JP2003261820A - 放射線硬化性粉末組成物、その使用、その製法、および被覆の製法 - Google Patents

放射線硬化性粉末組成物、その使用、その製法、および被覆の製法

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JP2003261820A JP2002372815A JP2002372815A JP2003261820A JP 2003261820 A JP2003261820 A JP 2003261820A JP 2002372815 A JP2002372815 A JP 2002372815A JP 2002372815 A JP2002372815 A JP 2002372815A JP 2003261820 A JP2003261820 A JP 2003261820A
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ヴェニング アンドレアス
Giselher Franzmann
フランツマン ギーゼルヘア
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シュピロー エマヌイル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 35℃で貯蔵安定性であり、かつさらに塗膜
を硬化した後に、固いと同時に柔軟であり、かつ耐候性
の被覆を生じる放射線硬化性粉末塗料組成物の提供。 【解決手段】 I.A)非晶質ウレタンアクリレート少
なくとも1種60〜90質量%と、 B)結晶性ウレタンアクリレート少なくとも1種10〜
40質量%とから成る結合剤(但し、AとBから成る混
合物のTgは、少なくとも35℃である)および II.助剤および添加剤を含有する放射線硬化性粉末塗
料組成物、但し、粉末塗料組成物中のUV−開始剤は除
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋して光安定性
および耐候性の塗膜になる放射線硬化性粉末塗料組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱架橋性粉末塗料は公知であり、かつ塗
料加工工業において頻繁に使用されている。
【0003】例えば、DE-PS 2735497には、卓越した耐
候性および耐熱性を有するPUR−粉末塗料が記載され
ている。DE-PS 2712931にその製法が記載されている架
橋剤は、ε−カプロラクタムでブロックされたイソシア
ヌレート基を含有するイソホロンジイソシアネートから
成る。ウレタン基含有、ビウレット基含有または尿素基
含有のポリイソシアネートは公知であり、そのイソシア
ネート基も同様にブロックされている。
【0004】この系の欠点は、熱架橋反応の間のブロッ
キング剤の分離にある。ブロッキング剤は、環境に放出
し得るので、生態学的かつ作業の衛生的理由から、排気
の浄化および/またはブロッキング剤の回収のために特
に事前に対策を講じなくてはならない。さらに、架橋剤
は僅かな反応性を有する。170℃を上回る硬化温度が
必要である。
【0005】ブロッキング剤の放出および高温での硬化
という2つの欠点は、熱によるのではなく、放射線によ
り硬化する粉末塗料により取り除くことができる。この
ような放射線硬化性粉末塗料は、公知であり、かつ例え
ば、USP 3,485,732、EP 0407826、EP 0636669、WO 99/1
4254、USP 3,974,303、USP 5,639,560およびEP 0934359
に記載されている。
【0006】EP 0636669およびWO 99/14254には、不飽
和ポリエステルおよびビニルエーテルを基礎とする2成
分の放射線硬化性粉末塗料が記載されている。それから
製造された被覆は、屋外での使用には適切ではない。そ
れというのも、これは著しく黄色みを帯びてしまうから
である。
【0007】米国特許第3,974,303号明細書には、分子
量1000gあたり0.5〜3.5個の重合可能な不飽
和基を含有する熱可塑性樹脂が記載されている。しか
し、記載されたポリウレタン(例1参照)は、耐候性で
はなく、かつポリエステル基の不足および僅かな鎖長に
基づき、わずかな柔軟性しか有さない。
【0008】米国特許第5,639,560号明細書には、結合
剤としてさらにメタクリレート基を有する特別な特別な
結晶性ポリエステルを有する放射線硬化性粉末組成物が
記載されている。選択的にこれらの粉末組成物は、副次
的な量、有利には10質量%までの量でエチレン性不飽
和オリゴマー、特にウレタンアクリレートを含有する。
しかし、この特許に記載された放射線硬化性粉末塗料調
製物は、本質的に欠点を有する。これらの調製物は、−
80℃でのみ粉砕可能であり、かつ一般的にはこれから
得られる被覆は外部環境に安定ではないか、または柔軟
ではない。120sを下回る極めて少ないペンジュラム
硬度(ケーニッヒによる)の欠点は、特に重大な意味を
有する。
【0009】EP 0934359には、メタクリレート末端基を
有する非晶質と結晶性ポリエステルから成る放射線硬化
性粉末状混合物が記載されている。これから製造された
粉末塗料被覆は、US 5,639,560の結晶性メタクリレート
よりも高いガラス転移温度を有する。しかし、これは更
に冷却下に粉砕しなくてはならない。さらに、被覆の硬
度および付着性は、単に中程度である。
【0010】
【特許文献1】DE-PS 2735497
【特許文献2】DE-PS 2712931
【特許文献3】USP 3,485,732
【特許文献4】EP 0407826
【特許文献5】EP 0636669
【特許文献6】WO 00/14254
【特許文献7】USP 3,974,303
【特許文献8】USP 5,639,560
【特許文献9】EP 0934359
【特許文献10】EP 0636669
【特許文献11】WO 99/14254
【特許文献12】米国特許第3,974,303号明細書
【特許文献13】米国特許第5,639,560号明細書
【特許文献14】EP 0934359
【特許文献15】US 5,639,560
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、35
℃で貯蔵安定性であり、かつさらに塗膜を硬化した後
に、固いと同時に柔軟であり、かつ耐候性の被覆を生じ
る放射線硬化性粉末塗料組成物を見出すことであった。
この被覆は、高度に透明なものから曇ったものまで調節
できるべきである。さらに、前記粉末塗料は、冷却剤を
僅かに使用するかまたは使用せずに粉砕可能であるべき
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】意外にも、前記課題は、
結合剤として、少なくとも1種の非晶質ウレタンアクリ
レートおよび少なくとも1種の結晶性ウレタンアクリレ
ートから成る混合物(前記混合物のガラス転移温度(T
g)は、少なくとも35℃である)を含有する放射線硬
化性粉末塗料組成物により解決されることが見出され
た。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の対象は、 I.A)非晶質ウレタンアクリレート少なくとも1種6
0〜90質量%と、B)結晶性ウレタンアクリレート少
なくとも1種10〜40質量%とから成る結合剤(但
し、AとBから成る混合物のTgは、少なくとも35℃
である)および II.助剤および添加剤を含有する放射線硬化性粉末塗
料組成物(但し、粉末塗料組成物中のUV−開始剤を除
く)である。
【0014】本発明の他の対象は、 I.A)少なくとも1種の非晶質ウレタンアクリレート
60〜90質量%と、B)少なくとも1種の結晶性ウレ
タンアクリレート10〜40質量%とから成る結合剤
(但し、AとBから成る混合物のTgは、少なくとも3
5℃である)および II.助剤および添加剤を含有する組成物(但し、UV
−開始剤を除く)の、放射線硬化性粉末塗料組成物を製
造するための使用である。
【0015】同様に、本発明の対象は、加熱可能なニー
ダー、特に押出機中で120〜130℃の温度限界を維
持することによる、 I.C)非晶質ウレタンアクリレート少なくとも1種6
0〜90質量%と、D)結晶性ウレタンアクリレート少
なくとも1種10〜40質量%とから成る結合剤(但
し、AとBから成る混合物のTgは、少なくとも35℃
である)および II.助剤および添加剤を含有する放射線硬化性粉末塗
料組成物(但し、粉末塗料組成物中のUV−開始剤を除
く)の製法である。
【0016】本発明の対象は、 I.A)非晶質ウレタンアクリレート少なくとも1種6
0〜90質量%と、 B)結晶性ウレタンアクリレート少なくとも1種10〜
40質量%とから成る結合剤(但し、AとBから成る混
合物のTgは、少なくとも35℃である)および II.助剤および添加剤を含有する放射線硬化性粉末塗
料組成物(但し、粉末塗料組成物中のUV−開始剤を除
く)を使用することによる、高いまたは低い透明度を有
する被覆の製法である。
【0017】本発明の範囲内においてウレタンアクリレ
ートは、ヒドロキシル基含有ポリエステルに、ポリイソ
シアネートおよびアクリレート含有アルコールを反応さ
せることにより、ウレタン基およびアクリレート基を結
合させて製造したものである。
【0018】A.本発明による非晶質ウレタンアクリレ
ートは、35〜80℃のTgを有するヒドロキシル基含
有の非晶質ポリエステル(A1)、ポリイソシアネート
(A2)および少なくとも1個のアルコール基と少なく
とも1個の重合可能なアクリレート基(A3)を同時に
含有する化合物を反応させることにより製造される。こ
れも同様に、アクリレート末端基のようなウレタン基を
有する。
【0019】A1.35〜80℃のTgを有するヒドロ
キシル基含有の非晶質ポリエステルは、適切なジカルボ
ン酸とジオールとの重縮合により製造される。縮合は、
自体公知の方法で不活性ガス雰囲気中、100〜260
℃、有利には130〜220℃の温度で行われ、溶融物
中またはアゼオトロープ法により、例えば、Methodende
r Organischen Chemie(Houben-Weyl); 第14/2巻、
1〜5、21〜23、40〜44ページ、Georg Thieme
Verlag, Stuttgart, 1993、またはC. R. Martens, Alk
yd Resins, 51〜59ページ、Reinhold Plastics App
l. Series, Reinhold Publishing Comp., New York, 19
61に記載されているように得られる。ポリエステルを製
造するために有利なカルボン酸は、脂肪族、脂環式、芳
香族および/または複素環式の特性であってよく、かつ
場合によりハロゲン原子により置換され、かつ/または
不飽和であってもよい。このための例としては次のもの
が挙げられる:コハク酸、アジピン酸、コルク酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、テトラヒ
ドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸、ジクロロフタル酸、テトラクロロフタル
酸、エンドメチレン−テトラヒドロフタル酸、グルタル
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸もしくは−入
手可能である限り−それらの無水物またはエステル。特
に適切なものは、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸および1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸である。
【0020】ポリオールとしては、例えば、モノエチレ
ングリコール、1,2−および1,3−プロピレングリ
コール、1,4−および2,3−ブチレングリコール、
ジ−β−ヒドロキシエチルブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−
オクタンジオール、デカンジオール、ドデカンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジオー
ル、3(4),8(9)−ビス(ヒドロキシメチル)−
トリシクロ[5.2.1.0 2,6]デカン(Dicidol)、ビス
−(1,4−ヒドロキシメチル)−シクロヘキサン、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プ
ロパン、2,2−ビス−[4−(β−ヒドロキシエトキ
シ)−フェニル]−プロパン、2−メチルプロパンジオ
ール−1,3、2−メチル−ペンタンジオール−1,
5、2,2,4(2,4,4)−トリメチルヘキサンジ
オール−1,6、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール−1,
2,6、ブタントリオール−1,2,4、トリス−(β
−ヒドロキシエチル)−イソシアヌレート、ペンタエリ
トリトール、マンニットおよびソルビットならびにジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリブチレングリコール、キシリレ
ングリコールおよびヒドロキシピバリン酸ネオペンチル
グリコールエステルを挙げることができる。モノエチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ジシドール、
シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン
およびグリセリンが特に有利である。
【0021】このように製造された非晶質ポリエステル
は、15〜150mgKOH/gのOH価、35〜80
℃のTgおよび<5mgKOH/gの酸価を有する。非
晶質ポリエステルの混合物を使用することもできる。
【0022】A2.本発明による非晶質ウレタンアクリ
レートにおいて、ポリイソシアネートとして、脂肪族、
(環式)脂肪族または脂環式構造のジイソシアネートが
使用される。ポリイソシアネートの代表的な例は、2−
メチルペンタメチレン−1,5−ジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチ
レン−1,6−ジイソシアネート、特に2,2,4−お
よび2,4,4−異性体および両方の異性体の工業的混
合物、4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソ
シアネート)、ノルボルナンジイソシアネートおよび
3,3,5−トリメチル−1−イソシアネート−3−イ
ソシアネートメチルシクロヘキサン(IPDI)であ
る。同様に、ポリイソシアネート同士がイソシアネート
基を介して反応して得られるポリイソシアネート、例え
ば、3個のイソシアネート基の反応により生じるイソシ
アヌレートも良好に適切である。ポリイソシアネート
は、同様にビウレット基またはアロファネート基を含有
する。特にIPDIが適切である。
【0023】A3.少なくとも1個の遊離OH−基およ
び重合可能なアクリレート基を有する重合可能な化合物
としては、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート(H
EA)、ヒドロキシプロピルアクリレートおよびグリセ
リンジアクリレートが挙げられる。特にヒドロキシエチ
ルアクリレート(HEA)が適切である。
【0024】OH−含有の非晶質ポリエステル(A
1)、ポリイソシアネートA2およびA3から非晶質ウ
レタンアクリレートAを製造するために、はじめにポリ
イソシアネートを装入し、触媒としてのDBTLおよび
重合阻害剤としてのIONOLCP(シェル社)と混合
し、かつ2.5〜1.5:1のNCO:OH比でポリエ
ステルを添加する。添加を終了した後に、100〜14
0℃で反応を完了する。この後に、反応生成物に成分A
3、例えば、ヒドロキシエチルアクリレートを1.0〜
1.1:1のNCO:OH基の比で添加し、かつ80〜
140℃で反応を完了し、その結果、NCO含量は0.
1%以下に到達する。ポリイソシアネート、例えば、I
PDIを成分A3と前反応させ、かつこのNCO−含有
の前生成物をヒドロキシル基含有のポリエステルに添加
することができる。
【0025】B.本発明による結晶性ウレタンアクリレ
ートは、ヒドロキシル基含有の結晶性ポリエステル(B
1)とポリイソシアネート(B2)および成分A3の反
応により製造される。A3として特に適切なのはヒドロ
キシエチルアクリレート(HEA)である。これも同様
にウレタン基、例えばアクリレート末端基を有する。
【0026】B1.ヒドロキシル基含有の結晶性ポリエ
ステルは、A1の非晶質ポリエステルで記載したよう
に、重縮合により製造される。そのために、4〜14個
の炭素原子を有する直鎖の脂肪族または脂環式飽和ジカ
ルボン酸80〜100モルパーセントおよび他の脂肪族
または脂環式または芳香族ジカルボン酸またはポリカル
ボン酸0〜20モルパーセントから成る酸性成分と、2
〜15個の炭素原子を有する線状脂肪族ジオール80〜
100モルパーセントおよび2〜15個の炭素原子を有
する他の脂肪族または脂環式ジオールまたはポリオール
0〜20%から成るアルコール成分とを反応させる。こ
のように製造されたヒドロキシル基含有の結晶性ポリエ
ステルは、15〜150mg KOH/gのOH価、<
5mg KOH/gの酸価および40〜130℃の融点
を有する。
【0027】結晶性ポリエステルを製造するために有利
なカルボン酸は、コハク酸、アジピン酸、コルク酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テトラヒドロ
フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテレフ
タル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸およびグルタル酸、もしくは−入手可能である限
り−それらの無水物またはエステルである。特に適切な
ものは、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸およびドデ
カン二酸である。
【0028】ポリオールとしては、以下のジオールであ
るエチレングリコール、プロパンジオール−(1,2)
および−(1,3)、2,2−ジメチルプロパンジオー
ル−(1,3)、ブタンジオール−(1,4)、ペンタ
ンジオール−(1,5)、ヘキサンジオール−(1,
6)、2−メチルペンタンジオール−(1,5)、2,
2,4−トリメチルヘキサンジオール−(1,6)、
2,4,4−トリメチルヘキサンジオール−(1,
6)、ヘプタンジオール−(1,7)、ドデカンジオー
ル−(1,10)、ドデカンジオール−(1,12)、
オクタデセン−9,10−ジオール−(1,12)、オ
クタデカンジオール−(1,18)、2,4−ジメチル
−2−プロピルヘプタンジオール−(1,3)、ブテン
ジオール−(1,4)、ブチンジオール−(1,4)、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、トランス−およびシス−1,4
−シクロヘキサンジメタノール、トリオールであるグリ
セリン、ヘキサントリオール−(1,2,6)、1,
1,1−トリメチロールプロパンおよび1,1,1−ト
リメチロールエタンおよびテトラオールであるペンタエ
リトリトールが適切である。
【0029】B2.本発明による結晶性ウレタンアクリ
レートを製造するために、ポリイソシアネートとして、
脂肪族、(環式)脂肪族または脂環式構造のジイソシア
ネートが使用される。ポリイソシアネートの代表的な例
は、2−メチルペンタメチレン−1,5−ジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘ
キサメチレン−1,6−ジイソシアネート、特に2,
2,4−および2,4,4−異性体および両方の異性体
の工業的混合物、4,4’−メチレン−ビス(シクロヘ
キシルイソシアネート)、ノルボルナンジイソシアネー
トおよび3,3,5−トリメチル−1−イソシアナト−
3−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IPDI)で
ある。同様に、ポリイソシアネート同士がイソシアネー
ト基を介して反応して得られるポリイソシアネート、例
えば、3個のイソシアネート基の反応により生じるイソ
シアヌレートも良好に適切である。ポリイソシアネート
は、同様にビウレット基またはアロファネート基を含有
する。特にIPDIが適切である。
【0030】B3.重合可能な化合物は、成分A3と同
じである。
【0031】OH−含有の結晶性ポリエステル(B
1)、ポリイソシアネート(B2)およびB3から本発
明によるウレタンアクリレートBを製造するために、は
じめにポリイソシアネートを装入し、触媒としてのDB
TLおよび重合阻害剤としてのIONOL CP(シェ
ル社)と混合し、かつ2.5〜1.5:1のNCO:O
H比でポリエステルを添加する。添加を終了した後に、
70〜130℃で反応を完了する。この後に、反応生成
物に成分B3、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート
を1.0〜1.1:1のNCO:OH基の比で添加し、
かつ70〜130℃で反応を完了するため、NCO含量
は0.1%以下に到達する。
【0032】非晶質および結晶性ウレタンアクリレート
は、非晶質:結晶質の割合が60:40〜90:10質
量%であるように混合されるため、最終生成物は少なく
とも35℃のTgを有する。非晶質および結晶性の出発
ポリエステルを混合し、次にポリイソシアネートとアク
リレート含有アルコールを有する混合物の形に変換する
こともできる。
【0033】本発明による粉末塗料組成物を放射線硬化
させるために、加速電子ビームが適切である。電子ビー
ムは、粉末塗料組成物から反応性アクリレート基の著し
く速い重合を保証する数で遊離基を生じる。5〜15M
radの放射線量を使用するのが有利である。
【0034】可視光で照射する際にラジカルに崩壊する
開始剤、例えばチオキサントン、ホスフィンオキシド、
メタロセン、第三アミノベンゼンまたは第三アミノベン
ゾフェノンの使用も同様に可能である。
【0035】任意の添加剤は、アクリレート含有または
メタクリレート含有化合物、例えば、トリス(2−ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート(SR 386, Sartomer)
のトリアクリレート、および被覆特性を改質するために
0〜20質量%の副次的な含分で使用できるカップリン
グ剤である。
【0036】その他の粉末塗料において一般的な添加剤
は、レベリング剤、光安定剤および脱気剤である。これ
らは、0〜5質量%で使用することができる。さらに、
顔料および充填剤、例えば、二酸化チタンのような金属
酸化物、および金属水酸化物、硫酸塩、スルフィド、炭
酸塩、ケイ酸塩、タルク、カーボンブラック等を0〜3
0%の質量割合で使用することができる。
【0037】利用可能な粉末塗料組成物を製造するため
に、使用物質を混合する。使用物質の均質化は、適切な
ユニット、例えば加熱可能なニーダー中、有利には押出
機により行うことができ、その際、120〜130℃の
上限温度を上回らないようにすべきである。押し出され
た材料は、室温まで冷却された後および噴霧の準備が完
了した粉末になるまで適切に破砕した後に、冷却剤を添
加せずに粉砕される。適切な基材上への噴霧の準備が完
了した粉末の塗布は、公知の方法により、例えば、静電
または摩擦静電(tribostatic)粉末噴霧、流動床焼結
法または静電焼結法により行うことができる。適切な基
材は、例えば未処理または前処理された金属基材、木
材、木材原材料、プラスチック、ガラスまたは紙であ
る。
【0038】本発明による粉末塗料組成物から製造され
る被覆は、高度に透明のものから曇ったものまで調節す
ることができる。
【0039】従って、本発明の対象は、高いまたは低い
透明度を有する被覆を製造するための放射線硬化性粉末
塗料組成物の使用である。
【0040】本発明を以下の実施例により詳説する:
【0041】
【実施例】1.ヒドロキシル基含有ポリエステルの一般
的な製造法 酸成分およびアルコール成分をn−ブチルスズトリオク
トエート0.2質量%と混合し、かつ蒸留塔を備えた装
置中、窒素の存在下に撹拌しながら190℃まで加熱し
た。この温度を水分離の過程においてゆっくり230℃
まで高めた。理論量の水の量の約98%が留去された後
に、生成物を冷却し、かつOH価(mgKOH/gでの
OH価)および酸価(mgKOH/gでの酸価)を試験
した。
【0042】この方法により以下のポリエステルを製造
した: A1:IPS 100%、MEG 20%およびNPG
80%から成る非晶質ポリエステル、OH価 42m
gKOH/g、Tg48℃ A2:IPS 100%、MEG 20%およびDCD
80%から成る非晶質ポリエステル、OH価 40m
gKOH/g、Tg75℃ B1:DDS 100%、MEG 100%から成る結
晶性ポリエステル、OH価 31mgKOH/g、Tg
81℃ B2:BSA 100%、BD−1,4 100%から
成る結晶性ポリエステル、OH価 31mgKOH/
g、Tg113℃。
【0043】BSA:無水コハク酸、DDS:ドデカン
二酸、IPS:イソフタル酸、BD−1,4:ブタンジ
オール−1,4、MEG:モノエチレングリコール、N
PG:ネオペンチルグリコール、DCD:ジシドール。
【0044】2.非晶質ウレタンアクリレートA1Uの
製造 ポリエステルA1(OH価42)111.2gを溶融
し、かつ120℃で強力に撹拌しながらIPDI 2
3.7g、IONOL CP 0.3gおよびDBTL
0.3gから成る混合物に少しずつ加えた。30分間
反応した後に、ヒドロエチルアクリレート14.9gを
付加的に滴加した。さらに30分間撹拌した後に、NC
O含量は0.1%を下回り、かつ熱い反応混合物をフラ
スコからシート上に注いだ。反応物が凝固し、かつ冷却
したら直ぐに、これを機械的に破砕し、かつ粉砕した。
この生成物のTgは41℃であった。
【0045】3.非晶質ウレタンアクリレートA2Uの
製造 ポリエステルA2(OH価40)37.7gを溶融し、
かつ140℃で強力に撹拌しながらIPDI 7.5
g、IONOL CP 0.1gおよびDBTL0.1
gから成る混合物に少量ずつ加えた。30分間反応させ
た後、ヒドロキシエチルアクリレート4.7gを付加的
に滴加した。さらに30分間撹拌した後、NCO含量は
0.1%を下回り、かつ熱い反応混合物をフラスコから
シート上に注いだ。反応物が凝固し、かつ冷却したら直
ぐに、これを機械的に破砕し、かつ粉砕した。この生成
物のTgは62℃であった。
【0046】4.結晶性ウレタンアクリレートB1Uの
製造 ポリエステルB1(OH価31)103.8gを溶融
し、かつ90℃で強力に撹拌しながらIPDI 16.
1g、IONOL CP 0.1gおよびDBTL
0.1gから成る混合物に少しずつ加えた。30分間反
応した後に、ヒドロエチルアクリレート10.1gを付
加的に滴加した。さらに30分間撹拌した後に、NCO
含量は0.1%を下回り、かつ熱い反応混合物をフラス
コからシート上に注いだ。反応物が凝固し、かつ冷却し
たら直ぐに、これを機械的に破砕し、かつ粉砕した。こ
の生成物のTgは80℃であった。
【0047】5.結晶性ウレタンアクリレートB2Uの
製造 ポリエステルB2(OH価31)103.8gを溶融
し、かつ90℃で強力に撹拌しながらIPDI 16.
1g、IONOL CP 0.1gおよびDBTL
0.1gから成る混合物に少しずつ加えた。30分間反
応した後に、ヒドロエチルアクリレート10.1gを付
加的に滴加した。さらに30分間撹拌した後に、NCO
含量は0.1%を下回り、かつ熱い反応混合物をフラス
コからシート上に注いだ。反応物が凝固し、かつ冷却し
たら直ぐに、これを機械的に破砕し、かつ粉砕した。こ
の生成物のTgは109℃であった。
【0048】6.本発明によるポリマーおよび粉末塗料
組成物の製造および比較試験 3種の成分A1U、A2UまたはBUを相応する質量比
で混合し、かつこの混合物の100部を、BYK 361(レ
ベリング剤、BYK Chemie)0.5部、ベンゾイン(脱気
剤、Aldrich)0.5部およびEBECRYL 170(カップリン
グ剤、UCB)1部と混合した。破砕した使用物質を混和
機中で完全に混和し、引き続き押出機中で最大130℃
までで均質化した。冷却後、押出物を砕き、かつ比較試
験の場合には冷却剤を添加し、本発明による例の場合に
は冷却剤(液体窒素またはドライアイス)を添加せずに
ピン型ミルを用いて、<100μmの粒度に粉砕した。
このように製造された粉末を静電粉末噴霧ユニットを用
いて、脱脂、場合により前処理された通常のスチール板
に60KVで塗布した。次に、IR照射下に溶融し、か
つ電子ビーム(15MRad)により硬化させた。
【0049】比較例Zのために以下の調製物を使用し
た: UVECOAT 2100(UCB) 300g UVECOAT 9010(UCB) 86g IRGACURE 184(CIVA)8g RESIFLOW PV 5(Worlee)4g WORLEE Add 900(Worlee)2g 試験値は、表1にまとめられている:
【0050】
【表1】
【0051】 1:冷却剤を使用しない場合の粉砕性 2:ケーニッヒによる硬度(DIN 53157) 3:エリクセン深度(DIN 53156) 4:直接的なボール衝撃試験(DIN EN ISO 6272) 5:35℃での貯蔵安定性(粉末の耐ブロッキング性の
試験) 6:波長500nmでの透明度 本発明による実験1と2は、冷却剤を添加せずに粉砕可
能であり、さらに被覆において高い硬度、柔軟性および
貯蔵安定性を同時に示す。本発明によらない全ての比較
例(比較例X、YおよびZ)は、これらの点に少なくと
も1個の欠点を有した。さらに、本発明による粉末塗料
組成物1および2により、極めて種々の光透過率を有す
る被覆を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/03 C09D 5/03 175/06 175/06 (72)発明者 エマヌイル シュピロー ドイツ連邦共和国 マール パストラーツ ヴェーク 19 Fターム(参考) 4J027 AG03 AG09 AG13 AG14 AG15 AG24 AJ08 CA31 CA34 CA36 CC06 CD08 4J034 BA08 CA02 DA01 DB01 DB03 DB04 DB07 DF15 DF16 DF20 DF21 DF22 FA01 FA02 FB01 FC01 FD01 HA01 HA07 HA11 HA13 HC03 HC22 HC34 HC35 HC46 HC52 HC53 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 RA07 4J038 DG111 DG211 DG271 DG281 DG291 MA02 PA02 PA17

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I.A)非晶質ウレタンアクリレート少
    なくとも1種60〜90質量%と、 B)結晶性ウレタンアクリレート少なくとも1種10〜
    40質量%とから成る結合剤(但し、AとBから成る混
    合物のTgは、少なくとも35℃である)および II.助剤および添加剤を含有する放射線硬化性粉末塗
    料組成物、但し、粉末塗料組成物中のUV−開始剤は除
    く。
  2. 【請求項2】 非晶質ウレタンアクリレートAを、以
    下: A1)Tg35〜80℃を有するヒドロキシル基含有の
    非晶質ポリエステル少なくとも1種、 A2)ポリイソシアネート少なくとも1種、 A3)少なくとも1個のアルコール基および少なくとも
    1個の重合可能なアクリレート基を有する化合物少なく
    とも1種の成分の反応により構成する、請求項1に記載
    の放射線硬化性粉末塗料組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエステルA1は、イソフタル酸、テ
    レフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸および1,4−
    シクロヘキサンジカルボン酸から選択されるモノマージ
    カルボン酸少なくとも1種と、モノエチレングリコー
    ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチル
    グリコール、ジシドール、シクロヘキサンジメタノー
    ル、トリメチロールプロパンおよびグリセリンから選択
    されるモノマーポリオール少なくとも1種とから構成さ
    れている、請求項2に記載の放射線硬化性粉末塗料組成
    物。
  4. 【請求項4】 ポリイソシアネートA2として、イソホ
    ロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
    ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジシ
    クロヘキシルメチルジイソシアネートまたは2,2,6
    −トリメチル−1,4−ジイソシアナトシクロヘキサ
    ン、ノルボルナンジイソシアネートを単独でまたは混合
    物の形で、またはこれらのジイソシアネートの二次生成
    物、例えばイソシアヌレート、アロファネートまたはビ
    ウレットを使用する、請求項2または3に記載の放射線
    硬化性粉末塗料組成物。
  5. 【請求項5】 成分A3としてヒドロキシエチルアクリ
    レートを使用する、請求項2から4までのいずれか1項
    に記載の放射線硬化性粉末塗料組成物。
  6. 【請求項6】 結晶性ウレタンアクリレートBを、以
    下: B1)ヒドロキシル基含有の結晶性ポリエステル少なく
    とも1種、 B2)ポリイソシアネート少なくとも1種、 B3)少なくとも1個のアルコール基および少なくとも
    1個の重合可能なアクリレート基を有する化合物少なく
    とも1種の成分の反応により構成する、請求項1から5
    までのいずれか1項に記載の放射線硬化性粉末塗料組成
    物。
  7. 【請求項7】 ポリエステルB1は、ドデカン二酸、ア
    ジピン酸、コハク酸、セバシン酸、イソフタル酸、テレ
    フタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸および1,4−シ
    クロヘキサンジカルボン酸から選択されるモノマージカ
    ルボン酸少なくとも1種と、モノエチレングリコール、
    ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
    コール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリンおよ
    びトリメチロールプロパンから選択されるモノマーポリ
    オール少なくとも1種とから構成されている、請求項6
    に記載の放射線硬化性粉末塗料組成物。
  8. 【請求項8】 ポリイソシアネートB2として、イソホ
    ロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
    ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジシ
    クロヘキシルメチルジイソシアネートまたは2,2,6
    −トリメチル−1,4−ジイソシアナトシクロヘキサ
    ン、ノルボルナンジイソシアネートを単独でまたは混合
    物の形で、またはこれらのジイソシアネートの二次生成
    物、例えばイソシアヌレート、アロファネートまたはビ
    ウレットを使用する、請求項6または7に記載の放射線
    硬化性粉末塗料組成物。
  9. 【請求項9】 成分B3としてヒドロキシエチルアクリ
    レートを使用する、請求項6から8までのいずれか1項
    に記載の放射線硬化性粉末塗料組成物。
  10. 【請求項10】 助剤および添加剤として、レベリング
    剤、光安定剤、脱気剤、顔料、充填剤、カップリング剤
    または他のアクリレート含有および/またはメタクリレ
    ート含有化合物を含有している、請求項1から9までの
    いずれか1項に記載の放射線硬化性粉末塗料組成物。
  11. 【請求項11】 I.A)非晶質ウレタンアクリレート
    少なくとも1種60〜90質量%と、 B)結晶性ウレタンアクリレート少なくとも1種10〜
    40質量%とから成る結合剤(但し、AとBから成る混
    合物のTgは、少なくとも35℃である)および II.助剤および添加剤を含有する組成物(但し、UV
    −開始剤を除く)の、放射線硬化性粉末塗料組成物を製
    造するための使用。
  12. 【請求項12】 非晶質ウレタンアクリレートAを、以
    下: A1)Tg35〜80℃を有するヒドロキシル基含有の
    非晶質ポリエステル少なくとも1種、 A2)ポリイソシアネート少なくとも1種、 A3)少なくとも1個のアルコール基および少なくとも
    1個の重合可能なアクリレート基を有する化合物少なく
    とも1種の成分の反応により構成する、請求項11に記
    載の使用。
  13. 【請求項13】 ポリエステルA1は、イソフタル酸、
    テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸および1,4
    −シクロヘキサンジカルボン酸から選択されるモノマー
    ジカルボン酸少なくとも1種と、モノエチレングリコー
    ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチル
    グリコール、ジシドール、シクロヘキサンジメタノー
    ル、トリメチロールプロパンおよびグリセリンから選択
    されるモノマーポリオール少なくとも1種とから構成さ
    れている、請求項12に記載の使用。
  14. 【請求項14】 ポリイソシアネートA2として、イソ
    ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
    ート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジ
    シクロヘキシルメチルジイソシアネートまたは2,2,
    6−トリメチル−1,4−ジイソシアナトシクロヘキサ
    ン、ノルボルナンジイソシアネートを単独でまたは混合
    物の形で、またはこれらのジイソシアネートの二次生成
    物、例えばイソシアヌレート、アロファネートまたはビ
    ウレットを使用する、請求項12または13に記載の使
    用。
  15. 【請求項15】 成分A3としてヒドロキシエチルアク
    リレートを使用する、請求項12から14までのいずれ
    か1項に記載の使用。
  16. 【請求項16】 結晶性ウレタンアクリレートBを、以
    下: B1)ヒドロキシル基含有の結晶性ポリエステル少なく
    とも1種、 B2)ポリイソシアネート少なくとも1種、 B3)少なくとも1個のアルコール基および少なくとも
    1個の重合可能なアクリレート基を有する化合物少なく
    とも1種の成分の反応により構成する、請求項11から
    15までのいずれか1項に記載の使用。
  17. 【請求項17】 ポリエステルB1は、ドデカン二酸、
    アジピン酸、コハク酸、セバシン酸、イソフタル酸、テ
    レフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸および1,4−
    シクロヘキサンジカルボン酸から選択されるモノマージ
    カルボン酸少なくとも1種と、モノエチレングリコー
    ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチル
    グリコール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン
    およびトリメチロールプロパンから選択されるモノマー
    ポリオール少なくとも1種とから構成されている、請求
    項16に記載の使用。
  18. 【請求項18】 ポリイソシアネートB2として、イソ
    ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
    ート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ジ
    シクロヘキシルメチルジイソシアネートまたは2,2,
    6−トリメチル−1,4−ジイソシアナトシクロヘキサ
    ン、ノルボルナンジイソシアネートを単独でまたは混合
    物の形で、またはこれらのジイソシアネートの二次生成
    物、例えばイソシアヌレート、アロファネートまたはビ
    ウレットを使用する、請求項16または17に記載の使
    用。
  19. 【請求項19】 成分B3としてヒドロキシエチルアク
    リレートを使用する、請求項16から18までのいずれ
    か1項に記載の使用。
  20. 【請求項20】 助剤および添加剤として、レベリング
    剤、光安定剤、脱気剤、顔料、充填剤、カップリング剤
    または他のアクリレート含有および/またはメタクリレ
    ート含有化合物を含有している、請求項11から19ま
    でのいずれか1項に記載の使用。
  21. 【請求項21】 高い透明度を有する被覆を製造するた
    めの、請求項11から20までのいずれか1項に記載の
    放射線硬化性粉末塗料組成物の使用。
  22. 【請求項22】 低い透明度を有する被覆を製造するた
    めの、請求項11から20までのいずれか1項に記載の
    放射線硬化性粉末塗料組成物の使用。
  23. 【請求項23】 加熱可能なニーダー、特に押出機中で
    120〜130℃の温度限界を維持することによる、 I.A)非晶質ウレタンアクリレート少なくとも1種6
    0〜90質量%と、 B)結晶性ウレタンアクリレート少なくとも1種10〜
    40質量%とから成る結合剤(但し、AとBから成る混
    合物のTgは、少なくとも35℃である)および II.助剤および添加剤を含有する(但し、粉末塗料組
    成物中のUV−開始剤を除く)放射線硬化性粉末塗料組
    成物の製法。
  24. 【請求項24】 使用物質として、請求項2から10ま
    でのいずれか1項に記載の化合物を使用する、請求項2
    3に記載の方法。
  25. 【請求項25】 I.A)非晶質ウレタンアクリレート
    少なくとも1種60〜90質量%と、 B)結晶性ウレタンアクリレート少なくとも1種10〜
    40質量%とから成る結合剤(但し、AとBから成る混
    合物のTgは、少なくとも35℃である)および II.助剤および添加剤を含有する放射線硬化性粉末塗
    料組成物(但し、粉末塗料組成物中のUV−開始剤を除
    く)を使用することによる高いまたは低い透明度を有す
    る被覆の製法。
  26. 【請求項26】 出発成分として、請求項2から10ま
    でのいずれか1項に記載の化合物を使用する、請求項2
    5に記載の方法。
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