JP2003263676A - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品を積み重ねて収納する自動販売機の商品
収納装置において、商品の入替時における商品の抜取動
作を容易にすること。 【解決手段】 複数の商品を特定の側面の長手方向にお
ける開口から挿入することによって複数の商品を積み重
ねて収納する商品収納コラムと、商品収納コラムの内側
に向きつつ商品通過経路内に介在することによって収納
された商品が外側へ移動するのを防止する商品ガイド
と、を備えた自動販売機の商品収納装置であって、商品
ガイドは、開口の側端に固着された基部と、基部に連結
され、弾性体で形成された連結部と、連結部に連結さ
れ、商品の充填時に商品収納コラムの内側に向きつつ商
品通過経路内から退避する第１の位置に付勢されるとと
もに、商品の抜取時に商品収納コラムの外側に向きつつ
商品通過経路内から退避する第２の位置に付勢されるフ
ラッパと、を備える構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、たばこなどの箱型
商品を積み重ねて収納する自動販売機の商品収納装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動販売機の商品収納装置につい
て、図６乃至図８を参照しつつ説明する。

【０００３】図６、図７は、従来の自動販売機の商品収
納装置の平面図であり、図６は商品を充填する状態を示
し、図７は商品を抜き取ろうとする状態を示している。
また、図８は、商品ガイドの平面図である。

【０００４】図６、図７に示す従来の自動販売機の商品
収納装置は、商品ガイド４２の構成を除いて、図１、図
２に示すものと同様であり、詳細な説明は省略する。

【０００５】商品ガイド４２は、図８に示すように、商
品収納コラム３２の仕切板３３、３４（図６参照）に支
持される基部４３と、基部４３から商品収納コラム３２
の内部に向って延びるフラッパ４４、４５を有してい
る。フラッパ４４、４５は、基部４３に連結された弾性
部４４ａ、４５ａと、弾性部４４ａ、４５ａの先に形成
された支持部４４ｂ、４５ｂとを有している。ここに、
基部４３および支持部４４ｂ、４５ｂは、硬質プラスチ
ックで、弾性部４４ａ、４５ａは、軟質プラスチックで
それぞれ形成されており、商品ガイド４２は、一体に成
形されたものである。

【０００６】図６に示すように、商品収納装置３１に商
品Ｓを充填するときは、商品Ｓを商品収納コラム３２の
前方に形成された開口Ｍから押し込むことによって、フ
ラッパ４４、４５の弾性部４４ａ、４５ａが仕切板３
３、３４の方向に変形する。すなわち、弾性部４４ａ、
４５ａの変形によって、支持部４４ｂ、４５ｂが商品Ｓ
の通過する経路内から退避するように移動し、当該商品
Ｓは、その側面が支持部４４ｂ、４５ｂおよび弾性部４
４ａ、４５ａの一部と摺動しつつ商品収納エリア３５、
３６内に入り込んで、収納されることになる。

【０００７】このようにして、一旦商品収納コラム３２
内に収納された商品Ｓは、開口Ｍの方向に移動しようと
すると、フラッパ４４、４５の支持部４４ｂ、４５ｂと
当接し、商品収納コラム３２から脱落しないようになっ
ている。

【０００８】自動販売機で販売する商品の入替を行う場
合、まず商品収納コラム３２内に充填されている商品Ｓ
を抜き取る必要がある。この場合、商品収納コラム３２
内に収納された商品Ｓをそのまま抜き取ろうとしても、
支持部４４ｂ、４５ｂと当接するため（図７参照）、容
易に抜き取ることができず、無理に抜き取ろうとすると
商品Ｓが変形したり破損してしまうことがあった。した
がって、商品ガイド４２のフラッパ４４、４５を奥側に
押し込んで、支持部４４ｂ、４５ｂを商品Ｓが通過する
経路内から退避させた状態で、商品Ｓを抜き取らなけれ
ばならなかった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
自動販売機の商品搬出装置において、商品ガイドは、商
品収納エリアに向ってＶ字状に構成されているため、商
品を充填する際の操作性については何等問題とならなか
った。その一方で、自動販売機で販売する商品を入れ替
える場合に、一旦商品収納コラムに収納された商品を抜
き取る必要があるが、従来の商品収納装置では、フラッ
パを一旦開口部の商品通過経路内から退避させて、商品
を抜き取らなければならず、操作が煩雑であった。

【００１０】そこで、本発明は、自動販売機の商品収納
装置において、商品の充填を容易にするとともに、商品
入替時に商品の抜き取りを容易に行うことができるよう
にすることを目的とするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため、請求項１に記載された本発明は、複数の商品
を特定の側面の長手方向における開口から挿入すること
によって複数の商品を積み重ねて収納する商品収納コラ
ムと、商品収納コラムの内側に向きつつ商品通過経路内
に介在することによって収納された商品が外側へ移動す
るのを防止する商品ガイドと、を備えた自動販売機の商
品収納装置であって、商品ガイドは、開口の側端に固着
された基部と、基部に連結され、弾性体で形成された連
結部と、連結部に連結され、商品の充填時に商品収納コ
ラムの内側に向きつつ商品通過経路内から退避する第１
の位置に付勢されるとともに、商品の抜取時に商品収納
コラムの外側に向きつつ商品通過経路内から退避する第
２の位置に付勢されるフラッパと、を備えたことを特徴
とする。

【００１２】また、請求項２に記載された本発明は、請
求項１記載の自動販売機の商品収納装置において、商品
ガイドは、硬質材からなる前記基部およびフラッパと、
軟質材からなる前記連結部が、一体成形されたことを特
徴とする。

【００１３】さらに、請求項３に記載された本発明は、
請求項２記載の自動販売機の商品収納装置において、商
品ガイドは、プラスチックまたはゴムにより成形された
ことを特徴とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明にかかる実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。

【００１５】図１は、本発明にかかる自動販売機の商品
収納装置の平面図（商品を充填する状態）、図２は、本
発明にかかる自動販売機の商品収納装置の平面図（商品
を抜き取る状態）、図３は、商品ガイドの平面図、図４
は、本発明にかかる自動販売機の商品収納装置の正面
図、図５は、本発明にかかる自動販売機の商品収納装置
の側面図である。

【００１６】図１〜図５において、１は商品収納装置で
あって、商品Ｓを収納する商品収納コラム２と、商品収
納コラム２に収納された商品Ｓの脱落を阻止する商品ガ
イド１２とで構成されている。

【００１７】商品収納コラム２は、たばこなどの箱型商
品Ｓを積み重ねて収納するようになっており、その内部
は、商品収納エリア５、６を仕切る仕切板３、４が設け
られている。また、商品収納コラム２の前方には、商品
Ｓを充填するための開口Ｍが形成されている（図１参
照）。さらに、商品収納コラム２の下方には、商品搬出
装置７、８が設けられており、商品収納コラム２内に収
納された商品Ｓを最下位側から順次搬出するようになっ
ている。

【００１８】また、仕切板３、４の前方部（開口Ｍの側
端部）には、商品ガイド１２が取り付けられており、図
３に示すように、商品ガイド１２は、基部１３と、開口
Ｍ内に介在することによって、商品収納コラム２内に収
納された商品Ｓの脱落を阻止するフラッパ１４，１５
と、基部１３およびフラッパ１４、１５をそれぞれ連結
する連結部１６〜１９と、から構成されている。なお、
商品ガイド１２は、基部１３、フラッパ１４、１５およ
び連結部１６〜１９が、一体成形されたものである。

【００１９】基部１３は、硬質ゴムで形成されており、
凸状に形成された当接部１３ａ、１３ｂと、フック１３
ｃ、１３ｄとを有している。ここに、フック１３ｃとフ
ック１３ｄとの間には、空間１３ｅ、１３ｆが形成され
るようになっており、空間１３ｅ、１３ｆ内に仕切板
３、４が入り込むことによって、商品ガイド１２は、仕
切板３、４に保持されるようになっている。すなわち、
空間１３ｅ、１３ｆに仕切板３、４を挿入することによ
って、仕切板３、４に形成された切起部（図示せず）が
空間１３ｅに入り込み、その状態で保持されることにな
る。

【００２０】フラッパ１４、１５は、硬質ゴムで形成さ
れており、商品収納コラム２に収納された商品Ｓと当接
するように開口Ｍ内に介在して脱落を防止する支持端１
４ａ、１５ａと、基部１３の当接部１３ａ、１３ｂに当
接する当接端１４ｂ、１５ｂと、をそれぞれ有してい
る。

【００２１】連結部１６〜１９は、軟質ゴム（弾性体）
で形成されており、その一端が基部１３と連結されてお
り、他端がフラッパ１４、１５と連結されている。そし
て、連結部１６〜１９は、フラッパ１４、１５の当接端
１４ｂ、１５ｂが基部１３の当接部１３ａ、１３ｂと当
接するように、フラッパ１４、１５を付勢している。し
たがって、フラッパ１４、１５は、商品収納コラム２内
への商品Ｓの充填を可能にするとともに収納された商品
Ｓの脱落を阻止する脱落阻止位置（図３（ａ）参照）、
または商品収納コラム２内に収納された商品Ｓの抜取を
可能とする商品抜取位置（図３（ｂ）参照）に保持され
ることになる。なお、フラッパ１４、１５は、硬質ゴム
で形成されている。

【００２２】上記構成の商品収納装置１について、商品
収納コラム２内に商品Ｓを充填する動作、および商品収
納コラム２内に収納された商品Ｓを抜き取る動作につい
て説明する。

【００２３】まず、初期状態、すなわち販売待機状態に
おいて、フラッパ１４、１４は、図３（ａ）に示すよう
に、連結部１６〜１９の弾性力によって、当接端１４
ｂ、１５ｂが当接部１３ａ、１３ｂと当接するととも
に、支持端１４ａ、１５ａが商品収納コラム２の内側に
向くとともに、商品通過経路内に介在するように付勢さ
れている。すなわち、商品収納コラム２の開口Ｍから商
品収納エリア５、６に向って斜め前方に配置された状態
になっている（図１参照）。この状態では、商品収納コ
ラム２内に収納された商品Ｓが、開口Ｍの方向に移動し
ようとしても、フラッパ１４、１５の支持端１４ａ、１
５ａと当接するため、開口Ｍから脱落することはない。

【００２４】上記の初期状態から、まず商品収納コラム
２に商品Ｓを充填する動作について説明する。商品Ｓを
充填する際には、商品Ｓを開口Ｍから商品収納コラム２
の内部に向って移動させることによって、支持端１４
ａ、１５ａは、連結部１６〜１９の付勢力に抗して商品
通過経路から退避する方向（仕切板３、４の方向）に移
動し、商品Ｓの充填を可能にする位置（第１の位置：図
１参照）に付勢される。すなわち、当該商品Ｓは、その
側面が、支持端１４ａ、１５ａと摺動しつつ、商品通過
経路を介して商品収納コラム２内に充填される。商品Ｓ
の充填動作が終了すると、連結部材１６〜１９の付勢力
によって支持端１４ａ、１５ａが商品通過経路内に介在
し、初期状態に戻ることになる。

【００２５】次に、商品Ｓの入替を行う場合において、
商品収納コラム２に収納された商品Ｓを引き抜く動作に
ついて説明する。商品収納コラム２内に収納された商品
Ｓを開口Ｍ側に引き出すと、まず商品Ｓがフラッパ１
４、１５の支持端１４ａ、１５ａと当接する。さらに、
商品Ｓを引き出すことによって、連結部１６〜１９の付
勢力に抗して当接端１４ｂ、１５ｂが商品収納コラム２
の外側に向くように移動する。そして、フラッパ１４、
１５が商品Ｓの抜取を可能にする位置（第２の位置）に
付勢されることによって通過経路内から退避した状態
（図２参照）になる。この状態で、当該商品Ｓは、その
側面が支持端１４ａ、１５ａと摺動しつつ商品通過経路
を介して抜き取られる。このようにして、商品収納コラ
ム２に収納されていた商品Ｓが引き抜かれると、フラッ
パ１４、１５は、図３（ｂ）に示す状態に保持される。

【００２６】この状態では、商品収納コラム２に新たな
商品Ｓを充填する場合に、フラッパ１４、１５が邪魔に
なる。そこで、商品Ｓの抜取が終了した後は、連結部１
６〜１９の付勢力に抗して、支持端１４ａ、１５ａが商
品収納コラム２の内部を向くように移動させることによ
って、図３（ａ）に示す初期状態に戻す。このようにし
て、フラッパ１４、１５を初期状態に戻した状態で、新
たな商品Ｓの充填作業を行うことができる。

【００２７】上記実施例と構成が同一で、フラッパ１
４、１５は、連結部１６〜１９により初期状態になるよ
うに常時付勢されるように構成することによって、商品
の充填・抜取時のように外力が加えられたとき以外は、
常に初期状態（図３（ａ））に保持されるように構成し
てもよい。この場合は、上記の場合と同様の動作によっ
て一旦商品収納コラム２から商品Ｓを抜き取った後、連
結部１６〜１９の付勢力によってフラッパ１４、１５が
初期状態に戻るため、その後新たな商品Ｓを充填する際
の操作が容易になるという効果もある。

【００２８】

【発明の効果】本発明にかかる自動販売機の商品収納装
置によれば、商品の充填を容易にするとともに、商品収
納コラム内に収納された商品の抜き取りを容易に行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる自動販売機の商品収納装置の平
面図（商品を充填する状態）である。

【図２】本発明にかかる自動販売機の商品収納装置の平
面図（商品を抜き取る状態）である。

【図３】商品ガイドの平面図であって、（ａ）は、初期
状態を、（ｂ）は、商品Ｓを引き抜いた直後の状態をそ
れぞれ示している。

【図４】本発明にかかる自動販売機の商品収納装置の正
面図である。

【図５】本発明にかかる自動販売機の商品収納装置の側
面図である。

【図６】従来の自動販売機の商品収納装置の平面図（商
品を充填する状態）である。

【図７】従来の自動販売機の商品収納装置の平面図（商
品を抜き取ろうとする状態）である。

【図８】商品ガイドの平面図である。

【符号の説明】

１ 商品収納装置 ２ 商品収納コラム ３ 仕切板 ４ 仕切板 ５ 商品収納エリア ６ 商品収納エリア ７ 商品搬出装置 ８ 商品搬出装置 １２ 商品ガイド １３ 基部 １３ａ 当接部 １３ｂ 当接部 １３ｃ フック １３ｄ フック １３ｅ 間隙 １３ｆ 間隙 １４ フラッパ １４ａ 支持端 １４ｂ 当接端 １５ フラッパ １５ａ 支持端 １５ｂ 当接端 １６ 連結部 １７ 連結部 １８ 連結部 １９ 連結部 Ｍ 開口 Ｓ 商品

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の商品を特定の側面の長手方向にお
   ける開口から挿入することによって前記複数の商品を積
   み重ねて収納する商品収納コラムと、前記商品収納コラ
   ムの内側に向きつつ商品通過経路内に介在することによ
   って収納された商品が外側へ移動するのを防止する商品
   ガイドと、を備えた自動販売機の商品収納装置であっ
   て、 前記商品ガイドは、 前記開口の側端に固着された基部と、 前記基部に連結され、弾性体で形成された連結部と、 前記連結部に連結され、商品の充填時に前記商品収納コ
   ラムの内側に向きつつ商品通過経路内から退避する第１
   の位置に付勢されるとともに、商品の抜取時に前記商品
   収納コラムの外側に向きつつ商品通過経路内から退避す
   る第２の位置に付勢されるフラッパと、 を備えたことを特徴とする自動販売機の商品収納装置。
2. 【請求項２】 前記商品ガイドは、硬質材からなる前記
   基部およびフラッパと、軟質材からなる前記連結部が、
   一体成形されたことを特徴とする請求項１記載の自動販
   売機の商品収納装置。
3. 【請求項３】 前記商品ガイドは、プラスチックまたは
   ゴムにより成形されたことを特徴とする請求項２記載の
   自動販売機の商品収納装置。