JP2003273828A - Ofdm送信装置及びofdm受信装置 - Google Patents

Ofdm送信装置及びofdm受信装置

Info

Publication number
JP2003273828A
JP2003273828A JP2002073190A JP2002073190A JP2003273828A JP 2003273828 A JP2003273828 A JP 2003273828A JP 2002073190 A JP2002073190 A JP 2002073190A JP 2002073190 A JP2002073190 A JP 2002073190A JP 2003273828 A JP2003273828 A JP 2003273828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
time
carrier
strength
ofdm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002073190A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Nakagawa
正雄 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keio University
Original Assignee
Keio University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keio University filed Critical Keio University
Priority to JP2002073190A priority Critical patent/JP2003273828A/ja
Publication of JP2003273828A publication Critical patent/JP2003273828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉に対して強いデジタル伝送の特性とリア
ルタイム性に優れるアナログ伝送の特性を併せ持つOF
DM送信装置及びOFDM受信装置を提供する。 【解決手段】 リアルタイム性を必要としない低グレー
ド信号は時間インタリーバ13を介して直列並列変換器
15に出力し、高グレード信号は時間インタリーバを介
さずに直列並列変換器15に出力し、強度情報取得部1
4で強度が大きい搬送波を判断し、時間インタリーブさ
れていない高グレード信号を強度が大きい搬送波に割り
振る。これによりリアルタイム性を必要とする高グレー
ド信号を時間インタリーバの時間遅延なく強度が大きい
搬送波で送信し、リアルタイム性を必要としない低グレ
ード信号は時間インタリーブして干渉に対して強い伝送
をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM送信装置
及びOFDM受信装置に関し、特にデジタル通信であり
ながら遅延が少ないOFDM送信装置及びOFDM受信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から無線通信技術を用いて、自動車
や飛行機、ロボットのハンドなどの遠隔操作がなされて
いる。こうした技術は将来来るべきロボット時代にます
ます増加すると思われる。しかしながら、従来のラジオ
コントロールの無線方式の多くはアナログ変調を用いた
ものである。アナログ変調は干渉や妨害、雑音に弱く、
しかも他の受信者に何を制御しているかなど簡単に知ら
れてしまう。当然ながら、デジタル変調にすればこうし
た問題を克服できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それを
許さない性質がデジタル変調にはある。それは時間的な
遅延が起こることである。時間的な遅延が何故に起こる
かは二つの原因がある。一つは例えば位置の制御を人間
の手でスティックなどで操作するときの制御信号をアナ
ログ信号からデジタル符号に変換するAD変換器の遅
延。
【0004】もう一つは無線特有の原因による。
【0005】図2は、受信信号が大きく変化してバース
ト誤りを生じる様子を示す図である。無線の電波はアン
テナから輻射されると四方に散らばり、周囲の建物、大
地、丘などに反射して複数の経路を経て受信アンテナに
到着し、複数の経路が干渉し、そのためにフェ−ジング
を生じる。フェ−ジングは電波の受信電力を大きく変化
させ、その変化は極大値と極小値の比で千倍以上にもな
るほどである。極小値周辺においては雑音レベル以下に
なることも多く、デジタル符号がある時間幅で誤るよう
になる。これをバースト誤りと呼んで、訂正しづらい誤
りである。所々にランダムに誤れば訂正が効くのである
が、一定の時間間隔に誤りが多いと訂正ができないので
ある。
【0006】この誤り訂正には時間インタリーブが用い
られる。これはデジタル符号の時間順番を入れ替えるこ
とである。しかし、デジタル符号を記憶して時間的順番
を入れ替えるために、一定の時間遅延を生じる。このイ
ンタリーブの前に一般の訂正符号化をする。こうして変
調し電波にしてアンテナから輻射し、複数経路を経て受
信し、インタリーブの逆であるデインタリーブをすると
誤りはランダムに分散し、訂正しやすい形になる。
【0007】このインタリーブと訂正符号の組み合わせ
はデジタル通信に常套的に利用されるが、時間遅延を増
加させる。むろん、デジタルの携帯電話の音声通信にも
利用されるが、このために、遅延が数10ミリ秒加算さ
れる。音声通信ではこの程度の遅延は用途によっては問
題にならない場合も多いが、気にすれば気になるもので
ある。
【0008】ラジオコントロールにこのデジタル方式を
利用すると、AD変換による遅延は制御信号の周波数帯
域が一般には広くないので、遅延の問題は少ないが、イ
ンタリーブによる遅延によって、問題が生じる。特に、
制御しようとする対象物が高速に移動するような場合と
か、微妙な人工的手先の制御、例えば、人工的手先で、
物をつかむ、切るなどの場合には制御性能を大きく劣化
させる。すなわち、こうした手先は対象物に力を加え、
手先のセンサーによって対象物からの反作用力を読み取
って、ラジコンを操作する人間の手に返す必要があり、
許容される遅延は1ミリ秒程度と言われている。このよ
うな制御に携帯電話に利用されるようなインタリーブを
利用すると、誤り訂正に効果があるが、大きな遅延をひ
き起こし、制御性能を大きく劣化させる。では、インタ
リーブを施さないようにすればよいかと言うと、誤りも
大きくなり、遅延特性は良くても誤りのために制御特性
は大きく劣化する。
【0009】<リアルタイムな無線通信を必要とする例
>ラジオコントロールが無人飛行機、無人自動車、移動
ロボットなどに利用されることは上述のとおりである。
この制御システムの一例をブロック線図に示すと図3の
ようになる。
【0010】図3は、従来のラジオコントロールシステ
ムの構成の例を示す図である。右上にある人工の手42
で対象物を挟んだり、切ったり、運んだりする動作を遠
隔で制御するためのラジオコントロールシステムの例を
示している。直接人間が遠隔から見ることができる場合
もあるが、多くの場合は遠隔地故にTVカメラによって
おおよその対象物と人工の手の位置を知ることが必要で
ある。まず、対象物をTVカメラ31で撮像し、その画
像信号を符号化器32で符号化し、変調器33で無線周
波数信号に変調し、無線伝送路34を伝えて、復調器3
5で復調し、復号化器36で画像信号に復号化して表示
器などで人間の目に表示する。人間はその画像を見なが
ら手を動かすと、その動きに対応する人間の手による制
御信号を符号化器37で符号化し、変調器38で無線周
波数信号に変調し、無線伝送路39を伝えて、復調器4
0で復調し、復号化器41で復号化して、アクチュエー
タ43を通して対象物に人工の手42が働きかけ、人工
の手42にある触覚センサー44でその反作用を検出
し、符号化器45で符号化し、変調器46で無線周波数
信号に変調し、無線伝送路47を伝えて、復調器48で
復調し、復号化器49で復号化して、人工の手42と対
象物の接触状態を反作用として正確に知るのである。
【0011】人間の手が人工の手42と良い整合性を持
つには、制御信号や反作用の信号間で1ミリ秒程度以内
の遅延でなければならない。また、時間的なものと同時
に位置の精度も必要で、誤りはごく少ないことが必要で
ある。以上のことは人工の手以外にも、高速な飛行機の
制御、無人自動車、移動ロボットなども同様である。 <有望なOFDM変調>移動通信の変調方式として今後
有望なのが、OFDM(直交周波数分割多重)変調であ
る。従来の変調方式が1つの搬送波をデジタル符号によ
って変調していたのを、この方式は複数の搬送波を変調
する方式である。また、複数の搬送波間は直交してい
て、そのために、周波数効率の高い方式になっている。
OFDMの必要性は今後の移動通信のデータ伝送速度
が、従来よりも速いことによっている。今後の移動通信
は音声だけでなく、画像やデータなどのより高速な情報
を送る必要があるためである。
【0012】図4は、従来のOFDM送信装置及びOF
DM受信装置の構成を示す図である。図4(a)における
送信装置においては、まず、デジタル符号系列を符号化
器51で訂正符号化し、時間インタリーバ52で時間イ
ンタリーブを施す。時間インタリーブは、無線伝搬路が
時間変動するような時に訂正機能を助ける。直列並列変
換器53で訂正符号化された符号系列をOFDM変調の
サブキャリア数に相当する並列データに変換し、周波数
インタリーバ54で周波数軸上のインタリーブ処理を行
うが、この操作は無線伝送路の周波数特性に歪みがある
場合、いくつかの搬送波はつぶれていても、その他は届
いている場合に利用できる。すなわち、条件が良い搬送
波によって運ばれる符号によって、条件の悪い搬送波が
運ぶ誤った符号を訂正するのである。逆フーリエ変換器
55で各サブキャリア周波数の時間信号に変換し、並列
直列変換器56で1つの時間信号に合成して、送信器5
7で無線伝送する。
【0013】図4(b)における受信装置においては、ま
ず、受信器58で無線周波数信号を受信し、直列並列変
換器59で並列の時間信号に変換し、フーリエ変換器6
0で周波数軸信号に変換し、周波数デインタリーバ61
で周波数インタリーブ前の周波数配列に戻し、並列直列
変換器62で直列の符号系列に変換し、時間デインタリ
ーバ63で時間インタリーブ前の時間順序に戻し、復号
化器64でデジタル信号に復号化する。 <グレードの異なるリアルタイム伝送>ラジオコントロ
ールにおいて複数の種類の信号を相手に送るのが特色で
ある。一般的にはマルティメディア通信と言われるもの
である。ラジオコントロールでは人工の手を制御する信
号は1ミリ秒の遅延が限界で、他の画像信号は人工の手
と対象物のおおよその位置が分かればよいので、それ以
上の遅延も許容できる。携帯電話の音声は1ミリ秒の遅
延にこだわる必要はないが、数10ミリ秒程度以内の遅
延の伝送が必要で、画像やデータはそれより遅くてよ
い。なんといっても会話は音声によって成立するからで
ある。
【0014】こうして見ると、リアルタイムのグレード
が信号によって異なるのである。例では手の制御信号の
グレードが高い。このグレードの高い信号は他の画像や
データなどのグレードの低い信号に比べると情報量が少
ないので伝送速度は低い。手の制御信号は数10kbp
s程度、一方画像は数10kbpsから数Mbps、場
合によったら数10Mbpsの場合もある。一方、OF
DMを変調方式とした室内無線通信としては、5.2G
Hzの帯域ではW1394がある。これはリアルタイム
伝送に重きをおいた日本のARIB(電波産業会)標準
であり、最大70Mbpsを伝送できる。
【0015】この搬送波の本数は52本であり、内4本
はパイロット信号に用いるので、48本を情報伝送用に
利用できる。こうすると、制御信号はこの中の数本を利
用すれば良いのであるが、制御信号を多重伝送する場合
は多重度が上がると、グレードの高い信号のトータルの
伝送量が増加し、利用する搬送波の本数は増加する。
【0016】図5は、マルチパスによりフェ−ジングが
生じる様子を示す図である。パス間干渉が生じると周波
数特性が歪む周波数選択性フェ−ジングが生じる。これ
は広い周波数帯域を利用するOFDMによく起こるもの
であり、OFDMはこの対策として考案されている。
【0017】本発明は、上記問題点に鑑み、干渉に対し
て強いデジタル伝送の特性とリアルタイム性に優れるア
ナログ伝送の特性を併せ持つOFDM送信装置及びOF
DM受信装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のOFDM送信装
置は、所定値よりも強度が大きい搬送波の情報を取得す
る強度情報取得手段と、複数の信号を符号化する符号化
器と、該符号化器により符号化された複数の信号の内の
一部を時間インタリーブして第1信号として出力する時
間インタリーブ手段と、該時間インタリーブ手段により
時間インタリーブされなかった第2信号を前記強度情報
取得手段により所定値より強度が大きいとされた搬送波
に割り当てるように、第1信号及び第2信号が並列信号
となるように複数の搬送波に割り当てる直列並列変換手
段と、該直列並列変換手段により複数の搬送波に割り当
てられた信号を時間軸信号に変換する逆フーリエ変換器
と、を備える。
【0019】また、前記強度情報取得手段は、他の搬送
波よりも比較的に強度が大きい搬送波の情報を取得する
ことで、全体的に強度が小さくなった場合でも、可能な
限り条件のよい搬送波で高グレードの信号を伝送するこ
とができる。
【0020】また、前記強度情報取得手段は、予め定め
られた一定値よりも強度が大きい搬送波の情報を取得す
ることで、判断が簡単になり少ない時間で判断処理をす
ることができる。
【0021】また、前記強度情報取得手段は、他の装置
から通信手段により強度が大きい搬送波の情報を取得す
ることで、OFDM送信装置において通信情報を受信し
ない片方向通信の場合にも適用することができる。
【0022】また、他の装置からOFDM信号を受信す
る受信手段をさらに備え、前記強度情報取得手段は、該
受信手段により受信された信号の内から強度が大きい搬
送波の情報を取得することで、双方向通信の場合に簡単
に情報を取得することができる。
【0023】また、本発明のOFDM受信装置は、受信
信号を各搬送波毎の信号に変換するフーリエ変換器と、
該フーリエ変換器からの並列信号を複数の直列信号に変
換する並列直列変換手段と、該並列直列変換手段により
直列信号に変換された信号の内の一部を時間デインタリ
ーブして第3信号として出力する時間デインタリーブ手
段と、第3信号及び該時間デインタリーブ手段により時
間デインタリーブされなかった第4信号をそれぞれ復号
化する復号化器と、を備える。
【0024】また、所定値よりも強度が大きい搬送波の
情報を取得する強度情報取得手段と、該強度情報取得手
段により取得された情報を送信する送信手段とをさらに
備えることで、通信相手であるOFDM送信装置におい
て本OFDM受信装置から強度情報を取得することがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態に
よるOFDM送信装置及びOFDM受信装置の構成を示
す図である。本発明の基本的な考え方は、リアルタイム
性をできるだけ保持したい高グレード信号を、受信パワ
ーの強い搬送波に振り分け、その他の低グレード信号に
は、その他の搬送波を割り振るものである。
【0026】図1(a)は、本発明の一実施の形態による
OFDM送信装置の構成を示す図である。従来のOFD
M送信装置と比べると、新たに各搬送波の受信パワーの
強度に関する情報を取得する強度情報取得部14を備
え、高グレード信号に対して時間インタリーバを介さず
に直列並列変換器15において受信パワーの強い搬送波
に振り分ける点が異なる。その動作を説明すると、デジ
タル符号系列の内の高グレード信号を符号化器11が訂
正符号化し、低グレード信号をやはり符号化器12が訂
正符号化し、低グレード信号は更に時間インタリーバ1
3で時間インタリーブを施す。強度情報取得部14は、
受信パワーに関する情報を取得し、直列並列変換器15
及び周波数インタリーバ16に出力する。情報を取得す
る方法としては、(1).通信相手の受信装置に送信器を備
え、その受信装置が受信している各搬送波の受信パワー
の強度をその送信器から情報として送信してもらう、
(2).通信相手が同一の搬送波で送信してくる場合には、
その搬送波を受信する受信器から各搬送波の受信パワー
の強度を測定する、(3).受信パワーの強度ではなく電界
強度に関する情報を取得する、(4).他の搬送波と比べて
比較的に大きな強度を有する搬送波を特定する、すなわ
ち、例えば10個の搬送波がある場合に強度の大きさが
下位の7個の搬送波ではないことが確認された搬送波の
情報を取得する、(5).予め定められた一定値よりも強度
が大きい搬送波の情報を取得する、などが考えられる。
【0027】直列並列変換器15は、強度情報取得部1
4から強度が大きい搬送波の情報を受けて符号化されて
いる高グレード信号をその強度が大きい搬送波に割り振
る。その際に、最も大きな搬送波に割り振る必要はな
く、適当に大きな強度を有する搬送波であれば良い。
【0028】周波数インタリーバ16は、強度情報取得
部14から直列並列変換器15に送られるのと同じ強度
が大きい搬送波の情報を受けて直列並列変換器15で高
グレード信号が割り振られた搬送波を除いて、周波数軸
上のインタリーブ処理を行う。この場合、多くの信号が
周波数インタリーブされるので、高グレード信号が周波
数インタリーブされなくとも全体として周波数インタリ
ーブの利点を享受することができる。
【0029】そのあとは、従来例と同様に、逆フーリエ
変換器17が各サブキャリア周波数の時間信号に変換
し、並列直列変換器18が1つの時間信号に合成して、
送信器19が無線伝送する。
【0030】図1(b)は、本発明の一実施の形態による
OFDM受信装置の構成を示す図である。従来のOFD
M受信装置と比べると、新たに各搬送波の受信パワーの
強度に関する情報を取得する強度情報取得部25を備
え、高グレード信号に対して時間デインタリーバを介さ
ず直接に復号化器28で復号化する点が異なる。その動
作を説明すると、受信器20で受信した無線周波数信号
を従来例と同様に、直列並列変換器21で並列の時間信
号に変換し、フーリエ変換器22で周波数軸信号に変換
する。
【0031】周波数デインタリーバ23は、強度情報取
得部25から並列直列変換器24に送られるのと同じ強
度が大きい搬送波の情報を受けて、周波数インタリーブ
前の周波数配列に戻し、並列直列変換器24は、強度情
報取得部25から強度が大きい搬送波の情報を受けて、
高グレード信号と低グレード信号とを別々に直列の符号
系列に変換し、高グレード信号はそのまま復号化器28
がデジタル信号に復号化し、低グレード信号は時間デイ
ンタリーバ26が時間インタリーブ前の時間順序に戻
し、復号化器27でデジタル信号に復号化する。
【0032】強度情報取得部25は、受信器20におけ
る各搬送波の強度を測定して強度情報を取得する。情報
を取得する方法としては、(1).受信パワーの強度又は電
界強度に関する情報を取得する、(2).他の搬送波と比べ
て比較的に大きな強度を有する搬送波を特定する、すな
わち、例えば10個の搬送波がある場合に強度の大きさ
が下位の7個の搬送波ではないことが確認された搬送波
の情報を取得する、(3).予め定められた一定値よりも強
度が大きい搬送波の情報を取得する、などが考えられ
る。
【0033】本実施の形態において、リアルタイム性の
グレードの高い信号に割リ振られた条件の良い搬送波は
時間とともに変化する場合が多く、それを時間とともに
選択する必要はあるが、選択することで、その搬送波で
送られた符号系列の誤りは少ないし、あったとしても、
バースト的なものでなく、ランダムに間隔をおいて起こ
るので、遅延の原因になる時間インタリーブは必要とし
ない。一方、リアルタイム性のグレードの低い信号に割
り振られた搬送波は時間と共に変動し、雑音レベル以下
になる搬送波も見られ、バースト誤りも起こるために時
間インタリーブが必要になる。しかし、リアルタイム性
を厳しく守る必要が無い信号である。
【0034】
【発明の効果】デジタル伝送は雑音、干渉などに強く、
かつ、セキュリティーも守れるものであり、アナログか
ら主役の座を奪った。しかし、一つだけ失われたものが
ある。それはリアルタイム性である。動画像や音声とい
うような信号にも伝送遅延の増加が見られ、多少問題に
なるが、機械系を遠隔から制御するような応用には致命
的とも言われるような遅延が見られる。特に無線伝送で
は、無線伝搬路で生じるバーストエラーを避けるため
に、大きな時間の遅れを生じてします。こうした問題点
をここでは、デジタル変調の中で無線LANにも採用さ
れているOFDMの性質を巧みに用いた発明によって克
服している。すなわち、OFDM変調の複数の搬送波の
うち厳格なリアルタイム性を必要とする信号に、条件の
良い搬送波を割り振り、それほどまでもない信号にはそ
の他の搬送波を割リ振るのである。複数の搬送波の中で
条件の良い搬送波を常に選択すれば、時間インタリーブ
なくしても、符号は訂正できる。その他の条件の悪い搬
送波では時間インタリーブの助けを借りることができ
る。その他の条件の悪い搬送波に割り振られた信号は、
それほど厳格なリアルタイム性を必要としないものであ
り、遅延を許容できる。
【0035】以上のような工夫によって厳格なリアルタ
イム性を要求するラジオコントロールなどに、本発明は
実用的な方法を与える。遅延を嫌うがためにアナログ伝
送のまま利用し、雑音や干渉の犠牲になったり、セキュ
リティーを犠牲にしたり、デジタル伝送でセキュリティ
ーは守れても、時間遅延を強く含む時間インタリーブを
嫌うがために、アナログ伝送のような結末になることが
避けられるのである。
【0036】今までのデジタル化の狙いは、雑音に強
く、干渉に強く、誤りにより生じたデータの訂正がで
き、セキュリティーを保護し、記録もでき、異種の信号
を一緒に扱えることである。これらの狙いを実現するに
は、デジタル化により広がった帯域を情報源符号化で圧
縮し、誤りに対しては、訂正符号化することで対処し
た。これらは常に時間遅延を増加させることになった。
いわば、遅延を犠牲にして、周波数特性を圧縮し、誤
り、特に無線通信に特有なバースト誤りの訂正をしてい
る。
【0037】本発明では無線通信に特有な誤りであるバ
ースト誤りを克服するために通常利用される、時間イン
タリーブと訂正符号の組み合わせに着目し、遅延の原因
になる時間インタリーブを取り除いて、遅延を除いた方
法を採用する。しかし、単純にこの方法を適用すると、
バースト誤りの増加をきたすことになる。
【0038】そこで、本発明では近年広帯域変調方式と
して無線LAN、デジタル放送などに利用されているO
FDM(直交周波数多重)変調にリアルタイム性を強く
必要とする信号と、さほど必要としない信号の2種類を
伝送することに着目した。一般にリアルタイム性を1ミ
リ秒以内の遅延で必要とする信号は高い伝送速度をとら
ないことが多い。例えば人工の手を遠隔から操作して対
象物をつかんだり、切ったりするような場合は、つかみ
ながら、切りながら、対象物からの反作用を1ミリ秒以
内で操作する人間に伝えなければならないが、こうした
制御信号の伝送速度は数10kbps程度である。一方
遠隔地の対象物を人間が目で見て場所や大きさなどを判
断するためのテレビ画像の伝送も同時に必要になる。テ
レビ画像信号は数Mbpsから数10Mbpsまでの伝
送速度を必要とするが、1ミリ秒程度といった厳しい遅
延に抑える必要はない。
【0039】以上のようなことから、本発明では、上述
の制御信号のようなグレードの高いリアルタイム信号を
OFDMの複数の搬送波のうち条件の良いものを選択し
て伝送すれば、バースト的誤りは殆ど無いために、時間
インタリーブを除くことができ、遅延を大幅に抑えるこ
とができる。一方、グレードの低いリアルタイム信号を
その他の条件の悪い搬送波で送ることになるので、時間
インタリーブを挿入し、バースト誤りを訂正することが
でき、しかも遅延を少々含んでも、厳密なリアルタイム
性を要求する信号ではないので、支障はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるOFDM送信装置
及びOFDM受信装置の構成を示す図である。
【図2】受信信号が大きく変化してバースト誤りを生じ
る様子を示す図である。
【図3】従来のラジオコントロールシステムの構成の例
を示す図である。
【図4】従来のOFDM送信装置及びOFDM受信装置
の構成を示す図である。
【図5】マルチパスによりフェ−ジングが生じる様子を
示す図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定値よりも強度が大きい搬送波の情報
    を取得する強度情報取得手段と、 複数の信号を符号化する符号化器と、 該符号化器により符号化された複数の信号の内の一部を
    時間インタリーブして第1信号として出力する時間イン
    タリーブ手段と、 該時間インタリーブ手段により時間インタリーブされな
    かった第2信号を前記強度情報取得手段により所定値よ
    り強度が大きいとされた搬送波に割り当てるように、第
    1信号及び第2信号が並列信号となるように複数の搬送
    波に割り当てる直列並列変換手段と、 該直列並列変換手段により複数の搬送波に割り当てられ
    た信号を時間軸信号に変換する逆フーリエ変換器と、を
    備えることを特徴とするOFDM送信装置。
  2. 【請求項2】 前記強度情報取得手段は、他の搬送波よ
    りも比較的に強度が大きい搬送波の情報を取得すること
    を特徴とする請求項1記載のOFDM送信装置。
  3. 【請求項3】 前記強度情報取得手段は、予め定められ
    た一定値よりも強度が大きい搬送波の情報を取得するこ
    とを特徴とする請求項1記載のOFDM送信装置。
  4. 【請求項4】 前記強度情報取得手段は、他の装置から
    通信手段により強度が大きい搬送波の情報を取得するこ
    とを特徴とする請求項1記載のOFDM送信装置。
  5. 【請求項5】 他の装置からOFDM信号を受信する受
    信手段をさらに備え、 前記強度情報取得手段は、該受信手段により受信された
    信号の内から強度が大きい搬送波の情報を取得すること
    を特徴とする請求項1記載のOFDM送信装置。
  6. 【請求項6】 受信信号を各搬送波毎の信号に変換する
    フーリエ変換器と、 該フーリエ変換器からの並列信号を複数の直列信号に変
    換する並列直列変換手段と、 該並列直列変換手段により直列信号に変換された信号の
    内の一部を時間デインタリーブして第3信号として出力
    する時間デインタリーブ手段と、 第3信号及び該時間デインタリーブ手段により時間デイ
    ンタリーブされなかった第4信号をそれぞれ復号化する
    復号化器と、を備えることを特徴とするOFDM受信装
    置。
  7. 【請求項7】 所定値よりも強度が大きい搬送波の情報
    を取得する強度情報取得手段と、 該強度情報取得手段により取得された情報を送信する送
    信手段とをさらに備えることを特徴とする請求項6記載
    のOFDM受信装置。
JP2002073190A 2002-03-15 2002-03-15 Ofdm送信装置及びofdm受信装置 Pending JP2003273828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073190A JP2003273828A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 Ofdm送信装置及びofdm受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073190A JP2003273828A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 Ofdm送信装置及びofdm受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003273828A true JP2003273828A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29202986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002073190A Pending JP2003273828A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 Ofdm送信装置及びofdm受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003273828A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100532586B1 (ko) * 2002-10-30 2005-12-02 한국전자통신연구원 직교부호와 비이진 신호값을 이용한코드분할다중접속/직교주파수분할다중 방식의 송/수신장치 및 그 방법
JP2006140566A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Keio Gijuku Ofdm通信装置
JP2007174310A (ja) 2005-12-22 2007-07-05 Kyocera Corp 通信制御システム、無線通信端末及び通信制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100532586B1 (ko) * 2002-10-30 2005-12-02 한국전자통신연구원 직교부호와 비이진 신호값을 이용한코드분할다중접속/직교주파수분할다중 방식의 송/수신장치 및 그 방법
JP2006140566A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Keio Gijuku Ofdm通信装置
JP4534037B2 (ja) * 2004-11-10 2010-09-01 学校法人慶應義塾 Ofdm通信装置
JP2007174310A (ja) 2005-12-22 2007-07-05 Kyocera Corp 通信制御システム、無線通信端末及び通信制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1529389B1 (en) Symbol interleaving
EP2536059B1 (en) Signal transmitting method and transmitter in radio multiplex transmission system
EP1073212B1 (en) Wireless system with transmitter with multiple antennas and combining open loop and closed loop transmit diversity
EP0744841A3 (en) Method and apparatus for transmission and reception of burst signals using time diversity and antenna switching
KR100938525B1 (ko) 이동 단말기, 무선 통신 장치 및 무선 통신 방법
WO2003019832A1 (fr) Systeme de communication de corps mobile, appareil d'emission et de reception de amrc multiporteuse
KR101096309B1 (ko) 코드 블록 자원 요소 경계를 유지하기 위한 레이트 매칭을 위한 장치 및 방법
US20100146363A1 (en) Method and system of single carrier block transmission with parallel encoding and decoding
CA2472243A1 (en) High rate transmission diversity transmission and reception
US7310286B1 (en) System for undersea digital acoustic communications
US20090208219A1 (en) Multimode Communications System
WO2004075470A3 (en) Controlled superposition coding in multi-user communication systems
WO2003090364B1 (en) Orthogonalized spatial multiplexing for wireless communication
JP2005341531A (ja) 無線通信システム及び無線局
UA66408C2 (en) Data transmitter (variants) and data receiver (variants)
EP2442471A1 (en) Communication apparatus
US8090039B2 (en) Wireless transceiver and wireless transmitting/receiving method and program thereof
KR20010006287A (ko) 코드 분할 다중 접속 통신 시스템에서의 핸드오프 결정을 돕기 위해 프레임을 비우는 방법 및 장치
KR102061096B1 (ko) Fqam을 위한 전송 다양화 방법 및 그 장치
JP2003273828A (ja) Ofdm送信装置及びofdm受信装置
US7468967B2 (en) System and method for transmission of low rate data
US8149943B2 (en) Space time coded MB-OFDM UWB system
KR20050105248A (ko) 타임 슬롯 시퀀스의 다중 대역 통신을 위한 송신기,수신기, 시스템 및 방법
US20190356401A1 (en) Analog signal transmission with multiple antennas
US20030016759A1 (en) Method of encoding a signal, transmitter and receiver

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050201

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20051123

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20051214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061206