JP2003272189A - 光ディスク装置、光学的軸ずれ最小点検出方法および光学的軸ずれの補正方法 - Google Patents

光ディスク装置、光学的軸ずれ最小点検出方法および光学的軸ずれの補正方法

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JP2003272189A
JP2003272189A JP2002075664A JP2002075664A JP2003272189A JP 2003272189 A JP2003272189 A JP 2003272189A JP 2002075664 A JP2002075664 A JP 2002075664A JP 2002075664 A JP2002075664 A JP 2002075664A JP 2003272189 A JP2003272189 A JP 2003272189A
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optical
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lenses
axis deviation
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Yoshihiro Nakao
▲吉▼宏 中尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のレンズからなる対物レンズ系を用いて
記録・再生を行う場合に、各レンズ間のレンズ軸のずれ
をコスト的に有利に調整する。 【解決手段】 ディスクDの半径方向に相対動可能な第
1および第2レンズ31,32を利用して形成されたビ
ームスポットBSのトラッキング制御を行いつつ、ディ
スクDへの記録またはディスクDからの再生を行う光デ
ィスク装置において、半径方向における第1および第2
レンズ31,32のレンズ軸L1,L2間の光学的軸ず
れ最小点を検出する方法において、トラッキング制御に
より、ディスクD上にビームスポットBSを位置合わせ
しつつ、第1および第2レンズ31,32のうちの一方
のレンズを半径方向に移動させる一方で、トラッキング
制御により他方のレンズを移動させ、これらのレンズ3
1,32の軸ずれに相関する軸ずれ信号(エラーレー
ト)を経時的に取得し、この信号から第1および第2レ
ンズ31,32のレンズ軸L1,L2間の光学的軸ずれ
最小点を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本願発明は、一対のレンズを
利用して光ディスク上にビームスポットを形成するよう
に構成された光ディスク装置、および上記一対のレンズ
の軸ずれを検出し、それを補正する方法に関する。な
お、本明細書において光ディスク装置の意味中には、光
ディスクの読み取り専用の装置のみならず、磁界変調方
式や光パルス変調方式によって光磁気ディスクの記録・
再生が可能な光磁気ディスク装置をも含む。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置はコンピュータ用の大容
量外部記憶装置等として幅広く用いられており、今後の
マルチメディア時代の本格到来に向け、記録密度のさら
なる高密度化が求められている。
【0003】光ディスクの記録密度を上げるために光学
ヘッド上でなしうる方策としては、ヘッドの光源とし
ての半導体レーザの短波長化、ヘッドの対物レンズの
開口数(NA)の増大、が挙げられる。また、記録密度
を上げるための記録方式としては、好ましくは磁界変調
方式が採用される。
【0004】対物レンズのNAを高くする方策について
は、これを一つの対物レンズにおいて実現しようとする
と、対物レンズの曲率半径が小さくなり、レンズ成形時
に発生するレンズ表面の曲率や寸法のマージンが厳しく
なり、適正なレンズ製作に対するコストが高くなるとと
もに、レンズの面内間(入射面と出射面との間)のチル
トや偏心、レンズそのもののチルトや偏心、あるいはデ
ィスクのチルトに起因するコマ収差(NAの3乗に比
例)やディスクの厚みむらに起因する球面収差(NAの
4乗に比例)が増大し、ディスクへの記録再生が事実上
困難となってしまうという問題が生じる。
【0005】そこで、本願の出願人は先に、対物レンズ
として、キャリッジ上のアクチュエータに搭載される第
1のレンズ群と、ディスクの表面に倣うスライダに搭載
される第2のレンズ群に分け、これら第1のレンズ群と
第2のレンズ群とによって対物レンズの全体としての高
NA化を実現した光ディスク装置用光学ヘッドを提案し
ている(特願平10−185283)。
【0006】この光ディスク装置用光学ヘッドは、より
詳しくは、図7に示すように、ディスクDの半径方向に
駆動制御されるキャリッジ10上に搭載されたアクチュ
エータ20に第1レンズ31を保持させるとともに、キ
ャリッジ10に対してサスペンション部材40を介して
支持させたスライダ41に第2レンズ32を保持させた
ものである。アクチュエータ20は、たとえばフォーカ
ス方向とトラッキング方向の2方向に変位可能な二次元
アクチュエータが用いられ、これにより、フォーカス制
御およびトラッキング制御を行なうことができる。第1
レンズ31と第2レンズ32は、それぞれ、複数枚のレ
ンズを組み合わせて構成される場合もある。このように
対物レンズを光軸上に並ぶ複数のレンズ31,32によ
って構成することにより、各レンズのNAはレンズの製
作が容易な範囲で実現される比較的小さなものであって
も、対物レンズ全体としての高NA化を実現することが
できる。この光ディスク装置用光学ヘッドはさらに、ス
ライダ41がディスク表面に倣ってディスク表面の直近
で姿勢変位するため、ディスクのチルトに起因するコマ
収差が抑制される、あるいは、ディスクの厚みむらに起
因して発生する球面収差はアクチュエータ20をフォー
カス方向に変位させてレンズ間の間隔を調整することに
よって抑制することができる、等の優れた利点を有する
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の光デ
ィスク装置用光学ヘッドにおいては、図8に示すように
その対物レンズを構成する第1レンズ31と第2レンズ
32とが基本的に同一光軸上に配置されることが理想で
ある。しかしながら、スライダ41がキャリッジ10に
対して長手状のサスペンション部材を介して支持されて
いることから、第1に、スライダ41ないしサスペンシ
ョン部材40の初期的な取付け誤差に起因して、第2
に、スライダ41ないしサスペンション部材40の熱膨
張に起因して、図9に示すように第1レンズ31と第2
レンズ32とのレンズ軸L1,L2がずれることがあ
る。そして第2の場合には、レンズ軸のずれは、装置起
動後経時的に発生し、かつ拡大する。
【0008】図9に示すように第1レンズ31と第2レ
ンズ32とのレンズ軸L1,L2がずれると、図10の
グラフに示されるように、ずれ量が拡大するにつれて収
差が悪化する。
【0009】このような問題を解決すべく、本願発明者
は先に、第1レンズ31と第2レンズ32との各レンズ
軸を光ディスクの面方向に相対変位させることができる
レンズオフセット手段を設けることを提案している(特
開平2001−126305号公報)。そして、この公
報には、第1および第2レンズ31,32を相対的にオ
フセットさせて、「光ディスクへのビームスポットのオ
ントラック→試し書き(記録マークの形成)→エラーレ
ートの計算」という一連の動作を、複数のオフセット位
置において繰り返し行い、エラーレートが最小となるオ
フセット位置を検出するようになされている。
【0010】しかしながら、上記公報に記載の発明で
は、複数のオフセット位置毎に試し書きが必要となって
軸ずれ検出工程が複雑である。さらには、レンズオフセ
ット手段をアクチュエータ20やキャリッジ10とは別
に設ける場合には、光ディスク装置の構成が複雑化し、
コスト的には不利となる。
【0011】本願発明は、上記の事情のもとで考え出さ
れたものであって、複数のレンズが組み合わされて対物
レンズが構成される光学ヘッドを用いて光ディスクへの
情報記録や光ディスクからの情報の再生を行う場合に、
第1に、各レンズ間のレンズ軸のずれを調整することが
できるようにし、第2に軸ずれの調整をコスト的に有利
な構成により達成することをその課題とする。
【0012】
【発明の開示】上記の課題を達成するため、本願発明で
は、次の各技術的手段を採用した。
【0013】本願発明の第1の側面によって提供される
光ディスク装置は、少なくとも光ディスクの半径方向ま
たは略半径方向に移動可能であり、かつ少なくとも上記
半径または略半径方向に相対動可能な第1および第2レ
ンズと、上記第1レンズのレンズ軸と上記第2レンズの
レンズ軸との間の軸ずれ量を検出するための検出手段
と、を備え、上記第1および第2レンズを利用して、上
記光ディスクのトラック上にビームスポットを形成し、
このビームスポットが上記光ディスクのトラック上に位
置するようにトラッキング制御を行いつつ、上記光ディ
スクへの情報の記録および上記光ディスクからの情報の
再生のうちの少なくとも一方を行うように構成された光
ディスク装置であって、上記検出手段は、上記トラッキ
ング制御を行った状態のままで、上記第1レンズと上記
第2レンズとの相対的な位置関係を上記半径または略半
径方向に変化させて、その過程において上記第1および
第2レンズの軸ずれ量に相関した軸ずれ信号を複数取得
し、これらの軸ずれ信号から、上記第1および第2レン
ズの各レンズ軸間における上記半径または略半径方向の
光学的軸ずれ量が最小となる光学的軸ずれ最小点を検出
するように構成されていることを特徴としている。
【0014】検出手段において軸ずれ信号を取得する際
には、たとえば第1および第2レンズを上記半径または
略半径方向に移動可能なキャリッジに支持させ、第2レ
ンズを、この第2レンズとキャリッジとの位置関係を固
定したままでキャリッジとともに半径または略半径方向
に移動させる一方で、第1レンズを、トラッキング制御
に基づいて、第2レンズの移動に伴ってキャリッジおよ
び第2レンズに対して相対動させる。
【0015】このようなレンズ制御を可能とするため
に、本願発明では次の構成を採用することができる。す
なわち、光ディスク装置は、たとえばキャリッジに搭載
され、かつこのキャリッジに対して少なくとも上記半径
または略半径方向に移動可能なアクチュエータをさらに
備えており、第1レンズは、上記アクチュエータに保持
されて、上記キャリッジに対して上記半径または略半径
方向に相対動可能とされている。また、光ディスク装置
を、キャリッジに対してサスペンション部材を介して接
続されてキャリッジとの位置関係が固定され、かつ光デ
ィスクの表面に倣って光ディスクに対して相対動するス
ライダをさらに備えたものとして構成し、第2レンズを
スライダに保持させてキャリッジに対する第2レンズの
位置関係を固定してもよい。
【0016】光ディスク装置においては、光ディスクへ
の情報の記録または上記光ディスクからの情報の再生に
先立って、光学的軸ずれ最小点となるように、第1およ
び第2レンズの位置関係を補正するように構成するのが
好ましい。
【0017】このような第1および第2レンズの位置関
係の補正は、たとえば第1および第2レンズのうちの一
方のレンズを、上記光学的軸ずれ最小点に相当する部位
に位置させる一方で、他方のレンズを、トラッキング制
御によりレンズ位置を変化させることにより行われる。
【0018】本願発明の第2の側面においては、少なく
とも光ディスクの半径方向または略半径方向に移動可能
であり、かつ少なくとも上記半径または略半径方向に相
対動可能な第1および第2レンズを備え、これらのレン
ズを利用して、上記光ディスクのトラック上にレーザス
ポットを形成し、このレーザスポットが上記光ディスク
のトラック上に位置するようにトラッキング制御を行い
つつ、上記光ディスクへの情報の記録および上記光ディ
スクからの情報の再生のうちの少なくとも一方を行うよ
うに構成された光ディスク装置において、上記半径また
は略半径方向における上記第1レンズのレンズ軸と上記
第2レンズのレンズ軸との間の光学的軸ずれ量が最小と
なる光学的軸ずれ最小点を検出する方法であって、トラ
ッキング制御により、光ディスクのトラック上にビーム
スポットを位置合わせする第1ステップと、上記第1お
よび第2レンズのうちの一方のレンズを、上記光ディス
クの半径または略半径方向に移動させる一方で、トラッ
キング制御によるビームスポットの位置合わせ状態を維
持するために他方のレンズを移動させ、かつ上記第1お
よび第2レンズの軸ずれに相関する軸ずれ信号を複数回
取得する第2ステップと、上記軸ずれ信号から上記第1
および第2レンズの各レンズ軸間の光学的軸ずれ量が最
小となる光学的軸ずれ最小点を決定する第3ステップ
と、を含むことを特徴とする、光学的軸ずれ最小点検出
方法が提供される。
【0019】第1ステップと第2ステップの間におい
て、光ディスクのトラック上に検出用の記録マークを形
成する追加のステップをさらに備えているのが好まし
い。この場合には、第2ステップにおいては、各軸ずれ
信号が記録マークの再生信号として取得される。
【0020】第2ステップにおいては、たとえば一方の
レンズを予め定められた可動範囲内で移動させつつ、予
め定められた時間毎に、あるいは予め定められた位置毎
に再生信号を取得する一方で、各々の再生信号を記憶し
ておく。この場合、第3ステップにおいては、記憶され
た複数の再生信号の中から、第1および第2レンズ間に
おける光学的な軸ずれが最小となる再生信号を選択し、
当該再生信号に対応する第1および第2レンズの位置関
係を、光学的軸ずれ最小点として決定する。
【0021】本願発明の第3の側面においては、本願発
明の第2の側面に係る検出方法により得られる検出結果
にしたがって、上記光学的軸ずれ最小点となるように、
上記第1および第2レンズの相対的な位置関係を変化さ
せて、これらのレンズ間の光学的軸ずれを補正すること
を特徴とする、光学的軸ずれの補正方法が提供される。
【0022】このような位置ずれ補正は、たとえば第1
および第2レンズのうちの一方のレンズを、上記光学的
軸ずれ最小点に相当する部位に位置させる一方で、他方
のレンズを、トラッキング制御によりレンズ位置を変化
させることにより行われる。
【0023】本願発明によれば、第1レンズと第2レン
ズとの相対的な位置関係を光ディスクの半径または略半
径方向に変化させることにより、レンズ軸のずれを検出
し、これを補正することが可能となる。そのため、キャ
リッジに対するアクチュエータやサスペンション部材の
取付け誤差、あるいは、サスペンション部材に対するス
ライダの取付け誤差が存在し、そのような誤差に起因す
る第1レンズと第2レンズとのレンズ軸間のずれが光デ
ィスク装置ごとにまちまちであったとしても、そのよう
なずれをある程度許容しつつ、適正な記録・再生を行な
えるようになる。
【0024】光ディスク装置においては、情報の記録・
再生時において、通常、トラッキング制御を行うが、こ
のようなトラッキング制御を行うためには、第1および
第2レンズの相対位置は、光ディスクの半径または略半
径方向に変位可能に構成され、さらには、情報の記録・
再生を行うためには、第1および第2レンズの双方を一
体的に、光ディスクの半径または略半径方向に変位させ
るように構成される。そのため、レンズ間の軸ずれの検
出および補正においては、記録・再生(トラッキング制
御を含む)を行うために必要なレンズ駆動系を利用し
て、第1および第2レンズを一体的に移動させつつも、
これらのレンズの相対的な位置関係を変位させることが
できる。そうすれば、レンズ間の軸ずれ検出および補正
を行うために、レンズオフセット手段を別途設ける必要
がなくなり、その分だけ製造コスト的に有利なものとな
る。
【0025】本願発明のその他の特徴および利点は、以
下に行なう詳細な説明から、より明らかとなろう。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の
図において、図7ないし図10に示した従来例と同一ま
たは同等の部材または部分には、同一の符号を付してあ
る。
【0027】図1ないし図3は、本願発明に係る光ディ
スク装置の要部を示している。光磁気ディスク等のディ
スクDは、直立状のスピンドル50に装着されて回転さ
せられるようになっている。このディスクDの記録面が
臨む側には、キャリッジ10がガイド部材11によって
ディスクの半径方向(トラッキング方向)に移動可能に
案内支持されており、たとえば、直進型ボイスコイルモ
ータなどの直進駆動機構12によって適宜ディスクの半
径方向に駆動される。キャリッジ10には、少なくとも
ディスクの厚み方向(フォーカス方向)に変位駆動可能
なアクチュエータ20が搭載されている。そして、この
アクチュエータ20には、第1レンズ31がそのレンズ
軸L1がディスクDの方向を向くようにして保持されて
いる。図に示す実施形態では、この第1レンズ31は1
枚のレンズからなっているが、複数枚のレンズを組み合
わせて構成してもよい。また、アクチュエータ20とし
ては、少なくともディスクDの半径方向(トラッキング
方向)に変位可能なものを採用すればよく、このトラッ
キング方向とフォーカス方向の2方向に変位可能な二次
元アクチュエータを採用することもできる。したがっ
て、第1レンズ31(軸L1)は、キャリッジ10の半
径方向への移動に伴って、キャリッジ10とともに半径
方向に変位可能とされているとともに、アクチュエータ
20によってキャリッジ10に対して少なくとも半径方
向に相対動可能とされている。
【0028】キャリッジ10には、長手板バネ状のサス
ペンション部材40を介してスライダ41が支持されて
いる。このスライダ41は、サスペンション部材40の
先端部に対し、たとえばジンバルバネ(図示略)を介し
て、所定のピボットを中心として揺動可能に支持される
のが通常である。このスライダ41はまた、光ディスク
装置の作動状態において、サスペンション部材40によ
って所定の圧力をもってディスク表面に押し付けられ
る。このとき、このスライダ41は、ディスクDの表面
に摺接するか、または、ディスク表面との間に流入する
空気による流体くさび作用によってわずかなすきまを介
して浮上させられる。いずれにしても、このスライダ4
1は、ディスクにチルトや厚みむらがあったとしても、
それにならって姿勢変動可能である。なお、図中符号1
3は、光ビームの立ち上げ用ミラーである。
【0029】上記のスライダ41にはまた、第2レンズ
32が、そのレンズ軸L2がディスクDの方向を向くよ
うにして保持されている。その結果、第2レンズ32
(軸L2)は、キャリッジ10の半径方向への移動に伴
って、キャリッジ10とともに半径方向に変位可能とさ
れている。
【0030】アクチュエータ20に保持された第1レン
ズ31とスライダ41に保持された第2レンズ32との
各レンズ軸L1,L2は、光ディスク装置の作動状態に
おいて互いに一致するようになされるべきである。しか
しながら、実際には、キャリッジ10に対するアクチュ
エータ20やサスペンション部材40の取付け誤差に起
因して両レンズ軸L1,L2がずれることが避けられ
ず、また、このようなずれの量および方向は、製品ごと
にまちまちとなる。そして、サスペンション部材40が
長手状であるが故にこのサスペンション部材40の熱膨
張に起因して、両レンズ軸L1,L2が経時的にずれて
しまう。
【0031】本願発明では、上記のような両レンズ軸L
1,L2のずれを許容しつつ、適宜このような軸ずれを
ディスクDの半径方向または略半径方向において光学的
に最小とする調整を行なうことができるように、第1レ
ンズ31と第2レンズ32との各レンズ軸L1,L2を
ディスク面の半径または略半径方向に相対変位させるこ
とができるように構成されている。そして、アクチュエ
ータ20は、これによるトラッキング制御の際に、事実
上第1レンズ31と第2レンズ32のレンズ軸L1,L
2をトラッキング方向(ディスクの半径方向)に相対変
位させることになるが、本実施の形態では、軸ずれの検
出および補正の際に、このアクチュエータ20によるト
ラッキング制御を利用している。
【0032】具体的には、キャリッジ10を移動させて
このキャリッジ10とともに第2レンズ32を半径方向
に移動させる一方で、このときにトラッキング制御をか
けておく。そうすれば、第2レンズ32が移動した分を
補償して、ビームスポットをオントラックするようにア
クチュエータ20が第1レンズ31を半径方向に移動さ
せる。
【0033】たとえば、図4に示したように、仮に第1
および第2レンズ31,32のレンズ軸L1,L2の間
にビームスポットBSが形成されている場合において、
キャリッジ10を+方向に移動させれば、スライダ41
に固定された第1レンズがキャリッジ10とともに+方
向に移動する。このとき、トラッキング制御を行ってい
れば、第1レンズ31が移動すれば、ディスクDのトラ
ック上にビームスポットBSが位置するようにアクチュ
エータ20によって第2レンズが−方向に移動する。つ
まり、本実施形態の光ディスク装置では、キャリッジ1
0を半径方向に移動させるだけで、トラッキング制御に
よって第1レンズ31と第2レンズ32の半径方向の相
対位置が自動的に変化させられる。
【0034】図5は本実施の形態の光学的軸ずれの最小
点検出方法および軸ずれの補正方法を説明するための光
ディスク装置の模式的であり、図6は光学的軸ずれ手法
を説明するためのフローチャートである。上記検出およ
び補正においては、MPUなどの制御手段81による制
御を受けて、第1レンズ31と第2レンズ32の各レン
ズ軸L1,L2をディスク半径方向に調整するように作
用する。
【0035】図5および図6に示したように、光学的軸
ずれの検出においては、まずレーザダイオード82から
の光がディスクDに照射してディスクD上にビームスポ
ットBSを形成し、このビームスポットBSのトラッキ
ング制御を行う(S1)。
【0036】より具体的には、まずレーザダイオード8
2から出射され、コリメータレンズ83を通過して平行
光とされ、ビームスプリッタ84を通過したレーザ光
は、対物レンズとしての第1レンズ31および第2レン
ズ32とによってディスクDの記録層にビームスポット
BSを形成する。ディスクDの記録層からの反射光は、
第2レンズ32と第1レンズ31とを上記と逆に進行
し、ビームスプリッタ84によって分光されて再生検出
系85に入力される。再生検出系85は、再生信号の検
出と、トラッキングエラー信号の検出を行なう。もちろ
ん、フォーカスエラー信号の検出も同時に行われる。制
御手段81は、再生検出系85を経て入力されるトラッ
キング信号を受けて、アクチュエータ20を制御駆動し
て、トラッキング制御を行なう。このとき、ビームスポ
ットBSがオントラックさせることができる第1および
第2レンズ31,32の半径方向の位置関係が中立点と
して制御手段81に認識される(S1)。
【0037】次いで、ディスクDのトラック上に記録マ
ークを形成する(S2)。より具体的には、制御手段8
1内のメモリ内に準備された所定の試し書きデータに基
づいて、記録マークの形成を行なう。記録マークの形成
は、ディスクDの構成に応じて公知の手法により行わ
れ、たとえば光磁気ディスクを用いる場合には、磁界変
調方式が採用される。
【0038】続いて、トラッキング制御を行ったまま
で、レンズ軸L1,L2を−(マイナス)方向に最大限に
オフセットさせる(S3)。すなわち、中立点から予め
定められた距離だけキャリッジ10を−方向(たとえば
ディスクDの中心からディスクDの周縁に向かう方向)
に移動させて第1レンズ31を−方向に移動させる一
方、トラッキング制御により、第2レンズ32を自動的
に移動させる。このような第1および第2レンズ31,
32の相対位置変化の原理については、図4を参照して
先に説明したとおりである。なお、軸ずれの検出におけ
るキャリッジ10の可動範囲は、必ずしも中立点を基準
として定める必要はなく、その可動範囲の設定方法につ
いては種々に変更可能である。
【0039】この状態において、再生検出系85から得
られる再生信号に基づいて、演算手段86によりエラー
レートを演算し(S4)、このエラーレートを制御手段
81内のメモリに記憶させる(S5)。なお、ディスク
Dからの情報の再生時には、再生検出系85から得られ
る再生信号に基づいて、再生手段87によりディスクD
に記録された情報が再生される。
【0040】このような動作を、キャリッジ10(第1
レンズ31)を半径方向における+(プラス)方向(ディス
クDの中心に向かう方向)に一定量ずつ移動させながら
(S6:NO,S7,S4,S5)、第1レンズ31の
レンズ軸L1が、中立点から+方向に最大限オフセット
するまで繰り返す(S6:YES)。そして、制御手段
81は、メモリに記憶されている各オフセット位置での
エラーレートから、半径方向での光学的軸ずれが最小と
なる光学的軸ずれ劣化最小点として決定する(S8)。
具体的には、エラーレートが最小となるオフセット位置
を、光学的軸ずれ最小点として決定する。
【0041】以上に説明した軸ずれ検出手順では、本願
発明者が先に提案した方法のように、第1および第2レ
ンズ31,32の相対的な位置関係を変化させるたびに
記録マークを形成してエラーレートを演算するのではな
く、1つの記録マークを形成しておき、それを利用して
第1および第2レンズ31,32の相対的な位置関係を
変化させるたびにエラーレートが演算される。その結
果、軸ずれ検出が簡易な方法により行えるようになる。
【0042】一方、軸ずれの補正は、トラッキング制御
をかけたままで、キャリッジ10を移動させて第1およ
び第2レンズ31,32が劣化最小点となるようにす
る。具体的には、キャリッジ10の移動により第2レン
ズ32を劣化最小点に対応する位置に移動させ、同時
に、トラッキング制御により第1レンズ31を劣化最小
点に対応する位置に移動させる。
【0043】このような軸ずれ検出および補正は、光デ
ィスク装置の初回のディスク記録・再生時のみに行なう
ようにしてもよいし、毎回のディスク記録・再生時に行
なうようにしてもよい。また、サスペンション部材の経
時的な熱膨張に対応するために、光ディスク装置の起動
後、適宜時間を開けて行なうようにしてもよい。
【0044】第1レンズと第2レンズとの各レンズ軸を
ディスクの半径方向に相対変位させるための構成は、上
述の実施形態のように構成するほか、種々に変更可能で
ある。たとえば、スライダにアクチュエータを搭載し、
このアクチュエータを利用して第1レンズを駆動するよ
うに構成することもでき、またトラッキング制御用のレ
ンズ駆動系とは別に、軸ずれ検出および補正用のレンズ
駆動系を設けてよい。
【0045】本実施の形態においては、キャリッジがデ
ィスクの半径方向に直進する方式の光ディスク装置を例
にとって説明したが、本願発明はいわゆるスイングアー
ム方式を採用した光ディスク装置にも適用可能である。
【0046】以上のまとめとして、本願発明の骨子およ
びそのバリエーションなどを、以下に付記として列挙す
る。
【0047】(付記) (付記1) 少なくとも光ディスクの半径方向または略
半径方向に移動可能であり、かつ少なくとも上記半径ま
たは略半径方向に相対動可能な第1および第2レンズ
と、上記第1レンズのレンズ軸と上記第2レンズのレン
ズ軸との間の軸ずれ量を検出するための検出手段と、を
備え、上記第1および第2レンズを利用して、上記光デ
ィスクのトラック上にビームスポットを形成し、このビ
ームスポットが上記光ディスクのトラック上に位置する
ようにトラッキング制御を行いつつ、上記光ディスクへ
の情報の記録および上記光ディスクからの情報の再生の
うちの少なくとも一方を行うように構成された光ディス
ク装置であって、上記検出手段は、上記トラッキング制
御を行った状態のままで、上記第1レンズと上記第2レ
ンズとの相対的な位置関係を上記半径または略半径方向
に変化させて、その過程において上記第1および第2レ
ンズの軸ずれ量に相関した軸ずれ信号を複数取得し、こ
れらの軸ずれ信号から、上記第1および第2レンズの各
レンズ軸間における上記半径または略半径方向の光学的
軸ずれ量が最小となる光学的軸ずれ最小点を検出するよ
うに構成されていることを特徴とする、光ディスク装
置。 (付記2) 上記第1および第2レンズを支持し、かつ
上記半径または略半径方向に移動可能なキャリッジをさ
らに備え、上記検出手段において上記軸ずれ信号を取得
する際には、上記第2レンズを、この第2レンズと上記
キャリッジとの位置関係を固定したままで上記キャリッ
ジとともに上記半径または略半径方向に移動させる一方
で、上記第1レンズを、上記トラッキング制御に基づい
て、上記第2レンズの移動に伴って上記キャリッジおよ
び上記第2レンズに対して相対動させるように構成され
ている、付記1に記載の光ディスク装置。 (付記3) 上記キャリッジに搭載され、かつこのキャ
リッジに対して少なくとも上記半径または略半径方向に
移動可能なアクチュエータをさらに備えており、上記第
1レンズは、上記アクチュエータに保持されて、上記キ
ャリッジに対して上記半径または略半径方向に相対動可
能とされている、付記2に記載の光ディスク装置。 (付記4) 上記キャリッジに対してサスペンション部
材を介して接続されて上記キャリッジとの位置関係が固
定され、かつ上記光ディスクの表面に倣って上記光ディ
スクに対して相対動するスライダをさらに備えており、
上記第2レンズは、上記スライダに保持されて、上記キ
ャリッジに対する位置関係が固定されている、付記2ま
たは3に記載の光ディスク装置。 (付記5) 上記光ディスクへの情報の記録または上記
光ディスクからの情報の再生に先立って、上記光学的軸
ずれ最小点となるように、上記第1および第2レンズの
位置関係を補正するように構成されている、付記1ない
し4のいずれかに記載の光ディスク装置。 (付記6) 上記第1および第2レンズのうちの一方の
レンズを、上記光学的軸ずれ最小点に相当する部位に位
置させる一方で、他方のレンズを、トラッキング制御に
よりレンズ位置を変化させ、上記光学的軸ずれ最小点と
なるように上記第1および第2レンズの光学的軸ずれを
補正するように構成されている、付記5に記載の光ディ
スク装置。 (付記7) 少なくとも光ディスクの半径方向または略
半径方向に移動可能であり、かつ少なくとも上記半径ま
たは略半径方向に相対動可能な第1および第2レンズを
備え、これらのレンズを利用して、上記光ディスクのト
ラック上にレーザスポットを形成し、このレーザスポッ
トが上記光ディスクのトラック上に位置するようにトラ
ッキング制御を行いつつ、上記光ディスクへの情報の記
録および上記光ディスクからの情報の再生のうちの少な
くとも一方を行うように構成された光ディスク装置にお
いて、上記半径または略半径方向における上記第1レン
ズのレンズ軸と上記第2レンズのレンズ軸との間の光学
的軸ずれ量が最小となる光学的軸ずれ最小点を検出する
方法であって、トラッキング制御により、光ディスクの
トラック上にビームスポットを位置合わせする第1ステ
ップと、上記第1および第2レンズのうちの一方のレン
ズを、上記光ディスクの半径または略半径方向に移動さ
せる一方で、トラッキング制御によるビームスポットの
位置合わせ状態を維持するために他方のレンズを移動さ
せ、かつ上記第1および第2レンズの軸ずれに相関する
軸ずれ信号を複数回取得する第2ステップと、上記軸ず
れ信号から上記第1および第2レンズの各レンズ軸間の
光学的軸ずれ量が最小となる光学的軸ずれ最小点を決定
する第3ステップと、を含むことを特徴とする、光学的
軸ずれ最小点検出方法。 (付記8) 上記第1ステップと上記第2ステップの間
において、上記光ディスクのトラック上に検出用の記録
マークを形成する追加のステップをさらに備えており、
上記第2ステップにおいては、上記各軸ずれ信号を上記
記録マークの再生信号として取得する、付記7に記載の
光学的軸ずれ最小点の検出方法。 (付記9) 上記第2ステップにおいては、上記一方の
レンズを予め定められた可動範囲内で移動させつつ、予
め定められた時間毎に、あるいは予め定められた位置毎
に再生信号を取得する一方で、各々の再生信号を記憶し
ておき、上記第3ステップにおいては、記憶された再生
信号の中から、第1および第2レンズ間における光学的
な軸ずれが最小となる再生信号を選択し、当該再生信号
に対応する第1および第2レンズの位置関係を光学的軸
ずれ最小点として決定する、付記7または8に記載の光
学的軸ずれ最小点の検出方法。 (付記10) 付記7ないし9のいずれかに記載した光
学的軸ずれ最小点の検出方法により得られる検出結果に
したがって、上記光学的軸ずれ最小点となるように、上
記第1および第2レンズの相対的な位置関係を変化させ
て、これらのレンズ間の光学的軸ずれを補正することを
特徴とする、光学的軸ずれの補正方法。 (付記11) 上記第1および第2レンズのうちの一方
のレンズを、上記光学的軸ずれ最小点に相当する部位に
位置させる一方で、他方のレンズを、トラッキング制御
によりレンズ位置を変化させ、上記第1および第2レン
ズの位置補正を行う、付記10に記載の光学的軸ずれの
補正方法。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本願発明によれ
ば、第1レンズと第2レンズとの相対的な位置関係を光
ディスクの半径または略半径方向に変化させることによ
り、レンズ軸のずれを検出し、これを補正することが可
能となる。そのため、キャリッジに対するアクチュエー
タやサスペンション部材の取付け誤差、あるいは、サス
ペンション部材に対するスライダの取付け誤差が存在
し、そのような誤差に起因する第1レンズと第2レンズ
とのレンズ軸間のずれが光ディスク装置ごとにまちまち
であったとしても、そのようなずれをある程度許容しつ
つ、適正な記録・再生を行なえるようになる。
【0049】また、光ディスク装置においては、情報の
記録・再生時において、通常、トラキング制御を行う
が、このようなトラッキング制御を行うためには、第1
および第2レンズの相対位置は、光ディスクの半径また
は略半径方向に変位可能に構成され、さらには、情報の
記録・再生を行うためには、第1および第2レンズの双
方を一体的に、光ディスクの半径または略半径方向に変
位させるように構成される。そのため、レンズ間の軸ず
れの検出および補正においては、記録・再生(トラッキ
ング制御を含む)を行うために必要なレンズ駆動系を利
用して、第1および第2レンズの相対的な位置関係を変
位させることができる。そうすれば、レンズ間の軸ずれ
検出および補正を行うために、レンズオフセット手段を
別途設ける必要がない分だけ製造コスト的に有利なもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る光ディスク装置の全体構成を示
す模式的斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大断面図である。
【図4】第1および第2レンズの相対位置変化の原理を
説明するための要部断面図である。
【図5】軸ずれ検出動作を説明するための模式図であ
る。
【図6】光学的軸ずれ検出手順を説明するためのフロー
チャートである。
【図7】従来例を示す模式的斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う拡大断面図である。
【図9】レンズ軸が一致していない状態を示す要部断面
図である。
【図10】レンズ軸のずれと収差との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
D ディスク L1,L2 レンズ軸 10 キャリッジ 20 アクチュエータ 31 第1レンズ 32 第2レンズ 40 サスペンション部材 41 スライダ 81 制御手段 86 演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA15 AA18 BA01 CA05 CA08 CA13 CD03 CD06 CD11 DC03 5D119 AA03 AA36 AA38 BA01 CA06 JA49 JC07 5D789 AA03 AA36 AA38 BA01 CA06 JA49 JC07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光ディスクの半径方向または
    略半径方向に移動可能であり、かつ少なくとも上記半径
    または略半径方向に相対動可能な第1および第2レンズ
    と、上記第1レンズのレンズ軸と上記第2レンズのレン
    ズ軸との間の軸ずれ量を検出するための検出手段と、を
    備え、上記第1および第2レンズを利用して、上記光デ
    ィスクのトラック上にビームスポットを形成し、このビ
    ームスポットが上記光ディスクのトラック上に位置する
    ようにトラッキング制御を行いつつ、上記光ディスクへ
    の情報の記録および上記光ディスクからの情報の再生の
    うちの少なくとも一方を行うように構成された光ディス
    ク装置であって、 上記検出手段は、上記トラッキング制御を行った状態の
    ままで、上記第1レンズと上記第2レンズとの相対的な
    位置関係を上記半径または略半径方向に変化させて、そ
    の過程において上記第1および第2レンズの軸ずれ量に
    相関した軸ずれ信号を複数取得し、これらの軸ずれ信号
    から、上記第1および第2レンズの各レンズ軸間におけ
    る上記半径または略半径方向の光学的軸ずれ量が最小と
    なる光学的軸ずれ最小点を検出するように構成されてい
    ることを特徴とする、光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2レンズを支持し、か
    つ上記半径または略半径方向に移動可能なキャリッジを
    さらに備え、 上記検出手段において上記軸ずれ信号を取得する際に
    は、上記第2レンズを、この第2レンズと上記キャリッ
    ジとの位置関係を固定したままで上記キャリッジととも
    に上記半径または略半径方向に移動させる一方で、上記
    第1レンズを、上記トラッキング制御に基づいて、上記
    第2レンズの移動に伴って上記キャリッジおよび上記第
    2レンズに対して相対動させるように構成されている、
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも光ディスクの半径方向または
    略半径方向に移動可能であり、かつ少なくとも上記半径
    または略半径方向に相対動可能な第1および第2レンズ
    を備え、これらのレンズを利用して、上記光ディスクの
    トラック上にレーザスポットを形成し、このレーザスポ
    ットが上記光ディスクのトラック上に位置するようにト
    ラッキング制御を行いつつ、上記光ディスクへの情報の
    記録および上記光ディスクからの情報の再生のうちの少
    なくとも一方を行うように構成された光ディスク装置に
    おいて、上記半径または略半径方向における上記第1レ
    ンズのレンズ軸と上記第2レンズのレンズ軸との間の光
    学的軸ずれ量が最小となる光学的軸ずれ最小点を検出す
    る方法であって、 トラッキング制御により、光ディスクのトラック上にビ
    ームスポットを位置合わせする第1ステップと、 上記第1および第2レンズのうちの一方のレンズを、上
    記光ディスクの半径または略半径方向に移動させる一方
    で、トラッキング制御によるビームスポットの位置合わ
    せ状態を維持するために他方のレンズを移動させ、かつ
    上記第1および第2レンズの軸ずれに相関する軸ずれ信
    号を複数回取得する第2ステップと、 上記軸ずれ信号から上記第1および第2レンズの各レン
    ズ軸間の光学的軸ずれ量が最小となる光学的軸ずれ最小
    点を決定する第3ステップと、 を含むことを特徴とする、光学的軸ずれ最小点検出方
    法。
  4. 【請求項4】 上記第1ステップと上記第2ステップの
    間において、上記光ディスクのトラック上に検出用の記
    録マークを形成する追加のステップをさらに備えてお
    り、 上記第2ステップにおいては、上記各軸ずれ信号を上記
    記録マークの再生信号として取得する、請求項3に記載
    の光学的軸ずれ最小点検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載した光学的軸ず
    れ最小点検出方法により得られる検出結果にしたがっ
    て、上記第1および第2レンズのうちの一方のレンズ
    を、上記光学的軸ずれ最小点に相当する部位に位置させ
    る一方で、他方のレンズを、トラッキング制御によりレ
    ンズ位置を変化させ、上記第1および第2レンズ間の光
    学的軸ずれを補正することを特徴とする、光学的軸ずれ
    の補正方法。
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