JP2003251404A - 伸線方法および装置 - Google Patents

伸線方法および装置

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JP2003251404A
JP2003251404A JP2002057283A JP2002057283A JP2003251404A JP 2003251404 A JP2003251404 A JP 2003251404A JP 2002057283 A JP2002057283 A JP 2002057283A JP 2002057283 A JP2002057283 A JP 2002057283A JP 2003251404 A JP2003251404 A JP 2003251404A
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JP
Japan
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lubricating oil
wire
die
die box
oil
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JP2002057283A
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English (en)
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Masaaki Nishitani
雅彰 西谷
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引抜加工中に潤滑油を自動的に冷却すること
によって潤滑油の粘度低下を防止し、線材の焼付き防止
および作業者の負担を軽減できる伸線方法及び装置を提
供する。 【解決手段】 潤滑油Oが貯留されたダイスボックス2
内にダイス4を配置し、線材Lを上記ダイスボックス2
内で潤滑油Oと共に上記ダイス4を通して引き抜いて伸
線する伸線方法において、上記線材Lの引抜加工中に、
上記ダイスボックス2内の潤滑油Oを外部に抜き出して
熱交換器8を通して冷却した後、再び上記ダイスボック
ス2内へと戻して循環させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油が貯留され
たダイスボックス内で、線材をダイスを通して引き抜い
て伸線する伸線方法及び装置に係り、特に、伸線作業中
に潤滑油を循環させながら冷却することによって、線材
の焼付き防止および作業者の負担軽減を図った伸線方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に、従来の一般的な伸線装置を示
す。
【0003】図に示すように、伸線装置30は、内部に
十分な量の潤滑油Oが貯留されたダイスボックス31
と、そのダイスボックス31内にダイスホルダ32を介
して固定・配置されたダイス33とを備えている。
【0004】線材Lは、外部からダイスボックス31内
に入り、潤滑油O内を通って、その表面に潤滑油Oが付
着した状態でダイス33内を通過し、ダイスボックス3
1の右側に配置された図示しない引取装置によって矢印
方向に引き抜かれることにより、その径が絞られて、所
謂、伸線(引抜加工)が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の伸線装置30において、連続的に線材Lの伸
線を行った場合、伸線の際に生じる摩擦熱や加工熱等に
よって潤滑油Oが暖められるため、しだいに油温が上昇
し、潤滑油Oの粘度が低下する。潤滑油Oの粘度が低下
するとダイス33と線材Lとの間に形成される油膜が薄
くなったり、切れたりして焼き付きが発生するおそれが
ある。
【0006】そこで従来、作業者が潤滑油Oの油温を常
に監視して、潤滑油Oの温度がある程度上昇したら、低
温度の潤滑油や粘度の異なる別の潤滑油をダイスボック
ス31内に追加して潤滑油Oの粘度調整を行いながら伸
線作業を行っていた。
【0007】しかしながら、この潤滑油Oの粘度調整に
ついては、作業者の経験と勘によって把握され、その経
験と勘に基づいて行われるため、熟練性が必要とされる
問題があった。また、作業者は絶えず潤滑油Oの油温及
び線材Lの焼付きを監視していなければならず、作業者
に大きな負担が掛かるという問題もあった。
【0008】また、線材Lが複合線、特に、アルミニウ
ム被覆鋼線である場合、鋼線上に比較的軟質のアルミニ
ウムを被覆した構造であるため、伸線時に潤滑油Oの粘
度が低下すると、ダイス33と線材Lの間の油膜が薄く
なり、焼付きを生じる危険性が高い。そして、焼付きが
生じた場合、被覆部のアルミニウム表面に外傷が発生す
るため、製品として不良となるばかりでなく、断線に至
るという問題があり、単一素材の伸線と比較すると著し
く対応が困難であった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、引抜加工中に潤滑油を自動的に冷却することによっ
て潤滑油の粘度低下を防止し、線材の焼付き防止および
作業者の負担を軽減できる伸線方法及び装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、潤滑油が貯留されたダイスボックス内にダ
イスを配置し、線材を上記ダイスボックス内で潤滑油と
共に上記ダイスを通して引き抜いて伸線する伸線方法に
おいて、上記線材の引抜加工中に、上記ダイスボックス
内の潤滑油を外部に抜き出して熱交換器を通して冷却し
た後、再び上記ダイスボックス内へと戻して循環させる
ものである。
【0011】また本発明は、潤滑油が貯留されたダイス
ボックスと、そのダイスボックス内に配置され、線材を
上記潤滑油と共に通して引き抜いて伸線するためのダイ
スと、上記ダイスボックスに接続され、上記線材の引抜
加工中に、上記ダイスボックス内の潤滑油を外部に抜き
出し、再びダイスボックス内へと戻して循環させる循環
装置と、上記循環装置に設けられ、循環している潤滑油
を冷却するための熱交換器とを備えたものである。
【0012】ここで、上記ダイスボックス内に貯留され
た潤滑油の温度を測定する油温検出器と、上記循環装置
に接続され、上記油温検出器の検出値によって上記潤滑
油の循環量を調節する制御装置を備えることが好まし
い。
【0013】また、上記熱交換器は、空冷、水冷、ある
いはその他冷媒を使用するものであっても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0015】図1は本発明の一実施形態に係る伸線装置
の概略図である。
【0016】図に示すように、伸線装置1は、内部に十
分な量の潤滑油Oが貯留されたダイスボックス2と、そ
のダイスボックス2内にダイスホルダ3を介して固定・
配置され、線材Lを潤滑油Oと共に通して引き抜いて伸
線するためのダイス4とを備えている。本実施形態で
は、線材Lはアルミニウム被覆鋼線であり、潤滑油Oは
ポリブデンである。
【0017】ダイスボックス2には、ダイスボックス2
内に貯留されている潤滑油Oを順次外部に引き出して、
再びダイスボックス2内へと戻して循環させるための循
環装置5が接続されている。循環装置5は、ダイスボッ
クス2に接続された潤滑油循環通路6と、その潤滑油循
環通路6に接続され、ダイスボックス2内の潤滑油Oを
潤滑油循環通路6を通して循環させる循環ポンプ7とで
構成される。
【0018】循環装置5には、潤滑油循環通路6内を通
って循環している潤滑油Oを冷却するための熱交換器8
が設けられている。熱交換器8は、熱交換器8の内部を
通過する潤滑油循環通路6aと、その潤滑油循環通路6
aに近接して設けられ、冷凍サイクル9の一部を構成す
る蒸発器10とで構成される。冷凍サイクル9は、図示
しない、ポンプや膨張弁等を備えており、蒸発器10の
内部を冷媒(例えば、アンモニアなど)が通過する。ダ
イスボックス2から外部に引き出されて熱交換器8内の
潤滑油循環通路6aを通過する潤滑油Oは、蒸発器10
によって冷却され、再びダイスボックス2内へと戻され
る。
【0019】なお、本実施形態では、熱交換器8として
冷媒を使用する冷凍サイクルを用いたが、本発明はこの
点において限定されず、空冷式や水冷式であっても良
い。要するに、熱交換器8内を通る潤滑油Oを冷却でき
ればどのような構成であっても良いものである。
【0020】ダイスボックス2には、その内部に貯留さ
れた潤滑油Oの油温を検出する油温検出器11が設けら
れており、その油温検出器11と循環装置5の循環ポン
プ7に制御装置12が接続されている。制御装置12
は、油温検出器11の検出値に応じて、循環ポンプ7を
制御して、潤滑油循環通路6内を循環する潤滑油Oの量
を調節する。即ち、ダイスボックス2内の潤滑油Oの油
温が高ければ、潤滑油Oの循環量を多くして冷却の促進
を図り、潤滑油Oの油温が低ければ、潤滑油Oの循環量
を少なくするように循環ポンプ7を制御する。従って、
ダイスボックス2内に貯留されている潤滑油Oの油温
は、制御装置12によって常に適切な範囲に自動的に調
節される。
【0021】本実施形態の伸線装置による伸線作業は次
のように行われる。
【0022】線材(アルミニウム被覆鋼線)Lは、外部
からダイスボックス2内に入り、潤滑油O内を通って、
その表面に潤滑油Oが付着した状態でダイス4を通過
し、ダイスボックス2の右側に配置された図示しない引
取装置によって矢印方向に引き抜かれることにより、そ
の径が絞られて、所謂、伸線(引抜加工)が行われる。
【0023】一方、この引抜加工を行う間、循環ポンプ
7によってダイスボックス2内の潤滑油Oが順次潤滑油
循環通路6を通して外部へと抜き出され、熱交換器8に
おいて冷却された後、再び、ダイスボックス2内へと戻
すように循環される。このとき、油温検出器11は常に
ダイスボックス2内の潤滑油Oの油温を検出して制御装
置12にその検出結果を送り、制御装置12はその検出
値に基づいて循環ポンプ7を制御して潤滑油Oの循環量
を調節する。
【0024】この結果、線材Lの伸線作業中、ダイスボ
ックス2内の潤滑油Oの油温は常に適切に制御されるこ
とになり、油温の上昇に伴う粘度低下を防止できる。従
って、焼付きが発生しやすいアルミニウム被覆鋼線等で
あっても焼き付きが発生することはない。
【0025】また、油温検出器11の検出値に応じて制
御装置12が循環ポンプ7を適切に制御するため、作業
者が粘度調整を行ったり、潤滑油Oの油温を常に監視す
る必要がなくなり、作業者の負担が著しく低減する。
【0026】更に、潤滑油循環通路6の途中にフィルタ
ー13を設けておけば、引抜加工中に、潤滑油O内の不
純物除去作業も行うことができる。
【0027】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、線材の焼
付き防止および作業者の負担を軽減できるといった優れ
た効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る伸線装置の概略図で
ある。
【図2】従来の伸線装置の断面図である。
【符号の説明】
1 伸線装置 2 ダイスボックス 4 ダイス 5 循環装置 6 潤滑油循環通路 7 循環ポンプ 8 熱交換器 11 油温検出器 12 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油が貯留されたダイスボックス内に
    ダイスを配置し、線材を上記ダイスボックス内で潤滑油
    と共に上記ダイスを通して引き抜いて伸線する伸線方法
    において、 上記線材の引抜加工中に、 上記ダイスボックス内の潤滑油を外部に抜き出して熱交
    換器を通して冷却した後、再び上記ダイスボックス内へ
    と戻して循環させることを特徴とする伸線方法。
  2. 【請求項2】 潤滑油が貯留されたダイスボックスと、 そのダイスボックス内に配置され、線材を上記潤滑油と
    共に通して引き抜いて伸線するためのダイスと、 上記ダイスボックスに接続され、上記線材の引抜加工中
    に、上記ダイスボックス内の潤滑油を外部に抜き出し、
    再びダイスボックス内へと戻して循環させる循環装置
    と、 上記循環装置に設けられ、循環している潤滑油を冷却す
    るための熱交換器とを備えたことを特徴とする伸線装
    置。
  3. 【請求項3】 上記ダイスボックス内に貯留された潤滑
    油の油温を検出する油温検出器と、 上記循環装置に接続され、上記油温検出器の検出値によ
    って上記潤滑油の循環量を調節する制御装置を備えた請
    求項2記載の伸線装置。
  4. 【請求項4】 上記熱交換器は、空冷、水冷、あるいは
    その他冷媒を使用するものである請求項2又は3記載の
    伸線装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103341512A (zh) * 2013-06-24 2013-10-09 盛利维尔(中国)新材料技术有限公司 一种用于钢丝拉拔的润滑冷却系统
CN107597868A (zh) * 2017-10-21 2018-01-19 南京同旺铝业有限公司 一种铝丝拉丝成型中的涂油结构
CN107597867A (zh) * 2017-10-21 2018-01-19 南京同旺铝业有限公司 一种铝丝拉丝成型中涂油机构中的过滤单元
CN110293139A (zh) * 2019-07-01 2019-10-01 山东大山不锈钢制品有限公司 一种水冷式拉拔模具箱
CN115476229A (zh) * 2022-09-14 2022-12-16 山东创新精密科技有限公司 一种铝材制备用拉丝设备

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