JP2003257413A - 非水系二次電池 - Google Patents

非水系二次電池

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JP2003257413A
JP2003257413A JP2002053753A JP2002053753A JP2003257413A JP 2003257413 A JP2003257413 A JP 2003257413A JP 2002053753 A JP2002053753 A JP 2002053753A JP 2002053753 A JP2002053753 A JP 2002053753A JP 2003257413 A JP2003257413 A JP 2003257413A
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circuit board
unit cell
secondary battery
ptc element
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JP2002053753A
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Takeo Mizui
健雄 水井
Yoshiro Noda
芳朗 野田
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Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体積エネルギー密度を低下させることなく、
安価に保護回路基板と過電流遮断素子とを内蔵すること
が可能な非水系二次電池を提供する。 【解決手段】 保護回路基板(7)と板状のPTC素子
(8)とを絶縁性の両面テープ41によって積層方向に
接着し、この保護回路基板(7)とPTC素子(8)と
からなる積層体を、発電要素がラミネートシートによっ
て外装されてなる素電池3の封止部(34,35)に囲
まれた封止部空間36に配設する。即ち、ラミネートシ
ートを封止した結果形成される空間に前記積層体を配置
してしまうため、当該素電池3を外装する電池パック内
に、前記積層体を配置するための空間を設ける必要がな
い。更に、表面実装型のPTC素子でなく、板状のPT
C素子(8)を用いるため、保護回路基板(7)に過電
流遮断素子のための配線パターンを設ける必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素電池の過充電及
び過放電を防止する保護回路と、過電流を遮断する過電
流遮断素子とを内蔵した非水系二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やモバイルコンピュータ
などの携帯型電子装置の電源として、リチウムイオン二
次電池やリチウム・ポリマー二次電池などのリチウム系
二次電池が広く普及している。このリチウム系二次電池
は、携帯型電子装置の電源として従来主流であったニッ
ケル水素二次電池やニッケル・カドミウム二次電池など
の二次電池よりもエネルギー密度が大きく、又、放電電
圧が高いといった優れた特性を備えている。
【0003】ところが、このようなリチウム系二次電池
では、過充電や過放電を行ったり、過電流が生じると、
電極材料の化学反応や非水電解質の分解が誘発され、二
次電池内部の素電池が熱暴走などして破損する虞があ
る。このため、リチウム系二次電池内部の素電池には、
一般的に、素電池を過充電や過放電、過電流から保護す
る保護回路が接続されている。
【0004】又、保護回路が破損した場合、過電流に対
して保護回路が機能しなくなったり、保護回路自体が短
絡して過電流が発生し、素電池が破損する虞がある。こ
のため、素電池と保護回路との間には、過電流に対して
大きな電気的抵抗を発生するPTC素子(Positive Te
mperature Coefficient)が直列接続されており、素電
池を過電流から保護している。
【0005】尚、このPTC素子は、板状からなり、長
手方向の両端部に長尺状のリード端子を備えたもの(板
状PTC素子)と、基板に表面実装するチップ型のもの
(チップ型PTC素子)とが開発されている。そして、
板状PTC素子を用いる場合には、板状PTC素子の一
方のリード端子と、素電池の一方の電極とをリード線な
どで接続し、PTC素子本体を素電池の外周壁に貼り付
け、素電池や保護回路を搭載した基板(以下、「保護回
路基板」という。)と共に、二次電池の電池パック内部
に配置している。
【0006】一方、チップ型PTC素子を用いる場合に
は、当該チップ型PTC素子を保護回路基板に実装し、
保護回路基板と共に二次電池パック内部に配置してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のよう
に板状PTC素子を内蔵する場合、非水系二次電池の電
池パックには、素電池や保護回路基板のみならず、板状
PTC素子を配置するための空間までも確保しなければ
ならないため、電池パックの体積が増大し、非水系二次
電池の体積エネルギー密度の低下を招いてしまうという
問題点があった。
【0008】一方、後者の場合には、保護回路基板にチ
ップ型PTC素子のための配線パターンを形成しなけれ
ばならず、コストの増大を招いてしまうという問題点が
あった。そこで、本発明は、上記問題点を解決するため
に、体積エネルギー密度を低下させることなく、安価に
保護回路基板と過電流遮断素子とを内蔵することが可能
な非水系二次電池を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の発明は、電力を発生する発電
要素と、該発電要素に接続され、該発電要素が発生する
電力を外部へ導く一対の出力端子と、前記発電要素、及
び、前記一対の出力端子における前記発電要素との接続
端部を外装するシート部材とを備え、前記一対の出力端
子における、前記接続端部とは反対側の出力端部を前記
シート部材から突出させる部位に前記シート部材を封止
する封止部が形成された素電池と、該素電池の過充電及
び過放電を防止する保護回路を備えた保護回路基板と、
過電流を遮断する機能を有し、長手方向の両端部に長尺
状もしくは棒状のリード端子を備えた過電流遮断素子と
を内部に備え、前記過電流遮断素子が前記素電池の一方
の出力端子と前記保護回路基板の保護回路との間に直列
接続された非水系二次電池において、前記保護回路基板
及び前記過電流遮断素子は夫々、前記封止部に沿って前
記素電池の厚み方向に形成される封止部空間に収まる体
積を有し、該封止部空間に配置されていることを特徴と
する。
【0010】このように構成された非水系二次電池で
は、シート部材を封止した結果形成される封止部空間に
保護回路基板及び過電流遮断素子を配置してしまうた
め、当該非水系二次電池内部に保護回路基板及び過電流
遮断素子を配置するための空間を設ける必要がない。そ
の上、保護回路基板に表面実装する形態の過電流遮断素
子を用いる必要もないため、安価に保護回路基板と過電
流遮断素子とを当該非水系二次電池に内蔵できる。
【0011】つまり、体積エネルギー密度の低下を招く
ことなく、安価に保護回路基板と過電流遮断素子とを内
蔵することが可能となる。ここで、上記保護回路は、素
電池の過充電及び過放電を防止する機能の他、更に、過
電流を遮断する機能を備えていても良い。
【0012】尚、上記非水系二次電池では、保護回路基
板と過電流遮断素子とを封止部に沿って封止部空間に平
面状に並べて配置することが考えられるが、請求項2記
載のように、前記保護回路基板と前記過電流遮断素子と
は、積層体を構成しても良い。
【0013】即ち、保護回路基板と過電流遮断素子との
両方を封止部空間に配置しても、保護回路基板もしくは
過電流遮断素子のいずれか一方が、封止部に沿った方向
における封止部空間の外縁から突出してしまうことがな
く、非水系二次電池の体積エネルギー密度の低下を防ぐ
ことができる。
【0014】又、この場合、請求項3記載のように、前
記積層体の厚みは、前記封止部空間の厚みよりも小さく
設定されていることが望ましい。このように積層体の厚
みが設定されていれば、保護回路基板と過電流遮断素子
との両方を封止部空間内に収めることができるため、非
水系二次電池の体積を厚み方向に増大させてしまうこと
がなく、確実に体積エネルギー密度の低下を防ぐことが
できる。
【0015】ここで、積層体は、請求項4記載のよう
に、絶縁性の両面テープによって前記一対の出力端子の
前記出力端部に接着し、該出力端部と共に前記封止部へ
折り返して前記封止部空間に配置すると良い。このよう
にすれば、煩雑な手間を要することなく容易に積層体を
素電池の封止部空間へ配置できる。
【0016】尚、過電流遮断素子としては、例えば、請
求項5記載のように、PTC素子を用いることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。まず、図1は、本発明に係る二次電池の
分解斜視図である。図1に示すように、二次電池1は、
直方体形状の樹脂製の箱21と、この箱21に合着する
樹脂製の蓋22とからなる電池パック2を備え、この電
池パック2内に、電力を発生する素電池3を収容して構
成されている。そして、箱21の長手方向に沿った一側
面には、当該箱21の内壁と外壁とを挿通する挿通孔2
11が形成されており、素電池3から電力を取り出すた
めの正極側リード線4と負極側リード線5とが、挿通孔
211を介して、箱21の内部から外部へ引き出されて
いる。又、正極側リード線4及び負極側リード線5にお
ける、素電池3との接続端とは反対側の外部接続端には
コネクタ6が接続されており、このコネクタ6によっ
て、外部装置と素電池3とを電気的に接続するようにさ
れている。
【0018】尚、素電池3は、リチウム・ポリマー二次
電池からなり、当該二次電池1には、当該素電池3を過
充電や過放電、過電流から保護する保護回路を備えた保
護回路基板7と、当該素電池3を過電流から保護するP
TC素子8とが装備されている。
【0019】ここで、図10は、保護回路基板7の正面
図、図11は、保護回路基板7の平面図、そして、図1
2は、保護回路基板7の底面図である。図10〜図12
に示すように、保護回路基板7は、厚さt3=0.5m
m、長さL3=18.2mm、幅W3=3.9mmのガ
ラスエポキシ樹脂基板からなり、その各面には、厚さt
4=1.75mmの樹脂モールド71を施された保護回
路(図示せず)と、保護回路と素電池3、保護回路と外
部装置とを接続する電極パッド72,73,74,75
とが夫々形成されている。
【0020】尚、電極パッド72は、素電池3の正極側
と保護回路の正極側とを接続するための電極パッドに設
定され、又、電極パッド73は、外部装置の正極側と保
護回路の正極側とを接続するための電極パッドに設定さ
れている。そして、電極パッド74は、外部装置のグラ
ンドと保護回路のグランドとを接続する電極パッドに設
定され、又、電極パッド75は、素電池3の負極側と保
護回路のグランドとを接続するための電極パッドに設定
されている。
【0021】次に、図13は、PTC素子8の平面図、
図14は、PTC素子8の正面図である。図13及び図
14に示すように、PTC素子8は、長手方向の両端部
に長尺状のリード端子81,82を備えると共に、長手
方向の中央部に、過電流に対して大きな電気的抵抗を発
生する、平板状の素子部83を備えた板状PTC素子か
らなる。尚、PTC素子8は、長さL5=23.2m
m、幅W5=3.9mmからなり、素子部83及びリー
ド端子81,82の厚みt5、t6は夫々、0.8m
m、0.2mmに設定されている。
【0022】以下、図2〜図9を用いて、素電池3と、
素電池3への保護回路基板7及びPTC素子8の配設方
法とについて詳述する。図2に示すように、素電池3
は、正極活物質や負極活物質、集電体などからなる発電
要素が収納された、長さL1=52mm、幅W1=22
mm、厚さt1=5.4mmからなる直方体形状の本体
部31を備え、この本体部31の長手方向の一端部の底
面からは、本体部31内の発電要素に一端が接続され
た、長尺状のアルミニウムからなる正極側端子32と、
長尺状のニッケルからなる負極側端子33とが、当該素
電池3の長手方向に突出されている。
【0023】尚、素電池3は、108mm×30mmの
ラミネートシートを長手方向の中央付近で二つ折りし
て、発電要素と、発電要素に接続された正極側端子32
及び負極側端子33とを外装すると共に、二つ折りした
ラミネートシートにおける、長手方向に沿った両側縁
と、正極側端子32と負極側端子33とが突出する部分
(以下、「端子突出部」という。)とを封止することに
より形成されている。このため、素電池3における、長
手方向の沿った両側縁における底面、及び端子突出部に
は、薄い平板状の封止部34,35が形成されている。
但し、素電池3の底面の面積を小さくするために、封止
部34は、本体部31へ折り返されると共に、本体部3
1の外壁に接着される。尚、この際、封止部35に沿っ
た、素電池3の厚み方向には、封止部34,35に囲ま
れた、幅W2=21.5mm、奥行きL2=4.5m
m、高さh1=5.4mmの封止部空間36が形成され
る(図3参照)。
【0024】このように構成された素電池3に、保護回
路基板7とPTC素子8とを配設するには、まず、図3
に示すように、正極側端子32及び負極側端子33にお
ける、素電池3から突出している端部(以下、「突出端
部」という。)に夫々、長尺状のニッケル箔37,38
を超音波溶接にて溶着させる。但し、ニッケル箔37,
38を溶着する際には、ニッケル箔37,38を夫々、
正極側端子32及び負極側端子33の軸方向に対して直
角となる向きにて、その一端部を正極側端子32及び負
極側端子33に溶着すると共に、この端部とは反対側の
端部(以下、「開放端部」という。)を素電池3の短手
方向に突出させる。尚、ニッケル箔37の長さは、正極
側端子32の幅よりも大きく設定されている。又、ニッ
ケル箔38の長さは、当該ニッケル箔38を正極側端子
32へ折り返した際に、その開放端がニッケル箔37の
開放端よりも若干、素電池3の外側に突出するように設
定されている。
【0025】次に、図4に示すように、少なくとも、封
止部35の底面から正極側端子32及び負極側端子33
の突出端部の先端に至る部分を覆う面積を有した、絶縁
性の両面テープ40を、素電池3の底面における、封止
部35から正極側端子32及び負極側端子33の出力端
部の先端に至る部分に貼付する。但し、両面テープ40
において、正極側端子32及び負極側端子33の出力端
部の先端からはみ出す部分は、正極側端子32及び負極
側端子33の上面側に折り返す。
【0026】続いて、図5に示すように、PTC素子8
を素電池3の短手方向に沿った向きで、正極側端子32
及び負極側端子33における突出端部の下面の下方に配
置すると共に、ニッケル箔37をPTC素子8へ屈曲さ
せ、その開放端をPTC素子8の一方のリード端子(こ
こでは、リード端子81)に超音波溶接にて溶着する。
【0027】ニッケル箔37のPTC素子8への溶着を
終了すると、図6に示すように、PTC素子8におけ
る、正極側端子32及び負極側端子33の下面に対面し
ている面(以下、「表面」という。)とは反対側の面
(以下、「裏面」という。)に、PTC素子8の裏面を
覆う面積を有した、絶縁性の両面テープ41を貼付す
る。そして、保護回路基板7における保護回路が形成さ
れている面(以下、「保護回路形成面」という。)をP
TC素子8の裏面に対面させる。この状態にて、電極パ
ッドが形成されている面(以下、「電極パッド形成面」
という。)における電極パッド72が保護回路基板7の
保護回路形成面を介して、PTC素子8のリード端子8
2の裏面の下方に位置するように保護回路基板7を配置
したのち、保護回路基板7をPTC素子8へ接着する。
【0028】このようにして、保護回路基板7をPTC
素子8へ接着すると、PTC素子8のリード端子82を
保護回路基板7の電極パッド形成面へ屈曲させ、その端
部を電極パッド72に半田付けすることにより、保護回
路とPTC素子8とを直列に接続する。
【0029】保護回路基板7の保護回路とPTC素子8
との接続を終了すると、図7に示すように、封止部35
から正極側端子32及び負極側端子33の突出端部の先
端に至る部分における、両面テープ40を貼付した面と
は反対側の面に、両面テープ40と同様の面積を有する
両面テープ42を貼付する。但し、両面テープ40の場
合と同様、両面テープ42における、正極側端子32及
び負極側端子33の突出端の先端部からはみ出た部分を
正極側端子32及び負極側端子33の下面に折り返す
(図示せず)。
【0030】そして、正極側端子32を巻き込むように
して負極側端子33に溶着されたニッケル箔38を屈曲
させ、このニッケル箔38の開放端を、保護回路基板7
の電極パッド形成面における電極パッド75へ半田付け
する。ニッケル箔38と電極パッド75の接続を終える
と、PTC素子8を保護回路基板7と共に、両面テープ
40へ接着し、正極側端子32及び負極側端子33の突
出端部と一体化させる。
【0031】そして、図8に示すように、PTC素子8
及び保護回路基板7とを正極側端子32及び負極側端子
33の突出端と共に、素電池8の本体部31へ折り返
し、PTC素子8と保護回路基板7とを素電池31の封
止部空間36に配置する。ここで、PTC素子8と保護
回路基板7とからなる積層体の厚みt3+t4+t5
(3.05mm)は、封止部空間36の高さh1(5.
4mm)よりも小さいため、積層体は封止部空間36内
に完全に収納される。
【0032】封止部空間36への配置を終了すると、図
9に示すように、正極側リード線4及び負極側リード線
5を夫々、電極パッド73,74に半田付けし、素電池
3への保護回路基板7及びPTC素子8の配設作業が完
了する。以上のように構成された二次電池1では、保護
回路基板7とPTC素子8とが、素電池3の封止部35
に沿って素電池3の厚み方向に形成される封止部空間3
6に配置されてしまうため、電池パック2の箱21内
に、保護回路基板7とPTC素子8とを配置するための
空間を設ける必要がない。又、PTC素子8が板状PT
C素子からなると共に、保護回路基板7にPTC素子8
の配線パターンを形成する必要がないため、安価に保護
回路基板とPTC素子とを内蔵することができる。
【0033】又、保護回路基板7とPTC素子8とが積
層され、且つ、この積層体の厚みが封止部空間の厚みよ
りも十分小さいため、電池パック2の体積を増大させる
必要がない。従って、本実施形態の二次電池1によれ
ば、体積エネルギー密度を低下させることなく、安価に
保護回路基板7とPTC素子8とを二次電池1に内蔵す
ることができる。
【0034】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることは
なく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をと
り得ることはいうまでもない。例えば、上記実施形態で
は、本発明をリチウム・ポリマー二次電池に用いたが、
発電要素がシート部材に外装されていると共に、発電要
素から電力を取り出すための一対の出力端子を突出させ
る部位に封止部が形成された形態のリチウムイオン二次
電池などの他の二次電池に適用しても良い。
【0035】又、上記実施形態では、PTC素子8を素
電池3の正極側と保護回路の正極側との間に直列接続し
たが、PTC素子8を素電池8の負極側と保護回路のグ
ランド側との間に直列接続しても良い。又、上記実施形
態では、過電流遮断素子として、リード端子が長尺状か
らなるPTC素子を用いたが、リード端子が棒状からな
るPTC素子を用いても良い。
【0036】又、上記実施形態では、保護回路基板7と
PTC素子8とを積層して封止部空間36に配置した
が、保護回路基板7とPTC素子8とを素電池3の長手
方向に沿って並べて封止部空間36に配置しても、封止
部35の外縁から突出することがない場合には、保護回
路基板7とPTC素子8とを封止部35に素電池3の長
手方向に沿って並べて配置しても良い。又、保護回路基
板7とPTC素子8とを長尺状に並べた際の長さが、封
止部空間36の幅W2よりも小さい場合には、保護回路
基板7とPTC素子8とを素電池3の短手方向に沿って
並べて配置しても良い。
【0037】又、上記実施形態では、封止部35が素電
池3の底部に形成されていたが、素電池3の厚み方向の
中央辺りに封止部35が形成されている場合には、素電
池の封止部35の両面から夫々、素電池3の厚み方向に
形成される空間に、保護回路基板7とPTC素子8とを
別々に配置しても良い。
【0038】又、上記実施形態では、保護回路基板7上
の保護回路には樹脂モールド71が施されていたが、保
護回路基板7とPTC素子8との間に絶縁性の両面テー
プを介する場合には、保護回路に樹脂モールドを施さな
くても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二次電池1の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る二次電池1における素電池3の斜
視図である。
【図3】素電池3にニッケル箔37,38を溶着させた
状態を示す説明図である。
【図4】素電池3に両面テープ40を貼付させた状態を
示す説明図である。
【図5】素電池3のニッケル箔37をPTC素子8のリ
ード端子81に接続した状態を示す説明図である。
【図6】PTC素子8に保護回路基板7を接着させた状
態を示す説明図である。
【図7】素電池3に両面テープ42を貼付すると共に、
ニッケル箔38を保護回路基板7に接続した状態を示す
説明図である。
【図8】保護回路基板7及びPTC素子8を、正極側端
子32及び負極側端子33と共に、素電池3の本体部3
1へ折り返し、封止部空間に配置させた状態を示す説明
図である。
【図9】保護回路基板7の電極パッドに正極側リード線
4及び負極側リード線5とを接続させた状態を示す説明
図である。
【図10】保護回路基板7の正面図である。
【図11】保護回路基板7の平面図である。
【図12】保護回路基板7の底面図である。
【図13】PTC素子8の平面図である。
【図14】PTC素子8の正面図である。
【符号の説明】
1…二次電池、 2…電池パック、 3…素電池、 4
…正極側リード線、5…負極側リード線、 6…コネク
タ、 7…保護回路基板、 8…PTC素子、 21…
箱、 22…蓋、 31…本体部、 32…正極側端
子、 33…負極側端子、 34,35…封止部、 3
6…封止部空間、 37…ニッケル箔、38…ニッケル
箔、 40,41,42…両面テープ、 71…樹脂モ
ールド、 81,82…リード端子、 83…素子部、
211…挿通孔。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA03 AA13 BB04 DD06 DD13 EE04 FF03 GG09 HH13 JJ25 JJ27 5H022 AA09 BB02 BB03 CC09 KK01 5H029 AJ03 AJ12 AL12 AM16 DJ02 DJ05 HJ04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を発生する発電要素と、該発電要素
    に接続され、該発電要素が発生する電力を外部へ導く一
    対の出力端子と、前記発電要素、及び、前記一対の出力
    端子における前記発電要素との接続端部を外装するシー
    ト部材とを備え、前記一対の出力端子における、前記接
    続端部とは反対側の出力端部を前記シート部材から突出
    させる部位に前記シート部材を封止する封止部が形成さ
    れた素電池と、 該素電池の過充電及び過放電を防止する保護回路を備え
    た保護回路基板と、 過電流を遮断する機能を有し、長手方向の両端部に長尺
    状もしくは棒状のリード端子を備えた過電流遮断素子
    と、 を内部に備え、前記過電流遮断素子が前記素電池の一方
    の出力端子と前記保護回路基板の保護回路との間に直列
    接続された非水系二次電池において、 前記保護回路基板及び前記過電流遮断素子は夫々、前記
    封止部に沿って前記素電池の厚み方向に形成される封止
    部空間に収まる体積を有し、該封止部空間に配置されて
    いることを特徴とする非水系二次電池。
  2. 【請求項2】 前記保護回路基板と前記過電流遮断素子
    とは、積層体を構成していることを特徴とする請求項1
    記載の非水系二次電池。
  3. 【請求項3】 前記積層体の厚みは、前記封止部空間の
    厚みよりも小さく設定されていることを特徴とする請求
    項2記載の非水系二次電池。
  4. 【請求項4】 前記積層体は、絶縁性の両面テープによ
    って前記一対の出力端子の前記出力端部に接着され、該
    出力端部と共に前記封止部へ折り返されることにより前
    記封止部空間に配置されることを特徴とする請求項2又
    は請求項3記載の非水系二次電池。
  5. 【請求項5】 前記過電流遮断素子は、PTC素子であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか記載
    の非水系二次電池。
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