JP2003244075A - 光伝送システム、光受信器及び帯域調整装置 - Google Patents

光伝送システム、光受信器及び帯域調整装置

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JP2003244075A
JP2003244075A JP2002045091A JP2002045091A JP2003244075A JP 2003244075 A JP2003244075 A JP 2003244075A JP 2002045091 A JP2002045091 A JP 2002045091A JP 2002045091 A JP2002045091 A JP 2002045091A JP 2003244075 A JP2003244075 A JP 2003244075A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動的に伝送レートを判別して当該伝送レー
トに応じた適正な帯域調整を行う。 【解決手段】 伝送される主信号と当該主信号の伝送レ
ート情報が設定された制御監視信号とを重畳し当該重畳
信号を送信する光送信器10と、当該重畳信号をフォト
ダイオード21によって受信する光受信器20とを含ん
で構成された光伝送システム1にて、重畳信号から制御
監視信号を抽出するローパスフィルタ22と、抽出で得
られた制御監視信号に基づいて主信号の伝送レートを判
別し、当該伝送レートに応じた帯域調整用の設定電圧信
号を出力するCPU23と、主信号が入力されるトラン
スインピーダンスアンプ25と、当該アンプ25の帰還
抵抗として設けられ上記設定電圧信号に応じた電流が流
れる構成とされたPINダイオードを含んで構成され、
設定電圧信号に基づいて主信号の帯域調整を行う帯域調
整部24とを、光受信器20に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信技術分野に
おける光伝送システム、当該システムを構成する光受信
器、及び当該光受信器に内蔵された帯域調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高速データ伝送信号(例えば、SDH/
SONET伝送信号)を使った光伝送システムでは、標
準伝送レート{9.9Gb/s:毎秒9.9Gbitの信号伝送(155.
52 MHz×64倍)/2.5Gb/s(155.52 MHz×16倍)}と、
更に伝送条件が厳しい場合に適用される誤り訂正(FE
C:Forward Error Collection)対応の伝送レート(1
0.7Gb/s(標準レートの15/14倍の冗長bit付加)〜12.5G
b/s / 2.7Gb/s)が使用されている。
【0003】一般には、個々の伝送レートに対応した光
送信器(TX)、光受信器(RX)を使用したり、T
X、RXに品種の数を少なくして、高速なFECレート
に対応したTX、RXを標準レートに使用してコストを
下げる対応をしている。
【0004】ところが、FEC対応のRXを標準レート
での伝送に使用する場合、光を電気信号に変換した後の
信号通過帯域が広いため、ノイズ雑音特性が劣化してし
まう。このため、伝送特性において重要なパラメータで
ある、電気信号(Signal)と雑音(Noise)の関係を表
すSN比を劣化させてしまう。一般に、SN比特性は伝
送距離に影響を与えるため、FEC対応で標準レートを
伝送する際は、個々の伝送レートに対応したTX、RX
を使った場合よりも伝送距離が短くなってしまうという
問題点があり、コスト面と性能面の両立が困難となって
いる。
【0005】このような課題について、RXにおいて電
圧制御により帯域調整が可能な前置増幅器を用いて、R
Xの帯域調整を行う技術が特開2001−53565号
公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報では、伝送レートを検出し制御する装置については言
及されておらず、当該公報に記載の技術では、帯域調整
を行うにあたり、伝送レートの検出・制御装置が別に必
要となり、装置サイズの小型化や装置コストの低減を図
ることが困難となる。また、複数の検出・制御回路を使
用するため、高速な制御が難しかった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するために、自
動的に伝送レートを判別して当該伝送レートに応じた適
正な帯域調整を行うことができる光伝送システム、光受
信器及び帯域調整装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る光伝送システムは、伝送される主信号
と当該主信号の伝送レート情報が設定された制御監視信
号とを重畳し重畳後の信号を送信する機能を備えた光送
信器と、前記光送信器からの前記重畳後の信号を受信す
る光受信器とを含んで構成された光伝送システムであっ
て、前記光受信器が、前記重畳後の信号から前記制御監
視信号を抽出する抽出手段と、抽出により得られた前記
制御監視信号に基づいて主信号の伝送レートを判別する
判別手段と、判別で得られた主信号の伝送レートに応じ
て主信号の帯域調整を行うための制御信号を出力する出
力手段と、前記制御信号に基づいて主信号の帯域調整を
行う帯域調整手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】この光伝送システムは、光送信器と光受信
器とを含んで構成されており、光送信器は伝送される主
信号と当該主信号の伝送レート情報が設定された制御監
視信号とを重畳し重畳後の信号を送信する機能を備えて
いる。この光伝送システムにおいて光送信器が、主信号
と制御監視信号とを重畳し重畳後の信号を送信すると、
光受信器では、抽出手段が重畳後の信号から制御監視信
号を抽出し、判別手段が、抽出により得られた制御監視
信号に設定された伝送レート情報より、主信号の伝送レ
ートを判別する。そして、出力手段が、判別で得られた
主信号の伝送レートに応じて主信号の帯域調整を行うた
めの制御信号を出力すると、帯域調整手段が、制御信号
に基づいて主信号の帯域調整を行う。
【0010】このように、主信号と当該主信号の伝送レ
ート情報が設定された制御監視信号とを重畳した信号を
光送信器から送信し、光受信器において、重畳後の信号
から制御監視信号を抽出し、当該制御監視信号から主信
号の伝送レートを判別し、判別で得られた主信号の伝送
レートに応じて主信号の帯域調整を行う構成としたの
で、自動的に伝送レートを判別することができるととも
に、当該伝送レートに応じた適正な帯域調整を行うこと
ができる。
【0011】なお、主信号と制御監視信号とを重畳して
送信する技術自体は、例えば、後述の波長多重伝送シス
テム等で実績がある技術であり、この制御監視信号に主
信号の伝送レート情報を設定することで比較的簡単な構
成で実現することができる、という利点もある。
【0012】より具体的には、上記光伝送システムは、
出力手段が、制御信号として、主信号の伝送レートに応
じた帯域調整用の設定電圧信号を前記帯域調整手段に出
力し、帯域調整手段が、主信号が入力されるトランスイ
ンピーダンスアンプと、トランスインピーダンスアンプ
の帰還抵抗として設けられ、前記出力された設定電圧信
号に応じた電流が流れるように構成されたPINダイオ
ードと、を含んで構成することができる。
【0013】即ち、出力手段が、主信号の伝送レートに
応じた帯域調整用の設定電圧信号を帯域調整手段に出力
すると、PINダイオードには上記設定電圧信号に応じ
た電流が流れる。また、PINダイオードの高周波抵抗
値は、図3に示すように、流れる電流との間に線形な関
係(一次式で表される関係)があることが知られてい
る。よって、設定電圧信号を調整することでPINダイ
オードに流れる電流値を調整し、当該PINダイオード
の高周波抵抗値を調整することができる。
【0014】従って、このPINダイオードは、主信号
が入力されるトランスインピーダンスアンプの帰還抵抗
として設けられていることから、主信号の伝送レートに
応じて設定電圧信号を調整することで、PINダイオー
ドの高周波抵抗値、即ち、トランスインピーダンスアン
プの帰還抵抗値を調整することができ、当該トランスイ
ンピーダンスアンプの帯域を主信号の伝送レートに応じ
て適切に調整することができる。
【0015】ところで、上記の発明は、以下のように光
受信器の発明として記載することもできる。即ち、本発
明に係る光受信器は、伝送される主信号と当該主信号の
伝送レート情報が設定された制御監視信号とを重畳し重
畳後の信号を送信する光送信器から、前記重畳後の信号
を受信する光受信器であって、前記重畳後の信号から前
記制御監視信号を抽出する抽出手段と、抽出により得ら
れた前記制御監視信号に基づいて主信号の伝送レートを
判別する判別手段と、判別で得られた主信号の伝送レー
トに応じて主信号の帯域調整を行うための制御信号を出
力する出力手段と、前記制御信号に基づいて主信号の帯
域調整を行う帯域調整手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0016】この光受信器では、主信号と当該主信号の
伝送レート情報が設定された制御監視信号とを重畳した
重畳後の信号が光送信器から受信されると、抽出手段が
重畳後の信号から制御監視信号を抽出し、判別手段が、
抽出により得られた制御監視信号に設定された伝送レー
ト情報より、主信号の伝送レートを判別する。そして、
出力手段が、判別で得られた主信号の伝送レートに応じ
て主信号の帯域調整を行うための制御信号を出力する
と、帯域調整手段が、制御信号に基づいて主信号の帯域
調整を行う。
【0017】このように、光受信器において、上記重畳
後の信号から制御監視信号を抽出し、当該制御監視信号
から主信号の伝送レートを判別し、判別で得られた主信
号の伝送レートに応じて主信号の帯域調整を行う構成と
したので、自動的に伝送レートを判別することができる
とともに、高速に当該伝送レートに応じた適正な帯域調
整を行うことができる。
【0018】より具体的には、上記の出力手段が、制御
信号として、主信号の伝送レートに応じた帯域調整用の
設定電圧信号を前記帯域調整手段に出力し、帯域調整手
段が、主信号が入力されるトランスインピーダンスアン
プと、トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗として
設けられ、前記出力された設定電圧信号に応じた電流が
流れるように構成されたPINダイオードと、を含んで
構成することができる。
【0019】即ち、出力手段が、主信号の伝送レートに
応じた帯域調整用の設定電圧信号を帯域調整手段に出力
すると、PINダイオードには上記設定電圧信号に応じ
た電流が流れる。また、PINダイオードの高周波抵抗
値は、図3に示すように、流れる電流との間に線形な関
係(一次式で表される関係)があることが知られてい
る。よって、設定電圧信号を調整することでPINダイ
オードに流れる電流値を調整し、当該PINダイオード
の高周波抵抗値を調整することができる。
【0020】従って、このPINダイオードは、主信号
が入力されるトランスインピーダンスアンプの帰還抵抗
として設けられていることから、主信号の伝送レートに
応じて設定電圧信号を調整することで、PINダイオー
ドの高周波抵抗値、即ち、トランスインピーダンスアン
プの帰還抵抗値を調整することができ、当該トランスイ
ンピーダンスアンプの帯域を主信号の伝送レートに応じ
て適切に調整することができる。
【0021】なお、上記の帯域調整手段に着目して、以
下のように帯域調整装置の発明として記載することもで
きる。即ち、本発明に係る帯域調整装置は、伝送される
主信号と当該主信号の伝送レート情報が設定された制御
監視信号とを重畳し重畳後の信号を送信する光送信器か
ら前記重畳後の信号を受信する光受信器、に設けられ、
主信号の伝送レートに応じて主信号の帯域調整を行う帯
域調整装置であって、前記光送信器からの前記重畳後の
信号から前記制御監視信号を抽出し、抽出により得られ
た前記制御監視信号から主信号の伝送レートを判別し、
判別で得られた主信号の伝送レートに応じた帯域調整用
の設定電圧信号を出力する、前記光受信器に内蔵の中央
処理部から、前記設定電圧信号が入力される構成とさ
れ、且つ、前記主信号が入力されるトランスインピーダ
ンスアンプと、前記トランスインピーダンスアンプの帰
還抵抗として設けられ、前記入力された設定電圧信号に
応じた電流が流れるように構成されたPINダイオード
と、を含んで構成されたことを特徴とする。
【0022】この帯域調整装置では、主信号の伝送レー
トに応じた帯域調整用の設定電圧信号が中央処理部から
入力されると、PINダイオードには上記設定電圧信号
に応じた電流が流れる。また、PINダイオードの高周
波抵抗値は、図3に示すように、流れる電流との間に線
形な関係(一次式で表される関係)があることが知られ
ている。よって、設定電圧信号を調整することでPIN
ダイオードに流れる電流値を調整し、当該PINダイオ
ードの高周波抵抗値を調整することができる。
【0023】従って、このPINダイオードは、主信号
が入力されるトランスインピーダンスアンプの帰還抵抗
として設けられていることから、主信号の伝送レートに
応じて設定電圧信号を調整することで、PINダイオー
ドの高周波抵抗値、即ち、トランスインピーダンスアン
プの帰還抵抗値を調整することができ、当該トランスイ
ンピーダンスアンプの帯域を主信号の伝送レートに応じ
て適切に調整することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る一実施の形態について説明する。
【0025】まず、図1を用いて光伝送システム1の構
成を説明する。図1に示すように、光伝送システム1
は、光送信器10と光受信器20とを含んで構成されて
おり、これら光送信器10と光受信器20は一例として
光伝送路40を介して通信可能とされている。なお、光
伝送路40以外にも、波長多重システム等を介して通信
する構成を採用することもできる。
【0026】光送信器10は、伝送される主信号と当該
主信号の伝送レート情報等が設定された制御監視信号と
を重畳し重畳後の信号を送信することを特徴とする。具
体的には、光送信器10は、各構成部の動作制御・監視
等を行うとともに当該主信号の伝送レート情報並びにク
ロック再生及び多重化処理の設定情報を制御監視信号に
設定して出力するCPU13と、信号の整形や多重化処
理(例えば、622Mbpsを16本束ねる処理)を行
うクロック再生及び多重化装置14と、CPU13から
の制御監視信号を主信号に重畳するLDバイアス回路1
7と、重畳した信号(以下、重畳信号という。)を光信
号に変換して出力するレーザダイオード(LD)18
と、LD18を駆動するLDドライバ16と、主信号の
電圧を調整するエミッタ・カップルド・ロジック(EC
L)12、15とを含んで構成されている。
【0027】一方の光受信器20は、光送信器10から
の重畳後の信号から制御監視信号を抽出し、得られた制
御監視信号から主信号の伝送レートを判別し、当該伝送
レートに応じて主信号の帯域調整を行うことを特徴とす
る。具体的には、受信した光信号を電気信号(重畳信
号)に変換するフォトダイオード(PD)21と、この
PD21のカソード側に接続され重畳信号から制御監視
信号を抽出するローパスフィルタ22と、各構成部の動
作制御・監視等を行うとともに、抽出された制御監視信
号に基づいて主信号の伝送レートを判別し当該伝送レー
トに応じた帯域調整用の設定電圧信号を出力するCPU
23と、PD21のアノード側に接続されPD21から
重畳信号が入力されるトランスインピーダンスアンプ2
5と、トランスインピーダンスアンプ25の帰還抵抗を
構成しCPU23からの設定電圧信号に基づいて主信号
の帯域調整を行う帯域調整部24と、帯域調整後の主信
号を増幅するポストアンプ26と、帯域調整後の主信号
の電圧を調整するECL27、29と、信号の整形や分
割処理(例えば、約10Gbpsを16本の622Mb
psに分割する処理)を行うクロック再生及び分割装置
28とを含んで構成されている。
【0028】なお、特許請求の範囲に記載した抽出手段
はローパスフィルタ22に、判別手段及び出力手段はC
PU23に、帯域調整手段は帯域調整部24及びトラン
スインピーダンスアンプ25に、それぞれ対応する。
【0029】また、CPU23は、制御監視信号からク
ロック再生及び多重化処理の設定情報を解読して当該設
定情報に応じたクロック再生及び分割処理の設定情報を
作成し、作成したクロック再生及び分割処理の設定情報
をクロック再生及び分割装置28へ通知する。クロック
再生及び分割装置28は、このクロック再生及び分割処
理の設定情報に基づいて信号の整形や分割処理を行う。
【0030】図2に示す帯域調整部24では、端子24
Iがトランスインピーダンスアンプ25の信号入力の上
流側に、端子24Jがトランスインピーダンスアンプ2
5の信号出力の下流側に、それぞれ接続されている。こ
の帯域調整部24は、トランスインピーダンスアンプ2
5に対する帰還抵抗を構成するためのPINダイオード
24E及び抵抗24Hを含んでおり、これらはそれぞれ
トランスインピーダンスアンプ25に対し並列に設置さ
れている。
【0031】PINダイオード24Eのアノードと抵抗
24Hの一端とはコンデンサ24Gを介して接続され、
PINダイオード24Eのカソードと抵抗24Hの他端
とはコンデンサ24Fを介して接続されている。これら
コンデンサ24G、24Fは、主信号がPINダイオー
ド24Eに流れるのを防止する役割を果たす。
【0032】PINダイオード24Eのアノードはチョ
ークコイル24Cと抵抗24Dを介して接地されてお
り、PINダイオード24Eのカソードはチョークコイ
ル24Bを介して端子24Aに接続されている。端子2
4Aには、図1のCPU23からの帯域調整用の設定電
圧信号に応じた設定電圧が、図示しない電圧源により印
加される。よって、端子24Aからチョークコイル24
B、PINダイオード24E、チョークコイル24C及
び抵抗24Dを介して接地されるに至る閉回路が形成さ
れ、PINダイオード24Eには、チョークコイル24
B、24C及び抵抗24Dの直列合成抵抗値によって設
定電圧値を除して得られる電流Ipinが流れる。
【0033】一方、PINダイオード24Eの高周波抵
抗値は、図3に示すように、流れる電流との間に線形な
関係(一次式で表される関係)があることが知られてい
る。よって、電流IpinによってPINダイオード24
Eの高周波抵抗値は調整可能である。また、固定抵抗2
4Hの抵抗値(定数)をRとし、PINダイオード24
Eの高周波抵抗値をRpinとすると、これらの合成抵
抗、即ち、トランスインピーダンスアンプ25の帰還抵
抗値Rfは、以下の式(1)で表される。
【0034】 Rf=(R×Rpin)/(R+Rpin) ・・・(1)
【0035】従って、CPU23からの帯域調整用の設
定電圧信号によってPINダイオード24Eの電流Ipi
nを調整し、電流Ipinに応じて変動する高周波抵抗値を
Rpinによって上記のトランスインピーダンスアンプ2
5の帰還抵抗値Rfを調整可能とされている。
【0036】次に、光伝送システム1における動作を説
明する。
【0037】光伝送システム1において、光送信器10
では、伝送される主信号は、入力端11から入力された
後、ECL12によりその電圧が1ボルトまで降圧さ
れ、クロック再生及び多重化装置14によりクロック再
生と多重化処理(例えば、622Mbpsを16本束ね
る処理)が施される。そして、主信号はECL15によ
り、LD駆動のため3ボルトまで昇圧された後、LDド
ライバ16に入力され、LDドライバ16により主信号
に基づくLD18の駆動が行われる。
【0038】CPU13は、主信号の伝送レート情報が
設定された制御監視信号をLDバイアス回路17に出力
し、LDバイアス回路17はAM変調で制御監視信号を
主信号に重畳する。これにより、重畳後の信号(重畳信
号)がLD18から光出力として送信され、光伝送路4
0を介して光受信器20により受信される。
【0039】光受信器20では、光送信器10からの主
信号と制御監視信号の重畳信号がPD21に入力され、
ローパスフィルタ22により重畳信号から制御監視信号
が抽出される。抽出された制御監視信号はCPU23に
入力され、CPU23により制御監視信号に設定された
主信号の伝送レート情報より主信号の伝送レートが判別
される。CPU23は、判別で得られた伝送レートに応
じた帯域調整用の設定電圧信号を帯域調整部24へ出力
する。
【0040】帯域調整部24では、その端子24Aに対
し、CPU23からの帯域調整用の設定電圧信号に応じ
た設定電圧が、図示しない電圧源により印加される。こ
れにより、端子24Aからチョークコイル24B、PI
Nダイオード24E、チョークコイル24C及び抵抗2
4Dを介して接地されるに至る閉回路が形成され、PI
Nダイオード24Eには、チョークコイル24B、24
C及び抵抗24Dの直列合成抵抗値によって設定電圧値
を除して得られる電流Ipinが流れる。
【0041】PINダイオード24Eの高周波抵抗値
は、図3に示すように、流れる電流との間に線形な関係
(一次式で表される関係)があることから、電流Ipin
によってPINダイオード24Eの高周波抵抗値を調整
することができる。例えば、電流IpinをI1に設定する
ことでPINダイオード24Eの高周波抵抗値を9.9
Gヘルツ用のR1に調整することができ、電流IpinをI
2に設定することでPINダイオード24Eの高周波抵
抗値を12.5Gヘルツ用のR2に調整することができ
る。
【0042】また、固定抵抗24Hの抵抗値R、PIN
ダイオード24Eの高周波抵抗値Rpinによって、これ
らの合成抵抗、即ち、トランスインピーダンスアンプ2
5の帰還抵抗値Rfは上記と同様の式(1)で表され
る。
【0043】 Rf=(R×Rpin)/(R+Rpin) ・・・(1)
【0044】このため、CPU23からの帯域調整用の
設定電圧信号によってPINダイオード24Eの電流I
pinを調整することで、電流Ipinに応じて変動する高周
波抵抗値をRpinを調整し、それにより、上記のトラン
スインピーダンスアンプ25の帰還抵抗値Rfを調整す
ることができる。これにより、トランスインピーダンス
アンプ25の帯域を主信号の伝送レートに応じて適切に
調整することができる。
【0045】また、PINダイオードは一般に、数オー
ムから数キロオームの高周波抵抗変化が可能であるの
で、個体のばらつきを広範囲にわたり調整することがで
きる、という利点がある。
【0046】上記のような帯域調整後の主信号は、ポス
トアンプ26による増幅及びECL27による電圧調整
の後、クロック再生及び分割装置28に入力される。ク
ロック再生及び分割装置28は、CPU23から通知さ
れたクロック再生及び分割処理の設定情報に基づいて、
主信号の整形及び分割処理(例えば、約10Gbpsを
16本の622Mbpsに分割する処理)を行う。そし
て、主信号はECL27により電圧調整が施された後、
出力端30から出力される。
【0047】なお、主信号と制御監視信号とを重畳して
送信する技術自体は、例えば波長多重システム等で実績
がある技術である。このため、光送信器10と光受信器
20とが波長多重システムを介して通信する構成を採用
し、主信号に重畳される制御監視信号に対して、主信号
の伝送レート情報を設定することにより比較的簡単な構
成で、上記実施形態を実現することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主信号と当該主信号の伝送レート情報が設定された制御
監視信号とを重畳した信号を光送信器から送信し、光受
信器において、重畳後の信号から制御監視信号を抽出
し、当該制御監視信号から主信号の伝送レートを判別
し、判別で得られた主信号の伝送レートに応じて主信号
の帯域調整を行う構成としたので、自動的に伝送レート
を判別することができるとともに、当該伝送レートに応
じた適正な帯域調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光伝送システムの構成図である。
【図2】光受信器に内蔵された帯域調整部の構成図であ
る。
【図3】PINダイオードにおける電流−高周波抵抗値
間の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…光伝送システム、10…光送信器、11…入力端、
12…ECL、13…CPU、14…クロック再生及び
多重化装置、15…ECL、16…LDドライバ、17
…LDバイアス回路、18…レーザダイオード、20…
光受信器、21…フォトダイオード、22…ローパスフ
ィルタ、23…CPU、24…帯域調整部、24A…端
子、24B、24C…チョークコイル、24D、24H
…抵抗、24E…PINダイオード、24F、24G…
コンデンサ、24I、24J…端子、25…トランスイ
ンピーダンスアンプ、26…ポストアンプ、27…EC
L、28…クロック再生及び分割装置、29…ECL、
30…出力端、40…幹線システム。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送される主信号と当該主信号の伝送レ
    ート情報が設定された制御監視信号とを重畳し重畳後の
    信号を送信する機能を備えた光送信器と、前記光送信器
    からの前記重畳後の信号を受信する光受信器とを含んで
    構成された光伝送システムであって、 前記光受信器が、 前記重畳後の信号から前記制御監視信号を抽出する抽出
    手段と、 抽出により得られた前記制御監視信号に基づいて主信号
    の伝送レートを判別する判別手段と、 判別で得られた主信号の伝送レートに応じて主信号の帯
    域調整を行うための制御信号を出力する出力手段と、 前記制御信号に基づいて主信号の帯域調整を行う帯域調
    整手段と、 を備えたことを特徴とする光伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記出力手段が、 前記制御信号として、主信号の伝送レートに応じた帯域
    調整用の設定電圧信号を前記帯域調整手段に出力し、 前記帯域調整手段が、 前記主信号が入力されるトランスインピーダンスアンプ
    と、 前記トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗として設
    けられ、前記出力された設定電圧信号に応じた電流が流
    れるように構成されたPINダイオードと、 を含んで構成された、 ことを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  3. 【請求項3】 伝送される主信号と当該主信号の伝送レ
    ート情報が設定された制御監視信号とを重畳し重畳後の
    信号を送信する光送信器から、前記重畳後の信号を受信
    する光受信器であって、 前記重畳後の信号から前記制御監視信号を抽出する抽出
    手段と、 抽出により得られた前記制御監視信号に基づいて主信号
    の伝送レートを判別する判別手段と、 判別で得られた主信号の伝送レートに応じて主信号の帯
    域調整を行うための制御信号を出力する出力手段と、 前記制御信号に基づいて主信号の帯域調整を行う帯域調
    整手段と、 を備えた光受信器。
  4. 【請求項4】 前記出力手段が、 前記制御信号として、主信号の伝送レートに応じた帯域
    調整用の設定電圧信号を前記帯域調整手段に出力し、 前記帯域調整手段が、 前記主信号が入力されるトランスインピーダンスアンプ
    と、 前記トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗として設
    けられ、前記出力された設定電圧信号に応じた電流が流
    れるように構成されたPINダイオードと、 を含んで構成された、 ことを特徴とする請求項3記載の光受信器。
  5. 【請求項5】 伝送される主信号と当該主信号の伝送レ
    ート情報が設定された制御監視信号とを重畳し重畳後の
    信号を送信する光送信器から前記重畳後の信号を受信す
    る光受信器、に設けられ、主信号の伝送レートに応じて
    主信号の帯域調整を行う帯域調整装置であって、 前記光送信器からの前記重畳後の信号から前記制御監視
    信号を抽出し、抽出により得られた前記制御監視信号か
    ら主信号の伝送レートを判別し、判別で得られた主信号
    の伝送レートに応じた帯域調整用の設定電圧信号を出力
    する、前記光受信器に内蔵の中央処理部から、前記設定
    電圧信号が入力される構成とされ、且つ、 前記主信号が入力されるトランスインピーダンスアンプ
    と、 前記トランスインピーダンスアンプの帰還抵抗として設
    けられ、前記入力された設定電圧信号に応じた電流が流
    れるように構成されたPINダイオードと、 を含んで構成された、 ことを特徴とする帯域調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011010004A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Hitachi Ltd 光トランスポンダおよび光伝送システム
JP2015136086A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 日立金属株式会社 光通信モジュール及びそれを用いた送受信システム

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