JP2003270231A - キャピラリーカラムを用いた分析装置 - Google Patents

キャピラリーカラムを用いた分析装置

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JP2003270231A JP2002076504A JP2002076504A JP2003270231A JP 2003270231 A JP2003270231 A JP 2003270231A JP 2002076504 A JP2002076504 A JP 2002076504A JP 2002076504 A JP2002076504 A JP 2002076504A JP 2003270231 A JP2003270231 A JP 2003270231A
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三木伸一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャピラリーカラムの交換時に専用真空ポンプ
を作動させなくてもその交換作業に要する時間を短縮す
る。 【解決手段】キャピラリーカラム8の交換時に、回転部
材14を右へスライドさせた後、回転部材14を180
°回転させて第2嵌合凹部14cを開口端部10aに軸
方向に対向させ、更に回転部材14を左にスライドさせ
て開口端部10aを第2嵌合凹部14cに嵌合させる。
すると、Oリング16によりキャピラリーチューブ11
内が気密にされるとともに、このキャピラリーチューブ
11が通路孔14dから遮断される。この状態で、第1
嵌合凹部14bに側に接続されたキャピラリーカラム8
を別のキャピラリーカラム8と交換し、その後、回転部
材14を前述と逆に作動して開口端部10aを第1嵌合
凹部14bに嵌合させる。これにより、MSを大気にす
ることなく、簡単に交換を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガスクロマ
トグラフ質量分析装置(以下、GC/MSとも表記す
る)等の混合物試料を個々の成分に分離するキャピラリ
ーカラムを用いた分析装置の技術分野に属し、特に、少
なくとも測定時に高真空に保持される分析装置の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、混合物試料を個々の成分に分離す
ることに優れているガスクロマトグラフ(以下、GCと
も表記する)と、成分構造を分析することに優れている
質量分析計(以下、MSとも表記する)とを結合したG
C/MSが広く使われている。このGC/MSは混合物
試料の定性分析や定量分析を目的とする分析装置であ
り、多成分の分析に優れている。
【0003】図6は、従来のGC/MSの一例を模式的
に示す図、図7は図6に示すカラム接続部を示す部分拡
大図である。図中、1はMS、2はMSの真空容器、3
はMSのイオン源、4はMSの質量分析部、5はMSの
検出部、6はカラム接続部、7はMSの真空・排気口、
8はGCのキャピラリーカラム、9はGCのサンプル・
ガス導入部、10は加熱ブロック、11は内壁がフュー
ズドシリカ等により不活性処理されてキャピラリーカラ
ム8から試料成分がイオン源3の手前でこの内面に付着
するのを防止されているキャピラリーチューブ、12は
大気に対してシールするフェラル、13はフェラル12
を取付固定するフェラルナットである。
【0004】この従来例のGC/MSにおいては、試料
測定時にMS1の真空容器2内の空気が真空ポンプで真
空・排気口7から排出され、真空容器2内が高真空に保
持される。この状態で、GCのサンプル・ガス導入部9
から導入された混合物試料は、加熱用オーブンの中に設
置されたキャピラリーカラム8を通って個々の成分に分
離された後、加熱ブロック10(本発明の高真空側部材
に相当)を経由して、MS1のイオン源3に導かれる。
更に、試料成分の分子はこのイオン源3でイオン化され
て質量分析部4に導入される。そして、この質量分析部
4で試料のイオンが質量数毎に分離され、分離されたイ
オンが検出部5で検出される。
【0005】ところで、GCのキャピラリーカラム8は
その種類が測定対象試料により異なる場合があるため、
異なる試料を測定する際には交換する必要がある。この
キャピラリーカラム8の交換の際に真空容器2内を高真
空状態に保持したまま、カラム接続部6を単に取り外す
と、大気が真空容器2内に侵入して真空容器2内の高真
空が保持されないばかりでなく、酸素等の有害成分が真
空容器2内に大量に流れ込むため、この有害成分により
真空容器2内の機器が悪影響を受けてしまう。そこで、
通常は前の試料測定を終了させた後真空容器2の真空を
リークさせて真空容器2内を大気状態にしたうえで、キ
ャピラリーカラム8を交換している。しかしながら、真
空容器2内を大気状態にするための真空リークに時間が
かかるため、キャピラリーカラム8の交換作業に長時間
を要してしまう。
【0006】このようなことから、不活性パイプをMS
のイオン源に連結するとともに、この不活性パイプにキ
ャピラリーカラムをジョイントで連結し、キャピラリー
カラムの交換時には、ジョイントを切り離して不活性パ
イプをMS側に残し、MSの真空ポンプを作動させたま
までキャピラリーカラムを交換することが、特開平8−
15246号公報により提案されている。この公開公報
に開示されているGC/MSによれば、キャピラリーカ
ラムの交換時にMS内が高真空に保持されるので、キャ
ピラリーカラムの交換作業に要する時間が短縮される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
開公報に開示されているGC/MSではキャピラリーカ
ラムの交換用に専用真空ポンプを備えており、キャピラ
リーカラムの交換時にこの専用真空ポンプを常に作動さ
せる必要があり、専用真空ポンプの耐久性が問題になる
ばかりでなく、エネルギが無駄になりコストが高くなる
という問題がある。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、キャピラリーカラムの交換
時に専用真空ポンプが不要となり、その交換作業に要す
る時間を短縮することのできる、キャピラリーカラムを
用いた分析装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、キャピラリーカラムにより分
離された試料成分を高真空状態で測定する分析装置にお
いて、分析装置の高真空側を大気および前記キャピラリ
ーカラムとの遮断位置または前記キャピラリーカラムの
連通位置に選択的切り替えるカラム切替機構を備えてい
ることを特徴としている。
【0010】また、請求項2の発明は、前記カラム切替
機構は分析装置の高真空側部材に少なくとも回転可能に
設けられた回転部材を備え、この回転部材に、前記キャ
ピラリーカラムが接続されかつ前記分析装置の高真空側
に連通可能な接続部と、前記分析装置の高真空側を大気
から遮断する遮断部とを有し、前記回転部材の回転によ
り、分析装置の高真空側が前記接続部または前記遮断部
に選択的に接続されることを特徴としている。
【0011】更に、請求項3の発明は、前記カラム切替
機構が分析装置の高真空側部材に少なくとも回転可能に
設けられた回転部材を備え、この回転部材に、前記キャ
ピラリーカラムが接続される複数の接続部とを有し、前
記回転部材の回転により、分析装置の高真空側が前記複
数の接続部のうちの1つの接続部と選択的に接続しかつ
他の接続部から遮断されることを特徴としている。
【0012】
【作用】このように構成された本発明のキャピラリーカ
ラムを用いた分析装置においては、カラム切替機構によ
り分析装置の高真空側がキャピラリーカラムへの連通位
置または大気およびキャピラリーカラムとの遮断位置に
選択的に切り替えられる。そして、試料測定時にはカラ
ム切替機構により分析装置の高真空側がキャピラリーカ
ラムに連通され、また、キャピラリーカラム交換時には
カラム切替機構により分析装置の高真空側が大気および
キャピラリーカラムから遮断される。これにより、分析
装置の高真空側が大気に連通させることなく、簡単にキ
ャピラリーカラムの交換が行われる。そして、キャピラ
リーカラムの交換時における分析装置の真空リークがき
わめて少なく、キャピラリーカラムの交換作業がきわめ
て短時間に行われるようになる。
【0013】また、キャピラリーカラムの交換用の専用
ポンプを必要としないので、予備排気用ポンプを有さな
い装置には特に有効な手段となる。
【0014】特に、請求項3の発明においては、1つの
キャピラリカラムが分析装置の高真空側に接続された状
態で、他のキャピラリカラムの接続部では、キャピラリ
カラムがいつでも取り外し可能となる。そして、1つの
回転部材で複数種類のキャピラリカラムが交換可能とな
るので、キャピラリカラムの交換がより効率的に行われ
るようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発明の実施の形態
を図面を用いて説明する。図1は、本発明にかかるキャ
ピラリーカラムを用いた分析装置の実施の形態の一例で
あるGC/MSのカラム接続部を示す、図7と同様の部
分拡大図である。なお、前述の従来例と同じ構成要素に
は同じ符号を付すことで、その詳細な説明を省略する。
【0016】図1に示すように、この例のGC/MSで
は前述の従来例に対して、加熱ブロック10にフェラル
12およびフェラルナット13が設けられていない。そ
して、この加熱ブロック10のキャピラリーカラム8側
端部には、有底筒状の回転部材14が加熱ブロック10
に対して、相対回転可能にかつ軸方向に相対摺動可能
(スライド可能に)に嵌合されているとともにOリング
15により気密にされている。このOリング15には高
温で使用可能でかつ放出ガスの少ないものが用いられ
る。
【0017】回転部材14の筒状内側の底部14aに
は、円形断面の2つの第1および第2嵌合凹部14b,
14cが設けられている。これらの第1および第2嵌合
凹部14b,14cは、回転部材14の回転中心(加熱
ブロック10の中心軸)から偏心し対置にこの回転中心
に関して点対称に設けられている。なお、第1および第
2嵌合凹部14b,14cは回転中心に関して径方向に
同じ位置に設けられていさえすれば、周方向に干渉しな
い範囲で任意に設けることができる。
【0018】一方の第1嵌合凹部14bには、回転部材
14の底部14aを軸方向に貫通する通路孔14dが開
口している。また、通路孔14dの他端の大気側端部に
は、前述の従来例と同様にしてフェラル(パッキン)1
2がフェラルナット13により通路孔14dの大気側開
口部をシールするようにして取付固定されている。
【0019】更に、第1嵌合凹部14bには、回転部材
14の筒状側壁14eを径方向に貫通する通路孔14f
が開口しており、また、この通路孔14fの他端側の開
口部はメイクアップガス導入口17とされている。この
メイクアップガス導入口17および通路孔14fを介し
て、ヘリウムガス(Heガス)が必要に応じて第1嵌合
凹部14b内に導入されるようになっている。
【0020】加熱ブロック10のキャピラリーチューブ
11のキャピラリーカラム8の接続側の開口端部10a
は、回転部材14の2つの第1および第2嵌合凹部14
b,14cに選択的に嵌合可能となっている。その場
合、開口端部10aは第1または第2嵌合凹部14b,
14cに軸方向に摺動可能にかつOリング16で気密に
嵌合されるようになっている。このOリング16には、
前述のOリング15と同様に高温で使用可能でかつ放出
ガスの少ないものが用いられる。
【0021】第1および第2嵌合凹部14b,14c、
通路孔14dおよびOリング15をそれぞれ有する回転
部材14と、Oリング16を有する開口端部10aによ
り、キャピラリーカラム8に対するキャピラリーチュー
ブ11の連通遮断を切り替えるカラム切替機構が構成さ
れており、このカラム切替機構全体は温度管理されて、
試料の吸着等の問題が生じない構造とされている。この
例のGC/MSの他の構成は前述の図6および図7に示
す従来例と同じである。
【0022】このように構成されたこの例のGC/MS
においては、試料測定時には、図1に示すように回転部
材14が加熱ブロック10に押し込まれて最大に嵌合さ
れ、開口端部10aが第1嵌合凹部14bに最大に嵌合
される。この状態では、Oリング15により回転部材の
筒状側壁14e内が気密にされるとともに、更にOリン
グ16により第1嵌合凹部14b内が気密にされる。ま
た、キャピラリーチューブ11が第1嵌合凹部14bを
介して通路孔14dに連通される。
【0023】そして、測定試料に応じたキャピラリーカ
ラム8がフェラル12およびフェラルナット13を介し
て通路孔14dのの大気側開口端部に接続される。この
状態で、従来と同様に専用真空ポンプによりMS1内が
高真空に保持された後、従来と同様の方法でGC/MS
による試料測定が行われる。
【0024】測定する試料が変わり、キャピラリーカラ
ム8を交換する場合には、まず、図2に示すように回転
部材14を加熱ブロック10に対して軸方向に図2にお
いて右へ相対的にスライドさせる。このとき、回転部材
14を加熱ブロック10に対して、回転部材14のOリ
ング15が加熱ブロック10から抜け出なく、かつ開口
端部10aが第1嵌合凹部14bから抜け出る範囲でス
ライドさせる。
【0025】次に、図3に示すように回転体14を加熱
ブロック10に対して、180°だけ相対的に回転させ
て第2嵌合凹部14cを開口端部10aを軸方向に対向
させる。次いで、図4に示すように回転部材14を加熱
ブロック10に対して軸方向に逆に図2において左へ相
対的にスライドさせ、回転部材14を加熱ブロック10
に押し込んで最大に嵌合させる。すると、開口端部10
aが第2嵌合凹部14cに最大に嵌合される。この状態
では、Oリング16により第2嵌合凹部14c内が気密
にされる、つまりキャピラリーチューブ11内が気密に
されるとともに、このキャピラリーチューブ11が通路
孔14dから遮断される。すなわち、回転部材14は高
真空側であるキャピラリーチューブ11が大気および前
記キャピラリーカラムから遮断する遮断位置となる。こ
のようにして、第2嵌合凹部14cは高真空側であるキ
ャピラリーチューブ11を大気から遮断する遮断部を構
成している。
【0026】この状態で、キャピラリーカラム8の交換
が行われる。このとき、図4に示すように今回測定しよ
うとする試料に対応した新たなキャピラリーカラム8
は、その先端が加熱ブロック10に突き当たるまで挿入
し、その状態でフェラルナット13により締め付けて固
定する。これにより、キャピラリーカラム8の挿入長さ
は自動的に一定に決められる。
【0027】また、キャピラリーカラム8の交換時にフ
ェラル12およびフェラルナット13が取り外されるこ
とで第1嵌合凹部14bには大気が侵入するが、侵入し
た第1嵌合凹部14b内の大気は、第2嵌合凹部14c
内がOリング16で気密に保持されているので、この第
2嵌合凹部14c内には侵入しない。
【0028】キャピラリーカラム8の交換で新たなキャ
ピラリーカラム8が接続された後、前述の図2に示す場
合と同様に回転部材14を図2において右方へスライド
させ、次に前述の図3に示す場合と同様に回転部材14
を180°回転し(このとき、回転部材14を前述と逆
方向に回転させるのが好ましい)、更に前述の図4に示
す場合と同様に回転部材14を図2において左方へスラ
イドさせて、図1に示す場合と同様に開口端部10aが
第1嵌合凹部14bに気密に嵌合される。こうして、キ
ャピラリーカラム8の交換が終了し、以後、今回測定し
ようとする試料の測定が前述と同様に行われる。
【0029】このキャピラリーカラム8の交換では、回
転部材14を回転および軸方向にスライドさせるだけで
簡単にキャピラリーカラム8の交換を行うことができる
とともに、キャピラリーカラム8の交換時におけるMS
1の真空リークがきわめて少なく、MS1内を大気圧に
しないで、キャピラリーカラム8の交換作業をきわめて
短時間に行うことができる。
【0030】また、キャピラリーカラム8の交換用の専
用ポンプを必要としないので、予備排気用ポンプを有さ
ない装置には特に有効な手段となる。
【0031】なお、キャピラリーカラム8の交換時に、
第1嵌合凹部14b内に侵入した大気の一部がMS1内
に侵入する可能性があるが、侵入する大気は比較的少な
いので、MS1の真空リークはきわめてわずかであり、
また、大気によるMS1の機器への影響もほとんどな
い。
【0032】また、キャピラリーカラム8の交換時に、
加熱ブロック10とキャピラリーカラム8の接続部にお
けるこのような真空リーク等の損失は、必要な場合に限
り、若干量(例えば、0.2ml/min程度)のヘリ
ウムガスHeをメイクアップガス導入口17から第1嵌
合凹部14b内に導入することで防止可能である。
【0033】更に、図示しないが、回転部材14を加熱
ブロック10に対してスライドさせる際に、回転部材1
4のOリング15が加熱ブロック10から抜け出なく、
かつ開口端部10aが第1嵌合凹部14bから抜け出る
範囲でスライドさせるストッパを設けることもできる。
このストッパにより、回転部材14のスライド制御がよ
り簡単になる。
【0034】図5は、本発明の変形例を示す部分斜視図
である。前述の図1に示す例では、キャピラリカラム8
の接続部(フェラルナット13が設けられる部分)が回
転部材14に1つしか設けられていないが、この変形例
では、キャピラリカラム8の接続部は回転部材14に6
個周方向に等間隔に設けられている。この場合には、図
示しないが回転部材14に、前述の第1嵌合凹部14
b、通路孔14d、およびフェラル12がそれぞれキャ
ピラリカラムの接続部に対応して設けられているととも
に、通路孔14fおよびメイクアップガス導入口17が
それぞれ各第1嵌合凹部14bに対応して設けられてい
る。また、この変形例では前述の第2嵌合凹部14cは
設けられない。
【0035】このように構成された変形例では、前述の
例と同様に回転部材14を軸方向にスライドさせかつ回
転させるだけで、キャピラリカラム8の切替が可能とな
る。そして、MS1側と接続されているキャピラリカラ
ム8の接続部以外の接続部ではMS1側が大気から遮断
されているので、キャピラリカラム8をいつでも取り外
すことが可能である。
【0036】そして、この変形例の場合は、1つの回転
部材14で6種類のキャピラリカラム8を交換可能とな
るので、キャピラリカラム8の交換をより効率的に行う
ことができる。この変形例の他の構成および他の作用効
果は前述の図1に示す例と同じである。なお、前述の変
形例におけるキャピラリカラム8の接続部の数は6個に
限定されることなく、2以上の任意の数だけ設けること
ができる。また、本発明は、前述のGC/MS以外のキ
ャピラリカラムを用いて高真空状態で試料測定する分析
装置であれば、どのような分析装置にも適用できる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のキャピラリーカラムを用いた分析装置によれば、キャ
ピラリーカラム交換時にカラム切替機構により分析装置
の高真空側を大気およびキャピラリーカラムから遮断す
るようにしているので、分析装置の高真空側を大気に連
通させることなく、簡単にキャピラリーカラムの交換を
行うことができる。そして、キャピラリーカラムの交換
時における分析装置の真空リークがきわめて少ないの
で、キャピラリーカラムの交換作業をきわめて短時間に
行うことができるようになる。
【0038】また、キャピラリーカラムの交換用の専用
ポンプを必要としないので、予備排気用ポンプを有さな
い装置には特に有効な手段となる。
【0039】特に、請求項3の発明によれば、1つのキ
ャピラリカラムを分析装置の高真空側に接続させた状態
で、他のキャピラリカラムの接続部では、キャピラリカ
ラムをいつでも取り外すことができる。このように、1
つの回転部材で複数種類のキャピラリカラムを交換可能
となるので、キャピラリカラムの交換をより効率的に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるキャピラリーカラムを用いた
分析装置の実施の形態の一例であるGC/MSのカラム
接続部を示す部分拡大図である。
【図2】 図1に示す例におけるキャピラリーカラムの
交換作業の一部を説明する図である。
【図3】 図1に示す例におけるキャピラリーカラムの
交換作業の他部を説明する図である。
【図4】 図1に示す例におけるキャピラリーカラムの
交換作業の更に他部を説明する図である。
【図5】 本発明の変形例を示す部分斜視図である。
【図6】 従来のGC/MSの一例を模式的に示す図で
ある。
【図7】 図6に示すカラム接続部を示す部分拡大図で
ある。
【符号の説明】
1…質量分析計(MS)、2…MSの真空容器、3…M
Sのイオン源、4…MSの質量分析部、5…MSの検出
部、6…カラム接続部、7…MSの真空・排気口、8…
キャピラリーカラム、10…加熱ブロック、11…キャ
ピラリーチューブ、10a…開口端部、12…フェラ
ル、13…フェラルナット、14…回転部材、14b…
第1嵌合凹部、14c…第2嵌合凹部、14d,14f
…通路孔、17…メイクアップガス導入口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャピラリーカラムにより分離された試
    料成分を高真空状態で測定する分析装置において、 分析装置の高真空側を大気および前記キャピラリーカラ
    ムとの遮断位置または前記キャピラリーカラムの連通位
    置に選択的切り替えるカラム切替機構を備えていること
    を特徴とするキャピラリーカラムを用いた分析装置。
  2. 【請求項2】 前記カラム切替機構は分析装置の高真空
    側部材に少なくとも回転可能に設けられた回転部材を備
    え、この回転部材に、前記キャピラリーカラムが接続さ
    れかつ前記分析装置の高真空側に連通可能な接続部と、
    前記分析装置の高真空側を大気から遮断する遮断部とを
    有し、前記回転部材の回転により、分析装置の高真空側
    が前記接続部または前記遮断部に選択的に接続されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のキャピラリーカラムを用
    いた分析装置。
  3. 【請求項3】 前記カラム切替機構は分析装置の高真空
    側部材に少なくとも回転可能に設けられた回転部材を備
    え、この回転部材に、前記キャピラリーカラムが接続さ
    れる複数の接続部とを有し、前記回転部材の回転によ
    り、分析装置の高真空側が前記複数の接続部のうちの1
    つの接続部と選択的に接続しかつ他の接続部から遮断さ
    れることを特徴とする請求項1記載のキャピラリーカラ
    ムを用いた分析装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021214978A1 (ja) * 2020-04-24 2021-10-28 株式会社島津製作所 熱伝導度検出器

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WO2021214978A1 (ja) * 2020-04-24 2021-10-28 株式会社島津製作所 熱伝導度検出器
JP7416223B2 (ja) 2020-04-24 2024-01-17 株式会社島津製作所 熱伝導度検出器

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