JP2003273887A - 道路無線システムにおける経路最適化方式 - Google Patents

道路無線システムにおける経路最適化方式

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JP2003273887A
JP2003273887A JP2002070270A JP2002070270A JP2003273887A JP 2003273887 A JP2003273887 A JP 2003273887A JP 2002070270 A JP2002070270 A JP 2002070270A JP 2002070270 A JP2002070270 A JP 2002070270A JP 2003273887 A JP2003273887 A JP 2003273887A
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Takayuki Warabino
貴之 蕨野
Keizo Sugiyama
敬三 杉山
Hideyuki Shinonaga
英之 篠永
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KDDI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパニングツリー機能を拡張し、隣接する無
線基地局と経路通知メッセージを交換して経路最適化を
行う無線基地局を用いて適切なパケット送受信の経路を
選択する経路制御を行うことができる道路無線システム
における経路最適化方式を提供すること。 【解決手段】 道路無線システムは、例えば無線基地局
1〜6および通信端末A、Bにより構成される。無線基
地局1〜6は、受信パケットの送信元アドレスと該パケ
ットを受信したインターフェースの対応を保持するアド
レステーブルを用いて受信パケットを転送するインター
フェースを決定するブリッジ機能と、無線で接続される
隣接無線基地局と設定メッセージを送受信し、木構造の
ネットワークを構成するスパニングツリー機能を有す
る。無線基地局1〜6は、さらに、隣接無線基地局と経
路通知メッセージを送受信して最適経路を求める経路最
適化機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路無線システム
における経路最適化方式に関し、特に、スパニングツリ
ー機能を拡張し、隣接する無線基地局と経路通知メッセ
ージを交換して経路最適化を行う無線基地局を用いて適
切なパケット送受信の経路を選択する経路制御を行うこ
とができる道路無線システムにおける経路最適化方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】IEEE(Institute of Electrical an
d Electronics Engineers)が定めるIEEE802.1Dドキュメ
ントにおいて媒体アクセス制御(MAC)ブリッジング
に関するブリッジ機能が規定されている。このブリッジ
機能は、受信パケットの送信元アドレスと受信したイン
ターフェースの対応をアドレステーブルとして保持し、
このアドレステーブルおよび受信パケットの送信先アド
レスを参照して受信パケットを送信するインターフェー
スを決定するものであり、この機能により実際にパケッ
トを受信する端末が存在するインターフェースにのみパ
ケットが送出されるため、受信パケットを全てのインタ
ーフェースに送出するリピータハブに比べてネットワー
クの利用効率を高めることができる。
【0003】また、同じくIEEE802.1Dドキュメントにお
いてスパニングツリー機能が規定されている。このスパ
ニングツリー機能は、物理的にループを構成するブリッ
ジ・ネットワークにおいて、ネットワーク機器や回線に
障害が発生した場合にパケットを送受信する経路を別の
経路に切り替えることによりネットワーク全体の信頼性
を高めるとともに、パケット中継機器間で設定メッセー
ジを交換し、最もプライオリティが高いブリッジを根
(ルート)とし、論理的にツリー構造のネットワークを
構成することによりパケットがネットワーク上で無限ル
ープに陥ることを防ぐものである。
【0004】また、本出願人は、高速道路のように移動
ユーザに対するサービスエリアが縦列に展開される無線
通信システムを経済的に構築するとともに効率的かつ信
頼性の高い通信を実現するために、道路に沿って配置さ
れた無線基地局とIPベースの通信端末を備えた移動車
両間の路車間無線通信および隣接する無線基地局との間
の無線中継伝送により通信サービスを実現し、さらに、
上位局をも含めて全体を階層構造とする道路無線システ
ムを、特願2001−61923号として既に提案し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スパニングツリー機能
は、論理的にツリー構造のネットワークを構成するた
め、ツリー構造の末端に近いブリッジに接続された端末
間でパケットの送受信を行う場合には、他に最短経路が
あるにもかかわらずルートを通る長い経路が選択され
る。したがって、この場合、伝送遅延やパスコストなど
の面から適切な経路が選択されているとはいえず、通信
に要する遅延時間が増大し、スループットが低下するな
どの問題がある。
【0006】特に、前記のような隣接する無線基地局と
の間の無線中継伝送を行う道路無線システムにおいては
帯域幅の制約が大きく、無線帯域の利用効率がシステム
性能に大きな影響を与えるため、適切な経路を選択して
限られた無線帯域を効率的に利用することが重要であ
る。
【0007】本発明は、前記のような従来技術における
問題を解決するものであり、スパニングツリー機能を拡
張し、隣接する無線基地局と経路通知メッセージを交換
して経路最適化を行う無線基地局を用いて適切なパケッ
ト送受信の経路を選択する経路制御を行うことができる
道路無線システムにおける経路最適化方式を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の道路無線システムにおける経路最適化方式
は、受信パケットの送信元アドレスと該受信パケットを
受信したインターフェースの対応をアドレステーブルに
保持し、該アドレステーブルを用いて受信パケットを転
送するインターフェースを決定するブリッジ機能と隣接
基地局と設定メッセージを送受信し、論理的に木構造の
ネットワークを構成するスパニングツリー機能とを有す
る複数の無線基地局を含む複数の基地局を備え、前記複
数の無線基地局は道路に沿って配置され、隣接する無線
基地局と無線で接続され、前記複数の基地局は物理的に
ループ状のネットワークを構成し、前記無線基地局−前
記道路上の移動車両間の無線による路車間通信および前
記基地局−基地局間の中継伝送により通信を行う道路無
線システムにおける経路最適化方式において、前記無線
基地局は、隣接する無線基地局と経路通知メッセージを
送受信して適切なパケット送受信の経路を求める経路最
適化機能を有する点に第1の特徴がある。
【0009】また、本発明は、前記複数の基地局が、前
記複数の無線基地局の2つの無線基地局と有線又は無線
で接続される上位局を含み、前記ループ状のネットワー
クが構成される点に第2の特徴がある。
【0010】また、本発明は、前記複数の基地局が、前
記複数の無線基地局の少なくとも3つ以上の無線基地局
と有線又は無線で接続される上位局を含み、、前記ルー
プ状のネットワークが複数構成される点に第3の特徴が
ある。
【0011】また、本発明は、前記上位局はブリッジ機
能、スパニングツリー機能および経路最適化機能を有す
る点に第4の特徴がある。
【0012】また、本発明は、前記経路最適化機能が、
パケットが送受信される基地局のホップ数が小さい経路
を求めるものである点に第5の特徴がある。
【0013】また、本発明は、前記経路最適化機能が、
パケットが送受信される際の総パスコストが小さい経路
を求めるものである点に第6の特徴がある。
【0014】また、本発明は、前記経路通知メッセージ
が、経路最適化の対象となるアドレスと該経路通知メッ
セージが送受信された基地局のホップ数を保持する点に
第7の特徴がある。
【0015】また、本発明は、前記経路通知メッセージ
が、経路最適化の対象となるアドレスと該経路通知メッ
セージが送受信された際の総パスコストを保持する点に
第8の特徴がある。
【0016】また、本発明は、前記経路通知メッセージ
を受信した前記基地局が、該経路通知メッセージに保持
されているアドレスと該経路通知メッセージを受信した
インターフェースとの対応を前記アドレステーブルとし
て保持する点に第9の特徴がある。
【0017】また、本発明は、前記アドレステーブルに
登録されたアドレスとインターフエースとの対応が、前
記受信パケットの送信元アドレスと該受信パケットを受
信したインターフェースの対応であるか、前記経路通知
メッセージに保持されたアドレスと該経路通知メッセー
ジを受信したインターフェースの対応であるかを識別す
る手投を有し、前記アドレステーブルに登録されたアド
レスとインターフエースとの対応が前記経路通知メッセ
ージに保持されたアドレスと該経路通知メッセージを受
信したインターフェースの対応である場合には、該対応
を優先させ、パケットを受信してもアドレステーブルの
変更を行わない点に第10の特徴がある。
【0018】さらに、本発明は、前記経路通知メッセー
ジを送信する基地局は、あらかじめ設定された時間間隔
で該経路通知メッセージを再送信する点に第11の特徴
がある。
【0019】第1の特徴によれば、適切なパケット送受
信の経路を選択する経路制御を行うことができ、限られ
た無線帯域を効率的に利用してスループットやネットワ
ーク全体の効率を向上させることができる。
【0020】また、第2、第3および第4の特徴によれ
ば、上位局で複数のループ状ネットワークを接続して広
い領域での適切なパケット送受信が可能になる。
【0021】また、第5および第6の特徴によれば、通
信に要する遅延時間やパスコストを考慮して適切なパケ
ット送受信の経路を選択することができる。
【0022】また、第7および第8の特徴によれば、ホ
ップ数やパスコストの大きい経路への経路通知メッセー
ジの無駄な送信をなくすことができる。
【0023】また、第10の特徴によれば、経路通知メ
ッセージを用いて行われるアドレスの学習機能を通常の
ブリッジ機能によるアドレスの学習に対して優先させる
ので、経路最適化が行われた後にブロードキャストパケ
ットを送信した後においても最適な経路制御を行うこと
ができる。
【0024】さらに、第11の特徴によれば、経路通知
メッセージを再送するので、経路通知メッセージにロス
が生じた場合でも、最適な経路制御を行うことができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は、本発明が適用された
道路無線システムの一実施態様を示す構成図であり、同
図の例では、インターチェンジ(IC)間に高速道路に
沿ってIDが1番から6番までの6台の無線基地局1〜
6が配置されている。
【0026】複数の基地局、すなわち、無線基地局1〜
6と上位局は、無線基地局1〜6が隣接する無線基地局
と無線で接続され、無線基地局1と無線基地局6が上位
局に有線又は無線で接続されることにより、物理的にル
ープ状のネットワークを構成している。
【0027】各無線基地局1〜6は、受信パケットの送
信元アドレスと受信パケットを受信したインターフェー
スの対応をアドレステーブルに保持し、このアドレステ
ーブルを参照して受信パケットを転送するインターフェ
ースを決定するブリッジ機能と隣接基地局と設定メッセ
ージを送受信し、論理的に木構造のネットワークを構成
するスパニングツリー機能とを有する。
【0028】移動車両の通信端末AとBは、無線基地局
との間の無線通信や上位局を介する中継伝送により通信
を行うことができる。なお、上位局は、ループ内の無線
基地局1〜6あるいは移動車両の通信端末がここを通し
てループ外の他の基地局と通信を行うものである。
【0029】この構成は一例であり、ネットワークを構
成する無線基地局の接続台数やICとループ構成との関
係などはこの例に制限されない。また、上位局を設ける
ことなく無線基地局1と6を直接的に有線又は無線で接
続することもできる。
【0030】図2は、無線基地局1〜6の一例の機能を
示すブロック図である。この無線基地局は、隣接する無
線基地局と無線で接続される2つのインタフェース、す
なわちアンテナ21、22と、移動車両の通信端末と無
線で接続される1つのインタフェース、すなわちアンテ
ナ23と、アンテナ21〜23にそれぞれ接続された無
線機24〜26とを備えている。無線機24〜26は、
ブリッジ27により相互に接続されており、これにより
移動車両の通信端末−無線基地局間および無線基地局−
無線基地局間の通信が可能になっている。
【0031】無線基地局1と6は、アンテナ21あるい
は22の一方を隣接するループを構成するために使用す
ることができ、また、アンテナ21〜23とは別に、上
位局との有線又は無線通信用のインタフェースも備えて
いる。なお、無線基地局のいくつかは、隣接する無線基
地局との間で中継のみを行うものとして構成することも
でき、その場合にはアンテナ23を備える必要はない。
【0032】図3は、移動車両の一例の機能を示すブロ
ック図であり、この移動車両は、無線基地局と無線で接
続されるインタフェース、すなわちアンテナ28と、ア
ンテナ28に接続された無線機29と、パソコンなどを
含むことができる通信端末A(B)を備えている。
【0033】以下では、図1に示すように、インターチ
ェンジ(IC)間に高速道路に沿ってIDが1番から6
番までの6台の無線基地局1〜6が配置され、無線基地
局1〜6が隣接する無線基地局と無線で接続され、無線
基地局1と無線基地局6が上位局に有線又は無線で接続
されて物理的にループ状のネットワークが構成され、移
動車両の通信端末AがID3番の無線基地局3の無線通
信領域内にあり、移動車両の通信端末BがID5番の無
線基地局5の無線通信領域内にある場合の通信端末A−
B間で無線通信を例として説明する。
【0034】図4は、図1の道路無線システムのネット
ワーク構成に対してスパニングツリー機能を適用した場
合に構成される論理的なネットワークの一例を示す構成
図である。スパニングツリー機能は、最もプライオリテ
ィが高いブリッジをルート(根)とし、論理的にツリー
構造のネットワークを構成することによりパケットがネ
ットワーク上で無限ループに陥ることを防ぐものであ
る。なお、図中の黒丸は、ルートポート、白丸は、指定
ポートを示している。
【0035】図4では、IDが1番の無線基地局1をプ
ライオリティが最も高いルートと仮定している。また、
各無線基地局1〜6は、ルートとなる無線基地局1のI
Dおよびルートからのパスコスト等を保持した設定メッ
セージ(Configuration BPDU)を隣接する無線基地局間
で交換する。ルート以外の無線基地局2〜6は、この設
定メッセージを参照することによりルートからのパスコ
ストが最小となるようにネットワークを構成することが
できる。スパニングツリー機能のみによる場合、通信端
末A−B間の通信経路は、無線基地局2−1−6−5の
ルートを介する経路になり、無線基地局3−4−5の最
短経路は選択されない。
【0036】本発明は、この場合に無線基地局3−4−
5の最短経路が選択されるようにして無線帯域を効率的
に利用可能にするものであり、そのために無線基地局
は、隣接する無線基地局と経路通知メッセージを送受信
して適切なパケット送受信の経路をアドレステーブルに
保持し、該アドレステーブルを参照して適切なパケット
送受信の経路を求める経路最適化機能を有する。
【0037】図5は、本発明による無線基地局が保持す
るアドレステーブルの一例を示す。アドレステーブルに
は、アドレスに対して、パケットの送信を行うインター
フェースとタイマー値(aging timer)が保持される。
タイマー値は、このタイマー値により指定された期間、
受信したパケット内で送信元アドレスとして指定されな
い場合にそのアドレスに関する情報をアドレステーブル
から削除するために用いられる。アドレスが追加される
のは、パケットを受信した際に、受信パケットの送信元
アドレスに対して受信したインターフエースを保持する
場合と、経路通知メッセージを受信した際に、経路通知
メッセージに保持されたアドレスに対して経路通知メッ
セージを受信したインターフェースを保持する場合であ
る。
【0038】アドレステーブルには、例えばCAM(Conte
n-Addressable Memory)と呼ばれる高速の物理メモリを
用いることができる。また、ソフトウェア上において変
数や配列、構造体等を用いてアドレスとインターフェー
スの対応を保持するようにすることもできる。
【0039】図6は、本発明による経路制御メッセージ
のフレームフォーマットの一例を示す。同図は、経路の
最適化処理の対象となるアドレスと送受された無線基地
局のホップ数をイーサネット(登録商標)のフレームで
通知する例を示している。このフレームの送信先アドレ
スとしては最上位のビットが1であるマルチキャストア
ドレスが用いられる。
【0040】各無線基地局は、パケットを送信する際に
自己のアドレスを送信元アドレスとして格納する。ま
た、タイプとして経路制御メツセージを示す特定の番号
を用いることにより、無線基地局は、受信したメッセー
ジが経路制御メッセージであることを識別することがで
きる。また、ホップ数には、例えば、最初に経路制御メ
ッセージの送信を行う無線基地局のホップ数を1とし、
中継される無線基地局の台数が1台増すごとに1ずつ加
算された値が保持される。
【0041】図7は、本発明による経路制御メッセージ
を受信した際の各無線基地局における処理の一例を示す
フローチャートであり、この処理フローは、以下のステ
ップS1〜S4からなる。 S1:受信した経路制御メッセージ内に保持されている
ホップ数に1を加算する。 S2:経路制御メッセージ内に保持されている送信元ア
ドレスと経路制御メッセージを受信したインターフェー
スの対応をアドレステーブルに保持する。 S3:ホップ数を判別する。ホップ数があらかじめ指定
された閾値より小さい場合にはステップS4へ、ホップ
数が閾値以上の場合には処理を終了する。閾値は、ネッ
トワークを構成する全無線基地局数に基づいて決定さ
れ、例えば全無線基地局数の1/2(小数点以下切り捨
て)、あるいはそれより小さい値にされる。 S4:経路通知メッセージを受信したインターフェース
以外のインターフェースから経路通知メッセージを送信
する。
【0042】なお、図7は、ホップ数の再計算を行った
後にホップ数を判別する例であるが、ホップ数を図7の
例の場合より1だけ小さい閾値を用いて判別し、ホップ
数が閾値より小さい場合にホップ数の再計算および経路
制御メッセージの送信を行うようにすることもできる。
【0043】図8は本発明の道路無線システムにおける
経路最適化方式による通信シーケンスの一例を示すフロ
ー図である。同図では、スパニングツリー機能により図
4に示す論理的なツリー構造のネットワークが構成され
た後に、通信端末Aと通信端末Bが通信を行うことを想
定している。なお、数字の1〜6は、無線基地局を示し
ている。
【0044】最初に、通信端末Aが通信端末B宛てにパ
ケットを送信する(S11)。通信端末Aから送信され
たパケットを受信した無線基地局3は、受信パケットの
送信先アドレス(通信端末Bのアドレス)を参照し、該
アドレスがアドレステーブルに保持されているか検索を
行う。送信先アドレス(通信端末Bのアドレス)がアド
レステーブルに保持されている場合には、該アドレスに
対応するインターフェースからパケットを送信する。送
信先アドレス(通信端末Bのアドレス)がアドレステー
ブルに保持されていない場合には、受信したインターフ
ェース以外の全てのインターフェースからパケットを送
信する。
【0045】ここでは、送信先アドレス(通信端末Bの
アドレス)が無線基地局1〜6のアドレステーブルに保
持されている場合を想定すると、通信端末Aから送信さ
れたパケットを受信した無線基地局3は、アドレステー
ブルを参照して隣接する無線基地局2に接続されたイン
ターフェースからパケットを送信する(S12)。同時
に、無線基地局3は、受信パケットの送信元アドレス
(通信端末Aのアドレス)と当該パケットを受信したイ
ンターフェースとの対応をアドレステ−ブルに保持する
(S13)。
【0046】無線基地局3から送信されたパケットを受
信した無線基地局2は、アドレステーブルを参照して隣
接する無線基地局1に接続されたインターフェースから
パケットを送信するとともに(S14)、受信パケット
の送信元アドレス(通信端末Aのアドレス)と当該パケ
ットを受信したインターフエースとの対応をアドレステ
ーブルに保持する(S15)。
【0047】同様に、無線基地局1、無線基地局6、無
線基地局5は、パケットを送受信するとともに、受信パ
ケットの送信元アドレス(通信端末Aのアドレス)と当
該パケットを受信したインタフェースとの対応をアドレ
ステーブルに保持する(S16〜S21)。最後に、通
信端末Bは、無線基地局5から送信されたパケットを受
信する(S20)。
【0048】さらに、パケットを送信した無線基地局3
は、隣接する無線基地局2、4に接続されたインターフ
ェースから経路通知メッセージを送信する(S22)。
この経路通知メッセージには、図6に示したように、経
路の最適化処理の対象となるアドレスと送受された無線
基地局のホップ数が保持されている。S22において経
路通知メッセージに保持されている対象アドレスは通信
端末Aのアドレスであり、ホップ数は1である。
【0049】また、無線基地局3からの経路通知メッセ
ージを受信した無線基地局2、4は、ホップ数を1だけ
加算して2とし、経路通知メッセージに保持されている
対象アドレス、すなわち通信端末Aのアドレスと経路通
知メッセージを受信したインターフェースとの対応をア
ドレステーブルに保持する(S23、S24)ととも
に、隣接する無線基地局1、5に経路通知メッセージを
送信する(S25、S26)。
【0050】同様に、経路通知メッセージを受信した無
線基地局1、5は、経路通知メッセージに保持されてい
る対象アドレスと経路通知メッセージを受信したインタ
ーフェースとの対応をアドレステーブルに保持する(S
27、S28)。ここで、無線基地局5では、通信端末
Aのアドレスに対応づけられるインターフェースが、無
線基地局6に接続されたインターフェースから無線基地
局4に接続されたインターフェースに変更される。ま
た、図7のS3における閾値として3が設定されている
と想定すると、無線基地局1および無線基地局5は、ホ
ップ数を1だけ加算して3とし、これは閾値3以上であ
るため、経路通知メッセージの送信は行わない。
【0051】S22からS28の経路最適化処理により
各無線基地局に保持されたアドレステーブルを参照する
ことにより、通信端末Bから送信されたパケットは、無
線基地局5、無線基地局4、無線基地局3を順次中継す
る最適経路を通じて通信端末Aに到達する(S29〜S
32)。すなわち、経路最適化処理により無線基地局の
ホップ数が小さい経路が求められてアドレステーブルと
して保持されており、該経路を通じてパケットが送信さ
れることになる。
【0052】なお、図7のS3における閾値として、前
述のように、例えばネットワークを構成する全無線基地
局数の1/2(小数点以下切り捨て)、あるいはそれよ
り小さい値を用いれば、各無線基地局は複数の経路通知
メッセージを受信することはなく、経路通知メッセージ
の無駄な送信をなくすことができる。また、閾値の設定
によっては経路通知メッセージを受信しない無線基地局
が存在する場合も考えられるが、その場合には該無線基
地局は、スパニングツリー機能によりルート側へパケッ
トを送信するようにしておけばよい。
【0053】図9は、本発明による無線基地局が保持す
るアドレステーブルの他の例を示す。同図の例では、ア
ドレステーブルに登録されたアドレスとインターフェー
スとの対応が、受信パケットの送信元アドレスと受信パ
ケットを受信したインターフェースとの対応であるか、
経路通知メッセージに保持された対象アドレスと経路通
知メッセージを受信したインターフェースとの対応であ
るかを識別するため、アドレステーブル内にフラグを保
持している。この例では、アドレステーブルに登録され
たアドレスとインターフェースとの対応が、受信パケッ
トの送信元アドレスと受信パケットを受信したインター
フェースとの対応である場合にはフラグを0とし、経路
通知メッセージに保持されたアドレスと経路通知メッセ
ージを受信したインターフェースとの対応である場合に
はフラグを1としている。このフラグは、アドレステー
ブルにアドレスの情報を追加する際に、対応するインタ
ーフェースの情報と合わせて追加することにより保持さ
せることができる。
【0054】図10は、本発明による無線基地局が保持
するアドレステーブルのさらに他の例である。同図の例
では、アドレステーブルに登録されたアドレスとインタ
ーフェースとの対応が、受信パケットの送信元アドレス
と受信パケットを受信したインターフェースとの対応で
あるか、経路通知メッセージに保持された対象アドレス
と経路通知メッセージを受信したインターフェースとの
対応であるかを識別するため、アドレステーブル内にホ
ップ数の情報を保持している。
【0055】この例では、アドレステーブルに登録され
たアドレスとインターフェースとの対応が、受信パケッ
トの送信元アドレスと受信パケットを受信したインター
フェースとの対応である場合にはホップ数を0とし、経
路通知メッセージに保持されたアドレスと経路通知メッ
セージを受信したインターフェースとの対応である場合
には経路通知メッセージが送受された無線基地局のホッ
プ数を保持している。このホップ数は、アドレステーブ
ルにアドレスの情報を追加する際に、対応するインター
フェースの情報と合わせて追加することにより保持させ
ることができる。
【0056】図11は、本発明の道路無線システムにお
ける経路最適化方式による通信シーケンスの他の例を示
すフロー図である。同図は、通信端末Aのアドレスに関
する経路の最適化処理が行われた後に、通信端末Aがブ
ロードキャストパケットを送信する場合の例を示してい
る。この例において図9あるいは図10のアドレステー
ブルを用いるものとして以下説明する。
【0057】最初に、通信端末Aが通信端末B宛てにパ
ケットを送信する(S41)。通信端末Aから送信され
たパケットを受信した無線基地局3は、受信パケットの
送信先アドレス(通信端末Bのアドレス)を参照し、該
アドレスがアドレステーブルに保持されているか検索を
行う。送信先アドレス(通信端末Bのアドレス)がアド
レステーブルに保持されている場合には、該アドレスに
対応するインターフェースからパケットを送信する。送
信先アドレス(通信端末Bのアドレス)がアドレステー
ブルに保持されていない場合には、受信したインターフ
ェース以外の全てのインターフェースからパケットを送
信する。
【0058】ここでは、送信先アドレス(通信端末Bの
アドレス)が無線基地局1〜6のアドレステーブルに保
持されている場合を想定すると、通信端末Aから送信さ
れたパケットを受信した無線基地局3は、アドレステー
ブルを参照して隣接する無線基地局2に接続されたイン
ターフェースからパケットを送信する(S42)。同時
に、無線基地局3は、受信パケットの送信元アドレス
(通信端末Aのアドレス)とパケットを受信したインタ
ーフェースとの対応、およびフラグ0あるいはホップ数
0をアドレスアドレステーブルに保持する(S43)。
【0059】無線基地局3から送信されたパケットを受
信した無線基地局2は、アドレステーブルを参照して隣
接する無線基地局1に接続されたインターフェースから
パケットを送信するとともに(S44)、受信パケット
の送信元アドレス(通信端末Aのアドレス)とパケット
を受信したインターフェースとの対応、およびフラグ0
あるいはホップ数0をアドレステーブルに保持する(S
45)。
【0060】同様に、無線基地局1、無線基地局6、無
線基地局5は、パケットを送受信するとともに、受信パ
ケットの送信元アドレス(通信端末Aのアドレス)と当
該パケットを受信したインターフェースとの対応、およ
びフラグ0あるいはホップ数0を保持する(S46〜S
51)。最後に、通信端末Bは、無線基地局5から送信
されたパケットを受信する(S50)。
【0061】さらに、パケットを送信した無線基地局3
は、隣接する無線基地局2、4に接続されたインターフ
ェースから経路通知メッセージを送信する(S52)。
この経路通知メッセージには、図6に示したように、経
路の最適化処理の対象となるアドレスと送受された無線
基地局のホップ数が保持されている。S52において経
路通知メッセージに保持されているアドレスは通信端末
Aのアドレスであり、ホップ数は1である。また、無線
基地局3からの経路通知メッセージを受信した無線基地
局2、4は、ホップ数を1だけ加算して2とし、経路通
知メッセージに保持されているアドレスと経路通知メッ
セージを受信したインターフェースとの対応、およびフ
ラグ1あるいはホップ数2をアドレステーブルに保持す
る(S53、S54)とともに、隣接する無線基地局
1、5に経路通知メッセージを送信する(S55、S5
6)。
【0062】同様に、経路通知メッセージを受信した無
線基地局1、5は、経路通知メッセージに保持されてい
るアドレスと経路通知メッセージを受信したインターフ
ェースの対応、およびフラグ1あるいはホップ数3をア
ドレステーブルに保持する(S57、S58)。ここ
で、無線基地局5では、通信端末Aに対応づけられたイ
ンターフェースが、無線基地局6に接続されたインター
フェースから無線基地局4に接続されたインターフェー
スに変更される。また、図7のS3における閾値として
3が設定されていると想定すると、無線基地局1および
無線基地局5は、ホップ数を1だけ加算して3とし、こ
れは閾値3以上であるため、経路通知メッセージの送信
は行わない。
【0063】さらに、S52からS58の経路最適化処
理の後に、通信端末Aはブロードキャストパケットを送
信する(S59)。ブロードキャストパケットは、ネッ
トワーク全体に送信される(S60〜S64)。S63
において、無線基地局5がブロードキャストパケットを
受信したインターフェースは、無線基地局6に接続され
たインターフェースであり、アドレステーブルにおいて
通信端末Aが対応づけられているインターフェースとは
異なっている。しかしながら、アドレステーブルにおい
てフラグ1あるいはホップ数3が設定されているため、
アドレステーブルの修正を行わない。このようにフラグ
あるいはホップ数を参照することにより経路通知メッセ
ージを用いて行われるアドレスの学習機能が通常のブリ
ッジ機能によるアドレスの学習に対して優先される。
【0064】S52からS58の経路最適化処理の後
に、通信端末Aがブロードキャストパケットを送信した
場合においても(S59〜S64)、通信端末Bから送
信されたパケットは、無線基地局5、無線基地局4、無
線基地局3を順次中継する最適経路を通じて通信端末A
に到達する(S65〜S68)。
【0065】図12は、本発明の道路無線システムにお
ける経路最適化システムによる通信シーケンスのさらに
他の例を示すフロー図である。同図は、通信でのビット
エラー等の理由により経路制御メッセージにロスが生じ
た場合の例を示している。
【0066】最初に、通信端末Aが通信端末B宛てにパ
ケットを送信する(S71)。通信端末Aから送信され
たパケットを受信した無線基地局3は、受信パケットの
送信先アドレス(通信端末Bのアドレス)を参照し、該
アドレスがアドレステーブルに保持されているか検索を
行う。送信先アドレス(通信端末Bのアドレス)がアド
レステーブルに保持されている場合には、該アドレスに
対応するインターフェースからパケットを送信する。送
信先アドレス(通信端末Bのアドレス)がアドレステー
ブルに保持されていない場合には、受信したインターフ
ェース以外の全てのインターフェースからパケットを送
信する。
【0067】ここでは、送信先アドレス(通信端末Bの
アドレス)が無線基地局1〜6のアドレステーブルに保
持されている場合を想定すると、通信端末Aから送信さ
れたパケットを受信した無線基地局3は、アドレステー
ブルを参照して隣接する無線基地局2に接続されたイン
ターフェースからパケットを送信する(S72)。同時
に、無線基地局3は、受信パケットの送信元アドレス
(通信端末Aのアドレス)と当該パケットを受信したイ
ンターフェースとの対応をアドレステーブルに保持する
(S73)。
【0068】無線基地局3から送信されたパケットを受
信した無線基地局2は、アドレステーブルを参照して隣
接する無線基地局1に接続されたインターフェースから
パケットを送信するとともに(S74)、受信パケット
の送信元アドレス(通信端末Aのアドレス)と当該パケ
ットを受信したインターフェースとの対応をアドレステ
ーブルに保持する(S75)。
【0069】同様に、無線基地局1、無線基地局6、無
線基地局5は、パケットを送受信するとともに、受信パ
ケットの送信元アドレス(通信端末Aのアドレス)と当
該パケットを受信したインタフェースとの対応をアドレ
ステーブルに保持する(S76〜S81)。最後に、通
信端末Bは無線基地局5から送信されたパケットを受信
する(S80)。
【0070】さらに、パケットを送信した無線基地局3
は、隣接する無線基地局2、4に接続されたインターフ
ェースから経路通知メッセージを送信する(S82)。
この経路通知メッセージには、図6に示したように、経
路の最適化処理の対象となるアドレスと送受された無線
基地局のホップ数が保持されている。S82において、
経路通知メッセージに保持されているアドレスは通信端
末Aのアドレスであり、ホップ数は1である。ここで
は、無線基地局3が送信した経路通知メッセージのう
ち、無線基地局2に接続されたインターフェースから送
信された経路通知メッセージにビットエラー等の理由に
よりロスが生じたことを想定する。従って、無線基地局
4のみが経路通知メッセージを受信し、ホップ数を1だ
け加算して2とし、経路通知メッセージに保持されてい
るアドレスと経路通知メッセージを受信したインターフ
ェースとの対応をアドレステーブルに保持する(S8
3)とともに、隣接する無線基地局5に経路通知メッセ
ージを送信する(S84)。
【0071】同様に、経路通知メッセージを受信した無
線基地局5は、経路通知メッセージに保持されているア
ドレスと経路通知メッセージを受信したインターフェー
スとの対応をアドレステーブルに保持する(S85)。
【0072】また、経路通知メッセージを送信した無線
基地局3は、あらかじめ設定された時間間隔で該経路通
知メッセージを再送信する(S86)。これにより、最
初に送信された経路通知メッセージを受信できなかった
無線基地局2および無線基地局1は、経路通知メッセー
ジを受信でき、経路通知メッセージに保持されているア
ドレスと経路通知メッセージを受信したインターフェー
スとの対応をアドレステーブルに保持することができる
ようになる(S87〜S89)。
【0073】S86からS90の経路通知メッセージの
再送処理により、経路通知メッセージにロスが生じた場
合でも、通信端末Bから送信されたパケットは、無線基
地局5、無線基地局4、無線基地局3を順次中継するホ
ップ数の小さい最適経路を通じて通信端末Aに到達する
(S91〜S94)。
【0074】以上の実施態様では上位局がブリッジ機能
およびスパニングツリー機能を有しないものとして説明
したが、上位局にこれら機能および上述の経路最適化機
能を持たせることもできる。すなわち、上位局を介する
中継伝送において上位局のブリッジに無線基地局と同様
のアドレステーブルをもたせ、上位局を介する経路を含
めて最適な経路を選択するようにすることができる。な
お、この場合には、上位局をプライオリティが最も高い
ルート、すなわち、そのIDを1とするのが適当であ
る。
【0075】また、図1の上位局よりさらに階層的に上
位の上位局がある場合には、これら上位局を介するルー
プ状のネットワークにおける通信も本発明の経路最適化
処理の対象とすることができ、さらに、上位局が他の1
つあるいは複数のループ状ネットワークの上位局にもな
っている場合の通信も本発明の経路最適化処理の対象と
することができる。
【0076】図13は、上位局が他のループ状ネットワ
ークの上位局にもなっている場合の例であり、上位局と
無線基地局は有線又は無線で接続され、無線基地局と無
線基地局とは無線で接続されている。上位局は、無線基
地局1〜6とでループ状ネットワークを構成すると共
に、無線基地局7〜12とで別のループ状ネットワーク
を構成している。また、上位局は、無線基地局1〜12
とでさらに別のループ状ネットワークを構成している。
この上位局は、ブリッジ機能、スパニングツリー機能お
よび経路最適化機能を有していても有していなくてもよ
いが、これら機能を有する場合には、上位局をプライオ
リティが最も高いルート、すなわち、そのIDを1とす
るのが適当であり、各ループにおいて上位局も含めて上
述の経路最適化処理を行うようにすればよい。この例に
よれば、移動車両の通信端末A、B、Cの任意の間で、
無線基地局や上位局を中継しての最適経路による通信が
可能になる。
【0077】上述した実施形態は、あくまで例であっ
て、本発明は、これに限定されるものではない。例え
ば、経路制御メッセージにホップ数を保持するのに代
え、あるいはそれに加えて経路通知メッセージが送受信
された際の各ポートから定められるパスコストの累算値
を総パスコストとして保持するようにし、総パスコスト
の閾値内で経路通知メッセージを送信してアドレステー
ブルを更新することにより総パスコストを考慮した経路
の選択が可能になる。当業者であれば本発明の技術思想
の範囲において種々の変更、修正及び省略は容易に可能
であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。本発
明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するも
のにのみ制約される。
【0078】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、スパニングツリー機能を拡張し、ツリー構造の
末端に近いブリッジに接続された通信端末間が通信を行
う場合においても、適切な経路を選択する経路制御を行
うことができる。これにより、帯域幅の制約が大きい道
路無線システムにおいて、通信に要する遅延時間を小さ
くしスループットを向上させることができ、且つネット
ワーク全体の効率を向上させることができるため、シス
テムの性能を向上させることができる。
【0079】また、経路通知メッセージを用いて行われ
るアドレスの学習機能を通常のブリッジ機能によるアド
レスの学習に対して優先することにより、経路最適化が
行われた後にブロードキャストパケットを送信した後に
おいても適切な経路制御を行うことができる。
【0080】さらに、経路通知メッセージを再送するこ
とにより、経路通知メッセージにロスが生じた場合で
も、適切な経路制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された道路無線システムの一実
施形態を示す構成図である。
【図2】 無線基地局の一例の機能を示すブロック図で
ある。
【図3】 移動車両の一例の機能を示すブロック図であ
る。
【図4】 図1のネットワーク構成に対してスパニング
ツリー機能を適用した場合に構成される論理的なネット
ワークの一例を示す構成図である。
【図5】 本発明による無線基地局が保持するアドレス
テーブルの一例の説明図である。
【図6】 本発明による経路制御メッセージのフレーム
フォーマットの一例の説明図である。
【図7】 本発明による各無線基地局の処理の一例を示
すフローチャートである。
【図8】 本発明の道路無線システムにおける経路最適
化方式による通信シーケンスの一例を示すフロー図であ
る。
【図9】 本発明による無線基地局が保持するアドレス
テーブルの他の例である。
【図10】 本発明による無線基地局が保持するアドレ
ステーブルのさらに他の例である。
【図11】 本発明の道路無線システムにおける経路最
適化方式による通信シーケンスの他の例を示すフロー図
である。
【図12】 本発明の道路無線システムにおける経路最
適化方式による通信シーケンスのさらに他の例を示すフ
ロー図である。
【図13】 本発明が適用される道路無線システムの他
の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1〜12・・・無線基地局、21,22,23,28・・・イ
ンタフェース(アンテナ)、24,25,26,29・・
・無線機、27・・・ブリッジ、A,B・・・通信端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠永 英之 埼玉県上福岡市大原二丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 Fターム(参考) 5K030 GA03 HA08 HC14 HD03 JL01 LB05 5K031 AA02 CB11 DA03 DA20 EC05 5K033 AA01 CB01 DA02 DA03 DA17 DB01 EC01 EC04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信パケットの送信元アドレスと該受信
    パケットを受信したインターフェースの対応をアドレス
    テーブルに保持し、該アドレステーブルを用いて受信パ
    ケットを転送するインターフェースを決定するブリッジ
    機能と隣接基地局と設定メッセージを送受信し、論理的
    に木構造のネットワークを構成するスパニングツリー機
    能とを有する複数の無線基地局を含む複数の基地局を備
    え、 前記複数の無線基地局は道路に沿って配置され、隣接す
    る無線基地局と無線で接続され、前記複数の基地局は物
    理的にループ状のネットワークを構成し、 前記無線基地局−前記道路上の移動車両間の無線による
    路車間通信および前記基地局−基地局間の中継伝送によ
    り通信を行う道路無線システムにおける経路最適化方式
    において、 前記無線基地局は、隣接する無線基地局と経路通知メッ
    セージを送受信して適切なパケット送受信の経路を求め
    る経路最適化機能を有することを特徴とする道路無線シ
    ステムにおける経路最適化方式。
  2. 【請求項2】 前記複数の基地局は、前記複数の無線基
    地局の2つの無線基地局と有線又は無線で接続される上
    位局を含み、前記ループ状のネットワークが構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の道路無線システムに
    おける経路最適化方式。
  3. 【請求項3】 前記複数の基地局は、前記複数の無線基
    地局の少なくとも3つ以上の無線基地局と有線又は無線
    で接続される上位局を含み、、前記ループ状のネットワ
    ークが複数構成されることを特徴とする請求項1に記載
    の道路無線システムにおける経路最適化方式。
  4. 【請求項4】 前記上位局はブリッジ機能、スパニング
    ツリー機能および経路最適化機能を有することを特徴と
    する請求項2または3に記載の道路無線システムにおけ
    る経路最適化方式。
  5. 【請求項5】 前記経路最適化機能は、パケットが送受
    信される基地局のホップ数が小さい経路を求めるもので
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の道路無線システムにおける経路最適化方式。
  6. 【請求項6】 前記経路最適化機能は、パケットが送受
    信される際の総パスコストが小さい経路を求めるもので
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の道路無線システムにおける経路最適化方式。
  7. 【請求項7】 前記経路通知メッセージは、経路最適化
    の対象となるアドレスと該経路通知メッセージが送受信
    された基地局のホップ数を保持することを特徴とする請
    求項5に記載の道路無線システムにおける経路最適化方
    式。
  8. 【請求項8】 前記経路通知メッセージは、経路最適化
    の対象となるアドレスと該経路通知メッセージが送受信
    された際の総パスコストを保持することを特徴とする請
    求項6に記載の道路無線システムにおける経路最適化方
    式。
  9. 【請求項9】 前記経路通知メッセージを受信した前記
    基地局は、該経路通知メッセージに保持されているアド
    レスと該経路通知メッセージを受信したインターフェー
    スとの対応を前記アドレステーブルとして保持すること
    を特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載におけ
    る道路無線システムにおける経路最適化方式。
  10. 【請求項10】 前記アドレステーブルに登録されたア
    ドレスとインターフエースとの対応が、前記受信パケッ
    トの送信元アドレスと該受信パケットを受信したインタ
    ーフェースの対応であるか、前記経路通知メッセージに
    保持されたアドレスと該経路通知メッセージを受信した
    インターフェースの対応であるかを識別する手投を有
    し、 前記アドレステーブルに登録されたアドレスとインター
    フエースとの対応が前記経路通知メッセージに保持され
    たアドレスと該経路通知メッセージを受信したインター
    フェースの対応である場合には、該対応を優先させ、パ
    ケットを受信してもアドレステーブルの変更を行わない
    ことを特徴とする請求項9に記載の道路無線システムに
    おける経路最適化方式。
  11. 【請求項11】 前記経路通知メッセージを送信する基
    地局は、あらかじめ設定された時間間隔で該経路通知メ
    ッセージを再送信することを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれかに記載の道路無線システムにおける経路
    最適化方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005354626A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Nec Corp マルチホップデータ転送経路の冗長化方法/切り替え方法、ネットワークシステム
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