JP2003244213A - トンネル経路を追加するパケット通信方法 - Google Patents

トンネル経路を追加するパケット通信方法

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JP2003244213A
JP2003244213A JP2002040003A JP2002040003A JP2003244213A JP 2003244213 A JP2003244213 A JP 2003244213A JP 2002040003 A JP2002040003 A JP 2002040003A JP 2002040003 A JP2002040003 A JP 2002040003A JP 2003244213 A JP2003244213 A JP 2003244213A
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Japan
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tunnel
packet
network
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route
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JP2002040003A
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Toshio Yonezawa
敏夫 米沢
Hideki Yamamoto
秀樹 山本
Satoshi Nakagawa
聰 中川
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Oki Electric Industry Co Ltd
Telecommunications Advancement Organization
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Telecommunications Advancement Organization
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 日々変化するネットワーク資源環境の変化に
即応して、運用者の省力化を図りつつ利用者に最適なト
ンネル経路を介したパケット通信を提供することであ
る。 【解決手段】 第1ネットワークと併存し且つ該第1ネ
ットワークとは異なるプロトコルの第2ネットワークに
あって、通信パケットが該第1ネットワークを経由する
ことが要求される場合に、該通信パケットに対する該第
1ネットワークのプロトコルに適合するカプセル化に依
るトンネル経路を該第1ネットワークに経路設定して該
通信パケットの伝送をなすパケット通信方法であり、送
信元ホストからの該第1ネットワークを横断して存在す
る宛先ホストへの往き方向の通信パケットの伝送要求に
応じて、予め指定された複数のトンネル経路の候補につ
いて、通信品質を測定し、該測定された通信品質に基づ
いて、1つのトンネル経路を該往き方向の通信パケット
に対応付けて経路設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット通信方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】基盤ネットワークとは異なるプロトコル
に従う異種ネットワークが該基盤ネットワークに複数点
在する環境下で、該異種ネットワークに含まれるホスト
間のパケット通信を該基盤ネットワークに跨がって行う
方法には、トンネリング技術を用いる方法がある。トン
ネリングとは、あるプロトコルの情報を別のアーキテク
チャのフレームまたはパケット内部にカプセル化するこ
とによって、別のアーキテクチャ上で元の情報を伝送す
ることである。
【0003】トンネリング技術を用いた通信方法につい
ては、IP(Internet Protocol)標準プロトコルに関
する文書であるRFC(Request For Comment)に、特
に、RFC3053「IPv6 Tunnel Broker」において開示され
ている。本文献は、IPプロトコルがバージョン4(以
下v4と表記)からバージョン6(以下v6と表記)に
移行する際の過渡的な状況を前提としている。かかる状
況では、まさにIPv6ネットワークが基盤ネットワー
クであるIPv4ネットワーク中にバラバラの雲のよう
に点在すると想定される。
【0004】RFC3053「IPv6 Tunnel Broker」が開示す
る構成は、トンネルクライアント、トンネルブローカ及
びトンネルサーバの3つのネットワークノードからな
る。トンネルクライアントは、IPv6パケットの送信
元ホストを含むIPv6ネットワークとIPv4ネット
ワークとの境界に存在して、IPv4及びIPv6の両
方のプロトコルに対応するトンネル接続元ノードであ
る。トンネルサーバは、該IPv4ネットワークとIP
v6パケットの最終的な宛先ホストを含むIPv6ネッ
トワークとの境界に存在して、IPv4及びIPv6の
両方のプロトコルに対応するトンネル接続先ノードであ
る。トンネルブローカは、トンネルサーバと協働して、
トンネルクライアントとトンネルサーバとの間のトンネ
ル接続情報を管理し、トンネルの設定、変更及び削除を
制御する。これらにより、点在するIPv6ネットワー
ク同志を繋ぐIPv4ネットワーク上のトンネル経路が
提供されるとしている。
【0005】しかし、かかる構成だけでは、変動するネ
ットワーク環境に即応して最適なトンネルをネットワー
ク利用者に提供することはできないと予想される。イン
ターネットを構成するネットワークノードは、新たな接
続設備の追加又は変更により日々拡大しており、とりわ
けIPv6への移行期においては、かかるネットワーク
資源の変動は著しく、トンネルを必要とするIPv4ネ
ットワークを介して離れたホスト間で最適な通信品質を
与える経路も日々変化するものと考えられる。又、多く
の利用者によるインターネットを介した通信量も人々の
社会的な情報ニーズに応じて日々変動することから、従
来の方法の如く現時のネットワーク資源環境或いはネッ
トワークの使用状況を顧慮せず機械的にトンネルを設定
する方法によっては最適な経路設定を提供し得ないと予
想される。
【0006】確かに、これらネットワークの資源環境の
変化を踏まえた手動による経路設定をトンネルクライア
ントの運用者に求めることも方法であるが、多大の運用
コストが想定され現実的なものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、日々変
化するネットワーク資源環境の変化に即応して、運用者
の省力化を図りつつ利用者に最適なトンネル経路を介し
たパケット通信を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるパケット通
信方法は、第1ネットワークと併存し且つ該第1ネット
ワークとは異なるプロトコルの第2ネットワークにあっ
て、通信パケットが該第1ネットワークを経由すること
が要求される場合に、該通信パケットに対する該第1ネ
ットワークのプロトコルに適合するカプセル化に依るト
ンネル経路を該第1ネットワークに経路設定して該通信
パケットの伝送をなすパケット通信方法であり、送信元
ホストからの該第1ネットワークを横断して存在する宛
先ホストへの往き方向の通信パケットの伝送要求を検出
する往き方向伝送要求検出ステップと、該伝送要求に応
じて、該往き方向の通信パケットに対応するトンネル経
路が経路設定されているか否かを判定する経路設定判定
ステップと、該トンネル経路が経路設定されていない場
合に、予め指定された複数のトンネル経路の候補につい
て、通信品質を測定する通信品質測定ステップと、該測
定された通信品質に基づいて、1つのトンネル経路を決
定するトンネル経路決定ステップと、該決定された1つ
のトンネル経路を、該往き方向の通信パケットに対応付
けて経路設定する経路設定実行ステップと、を含むこと
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について添付の図
面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施例
であり、パケット通信方法を実行する3つの装置、即
ち、トンネル要求装置、トンネル情報管理装置及びトン
ネル接続装置の各々の内部構成を示している。各装置
は、通常のコンピュータにより実現され得る。
【0010】トンネルクライアント、即ち、トンネル要
求装置11は、IPv4ネットワークに接続されIPv
4パケットで通信するためのV4パケット送受信部10
1と、往き方向IPv6パケットの送信元アドレスの変
換及び戻り方向IPv6パケットの宛先アドレスの変換
を行なうアドレス変換部102と、往き方向IPv6パ
ケットをIPv4パケットにカプセル化し、戻り方向I
Pv4パケットからカプセル開放によりIPv6パケッ
トを取り出すためのカプセル処理部103と、IPv6
ネットワークから到達したパケットの経路制御をV6ル
ーティングテーブル109を使用して行うV6経路制御
部104と、接続されたIPv6ネットワークを通し
て、IPv6パケットで通信するためのV6パケット送
受信部105と、新しいトンネルを追加設定するとき
に、トンネル情報管理装置12のユーザ認証を受けるた
め、ユーザ認証情報を送るためのユーザ認証情報送信部
106と、トンネル情報管理装置12にトンネル接続先
の選定とそのトンネル設定を依頼するためのトンネル設
定要求送信部107と、トンネル情報管理装置12から
の情報にしたがってトンネル接続元のトンネルの追加設
定を行うための接続元トンネル設定部108と、IPv
6ネットワークの経路情報、即ち、ルーティング情報を
蓄積するV6ルーティングテーブル109と、IPv4
トンネルインタフェース情報110と、から構成され
る。
【0011】トンネルブローカ、即ちトンネル情報管理
装置12は、接続されたIPv4ネットワークを通し
て、IPv4パケットで通信するためのV4パケット送
受信部201と、トンネル要求装置11からのユーザ認
証情報を検証するためのユーザ認証処理部202と、管
理対象であるトンネル接続装置13に関して割当できる
アドレス・プレフィックスのプールであり、アドレス・
プレフィックスの割当て状態を蓄積するトンネル接続先
情報蓄積部203と、トンネル要求装置11からのトン
ネル設定要求に応じて管理対象の複数のトンネル接続装
置13に対して経路測定を依頼し、それらの結果から追
加設定すべきトンネルを選択する経路測定・設定トンネ
ル選択部204と、経路測定・設定トンネル選択部20
4の選択したトンネルのトンネル接続装置13に対して
トンネル接続先の設定要求を送るためのトンネル接続先
設定要求送信部205と、トンネル要求装置11からの
トンネル設定要求に対する結果を返すトンネル設定要求
結果返信部206と、接続されたIPv6ネットワーク
を通してIPv6パケットで通信するためのV6パケッ
ト送受信部207から構成される。V6パケット送受信
部207は、トンネル情報管理装置12とトンネル接続
装置13との間がIPv6ネットワーク経由の場合に必
要となるトンネルサーバ、即ち、トンネル接続装置13
は、接続されたIPv4ネットワークを通して、IPv
4パケットで通信するためのV4パケット送受信部30
1と、往き方向IPv4パケットからカプセル開放によ
りIPv6パケットを取り出し、戻り方向IPv6パケ
ットをIPv4パケットにカプセル化するためのカプセ
ル処理部302と、IPv6ネットワークから到達した
パケットの経路制御をV6ルーティングテーブル307
を使用して行うV6経路制御部303と、接続されたI
Pv6ネットワークを通してIPv6パケットで通信す
るためのV6パケット送受信部304と、トンネル情報
管理装置12からの要求に応じて、トンネル要求装置1
1と当該トンネル接続装置13との間の経路、及び、当
該トンネル接続装置13と宛先ホストとの間の経路にお
ける品質を測定する経路測定部305と、トンネル情報
管理装置12からの情報に従ってトンネル接続先のトン
ネルの追加設定を行うための接続先トンネル設定部30
6と、IPv6ネットワークの経路情報、即ち、ルーテ
ィング情報を蓄積するV6ルーティングテーブル307
と、IPv4トンネルインタフェース情報308と、か
ら構成される。
【0012】図2は、図1に示される各装置が協働して
実行する通常のトンネル経路を介したパケット通信の方
法を示している。図2に示されるように、IPv4ネッ
トワークの中に孤立したIPv6ネットワークA及びI
Pv6ネットワークBがある場合に、IPv6ネットワ
ークA内のIPv6の送信元ホストH1からIPv6ネ
ットワークB内のIPv6の宛先ホストH2への通信
は、IPv4上のトンネルを使用することで実現でき
る。ここで言うIPv4ネットワークとはインターネッ
トプロトコルIPv4で通信するネットワークであり、
IPv6ネットワークとはインターネットプロトコルI
Pv6で通信するネットワークである。以下に通常の処
理手順を説明する。
【0013】最初に、送信元ホストH1から送出された
IPv6宛先ホストH2への往き方向IPv6パケット
がIPv6ネットワークAを経由して、トンネル接続元
であるトンネル要求装置11に到達すると、トンネル要
求装置11は、IPv6パケットをIPv4パケットに
カプセル化し、IPv4ネットワークに送出する。この
カプセル化は、このIPv6パケットにIPv4ヘッダ
ーを追加してIPv4パケットにすることで実現する。
この時、IPv4ヘッダーの宛先アドレスにトンネル接
続装置13のIPv4アドレスを、送信元アドレスにト
ンネル要求装置11のIPv4アドレスをそれぞれセッ
トする。
【0014】次に、トンネル接続先であるトンネル接続
装置13にこのIPv4パケットが到達するとトンネル
接続装置13は、カプセル開放によりIPv4パケット
からIPv6パケットを取り出し、そのIPv6パケッ
トをIPv6ネットワークに送出する。このカプセル開
放は、IPv4パケットのIPv4ヘッダーを取り除
き、元のIPv6パケットに戻すことで実現する。この
送出されたIPv6パケットがIPv6ネットワークB
を経由して、宛先ホストH2に到達することで、送信元
ホストH1から宛先ホストH2への通信が可能となる。
【0015】一方、反対に送信元ホストH2から送出さ
れた宛先ホストH1への戻り方向IPv6パケットがト
ンネル接続装置13に到達すると、往き方向IPv6パ
ケットの場合と同様にIPv4パケットにカプセル化さ
れ、IPv4ネットワークに送出される。そして、これ
がトンネル要求装置11に到達すると往き方向IPv6
パケットの場合と同様にカプセル開放によりIPv6パ
ケットに戻され、それが宛先ホストH2に届けられるこ
とで、送信元ホストH2から宛先ホストH1への戻り方
向の通信が可能となる本発明は、上記の通常のトンネリ
ング処理のみならず、さらに、最初のトンネル要求装置
11において宛先ホストH2へのトンネルを経由して通
信するための適切な経路情報がV6ルーティングテーブ
ル109に登録されていない場合、トンネル要求装置1
1は、トンネル情報管理装置12と、トンネル情報管理
装置12に管理される複数のトンネル接続装置13と、
IPv4ネットワーク経由で連動して新たに最適なトン
ネルの追加設定を行う。尚、トンネル情報管理装置12
とトンネル接続装置13との間はIPv6ネットワーク
経由でも良い。
【0016】図3は、通常のトンネリング処理手順を示
している。トンネル要求装置11は、V6ネットワーク
Aを経由した送信元ホストH1からの往き方向のIPv
6パケットの受け取りに応じて処理を行う。具体的に
は、先ず、トンネル要求装置11のV6経路制御部10
4がV6経路制御を行う(ステップS11)。V6経路
制御部104は、V6パケット送受信部105によりI
Pv6パケットを受け取ると、V6ルーティングテーブ
ル109を構成するデータの各組の宛先プレフィックス
及び宛先プレフィックス長と受け取ったIPv6パケッ
トの宛先アドレスのプレフィックスとを比較し、一致す
る組を検出する。この比較による検出では、一致する組
の内で宛先プレフィックス長の最も大きな宛先プレフィ
ックスを1つ採用する。V6ルーティングテーブル10
9の中に一致する組を検出できない場合、新たなトンネ
ルを追加設定する。これについては後述する(図10参
照)。
【0017】ここで、図4を参照すると、V6ルーティ
ングテーブル109の構成例が示されている。V6ルー
ティングテーブル109は、各経路に対応して行方向に
1組の経路情報(以下、データの組と称する)が設定さ
れる。V6ルーティングテーブル109のデータの組
は、宛先アドレスのプレフィックスである宛先プレフィ
ックスと、宛先アドレスのプレフィックスの有効な長さ
(ビット長)である宛先プレフィックス長と、ネットワ
ークインタフェースやIPv4トンネルインタフェース
の区分であるインタフェース区分などとから構成され
る。
【0018】図3を再び参照すると、次に、トンネル要
求装置11は、このV6ルーティングテーブル109と
の比較において検出した組のインタフェース区分がIP
v4のトンネルインタフェースであることを確認して、
アドレス変換を行う(ステップS12)。アドレス変換
部102は、受け取ったIPv6パケットの送信元アド
レスを変換する。ここで、このアドレス変換は、戻り方
向パケットのルーティングを可能にすることを意図し
て、IPv6パケットの送信元アドレスを、使用するト
ンネル接続先13が属するネットワークに割り当てられ
たIPv6アドレス空間内の何らかのアドレスに変換す
る。そのため、例えば、IPv6宛先アドレスに応じた
プレフィックスを使用してIPv6送信元アドレスを置
換するNAT(Network Address Translator)の変形を
用いる。尚、一般的なNATについては、「RFC2663 IP
Network Address Translator (NAT) Terminology and
Considerations」が参照される。
【0019】具体的処理として、アドレス変換部102
は、前述のステップS11の比較により検出した組のイ
ンタフェース区分の値をキーとしてIPv4トンネルイ
ンタフェース情報を参照し、割当プレフィックス及び割
当プレフィックス長を抽出し、その割当プレフィックス
対応する割当済IPv6アドレスが、例えば、アドレス
バッファプールに既に存在すればその割当済IPv6ア
ドレスを、存在しなければ新たに割当を行いIPv6ア
ドレスを入手する。そして、この入手したIPv6アド
レスで受け取ったIPv6パケットの送信元アドレスを
置換する。
【0020】ここで、図5を参照すると、IPv4トン
ネルインタフェース情報110の例が示されている。I
Pv4トンネルインタフェース情報110を構成するデ
ータの組は、インタフェース区分と、割当プレフィック
スと、割当プレフィックス長と、トンネル接続元となる
トンネル要求装置11のIPv4アドレス自トンネルア
ドレスと、トンネル接続先となるトンネル接続装置13
のIPv4アドレス相手トンネルアドレスとからなる。
【0021】図3を再び参照すると、トンネル要求装置
11は、さらに必要に応じて、送信元アドレスの変換に
関係するTCP、UDP、ICMPのヘッダーチェック
サムなどを再計算し、その変更を行う。次に、トンネル
要求装置11は、カプセル化及びパケット送出を行う
(ステップS13)。ここで、トンネル要求装置11の
カプセル処理部103は、アドレス変換後のIPv6パ
ケットをカプセル化し、トンネル接続装置13に向けて
V4パケット送受信部101により送信する。ここで、
カプセル処理部103では、図6に示されるようにして
IPv6パケットの前に、IPv4ヘッダーを付加し、
IPv6パケットをIPv4パケットとする。付加する
IPv4ヘッダーの送信元アドレスは、ステップS12
で検出したインタフェース区分の値をキーとしてIPv
4トンネルインタフェース情報を参照し、入手した組の
自トンネルアドレスをセットし、そして、宛先アドレス
には相手トンネルアドレスをセットする。
【0022】一方、トンネル接続装置13に往き方向の
IPv4パケットが到達するとトンネル接続装置13
は、IPv4パケットを処理する。具体的には、トンネ
ル接続装置13は、カプセル開放及びパケット送出を行
う(ステップS21)。ここで、トンネル接続装置13
のカプセル処理部302は、V4パケット送受信部30
1によりIPv4ネットワークからのIPv4パケット
の受け取りに応じて、IPv4パケットを処理する。即
ち、カプセル処理部302は、IPv4パケットが分割
されている場合は、元のIPv4パケットに合成する。
そして、IPv4トンネルインタフェース情報308を
用いてIPv4パケットのチェックを行なう。
【0023】ここで、図7を参照すると、IPv4トン
ネルインタフェース情報308の例を示している。IP
v4トンネルインタフェース情報を構成するデータの組
は、インタフェース区分と、自トンネルアドレス、即
ち、トンネル接続先となるトンネル接続装置13のIP
v4アドレスと、相手トンネルアドレス、即ち、トンネ
ル接続元となるトンネル要求装置11のIPv4アドレ
スとからなる。IPv4トンネルインタフェース情報3
08を用いたIPv4パケットのチェックは、受け取っ
たIPv4パケットの送信元アドレスと同値の組がIP
v4トンネルインタフェース情報308の相手トンネル
アドレスに存在することでチェックする。存在しない場
合は、そのパケットを廃棄する。次いで、IPv4ヘッ
ダーを取り除くことで、カプセル開放を行い元のIPv
6パケットを得て、そのIPv6パケットをV6パケッ
ト送受信部304によりIPv6ネットワークに送出す
る。図8は、かかるカプセル開放の概念を説明してい
る。
【0024】図3を再び参照すると、トンネル接続装置
13は、往き方向における送信元ホストH1へのIPv
6ネットワークBを経由した戻り方向のIPv6パケッ
トの受け取りに応じて、この戻り方向のパケットを処理
する。具体的には、先ず、トンネル接続装置13のV6
経路制御部303がIPv6パケットを処理する(ステ
ップS31)。即ち、V6経路制御部303は、V6パ
ケット送受信部304によりIPv6パケットを受け取
ると、V6ルーティングテーブル307を構成するデー
タの各組の宛先プレフィックス及び宛先プレフィックス
長と受け取ったIPv6パケットの宛先アドレスのプレ
フィックスとを比較し、一致する組を検出する。この比
較による検出では、一致する組の内で宛先プレフィック
ス長の最も大きな宛先プレフィックスを1つ採用する。
ここで、V6ルーティングテーブル307のデータの構
成は、V6ルーティングテーブル109と同様である。
図9は、かかるV6ルーティングテーブル307の構成
例を示している。
【0025】次に、トンネル接続装置13は、このV6
ルーティングテーブル307との比較による検出におい
て、検出した組のインタフェース区分がIPv4のトン
ネルインタフェースであることを確認して、カプセル化
及びパケット送出を行う(ステップS32)。ここで、
トンネル接続装置13のカプセル処理部302は、受け
取ったIPv6パケットをカプセル化し、トンネル要求
装置11に向けてV4パケット送受信部301により送
信する。カプセル化では、カプセル処理部302が、図
6に示されるようにしてIPv6パケットの前に、IP
v4ヘッダーを付加し、IPv6パケットをIPv4パ
ケットとする。付加するIPv4ヘッダーの送信元アド
レスは、ステップS31で検出したインタフェース区分
の値をキーとしてIPv4トンネルインタフェース情報
308を参照し、入手した組の自トンネルアドレスを、
そして、宛先アドレスには、相手トンネルアドレスをそ
れぞれセットする。
【0026】一方、トンネル要求装置11に戻り方向の
IPv4パケットが到達すると、トンネル要求装置11
はIPv4パケットを処理する。具体的には、先ず、ト
ンネル要求装置11は、カプセル開放を行う(ステップ
S41)。カプセル開放では、トンネル要求装置11の
カプセル処理部103が、V4パケット送受信部101
によりIPv4ネットワークからIPv4パケットを受
け取りIPv4パケットを処理する。IPv4パケット
が分割されている場合は、元のIPv4パケットに合成
する。そして、IPv4トンネルインタフェース情報1
10を用いてIPv4パケットのチェックを行う。IP
v4トンネルインタフェース情報110を用いたIPv
4パケットのチェックは、受け取ったIPv4パケット
の送信元アドレスと同値の組がIPv4トンネルインタ
フェース情報110の相手トンネルアドレスに存在する
ことをチェックする。存在しない場合は、そのパケット
を廃棄する。次いで、IPv4ヘッダーを取り除くこと
で、ステップS21と同様にしてカプセル開放を行い元
のIPv6パケットを得る。
【0027】次に、トンネル要求装置11は、アドレス
変換及びパケット送出を行う(ステップS42)。アド
レス変換部102は、前述のステップS41で得たIP
v6パケットを処理する。即ち、アドレス変換部102
は、前述のステップS41で得たIPv6パケットの宛
先アドレスを該当する往き方向パケットの送信元アドレ
スの値に、例えば、その宛先アドレスを基にアドレスバ
ッファプールを参照することにより変換する。その後、
必要に応じて、宛先アドレスの変換に関係するTCP、
UDP、ICMPのヘッダーチェックサムなどを再計算
し、その変更を行う。次いで、そのIPv6パケットを
V6パケット送受信部105によりIPv6ネットワー
クに送出する。
【0028】図10は、新しいトンネルの追加設定処理
の処理手順を示している。新しいトンネルの追加設定処
理においては、トンネル要求装置11は、トンネル情報
管理装置12及びトンネル情報管理装置12が管理する
複数のトンネル接続装置13とIPv4ネットワーク経
由で連動し、V6ルーティングテーブル109にない宛
先のIPv6パケットに対して最適なトンネルを追加設
定する。尚、トンネル情報管理装置12とトンネル接続
装置13との間はIPv6ネットワーク経由でも良い。
この場合、トンネル情報管理装置12及びトンネル接続
装置13は、それぞれV4パケット送受信部の代わりに
V6パケット送受信部を使用して通信する。本実施例で
はIPv4ネットワーク経由のみの場合について説明す
る。
【0029】図10で示される処理手順の概要を説明す
ると、先ず、トンネル要求装置11は、トンネル情報管
理装置12に許可されたユーザであることの認証を受け
(ステップA1及びB1)、トンネル設定要求を作成
し、トンネル情報管理装置12に送る(ステップA
2)。トンネル情報管理装置12は、管理対象範囲の複
数のトンネル接続装置13と連携して、選択可能な経路
の測定とその結果を基に設定すべきトンネルを選択し
(ステップB2及びC1)、接続先トンネルの追加設定
を行う(ステップB3及びC2)。続いて、トンネル要
求装置11にトンネル接続元の追加設定に必要な情報で
あるトンネル設定要求結果を返信する(ステップB
4)。最後にトンネル要求装置11は、受け取ったこの
トンネル設定要求結果を基に接続元トンネルを追加設定
する(ステップA3)。
【0030】尚、以降で説明する方式では、往き方向の
IPv6パケットの送信元アドレスの変換に使用する割
当プレフィックスはトンネル情報管理装置12のトンネ
ル接続先情報蓄積部203に予めセットされているもの
を割り当てて使用するが、この方式とは異なり、割当プ
レフィックスをトンネル情報管理装置12で管理せずに
各トンネル接続装置13が管理し、ステップC2の接続
先トンネルの追加設定のときにトンネル接続装置13が
割り当てて、その割当プレフィックスをトンネル接続先
設定完了通知に含めてトンネル情報管理装置12に戻す
形態も可能である。
【0031】図10に示されるトンネル要求装置11に
ついて参照すると、トンネル要求装置11は、新しいト
ンネルの追加設定を行う。具体的には、先ず、トンネル
要求装置11は、ユーザ認証情報送信を行う(ステップ
A1)。トンネル要求装置11のユーザ認証情報送信部
106は、トンネル情報管理装置12のユーザ認証を受
けるため、ユーザ認証情報をトンネル情報管理装置12
に送信する。ここで、ユーザ認証情報送信部106は、
ユーザ認証情報を蓄積管理しており、このユーザ認証情
報には、ユーザを識別するユーザ識別子、例えば、ユー
ザIDと資格認証用データ、例えば、パスワードが含ま
れている。尚、資格認証用データは暗号化して蓄積して
も良い。次いで、ユーザ認証情報送信部106は、この
蓄積されたユーザ認証情報を取り出し、V4パケット送
受信部101により、トンネル情報管理装置12に送信
する。資格認証用データが暗号化されて蓄積されている
場合は復号してユーザ認証情報として送信する。
【0032】次に、トンネル要求装置11は、トンネル
設定要求送信を行う(ステップA2)。トンネル要求装
置11のトンネル設定要求送信部107がトンネル設定
要求を送信する。具体的には、V4パケット送受信部1
01によりトンネル情報管理装置12からのトンネル情
報管理装置利用許可を受け取ったら、トンネル設定要求
送信部107は、トンネル情報管理装置12にV4パケ
ット送受信部101によりトンネル設定要求を送信す
る。トンネル設定要求は、受け取ったIPv6パケット
の宛先アドレスである宛先IPv6アドレスと、トンネ
ルの追加設定処理中のトンネル要求装置11のIPv4
アドレストンネル要求装置11のIPv4アドレスとか
らなる。
【0033】次に、トンネル要求装置11は、接続元ト
ンネルの追加設定を行う(ステップA3)。トンネル要
求装置11の接続元トンネル設定部108は、V4パケ
ット送受信部101によりトンネル情報管理装置12か
らのトンネル設定要求結果を受け付け、トンネル接続元
のトンネル設定を行う。即ち、トンネル設定要求結果を
基にV6ルーティングテーブル109及びIPv4トン
ネルインタフェース情報110に新しい経路に対応する
データの組をそれぞれ1つ作成し追加する。
【0034】ここで、V6ルーティングテーブル109
に追加するデータの組とその作成方法について説明す
る。宛先プレフィックスには、トンネル設定要求結果の
宛先IPv6アドレスの上位nビットの内容をセットす
る。宛先プレフィックス長には値nをセットする。この
nの値は、一般的には48、64、96などが考えられ
る。nの値を固定値とする実施形態の他にトンネル要求
装置11の運用者が予め別途指定できる実施形態も考え
られる。インタフェース区分には、新たにIPv4のト
ンネルインタフェース番号を確保しこれをセットする。
【0035】又、IPv4トンネルインタフェース情報
110に追加するデータの組とその作成方法について説
明する。インタフェース区分には、前項のV6ルーティ
ングテーブル109に対する処理のインタフェース区分
に使用したIPv4のトンネルインタフェース番号をセ
ットする。割当プレフィックスには、トンネル設定要求
結果の割当プレフィックスをセットする。割当プレフィ
ックス長には、トンネル設定要求結果の割当プレフィッ
クスをセットする。自トンネルアドレスには、トンネル
接続装置11の自身のIPv4アドレスをセットする。
相手トンネルアドレスには、トンネル設定要求結果の接
続先トンネルアドレスをセットする。以上で、トンネル
要求装置11は、自動的なトンネル追加処理を終了す
る。
【0036】図10に示されるトンネル情報管理装置1
2について参照すると、トンネル情報管理装置12はト
ンネルの追加設定要求に応じて動作する。具体的には、
トンネル情報管理装置12は、先ず、ユーザ認証処理を
行う(ステップB1)。トンネル情報管理装置12のユ
ーザ認証処理部202は、トンネル要求装置11からの
ユーザ認証情報の認証処理を行う。即ち、ユーザ認証処
理部202は、V4パケット送受信部201によりユー
ザ認証情報を受け付け、そのユーザ認証情報をユーザ認
証処理部202が保持するユーザ登録情報を用いて検証
する。このためのユーザ登録情報には、トンネル情報管
理装置12の運用者がその使用を許可したユーザに対す
るユーザ識別子、例えば、ユーザIDと資格認証用デー
タ、例えば、パスワードが含まれている。資格認証用デ
ータはハッシュ化してもよい。ここで、ユーザ認証情報
の検証では、受け付けたユーザ認証情報のユーザ識別子
に対応するユーザ認証情報がユーザ登録情報中に存在
し、それぞれの資格認証用データが一致することを確認
する。ユーザ登録情報中の資格認証用データがハッシュ
化されている場合は、受け付けたユーザ認証情報の資格
認証用データをハッシュ化し、それを用いて検証する。
次いで、検証結果に問題がなければ、トンネル要求装置
11にトンネル情報管理装置利用許可をV4パケット送
受信部201により送信し、トンネル情報管理装置12
の当該トンネル要求装置11に対する処理状態をすべて
の処理要求を受付ける処理状態の表示、例えば、「lo
g on」にセットする。この処理状態は、トンネル情
報管理装置12がトンネル要求装置11からの処理要求
を受けたときに、それを受け付るか否かの判定に使用さ
れる。
【0037】次に、トンネル情報管理装置12は、経路
測定と設定トンネル選択とを行う(ステップB2)。ト
ンネル情報管理装置12の経路測定・設定トンネル選択
部204は、トンネル要求装置11からのトンネル設定
要求に応じて、先ず、経路測定を行う。ここで、トンネ
ル要求装置11からのトンネル設定要求をV4パケット
送受信部201により受け付けたら、経路測定・設定ト
ンネル選択部204は、管理対象である複数のトンネル
接続装置13に対して経路測定を依頼するための経路測
定要求を作成する。経路測定要求には、トンネル設定要
求から転記したデータが含まれる。即ち、経路測定要求
は、宛先IPv6アドレスと、トンネル要求装置11の
IPv4アドレスとからなる。次いで、経路測定・設定
トンネル選択部204は、作成した経路測定要求を自分
の管理対象である複数のトンネル接続装置13にV4パ
ケット送受信部201により送信する。送信対象とする
トンネル接続装置13は、トンネル接続先情報蓄積部2
03に蓄積されているすべての種類のトンネル接続装置
13である。トンネル接続先情報蓄積部203は、管理
対象であるトンネル接続装置13に関して割当できるア
ドレスプレフィックスのプールであり、アドレスプレフ
ィックスの割当て状態を示す情報でもある。このトンネ
ル接続先情報は、トンネル接続装置13のIPv4アド
レスである接続先トンネルアドレスと、トンネル接続元
ネットワークに割り当てるIPv6プレフィックスであ
る割当プレフィックスと、割当プレフィックスの有効な
長さ(ビット長)である割当プレフィックス長と、割当
先とを含み、割当先以外のデータは予めセットされてい
る。割当先は、トンネル接続元となるトンネル要求装置
11に割当プレフィックスを割り当てる時にそのトンネ
ル要求装置11のIPv4アドレスがセットされる。未
割当の場合は、例えば値「0」がセットされる。
【0038】次に、トンネル情報管理装置12は、設定
トンネルの選択を行う。ここで、経路測定・設定トンネ
ル選択部204は、トンネル接続装置13からの測定結
果通知をV4パケット送受信部201により受け付け
る。管理対象のすべてのトンネル接続装置13からの測
定結果通知がそろった時点で、それらの測定結果を基に
採用したメトリクス、例えば、遅延時間に応じて各経路
の評価を行い、新たに設定すべきトンネルを選択する。
【0039】ここで、図11を参照すると、複数のトン
ネル接続装置13から選択する様子が示されている。図
に示される例では、トンネル要求装置11から宛先ホス
トH2に通信する場合に異なるトンネルを経由する経路
1と経路2の2つの経路があり、この二つに関する測定
結果である遅延時間を比較し、最も小さな値のトンネル
接続装置13、例えば、経路1に使用するトンネル接続
装置13を選択する。
【0040】再び、図10を参照すると、トンネル管理
装置12は、次に、トンネル接続先設定要求送信を行う
(ステップB3)。ここで、トンネル情報管理装置12
のトンネル接続先設定要求送信部205は、トンネル接
続先設定要求をトンネル接続装置13に送信する。即
ち、トンネル情報管理装置12は、先ず、トンネル接続
先設定要求送信部205は、当該トンネル接続装置13
向けの割当プレフィックスがトンネルの追加設定処理中
のトンネル要求装置11に対して既に割当てられている
場合にはステップB4の処理に移行する。そうでない場
合には、次いで、トンネル情報管理装置12のトンネル
接続先設定要求送信部205は、トンネル接続先設定要
求を作成し、それをV4パケット送受信部201によ
り、ステップB2で選択したトンネルのトンネル接続装
置13に送信する。ここで、トンネル接続先設定要求に
含まれるデータとその作成方法を説明すると、割当プレ
フィックスについては、トンネル接続先情報蓄積部20
3にプールされている当該トンネル接続装置13向けの
割当プレフィックスをトンネルの追加設定処理中のトン
ネル要求装置11に対して新たに1つ割当て、その割当
プレフィックスをセットする。具体的には、トンネル接
続先情報蓄積部203の中で、接続先トンネルアドレス
が当該トンネル接続装置13のアドレスと一致し、割当
先が未割当となっているデータの組の中から任意の1つ
を選び、その組の割当先にトンネルの追加設定処理中の
トンネル要求装置11のIPv4アドレスをセットす
る。そして、その組の割当プレフィックスをトンネル接
続先設定要求の割当プレフィックスにセットする。割当
プレフィックス長については、前項の割当プレフィック
スに対する割当プレフィックス長をセットする。接続元
トンネルアドレスについては、トンネルの追加設定処理
中のトンネル要求装置11のIPv4アドレスをセット
する。
【0041】次に、トンネル情報管理装置12は、トン
ネル設定要求結果返信を行う(ステップB4)。ここ
で、トンネル情報管理装置12のトンネル設定要求結果
返信部206は、トンネル要求装置11にトンネル設定
要求結果を送信する。即ち、トンネル設定要求結果返信
部206は、先ず、トンネル接続装置13からV4パケ
ット送受信部201によりトンネル接続先設定完了通知
を受け付けるか又はステップB3からの処理から移行す
ると、V4パケット送受信部201によりトンネル要求
装置11にトンネル設定要求結果を送信し、トンネル接
続元のトンネル設定に必要なデータを送信する。このト
ンネル設定要求結果のデータについて説明すると、IP
v6宛先アドレスについては、ステップB2の経路測定
要求の宛先IPv6アドレスがセットされ、割当プレフ
ィックスについては、ステップB3のトンネル接続先設
定要求の割当プレフィックスまたは選択したトンネル接
続装置13に対して既に割当済みの割当プレフィックス
がセットされる。割当プレフィックス長については、ス
テップB3のトンネル接続先設定要求の割当プレフィッ
クス長または選択したトンネル接続装置13に対して既
に割当済みの割当プレフィックスに対する割当プレフィ
ックス長がセットされる。接続先トンネルアドレスにつ
いては、ステップB2で選択したトンネルのトンネル接
続装置13のIPv4アドレスがセットされる。次い
で、トンネル管理装置12は、トンネル情報管理装置1
2の当該トンネル要求装置11に対する処理状態をユー
ザ認証情報のみ受け付ける処理状態の表示、例えば、
「log off」にセットする。
【0042】図10に示されるトンネル接続装置13に
ついて参照すると、トンネル接続装置13は、トンネル
の追加設定要求に応じた処理を行う。具体的には、トン
ネル接続装置13は、先ず、経路測定を行う(ステップ
C1)。ここで、トンネル接続装置13の経路測定部3
05が、トンネル情報管理装置12からの経路測定要求
に応じて経路の品質測定を行う。測定対象経路は、トン
ネルの追加設定処理中のトンネル要求装置11と当該ト
ンネル接続装置13との間と、当該トンネル接続装置1
3と宛先ホストH2との間との2つであり、経路の測定
範囲はこの2つを合わせたものである。トンネル要求装
置11のIPv4アドレス及び宛先ホストのIPv6ア
ドレスは、経路測定要求の値を用いる。測定に使用する
メトリクスには、ホップ数、遅延時間、帯域などが考え
られる。これらのメトリクスから適切なもの、例えば、
遅延時間等のメトリクスを採用して実現する。測定ツー
ルについては、採用したメトリクスに応じた測定ツール
でトンネル情報管理装置12と連携して動作するものを
利用する。測定ツールとしては、例えば、カイダ(CAID
A:the Cooperative Association for Internet Data An
alysis)が提供するトレースルート(traceroute)やピ
ーチャー(pchar)などが挙げられる。トンネル接続装
置13からトンネル要求装置11や宛先ホストH2へ到
達できない場合は、測定結果は到達不可として最悪の測
定結果を得たこととする。次いで、トンネル接続装置1
3は、測定結果をトンネル情報管理装置12に測定結果
通知としてV4パケット送受信部301により送信す
る。
【0043】次に、トンネル接続装置13は、接続先ト
ンネルの追加設定を行う(ステップC2)。トンネル接
続装置13のトンネル処理部306は、トンネル情報管
理装置12からのトンネル接続先設定要求に応じて処理
する。トンネル処理部306は、V4パケット送受信部
301によりトンネル情報管理装置12からのトンネル
接続先設定要求を受け付ける。
【0044】ここで、トンネル接続装置13は、V6ル
ーティングテーブル307に、新しいトンネル経路に対
応して作成したデータの組を1つ追加する。即ち、宛先
プレフィックスについては、トンネル接続先設定要求の
割当プレフィックスをセットする。宛先プレフィックス
長については、トンネル接続先設定要求の割当プレフィ
ックス長をセットする。インタフェース区分について
は、新たにIPv4のトンネルインタフェース番号を確
保し、それをセットする。
【0045】一方、トンネル接続装置13は、IPv4
トンネルインタフェース情報308に新しいトンネルに
対応するデータの組を1つ追加する。即ち、インタフェ
ース区分については、前項のV6ルーティングテーブル
307に対する処理のインタフェース区分にセットした
のと同値のIPv4のトンネルインタフェース番号をセ
ットする。自トンネルアドレスについては、トンネル接
続先に使用するトンネル接続装置13の自身のIPv4
アドレスをセットする。相手トンネルアドレスについて
は、トンネル接続先設定要求の接続元トンネルアドレス
をセットする。
【0046】最後に、トンネル接続装置13は、トンネ
ル接続先設定完了通知を作成し、これをトンネル情報管
理装置12にV4パケット送受信部301により送信す
る。本実施例によれば、トンネル情報管理装置12は、
実際に使用するネットワークの品質測定の結果を評価し
て宛先ホストへの通信に最適なトンネル接続装置13を
複数のトンネル接続先候補から自動的に選択及び設定す
る。従って、文献「RFC 3053 IPv6 Tunnel Broker」に
おいて開示されるトンネル削除の方式と本発明の方式と
を合わせて用いることにより、月日と共に変化する利用
者のニーズに応じた最適なトンネル設定を維持すること
ができ、全体として効率がよく、トンネル要求装置11
の運用者にとって運用負荷の少ないトンネリングによる
通信が可能となる。
【0047】尚、本実施例におけるトンネル情報管理装
置とトンネル接続装置との間はIPv6インターネット
経由でも良い。又、本実施例は、インターネットのプロ
トコルがIPv4からIPv6に移行する際の環境を前
提として説明されたが、本発明のパケット通信方法は、
かかる特定のバージョンに限定されない。又、ネットワ
ークプロトコルはIP限定されず、多様なプロトコルに
対しても本発明は適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によるパケット通
信方法により、日々変化するネットワーク資源環境の変
化に即応して、運用者の省力化を図りつつ利用者に最適
なトンネル経路を介したパケット通信を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であり、パケット通信方法を実
行する3つの装置の各々の内部構成を示しているブロッ
ク図である。
【図2】図1に示される各装置が協働して実行する通常
のトンネル経路を介したパケット通信の方法を示してい
る概念図である。
【図3】通常のトンネリング処理手順を示しているフロ
ーチャートである。
【図4】V6ルーティングテーブル109の構成例を示
している図である。
【図5】IPv4トンネルインタフェース情報110の
例を示している図である。
【図6】IPv6パケットのIPv4パケットへのカプ
セル処理を説明する概念図である。
【図7】IPv4トンネルインタフェース情報308の
例を示している図である。
【図8】IPv6パケットのIPv4パケットからのカ
プセル開放処理を説明する概念図である。
【図9】V6ルーティングテーブル307の構成例を示
している図である。
【図10】新しいトンネルの追加設定処理の処理手順を
示しているフローチャートである。
【図11】トンネル接続装置13の選択の例を説明する
概念図である。
【符号の簡単な説明】
11 トンネル要求装置 12 トンネル情報管理装置 13 トンネル接続装置 109,309 V6ルーティングテーブル 110,310 IPv4トンネルインタフェース情報
フロントページの続き (72)発明者 山本 秀樹 東京都港区虎ノ門1−7−12 沖電気工業 株式会社内 (72)発明者 中川 聰 東京都港区虎ノ門1−7−12 沖電気工業 株式会社内 Fターム(参考) 5K030 HA08 HD05 HD09 KA05 LB05 MB06 MD07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ネットワークと併存し且つ前記第1
    ネットワークとは異なるプロトコルの第2ネットワーク
    にあって、通信パケットが前記第1ネットワークを経由
    することが要求される場合に、前記通信パケットに対す
    る前記第1ネットワークのプロトコルに適合するカプセ
    ル化に依るトンネル経路を前記第1ネットワークに経路
    設定して前記通信パケットの伝送をなすパケット通信方
    法であって、 送信元ホストからの前記第1ネットワークを横断して存
    在する宛先ホストへの往き方向の通信パケットの伝送要
    求を検出する往き方向伝送要求検出ステップと、 前記伝送要求に応じて、前記往き方向の通信パケットに
    対応するトンネル経路が経路設定されているか否かを判
    定する経路設定判定ステップと、 前記トンネル経路が経路設定されていない場合に、予め
    指定された複数のトンネル経路の候補について、通信品
    質を測定する通信品質測定ステップと、 前記測定された通信品質に基づいて、1つのトンネル経
    路を決定するトンネル経路決定ステップと、 前記決定された1つのトンネル経路を、前記往き方向の
    通信パケットに対応付けて経路設定する経路設定実行ス
    テップと、 を含むことを特徴とするパケット通信方法。
  2. 【請求項2】 前記経路設定実行ステップは、前記決定
    された1つのトンネル経路を、前記往き方向の通信パケ
    ットに呼応する前記宛先ホストからの前記送信元ホスト
    への戻り方向の通信パケットに更に対応付けて設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のパケット通信方法。
  3. 【請求項3】 前記通信品質測定ステップは、前記通信
    品質を与える指標として、前記通信パケットの伝送遅延
    時間、ホップ数、及び/又は帯域を測定することを特徴
    とする請求項1記載のパケット通信方法。
  4. 【請求項4】 前記第1ネットワークはIP(Internet
    Protocol)のバージョン4であり、前記第2ネットワ
    ークはIPのバージョン6であることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れか1記載のパケット通信方法。
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