JP2003272307A - 信号再生方法及び信号再生装置 - Google Patents

信号再生方法及び信号再生装置

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JP2003272307A
JP2003272307A JP2002073176A JP2002073176A JP2003272307A JP 2003272307 A JP2003272307 A JP 2003272307A JP 2002073176 A JP2002073176 A JP 2002073176A JP 2002073176 A JP2002073176 A JP 2002073176A JP 2003272307 A JP2003272307 A JP 2003272307A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ショートバーストエラー検出符号の確認処理を
行う事で、ビットシフト現象で発生するエラー伝播を少
なくする。 【解決手段】(M×N)データシンボルの情報ブロック
に対して列方向にPシンボルの誤り訂正符号が付加され
て(M×(N+P))シンボルの誤り訂正情報ブロック
が構成され、各行がKフレームで構成され、各フレーム
はL分割され、分割場所にバーストエラー検出シンボル
が挿入され、各フレームの先頭には同期信号が付加され
ている記録媒体の信号再生方法において、同期信号間距
離を検出し、同期信号間距離が所定の距離からずれてい
る場合、シンボル分割点を変更して再復調してデータシ
ンボルを生成し、データシンボルの誤り訂正処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定単位の情報ブ
ロックに誤り訂正符号を付加した誤り訂正処理に関し、
特にデータ復調と誤り訂正処理の相互関係を利用したデ
ータ復調補正処理を行う信号再生方法及び信号再生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】バイト(8ビット)単位でデジタルデー
タを記録し、伝送するシステムに於いては、リードソロ
モン誤り訂正積符号ブロックを構成してデータを処理す
る場合が多い。即ち、(M×N)バイトのデータをM行
×N列の行列に配置し、列毎のMバイトの情報部にPo
バイトの誤り訂正検査ワードを付加するとともに、行毎
のNバイトの情報部にPiバイトの誤り訂正検査ワード
を付加して、(M+Po)行×(N+Pi)列のリード
ソロモン積符号ブロックを構成する。このリードソロモ
ン誤り訂正積符号ブロックを記録、伝送する事により、
再生側や受信側では、ランダム誤り及びバースト誤りを
効率よく訂正できる。
【0003】このようなリードソロモン誤り訂正積符号
ブロックは、符号語全体の大きさ、即ち(M+Po)×
(N+Pi)に対する誤り訂正検査ワードの部分(Pi
×M+Po×N+Po×Pi)の比率(冗長率)が小さ
い程、記録、伝送の効率が高い事になる。一方、誤り訂
正検査ワードPi、Poが大きい程、ランダム誤りに対
してもバースト誤りに対しても訂正能力は高くなる。
【0004】ここで、リードソロモン誤り訂正積符号ブ
ロックの冗長率が同一でも、M、Nが小さく、従ってP
i、Poも小さいリードソロモン誤り訂正積符号ブロッ
クの方が、M、Nが大きく、従ってPi、Poも大きい
リードソロモン誤り訂正積符号ブロックよりも、訂正能
力が低下する事が知られている。
【0005】このようにM、Nを大きくすれば、同一の
冗長率でもPi、Poを大きく出来るため、高い訂正能
力が得られる事は知られているものの、以下に述べる制
約条件を充たすもので無ければ実現できない。
【0006】第一に、リードソロモン符号語を構成でき
る為の符号語長として、語長(シンボル長)が8ビット
場合、M+Po及びN+Piは255バイト以下で無け
ればならないという制約条件がある。尚、上記PiはP
I系列の誤り訂正符号長、PoはPO系列の誤り訂正符
号長である。
【0007】これらの諸条件を元に、情報記録メディア
として、DVD−ROMやDVD−RAM及びDVD−
R等の光ディスク規格が近年発表された。これら規格の
内、DVD−ROMとDVD−RAMはISO化がDI
S16448(80mm DVD−ROM)、DIS1
6449(120mm DVD−ROM)、DIS16
825(DVD−RAM)として確定した。
【0008】このDVD規格では、誤り訂正符号化処理
方式に対して、RSPS(リードソロモンプロダクトコ
ード)方式が採用され、従来の光ディスク系で用いられ
ている方式に比べ、少ない冗長率の誤り検査ワードで誤
り訂正能力は格段の向上を充たした。
【0009】DVDの誤り訂正方式に対しては、基本的
には前記した通りであるが、そのベースとなる問題は、
ランダム誤り訂正能力とバースト誤り訂正能力の目標値
をどの程度とするかにある。これらの決定には記録媒体
の記録方式や取り扱いからくるディフェクト発生等を考
慮して決定しなくてはならない。
【0010】記録/再生方式に関しては、光ディスク系
では記録波長や光学系特性から来る記録/再生用ビーム
スポットサイズから決められる記録密度が誤り訂正方式
決定に大きな要因を持つ。特に、バースト誤りの訂正能
力決定では、取り扱いなどから発生する傷等のディフェ
クト長は経験から求められるが、誤り訂正能力は物理的
なディフェクト長に線記録密度を乗じたものが情報デー
タのバーストエラー長となり、記録密度向上により合わ
せて訂正能力を上げる必要がでてくる。記録密度に関し
て、再生系を例に記述すると下記のようになる。
【0011】光源波長をλ、対物レンズの開口をNAと
すると、レーザ光のスポットサイズの半径Rは、次の式
(1)のように表される。
【0012】 R=0.32λ/NA (1) この式(1)に表すように、レーザ光のスポットサイズ
の半径を小さくする為には、波長λを短くするか、また
は対物レンズの開口率NAを大きくすれば良い。
【0013】さて、DVDにおいては、採用されている
波長は650nm、NAは0.6である。誤り訂正方式
としては、リードソロモン積符号で、(M×N)=(1
92×172)バイトの情報データブロックに対して、
夫々PI=10バイト、PO=16バイトとする、 行側内符号 RS(182,172,11) 列側外符号 RS(208,192,17) が採用されている。ここでは、PI系列で誤り訂正を行
い、訂正不能行にエラーマークフラグをつけ、PO系列
でエラーマークをエラーポジションとして扱い、エラー
パターンのみを演算抽出する「消失訂正」方式を用いれ
ば、最大16行のバーストエラーが訂正できる。
【0014】DVDでは、記録密度はデータビット長=
0.267nmであるから、 0.000267×8×182×16=6.2mm 約6mmのバーストエラー訂正能力があると言える。
【0015】しかしながら、次世代DVDとして更なる
高密度化による大容量光ディスクの検討が始まってい
る。現行のDVD以上に大容量化の為には記録密度を上
げなくてはならない。最近のこれらの要求に答えるべく
記録密度向上のためには、レーザスポットサイズを小さ
くするために、式(1)で示したように、波長λを短く
するか、開口率NAを大きくすることが必要になる。最
近各社が研究している方式は、波長λ=405nm、開
口率NA=0.85を採用する検討がなされている。こ
のような方式を用いれば、現行のDVDの5倍以上の高
密度化が可能になり、ディスク1枚にHi−visio
n等の高精細映像が2時間以上記録可能となる。
【0016】しかしながら、開口率NAを大きくする
と、収差が大きくなり、信号の記録再生が困難になる。
その解決方法の一つとして、ディスク基盤を薄くして収
差を少なくする方法が知られている。
【0017】DVDもコンパクトディスク(CD)で使
われていた1.2mm厚の基盤を、0.6mmにするこ
とで、収差問題対策が行われた。次世代では0.1mm
程度の薄カバー方式が検討されている。
【0018】ところが、基盤厚を薄くすると、収差が少
なくなる反面、従来問題が少なかったディスク基盤表面
の小さなほこりや傷によってデータエラーを大きくなっ
てしまうと言う問題が生じる事になる。
【0019】このような方式での高密度化に於いては、
従来の誤り訂正方式を導入すると、従来と同様なディフ
ェクト対応能力を持たせる事が出来ない。一例として、
バーストエラー訂正能力では、DVD並みの能力を持た
せる為には、訂正能力を2〜3倍向上させる必要があ
る。
【0020】更に、前記で記述したように誤り訂正符号
長は、シンボル長=8ビット系の処理システムを用いる
限り、255バイトが最大であり、DVD規格がPO系
列208バイトである事から、バーストエラー対応能力
は限界に近く、僅かにしか向上は見込めない。
【0021】訂正を能力向上させる為には、訂正符号を
大きくすれば良いが、データ利用率が悪化する。そこ
で、従来はインターリーブ技術を使って、バーストエラ
ー訂正能力向上が考えられてきた。
【0022】DVDの誤り訂正方式をベースに、従来考
えられてきた能力向上方式を説明する。
【0023】図9は、DVDで採用されているデータセ
クタ構造を示す。172バイト×12行が1データセク
タとされる。1行目のみ最初に4バイトのIDと、2バ
イトのIED、6バイトのCPR−MAIが設けられ、
残りの160バイトがメインデータである。2行目から
は172バイト全てがメインデータである。最終行は1
68バイトのメインデータの後ろに4バイトのEDCが
設けられる。
【0024】図10に示すように、16個のデータセク
タを集合させて、1個の誤り訂正(ECC)データブロ
ックを構成する。1個の誤り訂正データブロックは17
2バイト×192行のデータブロックを含む。192行
の各列に対して、16行の誤り訂正外符号POを生成
し、次に外符号PO行も含めた208行の各行に対し
て、10バイトの誤り訂正内符号PIを生成し、(17
2+10)バイト×(192+16)行の誤り訂正ブロ
ックが構築される。
【0025】ここで、16行の誤り訂正ブロック(外符
号PO)は実際には、図11に示すように12行で構成
される各セクタに分散配置することによる行インターリ
ーブ処理を行い、12行(データブロック)+1行(外
符号PO)からなる16組の記録セクタ0〜15が構成
される。図11は、PO符号行がインターリーブ処理さ
れた後の誤り訂正データブロックを示す。
【0026】DVD方式に用いられているような積符号
ブロックで訂正能力向上には、ランダムエラー訂正能力
は差異は無いが、バーストエラー訂正能力向上は、イン
ターリーブ処理の導入で可能である。
【0027】図12は、従来考えられてきたバーストエ
ラー訂正能力の向上のための一方式である。すなわち、
訂正符号が付加された図11に示すECCブロックAと
Bとの間にて、インターリーブ処理による行の入れ替え
を行う。図12では、ECCブロックAの偶数行とEC
CブロックBの奇数行で、新記録ECCブロックA´を
構成し、ECCブロックAの奇数行とECCブロックB
の偶数行で新記録ECCブロックB´を構成する。この
ようにすると、訂正処理から見た誤り訂正符号は、2倍
の距離に分散された事になり、結果として2倍長のバー
ストエラーに対しても訂正可能な能力を有する事にな
る。
【0028】上記のような積符号を使わない方法とし
て、最近LDC(Long−Distance err
or correction)Codeを用いた方式が
提案されている。ハードディスクドライブやMOディス
クドライブに用いられているLDCコード方式は、列方
向のみに誤り訂正符号を生成付加するもので、行方向の
訂正符号を用いない為、列方向訂正符号を大きく出来
る。
【0029】しかしながら、従来のLDCコードによる
訂正方式は、積符号で利用されるエラーマークフラグを
用いた消失訂正技術が利用できない。すなわち積符号方
式では、行方向の誤り訂正処理で訂正不能であった行
は、エラーマークをつけておき、列方向の誤り訂正処理
において、エラーポジション情報を前記エラーマークで
代用することで、訂正処理における演算抽出をエラーパ
ターンのみに出来、結果として訂正能力を向上できるも
のである。
【0030】近年、このような積符号で利用されている
消失訂正技術をLDCコード方式でも利用する技術開発
がなされている。一例が”Error Modeling and Perform
anceAnalysis of Error-Correcting Codes for the Dig
ital Video Recording System”, Kouhei Yamamoto et
al., SPIE学会誌第3864号第339頁〜第34
1号に記載されている。
【0031】この文献は、オープンメディア及びリムー
バルメディアである光ディスク系の持つショートバース
トエラーに対する能力向上を目指したECCブロック構
造を提案する。このブロック構造は、図13に示すよう
に、データストリーム(データの流れ)方向、すなわち
行方向には誤り訂正符号は設けず、列方向にのみ誤り訂
正符号を付加したLDCコード方式である。行方向に誤
り訂正符号を設けない代わりに、行方向に一定単位(n
バイト)毎に制御コードと誤り訂正符号からなるショー
トバーストエラー検出のためのバーストエラー検出コー
ド(BEC)シンボルを挿入する。BECシンボルがエ
ラーであれば、周囲のデータシンボルはエラーと見なし
て、積符号での消失訂正に用いるエラーマークフラグの
ような機能を持たせる事で、訂正能力を向上させる。
【0032】8nバイト×M行の情報データは、行方向
にPバイトの誤り訂正符号が生成付加される。例えば、
各列の訂正方式は、リードソロモン符号RS[M+P、
M、P+1]が用いられる。訂正符号が付加された(8
n)バイト×(M+P)行の訂正ブロックは、行方向に
8等分され、最初と4ブロック目と5ブロック目の間を
除き、他のブロック境界に計6個のBECシンボルを挿
入する。BECシンボルは、図14に示すように、制御
情報(Sバイト)とパリティー符号(Qバイト(S+Q
=k−1))の符号長で構成される信号である。
【0033】BECシンボル以外にも、最初と4ブロッ
ク目と5ブロック目に更に同期信号(SYNC)を挿入
して、BECシンボルとSYNCシンボルの検出結果か
ら、そこに挟まれたデータの信頼性を予測して、LDC
での誤り訂正処理を行う。
【0034】このような技術を用いると、ショートバー
ストエラーの多い光ディスクではエラー状況を検出し
て、更なる性能向上を得られる可能性がある。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクなどのバー
ストエラーは埃や傷等のディフェクトによって発生する
が、データ読み出しでの再生処理では、ディスクから読
み出された信号は「リードチャネル」部にある読み出す
クロック生成回路と、そこで作られた読み出しクロック
でデータを読み出す回路に供給される。現在の記録再生
方式はセルフクロック方式になっており、リードチャネ
ル部の読み出しクロック生成回路がチャネル同期状態を
一旦外れると、再同期化され、正しいチャネルデータが
読み出されても、同期外れ→同期化処理で1〜数チャネ
ルビット程度のビットシフトが発生してしまう。ビット
シフトが発生すると、1シンボル=nチャネルビットと
した場合のシンボル分割点が変化してしまい、復調部で
は正しいデータシンボルに復調されない(同期ズレ)事
になる。このような同期ズレによって起こるデータエラ
ーは次に来る同期信号でエラー連鎖を防止しているが、
データ構造による効率向上では、同期信号距離間が長く
なっており、エラーが増大している。上記ビットシフト
は、読み出しクロックの同期外れ→同期化等で発生する
チャネルビットクロックの増減によるシンボル分割点の
チャネルビットシフトのことであるが、このようなビッ
トシフトは、オープンメディアの光ディスクでは傷など
によって多く発生し、データ構造効率化を目指した、同
期信号期間の長い符号長ではエラー伝播が長くなり問題
があった。
【0036】尚、上記ビットシフトは、ディフェクトに
よるチャネルビットデータの読み出しクロックがディフ
ェクトの期間で増減する事により、シンボル分割点がシ
フトする事を示しているが、この他に読み出し信号の波
形歪現象などで一部の領域が前後にシフトする現象もあ
り、このような現象も本発明ではビットシフトと呼ぶ。
【0037】このように積符号で利用されている消失訂
正技術を利用する従来のLDCコード方式による訂正方
式はビットシフトにより正しいデータシンボルに復調さ
れない(同期ズレ)事がある。
【0038】本発明は、記録密度を向上した記録媒体へ
のデータ記録再生に関わり、ディフェクト等に対する誤
り訂正能力を向上させる為、ディフェクト等で発生する
ビットストリームシフト対策を目的とする。
【0039】また、本発明の他の目的は、所定のシンボ
ルサイズで、かつ大きな誤り訂正ブロックを採用する記
録再生において、ショートバーストエラー検出符号の確
認処理を行う事で、ビットシフト現象で発生するエラー
伝播を少なくする事である。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し目
的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いて
いる。
【0041】(1)本発明の信号再生方法及び装置は、
M行×N列で構成される(M×N)データシンボルの情
報データブロックに対して、列方向にPシンボルの誤り
訂正符号が付加され、((M+P)×N)シンボルの誤
り訂正情報ブロックが構成され、各行がKフレームで構
成され、各フレームはL分割され、分割場所にバースト
エラー検出シンボルが挿入され、バーストエラー検出シ
ンボルは、列方向に(M+P)/Jシンボルで誤り訂正
符号系列を形成し、各フレームの先頭には同期信号が付
加され、各フレームの同期信号及び(N/2)+(L−
1)個のシンボルデータが順次変調されて記録されてい
る記録媒体(但し、J、K、L、M、Nは整数)の信号
再生方法及び装置において、同期信号間距離を検出し、
同期信号間距離が所定の距離からずれている場合、シン
ボル分割点を変更して再復調してデータシンボルを生成
し、データシンボルの誤り訂正処理を行うものである。
【0042】この方法及び装置によれば、特定の方式で
変調された信号が伝送或いは記録媒体から読み出され再
生する場合、同期信号の検出状態でチャネルビットをシ
ンボルデータに復調する場合の分割点を変更すること
で、チャネルビットデータが正しく読み出されていれ
ば、従来エラーになっていたシンボルデータを正しいシ
ンボルデータで読み出す事が出来る。
【0043】(2)本発明の他の信号再生方法及び装置
は、M行×N列で構成される(M×N)データシンボル
の情報データブロックに対して、列方向にPシンボルの
誤り訂正符号が付加され、((M+P)×N)シンボル
の誤り訂正情報ブロックが構成され、各行がKフレーム
で構成され、各フレームはL分割され、分割場所にバー
ストエラー検出シンボルが挿入され、バーストエラー検
出シンボルは、列方向に(M+P)/Jシンボルで誤り
訂正符号系列を形成し、各フレームの先頭には同期信号
が付加され、各フレームの同期信号及び(N/2)+
(L−1)個のシンボルデータが順次変調されて記録さ
れている記録媒体(但し、J、K、L、M、Nは整数)
の信号再生方法及び装置において、同期信号間距離を検
出し、同期信号間距離が所定の距離からずれている場
合、同期信号の前のフレームに挿入されたバーストエラ
ー検出シンボルの誤り有無を検出し、バーストエラー検
出シンボルが誤っていると検出されたら、データシンボ
ル分割点を変更して再復調してデータシンボルを生成
し、データシンボルの誤り訂正処理を行うものである。
【0044】本発明の他の方法及び装置によれば、ショ
ートバースト検出符号の訂正処理結果を併用して、ビッ
トシフト対策を行う事で、チャネルビットクロックのシ
フト現象発生範囲も指定できる。
【0045】(3)本発明の別の信号再生方法及び装置
は、M行×N列で構成される(M×N)データシンボル
の情報データブロックに対して、列方向にPシンボルの
誤り訂正符号が付加され、((M+P)×N)シンボル
の誤り訂正情報ブロックが構成され、各行がKフレーム
で構成され、各フレームはL分割され、分割場所にバー
ストエラー検出シンボルが挿入され、バーストエラー検
出シンボルは、列方向に(M+P)/Jシンボルで誤り
訂正符号系列を形成し、各フレームの先頭には同期信号
が付加され、各フレームの同期信号及び(N/2)+
(L−1)個のシンボルデータが順次変調されて記録さ
れている記録媒体(但し、J、K、L、M、Nは整数)
の信号再生方法及び装置において、同期信号間距離を検
出し、同期信号間距離が所定の距離からずれている場
合、同期信号の前のフレームに挿入されたバーストエラ
ー検出シンボルの誤り訂正の有無を検出し、バーストエ
ラー検出シンボルが誤っていると検出されたら、そのフ
レームのデータを再変調し、検出した同期信号間距離だ
けシフトした位置にデータシンボル分割点を移動して変
調データを復調しデータシンボルを得て、前記バースト
エラー検出シンボルの誤り訂正されたデータと、シンボ
ル分割点を移動して復調したバーストエラー検出シンボ
ルが等しい場合、移動したシンボル分割点で復調したデ
ータシンボルを選択するものである。
【0046】本発明の別の方法及び装置によれば、ショ
ートバーストエラー検出符号の誤り訂正結果とシンボル
分割点を変更した場合で得られるショートバーストエラ
ー検出符号を比較する処理工程を導入することで、ビッ
トシフト現象の発生の有無の信頼性が大幅に向上でき
る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る信号再生方法及び装置の実施形態を説明する。
【0048】第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態に係る信号再生装置として
のDVDディスクドライブの基本的な構成を示す図であ
る。図1を参照してディスクに書き込まれたデータを読
み出す工程を説明する。
【0049】記録媒体である光ディスク10から光ピッ
クアップヘッド12にて読み出された信号は、プリアン
プ14で増幅や波形等価処理等が行われ、リードチャネ
ル部16に送られる。ここでは、送り込まれた信号の周
波数成分と位相成分を抽出して、内蔵のPLL(Pha
se Locked Loop)回路でチャネルビット
データ読み出しのチャネルビットクロック(PLCK)
が生成される。このクロックPLCKによって同期信号
が検出され、続いて送られてくる信号からチャネルビッ
トデータが読み出される。読み出されたチャネルビット
データは復調部18でシンボルデータに復調され、セク
タ同期やエラー訂正ブロック同期が取られ、バッファメ
モリ20の指定場所に一旦記録される。
【0050】バッファメモリ20に記憶されたデータが
エラー訂正ブロック単位で記憶されると、誤り訂正部2
2は順次記憶されたデータを読み出し、誤り訂正処理を
実行する。この処理で、バッファメモリ20内のデータ
は誤り訂正処理が行われ、外部からのデータ要求指示で
インターフェース(I/F)部24を通して、外部に送
り出される。これがドライブの再生処理の工程である。
【0051】光ディスク10のモータ26を制御するサ
ーボ回路28、誤り訂正部22、I/F部24にはマイ
コンバス32を介して制御マイコン30が接続される。
【0052】さてこのような処理工程の中で、誤り訂正
方式に積符号を用いず、LDCコードを採用し、訂正能
力を向上させる為、BECシンボルを付加した訂正処理
によるビットシフト補償技術を説明する。
【0053】図2は本実施形態におけるBECシンボル
が挿入されたECCブロックを示す。図2では、一行に
6列のBECが挿入され、BEC一列には2組の(一列
のBEC列、例えば最初のBEC列は「B00〜B0
k」と「B60〜B6k」の2組のBEC系列がある)
BECシンボルが1行置きに一列に配置された例であ
る。実際は2組とは限らず、複数組のBECシンボルが
順に配置されていてもよい。あるいは、4組が一列に配
置され、BECシンボル列は6列あるため、全体で24
組のBECシンボルが挿入されていてもよい。図2は全
体で12組のBEC系列がある。
【0054】尚、主情報データはMバイトの情報にPバ
イトのパリティーが生成付加されているが、BECシン
ボルは符号長が(M+P)/Jで、BECの訂正符号が
Pシンボルであれば、主情報のパリティー数と同じ為、
BECのデータ長は((M+P)/J)−Pとなり、デ
ータ長に対してパリティー長の比率が大きくなる為、主
情報データに対して誤り訂正能力は強力になっている。
BECシンボルが付加されると、次に、伝送または記録
されるとき、情報及びBECシンボルは変調されるが、
合わせて先頭と上記分割の4ブロックと5ブロック目の
間には同期信号SYNCが付加される。この同期信号S
YNCの付加も含めた構成が図2で示している。
【0055】このような構成で情報データ及びBECシ
ンボルは変調され、伝送または記録されるが、記録また
は伝送された信号を再生する場合、傷やその他のディフ
ェクトによって発生する信号欠陥がある。この信号欠陥
は単にデータを破壊するだけで無く、データ読み出しを
行う読み出しクロック生成のPLL回路を乱す事があ
る。PLLの乱調で、チャネルビット同期外れが発生
し、正しい信号によって再同期が行われても、1〜2ク
ロック程度のクロック増減は発生する場合が非常に多
い。このような動作は、信号処理系から見れば同期信号
間の距離が増減したような動作となり、チャネルビット
データをシンボルデータに復調する為のチャネルビット
分割点が誤ってしまう結果となる。このようなビットシ
フト現象が発生すると、次の同期信号でチャネルビット
同期が再同期されるまで、全てのシンボルデータはエラ
ーとなる。
【0056】図3は信号欠陥によってビットシフトが発
生する関係を示している。ここでは、同期信号(SYN
C)間で欠陥が発生し、読出しが同期外れ、ビットシフ
トが発生する。
【0057】図4はビットシフトによって発生する各信
号の関係を示すタイミングチャートである。一般に、再
生装置での同期信号検出回路は、情報領域にも傷などで
偽同期信号パターンが発生する事が考えられる事から、
前に検出された同期信号によって同期信号検出ウインド
回路は動作させ、実際はチャネルビットクロックをカウ
ントし、次の同期信号が発生するタイミングをセンター
にして前後に幅を持たせて検出ウインドを発生させ、そ
の中で同期信号が検出されたら正しい同期信号として認
識する。
【0058】図4においては、再生信号に対して検出さ
れた同期信号を「SYNC検出信号」、前の同期信号か
ら規定のSYNC間距離のジャストポイントに発生させ
る信号を「SYNC間検出TP」、SYNC検出ウイン
ドを「SYNC検出WD」と表示している。
【0059】図3のようなSYNC間欠陥によってPL
Lが欠陥領域で2クロック不足で出力してしまった「2
cbシフト例」の場合、図4に示すように再生信号に対
して、「SYNC間距離TP」は2チャネルビット遅れ
たポイントで発生する。
【0060】シンクパターンの最後の変化ポイントを読
み出した場合、「SYNC検出信号」を発生させ、1フ
レーム前の「SYNC検出信号」から距離を測定して
「SYNC間距離TP」信号を発生させるとした場合、
TP信号の中で「SYNC検出信号」の立ち上がりエッ
ジが発生すれば、正しい距離でSYNCが発生したこと
になる。図4の2CBシフトの場合は、TP信号に対し
て2CB前で「SYNC検出信号」のエッジが発生して
おり、前側に2CBシフトしている事が判明する。実際
は、前側にシフトしている場合は、SYNC検出信号の
エッジからTPまでの距離を測定してシフト量が判明
し、後側にシフトしている場合は、TPからSYNCま
での距離を測定してシフト量を検出する。結果として、
再生信号から検出された「SYNC検出信号」は「SY
NC間距離TP」より2チャネルビット前に検出され
る。
【0061】再生動作では、ここで検出される同期信号
前の情報データは、「SYNC間距離TP」を基準とし
て(実際は前に検出された同期信号が基準)シンボル分
割され復調器で復調される為、1チャネルでもビットシ
フトが発生すると、チャネルビットデータは正しく読み
出されても、シンボルデータは全てエラーとなる。
【0062】このようなビットシフト現象は何処から始
まりどの程度シフトしたかが検出できれば、シンボル分
割点を変更して、シフトエラーを防止できる。シフト現
象は欠陥によって必ず発生するものではない為、従来で
はその検出は困難であった。本実施形態では図2のよう
なBECシンボル信号を用いて、シフト量の検出確認を
行い、ショートバーストエラーを補償する。
【0063】図5はBECシンボルを付加した誤り訂正
方式を導入した信号再生装置の第1実施形態のブロック
図である。
【0064】記録媒体である光ディスク40から光ピッ
クアップヘッド42にて読み出された信号は、図示しな
いプリアンプで増幅や波形等価処理等が行われ、リード
チャネル部44に送られる。ここでは、送り込まれた信
号の周波数成分と位相成分を抽出して、PLL(Pha
se Locked Loop)回路等からなる同期検
出分離回路46でチャネルビットデータ読み出しのチャ
ネルビットクロック(PLCK)が生成される。このク
ロックPLCKによって同期信号が検出され、続いて送
られてくる信号からチャネルビットデータが読み出され
る。読み出されたチャネルビットデータから同期信号が
検出され、シンボル分割点が決められると、復調部48
でシンボルデータに復調され、セクタ同期やエラー訂正
ブロック同期が取られ、データ記憶部50の指定場所に
一旦記録される。この時、同期信号検出状況もデータ記
憶部50に記憶される。
【0065】データ記憶部50に誤り訂正ブロック全デ
ータが記憶されたら、先ずBEC訂正・検出部52でB
ECシンボルの誤り訂正処理を行う。エラーフラグコン
トロール部54は、同期信号検出状況とBECシンボル
訂正処理結果から、情報データの信頼性を示すフラグを
生成する。一般的には、同期信号やBECシンボル符号
が共に正しく検出されなかった(情報データの信頼性が
無い)場合は、同期信号がチャネルビットシフトが発生
し情報データは誤っていると判断して、再変調・再分割
部62で対象BECシンボル符号周辺を再変調、再復調
してシフト状態を調べ、その結果に応じて、同期信号と
BECシンボル符号の間の情報データを再変調してシン
ボル分割点を変更する。再復調部64は変更後のシンボ
ル分割点に応じてデータ記憶部50のデータを変更し、
誤り訂正復号化部56で処理される。誤り訂正処理され
た信号は、スクランブルされたデータであればデスクラ
ンブル部58でデスクランブル処理等が施され、データ
出力コントロール回路60を通して出力される。情報デ
ータの信頼性が有る場合は、そのまま誤り訂正復号化部
56で処理される。
【0066】次に、図5の再生装置の動作を説明する。
【0067】図6に本実施形態の処理工程のデータ関係
を示す。図6における変調方式はRLL(17)符号を
用いた場合について示した一例である。
【0068】記録される情報シンボルデータ(ヘキサ表
示)は、シンボルデータのビット配列で連結し、RLL
(17)符号の規則によってチャネルビットに変換され
る。チャネルビットストリームは、NRZI変調で記録
ドライバによって記録媒体に記録される。NRZIはチ
ャネルビット信号の1の位置で極性反転を行う変調方式
である。これによって記録信号の“1”もしくは“0”
の連続距離は、最小で2チャネルビット、最大で8チャ
ネルビットに制限される。このようにして記録媒体に記
録された信号を再生する場合において、図3での2チャ
ネルビットシフト現象が発生してシンボル分割点が2チ
ャネルビットシフトして再生されると、図4の再生デー
タ関係となる。
【0069】本実施形態では、同期信号検出で2チャネ
ルビットシフトしている事が検出されたら、データ記憶
部50にその情報を記憶しておき、シンボル分割点を修
正して復調する。
【0070】図7は再生処理のフローチャートである。
先ず、ステップS12で光ディスク40から光ピックア
ップヘッド42にて読み出された信号は同期検出分離回
路46でチャネルビットデータ読み出しのチャネルビッ
トクロック(PLCK)が生成され、このクロックPL
CKによって同期信号が検出される。このとき、ビット
シフトも検出される。ステップS14で、同期信号に基
づいてシンボル分割点が決められ、復調部48でシンボ
ルデータに復調される。復調時には、セクタ同期やエラ
ー訂正ブロック同期も取られ、データ記憶部50の指定
場所に一旦記録される。
【0071】ステップS16で、エラーフラグ生成部5
4により同期信号検出状況からビットシフトの有無を判
断し、ビットシフトが有る場合は、ステップS18で情
報データの信頼性を示すシフトフラグをセットするとと
もに、ビットシフト量を記録する。
【0072】データ記憶部50に誤り訂正ブロック全デ
ータが記憶されたら、ステップS20で、BEC訂正・
検出部52によりBECシンボルの誤り訂正処理を行
う。図6の例では、BECシンボル“93”が誤り訂正
により、“58”に訂正されたとする。一般的には、同
期信号とBECシンボル及びBECシンボル符号間の情
報は、同期信号やBECシンボル符号が共に正しく検出
されなかった場合は、情報データは誤っていると判断し
て、誤り訂正復号化部56で処理される。ステップS2
2でBECシンボルの訂正有りを示すフラグをセットす
るとともに、訂正後のBECシンボル“58”を記録す
る。
【0073】情報データの誤り訂正処理を行う為、デー
タ記憶部50から情報データを読み出し、ステップS2
4で対象の情報データの前のBECシンボルの訂正の有
無を調べる。対象のBECシンボルが訂正されたもので
あれば、その周囲のシンボルデータは正しくない可能性
が高いので、ステップS26で復調シンボルデータ配列
を再変調して、チャネルビットを得る。ステップS28
で再変調チャネルビットの中に訂正後のBECシンボル
“58”が含まれているか否か判定される。具体的に
は、ステップS18で記録されたビットシフト量だけシ
ンボル分割点をずらして、シンボル“58”と一致する
パターンがあるか否か判定する。一致するパターンが無
い場合は、さらにシンボル分割点をずらして見る。訂正
後のBECシンボル“58”が再変調チャネルビットの
中に含まれている場合は、ステップS30で、そのシン
ボル“58”に対応するシンボル分割点に基づいてチャ
ネルビットを再分割し、再復調する。この再復調の結
果、記録したシンボルと同じシンボルが復調される。
【0074】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、チャネルビット同期外れ(ビットシフト現象)が発
生し、チャネルビットデータをシンボルデータに復調す
る為のチャネルビット分割点が誤ってしまっても、ビッ
トシフト現象が何処から始まりどの程度シフトしたかを
検出することにより、シンボル分割点を変更して、最復
調することによりショートバーストエラーを補償するこ
とができる。そのため、列方向のみに誤り訂正符号を生
成付加し、行方向の訂正符号を用いない為、列方向訂正
符号を大きく出来るLDCコード方式(積符号で利用さ
れるエラーマークフラグを用いた消失訂正技術が利用で
きないものでも)において、ショートバーストエラーを
補償することができる。なお、最近では、データ構造の
効率を上げる為、同期信号距離を長く取っており、ディ
フェクト等によるチャネルビットクロックのシフト現象
は大きな問題になっているので、本実施形態は効果が大
きい。
【0075】さらに、バーストエラー検出シンボルが誤
っている場合、バーストエラー検出シンボルを誤り訂正
処理したデータと、フレーム内データシンボルを再変調
して生成したチャネルビット列の分割点を変更して再復
調したデータが上記誤り訂正したバーストエラー検出シ
ンボルデータと等しい分割点を、それ以降のデータシン
ボルの分割点とすることにより、ショートバーストエラ
ー符号間のシフト量検出を正しくする事が出来る。
【0076】また、バーストエラー検出シンボルがフレ
ーム内に複数箇所挿入されており、データシンボルが再
変調され、分割点を変更して再復調する時、各バースト
エラー検出シンボルの正しい分割点ズレ量が検出された
ら、そのズレ量に基づいてデータシンボル復調の変更分
割点を決定することにより、前後のショートバーストエ
ラー検出符号の検出状態で、シフト量の設定を導き出す
事が可能になる。
【0077】また、バーストエラー検出シンボルがフレ
ーム内に複数箇所挿入されており、同期信号検出距離が
ずれて検出された時、先ず当該同期信号の前のフレーム
における当該同期信号に最も近いバーストエラー検出シ
ンボルの誤り検出訂正結果を調べ、次にその前のバース
トエラー検出シンボルの誤り検出訂正結果を調べ、当該
同期信号の前の同期信号まで順次検出訂正結果を調べ、
データシンボルの再分割点を調整することにより、同期
信号の検出ポイントがシフトしていた場合、ショートバ
ーストエラー検出の処理は同期信号に近い側から前の信
号にさかのぼって処理することで、シフトが複数箇所あ
る場合も検出が可能になる。
【0078】また、上記同期信号の検出タイミングにズ
レが検出された時、バーストエラー検出用シンボルの状
態によって、データシンボルをチャネルビット信号に戻
してシンボル分割点を変更して再復調し、変更したデー
タシンボルはエラーとしてフラグをたて、データシンボ
ルの誤り訂正処理を行うことにより、シンボル分割点を
変更した場合も、情報データはエラーであることのフラ
グをつけることで、誤訂正を防止することができる。
【0079】以下、本発明による信号再生方法及び装置
の他の実施形態を説明する。他の実施形態の説明におい
て第1の実施形態と同一部分は同一参照数字を付してそ
の詳細な説明は省略する。
【0080】第2実施形態 図8は第2実施形態の信号再生装置のブロック図であ
る。第1実施形態では、図5に示すように、再生処理工
程では、チャンネルビットデータが読み出され、同期信
号検出によって、シンボル分割点が設定され、復調回路
48でシンボルデータが復調、復調されたシンボルデー
タはデータ記憶部50に記憶された後、誤り訂正ブロッ
クのデータが記憶されたら、データ記憶部50から読み
出されて、誤り訂正処理がなされる。この工程で再変調
・再復調が含まれるが、再変調の工程を削除するのが第
2実施形態である。すなわち、チャネルビットデータは
復調しないまま、データ記憶部50に記憶し、誤り訂正
処理を行う時に、データ記憶部50からチャネルビット
データを読み出し、その場でシンボルデータに復調して
訂正処理を行う。ビットシフトが検出された場合は、再
分割部62により変更したシンボル分割点を復調部48
へ指示する。この構成では再変調は必要無いが、変調方
式がRLL方式では、データ記憶部50は第1実施形態
に比べて余分に必要となる。変調方式2/3RLL
(1,7)では1.5倍、DVD規格で用いている8/
16RLL(2,10)では2倍の容量が必要になる。
また、この方式では、データ記憶部50に記憶されたチ
ャネルビットを読み出して復調してから誤り訂正を行う
必要があるため、先ず最初にBEC符号の誤り訂正処理
では、変調方式が2/3RLL(1、7)では、復調は
隣のシンボル信号と連結している可能性があり、前後3
シンボル分のチャネルビットデータを読み出さないと、
BEC符号の復調が出来ない事が発生する。しかしなが
ら、同期信号の検出状態とBEC符号の誤り訂正の有無
の状態からチャンネルビットクロックによるビットシフ
ト現象から、読み出しデータを補償する為の技術を提供
する事であり、データ記憶部50の処理と復調部48の
処理に違いはない。
【0081】以上説明したように本発明によれば、積符
号を用いずLDC方式を用いる事により、全体のデータ
量に対するパリティー量の冗長率は上げずに、所定のシ
ンボルサイズで、かつ大きな誤り訂正ブロックを採用す
る高密度記録媒体からのデータ再生において、ショート
バーストエラー検出符号の確認処理を行う事で、ビット
シフト現象で発生するエラー伝播を少なくする事ができ
る。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録密度を向上した記録媒体へのデータ記録再生に関わ
り、所定のシンボルサイズで、かつ大きな誤り訂正ブロ
ックを採用する記録再生において、ショートバーストエ
ラー検出符号の確認処理を行う事で、ビットシフト現象
で発生するエラー伝播を少なくし、ディフェクト等に対
する誤り訂正能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号再生装置の適用されるDVD
ドライブの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態のECCブロックにおける
BECの配置例を示す図。
【図3】ビットシフト発生要因を説明するための図。
【図4】ビットシフト検出タイミングを示す図。
【図5】本発明による信号再生装置の第1実施形態の構
成を示すブロック図。
【図6】第1実施形態のデータ変換工程を示す図。
【図7】第1実施形態の再生動作を示すフローチャー
ト。
【図8】本発明による信号再生装置の第2実施形態の構
成を示すブロック図。
【図9】従来のDVDにおけるデータセクタの構成例を
示す図。
【図10】従来のDVDにおけるECCブロックの構成
例を示す図。
【図11】従来のDVDにおける行インターリーブ後の
ECCブロックの構成例を示す図。
【図12】異なるECCブロック間のインターリーブ例
を示す図。
【図13】従来の列方向にのみ誤り訂正符号を付加した
LDCコード方式のECCブロックの構成例を示す図。
【図14】図13のBECシンボルの構成を示す図。
【符号の説明】 40…光ディスク 46…同期検出分離部 48…復調部 50…データ記憶部 52…BEC訂正・検出部 54…エラーコントロール部 56…誤り訂正復号化部 58…デスクランブル部 60…データ出力コントロール部 62…再変調/再分割部 64…再復調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 G11B 20/18 572F H03M 13/29 H03M 13/29

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M行×N列で構成される(M×N)デー
    タシンボルの情報データブロックに対して、列方向にP
    シンボルの誤り訂正符号が付加され、((M+P)×
    N)シンボルの誤り訂正情報ブロックが構成され、各行
    がKフレームで構成され、各フレームはL分割され、分
    割場所にバーストエラー検出シンボルが挿入され、バー
    ストエラー検出シンボルは、列方向に(M+P)/J
    シンボルで誤り訂正符号系列を形成し、各フレームの先
    頭には同期信号が付加され、各フレームの同期信号及び
    (N/2)+(L−1)個のシンボルデータが順次変調
    されて記録されている記録媒体(但し、J、K、L、
    M、Nは整数)の信号再生方法において、 同期信号間距離を検出し、 同期信号間距離が所定の距離からずれている場合、シン
    ボル分割点を変更して再復調してデータシンボルを生成
    し、データシンボルの誤り訂正処理を行う信号再生方
    法。
  2. 【請求項2】 M行×N列で構成される(M×N)デー
    タシンボルの情報データブロックに対して、列方向にP
    シンボルの誤り訂正符号が付加され、((M+P)×
    N)シンボルの誤り訂正情報ブロックが構成され、各行
    がKフレームで構成され、各フレームはL分割され、分
    割場所にバーストエラー検出シンボルが挿入され、バー
    ストエラー検出シンボルは、列方向に(M+P)/Jシ
    ンボルで誤り訂正符号系列を形成し、各フレームの先頭
    には同期信号が付加され、各フレームの同期信号及び
    (N/2)+(L−1)個のシンボルデータが順次変調
    されて記録されている記録媒体(但し、J、K、L、
    M、Nは整数)の再生方法において、 同期信号間距離を検出し、 同期信号間距離が所定の距離からずれている場合、同期
    信号の前のフレームに挿入されたバーストエラー検出シ
    ンボルの誤り有無を検出し、 バーストエラー検出シンボルが誤っていると検出された
    ら、データシンボル分割点を変更して再復調してデータ
    シンボルを生成し、データシンボルの誤り訂正処理を行
    う信号再生方法。
  3. 【請求項3】 M行×N列で構成される(M×N)デー
    タシンボルの情報データブロックに対して、列方向にP
    シンボルの誤り訂正符号が付加され、((M+P)×
    N)シンボルの誤り訂正情報ブロックが構成され、各行
    がKフレームで構成され、各フレームはL分割され、分
    割場所にバーストエラー検出シンボルが挿入され、バー
    ストエラー検出シンボルは、列方向に(M+P)/Jシ
    ンボルで誤り訂正符号系列を形成し、各フレームの先頭
    には同期信号が付加され、各フレームの同期信号及び
    (N/2)+(L−1)個のシンボルデータが順次変調
    され記録されている記録媒体(但し、J、K、L、M、
    Nは整数)の信号再生方法において、 同期信号間距離を検出し、 同期信号間距離が所定の距離からずれている場合、同期
    信号の前のフレームに挿入されたバーストエラー検出シ
    ンボルの誤り訂正の有無を検出し、 バーストエラー検出シンボルが誤っていると検出された
    ら、そのフレームのデータを再変調し、検出した同期信
    号位置と検出予測点との乖離距離だけ前後にシフトした
    位置にデータシンボル分割点を移動して変調データを復
    調しデータシンボルを得て、 前記バーストエラー検出シンボルの誤り訂正されたデー
    タと、シンボル分割点を移動して復調したバーストエラ
    ー検出シンボルが等しい場合、移動したシンボル分割点
    で復調したデータシンボルを選択する信号再生方法。
  4. 【請求項4】 バーストエラー検出シンボルが誤ってい
    る場合、バーストエラー検出シンボルを誤り訂正処理し
    たデータと、フレーム内データシンボルを再変調して生
    成したチャネルビット列の分割点を変更して再復調した
    データが上記誤り訂正したバーストエラー検出シンボル
    データと等しい分割点を、それ以降のデータシンボルの
    分割点とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記
    載の信号再生方法。
  5. 【請求項5】 上記バーストエラー検出シンボルがフレ
    ーム内に複数箇所挿入されており、データシンボルが再
    変調され、分割点を変更して再復調する時、各バースト
    エラー検出シンボルの正しい分割点ズレ量が検出された
    ら、そのズレ量に基づいてデータシンボル復調の変更分
    割点を決定する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の信号再生方法。
  6. 【請求項6】 上記バーストエラー検出シンボルがフレ
    ーム内に複数箇所挿入されており、同期信号検出距離が
    ずれて検出された時、先ず当該同期信号の前のフレーム
    における当該同期信号に最も近いバーストエラー検出シ
    ンボルの誤り検出訂正結果を調べ、次にその前のバース
    トエラー検出シンボルの誤り検出訂正結果を調べ、当該
    同期信号の前の同期信号まで順次検出訂正結果を調べ、
    データシンボルの再分割点を調整する請求項1乃至請求
    項3のいずれか一項に記載の信号再生方法。
  7. 【請求項7】 上記同期信号の検出タイミングにズレが
    検出された時、バーストエラー検出用シンボルの状態に
    よって、データシンボルをチャネルビット信号に戻して
    シンボル分割点を変更して再復調し、変更したデータシ
    ンボルはエラーとしてフラグをたて、データシンボルの
    誤り訂正処理を行う請求項1乃至請求項3のいずれか一
    項に記載の信号再生方法。
  8. 【請求項8】 M行×N列で構成される(M×N)デー
    タシンボルの情報データブロックに対して、列方向にP
    シンボルの誤り訂正符号が付加され、((M+P)×
    N)シンボルの誤り訂正情報ブロックが構成され、各行
    がKフレームで構成され、各フレームはL分割され、分
    割場所にバーストエラー検出シンボルが挿入され、バー
    ストエラー検出シンボルは、列方向に(M+P)/Jシ
    ンボルで誤り訂正符号系列を形成し、各フレームの先頭
    には同期信号が付加され、各フレームの同期信号及び
    (N/2)+(L−1)個のシンボルデータが順次変調
    されて記録されている記録媒体(但し、J、K、L、
    M、Nは整数)の信号再生装置において、 同期信号間距離を検出する手段と、 同期信号間距離が所定の距離からずれている場合、シン
    ボル分割点を変更して再復調してデータシンボルを生成
    し、データシンボルの誤り訂正処理を行う手段とを具備
    する信号再生装置。
  9. 【請求項9】 M行×N列で構成される(M×N)デー
    タシンボルの情報データブロックに対して、列方向にP
    シンボルの誤り訂正符号が付加され、((M+P)×
    N)シンボルの誤り訂正情報ブロックが構成され、各行
    がKフレームで構成され、各フレームはL分割され、分
    割場所にバーストエラー検出シンボルが挿入され、バー
    ストエラー検出シンボルは、列方向に(M+P)/Jシ
    ンボルで誤り訂正符号系列を形成し、各フレームの先頭
    には同期信号が付加され、各フレームの同期信号及び
    (N/2)+(L−1)個のシンボルデータが順次変調
    されて記録されている記録媒体(但し、J、K、L、
    M、Nは整数)の再生装置において、 同期信号間距離を検出する手段と、 同期信号間距離が所定の距離からずれている場合、同期
    信号の前のフレームに挿入されたバーストエラー検出シ
    ンボルの誤り有無を検出する手段と、 バーストエラー検出シンボルが誤っていると検出された
    ら、データシンボル分割点を変更して再復調してデータ
    シンボルを生成し、データシンボルの誤り訂正処理を行
    う手段と、 を具備する信号再生装置。
  10. 【請求項10】 M行×N列で構成される(M×N)デ
    ータシンボルの情報データブロックに対して、列方向に
    Pシンボルの誤り訂正符号が付加され、((M+P)×
    N)シンボルの誤り訂正情報ブロックが構成され、各行
    がKフレームで構成され、各フレームはL分割され、分
    割場所にバーストエラー検出シンボルが挿入され、バー
    ストエラー検出シンボルは、列方向に(M+P)/Jシ
    ンボルで誤り訂正符号系列を形成し、各フレームの先頭
    には同期信号が付加され、各フレームの同期信号及び
    (N/2)+(L−1)個のシンボルデータが順次変調
    され記録されている記録媒体(但し、J、K、L、M、
    Nは整数)の信号再生装置において、 同期信号間距離を検出する手段と、 同期信号間距離が所定の距離からずれている場合、同期
    信号の前のフレームに挿入されたバーストエラー検出シ
    ンボルの誤り訂正の有無を検出する手段と、 バーストエラー検出シンボルが誤っていると検出された
    ら、そのフレームのデータを再変調し、検出した同期信
    号位置と検出予測点との乖離距離だけ前後にシフトした
    位置にデータシンボル分割点を移動して変調データを復
    調しデータシンボルを得る手段と、 前記バーストエラー検出シンボルの誤り訂正されたデー
    タと、シンボル分割点を移動して復調したバーストエラ
    ー検出シンボルが等しい場合、移動したシンボル分割点
    で復調したデータシンボルを選択する手段と、 を具備する信号再生装置。
  11. 【請求項11】 バーストエラー検出シンボルが誤って
    いる場合、バーストエラー検出シンボルを誤り訂正処理
    したデータと、フレーム内データシンボルを再変調して
    生成したチャネルビット列の分割点を変更して再復調し
    たデータが上記誤り訂正したバーストエラー検出シンボ
    ルデータと等しい分割点を、それ以降のデータシンボル
    の分割点とする請求項8乃至請求項10のいずれか一項
    に記載の信号再生装置。
  12. 【請求項12】 上記バーストエラー検出シンボルがフ
    レーム内に複数箇所挿入されており、データシンボルが
    再変調され、分割点を変更して再復調する時、各バース
    トエラー検出シンボルの正しい分割点ズレ量が検出され
    たら、そのズレ量に基づいてデータシンボル復調の変更
    分割点を決定する請求項8乃至請求項10のいずれか一
    項に記載の信号再生装置。
  13. 【請求項13】 上記バーストエラー検出シンボルがフ
    レーム内に複数箇所挿入されており、同期信号検出距離
    がずれて検出された時、先ず当該同期信号の前のフレー
    ムにおける当該同期信号に最も近いバーストエラー検出
    シンボルの誤り検出訂正結果を調べ、次にその前のバー
    ストエラー検出シンボルの誤り検出訂正結果を調べ、当
    該同期信号の前の同期信号まで順次検出訂正結果を調
    べ、データシンボルの再分割点を調整する請求項8乃至
    請求項10のいずれか一項に記載の信号再生装置。
  14. 【請求項14】 上記同期信号の検出タイミングにズレ
    が検出された時、バーストエラー検出用シンボルの状態
    によって、データシンボルをチャネルビット信号に戻し
    てシンボル分割点を変更して再復調し、変更したデータ
    シンボルはエラーとしてフラグをたて、データシンボル
    の誤り訂正処理を行う請求項8乃至請求項10のいずれ
    か一項に記載の信号再生装置。
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