JP2003270943A - 画像形成ユニット - Google Patents

画像形成ユニット

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JP2003270943A
JP2003270943A JP2002074878A JP2002074878A JP2003270943A JP 2003270943 A JP2003270943 A JP 2003270943A JP 2002074878 A JP2002074878 A JP 2002074878A JP 2002074878 A JP2002074878 A JP 2002074878A JP 2003270943 A JP2003270943 A JP 2003270943A
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JP2002074878A
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Katsuhiko Gotoda
克彦 後藤田
Susumu Shoji
進 庄司
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T & M Kk
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T & M Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラの軸線方向に沿う感光体ドラムに
対する押圧力を、簡単な構成で容易に均一化可能にす
る。 【解決手段】 画像形成ユニット11は、電子写真方式
で感光体ドラム12の外周表面に、現像ローラ15から
供給するトナー像を形成する。押圧伝達部材20は、現
像ローラ15の回転軸16を両端側で回転可能に支持す
るケーシング18の両側端付近を、ばね21,22を介
して押圧する。押圧ヘッド25が押圧伝達部材20の両
端間を連結する連結部23を押圧する位置に応じて、各
ばね21,22に分配される押圧力は変化する。現像ロ
ーラ15と感光体ドラム12との押圧力が回転軸16の
軸線方向に沿って均一化するようにハンドル27を回す
操作で押圧位置を調整し、画質向上を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリン
タ、印刷機などに用いられ、電子写真方式で形成される
静電潜像に、粉末状の現像剤を供給して現像する画像形
成ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機やプリンタ、印刷機な
どでは、電子写真方式による画像形成技術が用いられて
いる。電子写真方式による画像形成では、感光ドラムな
どの像担持体に静電潜像を形成してトナーと呼ばれる粉
末状の現像剤で現像を行う。さらに現像剤によって形成
された像を、用紙などの表面に転写し、加熱や加圧によ
って定着させる。トナーとして、非磁性1成分のものを
使用する場合は、トナーの薄層を表面に付着させた現像
ローラを、像担持体の表面に接触させて現像を行う。
【0003】図7は、従来からの典型的な画像形成ユニ
ット1の構成を部分的に示す。電子写真方式による画像
は、感光体ドラム2の外周表面に形成される。感光体ド
ラム2は回転軸3を中心として、一定の速度で回転駆動
される。回転駆動のための構成は省略するけれども、回
転軸3は、画像形成ユニット1の筐体4の側壁などによ
って、回転可能に支持される。感光体ドラム2の外周表
面は、光が当らないで暗いときには電気絶縁性を示し、
光が当る部分が導電性を示す。画像形成ユニット1で
は、感光体ドラム2の周囲に沿って、帯電部、書込部、
現像部、転写部、除電部、清掃部などが配置される。帯
電部では、感光体ドラム2の外周表面に一様な電荷を付
与するように帯電させる。書込部では、感光体ドラム2
の外周表面に光を照射し、帯電状態を変化させて画像を
形成する。現像部で形成される画像は、電気的な静電潜
像であるので、現像部でトナーを現像ローラ5から移行
させ、トナーによって顕像化させる。現像部で形成され
たトナー像は、転写部で用紙などの表面に転写される。
感光体ドラム2の外周表面は、除電部で電荷が除去さ
れ、清掃部で残留するトナーが除去された後、再び帯電
部に移行するように、巡回する。
【0004】トナーには、大別して1成分系と2成分系
とがある。2成分系では、トナーとともにキャリアと呼
ばれる磁性粒子を混合して用い、キャリアとの摩擦帯電
でトナーを帯電させて、静電潜像に対する現像を行う。
1成分系には、キャリアを使用しないで、現像ローラ5
の表面にトナーの薄い層を形成し、これを感光体ドラム
2の外周表面に接触させて現像を行う方法がある。この
ような方法によれば、装置の小型化や簡素化を図ること
できる。
【0005】図7に示す非磁性の1成分系トナーを用い
る画像形成ユニット1では、現像ローラ5を感光体ドラ
ム2の外周表面に接触させる。現像ローラ5の外周面
は、ゴムなどの弾性材料で形成される。現像ローラ5が
感光体ドラム2の外周表面に接触する圧力を調整可能と
するため、現像ローラ5の回転軸6は、筐体4に対して
ある程度までは変位を許容するように支持される。回転
軸6の一端側には、外部から回転駆動力が伝達される歯
車7が取付けられる。回転軸6の他端側は、現像ローラ
5を感光体ドラム2の外周表面に押圧するために、筐体
4との間に設けられるばね8で押付けられる。同様なば
ねを、歯車7側にも設けて、回転軸6の両側端で押付け
を行う場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の小型機での非磁
性1成分接触現像方式においては、現像ローラと像担持
体である感光体ドラムとの当接方法として、現像ローラ
と感光体ドラムとの軸間を固定する方法や、固定位置で
のばね材による圧力付与による方法などが用いられてい
る。これらの方法を用いても、小型機では、画像形成装
置の上部および画像形成ユニット内での圧力調整が非常
に容易である。しかし、現像ローラの軸線方向、すなわ
ち長手方向が500mm程度やそれ以上となると、画像
形成装置も大きくなり、さらにカラー画像形成装置にな
ると、4色以上の画像形成ユニットが必用となり、画像
形成装置の全体が大きくなる。大型の装置では、上部や
画像形成ユニット内での圧力調整は不可能である。しか
も、画像形成ユニットが大型化することによって、ユニ
ット全体のトルクが増大し、増大したトルクの影響で駆
動側と非駆動側との圧力差が顕著となってきている。圧
力調整の操作は、非駆動側からしかできなくなってお
り、像担持体と現像ローラとの当接圧を調整するにも非
常に困難な状況であり、圧力差が生じても容易に調整す
ることができない状況になっている。
【0007】たとえば図7に示すように、現像ローラ5
の回転軸6を片側からばね8で押す構成では、現像ロー
ラ5の外周面を感光体ドラム2の外周表面に、軸線方向
に沿って均一に押圧することはできず、ばね8で押す側
が大きく、反対側では小さくなるような押圧が行われ
る。両側にばねを設ける構成で、両側のばねが押す力が
等しければ、軸線方向に沿って均一な押圧を実現するこ
とができる。しかしながら、コイルばねなどを、ばね定
数を精度良く合わせて製造することは困難であり、左右
でのばね定数の差は10%程度異なってしまい、現像ロ
ーラ5の感光体ドラム2に対する押圧力も、軸線方向に
均一化することはできない。現像ローラ5を軸線方向に
均等に押圧することができないと、形成される画像に濃
淡が生じて画質が低下するおそれがある。また、感光体
ドラム2や現像ローラ5の表面で圧力が高い部分が早く
摩耗して、感光体ドラム2や現像ローラ5の寿命が短く
なってしまうおそれもある。
【0008】本発明の目的は、現像ローラの軸線方向に
沿う像担持体に対する押圧力を、簡単な構成で容易に調
整し、長手方向に対する圧力差による画像の濃度むらを
軽減し、良好な画像品質を求めることができる画像形成
ユニットを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子写真方式
で像担持体の表面に形成される静電潜像に、像担持体の
表面に回転しながら接触する現像ローラを介し、非磁性
1成分の粉末状現像剤を供給して現像する画像形成ユニ
ットにおいて、現像ローラの回転軸に、長手方向の両端
側で押圧力を伝達させることが可能で、該両端間を連結
する連結部を有する押圧伝達部材と、押圧伝達部材の連
結部に、長手方向の1点で、現像ローラを像担持体の表
面に押付けるための押圧力を作用させる押圧手段と、押
圧手段が押圧伝達部材の連結部に押圧力を作用させる位
置の調整が、長手方向の少なくとも一方からの操作で可
能な操作手段とを含むことを特徴とする画像形成ユニッ
トである。
【0010】本発明に従えば、像担持体の表面に静電潜
像が形成され、現像ローラから非磁性1成分の粉末状の
現像剤が供給されて現像され、電子写真方式による現像
剤の像が形成される。現像ローラには、回転軸の長手方
向の両端側に、押圧伝達部材によって押圧力を伝達させ
ることが可能である。押圧伝達部材の両端間は、連結部
によって連結される。押圧手段は、押圧伝達部材の連結
部に、長手方向の1点で、現像ローラを像担持体の表面
に押付けるための押圧力を作用させる。操作手段を操作
すれば、押圧手段が押圧伝達部材の連結部に押圧力を伝
達させる位置を、長手方向に移動させることができる。
連結部の中央付近に押圧力を作用させれば、押圧力は連
結部を弾性的に撓ませ、連結部の両端側をほぼ均等に押
付けて、現像ローラの回転軸の両端側に均等に近い押圧
力を与えることができる。これによって、軸線に沿って
ほぼ均等に像担持体の表面に現像ローラを押圧すること
ができ、画質の低下を避けることができる。現像ローラ
の駆動トルクなどの影響で押圧力が駆動側と非駆動側と
で差が生じる場合であっても、押圧手段による連結部へ
の押圧力の作用位置を変化させて、長手方向に対する圧
力差による画像の濃度むらを軽減し、良好な画像品質を
求めることができる。
【0011】また本発明で、前記現像ローラは外周面が
部分的に露出するように収容し、現像ローラの露出部分
が前記像担持体の表面に接離可能なように、現像ローラ
の回転軸から間隔をあけた位置の揺動軸を中心に揺動変
位可能なケーシングをさらに含み、前記押圧伝達部材
は、ケーシングを介して前記現像ローラの回転軸に押圧
力を作用させることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、ケーシングに収容してい
る現像ローラを、ケーシングの揺動変位で像担持体に接
触させ、ケーシングに押圧力を作用させる位置を調整し
て、現像ローラの像担持体への当接状態を調整すること
ができる。
【0013】また本発明で、前記揺動軸と同一軸線まわ
りに回転可能で、前記長手方向の一方と対向する他方の
ケーシング外から回転駆動力を受ける回転駆動軸と、回
転駆動軸が外部から受ける回転駆動力を前記現像ローラ
に伝達する回転伝達部材とを含むことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、現像ローラの現像ローラ
の長手方向の少なくとも一方に操作手段が設けられるの
で、他方で、ケーシング外からの回転駆動力を受けて
も、操作手段を容易に操作して、現像ローラを軸線に沿
って均等に感光体の表面に押圧するように調整すること
ができる。回転駆動力は、ケーシングを揺動変位可能に
支持する揺動軸と同一軸線まわりに回転可能な回転駆動
軸に与えられるので、揺動変位するケーシング内の回転
伝達部材を介して現像ローラに、容易に伝達することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての画像形成ユニット11の主要部分の模式的な構成
を簡略化して示す。本実施形態の画像形成ユニット11
も、電子写真方式による画像形成のための主要な構成
は、図7に示す画像形成ユニット1と基本的に同等であ
る。
【0016】電子写真方式による画像は、像担持体であ
る感光体ドラム12の外周表面に形成される。感光体ド
ラム12の外周表面には、OPC(Organic PhotoCondu
ctor)と略称される有機光導電体など、光が当らないで
暗いときには電気絶縁性を示し、光が当る部分が導電性
を示す物質の層が形成されている。感光体ドラム12は
回転軸13を中心として、一定の速度で回転駆動され
る。回転駆動のための構成は、図示を省略する。回転軸
13は、画像形成ユニット11の筐体14の側壁などに
よって、回転可能に支持される。
【0017】画像形成ユニット11は、感光体ドラム1
2の周囲に、帯電部、書込部、現像部、転写部、除電
部、清掃部などを有する。帯電部では、感光体ドラム1
2の外周表面に一様な電荷を付与して帯電させる。書込
部では、感光体ドラム12の外周表面に、形成すべき画
像に合わせて光を照射し、帯電状態を変化させて、電気
的な画像である静電潜像を形成する。現像部では、静電
潜像にトナーを現像ローラ15から移行させ、トナーに
よって帯電状態に対応する画像を顕像化させる。現像部
で形成されたトナー像は、転写部で用紙などの表面に転
写される。感光体ドラム12の外周表面は、除電部で電
荷が除去され、清掃部で残留するトナーが除去された
後、再び帯電部に移行するように、感光体ドラム12は
巡回する。
【0018】トナーには、前述のように大別して1成分
系と2成分系とがある。また、磁性を有するものと有し
ていないものとがある。磁性粒子は着色しているので、
カラー画像を形成するためには、非磁性のトナーと磁性
キャリアとを組合わせる非磁性2成分系トナーか、非磁
性の1成分系トナーかが使用される。本実施形態の画像
形成ユニット11では、非磁性1成分系トナーを使用す
るので、現像ローラ15の表面にトナーの薄い層を形成
し、これを感光体ドラム12の外周表面に接触させて現
像を行う。感光体ドラム12の外周表面に形成されたト
ナー像は、転写部で陽子などの表面に転写された後、用
紙を定着装置に搬送して、加熱および加圧でトナーを溶
融させ、用紙の表面に定着させる。
【0019】画像形成ユニット11では、現像ローラ1
5の表面を感光体ドラム12の外周表面に軸線に沿って
均一な押圧力で接触させる。現像ローラ15の外周面
は、ゴムなどの弾性材料で形成される。現像ローラ15
の回転軸16の一端側には、外部から回転駆動力が伝達
される歯車17が取付けられる。現像ローラ15の表面
を感光体ドラム12の外周表面に押圧するための押圧力
は、現像ローラ15を収容するケーシング18を介して
伝達させる。ケーシング18へは、押圧手段19によっ
て押圧される押圧伝達部材20から押圧力が与えられ
る。押圧伝達部材20は、ケーシング18の両端側に、
ばね21,22を介してそれぞれ押圧力を伝達する。押
圧手段19は、ばね21,22を介してケーシング18
に押圧力を伝達する押圧伝達部材20の両端部間を連結
する連結部23に押圧力を作用させる。押圧手段19に
よる押圧力の作用位置は、長手方向に移動可能である。
すなわち、押圧手段19は、現像ローラ15の回転軸1
6を支持するケーシング18に対して直接押圧力を印加
するのではなく、押圧伝達部材20の長手方向に移動可
能な作用位置から押圧力を伝達させる。
【0020】ケーシング18は、金属材料や合成樹脂材
料などで形成され、現像ローラ15の回転軸16を軸線
方向の両端で回転可能に、かつ外周面が部分的に露出す
るように収容する。ケーシング18には、現像ローラ1
5の露出部分が感光体ドラム12の表面に接離可能なよ
うに、現像ローラ15の回転軸16から間隔をあけた位
置の揺動軸24を中心に揺動変位可能である。押圧伝達
部材20の長手方向の両端側でケーシングに押圧力を伝
達するばね21,22は、揺動軸24まわりのトルクを
生じさせ、発生するトルクによってケーシング18が揺
動変位し、現像ローラ15感光体ドラム12に押圧され
る。押圧手段19は、押圧ヘッド25をねじ軸26に螺
合させて長手方向に移動可能にしており、ねじ軸26を
長手方向の一方に着脱可能に設けるハンドル27で回転
させることによって、押圧位置を調整することができ
る。長手方向でハンドル27が設けられる側の側方と対
向する側の側方には、揺動軸24と同一軸線上に、現像
ローラ15等を回転駆動するための駆動力を受ける回転
駆動軸28の先端部が突出し、ケーシング18の外部か
ら与えられる駆動力を受けて回転することができる。回
転駆動軸18の基端部には、歯車29が取付けられてお
り、歯車29が歯車17と噛合し、回転伝達部材として
機能する。
【0021】図2および図3は、本実施形態の画像形成
ユニット11から感光体ドラム12を取除いた部分の構
成を、側面断面視および平面断面視してそれぞれ示す。
現像ローラ15およびケーシング18等は、現像ユニッ
ト30として、筐体14としてのバケット31内で、揺
動軸24まわりの揺動変位が可能な状態で保持される。
バケット31は、ベース32上で長手方向への挿入と引
出しとが可能なように保持される。押圧伝達部材20か
らケーシング18に対する押圧は、バケット31の長手
方向の両端から下方に突出する突出部33,34をばね
21,22でそれぞれ押圧することによって行われる。
【0022】ベース32上には、バケット31を保持す
る部分と異なる位置に、図示を省略しているトナーカー
トリッジを取付けることができる。トナーカートリッジ
は、現像ユニット30の揺動軸24の位置に、図示を省
略している搬送機構を用いて、ケーシング18内に貯留
されるトナーの量が一定になるように供給量は制御され
る。揺動変位するケーシング18内のトナー量が一定な
ので、調整した押圧力を安定に保つことができる。トナ
ーカートリッジは、現像ユニット30とは別に、トレイ
32に対する着脱が可能であるので、印刷機など、画像
形成の数が多い用途に使用しても、トナーの補給を容易
に行うことができる。
【0023】図4は、ハンドル27を回す操作で、押圧
手段19の押圧ヘッド25を移動させることができる範
囲を示す。図4(a)は押圧ヘッド25をハンドル27
側の端まで移動させている状態、図4(b)は押圧ヘッ
ド25をハンドル27側とは異なる側の端まで移動させ
ている状態を、それぞれ示す。押圧ヘッド25から伝達
部材23に伝達される押圧力は、押圧位置とばね21,
22との距離の違いに反比例するように、ばね21,2
2にそれぞれ分割して与えられる。すなわち、図4
(a)ではばね21側に、図4(b)ではばね22側に
大きな押圧力が与えられ、押圧位置を連結部23の中央
付近にすれば、両方のばね21,22にほぼ同等の押圧
力が与えられる。
【0024】図5は、画像形成ユニット11を複数使用
するカラー画像形成装置40の全体的な構成を簡略に側
面断面視して示す。カラー画像形成装置40は、複数の
画像形成ユニット11を縦方向に積層し、たとえば、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒
(K)のCMYK4色と、さらにもう1色の1成分カラ
ートナーを中間転写ベルト61上に転写して、カラー画
像を形成することができる。中間転写ベルト41上に形
成された5色のトナーによるカラー画像は、中間転写ベ
ルト41の循環経路のたとえば下方に設けられる転写部
42で、用紙などの転写媒体上に転写される。転写媒体
は、転写部42から定着器43を通るように搬送され、
定着器43での加熱および加圧によって、トナーが転写
媒体の表面に溶着し、安定なカラー画像が形成される。
各画像形成ユニット11の押圧位置を調整する操作は、
ハンドル27を装着して、画像形成装置40の側方から
行うことができる。テスト画像を形成して、押圧位置が
適切であれば、各色の現像結果は、印刷される幅方向に
濃淡むらが少なく、均一になる。
【0025】図6は、図1の実施形態の画像形成ユニッ
ト11で、押圧ヘッド25による押圧伝達部材20の連
結部23への押圧力の印加状態を模式的に示す。押圧伝
達部材20の連結部23は、押圧ヘッド25による荷重
を受けることに関して相対的に、両端をばね21,22
で支持されていると考えることができる。このような荷
重の負荷状態は、材料力学や構造力学で基本的な梁の構
造として知られている両端支持梁に相当する。押圧ヘッ
ド25による荷重が与えられると、押圧伝達部材20が
理想的な剛性体であれば、押圧伝達部材20の変形はな
く、荷重は両側のばね21,22に印加される。現実の
押圧伝達部材20では、連結部23に荷重に応じた撓み
が生じるけれども、荷重が両側のばね21,22に分割
されて印加されることは同様である。
【0026】押圧ヘッド25によって、連結部23の中
央付近に押圧力を作用させれば、押圧力は連結部23を
弾性的に撓ませ、連結部23の両端側のばね21,22
をほぼ均等に押付けて、現像ローラ15の回転軸16の
両端側に均等に近い押圧力を与えることができる。これ
によって、回転軸16の軸線に沿ってほぼ均等に、感光
体ドラム12の外周表面に現像ローラ15を押圧するこ
とができ、トナー移行の不均一に基づく画質の低下を避
けることができる。たとえば、連結部23の中央に98
N(10kgf)の押圧力を印加すると、両側のばね2
1,22には、その半分ずつの49Nの押圧力が印加さ
れる。押圧力の印加位置を中央からずらすと、印加位置
に近い方のばね21,22では印加される押圧力が大き
くなり、遠い方のばね21,22では押圧力が小さくな
る。
【0027】また本実施形態では、押圧ヘッド25によ
る連結部23への押圧力の作用位置を変化させれば、ば
ね21,22に印加される荷重は、片側が大きくなっ
て、現像ローラ15の回転軸16の軸線に沿う押圧力の
大きさに傾斜が生じるようになる。これを利用し、押圧
力に傾斜を持たせ、感光体ドラム12の筐体14への取
付位置ずれなどに基づく画像の濃度変化を補正するよう
な調整を行うこともできる。
【0028】また現像ローラ15には、回転軸16の一
端側を押圧伝達部材20の支持部21で支持する部分の
近傍に、外部からの回転駆動力を受ける歯車17が取付
けられている。現像ローラ15の回転軸16の軸線方向
の片側で外部からの回転駆動力を受けて、現像ローラ1
5による感光体ドラム12の外周表面への押圧力が不均
一になるようなときでも、押圧ヘッド25による連結部
23への押圧位置を調整すれば、現像ローラ15を軸線
に沿って均等に感光体ドラム12の表面に押圧するよう
に、調整することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、操作手段
を長手方向の少なくとも一方から操作すれば、押圧手段
が押圧伝達部材の連結部に押圧力を伝達させる位置を長
手方向に移動させることができ、現像ローラが像担持体
に接触する圧力差が長手方向に変動するときに生じる画
像の濃度むらを軽減し、良好な画像品質を求めることが
できる。
【0030】また本発明によれば、現像ローラを外周面
が部分的に露出するように収容するケーシングは、現像
ローラの露出部分が像担持体の表面に接離可能なよう
に、現像ローラの回転軸から間隔をあけた位置の揺動軸
を中心に揺動変位可能であり、押圧伝達部材はケーシン
グを介して現像ローラの回転軸に押圧力を作用させるの
で、現像ローラの像担持体への当接状態を容易に調整す
ることができる。
【0031】また本発明によれば、現像ローラの長手方
向の一方で操作手段による押圧位置の調整を行い、他方
でケーシング外からの回転駆動力を受けて現像ローラな
どの駆動を行うことができる。
【0032】また本発明によれば、現像ローラにケーシ
ング外からの回転駆動力を受けても、回転駆動力はケー
シングを揺動変位可能に支持する揺動軸と同一軸線まわ
りに回転可能な回転駆動軸に与えられるので、揺動変位
するケーシング内の回転伝達部材を介して現像ローラ
に、容易に回転駆動力を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である画像形成ユニット
11の主要部分について基本的な構成を模式的に示す図
である。
【図2】図1の画像形成ユニット11のうちの現像ユニ
ット30の構成を示す側面断面図である。
【図3】図2の現像ユニット30の構成を示す平面断面
図である。
【図4】図3の押圧手段19で押圧ヘッド25の押圧位
置の移動範囲を示す平面図である。
【図5】図1の画像形成ユニット11を使用するカラー
画像形成装置40の概略的な構成を示す側面断面図であ
る。
【図6】図1の画像形成ユニット11で、現像ローラ1
5を押圧する部分の構成を模式的に示す図である。
【図7】従来からの画像形成ユニットの主要部分につい
て概略的な構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11 画像形成ユニット 12 感光体ドラム 13,16 回転軸 14 筐体 15 現像ローラ 17 歯車,29 18 ケーシング 20 押圧伝達部材 21,22 ばね 23 連結部 24 揺動軸 25 押圧ヘッド 26 ねじ軸 27 ハンドル 28 回転駆動軸 30 現像ユニット 40 カラー画像形成装置 41 中間転写ベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式で像担持体の表面に形成さ
    れる静電潜像に、像担持体の表面に回転しながら接触す
    る現像ローラを介し、非磁性1成分の粉末状現像剤を供
    給して現像する画像形成ユニットにおいて、 現像ローラの回転軸に、長手方向の両端側で押圧力を伝
    達させることが可能で、該両端間を連結する連結部を有
    する押圧伝達部材と、 押圧伝達部材の連結部に、支持部間の長手方向の1点
    で、現像ローラを像担持体の表面に押付けるための押圧
    力を作用させる押圧手段と、 押圧手段が押圧伝達部材の連結部に押圧力を作用させる
    位置の調整が、長手方向の少なくとも一方からの操作で
    可能な操作手段とを含むことを特徴とする画像形成ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記現像ローラは外周面が部分的に露出
    するように収容し、現像ローラの露出部分が前記像担持
    体の表面に接離可能なように、現像ローラの回転軸から
    間隔をあけた位置の揺動軸を中心に揺動変位可能なケー
    シングをさらに含み、 前記押圧伝達部材は、ケーシングを介して前記現像ロー
    ラの回転軸に押圧力を作用させることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成ユニット。
  3. 【請求項3】 前記揺動軸と同一軸線まわりに回転可能
    で、前記長手方向の一方と対向する他方のケーシング外
    から回転駆動力を受ける回転駆動軸と、 回転駆動軸が外部から受ける回転駆動力を前記現像ロー
    ラに伝達する回転伝達部材とを、さらに含むことを特徴
    とする請求項2記載の画像形成ユニット。
JP2002074878A 2002-03-18 2002-03-18 画像形成ユニット Pending JP2003270943A (ja)

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