JP2003265708A - 弾球遊技機の遊技球検出装置 - Google Patents

弾球遊技機の遊技球検出装置

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JP2003265708A
JP2003265708A JP2002073035A JP2002073035A JP2003265708A JP 2003265708 A JP2003265708 A JP 2003265708A JP 2002073035 A JP2002073035 A JP 2002073035A JP 2002073035 A JP2002073035 A JP 2002073035A JP 2003265708 A JP2003265708 A JP 2003265708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球通路に遊技球が待機されているか否かを検
出する球検出器の検出信号を疑似的に球有り状態にする
疑似検出機構を小型に構成する。 【解決手段】 所定の入賞条件に基づいて遊技球の払い
出しを行う払出装置の上方に遊技球を待機保持させる球
通路53bが形成されるとともに、この球通路の上方に
球検出器52が設けられ、球検出器52に隣接して疑似
検出機構520が設けられる。疑似検出機構520に
は、球検出器52に疑似的に球有り状態を検出させる疑
似検出位置と、検出通路52b内の遊技球の有無をその
まま検出させる通常検出位置とにスライド移動可能な疑
似検出部材521が設けられて弾球遊技機の遊技球検出
装置が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤とこの遊技
盤における所定の入賞条件に基づいて遊技球の払い出し
を行う払出装置と、遊技球を整列させて払出装置に供給
する球通路とを備える弾球遊技機に関し、さらに詳細に
は、この球通路に残留する遊技球を強制的に排出させる
際に利用される遊技球検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような弾球遊技機の代表例として
パチンコ機がある。パチンコ機は、多数本の遊技釘や風
車、種々の入賞装置等が所定のゲージ設定で配設された
遊技盤と、この遊技盤における所定の入賞条件に基づい
て遊技球の払い出しを行う払出装置と、タンク部材に貯
留された遊技球を前後二列に整列させて流下させ払出装
置に導く球通路とを備えて構成される。 【0003】球通路の途上には、所定の通路位置に遊技
球があるか否かを検出することで、この通路位置よりも
下流側の球通路に払い出しに必要な所定数量の遊技球が
待機されているか否かを検出する球有無検出スイッチが
設けられ、その検出信号がパチンコ機の作動を制御する
主制御基板に入力されている。主制御基板は球有無検出
スイッチの出力信号が球無し状態(例えばスイッチ回路
がオープン状態)になると、次回以降の払い出し中に払
い出すべき遊技球が不足するおそれがあるため、払出装
置の作動を規制するとともに、所定の警報作動を行うよ
うに構成されている。球有無検出スイッチは、払出装置
の直上部に設けられて上記所定数量に対応する通路長さ
に形成された球通路(「賞球待機通路」という)の上部
に配設されている。 【0004】このようなパチンコ機において、球有無検
出スイッチや払出装置の点検作業、交換作業、球通路の
清掃作業などを行う際、あるいは遊技球の清掃作業やパ
チンコ機の交換作業を行う際に、機体内部に残留する遊
技球を排出させる球抜き作業が必要になる。このため、
パチンコ機には遊技球を強制的に排出させる球抜き装置
が設けられている。球抜き装置には種々の形態のものが
あるが、その一つとして払出装置を作動させて遊技球を
排出させる球抜き装置がある。ところが、上述したよう
な球有無検出スイッチを有し、この検出スイッチの出力
信号が球無し状態になったときに払出装置の作動を規制
するように構成されたパチンコ機にあっては、球無し状
態となって以降払出装置の作動が規制されるため、球有
無検出スイッチよりも下流側の球通路内に遊技球が残留
してしまうという問題があった。 【0005】このため、近年では、球有無検出スイッチ
の通路位置に遊技球がなくなったときに、球有無検出ス
イッチの検出レバーを疑似検出部材で機構的に押圧させ
ることで疑似的に球有り状態を発生させ、球有無検出ス
イッチから球有り状態の検出信号を出力させる疑似検出
機構を備えた遊技球検出装置が提案されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
疑似検出機構は、疑似検出部材が球有無検出スイッチの
上方に回動可能に軸支されており、この疑似検出部材
を、球通路から待避させた通常位置と、球通路内に突出
させてその前端面で球有無検出スイッチの検出レバーを
押圧させ球有り状態の検出信号を出力させる疑似検出位
置との間で回動させるように構成されていた。このた
め、疑似検出機構を小型に構成しようとすれば、疑似検
出部材の回動軸の配設位置がおのずと球有無検出スイッ
チの検出レバーの直上部(または直下部)に制限されて
しまううえ、疑似検出部材を待避位置と疑似検出位置と
の間で回動させるために大きな回動角度が必要になるな
ど、機構配置の自由度の問題や操作性の問題などが未解
決の課題として残されていた。また、上記のような疑似
検出部材が球有無検出スイッチの直上部または直下部に
位置することは、その疑似検出部材の回動半径分のみな
らず疑似検出部材を支持する支持部材の寸法をも加えた
長さの球通路が球有無検出スイッチの上部または下部に
形成されることを意味し、球抜き処理に時間がかかる一
要因にもなっていた。 【0007】本発明は、上記のような課題に鑑みて成さ
れたものであり、疑似検出部材の配設自由度が高く、か
つ疑似検出機構および球通路を小型に構成可能な遊技球
検出装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、遊技盤とこの遊技盤における所定の入賞条件に
基づいて遊技球の払い出しを行う払出装置と、遊技球を
整列させて流下させ払出装置に供給する球通路とを備え
てなる弾球遊技機において、球通路に配設されて当該通
路位置に遊技球が有るか否かを検出する球検出器と、球
検出器に近接して配設され通路位置に遊技球がないとき
でも当該通路位置に遊技球があるように球検出器に疑似
的に検出させる疑似検出機構とを備え、この疑似検出機
構が球検出器に疑似的に球有り状態を検出させる疑似検
出位置と、通路位置における遊技球の有無状態をそのま
ま検出させる通常検出位置とにスライド移動可能な疑似
検出部材を備えて弾球遊技機の遊技球検出装置が構成さ
れる。 【0009】このような構成の疑似検出機構では、疑似
検出部材が球検出器に疑似的に球有り状態を検出させる
疑似検出位置と、通路位置における遊技球の有無状態を
そのまま検出させる通常検出位置とにスライド移動可能
に配設されているため、疑似検出部材の配設位置が球検
出器の直上部や直下部に制限されることがない。例え
ば、上述した検出レバーを有するような球有無検出スイ
ッチを用いた場合には、疑似検出部材を検出レバーに対
して斜め方向を含む前後、左右もしくは上下方向にスラ
イド移動可能に配設し、あるいはこれらの方向移動と回
動とを組み合わせて配設することにより、疑似検出部材
を球有無検出スイッチの周囲いずれの位置にも自由に配
設することができる。また、例えば疑似検出部材のスラ
イド軸を球有無検出スイッチの側方に設定することも可
能であり、疑似検出機構を小型に構成して球通路を短縮
させた遊技球検出装置を得ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。実施例では本発
明に係る球検出装置を備える弾球遊技機の代表例として
パチンコ機を採り上げ、パチンコ機の払出賞球検出装置
に本発明を適用した場合を主として説明する。まず、本
発明が適用されるパチンコ機PMの全体構成について図
1および図2を参照して要約説明する。なお、図1はパ
チンコ機PMを正面側から見た正面図、図2はパチンコ
機PMを裏面側から見た背面図である。 【0011】パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構
成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面
に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載
枠をなす前枠2が互いの左側縁に配設された上下のヒン
ジ部材3a,3bにより横開き開閉および着脱可能に取
り付けられ、常には右側縁に設けられた施錠装置4を利
用して外枠1に閉鎖施錠された状態で保持される。 【0012】前枠2の正面側には、前枠2の前側面域に
合わせた方形状のガラス扉5、および遊技球を貯留して
整列させる上球皿6が、ともに左側縁に内蔵されたヒン
ジ機構により横開き開閉および着脱が可能に組付けられ
ており、常には施錠装置4および図示しないロック機構
を利用して前枠2の前面を覆う閉止状態で保持される。
前枠2の下部には遊技球を貯留する下球皿7設けられ、
この下球皿7と並んで遊技球の発射操作を行う操作ハン
ドル8が取り付けられている。 【0013】前枠2の裏面上部には、図示省略する方形
枠状の収容枠が前枠2と一体に成形されており、この収
容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤20が着脱
交換可能にセット保持され、その前面域をガラス扉5に
臨ませている。遊技盤20は、表面にセルが貼り付けら
れた化粧板21の前面側に、帯状の外レール22aおよ
び内レール22bが円弧状に固設され、これらのレール
に囲まれた内側に遊技領域PAが区画される。遊技領域
PAには、多数本の遊技釘とともに複数の風車23、一
般入賞具24や始動入賞具25並びに大入賞口を備えた
アタッカー26等の入賞装置、および遊技の進行状態に
応じて所定の図柄を表示させる図柄表示装置28などが
取り付けられ、遊技領域PAの下端には入賞装置に入賞
せずに落下した遊技球を遊技盤20の裏面側に排出させ
るアウト口27が設けられている。 【0014】前枠2の裏面下部には打球発射装置9が取
り付けられており、打球発射装置9と遊技盤20との間
には、打球発射装置9によって打ち出された遊技球を外
レール22aに向けて案内する発射レールや、効果音を
発生させるスピーカ等が取り付けられている。発射レー
ルやスピーカ等は上球皿6の裏側に位置する前枠2の表
面側中間領域に取り付けられており、常には閉鎖状態に
保持される上球皿6によりその表面側が覆われている。 【0015】前枠2の裏側に位置して裏セット盤BSP
が上下のヒンジ18,18で横開き開閉及び着脱が可能
に装備され、常には閉鎖レバー19,19…を用いて遊
技盤20の裏面を覆うように閉鎖保持される。裏セット
盤BSPは、中央部に表裏貫通する窓口31を有して外
枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの方形形状に一体成
形された基枠体30をベースとして構成される。 【0016】裏セット盤BSPには、窓口31の上部に
装備されて遊技球の貯留・供給を行う球貯留供給機構4
0や、背面視における窓口31の右側に装備されて球貯
留供給機構40から供給された遊技球の払い出し処理を
行う賞球払出機構50などの賞球装置が設けられるとと
もに、賞球払出機構50の下方に位置して同機構50か
ら払い出された遊技球を上下の球皿6,7に導く賞球払
出経路60、窓口31の下方に位置して遊技盤20から
排出された遊技球や後述する球抜き路77に排出された
遊技球を集合させて遊技施設側の回収バケットに排出さ
せる遊技済み球排出経路などが形成されている。 【0017】また、裏セット盤BSPの裏面各部には、
パチンコ機の作動を統括的に制御する主制御基板91
や、主制御基板からの指令信号に基づいて賞球の払出制
御を行う賞球制御基板92、効果照明や効果音の作動制
御を行うランプ・音声制御基板93、図柄表示装置28
の作動制御を行う画像制御基板94などの各種の回路基
板が着脱交換可能に取り付けられ、各機器が図示しない
ワイヤーハーネスで接続されてパチンコ機PMが構成さ
れる。 【0018】パチンコ機PMは、前枠2やガラス扉5、
上球皿6、裏セット盤BSP等がそれぞれ閉鎖された状
態で遊技に供される。遊技は上球皿6に遊技球を貯留さ
せて操作ハンドル8を回動操作することにより開始さ
れ、上球皿6に貯留された遊技球が打球発射装置9によ
り操作ハンドル8の回動操作角度に応じた強度で1球ず
つ遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展
開される。 【0019】次に、以上のように概要構成されるパチン
コ機にあって、球貯留供給機構40に貯留された遊技球
が賞球払出機構50から払い出されるまでの各部の構成
および遊技球の流れについて、図3〜図6を併せて参照
しつつ説明する。ここで、図3は賞球払出機構50およ
びその周辺構造を示す背面図、図4は図3に示す背面図
から蓋部材等を取り外して賞球払出機構50およびその
周辺部の球通路の構成示す背面図、図5は賞球カセット
54の内部構成を示す側断面図、図6は図4中のVI−VI
矢視に沿った平断面図である。なお、以降では裏セット
盤BSPを背面側から見た構成を主として説明するた
め、説明の便宜上、図2に示す背面図における左右方向
を左方または右方と称し、紙面直交方向の向こう側(パ
チンコ機前面側)を前方、手前側(同裏面側)を後方と
称して説明する。 【0020】球貯留供給機構40は、基枠体30の上部
に取り付けられ遊技球を貯留するタンク部材41と、こ
のタンク部材41の下部に位置して基枠体30に取り付
けられタンク部材41から供給される遊技球(「予備賞
球」という)を払出賞球機構50に導く整列樋部材42
とを主体として構成される。タンク部材41は上面が開
放された箱状体をなし、緩く左傾および前傾された底面
の左前方部に形成された出口開口で下方に位置する整列
樋部材42の予備賞球通路と繋がっている。 【0021】整列樋部材42は、その取付姿勢において
前後の壁面および通路面に囲まれた樋状体をなし、この
樋内にタンク部材41と賞球払出機構50との間を結ん
で通路面が緩く傾斜する予備賞球通路が形成される。整
列樋部材42の前後中央には通路面から上方に突出し下
流側に向けて徐々に背が高くなるリブが立設され、予備
賞球通路の下流領域がこのリブによって前後二列に仕切
られている。また整列樋部材42の左右中間部上方には
基枠体30に揺動自在に縣吊されて予備賞球通路上に下
垂する球ならし振り子43が取り付けられ、整列樋部材
42の下流部には予備賞球通路の上方を覆い通路面との
間隔が下流側に向けて徐々に狭くなるように樋出口カバ
ー44が設けられている。整列樋部材42の下流端部は
滑らかに折り曲げられて下方に開口する偏向出口45が
形成され、下方に位置する賞球払出機構50と繋がって
いる。このように構成される予備賞球通路では、タンク
部材41から供給された予備賞球が予備賞球通路を流下
する過程で徐々に平坦化および整列化され、偏向出口4
5から前後二列に整列された状態で賞球払出機構50に
供給される。 【0022】賞球払出機構50は、基枠体30と蓋部材
57との間に取り付けられて、偏向出口45から供給さ
れる予備賞球を前後二列の整列状態で下方の賞球カセッ
トに導くとともに、所定数量の予備賞球を待機保持させ
る待機通路部材53と、この待機通路部材53の下部に
位置して基枠体30に着脱可能に取り付けられ、待機通
路部材53を通して供給される予備賞球を所定の払出条
件に基づいて賞球払出経路60に払い出す賞球カセット
54とを主体として構成される。 【0023】また、待機通路部材53の直上部には、こ
の通路位置に予備賞球があるか否かを検出することで、
以下に説明する賞球待機通路53a,53bに所定数量
の予備賞球が待機されているか否かを検知する球有無検
出スイッチ52が前後方向に着脱可能に取り付けられ、
また、賞球カセット54と賞球払出経路60との間に
は、賞球カセット54から払い出された遊技球を検出す
る賞球検出センサ55,55が基枠体30に対して横開
き開閉可能なセンサホルダ56に係脱可能に取り付けら
れている。 【0024】待機通路部材53は、前後の球通路を仕切
る仕切壁53wと、この仕切壁53wの前後に立設され
屈曲した球通路を形成する通路壁とを有して構成され
る。待機通路部材53は球通路の清掃作業容易化等のた
め基枠体30と別体に構成されており、基枠体30に突
出成形された2カ所の円筒状のボス36a,36aに挿
抜自在に支持される。そして、このように支持された背
面側から蓋部材57をネジ固定することにより、基枠体
30と蓋部材57との間に挟持されるように取り付けら
れ、仕切壁53wの前後に通路壁で囲まれた各一列の賞
球待機通路53a,53bを形成する。 【0025】賞球待機通路53a,53bの通路長は、
払出作動時に賞球カセット54から払い出される最大球
数(例えば25球)に基づいて設定され、賞球払出機構
50を小型に構成しかつ円滑な球抜き処理を実現するた
め、図示するように屈曲した通路形状に形成されてい
る。このように構成される賞球待機通路53a,53b
では、予備賞球通路から供給された予備賞球が前後二列
の整列状態で各通路内に上下方向に密に繋がり、その下
端部から賞球カセット54に供給される。なお、待機通
路部材53の通路壁のうち、球有無スイッチ52の直下
に位置する右側方の通路壁は切り欠かれており、常に
は、後述する球抜き機構530の通路壁部531aがこ
の切り欠き領域の通路壁を形成する。 【0026】賞球カセット54は、図5に示すように、
前後二分割のカセットケース541,542に納められ
てやや丸みを帯びた矩形箱状のモジュールをなし、待機
通路部材53の直下に位置する基枠体30の賞球カセッ
ト取付部37に着脱可能に取り付けられる。賞球カセッ
ト54の上面中央部には賞球待機通路から供給される予
備賞球を受容する受容口が設けられ、賞球カセット54
の下面左右には遊技球を払い出す払出口54c,54d
が設けられている。カセットケースの内部には、賞球待
機通路53a,53bに対応して仕切壁54wを挟んで
前後各一列の受容通路54a,54bが形成されるとと
もに、これら前後の受容通路の各列に対応する前後二段
構成のインペラ544(544a,544b)、インペ
ラ544を回転させるステッピングモータ543、およ
びインペラ544の回転に伴って左または右に移動され
る遊技球を前後中央に寄せて左右の払出口54c,54
dに案内する側面視テーパ状の案内通路などが設けられ
ている。 【0027】前後のインペラ544a,544bには、
それぞれ予備賞球を受容するU字状の受容溝がそれぞれ
120度間隔で三カ所形成され、かつ前後の受容溝の位
置が相互に60度間隔となるようにオフセットして設け
られている。このため、前後の受容通路54a,54b
に供給された予備賞球は、賞球カセット54の払出作
動、すなわちインペラ544の回転に伴って交互に1個
ずつ前後のインペラの受容溝に受け入れられ、この受容
溝の回転移動に従って左または右側の案内通路に移動さ
れ、この案内通路を通って左右いずれかの払出口54
c,54dから払い出される。 【0028】払出作動は、所定条件のもと賞球制御基板
92から出力される払出指令信号に基づいて行われる。
賞球カセット54は、払出指令信号に基づいてステッピ
ングモータ543を作動させ、払出指令信号に応じた回
転方向(時計回りまたは反時計回り)に、払出指令信号
に対応した回転角度(例えば、払い出される賞球数で
5,10,25球等に相当する回転角度)でインペラ5
44を回転させて、左払出口54cまたは右払出口54
dから遊技球を払い出す。 【0029】例えば、入賞装置24,25,26等に遊
技球が入賞した時に、賞球制御基板92から出力される
払出指令信号に基づいてインペラ544を反時計回りに
回転させ、指令信号に対応した数量(例えば、5,1
0,13球等)の遊技球を賞球として左側の払出口54
cから賞球払出経路60に払い出す。また、いわゆるC
R機において球貸し操作が行われたときには、賞球制御
基板92から出力される払出指令信号に基づいてインペ
ラ544を時計回りに回転作動させ、指令信号に対応し
た数量(例えば、25球等)の遊技球を貸し球として右
側の払出口54dから賞球払出経路60に払い出す。 【0030】賞球カセット54と賞球払出経路60との
間に係脱可能に取り付けられる賞球検出センサ55,5
5は、それぞれ遊技球が通過可能な多角形孔状の検出孔
部を有し、遊技球が検出孔部を通過したときにこれを電
磁的に検出する。左右の賞球検出センサ55,55は、
各賞球検出センサがセンサホルダ56にロック保持され
センサホルダ56が基枠体30に閉鎖保持されたとき
に、各検出孔部が左右の払出口54c,54dの直下に
位置整合して配設されるようになっており、賞球カセッ
ト54から払い出された遊技球(賞球または貸し球、以
下これらを代表して賞球という)は左右いずれかの検出
孔部を通って賞球払出経路60に落下する。賞球検出セ
ンサ55,55の検出信号は賞球制御基板92に入力さ
れており、賞球制御基板92はこれらの賞球検出センサ
から入力される検出信号に基づいて払い出された賞球の
実数をカウントし、払出指令信号どおりの数量の賞球が
払い出されるように賞球カセット54の作動をフィード
バック制御する。 【0031】こうして所定数量の遊技球が払い出された
後、インペラ544が回転停止する角度位置は、前後い
ずれかのインペラ(544aまたは544b)の受容溝
が上方の受容通路と対峙して予備賞球を受容保持した角
度位置になるように制御されており、例えば図5に示す
ように、後列側の受容通路54bに位置する予備賞球が
後列側インペラ544bの受容溝に受容保持され、前列
側の受容通路54aに位置する予備賞球が前列側インペ
ラ544aの外周端面に支持された角度位置で停止され
る。 【0032】このため、インペラ544よりも上流側で
予備賞球が密に整列待機する球通路(具体的には、受容
通路のインペラ直上部から予備賞球通路の偏向出口45
近傍部までの球通路)では、予備賞球の位置が前後列で
遊技球の半球分(半ピッチ分)程度ずれた整列状態にな
っている。 【0033】そして、この前後列の位置関係は、インペ
ラ544の停止角度位置で定まり、このインペラの停止
角度位置は賞球カセット54から払い出される遊技球の
球数に応じて変化する。すなわち、賞球カセット54か
ら払い出される遊技球の球数が奇数のときには、払出作
動の前後において予備賞球を受容保持するインペラの前
後列が異なり(例えば後列側インペラ544b→前列側
インペラ544a)払出作動ごとに前後列の遊技球の相
対位置関係が反転する。一方、払い出される賞球数が偶
数のときには、払出作動の前後で予備賞球を受容保持す
るインペラが同列であり(例えば後列側インペラ544
b→後列側インペラ544b)払出作動によって前後列
の遊技球の相対位置関係は同一である。 【0034】このように前後列の予備賞球が半ピッチ程
度ずれて整列待機し、かつ賞球カセット54から払い出
される賞球数に応じて相対的な整列位置関係が変化する
球通路にあって、偏向出口45と球有無検出スイッチ5
2との間に予備賞球通路から流下する予備賞球の流れを
止める球止め機構510が設けられ、球止め機構510
と球有無検出スイッチ52との間に球有無検出スイッチ
52の通路位置に予備賞球がないときでも球有無検出ス
イッチ52に疑似的な球有り状態の検出信号を出力させ
る疑似検出機構520が設けられ、また球有無検出スイ
ッチ52の直下に賞球待機通路53a,53bの通路壁
を一部開放させて予備賞球を球抜き路77に排出させる
球抜き機構530が設けられている。 【0035】以下、図7から図14の各図を参照して、
上記各機構510,520,530について説明する。
なお、図7は球止め機構510および疑似検出機構52
0の構成を示す分解斜視図、図8はこれら両機構51
0,520の組み付け状態および周辺機構との関係を示
す背面図(部分断面図)、図9は図8中の矢印IX−IXに
沿った平断面図、図10は図8中の矢印X−Xに沿った平
断面図、図11は図8中の矢印XI−XI方向に見た球止め
機構510および疑似検出機構520の側面図、図12
は球止め機構の作用を説明するための説明図、図13は
球止め機構510による球止め状態および疑似検出機構
520による疑似検出状態を示す背面図(部分断面
図)、図14は図13と同様に両機構の作用状態を示す
平断面図である。 【0036】球止め機構510は、偏向出口45の下方
に位置して設けられ、タンク部材41に貯留する予備賞
球を全量抜く必要がない保守作業等を行う際に利用され
る。具体的には、賞球払出機構50の各構成部品、例え
ば、球有無検出スイッチ52や賞球カセット54などの
保守、点検作業、あるいは交換作業を行う際には賞球払
出機構内に停留する予備賞球のみを排出させればよく、
本機構510により予備賞球通路から流下する予備賞球
の流れを規制して、この機構よりも下流側に位置する予
備賞球のみを後述する球抜き機構530で排出させるこ
とで球抜き処理に要する時間を短縮して上記各作業を迅
速に行えるように構成されている。 【0037】球止め機構510は、偏向出口45と球有
無検出スイッチ52との間に位置して基枠体30に取り
付けられるスライドベース511、このスライドベース
511にそれぞれ左右方向にスライド移動可能に支持さ
れる第1球止め部材512および第2球止め部材51
3、スライドベース511の固定保持と疑似検出機構5
20における疑似検出部材521の支軸保持とを兼ねる
保持プレート522などから構成される。 【0038】スライドベース511は、その構成を大別
すると、左右の側壁とこれらの中間部を結ぶ仕切壁とか
らなり平面視において略H型をなすベース部と、このベ
ース部から左右外方に張り出して第1球止め部材512
および第2球止め部材513をスライド移動可能に支持
するレール部511c,511cとからなる。左右側壁
の前端側には基枠体30の球止め機構取付部35に形成
された係合溝35f,35fと係脱自在に係合するフー
ト部511f,511fが形成され、また左右側壁の後
端側には保持プレートの嵌合孔と嵌脱可能に係合して保
持プレート522を位置決めする嵌合ピン511p,5
11pが形成されている。 【0039】スライドベース511は、左右のフート部
511f,511fを球止め機構取付部35の係合溝3
5f,35fに係合させて位置決めし、後方から保持プ
レート522の嵌合孔を嵌合ピン511p,511pに
嵌合させてこのプレートを位置決めして、保持プレート
522の後面側からねじ528,528を挿通させて基
枠体側の取付ボス35a,35aにねじ止めすることで
取り付けられ、上方の予備賞球通路42a,42b(図
13を参照)と下方の検出通路52a,52bとの間を
結び、仕切壁511wを挟んで前後各一列の球止め通路
511a,511bを形成する。 【0040】なお、スライドベース511を基枠体30
に取り付けたときの仕切壁511wの前後方向位置は、
記述した整列樋部材42におけるリブの形成位置、待機
通路部材53における仕切壁53wの形成位置、賞球カ
セット54における仕切壁54wの形成位置などと同一
となるように設定されており、これらの仕切壁を挟んで
形成される前後列の球通路が同一面上に揃うように設定
されている。また、仕切壁511wおよび保持プレート
522には、球止め通路に沿った長孔状の通路可視部5
11g,522gが形成され、保持プレート522の後
方から前後の球止め通路511a,511bを視認可能
になっている。 【0041】一方、左右のレール部511c,511c
は、平面視における仕切壁511wを前後の中心として
左右側壁からそれぞれ左右外方に張り出され、その上部
に平坦なスライド支持面が形成されるとともに、各スラ
イド支持面の略中央部にねじ受容孔511h,511h
が形成されている。左右のレール部は、球止め通路51
1a,511bを挟んで相対峙する基端部が互い違いに
切り欠かれており、右側のレール部の基端部が前方の球
止め通路511aの側壁と繋がり、左側のレール部の基
端部が後方の球止め通路511bの側壁と繋がってい
る。 【0042】第1球止め部材512および第2球止め部
材513は、レール部511cの前後方向幅に合わせて
前後面が下方に折り曲げ成形されたスライド部512
c,513cをベースとして構成され、このスライド部
512c,513cから左右方向に突出する各前後二枚
の球止め片512a,512b,513a,513b、
スライド部512c,513cから上方に突出する操作
片512m,513m、スライド部の上面中央に表裏を
貫通して左右方向に長い長孔部512h,513hなど
が形成されている。 【0043】前後二枚の球止め片は、それぞれ前方の球
止め通路511aに突出する前列球止め片512a,5
13aと、後方の球止め通路511bに突出する後列球
止め片512b,513bとからなる。各球止め片の形
成位置は、まず第1球止め部材512についてみると、
後列球止め片512bがスライド部512cと同一面上
に形成され、前列球止め片512aは後列球止め片51
2bよりも遊技球の半球分(半ピッチ分)下方にオフセ
ットして形成されている。また、第2球止め部材513
については、前列球止め片513aがスライド部513
cと同一面上に形成され、後列球止め片513bは前列
球止め片513aよりも遊技球の半球分(半ピッチ分)
下方にオフセットされて形成されている。 【0044】この結果、同一高さ位置に支持されるスラ
イド部512c,513cを基準として、第1球止め部
材の後列球止め片512bと第2球止め部材の前列球止
め片513aとが同一高さに位置し、これに対して第1
球止め部材の前列球止め片512aと第2球止め部材の
列球止め片513bとがともに半ピッチ分下方に位置し
て配設されることになり、これら二つの球止め部材51
2,513の各二枚の球止め片が、球止め通路を挟んで
互い違いの突出位置関係になっている。 【0045】第1球止め部材512と第2球止め部材5
13とは、各スライド部512c,513cをそれぞれ
レール部511c,511cに係合させてスライド支持
面に支持させ、座付きねじ518,518を長孔部51
2h,513hを通してねじ受容孔511h,511h
に緩く締結させることで左右の各レール部にスライド移
動可能に取り付けられる。スライドベース511には、
上記互い違いの位置関係にある球止め片512a,51
2b,513a,513bと整合する位置に、側壁を貫
通する導入孔が形成されており、第1、第2球止め部材
512,513がスライド移動されたときに、この導入
孔を通して各球止め片512a,512b,513a,
513bが球止め通路511a,511bに出没可能に
構成されている。 【0046】そして、このようにして出没される球止め
片512a,512b,513a,513bの球止め通
路511a,511bに対する高さ位置、より具体的に
は、この球止め通路内に停留する予備賞球との位置関係
は、賞球カセットのインペラ544の停止角度位置に応
じて二種類に変化する予備賞球の整列位置関係に対応し
て設定されており、第1球止め部材512または第2球
止め部材513のいずれかが球止め通路内の予備賞球の
球間位置と合致するようになっている。また保持プレー
トの通路可視部522gには、球止め片の配設高さ位置
を示す二つの指標L1,L2が設けられている。 【0047】図12(a)(b)は、インペラ544の停止
角度位置によって二種類に変化する予備賞球の整列位置
関係を、各球止め片との関係および指標L1,L2との関
係で示したものである。なお、図12における(a)図は
図13中の矢印XII(a)方向に見た側面図、(b)図は図
13中の矢印XII(b)方向に見た側面図である。 【0048】ここで、(a)図に示す整列状態は、例え
ば、前列511a側の予備賞球が前列側インペラ544
aの受容溝内に受容保持されて後列511b側の予備賞
球よりも半ピッチ進んだ整列待機状態にあり、このとき
指標L1が後列側予備賞球の球間に位置し、指標L2が後
列側予備賞球の球心に位置する。一方、(b)図に示す整
列状態は、(a)図に示したと逆に、後列511b側の予
備賞球が後列側インペラ544bの受容溝内に受容保持
されて前列511a側の予備賞球よりも半ピッチ進んだ
整列待機状態にあり、このとき指標L1が後列側予備賞
球の球心に位置し、指標L2が後列側予備賞球の球間に
位置する。 【0049】そして、(a)図に示す整列状態では、第1
球止め部材512の前列球止め片512aおよび後列球
止め片512bが、前後の球止め通路511a,511
b内に整列待機する予備賞球の球間位置と合致し、通路
内に停留する予備賞球から大きな抵抗を受けることなく
球止め片512a,512bを球止め通路511a,5
11bに突出させることが可能である。一方、(b)図に
示す整列状態では、第2球止め部材513の前列球止め
片513aおよび後列球止め片513bが、前後の球止
め通路511a,511b内に整列待機する予備賞球の
球間位置と合致し、容易に球止め片512a,512b
を前後の球止め通路511a,511bに突出させるこ
とが可能である。 【0050】従って、球止め操作を行う作業者は、通路
可視部522gにおいて上記二つの指標L1,L2に対す
る後列側の予備賞球の整列状態を目視確認することで、
第1球止め部材512または第2球止め部材513のい
ずれがその整列状態に合致しているかを即座に判断する
ことができる。そして、この判断に基づいて、例えば操
作片512mを右方に押圧操作して第1球止め部材51
2を右方にスライド移動させることで、前後の球止め片
512a,512bを球止め通路511a,511bに
容易に突出させることができる。 【0051】こうして球止め片512a,512bが前
後の球止め通路511a,511b内に突出されると、
球止め片を挟んで上下方向への予備賞球の移動が規制さ
れ、これにより、予備賞球通路42a,42bから賞球
待機通路53a,53bへの予備賞球の流れが球有無検
出スイッチ52からわずか数球程度上流側の球止め位置
で止められる。 【0052】球止め状態を解除する場合には、操作片5
12mを左方に押圧操作して第1球止め部材512を左
方にスライド移動させ、球止め通路511a,511b
に突出していた球止め片512a,512bを球止め通
路から導入孔内に待避させればよい。これにより予備賞
球通路42a,42bに位置する予備賞球は自由に賞球
待機通路53a,53bに流下することができるように
なる。 【0053】なお、第1球止め部材512と第2球止め
部材513とは、具体的には同一形状に構成されてお
り、両者の配設位置が軸対称の位置関係にあるため、前
後の係合片の突出位置が互い違いに配設されるようにな
っている。このため、前後列の整列位置関係が異なる予
備賞球を確実に球止めする球止め機構でありながら、構
成部材の種類を減少させて生産性を高めた機構構成とし
ている。また、本実施例では前後列の予備賞球の相対位
置が半ピッチ分ずれた位置関係の場合について例示した
が、ずれ量が半ピッチでない場合についても同様に適用
できる。例えば、インペラ544の外周端面に支持され
た列の予備賞球の高さ位置をL1とし、インペラの受容
溝に受容支持された列の高さ位置をL2として、これら
1とL2とのずれに相当する量を前後列の球止め片のオ
フセット量として球止め部材を形成すれば、上述した実
施例と同様に適用することができる。 【0054】さて、このような球止め機構510の下流
側には、球有無検出スイッチ52の直下に位置して球抜
き機構530が設けられる。球抜き機構530は、この
機構よりも上流側に位置する予備賞球をパチンコ機PM
の機外に排出させるための機構であり、具体的には、球
有無検出スイッチ52の保守点検作業等を行うときに上
記球止め機構510を併用して球有無検出スイッチ52
の近傍領域に停留する予備賞球のみを球抜き処理する場
合のほか、待機通路部材53や賞球カセット54等の保
守点検作業等行うとき、あるいはタンク部材41に貯留
された遊技球を全量排出させるときの予備的な球抜き処
理を行う場合にも利用される。ここでは、球止め機構5
10によって球止め処理を行い球有無検出スイッチ52
の近傍領域に停留する予備賞球を球抜き処理する場合に
ついて説明する。 【0055】球抜き機構530は、待機通路部材53と
隣接して基枠体30の裏面側に揺動可能に枢支される流
路切り替え部材531と、基枠体30の表面側に揺動可
能に取り付けられて流路切り替え部材531の作動操作
を行うレバー部材532とを有して構成される。基枠体
30の球抜き機構取付部36には、基枠体30から後方
に突出して流路切り替え部材531を揺動可能に枢支す
る円筒状の枢支軸36bが突出成形されるとともに、基
枠体30の表裏を貫通する係合突起挿通孔36c、この
球抜き機構により賞球待機通路53a,53bから排出
される予備賞球をパチンコ機の機外に排出させる球抜き
通路77などが形成されている。 【0056】流路切り替え部材531には、待機通路部
材53で一部切り欠かれた通路壁に相当する壁面形状に
形成された通路壁部531a、枢支軸36bに挿抜自在
に枢支される支軸孔部531b、通路壁部531aを下
方に揺動させて賞球待機通路53a,53bを閉止させ
た閉止角度位置でレバー部材の係合突起部532cと係
合する閉止保持係合孔531c、通路壁部531aを上
方に揺動させて通路壁部531aを開放させた開放角度
位置でレバー部材の係合突起部532cと係合する開放
保持係合辺531dなどを有し、支軸孔部531bを枢
支軸36bに挿通させて支持させた状態で蓋部材57を
ねじ固定することにより、基枠体30に揺動可能に取り
付けられる。 【0057】レバー部材532は、上端側に形成された
操作部532bと下端側に形成された係合突起部532
cとを有し、これらの中間部を軸支する固定部材(図示
せず)を介して基枠体30に揺動可能に取り付けられ
る。レバー部材と固定部材との間にはレバー部材を付勢
する付勢手段が設けられており、常には下端側の係合突
起部532cが係合突起挿通孔36cを通して基枠体の
前方に突出し、流路切り替え部材531の閉止保持係合
孔531cまたは開放保持係合辺531dと係合するよ
うに付勢配設される。また上端側の操作部532bを後
方に押圧変位させたときには、係合突起532cが係合
突起挿通孔36cから後方に待避し、上記係合孔531
cや係合辺531dとの係合を解除可能に構成されてい
る。 【0058】パチンコ機が遊技に供される状態では、各
図に実線で示すように、流路切り替え部材の閉止保持係
合孔531cがレバー部材の係合突起部532cと係合
し、通路壁部531aが閉鎖されて賞球待機通路53
a,53bの側壁を形成した閉止角度位置に保持され
る。このため、この通路を通る予備賞球は閉鎖された通
路壁に沿って賞球待機通路53a,53bを流下し、賞
球カセット54の受容口に導かれる。 【0059】一方、操作部532bが前方から押圧操作
(または裏セット盤BSPの裏面側から引込み操作)さ
れると、係合突起部532cが後方に揺動待避して閉止
保持係合孔531cとの係合が解除され、流路切り替え
部材531の揺動規制が解除される。賞球待機通路53
a,53bの上部に予備賞球が停留する状態では、これ
らの予備賞球から通路壁部531aに押圧力が作用して
おり、揺動規制が解除されると、この押圧力によって流
路切り替え部材531が枢支軸36bまわりに揺動さ
れ、図4中に二点鎖線で示すように賞球待機通路53
a,53bの上部が開放された開放角度位置に変位す
る。 【0060】流路切り替え部材531が開放角度位置に
変位した状態では、閉止保持係合孔531cが係合突起
挿通孔36cの左方に待避し、かわりに開放保持係合辺
531dが係合突起挿通孔36cの前方左側に位置する
ように構成されている。このため、流路切り替え部材5
31が開放角度位置に変位した状態で操作部532bの
押圧力を解除すると、係合突起部532cが係合突起挿
通孔36cを通って開放保持係合辺531dの右側方に
突出し、開放保持係合辺531dと係合して流路切り替
え部材531を開放角度位置に係止保持する。このた
め、操作部532bを常時押圧していなくとも、流路切
り替え部材531を開放角度位置に切り替えた状態で保
持させることができる。 【0061】こうして流路切り替え部材531が開放角
度位置に変位し、通路壁部531aが開放されると、こ
の開放位置と球止め片512a,512b(513a,
513b)との間に停留された予備賞球が押し出される
ようにして球抜き通路77に溢れ出る。球抜き通路77
は、待機通路部材53の右側方に形成された予備通路7
7a、この予備通路77aの下部に基枠体30の表裏を
貫通して形成された連絡開口77b、この連絡開口77
bと繋がって基枠体30の前面側に形成され下方に向か
う下降通路77c等からなり、下降通路77cの下端開
口と繋がって下降通路77cから落下する遊技球を受け
止めて流下させるとともに、遊技盤20の裏面に排出さ
れるアウト球およびセーフ球を集合させて流下させる遊
技済み球集合通路77dを介して図示省略する遊技済み
球排出経路に繋がっている。 【0062】このため、流路切り替え部材531が開放
角度位置に係止保持されて賞球待機通路53a,53b
から球抜き通路77に溢れ出た予備賞球は、予備通路7
7aから連絡開口77bおよび下降通路77cを通って
遊技済み球集合通路77dに落下し、この集合通路77
dおよび遊技済み球排出経路を流下してパチンコ機PM
の機外(遊技施設側の回収バケット)に排出される。 【0063】従って、前述した球止め機構510を用い
て球有無検出スイッチ52の直上部で球止め処理を行
い、球抜き機構530を利用して球有無検出スイッチ5
2の直下部から予備賞球を排出させることで、球有無検
出スイッチ52の近傍領域に停留する予備賞球のみを球
抜き処理することができ、これにより球抜き処理に要す
る時間を短縮して短時間で球有無検出スイッチ52の保
守作業や交換作業等を行えるパチンコ機を構成すること
ができる。また、保持プレート522およびスライドベ
ース511に形成された通路可視部522g,511g
から球止め通路511a,511bを一瞥するだけで前
後の球止め通路から予備賞球が球抜き処理されたか否
か、および球止め状態にあるか否かを一目瞭然に判断す
ることができる。 【0064】なお、球抜き処理が完了して賞球待機通路
53a,53bの上部に予備賞球がなくなったときに
は、操作部532bを前方からワンプッシュして係合突
起部532cを係合突起挿通孔36cの後方に待避さ
せ、係合突起部532cによる揺動規制を解除させる。
すると、すでに予備賞球からの押圧力が解除された流路
切り替え部材531は、その自重によって枢支軸36b
まわりに揺動し通路壁部531aを閉鎖させた閉鎖角度
位置に変位する。そして、操作部532bへの押圧力が
解除されて係合突起部532cが係合突起挿通孔36c
から突出したときに、再び閉止保持係合孔531cと係
合突起532cとが係合し、流路切り替え部材531が
閉鎖角度位置に係止保持される。 【0065】次に、疑似検出機構520について説明す
る。この機構は賞球待機通路53a,53bに残留する
予備賞球を排出させるための機構であり、具体的には、
待機通路部材53や賞球カセット54等の保守点検作業
を行うときに上記球止め機構510および球抜き機構5
30とともに併用されるほか、遊技球の清掃作業のよう
にパチンコ機内の全遊技球を排出させるとき、パチンコ
機の製造過程における動作チェック後にパチンコ機内の
全遊技球を排出させるときなどに利用される。 【0066】既述したように、球有無検出スイッチ52
は、この検出スイッチ52が配設された通路位置に遊技
球があるか否かを検出することで、賞球待機通路53
a,53bに払出作動に必要な所定数量の予備賞球が待
機されているか否かを検知するスイッチである。球有無
検出スイッチ52の検出信号は主制御基板91に入力さ
れており、主制御基板91は球有無検出スイッチ52で
球無し状態が検出されると、次回以降の払い出し中に払
い出すべき予備賞球が不足して払出作動が中断されるお
それがあるため、賞球制御基板92を介して賞球カセッ
ト54の作動を規制するように構成されている。このた
め、上述した球抜き機構530によって球有無検出スイ
ッチ52よりも下流側まで予備賞球が排出され、または
賞球カセット54を作動させて球有無検出スイッチ52
の検出通路から予備賞球が排出されると、以降賞球カセ
ット54の作動が規制され賞球待機通路53a,53b
に予備賞球が残留することになる。 【0067】疑似検出機構520は、このような状態で
通路内に残留する予備賞球を全量排出させるときに用い
られる機構であり、球有無検出スイッチ52に疑似的に
球有り状態を検出させる疑似検出位置と、遊技球の有無
状態をそのまま検出させる通常検出位置とにスライド移
動可能な疑似検出部材521を有し、疑似検出部材を疑
似検出位置に移動させることで球有無検出スイッチ52
から球有り状態の検出信号を出力させて、賞球カセット
54の作動規制を解除させる機構である。これにより球
抜き処理を行う作業者は例えば入賞装置(24,25,
26等)に遊技球を投入することで賞球カセット54を
作動させることができ、賞球待機通路に残留する予備賞
球を全量排出させることができる。 【0068】球有無検出スイッチ52は、略矩形箱状の
スイッチ本体に前後二列の筒状の検出通路52a,52
bが形成され、各検出通路にはスイッチ本体の上部に揺
動自在に支持されて通路内方に付勢された検知レバー5
2La,52Lbが設けられている。前後の検出通路52
a,52bは遊技球が上下に通過可能に構成されてお
り、検出通路52a,52bに予備賞球が供給されたと
きに検知レバー52La,52Lbがスイッチ本体内部に揺
動変位して検出通路内に予備賞球を受容するとともに、
スイッチ接点を閉鎖するように作用する。前後のスイッ
チ接点は直列に接続されており、前後両方の検出通路に
予備賞球が存在するときにスイッチ回路がクローズ
(閉)となり、前後いずれかの検出通路に予備賞球が存
在しないときにスイッチ回路がオープン(開)となるよ
うに構成されている。なお、通常の遊技状態で予備賞球
が流下する際に生じ得る短時間の開閉動作に対しては、
この検出信号をフィルタリング処理して平滑化すること
により誤検出を防止している。 【0069】球有無検出スイッチ52は、基枠体30に
立設された枠状のスイッチガイド36dに前後に挿抜自
在に支持されスイッチロック爪36eに係止保持され
て、スライドベース511と待機通路部材53との間に
固定され、前後の検出通路52a,52bが上方の球止
め通路511a,511bと下方の賞球待機通路53
a,53bとの間を結んで上下に連通する球通路を形成
する。なお、図4では球有無検出スイッチ52の着脱状
態を示すため、便宜上、窓口31の内方に二点鎖線で取
り外し時の球有無検出スイッチ52を付記している。 【0070】疑似検出機構520は、球有無検出スイッ
チ52の検知レバー52La,52Lbに対応した押圧子5
21a,521bを有する疑似検出部材521と、この
疑似検出部材521を所定範囲内で左右にスライド移動
可能に支持し、所定位置で揺動可能に支持する保持プレ
ート522を基本部材として構成され、球有無検出スイ
ッチ52の右斜め上方に配設される。 【0071】疑似検出部材521は、前後方向に延びる
支軸521cと、この支軸521cから軸直交方向に突
出して左方に湾曲しアーム状に延びる前後一対のレバー
押圧子521a,521b、支軸521cの前後に形成
された円柱状の回転軸部521d,521e、後方の回
転軸部521eの後端側が上下平行に面取りされて支持
面が形成された保持軸部521fなどから構成される。
レバー押圧子521a,521bの突出方向と保持軸部
521fの支持面との角度位置関係は、図8に示すよう
に、支持面が上下に向いた姿勢でレバー押圧子が上方に
延びるように形成されている。 【0072】基枠体30の球止め機構取付部35には、
支軸前方の回転軸部521dを回転自在かつ左右にスラ
イド移動自在に支持する長穴状の軸支部35dが形成さ
れている。また、保持プレート522側の支持部は前後
二段の支持構造からなり、支軸後方の回転軸部521e
を回転自在かつ左右にスライド移動自在に支持する長穴
状の軸支部522eと、この軸支部522eの後部に形
成されて保持軸部521fの支持面を上下に挟持するよ
うに支持し、支軸521cの回転を規制しつつ左右方向
にスライド移動自在に支持する規制支持部522fとか
ら構成されている。なお、規制支持部522fの左端側
は切り欠かれ、この左端位置には軸支部522eのみが
形成されている。 【0073】また、スライドベース511には、疑似検
出部材521が取り付けられたときに前後のレバー押圧
子521a,521bと整合する位置に、側壁部を左右
に貫通するスリット状の押圧子通過孔511s,511
sが形成されており、レバー押圧子521a,521b
が押圧子通過孔511s,511sを通ってそれぞれ前
後の球止め通路511a,511bに出没移動可能にな
っている。 【0074】疑似検出部材521は、前方の回転軸部5
21dを基枠体の軸支部35dに係合させ、後方の回転
軸部521eおよび保持軸部521fをそれぞれ保持プ
レートの軸支部522eおよび規制支持部522fに係
合させたうえ、前述した嵌合ピン511p,511pを
利用して保持プレート522を位置決めし、後方からね
じ528,528を挿通させて取付ボス35a,35a
にねじ止めすることで、基枠体30と保持プレート52
2との間に挟持されるように取り付けられる。 【0075】このようにして疑似検出部材521が取り
付けられると、前方の回転軸部521dが基枠体の軸支
部35dに支持され、後方の回転軸部521eが保持プ
レートの軸支部522eに支持されて、疑似検出部材5
21がこれらの軸支部間に支持される。また、右方の支
持領域においては疑似検出部材の保持軸部521fと保
持プレートの規制支持部522fとが係合して疑似検出
部材521の支軸521cまわりの回転が規制される。
このように回転が規制される右方の支持領域では、前後
のレバー押圧子521a,521bが上方に延びた姿勢
で保持され、常には右端の支持位置に配設されてレバー
押圧子521a,521bが球止め通路511a,51
1bから待避した待避姿勢に保持される(図8〜図11
を参照)。 【0076】一方、球有無検出スイッチ52に疑似的に
球有り状態の検出信号を出力させるときには、規制支持
部522fよりも後方に突出する保持軸部521fを左
方に押圧して疑似検出部材521を左方にスライド移動
させる。このとき、疑似検出部材の保持軸部521fと
保持プレートの規制支持部522fとが係合する右方領
域では、レバー押圧子521a,521bが上方延びた
姿勢のままスライド移動され、押圧子通過孔511s,
511sを通って球止め通路511a,511b内に移
動される。 【0077】疑似検出部材521が左端の支持位置まで
移動されると、保持軸部521fと規制支持部522f
との係合が外れて支軸521cの回転規制が解除され
る。すると、レバー押圧子521a,521bの自重に
より支軸521cが反時計回りに回転してレバー押圧子
521a,521bが下方に揺動し、レバー押圧子52
1a,521bの先端部が球有無検出スイッチの検知レ
バー52La,52Lbに当接する。そこで、作業者が保持
軸部521fをさらに反時計回りに回転させると、レバ
ー押圧子521a,521bの先端部が検知レバー52
La,52Lbの通路側端面に乗り上げるようにして検知レ
バー52La,52Lbを左方に押圧し、球有無検出スイッ
チ52のスイッチ回路をクローズ状態に反転させる。 【0078】そして、図13に示すように、レバー押圧
子521a,521bの基端部下面が、球有無検出スイ
ッチ52のスイッチガイド36dの上端面に当接するま
で支軸521cを回転させると、レバー押圧子521
a,521bの先端部が検知レバー52La,52Lbの揺
動支点よりも下方まで移動した状態で検知レバーの通路
側端面と係合する(図13を参照)。この係合状態では
検知レバー52La,52Lbからレバー押圧子521a,
521bを右方に押圧する力が作用する。しかし、疑似
検出部材521は既に保持軸部521fと規制支持部5
22fとの係合が外れて保持軸部521fが回転してい
るため、この保持軸部521fが規制支持部522fと
当接して右方に移動することができず、かつ、保持軸部
521fが回転することで保持軸部521fの下側の支
持面が規制支持部522fの左側端部と当接するため、
右方への押圧力がレバー押圧子521a,521bを反
時計回りに回転させる回転力として作用する。 【0079】このため、疑似検出部材521はレバー押
圧子521a,521bの先端部が検知レバー52La,
52Lbと係合した係合姿勢(疑似検出位置)に保持さ
れ、球有無検出スイッチ52はスイッチ回路がクローズ
の状態、すなわち、検出通路52a,52bに遊技球が
あるように球有り状態の検出信号を出力する疑似球有り
状態に保持される。 【0080】そして、このようにして球有り状態の検出
信号が球有無検出スイッチ52から主制御基板91に入
力されると、球無し状態の検出信号に基づいて払出作動
が規制されていた賞球カセット54の作動規制が解除さ
れ、賞球カセット54を作動させることができるように
なる。従って、作業者は、例えば入賞装置24,25,
26に遊技球を投入することで賞球カセット54を作動
させ、賞球待機通路53a,53bに残留していた予備
賞球を全量排出させることができる。 【0081】また、このような構成によれば、賞球カセ
ット54の払出作動が入賞装置に対する遊技球の入賞状
態に基づいて行われるため、裏セット盤BSPに専用の
球抜きスイッチを設けた場合のように球抜きスイッチに
対する不正操作によって賞球が払い出されるようなおそ
れがなく、不正行為を未然に防止して公正な遊技に供す
るパチンコ機を提供することができる。さらに、実施例
に開示した構成では、疑似球有り状態のときに疑似検出
部材521のレバー押圧子521a,521bが検出通
路52a,52b内に位置してこれらの通路を塞ぐ機能
も兼ね備える。このため、予備賞球の排出中に新たに賞
球待機通路に予備賞球が流入することを完全に防止する
ことができる。 【0082】球抜き処理が終了した後には、保持軸部5
21fを時計回りに回転させ、レバー押圧子521a,
521bと検知レバー52La,52Lbとの係合を解除さ
せる。次いで、レバー押圧子521a,521bが上方
に延びて保持軸部521fの支持面が規制支持部222
fと平行になる角度位置まで保持軸部を回転させて保持
軸部521fを規制支持部222fに係合支持させ、保
持軸部521fを右方に押圧して右端の支持位置まで移
動させる。これにより、疑似検出部材521はレバー押
圧子521a,521bが押圧子通過孔を通って球止め
通路511a,511bから待避した待避姿勢に保持さ
れ、検出通路52a,52b内の遊技球の有無状態がそ
のまま検出される通常の作動状態に復帰される。 【0083】なお、疑似検出部材521を引っ張りバネ
等の付勢手段により常時右方に付勢するように構成する
こともできる。このような構成によれば、この機構を使
用しない通常の遊技状態において疑似検出部材521が
常時待避姿勢に保持されるため、疑似検出部材521が
振動等で左方にスライド移動しレバー押圧子が球止め通
路に突出するようなことがない。また、レバー押圧子5
21a,521bの先端部が検知レバー52La,52Lb
と係合した係合姿勢においては、右方への付勢力がレバ
ー押圧子521a,521bを反時計回りに回転させる
回転力に変換され、係合姿勢の保持力を増大させること
ができる。あるいは、上記付勢手段に替えて、あるいは
付勢手段とともに、軸支部や保持プレート等に係止手段
を設け疑似検出部材を待避姿勢に係止するように構成す
ることもできる。 【0084】なお、本実施例では疑似検出部材521を
左右にスライド移動および回転させることで球有無検出
スイッチ52のスイッチ回路を開閉させる例を開示した
が、本機構は疑似検出部材をスライド移動させることで
球有無検出スイッチの通路位置に遊技球があるように擬
似的に検出させるものであればよい。従って、例えば上
記のようなレバー式の検出スイッチ52を用いる場合に
は、検知レバー52La,52Lbを押圧可能な構成であれ
ばよく、例えば、疑似検出部材が検知レバーの上方また
は右方から検知レバーに向けてスライド移動し、あるい
は右上方から左下方の検知レバーに向けて斜めにスライ
ド移動して検知レバーを押圧するような形態であっても
良い。また検知レバーを有しない他の検出形態の場合、
例えば光学的や磁気的に遊技球を検出する検出スイッチ
を用いる場合には、これらの検出形態に相応した機構形
態の疑似検出部材(例えば光学的な遮蔽部材や金属部材
等)を用いて構成することができる。さらに、実施例で
は球通路が前後二列の場合について説明したが、球通路
が三列以上の場合であっても同様に適用し同様の効果を
得ることができる。 【0085】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、遊技盤
における所定の入賞条件に基づいて遊技球の払い出しを
行う払出装置と、遊技球を整列させて流下させ払出装置
に供給する球通路とを備えてなる弾球遊技機において、
球通路に配設されて当該通路位置に遊技球が有るか否か
を検出する球検出器と、通路位置に遊技球がないときで
も当該通路位置に遊技球があるように球検出器に疑似的
に検出させる疑似検出機構とを備え、この疑似検出機構
には球検出器に疑似的に球有り状態を検出させる疑似検
出位置と、通路位置における遊技球の有無状態をそのま
ま検出させる通常検出位置とにスライド移動可能な疑似
検出部材を備えて弾球遊技機の遊技球検出装置を構成す
る。 【0086】このような構成の遊技球検出装置では、疑
似検出部材が球検出器に疑似的に球有り状態を検出させ
る疑似検出位置と、通路位置における遊技球の有無状態
をそのまま検出させる通常検出位置とにスライド移動可
能に配設されているため、疑似検出部材の配設位置が球
検出器の直上部や直下部に制限されることがなく、疑似
検出部材を球検出器の周囲いずれの位置にも自由に配設
することができる。また、疑似検出部材のスライド軸を
球検出器の側方に設定することも可能であり、疑似検出
機構を小型に構成して球通路を短縮させた遊技球検出装
置を得ることができる。従って、以上のような遊技球検
出装置によれば、疑似検出部材の配設自由度が高く小型
の疑似検出機構を構成できるとともに、流下規制されな
い遊技球数を減少させて作業効率を向上させた遊技球検
出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る弾球遊技機の一例として示すパチ
ンコ機の正面図である。 【図2】上記パチンコ機の裏面側を示す背面図である。 【図3】上記パチンコ機における賞球払出機構およびそ
の周辺部の背面図である。 【図4】図3に示す背面図から蓋部材等を取り外して賞
球払出機構およびその周辺部の球通路の構成示す背面図
である。 【図5】賞球カセットの内部構成を示す側断面図であ
る。 【図6】図4中の矢印VI−VIに沿った平断面図である。 【図7】本発明に係る賞球装置における球止め機構およ
び疑似検出機構の構成を示す分解斜視図である。 【図8】上記球止め機構と疑似検出機構の組み付け状
態、およびこれらの機構と周辺の機構との関係を示す背
面図(部分断面図)である。 【図9】図8中の矢印IX−IXに沿った球止め機構および
疑似検出機構の平断面図である。 【図10】図8中の矢印X−Xに沿った疑似検出機構の平
断面図である。 【図11】図8中の矢印XI−XI方向に見た球止め機構お
よび疑似検出機構の側面図である。 【図12】球止め機構による球止め状態を説明するため
の説明図であり、図(a),(b)はそれぞれ図13中の矢
印XII(a),XII(b)方向に見た球止め状態の説明図であ
る。 【図13】球止め機構における第1球止め部材を球止め
位置に移動させ、疑似検出機構における疑似検出部材を
疑似検出位置に移動させたときの状態を示す背面図(部
分断面図)である。 【図14】図13と同様に両機構の作用状態を示す平断
面図である。 【符号の説明】 BSP 裏セット盤 L1 指標 L2 指標 PA 遊技領域 PM パチンコ機 1 外枠 2 前枠 3a,3b ヒンジ部材 4 施錠装置 5 ガラス扉 6 上球皿 7 下球皿 8 操作ハンドル 9 打球発射装置 18 ヒンジ 19 閉鎖レバー 20 遊技盤 21 化粧板 22 案内レール(22a 外レール、22b 内レー
ル) 23 風車 24 一般入賞具 25 始動入賞具 26 アタッカー 27 アウト口 28 図柄表示装置 30 基枠体 31 窓口 35 球止め機構取付部(35a 取付ボス、35d
軸支部、35f 係合溝) 36 球抜き機構取付部(36a ボス、36b 枢支
軸、36c 係合突起挿通孔、 36d スイッチガイド、36e スイッチロック爪) 37 賞球カセット取付部 40 球貯留供給機構 41 タンク部材 42 整列樋部材 43 球ならし振り子 44 樋出口カバー 45 偏向出口 50 賞球払出機構 52 球有無検出スイッチ(52a,52b 検出通
路、52La,52Lb 検知レバー) 53 待機通路部材(53a,53b 賞球待機通路、
53w 仕切壁) 54 賞球カセット(54a,54b 受容通路、54
c,54d 払出口、54w 仕切壁) 55 賞球検出センサ 56 センサホルダ 57 蓋部材 60 賞球払出経路 91 主制御基板 92 賞球制御基板 93 ランプ・音声制御基板 94 画像制御基板 510 球止め機構 511 スライドベース(511a,511b 球止め
通路、511c レール部、511f フート部511
g 通路可視部、 511h ねじ受容孔、511p
嵌合ピン、511s 押圧子通過孔、511w 仕切
壁) 512 第1球止め部材(512a,512b 球止め
片、512c スライド部、 512h 長孔部、51
2m 操作片) 513 第2球止め部材(513a,513b 球止め
片、513c スライド部、 513h 長孔部、51
3m 操作片) 518 座付きねじ 520 疑似検出機構 521 疑似検出部材(521a,521b レバー押
圧子、521c 支軸、521d 回転軸部、521e
回転軸部、521f 保持軸部) 522保持プレート(522e 軸支部、522f 規
制支持部、522g 通路可視部) 528 ねじ 530 球抜き機構 531 流路切り替え部材(531a 通路壁部、53
1b 支軸孔部、531c 閉止保持係合孔、531d
開放保持係合辺) 532 レバー部材(532b 操作部、532c 係
合突起) 541 カセットケース 542 カセットケース 543 ステッピングモータ 544 インペラ(544a 前列側インペラ、544
b 後列側インペラ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技盤と、前記遊技盤における所定の入
    賞条件に基づいて遊技球の払い出しを行う払出装置と、
    遊技球を整列させて流下させ前記払出装置に供給する球
    通路とを備えてなる弾球遊技機において、 前記球通路に配設されて当該通路位置に前記遊技球が有
    るか否かを検出する球検出器と、 前記球検出器に近接して配設され、前記通路位置に前記
    遊技球がないときでも当該通路位置に遊技球があるよう
    に前記球検出器に疑似的に検出させる疑似検出機構とを
    備え、 前記疑似検出機構は、前記球検出器に疑似的に球有り状
    態を検出させる疑似検出位置と、前記通路位置における
    遊技球の有無状態をそのまま検出させる通常検出位置と
    にスライド移動可能に支持された疑似検出部材を有する
    ことを特徴とする弾球遊技機の遊技球検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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