JP2003254574A - バイオセーフティ排気処理装置 - Google Patents
バイオセーフティ排気処理装置Info
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- JP2003254574A JP2003254574A JP2002058386A JP2002058386A JP2003254574A JP 2003254574 A JP2003254574 A JP 2003254574A JP 2002058386 A JP2002058386 A JP 2002058386A JP 2002058386 A JP2002058386 A JP 2002058386A JP 2003254574 A JP2003254574 A JP 2003254574A
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- Japan
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- casing
- biosafety
- filter
- treatment device
- exhaust
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- Ventilation (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィルタの上流側で試験粒子を投入して、下
流側で試験粒子の計測を行う漏洩試験が通常の運転時と
同じ運転状態で実行できる簡単な構成のバイオセーフテ
ィ排気処理装置を提供する。 【解決手段】 バイオセーフティ施設からの排気を処理
するバイオセーフティ排気処理装置において、気密構造
に構成されたケーシング1内に設置されたフィルタ2の
下流側のスペースにグローブ3及びサンプリングチュー
ブ4をケーシングの外部と連通する構造で設け、さら
に、前記ケーシングの一面に覗き窓5を設けたバイオセ
ーフティ排気処理装置。
流側で試験粒子の計測を行う漏洩試験が通常の運転時と
同じ運転状態で実行できる簡単な構成のバイオセーフテ
ィ排気処理装置を提供する。 【解決手段】 バイオセーフティ施設からの排気を処理
するバイオセーフティ排気処理装置において、気密構造
に構成されたケーシング1内に設置されたフィルタ2の
下流側のスペースにグローブ3及びサンプリングチュー
ブ4をケーシングの外部と連通する構造で設け、さら
に、前記ケーシングの一面に覗き窓5を設けたバイオセ
ーフティ排気処理装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイオセーフティ
施設において、排気処理を行うために使用される高性能
フィルタを備えたバイオセーフティ排気処理装置に関す
る。
施設において、排気処理を行うために使用される高性能
フィルタを備えたバイオセーフティ排気処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、生物工学技術及び生命科学の急速
な発展とともに、遺伝子組換え実験室、動物実験室等の
諸施設においては、施設外への細菌、ウイルス等の微生
物の拡散を防止するために、バイオハザード(バイオセ
キュリティ)対策の充実が強く求められている。バイオ
セーフティ施設においては、危険な微生物が含まれる可
能性がある排気(汚染空気)を安全に処理するために、
バイオセーフティ排気処理装置が使用される。処理の方
法としては、内部に高性能フィルタ(例えば、HEPA(Hi
gh Efficiency Particulate Air)フィルタ)を備
え、排気中の微生物を捕集、除去するのが一般的であ
る。
な発展とともに、遺伝子組換え実験室、動物実験室等の
諸施設においては、施設外への細菌、ウイルス等の微生
物の拡散を防止するために、バイオハザード(バイオセ
キュリティ)対策の充実が強く求められている。バイオ
セーフティ施設においては、危険な微生物が含まれる可
能性がある排気(汚染空気)を安全に処理するために、
バイオセーフティ排気処理装置が使用される。処理の方
法としては、内部に高性能フィルタ(例えば、HEPA(Hi
gh Efficiency Particulate Air)フィルタ)を備
え、排気中の微生物を捕集、除去するのが一般的であ
る。
【0003】この種のバイオセーフティ施設の排気処理
装置の例としては、特開平6-82024号公報に記載のもの
がある。以下、図4を用いてバイオセーフティ対策施設
と排気処理装置との関係を説明する。図4において、13
で示すP3実験室(バイオセーフティ施設)には、空調機
11からHEPAフィルタ12を介して空気が送出されるととも
に、P3実験室からの排気はHEPAフィルタ14を介してファ
ン15で吸引される。排気をHEPAフィルタ14を通過させる
ことで、排気中に含まれる微生物を捕集・除去する。HE
PAフィルタ14によって、排気中の微生物を除去した後、
臭気を含む場合には活性炭フィルタ等の脱臭装置16を介
して大気中に放出される。
装置の例としては、特開平6-82024号公報に記載のもの
がある。以下、図4を用いてバイオセーフティ対策施設
と排気処理装置との関係を説明する。図4において、13
で示すP3実験室(バイオセーフティ施設)には、空調機
11からHEPAフィルタ12を介して空気が送出されるととも
に、P3実験室からの排気はHEPAフィルタ14を介してファ
ン15で吸引される。排気をHEPAフィルタ14を通過させる
ことで、排気中に含まれる微生物を捕集・除去する。HE
PAフィルタ14によって、排気中の微生物を除去した後、
臭気を含む場合には活性炭フィルタ等の脱臭装置16を介
して大気中に放出される。
【0004】本発明の排気処理装置は、図4のHEPAフィ
ルタ14の部分の改良に関するものである。次に本発明の
前提になる従来のバイオセーフティ排気処理装置の構成
を図2を用いて説明する。図2において、1はケーシン
グ、2はフィルタ(例えばHEPAフィルタ)、3-1,3-2はP
3実験室等のバイオセーフティ対策施設及び排気用ファ
ンとに接続する接続ダクト、4はケーシング内のフィル
タの下流側に設置されたフィルタ等の点検の際に開かれ
る点検口である。
ルタ14の部分の改良に関するものである。次に本発明の
前提になる従来のバイオセーフティ排気処理装置の構成
を図2を用いて説明する。図2において、1はケーシン
グ、2はフィルタ(例えばHEPAフィルタ)、3-1,3-2はP
3実験室等のバイオセーフティ対策施設及び排気用ファ
ンとに接続する接続ダクト、4はケーシング内のフィル
タの下流側に設置されたフィルタ等の点検の際に開かれ
る点検口である。
【0005】図2の記載の従来のバイオセーフティ排気
処理装置では、フィルタ2自体及びその取付け部から汚
染空気が漏洩していないことを確認する漏洩試験を行う
必要がある。この漏洩試験は、運転時と同様な条件で、
フィルタ2の上流側3-1で試験粒子(当該フィルタで捕
集・除去しようとする対象物と同等の大きさの粒子)を
投入して、下流側3-2で試験粒子の計測を行うことによ
り、フィルタ2からの試験粒子の漏洩の有無を確認する
ものである。
処理装置では、フィルタ2自体及びその取付け部から汚
染空気が漏洩していないことを確認する漏洩試験を行う
必要がある。この漏洩試験は、運転時と同様な条件で、
フィルタ2の上流側3-1で試験粒子(当該フィルタで捕
集・除去しようとする対象物と同等の大きさの粒子)を
投入して、下流側3-2で試験粒子の計測を行うことによ
り、フィルタ2からの試験粒子の漏洩の有無を確認する
ものである。
【0006】なお、この試験における試験粒子の計測
は、粒子計数器のサンプリングチューブ(図示せず)を
フィルタ2の下流側及びケーシング1との取付け部周辺
を走査することによって行うために、フィルタの下流側
のケーシングには点検口4が設けられている。
は、粒子計数器のサンプリングチューブ(図示せず)を
フィルタ2の下流側及びケーシング1との取付け部周辺
を走査することによって行うために、フィルタの下流側
のケーシングには点検口4が設けられている。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】図2の記載の従来の
バイオセーフティ排気処理装置で漏洩試験を行う際に
は、通常の運転状態と同じ条件であることが望ましい。
しかしながら、従来のバイオセーフティ排気処理装置
は、図2に記載の如く、点検口を開放して、該点検口か
ら粒子計数器のサンプリングチューブをフィルタ2の下
流側及びケーシング1との取付け部周辺を走査すること
によって行う方法であるために、フィルタ2の前後の圧
力差及び通過風量が通常運転時と異なってしまうという
問題があった。
バイオセーフティ排気処理装置で漏洩試験を行う際に
は、通常の運転状態と同じ条件であることが望ましい。
しかしながら、従来のバイオセーフティ排気処理装置
は、図2に記載の如く、点検口を開放して、該点検口か
ら粒子計数器のサンプリングチューブをフィルタ2の下
流側及びケーシング1との取付け部周辺を走査すること
によって行う方法であるために、フィルタ2の前後の圧
力差及び通過風量が通常運転時と異なってしまうという
問題があった。
【0008】仮に、ケーシング1内のフィルタの後のス
ペースに人と漏洩試験用の機材を収容できる程の極めて
大型の装置であれば、人と漏洩試験用の機材を搬入した
後に点検口を閉鎖して漏洩試験を行うことも可能である
が、通常のものでは、点検口を漏洩試験の際に確実に閉
鎖することは極めて煩雑で、且つ困難であった。
ペースに人と漏洩試験用の機材を収容できる程の極めて
大型の装置であれば、人と漏洩試験用の機材を搬入した
後に点検口を閉鎖して漏洩試験を行うことも可能である
が、通常のものでは、点検口を漏洩試験の際に確実に閉
鎖することは極めて煩雑で、且つ困難であった。
【0009】本発明の課題(目的)は、フィルタ2の上流
側で試験粒子を投入して、下流側で試験粒子の計測を行
う漏洩試験が通常の運転時と同じ運転状態で実行できる
簡単な構成のバイオセーフティ排気処理装置を提供する
ことにある。
側で試験粒子を投入して、下流側で試験粒子の計測を行
う漏洩試験が通常の運転時と同じ運転状態で実行できる
簡単な構成のバイオセーフティ排気処理装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、バイオセーフティ施設からの排気を処理するバイオ
セーフティ排気処理装置において、気密構造に構成され
たケーシング内に設置されたフィルタの下流側のスペー
スにグローブ及びサンプリングチューブをケーシングの
外部と連通する構造で設け、さらに、前記ケーシングの
一面に覗き窓を設ける。(請求項1)
に、バイオセーフティ施設からの排気を処理するバイオ
セーフティ排気処理装置において、気密構造に構成され
たケーシング内に設置されたフィルタの下流側のスペー
スにグローブ及びサンプリングチューブをケーシングの
外部と連通する構造で設け、さらに、前記ケーシングの
一面に覗き窓を設ける。(請求項1)
【0011】また、前記サンプリングチューブの前記ケ
ーシング側出口には、閉止用バルブを設ける。(請求項
2) また、前記ケーシング内のフィルタの下流側のスペース
を照らす照明装置を設ける。(請求項3) また、前記グローブ、サンプリングチューブ及び覗き窓
が設置されたケーシングの外部に取外し可能な保護カバ
ーを設ける。(請求項4) また、前記ケーシングには、前記フィルタを通過する排
気の上流側及び下流側に接続される接続ダクトを設け
る。(請求項5)
ーシング側出口には、閉止用バルブを設ける。(請求項
2) また、前記ケーシング内のフィルタの下流側のスペース
を照らす照明装置を設ける。(請求項3) また、前記グローブ、サンプリングチューブ及び覗き窓
が設置されたケーシングの外部に取外し可能な保護カバ
ーを設ける。(請求項4) また、前記ケーシングには、前記フィルタを通過する排
気の上流側及び下流側に接続される接続ダクトを設け
る。(請求項5)
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明のバイオセーフティ
排気処理装置の第1の構成例を図1を用いて説明する。
図1において、1はケーシング、2はフィルタ(例えば
HEPAフィルタ)、6-1,6-2は図示しないP3実験室等のバ
イオセーフティ施設及び排気用ファンとに接続する接続
ダクト、3はグローブ、4はサンプリングチューブ、5
は覗き窓である。また、3は前記ケーシング1に取付け
られたグローブであって、ケーシング1の外側から操作
者が手をグローブ3内に挿入してケーシング1内を自由
に動かすことが可能に構成されている。また、前記グロ
ーブ3及び該グローブとケーシング1との取付けは気密
性を保つような材料及び構造にされている。なお、グロ
ーブ3は、図1では1個であるが複数個設けられても良
い。
排気処理装置の第1の構成例を図1を用いて説明する。
図1において、1はケーシング、2はフィルタ(例えば
HEPAフィルタ)、6-1,6-2は図示しないP3実験室等のバ
イオセーフティ施設及び排気用ファンとに接続する接続
ダクト、3はグローブ、4はサンプリングチューブ、5
は覗き窓である。また、3は前記ケーシング1に取付け
られたグローブであって、ケーシング1の外側から操作
者が手をグローブ3内に挿入してケーシング1内を自由
に動かすことが可能に構成されている。また、前記グロ
ーブ3及び該グローブとケーシング1との取付けは気密
性を保つような材料及び構造にされている。なお、グロ
ーブ3は、図1では1個であるが複数個設けられても良
い。
【0013】また、4は、サンプリングチューブであっ
て、前記グローブ3に手を挿入した操作者によって、ケ
ーシング内のフィルタの下流側のスペースを自由に走査
可能に構成されている。なお、図示はされていないが、
サンプリングチューブ4はケーシングの外側で、延長チ
ューブを介して粒子計測器に接続される。また、5は覗
き窓であって、前記グローブに手を挿入した操作者によ
って、ケーシング内のフィルタの下流側のスペースを走
査する際に、目視できるように構成されている。
て、前記グローブ3に手を挿入した操作者によって、ケ
ーシング内のフィルタの下流側のスペースを自由に走査
可能に構成されている。なお、図示はされていないが、
サンプリングチューブ4はケーシングの外側で、延長チ
ューブを介して粒子計測器に接続される。また、5は覗
き窓であって、前記グローブに手を挿入した操作者によ
って、ケーシング内のフィルタの下流側のスペースを走
査する際に、目視できるように構成されている。
【0014】図1の構成によって、フィルタ2の上流側
に試験粒子を投入して、グローブ3に手を挿入した操作
者によって、ケーシング1内のフィルタの下流側及びケ
ーシングとの取付け箇所をサンプリングチューブ4で走
査して、該サンプリングチューブに接続された粒子計測
器で漏洩した粒子の有無を測定する。このように、図1
のバイオセーフティ排気処理装置では、点検口を設ける
ことなく、ケーシングに固定されたグローブ3、サンプ
リングチューブ4及び覗き窓5によって、漏洩試験が通
常の運転時と同じ運転状態で実行できる。
に試験粒子を投入して、グローブ3に手を挿入した操作
者によって、ケーシング1内のフィルタの下流側及びケ
ーシングとの取付け箇所をサンプリングチューブ4で走
査して、該サンプリングチューブに接続された粒子計測
器で漏洩した粒子の有無を測定する。このように、図1
のバイオセーフティ排気処理装置では、点検口を設ける
ことなく、ケーシングに固定されたグローブ3、サンプ
リングチューブ4及び覗き窓5によって、漏洩試験が通
常の運転時と同じ運転状態で実行できる。
【0015】次に、本発明のバイオセーフティ排気処理
装置の第2の構成例を図3を用いて説明する。図3にお
いて、1はケーシング、2はフィルタ(例えばHEPAフィ
ルタ)、6-1,6-2は図示しないP3実験室等のバイオセー
フティ施設及び排気用ファンとに接続する接続ダクト、
3はグローブ、4はサンプリングチューブ、5は覗き窓
である。また、3は前記ケーシング1に取付けられたグ
ローブであって、ケーシング1の外側から操作者が手を
グローブ3内に挿入してケーシング1内を自由に動かす
ことが可能に構成されている。また、前記グローブ3及
び該グローブとケーシング1との取付けは気密性を保つ
ような材料及び構造にされている。
装置の第2の構成例を図3を用いて説明する。図3にお
いて、1はケーシング、2はフィルタ(例えばHEPAフィ
ルタ)、6-1,6-2は図示しないP3実験室等のバイオセー
フティ施設及び排気用ファンとに接続する接続ダクト、
3はグローブ、4はサンプリングチューブ、5は覗き窓
である。また、3は前記ケーシング1に取付けられたグ
ローブであって、ケーシング1の外側から操作者が手を
グローブ3内に挿入してケーシング1内を自由に動かす
ことが可能に構成されている。また、前記グローブ3及
び該グローブとケーシング1との取付けは気密性を保つ
ような材料及び構造にされている。
【0016】また、4は、サンプリングチューブであっ
て、前記グローブ3に手を挿入した操作者によって、ケ
ーシング内のフィルタの下流側のスペースを自由に走査
可能に構成されている。なお、図示はされていないが、
サンプリングチューブ4はケーシングの外側で、延長用
チューブを介して粒子計測器に接続される。また、7は
前記サンプリングチューブ4のケーシング1の外側に設
置された閉止用バルブである。また、5は覗き窓であっ
て、前記グローブに手を挿入した操作者によって、ケー
シング内のフィルタの下流側のスペースを走査する際
に、目視できるように構成されている。また、8はケー
シング1内を照らす照明であり、9は漏洩試験時に取外
される取外し式保護カバーである。なお、照明8は、図
3では、グローブ3、覗き窓5とケーシング1の同一の
面に設置されているが、必ずしもケーシング1の同一の
面に設ける必要はない。
て、前記グローブ3に手を挿入した操作者によって、ケ
ーシング内のフィルタの下流側のスペースを自由に走査
可能に構成されている。なお、図示はされていないが、
サンプリングチューブ4はケーシングの外側で、延長用
チューブを介して粒子計測器に接続される。また、7は
前記サンプリングチューブ4のケーシング1の外側に設
置された閉止用バルブである。また、5は覗き窓であっ
て、前記グローブに手を挿入した操作者によって、ケー
シング内のフィルタの下流側のスペースを走査する際
に、目視できるように構成されている。また、8はケー
シング1内を照らす照明であり、9は漏洩試験時に取外
される取外し式保護カバーである。なお、照明8は、図
3では、グローブ3、覗き窓5とケーシング1の同一の
面に設置されているが、必ずしもケーシング1の同一の
面に設ける必要はない。
【0017】図3の構成によって、漏洩試験時には、取
外し式保護カバーを取外した状態で、フィルタ2の上流
側に試験粒子を投入して、グローブ3に手を挿入した操
作者によって、照明8によって明るくされたケーシング
1内のフィルタの下流側及びケーシングとの取付け箇所
をサンプリングチューブ4で走査して、該サンプリング
チューブに接続された粒子計測器で漏洩した粒子の有無
を測定する。なお、サンプリングチューブ閉止用バルブ
7は、漏洩試験時以外の時は閉止状態にされる。このよ
うに、図1のバイオセーフティ排気処理装置では、点検
口を設けることなく、ケーシングに固定されたグローブ
3、サンプリングチューブ4及び覗き窓5によって、漏
洩試験が通常の運転時と同じ運転状態で実行できる。
外し式保護カバーを取外した状態で、フィルタ2の上流
側に試験粒子を投入して、グローブ3に手を挿入した操
作者によって、照明8によって明るくされたケーシング
1内のフィルタの下流側及びケーシングとの取付け箇所
をサンプリングチューブ4で走査して、該サンプリング
チューブに接続された粒子計測器で漏洩した粒子の有無
を測定する。なお、サンプリングチューブ閉止用バルブ
7は、漏洩試験時以外の時は閉止状態にされる。このよ
うに、図1のバイオセーフティ排気処理装置では、点検
口を設けることなく、ケーシングに固定されたグローブ
3、サンプリングチューブ4及び覗き窓5によって、漏
洩試験が通常の運転時と同じ運転状態で実行できる。
【0018】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、バイオセー
フティ施設からの排気を処理するバイオセーフティ排気
処理装置において、気密構造に構成されたケーシング内
に設置されたフィルタの下流側のスペースにグローブ及
びサンプリングチューブをケーシングの外部と連通する
構造で設け、さらに、前記ケーシングの一面に覗き窓を
設けることによって、バイオセーフティ排気処理装置
に、点検口を設けることなく、ケーシングに固定された
グローブ3、サンプリングチューブ4及び覗き窓5を用
いて操作することによって、漏洩試験が通常の運転時と
同じ運転状態で実行できる。
フティ施設からの排気を処理するバイオセーフティ排気
処理装置において、気密構造に構成されたケーシング内
に設置されたフィルタの下流側のスペースにグローブ及
びサンプリングチューブをケーシングの外部と連通する
構造で設け、さらに、前記ケーシングの一面に覗き窓を
設けることによって、バイオセーフティ排気処理装置
に、点検口を設けることなく、ケーシングに固定された
グローブ3、サンプリングチューブ4及び覗き窓5を用
いて操作することによって、漏洩試験が通常の運転時と
同じ運転状態で実行できる。
【0019】また、請求項2に記載の発明では、前記サ
ンプリングチューブの前記ケーシング側出口には、閉止
用バルブを設けることによって、漏洩試験時以外の時に
サンプリングチューブを介してケーシングの外へ排気が
漏洩することを防止できる。また、請求項3に記載の発
明では、前記ケーシング内のフィルタの下流側のスペー
スを照らす照明装置を設けることによって、ケーシング
内の状態を覗き窓から明瞭に確認できる。また、請求項
4に記載の発明では、前記グローブ、サンプリングチュ
ーブ及び覗き窓が設置されたケーシングの外部に取外し
可能な保護カバーを設けることによって、漏洩試験時以
外の時にグローブやサンプリングチューブが露出するこ
とがない。また、請求項5に記載の発明では、前記ケー
シングには、前記フィルタを通過する排気の上流側及び
下流側に接続される接続ダクトを設けて、バイオセーフ
ティ対策施設及び排気用ファンとの接続を確実に行うこ
とができる。
ンプリングチューブの前記ケーシング側出口には、閉止
用バルブを設けることによって、漏洩試験時以外の時に
サンプリングチューブを介してケーシングの外へ排気が
漏洩することを防止できる。また、請求項3に記載の発
明では、前記ケーシング内のフィルタの下流側のスペー
スを照らす照明装置を設けることによって、ケーシング
内の状態を覗き窓から明瞭に確認できる。また、請求項
4に記載の発明では、前記グローブ、サンプリングチュ
ーブ及び覗き窓が設置されたケーシングの外部に取外し
可能な保護カバーを設けることによって、漏洩試験時以
外の時にグローブやサンプリングチューブが露出するこ
とがない。また、請求項5に記載の発明では、前記ケー
シングには、前記フィルタを通過する排気の上流側及び
下流側に接続される接続ダクトを設けて、バイオセーフ
ティ対策施設及び排気用ファンとの接続を確実に行うこ
とができる。
【図1】本発明のバイオセーフティ排気処理装置の第1
の構成例を示す図である。
の構成例を示す図である。
【図2】従来のバイオセーフティ排気処理装置の構成を
示す図である。
示す図である。
【図3】本発明のバイオセーフティ排気処理装置の第2
の構成例を示す図である。
の構成例を示す図である。
【図4】バイオセーフティ排気処理装置と適用のシステ
ムを説明する図である。
ムを説明する図である。
1 ケーシング
2 フィルタ
3 グローブ
4 サンプリングチューブ
5 覗き窓
6-1,6-2 接続ダクト
7 サンプリングチューブ閉止用バルブ
8 照明
9 取外し式保護カバー
Claims (5)
- 【請求項1】 バイオセーフティ施設からの排気を処理
するバイオセーフティ排気処理装置において、 気密構造に構成されたケーシング内に設置されたフィル
タの下流側のスペースにグローブ及びサンプリングチュ
ーブをケーシングの外部と連通する構造で設け、 さらに、前記ケーシングの一面に覗き窓を設けたことを
特徴とするバイオセーフティ排気処理装置。 - 【請求項2】 前記サンプリングチューブの前記ケーシ
ング側出口には、閉止用バルブが設けられていることを
特徴とする請求項1に記載のバイオセーフティ排気処理
装置。 - 【請求項3】 前記ケーシング内のフィルタの下流側の
スペースを照らす照明装置が設けられていることを特徴
とする請求項1又は2に記載のバイオセーフティ排気処
理装置。 - 【請求項4】 前記グローブ、サンプリングチューブ及
び覗き窓が設置されたケーシングの外部に取外し可能な
保護カバーを設けたことを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1項に記載のバイオセーフティ排気処理装置。 - 【請求項5】 前記ケーシングには、前記フィルタを通
過する排気の上流側及び下流側に接続される接続ダクト
が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいず
れか1項に記載のバイオセーフティ排気処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002058386A JP2003254574A (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | バイオセーフティ排気処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002058386A JP2003254574A (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | バイオセーフティ排気処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003254574A true JP2003254574A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28668376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002058386A Pending JP2003254574A (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | バイオセーフティ排気処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003254574A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009505061A (ja) * | 2005-08-09 | 2009-02-05 | カムフィル ファー,インコーポレーテッド | 一体型封じ込めシステム |
JP2013002922A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-01-07 | Nippon Muki Co Ltd | 空気浄化装置およびその試験システム |
CN103962361A (zh) * | 2014-05-05 | 2014-08-06 | 苏州市金燕净化设备工程有限公司 | 扫描检漏高效负压排风罩 |
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