JP2003258386A - 光増幅器の監視装置、光増幅器の補償化装置、光増幅器の監視方法、光増幅器の補償化方法、光増幅器の監視プログラムおよび光増幅器の補償化プログラム - Google Patents

光増幅器の監視装置、光増幅器の補償化装置、光増幅器の監視方法、光増幅器の補償化方法、光増幅器の監視プログラムおよび光増幅器の補償化プログラム

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JP2003258386A JP2002052047A JP2002052047A JP2003258386A JP 2003258386 A JP2003258386 A JP 2003258386A JP 2002052047 A JP2002052047 A JP 2002052047A JP 2002052047 A JP2002052047 A JP 2002052047A JP 2003258386 A JP2003258386 A JP 2003258386A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体光増幅素子の利得変動を容易に判別す
る。 【解決手段】 半導体光増幅素子1ASE出力低下をモ
ニタし、利得変化とASE出力変化との相関関係を用い
ることにより、半導体光増幅素子1の利得低下を監視し
て、半導体光増幅素子1の劣化の程度を見積もる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光増幅器の監視装
置、光増幅器の補償化装置、光増幅器の監視方法、光増
幅器の補償化方法、光増幅器の監視プログラムおよび光
増幅器の補償化プログラムに関し、特に、半導体光増幅
器を安定動作させる場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年の通信容量の増大に伴う大容量化の
要求に対し、光ファイバ通信の実用化に向けた研究開発
が盛んに行われ、大容量光ネットワークの構築が進めら
れている。ここで、大容量光ネットワークを構築するた
めに重要となるのは、光信号を電気信号に変換すること
なく、光信号のまま信号処理を行う高性能な光機能デバ
イスである。
【0003】また、大容量光ネットワークの実現には、
光ネットワークの重要な構成要素である半導体光素子の
高機能化、集積化、低コスト化などが重要であり、特
に、半導体光増幅素子は、小型であるという利点に伴う
集積化の容易性や優れた特性から注目されている。この
ため、半導体光増幅素子は、光信号の増幅あるいは波長
変換のためのキーデバイスとして必要不可欠な素子とな
っている。
【0004】また、最近では、半導体光増幅素子にスポ
ットサイズ変換領域を付け加えることで、結合損の低減
や、偏波依存性をなくすなどの高機能化が達成され、半
導体光増幅素子の重要性は一層高まっている。ここで、
半導体光増幅素子の利得は、半導体活性層内のキャリア
と入力光との間の誘導放出過程に基づく光増幅作用によ
って生じる。
【0005】このため、半導体光増幅素子では、長期間
の動作に伴う特性劣化を避けることが困難となり、半導
体光増幅素子の特性劣化により、キャリア密度の低下が
生じると、利得を始めとした諸特性が悪化し、システム
全体に支障が出ることになる。このため、半導体光増幅
素子では、長期間の動作に伴う利得の劣化を監視し、半
導体光増幅素子の故障を予測できるようにすることが望
まれている。
【0006】ここで、半導体レーザの場合では、入射光
がないため、半導体レーザ素子の背面にモニタ用フォト
ダイオード素子を配置し、半導体レーザの出力変化を調
べることで、半導体レーザ素子の劣化の程度をモニタす
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
光増幅素子では、入射光が素子内に入射されるため、増
幅信号光の光出力はモニタ可能だが、入射光パワーが一
定でない場合、増幅信号光の出力も変化する。従って、
増幅信号光の出力変化をモニタしただけでは、半導体光
増幅素子の利得変化分を判別することが困難となり、半
導体光増幅器の特性劣化の程度をモニタする手法が未確
立のままだった。
【0008】このため、従来のモニタ手法では、半導体
光増幅素子の故障を予測することができず、光通信シス
テム全体の信頼性が低下する要因となるとともに、光ネ
ットワークの低コスト化の阻害要因になるという問題が
あった。そこで、本発明の目的は、光増幅素子の利得変
動を容易に判別することが可能な増幅器の監視装置、光
増幅器の補償化装置、光増幅器の監視方法、光増幅器の
補償化方法、光増幅器の監視プログラムおよび光増幅器
の補償化プログラムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の光増幅器の監視装置によれば、
光増幅器の自然放出光の強度変動を検出する強度変動検
出手段と、前記強度変動検出手段により検出された自然
放出光の強度変動に基づいて、光増幅器の利得を監視す
る利得監視手段とを備えることを特徴とする。
【0010】これにより、入力光の影響を排除しつつ、
光増幅器からの出射光の出力変動を検出することが可能
となり、半導体光増幅素子自体の劣化のみに依存するパ
ラメータを抽出することが可能となる。このため、光増
幅器からの出射光の強度変動を監視することで、半導体
光増幅素子の利得変化分を判別することが可能となり、
半導体光増幅器の特性劣化の程度を容易に監視すること
が可能となることから、光通信システム全体の信頼性を
向上させることが可能となるとともに、光通信システム
の保守保全を容易化して、光ネットワークの低コスト化
を図ることが可能となる。
【0011】また、請求項2記載の光増幅器の監視装置
によれば、光増幅器の利得変動と自然放出光の強度変動
との相関関係が登録された相関テーブルをさらに備え、
前記利得監視手段は、前記相関テーブルの参照結果に基
づいて、前記光増幅器の利得変動を算出することを特徴
とする。これにより、光増幅器からの自然放出光の強度
変動を検出することで、光増幅器の利得変動を容易に算
出することが可能となり、半導体光増幅器の特性劣化の
程度を容易に監視することが可能となる。
【0012】また、請求項3記載の光増幅器の監視装置
によれば、光増幅器の自然放出光のピーク波長変動を検
出するピーク波長変動検出手段と、前記ピーク波長変動
検出手段により検出された自然放出光のピーク波長変動
に基づいて、光増幅器の利得を監視する利得監視手段と
を備えることを特徴とする。これにより、入力光の影響
を排除しつつ、光増幅器からの出射光の出力変動を検出
することが可能となり、半導体光増幅素子自体の劣化の
みに依存するパラメータを抽出することが可能となる。
【0013】このため、光増幅器からの出射光のピーク
波長変動を監視することで、半導体光増幅素子の利得変
化分を判別することが可能となり、半導体光増幅器の特
性劣化の程度を容易に監視することが可能となることか
ら、光通信システム全体の信頼性を向上させることが可
能となるとともに、光通信システムの保守保全を容易化
して、光ネットワークの低コスト化を図ることが可能と
なる。
【0014】また、請求項4記載の光増幅器の監視装置
によれば、光増幅器の利得変動と自然放出光のピーク波
長変動との相関関係が登録された相関テーブルをさらに
備え、前記利得監視手段は、前記相関テーブルの参照結
果に基づいて、前記光増幅器の利得変動を算出すること
を特徴とする。これにより、光増幅器からの自然放出光
のピーク波長変動を検出することで、光増幅器の利得変
動を容易に算出することが可能となり、半導体光増幅器
の特性劣化の程度を容易に監視することが可能となる。
【0015】また、請求項5記載の光増幅器の監視装置
によれば、光増幅器からの出射光の強度を検出する強度
検出手段と、前記強度検出手段により検出された出射光
の強度に基づいて、自然放出光か、増幅信号光かを判断
する自然放出光判断手段をさらに備えることを特徴とす
る。これにより、光増幅器に信号光が入射される場合に
おいても、入力信号光の影響を排除しつつ、光増幅器か
らの出射光の出力変動を監視することが可能となり、半
導体光増幅素子の利得変化分を容易に判別することが可
能となる。
【0016】また、請求項6記載の光増幅器の補償化装
置によれば、光増幅器の自然放出光の強度変動を検出す
る強度変動検出手段と、前記強度変動検出手段により検
出された自然放出光の強度変動に基づいて、光増幅器の
駆動電流を制御する駆動電流制御手段とを備えることを
特徴とする。これにより、光増幅器からの出射光の出力
変動を検出することで、半導体光増幅素子の利得変化分
を補償することが可能となり、半導体光増幅器の長寿命
化を図ることが可能となることから、光ネットワークの
低コスト化を図ることが可能となる。
【0017】また、請求項7記載の光増幅器の補償化装
置によれば、光増幅器の自然放出光の強度変動に基づい
て、前記光増幅器の利得の変動分を算出する利得変動算
出手段と、前記光増幅器の利得の変動分を補償するため
の駆動電流値を算出する駆動電流算出手段とをさらに備
え、前記駆動電流制御手段は、前記駆動電流算出手段に
より算出された駆動電流値に基づいて、前記光増幅器を
駆動することを特徴とする。
【0018】これにより、増幅器の自然放出光の強度変
動を検出することで、半導体光増幅素子の劣化を補正し
つつ、半導体光増幅素子を駆動することが可能となるこ
とから、光通信システムの信頼性を向上させることが可
能となるとともに、半導体光増幅器の寿命を延命させ
て、光ネットワークの低コスト化を図ることが可能とな
る。
【0019】また、請求項8記載の光増幅器の補償化装
置によれば、光増幅器の自然放出光のピーク波長変動を
検出するピーク波長変動検出手段と、前記ピーク波長変
動検出手段により検出された自然放出光のピーク波長変
動に基づいて、光増幅器の駆動電流を制御する駆動電流
制御手段とを備えることを特徴とする光増幅器の補償化
装置。
【0020】これにより、光増幅器からの出射光のピー
ク波長変動を検出することで、半導体光増幅素子の利得
変化分を補償することが可能となり、半導体光増幅器の
長寿命化を図ることが可能となることから、光ネットワ
ークの低コスト化を図ることが可能となる。また、請求
項9記載の光増幅器の補償化装置によれば、光増幅器の
自然放出光のピーク波長変動に基づいて、前記光増幅器
の利得の変動分を算出する利得変動算出手段と、前記光
増幅器の利得の変動分を補償するための駆動電流値を算
出する駆動電流算出手段とをさらに備え、前記駆動電流
制御手段は、前記駆動電流算出手段により算出された駆
動電流値に基づいて、前記光増幅器を駆動することを特
徴とする。
【0021】これにより、増幅器の自然放出光のピーク
波長変動を検出することで、半導体光増幅素子の劣化を
補正しつつ、半導体光増幅素子を駆動することが可能と
なることから、光通信システムの信頼性を向上させるこ
とが可能となるとともに、半導体光増幅器の寿命を延命
させて、光ネットワークの低コスト化を図ることが可能
となる。
【0022】また、請求項10記載の光増幅器の監視方
法によれば、光増幅器からの出射光の強度を検出するス
テップと、前記出射光の強度の検出結果に基づいて、自
然放出光か、増幅信号光かを判断するステップと、前記
自然放出光と判断された出射光の強度変動を検出するス
テップと、前記自然放出光の強度変動に基づいて、前記
光増幅器の利得変動を算出するステップとを備えること
を特徴とする。
【0023】これにより、光増幅器に信号光が入射され
る場合においても、光増幅器からの出射光を監視するこ
とで、半導体光増幅素子の利得変化分を容易に算出する
ことが可能となり、半導体光増幅素子の特性劣化を容易
に判別することが可能となることから、光通信システム
全体の信頼性を向上させることが可能となる。また、請
求項11記載の光増幅器の監視方法によれば、光増幅器
からの出射光の強度を検出するステップと、前記出射光
の強度の検出結果に基づいて、自然放出光か、増幅信号
光かを判断するステップと、前記自然放出光と判断され
た出射光のピーク波長変動を検出するステップと、前記
自然放出光のピーク波長変動に基づいて、前記光増幅器
の利得変動を算出するステップとを備えることを特徴と
する。
【0024】これにより、光増幅器に信号光が入射され
る場合においても、入射光の影響を排除しつつ、半導体
光増幅素子の利得変化分を算出することが可能となり、
半導体光増幅素子の特性劣化を容易に判別することが可
能となる。また、請求項12記載の光増幅器の補償化方
法によれば、光増幅器からの出射光の強度を検出するス
テップと、前記出射光の強度の検出結果に基づいて、自
然放出光か、増幅信号光かを判断するステップと、前記
自然放出光と判断された出射光の強度変動を検出するス
テップと、前記自然放出光の強度変動に基づいて、前記
光増幅器の利得変動を算出するステップと、前記光増幅
器の利得変動に対応する電流値の差分を算出するステッ
プと、前記電流値の差分だけ前記光増幅器の駆動電流を
増加させるステップとを備えることを特徴とする。
【0025】これにより、光増幅器に信号光が入射され
る場合においても、光増幅器からの出射光を監視するこ
とで、半導体光増幅素子の特性劣化を容易に補正するこ
とが可能となることから、光通信システム全体の信頼性
を向上させることが可能となるとともに、光増幅器の寿
命を延命させて、光通信システムのコストダウンを図る
ことが可能となる。
【0026】また、請求項13記載の光増幅器の補償化
方法によれば、光増幅器からの出射光の強度を検出する
ステップと、前記出射光の強度の検出結果に基づいて、
自然放出光か、増幅信号光かを判断するステップと、前
記自然放出光と判断された出射光のピーク波長変動を検
出するステップと、記自然放出光のピーク波長変動に基
づいて、前記光増幅器の利得変動を算出するステップ
と、前記光増幅器の利得変動に対応する電流値の差分を
算出するステップと、前記電流値の差分だけ前記光増幅
器の駆動電流を増加させるステップとを備えることを特
徴とする。
【0027】これにより、光増幅器からの出射光のピー
ク波長変動を検出することで、半導体光増幅素子の特性
劣化を容易に補正することが可能となり、光通信システ
ム全体の信頼性を向上させることが可能となるととも
に、光増幅器の寿命を延命させて、光通信システムのコ
ストダウンを図ることが可能となる。また、請求項14
記載の光増幅器の監視プログラムによれば、光増幅器か
ら出射された自然放出光の強度変動データを取得するス
テップと、前記自然放出光の強度変動データに基づい
て、前記光増幅器の利得変動値を算出するステップとを
コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】これにより、光増幅器から出射された自然
放出光の強度変動データを取得することで、半導体光増
幅素子の利得変化分を算出することが可能となり、半導
体光増幅素子の特性劣化を容易に判別することが可能と
なる。また、請求項15記載の光増幅器の監視プログラ
ムによれば、光増幅器から出射された自然放出光のピー
ク波長変動データを取得するステップと、前記自然放出
光のピーク波長変動データに基づいて、前記光増幅器の
利得変動値を算出するステップとをコンピュータに実行
させることを特徴とする。
【0029】これにより、光増幅器の自然放出光のピー
ク波長変動データを取得することで、半導体光増幅素子
の利得変化分を算出することが可能となり、半導体光増
幅素子の特性劣化を容易に判別することが可能となる。
また、請求項16記載の光増幅器の補償化プログラムに
よれば、光増幅器から出射された自然放出光の強度変動
データを取得するステップと、前記自然放出光の強度変
動データに基づいて、前記光増幅器の利得変動値を算出
するステップと、前記光増幅器の利得変動値に対応する
電流値の差分を算出するステップと、前記電流値の差分
だけ前記光増幅器の駆動電流を増加させるステップとを
コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0030】これにより、光増幅器からの出射光を監視
することで、半導体光増幅素子の特性劣化を容易に補正
することが可能となり、光通信システム全体の信頼性を
向上させることが可能となるとともに、光通信システム
のコストダウンを図ることが可能となる。また、請求項
17記載の光増幅器の補償化プログラムによれば、光増
幅器から出射された自然放出光のピーク波長変動データ
を取得するステップと、前記自然放出光のピーク波長変
動データに基づいて、前記光増幅器の利得変動値を算出
するステップと、前記光増幅器の利得変動値に対応する
電流値の差分を算出するステップと、前記電流値の差分
だけ前記光増幅器の駆動電流を増加させるステップとを
コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0031】これにより、光増幅器からの出射光のピー
ク波長変動を検出することで、半導体光増幅素子の特性
劣化を容易に補正することが可能となり、光通信システ
ム全体の信頼性を向上させることが可能となるととも
に、光通信システムのコストダウンを図ることが可能と
なる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る光
増幅器の監視装置および補償化装置について、図面を参
照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る半導体光増幅器の監視装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【0033】図1において、半導体光増幅器1の監視装
置には、分波器3、パワーメータ4およびパーソナルコ
ンピュータ5が設けられ、パーソナルコンピュータ5に
は、半導体光増幅器1の動作条件における利得変動とA
SEパワー変動との相関関係が登録された相関テーブル
が設けられている。ここで、半導体光増幅器1の動作条
件としては、例えば、半導体光増幅器1の駆動電流や、
入力光強度などを挙げることができる。
【0034】そして、半導体光増幅素子1には、駆動電
源2から駆動電流が供給され、活性領域にキャリアの反
転分布が形成された状態で、信号光LSが半導体光増幅
素子1に入射すると、信号光LSは半導体光増幅素子1
にて増幅され、増幅光LAが分波器3に出射される。そ
して、分波器3に出射された増幅光LAは、分波器3に
て分波され、分波光LD1、LD2が出射される。
【0035】そして、分波器3で分波された分波光LD
2は、パワーメータ4に入射され、パワーメータ4に
て、分波光LD2の光出力強度が測定される。ここで、
信号光LSがない場合には、半導体光増幅素子1にて自
然放出光が増幅される。このため、パワーメータ4に
は、増幅された自然放出光(以下、ASE(Ampli
fied Spontaneous Emission)
と呼ぶ)が入射され、ASE出力強度が測定される。
【0036】そして、パワーメータ4にて分波光LD2
の光出力強度が測定されると、その測定データがパーソ
ナルコンピュータ5に取り込まれる。パーソナルコンピ
ュータ5は、分波光LD2の光出力強度の測定データを
取り込むと、その測定データに基づいて信号光かASE
かを判断する。ここで、パーソナルコンピュータ5は、
信号光かASEかを判断する場合、例えば、分波光LD
2の光パワーを用いることができる。すわわち、分波光
LD2の光パワーが所定値以上の場合は信号光と判断
し、分波光LD2の光パワーが所定値より小さい場合は
ASEと判断することができる。
【0037】そして、パーソナルコンピュータ5は、分
波光LD2がASEと判断した場合、ASEパワーを初
期値と比較し、ASEパワーの差分を計算する。そし
て、利得変動とASEパワー変動との相関関係を参照す
ることにより、半導体光増幅素子1の利得変化を算出す
る。以下、ASEパワー変動に基づいて半導体光増幅素
子1の利得変化を見積もるための原理について、より詳
細に説明する。
【0038】図2は、本発明の一実施形態に係る半導体
光増幅素子1の概略構成を示す断面図である。図2にお
いて、半導体光増幅素子1は、半導体レーザとほぼ同様
に、活性煤質をクラッド層で挟んだダブルヘテロ構造を
有している。ただし、半導体レーザとは、導波路端面の
反射率や活性層の長さなどの構造設計が異なっている。
【0039】すなわち、例えば、1.55μm組成のI
nGaAsP活性層12の両側には、InGaAsP活
性層よりも禁制帯幅の大きなn−InPクラッド層11
とp−InPクラッド層13が形成され、ダブルヘテロ
構造とされている。そして、n−InPクラッド層11
側にはn側電極14が形成されるとともに、p−InP
クラッド層131側にはp側電極15が形成され、n−
InPクラッド層11、InGaAsP活性層12およ
びp−InPクラッド層13の両端面には、反射防止膜
16、17がそれぞれ形成されている。
【0040】そして、n−InPクラッド層11を介
し、InGaAsP活性層12に電子(キャリア)が注
入されると、p−InPクラッド層13によって形成さ
れるエネルギー障壁により、キャリアはInGaAsP
活性層12内に閉じ込められ、InGaAsP活性層1
2に反転分布が形成される。また、InGaAsP活性
層12の屈折率は、n−InPクラッド層11およびp
−InPクラッド層13の屈折率より大きいため、光閉
じ込め効果が生じ、InGaAsP活性層12が光導波
路となる。
【0041】そして、半導体光増幅素子1に入射光LI
が入射されると、注入されたキャリアの再結合により、
入射光LIと同波長かつ同位相の誘導放出光が生成さ
れ、入射光LIの光強度が増幅された出射光LOが出射
される。図3は、本発明の一実施形態に係る半導体光増
幅素子の電流−利得特性を示す図である。
【0042】図3において、強度が−20dBm、波長
が1.55nmの入射光LIが半導体光増幅素子1に入
射されたものとすると、動作電流の増加に伴って利得が
上昇し、出射光LOが増幅されることがわかる。一方、
半導体光増幅素子1に注入されるキャリアは、高エネル
ギー状態にあるため、ある一定の寿命で低エネルギー状
態に遷移し、自然放出光として観測することができる。
【0043】また、半導体光増幅素子1では、入射光L
Iがなくても、自然放出光が増幅され、誘導放出光とし
て出射されるため、ASE出力として観測することがで
きる。図4は、本発明の一実施形態に係る半導体光増幅
素子の電流−ASE出力特性を示す図である。
【0044】図4において、半導体光増幅素子1から
は、入射光LIがなくても、ASEが出力され、注入電
流の増加に伴って、ASE出力が上昇することがわか
る。一方、半導体光増幅素子1では、長期間動作させる
と、利得を始めとする諸特性が劣化する。図5は、本発
明の一実施形態に係る半導体光増幅器の利得の経時変化
を示す図、図6は、本発明の一実施形態に係る半導体光
増幅器のASE出力特性の経時変化を示す図である。
【0045】図5、6において、半導体光増幅素子1の
過酷動作試験(温度85℃、動作電流320mA)を行
った場合、通電時間(例えば、0h、300h、170
0h、3237h)に伴って、利得およびASE出力の
いずれも減少することがわかる。実使用では、これほど
過酷な条件ではないが、通電時間とともに、半導体光増
幅素子1の利得およびASE出力が徐々に低下する。
【0046】ここで、光の増幅(利得)は、ASE出力
とともに、キャリア密度に関係しているため、両者は高
い相関関係にあり、ASE出力変化は、利得変化の指標
とすることができる。すなわち、増幅信号光の光出力は
モニタ可能だが、入力光パワーが一定でない場合、増幅
信号光の出力変化だけから、利得変化分を識別すること
は困難である。
【0047】それに対し、ASE出力の変化は、信号光
LSに関係なく、半導体光増幅素子1自体の劣化のみに
依存する。しかも、ASE出力は、比較的容易にモニタ
できるため、ASE出力は半導体光増幅素子の劣化の程
度を知るための重要なパラメータである。また、キャリ
ア密度に関係するパラメータ、例えば、ASEピーク波
長も同様に、半導体光増幅器の劣化を知る指標とするこ
とができる。
【0048】図7は、本発明の一実施形態に係る半導体
光増幅素子の利得変化とASE出力変化の相関関係を示
す図である。なお、図7では、半導体光増幅素子1の動
作電流が80mAでの利得変化とASE出力変化との相
関を示す。ここで、半導体光増幅素子1の利得変化とA
SE出力変化には比例関係があり、利得ldBの低下は
ASE出力ldBの低下に相当することがわかる。
【0049】従って、半導体光増幅素子1のASE出力
を監視し、図7の相関関係を参照することで、半導体光
増幅素子1の利得の低下の程度を知ることができる。ま
た、利得一定動作の場合も、図7の相関関係から、利得
ldBの変化が動作電流の何%の増加に相当するかがわ
かる。すなわち、図5に示すように、動作電流に対する
ASE出力はほぼ直線的に増加し、ある程度の半導体光
増幅素子1の劣化に対しても、この関係は維持されるこ
とから、ASE出力のldBの変化、すなわち、利得l
dBの変化は、動作電流の何%増加に相当するかを判別
することができる。従って、動作電流の増加からも、利
得低下を監視することが可能である。
【0050】このように、上述した第1実施形態によれ
ば、キャリア密度に関係するパラメータのうち、特に、
利得変化とASE出力変化との相関関係を用いること
で、ASE出力低下をモニタするだけで、半導体光増幅
素子1の利得低下を監視することができる。このため、
半導体光増幅素子1の劣化を容易に監視することが可能
となり、光通信システムの保守保全を容易化して、シス
テムの高信頼化を達成することが可能となるとともに、
低コスト化を図ることができる。
【0051】なお、上述した第1実施形態では、半導体
光増幅器1の動作条件における利得変動と自然放出光の
強度変動との相関関係を、パーソナルコンピュータ5に
記憶しておく方法について説明したが、LANやインタ
ーネットなどの通信ネットワークを介して、半導体光増
幅器1の動作条件における利得変動と自然放出光の強度
変動との相関関係を取得するようにしてもよい。
【0052】図8は、本発明の第2実施形態に係る半導
体光増幅器の監視装置の概略構成を示すブロック図であ
る。図8において、半導体光増幅器21の監視装置に
は、分波器23、パワーメータ24およびパーソナルコ
ンピュータ25が設けられ、パーソナルコンピュータ2
5には、半導体光増幅器21の動作条件における利得変
動とASEピーク波長変動との相関関係が登録された相
関テーブルが設けられている。
【0053】そして、半導体光増幅素子21には、駆動
電源22から駆動電流が供給され、活性領域にキャリア
の反転分布が形成された状態で、信号光LSが半導体光
増幅素子21に入射すると、信号光LSが半導体光増幅
素子21にて増幅され、増幅光LAが分波器23に出射
される。そして、分波器23に出射された増幅光LA
は、分波器23にて分波され、分波光LD1、LD2が
出射される。
【0054】そして、分波器23で分波された分波光L
D2は、光スペクトルアナライザ24に入射され、光ス
ペクトルアナライザ24にて、分波光LD2の光スペク
トル分布が測定される。ここで、信号光LSがない場合
には、半導体光増幅素子21にて自然放出光が増幅され
る。
【0055】このため、光スペクトルアナライザ24に
はASEが入射され、ASE出力のスペクトル分布が測
定される。そして、光スペクトルアナライザ24にてA
SEピーク波長が測定されると、その測定データがパー
ソナルコンピュータ25に取り込まれる。また、パーソ
ナルコンピュータ25は、分波光LD2の光パワーデー
タを取り込み、その光パワーデータに基づいて、分波光
LD2が信号光かASEかを判断する。
【0056】そして、パーソナルコンピュータ25は、
分波光LD2がASEと判断した場合、分波光LD2の
ASEピーク波長を初期値と比較し、ASEピーク波長
の差分を計算する。そして、利得変動とASEピーク波
長変動との相関関係を参照することにより、半導体光増
幅素子21の利得変化を算出する。図9は、本発明の一
実施形態に係る半導体光増幅素子21の利得変化とAS
Eピーク波長変化の相関関係を示す図である。なお、図
9では、半導体光増幅素子21の動作電流が40mAで
の利得変化とASEピーク波長変化の相関関係を示す。
【0057】ここで、半導体光増幅素子21の利得変化
とASE出力変化には比例関係があり、利得ldBの低
下は、ASEピーク波長1nmの長波長側への変化に相
当することがわかる。従って、半導体光増幅素子21の
ASEピーク波長を監視し、図9の相関関係を参照する
ことで、半導体光増幅素子21の利得の低下の程度を知
ることができる。
【0058】このように、上述した第2実施形態によれ
ば、キャリア密度に関係するパラメータのうち、特に、
利得変化とASEピーク波長との相関関係を用いること
で、ASEピーク波長変化をモニタするだけで、半導体
光増幅素子21の利得低下を監視することができる。こ
のため、半導体光増幅素子21の劣化を容易に監視する
ことが可能となり、光通信システムの保守保全を容易化
して、システムの高信頼化を達成することが可能となる
とともに、低コスト化を図ることができる。
【0059】なお、上述した第2実施形態では、半導体
光増幅器21の動作条件における利得変動と自然放出光
のピーク波長変動との相関関係を、パーソナルコンピュ
ータ25に記憶しておく方法について説明したが、LA
Nやインターネットなどの通信ネットワークを介して、
半導体光増幅器21の動作条件における利得変動と自然
放出光のピーク波長変動との相関関係を取得するように
してもよい。
【0060】図10は、本発明の第3実施形態に係る半
導体光増幅器の補償化装置の概略構成を示すブロック図
である。図10において、半導体光増幅器31の監視装
置には、分波器33、パワーメータ34およびパーソナ
ルコンピュータ35が設けられ、パーソナルコンピュー
タ35には、半導体光増幅器31の利得変動とASEパ
ワー変動との相関関係に加え、半導体光増幅器31の動
作条件におけるASE出力と駆動電流との相関関係が登
録された相関テーブルが設けられている。
【0061】ここで、半導体光増幅器31の動作条件と
しては、例えば、半導体光増幅器31の駆動電流や、入
力光強度、通電時間などを挙げることができる。そし
て、半導体光増幅素子31には、駆動電源32から駆動
電流が供給され、活性領域にキャリアの反転分布が形成
された状態で、信号光LSが半導体光増幅素子31に入
射すると、信号光LSは半導体光増幅素子31にて増幅
され、増幅光LAが分波器33に出射される。そして、
分波器33に出射された増幅光LAは、分波器33にて
分波され、分波光LD1、LD2が出射される。
【0062】そして、分波器33で分波された分波光L
D2は、パワーメータ34に入射され、パワーメータ3
4にて分波光LD2の光出力強度が測定される。ここ
で、信号光LSがない場合には、半導体光増幅素子31
にて自然放出光が増幅される。このため、パワーメータ
34にはASEが入射され、ASE出力強度が測定され
る。
【0063】そして、パワーメータ34にて分波光LD
2の光出力強度が測定されると、その測定データがパー
ソナルコンピュータ35に取り込まれる。パーソナルコ
ンピュータ35は、分波光LD2の光出力強度の測定デ
ータを取り込むと、例えば、分波光LD2の光パワーを
用いて、信号光かASEかを判断する。
【0064】そして、パーソナルコンピュータ35は、
分波光LD2がASEと判断した場合、ASEパワーを
初期値と比較し、ASEパワーの差分を計算する。そし
て、利得変動とASEパワー変動との相関関係を参照す
ることにより、半導体光増幅素子31の利得変化を算出
し、半導体光増幅素子31の劣化の程度を見積もる。さ
らに、パーソナルコンピュータ35は、ASE出力と駆
動電流との相関関係を参照し、ASEパワーの差分がゼ
ロになるまで、駆動電源32の電流を増加させる。
【0065】これにより、半導体光増幅素子31のAS
E出力を一定に保つことができ、利得も一定に保持する
ことが可能となることから、導体光増幅素子31が劣化
した場合においても、導体光増幅素子31の寿命の延長
を図ることができる。図11は、本発明の第3実施形態
に係る半導体光増幅器の補償化方法を示す図である。
【0066】図11において、半導体光増幅素子31の
通電時間(例えば、0h、300h、1700h、32
37h)が増加すると、ASE出力が減少し、例えば、
ASE出力が5mWの条件で、半導体光増幅素子31を
300hだけ動作させると、ASE出力が5mW→4m
W(1dB相当)に低下することがわかる。一方、図7
の関係を参照することにより、ASE出力の1dBの変
化は、利得1dBの変化に対応することがわかる。
【0067】このため、例えば、1dBの利得変化を補
償するには、ASE出力を1dBbだけ上昇させて、A
SE出力を5mWに戻せばよく、通電時間が300hの
時に、ASE出力を5mWにするには、図11の関係か
ら、動作電流を初期値から13%だけ増加させればよい
ことがわかる。この結果、パーソナルコンピュータ35
は、通電時間が300hの時に、動作電流が初期値から
13%だけ増加するように、駆動電源32を制御するこ
とにより、半導体光増幅素子31の利得を一定に維持す
ることができる。
【0068】このように、上述した第3実施形態によれ
ば、半導体光増幅素子31の劣化の程度をASE出力変
化から見積もるとともに、駆動電流を増加させて半導体
光増幅素子31の劣化分を補償することで、半導体光増
幅素子31の長寿命化が可能となり、光通信システムの
信頼性向上を図りつつ、光通信システムのコストダウン
を図ることが可能となる。
【0069】図12は、本発明の第4実施形態に係る半
導体光増幅器の補償化装置の概略構成を示すブロック図
である。図12において、半導体光増幅素子41の監視
装置には、分波器43、パワーメータ44およびパーソ
ナルコンピュータ45が設けられ、パーソナルコンピュ
ータ45には、半導体光増幅素子41の利得変動とAS
Eピーク波長変動との相関関係に加え、半導体光増幅素
子41のASEピーク波長と駆動電流との相関関係が登
録された相関テーブルが設けられている。
【0070】そして、半導体光増幅素子41には、駆動
電源42から駆動電流が供給され、活性領域にキャリア
の反転分布が形成された状態で、信号光LSが半導体光
増幅素子41に入射すると、信号光LSが半導体光増幅
素子41にて増幅され、増幅光LAが分波器43に出射
される。そして、分波器43に出射された増幅光LA
は、分波器43にて分波され、分波光LD1、LD2が
出射される。
【0071】そして、分波器43で分波された分波光L
D2は、光スペクトラムアナライザ44に入射され、光
スペクトラムアナライザ44にて、分波光LD2の光ス
ペクトル分布が測定される。ここで、信号光LSがない
場合には、半導体光増幅素子41にて自然放出光が増幅
される。
【0072】このため、光スペクトラムアナライザ44
にはASEが入射され、ASEピーク波長が測定され
る。そして、光スペクトラムアナライザ44にて分波光
LD2のASEピーク波長が測定されると、その測定デ
ータがパーソナルコンピュータ45に取り込まれる。
【0073】また、パーソナルコンピュータ45は、分
波光LD2の光出力強度の測定データを取り込み、例え
ば、分波光LD2の光パワーを用いて、信号光かASE
かを判断する。そして、パーソナルコンピュータ45
は、分波光LD2がASEと判断した場合、ASEピー
ク波長を初期値と比較し、ASEピーク波長の差分を計
算する。そして、利得変動とASEピーク波長変動との
相関関係を参照することにより、半導体光増幅素子41
の利得変化を算出し、半導体光増幅素子41の劣化の程
度を見積もる。
【0074】さらに、パーソナルコンピュータ45は、
ASEピーク波長と駆動電流との相関関係を参照し、A
SEピーク波長の差分がゼロになるまで、駆動電源42
の電流を増加させる。これにより、半導体光増幅素子4
1のASEピーク波長を一定に保つことができ、利得も
一定に保持することが可能となることから、導体光増幅
素子41が劣化した場合においても、導体光増幅素子4
1の寿命の延長を図ることができる。
【0075】このように、上述した第4実施形態によれ
ば、半導体光増幅素子41の劣化の程度をASEピーク
波長変化から見積もるとともに、駆動電流を増加させて
半導体光増幅素子41の劣化分を補償することで、半導
体光増幅素子41の長寿命化が可能となり、光通信シス
テムの信頼性向上を図りつつ、光通信システムのコスト
ダウンを図ることが可能となる。
【0076】なお、上述した実施形態では、半導体光増
幅器の利得変化を見積もるために、ASEパワーを用い
る方法とASEピーク波長を用いる方法を例にとって説
明したが、ASEパワーまたはASEピーク波長以外に
も、キャリア密度に関係するパラメータならば何でもよ
く、例えば、ASE平均波長などを用いるようにしても
よい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光増幅器からの出射光を監視することで、半導体光増幅
素子の利得変化分を容易に算出することが可能となり、
半導体光増幅素子の特性劣化を容易に判別することが可
能となることから、光通信システム全体の信頼性を向上
させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体光増幅器の
監視装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る半導体光増幅器の概
略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る半導体光増幅器の電
流−利得特性を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る半導体光増幅器の電
流−ASE出力特性を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る半導体光増幅器の利
得の経時変化を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る半導体光増幅器のA
SE出力特性の経時変化を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る半導体光増幅器の利
得変化とASE出力変化の相関関係を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る半導体光増幅器の
監視装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る半導体光増幅器の利
得変化とASEピーク波長変化の相関関係を示す図であ
る。
【図10】本発明の第3実施形態に係る半導体光増幅器
の補償化装置の概略構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る半導体光増幅器
の補償化方法を示す図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る半導体光増幅器
の補償化装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、21、31、41 半導体光増幅素子 2、22、32、42 駆動電源 3、23、33、43 分波器 4、34 パワーメータ 5、25、35、45 パーソナルコンピュータ LS 信号光 LA 増幅光 LD1、LD2 分波光 11 n−InPクラッド層 12 InGaAsP活性層 13 p−InPクラッド層 14 n側電極 15 p側電極 16、17 反射防止膜 LI 入射光 LO 出射光 24、44 光スペクトルアナライザ
フロントページの続き (72)発明者 曲 克明 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB13 HH02 JJ09 RR01 YY17 5F073 AA02 AA83 BA02 CA12 EA03 EA15 FA01 GA13 HA05 HA08 5K102 AA13 LA07 LA12 PH11

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光増幅器の自然放出光の強度変動を検出
    する強度変動検出手段と、 前記強度変動検出手段により検出された自然放出光の強
    度変動に基づいて、光増幅器の利得を監視する利得監視
    手段とを備えることを特徴とする光増幅器の監視装置。
  2. 【請求項2】 光増幅器の利得変動と自然放出光の強度
    変動との相関関係が登録された相関テーブルをさらに備
    え、 前記利得監視手段は、前記相関テーブルの参照結果に基
    づいて、前記光増幅器の利得変動を算出することを特徴
    とする請求項1記載の光増幅器の監視装置。
  3. 【請求項3】 光増幅器の自然放出光のピーク波長変動
    を検出するピーク波長変動検出手段と、 前記ピーク波長変動検出手段により検出された自然放出
    光のピーク波長変動に基づいて、光増幅器の利得を監視
    する利得監視手段とを備えることを特徴とする光増幅器
    の監視装置。
  4. 【請求項4】 光増幅器の利得変動と自然放出光のピー
    ク波長変動との相関関係が登録された相関テーブルをさ
    らに備え、 前記利得監視手段は、前記相関テーブルの参照結果に基
    づいて、前記光増幅器の利得変動を算出することを特徴
    とする請求項3記載の光増幅器の監視装置。
  5. 【請求項5】 光増幅器からの出射光の強度を検出する
    強度検出手段と、 前記強度検出手段により検出された出射光の強度に基づ
    いて、自然放出光か、増幅信号光かを判断する自然放出
    光判断手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項記載の光増幅器の監視装置。
  6. 【請求項6】 光増幅器の自然放出光の強度変動を検出
    する強度変動検出手段と、 前記強度変動検出手段により検出された自然放出光の強
    度変動に基づいて、光増幅器の駆動電流を制御する駆動
    電流制御手段とを備えることを特徴とする光増幅器の補
    償化装置。
  7. 【請求項7】 光増幅器の自然放出光の強度変動に基づ
    いて、前記光増幅器の利得の変動分を算出する利得変動
    算出手段と、 前記光増幅器の利得の変動分を補償するための駆動電流
    値を算出する駆動電流算出手段とをさらに備え、 前記駆動電流制御手段は、前記駆動電流算出手段により
    算出された駆動電流値に基づいて、前記光増幅器を駆動
    することを特徴とする請求項6記載の光増幅器の補償化
    装置。
  8. 【請求項8】 光増幅器の自然放出光のピーク波長変動
    を検出するピーク波長変動検出手段と、 前記ピーク波長変動検出手段により検出された自然放出
    光のピーク波長変動に基づいて、光増幅器の駆動電流を
    制御する駆動電流制御手段とを備えることを特徴とする
    光増幅器の補償化装置。
  9. 【請求項9】 光増幅器の自然放出光のピーク波長変動
    に基づいて、前記光増幅器の利得の変動分を算出する利
    得変動算出手段と、 前記光増幅器の利得の変動分を補償するための駆動電流
    値を算出する駆動電流算出手段とをさらに備え、 前記駆動電流制御手段は、前記駆動電流算出手段により
    算出された駆動電流値に基づいて、前記光増幅器を駆動
    することを特徴とする請求項8記載の光増幅器の補償化
    装置。
  10. 【請求項10】 光増幅器からの出射光の強度を検出す
    るステップと、 前記出射光の強度の検出結果に基づいて、自然放出光
    か、増幅信号光かを判断するステップと、 前記自然放出光と判断された出射光の強度変動を検出す
    るステップと、 前記自然放出光の強度変動に基づいて、前記光増幅器の
    利得変動を算出するステップとを備えることを特徴とす
    る光増幅器の監視方法。
  11. 【請求項11】 光増幅器からの出射光の強度を検出す
    るステップと、 前記出射光の強度の検出結果に基づいて、自然放出光
    か、増幅信号光かを判断するステップと、 前記自然放出光と判断された出射光のピーク波長変動を
    検出するステップと、 前記自然放出光のピーク波長変動に基づいて、前記光増
    幅器の利得変動を算出するステップとを備えることを特
    徴とする光増幅器の監視方法。
  12. 【請求項12】 光増幅器からの出射光の強度を検出す
    るステップと、 前記出射光の強度の検出結果に基づいて、自然放出光
    か、増幅信号光かを判断するステップと、 前記自然放出光と判断された出射光の強度変動を検出す
    るステップと、 前記自然放出光の強度変動に基づいて、前記光増幅器の
    利得変動を算出するステップと、 前記光増幅器の利得変動に対応する電流値の差分を算出
    するステップと、 前記電流値の差分だけ前記光増幅器の駆動電流を増加さ
    せるステップとを備えることを特徴とする光増幅器の補
    償化方法。
  13. 【請求項13】 光増幅器からの出射光の強度を検出す
    るステップと、 前記出射光の強度の検出結果に基づいて、自然放出光
    か、増幅信号光かを判断するステップと、 前記自然放出光と判断された出射光のピーク波長変動を
    検出するステップと、 前記自然放出光のピーク波長変動に基づいて、前記光増
    幅器の利得変動を算出するステップと、 前記光増幅器の利得変動に対応する電流値の差分を算出
    するステップと、 前記電流値の差分だけ前記光増幅器の駆動電流を増加さ
    せるステップとを備えることを特徴とする光増幅器の補
    償化方法。
  14. 【請求項14】 光増幅器から出射された自然放出光の
    強度変動データを取得するステップと、 前記自然放出光の強度変動データに基づいて、前記光増
    幅器の利得変動値を算出するステップとをコンピュータ
    に実行させることを特徴とする光増幅器の監視プログラ
    ム。
  15. 【請求項15】 光増幅器から出射された自然放出光の
    ピーク波長変動データを取得するステップと、 前記自然放出光のピーク波長変動データに基づいて、前
    記光増幅器の利得変動値を算出するステップとをコンピ
    ュータに実行させることを特徴とする光増幅器の監視プ
    ログラム。
  16. 【請求項16】 光増幅器から出射された自然放出光の
    強度変動データを取得するステップと、 前記自然放出光の強度変動データに基づいて、前記光増
    幅器の利得変動値を算出するステップと、 前記光増幅器の利得変動値に対応する電流値の差分を算
    出するステップと、 前記電流値の差分だけ前記光増幅器の駆動電流を増加さ
    せるステップとをコンピュータに実行させることを特徴
    とする光増幅器の補償化プログラム。
  17. 【請求項17】 光増幅器から出射された自然放出光の
    ピーク波長変動データを取得するステップと、 前記自然放出光のピーク波長変動データに基づいて、前
    記光増幅器の利得変動値を算出するステップと、 前記光増幅器の利得変動値に対応する電流値の差分を算
    出するステップと、 前記電流値の差分だけ前記光増幅器の駆動電流を増加さ
    せるステップとをコンピュータに実行させることを特徴
    とする光増幅器の補償化プログラム。
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