙の
代用品であるプラスチック製の薄いもの、OHP用紙、
ロール巻きの長尺用紙を繰り出して切断処理したシート
等の記録紙、あるいは封筒等がある。また、記録媒体に
は、原稿、文字や絵等の画像を形成してある用紙等があ
る。以下、被記録媒体には記録紙を例に挙げて、また、
記録媒体には原稿を例に挙げて説明する。
【0028】(ファクシミリ装置の構造の概略)ファク
シミリ装置121の構造を、ファクシミリ装置121の
下部から概略説明する。装置本体16の最下部後方に
は、図3に示す電源基板79、コードレス子機基板20
7、第2の制御基板(以下「副制御基板」と言う)76
が取り付けられた底板74を配設してある。底板74の
上部には、装置本体16のフレームとして機能する下カ
バー24を配設してある。
【0029】下カバー24には、記録紙Pを1枚ずつに
分離して給送する自動給紙部(以下、「ASF(Aut
o Sheet Feeder)部」という)2及びこ
のASF部2から搬送された記録紙Pに画像を記録する
画像記録部3からなるプリンタユニット4と、装置本体
16に着脱自在に設けられて、装置本体16に装着した
ときには原稿読取部12の一部を形成するハンドスキャ
ナ5と、原稿Dを1枚ずつ分離して給送する自動原稿供
給部(以下、「ADF(Auto Document
Feeder)部」という)6と、このADF部6から
搬送された原稿Dを原稿読取部12や装置本体外へ搬送
する原稿搬送部7とを取り付けてあり、これらによって
下カバーユニット8が構成されている。
【0030】下カバーユニット8の上部には、装置本体
16の外装および原稿搬送路107の下側のガイドを構
成する上カバーユニット9を配設してある。上カバーユ
ニット9の上方には、装置本体16の操作を行う操作ボ
タン13類や装置の状態を示す表示ユニット14を有す
る操作パネル部10と原稿搬送路の上側ガイドとして機
能するカバー部材であるADFフレームユニット11と
を一体にして形成した操作部ユニット15を回動自在に
取り付けてある。表示ユニット14の表示部は、一万ド
ット以上のドットによって構成されている。
【0031】(ファクシミリ装置の制御系)次に、ファ
クシミリ装置の制御系を図9に示すブロック図に基づい
て説明する。
【0032】制御系は、ファクシミリ装置121の第1
の制御基板(以下、「主制御基板」と言う)71、電話
機に接続するネットワーク・コントロール・ユニット
(NCU(Network Control Uni
t))73、203、操作部15,205から入力した
内容等を表示する表示部14,206、及び周辺コンピ
ュータからのデータを得るUSBコネクタ76b等を備
え、主に記録系を制御する副制御基板76を備えてい
る。
【0033】主制御基板71は、以下に説明するように
少なくとも通信の制御を行う通信制御手段や画像処理を
行う画像情報処理手段を備えている。主制御基板71
は、ファクシミリ装置121全体の制御を行うCPU7
1a1と、各種プログラムや各種データ等を格納したR
OM71a2と、上記CPU71a1のワークエリアと
して使用されるとともに、各種データの一時保存を行う
RAM71a3と、ファクシミリデータをデジタルから
アナログに、アナログからデジタルに変調、復調するF
AXモデム基板ユニット71e等を有している。
【0034】また、ASIC71bは、読み取り画像デ
ータの各ラインのイメージを格納するラインメモリを含
んでいる。ASIC71bは、本ファクシミリ装置12
1が原稿Dの読取送信、若しくは記録紙Pに複写を行う
とき、原稿Dを読み取る原稿読取部12からの1ライン
分のイメージデータを格納し、かつ画像データの受信の
場合には復号化された1ライン分のデータを格納するよ
うになっている。上記ラインメモリを含むASIC71
bに格納された画像データは、CPU71a1を通っ
て、記録系制御コードを追加して副制御基板76に配置
したCPU76a1に出力されて、CPU76a1、A
SIC76a2によって記録系制御コードを解読され、
最後に、プリンタで印字できるようにデータ変換され
て、記録紙Pに画像として記録される。
【0035】また、符号化/復号化部71cは、送信す
る画像情報を、MH符号化等により符号化したり、受信
した符号化画像データを復号化したりして、イメージデ
ータに変換するようになっている。バッファメモリ71
dは、送受信された符号化画像データを格納するように
なっている。
【0036】また、本実施形態の制御系は、FAXモデ
ム基板ユニット71e以外に、もう1つのモデムを備え
ている。そのもう1つのモデムは、データモデム71f
である。このデータモデム71fは、電話回線を通じて
やり取りされるファクシミリ以外の情報を外部装置と電
話回線を通じてやり取りするようになっている。やり取
りされた情報の中で表示に関係する情報は、操作性の面
から高速でデータの転送をする必要がある。このため、
本実施形態の制御系は、表示に関するデータを、主制御
基板71から直接、表示部206へ転送できるようにな
っている。
【0037】さらに、本実施形態のファクシミリ装置1
21は、子機電話としてコードレス電話を使用すること
ができるようになっている。このため、子機電話内のコ
ードレス子機基板207が、主制御基板71内のASI
C71bと結線されている。
【0038】ASIC71b、符号化/復合化部71
c、バッファメモリ71d、及びFAXモデム基板ユニ
ット等は、ファクシミリ通信制御部(通信制御部)を構
成している。CPU71a1,ROM71a2,RAM
71a3、ASIC71b、符号化/復合化部71c等
は、画像処理部を構成している。
【0039】(ファクシミリ装置のプリンタとしての制
御部)次に、本実施形態のファクシミリ装置121をプ
リンタとして用いた場合の記録制御について説明する。
まず、周辺コンピュータからデータ、及び記録系制御コ
ードが、USBコネクタ76bによってファクシミリ装
置121内に取り込まれる。そして、そのデータ、及び
記録系制御コードが副制御基板76のCPU76a1に
出力されて、CPU76a1、ASIC76a2が記録
系制御コードを解読する。これによって、画像記録部3
で記録紙Pにプリント記録が行われる。このとき、主制
御基板71のCPU71a1は、プリント記録の制御を
行わないようなっている。このようにすることによっ
て、ファクシミリ制御と記録系制御との切り分けを行
い、制御を単純化している。
【0040】また、副制御基板76上には、記録モータ
を駆動する記録モータドライバ76dを実装してある。
記録モータドライバ76dは、副制御基板76のCPU
76a1からの制御信号に基づいて記録モータを駆動す
るようになっている。一方、ファクシミリ装置121の
構造の都合上、読取モータを駆動する読取モータドライ
バ76cも副制御基板76上に実装してある。読取モー
タドライバ76cは、主制御基板71からの制御信号に
基づいて読取モータを駆動するようになっている。
【0041】電源供給に関しては、電源基板79を副制
御基板76に電気的に接続してある。主制御基板71へ
の電源供給は副制御基板76を通じて行われるようにな
っている。
【0042】(ファクシミリ装置のプリンタ(記録)部
分)次に、ファクシミリ装置121の記録動作を説明す
る。図1、図2において、記録紙Pは、記録紙搬送路1
17に沿って矢印Sの方向へ搬送されるようになってい
る。記録紙積載トレイ26は、装置本体16に着脱自在
に設けられて、ASF部2にセットされた記録紙Pの後
端が垂れ下がらないように支持している。記録紙積載ト
レイ26のカバーである記録紙カバー27は、ADF部
6にセットした原稿Dのトレイとしても使用されるよう
になっている。記録紙挿入口である開口部29は、記録
紙Pを装置本体16に受け入れるため開口している。
【0043】圧板30は、圧板30の支点30aを中心
に上下方向に回動自在に装置本体16に設けてある。圧
板30の上面30bには複数枚の記録紙Pが積載載置さ
れるようになっている。押圧ばね31は、この圧板30
を上方へ押圧して回動させるため下カバー24の上部に
設けてある。しかし、この圧板30は、初期状態におい
て、不図示の機構によって、押圧ばね31の押圧力に抗
して下方に保持されている。1対の記録紙幅スライダ3
2(他方は、図示省略)は、記録紙Pの搬送方向に対し
て交差する方向に位置調節自在に装置本体16に設けて
ある。記録紙幅スライダ32は、ユーザが記録紙Pの搬
送方向に対して交差する方向に位置を調整して、記録紙
Pの幅方向の動きを規制するようになっている。また、
移動させることによって記録紙Pの幅を揃えるようにな
っている。揃えられた記録紙は、開口部29に対して位
置規制されるようになっている。
【0044】ピックアップローラ33は、記録紙積載ト
レイ26にセットされた複数枚の記録紙Pを、1枚ずつ
に分離して搬送するようになっている。分離シート34
は、ピックアップローラ33によって記録紙Pが複数枚
重なって搬送されてきたとき、記録紙Pを分離して、1
枚の記録紙Pだけ、搬送されるようにしている。センサ
35は、1枚ずつ分離給送された記録紙Pの先端を検知
するようになっている。
【0045】インクカートリッジ36は、装置本体16
に着脱自在に設けられて、記録紙Pにインクを吐出して
画像を記録するようになっている。インクカートリッジ
36は、ガイドシャフト38に案内されて、記録紙Pの
搬送方向に対して交差する方向に往復動作するようにな
っている。給送ローラ39は、不図示の駆動源によって
回転するようになっている。この給送ローラ39には、
ピンチころ40が不図示のばねにより圧接して従動回転
するようになっている。さらに、給送ローラ39とピン
チころ40の下流側には、拍車41と、この拍車41に
圧接する排紙ローラ42とを配設してある。
【0046】(ファクシミリ装置のプリンタ(記録)動
作)以上の構成において、外部からのファクシミリ信
号、あるいは原稿読取部12からの読取信号が送られて
くると、不図示の記録紙搬送モータが始動する。記録紙
搬送モータの始動にともなって、圧板30は、不図示の
機構による保持状態を解除されて、圧板30に積載され
て開口部29に進入している記録紙Pの先端を上方へ持
ち上げる。また、ピックアップローラ33が時計方向に
回転する。この結果、圧板30に積載された複数枚の記
録紙Pの内、上層部の記録紙は、ピックアップローラ3
3に接して矢印Sの方向に搬送されて、下層部の記録紙
Pは分離シート34によって堰きとめられる。そして、
最上位の記録紙Pが1枚ずつ分離されて、画像記録部3
へと搬送される。
【0047】1枚に分離された記録紙Pの先端はセンサ
35によって検知される。センサ35の検知動作によっ
て、不図示のモータが所定ステップ数だけ回転する。記
録紙Pは、モータによって回転する給送ローラ39とピ
ンチころ40のニップ部に挟持されて搬送され、先端が
インクカートリッジ36の下の印字位置まで搬送される
と、給送ローラ39が一旦停止する。このとき、圧板3
0は初期状態に保持されて待機状態になる。
【0048】給送ローラ39が一旦停止して、記録紙P
も一旦停止すると、インクカートリッジ36が、ガイド
シャフト38を案内にして、不図示のモータによって記
録紙Pの搬送方向に対して交差する方向に1往復する。
インクカートリッジ36は、記録位置まで搬送されて停
止している記録紙Pにインクを吐出して画像を記録す
る。インクカートリッジ36には記録紙搬送方向に数ラ
イン分のインク吐出ノズルを設けてある。このため、イ
ンクカートリッジ36は、1回分の往復移動で数ライン
分の画像を記録紙Pに記録することができる。
【0049】インクカートリッジ36が1往復分動作終
了すると、上記不図示の記録紙搬送モータが回転して、
給送ローラ39が記録紙Pをインクカートリッジ36の
1往復で記録したライン数分だけ搬送する。そして、イ
ンクカートリッジ36が次の画像データを記録紙に引き
続いて記録する。以下、同様にして、インクカートリッ
ジ36の往復動作と記録紙Pの搬送動作との繰り返しに
よって、インクカートリッジ36によって、記録紙Pに
画像が記録される。
【0050】このようにして、ファクシミリ装置121
は、1頁分の画像データが終了するか、または、センサ
35が記録紙Pの後端を検知した後、上記不図示の記録
紙搬送モータが所定のステップ数だけ記録紙Pを搬送し
たところで、記録紙の後端が記録位置にくると記録紙1
頁分の記録動作を終了する。そして、ファクシミリ装置
121は、装置本体16の前面の下方に設けた開口部4
3に記録紙Pを排出して一連の記録動作を終了する。フ
ァクシミリ装置121は、次頁の画像データがあれば、
上記の一連の動作を繰り返して、次の記録紙に画像を記
録する。
【0051】(ファクシミリ装置の原稿読取部に関する
構成)次に、ファクシミリ装置121の読取動作を説明
する。原稿Dは、原稿をセットするための開口部44に
セットされ、かつセットされた原稿Dの幅を規制する原
稿スライダ45により所定の位置にセットされるように
なっている。センサ46は、原稿Dの有無を検知するよ
うになっている。ADF部6は、原稿Dを1枚ずつ搬送
するようになっている。ADF部6は、分離ローラ4
7、支点48aを中心に回動可能に設けられた分離片4
8、及び分離片48を反時計方向に付勢するばね50等
を有して、分離片48によって原稿Dを分離ローラ47
に圧接するようになっている。原稿Dは、ADF部6に
よって、矢印E方向に1枚ずつに分離されて搬送され
る。
【0052】給送ローラ49には、この給送ローラ49
に対向する給送ころ51が板ばね52によって圧接して
いる。給送ローラ49の下流側には、原稿読取部12を
設けてある。原稿読取部12は、原稿Dの画像情報をセ
ンサ部が直接接触して読み取るコンタクトイメージセン
サ(CIS)53と、このCIS53に対向する位置に
設けた読取り白基準板54等で構成されている。CIS
53は、原稿Dを読み取る前に、白基準板54の白基準
を読み取って読取信号の出力レベルの補正を行い、原稿
を読み取っているとき、原稿Dの上方(裏側)から自重
で乗り原稿Dのばたつきを防止するようになっている。
【0053】CIS53の下流側には、排紙ローラ55
とローラ55aとを対向圧接して配設してある。排紙ロ
ーラ55は、不図示のバネにより下から加圧されたハン
ドスキャナ5によりローラ55aに圧接されて従動回転
するようになっている。また、CIS53の下流側に
は、ハンドスキャナ5の装置本体1への着脱状態を検知
するセンサ56も設けてある。
【0054】(ファクシミリ装置の原稿読取部に関する
動作)ユーザがADF部6の開口部44に原稿Dをセッ
トすると、センサ46は原稿Dのセット完了を検知す
る。これに続いて、ユーザが操作パネル部10に設けた
読取開始ボタン(不図示)を押すと、不図示の読取モー
タが始動して、分離ローラ47が、図1、図2において
反時計方向に回転する。この結果、原稿Dは、反時計方
向に回転する分離ローラ47と、この分離ローラ47に
圧接する分離片48とによって捌かれながら、最下層の
1枚の原稿のみ、分離されて原稿読取部12へ搬送され
る。
【0055】このようにして、ADF部6で分離された
原稿Dは、給送ローラ49と給送ころ51とのニップ部
に導かれて、挟持されて搬送される。給送ローラ49付
近に設けた不図示のセンサにより原稿の先端が検知され
ると、不図示の読取モータは所定のステップ数回転した
後、停止する。原稿Dは、CIS53の上流側の所定の
位置に停止する。その後、CIS53が白基準板54の
シェーディングデータを読み取り、読取信号の出力レベ
ルの補正を行う。そして、不図示の読取モータが再度回
転して、原稿Dを所定のステップ数だけ搬送し、CIS
53の読取ラインに到達させる。その後、CIS53
は、原稿Dの下面を1ラインずつ順次読み取る。読み取
りを終えた原稿Dは、排紙ローラ55とローラ55aの
ニップ部に導かれて挟持搬送され、装置本体16の前面
に設けた開口部57から機外へ排出される。
【0056】原稿Dが複数枚セットされているとき、セ
ンサ46が原稿無しを検知するまで、不図示の読取モー
タが回転して、ADF部6が原稿Dを1枚ずつ分離・搬
送し、CIS53が画像データを読み取る動作を繰り返
す。
【0057】(操作パネル部の構成)次に、操作パネル
部10の構成を説明する。操作パネル部10のユーザイ
ンタフェースは、操作ボタン13と表示ユニット14等
で構成されている。
【0058】操作ボタン13は、電話番号の入力やファ
クシミリ送信、受信、その他の機能などを行うために設
けてある。操作ボタン13は、キートップ58と、ゴム
キー59と、操作基板60とで構成されている。ゴムキ
ー59は、スイッチとしての機能と、ボタンの操作感
(クリック力)を与える機能とを備えている。操作基板
60には、ゴムキー59の裏面に印刷された不図示のカ
ーボンに対して接触/非接触状態でキーのON/OFF
の切り替えをするカーボンパターンを印刷してある。操
作基板60は操作部ユニットを制御するようになってい
る。
【0059】表示ユニット14は、電話番号や装置の状
態、例えば「ファクシミリ送信中」などを表示してユー
ザに報せるようになっている。表示ユニット14は、操
作パネル部筐体61に回転自在に軸支してある。
【0060】これにより、例えば、ユーザが立った状態
で操作する場合、表示ユニット14を一番見やすい角度
に倒してファクシミリ装置121を操作することができ
る。また、椅子に座ってファクシミリ装置を操作する場
合、表示ユニット14を起こすことで、見やすい角度に
することができる。さらに、表示ユニット14を起こし
たことで、離れた位置からでも表示ユニット14の表示
内容を確認することができる。例えば、発信人番号通知
の電話がかかってきたときなど、ファクシミリの傍に行
かなくても、離れた位置で確認することができる。本実
施形態の表示ユニット14はカラー表示できる縦240
ドット、横320ドットのフルドット液晶ディスプレイ
(LCD)を用いている。
【0061】表示ユニットの構成を説明する。図2にお
いて、表示ユニット14は、外装であり、かつ内部部品
を保持しているLCD下カバー62及びLCD上カバー
63と、バックライトの光源になる不図示のLEDと、
このLEDが実装されている不図示のLED基板と、L
EDの光をLCDモジュールの裏面に導くためのアクリ
ルなどの透明樹脂で成形した導光板64と、この導光板
64によって導いた光を拡散して均一に発光する拡散シ
ート65と、情報を表示するLCDモジュール(LCD
モジュール)66と、外部からの静電気の避雷針になる
アースシート67と、LCDモジュール66の表面を覆
う透明樹脂のクリアカバー68と、LCD上カバー63
と一体に成型した操作ボタン69と、この操作ボタン6
9に対向するスイッチ70を実装されたスイッチ基板9
0等で構成されている。
【0062】図3に示す表示ユニット14のLCDの真
下には5つの操作ボタン69を配設してある。LCDの
表示部の下側には、操作ボタン69に対応する位置に文
字が必要に応じて表示される。表示された文字に対応す
るキーを操作することによって、LCDの表示内容を選
択することができるようになっている。
【0063】(ファクシミリ装置全体の電装のレイアウ
ト)次に、ファクシミリ装置全体の電装のレイアウトを
説明する。図4は操作部ユニット15の分解斜視図であ
る。図5は底板ユニット1の分解斜視図である。図6は
装置本体16から底板ユニット1を外したときのファク
シミリ装置の斜視図である。
【0064】なお、各図における左右は、ファクシミリ
装置121をユーザが使用するとき、ファクシミリ装置
121に向き合ったときの左側をファクシミリ装置12
1の左側、右側を右側とする。したがって、図3、図4
は、ファクシミリ装置121を正面から見た図であるか
ら、図の左側がファクシミリ装置121の左側になる。
また、図6は、ファクシミリ装置121を裏側から見た
図であるから、図の左側がファクシミリ装置121の右
側になる。
【0065】図4に示す、表示部を含む装置全体を制御
する(画像記録3の動作制御以外の制御をする)主制御
基板71は、図3に示す操作部ユニット15内で図4に
示す操作基板60の下側に取り付けてある。図2、図6
に示すように、ネットワーク・コントロール・ユニット
基板(以下、「NCU基板」という)73は下カバー2
4に取り付けてある。NCU基板73の取り付け位置
は、図2に示す、下カバー24と底板74とで形成した
空間A内の上方である。図6に示すように、NCU基板
73に実装されたモジュラー端子75は、装置後面に形
成した孔75aに係合するようになっている。
【0066】また、図5に示す、底板74は金属板であ
る。底板74には、画像記録部3の記録動作を制御する
副制御基板76と、無線ユニット77が実装されたコー
ドレス子機基板207と、各デバイスおよび各基板に電
気を供給する電源基板79とを締結してある。
【0067】副制御基板76に実装した、パーソナルコ
ンピュータ(PC)に接続するインタフェース(US
B)80を装置の側面に配置するため、副制御基板76
は手前側の右端(図5では後方側の左端)に配置してあ
る。コードレス子機基板207は、装置後方左側(図5
では手前右側)にあるアンテナ81と接続するため、後
方左側に配置してある。電源基板79は、電源ケーブル
82を装置後方(図5では手前側)から装置外に出すた
め、後方右側(図5では手前側左端)に配置してある。
図5に示す、アンテナ81は、底板74と絶縁するため
にアンテナホルダ83を介してコードレス子機基板20
7に締結してある。
【0068】次に、それぞれの基板の接続を図1、図
2、図4に基づいて説明する。表示ユニット14の手前
側の端面からは、LCDモジュール66に一体に形成し
たLCDフレキ84と、不図示のLED基板から出てい
るLEDケーブル85と、アースシート67に締結した
GNDケーブル86aと、スイッチ基板90に取り付け
たスイッチ基板フレキ87とが出ている。これらのケー
ブル85,86a、及びフレキ84,87は、操作パネ
ル部筐体61の孔61aを通って操作部ユニット15の
内部に収納してある。
【0069】LEDケーブル85とスイッチ基板フレキ
87は、操作基板60の裏面に実装したコネクタにそれ
ぞれ接続してある。LCDフレキ84は、操作基板60
と主制御基板71との隙間を通って、主制御基板71の
手前側の裏面に実装したコネクタに接続してある。ま
た、操作基板60と主制御基板71はフレキケーブル8
8によって接続してある。つまり、LCDモジュール6
6は、直接、主制御基板71に接続してある。不図示の
LED、スイッチ基板90は、操作基板60を介して主
制御基板71に接続してある。
【0070】このように、LCDモジュール66を主制
御基板71に直接接続してあると、カラー表示やFAX
受信データの表示など高密度なデータの表示や動画など
の高速なデータの表示において、LCDモジュール66
のノイズ等による影響を最小限にして、誤表示やロック
などを防ぐことができる。
【0071】また、前述したようにカラーのフルドット
LCDを用いているため、表示データを主制御基板71
上でデータを高速で作成しなければならない。これが放
射ノイズの一原因になっていた。さらに、このノイズが
無線ユニット77(図5参照)とコードレス子機との間
のデータのやり取りに悪影響を及ぼしていた。その対策
としてポリエステルフィルムにアルミシートを貼り付け
たシールドシート120を主制御基板71と操作基板6
0との間に入れてある。シールドシート120は、主制
御基板71の後端部120bでは、原稿搬送面側に折り
曲げてある。すなわち、無線ユニット77側に折れ曲が
っている。さらに、シールドシート120内のアルミシ
ートに取り付けられたケーブル120aを主制御基板7
1のグランドと電気的に導通させることにより主制御基
板71から発生するノイズを大幅に削減出来るとともに
無線ユニット77への影響を回避することができる。
【0072】なお、シールドシート120は、主制御基
板71と操作基板60との間に入れる代わりに、主制御
基板71の下面側に配設してもよい。すなわち、シール
ドシート120は、主制御基板71と無線ユニット77
との間に配設してもよい。この場合、後端部は必ずしも
折り曲げる必要がない。また、この場合においても、シ
ールドシート120内のアルミシートに取り付けられた
ケーブル120aを主制御基板71のグランドと電気的
に導通させることが好ましい。
【0073】GNDケーブル86aは底板74に接続し
てある。ハンドスキャナ5は伸縮可能にするためにらせ
ん状に成型したハンドスキャナケーブル89によって主
制御基板71に接続してある。ハンドスキャナケーブル
89はパネルカバー61の側面の切り欠き61bから装
置内部に収納してある。
【0074】主制御基板71の左側のエリアからは、主
制御基板71と各基板とを接続するフレキ及びケーブル
が出ている。すなわち、主制御基板71の左側のエリア
からは、図5に示す副制御基板76と接続する第1のフ
レキ91と、図6に示すNCU基板73に接続するフレ
キ92と、コードレス子機基板207に接続するフレキ
93と、図5に示す副制御基板76を介して電源基板7
9からの電気を主制御基板71に供給する電源ケーブル
94と、底板74に接続するGNDケーブル86bが出
ている。主制御基板71の右側のエリアには、図2に示
すハンドスキャナ5と図4に示す主制御基板71とを接
続するハンドスキャナケーブル89と、図4に示す主制
御基板71と図5に示す副制御基板76とを接続するケ
ーブル95とが接続してある。
【0075】また、図4に示す、ADFフレーム96
は、後方の両サイドに一体成型した1対の腕97(片方
は図示省略)によって、装置本体16に回動自在に取り
付けてある。ADFフレーム96は、基板71,60を
含む操作パネル部10と合体したとき、腕97の部分か
らフレキ91,92,93およびケーブル86a,86
b,86c,89,94,95が出るようになってい
る。具体的には、左側の腕からは3本のフレキ91,9
2,93と1本のケーブル94と3本のGNDケーブル
86a,86b,86cとが、右側の腕からは1本のケ
ーブル95が、右の側面からはハンドスキャナケーブル
89が出ている。これらのケーブルおよびフレキは、上
カバー98に形成した、上記腕97に係合して図3に示
す操作部ユニット15の回動中心となる部分に隣接して
形成した底板まで貫通する孔を通って、図6に示す、下
カバー24の裏面の孔24a,24bから底板74側に
出ている。
【0076】操作部ユニット15から出たケーブルおよ
びフレキは、左右2つの経路を通って対向する基板に接
続してある。さらに、左側の孔24a(図6参照、図6
では右側)は、壁で仕切られて2つに分かれており、G
NDケーブル86a,86b,86cとその他のケーブ
ルの経路を分離している。
【0077】また、図6に示す下カバー24からは、ハ
ンドスキャナ5の装着状態を検出する不図示のセンサに
接続したケーブル99と、画像記録部3の各ローラに動
力を供給するモータの束線100と、インクカートリッ
ジ36と、副制御基板76を接続するキャリッジフレキ
101と、記録紙Pの有無を検出するセンサのケーブル
102と、画像記録部3のインクカートリッジ36を動
かすモータの束線103と、装置の左側面(図6では右
側面)に取り付けられたスピーカ104用のスピーカケ
ーブル105と、原稿読取部12の各ローラに動力を供
給するためのモータの束線106と、GNDケーブル8
6a,86b,86cとが出ている。これらのケーブル
は、図5に示す副制御基板76、NCU基板73、電源
基板79の所定のコネクタにそれぞれ接続してある。ま
た、雷対策のためNCU基板73と電源基板79はGN
Dケーブル86dで互いに接続してある。
【0078】以上説明したように、主制御基板71と副
制御基板76とを接続するケーブルは2つに分けて、さ
らに左右別の位置から接続されている。これは以下の理
由からである。これらのケーブルは、組立性を考えると
約300mmから約500mm程度の長さが必要であ
り、それぞれの信号の干渉を受けやすく誤動作やロック
が起こりやすくなる。そこで、ノイズを放射しやすい高
速に動く信号線と、ノイズの影響を受けやすい低速に動
く信号線とに分けて、ノイズを放射しやすい信号線と電
源線94は装置本体の左側を通し、ノイズの影響を受け
やすい信号線95は、単独で右側を通して副制御基板7
6と接続している。
【0079】また、GND線86a,86b,86c
は、装置本体16が静電気を受けたときの避雷針となる
ため、電位が大きくゆれる可能性がある。これが他の信
号線に影響し誤動作やロックなどを引き起こす原因にな
る可能性があるため、信号線と電源線は別の孔を通して
接触しないようにしている。これにより、装置の誤動作
やロックなどの装置本体の不具合を改善し、動作の信頼
性を向上している。
【0080】(ROMの交換)次に、ROMの交換につ
いて説明する。図7に示すように、操作部ユニット15
は、装置本体16に開閉自在に取り付けてある。操作部
ユニット15の開閉角度は、インクカートリッジ36の
交換と、ジャム処理とを容易に行える角度、具体的に
は、原稿搬送路107の下面108に対して上面116
が約70度である。
【0081】ADFフレーム96には、操作部ユニット
15の回転の支点109を中心とした円弧状に形成され
たストッパ部材であるのダンパアーム110を取り付け
てある。ダンパアーム110の外側には歯111を形成
してある。装置本体16には、歯111に係合するよう
に一方向に回転負荷のある不図示の歯車を取り付けてあ
る。ダンパアーム110と上記不図示の歯車は、ラック
とピニオンの関係で作動するようになっている。そし
て、ダンパアーム110と上記不図示の歯車の前述した
回転負荷は、操作部ユニット15を閉じるときに作用し
て、操作部ユニット15を閉めるときのダンパとして働
くようになっている。
【0082】また、ダンパアーム110の先端には、溝
112を形成してある。溝112は、上カバーユニット
9に形成した不図示のボスに係合して、角度約70度以
上、操作部ユニット15が開かないようにストッパとし
ての機能を有している。
【0083】図8に示すように、上カバーユニット9に
形成した不図示のボスと溝112の係合は、ユーザによ
っては解除することができないようになっている。しか
し、工具を使って爪を変形することにより溝112とボ
スを外して、操作部ユニット15を上カバーユニット9
に対して鉛直状態にまで開けることができるようになっ
ている。主制御基板71の原稿搬送路107の上側に
は、2つのROM71a、71bを実装してある。
【0084】図7に示す、ADFフレーム96のROM
71a,71bに対向する位置に窓114を形成してあ
る。窓114には、蓋115を取り付けてある。蓋11
5は、ADFフレーム96に対して、奥側を爪で引っ掛
けて、手前側をねじで止めてある。
【0085】上記構成によって、操作部ユニット15が
上カバーユニット9に対して約70度しか開かないた
め、ユーザは、蓋115のねじを外しても蓋115を外
すことができない。仮に、蓋115を外すことができて
も、ROM71a,71bを抜き取るスペースがないた
め、ユーザは、ROM71a,71bを抜き取ることが
できない。しかし、メーカでの修理時や、工場での組立
時などでは、工具でストッパ部を外して、操作部ユニッ
ト15を上カバーユニット9に対して鉛直まで開けて蓋
115を外すことができるので、ROM71a,71b
を抜き取ることができる。
【0086】なお、以上の実施形態のファクシミリ装置
121は、原稿Dの画像情報を読み取る原稿読取部12
と、記録紙Pに画像を形成する画像記録部3とを備えて
いるが、原稿読取部12だけ備えていてもよい。この場
合、画像記録部3に関係する構成、制御回路等は、不要
であることは勿論である。
【0087】本実施形態のファクシミリ装置(画像処理
装置)121は、原稿(被記録部材)Dの画像情報を読
み取る原稿読取部(画像読取ユニット)12と、装置の
操作状態を表示する表示ユニット(表示手段)14と、
原稿読取部12と表示ユニット14との間に位置して、
表示ユニット14を制御する主制御基板(表示制御手
段)71と、外部装置と情報の送受信をする無線ユニッ
ト(無線手段)77と、主制御基板71をシールドする
シールドシート(シールドシート手段)120とを備え
て、シールドシート120が、主制御基板71から発す
る放射ノイズを遮蔽するようになっているため、無線ユ
ニット77がノイズの影響を受けることなく、無線ユニ
ット77の機能を充分に発揮して、外部との情報の送受
信を確実に行うことができる。
【0088】しかも、シールドシート120は、主制御
基板71のグランド部にケーブル120aによって電気
的に接続してあるので、主制御基板71から発する放射
ノイズを確実に遮蔽することができる。
【0089】本実施形態のファクシミリ装置121は、
無線ユニット77が主制御基板71の下方に位置して、
シールドシート120が表示ユニット14と主制御基板
71との間に配設してあるが、シールドシート120の
端部120bが無線ユニット77側に主制御基板71を
回り込んでいるため、その端部120bによって、主制
御基板71から発する放射ノイズを遮蔽することができ
て、無線ユニット77の機能を充分に発揮して、外部と
の情報の送受信を確実に行うことができる。
【0090】シールドシート120は、主制御基板71
と無線ユニット77との間に配設しても、主制御基板7
1から発する放射ノイズを遮蔽することができて、無線
ユニット77の機能を充分に発揮させることができる。
【0091】本実施形態のファクシミリ装置121は、
ファクシミリ装置121を操作する操作ボタン(操作部
材)13を有する操作パネル部筐体(操作パネル)61
に表示ユニット14を設け、操作パネル部筐体61とこ
の操作パネル部筐体61の背後に設けたADFフレーム
(カバー部材)96とで主制御基板71とシールドシー
ト120とを収納して操作部ユニット15としてあるの
で、小型にすることができる。
【0092】本実施形態のファクシミリ装置121は、
表示ユニット14を操作パネル部筐体61に起倒可能に
設けてあるので、表示ユニット14を見易い所望の角度
に起こすことができるので、操作性を高めることができ
る。
【0093】本実施形態のファクシミリ装置121は、
主制御基板71に、装置を制御するプログラムデータ、
各種データを記憶するROM(記憶部材)71a2を設
け、操作部ユニット15を装置本体16に対して開閉可
能に設け、操作部ユニット15で装置本体16を開いた
状態で、ROM71a2を交換可能にする蓋(蓋部材)
115をADFフレーム96に設けてあるので、蓋11
5をあけることでROM71a2を容易に装着、交換を
行うことができるので、工場でのROM71a2の装
着、サービスマンによるメンテンナンスを簡単に行うこ
とができる。
【0094】本実施形態のファクシミリ装置121は、
操作部ユニット15に、操作ボタン13の押下を認識す
る操作基板60を収納して、その操作基板60を主制御
基板71に電気的に接続してある。また、LCDモジュ
ール66は主制御基板71とを最短距離で結線すること
ができて、表示ユニット14の表示反応を早くすること
ができる。
【0095】本実施形態のファクシミリ装置121は、
画像読取ユニットの下位に、記録紙(シート)Pに画像
を形成する画像形成ユニット(画像記録部)3と、ファ
クシミリ装置121に電源を供給する電源基板79と、
装置を電話回線に接続するコードレス子機基板(電話回
線制御基板)207と、無線ユニット77とを備え、さ
らにシールドシート120により主制御基板71の放射
ノイズの影響を少なくすることができる。また、結線を
短くすることができる。
【0096】
【発明の効果】本発明の画像処理装置は、表示制御手段
をシールドシート手段でシールドしてあるので、表示制
御手段から発する放射ノイズを遮蔽して、無線手段がノ
イズの影響を受けることなく、無線手段の機能を充分に
発揮して、外部との情報の送受信を確実に行うことがで
きる。
【0097】本発明の画像処理装置は、記憶部材を交換
可能にする蓋部材を操作部ユニットのカバー部材に設け
てあるので、蓋部材をあけることで記憶部材を容易に装
着、交換を行うことができるので、工場での記憶部材の
装着、サービスマンによるメンテンナンスを簡単に行う
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像処理装置であるファク
シミリ装置の原稿と記録紙との搬送方向に沿った主断面
図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1のファクシミリ装置の分解斜視図である。
【図4】図1のファクシミリ装置の操作部ユニットの分
解斜視図である。
【図5】図1のファクシミリ装置の底板ユニットの分解
斜視図である。
【図6】図1のファクシミリ装置の装置本体から底板ユ
ニットを外したときのファクシミリ装置の斜視図であ
る。
【図7】図1のファクシミリ装置の操作部ユニットを開
けたときの断面図である。
【図8】図1のファクシミリ装置のROMの交換動作を
説明するための主断面図である。
【図9】図1のファクシミリ装置の制御ブロック図であ
る。
【図10】従来例のファクシミリ装置の原稿と記録紙と
の搬送方向に沿った主断面図である。
【符号の説明】
A 下カバーと底板とで形成した空間 P 記録紙(シート) D 原稿(被記録部材) E 原稿の搬送方向 S 記録紙の搬送方向 1 底板ユニット 2 自動給紙部・ASF部 3 画像記録部(画像形成ユニット) 4 プリンタユニット 5 ハンドスキャナ 6 自動原稿供給部・ADF部 7 原稿搬送部 11 ADFフレームユニット 12 原稿読取部(画像読取ユニット) 13 操作ボタン(操作部材) 14 表示ユニット(表示手段) 15 操作部ユニット 16 装置本体 60 操作基板 61 操作パネル部筐体(操作パネル) 71 記録以外の動作を制御する第1の制御基板・
主制御基板(表示制御手段) 71a ROM(記憶部材) 71b ROM(記憶部材) 74 底板(金属部材) 76 第2の制御基板・副制御基板(画像形成制御
手段) 76a1 CPU 77 無線ユニット(無線手段) 79 電源基板 96 ADFフレーム(カバー部材) 121 ファクシミリ装置(画像処理装置) 207 コードレス子機基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小花 克己 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA02 AA05 AB25 AB47 BA00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録部材の画像情報を読み取る画像読
    取ユニットと、 装置の操作状態を表示する表示手段と、 前記画像読取ユニットと前記表示手段との間に位置し
    て、前記表示手段を制御する表示制御手段と、 外部装置と情報の送受信をする無線手段と、 前記表示制御手段をシールドするシールド手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記表示制御手段は、前記無線手段を制
    御する通信制御部を有していることを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 シートに画像を形成する画像形成ユニッ
    トを備え、前記表示制御手段は、前記無線手段を制御す
    る通信制御部と、前記画像形成ユニットの画像情報を処
    理する画像処理部とを有していることを特徴とする請求
    項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記表示制御手段は、装置全体を制御す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記シールド手段は、前記表示制御手段
    のグランド部に電気的に接続されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記無線手段は、前記表示制御手段の下
    方に位置し、前記シールド手段は、前記表示手段と前記
    表示制御手段との間に配設されたシールドシートを有
    し、該シールドシートの端部は、前記無線手段側に前記
    表示制御手段を回り込んでいることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記無線手段は、前記表示制御手段の下
    方に位置し、前記シールド手段は、前記表示制御手段と
    前記無線手段との間に配設されたシールドシートを有し
    ていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記装置を操作する操作部材を有する操
    作パネルに前記表示手段を設け、前記操作パネルと該操
    作パネルの背後に設けたカバー部材とで前記表示制御手
    段と前記シールド手段とを収納して操作部ユニットとし
    たことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記
    載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記表示手段は、前記操作パネルに起倒
    可能に設けてあることを特徴とする請求項8に記載の画
    像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記表示制御手段に、装置を制御する
    プログラムデータ、各種データを記憶する記憶部材を設
    け、前記操作部ユニットを装置本体に対して開閉可能に
    設け、前記操作部ユニットで装置本体を開いた状態で、
    前記記憶部材を交換可能にする蓋部材を前記カバー部材
    に設けたことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記操作部ユニットは、前記操作部材
    を有する操作基板を収納し、前記操作基板は前記表示制
    御手段に電気的に接続されていることを特徴とする請求
    項8又は10に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記画像読取ユニットの下位に、シー
    トに画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成
    ユニットの下方に前記画像形成ユニットを制御する画像
    形成制御手段と、装置に電源を供給する電源基板と、装
    置を電話回線に接続する電話回線制御基板と、前記無線
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は3に記載
    の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記表示手段は、一万ドット以上のド
    ットによって形成された液晶ディスプレイを有している
    ことを特徴とする請求項1,6,8,9のいずれか1項
    に記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115529393A (zh) * 2022-09-16 2022-12-27 太原斯利德电子技术有限公司 一种低泄射传真机

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