JP2003273639A - 平面アンテナ - Google Patents

平面アンテナ

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JP2003273639A JP2002067368A JP2002067368A JP2003273639A JP 2003273639 A JP2003273639 A JP 2003273639A JP 2002067368 A JP2002067368 A JP 2002067368A JP 2002067368 A JP2002067368 A JP 2002067368A JP 2003273639 A JP2003273639 A JP 2003273639A
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antenna
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Abstract

(57)【要約】 【課題】指向性特性のピーク位置を補正し、正面方向の
放射特性を改善する。 【解決手段】平面アンテナ1aを、アンテナ部10と、
そのアンテナ部10の放射面側全体を覆う合成樹脂製の
レドーム20とから構成する。アンテナ部10を、略正
方形状に形成したアース板体11と、凸状のアース壁体
12と、略正方形板状に形成した放射素子13と、長方
形板状に形成した無給電素子19とから構成する。放射
素子13とその向かい合うアース板体11とを、互いに
向かい合う面が放射素子13の給電点位置を通る中心線
方向に略4°の傾斜角θ1で傾斜して非平行になるよう
に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線LAN等の送
受信に用いられる平面アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】アース板に誘電体層を介してパッチ状の
放射素子を平行に配置してなる所謂マイクロストリップ
アンテナは、その構造上、アンテナ全体を薄形に形成で
きる。このため、無線LAN等の高い使用周波数帯域で
用いられる送受信アンテナには、従来から、マイクロス
トリップアンテナをアンテナ部とし、アンテナ部をレド
ームで覆うことによって構成された平面アンテナが広く
用いられている。
【0003】この従来の平面アンテナは、中心導体とそ
の周りの螺合部とからなる同軸ケーブル接栓を背面に備
え、同軸ケーブル接栓を介して同軸ケーブル等の給電線
により給電されている。同軸ケーブルの外部導体は同軸
ケーブル接栓の螺合部を介してアース板に接続され、一
方同軸ケーブルの芯線は同軸ケーブル接栓の中心導体に
接続されている。さらに同軸ケーブル接栓の中心導体
は、アース板の挿通孔を抜けて背面から放射面側に突出
し、空気からなる誘電体層を横切って放射素子の給電点
にハンダ付けによって接続されている。このような従来
の平面アンテナにあっては、同軸ケーブル接栓の中心導
体が誘電体層を横切る部分に浮遊容量が生じるため、高
い周波数帯域で本アンテナを使用した場合、その浮遊容
量がアンテナの放射特性に悪影響を与えるおそれがあっ
た。
【0004】図10は、実際に従来の平面アンテナを無
線LANシステムの使用周波数帯域である2GHz帯
(中心周波数f0=2.45GHz)で使用可能に形成
した場合の、垂直偏波垂直面指向性を示す指向性特性図
である。本図から、従来の平面アンテナでは、指向性の
ピーク位置P2(黒丸で図示)が、アンテナの正面方向
(放射素子面の垂直方向)に対して略3°のチルト角θ
2で上側に傾いた方向(アンテナ放射方向)にずれて生
じてしまうことがわかる。この従来の平面アンテナによ
れば、放射方向が正面方向に対して異なる方向に生ずる
ため指向性特性が上下対称にならず、正面方向に配置し
た送受信機器に対する放射特性が劣化してしまう問題点
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした問題に鑑み、
本発明は、指向性特性のピーク位置を補正でき、正面方
向の放射特性を改善することができる平面アンテナの実
現を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による平
面アンテナは、パッチ状の放射素子と、その放射素子背
部に誘電体層を介して向かい合うように配置したアース
板体とからなる平面アンテナであって、前記放射素子と
前記アース板体とを非平行に配置して構成される。
【0007】請求項2の発明による平面アンテナは、放
射素子とアース板体とを、互いに向かい合う面が放射素
子の給電点位置を通る放射素子の中心線方向に傾斜して
非平行になるように配置して構成される。
【0008】請求項3の発明による平面アンテナは、パ
ッチ状の無給電素子を、誘電体層を介して放射素子の放
射面に平行に配置して構成される。
【0009】請求項4の発明による平面アンテナは、ア
ース板体の前面に、放射素子を囲むように、凸状のアー
ス壁体を少なくとも1基配設して構成される。
【0010】請求項5の発明による平面アンテナは、ア
ース壁体を、放射素子の略全周を囲むように配設した内
側アース壁体と、内側アース壁体の外側に同心状に配設
した外側アース壁体とから構成される。
【0011】請求項6の発明による平面アンテナは、内
側アース壁体を放射素子の周端縁から使用波長の少なく
とも0.1倍の間隔をおいて配設し、外側アース壁体を
内側アース壁体から外側に使用波長の0.02〜0.1
倍の間隔をおいて配設して構成される。
【0012】請求項7の発明による平面アンテナは、内
側アース壁体及び外側アース壁体のアース板体からの高
さを使用波長の0.05〜0.1倍に形成して構成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係る平面アンテ
ナの第1実施形態を示す。図1(a)は本平面アンテナ
1aの正面図、図1(b)は図1(a)のA−A線要部
断面図、図1(c)は図1(a)のB−B線要部断面図
である。本平面アンテナ1aは、無線LAN等における
使用周波数2.4GHz帯で直線偏波を送受信可能に形
成されたアンテナ部10と、そのアンテナ部10の放射
面側全体を覆うように形成した合成樹脂製のレドーム2
0とから構成されている。
【0014】アンテナ部10は、略正方形状に形成した
アース板体11と、そのアース板体11上の表面に設け
た凸状のアース壁体12と、使用波長λの略0.5倍の
長さL1の正方形板状に形成した放射素子13と、長方
形板状に形成した無給電素子19とから構成されてい
る。パッチ状の放射素子13は、例えば亜鉛メッキ等で
表面処理された鉄等の導電材からなる薄板状に形成さ
れ、本平面アンテナ1aの正面方向と直交するように配
置されている。放射素子13の背部には、長さL2のス
ペーサ14aを介して、アース板体11が放射素子13
と向かい合うように配置されている。アース板体11
は、上辺部から下辺部へその板厚が増すように、例えば
ダイカスト用アルミニウム合金等の導電材によって形成
されている。アース板体11は略4°の傾斜角θ1で傾
斜板状に形成され、アース板体11の背面は正面方向に
対して直交するように配置されている。
【0015】スペーサ14aは、アース板体11の中央
部から正面方向と一致するように突設され、放射素子1
3とその向かい合うアース板体11とを、互いに向かい
合う面が放射素子13の給電点位置を通る中心線方向に
略4°の傾斜角θ1で傾斜して非平行になるように配置
すると共に、アース板体11と放射素子13との間に層
幅L2の空気を誘電体とする第1誘電体層15aを形成
している。さらにスペーサ14aは、アース板体11と
放射素子13との各辺が平行になるように、放射素子1
3の中央部を固着している。
【0016】放射素子13の放射面には、無給電素子1
9が、その放射面の中央部から正面方向に突設した長さ
L6のスペーサ14bを介して、正面方向と直交するよ
うに配置されている。無給電素子19の形状寸法は、短
辺が使用波長λの略0.4倍の長さL7、長辺が使用波
長λの略0.5倍の長さL8に設定されている。また無
給電素子19は、放射素子13と同様に、例えば亜鉛メ
ッキ等で表面処理された鉄等の導電材によって薄板状、
すなわちパッチ状に形成されている。スペーサ14b
は、放射素子13と無給電素子19とを平行に配置する
と共に、放射素子13と無給電素子19との間に層幅L
6の空気を誘電体とした第2誘電体層15bを形成して
いる。また、スペーサ14bは、放射素子13と横長の
無給電素子19との各辺が平行になるように、無給電素
子19の中央部をネジ17により固着している。
【0017】さらにアース板体11上には、その前面側
に放射素子13の周端縁から側方に略全周にわたって放
射素子13を囲むように板状のアース壁体12が突設さ
れている。アース壁体12は、例えばダイカスト用アル
ミニウム合金等の導電材により形成され、金型による成
形等の接続手段により、アース板体11に一体的に接続
されている。アース壁体12は、内側アース壁体12a
と外側アース壁体12bとの2基で構成されている。内
側アース壁体12aは、放射素子13の周端縁から距離
L3の間隔をおいて放射素子13と同心状に配設されて
いる。外側アース壁体12bは、内側アース壁体12a
から外側に距離L4の間隔をおいて内側アース壁体12
aと同心状に配設されると共にアース板体11の周端辺
に沿って配設されている。また内側アース壁体12a及
び外側アース壁体12bは、両壁体共にアース板体11
から高さH1で正面方向に突設されている。
【0018】また、アース板体11の背面には、アンテ
ナ支柱等と本アンテナ1aとを固定するための取付金具
25が設けられている。その取付金具25の下方には、
給電線路として例えば同軸ケーブル(図示略)が接続さ
れるF型の同軸ケーブル接栓26が突設されている。同
軸ケーブル接栓26の外部導体26bは、アース板体1
1に金型による一体成形やネジによる螺着等の接続手段
により接続されている。また同軸ケーブル接栓26の中
心導体26aは、外部導体26b及び内部絶縁体26c
と同軸位置に設けられたアース板体11の貫通孔27を
貫通し、内部絶縁体26cに被覆された状態で第1誘電
体層15aを横切って、その貫通した中心導体26aの
先端部が放射素子13の所定の給電点21の位置にハン
ダ付け等の接続手段により接続されている。
【0019】放射素子13に規定される給電点21の位
置は、本平面アンテナ1aが垂直偏波を放射可能な位置
に規定されている。すなわち、平面アンテナ1aの正面
方向を水平に向けた状態において、アンテナ周囲の4辺
は夫々水平方向及び垂直方向に向けて配置され、給電点
21は放射素子13の垂直方向の中心線上かつ放射素子
13の中央よりも下方の位置に規定されている。
【0020】上記構成の平面アンテナ1aは、アース板
体11の正面側全体をアース壁体12と放射素子13と
無給電素子19とを含めてレドーム20で覆ってなり、
アース板体11の背面を露出した状態で構成される。レ
ドーム20は、外側アース壁体12bの外周面と密着し
てアース板体11に装着される。平面アンテナ1aの設
置形態としては、アンテナ正面方向を相手方の送信或い
は受信アンテナに向けた状態で、屋外或いは屋内環境下
のアンテナ支柱等の支持部材に取付金具25を取り付け
ることにより設置される。
【0021】本平面アンテナ1aを屋外に設置した場
合、外側アース壁体12bは、アース板体11とレドー
ム20との合わせ部からの雨水等の浸水を防ぐ防水壁と
しての機能も果たす。内側アース壁体12a及び外側ア
ース壁体12bは、アース板体11上に全周にわたって
途切れることなく配設されるのが最も好ましいが、本実
施形態に示すように、万一浸水した際に、外部への排水
路となるように、内側アース壁体12a及び外側アース
壁体12bの下辺部中央に水抜き溝18a,18bを設
けても良い。
【0022】図2は、上述した平面アンテナ1aを無線
LAN用(中心周波数f0=2.45GHz)に使用し
た場合の垂直偏波垂直面における指向性特性図である。
この特性図から、図10の従来の指向性特性図と比較し
て、本平面アンテナ1aの指向性特性のピーク位置P1
(黒丸で図示)が正面方向に移動し、放射方向が正面方
向に一致して向いていることがわかる。さらに、従来の
特性図のFB比(指向性特性における前後比、以下同
様)が13dBであるのに対して、本平面アンテナ1a
では16dBとなり、FB比を約3dB改善できること
がわかる。ここで、従来の平面アンテナが、FB比を1
6dBまで改善するためには、そのアース板体の表面積
を少なくとも約2.1倍の面積まで広げる必要があるこ
とが確認されている。
【0023】尚、使用波長をλとして、スペーサ14a
の長さ、すなわち誘電体層の層幅L2は略0.06λ、
放射素子13と内側アース壁体12aとの間隔L3は略
0.1λ以上、内側アース壁体12aと外側アース壁体
12bとの間隔L4は0.02λ〜0.1λ、アース壁
体12のアース板体11からの高さ、すなわち内側アー
ス壁体12aと外側アース壁体12bの高さH1は0.
05λ〜0.1λの各設定寸法の範囲内で平面アンテナ
1aを構成しても良い。
【0024】このように、第1実施形態の平面アンテナ
1aは、放射素子13とアース板体11とを非平行に配
置したので、給電線がもつ浮遊容量によって生じた指向
性特性のピーク位置のズレを所望の位置に補正すること
が可能となり、アンテナ正面方向の放射特性を改善する
ことが可能となる。特に、放射素子13とアース板体1
1とを、給電点21を通る放射素子13の中心線方向に
傾斜するように、略4°の傾斜角θ1で非平行に配置し
たので、同軸ケーブル接栓26の中心導体26aの第1
誘電体層15aを横切る部分に生じた浮遊容量によって
正面方向から略3°のチルト角で生じていた指向性特性
を、正面方向に一致するように指向性特性のピーク位置
P1を移動することができる。よって指向性特性を上下
対称にして、正面方向の放射特性を改善することができ
る。
【0025】また、アース板体11上に放射素子13の
周端縁から側方に放射素子13を囲むように板状の内側
アース壁体12a及び外側アース壁体12bを突設した
ので、アース板体11の前面側の表面積を、所要の放射
特性を得るための好適な面積に増加することができる。
よって、アース板体11の外形寸法を大きくすることな
く放射特性としてのFB比を改善することができ、従来
と同程度の放射特性を備えたアンテナは小型にできる。
さらに内側アース壁体12a及び外側アース壁体12b
は、アース板体11の構造強度を向上させる補強材とし
ての機能を果たすので、アース板体11を薄く形成する
ことができ、平面アンテナ1aを軽量化できる。さら
に、放射素子13の放射面にそれと大きさの異なる長方
形状の無給電素子19を第2誘電体層15bを介して平
行に配置したので、比帯域幅を広げることができる。
【0026】図3は、上記第1実施形態の変更例を示す
要部断面図である。図3の平面アンテナ1bにおいて
は、外側アース壁体12bが取り除かれ、内側アース壁
体12aの突端部全周からアース板体11と平行に外側
に向けて、幅L5の平行アース壁体12cが突設されて
いる。
【0027】この平面アンテナ1bによっても、図1の
アンテナ1aと同様の作用効果を得ることができる。
尚、平行アース壁体12cの幅L5は、アンテナ1aに
おける内側アース壁体12aと外側アース壁体12bと
の間隔L4と等しく形成され、0.02λ〜0.1λ
(使用波長λ)の範囲内で設定可能である。
【0028】図4は、本発明に係る平面アンテナの第2
実施形態を示す。本平面アンテナ1cは、第1実施形態
として記載した平面アンテナ1aから、無給電素子19
を取り除いて構成されている。その他の構成は平面アン
テナ1aと同様である。この平面アンテナ1cによれ
ば、第1実施形態の平面アンテナ1aと同様に、放射方
向を正面方向に一致するように指向性特性を補正するこ
とができ、正面方向の放射特性を改善することができ
る。またアース板体11上にアース壁体12を配設した
ので、アース板体11の放射素子配置面側の表面積を増
やすことができ、FB比を改善すると共に、アンテナ全
体を小型化、軽量化することができる。
【0029】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、以下(1)〜(6)に例示するように、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を
適宜に変更して実施することも可能である。 (1)本発明に係る平面アンテナを、IMT2000等
の他のシステム使用周波数に対応した形状寸法で構成す
ること。 (2)図5の平面アンテナ1dに示すように、アース板
体11の板厚を均一にして傾斜角θ1の傾斜面を構成す
ること。この構成によっても、図1の平面アンテナ1a
と同様の作用効果を得ることができる。さらに、アース
板体11の体積を減らして製造コストを抑えることがで
きる。
【0030】(3)図6の平面アンテナ1eに示すよう
に、アース壁体12を、断面略正方形の棒体12dを横
設して構成すること。この構成によっても、アース板体
11の放射素子配置面側の表面積を増加することがで
き、放射特性としてのFB比を向上することができる。 (4)アース壁体12を、内側アース壁体12aと外側
アース壁体12bとの2基で構成するだけでなく、1基
で構成したり、3基或いは4基等の複数基で構成し、ア
ース板体11上に放射素子13と同心状に配設するこ
と。例えば図7の平面アンテナ1fは、アース壁体12
が3基のアース壁体12e,12f,12gで構成され
ている。この構成によっても、図1の平面アンテナ1a
と同様の作用効果を得ることができる。
【0031】(5)第1実施形態において、スペーサ1
4a,14bにより形成した空気からなる第1誘電体層
15a及び第2誘電体層15bに換えて、少なくとも一
方の誘電体層をプリント基板から構成すること。例え
ば、第2誘電体層15bとしてプリント基板を用いた場
合、プリント基板の両面に、銅箔等からなるパッチ状の
放射素子と無給電素子を夫々印刷形成し、そのプリント
基板をスペーサ14aを介してアース板体11に配置し
て平面アンテナを構成しても良い。 (6)第2実施形態において、スペーサ14aにより形
成した空気からなる誘電体層に換えて、プリント基板か
らなる誘電体層を介してアース板体11にパッチ状の放
射素子を配置すること。この場合、パッチ状の放射素子
を銅箔等によってプリント基板に印刷形成しても良い。
【0032】(7)例えば、図8(a)、(b)の平面
アンテナ1g、1hのように、正方形板状の放射素子1
3の対角部に一対の切欠き部30或いは一対の突出片部
31を設けることにより、右旋円偏波を放射可能にアン
テナ部10を構成すること。また、他方の対角部に切欠
き部30及び突出片部31を設けて、左旋円偏波を放射
可能にアンテナ部10を構成すること。 (8)アース板体11と、放射素子13と、アース壁体
12とを夫々円形状に形成し、アース板体11に丸形レ
ドーム20を装着して、図9の丸形の平面アンテナ1k
を構成すること。 (9)同軸ケーブル接栓26を、F型だけでなくTNC
型、NC型、N型等を用いて構成すること。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、放射素子とアース板体とを非平行に配置したの
で、給電線がもつ浮遊容量によって生じた指向性特性の
ピーク位置のズレを所望の位置に補正することが可能と
なり、正面方向の放射特性を改善することが可能とな
る。
【0034】請求項2の発明によれば、放射素子とアー
ス板体とを、放射素子の給電点位置を通る放射素子の中
心線方向に傾斜するように配置したので、正面方向に一
致するように指向性特性のピーク位置を補正することが
できる。よって指向性特性を上下対称にして、正面方向
の放射特性を改善することができる。
【0035】請求項3の発明によれば、パッチ状の無給
電素子を、誘電体層を介して放射素子の放射面に平行に
配置したので、使用周波数帯域を広げることができる。
【0036】請求項4の発明によれば、アース板体の前
面に、放射素子を囲むように、凸状のアース壁体を少な
くとも1基配設したので、アース板体の放射素子配置面
側の表面積を増加することができ、アース板体の外形寸
法を大きくすることなく放射特性を改善することができ
る。すなわち従来と同程度の放射特性を備えたアンテナ
を従来より小型にできる。また、アース壁体は、アース
板体の構造強度を向上させる補強材としての機能を果た
すので、アース板体を薄く形成して、アンテナ全体を軽
量化できる。
【0037】請求項5の発明によれば、アース壁体を内
側アース壁体と外側アース壁体とにより構成したので、
所要の放射特性を得るための好適な表面積を確保するこ
とができる。
【0038】請求項6,7の発明によれば、本平面アン
テナの形状寸法を規定したので、所望の指向性特性と、
良好なFB比とを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の平面アンテナを示
し、(a)は正面図、(b)はA−A線断面説明図、
(c)はB−B線断面説明図である。
【図2】図1の平面アンテナの指向性特性図である。
【図3】図1の平面アンテナの変更例を示す要部断面図
である。
【図4】本発明に係る第2実施形態の平面アンテナを示
し、(a)は正面図、(b)はC−C線断面説明図であ
る。
【図5】図1の平面アンテナの変更例を示す要部断面図
である。
【図6】図1の平面アンテナの変更例を示す要部断面図
である。
【図7】図1の平面アンテナの変更例を示す要部断面図
である。
【図8】(a)、(b)共に本発明に係る平面アンテナ
の変更例を示す正面図である。
【図9】本発明に係る平面アンテナの変更例を示す正面
図である。
【図10】従来の平面アンテナの指向性特性図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1
k・・平面アンテナ、11・・アース板体、12・・ア
ース壁体、12a・・内側アース壁体、12b・・外側
アース壁体、13・・放射素子、15a・・第1誘電体
層、15b・・第2誘電体層、19・・無給電素子、2
1・・給電点。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッチ状の放射素子と、その放射素子背
    部に誘電体層を介して向かい合うように配置したアース
    板体とからなる平面アンテナであって、前記放射素子と
    前記アース板体とを非平行に配置してなる平面アンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 放射素子とアース板体とを、互いに向か
    い合う面が放射素子の給電点位置を通る放射素子の中心
    線方向に傾斜して非平行になるように配置してなる請求
    項1に記載の平面アンテナ。
  3. 【請求項3】 パッチ状の無給電素子を、誘電体層を介
    して放射素子の放射面に平行に配置してなる請求項1ま
    たは請求項2に記載の平面アンテナ。
  4. 【請求項4】 アース板体の前面に、放射素子を囲むよ
    うに、凸状のアース壁体を少なくとも1基配設してなる
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の平面アンテナ。
  5. 【請求項5】 アース壁体を、放射素子の略全周を囲む
    ように配設した内側アース壁体と、内側アース壁体の外
    側に同心状に配設した外側アース壁体とから構成してな
    る請求項4に記載の平面アンテナ。
  6. 【請求項6】 内側アース壁体を放射素子の周端縁から
    使用波長の少なくとも0.1倍の間隔をおいて配設し、
    外側アース壁体を内側アース壁体から外側に使用波長の
    0.02〜0.1倍の間隔をおいて配設してなる請求項
    5に記載の平面アンテナ。
  7. 【請求項7】 内側アース壁体及び外側アース壁体のア
    ース板体からの高さを使用波長の0.05〜0.1倍に
    形成してなる請求項5または請求項6に記載の平面アン
    テナ。
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