JP2003256078A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

Info

Publication number
JP2003256078A
JP2003256078A JP2002369766A JP2002369766A JP2003256078A JP 2003256078 A JP2003256078 A JP 2003256078A JP 2002369766 A JP2002369766 A JP 2002369766A JP 2002369766 A JP2002369766 A JP 2002369766A JP 2003256078 A JP2003256078 A JP 2003256078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keyboard
unit
display
screen
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002369766A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuhei Yugawa
修平 湯川
Akihito Shinohara
昭仁 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002369766A priority Critical patent/JP2003256078A/ja
Publication of JP2003256078A publication Critical patent/JP2003256078A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エルゴノミクスを考慮した最適な操作ポジシ
ョンを、手間をかけずに容易に得る。 【解決手段】 電子機器10は、ディスプレイ部13を
ベース部12にディスプレイ揺動手段Paによって揺動
可能に取り付け、さらにディスプレイ揺動手段より画面
方向にある入力機器部揺動手段Pbによって、ディスプ
レイ部13と入力機器部14を揺動自在に取り付ける。
ディスプレイ部13の画面13aの傾斜角θaを増大方
向に変更した場合、キーボード部14の傾斜角θbもそ
れに追従して増大変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に関す
る。詳しくは、ディスプレイ装置とキーボード(または
それに類する入力装置)とを有する電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、ディスプレイ装置とキーボード
とを有する電子機器、典型的には、パーソナルコンピュ
ータの操作ポジションを説明するための図である。図に
おいて、作業台1(たとえば机)の上にはパーソナルコ
ンピュータのディスプレイ装置2とキーボード3が置か
れている。このキーボード3を、椅子4に腰掛けた標準
的な座高を有する作業者5が操作する場合、エルゴノミ
クス(疲れずに快適に仕事を行うための科学的な法則性
のこと)を考慮すると、一般にディスプレイ装置2の画
面の傾斜角θaを約25度〜30度程度にすると共に、
キーボード3の傾斜角θbを約5度〜9度程度にするこ
とが好ましいとされている。適正なθaにより作業者5
の目や首にかかる負担を軽くでき、しかも、適正なθb
により手首への負担も軽減できるからである。
【0003】ここで、θaは作業台1の表面の鉛直線1
aとディスプレイ装置2の画面とのなす角度、θbは作
業台1の表面の平行線1bとキーボード3の表面(キー
配列面)とのなす角度である。
【0004】従来のディスプレイ装置2やキーボード3
にあっては、エルゴノミクスを考慮した適正な操作ポジ
ションを得るために、θaやθbを調整するための機
構、たとえば、ディスプレイ装置2のベース部2aに所
定の曲面に沿って摺動可能な機構を組み込んだり、ま
た、キーボード3の表面をあらかじめθbに相当する適
当な角度だけ傾けたり(またはキーボード3の裏面に角
度調節用の突起を設けたり)している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術にあっては、ディスプレイ装置2の傾斜角θa
とキーボードの傾斜角θbとを“別々に設定”する必要
があり、適正な操作ポジションを得るための調節作業が
面倒であるという問題点がある。
【0006】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、ディスプレイ装置の傾斜角θaとキーボードの傾斜
角θbとを一度に調節することができ、エルゴノミクス
を考慮した最適な操作ポジションを手間をかけずに容易
に得ることができる電子機器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1(a)は、本発明の
原理図である。本発明に係る電子機器10は机上11ま
たはそれに相当する作業台に載置して用いられるベース
部12と、画面13aを有するディスプレイ部13と、
ディスプレイ部13とベース部12を揺動可能に取り付
けるディスプレイ揺動手段Paと、入力機器部14をデ
ィスプレイ部下端付近に揺動可能に取り付ける入力機器
部揺動手段Pbとを具備し、入力機器部揺動手段Pbは
ディスプレイ揺動手段Paよりも画面方向にあることを
特徴とするものである。
【0008】このような構成によると、図1(b)に示
すように、ディスプレイ部13の画面13aの傾斜角θ
aを増大方向に変更した場合、入力機器部14の傾斜角
θbもそれに追従して増大変更される。これは、画面1
3aの傾斜角θaの増大変更に伴って先端Pbの位置が
上方に移動する結果、その先端Pbに取り付けられたキ
ーボード部14の上端が持ち上げられるからである。こ
こで、入力機器は各キーに機能が割り当てられたキー入
力装置、ポインティングデバイスのような座標入力装置
など電子機器に入力できるものであれば何でもよい。ま
た、本発明の好ましい態様は、入力機器部14はキーボ
ード部であり、ディスプレイ部13はディスプレイ揺動
手段Paから画面方向に延在する所定長の腕13bをさ
らに備え、入力機器部揺動手段Pbは、腕の先端にキー
ボード部を揺動自在に取り付けることを特徴とするもの
である。
【0009】このような構成によると、図1(b)に示
すように、ディスプレイ部13の画面13aの傾斜角θ
aを増大方向に変更した場合、キーボード部14の傾斜
角θbもそれに追従して増大変更される。これは、画面
13aの傾斜角θaの増大変更に伴って腕13bがディ
スプレイ揺動手段Paの周りに揺動し、腕13bの先端
Pbの位置が上方に移動する結果、その先端Pbに取り
付けられたキーボード部14の上端が持ち上げられるか
らである。したがって、腕13bの長さLと腕13bの
延在方向、並びに腕13bの先端Pbとキーボード部1
4との位置関係を最適化しておくことにより、たとえ
ば、画面13aの傾斜角θaを約25度〜30度程度と
したときに、キーボード部14の傾斜角θbが約5度〜
9度程度となるようにすることができ、ワンタッチでエ
ルゴノミクスを考慮した最適な操作ポジションを得るこ
とができる。
【0010】また、本発明の好ましい態様は、前記腕1
3bの先端Pbと前記キーボード部14との取り付けを
ヒンジ機構とし、該ヒンジ機構は、前記キーボード部1
4の位置が、前記キーボード部14によって前記ディス
プレイ部13の画面13aの全部または一部を覆うポジ
ションにある場合に、そのポジションを維持するロック
状態となり、それ以外のポジションにある場合に、前記
キーボード部14の揺動を許容するフリー状態となる構
造を有していることを特徴とするものである。
【0011】このような態様によると、キーボード部1
4によってディスプレイ部13の画面13aの全部また
は一部が覆われているとき、言い換えれば、キーボード
部14が未使用状態の格納ポジションにあるとき、キー
ボード部14は、その格納ポジションを維持するロック
状態にされる。したがって、自重等によりキーボード部
14が勝手に開かず、たとえば、電子機器10の移動な
どの際の不都合を回避できる。また、上記の格納ポジシ
ョン以外のポジションにあるとき、すなわち、ロック状
態を解除して、ディスプレイ部13の角度を変更してい
る間は、キーボード部14の揺動が許容されたフリー状
態となるので、ディスプレイ部13の画面13aの傾斜
角θaの変更に追従させて、キーボード部14の傾斜角
θbを変更することができる。
【0012】また、本発明の好ましい態様は、ディスプ
レイ部13は画面の両脇にスピーカ部25R、25Lを
備え、キーボード部14が画面の一部を覆っているポジ
ションにある場合に、スピーカ部はキーボード部で覆わ
れた部分よりも上方にあることを特徴とするものであ
る。このような構成によると、図3(c)に示すよう
に、キーボード部が画面の一部を覆っているポジション
にある場合にも、スピーカ部はキーボード部で覆われた
部分よりも上方にあるため、音楽などを電子機器で再生
したとしても音がこもったりすることがなく、最適の音
質で音楽などを聞くことができる。
【0013】また、本発明の好ましい態様は、キーボー
ド部の下面に、弾性力があって且つせん断方向の滑り抵
抗が低い素材からなる突起部を設けたことを特徴とする
ものである。
【0014】このような態様によると、突起部のせん断
方向の低滑り抵抗によりキーボード部の下面と机上等と
の滑りを円滑化して、傾斜角θbの変更をスムーズにす
ることができる。また、突起部の弾性力によりキーボー
ド部の打鍵衝撃を吸収することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、パ
ーソナルコンピュータへの適用を例にして、図面を参照
しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細
部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の
例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも
参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発
明の思想が限定されないことは明らかである。また、周
知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周
知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細
部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするた
めであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図
的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の
出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の
説明に当然含まれている。
【0016】図2は、パーソナルコンピュータ20の外
観斜視図である。この図において、パーソナルコンピュ
ータ20は、ディスプレイ部21、ベース部22、キー
ボード部23を備えている。詳細は後述するが、キーボ
ード部23の上端は後述のヒンジ機構(図7参照)を介
してディスプレイ部21の下部付近に揺動自在に取り付
けられており、未使用状態ではキーボード部23でディ
スプレイ部21の画面21aのほぼ下半分を覆うことが
できるようになっている。
【0017】図3は、キーボード部23の開閉状態を示
す図であり、(a)はキーボード部23を開いてキー操
作を可能とする状態(「開状態」という)を示し、
(b)は開閉途中の状態を示し、(c)はキーボード2
3を閉じてキー操作を不可とする状態(「閉状態」また
は「格納状態」若しくは「折り畳み状態」という)を示
している。
【0018】ここで、図示のパーソナルコンピュータ2
0は、ディスプレイ部21の中央正面に配置された液晶
ディスプレイパネル24と、液晶ディスプレイパネル2
4の両脇に配置されたスピーカ25R、25Lとを備
え、また、キーボード部23は所定の配列(たとえばJ
IS配列)のフルキートップ26を有しているが、本発
明はこれに限定されない。ディスプレイ装置とキーボー
ドとを有する電子機器であればよく、たとえば、ワープ
ロ専用機やネットワーク端末またはワークステーション
などの各種情報処理機器、若しくはPDA(Perso
nal Digital Assistance)など
の携帯情報端末、携帯電話機(自動車電話やPHS:P
ersonal Handy−phone Syste
mを含む)、あるいは、計測や放送等の分野で使用され
る各種専用機器(たとえば、スペクトルアナライザやノ
ンリニア編集装置など)であってもよい。これらの機器
もディスプレイ装置とキーボードとを有する点で、本実
施の形態のパーソナルコンピュータ20と共通する。な
お、これらの機器においてはキーボードの代わりにテン
キーなどの他の入力装置を備えているものもあるが、か
かる入力装置もキーボードに類する入力装置であること
に変わりない。
【0019】また、図示のパーソナルコンピュータ20
は、ディスプレイ部21の中央正面に配置された液晶デ
ィスプレイパネル24と、液晶ディスプレイパネル24
の両脇に配置されたスピーカ25R、25Lとを備えて
いる。そして、スピーカ25R、25Lはキーボード部
を閉状態にした場合に、キーボード部で覆われる部分よ
りも上方に存在していて、キーボード部を閉状態にして
音楽を再生した場合にもキーボード部の開閉の影響を受
けず、最適な音質で音楽を聴くことを可能にしている。
なお、ここでは、キーボード部を閉状態にした場合に
も、スピーカはキーボード部で覆われる部分よりも上方
に存在するとしたが、スピーカはキーボード部に覆われ
ていない場所にあればよく、例えばディスプレイ部21
の側面部等にあってもよい。
【0020】図4は、パーソナルコンピュータ20の側
面図である。パーソナルコンピュータ20は、ディスプ
レイ部21と一体化された本体ユニット27を備えてお
り、その本体ユニット27の内部に、マザーボードやハ
ードディスクなどの各種ハードウェアリソース(不図
示)を実装している。
【0021】本体ユニット27の側面には拡張スロット
や各種のコネクタが設けられており、図示の例では、電
源コネクタ28、PCカードスロット29、30、オー
ディオ用コネクタ31、電話コネクタ32、IEEE1
394(S400/4ピン)コネクタ33、IEEE1
394(S400/6ピン)コネクタ34、イーサネッ
ト(登録商標)コネクタ35、USBコネクタ36、マ
ウスコネクタ37などが設けられている。また、ディス
プレイ部21の側面にはCD/DVDドライブ38が設
けられている。
【0022】ベース部22の底面の四隅にはゴム足22
aが取り付けられており、不図示の机上や作業台などに
ベース部22を置く際の滑り止めになっている。
【0023】また、ベース部22には、ディスプレイ部
21(及び本体ユニット27)を支持するためのディス
プレイ支持部22bが設けられており、このディスプレ
イ支持部22bの揺動支点PA(発明の要旨に記載の揺
動支点Paに相当)にディスプレイ部21及び本体ユニ
ット27が揺動可能に取り付けられている。これによ
り、ディスプレイ部21及び本体ユニット27は、図4
(a)に示す立設状態(ディスプレイ部21を立てた状
態)から、図4(b)に示す傾斜状態(ディスプレイ部
21を傾けた状態)までの間の任意の状態を取り得るよ
うになっている。
【0024】ここで、角度θaはディスプレイ部21の
傾き角である。θa=0のときにディスプレイ部21は
立設状態にあるといい、θa>0のときにディスプレイ
部21は傾斜状態にあるという。なお、エルゴノミクス
を考慮した場合の角度θaは約25度〜30度程度(以
下「エルゴノミクス角度」という)であり、角度θaの
最大制限値(それ以上傾けることができない角度)は、
このエルゴノミクス角度を若干上回る程度に設定されて
いる。
【0025】ディスプレイ部21の下端にはキーボード
支持部21aが設けられている。キーボード支持部21
aには後述の「ヒンジ機構(図7参照)」が組み込まれ
ており、キーボード部23は、このキーボード支持部2
1aの揺動支点PB(発明の要旨に記載の腕の先端Pb
に相当)を中心にして揺動可能に取り付けられている。
図4(a)、(b)の状態はキーボード部23を折り畳
んでディスプレイ部21の下半分を覆った格納状態を示
している。
【0026】図5(a)は、キーボード部23に対して
白抜き矢印39の方向に力を加え、キーボード部23を
開いた状態を示している。この状態ではキーボード部2
3のフルキートップ26が露出し、キー操作を行うこと
が可能になる。
【0027】図5(b)は、キーボード部23の側面図
である。特徴とする点は、キーボード部23の側面から
下面にかけて所定の材料からなるスタビライザ40を設
けている点にある。スタビライザ40の一部(キーボー
ド部23の下面に位置する部分)は、キーボード部23
を開いたときに机上面41との接触部となり、この接触
部は発明の要旨に記載の「突起部」として機能する。ま
た、スタビライザ40の他の一部(キーボード部23の
側面に位置する部分)は、キーボード部23を開閉する
際の取っ手としても機能する。スタビライザ40の素材
は、弾性力があって、且つ、せん断方向(白抜き矢印4
2の方向)の滑り抵抗が低い、言い換えれば滑りやすい
ものであり、たとえば、硬度70程度の“エラストマ”
を使用することができる。
【0028】次に、作用を説明する。
【0029】図6は、ディスプレイ支持部22bの揺動
支点PAと、キーボード支持部21aの揺動支点PBと
の関係を示す図である。この図において、二つの揺動支
点PA、PBの離隔距離を“L”とすると、キーボード
支持部21aの揺動支点PBは、常に、ディスプレイ支
持部22bの揺動支点PAから半径Lの同心円43上に
位置する。距離Lは発明の要旨に記載の“腕”の長さに
相当する。
【0030】今、ディスプレイ部21の傾斜角θaを増
大側に変化させると、キーボード支持部21aの揺動支
点PBが同心円43に沿って時計回り方向に移動する。
すなわち、図6(b)の例では矢印44の方向、つまり
略上方へ移動する。その結果、揺動支点PBの略上方へ
の移動に伴ってキーボード部23の支持側が持ち上げら
れ、結局、キーボード部23の傾斜角θbも追従して増
大する。
【0031】したがって、本実施の形態によれば、ディ
スプレイ部21の傾斜角θaを調節する際にキーボード
部23の傾斜角θbも同時に調節することができる。さ
らに、二つの揺動支点PA、PBの位置関係を適正化し
て、傾斜角θaがエルゴノミクス角度(約25度〜30
度)となったときに、傾斜角θbもエルゴノミクス角度
(約5度〜9度)になるようにしておけば、ワンタッチ
で二つの傾斜角θa、θbを最適に設定することができ
る。
【0032】次に、ヒンジ機構について、説明する。
【0033】図7は、ヒンジ機構50の外観図及び分解
図である。ヒンジ機構50は、フランジ51、ブラケッ
ト52、第1係合体53、第2係合体54、板バネ55
及び押さえ板56などの部品から構成されている。
【0034】フランジ51は、キーボード部23に圧入
して用いられる円筒状本体51aを有しており、円筒状
本体51aの外周面に長手方向に沿った平坦面51bを
形成することにより、キーボード部23に圧入した後、
キーボード部23とフランジ51とを一体化できるよう
になっている。フランジ51の一端側には、フランジ5
1と軸を同一にする円筒状突起51cが形成されてお
り、この円筒状突起51cの外周面のうち基端部、すな
わち、フランジ51に近接した部分51fを除いた部分
に軸方向に沿った平坦面51dが形成されていると共
に、その先端に略矩形状断面部51eが形成されてい
る。
【0035】ブラケット52は、金属製の板状部材で構
成されており、その板状部材にボルト穴52a、52
b、フランジ取り付け穴52c及び係合用凹部52d、
52eを形成している。ボルト穴52a、52bの位置
及び数並びにその間隔は、ディスプレイ部21に設けら
れたボルト穴(不図示)の位置及び数並びに間隔に合わ
せて設定されている。図7(b)では便宜的に2個とし
ている。また、フランジ取り付け穴52cはほぼ円形で
あり、且つ、その内径はフランジ51の円筒状突起51
cの外径よりも若干大き目に設定されている。係合用凹
部52d、52eはフランジ取り付け穴52cの外側2
箇所に形成された切り欠きであり、この係合用凹部52
d、52eは次に説明する第1係合体53の回転を規制
するために用いられる。
【0036】第1係合体53は、軸心に円形穴53aを
形成した円筒体の一端側に二つの凸状部53b、53c
を形成すると共に、他端側に二つの突起部53d(その
うちの一つは陰に隠れて見えていない)を形成する。円
形穴53aの内径は、フランジ51の円筒状突起51c
の外径よりも若干大き目に設定されており、突起部53
dの位置と大きさは、ブラケット52の係合用凹部52
d、52eの位置と大きさに合わせて設定されている。
【0037】第2係合体54は、軸心に略矩形状穴54
aを形成した円筒体の他端側に二つの凹状部54b(そ
のうちの一つは陰に隠れて見えていない)を形成する。
略矩形状穴54aの形状は、フランジ51の円筒状突起
51cのうち平坦面51dを形成した部分の形状に合わ
せてある。
【0038】板バネ55は、その板厚方向に所定のバネ
力を作用させるものであり、1枚のバネ力をFとし、板
バネ55の枚数をnとするとき、全体でF×nのバネ力
を作用させることができるものである。なお、ここで
は、それぞれのバネ力を同一としているが、不等として
もよいことはもちろんである。たとえば、n=4とした
とき、それぞれのバネ力をF1、F2、F3、F4とし
てもよい。この場合、トータルのバネ力はF1+F2+
F3+F4となる。また、板バネの代わりにスプリング
を用いてもよいが、板バネの方が枚数などを調節してバ
ネ力を自由に加減できるので好ましい。
【0039】押さえ板56は、軸心に略矩形状穴56a
を形成した円形プレートであり、略矩形状穴56aの形
状は、フランジ51の円筒状突起51cの先端部に形成
された略矩形状断面部51eの形状に合わせてある。両
者を係合してカメシやボルト止めなどで固定する。
【0040】このような構成を有するヒンジ機構50
は、次のようにして組み立てられる。まず、フランジ5
1の円筒状突起51cにブラケット52のフランジ取り
付け穴52cと第1係合体53の円形穴53aを通し、
第1係合体53を適量回してブラケット52の係合用凹
部52d、52eに第1係合体53の二つの突起部53
dを係合させる。この段階では、ブラケット52はフラ
ンジ51に対して回転フリーになっており、且つ、第1
係合体53はブラケット52と一体的に回転する。ま
た、ブラケット52及び第1係合体53はフランジ51
の円筒状突起51cのうちの基部、すなわち、平坦面5
1が形成されていない部分に外嵌された状態とされてい
る。
【0041】次に、フランジ51の円筒状突起51cに
第2係合体54の略矩形状穴54aを通す。第2係合体
54の略矩形状穴54aの形状は、フランジ51の円筒
状突起51cのうち平坦面51dが形成された部分の形
状に合わせてあるため、フランジ51と第2係合体54
の相対回転は規制される。すなわち、第2係合体54は
フランジ51に対して軸方向への運動のみが許容され、
軸周り方向の運動は規制される。
【0042】以上の組み立てを完了すると、最後にフラ
ンジ51の円筒状突起51cに板バネ55と押さえ板5
6を通し、押さえ板56で板バネ55を圧縮しながら、
たとえば、カシメやボルト止めなどにより、フランジ5
1の円筒状突起51cの先端部(略矩形状断面部51
e)と押さえ板56とを固定して、ヒンジ機構50を完
成する。この完成された状態において、板バネ55はフ
ランジ51の円筒状突起51cのうち平坦面51dが形
成された部分に外嵌された状態で、第2係合体54と押
さえ板56との間に位置している。
【0043】このような構成のヒンジ機構50は、フラ
ンジ51にキーボード部23を取り付け、ブラケット5
2をディスプレイ部21に固定して用いられる。そし
て、フランジ51とブラケット52の間の相対的な回転
運動により、キーボード部23の開閉操作(図3参照)
を許容する。
【0044】ヒンジ機構50の第1係合体53は、ブラ
ケット52と一体的に回転するようになっており、ま
た、第2係合体54はフランジ51と一体的に回転する
ようになっている。すなわち、第1係合体53と第2係
合体54の相対的な回転運動は、要するに、キーボード
部23の開閉操作(図3参照)に伴う回転運動である。
【0045】図8は、第1係合体53と第2係合体54
の相対的な回転運動を示す概念図である。
【0046】この図において、(a)第1係合体53の
凸状部53bと第2係合体54の凹状部54bが噛み合
っている状態(噛み合い状態)では、第1係合体53と
第2係合体54の隙間Daはほぼゼロであり、板バネ5
5から受けるバネ力Faは最小である。
【0047】次に、第1係合体53と第2係合体54の
間に相対的な回転運動を生じさせてこの噛み合い状態を
解消するためには、(b)凹状部54bが凸状部53b
を乗り越えなければならない。この乗り越えに際して、
第1係合体53と第2係合体54の隙間Dbが広がり、
板バネ55から受けるバネ力Fbが増大するため、上記
の噛み合い状態の解消には、結局、バネ力Fbに打ち勝
つだけの“外力”を必要とすることになる。
【0048】したがって、上記の噛み合い状態にあると
きにキーボード部23の状態が「閉状態」となるように
しておけば、上記の“外力”が働かない限り、閉状態を
維持して、いわゆる「ロック状態」とすることができ
る。その結果、パーソナルコンピュータ20を移動した
りする際に、勝手にキーボード23が開いてしまうとい
った不都合を回避することができる。
【0049】一方、(c)凸状部53bと凹状部54b
との係合が完全に解除された状態では、第1係合体53
と第2係合体54の隙間Dcが最大となり、板バネ55
から受けるバネ力Fcも最大となる。このときのバネ力
Fcをキーボード部23の自重程度若しくはそれよりも
若干小さ目に設定しておくことにより、ディスプレイ部
21の傾斜角θaの変更に追従させて、キーボード部2
3の傾斜角θbを変更させることができる。
【0050】以上説明したとおり、本実施の形態にあっ
ては、 (1)ディスプレイ部21の傾斜角θaを変更する際
に、キーボード部23の傾斜角θbも同時に変更するこ
とができ、従来のように二つの傾斜角θa、θbを別々
に調節する必要がないというメリットが得られる。した
がって、パーソナルコンピュータ20の操作ポジション
の設定をワンタッチで行うことができるという格別の効
果が得られる。
【0051】(2)ディスプレイ部21の傾斜角θaを
エルゴノミクス角度(約25度〜30度)にしたとき
に、キーボード部23の傾斜角θbもエルゴノミクス角
度(約5度〜9度)になるようにしておけば、ワンタッ
チで両者を適正な角度(エルゴノミクス角度)にするこ
とができ、疲労感が無く、目や体への負担が少ない最適
な操作ポジションを容易に得ることができる。
【0052】(3)また、ヒンジ機構50のロック状態
(凸状部53bと凹状部54bとが噛み合った状態)
と、キーボード部23の閉状態とを対応付けておくこと
により、キーボード部23の閉状態を維持することがで
き、たとえば、パーソナルコンピュータ20を移動する
際にキーボード部23が勝手に開くことを阻止すること
ができる。
【0053】(4)さらに、ヒンジ機構50のロック状
態が解除されたときの板バネ55のトータルバネ力を適
正化(たとえば、キーボード部23の自重程度もしくは
それよりも若干小さな値に)しておくことにより、ディ
スプレイ部21の傾斜角θaの変更に追従させて、キー
ボード部23の傾斜角θbを変更することができる。
【0054】(5)加えて、ディスプレイ部13は画面
の両脇にスピーカ部25R、25Lを備え、キーボード
部14が画面の一部を覆っているポジションにある場合
に、前記スピーカ部は前記キーボード部で覆われた部分
よりも上方にあるため、音楽などを再生したとしても音
がこもったりすることがなく、最適の音質で音楽などを
聞くことができる。
【0055】(6)加えて、キーボード部23の側面か
ら下面にかけて所定の材料(弾性力があって、且つ、せ
ん断方向への滑り抵抗が低い材料)からなるスタビライ
ザ40を設けているので、このスタビライザ40によ
り、キーボード部23と机上面との滑りをよくすること
ができ、上記のキーボード部23の傾斜角θbの変更を
スムーズに行うことができるうえ、打鍵の衝撃も緩和す
ることができる。また、このスタビライザ40をキーボ
ード部23を開閉する際の取っ手としても使用すること
ができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、腕13bの長さLと腕
13bの延在方向、並びに腕13bの先端Pbとキーボ
ード部14との位置関係を最適化しておくことにより、
たとえば、画面13aの傾斜角θaを約25度〜30度
程度としたときに、キーボード部14の傾斜角θbが約
5度〜9度程度となるようにすることができ、ワンタッ
チでエルゴノミクスを考慮した最適な操作ポジションを
得ることができる。
【0057】また、本発明の好ましい態様によれば、自
重等によりキーボード部14が勝手に開かず、たとえ
ば、電子機器10の移動などの際の不都合を回避でき
る。また、上記の格納ポジション以外のポジションにあ
るとき、すなわち、ロック状態を解除して、ディスプレ
イ部13の角度を変更している間は、前記キーボード部
14の揺動が許容されたフリー状態となるので、ディス
プレイ部13の画面13aの傾斜角θaの変更に追従さ
せて、キーボード部14の傾斜角θbを変更することが
できる。
【0058】また、本発明の他の好ましい態様によれ
ば、突起部のせん断方向の低滑り抵抗によりキーボード
部の下面と机上等との滑りを円滑化して、傾斜角θbの
変更をスムーズにすることができる。また、突起部の弾
性力によりキーボード部の打鍵衝撃を吸収することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】パーソナルコンピュータ20の外観斜視図であ
る。
【図3】キーボード部23の開閉状態を示す図である。
【図4】パーソナルコンピュータ20の側面図である。
【図5】キーボード部23を開いたときの状態図及びキ
ーボード部23の側面図である。
【図6】ディスプレイ支持部22bの揺動支点PAとキ
ーボード支持部21aの揺動支点PBとの関係を示す図
である。
【図7】ヒンジ機構50の外観図及び分解図である。
【図8】第1係合体53と第2係合体54の相対的な回
転運動を示す概念図である。
【図9】エルゴノミクスを考慮した操作ポジションの説
明図である。
【符号の説明】
θa、θb……傾斜角、Pa……揺動支点、Pb……先
端、PA……揺動支点、PB……揺動支点(腕の先
端)、L……所定長(腕の長さ)、10……電子機器、
11……机上、12……ベース部、13……ディスプレ
イ部、13a……画面、13b……腕、14……キーボ
ード部、20……パーソナルコンピュータ(電子機
器)、21……ディスプレイ部、22……ベース部、2
3……キーボード部、24……液晶ディスプレイパネル
(画面)、40……スタビライザ(突起部)、50……
ヒンジ機構。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 机上またはそれに相当する作業台に載置
    して用いられるベース部と、 画面を有するディスプレイ部と、 前記ディスプレイ部と前記ベース部を揺動可能に取り付
    けるディスプレイ揺動手段と、 入力機器部をディスプレイ部下端付近に揺動可能に取り
    付ける入力機器部揺動手段とを具備し、 前記入力機器部揺動手段は前記ディスプレイ揺動手段よ
    り画面方向にあることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 前記入力機器部はキーボード部であり、 前記ディスプレイ部は、前記ディスプレイ揺動手段から
    画面方向に延在する所定長の腕をさらに備え、 前記入力機器部揺動手段は、前記腕の先端に前記キーボ
    ードを揺動自在に取り付けることを特徴とする請求項1
    記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記腕の先端と前記キーボード部との取
    り付けをヒンジ機構とし、 該ヒンジ機構は、前記キーボード部の位置が、前記キー
    ボード部によって前記ディスプレイ部の画面の全部また
    は一部を覆うポジションにある場合に、そのポジション
    を維持するロック状態となり、それ以外のポジションに
    ある場合に、前記キーボード部の揺動を許容するフリー
    状態となる構造を有していることを特徴とする請求項1
    記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 前記ディスプレイ部は画面の両脇にスピ
    ーカ部を備え、 前記キーボード部が前記ディスプレイ部の画面の一部を
    覆っているポジションにある場合に、該スピーカ部はキ
    ーボード部で覆われた部分よりも上方にあることを特徴
    とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 前記キーボード部の下面に、弾性力があ
    って且つせん断方向の滑り抵抗が低い素材からなる突起
    部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
JP2002369766A 2001-12-26 2002-12-20 電子機器 Pending JP2003256078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002369766A JP2003256078A (ja) 2001-12-26 2002-12-20 電子機器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393878 2001-12-26
JP2001-393878 2001-12-26
JP2002369766A JP2003256078A (ja) 2001-12-26 2002-12-20 電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003256078A true JP2003256078A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28677146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002369766A Pending JP2003256078A (ja) 2001-12-26 2002-12-20 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003256078A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005108201A (ja) * 2003-09-12 2005-04-21 Makoto Kida ヒンジ機構及びそれを備える上扉開閉式パーソナルコンピュータ
JP2006065739A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Sony Corp 情報処理機器
US8144477B2 (en) 2009-12-25 2012-03-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic device having a hinge
US8506024B2 (en) 2009-12-25 2013-08-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus
KR101407378B1 (ko) 2008-03-17 2014-06-13 이-리드 일렉트로닉 코포레이션, 리미티드 광각 이중힌지 구조물을 갖는 디바이스
CN113301742A (zh) * 2021-05-17 2021-08-24 成都高新科技投资发展有限公司 一种便于交互使用的信息操作终端

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005108201A (ja) * 2003-09-12 2005-04-21 Makoto Kida ヒンジ機構及びそれを備える上扉開閉式パーソナルコンピュータ
JP2006065739A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Sony Corp 情報処理機器
JP4596242B2 (ja) * 2004-08-30 2010-12-08 ソニー株式会社 情報処理機器
KR101407378B1 (ko) 2008-03-17 2014-06-13 이-리드 일렉트로닉 코포레이션, 리미티드 광각 이중힌지 구조물을 갖는 디바이스
US8144477B2 (en) 2009-12-25 2012-03-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic device having a hinge
US8506024B2 (en) 2009-12-25 2013-08-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus
CN113301742A (zh) * 2021-05-17 2021-08-24 成都高新科技投资发展有限公司 一种便于交互使用的信息操作终端
CN113301742B (zh) * 2021-05-17 2023-04-07 成都高新科技创新投资发展集团有限公司 一种便于交互使用的信息操作终端

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1480109B1 (en) Swivel hinge assembly and electronic device having the same
US6876545B2 (en) Flat panel display apparatus and tilt/swivel mechanism therein
EP2016680B1 (en) Sliding tilt unit and mobile device using the same
US7540675B2 (en) Foldable keyboard
US7187537B2 (en) Portable computer with position-adjustable keyboard
EP3206379B1 (en) Handheld electronic device
US8605430B2 (en) Mobile electronic device
JP3725833B2 (ja) 折り畳み式電子装置
US20080304217A1 (en) Portable electronic device
US8537542B2 (en) Electronic device
US20050283949A1 (en) Hinge
JP5944095B2 (ja) 開閉装置
JP2007517463A (ja) 移動体端末ディスプレイ用の機器
CN109561178B (zh) 一种铰接件、终端设备的折叠机构及终端设备
JP4537930B2 (ja) 携帯機器の水平回転機構
JP5114136B2 (ja) チルトヒンジ装置
KR101955932B1 (ko) 탈착가능한 패드형 마우스가 구비된 노트북
US7353052B2 (en) Mobile terminal apparatus
JP2003256078A (ja) 電子機器
US6822851B2 (en) Electronic device
US20110102982A1 (en) Electronic apparatus
US20110127184A1 (en) Electronic apparatus with hinge mechanism
US10705555B2 (en) Roller module
JP4026506B2 (ja) 開閉装置及びこれを用いた電子機器
JP4985278B2 (ja) ヒンジ構造、及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040827

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050530

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050602

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20051028