JP2003245448A - ヒンジ具およびヒンジ具の製造方法 - Google Patents

ヒンジ具およびヒンジ具の製造方法

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JP2003245448A
JP2003245448A JP2002051446A JP2002051446A JP2003245448A JP 2003245448 A JP2003245448 A JP 2003245448A JP 2002051446 A JP2002051446 A JP 2002051446A JP 2002051446 A JP2002051446 A JP 2002051446A JP 2003245448 A JP2003245448 A JP 2003245448A
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shaft
hinge tool
shaft portion
manufacturing
hinge
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Makoto Nakamura
誠 中村
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な強度を有し、かつ、コスト上昇を抑
制することが可能なヒンジ具を提供する。 【解決手段】 一方の対象物に固定される軸部と、他方
の対象物に固定される軸受部とを備えるヒンジ具におい
て、軸部と軸とを鍛造を用いて一体に成型する。その結
果、軸部の強度が改善され、さらに、ヒンジ具の製造コ
ストを抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物を回動可能
に接続するヒンジ具に関する。
【0002】
【従来の技術】扉や枠などの対象物を回動可能に接続す
るために、軸部と軸受部とを備えるヒンジ具が使用され
ている。これらのヒンジ具は、軸部に設けられた軸を、
軸受部に設けられた軸穴に挿入して組み付けることで、
軸部と軸受部とが互いに回動可能となっている。よっ
て、これらのヒンジ具は、軸部が固定された一方の対象
物と、軸受部が固定された他方の対象物とを回動可能に
接続することができる。
【0003】パチンコ機などの遊技機は、通常、遊技機
器などの主要部品を組み付けた前枠や、ガラス窓を組み
付けたガラス扉枠などの回動部を備えている。遊技機内
部の点検や修理を行うために、それらの回動部はヒンジ
具を用いて開閉可能であるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヒンジ具では、軸と軸部とが別部材で構成されていたた
め、軸を軸部に固定する製造工程が必要があった。具体
的には、軸をかしめたり、溶接したり、ねじ込んだりし
て、軸と軸部とを固定していた。そのため、ヒンジ具の
製造工数が増え、コストが高くなるという問題があっ
た。
【0005】さらに、より重い対象物を接続する場合に
は、軸により強い力がかかる。軸が軸部からはずれてし
まうことを未然に防ぐためには、より強固に軸を固定す
る必要があり、その分、コストが高くなるという問題も
あった。
【0006】なお、遊技機においては、使用しているヒ
ンジ具のコストアップがそのまま遊技機のコストアップ
となる。そのため、ヒンジ具の製造工数が増えること
で、遊技機のコストが高くなるという問題があった。
【0007】さらに、遊技機の回動部に組み付けられる
遊技機器やガラス窓などの部材の総重量は、回動部を接
続するヒンジ具の強度によって制限を受ける。様々な種
類の遊技機器を取り付けるには、それに応じてヒンジ具
の強度を上げる必要があるが、その分コストが高くなる
という問題もあった。
【0008】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、強度を十分に有
し、かつ、コスト上昇を抑制することが可能なヒンジ具
を提供することを目的とする。また、回動部をヒンジ具
で接続する遊技機において、様々な種類の遊技機器を回
動部に取り付けることが可能で、かつ、コスト上昇を抑
制することが可能な遊技機を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記の課題の少なくとも一部を解決するために、この発明
の第1の発明は、二つの対象物を回動可能に接続するヒ
ンジ具であって、一方の対象物に固定される軸部と、他
方の対象物に固定される軸受部とを備え、前記軸部は、
鍛造で一体に成型される軸を備える。
【0010】この発明によるヒンジ具は、軸と軸部とが
鍛造で一体に成型されているため、軸と軸部とを固定す
る工程が不要となり、よってその製造コストを下げるこ
とができるという利点がある。さらに、軸の成型方法が
鍛造であるため、その強度を改善できるという利点があ
る。よって、コスト上昇を抑制しつつ、より重い対象物
を接続することができるという利点がある。
【0011】上記ヒンジ具において、前記軸部は、熱間
圧延鋼板または溶融亜鉛めっき鋼板からなる部材を加工
したものであるのが好ましい。
【0012】こうすれば、容易に軸の鍛造成型ができ、
更に、ヒンジ具の強度を改善できるという利点がある。
【0013】上記各ヒンジ具において、前記軸部は、厚
さが2mmから6mmとされた板材を加工したものであ
るのが好ましい。
【0014】板材の厚さを2mm以上にすることで、対
象物を回動可能に接続するための強度を容易に確保でき
るという利点がある。また、板材の厚さを6mm以下と
することで、容易に軸の鍛造成型ができるという利点も
ある。
【0015】上記各ヒンジ具において、前記軸は、長さ
が5mm以上15mm以下に加工されるのが好ましい。
【0016】軸の長さを5mm以上とすることで、軸受
部を外れにくくすることができるという利点がある。ま
た、軸の長さを15mm以下とすることで、容易に軸の
鍛造成型ができるという利点もある。
【0017】この発明の第2の発明は、遊技機であっ
て、枠体と回動部とを備え、該回動部が、上記各ヒンジ
具のいずれかを用いて枠体に接続される。
【0018】この発明の遊技機は、製造工数が減らされ
た上記各ヒンジ具を用いているため、遊技機自体の製造
工数の削減、すなわち、コストダウンを実現することが
できるという利点がある。さらに、この遊技機は、強度
が改善された上記各ヒンジ具を用いているため、より重
い遊技機器を回動部に取り付けることができるという利
点がある。その結果、より豊富な種類の遊技機を提供す
ることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を実
施例に基づいて以下の順序で説明する。 A1.ヒンジ具の実施例1 A2.ヒンジ具の実施例2 B.ヒンジ具の製造方法 C1.遊技機の実施例1 C2.遊技機の実施例2
【0020】A1.ヒンジ具の実施例1 図1は、第1の発明の一実施例としてのヒンジ具の構成
を示す説明図である。このヒンジ具は、軸部10と軸受
部20の二つの部材で構成されている。軸部10の固定
部12は第1の対象物100に固定され、軸受部20の
固定部22は第2の対象物101に固定されている。軸
部10は鍛造で一体に成型された軸11を備えており、
軸受部20は軸穴21を備えている。なお、鍛造の工程
については後述する。軸部10と軸受部20とは、軸1
1を軸穴21に挿入して組み付ける構造となっており、
組み付けられた軸部10と軸受部20、すなわち、第1
の対象物100と第2の対象物101とは、軸11中心
に回動可能となる。
【0021】図2は、組み付けられた軸部10と軸受部
20の断面図であり、特に、軸11の中心軸を含む断面
の軸11近傍を示している。軸11は鍛造で軸部10と
一体に成型されている。軸部10と軸11とが一体に成
型されているため、軸部10と軸11とを固定する工程
が不要となり、その製造コストを下げることができる。
さらに、軸11の成型方法が鍛造であるため、その強度
を改善することができる。
【0022】さらに、軸部10は、熱間圧延鋼板を用い
て加工したものである。それゆえ、軸の鍛造成型を容易
に行い、更に、ヒンジ具の強度を改善することができる
という利点がある。軸部10の材質は、熱間圧延鋼板に
限らず、溶融亜鉛めっき鋼板を用いても同様の利点を得
ることができる。また、これらの材料は、表面に電気亜
鉛めっきを施すことで、耐食性を向上させることもでき
る。
【0023】さらに、軸部10は、厚さTが5mmとさ
れた板材を加工したものである。それゆえ、軸部の強度
を落とすことなく、容易に軸の鍛造成型ができる。板材
の厚さTを2mm以上にすることで、対象物を回動可能
に接続するための強度を容易に確保することができる。
また、板材の厚さTを6mm以下とすることで、容易に
軸の鍛造成型ができる。よって、板材の厚さTを2mm
から6mmとするのが好ましく、3mmから5mmとす
るのが特に好ましい。もとより、これらの厚さ範囲に限
定するものではなく、対象物の重さを考慮したり、加工
性と強度を良好にする工夫と組み合わせたりすること
で、厚さを2mm未満にすることや、6mmより厚くす
ることも可能である。
【0024】さらに、軸11は、その長さLが10mm
に加工されている。それゆえ、軸の鍛造成型の容易性を
損なうことなく、軸受部20が外れにくくなる。長さL
を5mm以上とすることで、軸受部を外れにくくするこ
とができる。また、長さLを15mm以下とすること
で、容易に軸の鍛造成型ができる。よって、長さLを5
mm以上15mm以下とするのが好ましく、8mm以上
12mm以下とするのが特に好ましい。もとより、これ
らの長さ範囲に限定するものではなく、対象物の重さ
や、軸受部の大きさや厚みなどを考慮することで、長さ
Lを5mm未満とすることや、15mmより長くするこ
とも可能である。
【0025】A2.ヒンジ具の実施例2 図3は、第1の発明の別の実施例としてのヒンジ具の構
成を示す説明図である。このヒンジ具は、軸部兼軸受部
30と、軸受部40と、軸部50と、の3つの部材から
構成されている。軸部兼軸受部30の固定部32は第1
の対象物110に固定され、軸受部40の固定部42は
第2の対象物111に固定され、軸部50の昇降ガイド
部52は第3の対象物112に固定されている。軸部兼
軸受部30は鍛造で一体に成型された軸31を備えてお
り、軸受部40は軸穴41を備えている。軸部兼軸受部
30と軸受部40とは、軸31を軸穴41に挿入して組
み付ける構造となっており、組み付けられた軸部兼軸受
部30と軸受部40、すなわち、第1の対象物110と
第2の対象物111とは、軸31中心に回動可能とな
る。
【0026】組み付けられた軸部兼軸受部30と軸受部
40の断面は、図2と同様である。軸31は鍛造で軸部
兼軸受部30と一体に成型されている。軸31と軸部兼
軸受部30とが一体に成型されているため、軸部兼軸受
部30と軸31とを固定する工程が不要となり、その製
造コストを下げることができる。さらに、軸31の成型
方法が鍛造であるため、その強度を改善することができ
る。
【0027】軸部兼軸受部30は、軸31を備えると同
時に、軸穴33を備える。この軸穴33と対をなすの
が、軸部50である。軸部50は図3に示したように、
L字型の可動軸51と、該可動軸51を上下動自在に支
持するコ字型の昇降ガイド部52と、該可動軸51を上
向きに引っ張り上げるコイルスプリングなどの弾性体5
3とからなる。可動軸51は、常態において弾性体53
に引っ張られ、上位置にある。昇降ガイド部52は第3
の対象物112に固定されている。軸部兼軸受部30と
軸部50とは、可動軸51を軸穴33に挿入して組み付
ける構造となっており、組み付けられた第1の対象物1
10と第3の対象物112とは、可動軸51を中心に回
動可能となる。ここで、可動軸51は常態において軸穴
33に挿入されている。可動軸51を下げると、可動軸
51が軸穴33から抜ける。このように、軸部兼軸受部
30と軸部50、すなわち、第1の対象物110と第3
の対象物112との着脱は容易に行うことができる。
【0028】この実施例の軸部兼軸受部30のように、
鍛造で一体に成型された軸を備える軸部が、その固定部
を共有することで、さらに別の軸部もしくは軸受部を備
えることもできる。こうすれば、ヒンジ具を対象物に取
り付ける工程を減らすことが可能となり、ヒンジ具を利
用する装置の製造コストを下げることができる。
【0029】B.ヒンジ具の製造方法 次に、ヒンジ具の製造方法について説明する。ヒンジ具
は複数の部材から構成されるが、そのうち軸部の製造工
程を図4に示す。ここでは、軸部として上述の軸部兼軸
受部を製造する場合の製造工程を一実施例として示し
た。一般に軸部の製造工程は複数の工程を備えている。
加工中の軸部(以下、被加工部材60と呼ぶ)は、各工
程を経ることで、図4に示す(a)(b)(c)(d)
という順に形を変える。図4中(a)(b)(c)は、
被加工部材60を正面から見た図を示し、図4(d)は
被加工部材60の斜視図を示す。以下、各工程について
簡単に説明し、そのうちの軸成型工程について、詳細に
説明する。
【0030】被加工部材60の外形と、軸部の所望の外
形とが異なる場合は、被加工部材60を切断する工程が
必要となる。この工程により、被加工部材60は、図4
(a)のように所望の形に切断される。
【0031】軸部と対象物とを固定するために釘やねじ
を用いる場合や、軸部が軸穴を備える場合には、釘やね
じを通すための穴や軸穴を被加工部材60に設ける工程
が必要となる。この工程により、被加工部材60には、
図4(b)のように所望の穴が設けられる。
【0032】軸部を造る製造工程は、さらに軸成型工程
を備える。この工程は、冷間鍛造成型によって軸61を
被加工部材60と一体に成型する工程である。この工程
により、被加工部材60には、図4(c)のように鍛造
にて一体に成型された軸61が設けられる。この軸成型
工程については後述する。
【0033】軸部の所望の形が平らなものでは無い場合
は、被加工部材60を曲げる工程が必要となる。この工
程により、被加工部材60は図4(d)のように所望の
形に曲げられる。
【0034】次に、軸成型工程について説明する。図5
は、この実施例の軸成型工程を示す説明図である。成型
される軸61の中心軸を含む断面図を用いて、軸成型工
程を段階的に説明している。
【0035】この実施例では、図示しない複数種類の成
型用の型を用い、被加工部材60を複数の段階に分けて
変形させ、軸61を成型している。図5における(a)
は、軸61が成型される前の被加工部材60である。被
加工部材60は図5における(a)の状態から(b)
(c)(d)(e)という順に変形を受け、最終的に
(f)の形となり、軸61が形成される。この実施例で
は、5段階に分けて軸の冷間鍛造成型を行っているが、
軸の鍛造成型のしやすさを考慮することで、より少ない
回数、例えば1回で成型することもでき、より多い回
数、例えば10回に分けて成型することもできる。
【0036】上記ヒンジ具の製造方法によれば、軸部と
軸とが、鍛造成型によって一体に成型されているため、
軸部と軸とを固定する工程が不要となり、その分の製造
コストを下げることができる。更に、軸が冷間鍛造で成
型されているため、その強度を改善することができる。
【0037】以上、軸部の製造工程の一例について説明
した。もとより、各工程の順番は上述の順番に限定され
るものではない。例えば、軸成型工程を、曲げる工程の
後に行っても良い。これらの工程の一連の流れについて
は、加工の容易さを考慮して決めることができる。
【0038】一方、軸受部の製造工程も、軸部の製造工
程と同様に、切断する工程と穴を設ける工程、曲げる工
程とを備えている。それらの工程の順番は、加工の容易
さを考慮して決めることができる。
【0039】C1.遊技機の実施例1 図6は第3の発明の一実施例としての遊技機の正面図で
ある。遊技機200は、四角く枠組みした外枠201を
枠体として備え、該外枠201の前面に回動可能に装着
された前枠202を回動部として備える。外枠201は
木製または合成樹脂製であって、下側の前面に幕板20
3を備えている。前枠202は合成樹脂の成型品であっ
て、大きな角型の窓穴204を有する額縁形態である。
前枠202の前面には、ガラス扉枠205が回動可能に
装着されている。前枠202の裏面や窓穴204の縁に
は各種遊技機器が取り付けられており、それら遊技機器
の一部は、窓穴204に収まるように取り付けられる。
【0040】図7は、前枠202の回動の様子を説明す
るための遊技機の斜視図である。外枠201の正面向か
って左上には、第1軸受部260が固定されている。ま
た、幕板203の左上には、第2軸部270が固定され
ている。前枠202の左上には、第1軸部250が固定
されている。前枠202の左下には、第2軸受部280
が固定されている。
【0041】第1軸部250および第1軸受部260の
構成は、図1に示したヒンジ具の軸部10および軸受部
20と同様である。第1軸部250の固定部が前枠20
2に固定されており、第1軸受部260の固定部が外枠
201に固定されている。第1軸部250は鍛造で一体
に成型された軸を備えており、その軸を第1軸受部26
0の軸穴に挿入して組み付けることで、第1軸部250
と第1軸受部260、すなわち、前枠202と外枠20
1とを回動可能に接続する。
【0042】図8は、第2軸部270と第2軸受部28
0の構成を示す説明図である。図1に示されたヒンジ具
の構成と比べると、固定部の形状が若干異なるものの、
その構成要素は同一である。第2軸部270の固定部2
72が、外枠201および幕板203に固定される。第
2軸受部280の固定部282が前枠202に固定され
る。第2軸部270は鍛造で一体に成型された軸271
を備えており、この軸271を第2軸受部280に備え
られた軸穴281に挿入して組み付けることで、前枠2
02と外枠201とを回動可能に接続する。
【0043】上述のように、前枠202と外枠201と
は、二組のヒンジ具によって回動可能に接続される。こ
れらヒンジ具は、鍛造で軸部と一体に成型された軸を備
えているため、その製造コストを下げることができる。
すなわち、遊技機自体の製造コストを下げることができ
る。また、軸部の成型方法が鍛造であるため、その強度
が改善されている。その結果、より重い遊技機器などが
取り付けられた前枠を組み付けることが可能となり、よ
り豊富な種類の遊技機を提供することができる。
【0044】なお、前枠202は、その前面に回動可能
に装着されたガラス扉枠205を備える。前枠202を
枠体として考え、ガラス扉枠205を回動部として考
え、これらを、この発明のヒンジ具を用いて接続するこ
とが好ましい。そうすることで、遊技機のコストをより
いっそう下げることができる。
【0045】C2.遊技機の実施例2 図9は第3の発明の別の実施例としての遊技機の斜視図
である。この実施例の構成要素は上述の遊技機の実施例
1とほぼ同一であり、四角く枠組みした外枠301と前
枠302、ガラス扉枠305とを備える。枠体としての
外枠301と回動部としての前枠302とは、ヒンジ具
を用いて回動可能に接続され、枠体としての前枠302
と回動部としてのガラス扉枠305も、ヒンジ具を用い
て回動可能に接続される。以下、詳細について説明す
る。
【0046】外枠301は左上に第1軸受部360を備
える。また、外枠301の下側前面に設けられた幕板3
03は、左上に第3軸部380を備える。第3軸部38
0は幕板303と外枠301とに固定されている。前枠
302は左上に第1軸部兼第2軸受部350を備える。
また、前枠302は左下に第3軸受部390を備える。
ガラス扉枠305は左上に第2軸部370を備える。ま
た、ガラス扉枠305は左下に第4軸受部410を備え
る。前枠302において、第4軸受部410と向き合う
位置には第4軸部400が設けられる。
【0047】ここで、第1軸部兼第2軸受部350と第
1軸受部360、第2軸部370の構造は、図3に示し
たヒンジ具の軸部兼軸受部30と軸受部40、軸部50
の構造と同様である。第1軸部兼第2軸受部350の固
定部が前枠302に固定されており、第1軸受部360
の固定部が外枠301に固定されており、第2軸部37
0の昇降ガイド部がガラス扉枠305に固定されてい
る。第1軸部兼第2軸受部350は鍛造で一体に成型さ
れた軸を備えており、その軸を第1軸受部360の軸穴
に挿入して組み付けることで、前枠302と外枠301
とを回動可能に接続する。
【0048】第2軸部370はガラス扉枠305のスリ
ット部306の下に固定され、常態においては、第2軸
部370の可動軸がスリット部306に臨むように構成
されている。ガラス扉枠305と前枠302とを接続す
る場合には、まず、第2軸部370の可動軸を下に下げ
る。次に、ガラス扉枠305を移動させ、スリット部3
06が第1軸部兼第2軸受部350の軸部を納めるよう
にする。その状態で、第2軸部370の可動軸を上に戻
し、可動軸を第1軸部兼第2軸受部350の軸穴に挿入
させる。このように組み付けられた前枠302とガラス
扉枠305は回動可能となる。また、ガラス扉枠305
と前枠302とを外す場合には、第2軸部370の可動
軸を下に下げる。すると、可動軸がスリット部306内
から下に退く。よって、第1軸部兼第2軸受部350の
軸穴から可動軸が抜け、ガラス扉枠305と前枠302
とを容易に外すことができる。
【0049】第3軸部380と第3軸受部390の構造
は、図8に示したヒンジ具の第2軸部270と第2軸受
部280の構造と同様である。第3軸部380の固定部
が、外枠301および幕板303に固定される。第3軸
受部390の固定部が前枠302に固定される。第3軸
部380は鍛造で一体に成型された軸を備えており、こ
の軸を第3軸受部390に備えられた軸穴に挿入して組
み付けることで、前枠302と外枠301とを回動可能
に接続する。
【0050】第4軸部400と第4軸受部410の構造
については、その構成要素は図1のヒンジ具と同様であ
り、対象物の形状にあわせて、その形が加工されてい
る。第4軸部400は鍛造で一体に成型された軸を備え
ており、その軸を第4軸受部410の軸穴に挿入して組
み付けることで、前枠302とガラス扉枠305とを回
動可能に接続する。
【0051】上述のように、外枠301と前枠302、
前枠302とガラス扉枠305とは、それぞれ二組のヒ
ンジ具によって回動可能に接続される。これらヒンジ具
は、鍛造で軸部と一体に成型された軸を備えているた
め、その製造コストを下げることができる。すなわち、
遊技機自体の製造コストを下げることができる。また、
軸部の成型方法が鍛造であるため、その強度が改善され
ている。その結果、より重い遊技機器などが取り付けら
れた前枠を組み付けることが可能となり、より豊富な種
類の遊技機を提供することができる。さらに、この実施
例で用いている第1軸部兼第2軸受部350は、外枠3
01用の軸部と、ガラス扉枠305用の軸受部とを一体
に備えている。その結果、ヒンジ具を前枠302に取り
付ける工程を減らすことが可能となり、この遊技機の製
造コストをさらに下げることができる。
【0052】以上、この発明の種々の実施例について説
明したが、この発明はこれらの実施例に限定されず、そ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができ
ることはいうまでもない。例えば、各ヒンジ具の軸と軸
穴の関係を逆転させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としてのヒンジ具を示す説明図である。
【図2】組み付けられたヒンジ具の断面を示す説明図で
ある。
【図3】別の実施例としてのヒンジ具を示す説明図であ
る。
【図4】ヒンジ具の製造工程を説明する説明図である。
【図5】軸成型工程を示す説明図である。
【図6】実施例としての遊技機を示す説明図である。
【図7】実施例としての遊技機を示す説明図である。
【図8】実施例としての遊技機に用いられるヒンジ具を
示す説明図である。
【図9】別の実施例としての遊技機を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10…軸部 11…軸 12…固定部 20…軸受部 21…軸穴 22…固定部 30…軸部兼軸受部 31…軸 32…固定部 33…軸穴 40…軸受部 41…軸穴 42…固定部 50…軸部 51…可動軸 52…昇降ガイド部 53…弾性体 60…被加工部材 61…軸 100…第1の対象物 101…第2の対象物 110…第1の対象物 111…第2の対象物 112…第3の対象物 200…遊技機 201…外枠 202…前枠 203…幕板 204…窓穴 205…ガラス扉枠 250…第1軸部 260…第1軸受部 270…第2軸部 271…軸 272…固定部 280…第2軸受部 281…軸穴 282…固定部 300…遊技機 301…外枠 302…前枠 303…幕板 305…ガラス扉枠 306…スリット部 350…第1軸部兼第2軸受部 360…第1軸受部 370…第2軸部 380…第3軸部 390…第3軸受部 400…第4軸部 410…第4軸受部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの対象物を回動可能に接続するヒン
    ジ具であって、 一方の対象物に固定される軸部と、 他方の対象物に固定される軸受部と、を備え、 前記軸部は、鍛造で一体に成型された軸を備える、ヒン
    ジ具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヒンジ具であって、 前記軸部は、熱間圧延鋼板または溶融亜鉛めっき鋼板か
    らなる部材を加工したものである、ヒンジ具。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のヒンジ
    具であって、 前記軸部は、厚さが2mmから6mmの板材を加工した
    ものである、ヒンジ具。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3に記載のヒンジ
    具であって、 前記軸は、長さが5mm以上15mm以下である、ヒン
    ジ具。
  5. 【請求項5】 枠体と回動部とを備える遊技機であっ
    て、 前記回動部が、請求項1ないし請求項4に記載のヒンジ
    具を用いて前記枠体に接続された、遊技機。
  6. 【請求項6】 二つの対象物を回動可能に接続し、一方
    の対象物に固定される軸部と、他方の対象物に固定され
    る軸受部と、を備えるヒンジ具の製造方法であって、 軸を軸部に鍛造で一体に成型する軸成型工程を備える、
    ヒンジ具の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のヒンジ具の製造方法で
    あって、 前記軸成型工程は、 前記軸部の材料として、熱間圧延鋼板または溶融亜鉛め
    っき鋼板からなる板材を準備する工程を備える、ヒンジ
    具の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載のヒンジ
    具の製造方法であって、 前記軸成型工程は、 前記軸部の材料として、厚さが2mmから6mmの板材
    を準備する工程を備える、ヒンジ具の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし請求項8に記載のヒンジ
    具の製造方法であって、 前記軸成型工程は、 前記軸を、長さが5mm以上15mm以下に成型する工
    程を備える、ヒンジ具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108035964A (zh) * 2017-12-05 2018-05-15 平湖福达五金制品有限公司 一种铰链

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