JP2003269071A - ハイドレート状物体の移送装置 - Google Patents

ハイドレート状物体の移送装置

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JP2003269071A
JP2003269071A JP2002075614A JP2002075614A JP2003269071A JP 2003269071 A JP2003269071 A JP 2003269071A JP 2002075614 A JP2002075614 A JP 2002075614A JP 2002075614 A JP2002075614 A JP 2002075614A JP 2003269071 A JP2003269071 A JP 2003269071A
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cross
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pressure
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Akira Nishigaki
亮 西垣
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21BEARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
    • E21B41/00Equipment or details not covered by groups E21B15/00 - E21B40/00
    • E21B41/0099Equipment or details not covered by groups E21B15/00 - E21B40/00 specially adapted for drilling for or production of natural hydrate or clathrate gas reservoirs; Drilling through or monitoring of formations containing gas hydrates or clathrates

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  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 海底に埋蔵されているメタンハイドレート等
のハイドレート状物体をその状態のまま連続的に汲み上
げるためのハイドレート状物体の移送装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 軟質部と硬質部を長手方向に所定のピッ
チで交互に接続して管体を形成し、同軟質部の周辺には
変形手段を配設すると共に同変形手段の作動を制御する
制御手段を設け、同制御手段により変形手段の作動を制
御して同軟質部の断面積を拡縮変形可能に構成し、制御
手段により変形手段を制御して軟質部の断面積を拡縮、
復位させる様に交互に変形可能とすることにより、管体
内に収納されたハイドレート状物体を段階的に順送りし
て汲み上げる様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海底に埋蔵されて
いるメタンハイドレートなどのハイドレート状物体をは
じめとして、固体もしくは固体の混じった物質を海上に
汲み上げるための、ハイドレート状物体の移送装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】海底、なかでも深海底には、その底面に
散乱し又はその地下に埋蔵されて、固体状、液体状、又
は気体状の種々の資源が存在しており、これらの資源の
有効活用が望まれている。
【0003】特に、石油ショック以来、石油、天然ガス
の資源探索に加えて、非在来型天然ガスと呼称される地
球深層ガス、コールベッドメタン、メタンハイドレート
等の一群の天然ガス資源の探索とその有効活用が望まれ
ている。
【0004】これらの非在来型天然ガスのうち、燃料ガ
スとしての利用に期待の持てるメタンハイドレートは、
資源としての有効活用への期待が近年急速に高まってき
ている。
【0005】しかしながら、このメタンハイドレート
は、外見は氷そのものでドライアイス若しくは氷シャー
ベットとよく似た物体であり、水深500メートル以上
の海底の地下200〜300メートル(水深2800メ
ートルの海底の地下200〜450メートル、又は水深
2000メートルの海底の地下100〜800メートル
の説もある)に層状に埋蔵されていることから、現状で
はコアサンプルの採集段階であり、量産段階に至ってい
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した様に、メタン
ハイドレートを始めとして、海底の地下に埋蔵されたハ
イドレート状物体については、その有効活用が期待され
るものの、これを量産する手法は未だ存在せず、その開
発、実現化が待望されている。
【0007】本発明はこの様な背景の下でなされたもの
で、深海底の地下に埋蔵されているハイドレート状物体
を対象として、これを量産すべく連続的に汲み上げる様
にしたハイドレート状物体の移送装置を提供することを
課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、その第1の手段として、断
面積を縮小変形可能とした軟質部と変形しない硬質部を
長手方向に所定のピッチで交互に接続して管体を形成
し、前記軟質部の周辺には前記断面積を拡縮変形させる
変形手段を配設すると共に、同変形手段の作動を制御す
る制御手段を設けてなるハイドレート状物体の移送装置
を提供するものである。
【0009】すなわち同第1の手段によれば、管体は軟
質部と硬質部を長手方向に所定のピッチで交互に接続し
て形成し、同軟質部の周辺には変形手段を配設すると共
に同変形手段の作動を制御する制御手段を設け、同制御
手段により変形手段の作動を制御して同軟質部の断面積
を拡縮変形可能としているので、同制御手段により変形
手段を制御して、軟質部の断面積を拡縮、復位させる様
に交互に変形可能とすることにより、マクロ的に見れば
蛇に飲まれた卵が断続的に移動する様な形態で、管体内
に収納されたハイドレート状物体は段階的に順送りされ
て汲み上げられ、所望のハイドレート状物体の入手が図
れるものである。
【0010】また、本発明は第2の手段として、前記第
1の手段において、前記変形手段は、前記軟質部を個別
に囲む圧力室と、各圧力室に長手方向で交互に連通し各
圧力室に高圧又は低圧の圧力流体を供給又は排出する高
圧、低圧2系統の圧力流体給排手段を含み、前記制御手
段により同圧力流体給排手段を高圧流体系と低圧流体系
に切り換え制御可能にしたハイドレート状物体の移送装
置を提供するものである。
【0011】すなわち同第2の手段によれば、前記軟質
部の断面積を縮小・復位変形させる変形手段は、所定の
ピッチ間隔離れた各軟質部をそれぞれ圧力室で囲み、同
圧力室に管体の長手方向で交互に連通する2系統の圧力
流体給排手段を設け、また、この圧力流体給排手段を高
圧流体系と低圧流体系に切り換える制御手段を設けてい
るので、同制御手段により2系統の圧力流体給排手段を
高圧、低圧に切り換えることにより、高圧、低圧の圧力
室を交互に形成し、これに応じて軟質部の断面積を拡
縮、復位と交互に切換え可能とすることにより、前記第
1の手段と同様に管体内に収納されたハイドレート状物
体は段階的に順送りされて汲み上げられ、所望のハイド
レート状物体の入手が図れるものである。
【0012】また、本発明は第3の手段として、前記第
1の手段において、前記変形手段は、所定温度で断面積
を縮小し他の所定温度で拡張状態に復位する形状記憶合
金により前記軟質部を形成し、前記制御手段は、前記形
状記憶合金の温度を前記所定温度と他の所定温度に制御
するヒータで形成したハイドレート状物体の移送装置を
提供するものである。
【0013】すなわち同第3の手段によれば、前記軟質
部の断面積を縮小・復位変形させる変形手段は同軟質部
を形状記憶合金により形成し、ヒータにより同形状記憶
合金が断面積を縮小する所定温度と、拡張状態に復位す
る他の所定温度になる様に制御することにより、管体の
断面積を長手方向で縮小部位と復位拡張部位とに交互に
変形し、前記第1、第2の手段と同様に管体内に収納さ
れたハイドレート状物体は段階的に順送りされて汲み上
げられ、所望のハイドレート状物体の入手が図れるもの
である。
【0014】更にまた、本発明は第4の手段として、前
記第1の手段において、前記変形手段は、前記軟質部に
同一断面で対峙した対の電磁石を設けて形成し、前記制
御手段は前記電磁石の極性を変化させる切換手段で形成
したハイドレート状物体の移送装置を提供するものであ
る。
【0015】すなわち同第4の手段によれば、前記軟質
部の断面積を縮小・復位変形させる変形手段は軟質部に
同一断面で対峙した対の電磁石を設けて形成し、この電
磁石の極性を対峙した対の相互間で互いに同極又は異極
となる様に制御手段で切換え制御することにより、互い
に引き合う異極により管体の断面積を縮小し、互いに反
発する同極により前記断面積を復位させ、管体の断面積
を長手方向で縮小部位と復位拡張部位とに交互に変形
し、前記第1〜3の手段と同様に管体内に収納されたハ
イドレート状物体は段階的に順送りされて汲み上げら
れ、所望のハイドレート状物体の入手が図れるものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態について
図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施の形態
に係るハイドレート状物体の移送装置の基本概念を示す
説明図、図2は要部の概略構成を示し、(a)は縦断面
図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)の
V部の拡大図である。
【0017】すなわち、本実施の形態において、1は管
体で、圧力を作用されて断面積を拡縮変形する軟質部2
と、変形しない硬質部3を一定のピッチで長手方向に交
互に多数接続して構成されている。
【0018】4は圧力室で、同圧力室4は管体1の長手
方向で硬質部3との間で交互に繰り返して配置された軟
質部2のそれぞれに対応し独立して多数設けられ、各軟
質部2を個々に囲んで互いに隣接し配置されている。
【0019】圧力室4の外側には、圧力水等の圧力流体
を流す2系統の通路7、8が、管体1の長手方向に沿っ
て各系統毎に複数列配列されている。すなわち、前記管
体1の硬質部3を断面6角形状に形成し、圧力室4を同
様に断面6角形状に形成しているので、前記2系統の通
路7、8うち一方の通路7と他方の通路8は、それぞれ
3個ずつ圧力室4の周囲に配置されている。
【0020】そして一方の通路7と他方の通路8は、管
体1の長手方向で隣接する各圧力室4に対し連通孔5を
介して交互に連通している。
【0021】また、管体1の上流には、図示省略するが
前記2系統の通路7、8に流す圧力流体を切り換える制
御装置が設けられており、通路7に高圧流体Aを流す時
には、通路8に低圧流体Bが流れ、また、これを切り換
えて、通路8に高圧流体Aを流す時には、通路7に低圧
流体Bが流れる様に構成されている。
【0022】また、硬質部3の中央位置で、かつ隣接す
る各圧力室4の境界に当たる位置には、断面6角形状の
硬質部3の形状に対応させて3角形状の板体を6片集め
て構成された弁6が設けられ、同弁6は、硬質部3側の
支持部材9上に支点を置き、下方から押動されて上方に
開き、ばね10で復位する様に構成されている。
【0023】前記の様に構成された本実施の形態におい
て、管体1の内部に取り込まれたハイドレートHは、そ
の位置に対応する圧力室4に通路7から連通孔5を介し
て高圧流体Aを供給することにより、この圧力室4に対
応する管体1の軟質部2の断面積が縮小し、これにより
ハイドレートHを上方に押し上げ、上方の弁6を押し開
ける。
【0024】このとき一段上方の圧力室4は連通孔5を
介して低圧流体Bの流れる通路8に通じているので、圧
力室4の流体は通路8を経て排出流れとなり、軟質部2
の断面積を拡張可能として前記押し上げられたハイドレ
ートHを受け入れることになる。
【0025】この段階で図示省略の制御装置で通路7、
8の高圧流体Aと低圧流体Bを切り換えることにより、
前記ハイドレートHを移送されて受け入れた軟質部2を
囲む圧力室4の周りに高圧流体Aが供給され、その上下
の圧力室4は低圧流体Bの支配に切り換わり、前記と同
様に作動してハイドレートHは段階的に順送りされて上
方に移送される。
【0026】すなわちマクロ的なイメージで例えて言え
ば、蛇が卵を呑み込み、これを順次体内に移送する形態
を段階的に行うものであり、この状態を図1に集約する
と(1)から(2)、そして(3)と時間の経過と共に
ハイドレートHは上方(海底から海上)へ移送されるこ
とになる。
【0027】なお、図1では一塊のハイドレートHのみ
を示しているが、これは移送概念を明示するために一塊
のみ表示したものであって、本実施の形態では上下に隣
接して高圧流体Aに支配される圧力室4と低圧流体Bに
支配される圧力室4とが対となり、かつこの対が順次長
手方向で対をなして交互に切換えられことにより、段階
状に連続してハイドレートHの移送を行うものであるこ
とは容易に理解されるであろう。
【0028】かくして本実施の形態によれば、深い海底
の地下に埋蔵されたハイドレートHを連続して汲み上
げ、量産することが出来、しかもごく簡便な装置構成で
これを実行することが出来たものである。
【0029】なお、本実施の形態では管体1の硬質部3
を6角形状とし、圧力室4、そして高圧流体Aと低圧流
体Bの通路7、8の配列を含めて断面6角形状のものを
例示したが、勿論この形状に限定されるものではなく、
例えば全体を円形断面に形成することも出来る。
【0030】但し、円形断面形状のものを採用する場合
でも、硬質部3に設ける弁については平面形状が正方
形、又は長方形とした複数の弁体で構成する可能性が高
く、同弁体の設置位置には円形と方形を整合させる工夫
が必要となる。
【0031】次に本発明の実施の第2形態について、図
3に基づいて説明する。図3は本実施の形態に係るハイ
ドレート状物体の移送装置の要部の概略構成を示し、
(a)は縦断面図、(b)は(a)のB−B断面図、
(c)は(a)のC−C断面図である。
【0032】すなわち、本実施の形態において、11は
管体で、圧力を掛けられて断面積を縮小変形する軟質部
12と、変形しない硬質部13を一定のピッチで長手方
向に交互に多数接続して構成されている。
【0033】また、前記軟質部12はヒータ15で加熱
される形状記憶合金で構成され、同ヒータ15は回路1
4を介して図示省略の制御装置により軟質部12の断面
積を縮小する所定温度と、同軟質部12の断面積を拡張
状態に復位する他の所定温度になる様に制御される。
【0034】前記の様に構成された本実施の形態によれ
ば、或る軟質部12の形状記憶合金をヒータ15で断面
積を縮小する所定温度に制御し、その上方に隣接する次
位の軟質部12の形状記憶合金は対応するヒータ15で
断面積を拡張状態とする他の所定温度に制御すれば、断
面積縮小部位のハイドレートHは拡張部位に当たる1区
画上方に押し上げられることになる。
【0035】次いで前記の段階で断面積を拡張状態に維
持されていた軟質部12の形状記憶合金をヒータ15に
より断面積を縮小する所定温度に制御し、かつ、前記の
段階で断面積を縮小された軟質部12の形状記憶合金を
断面積を拡張状態とする他の所定温度に制御すれば元の
断面積に復帰拡張され、新たに縮小した部位ではハイド
レートHを更に1区画上方に押し上げ、復帰拡張した部
位では次位のハイドレートHを受け入れる態勢となる。
【0036】以下同様に軟質部12を縮小、復帰と交互
に繰り返すことにより、ハイドレートHは順次上方に移
送され、かつ、後続のものが段階状に連続して同様に移
送されることになる。
【0037】かくして本実施の形態によれば、深い海底
の地下に埋蔵されたハイドレートHを連続して汲み上
げ、量産することが出来、しかもごく簡便な装置構成で
これを実行することが出来たものである。
【0038】なお、図面に表示された軟質部12とその
間に配置される硬質部13とは、相対的な長さが大差な
く表示されているが、これは形状記憶合金で形成された
軟質部12と、その間に硬質部13が存在することを明
確に説明するためにこの様な表示となったものであり、
本来硬質部13は軟質部12に比べて限りなく小さく、
この間にハイドレートHが残留するのを防止する程度に
設定されることは勿論である。
【0039】また、上下方向で隣接する軟質部12は、
交互に縮小、復帰を行うものとして説明したが、これは
基本形であって、或る1段目の軟質部12が復帰する以
前にこれに続く2段目の軟質部12が縮小し、同2段目
の縮小が完了してから前記1段目の軟質部12が復帰す
る様にヒータ15のタイミングを調整制御することによ
り、逆流の防止はより確実となる。
【0040】次に本発明の実施の第3形態について、図
4に基づいて説明する。図4は本実施の形態に係るハイ
ドレート状物体の移送装置の要部の概略構成を示し、
(a)は縦断面図、(b)は(a)のB−B断面図、
(c)は(a)のC−C断面図である。
【0041】すなわち、本実施の形態において、21は
管体で、圧力を掛けられて断面積を縮小変形する軟質部
22と、変形しない硬質部23を一定のピッチで長手方
向に交互に多数接続して構成されている。
【0042】ここで前記硬質部23は、同一断面に位置
して対の電磁石24a、24bを対峙させて配置し、か
つ同電磁石24a、24bは図示省略の制御装置により
極性を同極と異極に切換え制御される様に構成されてい
る。
【0043】前記の様に構成された本実施の形態によれ
ば、この電磁石24a、24bの極性を対となる相互間
で互いに同極又は異極となる様に制御手段で切換え制御
することにより、互いに引き合う異極となった部位では
管体21の断面積を閉塞状態まで縮小し、反対に互いに
反発する同極の部位では前記断面積を復位させる。
【0044】従ってこの電磁石24a、24bの制御を
管体21の上下方向(長手方向)で隣接するもの相互間
で繰り返すことにより、断面積縮小部位のハイドレート
Hは1区画上方に押し上げられ、以下同様に軟質部22
を縮小、復帰拡張と交互に繰り返すことにより、ハイド
レートHは順次上方に移送され、かつ、後続のものが段
階状に連続して同様に移送されることになる。
【0045】かくして本実施の形態によれば、深い海底
の地下に埋蔵されたハイドレートHを連続して汲み上
げ、量産することが出来、しかもごく簡便な装置構成で
これを実行することが出来たものである。
【0046】なお、上下方向で隣接する軟質部22は、
交互に縮小、復帰を行うものとして説明したが、これは
基本形であって、前記実施の第2形態のものと同様に、
或る1段目の軟質部22が復帰する以前にこれに続く2
段目の軟質部22が縮小し、同2段目の縮小が完了して
から前記1段目の軟質部22が復帰する様に電磁石24
a、24bの極性切換えのタイミングを調整制御するこ
とにより、逆流の防止はより確実となる。
【0047】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0048】例えば前記した各実施の形態においては、
ハイドレート状物体の移送装置として海底から海上に汲
み上げることを中心に説明したが、これは汲み上げ方向
に機能することに限定されるものではなく、作動方向が
逆になるように制御することにより、例えば二酸化炭素
ハイドレートなどを海底に向けて送り込む装置として使
用することも可能なものである。
【0049】
【発明の効果】以上、本出願の請求項1に記載の発明に
よれば、断面積を縮小変形可能とした軟質部と変形しな
い硬質部を長手方向に所定のピッチで交互に接続して管
体を形成し、前記軟質部の周辺には前記断面積を拡縮変
形させる変形手段を配設すると共に、同変形手段の作動
を制御する制御手段を設けてハイドレート状物体の移送
装置を構成しているので、前記制御手段により変形手段
を制御して、軟質部の断面積を拡縮、復位させる様に交
互に変形可能とすることにより、例えば蛇に飲まれた卵
が断続的に移動する様な形態で、管体内に収納されたハ
イドレート状物体を段階的に順送りして汲み上げ、深海
底の地下に埋蔵されているものであるにもかかわらずこ
れを連続して入手可能とし、量産して資源の有効活用に
結び付けることが出来る様にしたものである。
【0050】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記請求項1に記載の発明において、前記変形手段は、前
記軟質部を個別に囲む圧力室と、各圧力室に長手方向で
交互に連通し各圧力室に高圧又は低圧の圧力流体を供給
又は排出する高圧、低圧2系統の圧力流体給排手段を含
み、前記制御手段により同圧力流体給排手段を高圧流体
系と低圧流体系に切り換え制御可能にしてハイドレート
状物体の移送装置を構成しているので、前記制御手段に
より2系統の圧力流体給排手段を高圧、低圧に切り換
え、高圧、低圧の圧力室を交互に形成し、これに応じて
軟質部の断面積を拡縮、復位と交互に切換え可能とする
ことにより、管体内に収納されたハイドレート状物体を
段階的に順送りして汲み上げ、深海底の地下に埋蔵され
ているものであるにもかかわらずこれを連続して入手可
能とし、量産して資源の有効活用に結び付けることが出
来る様にしたものである。
【0051】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記請求項1に記載の発明において、前記変形手段は、所
定温度で断面積を縮小し他の所定温度で拡張状態に復位
する形状記憶合金により前記軟質部を形成し、前記制御
手段は、前記形状記憶合金の温度を前記所定温度と他の
所定温度に制御するヒータで形成してハイドレート状物
体の移送装置を構成しているので、前記制御手段により
形状記憶合金の温度制御を行い、管体の断面積を長手方
向で縮小部位と復位拡張部位とに交互に変形し、管体内
に収納されたハイドレート状物体を段階的に順送りして
汲み上げ、形状記憶合金を利用した簡便な構成で深海底
の地下に埋蔵されたものを連続して入手可能とし、量産
して資源の有効活用に結び付けることが出来る様にした
ものである。
【0052】更にまた、請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明において、前記変形手段
は、前記軟質部に同一断面で対峙した対の電磁石を設け
て形成し、前記制御手段は前記電磁石の極性を変化させ
る切換手段で形成してハイドレート状物体の移送装置を
構成しているので、電磁石の極性を対峙した対の相互間
で同極又は異極となる様に切換え制御することにより、
互いに引き合う異極により管体の断面積を縮小し、互い
に反発する同極により前記断面積を復位させ、また、管
体の断面積を長手方向で縮小部位と復位拡張部位とに交
互に変形して管体内に収納されたハイドレート状物体を
段階的に連続して汲み上げ、電磁石を利用した簡便な構
成で深海底の地下に埋蔵されたものを連続して入手可能
とし、量産して資源の有効活用に結び付けることが出来
る様にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るハイドレート状
物体の移送装置の基本概念を示す説明図である。
【図2】本実施の形態の要部の概略構成を示し、(a)
は縦断面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は
(a)のV部の拡大図である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係るハイドレート状
物体の移送装置の要部の概略構成を示し、(a)は縦断
面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)
のC−C断面図である。
【図4】本発明の実施の第3形態に係るハイドレート状
物体の移送装置の要部の概略構成を示し、(a)は縦断
面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)
のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 管体 2 軟質部 3 硬質部 4 圧力室 5 連通孔 6 弁 7 通路 8 通路 9 支持部材 10 ばね A 高圧流体 B 低圧流体 H ハイドレート 11 管体 12 軟質部(形状記憶合金) 13 硬質部 14 回路 15 ヒータ 21 管体 22 軟質部 23 硬質部 24a 電磁石 24b 電磁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面積を縮小変形可能とした軟質部と変
    形しない硬質部を長手方向に所定のピッチで交互に接続
    して管体を形成し、前記軟質部の周辺には前記断面積を
    拡縮変形させる変形手段を配設すると共に、同変形手段
    の作動を制御する制御手段を設けてなることを特徴とす
    るハイドレート状物体の移送装置。
  2. 【請求項2】 前記変形手段は、前記軟質部を個別に囲
    む圧力室と、各圧力室に長手方向で交互に連通し各圧力
    室に高圧又は低圧の圧力流体を供給又は排出する高圧、
    低圧2系統の圧力流体給排手段を含み、前記制御手段に
    より同圧力流体給排手段を高圧流体系と低圧流体系に切
    り換え制御可能にしたことを特徴とする請求項1に記載
    のハイドレート状物体の移送装置。
  3. 【請求項3】 前記変形手段は、所定温度で断面積を縮
    小し他の所定温度で拡張状態に復位する形状記憶合金に
    より前記軟質部を形成し、前記制御手段は、前記形状記
    憶合金の温度を前記所定温度と他の所定温度に制御する
    ヒータで形成したことを特徴とする請求項1に記載のハ
    イドレート状物体の移送装置。
  4. 【請求項4】 前記変形手段は、前記軟質部に同一断面
    で対峙した対の電磁石を設けて形成し、前記制御手段は
    前記電磁石の極性を変化させる切換手段で形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のハイドレート状物体の移
    送装置。
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