JP2003242446A - 文字列予測装置及び方法並びに当該方法を具現化するコンピュータ実行可能なプログラム - Google Patents

文字列予測装置及び方法並びに当該方法を具現化するコンピュータ実行可能なプログラム

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JP2003242446A
JP2003242446A JP2002040304A JP2002040304A JP2003242446A JP 2003242446 A JP2003242446 A JP 2003242446A JP 2002040304 A JP2002040304 A JP 2002040304A JP 2002040304 A JP2002040304 A JP 2002040304A JP 2003242446 A JP2003242446 A JP 2003242446A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パターン列が入力された場合であっても、当
該パターン列の任意の位置から予測辞書の検索を行うこ
とができる文字列予測装置及び方法を提供する。 【解決手段】 複数のパターンにより構成されるパター
ン列を入力し、入力されたパターン列に基づいてパター
ン認識用辞書を照会して認識候補文字ごとに評価値を算
出するとともに、評価値の高い順に認識候補文字を出力
し、パターン列における任意の位置で前後2つに分割さ
れた後方の部分パターン列と、出力された認識候補文字
とを組み合わせて、検索文字列を生成し、キー情報とし
て予測辞書を照会し、予測候補文字列を抽出し、パター
ン列における任意の位置で前後2つに分割された前方の
部分パターン列に相当する範囲に対して、文脈辞書を参
照しながら文脈処理を行い、抽出された予測候補文字列
と文脈処理の結果に基づいて、候補文字列を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や音声等の各
種パターン情報を認識して文字列に変換する文字列予測
装置及びその方法並びに当該方法を具現化するコンピュ
ータ実行可能なプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今のコンピュータ技術の急速な進展に
伴い、CPUにおける演算処理速度についても非常に高
速化してきている。このような処理の高速化に伴って、
従来処理速度の観点からパターン認識には不向きである
とされていた一般家庭用のパーソナルコンピュータでさ
え、手書き入力や音声入力等を用いた各種のアプリケー
ションを容易に用いることができる環境が整いつつあ
る。
【0003】かかる環境下において、タブレットから入
力された筆跡パターンやマイクから入力された音声パタ
ーン等の各種パターンを認識して文字列に変換する技術
が日々開発されている。さらに、パターンによる入力効
率をより高めるために、予測辞書を参照することによっ
てパターンとして入力されていない部分を予測して提示
することにより、すべてのパターンを入力しなくても、
入力したい文字列を入力することができるようにするこ
とも考えられている。
【0004】例えば、特開平7−192095号公報に
おいては、手書きで入力したパターン列に対して認識処
理を行って文字列に変換し、変換された文字列を先頭部
分にもつ単語を単語辞書を参照することによって抽出し
て、最終的に入力されるべき文字列を予測する方法が開
示されている。
【0005】また、特開平10−91728号公報にお
いては、ユーザが入力したパターン列の各パターンを認
識して複数の候補文字に変換し、候補文字を組み合わせ
ることによって入力されたパターン列に対する複数の文
字列を生成し、生成された文字列を先頭部分にもつ単語
を単語辞書から検索して、最終的に入力されるべき文字
列を予測する方法が開示されている。
【0006】さらに、特開平2000―57133号公
報においては、キーボード等から文字列を入力し、入力
された文字列について文字列連鎖情報を用いて部分文字
列に分割し、分割された最後尾の部分文字列を先頭とす
る文字列を予測辞書から検索することにより、入力した
文字列の任意の位置から予測辞書の検索を行うことがで
きる方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような入力されたパターン列に基づいて最終的に入力
されるべき文字列を予測する方法においては、一般に入
力したパターン列の先頭部分から予測を行うことは可能
であるが、入力したパターン列における任意の部分から
予測を行うことはできないという問題点があった。すな
わち、パターン列としてではなく、通常の文字列として
入力された場合には、文字列連鎖情報を用いることによ
って部分文字列に分割することができ、文字列における
任意の部分から最終的に入力されるべき文字列を予測す
ることができるものの、パターン列として入力された場
合には、たとえ文字列連鎖情報を用いたとしてもパター
ン列を部分パターン列へと分割することができず、パタ
ーン列の先頭部分から予測を行うことしかできないから
である。
【0008】例えば、上述した特開平2000―571
33号公報に開示されている方法では、入力されるもの
が文字列であることを前提としている。したがって、文
字列について文字列連鎖情報を用いて部分文字列に分割
することにより、文字列の任意の部分からの予測を行う
ことができるようになっている。しかし、入力されるも
のがパターン列である場合には、文字列連鎖情報を用い
ても部分文字列に分割することはできないことから、パ
ターン列の任意の部分から予測辞書の参照を行うことが
できないことになる。
【0009】また、特開平7−192095号公報に開
示されている方法では、パターンを認識した結果が正し
い認識結果であるという条件下において、前述した特開
平2000―57133号公報に開示されている方法と
組み合わせることによって、入力したパターン列の任意
の部分から予測を行うことも考えられる。すなわち、事
前にパターンを認識文字列に変換しておくことで、文字
列の任意の部分を用いて予測辞書の検索を行うことにな
る。しかし、パターンを認識した結果が常に正しいとい
う保証はできず、誤認識が含まれている場合においては
予測辞書の検索結果についても信頼性が低くなり、最終
的に入力されるべき文字列を得ることができないという
問題点が残されている。
【0010】さらに、特開平10−91728号公報に
開示されている方法では、パターン認識の曖昧性を考慮
した上で予測を行うことから、パターンを認識した候補
文字列が正しい認識結果でない場合であっても所定の精
度を維持しながら予測辞書の検索を行うことができるも
のと考えられる。しかし、予測辞書の検索時において、
キー情報としての候補文字列における開始位置が、入力
されたパターンの先頭文字に限定されていることから、
入力されたパターン列の任意の位置から予測辞書の検索
を行うことはできないという問題点は残されている。
【0011】そこで本発明は、上述したような問題点を
解決するために、パターン列が入力された場合であって
も、当該パターン列の任意の位置から予測辞書の検索を
行うことを可能とする文字列予測装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる文字列予測装置は、複数のパターンに
より構成されるパターン列を入力するパターン入力部
と、パターン入力部から入力されたパターン列に基づい
てパターン認識用辞書を照会し、認識候補文字ごとに評
価値を算出するとともに評価値の高い順に認識候補文字
を出力するパターン認識部と、入力されたパターン列に
ついて、任意の位置を分割位置として、空きパターン列
も含む前後2つの部分パターン列に分割するパターン列
分割部と、パターン列分割部において分割された前方の
部分パターン列に相当する範囲に対して、パターン認識
部から出力された認識候補文字に基づいて、文脈辞書を
参照しながら文脈処理を行う文脈処理部と、パターン列
分割部において分割された後方の部分パターン列と、パ
ターン認識部から出力された認識候補文字とを組み合わ
せて、検索文字列を生成する検索文字列生成部と、検索
文字列生成部により生成された検索文字列をキー情報と
して予測辞書を照会し、予測候補文字列を抽出する予測
辞書検索部と、文脈処理部における文脈処理の結果と、
予測辞書検索部において抽出された予測候補文字列に基
づいて、一又は複数の候補文字列を表示する結果表示部
とを含むことを特徴とする。
【0013】かかる構成により、入力されたパターン列
のうち、任意の位置にあるパターンを先頭パターンとす
る部分パターン列すべてについて認識候補文字を組み合
わせて検索文字列を生成することになることから、パタ
ーン列が入力された場合であっても、パターン列の任意
の位置から予測辞書の検索を行うことができ、予測精度
の向上が期待できる。
【0014】また、本発明にかかる文字列予測装置は、
表示された一又は複数の候補文字列からユーザが選択指
示した候補文字列が入力されるべき文字列である入力文
字列として確定する結果確定部と、確定された入力文字
列を予測辞書に登録する予測辞書登録部をさらに含むこ
とが好ましい。入力文字列として認識された結果を次回
以降の処理に反映させるためである。
【0015】また、本発明にかかる文字列予測装置は、
文脈処理の結果出力された文字列を分割する文字列分割
部と、分割された最後の文字列の先頭位置を、入力パタ
ーン列を前後2つの部分パターン列に分割するパターン
分割位置として定める分割パターン位置決定部とをさら
に含み、文脈処理部において、パターン入力部から入力
されたパターン列全体に対して文脈処理を行い、文字列
分割部において文脈処理の結果出力された文字列を分割
し、分割パターン位置決定部において、パターン分割位
置を決定し、パターン列分割部において分割された後方
の部分パターン列と、パターン認識部から出力された認
識候補文字とを組み合わせて、検索文字列を生成して、
予測辞書検索部において予測辞書の検索を行うことが好
ましい。文脈処理の結果に基づいてパターン分割位置を
決定することにより、入力されたパターン列の適切な位
置から予測辞書の検索を行うことができるようになり、
予測辞書を検索するための演算処理負荷を軽減すること
ができるからである。
【0016】また、本発明は、上記のような文字列予測
装置の機能をコンピュータの処理ステップとして実行す
るソフトウェアを特徴とするものであり、具体的には、
複数のパターンにより構成されるパターン列を入力する
工程と、入力されたパターン列に基づいてパターン認識
用辞書を照会し、認識候補文字ごとに評価値を算出する
とともに評価値の高い順に認識候補文字を出力する工程
と、入力されたパターン列について、任意の位置を分割
位置として、空きパターン列も含む前後2つの部分パタ
ーン列に分割する工程と、分割された前方の部分パター
ン列に相当する範囲に対して、認識候補文字に基づい
て、文脈辞書を参照しながら文脈処理を行う工程と、分
割された後方の部分パターン列と認識候補文字とを組み
合わせて、検索文字列を生成する工程と、生成された検
索文字列をキー情報として予測辞書を照会し、予測候補
文字列を抽出する工程と、文脈処理の結果と抽出された
予測候補文字列に基づいて、一又は複数の候補文字列を
表示する工程とを含む文字列予測方法並びにそのような
工程を具現化するコンピュータ実行可能なプログラムで
あることを特徴とする。
【0017】かかる構成により、コンピュータ上へ当該
プログラムをロードさせ実行することで、入力されたパ
ターン列のうち、任意の位置にあるパターンを先頭パタ
ーンとする部分パターン列すべてについて認識候補文字
を組み合わせて検索文字列を生成することになることか
ら、パターン列が入力された場合であっても、パターン
列の任意の位置から予測辞書の検索を行うことができ、
予測精度の向上が期待できる文字列予測装置を実現する
ことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1にかかる文字列予測装置について、図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1に
かかる文字列予測装置の構成図である。なお、本実施の
形態1においては、入力されるパターン列として、手書
き文字による入力を想定した場合について説明する。
【0019】図1において、1はパターン入力部を示し
ており、ペン型タブレットやマウス等の手書き文字入力
媒体を意味している。2はパターン認識部を示してお
り、入力されたパターン列に基づいてパターン認識用辞
書3を参照して、認識候補文字列を出力するものであ
る。
【0020】また、4はパターン列分割部を示してお
り、入力されたパターン列を任意の位置で分割するもの
である。なお、パターン列分割部4における分割におい
ては、前方あるいは後方の部分パターン列が空きパター
ンであっても良い。
【0021】5は文脈処理部を示しており、前方の部分
パターン列に対応する範囲について文脈辞書6を参照し
ながら文脈処理を行うものである。
【0022】また、7は検索文字列生成部を示してお
り、後方の部分パターン列に対して、認識候補文字を組
み合わせて、予測辞書9を照会するためのキー情報とな
る検索文字列を生成するものである。予測辞書9の照会
は、予測辞書検索部8で実施され、予測候補文字列が出
力される。
【0023】そして、10は前述したパターン入力部1
と同時に表示可能な結果表示部を示しており、一又は複
数の候補文字列が表示されることになる。
【0024】図1において、パターン入力部1からは、
認識すべきパターンが入力される。本実施の形態1にお
いては、入力されるパターンとして手書き文字列を想定
しているが、特にこれに限定されるものではなく、音声
パターン等、認識することが可能なパターン列であれば
何でも良い。そして、入力されたパターンはパターン認
識部2に送られる。
【0025】本実施の形態1において、図2に示すよう
な手書き文字「このオ」がパターン列として入力された
場合について説明する。なお、図2においては、枠の中
に手書きの文字を一文字入力するような入力形態となっ
ているが、特にこれに限定されるわけではなく、枠がな
い入力部分に手書き文字列を入力する形態であっても良
い。
【0026】パターン認識部2では、パターン認識用辞
書3の内容を参照して、入力されたパターン列を照合
し、抽出された認識候補文字と、それぞれの認識候補文
字に対応するパターン評価値を出力することになる。認
識候補文字の抽出には、一般的に用いられるOCR認識
エンジンやオンライン認識エンジン等、どのような認識
エンジンを用いても良い。また、パターン評価値の算出
方法についても特に限定されるものではなく、入力され
たパターンとパターン認識用辞書3に登録されているパ
ターンとの間で距離計算を行ったり、特徴点に基づいて
算出したり、様々な方法が考えられる。
【0027】図3に、図2に示す手書き文字「このオ」
がパターン列として入力された場合の認識結果の一例を
示す。図3において、各認識候補文字の横に表示されて
いる数字は、それぞれの認識候補文字のパターン評価値
を示すものであり、数字が大きいほど認識文字として選
択される可能性が高いことを示している。
【0028】次に、パターン列分割部4では、任意の位
置を分割位置として、入力されたパターン列を前後2つ
の部分パターン列に分割することになる。図4に、パタ
ーン列分割部4において部分パターン列に分割された場
合の一例を示す。
【0029】次に、文脈処理部5では、パターン列分割
部4で分割された、前方の部分パターン列に対応する範
囲について、文脈辞書6を参照しながら文脈処理を行う
ことになる。文脈処理の結果については、分割位置と一
対として記憶することになる。すなわち、図4に示す例
の場合、前方の部分パターン列に対する文脈処理の結果
「この」と、分割位置‘3’とを一対のデータとして記
憶することになる。
【0030】次に、検索文字列生成部7では、任意の位
置で分割された後方の部分パターン列に対して、認識候
補文字の組み合わせによって検索文字列を生成すること
になる。図3に示す認識候補文字からは、図5に示すよ
うな検索文字列が生成される。
【0031】図5において、分割位置‘1’とは入力さ
れたパターン列「このオ」の第一文字「こ」の前で分割
されたことを意味しており、分割位置‘2’とは入力さ
れたパターン列「このオ」の第二文字「の」の前で分割
されたことを、分割位置‘3’とは入力されたパターン
列「このオ」の第三文字「オ」の前で分割されたこと
を、それぞれ意味している。また、ここで生成される検
索文字列は、文字列生成時に使用した認識候補文字に対
応するパターン評価値の合計とともに生成される。
【0032】次に、予測辞書検索部8では、予測辞書9
から順次文字列を読み出し、検索文字列生成部7で生成
された検索文字列との照合を行う。予測辞書9の検索方
法としては、検索文字列と予測辞書9から読み出した文
字列を前方一致照合する方法でも良いし、検索文字列と
予測辞書9から読み出した文字列と完全一致照合する方
法でも良い。完全一致照合する方法の場合は、予測辞書
9には、文字列とそれに後続する文字列を対で記憶して
おくことになる。検索文字列と予測辞書9から読み出し
た文字列とが完全一致した場合に、当該一致した文字列
に後続する文字列を検索することができるからである。
【0033】図6に検索された予測候補文字列の例を示
している。図6において、「能」、「色兼備」、「ンラ
イン」、「フライン」はパターン列として入力されてい
ない予測部分であることを示している。
【0034】最後に結果表示部10においては、予測辞
書検索部8において抽出された予測候補文字列と、文脈
処理部5において処理された文脈処理結果を参照しなが
ら、予測結果としての候補文字列を表示することにな
る。図7に、候補文字列の画面への表示例を示してい
る。ここでは「この才能」及び「このオンライン」が候
補文字列として表示されている。図7の例においては、
予測辞書9との照合で取得した予測候補文字列の前に、
その予測候補文字列と同じ分割位置を有する文脈処理結
果文字列を結合して表示されている。
【0035】また、候補文字列を表示する際には、ユー
ザが入力したパターン列に対応する文字列部分と、本実
施の形態にかかる文字列予測装置が予測して出力した文
字列部分との区別がつくように表示することも考えられ
る。表示されている候補文字列のうち、どこまでがユー
ザが入力した部分に対応している部分なのかが、容易に
認識できるからである。
【0036】図8に、候補文字列の他の画面表示例を示
している。図8においては、「才能」、「オンライ
ン」、及び「オフライン」の3つが候補文字列として表
示されている。図8の例においては、予測辞書9との照
合により得られた予測候補文字列が候補文字列として表
示されている。
【0037】このように、予測辞書9との照合により得
られた予測候補文字列を候補文字列として表示すること
によって、候補文字列を表示する領域が小さい場合であ
っても、より多くの候補文字列を表示することが可能と
なると同時に、ユーザにとっては、候補文字列が入力さ
れるべき文字列か否かの判断が容易になるというメリッ
トが生じる。
【0038】なお、表示方法としては、図7や図8に示
すように、所定の優先順位によって並列して表示する方
法に限定されるものではなく、選択可能な表示方法であ
ればどのような方法であっても良い。
【0039】また、分割位置が異なる予測候補文字列が
存在する場合には、分割位置がより前に位置する、すな
わち分割位置を示す値がより小さい予測候補文字列の表
示優先順位を高くすることが考えられる。分割位置がよ
り前に位置する予測候補文字列であればあるほど、予測
辞書9と照合した文字数が多いことから、より信頼性が
高いものと判断できるからである。
【0040】さらに、過去に用いられた頻度が異なる予
測候補文字列がある場合には、用いられた頻度が大きい
予測候補文字列の表示優先順位を高くすることが考えら
れる。用いられた頻度が大きい予測候補文字列の方がよ
り信頼性が高いからである。この場合、頻度に関する情
報については、履歴情報として保存しておく必要が生じ
る。
【0041】また、図6における「オ」と「才」のよう
に、パターン評価値が異なるパターンに対する予測候補
文字列がある場合には、よりパターン評価値が高いパタ
ーンに対する予測候補文字列の表示優先順位を高くする
ことが好ましい。パターン評価値が高い予測候補文字列
の方がより信頼性が高いものと判断できるからである。
【0042】この後の処理としては、例えば結果表示部
10に表示された候補文字列をユーザが選択することに
よって、選択された候補文字列を現在の入力位置に文字
列として入力するような処理を行う。すなわち、図9に
示すように、図8で示された候補文字列のうち「このオ
ンライン」が選択されると、カーソルが位置している表
示領域にユーザが確定した文字列として「このオンライ
ン」が表示されることになる。
【0043】また、予測精度の向上を図るために、ユー
ザが確定した文字列を次回以降のパターン認識に活用す
ることも考えられる。この場合、ユーザが確定した文字
列を予測辞書9に登録する必要が生じる。
【0044】図10は、本発明の他の実施例にかかる文
字列予測装置の構成図である。図10においては、図1
に示す基本的構成に、さらに結果確定部11と予測辞書
登録部12を含んでいる点に特徴を有している。
【0045】図10において、結果表示部10に表示さ
れた候補文字列が入力されるべき文字列であるとユーザ
が判断した場合、ユーザは結果確定部11において、確
定処理を行うことができる。ここで「確定処理」とは、
表示されている候補文字列が、ユーザによって入力され
るべき文字列として確定したという指示を行う処理を意
味する。したがって、ユーザによって明示的に確定指示
を行う方法に特に限定されるものではなく、例えば修正
処理を行うことなく次のパターン列を入力した際に確定
したとみなす方法であっても良いし、出力された予測候
補文字列から特定の文字列が選択された場合に確定した
ものとみなす方法であっても良い。
【0046】そして、結果確定部11において候補文字
列が確定されたという確定処理が行われると、予測辞書
登録部12において、その文字列が予測辞書9に登録さ
れる。図8にも示すように、予測辞書9との照合により
得られた予測候補文字列が候補文字列として表示されて
いる場合であっても、内部的には、表示されている各予
測候補文字列に対して、その予測候補文字列と同じ分割
位置を有する文脈処理結果文字列を結合した文字列の情
報を保持していることから、いずれかの予測候補文字列
が選択された場合には、選択された予測候補文字列の前
に、その予測候補文字列と同じ分割位置を有する文脈処
理結果文字列を結合した文字列が確定されたという確定
処理が行われることになる。これにより、予測辞書9に
新たな文字列を登録することができ、次回以降の検索時
において、より精度良く予測を行うことが期待できる。
【0047】また、予測辞書9とは別個に、学習辞書を
設けることも考えられる。学習辞書を設ける場合の文字
列予測装置の構成図を図11に示す。
【0048】図11では、さらに学習辞書13を含んで
いる点に特徴を有する。学習辞書登録部14は、ユーザ
が確定した文字列を予測辞書9とは別の学習辞書13に
登録する。そして、学習辞書検索部15において学習辞
書13を照会することにより抽出された予測候補文字列
と、予測辞書検索部8において予測辞書9を照会するこ
とにより抽出された予測候補文字列の両方が存在する場
合には、学習辞書13を照会することにより抽出された
予測候補文字列の表示優先順位を高くすることが好まし
い。学習辞書13を照会することにより抽出された予測
候補文字列の方が、当該ユーザにとってより最近用いた
文字列であることから、より信頼性の高い予測候補文字
列であると考えられるからである。
【0049】また、学習辞書登録部14において学習辞
書13にユーザが確定した文字列を登録する際に、登録
時のタイムスタンプも同時に登録することが考えられ
る。そして、学習辞書13を照会することにより抽出さ
れた予測候補文字列が複数存在する場合には、当該タイ
ムスタンプが新しい予測候補文字列の表示優先順位を高
くすることが好ましい。タイムスタンプが新しい予測候
補文字列の方が、ユーザの意思に沿った認識を行うこと
ができる可能性がより高いものと考えられるからであ
る。
【0050】次に、本発明の実施の形態1にかかる文字
列予測装置を実現するプログラムの処理の流れについて
説明する。図12は本発明の実施の形態1にかかる文字
列予測装置における処理の流れ図である。
【0051】図12において、まずユーザによって手書
き文字や音声入力等のパターン列が入力され(ステップ
S121)、入力されたパターン列についてパターン認
識用辞書を参照してパターン認識を行う(ステップS1
22)。
【0052】当該パターン列の先頭の前を分割位置と定
め(ステップS123)、パターン列を当該分割位置で
前後2つの部分パターン列に分割する(ステップS12
4)。
【0053】次に、分割された前方の部分パターン列が
存在するか否かを判定し(ステップS125)、部分パ
ターン列が存在すると判定された場合には(ステップS
125:Yes)、前方の部分パターン列に対応する範
囲のパターン認識結果に対して文脈処理を実行すること
になる(ステップS126)。
【0054】また、分割された後方の部分パターン列が
存在するか否かを判定し(ステップS127)、部分パ
ターン列が存在すると判定された場合には(ステップS
127:Yes)、後方の部分パターン列に対応する認
識候補文字を組み合わせて検索文字列を生成することに
なる(ステップS128)。そして、当該分割位置が入
力されたパターン列における最後のパターンの後方であ
るか否かについて判定することになる(ステップS12
9)。
【0055】当該分割位置が最後のパターンの後方では
ないと判定された場合には(ステップS129:N
o)、パターン列の分割位置を一パターン右へシフトし
(ステップS130)、当該分割位置で前後2つの部分
パターン列に分割することになる(ステップS12
4)。
【0056】以下、上述した処理を当該分割位置が最後
のパターンの後方であると判定されるまで継続し、最後
のパターンの後方であると判定された場合には(ステッ
プS129:Yes)、予測辞書9の検索を行うことに
なる(ステップS131)。そして、予測辞書9の検索
結果と文脈処理結果とを統合して表示することになる
(ステップS132)。
【0057】以上のように本実施の形態1によれば、入
力されたパターン列のうち、任意の位置を分割位置とし
て前後2つに分割された、後方の部分パターン列すべて
について認識候補文字を組み合わせて検索文字列を生成
することになることから、パターン列が入力された場合
であっても、パターン列の任意の位置から予測辞書9の
検索を行うことができ、予測精度の向上が期待できる。
【0058】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2にかかる文字列予測装置について、図面を参照しな
がら説明する。図13は、本発明の実施の形態2にかか
る文字列予測装置の構成図である。図13に示すよう
に、本実施の形態2は実施の形態1と異なり、文字列分
割部16とパターン分割位置決定部17を含んでいる点
に特徴を有している。なお、図13において、実施の形
態1と同様の機能を有する構成要素については、符号を
同一にすることで詳細な説明を省略する。
【0059】図13に示すように、パターン入力部1か
らは、認識すべきパターンが入力され、パターン認識部
2に送られる。そして、パターン認識部2では、パター
ン認識用辞書3の内容を参照して、入力されたパターン
列を照合し、抽出された認識候補文字と、それぞれの認
識候補文字に対応するパターン評価値を出力することに
なる。
【0060】次に、入力されたパターン列全体に対して
文脈処理部5により文脈処理を行うことになる。本実施
の形態2においては、文脈処理を行った結果に対して、
複数の文字列に分割する点にも特徴を有する。すなわ
ち、入力されたパターン列全体に対して、可能なすべて
の分割位置においてパターン列を部分パターン列に分割
することは演算処理量が過大となってしまうことから、
文脈処理を行った結果に基づいて分割位置を決定するこ
とによって、適切な位置でパターンを分割することがで
き、すべての分割位置においてパターン列を部分パター
ン列に分割したのと同様の効果を得ることができるよう
にしたものである。
【0061】具体的には、文字列分割部16において、
パターン列全体に対して文脈処理を行った結果として出
力される文字列が、複数の文字列に分割されることにな
る。文字列分割部16における文字列の分割方法は、特
に特定の方法に限定されるものではなく、例えば形態素
解析を行って品詞ごとに分割する方法であっても良い
し、あるいは文字種の変化点を区切りとして分割する方
法であっても良い。
【0062】例えば図3に示すようなパターン認識結果
が得られた場合であって、文脈処理部8における文脈処
理の結果が、入力されたパターン列全体である「この
オ」であるとすると、文字列分割部16において文字種
の変化点を区切りとする分割方法で分割した場合には、
2つの文字列である「この」と「オ」に分割されること
になる。
【0063】そして、パターン分割位置決定部17で
は、文字列分割部16により分割された分割文字列群の
うち、分割された最後の文字列の先頭に対応するパター
ンの前に対応する位置を、予測辞書を検索する場合にお
ける部分パターン列の開始位置として決定する。
【0064】例えば2つの文字列「この」と「オ」を分
割文字列群とする場合には、当該分割文字列のうち、最
後の文字列「オ」の先頭に対応する分割位置が‘3’で
あることから、パターンを前後2つに分割する場合にお
ける分割位置についても‘3’と決定することになる。
【0065】パターン分割位置決定部17において、パ
ターン分割位置が決定すると、当該分割位置においてパ
ターンを前後2つに分割し、分割された後方の部分パタ
ーン列に対して、パターン認識部3から出力された候補
文字を組み合わせて新たに検索文字列を生成することに
なる。
【0066】例えば図3に示すような認識結果に対して
は、分割位置が‘3’であることから、生成される検索
文字列は、「オ」と「才」となる。
【0067】予測辞書検索部8では、生成された検索文
字列「オ」又は「才」に基づいて予測辞書9を検索し、
検索された予測候補文字列と文脈処理部5において処理
された結果とを統合して、結果表示部10において最終
的な候補文字列を表示することになる。
【0068】また、実施の形態1と同様に、ユーザが確
定した文字列を次回以降の文字列予測に活用することも
考えられる。この場合、ユーザが確定した文字列につい
ても予測辞書9に登録する必要が生じる。
【0069】そこで、図14は本発明の他の実施例にか
かる文字列予測装置の構成図を示しており、図10と同
様、結果確定部11と予測辞書登録部12を含んでいる
点に特徴を有している。
【0070】図14においては、結果表示部10に表示
された結果表示部10に表示された候補文字列が入力さ
れるべき文字列であるとユーザが判断した場合、ユーザ
は結果確定部11において、確定処理を行うことにな
る。
【0071】そして、結果確定部11において候補文字
列が確定されたという確定処理が行われると、文字列分
割部81において確定した文字列が複数の部分文字列に
分割されることになる。予測辞書登録部12における文
字列の登録は、当該分割された各部分文字列を登録する
ことになる。
【0072】このようにしておくことで、予測辞書9に
登録されている文字列の区切りと、予測辞書9を検索す
るための検索文字列の区切りが一致するようになること
から、予測辞書9の検索時において照合する可能性がよ
り高まることになる。
【0073】もちろん、実施の形態1と同様に、予測辞
書9とは別個に、学習辞書13を設けて、学習辞書13
にユーザが確定した文字列を登録するような構成であっ
ても良い。
【0074】次に、本発明の実施の形態2にかかる文字
列予測装置を実現するプログラムの処理の流れについて
説明する。図15は、本発明の実施の形態2にかかる文
字列予測装置における処理の流れ図を示す。
【0075】図15において、まずユーザによって手書
き文字や音声入力等のパターン列が入力され(ステップ
S151)、入力されたパターン列についてパターン認
識用辞書を参照してパターン認識を行う(ステップS1
52)。
【0076】次に、認識候補文字に基づいて文脈処理を
実行して(ステップS153)、文脈処理の結果として
出力される文字列を所定の基準に基づいて分割すること
になる(ステップS154)。
【0077】そして、分割された最後の文字列の先頭に
位置するパターンの前の位置をパターンの分割位置とし
て定め(ステップS155)、当該分割位置において、
入力パターン列を前後2つの部分パターン列に分割する
(ステップS156)。
【0078】次に、分割された後方の部分パターン列に
対して、認識候補文字を組み合わせた検索文字列を生成
して(ステップS157)、予測辞書9の検索を実行す
る(ステップS158)。そして、予測辞書9の検索結
果と文脈処理の結果を統合して表示することにより処理
を終了する(ステップ159)。
【0079】以上のように本実施の形態2によれば、入
力されたパターン列について文脈処理を行った結果に対
して複数の文字列へと分割することによって、適切なパ
ターン分割位置を得ることができ、予測精度を落とすこ
となく演算処理量を減少させることが期待できる。
【0080】なお、本発明の実施の形態にかかる文字列
予測装置を実現するプログラムは、図16に示すよう
に、CD−ROM162−1やフレキシブルディスク1
62−2等の可搬型記録媒体162だけでなく、通信回
線の先に備えられた他の記憶装置161や、コンピュー
タ163のハードディスクやRAM等の記録媒体164
のいずれに記憶されるものであっても良く、プログラム
実行時には、プログラムはローディングされ、主メモリ
上で実行される。
【0081】また、本発明の実施の形態にかかる文字列
予測装置により用いられる、あるいは更新される予測辞
書や学習辞書等についても、図16に示すように、CD
−ROM162−1やフレキシブルディスク162−2
等の可搬型記録媒体162だけでなく、通信回線の先に
備えられた他の記憶装置161や、コンピュータ163
のハードディスクやRAM等の記録媒体164のいずれ
に記憶されるものであっても良く、例えば本発明にかか
る文字列予測装置を利用する際にコンピュータ163に
より読み取られる。
【0082】(付記1) 複数のパターンにより構成さ
れるパターン列を入力するパターン入力部と、前記パタ
ーン入力部から入力された前記パターン列に基づいてパ
ターン認識用辞書を照会し、認識候補文字ごとに評価値
を算出するとともに前記評価値の高い順に前記認識候補
文字を出力するパターン認識部と、入力された前記パタ
ーン列について、任意の位置を分割位置として、空きパ
ターン列も含む前後2つの部分パターン列に分割するパ
ターン列分割部と、前記パターン列分割部において分割
された前方の部分パターン列に相当する範囲に対して、
前記パターン認識部から出力された前記認識候補文字に
基づいて、文脈辞書を参照しながら文脈処理を行う文脈
処理部と、前記パターン列分割部において分割された後
方の部分パターン列と、前記パターン認識部から出力さ
れた前記認識候補文字とを組み合わせて、検索文字列を
生成する検索文字列生成部と、前記検索文字列生成部に
より生成された前記検索文字列をキー情報として予測辞
書を照会し、予測候補文字列を抽出する予測辞書検索部
と、前記文脈処理部における文脈処理の結果と、前記予
測辞書検索部において抽出された前記予測候補文字列に
基づいて、一又は複数の候補文字列を表示する結果表示
部とを含むことを特徴とする文字列予測装置。 (付記2) 前記結果表示部において、前記予測辞書検
索部により抽出された前記予測候補文字列に対応する検
索開始位置に基づいて表示の優先順位を決定する付記1
記載の文字列予測装置。
【0083】(付記3) 前記結果表示部において、前
記予測辞書検索部により抽出された前記予測候補文字列
に関する過去に用いられた頻度に関する情報に基づいて
表示の優先順位を決定する付記1記載の文字列予測装
置。
【0084】(付記4) 前記結果表示部において、前
記予測辞書検索部において抽出された前記予測候補文字
列のキー情報となった検索文字列におけるパターン評価
値に基づいて表示の優先順位を決定する付記1記載の文
字列予測装置。
【0085】(付記5) 表示された一又は複数の前記
候補文字列からユーザが選択指示した前記候補文字列が
入力されるべき文字列である入力文字列として確定する
結果確定部と、確定された前記入力文字列を前記予測辞
書に登録する予測辞書登録部をさらに含む付記1から4
のいずれか一項に記載の文字列予測装置。 (付記6) ユーザが選択指示した前記候補文字列が入
力されるべき文字列であるとユーザが判断した場合にお
いて、前記候補文字列を入力文字列として確定するユー
ザによる意思入力を行う結果確定部と、確定された前記
文字列を学習辞書に登録する学習辞書登録部をさらに含
み、前記結果表示部において、前記予測辞書検索部によ
り抽出された前記予測候補文字列が、前記予測辞書から
抽出されたか、あるいは前記学習辞書から抽出されたか
に基づいて表示の優先順位を決定する付記1記載の文字
列予測装置。
【0086】(付記7) 前記結果表示部において、前
記予測辞書検索部により抽出された前記予測候補文字列
のうち、前記学習辞書から抽出されたものについては、
最近アクセスされた前記予測候補文字列に基づいて表示
の優先順位を決定する付記6に記載の文字列予測装置。
【0087】(付記8) 前記文脈処理の結果出力され
た文字列を分割する文字列分割部と、分割された最後の
文字列の先頭位置を、入力パターン列を前後2つの部分
パターン列に分割するパターン分割位置として定める分
割パターン位置決定部とをさらに含み、前記文脈処理部
において、前記パターン入力部から入力された前記パタ
ーン列全体に対して文脈処理を行い、前記文字列分割部
において前記文脈処理の結果出力された文字列を分割
し、前記分割パターン位置決定部において、パターン分
割位置を決定し、前記パターン列分割部において分割さ
れた後方の部分パターン列と、前記パターン認識部から
出力された前記認識候補文字とを組み合わせて、検索文
字列を生成して、前記予測辞書検索部において予測辞書
の検索を行う付記1から7のいずれか一項に記載の文字
列予測装置。 (付記9) 前記文字列分割部において、ユーザにより
確定された前記文字列を部分文字列に分割し、分割され
た前記部分文字列を前記予測辞書登録部において前記予
測辞書に登録する付記5又は8に記載の文字列予測装
置。
【0088】(付記10) 前記文字列分割部におい
て、ユーザにより確定された前記文字列を部分文字列に
分割し、分割された前記部分文字列を前記学習辞書登録
部において前記学習辞書に登録する付記6又は7に記載
の文字列予測装置。
【0089】(付記11) 前記結果表示部において、
ユーザが入力したパターン列に対応する文字列部分と、
予測して出力された文字列部分の区別ができるように表
示される付記1から10のいずれか一項に記載の文字列
予測装置。
【0090】(付記12) 前記結果表示部において、
前記予測辞書と照合することにより得られた予測候補文
字列を候補文字列として表示し、いずれかの予測候補文
字列が選択された場合には、選択された前記予測候補文
字列の前に、選択された前記予測候補文字列と同じ分割
位置を有する文脈処理結果文字列を結合した文字列を確
定した文字列として表示する付記1から11のいずれか
一項に記載の文字列予測装置。
【0091】(付記13) 複数のパターンにより構成
されるパターン列を入力する工程と、入力された前記パ
ターン列に基づいてパターン認識用辞書を照会し、認識
候補文字ごとに評価値を算出するとともに前記評価値の
高い順に前記認識候補文字を出力する工程と、入力され
た前記パターン列について、任意の位置を分割位置とし
て、空きパターン列も含む前後2つの部分パターン列に
分割する工程と、分割された前方の部分パターン列に相
当する範囲に対して、前記認識候補文字に基づいて、文
脈辞書を参照しながら文脈処理を行う工程と、分割され
た後方の部分パターン列と前記認識候補文字とを組み合
わせて、検索文字列を生成する工程と、生成された前記
検索文字列をキー情報として予測辞書を照会し、予測候
補文字列を抽出する工程と、前記文脈処理の結果と抽出
された前記予測候補文字列に基づいて、一又は複数の候
補文字列を表示する工程とを含むことを特徴とする文字
列予測方法。 (付記14) 複数のパターンにより構成されるパター
ン列を入力するステップと、入力された前記パターン列
に基づいてパターン認識用辞書を照会し、認識候補文字
ごとに評価値を算出するとともに前記評価値の高い順に
前記認識候補文字を出力するステップと、入力された前
記パターン列について、任意の位置を分割位置として、
空きパターン列も含む前後2つの部分パターン列に分割
するステップと、分割された前方の部分パターン列に相
当する範囲に対して、前記認識候補文字に基づいて、文
脈辞書を参照しながら文脈処理を行うステップと、分割
された後方の部分パターン列と前記認識候補文字とを組
み合わせて、検索文字列を生成するステップと、生成さ
れた前記検索文字列をキー情報として予測辞書を照会
し、予測候補文字列を抽出するステップと、前記文脈処
理の結果と抽出された前記予測候補文字列に基づいて、
一又は複数の候補文字列を表示するステップとを含むこ
とを特徴とする文字列予測方法を具現化するコンピュー
タ実行可能なプログラム。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる文字列予測
装置によれば、入力されたパターン列のうち、任意の位
置で前後2つに分割された後方の部分パターン列すべて
について認識候補文字を組み合わせて検索文字列を生成
することになることから、パターン列が入力された場合
であっても、パターン列の任意の位置から予測辞書の検
索を行うことができ、予測精度の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置の構成図
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置における手書き文字入力パターン列の例示図
【図3】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置における認識候補文字の例示図
【図4】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置におけるパターン分割の例示図
【図5】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置における検索文字列の例示図
【図6】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置における予測候補文字列の例示図
【図7】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置における予測候補文字列の表示例示図
【図8】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置における予測候補文字列の表示例示図
【図9】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測装
置における予測候補文字列選択時の表示例示図
【図10】 本発明の他の実施例にかかる文字列予測装
置の構成図
【図11】 本発明の他の実施例にかかる文字列予測装
置の構成図
【図12】 本発明の実施の形態1にかかる文字列予測
装置における処理の流れ図
【図13】 本発明の実施の形態2にかかる文字列予測
装置の構成図
【図14】 本発明の他の実施例にかかる文字列予測装
置の構成図
【図15】 本発明の実施の形態2にかかる文字列予測
装置における処理の流れ図
【図16】 コンピュータ環境の例示図
【符号の説明】
1 パターン入力部 2 パターン認識部 3 パターン認識用辞書 4 パターン列分割部 5 文脈処理部 6 文脈辞書 7 検索文字列生成部 8 予測辞書検索部 9 予測辞書 10 結果表示部 11 結果確定部 12 予測辞書登録部 13 学習辞書 14 学習辞書登録部 15 学習辞書検索部 16 文字列分割部 17 パターン分割位置決定部 161 回線先の記憶装置 162 CD−ROMやフレキシブルディスク等の可搬
型記録媒体 162−1 CD−ROM 162−2 フレキシブルディスク 163 コンピュータ 164 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等の
記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 9/03 G06K 9/03 J 9/62 9/62 G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターンにより構成されるパター
    ン列を入力するパターン入力部と、 前記パターン入力部から入力された前記パターン列に基
    づいてパターン認識用辞書を照会し、認識候補文字ごと
    に評価値を算出するとともに前記評価値の高い順に前記
    認識候補文字を出力するパターン認識部と、 入力された前記パターン列について、任意の位置を分割
    位置として、空きパターン列も含む前後2つの部分パタ
    ーン列に分割するパターン列分割部と、 前記パターン列分割部において分割された前方の部分パ
    ターン列に相当する範囲に対して、前記パターン認識部
    から出力された前記認識候補文字に基づいて、文脈辞書
    を参照しながら文脈処理を行う文脈処理部と、 前記パターン列分割部において分割された後方の部分パ
    ターン列と、前記パターン認識部から出力された前記認
    識候補文字とを組み合わせて、検索文字列を生成する検
    索文字列生成部と、 前記検索文字列生成部により生成された前記検索文字列
    をキー情報として予測辞書を照会し、予測候補文字列を
    抽出する予測辞書検索部と、 前記文脈処理部における文脈処理の結果と、前記予測辞
    書検索部において抽出された前記予測候補文字列に基づ
    いて、一又は複数の候補文字列を表示する結果表示部と
    を含むことを特徴とする文字列予測装置。
  2. 【請求項2】 表示された一又は複数の前記候補文字列
    からユーザが選択指示した前記候補文字列が入力される
    べき文字列である入力文字列として確定する結果確定部
    と、 確定された前記入力文字列を前記予測辞書に登録する予
    測辞書登録部をさらに含む請求項1記載の文字列予測装
    置。
  3. 【請求項3】 前記文脈処理の結果出力された文字列を
    分割する文字列分割部と、 分割された最後の文字列の先頭位置を、入力パターン列
    を前後2つの部分パターン列に分割するパターン分割位
    置として定める分割パターン位置決定部とをさらに含
    み、 前記文脈処理部において、前記パターン入力部から入力
    された前記パターン列全体に対して文脈処理を行い、 前記文字列分割部において前記文脈処理の結果出力され
    た文字列を分割し、 前記分割パターン位置決定部において、パターン分割位
    置を決定し、 前記パターン列分割部において分割された後方の部分パ
    ターン列と、前記パターン認識部から出力された前記認
    識候補文字とを組み合わせて、検索文字列を生成して、
    前記予測辞書検索部において予測辞書の検索を行う請求
    項1又は2に記載の文字列予測装置。
  4. 【請求項4】 複数のパターンにより構成されるパター
    ン列を入力する工程と、 入力された前記パターン列に基づいてパターン認識用辞
    書を照会し、認識候補文字ごとに評価値を算出するとと
    もに前記評価値の高い順に前記認識候補文字を出力する
    工程と、 入力された前記パターン列について、任意の位置を分割
    位置として、空きパターン列も含む前後2つの部分パタ
    ーン列に分割する工程と、 分割された前方の部分パターン列に相当する範囲に対し
    て、前記認識候補文字に基づいて、文脈辞書を参照しな
    がら文脈処理を行う工程と、 分割された後方の部分パターン列と前記認識候補文字と
    を組み合わせて、検索文字列を生成する工程と、 生成された前記検索文字列をキー情報として予測辞書を
    照会し、予測候補文字列を抽出する工程と、 前記文脈処理の結果と抽出された前記予測候補文字列に
    基づいて、一又は複数の候補文字列を表示する工程とを
    含むことを特徴とする文字列予測方法。
  5. 【請求項5】 複数のパターンにより構成されるパター
    ン列を入力するステップと、 入力された前記パターン列に基づいてパターン認識用辞
    書を照会し、認識候補文字ごとに評価値を算出するとと
    もに前記評価値の高い順に前記認識候補文字を出力する
    ステップと、 入力された前記パターン列について、任意の位置を分割
    位置として、空きパターン列も含む前後2つの部分パタ
    ーン列に分割するステップと、 分割された前方の部分パターン列に相当する範囲に対し
    て、前記認識候補文字に基づいて、文脈辞書を参照しな
    がら文脈処理を行うステップと、 分割された後方の部分パターン列と前記認識候補文字と
    を組み合わせて、検索文字列を生成するステップと、 生成された前記検索文字列をキー情報として予測辞書を
    照会し、予測候補文字列を抽出するステップと、 前記文脈処理の結果と抽出された前記予測候補文字列に
    基づいて、一又は複数の候補文字列を表示するステップ
    とを含むことを特徴とする文字列予測方法を具現化する
    コンピュータ実行可能なプログラム。
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