JP2003269748A - 空冷コンデンサー用外気冷却装置 - Google Patents

空冷コンデンサー用外気冷却装置

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JP2003269748A
JP2003269748A JP2002074738A JP2002074738A JP2003269748A JP 2003269748 A JP2003269748 A JP 2003269748A JP 2002074738 A JP2002074738 A JP 2002074738A JP 2002074738 A JP2002074738 A JP 2002074738A JP 2003269748 A JP2003269748 A JP 2003269748A
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cooled condenser
cooling device
fibers
soil
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Takeshi Goto
武士 後藤
Kenji Sato
健二 佐藤
Kazutaka Tomiyasu
和隆 富安
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Earth Green Kk
JNC Corp
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BREATH KK
Earth Green Kk
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】維持管理が容易で冷却効果に優れ、大気の浄化
機能を有し景観の美化に有効な、空冷コンデンサー用外
気冷却装置を提供する。 【解決手段】エアコンの室外ユニットとして用いられる
空冷コンデンサーの空気取入れ口の前面に設置される、
ルーバー状に配置され植物が栽培された人工床土板、前
記人工床土板をルーバー状に配置するための支持装置、
及び栽培植物用給水装置から構成されることを特徴とす
る空冷コンデンサー用外気冷却装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調節装置に用
いられる空冷コンデンサー用外気冷却装置に関する。詳
しくは、維持管理が容易で冷却効果に優れ、大気の浄化
機能を有し景観の美化に有効な、空冷コンデンサー用外
気冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生活水準の向上に伴い居住空間の快適さ
が追求されるようになって、住宅やオフィスに空気調節
装置(以下、エアコンという)が広く普及するようにな
り、中でも空冷式のエアコンは設置しやすく維持管理が
容易なためその大部分を占めている。一方、かねてより
人口集中や車社会化が進んで都市部のヒートアイランド
現象が顕著になっている。夏の午後には都市部のエアコ
ンの所要電力が急増し、発電所の能力は限界に達すると
言われてきた。近年の異常気象による猛暑によって、夏
の午後の外気温は35℃を超え40℃付近まで達するこ
とも珍しくなく、そのためエアコンの冷媒を冷却する空
冷コンデンサーが作動不能となりエアコンが停止すると
いう事態が発生するようになった。
【0003】このような、外気温の上昇に伴う空冷コン
デンサーの作動不能を解消するため、コンデンサー冷却
用空気に水を霧状に吹付けて水を蒸発させ気化潜熱によ
って空気の温度を急速に低下させる方法が知られてい
る。この方法は、水が瞬時に蒸発するため、余分な水で
空冷コンデンサーの周囲が汚れる恐れもなく、使用後の
水処理装置も不要である。しかしこの方法は、空気の流
れ次第では冷却された空気が空冷コンデンサーに効果的
に利用されず、連続的に噴霧し続ける必要があった。
【0004】また、都市部のビルディングではエアコン
の空冷コンデンサーの多くは屋上に設置され、その目隠
しのため看板類で周辺を覆われることが多いため、直接
の日射による空冷コンデンサー自体の温度上昇は避けら
れるが、熱が篭りやすく景観の美化の点でも満足できる
状態とは言えなかった。特に、近年、ヒートアイランド
化、地球温暖化、大気汚染の対策として、大都市のビル
ディングの屋上緑化が進められているおり、ビルディン
グ屋上の利用のあり方も見直しが求められるようになっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、維持管理が
容易で冷却効果に優れ、大気の浄化機能を有し景観の美
化に有効な、空冷コンデンサー用外気冷却装置を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、エアコンに用いられる空冷コンデンサーの空
気取入れ口の前面に設置される、ルーバー状に配置され
植物が栽培された人工床土板、前記人工床土板をルーバ
ー状に配置するための支持装置、及び栽培植物用給水装
置から構成されることを特徴とする空冷コンデンサー用
外気冷却装置によって本課題を解決できることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成した。
【0007】本発明は以下により構成される。 (1)エアコン(空気調節装置)の室外ユニットとして
用いられる空冷コンデンサーの空気取入れ口の前面に設
置される外気冷却装置であって、ルーバー状に配置され
植物が栽培された人工床土板、前記人工床土板をルーバ
ー状に配置するための支持装置、及び栽培植物用給水装
置から構成されることを特徴とする空冷コンデンサー用
外気冷却装置。
【0008】(2)栽培植物用給水装置が、霧発生装置
であることを特徴とする前記(1)項記載の空冷コンデ
ンサー用外気冷却装置。
【0009】(3)人工床土板が、繊度を異にする2種
以上の繊維がランダムに混合されたウェブからなり、厚
さ方向の一方側に主として相対的に細繊度の繊維が分布
し、他方側に主として相対的に太繊度の繊維が分布し、
その間に連続的に密度勾配が形成され、かつ少なくとも
一部の繊維同士の接点が接着固定された繊維成形体から
なり、かつ混合されたウェブを構成する繊維の少なくと
も50重量%が捲縮を有する熱接着性繊維であることを
特徴とする前記(1)項もしくは(2)項記載の空冷コ
ンデンサー用外気冷却装置。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。本発明の空冷コンデンサー用外気冷却装置は、
エアコンの室外ユニットに用いられる空冷コンデンサー
の空気取入れ口の前面に設置されるもので、ルーバー状
に配置され植物が栽培される人工床土板、前記人工床土
板をルーバー状に配置するための支持装置、及び栽培植
物用給水装置から構成される。
【0011】本発明において、ルーバー状に配置される
人工床土板には、人工床土または人工土壌の資材である
熱可塑性樹脂の繊維成形体が用いられる。前記繊維成形
体は繊維マット等の名で呼ばれる板状体で多くは可撓性
を有しており、繊維間の空隙に土壌や土壌代替物(以
下、培土という)、更に必要に応じて肥料を充填し担持
させ、そこに植物を栽培して用いられる。繊維成形体
が、特開平8−209514号公報に開示されている、
繊度を異にする2種以上の繊維がランダムに混合された
ウェブからなり、厚さ方向の一方側に主として相対的に
細繊度の繊維が分布し、他方側に主として相対的に太繊
度の繊維が分布し、その間に連続的に密度勾配が形成さ
れ、かつ少なくとも一部の繊維同士の接点が接着固定さ
れた繊維成形体からなり、かつ混合されたウェブを構成
する繊維の少なくとも50重量%が捲縮を有する熱接着
性繊維であると充填された培土の保持性が良好で脱落し
にくいため好ましい。
【0012】このような繊維成形体は、厚さ方向に繊維
密度勾配を有し、厚さ方向の一方側に主として相対的に
細繊度の繊維ウェブ層が分布し、他方側に主として相対
的に太繊度の繊維ウェブ層が分布した嵩高で空隙の多い
繊維成形体である。このような繊維成形体としては、C
Pマット(商品名、日本ポリ・プロダクツ(株)製)を
挙げることができる。
【0013】本発明において、人工床土板に使用する繊
維成形体の厚さは、栽培植物の種類、培土の種類や量等
により適宜選択できるが、10〜100mm、好ましく
は10〜40mmが例示できる。繊維成形体の幅と長さ
は、空冷コンデンサーの空気取入れ口の大きさ等により
適宜選択できるが、幅3〜40cm、好ましくは10〜
30cm、長さ50〜400cmが例示できる。繊維成
形体の目付は、特に限定はないが、好ましくは400〜
2000g/m、より好ましくは400〜1000g
/mである。
【0014】繊維成形体を人工床土板に使用する場合に
は、一般に平板状の繊維成形体に培土を充填し担持させ
るが、その場合、底面からの培土の脱落を防ぐため、必
要に応じて、繊維成形体底面に目の細かい透水性不織布
を積層して使用することができる。また、繊維成形体の
側面からの培土の脱落を防ぐため、接着、縫製、または
ホチキス留め等によって不織布を側面に貼り付ける等の
処置が行うことが好ましい。
【0015】本発明において、繊維成形体に充填し担持
される培土としては、潅水によって膨潤する培土が好適
に用いられる。膨潤によって培土は繊維成形体の空隙に
固定され脱落や流失が起こりにくくなる。前記培土の成
分としては、ヤシガラ圧縮顆粒、ピートモス圧縮物等を
例示することができるが、安価で吸水性が良好なヤシガ
ラ圧縮顆粒が好適に用いられる。ヤシガラ圧縮顆粒は、
ヤシの実の中果皮から長中繊維を取り除いた残さで、コ
イアダストと呼ばれるものを圧縮し顆粒状に加工したも
のである。ヤシガラ圧縮顆粒の製造は特開平11−30
2646号公報に開示された方法によって行うことがで
きる。
【0016】前記培土の成分としてヤシガラ圧縮顆粒を
用いる場合、その大きさは繊維成形体の空隙に充填可能
であれば限定はないが、例えば直径2〜4mm、長さ2
〜6mmの粒状ペレットが例示できる。また、培土の成
分としてヤシガラ圧縮顆粒を用いる場合、培土中におけ
るヤシガラ圧縮顆粒の含有量は20〜99.5重量%、
好ましくは25〜60重量%であることが望ましい。前
記含有量が20重量%未満では潅水時の培土の膨潤が不
十分であり、99.5重量%を超えると培土の膨潤の程
度をコントロールしにくくなる。
【0017】本発明においては、必要に応じて、前記培
土の保水性を改善するために培土の成分として更に吸水
性樹脂を用いることができる。前記吸水性樹脂として
は、カルボキシメチルセルロース架橋物、でんぷん−ア
クリロニトリルグラフト共重合体、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸塩、N−イソプロピルアクリルアミ
ドとアクリル酸ナトリウムとの共重合体等が挙げられ
る。
【0018】前記培土の中における吸水性樹脂の含有量
は、0.1〜10容積%、好ましくは0.5〜3容積%
であることが望ましく、0.1容積%未満であると培土
の保水性が不十分であり、10容積%を超えると培土が
湿潤過多となり植物の根腐れ等の生育障害が生じる恐れ
がある。
【0019】本発明においては、前記培土の膨潤をコン
トロールし形状を保持するため、培土の成分として、必
要に応じて無機粒状物を前記ヤシガラ圧縮顆粒及び吸水
性樹脂に加えて用いることができる。前記無機粒状物と
しては、焼成バーミキュライト、パーライト、ゼオライ
ト、ボラ土、焼成ケイ藻土、火山礫、再生ガラス発泡
物、炭化物等を例示することができ、軽量性、保水性の
点で多孔質発泡体が好ましい。
【0020】本発明においては、繊維成形体に培土を充
填し担持させた人工床土板に、植物が栽培される。前記
植物は、その種類等により、繊維成形体の培土が露出し
た面に播種、挿芽または移植等の方法によって植付けら
れ栽培される。植付けの効率化を図るため予め育苗され
たプラグ苗を自動植付け機を用いて植え付けても良い。
植物の生育に伴いその根が成長し繊維成形体に絡んで一
体となり、培土は更に根に絡められて殆ど動かない状態
になる。また、植物や培土は繊維成形体と一体となった
根に支えられ、ビル風等強風によって飛散する事がな
い。
【0021】前記植物としては、特に限定はなくいわゆ
るグラウンドカバープランツと呼ばれる植物群から目的
と用途に応じて適宜選択して用いることができるが、一
定以上の大きさにならず、刈り込みなどの手入れが殆ど
不要で、乾燥や自動車の排気ガスに強く耐用年数が長い
セダム類、コケ類、セラギネラ類等が好ましい。
【0022】前記セダム類としては、メキシコマンネン
グサ、ツルマンネングサ、キリンソウ、ホソバノキリン
ソウ、エゾノキリンソウ、ヒメキリンソウ、タカネマン
ネングサ、ヤハズマンネングサ、ヒメレンゲ、マルバマ
ンネングサ、サツママンネングサ、ハママンネングサ、
ナガサキマンネングサ、コモチマンネングサ、メノマン
ネングサ、タイトゴメ、ムニンタイトゴメ、コゴメマン
ネングサ、ウンゼンマンネングサ、オオメノマンネング
サ、マツノハマンネングサ、オノマンネングサ、ハコベ
マンネングサ、ウスユキマンネングサ等が挙げられる。
【0023】前記コケ類としては、スナゴケ、エゾスナ
ゴケ、ハイゴケ、シノブゴケ、スギゴケ、オキナゴケ、
ヒカリゴケ、ホソウリゴケ、ハマキゴケ、ヒョウタンゴ
ケ等が挙げられ、セラギネラ類としてはイワヒバ等が挙
げられる。これらセダム類やコケ類等の中では、ルーバ
ー状に設置したときの景観等の点からキリンソウの類が
特に好ましい。これらセダム類やコケ類の植物は、一定
の大きさに生育した後は、適宜潅水すればよく必ずしも
施肥の必要はないが、必要に応じて適宜行ってもよい。
施肥の方法としては、例えば、元肥として被覆肥料を1
0〜20g/mの割合で培土に混ぜて施肥し、追肥と
して微量要素を加えた液体肥料を施肥する等の方法が例
示できる。
【0024】本発明において、前記植物の潅水は、栽培
植物用給水装置を用いて自動的に散水もしくは底面潅水
等により行われるが、栽培植物用給水装置として霧発生
装置を用いると、栽培植物用給水装置は植物への散水装
置として機能するだけでなく、空冷コンデンサー用の外
気を冷却する機能をも併せ持つため好ましい。霧発生装
置は、0.3〜10MPa、好ましくは2.5〜7MP
aの圧力で水を霧状に噴霧する細孔を備えたノズルと水
の加圧器からなる装置で、ノズルとしては安全性の点か
らダイレクトピンを使用しないタイプのものが好まし
い。前記のような霧発生装置としては、例えば、(有)
ブレス製の製品を挙げることができる。
【0025】栽培植物用給水装置が霧発生装置である場
合、噴霧ノズルは、噴霧量0.02〜0.7リットル/
分、好ましくは0.07〜0.35リットル/分のもの
を人工床土板1枚当り1〜8個または1m当り1〜8
個、ノズル間の最大間隔3m以下、好ましくは1m以下
を目安として取付けるのが好ましい。噴霧の頻度等に、
特に限定はなく、連続的もしくは間欠的に噴霧できる
が、栽培植物の付近に温度センサーを取付け温度の上昇
に伴って自動的に噴霧させてもよい。
【0026】本発明においては、前記繊維成形体に植物
を栽培した人工床土板をルーバー状に配置するため、支
持装置が用いられる。支持装置は、図1に示すように人
工床土板を収納して一定角度に固定する枠材(a)と、
人工床土板を載せた枠材をルーバー状に配置・固定し空
冷コンデンサーの空気取入れ口(g)の前面に設置する
ための支柱(b)とを有する。更に支柱には、前記栽培
植物用給水装置の加圧器(f)の給水配管(j)や噴霧
ノズル(e)を設置することができる。尚、前記支持装
置においては、枠材と支柱とが着脱可能な構造である
と、栽培植物(c)が植えられた人工床土板が枠材と共
に搬送可能で、搬送作業がやり易く好ましい。
【0027】本発明において、枠材(a)の大きさや形
状は、繊維成形体に植物を栽培した人工床土板を収納・
保持できる大きさと形状を有するものであればよい。枠
材の形状としては、図2の模式図に示すような断面構造
を有するものが例示でき、この場合、人工床土板(d)
を開口部から挿入して開口部に蓋をすれば、人工床土板
は容易に固定される。枠材の人工床土板底面と接する面
(枠材底面)は、栽培植物用の給水方法が底面潅水であ
れば漏水しない構造であることが好ましく、栽培植物用
の給水方法が霧状の水を噴霧する方法であれば多孔板等
の通気性の構造であることが好ましい。枠材をルーバー
状に配置する場合の枠材底面の水平面に対する角度(傾
斜角度)は0〜90°、好ましくは20〜70°が例示
できる。また、枠材の材質としては金属やプラスチック
が挙げられる。
【0028】本発明において、支柱(b)は、人工床土
板を載せた枠材(a)をルーバー状に配置・固定し、空
冷コンデンサーの空気取入れ口の前面に設置できれば特
に限定はない。一般には空冷コンデンサーの空気取入れ
口(g)の前面に床面に垂直に50〜200cmの間隔
で設置される。支柱には、図1に例示するように枠材が
ルーバー状に配置される。枠材は、上の枠材の下端と下
の枠材の上端との高低差3〜30cmを目安に支柱に配
置・固定される。支柱に枠材を配置・固定する方法とし
ては、支柱と枠材を緊結するボルト(h)や嵌合用金具
等を用いる方法が例示できる。空冷コンデンサーの空気
取入れ口とルーバー状に配置された枠材(a)との距離
は、25〜400cm、好ましくは30〜100cmが
例示できる。
【0029】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0030】実施例1 厚さ30mm、幅15cm、長さ100cmに裁断され
たCPマットRM−110(商品名、日本ポリ・プロダ
クツ(株)製)の相対的に太い繊維が露出した面以外の
面を、不織布CD1050(商品名、ハニロン(株)
製)で被覆し縫合して人工床土板6枚を作成した。この
人工床土板を、図2(A)のような断面形状を持ち、内
法が、厚さ35mm、幅16cm、長さ101cmのア
ルミニウム製枠材(a)に、不織布で被覆しない面を露
出させて、挿入し挿入側及びその反対側の開口部を緊結
用ボルト孔が穿たれたアルミニウム製蓋で閉止した。
尚、枠材底面には通気性を持たせるため円孔(i)が穿
たれた。
【0031】次に、枠材に挿入された人工床土板の露出
面から、平均寸法が直径3mm×長さ4mmで吸水時に
約2倍の容積になるヤシガラ圧縮顆粒(チッソ旭肥料
(株)製、見掛け比重約0.5、水分含有率8重量%)
を30容積%、ガラス発泡体フォレストワン(商品名、
(株)フォレスト群弘製、見掛け比重約0.3)を70
容積%の割合で加え混合した培土を、人工床土板1枚当
り1リットル充填した。尚、培土の見掛け比重は約0.
4であった。
【0032】人工床土板1枚当り10リットルの水をじ
ょうろで注ぎ培土を吸水・膨潤させ、その上に、キリン
ソウの芽を人工床土板1枚当り約20ピース差し芽し、
90日間、ビニールハウスの中で栽培した。キリンソウ
が活着し草丈が約5cmになったところで、6枚の人工
床土板を枠材ごと搬送し、外寸50mm角の鉄製中空角
柱からなる高さ220cmの2本の支柱(b)に傾斜角
度38度、枠材間隔(高低差)18cmで取付けた。2
本の支柱はビルディング屋上に設置されたエアコン用空
冷コンデンサーの空気取入れ口(g)から30cmのと
ころに90cmの間隔で垂直に設置された。人工床土板
は枠材ごと緊結用ボルト(h)にて支柱に固定された。
尚、エアコン用空冷コンデンサーの空気取入れ口は、幅
90cm、上部高さ190cm、下部高さ110cmで
真中に垂直に幅30cmの仕切りがある。
【0033】栽培植物の給水用の霧を発生させるため、
噴霧量0.07リットル/分の噴霧ノズル(e)24個
と加圧能力4MPaの加圧器(f)1台からなる霧発生
装置((有)ブレス製)が使用された。噴霧ノズルは各
支柱に枠材を上下に挟むように取付けられ、各ノズルか
ら床面に置かれた加圧器まで配管(j)が施工され、加
圧器には水道水が供給された。試験は、外気温38〜4
2℃の気象条件の下で、エアコン用空冷コンデンサーの
空気取入れ口の外気温が38℃を超えると霧発生装置が
稼動し35℃より低くなると停止する自動調節方式で行
われた。本発明のルーバー状に配置された植物を栽培し
た人工床土板と栽培植物用給水装置とからなる外気冷却
装置を通過して空冷コンデンサーに取入れられる空気の
温度は、平均して外気温より3〜7℃低い結果であっ
た。また、栽培された植物も2ヶ月を経て良好な生育状
態を維持することができた。
【0034】
【発明の効果】本発明の空冷コンデンサー用外気冷却装
置は、維持管理が容易で冷却効果に優れ、栽培植物を利
用した大気の浄化機能を有し、景観の美化に有効で、ビ
ルディング屋上に設置されることの多いエアコンの空冷
コンデンサー用外気冷却装置として好適であると共に、
屋上の垂直面の緑化に広く利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】空冷コンデンサー用外気冷却装置とそれを用い
る場合の模式図
【図2】(A)、(B)共に枠材の断面形状の例 符号の説明 a:枠材 b:支柱 c:培植物 d:人工床土板(繊維成形体と培土) e:噴霧ノズル f:栽培植物用給水装置(加圧器) g:空冷コンデンサー空気取入れ口 h:緊結用ボルト i:穿孔 j:給水配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 武士 千葉県習志野市大久保四丁目11番23号 サ ンクレスト津田沼305号 (72)発明者 佐藤 健二 栃木県宇都宮市鶴田町3651番地21 有限会 社アースグリーン内 (72)発明者 富安 和隆 東京都世田谷区松原5丁目1番3号 カー サピィノ105号 有限会社ブレス内 Fターム(参考) 2B022 AB04 BA12 BA21 BA23 BB01 BB03 BB05 DA19 2B027 NC02 NC05 NC24 NC26 NC37 NC38 NC44 ND02 NE01 TA04 TA09 TB03 UA22 UA30 3L054 BA10 BB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調節装置の室外ユニットとして用い
    られる空冷コンデンサーの空気取入れ口の前面に設置さ
    れる外気冷却装置であって、ルーバー状に配置され植物
    が栽培された人工床土板、前記人工床土板をルーバー状
    に配置するための支持装置、及び栽培植物用給水装置か
    ら構成されることを特徴とする空冷コンデンサー用外気
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 栽培植物用給水装置が、霧発生装置であ
    ることを特徴とする請求項1記載の空冷コンデンサー用
    外気冷却装置。
  3. 【請求項3】 人工床土板が、繊度を異にする2種以上
    の繊維がランダムに混合されたウェブからなり、厚さ方
    向の一方側に主として相対的に細繊度の繊維が分布し、
    他方側に主として相対的に太繊度の繊維が分布し、その
    間に連続的に密度勾配が形成され、かつ少なくとも一部
    の繊維同士の接点が接着固定された繊維成形体からな
    り、かつ混合されたウェブを構成する繊維の少なくとも
    50重量%が捲縮を有する熱接着性繊維であることを特
    徴とする請求項1もしくは2記載の空冷コンデンサー用
    外気冷却装置。
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