JP2003241003A - 信号伝送装置 - Google Patents

信号伝送装置

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JP2003241003A
JP2003241003A JP2002041879A JP2002041879A JP2003241003A JP 2003241003 A JP2003241003 A JP 2003241003A JP 2002041879 A JP2002041879 A JP 2002041879A JP 2002041879 A JP2002041879 A JP 2002041879A JP 2003241003 A JP2003241003 A JP 2003241003A
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light
guide path
signal transmission
transmission device
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JP2002041879A
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Takahiro Shoda
隆博 荘田
Hiromitsu Inoue
洋光 井上
Junya Tanigawa
純也 谷川
Takeshi Harada
武史 原田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コラムとステアリングとを連結する電線を使
用することなく、且つ、確実に信号の送受信を行うこと
のできる信号伝送装置を提供することが課題である。 【解決手段】 ステアリング側に搭載され、フラット面
11a、及びテーパ面12aを有する台形平板形状をな
す導光路材料を、リング状に形成した第1の導光路2a
と、コラム側に搭載され、フラット面11b、及びテー
パ面12bを有する台形平板形状をなす導光路材料を、
リング状に形成した形状をなし、フラット面11bが第
1の導光路2aのフラット面11aと所定間隔を持って
略平行に対向配置される第2の導光路2bと、を有し、
第1の導光路2aの入光面に発光素子3を搭載し、第2
の導光路2bの出光面に受光素子4を搭載し、発光素子
3より送信される光信号を、第1の導光路2a、空隙1
5、及び第2の導光路2bを介して、受光素子4へ伝送
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定部と回転部と
の間を非接触で信号を伝送する信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるステアリングは、コラ
ムに対して回動可能に取り付けられている。また、ステ
アリング側には、ホーンスイッチや、エアバッグなどの
計装機器が搭載され、更に、昨今においてはオーディオ
スイッチ、或いはこれらをライトアップするイルミネー
ションが搭載された車両が出現しつつある。
【0003】従って、ステアリングとコラムとの間に
は、複数の電線を配設する必要があり、従来より、例え
ば、特開平8−285980号公報に記載されているよ
うに、ステアリング、コラム間に、FFC(フラット・
フレキシブル・ケーブル)を設置し、各種の信号を伝送
するようにした構成のものが用いられている。
【0004】ところが、FFCを用いると、ステアリン
グを回転させる度に該FFCが摺動することになり、摺
動音が発生するという問題がある。また、ステアリング
側に搭載されるスイッチの多機能化に伴い信号線の本数
が増加し、且つ、FFCケーブルは電線の太さが一定で
あるので、大電流を要する計装機器においては、同一の
信号線、或いは動力線として、複数本の電線を用いる必
要があり、FFCケーブルの肥大化を招くという欠点が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
におけるコラムとステアリングとの間の信号伝送を行う
装置は、FFCを用いているので、ステアリング回動時
に摺動音が発生するという問題があり、他方、計装機器
の多機能化に伴い、電線の本数が増大し、FFCの肥大
化を招くという問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、固定部と回転部との間の信号伝送を、光信号を用い
て行うことにより、固定部と回転部とを連結する電線を
使用することなく、且つ、確実に信号の送受信を行うこ
とのできる信号伝送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、 固定部と回転部と
の連結部に設けられ、固定部と回転部との間の信号伝送
を行う信号伝送装置において、前記回転部側に搭載さ
れ、フラット面、及びテーパ面を有する台形平板形状を
なす導光路材料を、リング状またはC字状に形成した第
1の導光路と、前記固定部側に搭載され、フラット面、
及びテーパ面を有する台形平板形状をなす導光路材料
を、リング状またはC字状に形成した形状をなし、当該
フラット面が前記第1の導光路のフラット面と所定間隔
を持って略平行に対向配置される第2の導光路と、を有
し、前記第1の導光路、及び第2の導光路の少なくとも
一方の入出光面に発光素子を搭載し、他方の入出光面に
受光素子を搭載し、前記発光素子より送信される光信号
を、前記第1の導光路、第2の導光路、及び各導光路の
間の空隙部分を介して、前記受光素子へ伝送することを
特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、前記導光路材料
は、リング状に形成され、当該導光路材料をリング状に
形成した際の、幅広側端面と幅狭側端面との連結部に生
じる段違い部分の幅広側端面の近傍に、前記発光素子、
受光素子を設けることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、前記導光路材料
は、C字状に形成され、当該導光路材料の幅広側端面の
近傍に、前記発光素子、受光素子を設けることを特徴と
する。
【0010】請求項4に記載の発明は、前記第1の導光
路及び第2の導光路の、前記テーパ面に反射材を設けた
ことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、固定部と回転部
との連結部に設けられ、固定部と回転部との間の信号伝
送を行う信号伝送装置において、前記固定部または回転
部の一方側に搭載され、導光路材料で形成される平板リ
ング形状を成し、一方の面側の適所に入光突起部が形成
された導光路部材と、前記導光路部材の、前記入光突起
部近傍に配設された発光素子と、前記固定部または回転
部の他方側に搭載され、前記導光路部材の他方の面側に
対向して配置される受光素子と、を有し、前記導光路部
材の、前記他方の面をブラスト加工したことを特徴とす
る。
【0012】請求項6に記載の発明は、固定部と回転部
との連結部に設けられ、固定部と回転部との間の信号伝
送を行う信号伝送装置において、前記固定部側に搭載さ
れ、導光路材料で形成される平板リング形状をなし、一
方の面の適所に入出光突起部が形成され、他方の面がブ
ラスト加工された第1の導光路と、前記回転部側に搭載
され、導光路材料で形成される平板リング形状をなし、
一方の面の適所に入出光突起部が形成され、他方の面が
ブラスト加工され、当該他方の面が、前記第1の導光路
の他方の面と所定間隔をもって対向配置される第2の導
光路と、を有し、前記第1の導光路、及び第2の導光路
の少なくとも一方の入出光突起部の近傍に発光素子を搭
載し、他方の入出光突起部の近傍に受光素子を搭載し、
前記発光素子より送信される光信号を、前記第1の導光
路、第2の導光路、及び各導光路の間の空隙部分を介し
て、前記受光素子へ伝送することを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、前記光信号は、
赤外線信号であることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の発明は、前記固定部は車
両のコラムであり、前記回転部は車両のステアリングで
あることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に
係る信号伝送装置の構成を示すブロック図である。な
お、本実施形態では、車両のコラム側(固定部)とステ
アリング側(回転部)との間に搭載して信号伝送を行う
信号伝送装置を例に挙げて説明する。
【0016】同図に示すように、該信号伝送装置1は、
ステアリング側部材P1と、コラム側部材P2、及びこ
れらの間に介置される導光体P3と、から構成されてい
る。ステアリング側部材P1は、入力信号S1をシリア
ルの信号に変換する発光回路21と、該発光回路21よ
り出力される信号を、光信号として出力する発光素子3
と、を具備している。また、コラム側部材P2は、導光
体P3を介して伝送された光信号を受光する受光素子4
と、該受光素子4で受光されたシリアルの光信号を、電
気信号に変換する受光回路22と、該受光回路22より
出力された電気信号のゲインを調整するゲインコントロ
ーラ23と、を有している。そして、該ゲインコントロ
ーラ23の出力信号が、出力信号S2として、後段の信
号処理回路(図示省略)へ出力される。
【0017】図2は、上述した信号伝送装置1が、車両
のステアリング、及びコラムの連結部分に搭載される様
子を示す説明図であり、同図に示すように、ステアリン
グとコラムとを連結した際に、ステアリング側部材P1
と、コラム側部材P2とが対向して配置されるようにな
っている。
【0018】また、図3はステアリング側部材P1とコ
ラム側部材P2との連結部分の詳細を示す断面図であ
り、導光体P3(詳細構成については後述する)が互い
に向き合って配置されている。また、コラム側からステ
アリング側へ非接触で電力を供給するために、コラム側
部材P2には一次コイルL1が設けられ、ステアリング
側部材P1には二次コイルL2が設けられている。
【0019】図4は、図1に示した導光体P3の詳細な
構成を示す斜視図である。同図に示すように、該導光体
P3は、ステアリング側部材P1に取り付けられる第1
の導光路2aと、コラム側部材P2に取り付けられる第
2の導光路2bと、を有している。
【0020】第1の導光路2a、及び第2の導光路2b
は、それぞれ、アクリル或いはガラス等の、赤外線信号
を通過させる導光路材料にて構成されており、台形平板
形状をリング状に巻いた形状を成している。
【0021】図5(a)は、リング形状をなす各導光路
2a,2bを、横方向に広げた様子を模式的に示す説明
図であり、同図に示すように、第1の導光路2aは、下
面がフラット面11aとされ、上面がテーパ面12aと
されている。そして、一方の端部(図中左側)が幅広側
端面13aとされ、他方の端部(図中右側)が幅狭側端
面14aとされ、該幅広側端面13aと幅狭側端面14
aとが連結されて、図4に示した如くのリング形状が構
成される。
【0022】他方、第2の導光路2bは、上面がフラッ
ト面11bとされ、下面がテーパ面12bとされてい
る。そして、一方の端部(図中右側)が幅広側端面13
bとされ、他方の端部(図中左側)が幅狭側端面14b
とされ、該幅広側端面13bと幅狭側端面14bとが連
結されて、図4に示した如くのリング形状が形成され
る。
【0023】また、フラット面11aとフラット面11
bとは略平行に対向配置され、これらの間には、一定の
間隔を有する空隙部15が形成されている。
【0024】更に、図4に示すように、第1の導光路2
aの、幅広側端面13aと幅狭側端面14aとの連結部
には、幅の大きさが異なることによる段違い部分(入出
光面)が生じ、この部分にはLED等の発光素子3が設
置されている。
【0025】また、第2の導光路2bの、幅広側端面1
3bと幅狭側端面14bとの連結部には、幅の大きさが
異なることによる段違い部分が生じ、この部分にはフォ
トダイオード等の受光素子4が設置されている。
【0026】次に、上述の如く構成された本実施形態の
作用について説明する。図5(a)に示すように、第1
の導光路2aの幅広側端面13aより、発光素子3より
発せられた光信号が入射すると、この光信号は、第1の
導光路2aの内部で、図中矢印に示すように、順次反射
を繰り返しながら、幅狭側端面14a側に進む。
【0027】この際、第1の導光路2aが台形形状を成
していることから(即ち、フラット面11aとテーパ面
12aとが平行でないことから)、光信号の反射角は次
第に小さくなる。つまり、図5(a)に示す角度が、θ
1,θ2,θ3,と順次小さくなる。そして、この反射
角がある大きさ(スネルの法則の臨界角度)に達する
と、光信号は第1の導光路2a内で反射することができ
なくなり、空隙部15に屈折透過され、第2の導光路2
bへ屈折入射される(図中矢印「Y1」)。
【0028】第2の導光路2bに入射した光信号は、入
射面と反対側の境界面(即ち、第2の導光路2bのテー
パ面12b)に当たる際に、当該第2の導光路2bが台
形形状をなしていることから、わずかに上記の臨界角度
以下となる。よって、第2の導光路2b内に入射した光
信号は、第2の導光路2b内にて反射を繰り返しなが
ら、幅広側端面13b側に進むことになり、受光素子4
にて受光される。
【0029】そして、受光された光信号は、図1に示し
た受光回路22にて検出される。こうして、光信号をス
テアリング側部材P1から、コラム側部材P2へ伝送す
ることができるのである。なお、図5(b)は、発光素
子3より出射される光信号の入射角が図5(a)に示し
た例と異なる場合の、光信号の伝搬の様子を示す説明図
であり、入射角が異なる場合であっても、発光素子3よ
り出射された光信号を、確実に受光素子4へ伝送するこ
とができる。
【0030】このようにして、本実施形態に係る信号伝
送装置1では、ステアリング側部材P1と、コラム側部
材P2との間を導光体P3を用いて連結し、光信号を用
いてステアリング側部材P1からコラム側部材P2へ計
装用の信号を伝送するようにしているので、従来のよう
に、連結用のFFCを用いる必要がなく、ステアリング
回動時の摺動音の発生を防止することができる。また、
伝送する信号数が増大した場合でも、電線の本数が増加
する等の問題は発生せず、装置の小規模化、低コスト化
を図ることができる。
【0031】更に、電線を用いない構成としているの
で、パルス信号の送受信に起因する電磁ノイズの発生を
防止することができる。
【0032】また、導光体P3は、透明な樹脂、或いは
ガラスで構成されるので、構造が簡単であり、且つ組み
付けが容易である。このため、低コスト化を図ることが
できる。
【0033】また、第1の導光路2aのテーパ面12
a、及び第2の導光路2bのテーパ面12bに、アルミ
蒸着などにより反射面(反射材)を形成する構成とすれ
ば、光信号は各テーパ面12a,12bにて透過するこ
とができないので、外部へ放出される光量を低減するこ
とができ、発光素子3による発光量を低減することがで
きる。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図6は、第2の実施形態に係る信号伝送装置の
構成を示すブロック図である。同図に示すように、該信
号伝送装置31は、ステアリング側部材P11と、コラ
ム側部材P12と、導光体P13と、から構成されてい
る。
【0035】ステアリング側部材P11は、発光素子3
2aと、受光素子33aと、発光回路34aと、受光回
路35aと、ゲインコントローラ36aと、を有してお
り、入力信号S11を光信号としてコラム側へ送信する
と共に、コラム側より送信された光信号を受光して出力
信号S13を得る。
【0036】また、コラム側部材P12は、発光素子3
2bと、受光素子33bと、発光回路34bと、受光回
路35bと、ゲインコントローラ36bと、を有してお
り、入力信号S12を光信号としてステアリング側へ送
信すると共に、ステアリング側より送信された光信号を
受光して出力信号S14を得る。
【0037】また、図7は導光体P13の詳細な構成を
示す斜視図であり、図4に示した導光体P3と同様に、
第1の導光路2aと、第2の導光路2bとが、互いに向
き合って配置されている。また、第1の導光路2aの幅
広側端面13aには、発光素子32a、及び受光素子3
3aが設置されており、同様に、第2の導光路2bの幅
広側端面13bには、発光素子32b、及び受光素子3
3bが設置されている。
【0038】以下、本実施形態に係る信号伝送装置31
の動作について説明する。ステアリング側からコラム側
へ信号を伝送する際には、前述した第1の実施形態の図
5(a)、(b)に示したように、発光素子より出射さ
れた光信号は、第1の導光路2a内に入射された後、反
射を繰り返しながら第2の導光路2b内に導入され、受
光素子にて受光される。
【0039】また、コラム側からステアリング側へ信号
を伝送する際には、図8(a)、(b)に示すように、
発光素子32bより出射された光信号は、第2の導光路
2b、及び第1の導光路2aを介して、受光素子33a
にて受光される。
【0040】このようにして、本実施形態に係る信号伝
送装置31では、ステアリング側部材P11からコラム
側部材P12への信号の伝送、及びコラム側部材P12
からステアリング側部材P11への信号の伝送を、導光
体P13を用いて行うことができるので、上述した第1
の実施形態と同様の効果を得ることができる。即ち、連
結用のFFCを用いる必要がないので、ステアリング回
動時の摺動音の発生を防止することができ、また、伝送
する信号数が増大した場合でも、電線の本数が増加する
等の問題は発生せず、装置の小規模化、低コスト化を図
ることができる。
【0041】更に、電線を用いない構成としているの
で、パルス信号の送受信に起因する電磁ノイズの発生を
防止することができる。
【0042】また、双方向の信号伝送を同時に行うこと
ができるので、ステアリング側に搭載される計装機器が
多機能化した場合でも、容易にこれに対処することがで
きる。
【0043】また、前述した第1の実施形態と同様に、
第1の導光路2aのテーパ面12a、及び第2の導光路
2bのテーパ面12bに、アルミ蒸着などにより反射面
を形成する構成とすれば、光信号は各テーパ面12a,
12bにて透過することができず、発光素子32a,3
2bの発光量を低減することができる。
【0044】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。第3の実施形態に係る信号伝送装置は、装置の
構成を示すブロック図は、図6に示したものと同様であ
り、導光体の構成のみが相違するため、導光体の構成の
みについて説明する。
【0045】図9は、第3の実施形態に係る信号伝送装
置に搭載される導光体P21の構成を示す斜視図であ
る。図示のように、該導光体P21は、第1の導光路4
1aと、第2の導光路41bとが互いに向き合って配置
された構成を有している。また、各導光路41a,41
bは、図5、或いは図7に示したように、台形平板形状
を成している点で、上述した第1,第2の実施形態と同
様であるが、これらをリング状に形成するのではなく、
C字形状に形成する点で相違している。
【0046】そして、発光素子32a及び受光素子33
aは、第1の導光路41aの幅広側端面42aに設けら
れ、発光素子32b及び受光素子33bは、第2の導光
路41bの幅広側端面42bに設けられる。このような
構成においても、第2の実施形態にて示した信号伝送装
置31と同様に、ステアリング側からコラム側への信号
伝送、及びコラム側からステアリング側への双方向の信
号伝送を行うことができる。
【0047】更に、本実施形態では、第1の導光路41
a、及び第2の導光路41bを、C字形状に構成してい
るので、発光素子32a,32b、及び受光素子33
a,3bを設置するスペースに余裕を持つことができ
る。
【0048】つまり、第1、第2の実施形態で説明した
信号伝送装置1,31では、第1の導光路2a、第2の
導光路2bをそれぞれリング状に形成し、幅広側端面1
3a,13bと幅狭側端面14a,14bとが連結され
る際の、段違い部分に、発光素子、受光素子を搭載する
ので、段違い部分(即ち、幅広側端面13a,13bと
幅狭側端面14a,14bとの差分)が一定値以上であ
る必要があったが、第3の実施形態では、その必要がな
いので、各導光路41a,41bを薄型化することが可
能である。
【0049】また、第1、第2の実施形態と同様に、第
1の導光路41aのテーパ面、及び第2の導光路41b
のテーパ面に、アルミ蒸着などにより反射面を形成する
構成とすれば、光信号は各テーパ面にて透過することが
できず、発光素子32a,32bの発光量を低減するこ
とができ、確実な光伝送が可能となる。
【0050】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。図10は、第4の実施形態に係る信号伝送装置
の、導光体の構成を示す斜視図、図11は同断面図であ
る。
【0051】図示のように、該導光体(導光路部材)P
31は、コラム側に取り付けられるものであり、アクリ
ル或いはガラス等の導光路材料で形成されるリング形状
を成し、上述した実施形態にて示した導光体とは異な
り、上面52aと下面52bとが平行とされている。
【0052】また、上面52aの適所には、断面三角形
状の突起部(入光突起部)51が形成され、更に、下面
52bはブラスト加工されている。そして、突起部51
の端面51a近傍には発光素子53が搭載され、下面5
2bの下側には、ステアリング側に搭載される受光素子
54が設けられている。
【0053】そして、このような構成によれば、発光素
子53より発せられた光信号は、導光体P31内に、所
定の角度をもって入射し、同一の反射角度で導光体P3
1内で反射を繰り返しながら進行する。そして、ブラス
ト加工された下面52bより漏れ出す光信号は、受光素
子54にて受光されるので、コラム側からステアリング
側への信号伝送を非接触で行うことができる。
【0054】このようにして、第4の実施形態に係る信
号伝送装置では、ブラスト加工された下面52bが拡散
面となり、光信号を均一に拡散することができるので、
発光素子53と受光素子54との相対的な位置関係に関
わらず、常に安定した光伝送を行うことができる。
【0055】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。図12は、第5の実施形態に係る信号伝送装置
の導光体の構成を示す斜視図、図13は、同断面図であ
る。
【0056】図示のように、この導光体P41は、リン
グ形状をなす第1の導光路61aと、第2の導光路61
bとを有しており、第1の導光路61aの上面62aと
下面63aとは平行とされている。また、第2の導光路
61bの上面62bと下面63bとは平行とされてい
る。
【0057】更に、第1の導光路61aの上面62aに
は、断面三角形状の突起部(入出光突起部)64aが形
成されており、同様に第2の導光路61bの下面63b
には断面三角形状の突起部(入出光突起部)64bが形
成されている。また、第1の導光路61aの下面63
a、及び第2の導光路61bの上面62bは、それぞれ
表面がブラスト加工されており、空隙部65を介して互
いに対向配置されている。突起部64aの端面66a近
傍には発光素子67が設けられ、突起部64bの端面6
6b近傍には受光素子68が設けられている。
【0058】そして、発光素子67より発せられる光信
号は、端面66aより第1の導光路61a内に入射さ
れ、該第1の導光路61a内を反射しながら伝搬する。
また、ブラスト加工されている下面63aより漏れ出す
光信号は、上面62bより第2の導光路61b内に入射
され、該第2の導光路61b中にて反射を繰り返しなが
ら伝搬する。そして、突起部64bの端面66bに達し
たところで、受光素子68にて受光される。こうして、
発光素子67より発せられた光信号を、受光素子68に
て受光することができるのである。
【0059】このようにして、第5の実施形態に係る信
号伝送装置では、リング状に形成された第1の導光体6
1a、及び第2の導光体61bを対向配置して導光体P
41を形成し、突起部64a,64bの近傍にそれぞれ
発光素子67、及び受光素子68を設置して、光信号の
送受信を行っている。従って、上述した第1〜第4の実
施形態と同様に、連結用のFFCを用いる必要がなく、
ステアリング回動時の摺動音の発生を防止することがで
きる。また、伝送する信号数が増大した場合でも、電線
の本数が増加する等の問題は発生せず、装置の小規模
化、低コスト化を図ることができる。更に、電線を用い
ない構成としているので、パルス信号の送受信に起因す
る電磁ノイズの発生を防止することができる。
【0060】また、これらの効果に加え、本実施形態で
は、ブラスト加工された面(下面63a、上面62b)
により、光信号を均一に拡散させることができるので、
発光素子67と、受光素子68の相対位置関係が変化し
た場合でも、安定した光伝送を行うことができる。
【0061】また、本実施形態では、コラム側からステ
アリング側へ、光信号を伝送する例について説明した
が、第1の導光路61a側、及び第2の導光路61b側
の双方にそれぞれ、発光素子、及び受光素子を搭載する
ように構成すれば、双方向の信号伝送が可能となる。
【0062】以上、本発明の信号伝送装置を図示の実施
形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意
の構成のものに置き換えることができる。例えば、本実
施形態では、導光路を伝搬する光信号として赤外線信号
を例として挙げたが、該導光路の周囲を遮光する構成と
すれば、可視光を用いても良い。
【0063】また、本実施形態では、固定部として車両
のコラム、回転部として車両のステアリングを例に説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その
他の回転部、固定部間の信号伝送についても適用するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る信号
伝送装置では、テーパ面及びフラット面を有する第1の
導光路、及び第2の導光路を用いて、回転部と固定部と
の間の信号伝送を、光信号により行っている。従って、
従来のように、固定部(コラム)と回転部(ステアリン
グ)との間をFFCを用いて連結する必要がなく、回転
部を回転させる際の、摺動音の発生を防止することがで
きる。
【0065】また、伝送する信号の数が増大した場合で
も、電線の本数が増加するという問題は発生しないの
で、装置の肥大化、高コスト化を防止することができ
る。更に、回転部と固定部との間の信号伝送に電線を用
いないので、ノイズの発生を防止することができる。ま
た、導光路材料を「C」字形状とすれば、第1,第2の
導光路の薄型化を図ることができる。
【0066】更に、導光路のテーパ面に反射材を設ける
構成とすれば、外部に漏れ出す光量を低減することがで
き、少ない光量でのデータ伝送が可能となる。
【0067】また、平板リング形状をなす導光路部材を
用い、一方の面に入出光突起部を形成し、他方の面をブ
ラスト加工すれば、光信号が均一に拡散するので、固定
部に対する回転部の相対位置に関わらず、常時安定した
データ伝送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る信号伝送装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る信号伝送装置を、車両のコラム側
及びステアリング側に搭載する様子を示す説明図であ
る。
【図3】ステアリングとコラムとの連結部分の詳細構成
を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態に係る導光体の構成を示す斜視
図である。
【図5】第1の実施形態に係る導光体を横方向に延ばし
た際の構成を模式的に示し、且つ、光信号が伝搬される
様子を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る信号伝送装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態に係る導光体の構成を示す斜視
図である。
【図8】第2の実施形態に係る信号伝送装置の、コラム
側からステアリングに向けて光信号が伝搬される様子を
示す説明図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る信号伝送装置
の、導光体の構成を示す斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る信号伝送装置
の、導光体の構成を示す斜視図である。
【図11】図10に示した導光体の断面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る信号伝送装置
の、導光体の構成を示す斜視図である。
【図13】図12に示した導光体の断面図である。
【符号の説明】
1 信号伝送装置 2a,41a 第1の導光路 2b,41b 第2の導光路 3 発光素子 4 受光素子 11a,11b フラット面 12a,12b テーパ面 13a,13b 幅広側端面 14a,14b 幅狭側端面 15 空隙部 21 発光回路 22 受光回路 23 ゲインコントローラ 31 信号伝送装置 32a,32b 発光素子 33a,33b 受光素子 34a,34b 発光回路 35a,35b 受光回路 36a,36b ゲインコントローラ 41a 第1の導光路 41b 第2の導光路 42a,42b 幅広側端面 P1,P11 ステアリング側部材 P2,P12 コラム側部材 P3,P13,P21 導光体 S1,S11,S12 入力信号 S2,S13,S14 出力信号 P31 導光体 51 突起部 51a 端面 52a 上面 52b 下面 53 発光素子 54 受光素子 P41 導光体 61a 第1の導光路 61b 第2の導光路 62a,62b 上面 63a,63b 下面 64a,64b 突起部 65 空隙部 66a,66b 端面 67 発光素子 68 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 純也 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 原田 武史 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 Fターム(参考) 2H036 QA58 3D030 DB27

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部と回転部との連結部に設けられ、
    固定部と回転部との間の信号伝送を行う信号伝送装置に
    おいて、 前記回転部側に搭載され、フラット面、及びテーパ面を
    有する台形平板形状をなす導光路材料を、リング状また
    はC字状に形成した第1の導光路と、 前記固定部側に搭載され、フラット面、及びテーパ面を
    有する台形平板形状をなす導光路材料を、リング状また
    はC字状に形成した形状をなし、当該フラット面が前記
    第1の導光路のフラット面と所定間隔を持って略平行に
    対向配置される第2の導光路と、を有し、 前記第1の導光路、及び第2の導光路の少なくとも一方
    の入出光面に発光素子を搭載し、他方の入出光面に受光
    素子を搭載し、前記発光素子より送信される光信号を、
    前記第1の導光路、第2の導光路、及び各導光路の間の
    空隙部分を介して、前記受光素子へ伝送することを特徴
    とする信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記導光路材料は、リング状に形成さ
    れ、当該導光路材料をリング状に形成した際の、幅広側
    端面と幅狭側端面との連結部に生じる段違い部分の幅広
    側端面の近傍に、前記発光素子、受光素子を設けること
    を特徴とする請求項1に記載の信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記導光路材料は、C字状に形成され、
    当該導光路材料の幅広側端面の近傍に、前記発光素子、
    受光素子を設けることを特徴とする請求項1に記載の信
    号伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の導光路及び第2の導光路の、
    前記テーパ面に反射材を設けたことを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれか1項に記載の信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 固定部と回転部との連結部に設けられ、
    固定部と回転部との間の信号伝送を行う信号伝送装置に
    おいて、 前記固定部または回転部の一方側に搭載され、導光路材
    料で形成される平板リング形状を成し、一方の面側の適
    所に入光突起部が形成された導光路部材と、 前記導光路部材の、前記入光突起部近傍に配設された発
    光素子と、 前記固定部または回転部の他方側に搭載され、前記導光
    路部材の他方の面側に対向して配置される受光素子と、
    を有し、 前記導光路部材の、前記他方の面をブラスト加工したこ
    とを特徴とする信号伝送装置。
  6. 【請求項6】 固定部と回転部との連結部に設けられ、
    固定部と回転部との間の信号伝送を行う信号伝送装置に
    おいて、 前記固定部側に搭載され、導光路材料で形成される平板
    リング形状をなし、一方の面の適所に入出光突起部が形
    成され、他方の面がブラスト加工された第1の導光路
    と、 前記回転部側に搭載され、導光路材料で形成される平板
    リング形状をなし、一方の面の適所に入出光突起部が形
    成され、他方の面がブラスト加工され、当該他方の面
    が、前記第1の導光路の他方の面と所定間隔をもって対
    向配置される第2の導光路と、を有し、 前記第1の導光路、及び第2の導光路の少なくとも一方
    の入出光突起部の近傍に発光素子を搭載し、他方の入出
    光突起部の近傍に受光素子を搭載し、前記発光素子より
    送信される光信号を、前記第1の導光路、第2の導光
    路、及び各導光路の間の空隙部分を介して、前記受光素
    子へ伝送することを特徴とする信号伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記光信号は、赤外線信号であることを
    特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の
    信号伝送装置。
  8. 【請求項8】 前記固定部は車両のコラムであり、前記
    回転部は車両のステアリングであることを特徴とする請
    求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の信号伝送装
    置。
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