JP2003254087A - ガス燃焼装置 - Google Patents

ガス燃焼装置

Info

Publication number
JP2003254087A
JP2003254087A JP2002050933A JP2002050933A JP2003254087A JP 2003254087 A JP2003254087 A JP 2003254087A JP 2002050933 A JP2002050933 A JP 2002050933A JP 2002050933 A JP2002050933 A JP 2002050933A JP 2003254087 A JP2003254087 A JP 2003254087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
gas
resonator
throats
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002050933A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Nagane
根 浩 平 永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002050933A priority Critical patent/JP2003254087A/ja
Publication of JP2003254087A publication Critical patent/JP2003254087A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼装置を振動させ、その寿命を減少させて
いる燃焼振動を抑制する振動抑制装置をそなえたガス燃
焼装置を提供すること。 【解決手段】 それぞれダクトを経て供給された燃料ガ
スと空気とを混合させて燃焼させる燃焼装置において、
前記燃焼装置の本体1と、内部にシリンダ5を有し、前
記本体に空気を供給するダクト、および前記本体に燃料
ガスを供給するダクトの少なくとも一方に設けられた共
鳴器2と、前記シリンダを駆動して前記共鳴器の容積を
変化させる駆動モータ11とをそなえたことを特徴とす
るガス燃焼装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ガスと空気と
を混合させて燃焼させるガス燃焼装置に係り、特に燃焼
により生じる振動を抑制する共鳴器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラやガスタービン等の、家庭用およ
び産業用のガス燃焼装置では、その形状や供給される燃
料ガス、空気等の条件による燃焼振動という圧力場の振
動が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この圧力振動は、燃焼
装置本体をも振動させるから、騒音を発生させるととも
に、その寿命を減少させている。本発明は上述の点を考
慮してなされたもので、燃焼装置を振動させ、その寿命
を減少させている燃焼振動を抑制する振動抑制装置をそ
なえたガス燃焼装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、それぞれダクトを経て供給された燃料ガスと
空気とを混合させて燃焼させる燃焼装置において、前記
燃焼装置の本体と、内部にシリンダを有し、前記本体に
空気を供給するダクト、および前記本体に燃料ガスを供
給するダクトの少なくとも一方に設けられた共鳴器と、
前記シリンダを駆動して前記共鳴器の容積を変化させる
駆動モータとをそなえたことを特徴とするガス燃焼装
置、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るガス燃焼装
置の基本構成を示している。このガス燃焼装置は、燃焼
器本体1に、共鳴器2、長さや断面積の異なる一つまた
は複数のスロート3、圧力振動計測センサ4(振動検出
器)、共鳴器2の容積つまり共鳴体積を調整するための
シリンダ5、およびスロート3に設けられた開閉弁6が
設けられている。
【0006】以下に、その機能を説明する。まず、セン
サ4で燃焼器本体1内部の圧力振動を計測し、計測信号
を得る。この計測信号は演算器10に送られ、信号変換
(例えば高速フーリエ変換等)されることにより、振動
レベルを支配している振動数が特定される。
【0007】この周波数から、圧力振動を抑制する最適
な共鳴体積V、またはスロート長Lおよびスロート面積S
を計算する。そして、シリンダ5や開閉弁6で振動が減
少する方向に、共鳴体積V、またはスロート長Lおよびス
ロート面積Sを制御することより、図2に示すように振動
レベルを低減できる。
【0008】図2は、図1に示す共鳴器2の共鳴体積V
(=スロート面積S×スロート長L)の変化と圧力振動幅
δPとの関係を示すグラフである。
【0009】本発明は、原理的に既に公知である図2に
示すような振動特性を、センサ4および演算器10によ
り、共鳴体積Vまたはスロート面積Sとスロート長Lとを
乗じたものを用いて、その相互関係から燃焼振動を最小
化し、燃焼装置の全ての運転範囲で振動低減を図るもの
である。
【0010】そのための具体的な構成として、第1ない
し第10の実施例を例示する。
【0011】(第1の実施例) 図3は、本発明に係
る第1の実施例の構成を示す斜視図である。図3に示す
ように、共鳴器2内に、シリンダ5と、シリンダ5の位
置を変えるための駆動源となるモータ11とを設け、外
部からの電気制御でモータ11を制御し、シリンダ5の
位置を変えることで共鳴体積Vを制御する。これによ
り、共鳴器2から燃焼ガス等を漏らすことなく燃焼振動
を低減できる。
【0012】(第2の実施例)図4は、本発明に係る第
2の実施例の構成を示す斜視図である。図4に示すよう
に、共鳴器2において、共鳴器2内に、シリンダ5と、
シリンダ5の位置を変えるための、液体12(特に不揮
発性の液体が望ましい)を供給する管13を設け、液体
12の体積を調節してシリンダ5の位置を変えること
で、共鳴体積Vを制御する。これにより、共鳴器2から
燃焼ガス等を漏らすことなく燃焼振動を低減できる。
【0013】(第3の実施例)図5は、本発明に係る第
3の実施例の構成を示す斜視図である。図5に示すよう
に、共鳴器2において、共鳴器2内にシリンダ5と、シ
リンダ5の位置を変えるためにシリンダ5下部に配され
た熱源15とを設ける。そして、熱源15からシリンダ
5下部の気体へ熱を供給/遮断し、気体14を膨張・収
縮させてシリンダ5の位置を変え、共鳴体積Vを制御す
る。これにより、共鳴器2から燃焼ガス等を漏らすこと
なく燃焼振動を低減できる。
【0014】(第4の実施例)図6は、本発明に係る第
4の実施例の構成を示す斜視図である。図6に示すよう
に、共鳴器2内に、シリンダ5と、シリンダ5の位置を
変えるためにシリンダ5下部に配された、形状記憶合金
製のバネ16および熱源17の組み合わせとを設ける。
【0015】そして、熱源17からシリンダ5下部に設
置した形状記憶合金性のバネ16へ熱を供給/遮断し、
バネ16の形状を制御してシリンダ5の位置を変えるこ
とで、共鳴体積Vを制御する。これにより、共鳴器2か
ら燃焼ガス等を漏らすことなく燃焼振動を低減できる。
【0016】(第5の実施例)図7は、本発明に係る第
5の実施例の構成を示す斜視図である。図7に示すよう
に、共鳴器2内に強い磁性体または磁石からなるシリン
ダ5と、シリンダ5の位置を変えるためにシリンダ5の
外部または内部に磁石18を設置する。その磁石18の
磁場により、シリンダ5の位置を変えることで、共鳴体
積Vを制御する。これにより、共鳴器2から燃焼ガス等
を漏らすことなく燃焼振動を低減できる。
【0017】(第6の実施例)図8は、本発明に係る第
6の実施例の構成を示す斜視図である。図8に示すよう
に、共鳴器2内に、シリンダ5と、シリンダ5の位置を
変えるためシリンダ5下部に気体を導入する管19を設
置する。その管19から所定の圧力を有する気体、例え
ば抽気した空気をシリンダ5下部に導入し、気体の圧力
によってシリンダ5の位置を変えることで、共鳴体積V
を制御する。これにより、共鳴器2から燃焼ガス等を漏
らすことなく、燃焼振動を低減できる。
【0018】(第7の実施例)図9は、本発明に係る第
7の実施例の構成を示す斜視図である。図9に示すよう
に、共鳴器2に、共鳴器2と燃焼器本体1とを結ぶスロ
ート3を複数設置する。そして、スロート3それぞれに
開閉弁6を設け、この開閉弁6の開閉により共鳴器2の
スロート3の断面積Sを選択する。これにより、共鳴器
2から燃焼ガス等を漏らすことなく燃焼振動を低減でき
る。
【0019】(第8の実施例)図10は、本発明に係る
第8の実施例の構成を示す斜視図である。図10に示す
ように、それぞれの断面積が異なる複数のスロート3を
設置し、開閉弁6により選ぶことのできるスロート3の
断面積Sの種類を増す。これにより、多様なスロート3
の断面積Sの何れかを選択して、共鳴器2から燃焼ガス
等を漏らすことなく燃焼振動をより低減できる。
【0020】(第9の実施例)図11は、本発明に係る
第9の実施例の構成を示す斜視図である。図11に示す
ように、それぞれ長さLが異なる複数のスロート3を設
置し、開閉弁6により何れかのスロート長Lを選択す
る。これにより、共鳴器2から燃焼ガス等を漏らすこと
なく燃焼振動を低減できる。
【0021】(第10の実施例)図12は、本発明に係
る第10の実施例の構成を示す斜視図である。図12に
示すように、二重円筒構造の共鳴器2を設け、複数のス
ロート3と各スロート3の口の位置に合わせて内側の円
筒22に穴21を設ける。そして、内側の円筒22を回
転させて穴21の位置を制御することにより、スロート
3の断面積を選択し、共鳴器2から燃焼ガス等を漏らす
ことなく燃焼振動を低減できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のように、ボイラやガスタ
ービン等を含む燃焼装置において発生する燃焼振動に起
因する振動レベルを低減することができる。この結果、
燃焼装置の長寿命化をはじめ、ボイラやガスタービン等
またはそれらを有する燃焼装置の信頼性を高め、その運
用率や補修点検費の節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃焼装置の基本構成を示す説明
図。
【図2】図1の基本構成における共鳴体積Vと圧力振動
幅δP減衰との関係を示すグラフ。
【図3】本発明に係る第1の実施例の構成を示す斜視
図。
【図4】本発明に係る第2の実施例の構成を示す斜視
図。
【図5】本発明に係る第3の実施例の構成を示す斜視
図。
【図6】本発明に係る第4の実施例の構成を示す斜視
図。
【図7】本発明に係る第5の実施例の構成を示す斜視
図。
【図8】本発明に係る第6の実施例の構成を示す斜視
図。
【図9】本発明に係る第7の実施例の構成を示す斜視
図。
【図10】本発明に係る第8の実施例の構成を示す斜視
図。
【図11】本発明に係る第9の実施例の構成を示す斜視
図。
【図12】本発明に係る第10の実施例の構成を示す斜
視図。
【符号の説明】
1 燃焼器本体 2 共鳴器 3 スロート 4 圧力振動計測センサ 5 シリンダ 6 開閉弁 10 演算器 11 モータ 12 液体 13 管 14 膨張/収縮する気体 15 熱源 16 形状記憶合金製バネ 17 熱源 18 磁石 19 管 20 抽気した空気 21 穴 22 内側の円筒 S スロート面積 L スロート長 V 共鳴体積

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれダクトを経て供給された燃料ガス
    と空気とを混合させて燃焼させる燃焼装置において、 前記燃焼装置の本体と、 内部にシリンダを有し、前記本体に空気を供給するダク
    ト、および前記本体に燃料ガスを供給するダクトの少な
    くとも一方に設けられた共鳴器と、 前記シリンダを駆動して前記共鳴器の容積を変化させる
    駆動モータとをそなえたことを特徴とするガス燃焼装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の燃焼装置において、 前記シリンダの下部へ液体を流出入させる管をそなえ、 前記液体の流出入により前記シリンダを駆動して前記共
    鳴器の容積を制御するガス燃焼装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の燃焼装置において、 前記シリンダ下部の気体の温度を制御する熱源をそな
    え、 前記熱源からの熱の供給/遮断によって前記シリンダの
    下部にある気体の体積を増減させて前記シリンダを駆動
    し、前記共鳴器の容積を制御するガス燃焼装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の燃焼装置において、 前記シリンダを支える形状記憶合金のバネと、 前記バネの温度を制御する熱源とが設けられ、 前記バネの長さを増減させて前記シリンダを駆動し、前
    記共鳴器の容積を制御するガス燃焼装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の燃焼装置において、 前記共鳴器の内部または外部に設けられ、前記シリンダ
    を支える外部磁場を与える磁石をそなえ、 前記磁石の磁場を制御することにより、前記シリンダを
    駆動して前記共鳴器の容積を制御するガス燃焼装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の燃焼装置において、 前記シリンダの下部へ外部から気体を注入する管をそな
    え、 前記シリンダ下部の気体の圧力を制御して前記シリンダ
    を駆動し、前記共鳴器の容積を制御するガス燃焼装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の燃焼装置において、 前記共鳴器と前記本体とを接続する複数のスロートと、 前記スロートの各々に設けられた開閉可能な弁とをそな
    え、 前記開閉弁の開閉により前記スロートの面積を選択する
    ガス燃焼装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の燃焼装置において、 断面積の異なる複数のスロートと、 前記スロートの各々に設けられた開閉可能な弁とをそな
    え、 多様なスロート面積を選択するガス燃焼装置。
  9. 【請求項9】請求項7記載の燃焼装置において、 それぞれ長さの異なる複数のスロートと、 これらスロートのそれぞれに設けられた開閉弁とをそな
    え、 前記スロートの長さを選択するガス燃焼装置。
  10. 【請求項10】請求項7記載の燃焼装置において、 内側円筒および外側円筒からなる二重円筒構造をもつ共
    鳴器と、 前記内側円筒における前記複数のスロートの口に合わせ
    て設けられた穴とをそなえ、 前記内部円筒を回転して前記スロートの口および穴の位
    置を変えることにより、前記スロートの断面積を選択す
    るガス燃焼装置。
JP2002050933A 2002-02-27 2002-02-27 ガス燃焼装置 Pending JP2003254087A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002050933A JP2003254087A (ja) 2002-02-27 2002-02-27 ガス燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002050933A JP2003254087A (ja) 2002-02-27 2002-02-27 ガス燃焼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003254087A true JP2003254087A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28663036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002050933A Pending JP2003254087A (ja) 2002-02-27 2002-02-27 ガス燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003254087A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266671A (ja) * 2005-02-22 2006-10-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 減衰装置、燃焼器及びガスタービン
US20170176009A1 (en) * 2015-12-18 2017-06-22 Ansaldo Energia Ip Uk Limited Helmholtz damper for a gas turbine and gas turbine with such helmholtz damper

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266671A (ja) * 2005-02-22 2006-10-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 減衰装置、燃焼器及びガスタービン
US20170176009A1 (en) * 2015-12-18 2017-06-22 Ansaldo Energia Ip Uk Limited Helmholtz damper for a gas turbine and gas turbine with such helmholtz damper

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8727070B2 (en) Helmholtz damper and method for regulating the resonance frequency of a Helmholtz damper
EP2397760B1 (en) Damper Arrangement and Method for Designing Same
JP4337868B2 (ja) ガスタービンエンジンの制御装置
WO2004051063A1 (ja) ガスタービン燃焼器、及びこれを備えたガスタービン
JP3999644B2 (ja) ガスタービン燃焼器、及びこれを備えたガスタービン
CN101416006B (zh) 膨胀阀和空调机
JP2015232327A (ja) マフラ
US6581722B2 (en) Acoustic absorber and sound-absorption method
JP2002129982A (ja) 燃焼器内の音響振動を減衰するための装置
EP1434006A3 (en) Combustion chamber for gas turbine engine
JPH07190364A (ja) 熱音響的な振動を減衰させるための方法並びに該方法を実施するための装置
FI114332B (fi) Ahdetun mäntämoottorin ilmansyöttöjärjestely ja -menetelmä ahdetun mäntämoottorin yhteydessä
JP2003254087A (ja) ガス燃焼装置
CN105452773A (zh) 用于阻尼声音的设备和方法
JP3233798B2 (ja) 燃焼器の燃焼振動・圧力変動低減装置
JP3999645B2 (ja) ガスタービン
EP1878970A2 (en) Flow modulation method and apparatus
JP2001141240A (ja) ガスタービン燃焼器
JP2004183945A (ja) ガスタービン燃焼器、及びこれを備えたガスタービン
JP2014101856A (ja) ガスタービン
JP2007199015A (ja) 吹出しノズル
JPH10266899A (ja) 圧力変動吸収装置および流体消費機器
JP6066754B2 (ja) 音響ダンパ、燃焼器およびガスタービン並びに音響ダンパのターゲット周波数変更方法
JPH116172A (ja) 消音装置
JPH05257482A (ja) 吸気ダクト用消音装置