JP2003265318A - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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JP2003265318A
JP2003265318A JP2002069707A JP2002069707A JP2003265318A JP 2003265318 A JP2003265318 A JP 2003265318A JP 2002069707 A JP2002069707 A JP 2002069707A JP 2002069707 A JP2002069707 A JP 2002069707A JP 2003265318 A JP2003265318 A JP 2003265318A
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Hideaki Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動ポンプで給湯する方式の電気湯沸かし器
は操作スイッチを押すだけで給湯できる便利さはある
が、外部からの電源が供給できないと給湯できない。そ
のため外部電源が供給されていても供給されていなくて
も同じ操作で給湯できる経済的で使い勝手の良い電気湯
沸かし器を提供する。 【解決手段】 電気湯沸かし器の蓋40内に、容器1内
を加圧する加圧ポンプ47を押圧する押し板56にアー
ム59を設け、押し板56を操作することでマイクロス
イッチ60を作動させ、電動ポンプ12と加圧ポンプ4
7のどちらか一方を外部電源の有無に関わりなく作動さ
せ、常に容器1内の湯を外部に給湯することができるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として一般家庭ま
たは事務所等で使用される電気湯沸かし器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の従来の電気湯沸かし器は
図11、図12に示すものであった。1は上方を開口し
上端部に外方にフランジ2を設けて底部に加熱装置であ
るヒータ3を備えた円筒状の容器である。4は中央に円
筒状の保持部5を設けて容器1を係止する合成樹脂で形
成された上枠であり、一端にヒンジ6が設けてある。7
は合成樹脂で形成されて容器1を収納する水平断面が略
四角状の本体であり、上枠4の下に位置して容器1を収
容する。
【0003】8は容器1の上部を覆う合成樹脂で形成さ
れた蓋で、蓋8の一端に取り付けたピン9を上枠4のヒ
ンジ6に嵌着して回転する。蓋8には容器1の上方に連
通する蒸気口10が設けられている。11は蓋8の外周
に備えられたシールパッキンで、蓋8の閉塞時容器1の
フランジ2を略気密にシールする。
【0004】12は容器1の底部に一端を連通し、他端
を本体7外方に開口した透明なガラス管で形成された導
水管13に連通した電動ポンプである。電動ポンプ12
は略円筒のケーシング14の中心位置に吸入口15が設
けてあり、円筒面の接線方向に送出口16が設けてあ
る。電動ポンプ12は電動モータ(図示せず)で駆動さ
れる。
【0005】17は容器1底部に設けた水の流入口であ
り、電動ポンプ12を介して導水管13に連通してい
る。流入口17にはフィルター18が吸着保持されてい
る。
【0006】19は外部より電気を給電する接続部であ
る。20は容器1の底部略中央に接触して設けられた温
度検知素子である。
【0007】21は上枠4の前部に設けられた操作部
で、操作部21には保温温度を選択する保温温度選択ス
イッチ22と、再沸騰させる再沸騰スイッチ23と、電
動ポンプ12を操作する給湯スイッチ24と、給湯スイ
ッチ24の動作を可能にするロック解除スイッチ25
と、ロック解除を示すロック解除ランプ26と、通電を
表示する電源ランプ27と、選択した保温温度を表示す
る保温ランプ28と、沸騰時に点灯する沸騰ランプ29
とを備えている。
【0008】保温温度選択スイッチ22は1回押すごと
に例えば60度と85度と98度の保温温度を順次設定
できる。再沸騰スイッチ23は保温時に熱い熱湯がほし
い時に押すとヒータ3に通電されて温度検知素子20が
沸騰を検知するまで加熱してヒータ3への通電を停止す
る。ロック解除スイッチ25は一度押すと10秒間ロッ
ク解除ランプ26が点灯する。この10秒間に再度押す
とロック解除ランプ26は消灯する。このロック解除ラ
ンプ26が点灯している間に給湯スイッチ24を押すと
電動ポンプ12が駆動される。給湯スイッチ24から指
を離すと電動ポンプ12は停止する。ロック解除ランプ
26は指を離した時から10秒後に消灯する。ロック解
除ランプ26が点灯している間に再度給湯スイッチ24
を押すと再度電動ポンプ12が駆動されることとなる。
【0009】30は温度検知素子20からの信号でヒー
タ3への通電を制御するとともに操作部21の保温温度
選択スイッチ22と、再沸騰スイッチ23と、給湯スイ
ッチ24と、ロック解除スイッチ25と、ロック解除ラ
ンプ26と、電源ランプ27と、保温ランプ28と、沸
騰ランプ29とを制御する制御回路である。
【0010】31は容器1の側面外周を覆うシリカ粉を
樹脂フィルムなどで密封して減圧した円筒状の断熱板や
ガラス繊維等の不織布で形成された側面断熱材である。
32は蓋8に収納された発泡ポリプロピレンで形成され
た蓋断熱材である。
【0011】33は蓋8の蒸気口10内に備えられた転
倒流出防止弁で、電気湯沸かし器が転倒すると蒸気口1
0から湯が流出する前に蒸気口10を閉塞して湯の電気
湯沸かし器外への流出を防止する。
【0012】以上のように構成された電気湯沸かし器に
おいて、容器1に水を給水してピン9を軸にして蓋8を
閉じる。容器1内に水が満たされるとともに、容器1の
底部に連通した導水管13にも電動ポンプ12を介して
水が浸入し、やがて容器1内と同じ水位になる。
【0013】次に、接続部19から給電する。温度検知
素子20は容器1の底部を介して湯温を検知し、制御回
路30が温度検知素子20からの信号でヒータ3へ通電
して湯沸かしする。やがて水温が上昇し、沸騰すると温
度検知素子20がこれを検知して制御回路30がヒータ
3の通電を停止する。ヒータ3への通電を停止したとき
の湯温は摂氏100度であり、以降は自然に放熱しなが
ら約30分後には約摂氏98度になる。温度検知素子2
0からの信号で制御回路30はヒータ3への通電を制御
して保温温度(約摂氏98度)を維持する。容器1の側
面には側面断熱材31があり、蓋8には蓋断熱材32が
収納されていることで、保温時の消費電力は平均約30
W程度である。
【0014】導水管13内に当初浸入していた水は湯沸
かし中から保温状態にかけて徐徐に温度が上昇して比較
的低温の湯になっている。
【0015】湯を所望のときは、操作部21のロック解
除スイッチ25を押す。ロック解除ランプ26が点灯し
ている間に給湯スイッチ24を押すと電動ポンプ12が
駆動されて容器1内の湯は導水管13を介して給湯され
る。所望の湯が得られたら給湯スイッチ24から指を離
すと電動ポンプ12は停止する。10秒間はロック解除
ランプ26が点灯しているので、この間に再度湯を所望
のときは給湯スイッチ24を押すと電動ポンプ12が再
度駆動されて給湯される。ロック解除ランプ26が消灯
した後は当初のようにロック解除スイッチ25を押して
ロック解除ランプ26を点灯させてから給湯スイッチ2
4を押すこととなる。
【0016】保温時に沸騰した熱湯が所望の場合は、再
沸騰スイッチ23を押すと沸騰ランプ29が点灯して制
御回路30がヒータ3へ通電して容器1内の湯を加熱す
る。温度検知素子20が沸騰を検知すると制御回路30
がヒータ3への通電を停止して沸騰ランプ29を消灯す
る。
【0017】保温温度を設定する場合は、保温温度選択
スイッチ22を押して所望の保温温度を選択する。
【0018】湯が少なくなると容器1に給水する。温度
検知素子20からの信号で制御回路30は沸騰ランプ2
9を点灯しヒータ3に通電して湯を沸かし再び保温す
る。以上のように湯沸かしと保温と給湯とを繰り返して
使用される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の構成では、外部からの商用電源が接続され
ている間は電動ポンプ12を駆動することで給湯できる
が、電気湯沸かし器を屋外へ持ち出したときや、停電時
に緊急に湯が必要な場合には電動ポンプ12は駆動でき
ないといった問題があった。
【0020】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、外部からの電源がなくても給湯できて、しかも操作
は外部電源の有無に関係なく同じ操作でできる電気湯沸
かし器を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るため本発明の電気湯沸かし器は、本体と、容器と、上
枠を一体化し、前記容器を加熱する加熱装置と、前記容
器から導水管を介して外方に給湯する電動ポンプと、前
記容器の開口部を閉塞する蓋と、前記蓋と一体に設けた
逆止弁と前記容器上部への通気弁とを備えた前記容器内
を加圧する加圧装置と、前記加圧装置への動作を伝達す
る伝達手段を備えた押し板と、前記伝達手段により前記
電動ポンプを駆動させるスイッチを備えたものである。
これにより、外部からの電源の有無に関係なく自由に給
湯できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、本体と、前記本体の内部に収容された容器と、前記
本体の上部に接続され前記容器を係止する上枠と、前記
容器を加熱する加熱装置と、前記容器に一端を連通した
導水管と、前記容器から前記導水管を介して外方に給湯
する電動ポンプと、前記容器の上部の開口部を閉塞する
蓋と、前記蓋と一体に設けた逆止弁と前記容器上部への
通気弁とを備えた前記容器内を加圧する加圧装置と、前
記加圧装置を動作させこの動作を伝達する伝達手段を備
えた押し板と、前記伝達手段により前記電動ポンプを駆
動させるスイッチを備えたことにより外部からの電源が
なくても給湯でき、しかも操作は外部電源の有無に関係
なく同じ操作でできる。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
構成に於いてスイッチは、蓋に備えられた第1の電気接
点と、上枠または本体に備えられた第2の電気接点とで
構成し、前記第2の電気接点からの信号により電動ポン
プを駆動する構成としたことにより、電気信号を第1の
電気接点と第2の電気接点とで確実に伝達できる。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
構成に於いてスイッチは、押し板の動作に連動する磁石
部と、上枠または本体内に内蔵されて前記磁石部の動作
を信号に変換する磁気変換部と,制御部を備え、前記磁
気変換部の信号により電動ポンプを駆動する構成とした
ことにより、磁気により信号を伝達することで電気雑音
に影響されにくくなる。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
構成に於いてスイッチは、押し板の動作に連動する光制
御部と、上枠または本体内に内蔵されて前記光制御部の
動きを電気信号に変換する光信号変換部と,制御部を備
え、前記光信号変換部の信号により電動ポンプを駆動す
る構成としたことにより、光で信号を伝達することで電
気雑音に影響されにくくなる。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
構成に於いてスイッチは、押し板の動作に連動する誘電
部材で形成された変調部と、上枠または本体内に内蔵さ
れて前記変調部の動きを電気信号に変換する静電容量部
と,制御部とを備え、前記静電容量部の電気信号により
電動ポンプを駆動する構成としたことにより電気雑音に
影響されにくくなる。
【0027】請求項6に記載の発明は請求項1または2記
載の構成に於いてスイッチは、圧縮自在の伝達手段によ
り作動させることにより押し板の押し込みによる深さの
ばらつきに関係なくスイッチを駆動することができる。
【0028】請求項7に記載の発明は請求項1から6の何
れか1項記載の構成に於いてスイッチは、伝達手段の変
位の小さい初期は作動せずに、一定の変位後に作動させ
ることにより所定量押し板を押すことにより電動ポンプ
が作動するので操作性が向上する。
【0029】請求項8に記載の発明は請求項1から7の
いずれか1項記載の構成に於いてスイッチの作動開始
は、逆止弁または通気弁の作動の少なくとも一方より早
いタイミングであり、かつスイッチの作動終了は逆止弁
および通気弁の両方ともが作動するより早いタイミング
で終了することにより外部電源がある場合は押し板を若
干押し込むだけで給湯操作できる。
【0030】請求項9に記載の発明は、請求項1記載の
構成に於いてスイッチは蓋に内蔵する構成としたことに
より、蓋のユニット化ができて組立性が良くなる。
【0031】請求項10に記載の発明は請求項1記載の
構成に於いて、スイッチは上枠または本体に内蔵する構
成としたことにより、蓋から下方への電気配線が不要に
なり、簡便な構成となる。
【0032】
【実施例】(実施例1)以下に本発明の実施例1につい
て、図1から図3を参照しながら説明する。図に於いて
従来の技術と同一の形状と機能である構成要素は、同一
の名称と符号を使用して説明は省略する。図1は本実施
例の電気湯沸かし器の全体構成を示す断面図、図2は電
動ポンプ用のスイッチの作動中の状態を示す要部断面
図、図3は加圧装置が作動中の状態を示す要部断面図で
ある。
【0033】図に於いて、40は容器1の上部を閉塞す
る蓋である。蓋40は外蓋41と中蓋42と蓋カバー4
3とを備えている。44は容器1上部と外方を貫通孔45
を介して容器1の上方へ連通する蒸気口である。蒸気口
44の上流途中にはステンレス鋼球で形成された転倒流
出防止弁46が備えられている。蓋40中央には略円形
の加圧装置である加圧ポンプ47が設けられている。
【0034】加圧ポンプ47には上下動する蛇腹部48
と、上部には爪49で係合して第1のばね50で上方向
に付勢されて、通常は加圧ポンプ47内と外気とを連通
している逆止弁51が備えてある。52は加圧ポンプ4
7の下方に位置して第1のばね50の下端が当接する昇
降軸であり、下端にはシリコンゴム製の通気弁53が備
えられている。54は蛇腹部48の上部に一体に形成さ
れた天板であり、この天板54が上下すると蛇腹部48
が連動して上下動する。天板54は第2のばね55の上
端で上方向に付勢されている。第2の付勢ばね55の下
端は中蓋42に接している。
【0035】第1のばね50と第2のばね55とでは、
第2のばね55のほうが強い。従って、押し板56を若
干押すと、第2のばね55に付勢された天板54が降下
する前に、第1のばね50が圧縮されて逆止弁51が押
し込まれることとなる。
【0036】また、逆に押し板56が押し込まれている
状態から手を離す場合は、第2のばね55に付勢された
天板54と押し板56に挟まれる状態で逆止弁51は最
後まで天板54との気密性を維持するとともに、通気弁
53による貫通穴45と加圧ポンプ47内の連通を維持
し容器1上部と外気との遮断状態を維持することとな
る。
【0037】昇降軸52は天板54に係止されているの
で第2のばね55に押されて上方向に付勢されている天
板54に引き上げられていることとなる。通気弁53は
昇降軸52の下端に備えられているので通気弁53も上
方に引き上げられている。通気弁53は通常中蓋42下
面に接していて加圧ポンプ47内と容器1上部は遮蔽さ
れている。通常蒸気口44は貫通穴45を介して容器1
上方と連通している。通常加圧ポンプ47内と容器1上
方は通気弁53によって遮断されている。
【0038】56は天板54上に位置する逆止弁51を
上から押す押し板である。押し板56は上面57が略平
面で外周を略円筒の縦壁58で形成されている。押し板
56を押すと、まず逆止弁51を押して、逆止弁51は
天板54上面57を気密的に閉塞する。さらに逆止弁5
1を押すと、通気弁53が貫通穴45を蒸気口44から
遮断すると同時に、蒸気口44と容器1上方とを遮断す
る。さらに通気弁53は昇降軸52から貫通穴45を通
して加圧ポンプ47内の空気を容器1上部に圧送する。
【0039】手を押し板56から離すと、天板54は第
2のばね55によって押し上げられる。天板54に係止
されている昇降軸52も第2のばね55により上方に移
動するので、昇降軸52の下端に備えられた通気弁53
は貫通穴45から離脱する。従って蒸気口44と容器1
上方とは連通することとなる。つまり、通気弁53は上
方に移動して中蓋42下面に接して貫通穴45を開放す
るとともに加圧ポンプ47内と容器1上部とを遮蔽す
る。第1のばね50の付勢により逆止弁51は天板54
から離脱して加圧ポンプ47内と天板54外方とを連通
に戻す。
【0040】59は押し板56に一体に備えられて押し
板56の上下動に連動する伝達手段であるアームであ
る。60はアーム59が駆動するスイッチであるマイク
ロスイッチであり、オンすると電動ポンプ12を駆動す
る。通常時は、アーム59はマイクロスイッチ60のわ
ずかに上方に位置していてマイクロスイッチ60はオフ
している(図1)。押し板56を若干(具体的には1m
m)押すと逆止弁51を作動させて加圧ポンプ47の上
部を気密的に閉塞する。このとき通気弁53は加圧ポン
プ47内と容器1上部を遮蔽して蒸気口44は貫通穴4
5を介して容器1上部と連通している。このときはまだ
アーム59はマイクロスイッチ60を駆動していない。
【0041】押し板56をさらに押す(さらに1mm)と
マイクロスイッチ60がオンして電動ポンプ12を駆動
する(図2)。さらに押し板56を押す(1mm)とマイ
クロスイッチ60はオフして電動ポンプ12を停止す
る。さらに押し板56を押す(1mm)と通気弁53が加
圧ポンプ47内と貫通穴45を連通して容器1上方に加
圧ポンプ47内の空気を注入する(図3)。このとき通
気弁53は貫通穴45と加圧ポンプ47内とを連通する
一方で、外方と容器1内とは遮蔽する。さらに押し板5
6を押すと加圧ポンプ47内の空気が容器1上部に圧送
される。容器1内に圧送された空気により容器1内の湯
は導水管13を介して外方に給湯される。
【0042】61は蓋40に備えられた機械式のロック
解除装置であり、左右に摺動する。ロックを解除すると
押し板56が上下動自在となり、ロックすると押し板5
6は上下動できなくなる。
【0043】30は制御回路であり、加熱装置であるヒ
ータ3、電動ポンプ12のモータ(図示せず)、温度検
知素子20等を制御する。
【0044】押し板56とアーム59とで加圧ポンプ4
7の上下動をスイッチであるマイクロスイッチ60に伝
達する伝達手段を構成している。
【0045】以上のように構成された電気湯沸かし器に
おいて、その動作を説明する。
【0046】容器1に水を入れる。容器1内の水は電動
ポンプ12を通って導水管13内に浸入する。次に接続
部19から電気を供給する。やがて沸騰すると湯温の変
化率から制御回路30は沸騰を検知してヒータ3への通
電を停止する。
【0047】沸騰検知以降は容器1内の温度を検知する
温度検知素子20からの信号により制御回路30がヒー
タ3への通電を制御して所定の温度に保温する。
【0048】湯を所望の場合はロック解除装置61を操
作してロックを解除し、押し板56を若干押す。押し板
56に連動するアーム59が降下してマイクロスイッチ
60をオンする。このとき第2のばね55が若干圧縮さ
れている。マイクロスイッチ60により電動ポンプ12
が駆動される。容器1内の湯は導水管13を介して外方
に給湯される。所望の湯が得られたら押し板56から手
を離す。押し板56は若干圧縮された第2のばね55の
反発力により押し返されて元の位置に復帰する。押し板
56に連動するアーム59はマイクロスイッチ60をオ
フするので電動ポンプ12は停止する。
【0049】仮に押し板56をさらに押した場合は、ア
ーム59はマイクロスイッチ60から離れてマイクロス
イッチ60はオフし、電動ポンプ12は停止する。さら
に押し板56を押すと通気弁53も作動して加圧ポンプ
47内の空気を容器1上方に圧送することとなり、容器
1内の湯は導水管13を介して外方に給湯されることと
なる。
【0050】外部電源がない場合は、例えば接続部19
から給電できないような屋外に持ち出した場合または停
電で外部電源が使用できない場合は、ロック解除装置6
1のロックを解除して押し板56をそのまま押す。マイ
クロスイッチ60はアーム59によりオンやオフする
が、遠心ポンプ12は電源がないので作動しない。
【0051】一方、加圧ポンプ47は逆止弁51と通気
弁53との動作で押すたびに容器1上部に空気を圧送す
るので容器1内の湯はこの空気圧に押されて導水管13
を通って外方に給湯される。
【0052】以上のように本実施例によれば、外部電源
が接続されていてもいなくても、同じ押し板56を操作
することで給湯することができる。しかも外部電源が接
続されているときは電動ポンプ12でも加圧ポンプ47
でも給湯することができる。
【0053】また、アーム59が最初マイクロスイッチ
60をオフ状態にして操作により若干押されると電動ポ
ンプ12を駆動することで、外部電源が接続されている
場合は押し板56を操作することで給湯することができ
る。さらに、アーム59がマイクロスイッチ60をオン
してさらに押すとマイクロスイッチ60をオフすること
で、連続した操作で電動ポンプ12を停止する一方で加
圧ポンプ47を操作することができ、外部電源が接続さ
れていても接続されていなくても押し板56を操作する
ことで給湯できる。
【0054】(実施例2)以下に本発明の実施例2につ
いて、図4、図5を参照しながら説明する。実施例1と
同一の機能の構成要素は、同一の名称と符号を使用す
る。図4は実施例2の要部分解斜視図、図5は同断面図
である。以下実施例1と異なるところを説明する。
【0055】図に於いて59は押し板56の下部に伸設
されたアームであり、押し板56の上下動に連動して上
下動する。72はアーム59の先端に下向きに伸設され
た凸部である。押し板56とアーム59と凸部72とは
合成樹脂で一体的に形成されている。73は中蓋42に
設けられた通過穴であり、凸部72が押し板56の下降
時に通過する。
【0056】通過穴73の下には上枠4に設けられた押
し穴76があり、シリコンゴムで形成されたベローズ7
7に防水機能を持たせてケース78でベローズ77の外
周を防水しながら固定してある。ベローズ77は凸部7
2に押されるとそのゴム弾性により変形しながら下降す
る。79はベローズ77の下部に備えられた押しばねで
ある。押しばね79は上部を保持キャップ80により挫
屈を防止しながらベローズ77に支えられて上下に連動
する。押しばね79の下端は連結軸81の円周部82に
接している。押しばね79は通常ほぼ自然長の状態で備
えられているので連結軸81を付勢することはない。連
結軸81の円周部82下面には付勢ばね83が備えてあ
る。付勢ばね83は押しばね79よりばね係数の小さい
ばねであり、設定荷重も押しばね79より小さい値であ
る。付勢ばね83は連結軸81と押しばね79と保持キ
ャップ80とを支えるばねである。つまり、連結軸81
は付勢ばね83で通常上方向に付勢されている。連結軸
81の下端はケース78の下面中央に開けられた操作穴
84を通過して操作穴84の下に位置するスイッチであ
るマイクロスイッチ60を押してオンとオフの操作を行
う。連結軸81は伝達軸を形成している。
【0057】ベローズ77と押しばね79と保持キャッ
プ80と連結軸81と付勢ばね83とケース78とで、
スイッチであるマイクロスイッチ60とアーム59の凸
部72の間に備えた圧縮自在の伝達手段を形成する。
【0058】以上のように構成された電気湯沸かし器に
おいて、給湯時の動作について説明する。押し板56を
押すと、アーム59を介して凸部72が押し板56に連
動して下降する。凸部72はベローズ77を押す。ベロ
ーズ77と保持キャップ80は押しばね79を押すが、
ここで押しばね79の押す力は連結軸81を介して付勢
ばね83に伝わる。付勢ばね83は押しばね79よりば
ね係数が小さいので最初に付勢ばね83が圧縮される。
このとき連結軸81は下降してマイクロスイッチ60を
動作させる。
【0059】ここでマイクロスイッチ60が作動するタ
イミングについて、まず押し板56が約2mm程度下降し
た位置でベローズ77が移動し始める。このとき逆止弁
51は動作していない。
【0060】次に、さらに2mm押し板が下降すると、こ
の間に逆止弁51が作動して加圧ポンプ47の上部を閉
塞する。次に合計4mm下降した押し板56により、付勢
ばね83は圧縮されて連結軸81が下降してマイクロス
イッチ60を作動させて電動ポンプ12を駆動する。押
し板56をさらに下降させると、アーム59と凸部72
が連動して下降する。連結軸81は付勢ばね83を押し
切っていてケース78の下端に押し当てられているので
これ以上下降しない。凸部72の下降により次に押しば
ね79が圧縮される。押し板56が最下点に下降するま
で押しばね79が圧縮されることとなる。押しばね79
が圧縮されている間は押しばね79による付勢で連結軸
81はマイクロスイッチ60を押し続ける。従ってマイ
クロスイッチ60は最初に作動してから押し板56が最
下点に達するまで作動し続けることとなり、電動ポンプ
12が駆動され続ける。押し板56から手を離せば加圧
ポンプ47は第1のばね50と第2のばね55とで上方
に押されて通常の位置に復帰する。これに連動して押し
ばね79と付勢ばね83への力もなくなり、まず押しば
ね79が伸びて保持キャップ80を介してベローズ77
を押し上げる。次に付勢ばね83が伸びて連結軸81を
押し上げる。連結軸81が上昇するときマイクロスイッ
チ60は作動を停止することとなり、電動ポンプ12は
停止する。
【0061】これにより外部電源があるときは、押し板
56を押すことで、電動ポンプ12を駆動して給湯し、
しかも押し板56が下降する任意の深さでも常に電動ポ
ンプ12を駆動し続けることが出来る。外部電源がない
ときは加圧ポンプ47で給湯することが出来る。
【0062】また、押し板56を最初の2mm押しても電
動ポンプ12は動作せず、誤操作で押し板56に触れる
ことがあっても、熱湯があやまって給湯されることはな
い。
【0063】さらに、逆止弁51が作動して加圧ポンプ
47の上部を閉塞してから通気弁53が作動するまでの
間に電動ポンプ12が駆動されることで、加圧ポンプ4
7が作動する前に電動ポンプ12を駆動することがで
き、加圧ポンプ47による給湯と電動ポンプ12による
給湯の開始タイミングを明確に分けることができる。従
って、まず電動ポンプ12を駆動して給湯し、外部電源
がない場合は電動ポンプ12は駆動されないので次に加
圧ポンプ47により給湯されることとなる。これにより
同じ押し板56操作により外部電源の有無に関わらず給
湯することができる。
【0064】(実施例3)以下に本発明の実施例3につ
いて、図6を参照しながら説明する。実施例1と同じ機
能である構成要素は、同一の名称と符号を使用する。図
6は実施例3の電気湯沸かし器の要部分解斜視図である。
以下実施例1と異なるところを説明する。
【0065】図に於いて、59は押し板56から伸設し
たアームであり、押し板56の上下動に連動する。92
はアーム59の先端に取り付けられた金属製の導電板で
ある。導電板92はその断面が略S字状であり、ばね性
を有した金属材料で形成されている。導電板92の下端
には第1の電気接点を形成する2個の接点93が下向き
に固定されている。94は中蓋42に設けられた穴部で
ある。導電板92がアーム59に連動して下降したとき
に接点93が下方に通過する。95は上枠4に設けられ
た端子穴である。端子穴95には制御基板30に電気的
に接続された第2の電気接点を形成する受け端子97が
2個備えられている。受け端子97は絶縁板98に取り
付けられている。
【0066】以上のように構成された電気湯沸かし器に
おいて、その動作を説明する。
【0067】押し板56と連動してアーム59が下降す
ると、導電板92も下降する。押し板56が2mm下降し
たら逆止弁51が作動し加圧ポンプ47の上部を閉塞す
る。次に通気弁53が作動する前に接点93が受け端子
97に接触する。制御基板30はこの信号を受けて電動
ポンプ12を駆動する。押し板56をさらに押すと、ア
ーム59はさらに下降する。このとき導電板92は断面
S字状を圧縮しながら接点93を受け端子97に接触さ
せた状態を維持している。従って電動ポンプ12は連続
して駆動されている。押し板56から手を離すと加圧ポ
ンプ47と押し板56は第1のばね50と第2のばね5
5とにより上昇する。このとき押し板56と連動するア
ーム59も上昇するので導電板92も上昇する。従って
導電板92の圧縮も緩和されてやがて接点93が受け端
子97から離れる。このとき制御基板30は受け端子9
7からの信号を受けて電動ポンプ12を停止する。
【0068】これにより外部電源があるときは、押し板
56を押すことで、電動ポンプ12を駆動して給湯し、
しかも押し板56が下降する任意の深さでも常に電動ポ
ンプ12を駆動し続けることが出来る。外部電源がない
ときは加圧ポンプ47で給湯することが出来る。
【0069】また、押し板56を最初の2mm押しても電
動ポンプ12は動作せず、誤操作で押し板56に触れる
ことがあっても、熱湯が誤って給湯されることはない。
【0070】さらに、逆止弁51が作動して加圧ポンプ
47の上部を閉塞してから通気弁53が作動するまでの
間に電動ポンプ12が駆動されることで、加圧ポンプ4
7が作動する前に電動ポンプ12を駆動することがで
き、加圧ポンプ47による給湯と電動ポンプ12による
給湯の開始タイミングを明確に分けることができる。従
って、まず電動ポンプ12を駆動して給湯し、外部電源
がない場合には電動ポンプ47は駆動されないので次に
加圧ポンプ47により給湯されることとなる。これによ
り同じ押し板56の操作により外部電源の有無に関わら
ず給湯することができる。
【0071】(実施例4)以下に本発明の実施例4につ
いて、図7を参照しながら説明する。図7は実施例4の
電気湯沸かし器を説明する要部の分解斜視図である。実
施例1と同じ機能の構成要素は同一の名称と符号を使用
する。以下実施例1と異なるところを説明する。
【0072】100は、押し板56から伸設したアーム
57に取り付けられた主として磁石で構成する磁石部で
ある。103は一定の強さの磁力がかかると磁力の強さ
や磁力の変化によって作動する磁石や強磁性体やホール
素子等で形成された磁気変換部である。磁気変換部10
3は磁石部100の動作を電気信号に変換する。磁気変
換部103からの電気信号は制御基板30に送られて電
動ポンプ12を制御する。磁石部100は押し板56に
連動するアーム57が下降すると磁気変換部103に接
近するため磁気変換部103が受ける磁気の強さは増加
する。磁気変換部103の作動は所定の磁気の強さ以上
を検知すると作動するものであり、従って磁石部100
が所定の距離に接近すると制御基板62へ電気信号を送
る。磁気変換部103の反応を押し板56が3mm下降し
たときに作動するように設定しておく。押し板56が2
mm下降したときに逆止弁51が加圧ポンプ47の上部を
閉塞し、さらに押し板56が下降すると磁気変換部10
3が作動して電動ポンプ12を駆動する。さらに押し板
56を下降させたときに通気弁53が作動する。
【0073】押し板56から手を離すと、第1のばね5
0と第2のばね55との動作で押し板56は初期の位置
に押し戻される。このとき磁石部103も上昇するので
磁気変換部103から離れて磁気変換部103が検知す
る磁気が弱くなる。押し板56を2mm押した位置まで上
昇すると磁気変換部103は電気信号を制御基板30に
送り、制御基板30は電動ポンプ12を停止する。
【0074】以上のように構成された電気湯沸かし器に
おいて、その動作を説明する。
【0075】押し板56を2mm下降させると、磁石部1
00が磁気変換部103に接近して制御基板62が電動
ポンプ12を駆動する。押し板56から手を離すと磁石
部100は押し板56と連動して上昇し、所定の磁気の
強さを境に磁気変換部103は信号を制御基板30に送
り電動ポンプ12を停止する。
【0076】以上のように実施例4によれば、外部電源
が接続されていても接続されていなくても、同じ押し板
56を操作することで給湯することができる。
【0077】(実施例5)以下に本発明の実施例5につ
いて、図8、図9を参照しながら説明する。図8は実施
例5の電気湯沸かし器を説明する要部の分解斜視図、図
9は同要部断面図である。実施例1と同じ機能である構
成要素は同一の名称と符号を使用する。以下実施例1と
異なるところを説明する。
【0078】59は押し板56に伸設されたアームであ
り、112はアーム59から下方向に伸設した光制御部
を形成する遮光部である。113は発光ダイオードであ
り、受光ダイオード114と向かい合ってプリント基板
115に電気的に取り付けられている。発光ダイオード
113と受光ダイオード114とで光信号変換部を形成
している。
【0079】30は発光ダイオード113の制御と受光
ダイオード114からの信号を制御する制御基板であ
る。
【0080】押し板56の下降に連動してアーム59に
取り付けられた遮光部112が発光ダイオード113と
受光ダイオード114との間に下降し、光を遮断する
と、受光ダイオード113からの信号で制御基板30は
電動ポンプ12を駆動する。また、遮光部112が発光
ダイオード113の光を遮断しない場合は、制御基板3
0は電動ポンプ12の駆動を停止する。
【0081】117は蓋40を閉じたときに遮光部11
2が侵入する透明な合成樹脂(たとえばポロカーボネー
ト樹脂等)で形成された収納部である。発光ダイオード
113の光はこの収納部117を透過する。遮光部11
2が発光ダイオード113の光を遮断してから蓋40を
閉じきるまで遮光部112は常に発光ダイオード113
の光を遮断することとなる。
【0082】遮光部112が発光ダイオード113の光
を遮断するタイミングを押し板56を2mm下降させた位
置に設定しておく。押し板56を2mm下降させたときに
逆止弁51が作動して加圧ポンプ47の上部を閉塞す
る。
【0083】以上のように構成された電気湯沸かし器に
おいて、その動作を説明する。
【0084】押し板56を2mm下降させると、遮光部1
12が発光ダイオード113の光を遮断して受光ダイオ
ード114の信号により制御基板30が電動ポンプ12
を駆動する。押し板56から手を離すと遮光部112は
押し板56と連動して上昇し、遮断されていた発光ダイ
オード113の光が受光ダイオード114に到達し、受
光ダイオード114の信号により制御基板62は電動ポ
ンプ12を停止する。
【0085】以上のように実施例5によれば、外部電源
が接続されていても接続されていなくても、同じ押し板
56を操作することで給湯することができる。
【0086】(実施例6)以下に本発明の実施例6につ
いて、図10を参照しながら説明する。図10は実施例
6の電気湯沸かし器を説明する要部の分解斜視図であ
る。実施例1と同じ機能である構成要素には同一の名称
と符号を使用する。以下実施例1と異なるところを説明
する。
【0087】59は押し板56から水平方向に伸設され
たアームであり、122はアーム59に取り付けられた
誘電部材で形成された変調部である。変調部122はア
ーム59の上下動に連動して上下動する。123は上枠
4内に備えられた金属性の第1の電極であり、第2の電
極124と並べて配設されている。第1の電極123と
第2の電極124とで静電容量部125を形成してい
る。加圧ポンプ47の上下動に連動して変調部122が
蓋40の中で上下動すると、本体7内の静電容量部12
5と変調部122との距離が変化する。30は制御基板
であり、静電容量部125の静電容量を常に測定してい
る。制御基板30は静電容量部125の共振周波数の変
化を検知し、特定の周波数になると電動ポンプ12を駆
動し始める。また、特定の周波数を検知するときに共振
周波数が増加しているのか減少しているのかも合わせて
検知する。
【0088】電極間に誘電体を配置して交流電圧を印加
すると特定の周波数で共振する性質を利用して静電容量
部125に順次周波数の異なる交流を印加し、その静電
容量を知ることが出来る。一般に静電容量が小さいと共
振周波数は高くなり、静電容量が大きいと共振周波数は
低くなる。
【0089】変調部122と静電容量部125との距離
を変化させることで静電容量部125の静電容量が変化
し、共振周波数が変化することから、加圧ポンプ47の
上下動に連動する変調部122の移動距離により、静電
容量部125の静電容量が変化する。加圧ポンプ47が
初期の状態の場合には変調部122は静電容量部125
から距離があり従って静電容量部125の静電容量は比
較的小さく共振周波数は高い。加圧ポンプ47を操作し
て変調部122が静電容量部125に接近すると静電容
量部125の静電容量は増加して共振周波数は比較的低
くなる。
【0090】以上のように構成された電気湯沸かし器に
おいて、その動作を説明する。
【0091】押し板56を操作して加圧ポンプ47を作
動させるとき、最初の2mmの操作時に、静電容量部12
5の所定の共振周波数を制御基板30が検知して電動ポ
ンプ12を駆動する。このとき共振周波数は減少する変
化を示す。さらに押し板56を押しても共振周波数は減
少するのみであり、制御基板30は電動ポンプ12を駆
動し続けることとなる。押し板56から手を離すと変調
部122は静電容量部125から離れるので静電容量部
125の静電容量は小さくなり従って共振周波数は高く
なる。押し板56が初期の位置に戻る2mm手前の位置で
の静電容量部125の共振周波数になると制御基板30
は電動ポンプ12の駆動を停止する。このとき静電容量
は減少し共振周波数は増加している。制御基板30はこ
の変化と共振周波数の値から電動ポンプ12の駆動の停
止を判断する。
【0092】また、押し板56が2mm押された位置では
逆止弁51は作動して加圧ポンプ47の上部は閉塞され
ている。押し板56が4mm押されると通気弁53が作動
することとなる。
【0093】以上のように実施例6によれば、第1に本
体7内に静電容量部125を内蔵し、蓋40内に変調部
122を内蔵することで蓋40と本体7との配線をする
必要がなく、第2に静電容量部125を本体7の外部へ
露出する必要がなく水を使用する機器において漏電等の
防止が可能である。第3に外部電源が接続されていても
接続されていなくても、同じ押し板56を操作すること
で給湯することができる。
【0094】なお、実施例1のロック解除装置61は機
構式にしたが、電子式にして制御回路30で制御しても
良い。
【0095】また、アーム59は押し板56に備えられ
て押し板56と連動する機構であればその形状は凸形状
や逆に凹形状等でも良く、要は押し板56に連動してマ
イクロスイッチ60を作動させれば良い。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明の電気湯沸かし器に
よれば、外部からの電源がなくても確実に給湯できて、
しかも操作は外部電源の有無に関係なく同じ操作ででき
る電気湯沸かし器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の全体
構成を示す断面図
【図2】同電気湯沸かし器の電動ポンプ用のスイッチが
作動状態を示す要部断面図
【図3】同電気湯沸かし器の加圧ポンプの作動時の要部
断面図
【図4】本発明の実施例2を示す電気湯沸かし器の要部
分解斜視図
【図5】同電気湯沸かし器の要部断面図
【図6】本発明の実施例3を示す電気湯沸かし器の要部
分解斜視図
【図7】本発明の実施例4を示す電気湯沸かし器の要部
分解斜視図
【図8】本発明の実施例5を示す電気湯沸かし器の要部
分解斜視図
【図9】同電気湯沸かし器の要部断面図
【図10】本発明の実施例6を示す電気湯沸かし器の要
部分解斜視図
【図11】従来例の電気湯沸かし器の全体構成を示す断
面図
【図12】同電気湯沸かし器の外観斜視図
【符号の説明】
1 容器 3 ヒータ(加熱装置) 7 本体 12 電動ポンプ 13 導水管 30 制御基板(制御部) 40 蓋 47 加圧ポンプ(加圧装置) 51 逆止弁 53 通気弁 56 押し板 59 アーム(伝達手段) 60 マイクロスイッチ(スイッチ) 93 接点(第1の電気接点) 97 受け端子(第2の電気接点) 100 磁石部 103 磁気変換部 112 遮光部(光制御部) 113 発光ダイオード 114 受光ダイオード 122 変調部 125 静電容量部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、前記本体の内部に収容された容
    器と、前記本体の上部に接続され前記容器を係止する上
    枠と、前記容器を加熱する加熱装置と、前記容器に一端
    を連通した導水管と、前記容器から前記導水管を介して
    外方に給湯する電動ポンプと、前記容器の上部の開口部
    を閉塞する蓋と、前記蓋と一体に設けた逆止弁と前記容
    器上部への通気弁とを備えた前記容器内を加圧する加圧
    装置と、前記加圧装置を動作させこの動作を伝達する伝
    達手段を備えた押し板と、前記伝達手段により前記電動
    ポンプを駆動させるスイッチを備えた電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】 スイッチは、蓋に備えられた第1の電気
    接点と、上枠または本体に備えられた第2の電気接点と
    で構成し、前記第2の電気接点からの信号により電動ポ
    ンプを駆動する構成とした請求項1記載の電気湯沸かし
    器。
  3. 【請求項3】 スイッチは、押し板の動作に連動する磁
    石部と、上枠または本体内に内蔵されて前記磁石部の動
    作を信号に変換する磁気変換部と、制御部を備え、前記
    磁気変換部の信号により電動ポンプを駆動する請求項1
    記載の電気湯沸かし器。
  4. 【請求項4】 スイッチは、押し板の動作に連動する光
    制御部と、上枠または本体内に内蔵されて前記光制御部
    の動きを電気信号に変換する光信号変換部と、制御部を
    備え、前記光信号変換部の信号により電動ポンプを駆動
    する請求項1記載の電気湯沸かし器。
  5. 【請求項5】 スイッチは、押し板の動作に連動する誘
    電部材で形成された変調部と、上枠または本体内に内蔵
    されて前記変調部の動きを電気信号に変換する静電容量
    部と、制御部を備え、前記静電容量部の電気信号により
    電動ポンプを駆動する請求項1記載の電気湯沸かし器。
  6. 【請求項6】 スイッチは圧縮自在の伝達手段により作
    動させる請求項1または2記載の電気湯沸かし器。
  7. 【請求項7】 スイッチは伝達手段の変位の小さい初期
    は作動せずに、一定の変位後に作動する請求項1から6
    のいずれか1項記載の電気湯沸かし器。
  8. 【請求項8】 スイッチの作動開始は逆止弁または通気
    弁の作動の少なくとも一方より早いタイミングであり、
    かつスイッチの作動終了は逆止弁および通気弁の両方と
    もが作動するより早いタイミングで終了する請求項1か
    ら7のいずれか1項記載の電気湯沸かし器。
  9. 【請求項9】 スイッチは蓋に内蔵する構成とした請求
    項1記載の電気湯沸かし器。
  10. 【請求項10】 スイッチは上枠または本体に内蔵する
    構成とした請求項1記載の電気湯沸かし器。
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