JP2003242018A - キャッシュ方法およびキャッシュサーバ - Google Patents

キャッシュ方法およびキャッシュサーバ

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JP2003242018A
JP2003242018A JP2002036265A JP2002036265A JP2003242018A JP 2003242018 A JP2003242018 A JP 2003242018A JP 2002036265 A JP2002036265 A JP 2002036265A JP 2002036265 A JP2002036265 A JP 2002036265A JP 2003242018 A JP2003242018 A JP 2003242018A
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Fumiichiro Fujii
文一郎 藤井
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Sony Communications Network Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアントの環境に合わないキャッシュデ
ータが提供され、快適なサービスを受けることができな
い。 【解決手段】 検索部22は、キャッシュエントリ26
をキャッシュ記憶部14に格納する際、コンテンツデー
タを要求したクライアント10の環境情報を取得して、
キャッシュエントリ26内に環境情報を関連づけて保持
する。またクライアント10からコンテンツデータの送
信要求のあった場合にも、検索部22はクライアント1
0の環境情報を取得し、その環境情報に適したキャッシ
ュエントリ26を抽出してクライアント10に提供す
る。推定部24は、クライアント10とサーバ16間の
通信実績からクライアント10の環境情報を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データのキャッシ
ュ技術に関する。本発明はとくに、クライアントの環境
に応じたキャッシュデータをクライアントに提供するキ
ャッシュ方法およびキャッシュサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】ブロードバンドのネットワーク時代を迎
え、常時接続の高速なインターネットアクセス環境をユ
ーザが手にすることができるようになってきた。動画の
配信など従来は通信速度の制限で敬遠されていたサービ
スも、今後は利用が広がると思われる。また携帯電話を
用いて写真付きの電子メールをやりとりすることも行わ
れるようになり、通常のパーソナルコンピュータ以外
に、携帯端末や携帯電話もインターネット接続機器とし
て重要な位置を占めるようになってきている。
【0003】このような状況下、サーバはユーザの端末
の形態やネットワークの通信帯域に合わせて、提供する
データの容量や、映像や音声の品質を調整することが必
要となってきている。またネットワークを利用してコン
テンツの配信をする際、サーバやルータの処理能力、通
信回線の帯域幅などに制限があるため、処理性能を確保
する目的で、キャッシュサーバをネットワーク上に設
け、一時的にサーバのコンテンツを保持することが一般
に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャッ
シュサーバはユーザの端末から送信要求されたコンテン
ツのデータをデータ名に対応させてキャッシュするた
め、同じ名前のデータを要求した端末に対して一律に同
じデータを提供することになる。したがって端末のマシ
ン性能や端末が接続しているネットワークの通信性能な
どが考慮されず、せっかくサーバのコンテンツをキャッ
シュしていても、ユーザの利用環境に合わないデータが
端末に送られることになる。したがってユーザ側での処
理性能と、供給されるデータとの間で不整合が生じ、快
適なサービスを受けられないという問題が生じることが
ある。
【0005】本発明はこうした状況に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ユーザの端末の環境に適したキ
ャッシュデータを端末に供給することのできるキャッシ
ュ技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のある態様はキャ
ッシュ方法に関する。この方法は、サーバからクライア
ントへ伝送される同一のオリジナルデータをクライアン
トの環境情報に応じた複数の異なる加工データとしてキ
ャッシュするとともに、それらの加工データの中から前
記環境情報に応じてひとつの加工データを選択してクラ
イアントへ伝送する。
【0007】本発明の別の態様もキャッシュ方法に関す
る。この方法は、サーバからクライアントへ伝送される
単一のオリジナルデータをキャッシュするとともに、ク
ライアントの環境情報に応じてそのオリジナルデータを
加工した上でクライアントへ伝送する。
【0008】クライアントの環境情報とは、クライアン
トがサーバからのデータを処理し、閲覧する際に性能面
で問題となるクライアントのシステム環境に係る情報で
あり、たとえばクライアントであるユーザの端末のマシ
ン性能、その端末に実装されている各種ハードウエアや
ソフトウエアの仕様、その端末が接続しているネットワ
ークの処理性能などである。
【0009】上記のいずれのキャッシュ方法において
も、クライアントによるサーバへの送信要求時にそのク
ライアントの前記環境情報が前記送信要求に添付されて
もよい。またクライアントとサーバ間の通信実績によっ
てそのクライアントの前記環境情報を推定してもよい。
【0010】本発明のさらに別の態様はキャッシュサー
バに関する。このキャッシュサーバは、サーバからクラ
イアントへ伝送されるオリジナルデータをクライアント
の環境情報に応じた複数の異なる加工データとしてキャ
ッシュするキャッシュ記憶部と、クライアントからサー
バに対して送信要求があった場合に、前記キャッシュ記
憶部内で前記クライアントの要求するデータに対するキ
ャッシュデータを検索し、前記クライアントの前記環境
情報に応じた前記加工データを選択する検索部と、前記
選択された加工データを前記クライアントへ送信する通
信部とを含む。
【0011】加工データは、キャッシュ記憶部内にキャ
ッシュエントリとして保持される。この加工データは必
ずしもキャッシュサーバにおいて加工されるとは限られ
ず、サーバにおいてクライアントの環境情報に応じてあ
らかじめ用意されていてもよい。その場合、クライアン
トからサーバに対してオリジナルデータに対する送信要
求があった場合に、キャッシュサーバはサーバにおいて
あらかじめ用意された加工データを取得して、キャッシ
ュ記憶部に格納することができる。またキャッシュサー
バはサーバからオリジナルデータを取得した上で、クラ
イアントの環境情報に応じて複数の加工データに加工し
てもよい。環境情報はクライアントからの前記送信要求
に添付されて提供されてもよく、前記検索部はこの添付
された前記環境情報を参照して、前記環境情報に応じた
前記加工データを選択してもよい。
【0012】本発明のさらに別の態様もキャッシュサー
バに関する。このキャッシュサーバは、サーバからクラ
イアントへ伝送されるオリジナルデータをキャッシュす
るキャッシュ記憶部と、クライアントからサーバに対し
て送信要求があった場合に、前記キャッシュ記憶部内で
前記クライアントの要求するデータに対するキャッシュ
データを検索する検索部と、前記検索されたキャッシュ
データを前記クライアントの前記環境情報に応じて加工
する加工部と、前記加工されたキャッシュデータを前記
クライアントへ送信する通信部とを含む。前記加工部
は、前記送信要求に添付された前記環境情報を参照し
て、前記キャッシュデータを加工してもよい。
【0013】上記のいずれのキャッシュサーバにおいて
も、クライアントとサーバ間の通信実績によってそのク
ライアントの前記環境情報を推定する推定部をさらに含
んでもよい。前記検索部は、推定された前記環境情報を
もとに前記加工データを選択してもよい。また前記加工
部は、推定された前記環境情報をもとに前記キャッシュ
データを加工してもよい。
【0014】なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本
発明を方法、システム、コンピュータプログラム、記録
媒体などと表現したものもまた、本発明の態様として有
効である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、第1の実施の形態に係る
キャッシュシステムの構成を示す。クライアント10a
は、インターネットを介してサーバ16にアクセスして
コンテンツデータベース18に格納されたコンテンツデ
ータを取得する。キャッシュサーバ12はネットワーク
の経路上のノードに設けられ、クライアント10aがサ
ーバ16から取得するコンテンツデータをキャッシュ記
憶部14に一時的に保持する。同一のコンテンツデータ
に対して同一のクライアント10aまたは他のクライア
ント10b(以下これらを総称するときは単にクライア
ント10とよぶ)から再度アクセス要求があった場合、
キャッシュサーバ12はキャッシュ記憶部14にキャッ
シュされたコンテンツデータをクライアント10へ送信
する。このようにサーバ16の同一コンテンツに対して
アクセスがあった場合に、キャッシュサーバ12は、そ
のコンテンツのキャッシュデータを提供して、サーバ1
6に対する負荷の集中を軽減し、サーバ16とキャッシ
ュサーバ12間のトラフィックを削減することができ
る。
【0016】キャッシュサーバ12はネットワークの複
数のノードに設けることができ、たとえばユーザから見
た場合のネットワークのアクセスポイントや、上流のネ
ットワークの中継ポイントなどアクセスが集中する場所
に置かれる。またこれから述べるキャッシュサーバ12
の構成はプロキシサーバの機能の一部としてプロキシサ
ーバ内に設けられてもよい。なおキャッシュ記憶部14
とコンテンツデータベース18はそれぞれキャッシュサ
ーバ12とサーバ16の内部に設けられてもよく、大容
量記憶装置として外部に設けられてもよい。
【0017】図2は、キャッシュサーバ12の構成図で
ある。これらの構成は、ハードウエア的には、コンピュ
ータのCPUをはじめとする素子で実現でき、ソフトウ
エア的にはキャッシュ制御機能のあるプログラムなどに
よって実現されるが、ここではそれらの連携によって実
現される機能ブロックを描いている。したがって、これ
らの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合
せによっていろいろな形で実現できる。
【0018】キャッシュサーバ12は、クライアント1
0の環境情報に対応づけてサーバ16のコンテンツデー
タをキャッシュし、クライアント10からコンテンツデ
ータに対する送信要求があった場合にそのクライアント
10の環境情報に適合するキャッシュデータを提供す
る。そのためにキャッシュサーバ12およびサーバ16
がクライアント10の環境情報を何らかの形で知る必要
があり、クライアント10の環境情報の扱い方によって
下記のようにいくつかの方式が考えられる。
【0019】(A1)あらかじめ環境情報を登録する方
式。あらかじめクライアント10の環境情報が既知であ
り、サーバ16とキャッシュサーバ12との間でその環
境情報を共有し、キャッシュサーバ12は送信データに
環境情報を対応づけてキャッシュする。
【0020】(A2)初めての送信要求時にまたは更新
時に環境情報を登録する方式。クライアント10が初め
てサーバ16にコンテンツデータの送信を要求する時、
クライアント10はその送信要求に添付する形で環境情
報を提供する。キャッシュサーバ12はその環境情報を
登録し、送信データに関連づけてキャッシュする。クラ
イアント10は初めての送信要求時以外に、登録した環
境情報を変更する必要が生じたときにも、送信要求に新
しい環境情報を添付して登録された環境情報を更新する
ことができる。
【0021】(A3)常に送信要求に環境情報を添付す
る方式。クライアント10は常にまたは可能な限り送信
要求に環境情報を添付してサーバ16に対してコンテン
ツデータを要求する。
【0022】次にクライアント10の環境情報の内容を
述べる。環境情報にも次のようにいくつかのバリエーシ
ョンが考えられる。
【0023】(B1)クライアント10のコンテンツ閲
覧用のブラウザ、画像や動画のビューア、デコーダなど
のバージョン情報。ブラウザやビューアのバージョンに
よって、処理できるデータの種類やデータ量、キャッシ
ュの容量などが異なる。デコーダはたとえばMPEGや
JPEGなどの画像データを復号するハードウエア、ソ
フトウエア、もしくはハードウエアとソフトウエアの組
合せである。デコーダもバージョンにより処理できるデ
ータの種類やデータ量などが違ったり、処理可能なデー
タフォーマットが決まっている。このようにバージョン
情報はクライアント10へ提供すべきコンテンツデータ
の種別やデータ形式、容量などを決める上での一つのフ
ァクターとなる。
【0024】(B2)クライアント10の通信環境情
報。これはクライアント10が接続しているネットワー
クの帯域幅などネットワークの性能情報である。
【0025】(B3)クライアント10とサーバ16間
の通信経路情報。これは通信経路上の中継ノードの数す
なわちホップ数など通信経路の性能を決める情報であ
る。
【0026】(B4)クライアント10のハードウエア
情報。これはグラフィックボートやサウンドボードの処
理性能、CPU性能、ディスプレイの解像度、ハードデ
ィスクのデータ転送速度など、システムのハードウエア
性能に関する情報である。
【0027】このように、クライアント10の環境情報
の取得方式および環境情報の内容はともに複数の候補が
考えられるが、現実的な実現のしやすさを考慮すると、
環境情報の取得方式として(A3)の添付方式、環境情
報の内容として(B1)および(B2)の組合せを採用
するのが妥当である。すなわちクライアント10はサー
バ16のコンテンツデータに対する送信要求の際に、常
に送信要求に自己の環境情報を添付して送信し、添付す
る環境情報はクライアント10のバージョン情報と通信
帯域幅とする。キャッシュサーバ12はバージョン情報
と通信帯域幅を送信データに関連づけてキャッシュ記憶
部14に保持する。クライアント10からサーバ16に
対する送信要求がなされた場合、送信要求に添付された
バージョン情報と通信帯域幅、および送信を要求してい
るコンテンツデータの識別情報のすべてが一致した場合
にキャッシュサーバ12はサーバ16に代わってキャッ
シュデータを送信する。環境情報を添付しないで送信要
求を行うクライアント10についてはあらかじめ設定し
ておいたバージョン情報と通信帯域幅を想定し、同様の
処理を行う。この方式は次の点で効率がよい。
【0028】(1)クライアント10が必要なときだけ
環境情報を送信する方式では、クライアント10と環境
情報の対応関係を常に保持する必要が生じ、キャッシュ
サーバ12の管理コストが増大する。本方式ではクライ
アント10が常に送信要求に環境情報を添付するため、
個々のクライアント10の環境情報を記憶する必要がな
い。
【0029】(2)クライアント10が送信要求時に常
に通信経路情報を調べて送信するのは、クライアント1
0にとって大きな負荷となる。本方式では環境情報には
通信経路情報が含まれず、バージョン情報と通信帯域幅
という静的に決まる情報だけであるから、クライアント
10のマシン環境や通信環境が変わったときだけ環境情
報を設定し直せばよく、クライアント10に負荷がかか
らない。
【0030】(3)クライアント10の通信帯域幅は容
易に取得可能であり、通信速度の目安として適当であ
る。
【0031】(4)クライアント10のブラウザやデコ
ーダ等のプログラムのバージョンによってデータ形式が
変更される場合が多く、バージョン情報はクライアント
10で処理可能なデータ形式の判定に役立つ。
【0032】図2を参照して、キャッシュサーバ12の
構成と動作を説明する。通信部20は、インターネット
を介してクライアント10およびサーバ16との間でデ
ータ通信を行う。検索部22は、クライアント10から
サーバ16に対して送信要求のあったコンテンツデータ
をキャッシュエントリ26としてキャッシュ記憶部14
に保持する。その際、検索部22はクライアント10の
環境情報を調べ、キャッシュエントリ26内にこの環境
情報を関連づけて保持する。また検索部22は、クライ
アント10がサーバ16に対して要求するデータをキャ
ッシュ記憶部14内で検索する。その際、検索部22は
そのクライアント10の環境情報を調べ、環境情報が一
致するキャッシュエントリ26を抽出して、クライアン
ト10へ提供する。
【0033】推定部24は、クライアント10とサーバ
16との間の通信実績からクライアント10の環境情報
を推定する。たとえばクライアント10とサーバ16間
でやりとりされるパケットのタイムスタンプの情報か
ら、クライアント10側の通信帯域幅を推定する。検索
部22は、推定された環境情報を用いてそのクライアン
ト10の環境に適したキャッシュエントリ26を抽出
し、クライアント10へ提供する。このように検索部2
2は、クライアント10から直接環境情報を取得する以
外に、推定部24により推定された環境情報を用いるこ
とができる。
【0034】図3は、キャッシュ記憶部14に保持され
るキャッシュエントリ26のデータ構造を説明する図で
ある。キャッシュエントリ26は、データ識別情報3
0、環境情報32、およびデータ34のフィールドをも
つ。データ識別情報30は、キャッシュされるコンテン
ツデータを識別するための情報であり、一例としてその
コンテンツデータの格納場所を示すURLが格納され
る。また他の例としてドキュメント名やファイル名であ
ってもよい。環境情報32は、コンテンツデータを要求
したクライアント10の環境情報であり、たとえばバー
ジョン6、64Kbpsなどの値が格納される。データ
34は、当該コンテンツのキャッシュデータであり、こ
こでは環境情報32に応じてオリジナルのコンテンツデ
ータとはサイズが異なるものが格納される。
【0035】次に、以上の構成のキャッシュサーバ12
によるキャッシュ制御の手順を示す。図4(a)におい
て、第1のクライアント10aは、バージョン情報が6
で、通信帯域幅は64Kbpsである。第1のクライア
ント10aは、データ送信要求40をキャッシュサーバ
12に送る(S10)。データ送信要求40は、アクセ
ス要求するコンテンツデータの識別情報、および第1の
クライアント10aの環境情報であるバージョン情報と
帯域幅を含み、この例では「データA、バージョン6、
64Kbps」である。キャッシュサーバ12の通信部
20が第1のクライアント10aからデータ送信要求4
0を受け取ると、検索部22が第1のクライアント10
aの環境情報に対応したデータAのキャッシュデータを
キャッシュ記憶部14内で検索する(S12)。キャッ
シュにヒットしないため、キャッシュサーバ12の通信
部20は、データ送信要求40をサーバ16へ転送する
(S14)。
【0036】図4(b)において、サーバ16は、デー
タ送信要求40をキャッシュサーバ12から受け取る。
サーバ16のコンテンツデータベース18には、同一の
コンテンツデータAに対して、複数の環境情報に応じて
3種類の加工データ50、52、54が格納されてい
る。すなわち環境情報「バージョン6、64Kbps」
に対応した加工データ50、環境情報「バージョン7、
64Kbps」に対応した加工データ52、および環境
情報「バージョン7、32Kbps」に対応した加工デ
ータ54である。
【0037】サーバ16はデータ送信要求40に含まれ
る環境情報「バージョン6、64Kbps」に対応する
加工データ50を抽出し(S16)、加工データ50を
キャッシュサーバ12へ送信する(S18)。キャッシ
ュサーバ12の検索部22はサーバ16から受信した加
工データ50をキャッシュエントリとしてキャッシュ記
憶部14に格納する(S20)とともに、通信部20を
介してその加工データ50を第1のクライアント10a
へ送信する(S22)。
【0038】次に、図5(a)において、第2のクライ
アント10bがサーバ16の同一のコンテンツデータA
を要求する。第2のクライアント10bの環境情報は
「バージョン7、32Kbps」である。第2のクライ
アント10bはデータ送信要求42にこの環境情報を含
めてキャッシュサーバ12に送信する(S24)。キャ
ッシュサーバ12は、受信したデータ送信要求42に含
まれる環境情報「バージョン7、32Kbps」に対応
するデータAのキャッシュデータをキャッシュ記憶部1
4内で検索する(S26)。第2のクライアント10b
の環境情報に対応するキャッシュデータがヒットしない
ため、キャッシュサーバ12はデータ送信要求42をサ
ーバ16へ転送する(S28)。
【0039】図5(b)において、サーバ16は、デー
タ送信要求42に含まれる環境情報「バージョン7、3
2Kbps」に対応した加工データ54を抽出し(S3
0)、加工データ54をキャッシュサーバ12へ送信す
る(S32)。キャッシュサーバ12の検索部22はサ
ーバ16から受信した加工データ52を新たなキャッシ
ュエントリとしてキャッシュ記憶部14に格納する(S
34)とともに、通信部20を介してその加工データ5
4をクライアント10へ送信する(S36)。
【0040】次に、図6(a)において、第3のクライ
アント10cがサーバ16の同一のコンテンツデータA
を要求する。第3のクライアント10cの環境情報は、
図4(a)に示した第1のクライアント10aの環境情
報と同一であり、「バージョン7、32Kbps」であ
る。第3のクライアント10cはデータ送信要求44に
この環境情報を含めてキャッシュサーバ12に送信する
(S38)。キャッシュサーバ12は、受信したデータ
送信要求44に含まれる環境情報「バージョン6、64
Kbps」に対応するデータAのキャッシュデータをキ
ャッシュ記憶部14内で検索する(S40)。
【0041】図6(b)において、キャッシュ記憶部1
4内に第3のクライアント10cの環境情報「バージョ
ン6、64Kbps」に対応するキャッシュデータがヒ
ットし、検索部22は、環境情報「バージョン6、64
Kbps」に対応する加工データ50を抽出し(S4
2)、クライアント10へ送信する(S44)。このよ
うに第3のクライアント10cの環境情報に対応するキ
ャッシュデータがヒットした場合は、キャッシュサーバ
12とサーバ16の間では通信が発生せず、サーバ16
への負荷が軽減し、ネットワークのトラフィックが削減
される。
【0042】図7は、第2の実施の形態に係るキャッシ
ュサーバ12の構成を示す。第1の実施の形態では、同
一のコンテンツデータに対してキャッシュデータがクラ
イアント10の環境情報に対応して複数設けられたが、
第2の実施の形態では、同一のコンテンツデータに対し
て単一のキャッシュデータが保持され、クライアント1
0の環境情報に応じてそのキャッシュデータが加工され
る。それ以外の構成や動作は第1の実施の形態と同じで
あるから、異なる部分だけを説明する。
【0043】キャッシュサーバ12は加工部28をも
ち、検索部22が抽出したキャッシュエントリ27をク
ライアント10の環境情報に適するように加工する。ま
たクライアント10の環境情報が直接得られないとき
は、第1の実施の形態と同様、推定部24がクライアン
ト10の環境情報を推定し、加工部28は推定された環
境情報を用いてキャッシュエントリ27を加工する。
【0044】図8はキャッシュ記憶部14に格納される
キャッシュエントリ27のデータ構成図である。キャッ
シュエントリ27は、データ識別情報30とデータ34
のフィールドをもち、各々のキャッシュエントリ27に
おいてデータ識別情報30にデータ34が対応づけられ
ている。データ34はオリジナルのコンテンツデータで
あり、データ量としては最大サイズである。加工部28
はクライアント10の環境に合わせて適宜データ量を減
らしたり、圧縮率を変えるなどしてこのデータを加工し
てクライアント10に提供する。
【0045】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、サーバ16がクライアント10の環境に合わ
せて異なる態様のコンテンツデータを配信する場合で
も、サーバ16に対応してキャッシュサーバ12におい
ても異なる態様のコンテンツデータをキャッシュしてク
ライアント10に提供することができる。
【0046】またクライアント10の環境情報がバージ
ョン情報と通信帯域幅に限定されており、さらに送信要
求のたびにクライアント10がその環境情報が送信要求
に添付される方式であるため、キャッシュサーバ12に
おいてクライアント10の環境情報の管理を効率的に行
うことができる。
【0047】クライアント10が環境情報を送信要求に
添付しないときには、あらかじめ定めた代表的な環境情
報を使用するため、例外的な事象に対しても対応するこ
とができ、システムの運用に支障をきたさないように予
防することができる。
【0048】以上、本発明をいくつかの実施の形態をも
とに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それ
らの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな
変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範
囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0049】そのような変形例として、第1の実施の形
態のキャッシュサーバ12は、クライアント10の環境
情報とキャッシュデータとを対応づけて保持したが、ク
ライアント10の環境情報を得ることが実質的に不可能
である場合もありうる。その場合、キャッシュ記憶部1
4にはクライアント10の識別情報とキャッシュデータ
とを対応づけて格納し、クライアント10からの送信要
求があった場合に、検索部22はクライアント10の識
別情報を調べて、その識別情報に対応するキャッシュデ
ータをクライアント10に提供するようにしてもよい。
このような環境情報が得られないクライアント10の数
が増えると、一つ一つのクライアント10に対してキャ
ッシュデータを対応づけて保持するのは記憶容量の点で
限界があるため、環境情報のない複数のクライアント1
0を一括して扱い、同一のキャッシュデータに対応づけ
てもよい。
【0050】上記の説明では、クライアント10の環境
情報とキャッシュデータの環境情報とが一致した場合
に、そのキャッシュデータがクライアント10へ提供さ
れたが、環境情報が完全一致しなくても、環境情報が近
似するキャッシュデータがあればそのキャッシュデータ
をクライアント10へ提供するようにしてもよい。
【0051】音声や動画などストリーム系のデータのリ
アルタイム通信の場合、データと制御情報の二つのチャ
ネルが用いられるが、この制御情報にクライアントの環
境情報を含めてもよい。
【0052】上記の説明では、クライアント10の環境
情報に応じて提供されるデータのサイズを異ならせた
が、データサイズを変える以外に次のような方法で、環
境情報に応じてオリジナルのコンテンツデータを加工し
てもよい。画像や音声の場合、データの圧縮率や圧縮方
式を変えてもよい。また画像や音声の品質を変えてもよ
く、動画であればコマ落ちさせたり、画像であれば解像
度を変えるなどが可能である。またコンテンツがWeb
ページのようにテキスト、画像、音声など複数の種類の
データを含むものである場合、たとえば画像を送信せず
に、テキストのみ送信したり、またレイアウト情報を送
信せずに、プレインテキストだけを送信するなどの加工
が可能である。
【0053】上記の説明では、キャッシュサーバ12
は、クライアント10の環境情報を取得するか推定した
が、クライアント10から機種情報を取得して、機種情
報からクライアント10の環境情報を判定する判定部が
さらに設けられてもよい。キャッシュサーバ12は、機
種情報と機種の仕様情報とを対応づけた対応テーブルを
もち、取得した機種情報から仕様情報を得て、クライア
ント10のハードウエア性能などの環境情報を判定して
もよい。
【0054】上記の説明では環境情報が送信要求に添付
されたが、具体的にはHTTPのリクエストのヘッダ部
に書き込まれてもよい。またインターネットのブラウザ
の機能の一部にクッキーと呼ばれるものがあり、ユーザ
の端末に情報を保持してサーバ16から利用することが
できるが、このクッキーにクライアント10の環境情報
を登録してもよい。キャッシュサーバ12はクライアン
ト10のクッキーを参照して環境情報を取得することが
できる。またクッキーに環境情報が設定されていない場
合、メッセージをクライアント10に表示し、ユーザに
環境情報の入力を促してもよい。
【0055】上記の説明ではクライアント10としてパ
ーソナルコンピュータを想定したが、クライアント10
は携帯端末や携帯電話であってもよく、無線によりサー
バ16と通信を行ってもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、クライアントの環境に
応じてキャッシュデータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係るキャッシュシステム
の構成図である。
【図2】 図1のキャッシュサーバの構成図である。
【図3】 図2のキャッシュ記憶部に保持されるキャッ
シュエントリのデータ構造の説明図である。
【図4】 第1の実施の形態のキャッシュ制御の手順を
説明する図である。
【図5】 第1の実施の形態のキャッシュ制御の手順を
説明する図である。
【図6】 第1の実施の形態のキャッシュ制御の手順を
説明する図である。
【図7】 第2の実施の形態に係るキャッシュサーバの
構成図である。
【図8】 図7のキャッシュ記憶部に保持されるキャッ
シュエントリのデータ構造の説明図である。
【符号の説明】
10 クライアント、 12 キャッシュサーバ、 1
4 キャッシュ記憶部、 16 サーバ、 18 コン
テンツデータベース、 20 通信部、 22検索部、
24 推定部、 26 キャッシュエントリ、 28
加工部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバからクライアントへ伝送される同
    一のオリジナルデータをクライアントの環境情報に応じ
    た複数の異なる加工データとしてキャッシュするととも
    に、それらの加工データの中から前記環境情報に応じて
    ひとつの加工データを選択してクライアントへ伝送する
    ことを特徴とするキャッシュ方法。
  2. 【請求項2】 サーバからクライアントへ伝送される単
    一のオリジナルデータをキャッシュするとともに、クラ
    イアントの環境情報に応じてそのオリジナルデータを加
    工した上でクライアントへ伝送するキャッシュ方法。
  3. 【請求項3】 クライアントによるサーバへの送信要求
    時にそのクライアントの前記環境情報が前記送信要求に
    添付されることを特徴とする請求項1または2に記載の
    キャッシュ方法。
  4. 【請求項4】 サーバからクライアントへ伝送されるオ
    リジナルデータをクライアントの環境情報に応じた複数
    の異なる加工データとしてキャッシュするキャッシュ記
    憶部と、 クライアントからサーバに対して送信要求があった場合
    に、前記キャッシュ記憶部内で前記クライアントの要求
    するデータに対するキャッシュデータを検索し、前記ク
    ライアントの前記環境情報に応じた前記加工データを選
    択する検索部と、 前記選択された加工データを前記クライアントへ送信す
    る通信部とを含むことを特徴とするキャッシュサーバ。
  5. 【請求項5】 前記検索部は、前記送信要求に添付され
    た前記環境情報を参照して、前記環境情報に応じた前記
    加工データを選択することを特徴とする請求項4に記載
    のキャッシュサーバ。
  6. 【請求項6】 サーバからクライアントへ伝送されるオ
    リジナルデータをキャッシュするキャッシュ記憶部と、 クライアントからサーバに対して送信要求があった場合
    に、前記キャッシュ記憶部内で前記クライアントの要求
    するデータに対するキャッシュデータを検索する検索部
    と、 前記検索されたキャッシュデータを前記クライアントの
    前記環境情報に応じて加工する加工部と、 前記加工されたキャッシュデータを前記クライアントへ
    送信する通信部とを含むことを特徴とするキャッシュサ
    ーバ。
  7. 【請求項7】 前記加工部は、前記送信要求に添付され
    た前記環境情報を参照して、前記キャッシュデータを加
    工することを特徴とする請求項6に記載のキャッシュサ
    ーバ。
  8. 【請求項8】 クライアントとサーバ間の通信実績によ
    ってそのクライアントの前記環境情報を推定する推定部
    をさらに含むことを特徴とする請求項4または6に記載
    のキャッシュサーバ。
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