JP2003250803A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JP2003250803A JP2003250803A JP2002052922A JP2002052922A JP2003250803A JP 2003250803 A JP2003250803 A JP 2003250803A JP 2002052922 A JP2002052922 A JP 2002052922A JP 2002052922 A JP2002052922 A JP 2002052922A JP 2003250803 A JP2003250803 A JP 2003250803A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来機能の上に追加して組織の弾性計測・表
示機能も取り扱うことが可能な超音波診断装置を提供す
る。 【解決手段】 超音波探触子に接続して超音波を送受信
し、受信信号の処理と画像表示を行う超音波診断装置に
おいて、組織の弾性計測手段と、該組織の弾性計測手段
の出力情報に基づいて組織弾性像を構成する組織弾性像
構成手段と、Ｂモード像もしくはドップラ像とともに前
記構成された組織弾性像を表示する組織弾性像表示手段
を備えたことを特徴とする。
示機能も取り扱うことが可能な超音波診断装置を提供す
る。 【解決手段】 超音波探触子に接続して超音波を送受信
し、受信信号の処理と画像表示を行う超音波診断装置に
おいて、組織の弾性計測手段と、該組織の弾性計測手段
の出力情報に基づいて組織弾性像を構成する組織弾性像
構成手段と、Ｂモード像もしくはドップラ像とともに前
記構成された組織弾性像を表示する組織弾性像表示手段
を備えたことを特徴とする。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
関し、特に、組織の硬さなどに関する情報をＢモード像
やドップラ像と共に組織弾性像を表示して、従来の形態
診断の上にさらに組織性状診断が可能な超音波診断装置
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の超音波診断装置としては、一般
に、Ｂモード像やドップラ像を表示するものである。近
年、癌などの病変組織ではその硬さ（弾性）などの組織
性状が変化することは良く知られており、その把握は、
形態変化以前での早期診断を行う上で重要とされてい
る。さらに、形状だけでは腫瘍の良悪性の鑑別が困難な
場合でも、触診などのように組織弾性としての別な角度
からの診断情報を提供することで、識別が容易になるこ
とが、最近の研究により明らかにされている。 【０００３】従来の超音波エコー、Ｘ線ＣＴやＭＲＩな
どの形態計測法では、これらの組織性状の変化を捉える
のに適さない。これに対して、体表から体内組織の弾性
分布が得られれば、より早期の診断が可能になり、さら
に、現在の形態情報に加え、硬さという組織性状の違い
を画像化することで腫瘍の良悪性の鑑別が容易になる。 【０００４】前記組織の弾性情報を画像として表示する
組織弾性像表示手段が、例えば、文献１：日本超音波医
学会第７４回学術集会プログラム・講演抄録集（日本超
音波医学会誌 vol.28,No.3 April 2001）のＪ２８５ペ
ージに開示されている。前記組織弾性像表示手段の基本
原理は、超音波探触子を体表から押付けた時の組織の変
形率（歪み）を超音波受信波形の処理で計算し分布とし
て求め、体表での圧力分布と歪み分布から弾性係数（ヤ
ング率）の分布を求めることにより、組織弾性像を構成
するものである。 【０００５】なお、前記組織弾性像表示手段の詳細につ
いては、文献２：H10年度成果報告：98Y23-019 平成10
年度即効型提案公募事業 成果報告「3次元超音波組織弾
性CTの開発、Development of 3-D Ultrasonic Tissue E
lasticity CT」（総括研究代表者：筑波大学電子・情報
工学系 椎名毅、共同研究代表者：東京農工大学工学部
伊東正安、アロカ株式会社研究所 望月剛）に記載され
ている。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】前記従来のＢモード像
やドップラ像を表示する超音波診断装置では、例えば、
Ｂモードでは、低い部分にかすかに暗い影として腫瘍像
が現われているが不鮮明である。しかし、弾性像では周
囲に比較して、歪みの小さい、またはヤング率の大きい
硬い部分として明確に描出されている。このような場合
に使用される、従来の一般の超音波診断装置の従来機能
の上に組織弾性計測・表示機能をも取り扱うことが可能
な超音波診断装置は現在では存在していない。 【０００７】本発明の目的は、従来機能の上に追加して
組織の弾性計測・表示機能も取り扱うことが可能な超音
波診断装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、従来機能の上に追加して組織の弾性計測・表示機能
も取り扱うことが可能な超音波診断装置の操作性を向上
することが可能な技術を提供することにある。本発明の
前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の
記述及び添付図面によって明らかにする。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明の概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。 （１）超音波探触子に接続して超音波を送受信し、受信
信号の処理と画像表示を行う超音波診断装置において、
組織の弾性計測手段と、該組織の弾性計測手段の出力情
報に基づいて組織弾性像を構成する組織弾性像構成手段
と、Ｂモード像もしくはドップラ像とともに前記構成さ
れた組織弾性像を表示する組織弾性像表示手段を備えた
ことを特徴とする。 【０００９】（２）前記（１）の手段の超音波診断装置
において、前記組織弾性像構成手段は、モード選択部、
探触子押付け前後のエコーデータメモリ部、組織変位分
布検出部、変位・歪み変換部、モード選択スイッチ部、
及びそれらを制御する制御部を有することを特徴する。 【００１０】（３）前記（１）又は（２）の手段の超音
波診断装置において、前記モード選択スイッチは、組織
弾性像表示手段の選択スイッチと探触子を押付ける前後
の組織変位計測開始スイッチ、及びＢモード像及びドッ
プラ像との同時表示選択スイッチからなることを特徴と
する。 【００１１】（４）前記（１）乃至（３）の超音波診断
装置において、前記モード選択スイッチは、手、足等で
操作が可能なものもしくは音声認識などの非接触手段で
切り替えるものであることを特徴とする。 【００１２】前記手段によれば、例えば、従来機能のＢ
モード像（音響インピーダンスの変化を画像化）やドッ
プラ像とともに組織弾性像の表示が可能で、従来機能だ
けでは明確に表示できなかった癌組織などの病変部を鮮
明に表示できる。これにより、診断能率を向上するとと
もに手術での病変部摘出を確実に行うことが可能にな
る。また、一個の組織弾性像表示機能を備えた超音波診
断装置として操作性を向上することができる。以下に、
本発明について、本発明による実施形態（実施例）とと
もに図面を参照して詳細に説明する。 【００１３】 【発明の実施の形態】（実施例１）図１は本発明の実施
例１に係る超音波診断システムの概略構成を示す模式図
であり、図２は本実施例１の超音波診断装置の概略構成
を示すブロック図である。図１及び図２において、１は
寝台、２は被検体（患者）、３は超音波探触子、４はケ
ーブル、５は超音波診断装置、１１は超音波送受信部、
１２はモード選択部、１３は信号処理部、１４はスキャ
ンコンバータ、１５はモニタ（表示手段）、１６は探触
子押付け前後のエコーデータメモリ部、１７は組織変位
分布検出部、１８は変位・歪み変換部、１９はモード選
択スイッチ、２０は各部を制御する制御部、２１は探触
子押付け前のデータ取込みスイッチ、２２は探触子押付
け後のデータ取込みスイッチである。 【００１４】図２に示すように、本発明の実施例１の超
音波診断装置５は、超音波送受信部１１、モード選択部
１２、信号処理部１３、スキャンコンバータ１４、モニ
タ（表示手段）１５、探触子押付け前後のエコーデータ
メモリ部１６、組織変位分布検出部１７、変位・歪み変
換部１８、モード選択スイッチ１９、前記各部を制御す
る制御部２０で構成されている。 【００１５】前記超音波送受信部１１、モード選択部１
２、信号処理部１３、スキャンコンバータ１４、及びモ
ニタ（表示手段）１５の構成は、従来の超音波診断装置
の構成と同じであるので、ここではその詳細な説明は省
略する。 【００１６】また、探触子押付け前後のエコーデータメ
モリ部１６、組織変位分布検出部１７、変位・歪み変換
部１８等の組織弾性情報を画像として表示する組織弾性
像表示手段に関する詳細な説明については、前述した文
献２に記載されているので、ここではその繰り返しの説
明は省略する。 【００１７】また、超音波探触子３を押付ける際の押付
け力測定手段は、例えば、超音波探触子３の中に反作用
としての作用力を検出する圧力計を設けることにより実
現できる。また、押付け力測定手段の押付け力と歪みか
ら弾性率分布を求めることも可能である。 【００１８】図３は本実施例１の組織弾性像モードを選
択して表示する場合のフローチャートである。組織弾性
像モード選択は、図３に示すように、まず、従来機能の
Ｂモードもしくはドップラモードで被検体２の病変部の
概略位置を探索する（Ｓ１０１）。次に、組織の弾性像
モードが必要か否かを判断し（Ｓ１０２）、組織の弾性
像モードが必要であれば、モード選択スイッチ１９で組
織弾性像モードを選択する（Ｓ１０３）。従来の機能モ
ード（Ｂモード像やドップラ像）のみでよい場合にはそ
の機能を実施する（ステップＳ１０７）。 【００１９】組織弾性像モードが選択されると、データ
取込スイッチ２１を押し、超音波探触子３を押付ける前
のエコーデータをそのタイミングでエコーデーダメモリ
部１６に取り込む（Ｓ１０４）。次に、押付ける後のデ
ータ取込スイッチ２２を押し、超音波探触子３を押付け
た後のエコーデータをそのタイミングでエコーデータメ
モリ部１６に取り込む（Ｓ１０５）。これらの取り込ま
れたデータに基づいて、データ処理・組織歪み分布像を
モニタ１５上に表示する（Ｓ１０６）。モニタ１５上に
は、従来機能の画像（Ｂモードもしくはドップラモード
の画像）と組織弾性像を表示する。前記従来機能の画像
と組織弾性像を同時に表示することも当然可能である。 【００２０】（実施例２）図４は本発明の実施例２に係
る超音波診断システムの概略構成を示す模式図である。
本実施例２の超音波診断装置は、図４に示すように、フ
ットスイッチ２３内にモード選択スイッチ１９、探触子
押付け前のデータ取込スイッチ２１、及び探触子押付け
後のデータ取込スイッチ２２を設けた場合である。これ
により、超音波探触子３を操作する場合に両手がふさが
っている場合でも容易に組織弾性モードを選択すること
が可能となる。 【００２１】（実施例３）図５は本発明の実施例３に係
る超音波診断システムの概略構成を示す模式図である。
本実施例３の超音波診断装置は、図５に示すように、超
音波診断装置５にマイクロフォン２４を設けて操作者の
音声認識によりモード選択を行う場合である。同様に、
両手がふさがっているような場合でも容易に組織弾性モ
ードを選択することが可能であるとともにスイッチの選
択間違いなどを防止することが可能である。 【００２２】（実施例４）図６は本発明の実施例４に係
る超音波診断システムの概略構成を示す模式図である。
本実施例４の超音波診断装置は、図６に示すように、超
音波探触子３にモード選択スイッチ１９、探触子押付け
前のデータ取込スイッチ２１、及び探触子押付け後のデ
ータ取込スイッチ２２を設けた場合である。この場合に
は、超音波探触子３と前記各スイッチ１９、２１、２２
を同じ手で操作できるので操作性が大幅に改善できる。 【００２３】以上、本発明を前記発明の実施形態（実施
例）に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明
の実施形態（実施例）に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
は勿論である。 【００２４】 【発明の効果】本願において開示される発明によって得
られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。本
発明によれば、組織の弾性像モードを付加することによ
り、従来機能では表示できない癌組織などの病変部を明
瞭に表示することが可能となる。したがって、従来の超
音波診断装置に組織弾性像モードの計測・表示機能を追
加し、さらにモード選択スイッチとエコーデータ取込ス
イッチを付加することにより、診断能率を大幅に改善す
ることが可能となる。また、手術時に病変組織を取り残
すなどの問題もなくなることから予後の大幅改善を図る
ことも可能となる。
関し、特に、組織の硬さなどに関する情報をＢモード像
やドップラ像と共に組織弾性像を表示して、従来の形態
診断の上にさらに組織性状診断が可能な超音波診断装置
に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の超音波診断装置としては、一般
に、Ｂモード像やドップラ像を表示するものである。近
年、癌などの病変組織ではその硬さ（弾性）などの組織
性状が変化することは良く知られており、その把握は、
形態変化以前での早期診断を行う上で重要とされてい
る。さらに、形状だけでは腫瘍の良悪性の鑑別が困難な
場合でも、触診などのように組織弾性としての別な角度
からの診断情報を提供することで、識別が容易になるこ
とが、最近の研究により明らかにされている。 【０００３】従来の超音波エコー、Ｘ線ＣＴやＭＲＩな
どの形態計測法では、これらの組織性状の変化を捉える
のに適さない。これに対して、体表から体内組織の弾性
分布が得られれば、より早期の診断が可能になり、さら
に、現在の形態情報に加え、硬さという組織性状の違い
を画像化することで腫瘍の良悪性の鑑別が容易になる。 【０００４】前記組織の弾性情報を画像として表示する
組織弾性像表示手段が、例えば、文献１：日本超音波医
学会第７４回学術集会プログラム・講演抄録集（日本超
音波医学会誌 vol.28,No.3 April 2001）のＪ２８５ペ
ージに開示されている。前記組織弾性像表示手段の基本
原理は、超音波探触子を体表から押付けた時の組織の変
形率（歪み）を超音波受信波形の処理で計算し分布とし
て求め、体表での圧力分布と歪み分布から弾性係数（ヤ
ング率）の分布を求めることにより、組織弾性像を構成
するものである。 【０００５】なお、前記組織弾性像表示手段の詳細につ
いては、文献２：H10年度成果報告：98Y23-019 平成10
年度即効型提案公募事業 成果報告「3次元超音波組織弾
性CTの開発、Development of 3-D Ultrasonic Tissue E
lasticity CT」（総括研究代表者：筑波大学電子・情報
工学系 椎名毅、共同研究代表者：東京農工大学工学部
伊東正安、アロカ株式会社研究所 望月剛）に記載され
ている。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】前記従来のＢモード像
やドップラ像を表示する超音波診断装置では、例えば、
Ｂモードでは、低い部分にかすかに暗い影として腫瘍像
が現われているが不鮮明である。しかし、弾性像では周
囲に比較して、歪みの小さい、またはヤング率の大きい
硬い部分として明確に描出されている。このような場合
に使用される、従来の一般の超音波診断装置の従来機能
の上に組織弾性計測・表示機能をも取り扱うことが可能
な超音波診断装置は現在では存在していない。 【０００７】本発明の目的は、従来機能の上に追加して
組織の弾性計測・表示機能も取り扱うことが可能な超音
波診断装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、従来機能の上に追加して組織の弾性計測・表示機能
も取り扱うことが可能な超音波診断装置の操作性を向上
することが可能な技術を提供することにある。本発明の
前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の
記述及び添付図面によって明らかにする。 【０００８】 【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明の概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。 （１）超音波探触子に接続して超音波を送受信し、受信
信号の処理と画像表示を行う超音波診断装置において、
組織の弾性計測手段と、該組織の弾性計測手段の出力情
報に基づいて組織弾性像を構成する組織弾性像構成手段
と、Ｂモード像もしくはドップラ像とともに前記構成さ
れた組織弾性像を表示する組織弾性像表示手段を備えた
ことを特徴とする。 【０００９】（２）前記（１）の手段の超音波診断装置
において、前記組織弾性像構成手段は、モード選択部、
探触子押付け前後のエコーデータメモリ部、組織変位分
布検出部、変位・歪み変換部、モード選択スイッチ部、
及びそれらを制御する制御部を有することを特徴する。 【００１０】（３）前記（１）又は（２）の手段の超音
波診断装置において、前記モード選択スイッチは、組織
弾性像表示手段の選択スイッチと探触子を押付ける前後
の組織変位計測開始スイッチ、及びＢモード像及びドッ
プラ像との同時表示選択スイッチからなることを特徴と
する。 【００１１】（４）前記（１）乃至（３）の超音波診断
装置において、前記モード選択スイッチは、手、足等で
操作が可能なものもしくは音声認識などの非接触手段で
切り替えるものであることを特徴とする。 【００１２】前記手段によれば、例えば、従来機能のＢ
モード像（音響インピーダンスの変化を画像化）やドッ
プラ像とともに組織弾性像の表示が可能で、従来機能だ
けでは明確に表示できなかった癌組織などの病変部を鮮
明に表示できる。これにより、診断能率を向上するとと
もに手術での病変部摘出を確実に行うことが可能にな
る。また、一個の組織弾性像表示機能を備えた超音波診
断装置として操作性を向上することができる。以下に、
本発明について、本発明による実施形態（実施例）とと
もに図面を参照して詳細に説明する。 【００１３】 【発明の実施の形態】（実施例１）図１は本発明の実施
例１に係る超音波診断システムの概略構成を示す模式図
であり、図２は本実施例１の超音波診断装置の概略構成
を示すブロック図である。図１及び図２において、１は
寝台、２は被検体（患者）、３は超音波探触子、４はケ
ーブル、５は超音波診断装置、１１は超音波送受信部、
１２はモード選択部、１３は信号処理部、１４はスキャ
ンコンバータ、１５はモニタ（表示手段）、１６は探触
子押付け前後のエコーデータメモリ部、１７は組織変位
分布検出部、１８は変位・歪み変換部、１９はモード選
択スイッチ、２０は各部を制御する制御部、２１は探触
子押付け前のデータ取込みスイッチ、２２は探触子押付
け後のデータ取込みスイッチである。 【００１４】図２に示すように、本発明の実施例１の超
音波診断装置５は、超音波送受信部１１、モード選択部
１２、信号処理部１３、スキャンコンバータ１４、モニ
タ（表示手段）１５、探触子押付け前後のエコーデータ
メモリ部１６、組織変位分布検出部１７、変位・歪み変
換部１８、モード選択スイッチ１９、前記各部を制御す
る制御部２０で構成されている。 【００１５】前記超音波送受信部１１、モード選択部１
２、信号処理部１３、スキャンコンバータ１４、及びモ
ニタ（表示手段）１５の構成は、従来の超音波診断装置
の構成と同じであるので、ここではその詳細な説明は省
略する。 【００１６】また、探触子押付け前後のエコーデータメ
モリ部１６、組織変位分布検出部１７、変位・歪み変換
部１８等の組織弾性情報を画像として表示する組織弾性
像表示手段に関する詳細な説明については、前述した文
献２に記載されているので、ここではその繰り返しの説
明は省略する。 【００１７】また、超音波探触子３を押付ける際の押付
け力測定手段は、例えば、超音波探触子３の中に反作用
としての作用力を検出する圧力計を設けることにより実
現できる。また、押付け力測定手段の押付け力と歪みか
ら弾性率分布を求めることも可能である。 【００１８】図３は本実施例１の組織弾性像モードを選
択して表示する場合のフローチャートである。組織弾性
像モード選択は、図３に示すように、まず、従来機能の
Ｂモードもしくはドップラモードで被検体２の病変部の
概略位置を探索する（Ｓ１０１）。次に、組織の弾性像
モードが必要か否かを判断し（Ｓ１０２）、組織の弾性
像モードが必要であれば、モード選択スイッチ１９で組
織弾性像モードを選択する（Ｓ１０３）。従来の機能モ
ード（Ｂモード像やドップラ像）のみでよい場合にはそ
の機能を実施する（ステップＳ１０７）。 【００１９】組織弾性像モードが選択されると、データ
取込スイッチ２１を押し、超音波探触子３を押付ける前
のエコーデータをそのタイミングでエコーデーダメモリ
部１６に取り込む（Ｓ１０４）。次に、押付ける後のデ
ータ取込スイッチ２２を押し、超音波探触子３を押付け
た後のエコーデータをそのタイミングでエコーデータメ
モリ部１６に取り込む（Ｓ１０５）。これらの取り込ま
れたデータに基づいて、データ処理・組織歪み分布像を
モニタ１５上に表示する（Ｓ１０６）。モニタ１５上に
は、従来機能の画像（Ｂモードもしくはドップラモード
の画像）と組織弾性像を表示する。前記従来機能の画像
と組織弾性像を同時に表示することも当然可能である。 【００２０】（実施例２）図４は本発明の実施例２に係
る超音波診断システムの概略構成を示す模式図である。
本実施例２の超音波診断装置は、図４に示すように、フ
ットスイッチ２３内にモード選択スイッチ１９、探触子
押付け前のデータ取込スイッチ２１、及び探触子押付け
後のデータ取込スイッチ２２を設けた場合である。これ
により、超音波探触子３を操作する場合に両手がふさが
っている場合でも容易に組織弾性モードを選択すること
が可能となる。 【００２１】（実施例３）図５は本発明の実施例３に係
る超音波診断システムの概略構成を示す模式図である。
本実施例３の超音波診断装置は、図５に示すように、超
音波診断装置５にマイクロフォン２４を設けて操作者の
音声認識によりモード選択を行う場合である。同様に、
両手がふさがっているような場合でも容易に組織弾性モ
ードを選択することが可能であるとともにスイッチの選
択間違いなどを防止することが可能である。 【００２２】（実施例４）図６は本発明の実施例４に係
る超音波診断システムの概略構成を示す模式図である。
本実施例４の超音波診断装置は、図６に示すように、超
音波探触子３にモード選択スイッチ１９、探触子押付け
前のデータ取込スイッチ２１、及び探触子押付け後のデ
ータ取込スイッチ２２を設けた場合である。この場合に
は、超音波探触子３と前記各スイッチ１９、２１、２２
を同じ手で操作できるので操作性が大幅に改善できる。 【００２３】以上、本発明を前記発明の実施形態（実施
例）に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明
の実施形態（実施例）に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
は勿論である。 【００２４】 【発明の効果】本願において開示される発明によって得
られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。本
発明によれば、組織の弾性像モードを付加することによ
り、従来機能では表示できない癌組織などの病変部を明
瞭に表示することが可能となる。したがって、従来の超
音波診断装置に組織弾性像モードの計測・表示機能を追
加し、さらにモード選択スイッチとエコーデータ取込ス
イッチを付加することにより、診断能率を大幅に改善す
ることが可能となる。また、手術時に病変組織を取り残
すなどの問題もなくなることから予後の大幅改善を図る
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例１に係る超音波診断システムの
概略構成を示す模式図である。 【図２】本実施例１の超音波診断装置の概略構成を示す
ブロック図である。 【図３】本実施例１の組織弾性像モードを選択して表示
する場合のフローチャートである。 【図４】本発明の実施例２に係る超音波診断システムの
概略構成を示す模式図である。 【図５】本発明の実施例３に係る超音波診断システムの
概略構成を示す模式図である。 【図６】本発明の実施例４に係る超音波診断システムの
概略構成を示す模式図である。 【符号の説明】 １…寝台 ２…被検体（患
者） ３…超音波探触子 ４…ケーブル ５…超音波診断装置 １１…超音波送受
信部 １２…モード選択部 １３…信号処理部 １４…スキャンコンバータ １５…モニタ（表
示手段） １６…エコーデータメモリ部 １７…組織変位分
布検出部 １８…変位・歪み変換部 １９…モード選択
スイッチ ２０…制御部 ２１…探触子押付け前のデータ取込みスイッチ ２２…探触子押付け後のデータ取込みスイッチ ２３…フットスイッチ ２４…マイクロフ
ォン
概略構成を示す模式図である。 【図２】本実施例１の超音波診断装置の概略構成を示す
ブロック図である。 【図３】本実施例１の組織弾性像モードを選択して表示
する場合のフローチャートである。 【図４】本発明の実施例２に係る超音波診断システムの
概略構成を示す模式図である。 【図５】本発明の実施例３に係る超音波診断システムの
概略構成を示す模式図である。 【図６】本発明の実施例４に係る超音波診断システムの
概略構成を示す模式図である。 【符号の説明】 １…寝台 ２…被検体（患
者） ３…超音波探触子 ４…ケーブル ５…超音波診断装置 １１…超音波送受
信部 １２…モード選択部 １３…信号処理部 １４…スキャンコンバータ １５…モニタ（表
示手段） １６…エコーデータメモリ部 １７…組織変位分
布検出部 １８…変位・歪み変換部 １９…モード選択
スイッチ ２０…制御部 ２１…探触子押付け前のデータ取込みスイッチ ２２…探触子押付け後のデータ取込みスイッチ ２３…フットスイッチ ２４…マイクロフ
ォン
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フロントページの続き
Ｆターム(参考） 4C301 CC02 DD02 DD11 EE09 EE11
EE13 JC14 KK11 KK13 KK21
KK40 LL04
4C601 DE01 EE06 EE09 EE11 JB55
JC15 JC20 JC21 JC40 KK12
KK18 KK23 KK25 KK50 LL01
LL02
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 超音波探触子に接続して超音波を送受信
し、受信信号の処理と画像表示を行う超音波診断装置に
おいて、組織の弾性計測手段と、該組織の弾性計測手段
の出力情報に基づいて組織弾性像を構成する組織弾性像
構成手段と、Ｂモード像もしくはドップラ像と共に前記
構成された組織弾性像を表示する組織弾性像表示手段を
備えたことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002052922A JP2003250803A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002052922A JP2003250803A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 超音波診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003250803A true JP2003250803A (ja) | 2003-09-09 |
Family
ID=28664488
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002052922A Pending JP2003250803A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003250803A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007222605A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-09-06 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 超音波診断装置 |
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-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002052922A patent/JP2003250803A/ja active Pending
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