JP2003265551A - 医療用チェアユニット - Google Patents

医療用チェアユニット

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JP2003265551A
JP2003265551A JP2002075079A JP2002075079A JP2003265551A JP 2003265551 A JP2003265551 A JP 2003265551A JP 2002075079 A JP2002075079 A JP 2002075079A JP 2002075079 A JP2002075079 A JP 2002075079A JP 2003265551 A JP2003265551 A JP 2003265551A
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spherical ultrasonic
chair unit
angle
backrest
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JP2002075079A
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English (en)
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Shiyuusuke Kimura
集亮 木村
Kunitoshi Noguchi
国寿 野口
Shinichi Nakayama
真一 中山
Tatsuo Kobayashi
達雄 小林
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Morita Tokyo Manufacturing Corp
Original Assignee
Morita Tokyo Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、医療用チェアユニットの集光照明器具の
照明位置はその都度手動設定しているが、煩雑でありま
た消毒を要した、本発明は集光照明器具の照明をハンズ
フリーで実施できる装置を提供する。 【解決手段】医療用チェアユニットの集光照明器具にお
ける上下、左右、斜め全照明方向の作動操作が、背もた
れの設定角度に連動して、球形超音波モータにより実行
され、ライトポールの上方よりヘッドレスト側に突設さ
れた固定アームの先端部に配設された第1の球形超音波
モータと、該第1モータのシャフトの延長アームの先端
部に配設された第2の球形超音波モータと、該第2モー
タのシャフトの先端部に直結された集光照明器具からな
る照明機構を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯科用チェアユニッ
トその他の医療用チェアユニットの集光照明器具に係
り、特に球形超音波モータにより集光照明器具の照明方
向を、背もたれの設定角度に対応して自動的に設定でき
る医療用チェアユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科等の医療用チェアユニットの
集光照明器具の照明範囲は、患者の患部をスポットとし
て照らす(集光照明)ために、チェアの制御姿勢に対応
して集光照明器具の位置を手動によってその都度調節し
設定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、集光照明器具
の照明位置をその都度手動設定するのは煩雑であり、ま
た接触感染予防として集光照明器具操作部の消毒等を必
要とした。本発明は実質的に前記集光照明器具の照明を
ハンズフリーで実施できる装置を提供する。
【0004】
【課題を解決しようとするための手段】上記に鑑み本発
明者等は鋭意実験研究の結果、下記の構成発明によりこ
の課題を解決した。 (1)医療用チェアユニットの集光照明器具における上
下、左右、斜めの全照明方向への作動操作が、背もたれ
の各設定角度に連動して、球形超音波モータにより実行
される医療用チェアユニットであって、ライトポールの
上方よりヘッドレスト側に突設された固定アームの先端
部に配設された第1の球形超音波モータと、該球形超音
波モータのシャフトの延長アームの先端部に配設された
第2の球形超音波モータと、該第2球形超音波モータの
シャフトの先端部に直結された集光照明器具からなる照
明機構を備えてなり、また、前記医療用チェアユニット
背もたれの、概略の設定角度並びに微調整角度を検出し
信号を送出するためのセンサと、前記センサからの、概
略設定角度信号により前記第1球形超音波モータ及び第
2球形超音波モータの駆動信号に変換するための、及び
微調整角度信号により第2球形超音波モータの駆動信号
に変換するための制御用コンピュータを備えてなり、上
記制御用コンピュータから送出される制御信号により、
第1ステップとして第1球形超音波モータ及び第2球形
超音波モータを駆動して概略照明設定角度を定め、第2
ステップとして第2球形超音波モータを駆動して微調整
照明角度を設定するための、各駆動回路を備え、さら
に、前記集光照明器具が各ステップの制御完了後に停止
する制動機構を備えてなることを特徴とする医療用チェ
アユニット。
【0005】(2)球形超音波モータが、ステータの数
を3個とし、ロータが任意のX、Y、Z軸3方向に安定
かつ広範囲に作動するものであることを特徴とする
(1)に記載の医療用チェアユニット。 (3)集光照明器具と、チェアユニットのヘッドレスト
上の患者の顔面又は顔面隣接部のヘッドレストの露出面
との間の距離を計測する計測機構を備えてなることを特
徴とする(1)又は(2)に記載の医療用チェアユニッ
ト。 (4)チェアユニットの背もたれの内側又は座部の下部
に、圧力センサを配設してなることを特徴とする(1)
〜(3)のいずれか1項に記載の医療用チェアユニッ
ト。 (5)医療用チェアユニットが、歯科用のチェアユニッ
トであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1
項に記載の医療用チェアユニット。 (6)制御機構の解除手段を備え、必要時に集光照明器
具の制御が手動で実施できるようにしたことを特徴とす
る(1)〜(5)のいずれか1項に記載の医療用チェア
ユニット。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面に基づき、発明の実施の
形態を説明する。図1は球形超音波モータにより集光照
明器具の各所要位置を設定した歯科用チェアユニットの
外観を示す側面図で、図において、1はチェアユニッ
ト、2はライトポール、3は固定アーム、4は第1球形
超音波モータ、5は延長アーム、5’はバランサ、5a
は傾斜位時のアーム、5bは立位時のアーム、6は第2
球形超音波モータ、6aは傾斜位時の球形超音波モー
タ、6bは立位時の球形超音波モータ、7は集光照明器
具、7aは傾斜位時の集光照明器具、7bは立位時の集
光照明器具、8は背もたれ、8aは傾斜位時の背もた
れ、8bは立位時の背もたれ、9は設定角度センサ、1
0は制御用コンピュータ、11はヘッドレスト、11a
は傾斜位時のヘッドレスト、11bは立位時のヘッドレ
スト、12はブラケットテーブル、13は座部、14は
スピットン、15はフット操作器、16は台座、20は
第1球形超音波モータの傾斜角度、20a、20bは移
動時の同モータの傾斜角度、21は第2球形超音波モー
タの傾斜角度、21a、21bは移動時の同モータの傾
斜角度、Lは集光照明器具とヘッドレストとの距離、2
2は仰臥位の背もたれ設定角度、23は傾斜位の背もた
れ設定角度、24は立位の背もたれ設定角度、を示す。
【0007】図1に示したように、集光照明器具7にお
ける上下、左右、斜め全照明方向への作動操作が、背も
たれ8の設定角度に連動して、第1及び第2球形超音波
モータにより実行される医療用チェアユニット1の構成
及び作用は、以下の通りである。まず、該チェアユニッ
ト1から立設されたライトポール2の上方よりヘッドレ
スト11側に突設された固定アーム3の先端部には第1
の球形超音波モータ4が配設されており、上記球形超音
波モータ4のシャフトの延長アーム5の先端部には、第
2の球形超音波モータ6が配設されている。そして、該
第2球形超音波モータ6のシャフトの先端部に直結され
た集光照明器具7からなる照明機構を備えている。ま
た、前記医療用チェアユニット1の背もたれ8の、概略
の設定角度並びに微調整角度を検出し信号を送出する設
定角度センサ9が背もたれ8の基部に配設されている。
さらに、前記センサ9からの概略設定角度の信号によ
り、前記第1球形超音波モータ4の駆動信号及び、前記
センサ9からの微調整角度信号により、第2球形超音波
モータ6の駆動信号に変換するため、ブラケットテーブ
ル12の下部には、制御用コンピュータ10が配設され
ている。なお、5’は、延長アーム5先端部の球形超音
波球形超音波モータ6及び集光照明器具7を移動及び設
定時の重量バランサである。そして、前記制御用コンピ
ュータ10から送出される該制御信号により、第1ステ
ップとして第1球形超音波モータ4及び第2球形超音波
モータ6を駆動して概略照明設定角度を定め、第2ステ
ップとして第2球形超音波モータ6を駆動して微調整照
明角度を設定するための、各駆動回路(超音波進行波励
起回路、後記)を備えている。さらに、前記集光照明器
具が各ステップの制御完了後に停止する制動機構を備え
ている。
【0008】次に、前記背もたれ8の角度の設定に連動
する集光照明器具7の位置の自動設定について説明す
る。当初、背もたれ8の設定位置は仰臥位を基準とし、
設定角度22をA度(図5)とする。図示したように、
この時集光照明器具7は、ヘッドレスト11の略垂直線
上にあり、かつその距離Lは約60cmの位置に設定さ
れるものとする。上記の条件を満たすには、第1球形超
音波モータ4の傾斜角度20は垂直線を中心として前方
にB度(図5)、第2球形超音波モータ6の傾斜角度2
1は、前記アーム5に対し基部が直交して固設されてい
るモータの保持器33(図2)において上記アームの仮
想延長線を中心として後方にB1度である(図5)。従
って、仰臥位時の背もたれ設定角度Aとモータの傾斜角
度B及びB1(図5)の3者の関係は既知であり一定で
あるから、前記角度検出用センサ9の検出信号によっ
て、前記制御用コンピュータ10から第1球形超音波モ
ータ4及び第2球形超音波モータ6に各当該駆動信号を
送出してやればよい。また、背もたれ8の設定位置を前
後に微調整する場合は、同様に前記センサ9による検出
信号によって、制御用コンピュータ10から第2球形超
音波モータ6に駆動信号を送出し、集光照明器具7の照
明角度を微調整する。
【0009】次に、背もたれ8を傾斜位時の8aに移動
させ、その設定角度23をA1度(図5)とすると、こ
の時の、集光照明器具7aは、ヘッドレスト11aの斜
め上前方約60cmの位置にある。上記の条件を満たす
には、第1球形超音波モータ4の傾斜角度20aは後方
に垂直線に対し後方にB2度(図5)、第2球形超音波
モータ6の傾斜角度21aは、前記中心線に対し前方に
B3度(図5)である。従って、傾斜位時の背もたれ設
定角度A1とモータの傾斜角度B2及びB3(図5)の
3者の関係は既知であり一定であるから、前記角度検出
用センサ9の検出信号によって、前記制御用コンピュー
タ10から第1球形超音波モータ4及び第2球形超音波
モータ6に各当該駆動信号を送出してやればよい。ま
た、背もたれ8の設定位置を前後に微調整する場合は、
同様に前記センサ9による検出信号によって、制御用コ
ンピュータ10から第2球形超音波モータ6に駆動信号
を送出し、集光照明器具7の照明角度を微調整する。
【0010】次に、背もたれ8を立位時の8bに移動さ
せ、その設定角度24をA2(図5)とすると、この時
の、集光照明器具7bは、ヘッドレスト11bの斜め上
前方約60cmの位置にある。上記の条件を満たすに
は、第1球形超音波モータ4の傾斜角度20bは、垂直
線に対し前方にB4度(図5)、第2球形超音波モータ
6の傾斜角度21bは、前記前中心線に対し前方にB5
度(図5)である。従って、傾斜位時の背もたれ設定角
度A2とモータの傾斜角度B4及びB5(図5)の3者
の関係は既知であり一定であるから、前記角度検出用セ
ンサ9の検出信号によって、前記制御用コンピュータ1
0から第1球形超音波モータ4及び第2球形超音波モー
タ6に各当該駆動信号を送出してやればよい。また、背
もたれ8の設定位置を前後に微調整する場合は、同様に
前記センサ9による検出信号によって、制御用コンピュ
ータ10から第2球形超音波モータ6に駆動信号を送出
し、集光照明器具7の照明角度を微調整する。上記、事
例においては、背もたれの設定位置を、仰臥位、傾斜
位、立位の3つに大別したが、その中間の随意の位置に
おいても、同様にして集光照明器具の位置を設定するこ
とができる。
【0011】図2は、球形超音波モータの外観斜視図で
ある。図において、25はステータ、26はロータ、2
7はシャフト、33は球形超音波モータの保持器、Xは
X軸、YはY軸、ZはZ軸を示す。球形超音波モータ
4、6のロータ26には構造上三方向のステータ25か
ら押圧力がかかっており、姿勢制御完了後には、両者の
摩擦力によって制動がかかり停止状態になるが、さらに
前記球形超音波モータ4、6の保持器33とロータ26
間に、ばねや磁力による制動機構を付加して停止時に作
動させ、停止を確実に行ってもよい(図示せず)。
【0012】従来、超音波により駆動される球形超音波
モータは公知であるが、特に本件に使用した球形超音波
モータは、例えば、特開平11−18459号公報「作
業領域の広い球面超音波モータ」等で開示されているよ
うに、ステータの数を3個とし、ロータ26が任意の
X、Y、Z軸3方向に安定かつ広範囲に作動するもので
あり、特にそれぞれのステータ25が回転時に持つベク
トルは3方向に分かれ、ロータ26を移動させる合成ベ
クトルが、移動に必要な方向成分と一致するため冗長性
がなく、入力に対する応答は均一であり制御性がよくか
つロータ26の移動は安定している。また、スペースフ
ァクタもよく、構造も簡略化されるため好適である。
【0013】図3は球形超音波モータによる集光照明器
具の各所要位置を設定した歯科用チェアユニットの外観
を示す上面図で、図において、5c、5dは退席時のア
ームの位置、6c、6dは退席時の集光照明器具の位
置、を示す。患者は診療終了後、退席のためチェアから
降りるが、この時前記集光照明器具が障害にならないよ
うに位置を変える必要がある。図3に退席時のアームの
位置5c又は5d、集光照明器具の位置6c、6dの事
例を示した。本例はチェアの左右に位置を変えている
が、この他上方に位置を変えてもよい。
【0014】図4は集光照明器具に測距器及び背もたれ
・座部に圧力センサを設けたチェアユニットの側面外観
図である。図において、17は背もたれ部の圧力セン
サ、18は座部の圧力センサ、19bは測距器、19
a、19は移動時の測距器を示す。前述した退席時にお
ける集光照明器具の位置替えのためには、事前に作動す
るセンサが必要である。従って、 、背もたれ部の圧力センサ17及び座部の圧力センサ
18は、患者が席を立つときの圧力の減少を感知して、
前記制御用コンピュータ10を介して、前記第1球形超
音波モータ4を駆動し、集光照明器具を6c又は6dの
位置(図3)に移動させる。 、また、例えば、測距器19bは、集光照明器具7b
と患者の顔面との距離又は顔面隣接部の立位時のヘッド
レスト11bの露出部との距離(図1、図4のL)を計
測するもので、測距の媒体としては、可視光、赤外線、
超音波、磁力、撮像カメラ等何れの手段によってもよ
い。上記の計測は、前記患者退席時の距離の変化による
センサとして、前記制御用コンピュータ10を介して、
前記第1球形超音波モータ4を駆動し、集光照明器具を
6c又は6dの位置(図3)に移動させる。 なお、退席時のセンサとしては、上記の、のいずれ
か又は併用して用いてもよい。さらに、上記測距信号
は、前述した集光照明器具7の位置設定時における制御
結果の確認用として使用してもよい。そして、前記医療
用チェアユニット1は、歯科治療用のチェアユニットに
適合性が高い。
【0015】チェアユニットの集光照明器具7の姿勢制
御は、制御機構の不具合時等の必要時、例えば、前記
に記載したように、背もたれ部の圧力センサ17及び座
部の圧力センサ18は、患者が席を立つときの圧力の減
少を感知して、前記制御用コンピュータ10を介して、
前記第1球形超音波モータ4を駆動し、集光照明器具を
6c又は6dの位置(図3)に移動させ、前記集光照明
器具7と、患者が接触することを事前に予防している。
また、前記に記載したように測距器19bは、集光照
明器具7bと患者の顔面との距離又は顔面隣接部の立位
時のヘッドレスト11bの露出部との距離(図1、図4
のL)を計測するものであるから、例えばこの計測を、
前記患者退席時の距離の変化(近接)によるセンサとし
て、前記制御用コンピュータ10を介して、前記第1球
形超音波モータ4を駆動し、集光照明器具を6c又は6
dの位置(図3)に移動させてもよい。従って前述した
ように退席時のセンサとしては、上記又はのいずれ
か、又は併用して用いてもよく、患者の集光照明器具7
への接触防止には2重の安全策を採用している。さら
に、万一上記の安全策も作動しない場合は、そのAND
の検出信号により、警報を発すると共に、前記、第1球
形超音波モータ4停止時に付加した制動機構を解除し、
以降は手動で集光照明器具7を移動し前記接触を回避す
ることができる。なお、前記測距信号は、前述した集光
照明器具7の位置設定時における制御結果の確認用とし
て使用してもよい。
【0016】図5は、チェアユニットの第1球形超音波
モータ及び第2球形超音波モータ作動のブロック図であ
る。図において、22’は微調整時の背もたれ角度、2
8、28’は変換回路、29、29’は駆動回路、30
は第1ステップ切り替え、31は第2ステップ切り替
え、32、32’は信号源、34は作動切替部、35は
退席時の切り替え、A、A1、A2は背もたれの角度、
B、B2、B4は第1球形超音波モータの作動角度、B
1、B3、B5は第2球形超音波モータの作動角度、を
示す。前述したように、チェアユニットの背もたれ角度
22〜24(A〜A2)は、信号源32の角度センサ9
により数値化されてまず、第1ステップ切り替え30
(SW2)を経由して制御用コンピュータ10に送ら
れ、この中の変換回路28及び変換回路28’により球
形超音波モータ4及び6の各三個のステータ駆動回路2
9、29’用の信号出力に変換される。前記信号源32
の背もたれ設定角度による第1及び第2球形超音波モー
タ4、6の作動角度は既知であるため、上記変換回路2
8、28’ではその適用角度信号に変換され、最終的に
球形超音波モータ4、6のロータ26のシャフト27を
所要角度に設定する。
【0017】次に微調整時の背もたれ角度22’も同様
に角度センサ9により検出され、第2ステップ切り替え
31(SW2)を経由(この時30はOFF連動)変換
回路28’により、駆動回路29’及び第2球形超音波
モータ6を作動させ、そのシャフト27を微調整角度に
設定する。前記駆動回路29及び29’は「超音波進行
波励起回路」として周知の通り、例えば各ステータ25
の裏面に配設された圧電素子に、2相の超音波領域の高
周波電圧を印加することにより、X、Y、Zの各ステー
タ25の表面には時間と共に位相が進む進行波が励起さ
れ、この進行波の頂点と接触状態にあるロータ26が回
転するため、前記各ステータに印加する2相の高周波電
流を制御することにより、ロータ26の回転速度、発生
トルク及び回転方向を変更することができる。従って、
上記駆動回路29、29’によって各ロータ26のシャ
フト27を所要角度に設定することができる。
【0018】次に退席時の作用について述べる。前述し
たように退席時における信号源32’の圧力センサ17
及び18からの減圧信号により、作動切替部34の退席
時の切り替え35の(SW1aはOFF、SW1bはO
N)となり、信号線から制御用コンピュータ10の変換
回路28に入力され、駆動回路29により第1球形超音
波モータ4を作動させ、前記(図3)のアーム5c又は
5dを移動し、第2球形超音波モータ6を障害にならな
い6c又は6dの位置に移動させる。
【0019】測距器19bの信号を使用する場合は、退
席時には前記(図4)のヘッドレスト11bの露出部又
は患者の顔面と測距器19bとの距離Lは変動(例えば
減少)し、この変動信号は、前項と同様に作動切替部3
4の退席時の切り替え35の(SW1aはOFF、SW
1bはON)となり、信号線から制御用コンピュータ1
0の変換回路28に入力され、駆動回路29により第1
球形超音波モータ4を作動させ、前記(図3)のアーム
5c又は5dを移動し、第2球形超音波モータ6を障害
にならない6c又は6dの位置に移動させる。
【0020】また、前記(図4)に示したように、診療
時には測距器19bとヘッドレスト11bとの距離Lは
一定であるから、この確認により集光照明器具の位置設
定を確実に実施できる。(図面略) なお、図5の左側に、図1の事例による設定に対応した
第1及び第2球形超音波モータ4、6の作動角度を付記
した。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば次のような優れた効果が
発揮される。 1、本発明の請求項1の発明によれば、医療用チェアユ
ニットの集光照明器具における上下、左右、斜め全照明
方向への作動操作が、背もたれの設定角度に連動する、
第1及び第2球形超音波モータの作動により簡明な構造
でハンズフリーで実行することができるため、従来、医
療用チェアユニットの集光照明器具の照明範囲は、患者
の患部をスポットとして照らすには、チェアの制御姿勢
に対応した集光照明器具の位置を手動によってその都度
調節していた煩雑さがなくなり、また接触感染予防とし
て集光照明器具操作部の消毒等を必要としない。 2、請求項2の発明によれば、前記1の効果に加えて、
球形超音波モータが、ステータの数を3個とし、ロータ
が任意のX、Y、Z軸3方向に安定かつ広範囲に作動す
るため効率がよく、かつ小型構造にすることができる。
【0022】3、請求項3の発明によれば、前記1又は
2の効果に加えて、集光照明器具とチェアユニット上の
患者の顔面又は、顔面隣接部のヘッドレストの露出面と
の間の距離を計測する計測機構を備えてなるため、退席
時の障害の防止、あるいは集光照明器具の設定を確実に
実施できる。 4、請求項4の発明によれば、前記各効果に加えて、チ
ェアユニットの背もたれの内側又は座部の下部に、圧力
センサを配設してなるため、退席時に予め照明器を避け
る方向に確実に設定できる。 5、請求項5の発明によれば、前記各効果に加えて、本
発明は、歯科治療用のチェアユニットに適合性が高く有
用である。 6、請求項6の発明によれば、前記各効果に加えて、必
要時に、制御機構が解除され、集光照明器具の姿勢制御
が手動で実施できるため、制御設定機構の不具合時等に
おいても、診療を続行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】球形超音波モータにより集光照明器具の各所要
位置を設定した歯科用チェアユニットの外観を示す側面
【図2】球形超音波モータの外観斜視図
【図3】球形超音波モータによる集光照明器具の各所要
位置を設定した歯科用チェアユニットの外観を示す上面
【図4】集光照明器具に測距器及び背もたれ・座部に圧
力センサを設けたチェアユニットの側面外観図
【図5】チェアユニットの第1球形超音波モータ及び第
2球形超音波モータ作動のブロック図
【符号の説明】
1:チェアユニット 2:ライトポ
ール 3:固定アーム 4:第1球形
超音波モータ 5:延長アーム 5’:バラン
サ 5a:傾斜位時のアーム 5b:立位時
のアーム 5c、5d:退席時のアームの位置 6:第2球形
超音波モータ 6a:傾斜位時の球形超音波モータ 6b:立位時
の球形超音波モータ 6c、6d:退席時の集光照明の位置 7:集光照明器具 7a:傾斜位
時の集光照明器具 7b:立位時の集光照明器具 8:背もたれ 8a:傾斜位時の背もたれ 8b:立位時
の背もたれ 9:設定角度センサ 10:制御用
コンピュータ 11:ヘッドレスト 11a:傾斜
位時のヘッドレスト 11b:立位時のヘッドレスト 12:ブラケ
ットテーブル 13:座部 14:スピッ
トン 15:フット操作器 16:台座 17、18:圧力センサ 19、19a:移動時の測距器 19b:測距
器 20:第1球形超音波モータの傾斜角度 20a、20b:移動時のモータの傾斜角度 21:第2球形超音波モータの傾斜角度 21’:微調整時の第2球形超音波モータの傾斜角度 21a、21b:移動時のモータの傾斜角度 22:仰臥位の背もたれ設定角度 22’:微調
整時の背もたれ角度 23:傾斜位の背もたれ設定角度 24:立位の
背もたれ設定角度 25:ステータ 26:ロータ 27:シャフト 28、2
8’:変換回路 29、29’:駆動回路 30:第1ス
テップ切り替え 31:第2ステップ切り替え 32、3
2’:信号源 33:球形超音波モータの保持器 34:作動切
替部 35:退席時の切り替え A、A1、A2:背もたれの角度 B、B2、B4:第1球形超音波モータの作動角度 B1、B3、B5:第2球形超音波モータの作動角度 L:集光照明器具とヘッドレストとの距離 X:X軸 Y:Y軸 Z:Z軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 真一 埼玉県さいたま市上落合2丁目1番24号 株式会社モリタ東京製作所内 (72)発明者 小林 達雄 埼玉県さいたま市上落合2丁目1番24号 株式会社モリタ東京製作所内 Fターム(参考) 3K042 AA05 CB26 4C341 MM11 MN06 MP06 MS18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】医療用チェアユニットの集光照明器具にお
    ける上下、左右、斜めの全照明方向への作動操作が、背
    もたれの各設定角度に連動して、球形超音波モータによ
    り実行される医療用チェアユニットであって、ライトポ
    ールの上方よりヘッドレスト側に突設された固定アーム
    の先端部に配設された第1の球形超音波モータと、該球
    形超音波モータのシャフトの延長アームの先端部に配設
    された第2の球形超音波モータと、該第2球形超音波モ
    ータのシャフトの先端部に直結された集光照明器具から
    なる照明機構を備えてなり、また、前記医療用チェアユ
    ニット背もたれの、概略の設定角度並びに微調整角度を
    検出し信号を送出するためのセンサと、前記センサから
    の、概略設定角度信号により前記第1球形超音波モータ
    及び第2球形超音波モータの駆動信号に変換するため
    の、及び微調整角度信号により第2球形超音波モータの
    駆動信号に変換するための制御用コンピュータを備えて
    なり、上記制御用コンピュータから送出される制御信号
    により、第1ステップとして第1球形超音波モータ及び
    第2球形超音波モータを駆動して概略照明設定角度を定
    め、第2ステップとして第2球形超音波モータを駆動し
    て微調整照明角度を設定するための各駆動回路を備え、
    さらに、前記集光照明器具が各ステップの制御完了後に
    停止する制動機構を備えてなることを特徴とする医療用
    チェアユニット。
  2. 【請求項2】球形超音波モータが、ステータの数を3個
    とし、ロータが任意のX、Y、Z軸3方向に安定かつ広
    範囲に作動するものであることを特徴とする請求項1に
    記載の医療用チェアユニット。
  3. 【請求項3】集光照明器具と、チェアユニットのヘッド
    レスト上の患者の顔面又は顔面隣接部のヘッドレストの
    露出面との間の距離を計測する計測機構を備えてなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用チェアユ
    ニット。
  4. 【請求項4】チェアユニットの背もたれの内側又は座部
    の下部に、圧力センサを配設してなることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用チェアユニ
    ット。
  5. 【請求項5】医療用チェアユニットが、歯科用のチェア
    ユニットであることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の医療用チェアユニット。
  6. 【請求項6】制御機構の解除手段を備え、必要時に集光
    照明器具の制御が手動で実施できるようにしたことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療用チ
    ェアユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104566026A (zh) * 2014-12-25 2015-04-29 天津迪安执信医学检验所有限公司 一种牙科手术用照明灯
CN109249424A (zh) * 2018-10-21 2019-01-22 余姚市亿荣自动化科技有限公司 焊接机器人自动校正平面重力均衡机构
CN111494103A (zh) * 2020-04-08 2020-08-07 管广依 一种可对把手消毒的医疗用输液椅

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CN109249424B (zh) * 2018-10-21 2024-02-06 宁波亿荣自动化科技有限公司 焊接机器人自动校正平面重力均衡机构
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