JP2003245019A - トンネルハウスの開閉具 - Google Patents

トンネルハウスの開閉具

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JP2003245019A
JP2003245019A JP2002048018A JP2002048018A JP2003245019A JP 2003245019 A JP2003245019 A JP 2003245019A JP 2002048018 A JP2002048018 A JP 2002048018A JP 2002048018 A JP2002048018 A JP 2002048018A JP 2003245019 A JP2003245019 A JP 2003245019A
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美智也 加瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムの上げ下ろしを確実に行え、姿勢が
安定するトンネルハウスの開閉具を提供する。 【構成】 棒状の基部111と、該基部のほぼ中央から
基部と交叉する方向に延びる棒状のフィルム保持部11
2と、上記基部のほぼ中央又はフィルム保持部に取り付
けられ、フィルム保持部と基部とで画定される面に対し
て交叉する方向に延びる棒状の係止部114と、該係止
部の先端に固定された開放用紐通部114aと、上記フ
ィルム保持部の先端近傍に形成された抜止部112a
と、を有することを特徴としている。また、基部111
が中空で、作動棒117を収容し、この作動棒117を
フィルム保持部112の先端に接続させる構成にしても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル型ビニールハ
ウスにおいて、フィルムの裾に取り付けてフィルムの開
閉を容易にするトンネルハウスの開閉具に関する。
【0002】
【従来の技術】トマトに代表される野菜及びスイカやメ
ロン等の果物には、トンネルハウスと呼ばれるトンネル
型をしたビニールハウスで栽培されるものが数多くあ
る。図7は、従来のトンネルハウスの斜視図である。ト
ンネルハウスは、畑の畝をまたぐようにしてパイプ31
を等間隔に地面に突き刺し、その上からフィルム32を
被せたものになっている。パイプ31は金属製又は樹脂
製で、フィルム32は薄いビニールフィルムである。フ
ィルム32はパイプ31の長さよりも大きいため、フィ
ルム32の裾33が地面との隙間を少なくして保温性を
高めている。
【0003】以上はフィルム32が1枚のトンネルハウ
スであるが、フィルムを二重構造や三重構造にしている
ものもある。これは、ほぼ同心円状に骨を配置し、これ
らの上に2枚目、3枚目のフィルムを被せる構造であ
る。このように、多重構造にすることで、保温力を向上
させるのである。
【0004】このようなトンネルハウスは、夜間等外気
の温度が低い時には密閉されている方がよいが、日中は
トンネルハウス内の気温が上がるため、フィルム32の
裾33を持ち上げて内部の温度を下げるように調節する
必要がある。温度管理を厳密に行う必要がある作物で
は、裾33の上げ下ろしを頻繁に行わなければならず、
重労働であった。
【0005】そこで、登録実用新案第3022551号
のような、フィルムの開閉具が考案された。図8は、こ
の開閉具を示す図である。開閉具40は、直径約1cm
の鋼棒を長さ約17cm程度にカットした作動部41
と、それよりも細めの鋼材を使用した係止部42で構成
される。係止部42は一方の端を捻じ曲げてリング43
が形成され、もう一方の端は係止部42が作動部41に
対して約45度の角度を有して取り付けることができる
ように若干曲げられている。リング43の先端部分は係
止部42と交叉して交叉部45を形成している。このよ
うな交叉部45を形成することで、リング43内に紐を
通すのが容易になる。クリップ44は作動部41上に載
せたフィルム32を固定するためのものである。
【0006】図9はクリップ44の拡大図で、(a)は
正面図で、(b)は側面図となっている。クリップ44
は正面から見ると樹脂を馬蹄形に形成したものであり、
馬蹄形の内側に作動部41及びフィルム32が嵌めこま
れる。クリップ44の上には、クリップ44が作動部4
1から外れないようにするための、金属製のばね44a
が取り付けられている。ばね44aはクリップ44の隆
起部44bによって、図9(b)の左右方向への動きが
抑えられている。クリップ44に差し込まれた作動部4
1は、突起部44cによって保持される。
【0007】図10は、従来の開閉具40の使用状態を
表す図である。パイプ31とフィルム32は図7と同じ
ものとなっている。まず、開閉具40の作動部41を裾
33の下からトンネルハウス内に潜り込ませ、クリップ
44と作動部41の間にフィルム32を挟んで固定す
る。次に紐51をパイプ31に取り付けられた紐掛具5
2に通し末端を杭等に結んで固定する。最後に紐51を
交叉部45からリング43に通す。なお、紐51は実際
は実線で示すべきなのであるが、他の線と区別し易くす
るために点線で示した。
【0008】上記の準備が完了した後、紐51を矢印の
方向へ引くと、複数の開閉具40が一斉に上昇し、同時
に各作動部41に固定された裾33が持ちあがってトン
ネルハウスを開き、内部の温度を調節することが可能と
なる。そして、紐51を緩めれば、開閉具40は自身の
重みで下がることでトンネルハウスを閉じ、内部の熱を
逃がさないようになる。このような開閉具40を使用す
ることにより、温度管理が極めて容易にできるようにな
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】開閉具40のリング4
3は係止部42の丸棒をリング状に捻じ曲げ、交叉部4
5を設けたものである。この交叉部45にできる隙間に
紐51を通すことで、紐51をリング43に容易に通す
ことができ便利である。しかし、同時に紐51が隙間か
ら簡単にはずれるということでもあり、そのため温度調
節が充分にできなくなるという問題もかかえている。
【0010】また、紐51を引っ張ると開閉具40にフ
ィルム32が折り重なって作動部41に荷重がかかり、
この荷重のかかり方によっては係止部42が外側に開い
てしまい、そこから金属疲労を起こしたり、作動部41
からクリップ44と共にフィルム32が滑り落ちてしま
ったり、その逆に折り重なったフィルム32が作動部4
1と係止部42との接合部に集まることによって重心が
ずれて作動部41が上を向いてしまい、作動部41の先
端でフィルム32を損傷してしまうなどの問題も起こっ
ていた。またこの他にも、外気温がさがるとフィルム3
2が固くなってしまい、紐51を緩めても開閉具40が
降りなくなるといった問題もあった。
【0011】本発明は、上記の事情から考えられたもの
で、フィルムの上げ下ろしを確実に行え、姿勢が安定す
るトンネルハウスの開閉具を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のトンネルハウスの開閉具は、棒状の基部と、
該基部のほぼ中央から基部と交叉する方向に延びる棒状
のフィルム保持部と、上記基部のほぼ中央又はフィルム
保持部に取り付けられ、フィルム保持部と基部とで画定
される面に対して交叉する方向に延びる棒状の係止部
と、該係止部の先端に固定された開放用紐通部と、上記
フィルム保持部の先端近傍に形成された抜止部と、を有
することを特徴としている。開放用紐通部が、外部から
紐を挿通できるが、挿通された紐が外部に出ないように
構成することができる。
【0013】上記基部に1対以上の補助保持部を設け、
該補助保持部が上記フィルム保持部の両側に配置される
ようにした構成とすることもできる。この補助保持部を
基部の長手方向にスライド可能な構成としてもよい。
【0014】上記基部が中空棒状で、該中空内に収容可
能な作動棒を有し、該作動棒が、一端に抜止部を有する
とともに上記フィルム保持部の先端に結合可能である構
成としたり、作動棒のフィルム保持部の先端から突出す
る長さを調整可能な構成とすることができる。上記開閉
具に閉鎖用紐通部を設ける構成としてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を、図面を
基に説明する。図1は本発明のトンネルハウス開閉具を
示す分解斜視図である。開閉具100は中空で丸棒状の
基部111を有する。基部111のほぼ中間には、基部
111と直交して丸棒状のフィルム保持部112を取り
付けている。フィルム保持部112の先端には径が太く
なった抜止部112aが形成され、先端には、雌ねじ穴
112bが刻設されている。基部111のフィルム保持
部112と同じ側には、板状の補助保持部113,11
3を設けている。この補助保持部113,113は、こ
の実施例ではフィルム保持部112と平行になっている
が、特に平行にする必要はない。基部111のフィルム
保持部112と反対側には、係止部114を取り付ける
取付部115を形成している。この取付部115の下部
には、閉鎖用紐通部116が取り付けられている。取付
部115は、基部111に設けているが、フィルム保持
部112に設けてもよい。同様に、閉鎖用紐通部116
も、フィルム保持部112に設けることができる。取付
部115への係止部114の取り付け方と、閉鎖用紐通
部116の取付方は、後述する。
【0016】係止部114は、鋼製の棒から形成され、
先端には、フック状の開放用紐通部114aが形成さ
れ、開放用紐通部114aの開口部には板バネ114b
が取り付けられている。この板バネ114bは、開放用
紐通部114aの内側への変位ができるが、外側には変
位しないようになっている。紐を開放用紐通部114a
に挿通する際、開放用紐通部114aの外から紐を板バ
ネ114bに押し当て、板バネ114bを内側に変位さ
せることで紐を開放用紐通部114a内に挿通する。板
バネ114bが外側には変位しないので、開放用紐通部
114a内に入った紐は自然に外に出ることはできな
い。外に出す場合は、板バネ114bを指等で押して開
口を作って出すことになる。
【0017】係止部114は、基部111の中心から直
角に立ち上がり、すぐに曲がって基部111とフィルム
保持部112とで画定する面に傾斜するように取り付け
られる。
【0018】作動棒117は、基部111の中空穴11
1a内に挿入可能な径の丸棒で、この実施例では、所望
の重さを得易いことから、鋼材を用いている。作動棒1
17の先端には雄ねじ117aが刻設され、基端には抜
止部117bとして太径部が形成されている。作動棒1
17は、抜止部117bだけが外に露出するようにして
基部111の中空穴111a内に入る。キャップ118
を基部111に被せると抜止部117bがキャップ11
8内に収容されるようになる。キャップ118と基部1
11との係合は、ネジでもよく、一方に突起を設け他方
に溝を形成して突起を溝に落とし込むことによりカチン
と係合させる方法でもよい。
【0019】以上の構成において、基部111、フィル
ム保持部112、補助保持部113,113、取付部1
15は、それぞれ鋼等で別々に作り、溶接等で結合して
もよい。しかし、これらを全て合成樹脂製とすれば、射
出成形等によって一体成形することができる。閉鎖用紐
通部116と係止部114とが鋼等の金属製の場合は、
基部111等を射出成形する際に、金型のキャビティ内
にこれらの一部が進入するようにセットし、射出成形す
ることで一体化することができる。条件によっては、係
止部114、閉鎖用紐通部116及び作動棒117も樹
脂製とすることができる。その場合、係止部114、閉
鎖用紐通部116まで一体成形することが可能となる。
【0020】図2は、図1の開閉具100の第1の使用
状態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は側面図であ
る。ここでは、基部111から作動棒117を抜き取
り、先端の雄ねじ117aをフィルム保持部112の先
端の雌ねじ穴112bにねじ込んで固定している。作動
棒117の部分には、従来例の図9に記載されたクリッ
プ44が2つはめ込まれ、フィルム保持部112の部分
には、クリップ44と同じ構造で径の太いクリップ4
4’が1つはめ込まれ、合わせて3つのクリップをはめ
込むことができる。各クリップで1枚ずつのフィルムを
挟むことができ、この使用態様は、3重のフィルムのト
ンネルハウスに使用できることになる。クリップ44は
抜止部117bにより、クリップ44’は抜止部112
aにより抜け出ないようになっている。
【0021】図3は、図1の開閉具100の第2の使用
状態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は側面図であ
る。この使用態様では、作動棒117は基部111内に
収容されたままの状態となっている。このような使い方
は、フィルムが1枚だけのトンネルハウスに使用する場
合である。スイカやキュウリなどのつるのある植物の場
合、長い作動棒117につるが巻き付いて、フィルムの
昇降が阻害されることがあるが、図3のような使い方を
することによって、つるによる昇降障害を減少させるこ
とができる。
【0022】なお、図3のような使用の際には、作動棒
117を基部111から抜き取っても形状は同じにな
る。しかし、フィルムの裾を昇降させるには、開閉具1
00がある程度の重さであることが必要である。そのた
め、作動棒117を基部111内に収納しておけば、開
閉具100に必要な重さを確保することができる。
【0023】本発明の開閉具100は、係止部114の
先端の開放用紐通部114a内に紐を通して吊り下げる
ようにして使用するが、図2及び図3に示すように、係
止部114は基部111の中心から直角に立ち上がるよ
うに取り付けられ、基部111が係止部114の左右に
均等に大きく突き出ているので、ヤジロベエに似た構造
となり、基部111が水平の姿勢を取り易く、姿勢が安
定するという効果がある。そして、補助保持部113,
113を設け、ここにフィルムの裾を載せることによっ
て、一段と姿勢を安定させることができる。
【0024】図4は本発明の開閉具100をトンネルハ
ウスに使用した状態を示した図である。パイプ31、フ
ィルム32、裾33は図7のトンネルハウスと同じ物で
あり、紐掛具52も従来例と同じ物を使用する。
【0025】パイプ31のそばには、杭23が打ちこま
れている。この杭23は金属製の棒にリングを取り付け
たものであり、リングには後述するようにして、閉鎖用
紐22が通される。
【0026】本発明の開閉具100をトンネルハウスに
取り付けるのは次のような手順になる。まず、本発明の
開閉具100を図2に示すように組み立て、係止棒11
7の先端側に一番奥のフィルムの裾を載せ、クリップ4
4で作動棒117の先端に固定する。次に、2番目のフ
ィルムを作動棒117の基端側に載せ、2つ目のクリッ
プ44で作動棒117に固定する。最後に一番外側のフ
ィルム32の裾33をフィルム保持部112の上に載
せ、大きいクリップ44’で挟んで固定する。このと
き、裾33を両側の補助保持部113,113の上にも
載せるようにする。同様のことを各開閉具100につい
て行う。
【0027】次に、開放用紐21を紐掛具52と開閉具
100の開放用紐通部114aとに交互に通し、一方の
端を固定する。最後に、閉鎖用紐22を杭23のリング
と開閉具100の閉鎖用紐通部116とへ交互に通し
て、開放用紐21と同じように一方を固定すれば取り付
けは完了である。紐21,22は、他の線から区別し易
いように点線で示している。開放用紐通部114aと閉
鎖用紐通部116は、従来例のように係止部42を捻じ
曲げて交叉部45を設けた物ではないので、開放用紐2
1及び閉鎖用紐22が使用中に抜け落ちるようなことが
なくなり、フィルム32の上げ下ろしが確実に行える。
また、抜止部112aや117bがあるので、クリップ
44や44’が抜け落ちることを防止することができ
る。さらに、補助保持部113,113の上にフィルム
を載せることができるので、開閉具100の左右のバラ
ンスが一段とよくなり、姿勢が安定する。
【0028】フィルム32を開けるには、従来例と同様
に開放用紐21を矢印方向に引くことで行う。3枚のフ
ィルムは複数の開閉具100のところで一斉に裾が上が
り、トンネルハウスの内外が連通する。トンネルハウス
を閉じるときには、開放用紐21を緩めれば開閉具10
0の重みで裾33等が自然に降りるようになっている。
外気温が低くなりフィルム32等が固くなると、従来例
と同様に裾33等が開閉具100の重みだけでは降りな
くなってしまう。そこで、閉鎖用紐22を矢印方向へ引
っ張ることで、開閉具100を強制的に下げることがで
きる。
【0029】開閉具100を図3のように組み立てて使
用すれば、フィルムが1枚だけのトンネルハウスに同様
に使用することができる。その場合、基部111を中空
ではなく中実構造とし、作動棒117を無くし、フィル
ム保持部112の雌ねじ穴112bを無くした構成とす
ることも可能である。基部111やフィルム保持部11
2を中実構造にすることで、開閉具100の重さが増加
するので、この程度の重さで十分という場合には有効な
方法である。
【0030】以上の実施例において、寒冷地などフィル
ム32が硬くなって自然に落下できなくなる場合には、
閉鎖用紐通部116は便利である。しかし、比較的温暖
でフィルム32が硬くならず、自然に落下できる場合に
は、不要である。また、補助保持部113,113は、
フィルム保持部112と平行に設けられているが、フィ
ルム保持部112と同じ方向であれば、平行である必要
はない。この補助保持部113,113があると、開閉
具100のバランスが取りやすいが、基部111だけで
もかなり安定させることができるので、使用条件によっ
ては、補助保持部113,113を省略することが可能
である。
【0031】図5は、本発明の第2実施例を示す分解斜
視図である。開閉具200は、中空の基部211と、そ
の中間に直交するフィルム保持部212とを有してい
る。基部211とフィルム保持部212とは、ほぼ同じ
長さとなっている。フィルム保持部212の先端には抜
止部212aとして太径部があり、フィルム保持部21
2の長さ全体に渡って中空穴212bが設けられてい
る。抜止部212aには、ピン孔212cが貫通してお
り、このピン孔212cに挿通可能なピン212dがあ
る。
【0032】基部211の中央のフィルム保持部212
と反対側には、係止部214の取付部215を形成して
いる。取付部215の下部には、閉鎖用紐通部216が
ある。係止部214は鋼製の棒で、基部211とフィル
ム保持部212とで画定される面と交叉する方向に延
び、先端にはフック状の開放用紐通部214aが形成さ
れ、開放用紐通部214aの開口部には板バネ214b
が取り付けられている。
【0033】作動棒217は、基部211の中空穴21
2b内に収納可能な径の鋼製丸棒で、複数の孔217a
が所定の間隔で穿設され、一端には、太径の抜止部21
7bが形成されている。基部211に作動棒217を挿
入し、両端に中空部の蓋を兼ねた抜止部218,21
8’を被せることで基部211に作動棒217を収容す
ることができる。
【0034】作動棒217を基部211から抜き取り、
フィルム保持部212の先端から中空穴212bに挿入
し、作動棒217の長さが所定の長さになったところで
作動棒217の孔217aとピン孔212cとを重ね、
ピン212dを挿入して固定する。このような構成によ
って、作動棒217の長さを種々に変化させることが可
能となる。フィルム保持部212の長さが基部211の
長さと同じなので、フィルム保持部212に作動棒21
7を収容することもできる。
【0035】クリップ44’は、図5に示すように基部
211に嵌め込んでフィルムを挟んでもよい。このと
き、抜止部218,218’がクリップ44’の抜け落
ちるのを防止することになる。図5には示していない
が、図2、図3で示すようにフィルム保持部212や作
動棒217にクリップ44,44’を嵌め込むことがで
きることは勿論である。
【0036】図1の実施例の作動棒117を、フィルム
保持部112に、図5に示すピン212dで固定する構
成も可能である。作動棒117全体をフィルム保持部1
12内に収容できなくても問題はない。この構成によれ
ば、フィルムが2枚のトンネルハウスにも過不足のない
長さの作動棒117にすることができる。
【0037】図6は、図5の開閉具200に、別個に作
られた補助保持部213を取り付ける例を示す斜視図で
ある。補助保持部213は、基端側に湾曲部213aを
有し、ここの弾性によって基部211に嵌め込むことが
できる。このような構成にすると、補助保持部213を
基部211の長手方向に移動させることが可能となる。
フィルムの裾を補助保持部213,213に載せたと
き、両側の補助保持部213,213に加わる荷重にア
ンバランスがある場合、補助保持部213をスライドさ
せることで、両側の荷重をバランスさせることができ
る。このような補助保持部213は、図1の実施例にも
適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように本発明のトンネル
ハウスの開閉具は、棒状の基部と、該基部のほぼ中央か
ら基部と交叉する方向に延びる棒状のフィルム保持部
と、上記基部のほぼ中央又はフィルム保持部に取り付け
られ、フィルム保持部と基部とで画定される面に対して
交叉する方向に延びる棒状の係止部と、該係止部の先端
に固定された開放用紐通部と、上記フィルム保持部の先
端近傍に形成された抜止部と、を有する構成なので、ト
ンネルハウスのフィルムの上げ下ろしを確実に行うこと
ができる。また、係止部の両側に基部が延びているの
で、ヤジロベエに似て、開閉具の姿勢が安定する。
【0039】上記基部に1対以上の補助保持部を設け、
該補助保持部が上記フィルム保持部の両側に配置される
ようにすると、開閉具の姿勢をさらに安定させることが
できる。
【0040】上記開閉具に閉鎖用紐通部を設けた構成と
すれば、フィルムが硬くなって下がりにくくなっても、
強制的に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトンネルハウスの開閉具を示す分解斜
視図である。
【図2】図1に示す開閉具の第1の使用状態を示す図
で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図3】図1に示す開閉具の第2の使用状態を示す図
で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図4】本発明の開閉具をトンネルハウスに使用した状
態を示した図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す分解斜視図である。
【図6】図5の開閉具に、別個に作られた補助保持部を
取り付ける例を示す斜視図である。
【図7】従来のトンネルハウスの斜視図である。
【図8】従来の開閉具を示す図である。
【図9】クリップの拡大図で、(a)は正面図、(b)
は側面図である。
【図10】従来の開閉具の使用状態を表す図である。
【符号の説明】
100,200 開閉具 111,211 基部 112,212 フィルム保持部 113,213 補助保持部 114,214 係止部 114a,214a 開放用紐通部 116,126 閉鎖用紐通部 117,217 作動棒 112a,212a,117b,217b,218,2
18’ 抜止部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の基部と、該基部のほぼ中央から基
    部と交叉する方向に延びる棒状のフィルム保持部と、上
    記基部のほぼ中央又はフィルム保持部に取り付けられ、
    フィルム保持部と基部とで画定される面に対して交叉す
    る方向に延びる棒状の係止部と、該係止部の先端に固定
    された開放用紐通部と、上記フィルム保持部の先端近傍
    に形成された抜止部と、を有することを特徴とするトン
    ネルハウスの開閉具。
  2. 【請求項2】 上記基部に1対以上の補助保持部を設
    け、該補助保持部が上記フィルム保持部の両側に配置さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1記載のトンネ
    ルハウスの開閉具。
  3. 【請求項3】 上記基部が中空棒状で、該中空内に収容
    可能な作動棒を有し、該作動棒が、一端に抜止部を有す
    るとともに上記フィルム保持部の先端に結合可能である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のトンネルハウス
    の開閉具。
  4. 【請求項4】 上記開閉具に閉鎖用紐通部を設けたこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトンネ
    ルハウスの開閉具。
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