JP2003273699A - 水晶ユニットと水晶発振器 - Google Patents

水晶ユニットと水晶発振器

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JP2003273699A
JP2003273699A JP2003040390A JP2003040390A JP2003273699A JP 2003273699 A JP2003273699 A JP 2003273699A JP 2003040390 A JP2003040390 A JP 2003040390A JP 2003040390 A JP2003040390 A JP 2003040390A JP 2003273699 A JP2003273699 A JP 2003273699A
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tuning fork
crystal
groove
fork arm
crystal oscillator
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JP2003040390A
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Inventor
Hirofumi Kawashima
宏文 川島
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Piedek Technical Laboratory
Original Assignee
Piedek Technical Laboratory
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】2次高調波モードで振動する音叉形状の屈曲水
晶振動子の等価直列抵抗Rが小さく、品質係数Q値が
高い超小型の水晶振動子を具えた水晶ユニットと2次高
調波モード振動の周波数で出力信号が高い周波数安定性
を有する水晶発振器を提供する事にある。 【解決手段】 音叉腕と音叉基部とを具えて構成され、
前記音叉腕又は前記音叉腕と前記音叉基部の上下面に溝
又は貫通穴を設け、これらの溝又は貫通穴の側面部に電
極を配置し、その電極に対抗して音叉腕の側面に極性の
異なる電極を配置した音叉形状の屈曲水晶振動子で、か
つ、2次高調波モード振動のフイガーオブメリットが基
本波モード振動のフイガーオブメリットより大きくなる
水晶ユニットである。と同時に、更に、増幅回路の増幅
率と帰還回路の帰還率との関係により、出力信号が2次
高調波モードの周波数である水晶発振器が高精度で実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2次高調波モードで
振動する音叉腕と音叉基部から成る音叉形状の水晶振動
子とケースと蓋から構成される水晶ユニットと増幅回路
と帰還回路から成る水晶発振器に関する。特に、小型
化、高精度化、耐衝撃性、低廉化の要求の強い情報通信
機器用の基準信号源として最適な水晶ユニットと水晶発
振器で、新形状、新電極構成及び最適寸法を有する超小
型の音叉形状の屈曲水晶振動子から構成される水晶ユニ
ットと、2次高調波モード振動の周波数が出力信号であ
る水晶発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水晶ユニットはケースと蓋と音叉
腕の上下面と側面に電極が配置された音叉型屈曲水晶振
動子から構成され、又、水晶発振器は増幅器とコンデン
サーと抵抗と音叉腕の上下面と側面に電極が配置された
音叉型屈曲水晶振動子から成る水晶発振器がよく知られ
ている。図9には、この従来例の水晶ユニットと水晶発
振器に用いられている音叉形状の屈曲水晶振動子200
の概観図を示す。図9において水晶振動子200は2本
の音叉腕201,202と音叉基部230とを具えてい
る。図10には図9の音叉腕の断面図を示す。図10に
示すように、励振電極は音叉腕の上下面と側面に配置さ
れている。音叉腕の断面形状は一般的には長方形をして
いる。一方の音叉腕の断面の上面には電極203が下面
には電極204が配置されている。側面には電極205
と206が設けられている。他方の音叉腕の上面には電
極207が下面には電極208が、更に側面には電極2
09,210が配置され2電極端子H−H′構造を成し
ている。今、H−H′間に直流電圧を印加すると電界は
矢印方向に働く。その結果、一方の音叉腕が内側に曲が
ると他方の音叉腕も内側に曲がる。この理由は、x軸方
向の電界成分Exが各音叉腕の内部で方向が反対になる
ためである。交番電圧を印加することにより振動を持続
することができる。又、特開昭56−65517と特開
2000−223992(P2000−223992
A)では、音叉腕に溝を設け、且つ、電極構成について
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】音叉型形状の屈曲水晶
振動子では、電界成分Exが大きいほど2次高調波モー
ド振動の等価直列抵抗Rが小さくなり、品質係数Q値
が大きくなる。しかしながら、従来から使用されている
音叉形状の屈曲水晶振動子は、図10で示したように、
各音叉腕の上下面と側面の4面に電極を配置している。
そのために電界が直線的に働かず、かかる音叉型屈曲水
晶振動子を小型化させると、電界成分Exが小さくなっ
てしまい、等価直列抵抗Rが大きくなり、品質係数Q
値が小さくなるなどの課題が残されていた。同時に、屈
曲振動の周波数としては比較的高い周波数(120kH
z〜500kHz)で、時間基準として高精度な、即
ち、高い周波数安定性を有し、基本波モード振動を抑え
た屈曲水晶振動子を得ることが課題として残されてい
た。また、前記課題を解決する方法として、例えば、特
開昭56−65517では音叉腕に溝を設け、且つ、溝
の構成と電極構成について開示している。しかしなが
ら、溝の構成、寸法と振動モード並びに2次高調波モー
ド振動での等価直列抵抗Rと基本波モード振動での等
価直列抵抗Rとの関係及び周波数安定性に関係するフ
ィガーオブメリットMについては全く開示されていな
い。それ故、基本波モード振動を抑えた2次高調波モー
ドで振動する音叉形状の屈曲水晶振動子を具えた水晶ユ
ニットと水晶発振器が所望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の方法で
従来の課題を有利に解決した2次高調波モードで振動す
る音叉形状の屈曲水晶振動子を具えた水晶ユニットと水
晶発振器を提供することを目的とするものである。
【0005】即ち、本発明の水晶ユニットの第1の態様
は、水晶振動子とケースと蓋とを具えて構成される水晶
ユニットにおいて、前記水晶振動子は屈曲モードで振動
する音叉腕と音叉基部を具えて構成される音叉形状の屈
曲水晶振動子で、前記音叉腕は上面と下面と側面とを有
し、前記音叉形状の音叉腕の上面と下面に溝が設けら
れ、前記溝の側面に電極が配置され、前記溝側面の電極
とその電極に対抗する音叉腕の側面の電極とが互いに異
極で、かつ、前記音叉腕が逆相で振動するように溝と電
極を構成し、前記音叉形状の屈曲水晶振動子の2次高調
波モード振動のフイガーオブメリットMが基本波モー
ド振動のフイガーオブメリットMより大きい水晶ユニ
ットである。
【0006】本発明の水晶発振器の第1の態様は、増幅
回路と帰還回路を具えて構成され、増幅回路は少なくと
も増幅器から構成され、帰還回路は少なくとも水晶振動
子とコンデンサーから構成されている水晶発振回路を具
えた水晶発振器で、前記水晶振動子は屈曲モードで振動
する音叉腕と音叉基部を具えて構成される音叉形状の屈
曲水晶振動子で、前記音叉腕は上面と下面と側面とを有
し、前記音叉形状の音叉腕の上面と下面に溝が設けら
れ、前記溝の側面に電極が配置され、前記溝側面の電極
とその電極に対抗する音叉腕の側面の電極とが互いに異
極で、かつ、前記音叉腕が逆相で振動するように溝と電
極を構成し、前記音叉形状の屈曲水晶振動子は表面実装
型あるいは円筒型のユニットに収納されていて、前記音
叉形状の屈曲水晶振動子の2次高調波モード振動のフイ
ガーオブメリットMが基本波モード振動のフイガーオ
ブメリットMより大きい屈曲水晶振動子を具えて前記
水晶発振器は構成されている水晶発振器である。
【0007】
【作用】このように、本発明は屈曲モードで振動する音
叉形状の水晶振動子を具えた水晶ユニットと水晶発振器
で、しかも、音叉形状の溝と電極の構成を改善し、増幅
回路と帰還回路との関係を示すことにより、基本波モー
ド振動を抑え、2次高調波モードで振動する周波数を出
力する水晶発振器が実現できる。
【0008】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に
基づき具体的に述べる。図1は本発明の水晶発振器を構
成する水晶発振回路図の一実施例である。本実施例で
は、水晶発振回路1は増幅器(CMOSインバータ)
2、帰還抵抗4、ドレイン抵抗7、コンデンサー5,6
と音叉形状の屈曲水晶振動子3から構成されている。即
ち、水晶発振回路1は、増幅器2と帰還抵抗4から成る
増幅回路8とドレイン抵抗7、コンデンサー5,6と屈
曲水晶振動子3から成る帰還回路9から構成されてい
る。詳細には、本実施例の水晶発振器は、増幅回路と帰
還回路から構成され、増幅回路は少なくとも増幅器から
構成され、帰還回路は少なくとも音叉形状の屈曲水晶振
動子とコンデンサーから構成されている水晶発振回路を
具えて構成されている。更に、水晶発振回路から出力さ
れる2次高調波モード振動の周波数の出力信号はバッフ
ア回路を通してドレイン側から出力される。通常、本発
明の2次高調波モード振動の周波数は120kHzから
500kHzが用いられ、前記出力信号の周波数には分
周回路又は逓倍回路によって分周又は逓倍された周波数
も含まれる。又、本発明の水晶発振器に用いられる音叉
形状の屈曲水晶振動子は図3から図6で詳述される。
【0009】図2は図1の帰還回路図を示す。今、屈曲
モードで振動する音叉形状の水晶振動子の角周波数をω
、ドレイン抵抗7の抵抗をR、コンデンサー5、6
の容量をC、C、水晶のクリスタルインピーダンス
をRei,入力電圧をV,出力電圧をVとすると、
帰還率βはβ=|V/|Vで定義され
る。但し、iは屈曲振動モードの振動次数を表し、例え
ば、i=1のとき、基本波モード振動、i=2のとき、
2次高調波モード振動である。更に、負荷容量CはC
=C/(C+C)で与えられ、C=C
=CgsとRd>>Reiとすると、帰還率βはβ
=1/(1+kC )で与えられる。但し、kは
ω、R、Reiの関数で表される。又、Reiは近
似的に等価直列抵抗Rに等しくなる。
【0010】このように、帰還率βと負荷容量C
の関係から、負荷容量Cが小さくなると、2次高調波
モード振動と基本波モード振動の共振周波数の帰還率は
それぞれ大きくなる。それ故、負荷容量Cが小さくな
ると、基本波モード振動よりも2次高調波モード振動の
方が発振し易くなる。その理由は2次高調波モード振動
の最大振動振幅が基本波モード振動の最大振動振幅より
小さいために、発振持続条件である振幅条件と位相条件
を同時に満足するためである。しかしながら、従来の振
動子と従来の水晶発振器の構成では、Cを小さくして
も、2次高調波モードで持続して振動する補償はなく、
例えば、衝撃等により2次高調波モード振動から基本波
モード振動に移ることが問題として存在している。
【0011】本発明の水晶発振器は、消費電流が少な
く、しかも、出力周波数が高い周波数安定性(高い時間
精度)を有する、2次高調波モード振動の周波数である
水晶発振器を提供することを目的としている。それ故、
消費電流を少なくするために、負荷容量Cは18pF
以下を用いる。より消費電流を少なくするには、消費電
流は負荷容量に比例するので、C=14pF以下が好
ましい。ここで言う、容量C、Cは回路の浮遊容量
を含んだ数値である。また、基本波モードの振動を抑
え、発振器の出力信号が2次高調波モード振動の周波数
を得るために、α/α>β/βとαβ>1
を満足するように本実施例の発振回路は構成される。但
し、α、αは2次高調波モード振動と基本波モード
振動の増幅回路の増幅率で、β、βは2次高調波モ
ード振動と基本波モード振動の帰還回路の帰還率であ
る。
【0012】換言するならば、増幅回路の2次高調波モ
ード振動の増幅率αと基本波モード振動の増幅率α
との比が帰還回路の基本波モード振動の帰還率βと2
次高調波モード振動の帰還率βとの比より大きく、か
つ、2次高調波モード振動の増幅率αと2次高調波モ
ード振動の帰還率βの積が1より大きくなるように構
成される。このような構成により、消費電流の少ない、
出力信号が2次高調波モード振動の周波数である水晶発
振器が実現できる。更に、高い周波数安定性については
後述される。
【0013】又、本実施例の水晶発振回路を構成する増
幅回路の増幅部は負性抵抗−RLでその特性を示すこ
とができる。i=1のとき基本波モード振動の負性抵抗
で、i=2のとき2次高調波モード振動の負性抵抗であ
る。本実施例の水晶発振器は、増幅回路の2次高調波モ
ード振動の負性抵抗の絶対値|−RL|と2次高調波
モード振動の等価直列抵抗Rとの比が増幅回路の基本
波モード振動の負性抵抗の絶対値|−RL|と基本波
モード振動の等価直列抵抗Rとの比より大きくなるよ
うに発振回路が構成される。即ち、|−RL|/R
>|−RL|/Rを満足するように構成される。こ
のような水晶発振回路の構成により、基本波モード振動
の発振起動が抑えられるので、2次高調波モード振動の
周波数が出力信号として得られる。
【0014】図3は本発明の第1実施例の水晶ユニット
又は第1実施例の水晶発振器に用いられる屈曲モードで
振動する音叉形状の屈曲水晶振動子10の外観図とその
座標系を示す。座標系O、電気軸x、機械軸y、光軸z
からなるO−xyzを構成している。本実施例の音叉形
状の屈曲水晶振動子10は音叉腕20、音叉腕26と音
叉基部40とから成り、音叉腕20と音叉腕26は音叉
基部40に接続されている。また、音叉腕20と音叉腕
26はそれぞれ上面と下面と側面とを有する。更に、音
叉腕20の上面には中立線を挟んで、即ち、中立線を含
むように溝21が設けられ、又、音叉腕26の上面にも
音叉腕20と同様に溝27が設けられるとともに、さら
に、音叉基部40に溝32と溝36とが設けられてい
る。なお、角度θは、x軸廻りの回転角であり、通常
は、−10〜+10°の範囲で選ばれる。又、音叉腕2
0、26の下面にも上面と同様に溝が設けられている。
【0015】図4は、図3の音叉形状の屈曲水晶振動子
10の音叉基部40のD−D′断面図を示す。図4では
図3の水晶振動子の音叉基部40の断面形状並びに電極
配置について詳述する。音叉腕20と連結する音叉基部
40には溝21,22が設けられている。同様に、音叉
腕26と連結する音叉基部40には溝27,28が設け
られている。更に、溝21と溝27との間には更に溝3
2と溝36とが設けられている。又、溝22と溝28と
の間にも溝33と溝37とが設けられている。そして、
溝21と溝22には電極23,24が、溝32,33,
36,37には電極34,35,38,39が、溝27
と溝28には電極29,30が配置され、音叉基部40
の両側面には電極25,31が配置されている。詳細に
は、溝の側面に電極が配置され、前記電極に対抗して極
性の異なる電極が配置されている。
【0016】また、音叉形状の屈曲水晶振動子10は厚
みtを有し、溝は厚みtを有している。ここで言う厚
みtは溝の一番深いところの厚みを言う。その理由は
水晶は異方性の材料のために、化学的エッチング法では
各結晶軸の方向によりエッチングスピードが異なる。そ
れ故、化学的エッチング法では溝の深さにバラツキが生
じ、図4に示した一様な形状に加工するのが極めて難し
いためである。本実施例では、溝の厚みtと音叉腕又
は音叉腕と音叉基部の厚みtとの比(t/t)が0.
79より小さくなるように、好ましくは、0.01〜
0.79となるように溝が音叉腕又は音叉腕と音叉基部
に形成されている。このように形成することにより、音
叉腕又は音叉腕と音叉基部の溝側面電極とそれに対抗す
る側面の電極との間の電界Exが大きくなる。すなわ
ち、電気機械変換効率の良い屈曲振動子が得られる。即
ち、容量比の小さい音叉形状の屈曲水晶振動子が得られ
る。更に、本実施例では、音叉基部の溝と溝との間にさ
らに溝32,33,36,37が設けられているので、
その電界強度はより一層大きくなり、より電気機械変換
効率が良くなる。又、本実施例では、音叉基部40の上
面に溝32,36が、下面に溝33,37が設けられて
いるが、片面にのみ設けても良い。
【0017】更に、電極25,29,30,34,35
は一方の同極に、電極23,24,31,37,38,
39は他方の同極になるように配置されていて、2電極
端子構造E−E′を構成する。即ち、z軸方向に対抗す
る溝電極は同極に、且つ、x軸方向に対抗する電極は異
極になるように構成されている。今、2電極端子E−
E′に直流電圧を印加(E端子に正極、E′端子に負
極)すると電界Exは図4に示した矢印のように働く。
電界Exは水晶振動子の側面と溝内の側面とに配置され
た電極により電極に垂直に、即ち、直線的に引き出され
るので、電界Exが大きくなり、その結果、発生する歪
の量も大きくなる。従って、音叉形状の屈曲水晶振動子
を小型化させた場合でも、等価直列抵抗Rの小さい、
品質係数Q値の高い2次高調波モードで振動する音叉形
状の屈曲水晶振動子が得られる。
【0018】図5は図3の音叉形状の屈曲水晶振動子1
0の上面図を示すものである。図5では溝21,27の
配置及び寸法について特に詳述する。音叉腕20の中立
線41を挟むようにして溝21が設けられている。他方
の音叉腕26も中立線42を挟むようにして溝27が設
けられている。更に、本実施例の音叉形状の屈曲水晶振
動子10では、音叉基部40の、溝21と溝27との間
に挟まれた部分にも溝32と溝36とが設けられてい
る。それら溝21,27及び溝32,36を設けたこと
で、音叉形状の屈曲水晶振動子10には、先に述べたよ
うに、電界Exが図4に示した矢印のように働き、電界
Exは水晶振動子の側面と溝内の側面とに配置された電
極により電極に垂直に、即ち、直線的に引き出され、特
に音叉基部の電界Exが大きくなり、その結果、発生す
る歪の量も大きくなる。このように、本実施例の音叉形
状の屈曲水晶振動子10の形状と電極構成とは、音叉型
屈曲水晶振動子を小型化した場合でも電気的諸特性に優
れた、即ち、等価直列抵抗Rの小さい、品質係数Q値
の高い水晶振動子が実現できる。
【0019】更に、部分幅W、Wと溝幅Wとする
と、音叉腕20,26の腕幅WはW= <Wとなるように構成される。又、溝幅WはW
≧W,Wを満足する条件で構成される。更に具体
的に述べると、本実施例では、溝幅Wと音叉腕幅Wと
の比(W/W)が0.35より大きく、1より小さく
なるように、好ましくは、0.35〜0.95で、溝の
厚みtと音叉腕の厚みt又は音叉腕と音叉基部の厚み
tとの比(t/t)が0.79より小さくなるよう
に、好ましくは、0.01〜0.79となるように溝が
音叉腕に形成されている。このように形成することによ
り、音叉腕の中立線41と42を基点とする慣性モーメ
ントが大きくなる。即ち、電気機械変換効率が良くなる
ので、等価直列抵抗Rの小さい、Q値の高い、しか
も、容量比の小さい音叉形状の屈曲水晶振動子を得る事
ができる。
【0020】これに対して、溝21および溝27の長さ
について本実施例では、溝21,27が音叉腕2
0,26から音叉基部40の長さlにまで延在し、基
部の溝の長さlとなるような寸法とされている。それ
故、音叉腕20,26に設けられた溝の長さは(l
)で与えられ、かつ、前記溝に連続的に電極が配置
され、2次高調波モード振動の等価直列抵抗Rの小さ
い振動子を得るためには、(l−l)/(l−
)が0.75〜0.9の値を有する。これに対し
て、前記溝に極性の異なる電極を配置し、等価直列抵抗
の小さい振動子を得るためには、(l−l)/
(l−l)が0.45〜0.85の値を有する。詳細
には、溝の側面の電極とその電極に対抗して極性の異な
る電極が音叉腕の側面に配置されている。更に、音叉形
状の屈曲水晶振動子10の全長lは要求される周波数や
収納容器の大きさなどから決定される。
【0021】詳述するならば、2次高調波モードで振動
する音叉形状の屈曲水晶振動子の等価直列抵抗Rが基
本波モード振動での等価直列抵抗Rより小さくなる。
即ち、R<Rとなり、増幅器(CMOSインバー
タ)、コンデンサ、抵抗素子、本実施例の音叉形状の屈
曲水晶振動子等から成る水晶発振器において、振動子が
2次高調波モードで容易に振動する良好な水晶発振器が
実現できる。
【0022】また、この実施例では、音叉基部40は図
5中、振動子10の長さlの下側部分全体とされ、
又、音叉腕20及び音叉腕26は、図5中、振動子10
の長さlの部分から上側の部分全体とされている。本
実施例では音叉の叉部は矩形をしているが、本発明は前
記形状に限定されるものではなく、音叉の叉部がU字型
をしていても良い。この場合も矩形の形状と同じよう
に、音叉腕と音叉基部との寸法の関係は前記関係と同じ
である。更に、本実施例では、溝は音叉腕と音叉基部に
設けられているが、本発明はこれに限定されるものでな
く、音叉腕にのみ溝を設けても良く、同様の効果が得ら
れる。この場合、溝の長さl=0となる。また、本発
明で言う溝の長さlとは、音叉腕にのみ溝が設けられ
ている時には、溝幅Wと音叉腕幅Wとの比(W
W)が0.35より大きく、且つ、1より小さくなるよ
うに形成された溝の長さである。更に、前記音叉腕に設
けられた溝が、音叉基部にまで延在し、音叉基部に延在
した溝の間にさらに溝が設けられている時には、溝の長
さlを含む長さがlである。しかし、音叉腕の溝が
音叉基部に延在しているが、その溝の間にさらに溝が設
けられていない時には、長さlは音叉腕の溝の長さで
ある。
【0023】換言するならば、音叉形状の音叉腕の中立
線を挟んだ、即ち、中立線を含む音叉腕の上下面に各々
少なくとも1個の溝が長さ方向に設けられ、前記溝の両
側面に電極が配置され、前記溝側面の電極とその電極に
対抗する音叉腕側面の電極とが互いに異極となるように
構成されていて、音叉腕に生ずる慣性モーメントが大き
くなるように前記各々少なくとも1個の溝の内少なくと
も1個の溝幅Wと音叉腕幅Wとの比(W/W)が
0.35より大きく、1より小さく、且つ、前記溝の厚
みtと音叉腕の厚みtとの比(t/t)が0.79
より小さくなるように溝が形成されている。
【0024】 を満足するように構成され、間隔Wは0.06mm〜
0.25mmで、溝幅Wは0.03mm〜0.13m
mの値を有する。このように構成する理由は超小型の屈
曲水晶振動子で、かつ、音叉形状と音叉腕の溝をフオト
リソグラフィ技術を用いて別々(別々の工程)に形成で
き、更に、2次高調波モード振動の周波数安定性が基本
波モード振動の周波数安定性より高くすることができ
る。この場合、厚みtは通常0.05mm〜0.15m
mの水晶ウエハが用いられる。
【0025】更に詳述するならば、屈曲水晶振動子の誘
導性と電気機械変換効率と品質係数を表すフイガーオブ
メリットMは品質係数Q値と容量比rの比(Q
/r)によって定義され(i=1のとき基本波モード
振動、i=2のとき2次高調波モード振動)、屈曲水晶
振動子の並列容量に依存しない機械的直列共振周波数f
と並列容量に依存する直列共振周波数fの周波数差
ΔfはフイガーオブメリットMに反比例し、その値M
が大きい程Δfは小さくなる。従って、Mが大きい
程、屈曲水晶振動子の共振周波数は並列容量の影響を受
けないので、屈曲水晶振動子の周波数安定性は良くな
る。即ち、時間精度の高い音叉形状の屈曲水晶振動子が
得られる。
【0026】詳細には、前記音叉形状と溝と電極とその
寸法の構成により、2次高調波モード振動のフイガーオ
ブメリットMが基本波モード振動のフイガーオブメリ
ットMより大きくなる。即ち、M>Mとなる。即
ち、高い誘導性と電気機械変換効率の良い(容量比r
と等価直列抵抗Rの小さい)、品質係数の大きい2次
高調波モードで振動する屈曲水晶振動子を得ることがで
きる。その結果、2次高調波モード振動の周波数安定性
が基本波モード振動の周波数安定性より良くなると共
に、基本波モード振動を抑圧することができる。
【0027】図6は本発明の第2実施例の水晶ユニット
又は第2実施例の水晶発振器に用いられる屈曲モードで
振動する音叉形状の水晶振動子45の上面図である。音
叉形状の屈曲水晶振動子45は、音叉腕46,47と音
叉基部48とを具えて構成されている。即ち、音叉腕4
6,47の一端部が音叉基部48に接続されている。本
実施例では、音叉基部48に切り欠き部53、54が設
けられている。又、音叉腕46、47には中立線51、
52を挟んで(含む)溝49、50が設けられている。
更に、本実施例では溝49、50は音叉腕46、47の
一部に設けられていて、溝49、50はそれぞれ幅W
と長さlを有する。また、図6には示されていない
が、音叉腕46,47の下面にも溝49,50と対抗す
る位置に溝が設けられている。
【0028】更に、音叉基部48に設けられた切り欠き
部53、54の音叉部側の幅寸法はWで与えられ、切
り欠き部53、54の端部側の寸法はWで与えられ
る。そして、音叉基部48の端部側で表面実装型のケー
スや円筒型のケースに半田や接着剤によって固定される
とき、振動子の振動エネルギーの損失を小さくするに
は、W≧Wを満たす必要がある。また、切り欠き部
53、54も振動子の固定による振動部のエネルギー損
失を小さくすることができる。図6で示されている音叉
腕の腕幅W、部分幅W、W、溝幅Wと間隔W
び溝の長さlとの関係は図5で述べられている関係と
同じであるので、ここでは省略する。
【0029】図7は本発明の第3実施例の水晶ユニット
の断面図又は第3実施例の水晶発振器に用いられる水晶
ユニットの断面図である。水晶ユニット170は音叉形
状の屈曲水晶振動子70、ケース71と蓋72を具えて
構成されている。更に詳述するならば、振動子70はケ
ース71に設けられた固定部74に導電性接着剤76や
半田によって固定される。又、ケース71と蓋72は接
合部材73を介して接合される。本実施例では、振動子
70は図3と図6で詳細に述べられた屈曲モードで振動
する音叉形状の水晶振動子10、45の内の一個と同じ
振動子である。又、本実施例の水晶発振器では回路素子
は水晶ユニットの外側に接続される。即ち、音叉形状の
屈曲水晶振動子のみがユニット内に収納されている。こ
の時、屈曲水晶振動子は真空中のユニット内に収納され
ている。本実施例では、屈曲水晶振動子は表面実装型の
ユニットに収納されているが、円筒型のユニットに収納
しても良い。即ち、表面実装型の水晶ユニットと円筒型
の水晶ユニットである。
【0030】更に、ケースの部材はセラミックスかガラ
ス、蓋の部材は金属かガラス、そして、接合部材は金属
か低融点ガラスでできている。又、本実施例で述べられ
た振動子とケースと蓋との関係は以下に述べられる図8
の水晶発振器にも適用される。
【0031】図8は本発明の第4実施例の水晶発振器の
断面図を示す。水晶発振器190は水晶発振回路とケー
ス91と蓋92を具えて構成されている。本実施例で
は、水晶発振回路はケース91と蓋92から成る水晶ユ
ニット内に収納されている。又、水晶発振回路は音叉形
状の屈曲水晶振動子90と帰還抵抗を含む増幅器98と
コンデンサー(図示されていない)とドレイン抵抗(図
示されていない)を具えて構成されていて、増幅器98
はCMOSインバータが用いられる。
【0032】更に、本実施例では、振動子90はケース
91に設けられた固定部94に接着剤96や半田によっ
て固定される。これに対して、増幅器98はケース91
に固定されている。また、ケース91と蓋92は接合部
材93を介して接合されている。本実施例の振動子90
は図3と図6で詳細に述べられた音叉形状の屈曲水晶振
動子10、45の中の振動子が用いられる。
【0033】次に、本発明の水晶ユニットと水晶発振器
の製造方法について述べる。上記音叉形状の屈曲水晶振
動子は半導体の技術を用いたフオトリソグラフィ法と化
学的エッチング法によって形成される。まず、研磨加工
あるいはポリッシュ加工された水晶ウエハの上下面に金
属膜(例えば、クロムそしてその上に金)をスパッタリ
ング法又は蒸着法により形成する。次に、その金属膜の
上にレジストが塗布される。そして、フオトリソ工程に
より、それらレジストと金属膜が音叉形状を残して除去
された後、化学的エッチング法により、音叉腕と音叉基
部を具えた音叉形状が形成される。この音叉形状を形成
するときに、音叉基部に切り欠き部を形成しても良い。
更に、音叉形状の面上に前記工程で示した金属膜とレジ
ストが塗布され、フオトリソ工程と化学的エッチング法
により、音叉腕又は音叉腕と音叉基部に溝が形成され
る。
【0034】次に、溝を有する音叉形状に金属膜とレジ
ストが再び塗布されて、フオトリソ工程により、電極が
形成される。即ち、音叉腕の側面の電極と溝の側面の電
極は極性が異なるように対抗して配置される。さらに詳
述するならば、第1の音叉腕の側面電極と第2の音叉腕
の溝の電極は同極に、第1の音叉腕の溝の電極と第2の
音叉腕の側面電極は同極に構成され、第1の音叉腕の溝
の電極と側面電極は極性が異なるように構成される。即
ち。2電極端子が振動子に形成される。その結果、2電
極端子に交番電圧を印加する事により、音叉腕は逆相で
屈曲振動する。即ち、2次高調波モードで振動する。本
実施例では、音叉形状の形成の後に溝を音叉腕又は音叉
腕と音叉基部に形成しているが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなくて、まず、溝を形成してから音
叉形状を形成してもよい。又は、音叉形状と溝を同時に
形成しても良い。更に、この工程での溝の寸法等につい
ては前記した寸法と同じであり既に述べられているの
で、ここでは省略する。
【0035】この実施例の工程により、水晶ウエハには
多数個の音叉形状の屈曲水晶振動子が形成されている。
それ故、次の工程では、このウエハの状態で、最初の周
波数調整がレーザ又はプラズマエッチング又は蒸着にて
行われる。と共に、不良振動子はマーキングされるかウ
エハから取り除かれる。また、本工程では120kHz
〜500kHzの基準周波数に対して、周波数偏差は−
9000PPM〜+5000PPMの範囲内にあるよう
に周波数調整がなされる。更に、次の工程では、形成さ
れた振動子は表面実装型のケース、あるいは蓋又は円筒
型のケースのリード線に接着材あるいは半田等で固定さ
れる。その固定後に、第2回目の周波数調整がレーザ又
はプラズマエッチング又は蒸着にて行われる。本工程で
は、周波数偏差は−100PPM〜+100PPMの範
囲内にあるように周波数調整がなされる。又、本発明で
の固定後に周波数調整が行われるということは、固定後
すぐに周波数調整しても良いし、あるいは固定後にケー
スと蓋を接続した後に周波数調整をしても良い。即ち、
固定後にいかなる工程を入れても、その後に周波数調整
をすれば良く、本発明はこれらを全て包含するものであ
る。
【0036】尚、第3回目の周波数調整がなされるとき
には、前記2回目の周波数調整による周波数偏差は−9
50PPM〜+950PPMの範囲内にあるように周波
数調整がなされる。又、上記実施例では、前記ウエハの
状態で、最初の周波数調整を行い、それと共に、不良振
動子はマーキングされるかウエハから取り除かれている
が、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明は水
晶ウエハにできた多数個の音叉形状の屈曲水晶振動子を
ウエハの状態で検査し、良振動子か不良振動子かを検査
する工程を含めば良い。即ち、不良振動子はマーキング
されるか、ウエハから取り除かれるか、コンピュタに記
憶される。このような工程を含むことにより、不良振動
子を早く見つけることができ、次工程に流れないので、
歩留まりを上げることができる。その結果、安価な屈曲
水晶振動子を得る事ができる。
【0037】更に、周波数調整後、前記振動子はケース
と蓋となるユニットに真空中で収納され、水晶ユニット
が得られる。蓋がガラスで構成されているときには、収
納後、第3回目の周波数調整がレーザにて行われる。本
工程では、周波数偏差は−50PPM〜+50PPMの
範囲内にあるように周波数調整がなされる。本実施例で
は、周波数調整は3回の別々の工程で行われるが、少な
くとも2回の別々の工程で行えば良い。例えば、第3回
目の工程の周波数調整はしなくても良い。更に次の工程
では、前記した振動子の2電極端子が増幅器とコンデン
サと抵抗に電気的に接続される。換言するならば、増幅
回路はCMOSインバータと帰還抵抗からなり、帰還回
路は音叉形状の屈曲水晶振動子とドレイン抵抗とゲート
側のコンデンサとドレイン側のコンデンサからなるよう
に接続される。又、前記第3回目の周波数調整は水晶発
振回路を構成後に行っても良い。
【0038】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものではなく、上記第1実施
例から第4実施例の水晶発振器に用いられる音叉形状の
屈曲水晶振動子では、音叉腕又は音叉腕と音叉基部に溝
を設けているが、例えば、音叉腕に貫通穴(t=0)
を設けてもよい。即ち、貫通穴は溝の特別の場合で、本
発明の溝は前記貫通穴をも包含するものである。
【0039】更に、本実施例の屈曲水晶振動子の音叉形
状と溝は化学的、物理的と機械的方法の内の少なくとも
一つの方法を用いて加工される。物理的方法では、例え
ば、イオン化した原子、分子を飛散させて加工するもの
である。又、機械的方法では、例えば、ブラスト加工用
の粒子を飛散させて加工するものである。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の水晶ユニッ
トと水晶発振器を提供する事により多くの効果が得られ
ることを既に述べたが、その中でも特に、次の如き著し
い効果が得られる。 (1)2次高調波モード振動のフイガーオブメリットM
が基本波モード振動のフイガーオブメリットMより
大きい水晶振動子を具えて水晶ユニットと水晶発振器は
構成されるので、等価直列抵抗Rの小さい、2次高調
波モード振動の周波数が得られると共に、高い周波数安
定性(高い時間精度)を有する水晶ユニットと水晶発振
器が実現できる。 (2)音叉形状の屈曲水晶振動子の2次高調波モード振
動のフイガーオブメリットMが基本波モード振動のフ
イガーオブメリットMより大きい水晶振動子を具えて
水晶発振器は構成され、更に、増幅回路と帰還回路を具
えて構成される前記水晶発振器の増幅回路の2次高調波
モード振動の負性抵抗の絶対値|−RL|と2次高調
波モード振動の等価直列抵抗Rとの比が増幅回路の基
本波モード振動の負性抵抗の絶対値|−RL|と基本
波モード振動の等価直列抵抗Rとの比より大きくなる
ように構成されているので、水晶発振器の出力信号は、
2次高調波モード振動の周波数が出力信号として得られ
ると共に、消費電流の少ない水晶発振器が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水晶発振器を構成する水晶発振回路
図の一実施例である。
【図2】 図1の帰還回路図を示す。
【図3】 本発明の第1実施例の水晶ユニット又は第1
実施例の水晶発振器に用いられる屈曲モードで振動する
音叉形状の水晶振動子の外観図とその座標系を示す。
【図4】 図3の音叉形状の屈曲水晶振動子の音叉基部
のD−D′断面図を示す。
【図5】 図3の音叉形状の屈曲水晶振動子の上面図を
示す。
【図6】 本発明の第2実施例の水晶ユニット又は第2
実施例の水晶発振器に用いられる屈曲モードで振動する
音叉形状の水晶振動子の上面図である。
【図7】 本発明の第3実施例の水晶ユニットの断面図
又は第3実施例の水晶発振器に用いられる水晶ユニット
の断面図である。
【図8】 本発明の第4実施例の水晶発振器の断面図を
示す。
【図9】 従来の水晶ユニット又は従来の水晶発振器に
用いられる音叉形状の屈曲水晶振動子の斜視図とその座
標系を示す。
【図10】 図9の音叉形状水晶振動子の音叉腕の断面
図である。
【符号の説明】
1 増幅回路 9 帰還回路 V 入力電圧 V 出力電圧 W 溝幅 W 音叉腕の腕幅 W,W 音叉腕の部分幅 W 音叉腕の間隔 l 溝の長さ l 音叉基部の長さ l 音叉形状の屈曲水晶振動子の全長 t 音叉腕又は音叉腕と音叉基部の厚み t 溝の厚み

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶振動子とケースと蓋とを具えて構成
    される水晶ユニットにおいて、前記水晶振動子は屈曲モ
    ードで振動する音叉腕と音叉基部を具えて構成される音
    叉形状の屈曲水晶振動子で、前記音叉腕は上面と下面と
    側面とを有し、前記音叉形状の音叉腕の上面と下面に溝
    が設けられ、前記溝の側面に電極が配置され、前記溝側
    面の電極とその電極に対抗する音叉腕の側面の電極とが
    互いに異極で、かつ、前記音叉腕が逆相で振動するよう
    に溝と電極を構成し、前記音叉形状の屈曲水晶振動子の
    2次高調波モード振動のフイガーオブメリットMが基
    本波モード振動のフイガーオブメリットMより大きい
    事を特徴とする水晶ユニット。
  2. 【請求項2】 増幅回路と帰還回路を具えて構成され、
    増幅回路は少なくとも増幅器から構成され、帰還回路は
    少なくとも水晶振動子とコンデンサーから構成されてい
    る水晶発振回路を具えた水晶発振器で、前記水晶振動子
    は屈曲モードで振動する音叉腕と音叉基部を具えて構成
    される音叉形状の屈曲水晶振動子で、前記音叉腕は上面
    と下面と側面とを有し、前記音叉形状の音叉腕の上面と
    下面に溝が設けられ、前記溝の側面に電極が配置され、
    前記溝側面の電極とその電極に対抗する音叉腕の側面の
    電極とが互いに異極で、かつ、前記音叉腕が逆相で振動
    するように溝と電極を構成し、前記音叉形状の屈曲水晶
    振動子は表面実装型あるいは円筒型のユニットに収納さ
    れていて、前記音叉形状の屈曲水晶振動子の2次高調波
    モード振動のフイガーオブメリットMが基本波モード
    振動のフイガーオブメリットMより大きい屈曲水晶振
    動子を具えて前記水晶発振器は構成されている事を特徴
    とする水晶発振器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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