JP2003256123A - 座標検出装置 - Google Patents

座標検出装置

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JP2003256123A
JP2003256123A JP2002056550A JP2002056550A JP2003256123A JP 2003256123 A JP2003256123 A JP 2003256123A JP 2002056550 A JP2002056550 A JP 2002056550A JP 2002056550 A JP2002056550 A JP 2002056550A JP 2003256123 A JP2003256123 A JP 2003256123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の座標を同時に検出可能な光学式座標検
出装置を提供すること。 【解決手段】 タッチパネル2と、スタイラスペン9a
と、フィルタ13aと、フィルタ13aを透過した透過
光を受光して、予め設定した基準角に対する透過光の入
射角度を検出する検出部5と、第二のスタイラスペン
と、第二のフィルタと、第二のフィルタを透過した透過
光を受光して、予め設定した基準角に対する透過光の入
射角度を検出する第二の検出手段と、一対の検出部5
が、それぞれ検出した透過光の入射角度と一対の検出部
5の位置関係とからスタイラスペン9aが発光したタッ
チパネル2上の座標を算出し、かつ、ほぼ同時に、一対
の第二の検出手段が、それぞれ検出した第二の透過光の
入射角度と一対の第二の検出手段の位置関係とから第二
のスタイラスペンが発光したタッチパネル2上の座標を
算出する算出部10と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、座標検出装置に
関し、より詳細には、複数の光学式スタイラスペンの異
なる波長の光を受光して、複数の光学式スタイラスペン
が指す座標をほぼ同時に検出可能な座標検出装置に関す
る。技術分野では、光学式座標入力装置、光学的位置検
出装置、光学式タッチパネルに属し、応用分野として
は、大画面タッチパネル、電子黒板、テレビ会議システ
ム、大型プロジェクションタッチパネル、ディスプレイ
一体型タブレットが挙げられる。
【0002】
【従来の技術】従来から、タッチパネルの2次元平面上
に指示棒や指先等で描いた軌跡を数値化し、数値データ
(座標データ)として検出する座標検出装置がある。座
標検出装置には、感圧式や、光学式があり、多人数が参
加するような会議では、大型のディスプレイ兼タッチパ
ネルが使われるため、大型化が容易な光学式がよく使用
される。この光学式座標検出装置では、ユーザが描いた
軌跡を数値データ化して座標を入力し、電子黒板と連動
することによって、該座標を基に電子黒板に軌跡を表示
することができる。
【0003】また、光学式座標検出装置には、発光した
光を反射板で反射させて反射光を受光し、指示棒や指先
等でタッチした際の光遮蔽物の座標を検出する方式と、
光学式のスタイラスペンを用い、スタイラスペンの発光
を受光して座標を検出する方式と、がある。前者の方式
として、特開2001−228974号公報「座標検出
用受光装置、座標入力/検出装置、電子黒板、装着位置
検出方法及び記憶媒体」によれば、座標入力/検出領域
の周囲に再帰性反射部材を配置し、一対の光照射ユニッ
トから再帰性反射部材に光を照射し、その反射光を座標
入力/検出領域の両端に設置された一対の受光ユニット
で受光して座標位置検出を行うことができる方法が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光学式座標検出装置では、座標入力平面上に複数の検出
対象が存在すると、検出した光の入射角度が複数となっ
て座標の算出時に識別不可能となるため、複数の座標を
同時に検出できないという問題点があった。
【0005】この発明は上記に鑑みてなされたものであ
って、複数の座標を同時に検出可能な光学式座標検出装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る座標検出装置は、タッ
チパネルと、タッチパネルに押圧されると、ペン先から
第一の波長の光を発光する第一のスタイラスペンと、第
一の波長の光だけを選択して透過させる第一のフィルタ
と、第一のフィルタを透過した第一の透過光を受光し
て、予め設定した基準角に対する第一の透過光の入射角
度を検出する第一の検出手段と、タッチパネルに押圧さ
れると、ペン先から第二の波長の光を発光する第二のス
タイラスペンと、第二の波長の光だけを選択して透過さ
せる第二のフィルタと、第二のフィルタを透過した第二
の透過光を受光して、予め設定した基準角に対する第二
の透過光の入射角度を検出する第二の検出手段と、一対
の第一の検出手段が、それぞれ検出した第一の透過光の
入射角度と一対の第一の検出手段の位置関係とから第一
のスタイラスペンが発光したタッチパネル上の座標を算
出し、かつ、ほぼ同時に、一対の第二の検出手段が、そ
れぞれ検出した第二の透過光の入射角度と一対の第二の
検出手段の位置関係とから第二のスタイラスペンが発光
したタッチパネル上の座標を算出する算出手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0007】この発明によれば、タッチパネル上で、第
一のスタイラスペンが第一の波長の光を発光し、第二の
スタイラスペンが、第二の波長の光を発光し、第一のフ
ィルタと、第二のフィルタと、がそれぞれフィルタリン
グし、それぞれ一対の第一の検出手段、一対の第二の検
出手段が透過した光を受光し、それぞれの位置関係と受
光した光の入射角度とからそれぞれのスタイラスペンが
指すタッチパネル上の座標を検出することにより、複数
の座標を同時に検出可能な光学式座標検出装置を提供す
ることができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る座標検
出装置は、請求項1に記載の座標検出装置において、第
一の波長の光は、赤色または青色の波長の光であり、第
二の波長の光は、第一の波長の光とは異なる青色または
赤色の波長の光であることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、第一の波長の光が、赤
色または青色の波長の光であることにより、第一のスタ
イラスペン/第二のスタイラスペンは、簡易に特定の波
長の光を発光することができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係る座標検
出装置は、請求項1または2に記載の座標検出装置にお
いて、第一のフィルタ/第二のフィルタは、紫外線領域
の波長の光をカットする紫外線カットフィルタまたは赤
外線領域の波長の光をカットする赤外線カットフィルタ
であることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、第一のフィルタ/第二
のフィルタは、紫外線領域の波長の光をカットする紫外
線カットフィルタまたは赤外線領域の波長の光をカット
する赤外線カットフィルタであることにより、簡易に特
定の波長の光をカットすることができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明に係る座標検
出装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の座標検
出装置において、タッチパネルは、矩形であり、一対の
第一の検出手段および一対の第二の検出手段は、それぞ
れコーナーに配置され、かつ、一対の第一の検出手段
は、対向しないことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、タッチパネルが、矩形
であり、一対の第一の検出部および一対の第二の検出部
は、それぞれコーナーに配置され、かつ、一対の第一の
検出部は、対向しないことにより、一対の第一の検出部
および一対の第二の検出部は、対向せず、位置関係と受
光した光の角度とから座標を検出できない一直線を両端
部にすることができる。
【0014】また、請求項5に記載の発明に係る座標検
出装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の座標検
出装置において、算出手段は、検出手段が第一のスタイ
ラスペンの指す座標を検出できなかった場合、前後の座
標から補間処理することを特徴とする。
【0015】この発明によれば、算出手段は、検出手段
によって第一のスタイラスペンの指す座標を検出できな
かった場合、前後の座標から補間処理することにより、
検出した座標の飛びを防ぐことができる。
【0016】また、請求項6に記載の発明に係る座標検
出装置は、タッチパネルと、タッチパネルに押圧される
と、ペン先から第一の波長の光を断続的に発光する第一
のスタイラスペンと、第一の波長の光だけを選択して透
過させる第一のフィルタと、第一のフィルタを透過した
第一の透過光を受光して、予め設定した基準角に対する
第一の透過光の入射角度を検出する第一の検出手段と、
第一のスタイラスペンが断続的に発光する間隔を検出す
る発光間隔検出手段を有し、タッチパネルに押圧される
と、ペン先から第二の波長の光を間隔とずらして、断続
的に発光する第二のスタイラスペンと、第二の波長の光
だけを選択して透過させる第二のフィルタと、第二のフ
ィルタを透過した第二の透過光を受光して、予め設定し
た基準角に対する第二の透過光の入射角度を検出する第
二の検出手段と、第一の波長の光および第二の波長の光
を受光して、予め設定した基準角に対する入射角度を検
出する第三の検出手段と、第一の検出手段および第三の
検出手段が、それぞれ検出した第一の透過光の入射角度
および第一の波長の光の入射角度と、第一の検出手段と
第三の検出手段の間隔と、から第一のスタイラスペンが
指すタッチパネル上の座標を算出し、かつ、ほぼ同時
に、第二の検出手段および第三の検出手段が、それぞれ
検出した第二の透過光の入射角度および第二の波長の光
の入射角度と、第二の検出手段と第三の検出手段の間隔
と、から第二のスタイラスペンが指すタッチパネル上の
座標を算出する算出手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0017】この発明によれば、タッチパネル上で、第
一のスタイラスペンが第一の波長の光を或る間隔で断続
的に発光し、第二のスタイラスペンが、第二の波長の光
を第一の波長の光の間隔とずらして、断続的に発光し、
第一の検出手段および第二の検出手段が、第一のフィル
タおよび第二のフィルタがそれぞれフィルタリングした
第一の透過光/第二の透過光を受光して、入射角度を検
出し、第三の検出手段が受光した光の入射角度と併せ
て、それぞれの位置関係からタッチパネル上の座標を検
出することにより、複数の座標を同時に検出可能な光学
式座標検出装置を提供することができる。
【0018】また、請求項7に記載の発明に係る座標検
出装置は、スタイラスペンから発光される光を検出し
て、スタイラスペンがタッチしている座標を検出する座
標検出装置において、任意のサイズで構成される矩形の
タッチ部分において、スタイラスペンが発光する光を検
出する座標検出手段を全てのコーナーに配置することを
特徴とする。
【0019】この発明によれば、座標検出手段が、任意
のサイズで構成される矩形のタッチ部分において、スタ
イラスペンが発光する光を検出し、さらに、全てのコー
ナーに配置されることにより、複数の座標を同時に検出
可能な光学式座標検出装置を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係る座標検出装置の好適な実施の形態を詳細に説明
する。なお、以下に述べるのは、一例であり、特に限定
するものではない。
【0021】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
おける座標検出装置の外観図である。また、図2は、座
標検出装置の検出部5〜8の配置を表した図である。図
1において、座標検出装置1の外観は、プロジェクタ機
能を兼ねる2次元座標平面のタッチパネル2と、タッチ
パネル2を取り付ける外枠3と、ユーザが座標データの
入出力操作を行う操作部4と、から構成される。図2に
示した座標検出装置1の検出部5〜8は、タッチパネル
2の四隅に図示しないブラケットで取り付けられてい
る。検出部5〜8は、光を受光して入射角度を検出する
際の基準となる基準線をそれぞれ有し、基準線と上辺ま
たは下辺とのなす角を基準角として、それぞれθa、θ
b、θc、θdとなるように配置される。ここで、検出
部5および6が、本発明の第一の検出手段に相当し、検
出部7および8が、本発明の第二の検出手段に相当す
る。
【0022】図3は、座標検出装置の構成図である。こ
こでは、説明を簡単にするため、検出部5だけを取り上
げて説明するが、検出部6〜8についても検出部5と置
き換えた場合とほぼ同様である。実施の形態1における
光学式の座標検出装置1は、タッチパネル2と、光学式
のスタイラスペン9aと、予め設定した基準角に対する
入射光の入射角度を検出する検出部5と、座標を算出す
る算出部10と、外部へ座標を出力するI/F部11
と、から構成される。スタイラスペン9aは、ペン先に
発光部12aを有しており、ペン先を押圧されると、発
光する。検出部5は、第一の波長の光だけを透過させる
フィルタ13aと、フィルタ13aを透過した透過光を
結像する結像レンズ14と、結像レンズ14で結像して
出射した出射光を受光して電気信号化し、受光レベルを
出力するCCD15と、から構成される。
【0023】以上の構成において、その動作を説明す
る。スタイラスペン9aがタッチパネル2に押圧される
と、スタイラスペン9aは、後述するペン先のスイッチ
がONになり、発光部12aから第一の波長の光を発光
する。検出部5は、スタイラスペン9aから発光された
光の内、タッチパネル2に平行に入射する光を受光す
る。検出部5の内部では、フィルタ13aが、入射した
光を第一の波長の光だけを透過させてフィルタリング
し、結像レンズ14が透過した光を結像させて出射し、
結像レンズ14から出射した光はCCD15で受光さ
れ、電気信号化され、受光レベルとして算出部10へ出
力される。
【0024】CCD15は、受光素子を一列に配置した
構成になっており、入射した光の入射角度によって受光
する受光素子が異なる。CCD15は、各受光素子の受
光レベルを算出部10に出力し、算出部10が、受光レ
ベルの特徴を抽出して、入射した光の入射角度を算出す
る。検出部6は、検出部5と同じ構成および動作であ
る。算出部10では、検出部5、6から入力して算出し
た入射光の入射角度と、検出部5と検出部6の間隔と、
から三角法に基づいてスタイラスペン9aの指す座標が
算出される。算出された座標は、I/F部11から外部
へ出力される。検出部7および8についても、上記した
検出部5を検出部7または8に置き換えた構成および動
作で、入射した光の入射角度を検出する。
【0025】図4は、スタイラスペン9aおよび9bを
示した図である。スタイラスペン9aは、ペン先にある
スイッチ16aを押圧(タッチ)されるとONになり、
赤色のレーザダイオードである発光部12aを発光さ
せ、赤色のレーザダイオード(LD)光を発光する。さ
らに、スタイラスペン9aを押圧したままドラッグする
ことで赤色LD光が連続して発光され、タッチパネル2
上の座標入力は、連続した赤色LD光を受光することで
行われる。タッチを離すと(デタッチ)、スイッチ16
aがOFFになり、スタイラスペン9aの発光部12a
は、消灯される。同様に、スタイラスペン9bは、ペン
先にあるスイッチ16bを押圧されてONになり、青色
のレーザダイオードである発光部12bを発光させ、青
色LD光を発光する。ここで、スタイラスペン9aが、
本発明の第一のスタイラスペンに相当し、スタイラスペ
ン9bが、本発明の第二のスタイラスペンに相当する。
【0026】図5および図6は、それぞれスタイラスペ
ン9a、9bが発光する光の波長を表した図である。図
5に示したスタイラスペン9aが発光する赤色LD光の
波長は、650nmであり、図6に示したスタイラスペ
ン9bが発光する青色LD光の波長は、450nmであ
る。
【0027】図7および図8は、それぞれスタイラスペ
ン9a、9bが発光するLD光を選択的にフィルタリン
グするフィルタの透過率を示した図である。フィルタ1
3aは、図7に示した紫外線領域の波長の光をカットす
る透過率の特性を持ち、スタイラスペン9aが発光する
赤色LD光を透過させ、スタイラスペン9bが発光する
青色LD光をカットする。同様に、後述するフィルタ1
3bは、図8に示した赤外線領域の波長の光をカットす
る透過率の特性を持ち、スタイラスペン9bが発光する
青色LD光を透過させ、スタイラスペン9aが発光する
赤色LD光をカットする。実施の形態1では、異なる波
長の選択にフィルタを用いたが、フィルタに代わって、
CCD自体が特定の波長域の光を選択して受光する構成
でも良い。
【0028】図9は、検出部5の内部構成およびスタイ
ラスペンからの受光を示した図である。検出部5は、赤
色LD光だけを透過させるフィルタ13aと、検出部5
へ入射した赤色LD光を結像させる結像レンズ14と、
複数の受光素子を一列に配置したCCD15と、から構
成される。また、CCD15は、タッチパネル2の2次
元座標面に平行で、かつ、CCD15に入射する赤色L
D光の入射面と、平行に配置される。ここで、CCD1
5は、2048個の受光素子を一列に配置したもので、
その中心である1024番目の受光素子に直交する垂線
が図2で示した基準線である。
【0029】以上の構成において、その動作を説明す
る。ユーザが、タッチパネル2上にスタイラスペン9a
でタッチして描画すると、スタイラスペン9aは、赤色
LD光を発光する。発光された赤色LD光は、フィルタ
13aを透過して結像レンズ14へ入射し、その中心を
通過して、CCD15へ出射する。CCD15が、赤色
LD光を受光したとき、或る受光素子の受光レベルが突
出して大きくなる。CCD15は、一列に配置した20
48個の受光素子の中心である1024番目の受光素子
を直交する基準線が、結像レンズ14の中心を通るよう
に配置されているため、該受光素子の基準線からの距離
が、基準線に対する入射した赤色LD光の入射角度に比
例する。
【0030】図10は、2048個の受光素子を一列に
配置したCCD13の各受光素子毎の受光レベルを表し
た図である。0〜2047番の受光素子の中で、x番目
の受光素子の出力(受光レベル)が突出している。これ
は、スタイラスペン9aから発光された赤色LD光を受
光したことに起因するものである。
【0031】図9の説明に戻って、受光した赤色LD光
の入射角度は、この基準線とのなす角度を基に検出され
る。スタイラスペン9aから発光された赤色LD光と基
準線とのなす角をθとおき、結像レンズ14の中心を通
過してCCD15へ出射した赤色LD光と基準線とのな
す角をθ’とおき、x番目の受光素子と基準線との間隔
をDとし、結像素子14とCCD15との間隔をfとす
ると、θ’は、 θ’=arctan(D/f) …(式1) で表され、近似的に、 θ ≒arctan(D/f) …(式2) と表すことができる。なお、厳密には、結像レンズ14
による光の屈折があるため、完全にイコールとはならな
いが、θとD/fとの関係は、一意に決まるので、ここ
では、簡単のため、式2が成立するものとして取り扱
う。
【0032】上記に対して、タッチパネル2上にスタイ
ラスペン9bでタッチして描画した場合、スタイラスペ
ン9bから青色LD光が発光される。しかし、紫外線領
域の波長の光をカットするフィルタ13aで青色LD光
はカットされるため、スタイラスペン9bから発光され
た青色LD光が、CCD15で受光されることはない。
よって、検出部5は、スタイラスペン9aが発光する赤
色LD光だけを選択して受光することができる。
【0033】検出部6は、検出部5と全く同じ構成およ
び動作であるため、同様にして、スタイラスペン9aが
発光する赤色LD光だけを選択して受光することができ
る。これに対して、検出部7および8は、検出部5の構
成において、フィルタ13aをフィルタ13bと置き換
えた構成および動作であるので、上述とは、逆に、スタ
イラスペン9bが発光する青色LD光だけを選択して受
光することができ、スタイラスペン9aが発光する赤色
LD光は、フィルタ13bでカットされる。
【0034】図11は、スタイラスペン9aおよびスタ
イラスペン9bの指す座標を検出する例を示した図であ
る。点Aは、タッチパネル2上にスタイラスペン9aで
指された点である。スタイラスペン9aが発光し、点A
の周囲に赤色LD光が発光されているものとする。算出
部10は、検出部5から受光素子の受光レベルを入力
し、赤色LD光を受光した受光素子と基準線との間隔を
算出して、式2に基づき赤色LD光と基準線とのなす
角、αを算出し、既知であるθaからαを差分してθ1
を算出する。同様に算出部10は、検出部6から受光素
子の受光レベルを入力し、赤色LD光を受光した受光素
子と基準線との間隔を算出して、式2に基づき赤色LD
光と基準線とのなす角、βを算出し、既知であるθbか
らβを差分してθ2を算出する。さらに、算出部10
は、検出部5と検出部6の間隔Lと、タッチパネル2の
縦方向の長さHと、θ1、θ2と、から点Aの座標X1、
Y1を X1=L・tan(θ1)/(tan(θ1)+tan(θ2)) …(式3) Y1=H−X1・tan(θ2) …(式4) として求める。ここで、原点は、タッチパネル2の左下
で、タッチパネルの水平方向をx軸、鉛直方向をy軸と
する。
【0035】点Bは、タッチパネル2上にスタイラスペ
ン9bで指された点である。スタイラスペン9bが発光
し、点Bの周囲に青色LD光が発光されているものとす
る。上述のX1、Y1の算出と同様にして、算出部10
は、検出部7および8が出力した青色LD光の受光レベ
ルから、それぞれθ3、θ4を算出し、検出部5と検出部
6の間隔Lと、θ3、θ4と、から、点Bの座標X2、Y
2を X2=L・tan(θ4)/(tan(θ3)+tan(θ4)) …(式5) Y2=X2・tan(θ3) …(式6) として求める。
【0036】上述した様にして、算出部10は、タッチ
パネル2上でスタイラスペン9aおよび9bが同時にタ
ッチした場合でも、それぞれの指す点A(X1,Y1)
および点B(X2,Y2)の座標をほぼ同時に算出する
ことができる。しかし、本発明では、複数のスタイラス
ペンが指す座標をほぼ同時に検出することを目的とする
ため、一方のスタイラスペンが発光した光が他方のスタ
イラスペンに遮られて、光を受光できないことが考えら
れる。
【0037】図12は、一方のスタイラスペンが他方の
スタイラスペンの光を遮った場合を表した図である。タ
ッチパネル上でスタイラスペン9aが点A1を指してい
るため、スタイラスペン9bが点B3に位置したとき、
スタイラスペン9bの発光する青色LD光は、スタイラ
スペン9aによって遮られ、検出部7で受光できない。
このため、検出部7では、スタイラスペン9bの発光す
る青色LD光の入射角度を検出できず、スタイラスペン
9bが指す座標を検出できない。そこで、このような場
合、以下に述べるソフトウェア処理を施すことにより点
3の座標を補間処理する。
【0038】図12の点B3と検出部7との間に他方の
スタイラスペンがあるとき、スタイラスペン9bの軌跡
を追跡することにより、算出部10は、ソフトウェア的
に算出する。なお、簡単のため、スタイラスペン9aを
一時的に固定して考えるが、動かした場合でも同様であ
る。座標入力周期をTとおき、T時間間隔でスタイラス
ペン9bの座標を検出していた場合、座標検出装置1
は、先述の理由により、点B3の座標が検出できない。
具体的には、座標検出装置1は、点B1、点B2の座標を
検出した後、1周期(T時間)分、スタイラスペン9b
の座標を検出できず、続いて点B4、点B5の座標を検出
する。このため、算出部10は、点B1から点B2、点B
2から点B4、点B4から点B5へ移動する過程における、
後述する座標ベクトル長、座標ベクトル値をそれぞれ算
出し、これらを基に補間処理する。ここで、座標入力周
期Tとは、スタイラスペンの運筆速度に応じた適度な値
とする。
【0039】図13は、連続した座標間の座標ベクトル
長を表した図である。点B1から点B2へ移動するときの
点B1における座標ベクトル長は、x方向の移動量Δ
x、y方向の移動量Δyを用いて、以下に定義する。 連続した座標間の座標ベクトル長=(Δx2+Δy21/2 …(式7) 但し、Δx、Δyは、点B1(XB1,YB1)、点B2(X
B2,YB2)の座標を用いて、Δx=XB2−XB1、Δy=
B2−YB1として求められる。また、Δx、Δyで作ら
れる三角形のΔxと斜辺(座標ベクトル長)とのなす角
を座標ベクトル角度と定義する。
【0040】上記の連続した座標間の座標ベクトル長に
対して、点B2から点B4へのような連続していない座標
間の座標ベクトル長を以下に定義する。但し、デタッチ
・再タッチ間長とは、式7で求められる2点間の直線距
離であり、デタッチ・再タッチ間時間とは、座標を検出
できなかった時間(座標入力周期)のことである。 連続していない座標間の座標ベクトル長=デタッチ・再タッチ間長*(T/デタ ッチ・再タッチ間時間) …(式8)
【0041】図14は、単位円を用いて座標ベクトル値
を表した図である。また、図15は、座標ベクトル値を
表にした図である。正のy方向へ移動する場合の座標ベ
クトル値を1として、右回りに10度単位で座標ベクト
ル値を定義していく。図15では、理解し易いように分
度法を用いて表したが、弧度法で表しても良い。また、
実施の形態1では、10度単位に座標ベクトル値を設定
したが、1度単位でも良い。各点での座標ベクトル値
は、近似的に求めていくこととする。例えば、Δx=
1、Δy=1の場合、Δy/Δx=1.0となり、ta
n45°となるが、図15において、近似的に座標ベク
トル値を6とする。
【0042】上記した座標ベクトル長、座標ベクトル値
を基に、算出部10が、検出できなかった座標を補間処
理する。スタイラスペンが指す座標を検出できなかった
場合(デタッチ・再タッチ)、これが、ユーザが意図し
たものか、或いは、スタイラスペン同士が重なったり、
かすれたことによるものかを先に判別する。まず、連続
して検出できた各座標の座標ベクトル長を式7によって
算出し、平均座標ベクトル長を求めておく。算出部10
は、検出できなかった座標の直前の座標から座標ベクト
ル長を式8によって算出し、平均座標ベクトル長と、該
座標ベクトル長と、を比較する。ここで、直前の座標の
座標ベクトル長が極端に小さい場合は、ユーザによる意
図したデタッチ・再タッチであると見做し、算出部10
は、補間処理を行わない。これは、破線や文字等、ユー
ザが意図してデタッチ・再タッチを行った場合、連続し
た描画に対して必然的に描画速度が低下し、該座標ベク
トル長が極端に小さくなるためである。また、直前の座
標の座標ベクトル長が極端に大きい場合も、デタッチ・
再タッチの座標間が筆記の連続性が認められない程度に
離れているとして、同様に補間処理を行わない。
【0043】上記以外の場合、スタイラスペン同士が重
なったり、かすれたことによるものと見做して、算出部
10は、補間処理を行う。補間処理には、直線近似と、
曲線近似の2通りがある。まず、検出できなかった座標
の前後の座標で、算出部10は、座標ベクトル値を比較
する。即ち、点B2と、点B4と、の座標ベクトル値を比
較する。2点の座標ベクトル値が近いとき、2点間は直
線であると見做して、点B2と、点B4と、を直線近似す
る。補間される座標は、点B2から点B4へ向かって、検
出できなかった座標入力周期で点B2から点B4の座標を
分割して算出される。実施の形態1では、点B2から点
4へ移動する過程で、T時間座標を検出できなかった
ため、その中間に点B3(XB3,YB3)が存在するとし
て、内分点の公式を用い、XB3=(XB2+XB4)/2、
B3=(YB2+YB4)/2として算出する。2T時間、
3T時間検出されなかった場合も、同様にして、内分点
の公式を用いて、算出する。
【0044】図16は、曲線近似を示した図である。上
述の直線近似に対して、2点の座標ベクトル値が大きく
異なるとき、検出できなかった座標入力周期の個数分座
標があるとして、点B2から点B4まで座標ベクトル値を
増分または減少させながら、図15に示した表から座標
ベクトル角度を求め、平均座標ベクトル長と、座標ベク
トル角度と、を基に、検出できなかった座標を算出す
る。例えば、点B2の座標ベクトル値が1で、点B4の座
標ベクトル値が5であった場合、検出できなかった点B
3(XB3,YB3)の座標ベクトル値は、3(=(1+
5)/2)であるから、図15の表から座標ベクトル角
度70°を得る。これにより、点B3(XB 3,YB3)の
座標は、 XB3=XB2+平均座標ベクトル長*cos70° YB3=YB2+平均座標ベクトル長*sin70° として算出される。
【0045】前述したように、スタイラスペン9aおよ
びスタイラスペン9bが指す複数の座標(点Aおよび点
B)を同時に検出可能な光学式座標検出装置を提供する
ことができる。また、複数のスタイラスペンによる遮
光、或いは、かすれによって検出できない座標を補間す
ることができる。
【0046】(実施の形態2)実施の形態2における座
標検出装置は、実施の形態1における座標検出装置とほ
ぼ同じ構成であるので、ここでは、異なる部分につい
て、説明する。
【0047】図17は、実施の形態2におけるスタイラ
スペンを表した図である。また、図18は、赤色レーザ
ダイオードのスタイラスペン19aおよび青色レーザダ
イオードのスタイラスペン19bの発光タイミングチャ
ートである。スタイラスペン19aは、スイッチ21a
が押下されると、図示しない制御部により、発光部20
aが断続的に制御され、赤色LD光を発光する。スタイ
ラスペン19bは、スイッチ21bが押下されると、受
光部22によって断続的に発光される赤色LD光を受光
し、図示しない制御部が、これと重ならないように断続
的に発光部20bを制御し、青色LD光を発光する。こ
こで、スタイラスペン19aが、本発明の第一のスタイ
ラスペンに相当し、スタイラスペン19bが、本発明の
第二のスタイラスペンに相当する。
【0048】図19は、実施の形態2における座標検出
装置の構成図である。実施の形態2における光学式の座
標検出装置は、タッチパネル2と、光学式のスタイラス
ペン19aと、予め設定した基準角に対する入射光の入
射角度を検出する検出部23と、座標を算出する算出部
24と、外部へ座標を出力するI/F部25と、から構
成される。構成および動作については、図3で示した構
成および動作とほぼ同じであるが、図3の構成に比べ
て、図19の構成では、検出部5が検出部23に置き換
えられている。検出部23は、結像レンズ14と、CC
D15と、から構成され、検出部5におけるフィルタ1
3aを含まない。
【0049】図20は、実施の形態2における座標検出
装置の座標検出を表した図である。検出部26は、検出
部5と同じ構成で、検出部27は、検出部7と同じ構成
である。ここで、検出部26は、本発明の第一の検出手
段に相当し、検出部27は、本発明の第二の検出手段に
相当し、検出部23が、本発明の第三の検出手段に相当
する。また、算出部24が、本発明の算出手段に相当す
る。
【0050】以上の構成において、その動作を説明す
る。スタイラスペン19aが、タッチパネル2上の点A
に押下されると、発光部20aから断続的に赤色LD光
を発光する。検出部26は、断続的な赤色LD光を検出
し、その受光レベルを算出部24へ出力する。同時に、
検出部23も、断続的な赤色LD光を検出し、受光レベ
ルを算出部24へ出力する。算出部24は、検出部26
の受光レベルと、検出部26の受光レベルと同じタイミ
ングで受光した検出部23の受光レベルと、からそれぞ
れ入射角度を算出し、点Aの座標を算出する。
【0051】同様にして、スタイラスペン19bが、タ
ッチパネル2上の点Bに押下されると、発光部20bか
ら断続的に赤色LD光を発光する。受光部22は、スタ
イラスペン19aの発光する赤色LD光を受光し、図示
しない制御部が、赤色LD光の発光タイミングとずらし
て、青色LD光を発光させる。検出部27が、青色LD
光を受光し、その受光レベルを算出部24へ出力する。
同時に、検出部23も、断続的な青色LD光を受光し、
受光レベルを算出部24へ出力する。算出部24は、検
出部27の受光レベルと、検出部27の受光レベルと同
じタイミングで受光した検出部23の受光レベルと、か
らそれぞれ入射角度を算出し、点Bの座標を算出する。
【0052】前述したように、スタイラスペン19aお
よびスタイラスペン19bが指す複数の座標(点Aおよ
び点B)を同時に検出可能な光学式座標検出装置を提供
することができる。また、複数のスタイラスペンによる
遮光、或いは、かすれによって検出できない座標を補間
することができ、検出部の数を減らせるので、コスト削
減することができる。
【0053】(実施の形態3)実施の形態3における座
標検出装置は、スタイラスペンが指す座標の検出につい
て実施の形態1における座標検出装置とほぼ同じである
ので、ここでは、異なる構成部分について、説明してい
く。
【0054】図21は、座標検出装置の四隅に座標検出
部30〜33を配置した構成図である。また、図22
は、座標検出部30の内部構成および受光素子を表した
図である。座標検出部30〜33は、入射光を結像して
出射する結像レンズ34と、2048個の受光素子を一
列に配置したCCD35と、から構成される。CCD3
5は、2048個の受光素子の中心となる1024番目
の受光素子と直交する垂線(基準線)が、結像レンズ3
4の中心を通るように配置されている。また、座標検出
部30〜33の各基準線と、タッチパネル2の上辺また
は下辺とのなす角と、をそれぞれθa、θb、θc、θ
dとする。ここで、座標検出部30〜33が、本発明の
座標検出手段に相当する。
【0055】以上の構成において、その動作を説明す
る。図示しない光学式のスタイラスペンから座標検出部
30へ入射したLD光は、結像レンズ34で結像され、
CCD35へ出射される。このため、結像レンズ34か
ら出射したLD光は、座標検出部30へ入射した入射角
度に応じて異なる受光素子で受光される。受光した受光
素子から入射角度を算出する方法は、実施の形態1で示
したものと同様である。
【0056】図23は、光学式のスタイラスペン36a
および36bを示した図である。赤色レーザダイオード
のスタイラスペン36aは、ペン先が点灯ON/OFF
の切り替えをするスイッチ37aと、赤色LD光を発光
する発光部38aと、から構成される。また、青色レー
ザダイオードのスタイラスペン36bは、ペン先が点灯
ON/OFFの切り替えをするスイッチ37bと、青色
LD光を発光する発光部38bと、から構成される。発
光部38aと発光部38bは、取り付けられるペン先か
らの距離に差を設けているので、出射されたLD光によ
って形成されるLD光の平面は重なることはない。
【0057】図24は、座標検出装置の断面図である。
座標検出部30および31は、上段のLD光の平面(入
射平面)に配置され、座標検出部32および33は、下
段の入射平面に配置される。算出部39は、座標検出部
30〜33から出力された各受光レベルに基づいて座標
を算出する。算出された座標は、I/F部40から外部
へ出力される。
【0058】以下、入射平面の段差について詳しく述べ
る。スタイラスペン36aがタッチパネル2に押圧され
ると、スタイラスペン36aは、発光部38aから赤色
LD光を上段の入射平面に沿って出射する。上段の入射
平面に沿って出射された赤色LD光は、座標検出部30
および31へ入射し、実施の形態1で示した方法によっ
て座標が算出される。同様に、スタイラスペン36bが
タッチパネル2に押圧されると、スタイラスペン36b
は、発光部38bから青色LD光を下段の入射平面に沿
って出射する。下段の入射平面に沿って出射された青色
LD光は、座標検出部32および33へ入射し、実施の
形態1で示した方法によって座標が算出される。ここ
で、上段の入射平面に沿って出射された赤色LD光また
は下段の入射平面に沿って出射された青色LD光は、互
いにタッチパネル2に平行なので、それぞれ別の段に交
わって入射することがない。
【0059】前述したように、座標検出部30〜33
が、任意のサイズで構成される矩形のタッチパネル2に
おいて、スタイラスペン36aおよび36bが発光する
光を検出し、さらに、全てのコーナーに配置されるた
め、座標AおよびBを同時に検出可能な光学式座標検出
装置を提供することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、タッチパネル上で、第一のスタイラスペ
ンが第一の波長の光を発光し、第二のスタイラスペン
が、第二の波長の光を発光し、第一のフィルタと、第二
のフィルタと、がそれぞれフィルタリングし、それぞれ
一対の第一の検出手段、一対の第二の検出手段が透過し
た光を受光し、それぞれの位置関係と受光した光の入射
角度とからそれぞれのスタイラスペンが指すタッチパネ
ル上の座標を検出するため、複数の座標を同時に検出可
能な光学式座標検出装置を提供することができる。
【0061】また、請求項2に記載の発明によれば、第
一の波長の光が、赤色または青色の波長の光であるた
め、第一のスタイラスペン/第二のスタイラスペンは、
簡易に特定の波長の光を発光することができる。
【0062】また、請求項3に記載の発明によれば、第
一のフィルタ/第二のフィルタは、紫外線領域の波長の
光をカットする紫外線カットフィルタまたは赤外線領域
の波長の光をカットする赤外線カットフィルタであるた
め、簡易に特定の波長の光をカットすることができる。
【0063】また、請求項4に記載の発明によれば、タ
ッチパネルが、矩形であり、一対の第一の検出部および
一対の第二の検出部は、それぞれコーナーに配置され、
かつ、一対の第一の検出部は、対向しないため、一対の
第一の検出部および一対の第二の検出部は、対向せず、
位置関係と受光した光の角度とから座標を検出できない
一直線を両端部にすることができる。
【0064】また、請求項5に記載の発明によれば、算
出部が、検出部が第一のスタイラスペンの指す座標を検
出できなかった場合、前後の座標から補間処理するた
め、複数のスタイラスペンによる遮光、或いは、かすれ
によって検出できない座標を補間して、飛びを防ぐこと
ができる。
【0065】また、請求項6に記載の発明によれば、タ
ッチパネル上で、第一のスタイラスペンが第一の波長の
光を或る間隔で断続的に発光し、第二のスタイラスペン
が、第二の波長の光を第一の波長の光の間隔とずらし
て、断続的に発光し、第一の検出手段および第二の検出
手段が、第一のフィルタおよび第二のフィルタがそれぞ
れフィルタリングした第一の透過光/第二の透過光を受
光して、入射角度を検出し、第三の検出手段が受光した
光の入射角度と併せて、それぞれの位置関係からタッチ
パネル上の座標を検出するため、複数の座標を同時に検
出可能な光学式座標検出装置を提供することができ、検
出部の数を減らせるので、コスト削減することができ
る。
【0066】また、請求項7に記載の発明によれば、座
標検出手段が、任意のサイズで構成される矩形のタッチ
部分において、スタイラスペンが発光する光を検出し、
さらに、全てのコーナーに配置されるため、複数の座標
を同時に検出可能な光学式座標検出装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における座標検出装置の外観図で
ある。
【図2】座標検出装置の検出部5〜8の配置を表した図
である。
【図3】座標検出装置の構成図である。
【図4】スタイラスペンを示した図である。
【図5】スタイラスペンが発光する光の波長を表した図
である。
【図6】スタイラスペンが発光する光の波長を表した図
である。
【図7】スタイラスペンが発光するLD光を選択的にフ
ィルタリングするフィルタの透過率を示した図である。
【図8】スタイラスペンが発光するLD光を選択的にフ
ィルタリングするフィルタの透過率を示した図である。
【図9】検出部の内部構成およびスタイラスペンからの
受光を示した図である。
【図10】2048個の受光素子を一列に配置したCC
Dの各受光素子ごとの受光レベルを表した図である。
【図11】スタイラスペンの指す座標を検出する例を示
した図である。
【図12】一方のスタイラスペンが他方のスタイラスペ
ンの光を遮った場合を表した図である。
【図13】連続した座標間の座標ベクトル長を表した図
である。
【図14】単位円を用いて座標ベクトル値を表した図で
ある。
【図15】座標ベクトル値を表にした図である。
【図16】曲線近似を示した図である。
【図17】実施の形態2におけるスタイラスペンを表し
た図である。
【図18】赤色レーザダイオードのスタイラスペンおよ
び青色レーザダイオードのスタイラスペンの発光タイミ
ングチャートである。
【図19】実施の形態2における座標検出装置の構成図
である。
【図20】実施の形態2における座標検出装置の座標検
出を表した図である。
【図21】座標検出装置の四隅に座標検出部を配置した
構成図である。
【図22】座標検出部の内部構成および受光素子を表し
た図である。
【図23】光学式のスタイラスペンを示した図である。
【図24】座標検出装置の断面図である。
【符号の説明】
1 座標検出装置 2 タッチパネル 3 外枠 4 操作部 5〜8、23、26、27 検出部 9a、9b、19a、19b スタイラスペン 10、24、39 算出部 11、25、40 I/F部 12a、12b、20a、20b 発光部 13a、13b フィルタ 14、34 結像レンズ 15、35 CCD 16a、16b、21a、21b スイッチ 22 受光部 30〜33 座標検出部 36a、36b スタイラスペン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タッチパネルと、 前記タッチパネルに押圧されると、ペン先から第一の波
    長の光を発光する第一のスタイラスペンと、 前記第一の波長の光だけを選択して透過させる第一のフ
    ィルタと、 前記第一のフィルタを透過した第一の透過光を受光し
    て、予め設定した基準角に対する前記第一の透過光の入
    射角度を検出する第一の検出手段と、 前記タッチパネルに押圧されると、ペン先から第二の波
    長の光を発光する第二のスタイラスペンと、 前記第二の波長の光だけを選択して透過させる第二のフ
    ィルタと、 前記第二のフィルタを透過した第二の透過光を受光し
    て、予め設定した基準角に対する前記第二の透過光の入
    射角度を検出する第二の検出手段と、 一対の前記第一の検出手段が、それぞれ検出した前記第
    一の透過光の入射角度と前記一対の第一の検出手段の位
    置関係とから前記第一のスタイラスペンが発光した前記
    タッチパネル上の座標を算出し、かつ、ほぼ同時に、一
    対の前記第二の検出手段が、それぞれ検出した前記第二
    の透過光の入射角度と前記一対の第二の検出手段の位置
    関係とから前記第二のスタイラスペンが発光した前記タ
    ッチパネル上の座標を算出する算出手段と、 を備えたことを特徴とする座標検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の波長の光は、赤色または青色
    の波長の光であり、前記第二の波長の光は、前記第一の
    波長の光とは異なる青色または赤色の波長の光であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の座標検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第一のフィルタ/前記第二のフィル
    タは、紫外線領域の波長の光をカットする紫外線カット
    フィルタまたは赤外線領域の波長の光をカットする赤外
    線カットフィルタであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の座標検出装置。
  4. 【請求項4】 前記タッチパネルは、矩形であり、前記
    一対の第一の検出手段および前記一対の第二の検出手段
    は、それぞれコーナーに配置され、かつ、前記一対の第
    一の検出手段は、対向しないことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか一つに記載の座標検出装置。
  5. 【請求項5】 前記算出手段は、前記検出手段が前記第
    一のスタイラスペンの指す座標を検出できなかった場
    合、前後の座標から補間処理することを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか一つに記載の座標検出装置。
  6. 【請求項6】 タッチパネルと、 前記タッチパネルに押圧されると、ペン先から第一の波
    長の光を断続的に発光する第一のスタイラスペンと、 前記第一の波長の光だけを選択して透過させる第一のフ
    ィルタと、 前記第一のフィルタを透過した第一の透過光を受光し
    て、予め設定した基準角に対する前記第一の透過光の入
    射角度を検出する第一の検出手段と、 第一のスタイラスペンが断続的に発光する間隔を検出す
    る発光間隔検出手段を有し、前記タッチパネルに押圧さ
    れると、ペン先から第二の波長の光を前記間隔とずらし
    て、断続的に発光する第二のスタイラスペンと、 前記第二の波長の光だけを選択して透過させる第二のフ
    ィルタと、 前記第二のフィルタを透過した第二の透過光を受光し
    て、予め設定した基準角に対する前記第二の透過光の入
    射角度を検出する第二の検出手段と、 前記第一の波長の光および前記第二の波長の光を受光し
    て、予め設定した基準角に対する入射角度を検出する第
    三の検出手段と、 前記第一の検出手段および第三の検出手段が、それぞれ
    検出した前記第一の透過光の入射角度および前記第一の
    波長の光の入射角度と、前記第一の検出手段と第三の検
    出手段の間隔と、から前記第一のスタイラスペンが指す
    前記タッチパネル上の座標を算出し、かつ、ほぼ同時
    に、前記第二の検出手段および第三の検出手段が、それ
    ぞれ検出した前記第二の透過光の入射角度および前記第
    二の波長の光の入射角度と、前記第二の検出手段と第三
    の検出手段の間隔と、から前記第二のスタイラスペンが
    指す前記タッチパネル上の座標を算出する算出手段と、 を備えたことを特徴とする座標検出装置。
  7. 【請求項7】 スタイラスペンから発光される光を検出
    して、スタイラスペンがタッチしている座標を検出する
    座標検出装置において、 任意のサイズで構成される矩形のタッチ部分において、
    前記スタイラスペンが発光する光を検出する座標検出手
    段を全てのコーナーに配置することを特徴とする座標検
    出装置。
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