JP2003244641A - 画像再生装置、及び画像再生方法 - Google Patents

画像再生装置、及び画像再生方法

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JP2003244641A
JP2003244641A JP2002036123A JP2002036123A JP2003244641A JP 2003244641 A JP2003244641 A JP 2003244641A JP 2002036123 A JP2002036123 A JP 2002036123A JP 2002036123 A JP2002036123 A JP 2002036123A JP 2003244641 A JP2003244641 A JP 2003244641A
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Inventor
Tomoyasu Amano
智康 天野
Isao Yamamoto
功 山本
Chiaki Fujii
千晶 藤井
Kazuhiko Tomoyasu
和彦 友保
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEG規格のデータにおいて、逆方向再生
を行う場合には、MPEGストリームからIピクチャを
抽出して再生を行う必要があり、滑らかな逆方向再生を
行うことが困難であった。 【解決手段】 MPEG規格のデータの再生を行う画像
再生装置において、データの順方向再生時等に、符号化
データを復号化したストリームデータを予めバッファ領
域に蓄積しておき、データの逆方向再生時には、前記バ
ッファ領域に蓄積された復号化されたストリームデータ
を前記バッファ領域から読み出し、直接NTSCエンコ
ーダに出力することにより滑らかな逆方向再生を可能と
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG(Moving
Picture Expert Group)規格に従って符号化されたデ
ータを再生する画像再生装置、及び画像再生方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】音声/映像を統合的に扱うマルチメディ
ア技術において、情報量は増加の傾向を辿っている。一
方これらの情報を高速に処理することは、マルチメディ
アの実用化を図る上で必要不可欠である。そこで情報を
高速に処理するために圧縮/伸張を行う技術が発達して
きた。音声/映像情報圧縮の技術の代表的なものとして
「MPEG」方式がある。このMPEG方式は、ISO(In
ternational Organization for Standardization)/IEC
(International Electro-technical Commission)傘下
のMPEG委員会によって標準化されている。標準化を
行う上でMPEG方式の分類にはそれぞれ番号が振られ
ている。MPEG方式では、MPEG1(ISO/ICE1117
2)、MPEG2(ISO/ICE13818)、MPEG4(ISO/I
CE14496)などが広く使われている。なお、以下の文章
で使うMPEGという単語の意味は、特に断りがない限
りはMPEG1およびMPEG2を指しているものとす
る。このMPEG方式を利用した画像処理装置は、ディ
ジタルビデオカメラを始め、ディジタルスチルカメラ、
衛星放送対応テレビジョン、ビデオCD再生装置、DV
D再生装置、カメラ付き携帯電話など様々な画像再生方
法に利用されている。
【0003】以下に、図9を用いてMPEG方式のデー
タ構造について簡単に説明する。図9は、MPEG方式
のデータを説明するための説明図である。図9に示すよ
うに、MPEGで取り扱われる画像データは、シーケン
ス層からブロック層までの6層の階層構造をとる。シー
ケンス層は、主に画像の解像度やビットレート等の画面
フォーマットを指定するもので、画像系列の途中からの
再生を可能にするためにシーケンスヘッダが各GOP
(Group Of Pictures)の先頭に付されている。
【0004】GOP層は、順方向早送り、逆方向早送
り、コマ送り、コマ戻し等のトリック再生を行う上で必
要である。MPEGでは符号化された画像データは前後
の画面データをもとにして作られているので1画面だけ
で完結した情報にならない。このため、何枚かの画面デ
ータをひとまとまりにしたGOPを単位としてランダム
アクセスを可能にしている。
【0005】ピクチャ層は、機能的に異なる4種類のタ
イプがある。このうち、Dピクチャは性質が他のものと
異なるので説明を省く。残りの3つのタイプはIピクチ
ャ(Intra-Picture)、Pピクチャ(Predictive-Pictur
e)、Bピクチャ(Bidirectionally predictive-Pictur
e)と呼ばれる。
【0006】スライス層は、開始コードをもつ一連のデ
ータ列の中の最小単位で、任意の長さのマクロブロック
(MB)の帯である。また、マクロブロック層は、輝度
信号(Y)と色差信号(Cb、Cr)とが重なり合って
マクロブロックを形成しており、ブロック層は、マクロ
ブロックを構成する8×8のブロックで構成されてい
る。
【0007】MPEG1においては、ピクチャにはフレ
ームのみが割り当てられており、MPEG2において
は、フレームもしくはフィールドが割り当てられる。ピ
クチャにフレームを割り当てることをフレーム構造と呼
び、フィールドを割り当てることをフィールド構造と呼
ぶ。1つの画像シーケンスにおいてフレーム構造とフィ
ールド構造は混合しても良いし、どちらか一方のみで構
成することもできる。フィールドは、偶数フィールドと
奇数フィールドがあり、2枚で1枚のフレームを構成し
ている。
【0008】以下フレーム間予測について説明を行う。
フレーム間予測とは、フレーム間の時間的な相関に基づ
いて圧縮を行うことであり、予測の方法として、順方
向、逆方向、および双方向予測が用いられる。順方向予
測は過去のフレーム画像から予測する方法で、逆方向予
測は未来のフレーム画像から予測する方法で、双方向予
測は順方向予測と逆方向予測を併用する方法である。そ
して、双方向予測を実現するために、MPEGは画像に
IピクチャとPピクチャとBピクチャの3つのタイプを
規定している。
【0009】Iピクチャは他のピクチャとデータ上独立
しており、このピクチャのみで一枚の画像を生成でき
る。GOP内には必ず1枚以上のIピクチャが必要であ
る。なお、ピクチャ内のすべてのマクロブロック・タイ
プはイントラ(Intra)である。Pピクチャは、フレー
ム間の順方向予測により生成される。過去のフレーム画
像はIピクチャかPピクチャを用いる。Pピクチャ内の
マクロブロック・タイプはイントラとインター(Inte
r)の両方を含んでいる。Bピクチャは、フレーム間の
双方向予測により生成される。過去および未来のフレー
ム画像はIピクチャかPピクチャを用いる。Bピクチャ
内のマクロブロック・タイプは以下の4つを含む。
【0010】フレーム内情報だけで符号化するフレー
ム内予測符号化(Intra) 過去から予測する順方向(forward)フレーム間予測
符号化 未来から予測する逆方向(backward)フレーム間予測
符号化 未来・過去両方の予測による内挿的(interpolativ
e)フレーム間予測符号化 これらI、P、Bピクチャがぞれぞれ符号化される。I
ピクチャは過去や未来のデータがなくても現在のフレー
ムを生成することができる。Pピクチャは過去のフレー
ムがないと現在のフレームは生成できず、Bピクチャに
おいては過去と未来のフレームが必要である。ただし、
PピクチャやBピクチャのマクロブロックがイントラの
場合は過去や未来のフレームがなくても現在のフレーム
を生成することができる。
【0011】フレーム間予測では、最初にIピクチャが
周期的に生成される。次にIピクチャより時間的に数フ
レーム先のPピクチャが生成される。Pピクチャは、過
去から現在の順方向予測のみ行われる。なお、Pピクチ
ャは、予測フレーム間隔が遠くなるため予測精度が低下
するという側面がある。最後に過去と未来のIピクチャ
およびPピクチャからBピクチャが生成される。Iピク
チャが出現して、次のPピクチャもしくはIピクチャが
出現するには、一般的に数フレームの間隔があるが、こ
の間のフレームはBピクチャによって生成される。これ
は、一連の画像シーケンスにおいて、現在の画像と過去
および未来の画像は、一般的に相関が強く異なっている
部分は余り多くないと考えられるためであり、過去のフ
レーム、未来のフレームもしくは、両方のフレームの差
分を抽出して時間軸上の圧縮を行う。
【0012】ところで、MPEGビデオパートに準拠し
て符号化されたビデオデータのデータ列またはビットス
トリームは、MPEGビデオストリームと呼ばれる。M
PEG1ビデオストリームは、ビデオCDをはじめとす
るCD−ROMなどの蓄積メディアに対応している。M
PEG2ビデオストリームは、DVD、ビデオCDの蓄
積メディアからLANなどのネットワークメディア、更
には地上放送や衛星放送およびCATVなどの放送メデ
ィアを含む伝達メディア全般に対応している。
【0013】MPEGビデオパートで用いられる技術の
主な特徴は、動き補償付予測(Motion Compensated pre
diction、以下MC)と離散コサイン変換(Discrete Co
sineTransform、以下DCT)である。MCとDCTを
併用した符号化技術は、ハイブリッド符号化技術と呼ば
れる。MPEGビデオパートでは、符号化にDCTを用
いて、画像のビデオ信号を周波数成分に分解して処理す
る。復号時には離散コサイン逆変換(Inverse DCT、
以下IDCT)を用い、周波数成分を再び画像のビデオ
信号に戻す。
【0014】MPEG技術を用いることにより膨大な量
の情報を高速に処理することができるが、上述したよう
にフレーム間予測と呼ばれる圧縮技術を用いるために、
MPEGビデオパートに準拠して時系列的に符号化され
て記録されたデータ列をピクチャサーチのために逆方向
再生(コマ戻し、逆方向早送りなど、時間軸を遡って画
像を表示することを目的としたトリック再生)をするこ
とは非常に困難である。
【0015】そこで、従来の技術では、各GOP内に存
在するIピクチャを検索して該Iピクチャを復号化した
画像を連続して表示する方法が行われている。Iピクチ
ャは、上述した通りフレーム内符号化処理された画像で
あるため、前後のピクチャを参照することなくに独立し
て復号することができる。
【0016】また、特開2001-238167号公報に記載の
「画像再生方法とこの方法を利用可能な画像再生装置お
よびテレビジョン受像機」には、図10で示される発明
が開示されている。この特開2001-238167号公報に記載
された発明は、伝達メディア101をMPEGビデオデ
コーダ103で復号化して順方向再生を行う際に、MP
EGビデオエンコーダ104により復号化したデータの
フレームを全てIピクチャで符号化し直して、HDD1
02内の記憶領域に記憶させておく。そして、逆方向再
生を行う際には、MPEGビデオデコーダ105により
HDD102の記憶領域に記憶されたデータを時系列と
逆の順に並び替えて復号化し、再生するといったもので
あった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各GOP内に
存在するIピクチャの数はあまり多くなく、例えば、M
PEGではGOP内に割り当てられるIピクチャは、通
常15枚に一枚程度であり、15フレームおきに逆方向
にフレームを表示したところで、通常のビデオテープレ
コーダのように滑らかな逆方向再生を行えず、見たいシ
ーンでタイミングよく停止すること等が困難であった。
【0018】また、特開2001-238167号公報に記載の
「画像再生方法とこの方法を利用可能な画像再生装置お
よびテレビジョン受像機」では、滑らかな逆方向再生は
可能なものの、図10に示すようにデコーダを複数用意
する必要があり、消費電力や熱およびコストの面から、
特に携帯性を必要とするモバイル等に組込むシステムと
しては実用的ではなかった。また、汎用的に使用される
デコーダチップはエンコード機能を取り込んだ1チップ
構成のいわゆるCODECになっている場合が多く、デ
コード動作とエンコード動作を同時に行うことは非常に
困難であり、特開2001-238167号公報に記載の発明で
は、処理速度の面からも問題があった。
【0019】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、新たにデコーダを追加することなく、滑らかな
逆方向再生を行うことができる画像再生装置、及び画像
再生方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかる画像再生装置は、外部か
ら入力される、データの順方向再生あるいは逆方向再生
を示す再生要求に基づいて符号化データを時間軸に対し
順方向、または逆方向に再生を行う画像再生装置におい
て、上記再生要求に基づいて装置全体を制御する再生制
御部と、再生すべき符号化データを復号化する復号化部
と、上記復号化部により復号化された復号化データを蓄
積する、ランダムアクセス可能なバッファ部と、上記復
号化データを映像化する表示部と、を備え、上記再生制
御部は、上記再生要求が順方向再生を示す場合、該再生
要求に基づいて再生すべき符号化データを上記復号化部
で復号化して再生するよう制御し、上記再生要求が逆方
向再生を示す場合、該再生要求に基づいて再生すべき復
号化データを上記バッファ部から読み出し再生するよう
制御することを特徴とするものである。
【0021】また、本発明の請求項2にかかる画像再生
装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上記
再生制御部は、順方向再生時に、上記順方向再生を示す
再生要求に基づいて再生すべき復号化データと同一のデ
ータが上記バッファ部に蓄積されているか否かを判断
し、同一のデータが蓄積されていないと判断した場合、
上記復号化データを上記バッファ部に蓄積し、同一のデ
ータが蓄積されていると判断した場合、上記復号化デー
タを上記バッファ部に蓄積しないことを特徴とするもの
である。
【0022】また、本発明の請求項3にかかる画像再生
装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上記
再生制御部は、上記順方向再生を示す再生要求に基づい
て再生すべき復号化データと同一のデータが上記バッフ
ァ部に蓄積されているか否かを判断し、同一のデータが
上記バッファ部に蓄積されているとき、該同一のデータ
を上記表示部に出力し、同一のデータが上記バッファ部
に蓄積されていないとき、再生すべき符号化データを復
号化するよう上記復号化部を制御し、該復号化部により
復号化されたデータを上記表示部に出力することを特徴
とするものである。
【0023】また、本発明の請求項4にかかる画像再生
装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上記
再生制御部は、上記逆方向再生の再生要求に基づいて再
生すべき復号化データが上記バッファ部に蓄積されてい
ないとき、該再生すべき符号化データを所定の単位毎に
復号化するよう上記復号化部を制御し、該復号化された
データを上記バッファ部に蓄積することを特徴とするも
のである。
【0024】また、本発明の請求項5にかかる画像再生
装置は、請求項1または請求項4に記載の画像再生装置
において、上記復号化部は、上記逆方向再生の再生要求
があったとき、再生すべき符号化データのうち、上記バ
ッファ部に蓄積されていない符号化データを先読みして
復号化することを特徴とするものである。
【0025】また、本発明の請求項6にかかる画像再生
装置は、請求項1または請求項5に記載の画像再生装置
において、上記再生制御部は、上記逆方向再生の再生要
求に基づいて再生すべき復号化データが上記バッファ部
に蓄積されていないとき、上記復号化部で復号化した復
号化データを直接上記表示部へ出力することを特徴とす
るものである。
【0026】また、本発明の請求項7にかかる画像再生
装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上記
バッファ部をリングバッファ構造とすることを特徴とす
るものである。
【0027】また、本発明の請求項8にかかる画像再生
装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上記
バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデータ
を、画像フレーム単位あるいは画像フィールド単位で蓄
積することを特徴とするものである。
【0028】また、本発明の請求項9にかかる画像再生
装置は、請求項8に記載の画像再生装置において、上記
バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデータか
ら、画像フレーム単位、あるいは画像フィールド単位
で、任意の間隔おきに復号化データを間引いて蓄積する
ことを特徴とするものである。
【0029】また、本発明の請求項10にかかる画像再
生装置は、請求項9に記載の画像再生装置において、上
記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデータ
から、上記表示部にて画像を表示する画像表示時間単位
にあわせて間引いて蓄積することを特徴とするものであ
る。
【0030】また、本発明の請求項11にかかる画像再
生装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上
記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデータ
から、画像の解像度を下げるよう復号化データを間引い
て蓄積することを特徴とするものである。
【0031】また、本発明の請求項12にかかる画像再
生装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上
記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデータ
から、画像の水平方向の解像度を下げるよう復号化デー
タを間引いて蓄積することを特徴とするものである。
【0032】また、本発明の請求項13にかかる画像再
生装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上
記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデータ
から、走査フォーマットで規定される走査線を間引いて
蓄積することを特徴とするものである。
【0033】また、本発明の請求項14にかかる画像再
生装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上
記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデータ
から、画像の輝度情報Y成分、色差情報Cb成分、ある
いは色差情報Cr成分のいずれかの復号化データを間引
いて蓄積することを特徴とするものである。
【0034】また、本発明の請求項15にかかる画像再
生装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上
記バッファ部を、装置全体を動作させるためのプログラ
ムが記録された主記憶部内に設けたことを特徴とするも
のである。
【0035】また、本発明の請求項16にかかる画像再
生装置は、請求項15に記載の画像再生装置において、
上記バッファ部は、上記主記憶部内に離散的に存在する
空き領域の容量に応じて容量を変更することを特徴とす
るものである。
【0036】また、本発明の請求項17にかかる画像再
生装置は、請求項15に記載の画像再生装置において、
上記バッファ部は、上記主記憶部内に離散的に存在する
空き領域のうち、最も大きい連続的な空き領域をバッフ
ァ領域として使用することを特徴とするものである。
【0037】また、本発明の請求項18にかかる画像再
生装置は、請求項15に記載の画像再生装置において、
上記バッファ部は、上記主記憶部の最も読み取り速度の
速い領域、あるいはシーク動作時間の短い領域を使用す
ることを特徴とするものである。
【0038】また、本発明の請求項19にかかる画像再
生方法は、外部から入力される、再生要求に基づいて符
号化データを再生する画像再生方法において、上記再生
要求が順方向再生、あるいは逆方向再生を要求するもの
であるかを判断し、上記再生要求が順方向再生を示すも
のであると判断した場合、該再生要求に基づいて再生す
べき符号化データを復号化し、復号化データとしてバッ
ファ部に蓄積し、かつ、該復号化データを映像化し順方
向再生を行い、上記再生要求が逆方向再生を示すもので
あると判断された場合、該再生要求に基づいて再生すべ
き復号化データを、上記バッファ部から読み出し逆方向
再生を行うことを特徴とするものである。
【0039】また、本発明の請求項20にかかる画像再
生方法は、請求項19に記載の画像再生方法において、
上記順方向再生を行うとき、上記復号化したデータと同
一のデータが上記バッファ部内に蓄積されているか否か
を判断し、上記復号化したデータと同一のデータが蓄積
されていないと判断した場合、該復号化データを上記バ
ッファ部に蓄積し、上記復号化したデータと同一のデー
タが蓄積されていると判断した場合、該復号化したデー
タを上記バッファ部に蓄積しないことを特徴とするもの
である。
【0040】また、本発明の請求項21にかかる画像再
生方法は、請求項19に記載の画像再生方法において、
上記順方向再生を示す再生要求に基づいて再生すべき復
号化データが上記バッファ部に蓄積されているか否かを
判断し、上記再生すべき復号化データが蓄積されていな
いと判断したとき、上記再生すべき符号化データを復号
化し再生することを特徴とするものである。
【0041】また、本発明の請求項22にかかる画像再
生方法は、請求項19に記載の画像再生方法において、
上記逆方向再生を行うとき、上記再生すべき復号化デー
タが上記バッファ部に蓄積されているか否かを判断し、
上記再生すべき復号化データが蓄積されていないと判断
した場合、上記再生すべき符号化データを所定の単位毎
に復号化し復号化データとして上記バッファ部に蓄積
し、上記再生すべき復号化データが蓄積されていると判
断した場合、上記バッファ部からの読み出しを行うこと
を特徴とするものである。
【0042】また、本発明の請求項23にかかる画像再
生方法は、請求項19または請求項22に記載の画像再
生方法において、上記逆方向再生の再生要求に基づいて
再生すべき符号化データのうち、上記蓄積されていない
符号化データを先読みし復号化することを特徴とするも
のである。
【0043】また、本発明の請求項24にかかる画像再
生方法は、請求項19または請求項23に記載の画像再
生方法において、上記逆方向再生の再生要求に基づいて
再生すべき復号化データが上記バッファ部に蓄積されて
いるか否かを判断し、上記再生すべき復号化データが蓄
積されていないと判断したとき、上記復号化した復号化
データを再生することを特徴とするものである。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。なお、以下の説明において、「順方向再
生」「逆方向再生」およびそれらの同義語は、説明の便
宜上、画像を構成するピクチャを最終的に表示する形に
したときの順序についていうものとする。また、以下で
説明する画像再生装置、及び画像再生方法は、ハードウ
ェア的には、CPU、メモリ、その他LSIや組合せ回
路などによって実現でき、ソフトウェア的にはメモリに
ロードされた画像処理機能のあるプログラムによって実
現できるが、これらの機能がハードウェアのみ、ソフト
ウェアのみ、或いはその組合せによっていろいろな形で
実現できることは、当業者にとって理解されるところで
ある。
【0045】(実施の形態1)以下に、本発明の実施の
形態1による画像再生装置、及び画像再生方法について
図1から図3を用いて説明する。なお、本実施の形態1
で説明する画像再生装置、及び画像再生方法は、ディジ
タルビデオカメラ、ディジタルスチルカメラ、衛星放送
対応テレビジョン、ビデオCD再生装置、DVD再生装
置、カメラ付き携帯電話などに組み込むことが可能であ
る図1は、本実施の形態1による画像再生装置の一例を
示す図であり、本実施の形態1にかかる画像再生装置
は、主記憶部1と、バッファ部2と、ユーザI/F部3
と、復号化部4と、再生制御部5と、NTSCエンコー
ダ6とを備えたものである。
【0046】主記憶部1は、例えば、ハードディスクな
どのランダムアクセス可能な大容量記憶媒体であり、該
画像再生装置を動作させるためのプログラム等が記録さ
れている。なお、本発明の実施の形態1では、該記録媒
体1に再生を行うMPEGストリームなどの符号化され
たデータが蓄積されているものとする。
【0047】バッファ部2は、復号化データを蓄積する
ものであり、例えばDRAMなどの高速で大容量なメモ
リが使用される。なお、バッファ部2の構造をリングバ
ッファ構造にすれば、バッファ部2のメモリ領域が一杯
となった場合、先頭に戻り過去のデータの上書きを行
い、常に最新の復号化データを蓄積することができる。
また、全復号化データ群を暗号化して蓄積するようにす
れば、例えば、復号化データに著作権がある場合、ユー
ザに自由に復号化データを参照できないようにすること
ができる。
【0048】ユーザI/F部3は、順方向再生または逆
方向再生を要求するユーザからの再生要求を受信し、再
生制御部5に通知する受信部としての役割を果すもので
あり、ユーザがリモコンで遠隔操作を行う場合にはその
受光部も含まれる。なお、再生要求には、順方向再生要
求と逆方向再生要求とがある。復号化部4は、再生制御
部5からの指示に従い、主記憶部1に蓄積されている符
号化データを復号化する。
【0049】再生制御部5は、例えば、CPUやゲート
アレイなどで構成され、装置全体を制御するものであ
る。上記ユーザI/F部3にて受信した再生要求が順方
向再生を示す場合、再生すべき符号化データを主記憶部
1から読み出し、復号化部4により復号化しNTSCエ
ンコーダ6に出力するよう装置全体を制御する。一方、
上記再生要求が逆方向再生を示す場合、バッファ部2に
蓄積されている復号化データから再生すべき復号化デー
タを読み出し、NTSCエンコーダ6に出力するよう装
置全体を制御する。
【0050】NTSCエンコーダ6は、ディジタル信号
をアナログ映像信号に変換する表示部としての役割を果
し、モニタ等の表示装置に、Sビデオやビデオ出力を行
ってもよいし、RGB出力を行ってもよい。
【0051】次に、本発明の実施の形態1による画像再
生装置の動作について説明する。まず、図2を用いて、
順方向再生の再生要求があった場合の動作について説明
する。図2は、本発明の実施の形態1による画像再生方
法の順方向再生要求があった場合の一例を示すフローチ
ャートである。ユーザI/F部3にデータの再生命令が
入力されると、ユーザI/F部3は、受け取った再生命
令の内容を解析する。ここでは、ユーザI/F部3が受
信した再生命令は順方向再生要求とし(ステップS1
1)、ステップS12に進む。
【0052】そして、再生制御部5では、ユーザI/F
部3から順方向再生を行う旨の出力がなされると、主記
憶部1から再生要求がなされた符号化データを読み出
し、復号化部4に出力する(ステップS12)。復号化
部4では、ステップS12にて主記憶部1から読み出さ
れた符号化データを復号化する(ステップS13)。そ
して、復号化されたデータは、再生制御部5を介してN
TSCエンコーダ6に出力され(ステップS14)、N
TSCエンコーダ6によりアナログ映像信号に変換され
後、モニタ等の表示装置に出力される。このようにし
て、再生要求がなされた画像が表示装置に表示される
(ステップS15)。
【0053】また、再生制御部5により、ステップS1
3にて得られた復号化データと同じデータがバッファ部
2内に蓄積されているか否かが判断され(ステップ1
6)、バッファ部2に同じデータが蓄積されていない場
合にのみ、当該復号化データはバッファ部2に蓄積され
る(ステップS17)。
【0054】なお、ステップS12からステップS17
の動作は、主記憶部1に記録されている符号化データス
トリームがなくなったり、ユーザから再生停止命令が発
行された等の中断処理が発生するまで継続して行われ
る。
【0055】以上のように、復号化部4から出力された
復号化データをNTSCエンコーダ6へ出力して順方向
再生を行うとともに、復号化されたデータをバッファ部
2に蓄積することができる。
【0056】次に、コマ戻し、逆方向早送り等の時間軸
に遡って画像を表示する逆方向の再生の要求があったと
きの動作について図3を用いて説明する。図3は、本発
明の実施の形態1による画像再生方法の逆方向再生要求
があった場合の一例を示すフローチャートである。
【0057】ユーザI/F部3にデータの再生命令が入
力されると、ユーザI/F部3は、受け取った再生命令
の内容を解析する。ここでは、ユーザI/F部3が受信
した再生命令は逆方向再生要求とし(ステップS2
1)、ステップS22に進む。そして、再生制御部5で
は、ユーザI/F部3から逆方向再生を行う旨の出力が
なされると、バッファ部2に再生要求がなされた復号化
データが蓄積されているか否かを判断する(ステップS
22)。
【0058】バッファ部2に再生要求がなされた復号化
データが蓄積されている場合、該復号化データは、上記
再生制御部5により逆方向再生を行う順で読み出され、
NTSCエンコーダ6に出力される(ステップS2
3)。これにより、順方向再生を行っているときに逆ス
ロー再生などの逆方向再生要求が発生した際には、再生
制御部5はバッファ部2から直ちに復号化データを読み
出すことができ、ユーザを待たすことなくスムーズに逆
方向再生を行うことができる。なお、逆方向再生時に再
生要求がなされた復号化データがバッファ部2に蓄積さ
れている場合、当該復号化データを読み出して逆再生を
行うと同時に、バッファ部2に未だ蓄積されていない符
号化データを先読みして復号化部4で復号化し、バッフ
ァ部2に蓄積するようにすれば、再生要求がなされた復
号化データがバッファ部2に蓄積されていないという状
態を少なくすることができ、より滑らかな逆方向再生を
行うことができる。
【0059】一方、バッファ部2に再生要求がなされた
復号化データが蓄積されていない場合、再生要求がなさ
れた符号化データが再生制御部5により主記憶部1から
読み出され、復号化部4に出力される(ステップS2
4)。そして、復号化部4では、再生制御部5から出力
された符号化データを所定の単位毎に復号化し(ステッ
プS25)、該復号化データは、再生制御部5によりバ
ッファ部2に一旦蓄積される(ステップS26)。な
お、このとき、バッファ部2に蓄積される復号化データ
は、少なくとも、復号化部4によって復号化されたIピ
クチャの復号化データを蓄積した後に、次のIピクチャ
の復号化データがバッファ部2に蓄積されるまで、即
ち、フレーム内符号化画像間の復号化データが蓄積され
るまで、復号化データをバッファ部2に蓄積する(ステ
ップS27)。そして、次のIピクチャの復号化データ
がバッファ部2に蓄積されると、バッファ部2に蓄積さ
れた復号化データは、再生制御部5により、逆方向再生
を行うためのデータ順にNTSCエンコーダ6に出力さ
れる(ステップS28)。なお、ここでは、逆方向再生
時に再生要求がなされた復号化データがバッファ部2に
蓄積されていない場合には、符号化データを復号化し
て、一旦バッファ部2に蓄積した後に逆方向再生を行う
ものについて説明したが、従来と同様に、符号化された
Iピクチャのみを復号化部4で復号化し、直接NTSC
エンコーダ6に出力して逆方向再生を行ってもよい。
【0060】NTSCエンコーダ6では、ステップS2
3あるいはステップ28にて得られた復号化データをア
ナログ映像信号に変換し、モニタ等の表示装置に出力し
て、再生要求がなされた画像を表示する(ステップS2
9)。
【0061】なお、ステップS21からステップS29
の動作は、主記憶部1に記録されている符号化データス
トリームがなくなったり、ユーザから再生停止命令が発
行された等の中断処理が発生するまで継続して行われ
る。
【0062】このような本実施の形態1による画像再生
装置では、順方向再生を行う場合、復号化部4から出力
される復号化データを直接NTSCエンコーダ6に出力
し、逆方向再生を行う場合、復号化部4で復号化された
データを一旦バッファ部2に蓄積した後にNTSCエン
コーダ6に出力するようにしたので、コマ落ちのない滑
らかな逆方向再生を行うことができるようになる。ま
た、見たいシーンでタイミングよく停止することも可能
である。
【0063】また、本発明の実施の形態1による画像再
生装置では、再生制御部5が復号化データをバッファ部
2に蓄積する過程で、復号化データを画像フレーム単位
や画像フィールド単位などでファイル化して蓄積するフ
ァイルシステムを用いてバッファ内部を管理するように
したので、バッファ部2に蓄積された復号化データの管
理を容易にすることができる。
【0064】なお、本実施の形態1による画像再生装置
において、バッファ部2に蓄積された復号化データを逆
方向再生時のみでなく、順方向再生時にも用いるように
すれば、例えば、早戻し再生等の逆方向再生から順方向
再生に切り換えたとき、バッファ部2内に再生要求がな
されている復号化データが蓄積されているため、既にバ
ッファ部2に蓄積されている復号化データをNTSCエ
ンコーダ6に出力して再生要求がなされた画像を表示す
ることができ、また、速やかな再生動作の切り換えを実
現することができる。
【0065】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2による画像再生装置、及び画像再生方法について、
図1及び図4を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態2は、前述した実施の形態1による画像再生装置の
バッファ部2に蓄積する復号化データの蓄積方法に関し
て説明を行うものである。本実施の形態2による画像再
生装置は、主記憶部1から復号化部4へ符号化データの
転送を行い、復号化部4で復号化されたデータをバッフ
ァ部2に蓄積する際に、連続して出現するピクチャを1
枚ずつ蓄積するのではなく、定数n(nは1以上の整
数)おきに保存するものである。
【0066】図4は、本発明の実施の形態2による画像
再生装置の動作を説明するための説明図である。ここで
は、定数nを1とする。図4において、バッファ部2
に、上記実施の形態1のように復号化データを1フレー
ムずつ蓄積するのではなく、1フレームおき(2フレー
ム単位ずつ)に蓄積する。これにより、日本や北米のN
TSCのビデオ規格では、1秒あたり約30フレームほ
どのフレームが存在するが、ここでは、その半分の1秒
あたり約15フレームのデータが蓄積されることとな
る。例えば、BMPフォーマット等の汎用的な画像フォ
ーマットのファイルにしてバッファ領域に管理するよう
にすれば、パソコンで編集するときなど汎用的な画像閲
覧ソフトで画像を容易に確認することができる。
【0067】このような実施の形態2による画像再生方
法では、連続して出現するピクチャを定数nおきに保存
するようにしたので、定数nが大きくなるにつれて、ピ
クチャとピクチャの実時間間隔が長くなり、その結果、
動きの速いシーンでは違和感があるものの、定数nが1
程度であれば30フレーム/秒のときと比較してもそれ
ほど違和感もなく、しかもデータ量が半分になるので、
同じバッファ領域のサイズでもより多くのデータを蓄積
することができ、バッファ領域のサイズの節約等、バッ
ファ領域の有効利用を行うことができる。
【0068】なお、この定数nは、NTSCエンコーダ
6が表示を行う画像表示時間単位に応じて設定すること
も可能であり、例えば、NTSCエンコーダ6が画像を
0.1秒のフレーム間隔で表示を行う場合には、バッフ
ァ部2に1秒あたり10フレームの復号化データを蓄積
するようにすれば足りるため、復号化データが1秒あた
り約30フレーム存在する場合には、2フレームおきに
バッファ部2に復号化データを保存すればよく、これに
より、バッファ領域の有効利用を行うことができる。ま
た、任意の間隔おきに復号化データを間引いてバッファ
部2に蓄積するようにすれば、通常の記憶する場合と比
較してバッファ領域のサイズを縮小することができ、バ
ッファ領域の有効利用を行うことができる。
【0069】また、本発明の実施の形態2では、復号化
データを画像フレーム単位で間引いてバッファ部2に蓄
積するものについて説明したが、画像フィールド単位で
復号化データを間引いてバッファ部2に蓄積するように
すれば、日本や北米の映像企画のNTSCであれば1秒
当たり60枚程度のフィールド画像が存在するが、偶数
フィールドと奇数フィールドを組み合わせて1枚のフレ
ーム画像を形成することができるので、例えば、BMP
フォーマット等の汎用的な画像閲覧ソフトで画像を容易
に確認することができる。
【0070】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3による画像再生装置、及び画像再生方法について図
1及び図5を用いて説明する。なお、本発明の実施の形
態3は、前述した実施の形態1による画像再生装置のバ
ッファ部2に蓄積する復号化データの蓄積方法に関して
説明を行うものである。
【0071】本実施の形態3による画像再生装置は、主
記憶部1から復号化部4へ符号化データの転送を行い、
復号化部4で復号化されたデータをバッファ部2に蓄積
を行う際に、1ピクチャあたりの画像解像度を下げて保
存する。
【0072】図5は、本発明の実施の形態3による画像
再生装置の動作を説明するための説明図である。図5は
画像解像度を下げてバッファ部2に蓄積したデータの一
例を示し、720×480画素(以下、フルD1)で蓄
積するところを、水平方向の解像度を半分に下げて35
2×480画素(以下、ハーフD1)で蓄積するように
する。
【0073】このような実施の形態3による画像再生装
置および画像再生方法では、通常はフレームを飛ばさず
連続してデータの蓄積を行い、例えば、バッファ領域が
十分に確保できないときやユーザの要求に応じて任意の
フレーム間隔おきに蓄積するようにすれば、画像の解像
度は通常の再生のときに比べて下がってしまうものの、
人の視覚は横方向に対しては縦方向よりも曖昧になる傾
向があるため、フルD1を表示した場合と比較してもそ
れほど違和感がなく、しかもデータ量が半分になるの
で、同じバッファ領域のサイズでもより多くのデータを
蓄積することができ、バッファ領域のサイズの節約等、
バッファ領域の有効利用を行うことができる。
【0074】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4による画像再生装置、及び画像再生方法について、
図1及び図6を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態4は、前述した実施の形態1による画像再生装置の
バッファ部2に蓄積する復号化データの蓄積方法に関し
て説明を行うものである。本実施の形態4による画像再
生装置では、主記憶部1から復号化部4へ符号化データ
の転送を行い、復号化部4で復号化されたデータをバッ
ファ部2に蓄積を行う際に、1ピクチャあたりの色解像
度を間引いて保存するようにする。
【0075】図6は、本発明の実施の形態4による画像
再生装置の動作を説明するための説明図である。即ち、
図6に示すように、輝度信号(Y)、色差信号(C
b)、色差信号(Cr)の走査フォーマットが4:2:
2であるところを、走査フォーマットが4:2:0で蓄
積するようにする。
【0076】このような実施の形態4による画像再生装
置および画像再生方法では、復号化データを走査フォー
マットを間引いてバッファ部2に蓄積するようにすれ
ば、色の解像度は通常の再生のときに比べて下がってし
まうものの、データ量が4分の3になるので同じバッフ
ァ領域のサイズでもより多くのデータを蓄積することが
でき、バッファ領域のサイズの節約等、バッファ領域の
有効利用を行うことができる。
【0077】なお、その他、色特徴成分である輝度情報
成分(Y)、色差情報成分(Cr,Cb)のいずれか一
つをバッファ部2に蓄積する際に間引いてバッファ部2
に蓄積するようにしても、同様の効果を得ることができ
る。また、色成分がRGB形式の場合も、R、G、Bの
データをそれぞれ間引いてバッファ部2に蓄積するよう
にしても、同様の効果を得ることができる。
【0078】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5による画像再生装置、及び画像再生方法について、
図1、図7、図8を用いて説明する。本実施の形態5に
よる画像再生装置は、バッファ部2を、システムプログ
ラム等が記録された大容量記憶媒体である主記憶部1内
に設けたものである。このとき、バッファ領域を1つの
ファイル、もしくはあるディレクトリ以下のピクチャー
データを1つのファイルとすることにより、バッファの
容量を動的に変更することができ、システムの状態に合
わせて最適な処理を行うことが可能となる。
【0079】また、図7に示すように、主記憶部1内に
離散的に存在する空き領域において、容量が最も大きい
連続的な空き領域をバッファ領域として確保することに
より、例えば、逆方向再生を繰り返して行った時でも、
データのアクセス時に発生するシーク動作の回数を減少
させることができるのでシステム全体の負荷を下げるこ
とが可能となる。
【0080】このような実施の形態5による画像再生装
置では、装置全体を動作させるためのプログラムが記録
された主記憶部1内にバッファ部2を設けたので、記録
媒体をさらに搭載することなく、滑らかな逆方向再生を
行うことができ、また、小スペース化及び低消費電力化
を図ることができる。
【0081】なお、本発明の実施の形態5では、主記憶
部1内に設けたバッファ領域を動的に変更するものにつ
いて説明したが、主記憶部1内に設けるバッファ領域の
サイズを固定的にすることも可能であり、例えば、主記
憶部1に一定容量の領域を確保し、該領域をパーティシ
ョンで分割してバッファ領域として使用すれば、確実に
一定時間分の復号化データをバッファ部2に蓄積してお
くことが可能となる。また、バッファ領域をパーティシ
ョンで分割することにより、物理的に連続となるバッフ
ァ領域を確保することも可能であるので、データへのア
クセス処理速度を向上することもできる。
【0082】また、主記憶部1がハードディスク等の磁
気ディスク媒体(図10参照)である場合には、バッフ
ァ部2として確保するメモリ領域を、磁気ディスク媒体
の外周部31にとるようにする。これは、磁気ディスク
媒体のデータに対する読み取り速度が、磁気ディスク媒
体の内周部32よりも、外周部31の方が速いためであ
り、バッファ部2のメモリ領域をディスク媒体の外周部
31に設けることにより、シーク速度の速い領域をバッ
ファ領域として使用することができ、データアクセス処
理速度を向上させることができるからである。
【0083】
【発明の効果】このように、本発明の請求項1に記載の
画像再生装置によれば、外部から入力される、データの
順方向再生あるいは逆方向再生を示す再生要求に基づい
て符号化データを時間軸に対し順方向、または逆方向に
再生を行う画像再生装置において、上記再生要求に基づ
いて装置全体を制御する再生制御部と、再生すべき符号
化データを復号化する復号化部と、上記復号化部により
復号化された復号化データを蓄積する、ランダムアクセ
ス可能なバッファ部と、上記復号化データを映像化する
表示部と、を備え、上記再生制御部は、上記再生要求が
順方向再生を示す場合、該再生要求に基づいて再生すべ
き符号化データを上記復号化部で復号化して再生するよ
う制御し、上記再生要求が逆方向再生を示す場合、該再
生要求に基づいて再生すべき復号化データを上記バッフ
ァ部から読み出し再生するよう制御するようにしたの
で、逆方向再生要求がなされた場合であっても、コマ落
ちすることなく滑らかに逆方向再生を行うことができ
る。また、従来技術のように余分なデコーダを装備しな
くてもよいので、消費電力や発熱、部品点数、コストな
どを抑えることができる。
【0084】また、本発明の請求項2に記載の画像再生
装置は、請求項1に記載の画像再生装置において、上記
再生制御部は、上記順方向再生を示す再生要求に基づい
て再生すべき復号化データと同一のデータが上記バッフ
ァ部に蓄積されているか否かを判断し、同一のデータが
蓄積されていないと判断した場合、上記復号化データを
上記バッファ部に蓄積し、同一のデータが蓄積されてい
ると判断した場合、上記復号化データを上記バッファ部
に蓄積しないようにしたので、復号化したデータを重複
することなくバッファ部に蓄積し、バッファ部を有効に
利用できるとともに、無駄な書き込み動作を省くことが
できるので、消費電力などを抑え、低コストの画像再生
装置を実現可能である。
【0085】また、本発明の請求項3に記載の画像再生
装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記再生制御部は、上記順方向再生を示す再生要求
に基づいて再生すべき復号化データと同一のデータが上
記バッファ部に蓄積されているか否かを判断し、同一の
データが上記バッファ部に蓄積されているとき、該同一
のデータを上記表示部に出力し、同一のデータが上記バ
ッファ部に蓄積されていないとき、再生すべき符号化デ
ータを復号化するよう上記復号化部を制御し、該復号化
部により復号化されたデータを上記表示部に出力するよ
うにしたので、再生要求がなされた復号化データが上記
バッファ部に蓄積されている場合には、再生要求がなさ
れたデータを改めて符号化データから復号化する必要が
なく、スムーズな再生動作の移行を行うことができる。
【0086】また、本発明の請求項4に記載の画像再生
装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記再生制御部は、上記逆方向再生の再生要求に基
づいて再生すべき復号化データが上記バッファ部に蓄積
されていないとき、該再生すべき符号化データを所定の
単位毎に復号化するよう上記復号化部を制御し、該復号
化されたデータを上記バッファ部に蓄積するようにした
ので、逆方向再生要求がなされた場合にも、コマ落ちす
ることなく、滑らかに逆方向再生を行うことができる。
【0087】また、本発明の請求項5に記載の画像再生
装置によれば、請求項1または請求項4に記載の画像再
生装置において、上記復号化部は、上記逆方向再生の再
生要求があったとき、再生すべき符号化データのうち、
上記バッファ部に蓄積されていない符号化データを先読
みして復号化するようにしたので、バッファ部に蓄積さ
れた復号化データを用いた滑らかな逆方向再生を、スム
ーズに行うことができる。
【0088】また、本発明の請求項6に記載の画像再生
装置によれば、請求項1または請求項5に記載の画像再
生装置において、上記再生制御部は、上記逆方向再生の
再生要求に基づいて再生すべき復号化データが上記バッ
ファ部に蓄積されていないとき、上記復号化部で復号化
した復号化データを直接上記表示部へ出力するようにし
たので、バッファ部に蓄積されている復号化データ分に
ついては滑らかな逆方向再生を行うことができ、その後
は、例えばIピクチャのみの逆方向再生を行う等、任意
の再生方法に切り換えて逆方向再生を行うことができ
る。
【0089】また、本発明の請求項7に記載の画像再生
装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部をリングバッファ構造とすることに
より、常に最新の復号化データをバッファ部に蓄積して
おくことができ、順方向再生から逆方向再生に切り換え
た時などに、復号化データが既にバッファ部に蓄積され
ている状態とすることができる。
【0090】また、本発明の請求項8に記載の画像再生
装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化された
データを、画像フレーム単位あるいは画像フィールド単
位で蓄積するようにしたので、日本や北米の映像規格の
NTSCであれば1秒あたり、30枚程度のフレーム画
像及び60枚程度のフィールド画像が存在するので、例
えばBMPフォーマット等の汎用的な画像フォーマット
のファイルにしてバッファ部に管理すれば、パソコンで
編集するときなど汎用的な画像閲覧ソフトで画像を容易
に確認することができる。
【0091】また、本発明の請求項9に記載の画像再生
装置によれば、請求項8に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化された
データから、画像フレーム単位、あるいは画像フィール
ド単位で、任意の間隔おきに復号化データを間引いて蓄
積するようにしたので、同じバッファ領域のサイズでも
より多くのデータを蓄積することができ、バッファ領域
のサイズの節約等、バッファ領域の有効利用を行うこと
ができる。
【0092】また、本発明の請求項10に記載の画像再
生装置によれば、請求項9に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化された
データから、上記表示部にて画像を表示する画像表示時
間単位にあわせて間引いて蓄積するようにしたので、同
じバッファ領域のサイズでもより多くのデータを蓄積す
ることができ、バッファ領域のサイズの節約等、バッフ
ァ領域の有効利用を行うことができる。
【0093】また、本発明の請求項11に記載の画像再
生装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化された
データから、画像の解像度を下げるよう復号化データを
間引いて蓄積するようにしたので、例えば、通常のフレ
ーム画素が720×480の場合に、352×240の
画素に間引いて記憶媒体に保存することによって、通常
に記憶する場合と比較して記憶領域の使用領域を約1/
4の大きさで保存できるので、少ない記憶領域でも多く
フレーム枚数が保存できる。
【0094】また、本発明の請求項12に記載の画像再
生装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化された
データから、画像の水平方向の解像度を下げるよう復号
化データを間引いて蓄積するようにしたので、例えば、
通常のフレーム画素が720×480の場合に、352
×480の画素に間引いて記憶媒体に保存することによ
って、通常に記憶する場合と比較して記憶領域の使用領
域を約1/2の大きさで保存できるので、少ない記憶領
域でも多くフレーム枚数が保存できる。また、人の視覚
は横方向に対しては縦方向よりも曖昧になる傾向がある
ため、解像度を下げても視覚的に良好な画質を得ること
ができる。
【0095】また、本発明の請求項13に記載の画像再
生装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化された
データから、走査フォーマットで規定される走査線を間
引いて蓄積するようにしたので、例えば、通常の走査フ
ォーマットがY:Cb:Cr=4:4:4の場合、Y:
Cb:Cr=4:2:0に間引いて保存することによっ
て、通常に記憶する場合と比較して記憶領域の使用領域
を1/2の大きさで保存できるので、少ない記憶領域で
も多くフレーム枚数が保存できる。また、近傍の画素に
は相関があるので走査線を間引いたあとでも視覚的に良
好な画質を得ることができる。
【0096】また、本発明の請求項14に記載の画像再
生装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化された
データから、画像の輝度情報Y成分、色差情報Cb成
分、あるいは色差情報Cr成分のいずれかの復号化デー
タを間引いて蓄積するようにしたので、同じバッファ領
域のサイズでもより多くのデータを蓄積することがで
き、バッファ領域のサイズの節約等、バッファ領域の有
効利用を行うことができる。
【0097】また、本発明の請求項15に記載の画像再
生装置によれば、請求項1に記載の画像再生装置におい
て、上記バッファ部を、装置全体を動作させるためのプ
ログラムが記録された主記憶部内に設けたことより、さ
らに記録媒体を余分に搭載しなくてもよくなるので、省
スペース化や低消費電力化を図ることができる。
【0098】また、本発明の請求項16に記載の画像再
生装置によれば、請求項15に記載の画像再生装置にお
いて、上記バッファ部は、上記主記憶部内に離散的に存
在する空き領域の容量に応じて容量を変更するようにし
たので、システムの状態に合わせて最適な処理を行うこ
とが可能となる。
【0099】また、本発明の請求項17に記載の画像再
生装置によれば、請求項15に記載の画像再生装置にお
いて、上記バッファ部は、上記主記憶部内に離散的に存
在する空き領域のうち、最も大きい連続的な空き領域を
バッファ領域として使用するようにしたので、例えば、
逆方向再生を繰り返して行った時でも、データのアクセ
ス時に発生するシーク動作の回数を減少させることがで
きるのでシステム全体の負荷を下げることが可能とな
る。
【0100】また、本発明の請求項18に記載の画像再
生装置によれば、請求項15に記載の画像再生装置にお
いて、上記バッファ部は、上記主記憶部の最も読み取り
速度の速い領域、あるいはシーク動作時間の短い領域を
使用するようにしたので、データアクセス処理速度を向
上することができる。
【0101】また、本発明の請求項19に記載の画像再
生方法によれば、外部から入力される、再生要求に基づ
いて符号化データを再生する画像再生方法において、上
記再生要求が順方向再生、あるいは逆方向再生を要求す
るものであるかを判断し、上記再生要求が順方向再生を
示すものであると判断した場合、該再生要求に基づいて
再生すべき符号化データを復号化し、復号化データとし
てバッファ部に蓄積し、かつ、該復号化データを映像化
し順方向再生を行い、上記再生要求が逆方向再生を示す
ものであると判断された場合、該再生要求に基づいて再
生すべき復号化データを、上記バッファ部から読み出し
逆方向再生を行うようにしたので、逆方向再生要求がな
された場合であっても、コマ落ちすることなく滑らかに
逆方向再生を行うことができる。また、従来技術のよう
に余分なデコーダを装備しなくてもよいので、消費電力
や発熱、部品点数、コストなどを抑えることができる。
【0102】また、本発明の請求項20に記載の画像再
生方法によれば、請求項19に記載の画像再生方法にお
いて、上記順方向再生を行うとき、上記復号化したデー
タと同一のデータが上記バッファ部内に蓄積されている
か否かを判断し、上記復号化したデータと同一のデータ
が蓄積されていないと判断した場合、該復号化データを
上記バッファ部に蓄積し、上記復号化したデータと同一
のデータが蓄積されていると判断した場合、該復号化し
たデータを上記バッファ部に蓄積しないようにしたの
で、復号化したデータを重複することなくバッファ部に
蓄積し、バッファ部を有効に利用できるとともに、無駄
な書き込み動作を省くことができるので、消費電力など
を抑え、低コストの画像再生装置を実現可能である。
【0103】また、本発明の請求項21に記載の画像再
生方法によれば、請求項19に記載の画像再生方法にお
いて、上記順方向再生を示す再生要求に基づいて再生す
べき復号化データが上記バッファ部に蓄積されているか
否かを判断し、上記再生すべき復号化データが蓄積され
ていないと判断したとき、上記再生すべき符号化データ
を復号化し再生するようにしたので、再生要求がなされ
た復号化データが上記バッファ部に蓄積されている場合
には、再生要求がなされたデータを改めて符号化データ
から復号化する必要がなく、スムーズな再生動作の移行
を行うことができる。
【0104】また、本発明の請求項22に記載の画像再
生方法によれば、請求項19に記載の画像再生方法にお
いて、上記逆方向再生を行うとき、上記再生すべき復号
化データが上記バッファ部に蓄積されているか否かを判
断し、上記再生すべき復号化データが蓄積されていない
と判断した場合、上記再生すべき符号化データを所定の
単位毎に復号化し復号化データとして上記バッファ部に
蓄積し、上記再生すべき復号化データが蓄積されている
と判断した場合、上記バッファ部からの読み出しを行
う、逆方向再生要求がなされた場合であっても、コマ落
ちすることなく、滑らかに逆方向再生を行うことができ
る。
【0105】また、本発明の請求項23に記載の画像再
生方法によれば、請求項19または請求項22に記載の
画像再生方法において、上記逆方向再生の再生要求に基
づいて再生すべき符号化データのうち、上記蓄積されて
いない符号化データを先読みし復号化するようにしたの
で、バッファ部に蓄積された復号化データを用いた滑ら
かな逆方向再生を、スムーズに行うことができる。
【0106】また、本発明の請求項24に記載の画像再
生方法によれば、請求項19または請求項23に記載の
画像再生方法において、上記逆方向再生の再生要求に基
づいて再生すべき復号化データが上記バッファ部に蓄積
されているか否かを判断し、上記再生すべき復号化デー
タが蓄積されていないと判断したとき、上記復号化した
復号化データを再生するようにしたので、バッファ部に
蓄積されている復号化データ分については滑らかな逆方
向再生を行うことができ、その後は、例えばIピクチャ
のみの逆方向再生を行う等、任意の再生方法に切り換え
て逆方向再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像再生装置の一
例を示す図
【図2】本発明の実施の形態1による画像再生方法の順
方向再生要求があった場合の一例を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1による画像再生方法の逆
方向再生要求があった場合の一例を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態2による画像再生装置の動
作を説明するための説明図
【図5】本発明の実施の形態3による画像再生装置の動
作を説明するための説明図
【図6】本発明の実施の形態4による画像再生装置の動
作を説明するための説明図
【図7】本発明の実施の形態5による画像再生装置の主
記憶部の一例を示す図
【図8】本発明の実施の形態5による画像再生装置の主
記憶部を構成する磁気ディスク媒体の一例を示す図
【図9】MPEG方式のデータを説明するための説明図
【図10】従来の画像再生装置を示す図
【符号の説明】
1 主記憶部 2 バッファ部 3 ユーザI/F部 4 復号化部 5 再生制御部 6 NTSCエンコーダ 31 外周部 32 内周部 101 伝達メディア 102 HDD 103、105 MPEGビデオデコーダ 104 MPEGビデオエンコーダ 106 表示回路 107 ディスプレイ
フロントページの続き (72)発明者 藤井 千晶 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 友保 和彦 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 5C053 GA11 GB21 GB38 HA25 HA33 KA01 KA04 LA01 LA06 5C055 AA03 BA03 CA04 CA06 DA01 EA01 FA21 5D044 AB05 AB07 BC02 CC04 DE38 FG10 FG23 GK08 GK12 HH02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される、データの順方向再
    生あるいは逆方向再生を示す再生要求に基づいて符号化
    データを時間軸に対し順方向、または逆方向に再生を行
    う画像再生装置において、 上記再生要求に基づいて装置全体を制御する再生制御部
    と、 再生すべき符号化データを復号化する復号化部と、 上記復号化部により復号化された復号化データを蓄積す
    る、ランダムアクセス可能なバッファ部と、 上記復号化データを映像化する表示部と、を備え、 上記再生制御部は、上記再生要求が順方向再生を示す場
    合、該再生要求に基づいて再生すべき符号化データを上
    記復号化部で復号化して再生するよう制御し、上記再生
    要求が逆方向再生を示す場合、該再生要求に基づいて再
    生すべき復号化データを上記バッファ部から読み出し再
    生するよう制御する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記再生制御部は、順方向再生時に、上記順方向再生を
    示す再生要求に基づいて再生すべき復号化データと同一
    のデータが上記バッファ部に蓄積されているか否かを判
    断し、同一のデータが蓄積されていないと判断した場
    合、上記復号化データを上記バッファ部に蓄積し、同一
    のデータが蓄積されていると判断した場合、上記復号化
    データを上記バッファ部に蓄積しない、 ことを特徴とする画像再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記再生制御部は、上記順方向再生を示す再生要求に基
    づいて再生すべき復号化データと同一のデータが上記バ
    ッファ部に蓄積されているか否かを判断し、同一のデー
    タが上記バッファ部に蓄積されているとき、該同一のデ
    ータを上記表示部に出力し、同一のデータが上記バッフ
    ァ部に蓄積されていないとき、再生すべき符号化データ
    を復号化するよう上記復号化部を制御し、該復号化部に
    より復号化されたデータを上記表示部に出力する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記再生制御部は、上記逆方向再生の再生要求に基づい
    て再生すべき復号化データが上記バッファ部に蓄積され
    ていないとき、該再生すべき符号化データを所定の単位
    毎に復号化するよう上記復号化部を制御し、該復号化さ
    れたデータを上記バッファ部に蓄積する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項4に記載の画像再
    生装置において、 上記復号化部は、上記逆方向再生の再生要求があったと
    き、再生すべき符号化データのうち、上記バッファ部に
    蓄積されていない符号化データを先読みして復号化す
    る、 ことを特徴とする画像再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項5に記載の画像再
    生装置において、 上記再生制御部は、上記逆方向再生の再生要求に基づい
    て再生すべき復号化データが上記バッファ部に蓄積され
    ていないとき、上記復号化部で復号化した復号化データ
    を直接上記表示部へ出力する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部は、リングバッファ構造のものである、
    ことを特徴とする画像再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデー
    タを、画像フレーム単位あるいは画像フィールド単位で
    蓄積する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデー
    タから、画像フレーム単位、あるいは画像フィールド単
    位で、任意の間隔おきに復号化データを間引いて蓄積す
    る、 ことを特徴とする画像再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデー
    タから、上記表示部にて画像を表示する画像表示時間単
    位にあわせて間引いて蓄積する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデー
    タから、画像の解像度を下げるよう復号化データを間引
    いて蓄積する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデー
    タから、画像の水平方向の解像度を下げるよう復号化デ
    ータを間引いて蓄積する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデー
    タから、走査フォーマットで規定される走査線を間引い
    て蓄積する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部は、上記復号化部にて復号化されたデー
    タから、画像の輝度情報Y成分、色差情報Cb成分、あ
    るいは色差情報Cr成分のいずれかの復号化データを間
    引いて蓄積する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の画像再生装置におい
    て、 上記バッファ部を、装置全体を動作させるためのプログ
    ラムが記録された主記憶部内に設けた、 ことを特徴とする画像再生装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の画像再生装置にお
    いて、 上記バッファ部は、上記主記憶部内に離散的に存在する
    空き領域の容量に応じて容量を変更する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の画像再生装置にお
    いて、 上記バッファ部は、上記主記憶部内に離散的に存在する
    空き領域のうち、最も大きい連続的な空き領域をバッフ
    ァ領域として使用する、 ことを特徴とする画像再生装置。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載の画像再生装置にお
    いて、 上記バッファ部は、上記主記憶部の最も読み取り速度の
    速い領域、あるいはシーク動作時間の短い領域を使用す
    る、 ことを特徴とする画像再生装置。
  19. 【請求項19】 外部から入力される再生要求に基づい
    て符号化データを再生する画像再生方法において、 上記再生要求が順方向再生、あるいは逆方向再生を要求
    するものであるかを判断し、 上記再生要求が順方向再生を示すものであると判断した
    場合、該再生要求に基づいて再生すべき符号化データを
    復号化し、復号化データとしてバッファ部に蓄積し、か
    つ、該復号化データを映像化し順方向再生を行い、 上記再生要求が逆方向再生を示すものであると判断され
    た場合、該再生要求に基づいて再生すべき復号化データ
    を上記バッファ部から読み出し、逆方向再生を行う、 ことを特徴とする画像再生方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の画像再生方法にお
    いて、 上記順方向再生を行うとき、上記復号化したデータと同
    一のデータが上記バッファ部内に蓄積されているか否か
    を判断し、 上記復号化したデータと同一のデータが蓄積されていな
    いと判断した場合、該復号化データを上記バッファ部に
    蓄積し、 上記復号化したデータと同一のデータが蓄積されている
    と判断した場合、該復号化したデータを上記バッファ部
    に蓄積しない、 ことを特徴とする画像再生方法。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の画像再生方法にお
    いて、 上記順方向再生を示す再生要求に基づいて再生すべき復
    号化データが上記バッファ部に蓄積されているか否かを
    判断し、 上記再生すべき復号化データが蓄積されていないと判断
    したとき、上記再生すべき符号化データを復号化し再生
    する、 ことを特徴とする画像再生方法。
  22. 【請求項22】 請求項19に記載の画像再生方法にお
    いて、 上記逆方向再生を行うとき、上記再生すべき復号化デー
    タが上記バッファ部に蓄積されているか否かを判断し、 上記再生すべき復号化データが蓄積されていないと判断
    した場合、上記再生すべき符号化データを所定の単位毎
    に復号化し復号化データとして上記バッファ部に蓄積
    し、 上記再生すべき復号化データが蓄積されていると判断し
    た場合、上記バッファ部からの読み出しを行う、 ことを特徴とする画像再生方法。
  23. 【請求項23】 請求項19または請求項22に記載の
    画像再生方法において、 上記逆方向再生の再生要求に基づいて再生すべき符号化
    データのうち、上記蓄積されていない符号化データを先
    読みし復号化する、 ことを特徴とする画像再生方法。
  24. 【請求項24】 請求項19または請求項23に記載の
    画像再生方法において、 上記逆方向再生の再生要求に基づいて再生すべき復号化
    データが上記バッファ部に蓄積されているか否かを判断
    し、 上記再生すべき復号化データが蓄積されていないと判断
    したとき、上記復号化した復号化データを再生する、 ことを特徴とする画像再生方法。
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