JP2003246133A - 平版印刷方法 - Google Patents

平版印刷方法

Info

Publication number
JP2003246133A
JP2003246133A JP2002048986A JP2002048986A JP2003246133A JP 2003246133 A JP2003246133 A JP 2003246133A JP 2002048986 A JP2002048986 A JP 2002048986A JP 2002048986 A JP2002048986 A JP 2002048986A JP 2003246133 A JP2003246133 A JP 2003246133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
lithographic printing
printing
recording material
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002048986A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Kondo
敏郎 近藤
Kazutoshi Someya
一敏 染谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2002048986A priority Critical patent/JP2003246133A/ja
Publication of JP2003246133A publication Critical patent/JP2003246133A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】感熱記録材料、インクジェット記録材料及び圧
着記録シートに平版印刷するときのブランケット汚れを
防止した平版印刷方法を提供することにある。特に耐刷
性を低下させずにブランケット汚れを防止することであ
る。 【解決手段】感熱記録材料、インクジェット記録材料、
あるいは圧着記録シートの記録層に平版印刷する方法に
おいて、アルキレンオキサイドが付加したアセチレング
リコールを含有するインキを用いることを特徴とする平
版印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録材料、イ
ンクジェット記録材料及び圧着記録シートに平版印刷す
る方法に関し、より詳しくは印刷時のブランケット汚れ
を防止した平版印刷方法に関する。 【0002】 【従来の技術】平版印刷版は油脂性のインキを受理する
親油性の画像部分とインキを受け付けない撥油性の非画
像部からなり、一般に非画像部は水を受け付ける親水性
部分から構成される。従って、通常の平版印刷はインキ
と水の両方を版面に供給し、画像部は着色性のインキを
非画像部は水を選択的に受け入れ、画線上のインキを例
えば紙などの基質に転写されることによってなされてい
る。 【0003】平版印刷版としては、ジアゾニウム化合物
を用いたプレセンシタイズド版(PS版)、酸化亜鉛や
有機光導電体を用いた電子写真方式による平版印刷版、
ハロゲン化銀乳剤を感光成分として用いた銀塩写真方式
による平版印刷版、さらには、高感度ポリマーを用いた
高感度フォトポリマーによる平版印刷版、熱を利用する
サーマル平版印刷版などが知られており、そのような平
版印刷版での印刷に使用されるインキにも多種多様なも
のが知られている。 【0004】上記した平版印刷の分野において、通常の
印刷用紙以外への印刷も行われている。例えば、感熱
紙、インクジェット記録材料、あるいは圧着記録シート
の記録層に印刷するフォーム印刷がある。これらの記録
材料の記録層は通常のコート紙に比べ、耐水性、表面強
度が劣るため、インキのタックが高いと記録層中の成分
が脱離しブランケット及び印刷版に転写して画像部の耐
刷力を低下させるという不都合が生じる。このために、
通常のコート紙、未コート紙に印刷する場合に比べ、イ
ンキのタックを低く調整されたインキを使用する必要が
ある。インキのタックを調整するために、石油系溶剤を
主成分とするレデューサーやコンパウンドが用いられて
いる。しかしながら、これらの添加剤で、単にインキの
タックを下げた場合、インキの耐水性が低下し、今度は
非画像部に相当するブランケットに少しずつインキが堆
積する、いわゆるブランケットパイリング(ブランケッ
ト汚れ)が発生しやすくなる。ブランケット汚れは、印
刷時に平版印刷版の非画像部の保水性が低下することに
よって生じる通常の印刷汚れ(地汚れ)とは異なり、印
刷物に地汚れは発生しないが、非画像部に僅かに転移し
たインキが徐々にブランケット上に堆積する現象を言
う。このブランケット汚れは、例えば、印刷版を交換し
た時の印刷版のサイズの変更や印刷版の装着位置のずれ
などによってブランケット上に堆積したインキが印刷物
の端部に付着して汚れを生じさせる。 【0005】一方、平版印刷において、インキ受理性を
低下させずに地汚れを向上させるために各種インキ添加
剤を用いることが知られており、多くのインキ添加剤が
提案されている。例えば、特開昭59−66470号、
同昭60−15476号のオルガノポリシロキサン、特
開昭61−138677号、同昭61−138678
号、同平1−95173号のアルキレンオキサイドを有
する化合物、特開昭64−38483号、同昭64−3
8485号のプロピレンオキサイドを有する化合物、特
開昭64−38484号のポリアルキレンオキサイドを
有するビスフェノール、特開平1−92281号のフェ
ノールアルデヒド縮合物、特開平3−296571号、
同平3−296574号のアルキレンオキサイドを有す
るアミノ化合物、特開平3−296572号のアルキレ
ンオキサイドとカルボキシル基を有する化合物、特開平
3−296575号のアセチレングリコールやアセチレ
ンアルコール、特開平4−1281号のポリオキシアル
キレン・アルキルエーテルリン酸、特開平4−1282
号の重合体等が知られている。 【0006】しかしながら、上記した技術は、感熱記録
材料、インクジェット記録材料及び圧着シートの記録層
に印刷するときの上述した問題の解決を開示するもので
はなかった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、感熱記録材料、インクジェット記録材料及び圧着記
録シートに平版印刷するときのブランケット汚れ及び印
刷版の画像または画像部対応したブランケットへ記録材
料の塗布物の堆積を防止した平版印刷方法を提供するこ
とにある。特に耐刷性を低下させずにブランケット汚れ
を防止することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、感
熱記録材料、インクジェット記録材料、あるいは圧着記
録シートの記録層に平版印刷する方法において、アルキ
レンオキサイドが付加したアセチレングリコールを含有
するインキを用いることを特徴とする平版印刷方法によ
って達成された。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でいうアセチレングリコールとは、アルキンの3
重結合に隣接する2個の炭素原子がそれぞれ1個の水酸
基を有する化合物であり、該化合物に更にアルキレンオ
キサイドが付加した化合物である。アルキレンオキサイ
ドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
のランダムあるいはブロック共付加物が挙げられる。好
ましくはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
及びエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共付
加物である。これらのアルキレンオキサイドの付加モル
数は、2以上が好ましい。付加モル数の上限は50程度
である。本発明に用いられるアルキレンオキサイドが付
加したアセチレングリコールの代表的なものは下記の一
般式で表される。 【0010】 【化1】 【0011】式中、R1、R2、R3及びR4はアルキル基
を表し、AOはアルキレンオキサイド表し、n及びmは
アルキレンオキサイドの付加モル数を表す。n及びmの
どちらか一方は0であってもよい。n+mは2以上が好
ましい。R1及びR4は、好ましくは炭素数1〜6のアル
キル基であり、より好ましくは炭素数2〜4のアルキル
基であり、特に好ましくはイソブチル基である。R2
びR3は、好ましくは炭素数1〜5のアルキル基であ
り、より好ましくはメチル基である。AOで表されるア
ルキレンオキサイドは、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、または両者のランダムあるいはブロック
共付加物が好ましい。上記一般式化1の中でも特に好ま
しい代表例を以下に示す。 【0012】 【化2】 【0013】式中、AOはエチレンオキサイド、または
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム
あるいはブロック共付加物を表し。n及びmは前記アル
キレンオキサイドの付加モル数を表す。n及びmのどち
らか一方は0であってもよい。n+mは2以上が好まし
い。 【0014】上記の化合物は、例えば米国エアー・プロ
ダクツ・アンド・ケミカルズ社により製造され、日信化
学工業(株)によってサーフィノール(Surfynol)、ダ
イノールなる商品名で販売されており、エチレンオキサ
イドを付加したサーフィノール440、465、485
(440のエチレンオキサイド付加モル数は3.5、4
65は10、485は30)、エチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドのランダム共重合体を付加したサー
フィノール2502がある。 【0015】上記した本発明の化合物は、市販の平版印
刷用インキに添加することができ、またインキ製造時に
そのインキのビヒクルに添加することもできる。本発明
の化合物をインキに添加する際の好ましい態様は、イン
キのビヒクルに混和性の樹脂(ビヒクル)と本発明の化
合物の組成物として添加することである。これに用いら
れるビヒクルとしては、通常の平版印刷用インキのビヒ
クル、例えば、乾性油、合成乾性油、大豆油、高沸点有
機溶剤、ロジン、コーパル、ダンマル、セラック、硬化
ロジン、ロジンエステル等の天然または加工樹脂、フェ
ノール樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、100%フェ
ノール樹脂、マレイン酸樹脂、アルキド樹脂、石油樹
脂、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、エポ
キシ樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリウレタン樹脂、ア
ミノブラスト樹脂などが好ましい。本発明の化合物と上
記ビヒクルの比は、1:0.5〜1:5の範囲が好まし
い。 【0016】本発明の化合物のインキへの添加量は、イ
ンキの種類や平版印刷版の種類によって異なるが、約
0.1〜10質量%の範囲を目安にすることができる。
好ましくは1〜3重量%が良い。 【0017】平版印刷用のインキは、顔料及び上記した
ようなビヒクルを主剤とするもので、他に各種添加剤、
例えば、可塑剤、安定剤、乾燥剤、増粘剤、分散剤、充
填剤等が用いられる。顔料としては、ジスアゾイエロ
ー、ブリリアントカーミン6B、フタロシアニンブル
ー、レーキレッドC、カーボンブラック、酸化チタン、
炭酸カルシウム等が用いられる。 【0018】本発明が対象とする印刷方法には、通常給
湿液が用いられる。給湿液としては、水だけではなく、
一般に不感脂化促進剤、緩衝剤、保存剤、湿潤剤のよう
な従来から知られている物質を混和して処理活性を改変
したものを用いることができる。 【0019】給湿液には例えば、アラビアゴム、カルボ
キシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルイミダゾール、ポリメチル
エーテルと無水マレイン酸共重合物、カルボキシメチル
スターチ、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸オキシ
ダイドセルロース、メチルセルロース、硫酸塩(硫酸ナ
トリウム、硫酸アンモニウムなど)、リン酸、硝酸、亜
硝酸、タンニン酸及びこれらの塩、ヒドロキシ基を2個
以上有するポリオール化合物(ポリエチレングリコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セロール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコー
ルなど)、有機の弱酸(クエン酸、コハク酸、アジピン
酸、酒石酸、アスコルビン酸、プロピオン酸など)、ポ
リアクリル酸、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ル、アミノポリカルボン酸(エチレンジアミン四酢酸ナ
トリウム塩など)、無機のコロイド(コロイダルシリカ
など)、界面活性剤(エチレンオキサイドを有するノニ
オン性界面活性剤など)、消泡剤などの1種または2種
以上を加えることができる。 【0020】この他にもメタノール、イソプロピルアル
コールなどの水混和性有機溶剤や液の識別性、外観を特
に考えてフタロシアニン系染料、マラカイトグリーン、
ウルトラマリンなどの着色剤を微量加えることもでき
る。 【0021】本発明は、感熱記録材料、インクジェット
記録材料、あるいは圧着記録シートの記録層に平版印刷
するときのブランケット汚れを、耐刷力を低下せずに改
良するものである。以下、本発明に用いられる感熱記録
材料、インクジェット記録材料及び圧着記録シートにつ
いて説明する。 【0022】感熱記録材料は、一般に塩基性ロイコ染料
と有機または無機の顕色剤との呈色反応を利用し、熱ヘ
ッド、熱ペンあるいはレーザーで加熱することにより発
色させて記録画像を得るものである。このような感熱記
録材料は、記録装置が簡単であること、保守が容易であ
ること、及び騒音の発生がないことなどの利点があり、
各種プリンター用紙、ファクシミリ用紙、ラベルなどに
使用されている。特に近年は、ガス、水道、電気の検針
表、金融機関のATM利用明細書、各種レシートなどに
広く適用されている。 【0023】本発明に用いられる感熱記録材料は、紙や
樹脂フィルム等の支持体上に熱により発色する記録層を
設けたものである。記録層は、上述したように塩基性ロ
イコ染料及び顕色剤からなる発色成分の水性分散液とポ
リビニルアルコール等のバインダー樹脂等を混合し、支
持体上に塗工されて設けられる。記録層には、他に有機
や無機の顔料、ヘッド摩耗防止のためのワックス等の滑
剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、蛍光染料、消泡剤等が
必要に応じて添加される。 【0024】上記した記録層は、単一層でも複数層であ
ってもよく、支持体と記録層の間にアンダーコート層を
設けてもよく、また記録層の上に保護層を設けてもよ
い。 【0025】本発明に用いられるインクジェット記録材
料は、紙や樹脂フィルム等の支持体上に顔料あるいは水
溶性ポリマーからなる記録層を設けたものである。一般
的には、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチン
ホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシ
ウム、合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、珪酸マ
グネシウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウ
ム等の無機顔料を主体に含有する記録層が広く用いられ
ている。上記した顔料の中でも、合成シリカやアルミナ
微粒子が好ましく用いられる。上記した無機顔料を主体
に含有する記録層は、バインダーとしてポリビニルアル
コール等の親水性バインダーが好ましく用いられてい
る。記録層における無機顔料の割合、記録層の全固形分
に対して60〜95質量%が好ましい。記録層には、他
にホウ酸等の親水性バインダーの架橋剤、カチオン性ポ
リマー、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色染料、防腐
剤、蛍光増白剤、界面活性剤を必要に応じて含有され
る。記録層は1層であっても複数層でもあってもよい。 【0026】本発明に用いられる圧着記録シートは、紙
や樹脂フィルム等の支持体上に通常の環境下では粘着性
及び接着性を示さず、加圧時に接着性を示す感圧接着層
が設けられたものである。例えば、特開2000−28
0656号、特開2001−39063号、特開200
1−277414号、特開2001−277415号公
報に記載されている。 【0027】圧着記録シートは、支持体上に感圧接着剤
を塗工して感圧接着層を形成させ、二つ折り、三つ折
り、あるいは複数枚重ね合わせることにより、感圧接着
層同士を対面させた状態で加圧することにより接着させ
るものであり、加圧接着後に剥離可能な構成にも、ある
いは剥離不能な構成にもすることができる。従って、親
展通信内容(暗証番号、会員番号、請求金額、預金残高
など)を感圧接着面に記録し、二つ折り、三つ折り、あ
るいは複数枚重ね合わせ、剥離可能なように加圧接着す
ることで、親展通信内容を密封した状態で郵送等の手段
により受取人まで伝達することが可能であり、受取人は
加圧接着された圧着記録用紙を剥離することで内容を確
認することができる。圧着記録シートの記録層とは、感
圧接着層である。 【0028】感圧接着層に用いられる感圧接着剤は、自
己接着性を有し、かつ表面に粘着性示さない特性が必要
とされる。該接着剤のベースポリマーとして天然ゴムあ
るいはその変成物、(ポリ)イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、アクリロニトリル-
ブタジエンゴム、エチレン-プロピレンゴム、ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、クロロスルホン
化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロルヒド
リンゴム等の合成ゴム、エチレン-酢酸ビニル共重合体
樹脂、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、塩化ビニル系
樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等、あるいは合成ゴムと
(メタ)アクリル酸エステルなどの共重合体、さらには
(変成)天然ゴムと(メタ)アクリル酸エステルなどの
共重合体が溶液あるいはエマルジョンの形で用いられ
る。 【0029】また、感圧接着層には、粘着付与剤として
ロジン系樹脂及びその誘導体、テルペン系樹脂、クマロ
インデン系樹脂、キシレン系樹脂、アルキルフェノール
系樹脂、石油樹脂などを併用することができる。また更
に、感圧接着層には、接着性を制御する目的で、シリ
カ、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、、水酸化アル
ミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、メラミン樹脂粒子、
ベンゾグアナミン樹脂粒子などを併用することができ
る。また、感圧接着層には必要により離型剤、耐電防止
剤、増粘剤、分散剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、消泡剤を含有することができる。 【0030】上述した感熱記録材料、インクジェット記
録材料及び感圧記録シートは、いろんな情報を記録し伝
達するための情報用紙として用いられている。これらの
適用に際し、記録層には予めフォーム印刷が施されるケ
ースが多々ある。フォーム印刷は通常、インキと給湿液
を用いて平版印刷によって行われるが、前述したように
耐刷性を保持するためにインキのタックを下げればブラ
ンケット汚れが生じるという問題が発生した。 【0031】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、上述したように本発明の化合物であるア
ルキレンオキサイドが付加したアセチレングリコールを
含有するインキを用いることを提案するものである。 【0032】本発明は、上記した情報用紙に平版印刷す
るときのブランケット汚れを改良するものである。本発
明には、各種平版印刷版が用いられる。平版印刷分野に
おいて主流となっている印刷版は、アルミニウム支持体
上の感光性樹脂層を設けたPS版(Presensitized Pla
teの略)である。PS版にはネガ型およびポジ型の2種
があり、ネガ型は露光部が硬化し、現像液により露光部
を残し未露光部を溶解除去することで親水性表面を有す
るアルミニウム支持体上に、露光パターンに応じた形
で、親油性表面を有する硬化した被膜を形成するもので
ある。ポジ型は逆に露光部が現像液に対して可溶性を示
すことで未露光部分が露光パターンに応じて選択的にア
ルミニウム支持体表面に被膜を形成するものである。 【0033】上記のようなPS版を作成するための材料
としては、例えば、米沢輝彦著、「PS版概論」(印刷
学会出版部発行)や永松元太郎・乾英夫著、「感光性高
分子」(講談社発行)、あるいは山岡亜夫・永松元太郎
著、「フォトポリマーテクノロジー」(日刊工業発行)
に詳しく述べられている。 【0034】上記のようなPS版を使用して印刷版を作
成するためには、従来より行われている方法は、作成し
た原稿を銀塩写真フィルム(製版フィルム)に焼き付
け、フィルム原稿を作成し、適当な光源を備えた密着プ
リンターによりフィルム原稿を通して露光を行い上記の
ような原理で支持体表面に印刷パターンを形成するもの
である。 【0035】近年、コンピューターの進歩によりデジタ
ル化された原稿データをレーザービームを用いて製版フ
ィルムを介在させずに印刷版に直接画像露光を行う各種
CTP(コンピューター・ツー・プレート)システムが
各社から提案されており、実用化が進んでいる。例え
ば、特開平7−20629号、特開平7−271029
号公報等には、レゾール樹脂、ノボラック樹脂、赤外線
吸収剤、酸発生剤を基本的に含む感光性層を有する平版
印刷版が開示されている。この平版印刷版は例えば高出
力半導体レーザー等により露光し、感光性層中の赤外線
吸収剤が光熱変換を行うことで露光部を局所的に高温に
至らしめ、この際酸発生剤が発生する酸によりレゾール
樹脂およびノボラック樹脂からなる樹脂層の現像液に対
する溶解性が架橋等により変化することを利用したもの
である。 【0036】CTPシステムの別の例として、例えば特
開平7−314934号、特開平8−48018号公報
に記載されるようなレーザーアブレーションを利用した
平版印刷版作成方法や、特開平8−305007号公報
のような同じくフレキソグラフ印刷版の形成方法等が示
されている。 【0037】CTPの別の例として、重合性モノマーを
含む光重合反応を利用したレーザー露光可能な平版印刷
版がある。例えば清水茂樹、「印刷雑誌」78巻、9
頁、1995年等に解説がなされている。この方式はラ
ジカル発生剤と光増感色素を組み合わせた上記2種のC
TPシステムと比較して高感度の印刷版を与えるという
特徴がある。 【0038】さらに高感度のCTPシステム用平版印刷
版材料として、銀錯塩拡散転写方式を利用したアルミニ
ウムを支持体とする印刷版が挙げられる。例えば特開平
5−265216号、特開平5−313206号、特開
平7−56345号、同7−56347号、特開平9−
6005号、特開2000−275855公報等に記載
されるような、物理現像核を担持したアルミニウム支持
体上にハロゲン化銀乳剤層を設けた構成からなる平版印
刷版である。この平版印刷版は、未露光部のハロゲン化
銀結晶が現像液中の銀塩錯化剤により溶解されて銀塩錯
体となって物理現像核まで拡散し、現像主薬の還元作用
により物理現像核上に金属銀を析出して銀画像部を形成
する。一方未露光部のハロゲン化銀結晶は化学現像され
ハロゲン化銀乳剤層中で黒化銀となる。現像処理の後の
水洗処理でハロゲン化銀乳剤層は除去され、未露光部の
銀画像とともにアルミニウム支持体の陽極酸化層が露出
して非画像部を形成する。 【0039】本発明が対象とする平版印刷方法、上述し
た情報用紙へ予め行うフォーム印刷が主体であり、上記
した平版印刷版の中でも各種CTP用平版印刷版が好ま
しい。これらの平版印刷版は、通常粗面化され陽極酸化
されたアルミニウムが支持体として用いられる。これら
のCTP用平版印刷版に用いられるアルミニウム板は、
その処理過程で珪酸塩による封孔処理を施さない場合が
ある。珪酸塩処理を施さないことによってブランケット
汚れが生じやすくなる。従って、本発明は、上記したよ
うなCTP用平版印刷版を用いた印刷に特に有効であ
る。 【0040】上記したCTP用印刷版の中でも、特に銀
錯塩拡散転写法式を利用した平版印刷版は、高感度であ
るためにレーザー露光のような走査露光には極めて好適
である。その反面、物理現像銀からなる銀画像部は珪酸
塩処理によってインキ受理性が大幅に低下するために珪
酸塩処理は通常実施されておらず、上記したブランケッ
ト汚れの問題が発生しやすかった。また、物理現像銀か
らなる銀画像の膜厚は他の平版印刷版の画像部に比べて
かなり薄いために、上記した情報用紙への印刷では耐刷
力が低下しやすいという問題があり、従って、本発明の
印刷方法は銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版に極
めて有効である。 【0041】 【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、勿
論これだけに限定されるものではない。 【0042】実施例1 平版印刷版として、粗面化され陽極酸化されたアルミニ
ウム支持体上に物理現像核を担持しその上にハロゲン化
銀乳剤層を有する、銀錯塩拡散転写法を利用した平版印
刷版(三菱製紙(株)社製のSDP−αRII;赤色レー
ザーダイオード用)を用いた。この平版印刷版に三菱製
紙(株)社製のイメージセッター(SDP−α240
0;赤色レーザーダイオードを搭載)でデジタル画像を
走査露光し、現像処理して印刷版を作製した。現像処理
に用いたプロセッサーはSDP−αEcoRF、現像液
はSDP−αEDV、水洗液はSDP−αST、仕上げ
液はSDP−αGUMである。これらはいずれも三菱製
紙(株)社の製品である。 【0043】感熱記録材料として、三菱製紙(株)社製
の感熱紙(HS220)を用い、この感熱記録層に上記
平版印刷版でフォーム印刷したときの耐刷性とブランケ
ット汚れを評価した。印刷機は(株式会社ミヤコシ製の
MVF18D、ダールグレン給水装置装備)、インキは
(株式会社ティーアンドケイ東華製のUVインキ BE
STCURE VECTA HD プロセス 藍)、給
湿液は(大日本インキ株式会社製のNA108W 2%
とイソプロピルアルコール5%)である。耐刷性は、画
像部の細線及びベタ部が欠落し適正な印刷ができなくな
ったときの印刷枚数で評価し、ブランケット汚れは、ブ
ランケットの非画像部に相当する領域のインキの堆積状
態を観察した。 【0044】次に、上記インキに本発明の化合物である
サーフィノール440、465あるいは2502を、イ
ンキに2質量%添加して、上記と同様に印刷評価をし
た。その結果、インキに本発明の化合物を添加しない場
合は、5000枚で画像部が欠落し適正な印刷ができな
くなり、著しいブランケット汚れが見られた。これに対
して、本発明の化合物を添加したインキは、両者とも2
0000枚の印刷後も、画像部への紙からくる塗布物の
堆積は見られず、またブランケット汚れもほとんど発生
しなかった。また、比較試験として、インキのタックを
下げるためにUVタックレジューサーを2質量%添加し
た場合、耐刷性は10000枚までも問題なかったが、
ブランケット汚れが2000枚で発生した。 【0045】実施例2 実施例1の感熱記録材料をインクジェット記録材料(三
菱製紙(株)社製のDFカラーG)に代えた以外は全く
同様に印刷試験した結果、同様な結果が得られた。 【0046】実施例3 実施例1の感熱記録材料を圧着記録シート(三菱製紙
(株)社製のダイヤメール)に代えた以外は全く同様に
印刷試験した結果、同様な結果が得られた。 【0047】 【発明の効果】上記実施例から明らかなように、本発明
の印刷方法は、感熱記録材料、インクジェット記録材料
及び圧着記録シートに平版印刷するときのブランケット
汚れを、耐刷性を低下させずに改良することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H113 AA01 BA05 BB01 BB22 BB33 BC02 DA25 4J039 AB04 AB08 AD14 AD18 AE02 AE03 AE04 AE05 AE06 BC09 BE22 FA02 FA03 GA02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 感熱記録材料、インクジェット記録材
    料、または圧着記録シートの記録層に平版印刷する方法
    において、アルキレンオキサイドが付加したアセチレン
    グリコールを含有するインキを用いることを特徴とする
    平版印刷方法。
JP2002048986A 2002-02-26 2002-02-26 平版印刷方法 Pending JP2003246133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002048986A JP2003246133A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 平版印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002048986A JP2003246133A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 平版印刷方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003246133A true JP2003246133A (ja) 2003-09-02

Family

ID=28661616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002048986A Pending JP2003246133A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 平版印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003246133A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102016720B (zh) 柔版印刷原版
CN101272914B (zh) 一种制备平版印刷印版的方法
US5971535A (en) Ink jet fluid composition and ink jet printing using same
AU2001261250B2 (en) Chemical imaging of a lithographic printing plate
EP3536513B1 (en) Heat-sensitive processless planographic printing plate material containing thermosensitive protection layer, and use
US6165691A (en) Method for lithographic printing by use of a lithographic printing plate provided by a heat sensitive non-ablatable wasteless imaging element and a fountain containing water-insoluble compounds
AU2001261250A1 (en) Chemical imaging of a lithographic printing plate
JP2004017303A (ja) 平版印刷版材料および平版印刷版材料の固定方法
EP0924102B1 (en) A method for lithographic printing by use of a lithographic printing plate provided by a heat sensitive non-ablatable wasteless imaging element and a fountain containing water-insoluble compounds
EP2015937B1 (en) Lithographic printing plates and processes for making them
US6558458B1 (en) Systems and methods for lithography
EP1442895B1 (en) A method for preparation of a lithographic printing plate and a lithographic printing plate produced by said method
JP2004130780A (ja) リソグラフ印刷プレートの処理
JP2003246133A (ja) 平版印刷方法
JP2008183846A (ja) コーティング組成物及びオフセット印刷原版
US20080299363A1 (en) Method for Preparation of a Lithographic Printing Plate and to a Lithographic Printing Plate Produced by the Method
US7288365B2 (en) Image formation process and planographic printing plate material
JP2004358960A (ja) 平版印刷用の版
JP2007175924A (ja) 平版印刷版材料及びその製造方法
JP2006327136A (ja) 平版印刷方法
JP2018205504A (ja) 感光性平版印刷版の製版方法
JP2016182746A (ja) 感光性平版印刷版の画像修正方法
JP2007136768A (ja) 平版印刷用原版、その製造方法および印刷方法
JP2005067070A (ja) 印刷版材料及び印刷版材料の断裁方法
JPH11245364A (ja) 平版印刷版の製版方法