JP2003265491A - 骨固定具及び骨固定方法 - Google Patents

骨固定具及び骨固定方法

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JP2003265491A
JP2003265491A JP2002072379A JP2002072379A JP2003265491A JP 2003265491 A JP2003265491 A JP 2003265491A JP 2002072379 A JP2002072379 A JP 2002072379A JP 2002072379 A JP2002072379 A JP 2002072379A JP 2003265491 A JP2003265491 A JP 2003265491A
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band
bone
hole
fixing device
bone fixing
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Yasuo Shikinami
保夫 敷波
Masaki Okuno
政樹 奥野
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体内に異物として残ることがなく、面倒な
結紮作業が不要で、切開等がされた骨を簡単且つ確実に
縛りつけて固定できる骨固定具と、この骨固定具を用い
た骨固定方法を提供する。 【解決手段】 一端部1aと他端側1bに少なくとも一
つの孔3を穿設した生体内分解吸収性ポリマーからなる
帯体1と、この帯体1を巻いたとき重なる孔3,4に挿通
される生体内分解吸収性ポリマーからなる結合ピン2と
を備えた構成の骨固定具とするか、或は、同ポリマーか
らなる帯体の一端部に少なくとも一つの突起部を形成
し、該突起部を挿通できる孔を帯体他端側に少なくとも
一つ穿設した構成の骨固定具とする。骨固定方法は、帯
体1を骨に巻いて締め付け、重なった孔3,4に結合ピン
2を挿通するか、突起部を孔に挿通して仮固定した後、
結合ピン2又は突起の端部を変形させて固着することに
より骨を縛りつけて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、胸骨正中切介閉鎖
の手術において切介した胸骨を縛りつけて固定する場合
や、他の比較的大きな切開部を有する骨切り術あるいは
骨折等において骨を縛りつけて固定する場合に好適に使
用される骨固定具と、この骨固定具を用いた骨固定方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、胸骨正中切介閉鎖の手術は、真ん
中で切断した胸骨をスチールワイヤーで縫合して閉鎖し
ていたが、近年では、更にマーシリングテープ等で胸骨
を縛りつけて強個に固定する方法を採用する場合が多く
なってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
スチールワイヤーやマーシリングテープは生体内で分解
吸収されないため、生体内に異物として永久に残り、骨
の成長にともなって食い込むので、骨の変形を生じるこ
とがあるという問題があった。また、これらのスチール
ワイヤーやマーシリングテープは、その両端部に数回の
結節を加えて解けないようにしっかりと結紮する必要が
あるため、この結紮作業が面倒で手間がかかるという問
題もあった。
【0004】本発明は上記の問題に対処すべくなされた
もので、その目的とするところは、生体内に異物として
残ることがなく、面倒な結紮作業が不要で、切介した骨
を分離しないようにしっかりと縛りつけて固定すること
ができる生体内分解吸収性の骨固定具と、この骨固定具
を用いた骨固定方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る骨固定具は、一端部に少な
くとも一つの孔が穿設され、この孔と略同じ大きさの孔
が他端側に少なくとも一つ穿設された生体内分解吸収性
ポリマーからなる帯体と、該帯体を環状に巻いたとき該
帯体の一端部の孔とその上に重なる他端側の孔とに挿通
される生体内分解吸収性ポリマーからなる結合ピンとを
備えたものである。
【0006】上記の骨固定具を使用すれば、本発明の請
求項10に係る骨固定方法、即ち、上記骨固定具の帯体
を骨(切開等がされた骨)に巻いて締め付け、帯体一端
部の孔とその上に重なった帯体他端側の孔とに結合ピン
を挿通して仮固定した後、帯体の孔から突き出す結合ピ
ンの端部を抜けないように変形させて固着することを特
徴とする骨固定方法によって、切開等がされた骨を縛り
付けて固定することができる。
【0007】上記の骨固定具は、従来のスチールワイヤ
ーやマーシリングテープのように両端部に数回の結節を
加えて解けないように結紮する必要がなく、上記のよう
に帯体一端部の孔とその上に重なった帯体他端側の孔と
に結合ピンを挿通して仮固定した後、この結合ピンの突
き出した端部を抜けないように変形させて固着するだけ
の簡単な作業によって、骨を容易且つ確実に縛り付けて
固定できるため、作業性が良好である。しかも、上記の
骨固定具は、帯体も結合ピンも生体内分解吸収性ポリマ
ーからなるものであるため、生体内で体液と接触して加
水分解が進行し、骨が完全に癒合した後は加水分解が更
に進行して細片となり、最終的には全てが生体に吸収さ
れる。従って、従来のスチールワイヤーやマーシリング
テープのように、異物として生体内に残ることはない。
【0008】次に、本発明の請求項2に係る骨固定具
は、生体内分解吸収性ポリマーからなる帯体の一端部の
片面に少なくとも一つの突起部が一体形成され、この突
起部を実質的に隙間なく挿通できる大きさの孔が上記帯
体の他端側に少なくとも一つ穿設されたものである。
【0009】このような帯体からなる骨固定具を使用す
れば、本発明の請求項11に係る骨固定方法、即ち、上
記骨固定具の帯体を骨(切開等がされた骨)に巻いて締
め付け、帯体一端部の突起部をその上に重なった帯体他
端側の孔に挿通して仮固定した後、帯体の孔から突き出
す突起部の端部を抜けないように変形させて固着するこ
とを特徴とする骨固定方法によって、切開等がされた骨
を縛り付けて固定することができる。
【0010】この骨固定具も、両端部に結節を数回加え
て結紮する面倒な作業を必要としない。また、帯体一端
部の突起部を帯体他端側の孔に挿通した後、突起部の端
部を抜けないように変形させるだけで、簡単且つ確実に
骨を固定できるため、作業性が良好であり、生体内で分
解吸収されて消失するため異物として残ることもない。
【0011】次に、本発明の請求項3に係る骨固定具
は、上記請求項1又は2の骨固定具において、その帯体
の一端部が幅広に拡張して形成されると共に、その拡張
部分に治具挿入孔が穿設されたものである。
【0012】このような骨固定具は、切開等がされた骨
に帯体を巻いて締め付ける際に、帯体一端部の治具挿入
孔に治具の先端を挿入して帯体一端部を一方向に引っ張
ると共に、帯体他端部をペンチ等で挟んで反対方向に引
っ張ることにより、帯体を強く締め付けることができ、
締付作業がし易くなる。
【0013】次に、本発明の請求項4に係る骨固定具
は、上記請求項1〜3の骨固定具において、その帯体の
骨と接触する片面が防滑粗面とされたものである。
【0014】このような骨固定具を切開等がされた骨に
巻いて締め付けると、帯体が骨の周囲を滑って空回りす
ることがないので固定安定性が向上する。
【0015】次に、本発明の請求項5に係る骨固定具
は、前記請求項1の骨固定具において、その結合ピンが
一端にフランジ部を有し他端に抜止め用の頭部を有する
ものである。
【0016】このような骨固定具は、帯体一端部の孔と
その上に重なった帯体他端側の孔とに結合ピンを下方か
ら挿通して、該固定ピンのフランジ部を帯体一端部の孔
の孔縁部に係止させると共に、該結合ピンの抜止め用の
頭部を帯体他端側の孔の孔縁部に係止させるだけで、該
結合ピンを脱落不能に取着して帯体の両端部を結合でき
るため、結合ピンの突き出した端部を変形させる作業が
不要となり、作業性が一層向上する。なお、孔から突き
出した結合ピンの頭部を念のために変形させて確実に抜
けないように固着してもよい。また、かかる結合ピンを
予め帯体一端部の孔に挿通して取着しておき、帯体を骨
に巻いて締め付ける際に該結合ピンを帯体他端側の孔に
挿通するようにしてもよい。
【0017】次に、本発明の請求項6に係る骨固定具
は、前記請求項2の骨固定具において、その突起部の先
端に抜止め用の頭部が形成されたものである。
【0018】このような骨固定具は、帯体一端部の突起
部をその上の帯体他端側の孔に下方から挿通し、該突起
部の抜止め用の頭部を該孔の孔縁部に係止させるだけ
で、該突起部が該孔から抜けなくなって帯体の両端部を
結合できるため、突起部の突き出した端部を変形させる
作業が不要となり、作業性が一層向上する。尚、孔から
突き出した突起部の頭部を念のために変形させて確実に
抜けないように固着してもよい。
【0019】次に、本発明の請求項7に係る骨固定具
は、生体内分解吸収性ポリマーからなる帯体の一端部
に、該帯体の他端側を挿通するバックル部が一体形成さ
れ、このバックル部の天板部に少なくとも一つの孔が穿
設されると共に、この孔に実質的に隙間なく挿通できる
大きさの突起部が該帯体の他端側に少なくとも一つ形成
されたものである。
【0020】上記の骨固定具を使用すれば、本発明の請
求項12に係る骨固定方法、即ち、上記骨固定具の帯体
を骨(切開等がされた骨)に巻き、帯体一端部のバック
ル部に帯体他端側を通して締め付け、バックル部の天板
部の孔に、その直下に位置する帯体他端側の突起部を挿
通して仮固定した後、バックル部の天板部の孔から突き
出す突起部の端部を抜けないように変形させて固着する
ことを特徴とする骨固定方法によって、切開等がされた
骨を縛り付けて固定することができる。
【0021】この骨固定具も、帯体両端部に数回の結節
を加えて解けないように結紮する面倒な作業が不要であ
るため、作業性が良好であり、また、生体内で加水分解
されて吸収されるため異物として生体内に残ることがな
い。
【0022】次に、本発明の請求項8に係る骨固定具
は、上述した請求項1〜7の骨固定具において、その帯
体に生体活性なバイオセラミックス粉体が均一に含有さ
れているものである。
【0023】このような骨固定具は、生体内で帯体の加
水分解と併行して、生体活性なバイオセラミックス粉体
の骨伝導能により骨組織が帯体の表面に伝導形成され、
早期に帯体が骨と直接結合することにより、帯体が固定
部分で滑ることなく安定し、骨の固定性が一層向上す
る。また、固定、埋入後は帯体中の生体内分解吸収性ポ
リマーが加水分解されて溶出し、生体活性なバイオセラ
ミックスの成分が多くなった帯体が徐々に崩壊すると共
に骨組織が次々と帯体内部まで侵入し、分解した帯体の
小片を取り込んでいくので、分解した帯体が固定部周囲
に散乱することなく最終的に骨組織と帯体が完全に置換
する。特に、前述の請求項4の骨固定具のように、帯体
の骨と接触する面が防滑粗面になっているものは、骨と
帯体との結合面積が大きくなり、より安定した固定が得
られる。
【0024】次に、本発明の請求項9に係る骨固定具
は、上述した請求項1又は5の骨固定具において、その
結合ピンに生体活性なバイオセラミックス粉体が均一に
含有されているものである。
【0025】このような骨固定具は、結合ピンに含まれ
るバイオセラミックス粉体の骨伝導能によって結合ピン
も帯体と同じ過程でもって分解し、最終的に骨組織と置
換されて消失する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
【0027】図1は本発明の一実施形態に係る骨固定具
の分解斜視図、図2(a)は同骨固定具を環状に巻いて
両端部を止める前の状態を示す断面図、図2(b)は同
骨固定具を環状に巻いて両端部を結合ピンで仮固定した
状態を示す要部拡大断面図、図2(c)は結合ピンを上
端部を変形させて固着することにより同骨固定具の両端
部を結合した状態を示す要部拡大断面図、図3は同固定
具を環状に巻いて締め付ける方法を説明する斜視図、図
4は同骨固定具の帯体の平面図、図5(a)は同固定具
を切介した胸骨(双方の半胸骨)に巻かけたところを示
す正面図、図5(b)は同固定具で切介した胸骨を縛り
つけて固定したところを示す正面図、図6は図5(b)
のX−X線拡大断面図である。
【0028】この骨固定具は、生体内分解吸収性ポリマ
ーからなる帯体1と、生体内分解吸収性ポリマーからな
る二つの結合ピン2とで構成されている。
【0029】この帯体1の一端部1aには二つの孔3が
所定間隔をあけて穿設されており、この孔と同じ大きさ
の孔4が帯体1の略中央よりも他端側1bに間隔をあけ
て多数穿設されている。この帯体1の他端側1bに穿設
された孔4は、帯体1の一端部1aに穿設された二つの
孔3の間隔と同じ間隔をあけて、帯体1の中心線上に直
線状に配列されている。
【0030】また、この帯体1の一端部1aは幅広に拡
張して形成されており、その拡張部分に上記の孔3,4
より小さな左右一対の治具挿入孔5が穿設されている。
この治具挿入孔5は、帯体1を胸骨等に環状に巻きかけ
て締め付ける際に、図3に示すような治具6の二股に分
岐した先端部6aを挿入し、この治具6を持って帯体1
の一端部1aを矢印P方向に引っ張ると共に、帯体1の
他端部をペンチ7等で挟んで反対側の矢印Q方向に引っ
張ることにより、帯体1を強く締め付けることができる
ように設けた孔である。なお、ペンチ7で挟んだ帯体1
が滑らないように、ペンチ7の挟持面には帯体他端側1
bの孔4に嵌まる凸部7aを形成することが好ましい。
【0031】結合ピン2は、図1,図2に示すように、
その一端(図では下端)にフランジ部2aを有する短ピ
ンであって、図2(b)に示すように、環状に巻いた帯
体1の一端部1aの二つの孔3とその上に重なった帯体
他端側1bの孔4とに該ピン2を下方から挿通した後、
図2(c)に示すように、帯体他端側1bの孔4から突
き出す該ピン2の上端部2bを抜けないように偏平な形
状に変形させて固着することにより、帯体1の両端部を
結合するものである。この結合ピン2は、帯体一端部1
aの孔3と帯体他端部1bの孔4を重ねてから挿通して
もよいが、図2(a)に示すように結合ピン2を予め帯
体一端部1aの孔に挿通して仮着しておき、帯体1を環
状に巻いて締め付ける際に、図2(b)に示すように該
ピン2を帯体他端側1bの孔4に挿通する方が作業し易
い。
【0032】なお、帯体一端部1aの孔3は少なくとも
一つ穿設されていればよく、この実施形態のように二つ
の孔3を穿設する必要は必ずしもないが、二つの孔3を
穿設して二つの結合ピン2で帯体1の両端部を結合する
と、一つの場合に比べて結合強度が大きくなる利点があ
る。
【0033】固定すべき骨に帯体1を巻いたとき骨と接
触する帯体1の片面(例えば裏面)は、細かい凹凸を有
する防滑粗面に形成することが好ましい。このように帯
体1の骨との接触面を防滑粗面にすると、該帯体1を胸
骨等に巻きかけて締め付けるときに、該帯体1が胸骨等
の周囲を滑って空回りすることがないので、固定安定性
が向上する利点がある。
【0034】帯体1の各部の寸法は、固定すべき骨の種
類に応じて適宜設定すればよいが、例えば胸骨正中切開
閉鎖の手術において切開した胸骨を固定する場合は、帯
体1の長さを100〜300mm程度、幅を3〜10m
m程度、厚さを0.2〜1.0mm程度、孔3,4の直
径を1〜5mm程度、孔3,4の相互間隔を1.5〜1
0mm程度に設定することが好ましい。
【0035】そして、結合ピン2は、帯体1の厚さや孔
3,4の直径に対応して、その太さを孔3,4の直径と
実質的に同一に設定すると共に、フランジ部2aと頭部
2bとの間のピンの長さを帯体1の厚さの2倍に設定す
ればよい。
【0036】帯体1の材料となる生体内分解吸収性ポリ
マーとしては、既に実用され安全性が確認されている結
晶性のポリ−L−乳酸、非晶質又は結晶と非晶の混在し
たポリ−D,L−乳酸、L−乳酸とD,L乳酸との共重
合体、乳酸とグリコール酸との共重合体、乳酸とカプロ
ラクトンとの共重合体、乳酸とエチレングリコールとの
共重合体、乳酸とパラ−ジオキサノンとの共重合体など
が単独で、又は、2種以上混合して使用される。これら
のポリマーは、帯体1に要求される強度や生体内での分
解吸収の期間を考慮すると、5万〜40万程度、望まし
くは10万〜30万程度の粘度平均分子量を有するもの
が好適に使用される。
【0037】この帯体1は上記の生体内分解吸収性ポリ
マーのみからなるものでもよいが、上記ポリマーに生体
活性なバイオセラミックス粉体を含有させた複合材料で
造る方が好ましい。このようにバイオセラミックス粉体
を含有させると、バイオセラミックス粉体の骨伝導能に
より骨組織が帯体1の表面、特に胸骨等との接触面に早
期に伝導形成されて帯体1が胸骨等と直接結合するた
め、胸骨等の固定安定性が更に向上し、最終的には成長
した骨組織が帯体1と一体化したのち分解吸収され、完
全に置き換わる利点がある。
【0038】帯体1に含有させるバイオセラミックス粉
体としては、生体活性があり、良好な骨伝導能と良好な
生体親和性を有する、未仮焼、未焼成のハイドロキシア
パタイト、ジカルシウムホスフェート、トリカルシウム
ホスフェート、テトラカルシウムホスフェート、オクタ
カルシウムホスフェート、カルサイト、セラバイタル、
ジオプサイト、天然珊瑚等の粉体が使用される。そし
て、これらの粉体表面にアルカリ性の無機化合物や塩基
性の有機物を付着させたものも使用可能である。これら
の中でも、生体内で全吸収され骨組織と完全に置換され
る生体内全吸収性のバイオセラミックス粉体が好まし
く、特に、未仮焼、未焼成のハイドロキシアパタイト、
トリカルシウムホスフェート、オクタカルシウムホスフ
ェートは活性が極めて大きく、骨伝導能に優れ、為害性
が低く、短期間で完全に生体に吸収されるので最適であ
る。これらのバイオセラミックス粉体は10μm以下の
粒径を有するものが使用され、特に0.2〜5μm程度
の粒径を有するものが好適である。
【0039】帯体1におけるバイオセラミックス粉体の
含有量は、10〜60重量%程度とすることが好まし
い。10重量%未満では、骨組織の伝導形成があまり顕
著でなく、60重量%を越えると帯体1が硬く脆くなる
といった弊害が生じる。バイオセラミックス粉体の更に
好ましい含有量は20〜50重量%である。
【0040】また、この帯体1には長手方向に大きい引
張力が作用するので、前述の生体内分解吸収性ポリマー
のみからなる帯体1の場合も、バイオセラミックス粉体
を含有させた帯体1の場合も、ポリマーの分子や結晶を
長手方向に配向させて、帯体1の長手方向の引張強度を
向上させることが望ましい。
【0041】前記の結合ピン2も、上記の生体内分解吸
収性ポリマーや該ポリマーに上記のバイオセラミックス
粉体を含有させた複合材料で造られるが、この結合ピン
2にはかなりの強度と硬さが要求されるので、上記ポリ
マーのなかでも強度の大きい結晶性のポリ−L−乳酸等
が好ましく使用される。
【0042】なお、帯体1や結合ピン2の表面には、コ
ロナ放電、プラズマ処理、過酸化水素処理などの酸化処
理を施すことが好ましく、このような処理を施すと、帯
体や結合ピン2の表面の濡れ特性が改善され、加水分解
の速度が増し、骨との密着性が上がることにより、骨伝
導形成が促進される利点がある。
【0043】次に、上記の帯体1と結合ピン2よりなる
骨固定具を用いた本発明の骨固定方法について、胸骨正
中切介閉鎖の手術において切開した胸骨を閉鎖、固定す
る場合を例にとって具体的に説明する。
【0044】まず、図2(a)に示すように二つの結合
ピン2を帯体一端部1aの二つの孔3に挿通して仮着
し、この帯体1を図5(a)に示すように真ん中で切開
した胸骨B(左右の半胸骨)に肋間を通して複数本巻き
かける。そして、図3に示すように、治具6の二股に分
岐した先端部6aを帯体一端部1aの治具挿通孔5に挿
入し、この治具6を持って帯体一端部1aを矢印P方向
に引っ張ると共に、帯体他端側1bをペンチ7等で挟ん
で反対側の矢印Q方向に引っ張ることにより帯体1を強
く締め付け、締め付けた状態のまま各結合ピン2を図2
(b)に示すように帯体他端側1bの重なった孔4に下
方から挿通して仮固定する。
【0045】次いで、図2(c)に示すように、帯体他
端側1bの孔4から突き出す結合ピン2の上端部2bを
熱軟化等の手段で抜けないように偏平な形状に変形させ
て固着することにより、帯体1の両端部1a,1bを強
固に結合し、図5(b),図6に示すように、胸骨Bを
各帯体1で縛りつけて固定する。結合ピン上端部2bの
熱軟化による変形は、該結合ピン2が前述の生体内分解
吸収性ポリマーよりなるものであるため、該ポリマーの
ガラス転移点より高い温度、例えば70℃程度の比較的
低い温度で胸骨Bに火傷を負わせることなく行うことが
できる。尚、帯体1の他端側1bが長すぎて余った場合
は、余った端部を切断すればよい。この帯体1は前述の
生体内分解吸収性ポリマーよりなるものであるから、簡
単に切断することができる。
【0046】上記のように、本発明の骨固定具を用いた
骨固定方法は、結合ピン2で帯体1の両端部を簡単かつ
強固に結合することにより、胸骨Bを縛りつけて確実に
固定することができ、従来のスチールワイヤーやマーシ
リングテープのように両端部に数回の結節を加えて結紮
する面倒な作業が不要であるため、作業性が良好であ
る。しかも、結合ピン2の上端部2bが偏平な形状に変
形されているため、結合ピンによって胸部の皮膚が突き
出すといった不都合がなく、また、帯体1の胸骨Bと接
触する片面が防滑粗面の場合は、帯体1が胸骨Bの周囲
を滑って空回りすることもないので固定安定性が向上す
る。なお、結合ピン2が抜けにくい場合には、帯体一端
部1aの孔3とその上に重なった帯体他端側1bの孔4
とに結合ピン2を挿通するだけにし、結合ピン2の上端
部を熱変形させないで帯体1の両端部を結合して骨を縛
りつける骨固定方法を採用することも可能であり、その
場合は熱変形作業も不要となるので作業性が更に向上す
る。
【0047】上記のように胸骨Bを縛りつけて体内に埋
入された骨固定具は、帯体1も結合ピン2も生体内分解
吸収性ポリマーからなるものであるため、体液と接触し
て加水分解が進行し、胸骨Bが完全に癒合した後は加水
分解が更に進行して細片となり、最終的には全てが生体
内に吸収される。従って、従来のスチールワイヤーやマ
ーシリングテープのように、異物として生体内に残るこ
とはない。特に、帯体1や結合ピン2に前述のバイオセ
ラミックス粉体が含有されていると、加水分解と併行し
てバイオセラミックス粉体の骨伝導能により骨組織が帯
体1や結合ピン2の表面に伝導形成され、早期に帯体1
が胸骨Bと直接結合するので、胸骨Bの固定安定性が一
層向上し、最終的には帯体1や結合ピンが骨組織と完全
に置き換わる。そして、帯体1の胸骨Bとの接触面が防
滑粗面とされたものは、胸骨Bと直接結合し易くなるの
で、初期固定力が一層増大する。
【0048】図7は本発明の他の実施形態に係る骨固定
具を示したもので、(a)は同骨固定具を環状に巻いて
両端部を止める前の状態を示す断面図、(b)は同骨固
定具を環状に巻いて両端部を結合ピンで結合固定した状
態を示す要部拡大断面図、(c)は結合ピンの抜止め用
の頭部を変形させて固着することにより同骨固定具の両
端部を更に強固に結合した状態を示す要部拡大断面図で
ある。
【0049】この骨固定具は帯体1と結合ピン20から
なるもので、帯体1は前記の帯体1と同じものである
が、結合ピン20は前記の結合ピン2と異なっている。
即ち、この結合ピン20は、前記の結合ピン2のように
一端(図では下端)にフランジ部2aを有するだけのも
のではなく、他端(図では上端)に先細り状の抜止め用
の頭部2cを形成した短ピンである。なお、この結合ピ
ン20の材質は、前記の結合ピン2と同じである。
【0050】このような骨固定具を用いて、切開等がさ
れた骨を固定する場合は、まず、図7(a)に示すよう
に二つの結合ピン20を帯体一端部1aの二つの孔3に
挿通して仮着し、この帯体1を切開等がされた骨に巻き
かける。そして、前述の骨固定具の場合と同様に治具6
とペンチ7等で帯体1を強く締め付け、図7(b)に示
すように、結合ピン20をその上の帯体他端側1bの孔
4に下方から挿通して結合ピン20の抜止め用の頭部2
cを該孔4の孔縁部に係止させる。このようにすると、
帯体一端部1aの孔3の孔縁部に下方から係止した結合
ピン20のフランジ部2aと、帯体他端側1bの孔4の
孔縁部に上方から係止した抜止め用の頭部2cによっ
て、結合ピン20が孔3,4から脱落不能に取着され、
帯体1の両端部が結合ピン20によって分離不能に結合
されるため、骨を縛りつけて固定することができる。
【0051】従って、この骨固定具を使用すれば、結合
ピン20の上端部を抜けないように変形させる作業も不
要となるので、作業性が一層向上することになるが、念
のために本発明の方法を採用し、図7(c)に示すよう
に孔4から突き出した結合ピン20の頭部2cを偏平な
形状に熱変形させて、より確実に抜けないようにする固
着すると共に、胸部の皮膚が突き出さないようにするこ
とが好ましい。
【0052】なお、帯体一端部1aの孔3の孔縁部や帯
体他端側1bの孔4の孔縁部に小さな切込みを形成する
と、結合ピン2の頭部2cを挿通する際に孔3,4の孔
径が拡大して頭部2cの挿通作業を容易に行える利点が
ある。
【0053】図8は本発明の更に他の実施形態に係る骨
固定具の斜視図、図9(a)(b)はいずれも同骨固定
具を環状に巻いたときの両端部の重なり部分を示す平面
図である。
【0054】この骨固定具は、帯体1の一端部1aの片
面に、円柱状の一つの突起部9を一体形成すると共に、
この突起部9の直径と実質的に同じ孔径を有する孔4を
帯体1の他端側1bに間隔をあけて多数穿設したもので
あって、該孔4は帯体1の中心線を挟んで千鳥状に配列
されている。そして、帯体1の一端部は幅広に拡張して
形成されると共に、帯体の締めつけ作業を容易にするた
めに、その拡張部分に左右一対の治具挿入孔5が穿設さ
れている。なお、この帯体1の材質は前述した帯体1と
同じであるので、説明を省略する。
【0055】このような骨固定具は、その帯体1を切開
された胸骨等に環状に巻いて締め付けると共に、帯体1
の一端部1aの突起部9を、その上に重なった帯体他端
側1bの孔4に下方から挿通して仮固定した後、その孔
4から突き出す突起部9の上端部を抜けないように偏平
な形状に熱変形させて固着する本発明の骨固定方法を採
用することにより、切開された胸骨等を確実に縛りつけ
て固定することができる。また、突起部9が孔4から抜
けにくい場合は、突起部9を孔4に挿通するだけで帯体
1の両端部を結合して骨を縛りつける骨固定方法を採用
することも可能である。
【0056】その場合、この骨固定具のように孔4が千
鳥状に配列されていると、孔4が直線状に配列されたも
のに比べて、中心線方向の孔4の相互間隔(ピッチ)が
小さくなるため、図9(a)に示すように、帯体一端部
1aの突起部9を帯体他端側1bの中心線を挟んで片側
の孔4を選択して挿通したり、或は、図9(b)に示す
ように、中心線を挟んで反対側の孔4を選択して突起部
9を挿通することによって、環状に締め付けた帯体1の
周長を細かく調節して締め付けの度合をコントロールで
きる利点がある。なお、帯体他端側1bの孔4を中心線
上に直線的に配列して形成してもよいことは言うまでも
ない。
【0057】また、前述の図1に示す骨固定材や図7に
示す骨固定材においても、その帯体1の他端側1bに穿
設される孔4を上記のような千鳥状の配列となし、帯体
1の周長を細かく調節して締め付けの度合をコントロー
ルできるようにしてもよい。
【0058】この実施形態における突起部9は、その上
端に抜止め用の頭部が形成されていないため、本発明の
骨固定方法を採用して上記のように突起部9の上端を偏
平な形状に熱変形させて孔4から抜けないように固着し
ているが、場合によっては、突起部9の上端に先細り状
の抜止め用の頭部を形成し、孔4に挿通するだけで帯体
1の両端部を結合できるように構成してもよい。また、
この突起部9は帯体1から垂直に突き出すように形成し
ているが、図10に示すように、帯体1の孔4が形成さ
れた他端側に傾斜させて形成してもよい。このようにす
ると、該傾斜した突起部9を孔4に挿通したとき、該突
起部9と孔4との係合が確実になり、固定もしくは仮固
定が容易に行える。
【0059】図11は本発明の更に他の実施形態に係る
骨固定具の斜視図、図12は同骨固定具の縦断面図、図
13(a)は同骨固定具を環状に巻いて突起部を孔に挿
通する前の断面図、図13(b)は同骨固定具を環状に
巻いて突起部を孔に挿通し突起部上端を変形させて固着
した後の断面図である。
【0060】この骨固定具は、帯体1の一端部1aに、
該帯体1の他端側1bを挿通するバックル部1cが一体
形成され、このバックル部1cの天板部に一つの孔3が
穿設されている。そして、この孔3に実質的に隙間なく
挿通できる大きさの突起部10、つまり直径が孔3の孔
径と実質的に同一の円柱状の突起部が、帯体1の他端側
1bの中心線上に一定間隔をあけて多数形成されてい
る。
【0061】上記バックル部1cの天板部は、帯体1を
環状に巻いて帯体他端側1bを該バックル部1cに挿通
するとき、突起部10が該バックル部1cの天板部に当
たらないように、凸湾曲して形成されている。なお、こ
の帯体1の材質も前述した帯体1と同じであるので、説
明を省略する。
【0062】このような骨固定具は、その帯体1を切開
された胸骨等に環状に巻きかけ、図13(a)に示すよ
うに帯体一端部1aのバックル部1cに帯体他端側1b
を通して締め付けると共に、図13(b)に示すように
バックル部1cの天板部を押し下げて該天板部の孔3に
その直下の突起部10を挿通することにより仮固定した
後、該孔3から突き出す突起部10の上端部を抜けない
ように偏平な形状に熱変形させて固着する本発明の骨固
定方法を採用することにより、切開された胸骨等を確実
に縛りつけて固定することができる。また、突起部10
がバックル部1cの孔3から抜けにくい場合は、突起部
10を孔3に挿通するだけで帯体1の両端部を結合して
骨を縛りつける骨固定方法を採用することも可能であ
る。
【0063】上記のように、この骨固定具も帯体両端部
を数回の結節を加えて解けないように結紮する必要がな
いので作業性が良好であり、また、生体内で加水分解さ
れて吸収されるため異物として生体内に残ることがな
い。
【0064】なお、場合によっては各突起部10の上端
に先細り状の抜止め用の頭部を形成し、該突起部10を
帯体一端部のバックル部1cの孔3に挿通するだけで帯
体1の両端部を結合できるようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の骨固定具及び骨固定方法は、帯体の両端部に数回の結
節を加えて解けないようにする面倒な結紮作業が一切不
要であり、帯体の両端部を簡単且つ確実に結合して切開
骨等を分離しないように縛りつけることにより作業性良
く切開骨等の固定を行うことができ、しかも、生体内で
完全に分解吸収されるので異物として残ることもないと
いった効果を奏する。
【0066】そして、本発明の代表的な実施形態では、
上記効果に加えて、環状に巻きかけた帯体を治具を用い
て強く締め付けることができ、帯体の防滑粗面によって
切開骨等の固定安定性を向上させることができ、バイオ
セラミックス粉体による骨組織の伝導形成によって切開
骨との直接結合が可能となるため切開骨等の固定安定性
を更に向上させることができ、最終的に骨固定具が骨組
織と完全に置き換わるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る骨固定具の分解斜視
図である。
【図2】(a)は同骨固定具を環状に巻いて両端部を止め
る前の状態を示す断面図、(b)は同骨固定具を環状に巻
いて両端部を結合ピンで仮固定した状態を示す要部拡大
断面図、図2(c)は結合ピンを上端部を変形させて固着
することにより同骨固定具の両端部を結合した状態を示
す要部拡大断面図、(a)は同骨固定具を環状に巻いて
両端部を止める前の断面図、(b)は同骨固定具を環状
に巻いて両端部を止めた後の要部拡大断面図である。
【図3】同固定具を環状に巻いて締め付ける方法を説明
する斜視図である。
【図4】同骨固定具の平面図である。
【図5】(a)は同固定具を切介した胸骨(双方の半胸
骨)に巻かけたところを示す正面図、(b)は同固定具
で切介した胸骨を縛りつけて固定したところを示す正面
図である。
【図6】図5(b)のX−X線拡大断面図である。
【図7】(a)は本発明の他の実施形態に係る骨固定具
を環状に巻いて両端部を止める前の状態を示す断面図、
(b)は同骨固定具を環状に巻いて両端部を結合ピンで
結合固定した状態を示す要部拡大断面図、(c)は結合
ピンの抜止め用の頭部を変形させて固着することにより
同骨固定具の両端部を更に強固に結合した状態を示す要
部拡大断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態に係る骨固定具の斜
視図である。
【図9】(a)(b)はいずれも同骨固定具を環状に巻
いたときの両端部の重なり部分を示す平面図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態に係る骨固定具を
環状に巻いたときの両端部の重なり部分を示す断面図で
ある。
【図11】本発明の更に他の実施形態に係る骨固定具の
斜視図である。
【図12】同骨固定具の縦断面図である。
【図13】(a)は同骨固定具を環状に巻いて突起部を
孔に挿通する前の断面図、(b)は同骨固定具を環状に
巻いて突起部を孔に挿通し突起部上端を変形させて固着
した後の断面図である。
【符号の説明】
1 帯体 1a 帯体の一端部 1b 帯体の他端側 1c バックル部 2,20 結合ピン 2a 結合ピンのフランジ部 2b 結合ピンの上端部 2c 結合ピンの抜止め用の頭部 3 帯体一端部の孔 4 帯体他端側の孔 5 治具挿入孔 8 切込み 9 帯体一端部の突起部 10 帯体他端側の突起部 B 切開した胸骨(半胸骨)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部に少なくとも一つの孔が穿設され、
    この孔と略同じ大きさの孔が他端側に少なくとも一つ穿
    設された生体内分解吸収性ポリマーからなる帯体と、 上記帯体を環状に巻いたとき上記帯体の一端部の孔とそ
    の上に重なる他端側の孔とに挿通される生体内分解吸収
    性ポリマーからなる結合ピンと、を備えた骨固定具。
  2. 【請求項2】生体内分解吸収性ポリマーからなる帯体の
    一端部の片面に少なくとも一つの突起部が一体形成さ
    れ、この突起部を実質的に隙間なく挿通できる大きさの
    孔が上記帯体の他端側に少なくとも一つ穿設されてなる
    骨固定具。
  3. 【請求項3】前記帯体の一端部が幅広に拡張して形成さ
    れると共に、その拡張部分に治具挿入孔が穿設されてい
    る請求項1又は請求項2に記載の骨固定具。
  4. 【請求項4】前記帯体の骨と接触する片面が防滑粗面と
    されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
    骨固定具。
  5. 【請求項5】前記結合ピンが、一端にフランジ部を有し
    他端に抜止め用の頭部を有するものである請求項1に記
    載の骨固定具。
  6. 【請求項6】前記突起部の先端に抜止め用の頭部が形成
    されている請求項2に記載の骨固定具。
  7. 【請求項7】生体内分解吸収性ポリマーからなる帯体の
    一端部に、該帯体の他端側を挿通するバックル部が一体
    形成され、このバックル部の天板部に少なくとも一つの
    孔が穿設されると共に、この孔に実質的に隙間なく挿通
    できる大きさの突起部が該帯体の他端側に少なくとも一
    つ形成されている骨固定具。
  8. 【請求項8】前記帯体に生体活性なバイオセラミックス
    粉体が均一に含有されている請求項1ないし請求項7の
    いずれかに記載の骨固定具。
  9. 【請求項9】前記結合ピンに生体活性なバイオセラミッ
    クス粉体が均一に含有されている請求項1又は請求項5
    に記載の骨固定具。
  10. 【請求項10】請求項1に記載された骨固定具の帯体を
    骨に巻いて締め付け、帯体一端部の孔とその上に重なっ
    た帯体他端側の孔とに結合ピンを挿通して仮固定した
    後、帯体の孔から突き出す結合ピンの端部を抜けないよ
    うに変形させて固着することを特徴とする骨固定方法。
  11. 【請求項11】請求項2に記載された骨固定具の帯体を
    骨に巻いて締め付け、帯体一端部の突起部をその上に重
    なった帯体他端側の孔に挿通して仮固定した後、帯体の
    孔から突き出す突起部の端部を抜けないように変形させ
    て固着することを特徴とする骨固定方法。
  12. 【請求項12】請求項7に記載された骨固定具の帯体を
    骨に巻き、帯体一端部のバックル部に帯体他端側を通し
    て締め付け、バックル部の天板部の孔に、その直下に位
    置する帯体他端側の突起部を挿通して仮固定した後、バ
    ックル部の天板部の孔から突き出す突起部の端部を抜け
    ないように変形させて固着することを特徴とする骨固定
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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