JP2003253584A - シュープレス装置 - Google Patents

シュープレス装置

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JP2003253584A JP2002053760A JP2002053760A JP2003253584A JP 2003253584 A JP2003253584 A JP 2003253584A JP 2002053760 A JP2002053760 A JP 2002053760A JP 2002053760 A JP2002053760 A JP 2002053760A JP 2003253584 A JP2003253584 A JP 2003253584A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シュープレス装置に関し、潤滑油の流体摩擦
抵抗によるプレスシューの熱変形や粘弾性部材の劣化を
抑制して抄紙速度の高速化に対応可能にするとともに、
ニップ部において滑らかな圧力分布を得ることを可能に
する。 【解決手段】 カウンタロール2の形状に係合するよう
に第1プレス面10aを形成し、さらに第1プレス面1
0aよりも低い第2プレス面11bを形成する。これら
第1プレス面10a、第2プレス面11bと粘弾性部材
8との協働により、粘弾性部材8とプレスシュー10と
の間に巻き込まれる潤滑油に動圧を発生させ、さらに第
1プレス面10aと第2プレス面11bとの段差により
形成されるポケット部11と粘弾性部材8との協働によ
り、ポケット部11内に潤滑油に静圧を発生させる。そ
して、これら動圧と静圧との協働により必要油膜厚さを
確保して、低温、低粘度の潤滑油も使用できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙速度の高速化
に対応した動圧型シュープレス装置の改良に関し、より
詳しくは、動圧と静圧とを併用した混合型のシュープレ
ス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙機械のプレスパートには、ウェブを
加圧脱水するためのシュープレス装置が設けられてい
る。シュープレス装置にはプレスシューとカウンタロー
ルとが備えられ、両者の間にはウェブの走行方向に延在
するニップが形成されている。プレスシューの周りには
ループ状の粘弾性部材が回転自在に配置されており、ウ
ェブはその両面或いは片面をフェルトにより支持されな
がら、粘弾性部材とともに上記ニップを通過して加圧脱
水されるようになっている。なお、粘弾性部材として筒
状のブランケットを用いるものは一般にENP−C(Ex
tend Nip Press-closed)と呼ばれ、複数のガイドロー
ラにより案内されるループ状のゴムベルトを用いるもの
は一般にENP(Extend Nip Press)と呼ばれている。
【0003】シュープレス装置は一般に動圧型と静圧型
とに大別される。ここで図7(a)は一般的な動圧型シ
ュープレス装置の構成を示す概略図であり、図8(a)
は一般的な静圧型シュープレス装置の構成を示す概略図
である。図7(a),図8(a)に示すように動圧型、
静圧型ともに共通して、ウェブ5はその両面をフェルト
3,4に支持された状態で粘弾性部材8とともにカウン
タロール2とプレスシュー30,40とのニップを通過
するようになっている。プレスシュー30,40はとも
にカウンタロール2に合わせて凹型に形成されており、
カウンタロール2との間でウェブ5の走行方向に広い範
囲でニップを形成している。
【0004】動圧型シュープレス装置では、プレスシュ
ー30は潤滑油の動圧によって粘弾性部材8を支持し、
カウンタロール2側へ押し付けるようになっている。一
般に動圧型シュープレス装置では必要油膜厚さを確保す
るために高粘度の潤滑油が用いられているので、潤滑油
は粘弾性部材8の回転に伴い、粘弾性部材8の裏面に付
着した状態でプレスシュー30と粘弾性部材8との間に
巻き込まれてくる。そして、潤滑油がカウンタロール2
の形状に合わせて形成されたプレス面30a上を流れる
際の速度に応じて動圧が発生し、この潤滑油の動圧によ
って粘弾性部材8はプレスシュー30に非接触状態で支
持されるようになっている。このときの粘弾性部材8と
プレスシュー30との間の圧力分布を示したのが図7
(b)のグラフである。図7(b)に示すように、プレ
スシュー30が粘弾性部材8に付与する圧力は、プレス
面30a上において粘弾性部材8の回転方向(ウェブ5
の走行方向)に向けて次第に大きくなるような圧力分布
を示す。
【0005】プレスシュー30は、油圧ピストン38を
介してセンタシャフト36に支持されており、ピストン
室37内の油量によってプレスシュー30のカウンタロ
ール2側への押圧力が調整できるようになっている。ま
た、プレスシュー30は油圧ピストン38にピボットピ
ン39を介して回転可能に取り付けられ、さらにウェブ
5の走行方向に対して上流側端部と下流側端部とをスプ
リング34,35によって支持されており、潤滑油の動
圧やスプリング34,35のバネ力等の力学的平行条件
からプレスシュー30と粘弾性部材8との隙間量(入口
側、出口側)が調整されるようになっている。
【0006】一方、静圧型シュープレス装置では、プレ
スシュー40は外部から供給される高圧の潤滑油の静圧
によって粘弾性部材8を支持し、カウンタロール2側へ
押し付けるようになっている。静圧型シュープレス装置
のプレスシュー40には高圧の潤滑油を溜めるための静
圧ポケット42がその表面に形成されている。静圧ポケ
ット42は、図示しない油圧ポンプに接続された油圧配
管43に連通しており、油圧配管43から静圧ポケット
42へ高圧の潤滑油が注入されるようになっている。そ
して、静圧ポケット42に注入された潤滑油の圧力(静
圧)によって粘弾性部材8はプレスシュー40に非接触
状態で支持されるようになっている。このときの粘弾性
部材8とプレスシュー40との間の圧力分布を示したの
が図8(b)のグラフである。図8(b)に示すよう
に、プレスシュー40が粘弾性部材8に付与する圧力
は、静圧ポケット42上において一定となる圧力分布を
示す。なお、図8(a)ではプレスシュー40はセンタ
シャフト46に固定されているが、油圧ピストンを介し
て支持されている場合もある。
【0007】動圧型シュープレス装置と静圧型シュープ
レス装置とを比較した場合、動圧型シュープレス装置
は、静圧型シュープレス装置で必要な油圧ポンプやその
ための配管を必要としない分だけ構造を簡略化できコス
トも抑えることができる。しかしながら動圧型シュープ
レス装置では、抄紙速度の高速化に際し、高粘度の潤滑
油を使用するために潤滑油の流体摩擦抵抗に依存する熱
損失や必要動力が増大してしまう。そして、潤滑油の流
体摩擦抵抗によってプレスシュー30の温度が上昇して
熱変形し、幅方向に均一なニップ圧が得られなくなって
しまうという課題がある。さらに、潤滑油の流体摩擦抵
抗によって粘弾性部材の温度上昇も生じ、粘弾性部材8
が劣化して寿命が短くなってしまうという課題もある。
【0008】このような動圧型シュープレス装置が有す
る課題への提案としては、特表2001−520330
号公報に開示されたシュープレス装置が挙げられる。こ
こで開示されたシュープレス装置は、動圧と静圧とを併
用したいわば混合型の構造を採用していることに特徴が
ある。図9(a)はこの混合型シュープレス装置の構造
を示す概略図である。
【0009】図9(a)に示すように、混合型シュープ
レス装置のプレスシュー50は、動圧型シュープレス装
置と同様に、カウンタロール2の形状に合わせて形成さ
れたプレス面50aを備えている。プレスシュー50と
粘弾性部材8との間に巻き込まれてくる潤滑油には、こ
のプレス面50a上を流れる際の速度に応じて動圧が発
生する。また、プレス面50aの中央部には静圧型シュ
ープレス装置と同様、静圧ポケット52が形成されてお
り、図示しない油圧ポンプに接続された油圧配管53か
ら静圧ポケット52に高圧の潤滑油が注入されるように
なっている。したがって、この混合型シュープレス装置
では、粘弾性部材8は、プレス面50a上を流れる潤滑
油の動圧と静圧ポケット52に注入された潤滑油の静圧
とによってプレスシュー50に非接触状態で支持され
る。このときの粘弾性部材8とプレスシュー50との間
の圧力分布を示したのが図9(b)のグラフである。図
9(b)に示すように、プレスシュー50が粘弾性部材
8に付与する圧力は、静圧ポケット52上において一定
圧力となり、その前後のプレス面50a上では粘弾性部
材8の回転方向に向けて次第に大きくなるような圧力分
布を示す。
【0010】粘弾性部材8の温度上昇を招く潤滑油の流
体摩擦抵抗は動圧の発生領域で生じるが、図9(a)に
示すようにプレス面50aの中央部に静圧ポケット52
を設けることで、動圧の発生領域を狭くすることがで
き、発生する摩擦熱量を一般的な動圧型シュープレス装
置に比較して抑えることが可能になる。また、粘弾性部
材8を支持する力の一部が動圧成分によって負担される
ことから、一般的な静圧型シュープレス装置に比較して
静圧成分が負担する力は小さくてすみ、静圧型シュープ
レス装置に比較して小さな油圧ポンプを用いることも可
能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
混合型シュープレス装置では、図9(b)に示すように
粘弾性部材8とカウンタロール2とのニップ部の圧力分
布に段が生じてしまう。これは、プレス面50a上では
ウェブ5の走行方向に向けて次第に上昇する動圧が発生
する一方、静圧ポケット52上では動圧が発生せず一定
の静圧のみ発生するために、プレス面50aと静圧ポケ
ット52との境界においてウェブ5の走行方向における
圧力の上昇度が急激に変化してしまうためである。
【0012】ニップ部の圧力に急上昇があると、ニップ
部を通過するウェブ5に作用する圧力も急激に変化して
しまい、紙のクラッシング(圧潰現象)やデンシフィケ
ーション(紙の繊維の不均一分布に起因する密度の偏
り)が発生してしまうことが知られている。また、粘弾
性部材8やフェルト3,4にも、ニップ部を通過する際
にプレスシュー50の後端部(ウェブ5の走行方向下流
側端部)において急激な圧力が加わることになる。この
ため、これらの部材8,3,4の寿命にも悪影響を与え
てしまう可能性がある。
【0013】このように、ニップ部の圧力分布は、最終
的な製品の品質に大きな影響を与えると同時に、動圧型
シュープレス装置における潤滑油の流体摩擦抵抗と同
様、装置自体の寿命にも大きく影響する。したがって、
急激な圧力上昇を生じさせることなく適正な圧力分布、
具体的には、段のない滑らかな圧力分布が得ることがで
きるようにすることも、プレスシューの構造を決定する
上では重要である。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、潤滑油の流体摩擦抵抗によるプレスシューの
熱変形や粘弾性部材の劣化を抑制して抄紙速度の高速化
に対応できるとともに、ニップ部において滑らかな圧力
分布を得ることができようにした、シュープレス装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のシュープレス装
置は、動圧型シュープレス装置としての構成はそのまま
に静圧型シュープレス装置の要素を付加することによっ
て、上記課題を解決するための手段としたものである。
すなわち、支持軸の周りにループ状の粘弾性部材が回転
可能に配置されるとともに粘弾性部材を挟んでカウンタ
ロールに対向するようにプレスシューが配置され、アク
チュエータによってプレスシューがカウンタロールに向
けて押し付けられるようになっている。プレスシューに
は、カウンタロールの形状に係合するように形成された
第1プレス面と、第1プレス面に囲まれるようにして第
1プレス面よりも低く形成された第2プレス面とが形成
され、これら第1プレス面、第2プレス面と粘弾性部材
との協働により、粘弾性部材の回転により粘弾性部材と
プレスシューとの間に巻き込まれる潤滑油に動圧が発生
するようになっている。さらに第1プレス面と第2プレ
ス面との段差により形成されるポケット部では、このポ
ケット部と粘弾性部材との協働により、ポケット部に注
入される潤滑油に静圧が発生するようになっている。
【0016】特表2001−520330号公報に開示
された混合型シュープレス装置は、動圧型シュープレス
装置の一部を静圧型シュープレス装置に置き換えた構成
を採用することによって動圧の発生領域を狭め、それに
より摩擦熱の発生を減少させている。これに対し、本発
明のシュープレス装置では、ともに動圧の発生領域であ
る第1プレス面と第2プレス面との段差により形成され
るポケット部に静圧を発生させることで、動圧の発生領
域を狭めることなく、動圧の発生領域に重ね合わせて静
圧を発生させている。
【0017】一般的な動圧型シュープレス装置ではプレ
スシューと粘弾性部材との間の必要油膜厚さを確保する
ために高粘度の潤滑油を用いる必要があるが、このよう
に動圧の発生領域に重ね合わせて静圧を発生させること
で潤滑油粘度の影響が小さい静圧を併用して粘弾性部材
を支持することが可能になる。その結果、低温、低粘度
の潤滑油を用いた場合でも必要油膜厚さを確保すること
が可能になり、潤滑油の流体摩擦抵抗を小さくしてプレ
スシューの熱変形や粘弾性部材の劣化を抑制することが
できるようになる。すなわち、特表2001−5203
30号公報に開示された混合型シュープレス装置では、
動圧の発生領域を狭めることで摩擦熱の発生を減少させ
ているが、本発明のシュープレス装置では、装置の構成
自体を摩擦熱の発生が少ない構成にするのではなく、摩
擦抵抗の少ない潤滑油を使用できるような構成にするこ
とによって、摩擦熱の発生を減少させることを可能にし
ている。
【0018】また、本発明のシュープレス装置によれ
ば、動圧の発生領域に重ね合わせて静圧を発生させるこ
とで、粘弾性部材とプレスシューとの間の圧力分布は、
一般的な動圧型シュープレス装置と同様に、ウェブの走
行方向に向けて次第に大きくなるような滑らかな圧力分
布を得ることができる。さらに、静圧成分は必要油膜厚
さを確保するための補助的なものであるので、ポケット
部へ注入する潤滑油は少量でよく油圧ポンプは一般的な
静圧型シュープレス装置に比較して小さなものでよい。
ポケット部はプレスシューの軸方向に複数に分割して形
成するのが好ましい。
【0019】なお、第2プレス面上において動圧と静圧
とをともに発生させるためには、第2プレス面と上記第
1プレス面との段差が0.01〜1mm程に形成される
のが好ましい。或いは、第1プレス面からの深さDがプ
レスシューと粘弾性部材との間に形成される潤滑油の油
膜厚さHに対する比D/Hで0.3〜20の範囲になる
ように形成されるのが好ましい。また、ポケット部への
高圧の潤滑油の供給手段としては、粘弾性部材の回転方
向において第1プレス面から第2プレス面への境界部に
溝を形成し、この溝に、粘弾性部材の回転により粘弾性
部材とプレスシューとの間に巻き込まれる潤滑油よりも
高圧の潤滑油を注入するのが好ましい。
【0020】また、上記目的を達成するためには、好ま
しくは、プレスシューを強制的に冷却する強制冷却手段
を備えるようにする。上記のように低粘度潤滑油を使用
できるような構成とすることで、潤滑油の流体摩擦抵抗
による発熱量を小さくしてプレスシューの熱変形や粘弾
性部材の劣化を抑制することができるが、強制冷却手段
によってプレスシューを強制的に冷却することで、プレ
スシューの熱変形や粘弾性部材の劣化をより効果的に抑
えることが可能になる。
【0021】特に動圧型のプレスシューの出口側は、潤
滑油の油膜厚さが薄く発熱量が増し、さらに、粘弾性部
材の回転により熱が運ばれるため高温になりやすいの
で、上記強制冷却手段は少なくともプレスシューの出口
側を強制冷却するような構成とするのが好ましい。具体
的な強制冷却手段の構成としては、冷却用の潤滑油をプ
レスシューに噴射する潤滑油噴射装置、プレスシューの
内部からプレスシューの外表面へ冷却用の潤滑油を沁み
出させる潤滑油沁出装置、プレスシューの内部に形成さ
れ冷却用媒体を通過させる冷却媒体通路等が挙げられ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。なお、ここでは、本発明のシュー
プレス装置を製紙機械のプレスパートに備えられる製紙
機械用シュープレス装置として構成した場合について説
明するが、本発明のシュープレス装置の用途は製紙機械
に限定されるものではなく、シュープレス装置が用いら
れる用途一般に適用可能である。
【0023】(A)第1実施形態 本発明の第1実施形態にかかるシュープレス装置ついて
図1,図2を用いて説明する。本実施形態にかかるシュ
ープレス装置は動圧型シュープレス装置(図7参照)を
基本構造として構成され、図1(a)に示すようにカウ
ンタロール2,粘弾性部材(ブランケット或いはベル
ト)8,プレスシュー10,及び油圧ピストン(アクチ
ュエータ)18を備えている。プレスシュー10はカウ
ンタロール2の形状に合わせて形成されたプレス面10
a,11bを有し、カウンタロール2との間でウェブ5
の走行方向に延びるニップを形成している。プレス面1
0a,11bは動圧の発生領域であり、粘弾性部材8の
回転によりプレスシュー10と粘弾性部材8との間に潤
滑油が巻き込まれることで、プレス面10a,11bと
粘弾性部材8との協働により潤滑油に動圧が発生するよ
うになっている。ウェブ5はその両面をフェルト3,4
に支持された状態で粘弾性部材8とともにカウンタロー
ル2とプレスシュー10とのニップを通過して加圧脱水
される。
【0024】また、一般的な動圧型シュープレス装置と
同様に、プレスシュー10は油圧ピストン18を介して
センタシャフト16に支持されており、ピストン室17
内の油量によってプレスシュー10のカウンタロール2
側への押圧力が調整できるようになっている。さらに、
一般的な動圧型シュープレス装置と同様に、プレスシュ
ー10は油圧ピストン18にピボットピン19を介して
回転可能に取り付けられ、さらにウェブ5の走行方向に
対して上流側端部と下流側端部とをスプリング14,1
5によって支持されている。
【0025】本実施形態にかかるシュープレス装置は、
以上のような動圧型シュープレス装置の構成に静圧型シ
ュープレス装置の要素を付加したことを特徴としてい
る。すなわち、動圧の発生領域であるプレス面10a,
11bのうち、中央部のプレス面(第2プレス面)11
bを周囲のプレス面(第1プレス面)10aよりも若干
低く形成している。これにより、プレス面10aとプレ
ス面11bとの段差によりポケット11が形成され、こ
のポケット11が静圧を発生させる静圧ポケットとして
機能するようになっている(以下、静圧ポケット11を
形成する中央部のプレス面11bをステップ11bと呼
ぶ)。
【0026】ステップ11bの深さは、少なくとも粘弾
性部材8との協働により潤滑油に動圧を発生させること
ができる程度に浅く、且つ、静圧ポケットを形成できる
程度に深ければよい。具体的には、プレス面11aに対
して0.01〜1mm程度低くステップ11bを形成す
ればよい。或いは、ステップ11bの深さをDとしたと
き、プレスシュー10と粘弾性部材8との間に形成され
る潤滑油の油膜厚さHに対する比D/Hが0.3〜20
の範囲になるように形成すればよい。なお、ステップ1
1bは曲率を持った曲面でもよく、平面であってもよ
い。
【0027】粘弾性部材8の回転方向においてプレス面
10aからステップ11bへの境界部には、リセス11
aが形成されている。リセス11aはプレス面10aか
らステップ11bよりも深く掘られた溝であり、プレス
シュー10の幅方向に延在している。このリセス11a
もステップ11bとともに静圧ポケット11の一部とな
っている。リセス11aには図示しない油圧ポンプが接
続されて高圧の潤滑油が注入されるようになっている。
なお、これらリセス11a及びステップ11bからなる
静圧ポケット11は、図2(a)に示すようにプレスシ
ュー10の幅方向に連続したものでもよく、図2(b)
に示すようにプレスシュー10の幅方向に複数に分割さ
れたものでもよい。
【0028】このような構成により、本実施形態にかか
るシュープレス装置では、粘弾性部材8のループの下部
に溜まった潤滑油が、粘弾性部材8の回転に伴い粘弾性
部材8の裏面に付着した状態でプレスシュー10と粘弾
性部材8との間に巻き込まれてくる。そして、潤滑油が
粘弾性部材8の回転によりプレス面10a上やステップ
11b上を流れる際の速度に応じて動圧が発生する。ま
た、リセス11aへの高圧の潤滑油の注入によって、静
圧ポケット11では静圧が発生する。さらに、ステップ
11b、及びステップ11bの下流側のプレス面10a
では、リセス11aからステップ11bに流れ出る潤滑
油の速度に応じた動圧も発生する。
【0029】これにより、プレスシュー10と粘弾性部
材8との間には、プレス面10a上及びステップ11b
上で発生する動圧のみならず、静圧ポケット11で発生
する静圧によっても油膜が形成され、粘弾性部材8はこ
れら動圧及び静圧による油膜によってプレスシュー10
上に非接触状態で支持される。特に低抄速では静圧によ
って油膜厚さが確保され、高抄速では動圧によって油膜
厚さが確保されるので、低温、低粘度の潤滑油を用いた
場合でも常に必要油膜厚さを確保することができる。
【0030】したがって、本実施形態にかかるシュープ
レス装置によれば、徐動から高抄速にいたる抄速範囲で
低粘度潤滑油を使用することができ、潤滑油の流体摩擦
抵抗による発熱量を抑制してプレスシュー10の熱変形
や粘弾性部材8の劣化を抑制することができるという利
点がある。また、静圧成分は必要油膜厚さを確保するた
めの補助的なものであるので、静圧ポケット11は従来
の一般的な静圧型シュープレス装置に比較して浅く小さ
なものでよい。したがって、高圧の潤滑油を供給する油
圧ポンプも従来の一般的な静圧型シュープレス装置に比
較して小さなものでよく、コスト増を抑えることができ
るという利点もある。
【0031】さらに、本実施形態にかかるシュープレス
装置によれば、上述のように動圧の発生領域に重ね合わ
せて静圧を発生させることで、図1(b)に示すよう
に、粘弾性部材8とプレスシュー10との間の圧力分布
は、一般的な動圧型シュープレス装置と同様に、ウェブ
5の走行方向に向けて次第に大きくなるような滑らかな
圧力分布となる。このような滑らかな圧力分布により、
ニップ部を通過するウェブ5のクラッシングやデンシフ
ィケーションを回避することができる。また、粘弾性部
材8やフェルト3,4の寿命にも悪影響を与えることも
ない。
【0032】(B)第2実施形態 本発明の第2実施形態にかかるシュープレス装置ついて
図3,図4を用いて説明する。本実施形態にかかるシュ
ープレス装置は、第1実施形態にかかるシュープレス装
置の構成にさらにプレスシューを強制冷却する強制冷却
手段を付加した構成になっている。したがって、図中、
第1実施形態と同一の部位については同一の符号を付し
て示すものとし、重複する説明は省略する。
【0033】本実施形態では、強制冷却手段として冷却
用の潤滑油をプレスシュー10の外表面に沁み出させる
潤滑油沁出装置が設けられている。この潤滑油沁出装置
は、プレスシュー10のプレス面10aの上流側端部と
下流側端部に静圧ポケット11を挟むようにして多孔室
板20,21が埋め込まれたものであり、これら多孔室
板20,21にプレスシュー10の内部から潤滑油が供
給されるようになっている。なお、多孔室板20,21
は図4(a)に示すようにプレスシュー10の幅方向に
連続したものでもよく、図4(b)に示すようにプレス
シュー10の幅方向に複数に分割されたものでもよい。
【0034】プレスシュー10の内部から多孔室板2
0,21に潤滑油が供給されることにより、多孔室板2
0,21からプレスシュー10の外表面に潤滑油が沁み
出し、沁みだした潤滑油はプレスシュー10の外表面を
冷却するとともに、プレスシュー10の入口やリセス1
1aから流入する潤滑油も冷却して温度上昇を抑制す
る。したがって、本実施形態にかかるシュープレス装置
によれば、第1実施形態と同様に低粘度潤滑油を使用で
きるような構成とすることで潤滑油の流体摩擦抵抗によ
る発熱量を小さくすることができるだけでなく、プレス
シュー10や粘弾性部材8を強制的に冷却することがで
き、プレスシュー10の熱変形や粘弾性部材8の劣化を
より効果的に抑えることができるという利点がある。ま
た、プレスシュー10の外表面に潤滑油を沁み出させる
ことにより、油膜厚さを増大することができるという利
点もある。
【0035】(C)第3実施形態 本発明の第3実施形態にかかるシュープレス装置ついて
図5を用いて説明する。本実施形態にかかるシュープレ
ス装置も第2実施形態と同様に第1実施形態の構成にさ
らにプレスシューを強制冷却する強制冷却手段を付加し
た構成になっている。したがって、図中、第1実施形態
と同一の部位については同一の符号を付して示すものと
し、重複する説明は省略する。
【0036】本実施形態では、強制冷却手段として冷却
用の潤滑油をプレスシュー10に噴射する冷却シャワー
(潤滑油噴射装置)22,23が設けられている。一方
の冷却シャワー22はプレスシュー10の入口側に向け
て配置され、他方の冷却シャワー23はプレスシュー1
0の出口側に向けて配置され、それぞれプレスシュー1
0の入口部,出口部に冷却用の潤滑油をかけることがで
きるようになっている。
【0037】冷却シャワー22,23からプレスシュー
10に向けて冷却用の潤滑油がかけられることにより、
プレスシュー10の冷却やプレスシュー10の入口やリ
セス11aから流入する潤滑油が冷却され温度上昇が抑
制される。したがって、本実施形態にかかるシュープレ
ス装置によれば、第2実施形態と同様にプレスシュー1
0や粘弾性部材8を強制的に冷却することができ、プレ
スシュー10の熱変形や粘弾性部材8の劣化をより効果
的に抑えることができるという利点がある。
【0038】(D)第4実施形態 本発明の第4実施形態にかかるシュープレス装置ついて
図6を用いて説明する。本実施形態にかかるシュープレ
ス装置も第2,第3実施形態と同様に第1実施形態の構
成にさらにプレスシューを強制冷却する強制冷却手段を
付加した構成になっている。したがって、図中、第1実
施形態と同一の部位については同一の符号を付して示す
ものとし、重複する説明は省略する。
【0039】本実施形態では、強制冷却手段としてプレ
スシュー10の内部に冷却油を通過させる冷却油通路
(冷却用媒体通路)24,25が設けられている。一方
の冷却油通路24はプレスシュー10の入口側端部に形
成され、他方の冷却油通路25はプレスシュー10の出
口側端部に形成されている。なお、ここでは冷却用媒体
としては冷却油を用いているが、冷却水や冷却空気等、
冷却油以外の冷却用媒体を用いることは勿論可能であ
る。
【0040】このようにプレスシュー10の内部に冷却
油通路24,25が設けられることで、プレスシュー1
0はその入口側端部及び出口側端部を内部から冷却され
る。また、プレスシュー10の外表面の温度上昇が抑制
されることにより、プレスシュー10の入口やリセス1
1aから流入する潤滑油の温度上昇も抑制される。した
がって、本実施形態にかかるシュープレス装置によれ
ば、第2,第3実施形態と同様にプレスシュー10や粘
弾性部材8を強制的に冷却することができ、プレスシュ
ー10の熱変形や粘弾性部材8の劣化をより効果的に抑
えることができるという利点がある。
【0041】(E)その他 以上、本発明の4つの実施形態について説明したが、本
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが
できる。例えば、上述の各実施形態では、図7に示す構
造の従来の一般的な動圧型シュープレス装置に本発明を
適用した場合に説明したが、本発明を他の構成の動圧型
シュープレス装置に適用することは勿論可能である。ま
た、新たに形成する静圧ポケットの形状も各図に示すも
のに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれ
ば様々な形状を採用することができる。
【0042】また、強制冷却手段としては第2〜第4実
施形態のものに限定されず、プレスシューを強制的に冷
却できるものであればよい。さらに、動圧型のプレスシ
ューの油膜厚さは出口側のほうが薄く、油膜に作用する
せん断力が大きいことから発熱量も出口側が大きく、ま
た、粘弾性部材の回転によりプレスシューの入口側から
出口側に熱が運ばれるので、プレスシューは出口側のほ
うが高温になりやすい。したがって、出口側のみを強制
的に冷却するようにしてもよい。具体的には、第2実施
形態では出口側の多孔質板21のみを設け、第3実施形
態では出口側の冷却シャワー23のみを設け、第4実施
形態では出口側の冷却油通路25のみを設けるようにし
てもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のシュープレ
ス装置によれば、プレスシューは、第1プレス面及び第
2プレス面で発生する動圧による油膜と、第2プレス面
上のポケット部で発生する静圧による油膜との協働によ
って粘弾性部材を支持することができるので、低温、低
粘度の潤滑油を用いた場合でも必要油膜厚さを確保する
ことができ、潤滑油の流体摩擦抵抗を小さくしてプレス
シューの熱変形や粘弾性部材の劣化を抑制することがで
きるという利点がある。
【0044】また、強制冷却手段によってプレスシュー
を強制的に冷却することにより、プレスシューの熱変形
や粘弾性部材の劣化をより効果的に抑えることができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態にかかるシュー
プレス装置の構成を示す概略断面図であり、(b)はそ
のプレスシューと粘弾性部材との間の圧力分布を示す図
である。
【図2】図1のシュープレス装置にかかるプレスシュー
の平面図であり、(a)は単一のポケットを設けた場合
を示し、(b)は複数のポケットを設けた場合を示して
いる。
【図3】本発明の第2実施形態にかかるシュープレス装
置の構成を示す概略断面図である。
【図4】図3のシュープレス装置にかかるプレスシュー
の平面図であり、(a)は単一のポケットを設けた場合
を示し、(b)は複数のポケットを設けた場合を示して
いる。
【図5】本発明の第3実施形態にかかるシュープレス装
置の構成を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態にかかるシュープレス装
置の構成を示す概略断面図である。
【図7】(a)は一般的な動圧型シュープレス装置の構
成を示す概略断面図であり、(b)はそのプレスシュー
と粘弾性部材との間の圧力分布を示す図である。
【図8】(a)は一般的な静圧型シュープレス装置の構
成を示す概略断面図であり、(b)はそのプレスシュー
と粘弾性部材との間の圧力分布を示す図である。
【図9】(a)は従来の混合型シュープレス装置の構成
を示す概略断面図であり、(b)はそのプレスシューと
粘弾性部材との間の圧力分布を示す図である。
【符号の説明】
2 カウンタロール 3,4 フェルト 5 ウェブ 8 粘弾性部材 10 プレスシュー 10a プレス面(第1プレス面) 11 静圧ポケット 11a リセス(溝) 11b ステップ(第2プレス面) 14,15 スプリング 16 センタシャフト 17 ピストン室 18 油圧ピストン 19 ピボットピン 20,21 多孔質板(潤滑油沁出装置) 22,23 冷却シャワー(潤滑油噴射装置) 24,25 冷却油通路(冷却媒体通路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 和清 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 高坂 昭良 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 飯島 秀昌 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 4L055 CE80 FA23 FA30

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置を固定して配置された支持軸と、 上記支持軸の周りを回転可能に配置されたループ状の粘
    弾性部材と、 上記粘弾性部材のループ外面側にウェブを挟んで接する
    カウンタロールと、 上記粘弾性部材を挟んで上記カウンタロールに対向して
    配置され、上記粘弾性部材のループ内面側に接するプレ
    スシューと、 上記支持軸に設けられて上記プレスシューを上記カウン
    タロールに向けて押し付けるアクチュエータとを備え、 上記プレスシューは、 上記カウンタロールの形状に係合するように形成された
    第1プレス面と、 上記第1プレス面よりも低く形成された第2プレス面と
    を有し、 上記第1プレス面及び第2プレス面において、上記粘弾
    性部材の回転により上記粘弾性部材と上記プレスシュー
    との間に巻き込まれる潤滑油に上記粘弾性部材と協働し
    て動圧を発生させるとともに、 上記第1プレス面と上記第2プレス面との段差により形
    成されるポケット部において、上記ポケット部に注入さ
    れる潤滑油に上記粘弾性部材と協働して静圧を発生させ
    るように構成されていることを特徴とする、シュープレ
    ス装置。
  2. 【請求項2】 上記ポケット部が上記プレスシューの軸
    方向に複数に分割されて形成されていることを特徴とす
    る、請求項1記載のシュープレス装置。
  3. 【請求項3】 上記第2プレス面と上記第1プレス面と
    の段差が0.01〜1mmであることを特徴とする、請
    求項1又は2記載のシュープレス装置。
  4. 【請求項4】 上記第2プレス面は、上記第1プレス面
    からの深さDが上記プレスシューと上記粘弾性部材との
    間に形成される潤滑油の油膜厚さHに対する比D/Hで
    0.3〜20の範囲になるように形成されていることを
    特徴とする、請求項1又は2記載のシュープレス装置。
  5. 【請求項5】 上記粘弾性部材の回転方向において上記
    第1プレス面から上記第2プレス面への境界部に溝が形
    成され、上記粘弾性部材の回転により上記粘弾性部材と
    上記プレスシューとの間に巻き込まれる潤滑油よりも高
    圧の潤滑油が上記溝に注入されることを特徴とする、請
    求項1〜4の何れかの項に記載のシュープレス装置。
  6. 【請求項6】 上記プレスシューを強制的に冷却する強
    制冷却手段を備えたことを特徴とする、請求項1〜5の
    何れかの項に記載のシュープレス装置。
  7. 【請求項7】 上記強制冷却手段は上記プレスシューの
    出口側を強制冷却するように構成されていることを特徴
    とする、請求項6記載のシュープレス装置。
  8. 【請求項8】 上記強制冷却手段が上記プレスシューの
    内部から上記プレスシューの外表面へ冷却用の潤滑油を
    沁み出させる潤滑油沁出装置として構成されていること
    を特徴とする、請求項6又は7記載のシュープレス装
    置。
  9. 【請求項9】 上記強制冷却手段が冷却用の潤滑油を上
    記プレスシューに噴射する潤滑油噴射装置として構成さ
    れていることを特徴とする、請求項6又は7記載のシュ
    ープレス装置。
  10. 【請求項10】 上記強制冷却手段が上記プレスシュー
    の内部に形成され冷却用媒体を通過させる冷却媒体通路
    として構成されていることを特徴とする、請求項6又は
    7記載のシュープレス装置。
  11. 【請求項11】 製紙機械のプレスパートに備えられる
    製紙機械用シュープレス装置として構成されていること
    を特徴とする、請求項1〜10の何れかの項に記載のシ
    ュープレス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007113123A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 抄紙機のシュープレス装置及び紙の製造方法
JP2013007137A (ja) * 2011-06-26 2013-01-10 Seed Co Ltd 古紙再生装置の再生紙平滑化装置、抄紙装置および古紙再生装置

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