JP2003244083A - 周波数選択方法及び受信機 - Google Patents
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Abstract
投入から待ち受け完了までに要する時間を短縮し、圏外
エリアでの消費電力を抑制する。 【解決手段】 所定の周波数帯において高さの順に隣接
する周波数を、グループに区分する。このグループの各
々が含む周波数の個数は、所定の周波数帯を構成する周
波数の個数よりも小さい。各グループを構成する周波数
の個数よりも少ない一以上の個数、例えば一つの周波数
が代表周波数として設定される。代表周波数に対して受
信信号強度を基準とする第1の条件を満足するか否かが
判断される(S11)。そして第1の条件を満足した代
表周波数が属するグループの含む周波数の全てから、受
信信号強度を基準とする第2の条件を満足するものを選
択する(S14)。
Description
の周波数から周波数を選択する方法に関する。例えば移
動体通信のバンドサーチ処理に適用することができる。
(従って移動体通信機の受信用の)周波数として、所定
の周波数域を構成して相互に異なる複数の周波数が採用
される。そしてこれら複数の周波数において基地局が有
効な電波たる有効波を送信する。例えばW−CDMA(w
ideband code division multiple access)方式の規格で
ある3GPP(3rd generation partnership project)で
は、2110MHzから2170MHzの間で、これら
両端の周波数を除いて200kHz間隔に設定された2
99個の周波数から選択された周波数上で有効波が送信
される。
に、これら複数の周波数のどこに有効波が存在するか、
あるいは存在しないかを調べる。これはバンドサーチ処
理と呼ばれている。移動体通信機は、圏外エリアに位置
する場合にも、バンドサーチ処理を一定周期毎に繰り返
し実施し、待ち受けできる基地局の探索に努める。
理は、設定された多数の周波数において有効波の存否を
順次検索していたので、バンドサーチ処理に要する時間
が長い。そのため、電源投入時に行われるバンドサーチ
処理では、電源投入から待ち受け完了までに要する時間
が長くなる。また特に圏外エリアでのバンドサーチ処理
では、消費電力の増大を招来する。
的な要因により受信信号強度が弱く測定された周波数に
ついては有効波の探索のための判断の信頼性が低いた
め、当該周波数は有効波の存否の正確な判定が困難であ
った。
で、バンドサーチ処理の時間を短縮し、以て電源投入か
ら待ち受け完了までに要する時間を短縮し、圏外エリア
での消費電力の抑制を第1の目的としている。また、受
信信号強度が突発的な要因によって弱まった電波につい
ても、有効波がある場合はこれを正しく検出することを
第2の目的としている。
にかかるものは、所定の周波数域を構成する複数の周波
数から、前記周波数を選択する方法であり、ステップ
(a),(b)を備える。但し前記周波数は、その高さ
の順で隣接する複数のグループに区分される。また、前
記グループの各々において含まれる前記周波数の中には
代表周波数が少なくとも一つ存在する。ステップ(a)
では、受信信号強度を基準とする第1の条件を満足する
前記代表周波数を求める。ステップ(b)では、前記第
1の条件を満足する前記代表周波数が属する前記グルー
プが含む前記周波数の全てから、目的波の電力を基準と
する第2の条件を満足する前記周波数が選択される。
請求項1記載の周波数選択方法であって、前記第1の条
件として、受信信号強度が絶対的に又は相対的に所定の
レベル以上であることが採用される。
請求項1記載の周波数選択方法であって、前記第2の条
件として、前記第1同期チャネルの全受信電力に対する
チップ電力比が所定の値よりも高いことが採用される。
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の周波数選
択方法であって、前記グループの有する周波数帯域は、
有効波が存在する前記周波数の近傍において前記受信信
号強度が絶対的又は相対的に所定の閾値以上に増大する
帯域の半分以下に設定される。
請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の周波数選
択方法であって、前記代表周波数はその属する前記グル
ープの有する周波数帯域の中央値近傍において一つ選定
される。
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の周波数選
択方法であって、前記ステップ(b)はステップ(b−
1),(b−2)を有する。ステップ(b−1)では、
前記代表周波数に対して前記第1及び第2の条件につい
ての吟味を行う。ステップ(b−2)では、前記第1の
条件を満足する前記代表周波数が属する前記グループが
含む前記周波数のうち、前記代表周波数を除いた全てに
ついて前記第1及び第2の条件についての吟味を行う。
所定の周波数帯域を構成し、相互に異なる複数の周波数
から前記周波数を選択する方法であって、ステップ
(a),(b)を備える。ステップ(a)では、一の前
記周波数における受信電力に基づいた指標が、これに隣
接する他の前記周波数の前記指標と所定値以上離れて低
い場合、前記一の前記周波数の指標を再度求める。ステ
ップ(b)では、前記指標が所定値以上であるとの第1
の条件を満足する前記周波数について、目的波の電力に
基づいた第2の条件を満足する周波数を選択する。
請求項7記載の周波数選択方法であって、前記指標は、
受信信号強度を基準とする。
請求項8記載の周波数選択方法であって、前記第2の条
件は、前記第1同期チャネルの全受信電力に対するチッ
プ電力比が所定の値よりも高いことが採用される。
は、請求項7乃至9のいずれか一つに記載の周波数選択
方法であって、前記ステップ(b)は前記ステップ
(a)と並行して行われる。
は、請求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の周
波数選択方法を採用する受信機である。
主として第1の目的に合致する発明を例示する。図1は
本実施の形態を適用可能な移動体通信機の構成を例示す
るブロック図である。当該移動体通信機は制御部10、
ベースバンド部20、無線部30、及びアンテナ40を
備えている。制御部10は装置全体の動作を統括し、ベ
ースバンド部20は音声信号と制御信号を合成・分離
し、無線部30は無線信号の変調・復調を行う。当該移
動体通信機は例えばW−CDMA方式に則って動作す
る。
ンド部20、無線部30の有するハードウェアやファー
ムウェアが、送受信用の所定の周波数域を構成して相互
に異なる周波数について第1同期チャネル(pSCH:
primary synchronization channel)の有無を検査する
処理である。ベースバンド部20、無線部30による上
記処理の実行は、制御部10が有するCPU11のソフ
トウェアが制御する。
ネルが存在するか否かは、以下のように行われる。ベー
スバンド部20が、当該周波数の受信信号強度(RSS
I:received signal strength indicator)、第1同期
チャネルの受信信号コードパワー(RSCP:received
signal code power)を測定する。CPU11は受信信
号コードパワーから受信信号強度を減じて差を求める。
受信信号強度は、着目している周波数内の雑音や他のス
クランブリングコードで拡散された波などを含む全電力
を表す。受信信号強度も受信信号コードパワーも対数を
用いて表されるので、当該差は着目している周波数につ
いての全電力Ioに対する、目的スクランブリングコー
ド拡散された波(目的波)の電力Ecの比Ec/Ioで
ある。これが所定の値よりも高い周波数においては、有
効波が存在すると認識される。
て高さの順に隣接する周波数が、グループに区分され
る。このグループの各々が含む周波数の個数は、所定の
周波数帯を構成する周波数の個数よりも小さい。図2は
当該グループ分けを例示する概念図である。ここでは所
定の周波数帯は第0周波数f0〜第298周波数f298で
構成され、この順に周波数が高まって行く場合が例示さ
れている。第(8k−8)周波数f8k-8〜第(8k−
1)周波数f8k-1(k=1,2,…,37)はそれぞれ
第kグループGkに属し、第296周波数乃至第298
周波数は第38グループG38に属している。
個数8よりも少ない一以上の個数、例えば一つの周波数
が代表周波数Fkとして存在する。例えば第kグループ
Gkの代表周波数Fkとしては第(8k−5)周波数f
8k-5が存在する。第38グループG38に関しては、これ
を構成する周波数の個数3個よりも少ない個数、例えば
一つの周波数が代表周波数F38として存在する。例えば
代表周波数F38として第297周波数f297が選定され
る。
の存在が前提ではあるが、本発明においてグループに区
分すること、及び代表周波数を選定することを必須とす
るものではない。例えば予め、各々に代表周波数が選定
されたグループに区分された周波数で所定の周波数帯が
構成されている状況において、本発明を適用することが
できる。
号強度を基準とする第1の条件を満足するか否かが判断
される。そして第1の条件を満足した代表周波数が属す
るグループの含む周波数の全てから、目的波の電力を基
準とする第2の条件を満足するものを選択する。
号強度が相対的又は絶対的に所定の電界レベルよりも高
いことが採用される。周波数域を構成する周波数のう
ち、有効波が存在する周波数の近傍の周波数帯、例えば
有効波が存在する周波数の前後2.5MHz(合計5M
Hz)では、受信信号強度が高い。よって受信信号強度
が所定の電界レベルよりも高い代表周波数が属するグル
ープにおいて有効波が存在していると考えられる。そこ
でそのようなグループから第2の条件に基づいて周波数
を選択することにより、バンドサーチ処理の迅速を図る
のである。
号コードパワーから受信信号強度を減じた差、即ち全受
信電力に対するチップ電力比が所定の値よりも高いこと
が採用される。電力比Ec/Ioが所定の値よりも高い
場合に、着目している周波数において有効波が存在する
と認識するのである。
処理を例示するフローチャートである。ステップS11
において、代表周波数F1〜F38に対して検査を行う。
ステップS11での検査においては、少なくとも第1の
条件の吟味が行われるが、更に第2の条件の吟味が行わ
れてもよい。
11で処理された代表周波数につき、順次一つずつ選出
される。そしてステップS13に進み、ステップS11
で測定した受信信号強度(RSSI)がその閾値以上で
あるかが判断される。肯定的判断が得られた場合にはス
テップS14に進み、ステップS13で吟味された代表
周波数が属するグループが含む周波数の全てについて、
検査が行われる。ステップS14での検査においては、
少なくとも第2の条件の吟味が行われるが、更に第1の
条件の吟味が行われてもよい。その後ステップS15に
進む。また、ステップS13で否定的判断が得られた場
合にもステップS15に進む。
いてステップS13が実行されたかが判断される。否定
的判断が得られればステップS12に処理が戻り、肯定
的判断が得られればバンドサーチ処理が終了する。
の条件を満足した場合、ステップS14がグループ
G15,G16,G17の全ての周波数、即ち第112周波数
f112〜第135周波数f135について実行される。
数に対する値を示すグラフである。例えば有効波が存在
する周波数の受信信号強度は−77dBm程度、有効波
が存在する周波数から2.5MHzよりも遠く離れた周
波数の受信信号強度は−95dBm程度であるので、第
1の条件の判断基準となる所定の電界レベルとしては、
代表周波数の検査の結果最良であった−77dBmから
の相対閾値8dBが差し引かれた−85dBmが設定さ
れている。それぞれグループG15,G16,G17に属する
代表周波数F15,F16,F17のいずれもが、−85dB
mよりも高い場合が例示されている。
中央としてその前後2.5MHzでは、受信信号強度が
高い。但し受信信号強度の周波数に対する分布は有効波
が存在する周波数から離れるほど小さくなる傾向にあ
る。よって代表周波数としてその属するグループの最低
周波数や最高周波数を採用すると、有効波が存在する周
波数を見逃してしまう虞がある。例えば図4に示された
例ではグループG15に属するうちで最も周波数の低い第
112周波数f112は所定の電界レベルよりも低い。よ
ってもし代表周波数F15として第112周波数f112を
選択した場合には、グループG15に有効波が存在してい
ても見逃されてしまう。逆に代表周波数F 17として第1
35周波数f135を選択した場合には、グループG17に
有効波が存在していても見逃されてしまう。従って、代
表周波数はその属するグループの周波数の中央付近に選
択することが望ましい。
いずれの検査においても、第1及び第2の条件に基づく
判断、即ち受信信号強度及び電力比Ec/Ioについて
の吟味が行われた場合について、本実施の形態の利点に
ついて考える。当該検査において周波数一つにつき30
ミリ秒が必要であれば、従来のバンドサーチ処理では、
周波数のスキャニングの時間を無視すると、当該検査だ
けに要する時間は式(1)から8.97秒と計算され
る。またバンドサーチ処理において消費される電流を1
50ミリアンペアとすると、式(2)からその総和が1
345.5ミリアンペア・秒と計算される。
11において代表周波数についての検査だけに要する時
間は式(3)から1.14秒と計算される。
数F15,F16,F17について測定された受信信号強度が
所定の電界レベル以上であると判断された場合には、ス
テップS14では第112周波数f112〜第135周波
数f135について実行される。そしてステップS14で
の検査だけに要する時間は式(4)から0.72秒と計
算される。
のうち、代表周波数については既にステップS11で求
められている。よってこれを流用するならば、ステップ
S14での検査だけに要する時間は式(5)から0.6
3秒と計算される。
の検査だけに要する時間は合計1.77秒に短縮するこ
とができる。これは従来の場合における処理時間8.9
7秒の約1/5であり、従って消費電流の総和も約1/
5へ抑制することができる。
増せば、グループの個数が小さくなり、代表周波数の個
数を小さくし易く、ステップS11に要する時間を一層
短縮することができる。一方、上述の通り、有効波の存
在する周波数の近傍で受信信号強度が高いのはその前後
2.5MHz程度の帯域である。そして基地局からの送
信用の周波数が一定間隔(本実施の形態の例では200
kHz)に設定されているので、各グループが含む周波
数の個数の相違は、各グループが有する帯域の相違を必
然的に招来する。従って各グループの有する周波数の個
数は、そのグループの有する帯域が2.5MHzを超え
る程に多くなることは望ましくない。つまりグループの
有する周波数帯域は、有効波が存在する周波数の近傍に
おいて受信信号強度が所定の閾値以上に増大する帯域
の、半分以下に設定されることが望ましい。本実施の形
態では第38グループG38を除く全てのグループが有す
る帯域を1.6MHz(<2.5MHz)とした場合を
例示している。もちろん、各グループが有する帯域をグ
ループ毎に異ならせてもよい。
バンドサーチ処理の時間を短縮し、以て電源投入から待
ち受け完了までに要する時間を短縮し、圏外エリアでの
消費電力の抑制を可能とする。
Iの絶対閾値で行う場合などについては、代表周波数に
ついて検査を行い、第1の条件を満足する代表周波数が
得られる度に、当該代表周波数が属するグループが含む
周波数の全てについてステップS14の検査を行っても
よい。例えば上述の例で言えば、代表周波数F1〜F1 5
についてステップS11の検査が行われたのち、第11
2周波数f112〜第119周波数f119についてステップ
S14の検査が行われる。その後に代表周波数F16につ
いてステップS11の検査が行われたのち、第120周
波数f120〜第127周波数f127についてステップS1
4の検査が行われる。その後に代表周波数F17について
ステップS11の検査が行われたのち、第128周波数
f128〜第135周波数f135についてステップS14の
検査が行われる。その後に代表周波数FF17〜F38につ
いてステップS11の検査が行われ、バンドサーチ処理
は終了する。
第2の目的に合致する発明を例示する。本実施の形態
も、図1にその構成が例示された移動体通信機を採用し
て、実現することができる。
数f0〜第298周波数f298で構成される所定の周波数
帯について受信した場合の、受信信号強度(RSSI)
を示すグラフである。ここでは有効波近傍のみ抜き出し
て、具体的には第137周波数f137〜第185周波数
f185について示している。
傍5MHzでは受信信号強度が、その他の周波数におい
てよりも高まる。図5では第140周波数f140以下の
周波数及び第180周波数f180以上の周波数ではほぼ
−95dBmで一定であるが、第141周波数f141〜
第179周波数f179の間の殆どの周波数で−95dB
mよりも大きな受信信号強度が得られている。中でも第
145周波数f145〜第170周波数f170の間の約5M
Hzの帯域の周波数のほぼ全てにおいて−80dBm程
度の受信信号強度が得られている。
周波数f179の間の殆どの周波数」と記したのは、これ
らの間の周波数であっても必ずしも−95dBmよりも
大きな受信信号強度が得られているとは限らないからで
ある。例えば第142周波数f 142や第175周波数f
175で得られる受信信号強度はほぼ−95dBmとなっ
ている。また「第145周波数f145〜第170周波数
f170の間の約5MHzの帯域の周波数のほぼ全てにお
いて」と記したのは、これらの間の周波数であっても−
80dBmを大きく下回る受信信号強度が得られている
場合があるからである。例えば第154周波数f154、
第156周波数f156、第159周波数f159、第160
周波数f160、第164周波数f164において得られた受
信信号強度は−90dBm程度に過ぎない。
合には、これを用いて得られる第1同期チャネルの電力
比Ec/Ioの信頼性は低い。よって受信信号強度が所
定の電界レベル、例えば−85dBmよりも低い周波数
については仮に有効波が存在していたとしても電力比E
c/Ioが低く算出され、有効波なしと判断される危険
性が高い。つまり測定された受信信号電力に基づいた指
標が、所定値よりも低い周波数については、有効波の存
否の判断は保留されるべきである。
域では、多少の分布はあるものの、隣接する周波数で受
信信号強度が大きく異なることは原理的には考えにく
い。つまり、隣接する周波数で受信信号強度が大きく異
なる場合はフェージング等、所望外の突発的な要因によ
るものであると考えられる。
よって受信信号強度が低くなったと考えられる周波数に
ついては改めて測定を行うことにより、有効波の存否の
確認の漏れを回避する。以下、具体的な手順について説
明する。
処理を例示するフローチャートである。ステップS21
において、全周波数f0〜f299に対して検査を行う。ス
テップS21での検査においては、第1及び第2の条件
の吟味が行われる。ここで第1及び第2の条件として
は、それぞれ実施の形態1に示した第1及び第2の条件
を採用することができる。但し後述する変形では、第2
の条件の吟味が行われなくてもよい。
周波数が一つ選出される。そしてステップS23に進
み、選出された当該周波数の受信信号強度が、これに隣
接する周波数の受信信号強度と所定値以上離れて低いか
否かが判断される。例えば所定値は5dBが採用され
る。図5に即してみれば、第142周波数f142、第1
54周波数f154、第156周波数f156、第159周波
数f159、第160周波数f160、第164周波数
f164、第171周波数f171、第173周波数f173、
第175周波数f175について、ステップS23におい
て肯定的な判断が得られることになる。
れた場合にはステップS24に進み、当該周波数が再検
査されることになる。ステップS24における再検査に
おいても、第1及び第2の条件の吟味が行われる。但し
第1の条件の吟味は行わなくてもよく、後述する変形で
は、第2の条件の吟味が行われなくてもよい。そしてス
テップS25に進む。ステップ23において否定的な判
断が得られた場合にもステップS25に進む。
ステップS23が実行されたかが判断される。否定的判
断が得られればステップS22に処理が戻り、肯定的判
断が得られればバンドサーチ処理が終了する。
よって、一旦は低い指標が得られた周波数に関しても再
度指標を求めることにより救済が行われ、第2の条件に
基づく判断の対象となる。よって突発的な要因による周
波数の選択の漏れが回避される。
信号強度であるから、ステップS24における検査にお
いては第1の条件についてのみ判断してもステップS2
3の判断は可能である。従ってステップS21,S24
において第1の条件についてのみ判断するという変形も
可能である。この場合、第2の条件についての判断は、
例えばバンドサーチ処理の終了前でステップS25の後
に設けることができる。しかし第1及び第2の条件の根
拠となる受信信号強度及び受信信号コードパワーは一つ
の周波数の測定について迅速に得られるので、周波数の
スキャニングを削減することができる点で、第1の条件
と第2の条件の吟味は並行して行うことが望ましい。
SIを例にとって説明したが、受信信号コードパワーR
SCPや、電力比Ec/Ioを採用してもよい。
チ処理を採用する通信機、例えば移動体通信機は、上記
バンドサーチ処理のメリットを享受することができる。
選択方法によれば、第1の条件に基づいてまずグループ
を選択し、選択されたグループについて第2の条件に基
づいて周波数が選択されるので、迅速かつ低電力で選択
がなされる。
実際に基地局が送信している有効な電波である有効波が
存在する周波数の近傍の周波数帯では、受信信号強度が
高い。よってこの発明のうち請求項2にかかる周波数選
択方法によれば、有効波が存在する可能性が高いグルー
プについてのみ第2の条件についての検索が行われる。
が、ある周波数についての全電力に対する目的スクラン
ブリングコード拡散された波の電力の比として得られ
る。よってこの発明のうち請求項3にかかる周波数選択
方法によれば、所定の周波数域を構成する周波数のいず
れに有効波が存在するかが調べられる。
かる周波数選択方法によれば、有効波が存在する可能性
が高いグループを見逃す可能性が低い。
択方法によれば、ステップ(b)における処理をより迅
速かつ低電力に行うことができる。
がフェージング等、所望外の突発的な要因によるもので
あっても、第2の条件に基づく選択の信頼性は低くな
る。従って、指標が所定の値未満となる周波数について
は第2の条件の判断の対象とできない。しかしこの発明
のうち請求項7及び請求項8にかかる周波数選択方法に
よれば、一旦は低い指標が得られた周波数に関しても再
度指標を求めることにより救済が行われ、ステップ
(b)における第2の条件に基づく判断の対象となり得
る。よって突発的な要因による周波数の選択の漏れが回
避される。
が、ある周波数についての全電力に対する目的スクラン
ブリングコード拡散された波の電力の比として得られ
る。よってこの発明のうち請求項9にかかる周波数選択
方法によれば、複数の周波数のうちのいずれにおいて、
実際に基地局が送信している有効な電波である有効波が
存在するかを検索することができる。
選択方法によれば、周波数のスキャニングを削減するこ
とができ、周波数の選択をより迅速かつ低電力に行うこ
とができる。
によれば、本発明にかかる周波数選択方法のメリットを
享受することができる。
信機の構成を例示するブロック図である。
を例示する概念図である。
処理を例示するフローチャートである。
グラフである。
信信号強度を示すグラフである。
処理を例示するフローチャートである。
Claims (11)
- 【請求項1】 所定の周波数域を構成する複数の周波数
から、前記周波数を選択する方法であって、 前記周波数は、その高さの順で隣接する複数のグループ
に区分され、 前記グループの各々において含まれる前記周波数の中に
は代表周波数が少なくとも一つ存在し、 (a)受信信号強度を基準とする第1の条件を満足する
前記代表周波数を求めるステップと、 (b)前記第1の条件を満足する前記代表周波数が属す
る前記グループが含む前記周波数の全てから、目的波の
電力を基準とする第2の条件を満足する前記周波数が選
択されるステップとを備える周波数選択方法。 - 【請求項2】 前記第1の条件として、受信信号強度が
絶対的又は相対的に所定のレベル以上であることが採用
される、請求項1記載の周波数選択方法。 - 【請求項3】 前記第2の条件として、前記第1同期チ
ャネルの全受信電力に対するチップ電力比が所定の値よ
りも高いことが採用される、請求項1記載の周波数選択
方法。 - 【請求項4】 前記グループの有する周波数帯域は、有
効波が存在する前記周波数の近傍において前記受信信号
強度が絶対的又は相対的に所定の閾値以上に増大する帯
域の半分以下に設定される、請求項1乃至請求項3のい
ずれか一つに記載の周波数選択方法。 - 【請求項5】 前記代表周波数はその属する前記グルー
プの有する周波数帯域の中央値近傍において一つ選定さ
れる、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の周
波数選択方法。 - 【請求項6】 前記ステップ(b)は (b−1)前記代表周波数に対して前記第1及び第2の
条件についての吟味を行うステップと、 (b−2)前記第1の条件を満足する前記代表周波数が
属する前記グループが含む前記周波数のうち、前記代表
周波数を除いた全てについて前記第1及び第2の条件に
ついての吟味を行うステップとを有する、請求項1乃至
請求項5のいずれか一つに記載の周波数選択方法。 - 【請求項7】 所定の周波数帯域を構成し、相互に異な
る複数の周波数から前記周波数を選択する方法であっ
て、 (a)一の前記周波数における受信電力に基づいた指標
が、これに隣接する他の前記周波数の前記指標と所定値
以上離れて低い場合、前記一の前記周波数の指標を再度
求めるステップと、 (b)前記指標が所定値以上であるとの第1の条件を満
足する前記周波数について、目的波の電力に基づいた第
2の条件を満足する周波数を選択するステップとを備え
る周波数選択方法。 - 【請求項8】 前記指標は、受信信号強度を基準とす
る、請求項7記載の周波数選択方法。 - 【請求項9】 前記第2の条件は、前記第1同期チャネ
ルの全受信電力に対するチップ電力比が所定の値よりも
高いことが採用される、請求項8記載の周波数選択方
法。 - 【請求項10】 前記ステップ(b)は前記ステップ
(a)と並行して行われる、請求項7乃至9のいずれか
一つに記載の周波数選択方法。 - 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれか一
つに記載の周波数選択方法を採用する受信機。
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