JP2003258751A - デジタル加入者ループのアプリケーション駆動型適応デュープレックス方法及び装置 - Google Patents

デジタル加入者ループのアプリケーション駆動型適応デュープレックス方法及び装置

Info

Publication number
JP2003258751A
JP2003258751A JP2002368096A JP2002368096A JP2003258751A JP 2003258751 A JP2003258751 A JP 2003258751A JP 2002368096 A JP2002368096 A JP 2002368096A JP 2002368096 A JP2002368096 A JP 2002368096A JP 2003258751 A JP2003258751 A JP 2003258751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bandwidth
upstream
dsl
downstream
new
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002368096A
Other languages
English (en)
Inventor
Xianbin Wang
ワン シァンビン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ST MICROELECTRONICS Inc
STMicroelectronics lnc USA
Original Assignee
ST MICROELECTRONICS Inc
STMicroelectronics lnc USA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ST MICROELECTRONICS Inc, STMicroelectronics lnc USA filed Critical ST MICROELECTRONICS Inc
Publication of JP2003258751A publication Critical patent/JP2003258751A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/14Two-way operation using the same type of signal, i.e. duplex
    • H04L5/143Two-way operation using the same type of signal, i.e. duplex for modulated signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/02Channels characterised by the type of signal
    • H04L5/023Multiplexing of multicarrier modulation signals

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DSLモデムの性能を改善する技術を提供す
る。 【解決手段】 本発明によれば、アプリケーションの通
信必要性に従って新たな通信用のDSLデュープレック
ス比を選択する。即ち、アプリケーションの通信に対す
る所要の上り及び下りビットレートを決定する。これら
のビットレートの比から所望のデュープレックス比を計
算する。次いで、モデムの動作を適応させてそのアプリ
ケーションに対する所望のデュープレックス比に近似す
るデュープレックス比を選択する。モデムの動作を最適
化させるために、その送信を行うのに必要なビットレー
トが選択したデュープレックス比によって与えられる全
体的に使用可能な帯域幅より小さい場合に、送信に使用
される上り及び下り帯域幅の寸法及び位置を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル加入者ルー
プ (DSL)システムに関するものであって、更に詳細
には、アプリケーション即ち適用の必要性を満足させる
ためにDSLシステムによって実現されるデュープレッ
クス比を適用させる方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廉価なコンピュータの出現と共に、コン
ピュータの使用の広がり及びコンピュータネットワーク
の迅速な展開に起因して住宅でのブロードバンドサービ
スに対する要求が高まっている。その結果、グローバル
な情報ハイウエイのために既存の銅ループテレコミュニ
ケーションインフラストラクチャーをより良く使用する
ために種々のデジタル加入者線 (DSL)サービスが提
案されている。DSLは非対称DSL (ADSL)、対
称DSL (SDSL)、高データレートDSL (HD
L)、集約的に且つ一般的にx型デジタル加入者線 (x
DSL)技術と呼ばれる非常に高いデータレートDSL
(VDSL)を包含する多数のサービスを包含している。
【0003】「DSLデュープレックス比」と言う用語
はデータ通信を担持するためにDSLループ上で使用さ
れる上り帯域幅と下り帯域幅との間の比のことを意味し
ている。現在の所、1つの特定のxDSL技術を実現す
るDSLモデムに対するデュープレックス比は固定され
ている。これにより、DSLモデムにより使用されるx
DSL技術は上り及び下り送信方向の間で共用されるべ
き物理的ループリンクの全体的な帯域幅がどのようなも
のであるかを決定し且つ特定し、且つこの共用関係は変
化させたり調節したりすることは不可能である。
【0004】例えば、ADSLリンクの帯域幅は非対称
的にデュープレックスされ、下り送信方向に対してより
多くの帯域幅が割当てられる。より詳細に説明すると、
ADSL用の固定されたDSLデュープレックス比は、
典型的に、1:8乃至1:4の程度である。ADSL技
術の実現に当たっての基本的な仮定は、ユーザが主に中
央オフィス (CO)からデータを受取るものであり、従
って使用可能なDSL帯域幅のより大きな部分が下りに
割当てられると言うものである。
【0005】ADSL技術は住宅におけるユーザに対し
て最も魅力のあるオプションである蓋然性があるが、S
DSLはビジネスのユーザ及びテレコミューター即ち在
宅勤務者の場合により人気がある。その理由は、SDS
L技術は上り方向と下り方向との間において使用可能な
帯域幅を等しく分割するものだからである (即ち、デュ
ープレックス比が1:1である)。このことはユーザが
大きなファイルを効率的に送信し且つ受信するために充
分な双方向の帯域幅へアクセスすることを可能とさせ
る。
【0006】然しながら、xDSL技術の固定されたデ
ュープレックス比はユーザアプリケーションのタイプ及
びDSL上り及び下り信号によって必要とされるビット
レートを考慮に入れるべく調節することが可能なもので
はない。当業者によって良く認識されているように、異
なるDSLアプリケーション即ち適用に対して異なるD
SLデュープレックス比が同一のユーザによって所望さ
れる場合がある。例えば、ビデオ会議アプリケーション
がDSLリンクを介してユーザによって活性化される場
合に、対称的なリンクが最適である。然しながら、後に
なってユーザによりアップロードアプリケーションが開
始される場合には非対称的なリンクが望ましい。注意す
べきことは、高データレート方向は必ずしも下り方向で
はないということであり、ユーザの必要性に最も適した
ものとさせるために上り及び下り帯域幅の間のデュープ
レックス比をアプリケーション毎に変化させることが必
要であることがしばしば発生するということである。
【0007】同様のDSL帯域幅条件を有するアプリケ
ーションのユーザの場合には、xDSL技術が許容可能
なサービスを提供する。然しながら、xDSL技術の固
定されているデュープレックス比のために、可変帯域幅
範囲を有するアプリケーションのユーザは好ましくない
デュープレックス比でしばらくの間使用可能なスペクト
ル資源を非効率的に使用していることに気が付く場合が
ある。アプリケーションの上り及び下り通信の必要性に
DSLデュープレックス比を適用させることが可能であ
る場合にはユーザにとって顕著な利点となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みなされたものであって、アプリケーションの必要性
に応じて上り及び下りの通信に対してDSLデュープレ
ックス比を適用させることが可能な技術を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信の性能を
改善するためにデジタル加入者線 (DSL)トランシー
バと関連する方法及び装置を提供している。新たに開始
されたDSLループ通信に応答して、アプケーションの
通信のための所要の上り及び下りビットレートがデュー
プレックス制御器によって決定される。これら2つのビ
ットレートの比から、そのアプリケーションの通信の必
要性を満足させるために所望のデュープレックス比を計
算する。次いで、該所望のデュープレックス比に近似す
る該新たに開始したDSLループ通信を介して使用する
デュープレックス比を選択するために該デュープレック
ス制御器の動作を適応させる。
【0010】本発明の1実施例は所要の上り/下りビッ
トレートに基づいて所望のデュープレックス比を決定す
る。次いで、該所望のデュープレックス比に対してNE
XTノイズを最小とさせるべくある上り及び下りサブキ
ャリアを選択する。本発明の付加的な機能は、適応させ
た通信システムのデュープレックス比の性能をモニタす
る。更に別の機能はシステム性能を改善するためにエキ
ストラに得られた帯域幅を放棄する。
【0011】本発明の1実施例によれば、他のアクティ
ブなDSLループ通信に関して該新たなDSLループ通
信によって発生されるクロストークノイズ効果に関して
の計算を行う。この計算は、選択されたデュープレック
ス比により特定される全体的に使用可能な上り/下り帯
域幅内においての該所要の上り/下り帯域幅に対する複
数個の可能性のある位置のうちの各々に対して行われ
る。次いで、最良の計算されたクロストークノイズ効果
を有する潜在的な位置が該新たなDSL通信を担持する
ための所要の上り/下り帯域幅の位置として選択され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図3を参照すると、ケーブルバン
ドル10における近端クロストーク (NEXT)ノイズ
及び遠端クロストーク (FEXT)ノイズ源を例示した
概略図が示されている。デジタル加入者ループ (DS
L)モデムの性能は、通常、同一のケーブルバンドル1
0内の他のループへ接続されている他のモデムにより導
入されるクロストークノイズによって制限されることは
公知である。クロストーク現象は2つの成分、即ちNE
XTノイズ及びFEXTノイズを使用してモデル化する
ことが可能である。DSLラインドライバ12が「T」
で示してあり、一方DSLラインレシーバー14が
「R」で示してある。擾乱回路16がNEXTノイズ成
分供給源及びFEXTノイズ成分供給源の両方として示
されている。被擾乱回路20のラインレシーバー14が
ラインドライバー12と同じケーブルバンドル10の端
部に位置されている場合に、NEXTノイズが発生す
る。被擾乱回路20はケーブルバンドル10内のライン
/ループ24からのライン (又はループ)26上で受取
られる電磁放射に起因するNEXTノイズを経験する。
被擾乱回路18のラインレシーバー14がラインドライ
バ12からのケーブルバンドル10の他方の端部に位置
されている場合にFEXTノイズが発生する。被擾乱回
路18は、ライン/ループ24からのライン/ループ2
2上で受取られる電磁放射に起因するFEXTノイズを
経験する。
【0013】一般的には、主要な干渉供給源となるもの
はFEXTノイズではなくNEXTノイズである。その
理由は、FEXTノイズは全体的なDSLループを介し
て通過するからである。その伝播損失は通常非常に大き
いものであるので、多くの場合に、FEXTノイズは無
視することが可能である。それと反対に、NEXTノイ
ズの場合にはその短い伝送経路において比較的に殆ど減
衰を経験することがない。送信信号のビットレートが小
さい場合であってもNEXTノイズに関する懸念は残
る。何故ならば、DSLリンクのデータフレームの全て
を満杯状態とするためにアイドルATMセルが挿入され
(上り及び下りの両方)、且つこのフィラー即ち充填部
材の送信もノイズ供給源であるからである。
【0014】DSLサービスは同一のケーブルバンドル
における異なるループ上で提供される場合に、1つのル
ープ上でのDSL通信が他のループ上の通信に関して影
響を与えるNEXTノイズを減少させ且つ最小とさせる
ことが非常に重要である。そうすることによりDSLシ
ステムエラーレートの性能を改善し且つループのスルー
プットを増加させることとなる。
【0015】DSLモデムの性能を改善するために、モ
デム設計者の1つの主要な目的は、ケーブルバンドル1
0におけるクロストークノイズを最小とさせることであ
る。これは、特に、NEXTノイズ成分に関して言え
る。例えば、上り及び下り帯域幅を分離することにより
従来のITU−T G.992.1及びITU−T
G.992.2ADSL送信器システムの実現において
NEXTノイズを最小とさせることが可能である。然し
ながらこの従来の解決方法はその有用性が制限されてい
る。何故ならば、DSLモデム及び通信サービスはより
複雑なものとなり、且つNEXTノイズ成分を減少させ
且つ電力消費の懸念に対処するために更に一般的であり
且つ将来も適用可能な技術に対する必要性が存在してい
るからである。ノイズ最小化の問題は、本明細書におい
て説明するようにデュープレックス比を適用させるオプ
ションがユーザに提供される場合により大きな懸念事項
となる。
【0016】本発明によれば、以下のファクタを考慮す
ることによってDSLシステムに対する最適化したクロ
ストーク性能を得ることが可能である。
【0017】NEXTノイズの最小化。共通のケーブル
バンドル上で複数個のユーザによるDSL通信に対して
オーバーラップする上り及び/又は下り帯域幅の存在が
主要なNEXTノイズ発生源である。更に、使用可能な
下り帯域幅の全てが通信に必要なものではなく、従っ
て、より小さな必要な即ち所要の帯域幅を割当てること
が可能であることが認識されている。DSLスペクトル
内において所要の下り帯域幅の配置に関して何等かの制
御を行うことが可能である。所要の下り帯域幅を選択的
に配置させることによって、共通の即ちループ間におい
てオーバーラップする帯域幅の結果として同一のケーブ
ルバンドル上で他のユーザにより経験されるNEXT効
果を最小とすることが可能であり、且つNEXTノイズ
において顕著な減少を達成することが可能である。
【0018】割当てた帯域幅の最小化。送信すべきデー
タのビットレートが割当てられたサブキャリア数により
定義されるDSLリンク (上り及び下りの両方)の使用
可能なスループットレートよりも小さい場合に、DSL
操作は全てのデータフレームを満杯状態とするためにア
イドルATMセルを挿入することを余儀なくさせる。例
えば、DSLユーザがウエブサイトをブラウズしている
場合に、上りデータレートは毎秒数キロビット程度に低
いものとすることが可能であり、該使用可能なスループ
ットレートの残部はアイドルATMセルの送信により満
足され、それはデータ通信に対して実質的に何等付け加
えるものではないがクロストークノイズ及び電力消費に
著しく貢献するものである。例えば、ある極端な状態に
おいては、送信すべきデータが存在しない場合に、アイ
ドルATMセルが使用可能なスループットレートを満杯
状態とすべく送信され、従って、クロストークノイズの
供給源を構成するに過ぎない。上り方向及び下り方向に
おけるデータストリームのビットレートに従ってデジタ
ルマルチトーン (DMT)信号に対して使用されるサブ
キャリアの最小数を選択することにより (即ち、使用さ
れる帯域幅を最小とすることにより)、通信に使用する
DSLリンク帯域幅の寸法は送信されるデータにより良
く調整され且つ他のユーザに対するクロストークノイ
ズ、特にNEXTノイズを著しく減少させることが可能
である。付加的な利点として、割当てられ且つ使用され
るDMTサブキャリアの最小数によって上り及び下りの
帯域幅の使用を制御することにより、ラインドライバの
電力消費が著しく減少される。
【0019】次に図4を参照すると、それは新たなDS
Lループ通信を確立するプロセスを示したフローチャー
トである。ステップ90において、新たなDSLループ
通信を介してのデータ通信 (上り及び/又は下り)に対
する所要のビットレートを決定する。より詳細には、ア
イドルATMセルを識別し且つ除去するためにそのデー
タ通信を検査する。その結果残されるものが、実質的
に、データ通信自身の送信のためのアプリケーションの
ビットレート条件を表わす。
【0020】ステップ90に関連して実施されるアイド
ルATMセル除去処理はデータ通信のペイロードにおけ
るATMセルの境界を識別することを可能とする。次い
で、該境界内のセルを廃棄することが可能である。次
に、図5を参照すると、アイドルATMセル除去処理を
実施する状態マシンの概略図が示されている。この状態
マシンの詳細について以下に説明する。
【0021】HUNT状態において、セルヘッダー内の
正しいヘッダーエラー制御 (HEC)フィールドに対し
てビット毎にチェックすることによりATM描写処理を
実施する。見つけられた場合に、1個のヘッダーが見つ
けられたことが仮定され、且つ本方法はPRESYNC
状態に入る。認識すべきことであるが、バイト境界が使
用可能である場合には、このセル描写処理はバイト毎に
行うことが可能である。
【0022】PRESYNC状態において、この描写処
理は正しいHECフィールドに対してセル毎のチェック
を行うことによって実施される。この処理は、正しいH
ECフィールドが確認されるまでDELTA回数連続的
に繰返す。1つの例として、ITU−T I.432
は、DELTA回数が6であることを提案している。次
いで、本処理はSYNC状態へ移行する。正しくないH
ECフィールドが見つかった場合には、本処理はHUN
T状態で復帰する。
【0023】SYNC状態において、アイドルセルは各
セルのヘッダーをチェックすることによって廃棄され
る。この廃棄動作を実施する処理を図6のフローチャー
トに示してある。正しくないHECフィールドが連続し
てALPHA回数得られた場合にセル描写が失われたも
のと仮定する。1例として、ITU−T I.432は
ALPH回数が7であることを提案している.正しくな
いHECフィールドが見つかった場合には、本処理はH
UNT状態へ復帰する。
【0024】SYNC状態において実施される図6のア
イドルセル廃棄動作は、最初に、ステップ100におい
てATMセルを読取る。次に、ステップ102におい
て、読込まれたセルをHECフィールドを使用してエラ
ーチェックする。ステップ104において決定されるよ
うに、エラービットの数が1を超える場合には、アイド
ルセル除去マシンにより実施される処理がHECエラー
を報告し且つステップ102へ復帰する。そうでない場
合には、本処理は、例えば、ヘッダーにおける仮想経路
識別子 (VPI)、仮想チャンネル識別子 (VCI)、ペ
イロードタイプ (PLT)情報ビットが全てゼロである
か否か、又、セル喪失優先度 (CLP)が1であるか否
かを決定するためにアイドルATMセルに対するステッ
プ106におけるチェックへ移行する。これらの条件の
うちの全てが満足されるものでない場合には、読込んだ
セルについて何も行われることはなく (ステップ10
8)且つ本処理はステップ102へ復帰する。このこと
の理由は、アイドルセル除去に対する処理は、ATMデ
ータストリームにおける冗長なアイドルセルを除去する
ことのみに設計されているからである。オリジナルのデ
ータは不変のまま残存せねばならない。検査中のATM
セルがアイドルセルでない場合には(即ち、そのセルは
データセルである)、そのセルは次の送信器処理ステー
ジへパスされる。ステップ106においてマッチ即ち一
致が存在する場合には、本処理はステップ110へ移行
し、そこでリンク上に送信されるべきデータが存在しな
いか否かの決定が行われる。その決定の結果が否定であ
る場合には (即ち、送信すべきデータが存在する場
合)、ATMセルはステップ112において廃棄するこ
とが可能である。そうでない場合には、そのATMセル
はリンクのために最小必要なATMセルとして (例え
ば、DSL同期目的のために)ステップ114において
維持される。ステップ112又は114に続いて、本処
理はステップ100へ復帰して次のATMセルを読込
む。
【0025】再度図4を参照する。上り及び下りに対し
てステップ90で決定したビットレートは、DSLサー
ビスを使用するアプリケーションの実際の通信帯域幅の
必要性を反映している。この情報を基に、与えられたア
プリケーションの上り及び下り通信の必要性に対してよ
り調節されたDSLデュープレックス比をステップ91
において選択することが可能である。所望のデュープレ
ックス比 (duplexing ratio)は次式に
従って計算することが可能である。
【0026】
【数1】
【0027】尚、BitRateupstreamは新たなDS
L通信に対してステップ90が決定した上りビットレー
トであり、BitRatedownstreamは新たなDSL通
信に対してステップ90が決定した下りビットレートで
ある。
【0028】所望のデュープレックス比Dが決定される
と、適切な適用デュープレックススキーム即ち方策を選
択することが可能である。真の適用的制御を実施するこ
とが可能である場合には、選択された適用型デュープレ
ックススキームは所望のデュープレックス比とマッチ即
ち一致する割合で上りと下りとの間でDSL帯域幅を分
割する。実施上の拘束条件に起因して (技術的及び金銭
的の両方)、DSLモデムは上りと下りとの間でDSL
帯域幅を分割することに関して制限された数の離散的な
デュープレックススキームを実現する能力を有している
蓋然性がある。この場合には、最も所望のデュープレッ
クス比に近く近似するサポートされた離散的デュープレ
ックススキームが選択される。1例として、本発明に基
づくDSLモデムは以下の表1に示したような9個の異
なる離散的なデュープレックススキームのうちの任意の
選択した1つにおいて動作する能力を有する場合があ
る。
【0029】
【表1】
【0030】尚、NSUは通信の上り部分に対してDSL
モデムにより割当てられる上りサブキャリアの数であ
り、NSDは通信の下り部分に対してDSLモデムにより
割当てられる下りサブキャリアの数である。
【0031】所望のデュープレックス比D (式(1)か
ら)に最も近く近似するデュープレックス比を提供する
スキーム1−9が選択され且つアプリケーションDSL
通信をサポートする個別的なデュープレックススキーム
として実現される。このようにして、モデムが最適以下
のデュープレックス比 (適用能力を具備)を実現するも
のであることが理解されるが、それでも、それは従来x
DSL技術によって実現される単一の固定されたデュー
プレックススキームよりも好適なものである。
【0032】続いて図4を参照すると、上り及び下りに
対してステップ90が決定したビットレートは、通常、
ステップ91によって選択されたデュープレックス比に
よって定義されるようなDSLループ上における対応す
る最大の使用可能なスループットレートよりも著しく小
さいものである。このことは、NEXTノイズを発生さ
せる同一のケーブルバンドル内のオーバーラップする帯
域幅のインスタンスを最小とさせ更にDSLモデムの電
力消費を減少させるために上り及び下り帯域幅に対して
特定されるデュープレックス比の異なる部分を選択的に
使用する上で何等かの柔軟性を施すことを可能とさせ
る。
【0033】選択的帯域幅使用に対する動作はステップ
92において実施される。選択的帯域幅使用 (ステップ
92)の概念はCPEDSL受信器に対して図7に例示
的に示してある。台形70はステップ91で選択したデ
ュープレックス比に基づく全体的に使用可能な上り帯域
幅を表わしている。台形72はステップ91で選択した
デュープレックス比に基づく全体的に使用可能な下り帯
域幅を表わしている。陰線を付けた台形74はステップ
90で決定したDSL通信用の下りビットレートの通信
をサポートするために必要な所要の下り帯域幅を表わし
ている。陰線を付けた台形75はDSL通信に対してス
テップ90で決定した下りビットレートの通信をサポー
トするために必要な所要の下り帯域幅を表わしている。
理解されるように、所要の上り及び下り帯域幅74及び
75は、夫々、ステップ91で選択したデュープレック
ス比を介して使用可能なものとされる全体的に使用可能
な上り及び下り帯域幅70及び72よりも小さい。その
ために、ステップ92において、全体的に使用可能な上
り及び下り帯域幅70及び72内において所要の上り及
び下り帯域幅74及び75の各々の選択的な位置の配置
を行うことが可能である。この選択的配置は、適切な位
置が識別されるまで周波数軸に沿って所要の上り及び下
り帯域幅74及び75の位置を個別的にスライドさせる
ことにより (矢印76で示した如く)実施される。何が
適切であるかの決定は全体的に使用可能な上り及び下り
帯域幅70及び72内の各可能な所要の上り及び下り帯
域幅74及び75の位置におけるクロストーク (漏話)
ノイズ (雑音)を評価することによって行われる。全体
的に使用可能な上り及び下り帯域幅70及び72内にお
いての所要の上り及び下り帯域幅74及び75の位置決
め及び配置に対して選択される位置は、オーバーラップ
する帯域幅に起因するクロストークノイズが最小である
位置である。
【0034】ここで注意すべきことであるが、本発明の
文脈において「オーバーラップする帯域幅」という用語
の意味は、ケーブルバンドルにおける主にNEXTノイ
ズのクロストークノイズの存在を基礎付ける帯域幅であ
る。これは、DSL動作の2つの異なるモードに対して
図8及び9にグラフにより示してある。図8において、
NEXTノイズを最小とさせるための選択的帯域幅使用
を非オーバーラップ型のDSLシステム実現例において
示している。非オーバーラップ型DSLシステムは、上
り及び下り帯域幅が周波数帯域において互いに離隔され
ているものである。図9において、NEXTノイズを最
小とさせるための選択的帯域幅使用がオーバーラップ型
DSLシステム実現例において示してある。オーバーラ
ップ型DSLシステムは、上り及び下り帯域幅が周波数
帯域において互いに分離されていない (即ち、それらが
完全に又は部分的オーバーラップしている)ものであ
る。
【0035】最初に、図8を参照すると、与えられたケ
ーブルバンドルに関して、M個の非オーバーラップ型ル
ープ通信80(1)―80(M)が既に存在しているこ
とが示されている。これらの通信80が確立され且つ各
々それらの夫々の個別的なループ上で指定された上り帯
域幅82及び下り帯域幅84を使用している。注意すべ
きことであるが、これらの帯域幅は、周波数帯域内にお
いて異なる寸法及び位置のものであることが可能であり
且つその蓋然性がある (特に、他のモデムが適用性デュ
ープレックス比及び/又は選択的帯域幅使用能力を有し
ている場合)。この時点において、新たなループ通信8
6が開始される。このループ通信86は、図7に関連し
て上に説明したように、全体的に使用可能な上り帯域幅
70及び全体的に使用可能な下り帯域幅72を定義する
ステップ91が選択した適用性デュープレックス比を有
しており、更に、図4のステップ90で決定したビット
レートの送信をサポートするために必要な所要の上り及
び下り帯域幅74及び75を有している。
【0036】新たなループ通信86に対するDSLシス
テムに関して、ループ通信80 (1)−80(M)及び
86のグループはfL乃至fHの周波数帯域内に延在する
NEXTノイズオーバーラップ帯域幅88を有してい
る。NEXTノイズオーバーラップ帯域幅88の低い端
部における周波数fLは同一のケーブルバンドルにおけ
る下り帯域幅72又は84のうちのいずれかに対する最
も低い周波数である。NEXTノイズオーバーラップ帯
域幅88の高い端部における周波数fHは同一のケーブ
ルバンドルにおける上り帯域幅70及び82のうちのい
ずれかに対する最も高い周波数である。全体的に使用可
能な上り及び下り帯域幅70及び72がそれらの対応す
る所要の上り及び下り帯域幅74及び75よりも幅が広
いので、所要の上り及び下り帯域幅が全体的に使用可能
な上り及び下り帯域幅内に配置させることが可能な幾つ
かの (多数でないかもしれないが)可能なロケーション
が存在している。更に理解すべきことであるが、新たな
ループ通信86及びその所要の上り及び下り帯域幅74
及び75の付加によりケーブルバンドルに発生するNE
XTノイズは、全体的な使用可能な上り及び下り帯域幅
70及び72内の位置の関数として変化する。理論的に
言えば、所要の帯域幅74及び75に対する最良のロケ
ーションはNEXTノイズオーバーラップ帯域幅88の
完全に外側となるものである (例えば、参照番号116
で示した領域)。然しながら、多くの場合においては、
全体的に使用可能な上り及び下り帯域幅70及び72に
関しての所要の上り及び下り帯域幅74及び75の相対
的な寸法及び帯域幅82及び84の寸法及び位置に起因
して、このことを達成することが可能でない場合があ
る。然しながら、全体的に使用可能な上り及び下り帯域
幅70及び72内において且つNEXTノイズオーバー
ラップ帯域幅88を介して矢印76によって示したよう
に所要の上り及び下り帯域幅74及び75の位置をスラ
イドさせることにより、且つ、更に、各可能なロケーシ
ョンにおいてケーブルバンドルに対して発生されるNE
XTノイズを注意することにより、所要の上り及び下り
帯域幅74及び75に対して最小のNEXTノイズを有
する最適な位置を選択することが可能である。
【0037】次に、図9を参照すると、与えられたケー
ブルバンドルに関して、M個のオーバーラップしたルー
プ通信120 (1)−120(M)が既に存在している
ことが理解される。これらの通信120が確立され且つ
各々それらの夫々の個別的なループに関して指定された
上り帯域幅122及び下り帯域幅124を使用してい
る。注意すべきことであるが、これらの帯域幅は、周波
数帯域において異なる寸法及び位置のものとすることが
可能であり且つその蓋然性がある (特に、他のモデムが
適用性デュープレックス比及び/又は選択的帯域幅使用
能力を有している場合)。この時点において、新たなル
ープ通信126が開始される。このループ通信126
は、図7に関連して上に説明したように、全体的に使用
可能な上り帯域幅70及び全体的に使用可能な下り帯域
幅72を定義するステップ91で選択した適用性デュー
プレックス比を有しており、更に、図4のステップ90
で決定したビットレートの送信をサポートするのに必要
な所要の上り及び下り帯域幅74及び75を有してい
る。
【0038】新たなループ通信126に対するDSLシ
ステムに関して、ループ通信120(1)−120
(M)及び126のグループはfL乃至fHの周波数帯域
内に存在するNEXTノイズオーバーラップ帯域幅12
8を有している。このNEXTノイズオーバーラップ帯
域幅128の低い端部における周波数fLは同一のケー
ブルバンドルにおける下り帯域幅72又は124のうち
のいずれかに対する最も低い周波数である。NEXTノ
イズオーバーラップ帯域幅128の高い端部における周
波数fHは同一のケーブルバンドルにおける上り帯域幅
70又は122のいずれかに対する最も高い周波数であ
る。全体的に使用可能な上り及び下り帯域幅70及び7
2はそれらの対応する所要の上り及び下り帯域幅74及
び75よりもより幅が広いので、所要の上り及び下り帯
域幅を全体的に使用可能な上り及び下り帯域幅内に配置
させることが可能な幾つかの (多数でないかもしれない
が)可能なロケーションが存在している。更に注意すべ
きことであるが、新たなループ通信126及びその所要
の上り及び下り帯域幅74及び75の付加によりケーブ
ルバンドルに発生するNEXTノイズは、全体的に使用
可能な上り及び下り帯域幅70及び72内の位置の関数
として変化する。理論的に言えば、所要の帯域幅74及
び75に対する最良のロケーションは、NEXTノイズ
オーバーラップ帯域幅88の完全に外側である (例え
ば、参照番号116で示した領域)。然しながら、多く
の場合において、全体的に使用可能な上り及び下り帯域
幅70及び72に関する所要の上り及び下り帯域幅74
及び75の相対的な寸法及び帯域幅122及び124の
寸法及び位置に起因して、このことが達成可能でない場
合がある。然しながら、全体的に使用可能な上り及び下
り帯域幅70及び72内において且つNEXTノイズオ
ーバーラップ帯域幅128を介して所要の上り及び下り
帯域幅74及び75を矢印76で示した如くスライドさ
せることによって、且つNEXTノイズが各可能なロケ
ーションにおいてケーブルバンドルに発生することに注
意しながら、所要の上り及び下り帯域幅74及び75に
対して最小のNEXTノイズを有する最適な位置を選択
することが可能である。
【0039】図8及び9に関連して上述した位置決定を
行い且つ図4のステップ92の選択的帯域幅使用プロセ
スを実行するために、所要の上りを帯域幅 (例えば、参
照番号74)の位置を全体的に使用可能な上り帯域幅
(例えば、70)内においてスライドさせ、且つ所要の下
り帯域幅 (例えば、参照番号75)の位置を全体的に使
用可能な下り帯域幅 (例えば、参照番号72)内におい
てスライドさせながら、各ロケーションにおけるNEX
Tノイズを計算せねばならない。NEXTノイズの計算
は以下の2つの異なる方法のうちのいずれかを使用して
行うことが可能である。
【0040】最初の方法は解析的方法である。n個の同
一の擾乱供給源からのNEXTノイズは以下の形態の経
験的なカップリング伝達関数でモデル化することが可能
である。
【0041】
【数2】
【0042】尚、XN=8.536×10-15; n=擾乱数; fk=k番目のサブキャリアにおける周波数Hz; PSDdisturber=干渉系のパワースペクトル。
【0043】T1.417、ループ送信システムに対す
るスペクトル管理、アメリカンナショナルスタンダー
ド、アライアンス・フォア・テレコミュニケーションズ
・インダストリー・ソリューションズ (ATIS)、2
001年1月の文献を参照すると良い。然しながら、同
一のケーブル内に異なる擾乱源が共存することが非常に
一般的である。異なる擾乱源からのクロストーク貢献分
を結合させるために、供給源の組合わせに起因するNE
XTノイズを計算するために次式を使用する。
【0044】
【数3】
【0045】尚、Mは擾乱源のタイプの数であり、ni
は各タイプに対する擾乱源の数である。
【0046】T1.417、ループ送信システムに対す
るスペクトル管理、アメリカンナショナルスタンダー
ド、アライアンス・フォア・テレコミュニケーションズ
・インダストリー・ソリューションズ (ATIS)、2
001年1月の文献を参照すると良い。例えば、与えら
れたレシーバー即ち受信器においてのNEXTの2つの
供給源の場合について検討する。この場合には、スペク
トルS1(f)のn1個の擾乱源系及びスペクトルS
2(f)のn2個の擾乱源系が存在している。結合したN
EXTは次式の如くに表わされる。
【0047】
【数4】
【0048】T1.417、ループ送信システムに対す
るスペクトル管理、アメリカンナショナルスタンダー
ド、アライアンス・フォア・テレコミュニケーションズ
・インダストリー・ソリューションズ(ATIS)、2
001年1月の文献を参照すると良い。
【0049】2番目の方法は推定方法である。NEXT
ノイズを計算するために、初期化処理期間中にサイレン
ト記号を評価することにより推定を行うことが可能であ
る。この操作のための対応する式は以下の通りである。
【0050】
【数5】
【0051】尚、LはNEXTノイズ推定用のサイレン
トDMT記号の総数であり、iはNEXT推定に対する
サブキャリアのインデックスであり、NはIDFT変調
器がサポートすることが可能なサブキャリアの最大数で
あり、ri(n)の値はi番目のDMT記号に対してn
番目に受取ったサンプルである。
【0052】ここで注意すべきことであるが、この推定
結果は、実際に、NEXT、FEXT、加法的ホワイト
ガウスノイズの組合わせである。然しながら、NEXT
ノイズが主要な干渉発生源であるので、上の推定はNE
XTノイズ成分として近似的にみなすことが可能であ
る。
【0053】次に、図10を参照すると、図8及び9に
関連して上述した位置決定及び図4のステップ92の選
択的帯域幅使用処理の実行を行うことに関連して同一の
ケーブルバンドルにおける新たな初期化されたDSLル
ープ通信に対するNEXTノイズを最小とさせる処理の
フローチャートが示されている。第一に、ステップ15
0において、上りデータ通信及び下りデータ通信をサポ
ートするのに必要なサブキャリアの数が、全体的に使用
可能な帯域幅 (例えば、参照番号70及び/又は72)
内において所要の帯域幅 (例えば、参照番号74及び/
又は75)をスライドさせる場合に、見つけられる。必
要とされるサブキャリアの数を表わすこの数は、異なる
サブキャリアにおけるDSLシステムにおいて異なる数
のビットをサポートすることが可能であるという事実に
起因して所要の帯域幅の異なる位置(即ち、ロケーショ
ン)において異なる蓋然性がある。ステップ152にお
いて、上り及び下りの両方の所要の帯域幅が対応する全
体的に使用可能な帯域幅を介してスライドされる場合に
オーバーラップコスト関数が計算される。そのオーバー
ラップコスト関数は次式の如くに定義される。
【0054】
【数6】
【0055】尚、k1及びk2はサブキャリアインデック
スによる所要の帯域幅の開始点及び終了点であり、尚k
1 (i)とk2(i)との間のサブキャリアの数はDMT
変調器に対する上り/下りビットマップに完全に依存す
るものであり、Es(k)はトレーニング処理期間中の
k番目のサブキャリアに対するシンボル (記号)エネル
ギであり、σk 2はトレーニング処理期間中のk番目のサ
ブキャリアに対するNEXTノイズ分散であり、それ
は、式 (4)又は (5)から与えられるように次式で示さ
れる。
【0056】
【数7】
【0057】ここで注意すべきことであるが、k1及び
2はサブキャリアに対する位置インデックスiに依存
する。
【0058】式 (6)におけるNEXTノイズオーバー
ラップコスト関数は、実際には、最適化されるべきDS
Lリンクのビットエラーレートである。式 (6)を最小
とさせることにより、DSLリンクは最適の性能を有す
ることになる。式 (6)を派生させるために、DSLシ
ステムのビットエラーレートを最初に決定せねばならな
い。DMTサブキャリアの各々は独立したQAM変調単
一キャリアとして見ることが可能である。従って、IS
Iがないガウスチャンネルにわたってコード化していな
いQAMシステムで開始することが適切である。Mに関
するQAM送信の場合、シンボルエラーレート (SE
R)は次式で近似させることが可能である。
【0059】
【数8】
【0060】尚、
【数9】
【0061】は平均の最も近いネイボア即ち隣りのもの
であり、Nmはm番目のコンステレーションポイントに
対する最も近い隣りのものの数であり、2dは隣接する
コンステレーションポイント間の最小距離である。
【0062】大きなコンステレーション寸法を有するQ
AMシステムの場合、全てのコンステレーションポイン
トが4つの隣接する信号点を有するものと仮定すること
が可能である。注意すべきことであるが、このことはコ
ンステレーションの端部上の信号点に対しては有効なも
のではなく、その場合には、それらは単に2個又は3個
の隣りのものを有しているに過ぎない。然しながら、N
e=4の場合の式 (8)はシンボルエラーレート (SE
R)の上限として見ることが可能である。この上限は信
号点の殆どが内側の点である大きなコンステレーション
に対しては厳しいものである。DMTサブキャリアの殆
どの場合に、この近似は正確である。何故ならば、担持
されるビット数はかなり大きく、例えば6乃至15ビッ
トだからである。グレイエンコーディングがQAMコン
ステレーションマッピング装置の殆どにおいて使用され
るので、式 (8)はBERに対する限界として見ること
も可能である。最小距離2dを有するMに関するQAM
コンステレーションの平均シンボルエネルギは次式で表
わすことが可能である。
【0063】
【数10】
【0064】式 (10)を式 (8)内に代入すると、Mに
関するQAMのBERは次式で近似させることが可能で
ある。
【0065】
【数11】
【0066】尚、
【数12】
【0067】式 (11)は次式で近似させることが可能
である。
【0068】
【数15】
【0069】大きなコンステレーション寸法の場合に
は、隣りのコンステレーションポイントの数は4として
近似させることが可能である。このことに注意し且つ使
用されている全てのサブキャリアにわたってBERを平
均化させることにより、コスト関数を式 (6)のように
定義することが可能である。
【0070】最後に、ステップ154において、G
(i)の最小値を有する位置インデックス(i)を選択
することによってNEXTノイズの最小化が行われる。
対応するk1(i)及びk2(i)値は最小のNEXTノ
イズを有する決定した位置においての所要の帯域幅 (全
体的に主要な帯域幅内において)に対する開始及び終了
サブキャリアを表わしている。上り及び下り帯域幅の両
方に関してこの評価を行うことにより、適応的に選択し
たデュープレックス比でNEXTノイズを両方の方向に
対して新たなDSL通信が最適化される。
【0071】DSLシステムにおいては電力消費も管理
すべき非常に重要なファクタである。このことはDSL
モデムの設計に関して最も一般的に上げられる問題であ
り、且つそれは顧客施設装置 (CPE)ロケーション及
び中央オフィス (CO)ロケーションの両方に適用され
る。多数の電力に関する懸念が当該技術分野において認
識されている。例えば、DSLシステムにおいて送信さ
れるパワー即ち電力が多ければ多い程、同一のケーブル
バンドルにおける他のDSLユーザに対して結合される
クロストークノイズの蓋然性はより高くなる。更に認識
されていることであるが、CPE側における外部モデム
に対してユニバーサルシリアルバス (USB)インター
フェースが使用される場合には、モデムの電力消費はU
SBスタンダードによって制限される。COロケーショ
ンに関して、多数のDSLラインカードが非常に制限さ
れた空間内にインストールされており、且つ熱の散逸は
深刻な問題である。DSLモデムにおける電力消費にお
けるどのような減少も歓待されることである。更に、電
力消費は制限された能力のバッテリを有するラップトッ
プコンピュータに対しても重要なことである。最後に、
ATMアイドルセルのフィラー即ち充填部材によって付
加的な帯域幅を使用すること (それは上述した如くNE
XTノイズを発生させる場合がある)は実質的に通信に
関しての利点を与えることなしにCOロケーション及び
CPEロケーションにおいてラインドライバの両方に対
して電力消費を増加させる。
【0072】ここで注意すべきことであるが、NEXT
ノイズ最小化処理は、全体的に使用可能な帯域幅内のN
EXTノイズ最小化位置における所要の帯域幅の開始及
び終了サブキャリアを表わす決定したk1(i)及びk2
(i)値は、更に、最小化させたNEXTノイズに対し
て、新たなDSLループ上でのデータ通信のための図4
のステップ90で決定した所要のビットレートを担持す
るのに必要な最小数のサブキャリアを特定するという付
加的な利点を有している。より少ない数のDMTサブキ
ャリアでの送信帯域幅の最小化はラインドライバの電力
消費を減少させることになる。IDFT変調後の実際の
形態におけるDMT信号サンプルは次式で表わすことが
可能である。
【0073】
【数16】
【0074】尚、ak−jbkはk番目のサブキャリアに
対する送信データであり、NはIDFT変調器がサポー
トすることの可能なサブキャリアの最大数であり、2N
はDMT系の高速フーリエ変換寸法であり、gkはk番
目のサブキャリアに対する送信電力制御係数である。
【0075】DMT信号の平均パワー (電力)は以下の
如くにして容易に決定することが可能である。
【0076】
【数17】
【0077】然しながら、サブキャリアの全てが送信器
において使用されるものでない場合には、DMT信号の
平均パワーは以下の如くになる。
【0078】
【数18】
【0079】ビットレートは異なるアプリケーションに
対して著しく変化する場合があり且つネットワークを横
断してのデータレートはボトルネックを経験するので、
適用型デュープレックス比及び選択的帯域幅使用を選択
する上述した動作は電力消費の減少に関して実質的な効
果を有している。例えば、下りビットレートが500K
b/s (これは、殆どの在宅ユーザに対するインターネ
ットアクセス速度として典型的に使用可能なものではな
い)であると仮定すると、サブキャリアの数を最小化す
ることにより電力消費はほぼ91.66% ((6000
−500/Kb)/6000Kb)だけ減少させること
が可能である。この場合に、DSL下りのスループット
は6Mb/sであると仮定している。より低い使用可能
なアクセス速度を有する下り接続の場合には、この数値
はより高いものとなる場合がある。
【0080】次に、図4を再度参照する。新たなDSL
通信に対して全体的に使用可能な帯域幅内の所要の帯域
幅の寸法及びロケーションを決定すると、本プロセス
(処理)はステップ94においてNEXT最小化DSL信
号を発生する。
【0081】DSLモデムによってサポートすることが
可能な使用可能な上り(U)及び下り (D)サブキャリ
ア (S)の最大数を夫々NSU及びNSBとして示す。注意
すべきことであるがNSU及びNSBは種々のDSLスタン
ダードに対して異なる場合がある。更に注意すべきこと
であるが、本発明の実現に関連して使用可能なサブキャ
リアの全てが実際に使用されるものではない。上り及び
下りに対して実際に使用されるサブキャリアの数はN
upstream及びNdownstreamとして示す。Nupstream及び
downstreamサブキャリアは上述した態様で決定される
(ステップ92の処理を使用し且つ所要の帯域幅に対す
る開始及び終了サブキャリアを表わす対応するk1 (i)
及びk2(i)値と共にPNEXTのNEXTノイズ最小値
を有する位置インデックスiの決定を使用する)。又、
上述したように、使用されるサブキャリアの実際の数の
決定は、ステップ90において決定されるDSLモデム
(上り及び下り)によって送信されるべき実際のデータ
レート及びステップ91において選択されるデュープレ
ックス比に依存する。
【0082】次に、図1及び2を参照すると、本発明に
基づくDSLモデム用のATU送信器の機能的ブロック
図が示されている。ATU−R送信器は図1に示してあ
り且つATU−C送信器は図2に示してある。ATU−
R送信器はATU−C送信器に類似しているが、オペレ
ーション・アドミニストレーション・メインテナンス
(OAM)経路に対する必要性及び使用する必要性がな
い。このようなDSL送信器の一般的なコンフィギュレ
ーション (形態)及び動作は当業者に公知である。従っ
て、本発明の動作を理解するのに必要な範囲に関しての
み該送信器の詳細な説明を行う。
【0083】次に、図1,2,4を結合して参照する。
ステップ94におけるNEXT最小化DSL信号の発生
は逆離散フーリエ変換 (IDFT)変調 (190)を介し
て行われる。上述した例示的な表1の場合に、IDFT
がサポートすることが可能なサブキャリアの最大数は2
56であり、IDFTの寸法は512である。このこと
の理由は、現在のADSLスタンダードがこのような値
を余儀なくさせるものであるからである。ここで注意す
べきことであるが、図1及び2におけるIDFTの寸法
は、デュープレックス比適用性を完全にサポートするた
めに同一である。実時間ドメインサンプルxn (即ち、
DSL出力信号)とIDFT入力Zi′ (以下に説明す
る)との間の関係を定義する変調変換は次式によって与
えられる。
【0084】
【数19】
【0085】尚、n=0,...,2n−1、Nはモデ
ムによってサポートされるサブキャリアの最大数に対す
る一般的な記号である (NSU<N−2及びNSD<N−
2、何故ならば送信器及び受信器に対するIDFT変調
器の寸法は、デュープレックス比を変化させるための機
能性をサポートするために対称的だからである)、iは
その実時間ドメインサンプルxnが計算されるサブキャ
リアを示す。
【0086】結果xnは新たなDSLループ192上で
送信されるべき信号である。ステップ90,91,92
が送信器モデルのMux/Sync制御/アイドルセル
除去/デュープレックス制御マシン196によって実施
される場合に、IDFT変調器190からの出力xn
ケーブルバンドル内の他のユーザに対してより少ないN
EXTノイズを発生し且つパワーが減少される。
【0087】ATU−R(在宅又はCPEロケーショ
ン)及びATU−C (COロケーション)送信器の場合
に、Zi′は以下に更に詳細に説明するように異なる方
法を使用して発生される。
【0088】ATU−R送信器の場合に、Nupstream
のサブキャリア (k1 (i),k1(i)+1,...,
2(i)、尚k2 (i)=k1 (i)+Nupstream−1)が
与えられたビットレートに対する上り信号の送信に対し
て割当てられているものと仮定する。k1(i),k
2(i),Nupstream,NSU,Nとの間の関係は、k
1(i)≧1,NSU>k2 (i)>k1 (i)、Nupstream
≦NSU、NSU<N−2である。注意すべきことである
が、説明の便宜上、Nupstream個のサブキャリアは周波
数ドメインにおいて連続的なサブキャリアであると仮定
しているが、このことは必要なことではない。i番目の
サブキャリアに対するコンステレーション (const
ellation)エンコーダ及びゲインスケーリング
(194)からの複素数値はZiである (即ち、送信され
るべき入力データ、既にシンボル即ち記号内にパックさ
れている)。上述した如くIDFT変調から実出力xn
発生させるために、Ziを最初に以下の関係を使用して
i′へマッピングさせる。
【0089】
【数20】
【0090】ベクトルZi′は、Zi′が以下の如くにエ
ルミート対称性を有するように増大される。
【0091】
【数21】
【0092】尚、i=N+1乃至2N−1。
【0093】次いで、式 (19)はIDFT190によ
って使用されてベクトルZi′から実出力xnを発生させ
る。
【0094】ATU−C送信器の場合には、与えられた
ビットレートに対しての下り信号の送信に対してN
downstream個のサブキャリア (k1 (i),k1 (i)+
1,...,k2 (i)、尚k2 (i)=k1(i)+N
downstream−1)が割当てられているものと仮定する。
非オーバーラップモードに対してk1(i)、k
2(i)、Ndown stream、NSU、NSD、Nの間の関係は
1(i)≧NSU+1、NSD>k2(i)>k1(i)、
downstream≦N−NSD−2である。オーバーラップモ
ードに対してのk1 (i)、k2 (i)、Ndownstream、N
SU、NSD、Nの間の関係はk1(i)≧1、NSD>k2
(i)>k1 (i)、Ndownstream≦SSD、NSD<N−2で
ある。前述したように、下りに割当てられているN
downstream個のサブキャリアは必ずしも連続的なもので
ある必要はない。両方のモードの場合に、DSL下り信
号の発生は、上述したように、式 (20)及び (21)を
使用するATU−Rと同一である。その理由は、ATU
−R及びATU−C送信器用のIDFT変調器の寸法
が、デュープレックス比の適応性をサポートするために
同一だからである。従って、式 (19)はIDFT19
0によって使用されてベクトルZi′から実出力xnを発
生させる。
【0095】適応的にデュープレックスされるモデムの
デジタル/アナログフロントエンド198はステップ9
1のデュープレックス比適応を実現する場合に上り及び
下り信号に関しての所要の帯域幅変化を調節するための
適応能力を処理するデジタル及びアナログフィルタを使
用する。然しながら、プログラム可能なデジタル/アナ
ログフロントエンド198に対する必要性は強制的なも
のではない。何故ならば、上り/下りの分離はデジタル
ドメインにおいて代替的に行うことが可能だからであ
る。この場合には、帯域内のノイズを除去するためにエ
コー相殺器が必要とされる。この場合におけるアナログ
フロントエンドは完全な帯域幅の動作範囲で設計される
べきである。ハイブリッドの問題の場合には、全体的な
DSL帯域幅にわたって完全にオーバーラップした上り
/下り帯域幅を有するシステムに対して設計された1つ
のハイブリッドを使用することによって解決することが
可能である。異なる選択されたデュープレックス比から
の上り及び下り信号が完全にオーバーラップしたシステ
ムのサブセットとして見ることが可能である場合には、
ユーザアプリケーションの必要性を満足するためにデュ
ープレックス比が変化される場合にハイブリッドは良好
に動作する。
【0096】プログラム可能なデジタルフィルタが使用
される場合には、各デュープレックス比スキームに対す
るフィルタ係数がオフラインで計算されねばならない。
デジタルフロントエンド198の実現がデジタル信号プ
ロセッサを使用して行われる場合には、上り及び下り帯
域幅の適応からの変化の影響は最小である。異なるフィ
ルタ係数をメモリから直接的にロードさせることが可能
である。
【0097】適応型デジタルフィルタのハードウエア実
現の場合には、1組のフィルタバンクを使用することが
可能である。送信すべき信号は、何等かのプログラム可
能なスイッチング動作によってフィルタバンク内の適宜
のフィルタへスイッチさせることが可能である。同様の
方法はアナログフィルタに対して適用することが可能で
ある。全ての可能なアナログフィルタを包含するフィル
タバンクを実現することが可能である。フィルタ間でス
イッチングすることによって、選択した適用型デュープ
レックス比の条件に従って信号を適宜フィルタさせるこ
とが可能である。
【0098】デュープレックス比の適応に起因して、上
り及び下りをオーバーラップさせることが可能である。
この場合においては、上り信号を下り信号から分離する
ことは困難な場合がある。この場合には、他の信号によ
って発生される受信信号における干渉を相殺させるため
にDSLモデム受信器においてエコー相殺器を使用す
る。このエコー相殺器は上りと下りとの間の最大のオー
バーラップする帯域幅で動作すべく設計される。デュー
プレックス比の適応からの変化に対処するためにエコー
相殺器に対するトレーニング用DMTシンボル (記号)
は初期化処理期間中の全てのデュープレックス操作の中
で最大の帯域幅を有するべきである。例えば、表1にお
ける上り信号に対する最大の帯域幅が248個のサブキ
ャリアである場合には、下り受信器に対するこのエコー
相殺器に対するトレーニングシーケンスは248個のサ
ブキャリアの帯域幅を有するものである。
【0099】エキストラな帯域幅を使用する適応的にデ
ュープレックスされるDSL接続が最初に初期化される
ことは非常に一般的である。この文脈において、「エキ
ストラ」という用語は、それが使用可能であるが必ずし
も必要とされるものではないという理由で割当てられる
帯域幅のことを意味している。その後に、他のDSLユ
ーザが同一のケーブルバンドル上で通信を開始する。こ
の状態において、著しいNEXTノイズの生成に起因し
てエキストラな帯域幅に関してスペクトル利用競合が発
生することは異常なことではない。
【0100】この状態を回避するために、エキストラな
帯域幅の使用に元々割当てられたモデムによりエキスト
ラな帯域幅領域における他のユーザからのNEXTクロ
ストークノイズが連続的にモニタされる。NEXTノイ
ズにおける実質的に変化が発生した場合に、エキストラ
な帯域幅は諦めねばならない。k番目のサブキャリアに
対するNEXTノイズは以下の如くにして推定すること
が可能である。
【0101】
【数22】
【0102】尚、LはNEXT推定のために使用される
DMTシンボル (記号)の数であり、Dk′及びDkはk
番目のサブキャリアに対する復調出力及び正しい決定で
ある。
【0103】前述した式 (22)は回復したデータにお
けるNEXTノイズのパワーを推定するために使用する
ことが可能である。式 (22)によって決定されたNE
XTノイズが実質的に増加されている場合には、その特
定のサブキャリアにおけるビットエラーレートの性能が
劣化されている。NEXTノイズはDSL通信に対して
主要な悪影響を与え、且つこのノイズは上り信号と下り
信号との間のオーバーラップする帯域幅を減少させるこ
とによって最小とさせることが可能である。この目標を
達成するために、DSL制御器 (Mux/Sync制御
/アイドルセル除去/デュープレックス制御マシン19
6の動作能力を使用)がビットエラーレートの性能を改
善するためにそのエキストラな帯域幅の幾らかを放棄す
る。例えば、1つ又はそれ以上のサブキャリアにおける
NEXTノイズ (式(22)を使用して決定される)が
あるスレッシュホールドより大きいものであることが判
別される場合には、問題となるサブキャリアを放棄する
ことが可能である。
【0104】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ制限
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づいて適応型デュープレックス比
を実現するDSLモデム用のATU−R送信器を示した
概略ブロック図。
【図2】 該適応型デュープレックス比を実現するDS
Lモデムに対するATU−C送信器を示した概略ブロッ
ク図。
【図3】 ケーブルバンドルにおけるNEXTノイズ及
びFEXTノイズ発生源を示した概略図。
【図4】 適応型デュープレックス比で新たなDSLリ
ンクを確立するプロセスを示したフローチャート。
【図5】 アイドルATMセル除去処理を動作する状態
マシンを示した概略図。
【図6】 アイドルセル廃棄動作を実施するプロセスを
示したフローチャート。
【図7】 DSLサービス用の選択的帯域幅使用を示し
た概略図。
【図8】 非オーバーラップ型DSLシステムにおける
NEXTノイズを最小とさせる選択的帯域幅使用を示し
た概略図。
【図9】 オーバーラップ型DSLシステムにおけるN
EXTノイズを最小とさせるための選択的帯域幅使用を
示した概略図。
【図10】 同一のケーブルバンドルにおける新たな初
期化されたループに対するNEXTノイズを最小とさせ
るプロセスを示したフローチャート。
【符号の説明】
10 ケーブルバンドル 12 DSLラインドライバ 14 DSLラインレシーバ 18,20 分散型回路 22,24 ライン/ループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シァンビン ワン カナダ国, ケイ2ジー 3エス1, オ ンタリオ, ニピーン, ロックウエイ クレッセント 28, スイート 106 Fターム(参考) 5K018 AA02 BA02 CA06 DA02 DA06 5K022 DD01 DD13 DD19 DD21 DD31 5K101 KK20 LL00 LL02 MM04 MM05 NN34 SS03 SS04 SS07 TT03 TT08 UU08 UU19

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザアプリケーション必要性を満足さ
    せるためにデジタル加入者線 (DSL)通信デュープレ
    ックス比を適応させる方法において、 新たなDSLループ通信に対してユーザアプリケーショ
    に対する所要の上りビットレート及び所要の下りビット
    レートを決定し、 前記所要の上りビットレートを前記所要の下りビットレ
    ートで割算して前記新たなDSL通信に対する所望のデ
    ュープレックス比を得、 前記新たなDSLループ通信をサポートするDSLモデ
    ムによって実現されるデュープレックス比を少なくとも
    近似的な前記所望のデュープレックス比へ適用させる、 上記各ステップを有していることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記デュープレック
    ス比を適用させる場合に、前記新たなDSLループ通信
    に対して前記モデムによって使用される上り及び下り帯
    域幅を変更するためにアナログフィルタを調節すること
    を特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記デュープレック
    ス比を適用させる場合に、前記新たなDSLループ通信
    に対して前記モデムによって使用される上り及び下り帯
    域幅を変更させるためにデジタルフィルタを調節するこ
    とを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記決定を行う場合
    に、更に、不必要なアイドルATMセルを除去し、且つ
    前記新たなDSLループ通信に対する前記所要の上り/
    下りビットレートが不必要なアイドルATMセルを包含
    させることなしに前記新たなDSLループ通信に対して
    必要とされるビットレートであることを特徴とする方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記実現されるデュ
    ープレックス比があるDSLループ上で前記新たなDS
    Lループ通信に対する全体的に使用可能な上り帯域幅及
    び全体的に使用可能な下り帯域幅を定義することを特徴
    とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記新たなDSLル
    ープ通信の前記所要の上りビットレートが前記全体的に
    使用可能な上り帯域幅より小さな所要の上り帯域幅に対
    応しており、更に、 対応する全体的に使用可能な上り帯域幅内の前記新たな
    DSLループ通信に対する前記所要の上り帯域幅の複数
    個のロケーション位置に対して同一のケーブルバンドル
    内の他のアクティブなDSLループに関してのクロスト
    ークノイズ効果を計算し、 他の全てのアクティブなDSLループに関して計算した
    クロストークノイズ効果が最小である前記全体的に使用
    可能な上り帯域幅内の前記新たなDSLループ通信を担
    持するために前記所要の上り帯域幅に対するロケーショ
    ン位置を選択する、上記各ステップを有していることを
    特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記新たなDSLル
    ープ通信の前記所要のビットレートが前記全体的に使用
    可能な下り帯域幅より小さな所要の下り帯域幅に対応し
    ており、更に、 対応する全体的に使用可能な下り帯域幅内の前記新たな
    DSLループ通信に対する前記所要の下り帯域幅の複数
    個のロケーション位置に対して同一のケーブルバンドル
    内の他のアクティブなDSLループに関してのクロスト
    ークノイズ効果を計算し、 他の全てのアクティブなDSLループに関しての前記計
    算したクロストークノイズ効果が最小であるような前記
    全体的に使用可能な下り帯域幅内の前記新たなDSLル
    ープ通信を担持するために前記所要の下り帯域幅に対す
    るロケーション位置を選択する、上記各ステップを有し
    ていることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項5において、更に、上り及び下り
    の両方のクロストークノイズを最小とさせるために請求
    項6及び7の両方の前記ステップを実行することを特徴
    とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記計算を行う場合
    に、クロストークノイズ効果を計算する前記複数個のロ
    ケーション位置において全体的に使用可能な上り/下り
    帯域幅にわたって前記所要の上り/下り帯域幅をスライ
    ドさせることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記クロストーク
    ノイズ効果が近端クロストーク (NEXT)ノイズ効果
    であることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項8において、前記計算したクロ
    ストークノイズ効果が推定計算効果であることを特徴と
    する方法。
  12. 【請求項12】 請求項8において、前記計算したクロ
    ストークノイズ効果が解析的に計算した効果であること
    を特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項1において、前記DSLモデム
    が複数個の離散的なデュープレックス比の内のいずれか
    1つを実現すべく選択的に形態特定可能であり、前記適
    用させる場合に前記所望のデュープレックス比に最も近
    い前記離散的デュープレックス比のうちの1つを選択す
    ることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項1において、更に、 前記新たなDSLループ通信に対するデュープレックス
    比を実現するために使用される加入者上のノイズをモニ
    タし、 モニタしたノイズが前記加入者のうちのいずれかにおい
    てスレッシュホールドを超えるか否かをテストし、 超える場合には、その加入者を放棄する、上記各ステッ
    プを有していることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項1において、更に、前記適応さ
    せたデュープレックス比において上り及び下りがオーバ
    ーラップされる場合にエコーをキャンセルさせるステッ
    プを有していることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 ユーザのアプリケーションの必要性を
    満足させるためにデジタル加入者線 (DSL)通信デュ
    ープレックス比を適応させる装置において、 新たなDSLループ通信に対する所望のデュープレック
    ス比を得るために所要の上りビットレートを所望の下り
    ビットレートで割算するために新たなDSLループ通信
    に対して所要の上りビットレートと所要の下りビットレ
    ートとを決定する手段、 前記所望のデュープレックス比に少なくとも近似させる
    ために前記新たなDSLループ通信をサポートするDS
    Lモデムにより実現されるデュープレックス比を適応さ
    せる手段、を有していることを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、前記デュープレ
    ックス比を適応させる手段が前記新たなDSLループ通
    信に対して前記モデムにより使用される上り及び下り帯
    域幅を変更させるべく動作することを特徴とする装置。
  18. 【請求項18】 請求項16において、前記デュープレ
    ックス比を適応させる手段が前記新たなDSLループ通
    信に対して前記モデムにより使用される上り及び下り帯
    域幅を変更させるべく動作可能であることを特徴とする
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項16において、前記決定する手
    段が不必要なアイドルATMセルを除去すべく動作し、
    且つ前記新たなDSLループ通信に対する所要の上り/
    下りビットレートが不必要なアイドルATMセルを包含
    することなしに前記新たなDSLループ通信に対して必
    要とされるビットレートであることを特徴とする装置。
  20. 【請求項20】 請求項16において、前記実現される
    デュープレックス比があるDSLループ上で前記新たな
    DSLループ通信に対しての全体的に使用可能な上り帯
    域幅及び全体的に使用可能な下り帯域幅を定義すること
    を特徴とする装置。
  21. 【請求項21】 請求項20において、前記新たなDS
    Lループ通信の所要の上りビットレートが前記全体的に
    使用可能な上り帯域幅より小さな所要の上り帯域幅に対
    応しており、更に、 対応する全体的に使用可能な上り帯域幅内において前記
    新たなDSLループ通信に対する所要の上り帯域幅の複
    数個のロケーション位置に対して同一のケーブルバンド
    ル内の他のアクティブなDSLループに関するクロスト
    ークノイズ効果を計算する手段、 他のアクティブなDSLループに関する計算したクロス
    トークノイズ効果が最小である前記全体的に使用可能な
    上り帯域幅内の前記新たなDSLループ通信を担持する
    ために前記所要の上り帯域幅に対するロケーション位置
    を選択する手段、を有していることを特徴とする装置。
  22. 【請求項22】 請求項20において、前記新たなDS
    Lループ通信の所要の下りビットレートが前記全体的に
    使用可能な下り帯域幅より小さな所要の下り帯域幅に対
    応しており、更に、 対応する全体的に使用可能な下り帯域幅内の前記新たな
    DSLループ通信に対する前記所要の下り帯域幅の複数
    個のロケーション位置に対して同一のケーブルバンドル
    内の他のアクティブなDSLループに関するクロストー
    クノイズ効果を計算する手段、 他のアクティブなDSLループに関する計算したクロス
    トークノイズ効果が最小である前記全体的に使用可能な
    下り帯域幅内の前記新たなDSLループ通信を担持する
    ために前記所要の下り帯域幅に対するロケーション位置
    を選択する手段、を有していることを特徴とする装置。
  23. 【請求項23】 請求項20において、更に、上り及び
    下りの両方のクロストークノイズを最小とさせるべく動
    作可能な請求項21及び22の両方に記載している手段
    を有していることを特徴とする装置。
  24. 【請求項24】 請求項23において、前記計算する手
    段がクロストークノイズ効果を計算する前記複数個のロ
    ケーション位置において前記全体的に使用可能な上り/
    下り帯域幅にわたって前記所要の上り/下り帯域幅をス
    ライドさせるべく動作することを特徴とする装置。
  25. 【請求項25】 請求項23において、前記クロストー
    クノイズ効果が近端クロストーク (NEXT)ノイズ効
    果であることを特徴とする装置。
  26. 【請求項26】 請求項22において、前記計算したク
    ロストークノイズ効果が推定計算効果であることを特徴
    とする装置。
  27. 【請求項27】 請求項23において、前記計算したク
    ロストークノイズ効果が解析的に計算した効果であるこ
    とを特徴とする装置。
  28. 【請求項28】 請求項16において、前記DSLモデ
    ムが複数個の離散的なデュープレックス比のうちのいず
    れか1つを実現すべく選択的に形態特定可能であり、前
    記適応させる手段が、更に、前記所望のデュープレック
    ス比に最も近い前記離散的なデュープレックス比のうち
    のある1つを選択すべく動作することを特徴とする装
    置。
  29. 【請求項29】 請求項16において、更に、 前記新たなDSLループ通信に対するデュープレックス
    比を実現するために使用されるサブキャリア上のノイズ
    をモニタする手段、 前記モニタしたノイズが前記サブキャリアのうちのいず
    れかに関するスレッシュホールドを超えるか否かをテス
    トする手段、 それに応答して前記サブキャリアを放棄する手段、を有
    していることを特徴とする装置。
  30. 【請求項30】 請求項16において、更に、上り及び
    下りが前記適応されたデュープレックス比においてオー
    バーラップされる場合にエコーを相殺すべく動作可能な
    エコー相殺器を有していることを特徴とする装置。
  31. 【請求項31】 ケーブルバンドル内のあるループに接
    続されているデジタル加入者線 (DSL)トランシーバ
    において、 新たなDSL通信に対する所望のデュープレックス比を
    得るために所要の上りビットレートを所要の下りビット
    レートで割算するものであり、前記あるループに関して
    ユーザのアプリケーションに対して所要の上りビットレ
    ートと所要の下りビットレートとを決定すべく動作可能
    なアイドルセル除去マシン、 前記所望のデュープレックス比に少なくとも近似させる
    ために前記新たなDSLループ通信をサポートするため
    に実現されるデュープレックス比を適応させるべく動作
    可能なデュープレックス制御器、を有していることを特
    徴とするトランシーバ。
  32. 【請求項32】 請求項31において、前記デュープレ
    ックス制御器が複数個の離散的なデュープレックス比の
    うちのいずれか1つを実現し、前記デュープレックス制
    御器は、更に、前記所望のデュープレックス比に最も近
    い前記離散的なデュープレックス比のうちのある1つを
    選択すべく動作可能であることを特徴とするトランシー
    バ。
  33. 【請求項33】 請求項31において、更に、前記新た
    なDSLループ通信に対して使用される上り及び下り帯
    域幅を変更すべく調節可能であるアナログフィルタを有
    していることを特徴とするトランシーバ。
  34. 【請求項34】 請求項31において、更に、前記新た
    なDSLループ通信に対して前記モデムにより使用され
    る上り及び下り帯域幅を変更すべく調節可能であるデジ
    タルフィルタを有していることを特徴とするトランシー
    バ。
  35. 【請求項35】 請求項31において、前記アイドルセ
    ル除去マシンが、更に、不必要なアイドルATMセルを
    除去すべく動作し且つ前記新たなDSLループ通信に対
    する前記所要の上り/下りビットレートが不必要なアイ
    ドルATMセルを包含することなしに前記あるループを
    介してのデータ通信に対して必要とされるビットレート
    であることを特徴とするトランシーバ。
  36. 【請求項36】 請求項31において、前記実現される
    デュープレックス比があるDSLループ上での前記新た
    なDSLループ通信に対しての全体的に使用可能な上り
    帯域幅及び全体的に使用可能な下り帯域幅を定義するこ
    とを特徴とするトランシーバ。
  37. 【請求項37】 請求項36において、前記新たなDS
    Lループ通信の前記所要の上りビットレートが前記全体
    的に使用可能な上り帯域幅より小さな所要の上り帯域幅
    に対応しており、更に、 前記対応する全体的に使用可能な上り帯域幅内の前記新
    たなDSLループ通信に対する前記上り帯域幅の複数個
    のロケーション位置に対して同一のケーブルバンドル内
    の他のアクティブなDSLループに関するクロストーク
    ノイズ効果を計算する帯域幅制御アルゴリズム、 他のアクティブなDSLループに対して計算したクロス
    トークノイズ効果が最小である前記全体的に使用可能な
    上り帯域幅内の前記新たなDSLループ通信を担持する
    ために前記所要の上り帯域幅に対するロケーション位置
    を選択するノイズ最小化アルゴリズム、を有しているこ
    とを特徴とするトランシーバ。
  38. 【請求項38】 請求項36において、前記新たなDS
    Lループ通信の前記所要の上りビットレートが前記全体
    的に使用可能な上り帯域幅より小さな所要の上り帯域幅
    に対応しており、更に、 前記対応する全体的に使用可能な上り帯域幅内の前記新
    たなDSLループ通信に対する前記所要の上り帯域幅の
    複数のロケーション位置に対して同一のケーブルバンド
    ル内の他のアクティブなDSLループに関するクロスト
    ークノイズ効果を計算する帯域幅制御アルゴリズム、 他のアクティブなDSLループに関して計算したクロス
    トークノイズ効果が最小である前記全体的に使用可能な
    上り帯域幅内の前記新たなDSLループ通信を担持する
    ために前記所要の下り帯域幅に対するロケーション位置
    を選択するノイズ最小化アルゴリズム、を有しているこ
    とを特徴とするトランシーバ。
  39. 【請求項39】 請求項36において、更に、上り及び
    下りの両方のクロストークノイズを最小とすべく動作可
    能であることを特徴とするトランシーバ。
  40. 【請求項40】 請求項39において、前記ノイズ最小
    化アルゴリズムがクロストークノイズ効果を計算した前
    記複数個のロケーション位置において前記全体的に使用
    可能な上り/下り帯域幅にわたって前記所要の上り/下
    り帯域幅をスライドさせるべく動作することを特徴とす
    るトランシーバ。
  41. 【請求項41】 請求項39において、前記クロストー
    クノイズ効果が近端クロストーク (NEXT)ノイズ効
    果であることを特徴とするトランシーバ。
  42. 【請求項42】 請求項39において、前記計算したク
    ロストークノイズ効果が推定計算効果であることを特徴
    とするトランシーバ。
  43. 【請求項43】 請求項39において、前記計算したク
    ロストークノイズ効果が解析的に計算した効果であるこ
    とを特徴とするトランシーバ。
  44. 【請求項44】 請求項31において、更に、前記新た
    なDSLループ通信に対するデュープレックス比を実現
    するために使用されるサブキャリア上のノイズをモニタ
    し、前記モニタしたノイズが前記サブキャリアのうちの
    いずれかに関するスレッシュホールドを超えるか否かを
    テストし、且つ前記ノイズが前記スレッシュホールドを
    超える場合に前記サブキャリアを放棄すべく動作可能な
    帯域幅マネージャを有していることを特徴とするトラン
    シーバ。
  45. 【請求項45】 請求項31において、更に、上り及び
    下りが前記適応させたデュープレックス比においてオー
    バーラップされる場合にエコーを相殺すべく動作可能な
    エコー相殺器を有していることを特徴とするトランシー
    バ。
  46. 【請求項46】 請求項45において、前記エコー相殺
    器が上り及び下りの間の最大のオーバーラップする帯域
    幅において動作すべく構成されていることを特徴とする
    トランシーバ。
JP2002368096A 2001-12-19 2002-12-19 デジタル加入者ループのアプリケーション駆動型適応デュープレックス方法及び装置 Pending JP2003258751A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/028,805 US7103004B2 (en) 2001-12-19 2001-12-19 Method and apparatus for application driven adaptive duplexing of digital subscriber loops
US10/28805 2001-12-19

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003258751A true JP2003258751A (ja) 2003-09-12

Family

ID=21845530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002368096A Pending JP2003258751A (ja) 2001-12-19 2002-12-19 デジタル加入者ループのアプリケーション駆動型適応デュープレックス方法及び装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US7103004B2 (ja)
EP (1) EP1322060B1 (ja)
JP (1) JP2003258751A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018085767A (ja) * 2013-05-05 2018-05-31 ランティック ドイチュラント ゲーエムベーハー 低電力モードのための時分割

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020177446A1 (en) * 2001-05-23 2002-11-28 Alex Bugeja System and method for providing variable transmission bandwidth over communications channels
US7693057B2 (en) * 2001-08-17 2010-04-06 Nokia Corporation Method, network element and terminal device for marking data packets
US7126984B2 (en) * 2001-12-19 2006-10-24 Stmicroelectronics, Inc. Near-end crosstalk noise minimization and power reduction for digital subscriber loops
AU2003250235A1 (en) * 2002-06-03 2003-12-19 Thomson Licensing S.A. Dsl modem and method for establishing a data transfer mode therefore
EP1370057A1 (en) * 2002-06-07 2003-12-10 Alcatel Spectral compatible remote asymmetric digital subscriber line plus (ADSL+) deployment
US7272172B2 (en) * 2002-11-18 2007-09-18 Brooktree Broadband Holding, Inc. System and method for selectable mask for LDSL
US7593426B1 (en) * 2003-05-09 2009-09-22 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Bit rate and power allocation for multi-carrier communication systems
US7372900B2 (en) * 2003-11-26 2008-05-13 Brooktree Broadband Holding, Inc. Method and system for selecting an optimal asymmetric digital subscriber line mode
US7639596B2 (en) * 2003-12-07 2009-12-29 Adaptive Spectrum And Signal Alignment, Inc. High speed multiple loop DSL system
WO2005081416A1 (en) * 2004-02-19 2005-09-01 Texas Instruments Incorporated Scalable, cooperative, wireless networking for mobile connectivity
US7742387B2 (en) * 2005-04-12 2010-06-22 New Wire Systems, Inc. Cancellation of crosstalk energy in communication loops
US7991122B2 (en) 2005-06-02 2011-08-02 Adaptive Spectrum And Signal Alignment, Inc. DSL system training
US7573834B2 (en) * 2006-05-31 2009-08-11 Alcatel Lucent Method and system for allocating a group bit rate among multiple bonded pairs in a communications network
CN101461253B (zh) * 2006-06-06 2011-05-25 自适应谱与信号定位公司 矢量dsl系统
US20140369480A1 (en) 2013-06-12 2014-12-18 Adaptive Spectrum And Signal Alignment, Inc. Systems, methods, and apparatuses for implementing a dsl system
US8345859B2 (en) * 2007-01-16 2013-01-01 Ikanos Communications, Inc. Method and apparatus for DSL line card power management
KR100945827B1 (ko) * 2008-04-08 2010-03-05 주식회사 휴커넥스 전화선을 이용한 포인트-투-멀티포인트 네트워크 시스템
US20100156437A1 (en) * 2008-12-22 2010-06-24 Terry Cobb Apparatus and Methods of Demonstrating Cabling Performance in Real Time
CN101459447B (zh) * 2008-12-31 2012-06-20 宁波大学 一种减小数字用户线串音干扰的动态频谱管理方法
JP5334324B2 (ja) * 2010-03-17 2013-11-06 シャープ株式会社 コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法、そのプログラムおよびコンテンツ再生装置
US9628752B2 (en) * 2011-09-06 2017-04-18 Comcast Cable Communications, Llc Transmitting signals using directional diversity over a network

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0993231A (ja) * 1995-09-21 1997-04-04 Fujitsu Ltd 双方向データ伝送方法及び双方向データ伝送システム
US5838681A (en) 1996-01-24 1998-11-17 Bonomi; Flavio Dynamic allocation of port bandwidth in high speed packet-switched digital switching systems
EP0934638B1 (en) * 1997-05-12 2008-10-08 Texas Instruments Incorporated Method and apparatus for superframe bit allocation in a discrete multitone (dmt) system
US6064692A (en) * 1997-06-20 2000-05-16 Amati Communications Corporation Protocol for transceiver initialization
US6088385A (en) * 1997-06-30 2000-07-11 Integrated Telecom Express Flexible and scalable rate ADSL transceiver and system
US6073179A (en) * 1997-06-30 2000-06-06 Integrated Telecom Express Program for controlling DMT based modem using sub-channel selection to achieve scaleable data rate based on available signal processing resources
US6351487B1 (en) * 1997-09-17 2002-02-26 Texas Instruments Incorporated Digital subscriber line device driver using communication window size based on relative data rates of upstream and downstream communications
US6028867A (en) 1998-06-15 2000-02-22 Covad Communications Group, Inc. System, method, and network for providing high speed remote access from any location connected by a local loop to a central office
US6853647B1 (en) 1999-02-17 2005-02-08 Covad Communications Group, Inc. System method and network for providing high speed remote access from any location connected by a local loop to a central office
WO2000052894A1 (en) * 1999-03-02 2000-09-08 Legerity, Inc. Transceiver with usage-based rate adaptation for adsl modem
US6754186B1 (en) * 1999-08-27 2004-06-22 Agere Systems Inc. DSL active modem detection
JP4676121B2 (ja) * 1999-09-15 2011-04-27 ダフィモ カンパニー,ビー.ヴィー. エルエルシー 動作アプリケーションセットを動的に切り換えるマルチキャリアシステム
US6778517B1 (en) * 1999-10-14 2004-08-17 Bellsouth Intellectual Property Corporation Wireless broadband service
US6393052B2 (en) * 2000-02-17 2002-05-21 At&T Corporation Method and apparatus for minimizing near end cross talk due to discrete multi-tone transmission in cable binders
JP3717363B2 (ja) 2000-03-07 2005-11-16 富士通株式会社 xDSLトランシーバ
US7187907B2 (en) * 2000-05-09 2007-03-06 Bernard Widrow Simultaneous two-way transmission of information signals in the same frequency band
JP2002118651A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Nec Corp xDSL伝送特性改善方法及びxDSL伝送特性測定方式
US20020168016A1 (en) 2001-03-14 2002-11-14 Xianbin Wang Method and apparatus for reducing peak to average power ratio in a multi-carrier modulation communication system
US7260067B2 (en) * 2001-05-22 2007-08-21 Agere Systems Inc. Spectrum and bin reassignment protocol for ADSL
US7031379B2 (en) 2001-08-24 2006-04-18 Texas Instruments Incorporated Time domain equalizer for DMT modulation
US6801964B1 (en) 2001-10-25 2004-10-05 Novell, Inc. Methods and systems to fast fill media players
AU2002357134A1 (en) * 2001-12-10 2003-07-09 Globespan Virata, Inc. System and method for reducing noise induced by digital subscriber line (dsl) systems into services that are concurrently deployed on a communication line
US7126984B2 (en) * 2001-12-19 2006-10-24 Stmicroelectronics, Inc. Near-end crosstalk noise minimization and power reduction for digital subscriber loops

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018085767A (ja) * 2013-05-05 2018-05-31 ランティック ドイチュラント ゲーエムベーハー 低電力モードのための時分割

Also Published As

Publication number Publication date
US7103004B2 (en) 2006-09-05
EP1322060A3 (en) 2006-09-20
EP1322060A2 (en) 2003-06-25
US7826387B2 (en) 2010-11-02
EP1322060B1 (en) 2016-03-23
US20030117963A1 (en) 2003-06-26
US20070019681A1 (en) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7826387B2 (en) Method and apparatus for application driven adaptive duplexing of digital subscriber loops
US8059704B2 (en) Near-end crosstalk noise minimization and power reduction for digital subscriber loops
US6075821A (en) Method of configuring and dynamically adapting data and energy parameters in a multi-channel communications system
US6219378B1 (en) Digital subscriber line modem initialization
US6084917A (en) Circuit for configuring and dynamically adapting data and energy parameters in a multi-channel communications system
JP3679722B2 (ja) マルチキャリア通信チャネルのための増強されたビットローディング
US6128348A (en) Method for configuring data and energy parameters in a multi-channel communications system
US6084906A (en) ADSL transceiver implemented with associated bit and energy loading integrated circuit
US6094459A (en) Circuit for configuring data and energy parameters in a multi-channel communications system
US20030108035A1 (en) System and method for improving data transmission
US7907658B2 (en) Systems and methods for resolving signal-to-noise ratio margin difference in dual latency discrete multi-tone-based xDSL systems under colored noise conditions
WO2010002908A2 (en) Reduced memory vectored dsl
WO2009152188A2 (en) Vectored dsl crosstalk cancellation
CN103004099A (zh) 一种降低数字用户线路干扰的方法、装置和系统
US8204211B2 (en) Systems and methods for selecting tones for far-end cross talk mitigation
US6732281B1 (en) System and method for loading data onto carriers
US8199631B2 (en) Method and device for processing a channel and communication system comprising such device
US6967997B2 (en) Multi-carrier connection initialization and symbol transmission
EP1804450A1 (en) Allocating data in a multi-carrier digital subscriber line system
Yu et al. A DMT transceiver loading algorithm for data transmission with unequal priority over band-limited channels
EP1540871B1 (en) Method and arrangement for adjusting transmission power in a digital subscriber line
Ding Channel equalization to achieve high bit rates in discrete multitone systems
Changchuan et al. Performance of the MMSE time domain equalizer in DMT modulation system