JP2003240958A - 偏光フィルム及びその製造方法 - Google Patents
偏光フィルム及びその製造方法Info
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Abstract
とほぼ同程度に保ったまま、白抜けの問題が解決され、
しかも薄肉の偏光フィルムを提供し、またそれの有利な
製造方法を提供する。 【解決手段】 二色性色素が吸着配向されたポリビニル
アルコール系樹脂フィルムからなり、膜厚が10μm を
越え20μm 未満の偏光フィルムであって、その偏光フ
ィルムを70℃の純水に浸漬したときの切断時間が30
秒以上400秒以下である偏光フィルムが提供される。
この偏光フィルムは、二色性色素を含む水溶液で処理す
る前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムに、90〜
180℃の範囲の温度で熱処理を施すか、あるいは原料
のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの膜厚が延伸に
より20〜30%の膜厚となる工程を存在させ、かつ得
られる偏光フィルムの膜厚が10μm を越え20μm 未
満となるようにすることによって、有利に製造される。
Description
ール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向された偏光
フィルム及びその製造方法に関するものである。
二色性色素が吸着配向された偏光フィルムは、その少な
くとも片面に保護フィルムが貼合された偏光板の形で、
液晶表示素子の材料として広く用いられている。偏光フ
ィルムに用いられる二色性色素としては、ヨウ素や二色
性染料が知られており、通常は、このような二色性色素
が吸着配向されたフィルムにホウ酸処理を施して、偏光
フィルムとされている。
ル系樹脂フィルムを、二色性色素を含む水溶液で染色す
る工程、二色性色素で染色されたポリビニルアルコール
系フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、及びポリビ
ニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程を経
て製造される。一軸延伸は、染色の前に行われることも
あるし、染色と同時に行われることもあるし、染色後に
行われることもある。一軸延伸を染色後に行う場合、こ
の一軸延伸は、ホウ酸処理の前に行われることもある
し、ホウ酸処理中に行われることもある。
ニルアルコール系樹脂は、基本的に水溶性のポリマーで
あることから、二色性色素を含む水溶液中での染色処理
又はその後のホウ酸水溶液での処理において、破断して
しまうことがある。このような水溶液処理中の破断を抑
える目的で、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムの片
面に、物理的に丈夫なフィルムをラミネートしてから水
溶液処理を行うことも知られている。例えば、特公昭 6
0-33245 号公報(特許文献1)には、一軸延伸されたポ
リビニルアルコールフィルムの片面にセルロースアセテ
ートブチレートフィルムをラミネートし、この状態で一
軸延伸ポリビニルアルコールの露出面にヨウ素染色する
例が示されている。
アルコールフィルムの片面に他のフィルムをラミネート
することは、工程が増えるために、経済的とはいえな
い。また、このように延伸ポリビニルアルコールフィル
ムの片面に他のフィルムをラミネートした状態で、二色
性色素を含む水溶液で染色する場合には、ポリビニルア
ルコール系樹脂フィルムの片面側だけから二色性色素の
吸着やホウ酸処理が行わるため、得られる偏光フィルム
の光学特性が必ずしも充分でなかったり、耐湿熱性能が
劣ったりするという問題もある。
偏光フィルムの厚みはあまり薄くならず、20〜35μ
m の範囲におさまっている。しかし、この膜厚で満足さ
れているわけではなく、液晶表示装置の薄肉化への要請
から、偏光フィルムもさらに薄肉とすることが望まれて
いる。
満足できるものではなく、例えば、偏光フィルムに保護
フィルムを貼合して偏光板とし、その光軸を製品の長辺
方向に対して45度の角度にして液晶表示装置に粘着剤
層を介して貼り合わせたものを、80℃で乾燥条件のよ
うな過酷な環境に置くと、偏光板の長辺及び短辺の中央
エッジ付近に光モレが観察される、いわゆる「白抜け」
という問題が生じる。偏光板の白抜けを軽減させる方法
として、例えば、偏光フィルムの製造条件の改良などが
提案されてきており、特開 2001-174634号公報(特許文
献2)にはその一例が示されている。
献3)や、特開 2000-338329号公報(特許文献4)に
も、偏光フィルムあるいはその製造方法について、各種
の提案がなされている。
ムの製造方法を変えると、白抜けには効果があっても、
その他の性能、例えば、光学特性、耐熱性、耐湿熱性な
どや、外観品位が犠牲になるケースが多かった。そこで
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、光学特性や光学
耐久性を従来の偏光フィルムとほぼ同程度に保ったま
ま、白抜けの問題が解決され、しかも薄肉の偏光フィル
ムを開発し、本発明に到達した。
ば、二色性色素が吸着配向されたポリビニルアルコール
系樹脂フィルムからなり、膜厚が10μmを越え20μm
未満の偏光フィルムであって、その偏光フィルムを70
℃の純水に浸漬したときの切断時間が30秒以上である
偏光フィルムが提供される。
にくい偏光フィルムの製造には、ポリビニルアルコール
系樹脂フィルムを二色性色素の水溶液に浸漬して染色す
る前に、所定の温度で熱処理を施すことが有効であるこ
とを見出した。そこで本発明によれば、ポリビニルアル
コール系樹脂フィルムを、二色性色素を含む水溶液で染
色する工程、二色性色素で染色されたポリビニルアルコ
ール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、及
びポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する
工程を経て、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二
色性色素が吸着配向された偏光フィルムを製造する方法
において、二色性色素を含む水溶液で処理する前のポリ
ビニルアルコール系樹脂フィルムに、90〜180℃の
範囲の温度で熱処理を施し、かつ得られる偏光フィルム
の膜厚が10μm を越え20μm未満となるようにする
偏光フィルムの製造方法が提供される。
破断しにくい偏光フィルムの製造には、原料のポリビニ
ルアルコール系樹脂フィルムを、その膜厚が延伸前に対
して所定の比となるように一軸延伸することが有効であ
ることも併せて見出した。そこで本発明によれば、ポリ
ビニルアルコール系樹脂フィルムを、二色性色素を含む
水溶液で染色する工程、二色性色素で染色されたポリビ
ニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理す
る工程、及びポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一
軸延伸する工程を経て、ポリビニルアルコール系樹脂フ
ィルムに二色性色素が吸着配向された偏光フィルムを製
造する方法において、原料のポリビニルアルコール系樹
脂フィルムの膜厚を一軸延伸によって20〜30%の膜
厚とする工程を有し、かつ得られる偏光フィルムの膜厚
が10μm を越え20μm 未満となるようにする偏光フ
ィルムの製造方法も提供される。
本発明の偏光フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂
フィルムに、二色性色素による染色及び一軸延伸を施し
て、その二色性色素をポリビニルアルコール系樹脂フィ
ルムに吸着配向させたものである。
しては、例えば、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化するこ
とにより得られるものが挙げられる。ポリ酢酸ビニル系
樹脂には、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニ
ルのほか、酢酸ビニル及びこれと共重合可能な他の単量
体の共重合体などが包含される。酢酸ビニルと共重合可
能な他の単量体としては、例えば、オレフィン類、不飽
和カルボン酸類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸
類などが挙げられる。ポリビニルアルコール系樹脂のケ
ン化度は、通常85〜100モル%、好ましくは98〜
100モル%の範囲であり、光学特性の面からさらに好
ましくは99モル%以上である。ポリビニルアルコール
系樹脂はさらに変性されていてもよく、かかる変性され
たポリビニルアルコール系樹脂としては、例えば、アル
デヒド類で変性されたポリビニルホルマールやポリビニ
ルアセタールなどが挙げられる。
通常1,000〜10,000、好ましくは1,500〜
10,000、さらに好ましくは2,000〜10,00
0の範囲である。ポリビニルアルコール系樹脂フィルム
には、グリセリンなどの可塑剤を5〜20重量%程度の
範囲で含有させるのが好ましい。従来の方法では、膜厚
が75μm 前後のポリビニルアルコール系フィルム原反
が用いられてきたが、本発明では、25〜50μm のポ
リビニルアルコール系樹脂フィルムを原反として用いる
のが好ましい。原反フィルムの膜厚は、より好ましくは
30μm 以上、また45μm 以下である。
樹脂フィルムを二色性色素で染色して二色性色素を吸着
させる工程、二色性色素が吸着されたポリビニルアルコ
ール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程、及
びポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する
工程を経て、製造される。通常は、ホウ酸水溶液による
処理後に水洗、乾燥が行われる。この偏光フィルムを偏
光板とする場合はさらに、偏光フィルムの少なくとも片
面に保護フィルムを貼合することになる。
来よりも薄いポリビニルアルコール系樹脂フィルム原反
を用いる場合、通常の方法では、偏光フィルムを製造す
る際の溶液処理において、フィルムの破断が生じやす
い。そこで、このような破断を抑えるためには、ポリビ
ニルアルコール系樹脂フィルムを後工程の溶液に浸漬す
る前に、90℃以上170℃以下の温度で熱処理を施す
のが有効である。この際の熱処理の温度は、好ましくは
100℃以上、さらには110℃以上であり、また好ま
しくは165℃以下、さらには160℃以下である。
ルアルコール系樹脂フィルムの片面に他のフィルムをラ
ミネートしなくても、後工程の溶液中で、あるいは後の
乾燥工程で破断が生じにくく、光学特性や外観が従来の
膜厚を有する偏光フィルムとほぼ同等の偏光フィルムと
することができる。この際の熱処理が不足すると、後工
程の処理液中でフィルムが破断しやすくなり、一方で熱
処理が過剰になると、染色されにくくなったり、フィル
ムが変色したりする。また、ポリビニルアルコール系樹
脂フィルムの成膜乾燥時に前述の温度で熱処理を施して
おけば、染色前にさらに熱処理を施す必要はない。
と直交するフィルムの幅方向の寸法変化をなるべく小さ
くして延伸し、延伸後の膜厚が延伸前の膜厚の20〜3
0%となるようにすることでも、後工程におけるフィル
ムの破断を抑えることができる。テンター法のような横
延伸を採用する場合には、延伸方向と直交するフィルム
の幅方向の収縮が事実上ないので、この場合も、延伸に
よる膜厚変化を上記の範囲とすることで、後工程におけ
るフィルムの破断を抑えることができる。
二色性色素により染色されたのち、ホウ酸処理され、そ
して染色前、又は染色からホウ酸処理の間のいずれかの
段階で一軸延伸されて、偏光フィルムとなる。一軸延伸
は、二色性色素による染色の前に行ってもよいし、染色
と同時に行ってもよいし、染色の後に行ってもよい。一
軸延伸を染色後に行う場合には、この一軸延伸は、ホウ
酸処理の前に行ってもよいし、ホウ酸処理中に行っても
よい。もちろん、これらの複数の段階で一軸延伸を行う
ことも可能である。一軸延伸するには、周速の異なるロ
ール間で一軸に延伸してもよいし、熱ロールを用いて一
軸に延伸してもよい。さらには、大気中で延伸を行う乾
式延伸であってもよいし、溶剤で膨潤した状態で延伸を
行う湿式延伸であってもよい。ポリビニルアルコール系
樹脂フィルムを出発原料として、偏光フィルムになるま
でのトータルの延伸倍率は、通常4〜8倍であり、好ま
しくは4.5倍以上、さらには4.8倍以上であり、また
好ましくは6.5倍以下、さらには6倍以下である。
色性色素で染色するには、例えば、このフィルムを、二
色性色素を含む水溶液に浸漬すればよい。この際、前述
したように、予めポリビニルアルコール系樹脂フィルム
に90℃以上170℃以下の温度で熱処理を施してお
く、又は/及びその膜厚が20%以上30%以下となる
ように延伸処理を施しておけば、このポリビニルアルコ
ール系樹脂フィルムに強化用の他のフィルムをラミネー
トしなくても、二色性色素を含む水溶液による処理中
や、その後のホウ酸水溶液による処理中の、フィルムの
破断を抑制することができる。このため、ポリビニルア
ルコール系樹脂フィルムの両面を同時に、二色性色素を
含む水溶液に接触させ、両面から二色性色素を吸着させ
ることができるようになる。
は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、ヨウ素及
びヨウ化カリウムを含有する水溶液に浸漬すればよい。
この水溶液におけるヨウ素の含有量は通常、水100重
量部あたり0.01〜0.5重量部程度であり、ヨウ化カ
リウムの含有量は通常、水100重量部あたり 0.5〜
10重量部程度である。ヨウ素及びヨウ化カリウムを含
有する染色浴の温度は、通常20〜40℃程度であり、
またそこへの浸漬時間は、通常30〜300秒程度であ
る。
には、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、二色性
染料の水溶液に浸漬すればよい。この水溶液における二
色性染料の含有量は通常、水100重量部あたり1×1
0-3〜1×10-2重量部程度である。二色性染料の水溶
液においては、複数の二色性染料を同時に有していても
よい。また、この水溶液は、硫酸ナトリウムなどの無機
塩を含有していてもよい。二色性染料を含有する染色浴
の温度は、通常20〜80℃程度であり、そこへの浸漬
時間は、通常30〜300秒程度である。
染色されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ
酸水溶液に浸漬することにより行われる。ホウ酸水溶液
におけるホウ酸含有量は、水100重量部あたり、通常
2〜15重量部程度であり、好ましくは5重量部以上、
また好ましくは12重量部以下である。ホウ酸水溶液の
温度は、通常50℃以上であり、好ましくは60℃以
上、さらには68℃以上であり、また好ましくは85℃
以下、さらには80℃以下である。そこへの浸漬時間
は、通常 100〜1,200秒程度であり、好ましくは
150秒以上、さらには200秒以下であり、また好ま
しくは600秒以下、さらには500秒以下である。
溶液はヨウ化カリウムを含有していてもよい。ヨウ化カ
リウムを含有する場合、その量は、水100重量部あた
り、通常2〜20重量部程度であり、好ましくは5重量
部以上、また好ましくは15重量部以下である。
樹脂フィルムは、通常その後、水洗処理される。水洗処
理は、例えば、ホウ酸処理後のポリビニルアルコール系
樹脂フィルムを水に浸漬することにより行われる。水洗
処理における水の温度は、通常5〜40℃程度であり、
浸漬時間は、通常2〜120秒である。次いで乾燥処理
されるが、乾燥処理の温度は、通常100℃以下であ
り、好ましくは40℃以上、また好ましくは95℃以下
である。乾燥処理の時間は、通常120〜600秒程度
である。
断しない範囲で適宜選択されるが、得られる偏光フィル
ムの各種性能や外観が通常の偏光フィルムに劣らないよ
うに選択することが必要である。そこで本発明者らは、
膜厚が10μmを越え20μm未満の偏光フィルムにおい
ては、70℃の純水に浸漬したときの切断時間Ts が3
0秒以上400秒以下となるようにすることで、光学特
性や耐湿熱性の良好な偏光フィルムとなることを見出し
た。この切断時間Ts は、好ましくは300秒以下、さ
らに好ましくは240秒以下であり、また、好ましくは
50秒以上である。この切断時間Ts が30秒を下回る
と、工程中でのフィルム破断頻度が高くなる傾向にあ
り、400秒を越えると、初期光学特性が劣る傾向にあ
る。
にして決定される。まず、偏光フィルム、すなわち、保
護フィルムが貼合される前で、二色性色素が吸着配向さ
れた状態のフィルム自体を、延伸方向が長辺方向となる
ように5mm×200mmの短冊状に切る。この偏光フィル
ム短冊に 0.245N/5mm幅(25gf/5mm幅)と
なるように荷重をかけ、70℃の純水に浸漬する。この
とき液は攪拌しない。この状態で、フィルムが切断する
までの時間を記録する。試験を5回行い、最長時間と最
短時間を除いた3点の平均値を切断時間Ts(秒) とす
る。偏光フィルム製造工程とその偏光フィルムの少なく
とも片面に保護フィルムを貼合する工程が連続してお
り、偏光フィルムをサンプリングすることが困難な場合
には、保護フィルム貼合後に偏光フィルムをサンプリン
グしてもよい。その方法としては、保護フィルムを溶解
するが、偏光フィルムを溶解したり膨潤させたりしない
溶媒で、保護フィルムを溶解する方法などがある。保護
フィルムがトリアセチルセルロースの場合、このような
溶媒としては、例えばジクロロメタンがある。
ると、概して偏光フィルムに含まれるホウ素量が少なく
なる傾向にある。そこで、前述のように90〜170℃
の範囲の温度で熱処理を施すか、あるいは前述のように
膜厚が20〜30%となるように延伸処理を施した後、
これらの処理を行わなければ破断する溶液条件で偏光フ
ィルムを作製し、フィルム中のホウ素含有量を5重量%
以上とすることによって、偏光フィルムの膜厚が薄いに
もかかわらず、光学特性及び光学耐久性の良好な偏光フ
ィルムとすることができる。偏光フィルム中のホウ素含
有量は、好ましくは5.2重量%以上であり、さらに好
ましくは5.5重量%以上である。ホウ素含有量の上限
に特別な制限はないが、通常は7重量%程度までで充分
である。このように、偏光フィルム中のホウ素含有量を
高めるためには、前述したホウ酸水溶液による処理を5
0℃以上の温度で行うのが有利である。このホウ酸処理
温度は、好ましくは60℃以上、さらには68℃以上で
あり、また好ましくは85℃以下、さらには80℃以下
である。
り、第一の形態では、二色性色素を含む水溶液で処理す
る前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムに、90〜
180℃の範囲の温度で熱処理を施す。この形態につい
て、さらに詳しく説明する。
温度で熱処理を施した後、一軸延伸を、二色性色素を含
む水溶液による染色と同時に湿式で行うか、二色性色素
を含む水溶液による染色後に乾式で行うか、あるいは、
二色性色素を含む水溶液による染色後のホウ酸処理と同
時に湿式で行うことができる。もちろん一軸延伸は、こ
れらのうち2又はそれ以上の段階に分けて行うこともで
きる。そして、最終的に得られる偏光フィルムの膜厚
は、10μm を越え20μm 未満となるようにする。ま
た、二色性色素を含む水溶液による染色前に乾式で一軸
延伸を行う場合には、この乾式延伸を上記の温度で行え
ば、熱処理と延伸が同時に行われるので、より効率的で
ある。この場合の乾式延伸は、加熱雰囲気下、周速の異
なる2本のロール間で一軸延伸する方法や、熱ロールを
通過させることにより一軸延伸する方法などが採用でき
る。この場合も、最終的に得られる偏光フィルムの膜厚
は、10μm を越え20μm 未満となるようにする。
り、第二の形態は、原料のポリビニルアルコール系樹脂
フィルムの膜厚を一軸延伸によって20〜30%に減少
させる工程を備える。次に、この形態について、さらに
詳しく説明する。
色素による染色前に、乾式で行うのが有利である。この
場合の乾式延伸も、加熱雰囲気下、周速の異なる2本の
ロール間で一軸延伸する方法や、熱ロールを通過させる
ことにより一軸に延伸する方法などが採用できる。特
に、熱ロールによる乾式延伸は、延伸方向と直交するフ
ィルムの幅方向の寸法変化が小さいことから、有利に採
用される。
用する場合、この湿式延伸は通常、二色性色素による染
色浴中若しくはその後のホウ酸処理浴中で、又はその両
者で行われ、その際には、延伸後の膜厚がほぼそのま
ま、最終的に得られる偏光フィルムの膜厚となる。この
場合、原料のポリビニルアルコール系樹脂フィルムの膜
厚は、延伸によって概ね30数%程度になる。一方、二
色性色素による染色前に乾式延伸を行う方法を採用する
場合、乾式延伸によって膜厚が減少したフィルムは、そ
の後の二色性色素を含む水溶液中での染色処理及びホウ
酸水溶液での処理によって、延伸方向と直交するフィル
ムの幅方向に若干収縮し、乾式延伸直後よりはやや膜厚
が増加した状態で、最終的な偏光フィルムとなる。本発
明による膜厚が薄くてしかも水中で破断しにくい偏光フ
ィルムは、このような最初に乾式延伸を行う方法によっ
て有利に製造される。この場合も、最終的に得られる偏
光フィルムの膜厚は、10μm を越え20μm 未満とな
るようにする。
前のポリビニルアルコール系樹脂フィルムに、90〜1
80℃の範囲の温度で熱処理を施すことと、原料のポリ
ビニルアルコール系樹脂フィルムの膜厚を一軸延伸によ
って20〜30%の膜厚とすることを同時に行うのは一
層有効である。そこで本発明の好ましい形態では、ポリ
ビニルアルコール系樹脂フィルムを、延伸前の膜厚の2
0〜30%の膜厚となるように乾式にて90〜180℃
の範囲の温度で一軸延伸し、次いで二色性色素を含む水
溶液で染色し、二色性色素で染色された該ポリビニルア
ルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理し、かつ
得られる偏光フィルムの膜厚が10μmを越え20μm
未満となるようにすることにより、偏光フィルムが製造
される。この場合も、乾式延伸は、熱ロール間で行うの
が一層有利である。
偏光フィルムと同様、その片面又は両面に保護フィルム
を積層し、偏光板として用いることができる。保護フィ
ルムとしては、例えば、トリアセチルセルロースやジア
セチルセルロースのようなセルロースアセテート樹脂フ
ィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィ
ルム、ポリアリレート樹脂フィルム、ポリエーテルサル
ホン樹脂フィルム、熱可塑性環状ポリオレフィン樹脂フ
ィルムなどが挙げられ、その厚みは、通常30〜200
μm 程度である。保護フィルムの積層には、通常、透明
で光学的に等方性の接着剤が用いられ、かかる接着剤と
しては、例えば、ポリビニルアルコール系接着剤が挙げ
られる。
層、反射防止層、防眩層などの各種機能層を有していて
もよい。
明するが、本発明はこれらの例によって限定されるもの
ではない。なお、得られた偏光フィルムは、以下の方法
で評価した。
s(秒): 1.偏光フィルム(保護フィルムを貼合する前の偏光
子)を、延伸方向が長軸と平行になるように、5mm×2
00mmの短冊状に切る。 2.この偏光フィルム短冊に0.245N/5mm幅(2
5gf/25mm)となるように荷重をかけ、70℃の純
水中に浸漬する。このとき、液は攪拌しない。 3.この状態で、フィルムが切断するまでの時間を記録
する。 4.試験を5回行い、最長時間と最短時間を除いた3点
平均値を、切断時間Ts(秒)とする。
偏光板)を吸収軸が垂直になるように重ね合わせたとき
の分光スペクトルと、吸収軸が平行になるように重ね合
わせたときの分光スペクトルを、それぞれC光源使用、
400〜700nmの間で10nm刻みに測定する。その値
から JIS Z 8701 に従ってY値を計算し、それぞれのY
値を直交透過率Tc(%)及び平行透過率Tp(%)とす
る。これらの値から、偏光度(%)を下式で計算した。
モル%以上のポリビニルアルコールフィルムを、熱ロー
ル温度115℃で延伸倍率 4.9倍に熱ロール延伸し
た。延伸後のフィルムの膜厚は8.6μmであり、これ
は、延伸前のフィルム膜厚の 22.7%であった。この
延伸フィルムを、水100重量部あたりヨウ素を 0.0
6重量部及びヨウ化カリウムを5重量部それぞれ含有す
る28℃の水溶液中に一定張力で60秒間浸漬した。次
いで、水100重量部あたりホウ酸を8.3重量部及び
ヨウ化カリウムを6.5重量部それぞれ含有する温度7
1℃のホウ酸水溶液に、張力一定で300秒間浸漬し
た。その後、25℃の純水で10秒間洗浄した。水洗後
のフィルムを緊張状態に保ったまま、50℃で300秒
間乾燥し、膜厚12.5μmの偏光フィルムを得た。得ら
れた偏光フィルムを70℃の純水に浸漬したときの切断
時間Ts は、77秒であった。
コール系接着剤を塗布し、それぞれの接着剤塗布面に、
トリアセチルセルロースフィルムであって、表面がケン
化処理された厚み80μm の保護フィルム(富士写真フ
ィルム(株)製の“フジタック UV80” )を貼合し、6
0℃で5分乾燥して、偏光板とした。この偏光板の偏光
度は99.98%であった。
布し、粘着剤付き偏光板とした。この粘着剤付き偏光板
の吸収軸が長辺に対して45度方向となるように、20
0mm×150mmの長方形に切り取った。この偏光板2枚
を透明なガラス板の両面にそれぞれクロスニコルとなる
ように貼合し、目視で観察した。ガラス板の両面に偏光
板を貼合した部分は均一に黒く見え、光漏れは観察され
なかった。この偏光板が貼合されたガラス板を80℃の
乾熱条件下で500時間放置した後、目視で観察したと
ころ、偏光板の各辺中心付近の光漏れ(白抜け)は比較
的小さかった。
をガラスに貼合して、温度60℃、相対湿度90%の雰
囲気下に500時間放置し、放置前後の偏光度の差ΔP
y を次式に従って算出したところ、ΔPyは−0.5であ
った。このΔPy は耐湿熱性の尺度となる。
合度及びケン化度は実施例1と同じ)に変えた以外は、
実施例1と同様の操作を行い、膜厚23.6μmの偏光フ
ィルムを得た。この条件は、通常市販されている偏光フ
ィルムの製造方法とほぼ同じである。こうして得られた
偏光フィルムの切断時間Ts は、84秒であった。この
偏光フィルムに、実施例1と同様に保護フィルムを貼合
して偏光板とした。この偏光板の偏光度は 99.98%
であった。さらに、実施例1と同様に粘着剤層を付与し
て粘着剤付き偏光板とした後、実施例1と同様の方法で
白抜けの評価を行った。その結果、実施例1よりも白抜
けは大きかった。また、この例のΔPyは−0.4であ
り、実施例1の偏光フィルムが、通常市販されている偏
光フィルムと同等の耐湿熱性を有していることが確認さ
れた。
に、実施例1と同じ溶液でヨウ素染色すると同時に2倍
延伸した後、ホウ酸処理浴でトータル延伸倍率が5倍と
なるように一軸延伸を試みたが、ホウ酸処理浴での延伸
中にフィルムが破断した。
た以外は、実施例1と同様の操作を行い、膜厚11.3
μmの偏光フィルムを得た。こうして得られた偏光フィ
ルムの切断時間Ts は、520秒であった。この偏光フ
ィルムに、実施例1と同様に保護フィルムを貼合して偏
光板とし、その偏光度を測定したところ、99.90%
であり、通常品(例えば、比較例1のもの)と比較し
て、偏光度の低い偏光板であった。
した以外は、実施例1と同様の操作を行い、膜厚12.
3μmの偏光フィルムを得た。こうして得られた偏光フ
ィルムの切断時間Ts は、10秒であった。切断温度T
s を測定するサンプルを得るために同条件で複数回試験
を行ったが、ほぼ2回に1回の割合で加工中にフィルム
が破断し、加工安定性に欠けていた。
性及び光学耐久性に優れ、しかもいわゆる白抜けの少な
い偏光フィルムが提供される。また本発明の方法に従え
ば、このような膜厚が薄くて、光学特性及び光学耐久性
に優れ、しかもいわゆる白抜けの少ない偏光フィルムを
容易に製造することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】二色性色素が吸着配向されたポリビニルア
ルコール系樹脂フィルムからなり、膜厚が10μm を越
え20μm 未満の偏光フィルムであって、該偏光フィル
ムを70℃の純水に浸漬したときの切断時間が30秒以
上400秒以下であることを特徴とする偏光フィルム。 - 【請求項2】偏光フィルムを70℃の純水に浸漬したと
きの切断時間が50秒以上である請求項1に記載の偏光
フィルム。 - 【請求項3】ホウ素を5重量%以上含有する請求項1又
は2に記載の偏光フィルム。 - 【請求項4】二色性色素がヨウ素である請求項1〜3の
いずれかに記載の偏光フィルム。 - 【請求項5】ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、
二色性色素を含む水溶液で染色する工程、二色性色素で
染色された該ポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホ
ウ酸水溶液で処理する工程、及び該ポリビニルアルコー
ル系樹脂フィルムを一軸延伸する工程を経て、該ポリビ
ニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向
された偏光フィルムを製造する方法において、二色性色
素を含む水溶液で処理する前のポリビニルアルコール系
樹脂フィルムに、90〜180℃の範囲の温度で熱処理
を施し、かつ得られる偏光フィルムの膜厚が10μm を
越え20μm 未満となるようにすることを特徴とする偏
光フィルムの製造方法。 - 【請求項6】ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一
軸延伸する工程が、二色性色素を含む水溶液で染色する
工程の前に、乾式にて90〜180℃の範囲の温度で、
前記熱処理を兼ねて行われる請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを、
二色性色素を含む水溶液で染色する工程、二色性色素で
染色された該ポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホ
ウ酸水溶液で処理する工程、及び該ポリビニルアルコー
ル系樹脂フィルムを一軸延伸する工程を経て、該ポリビ
ニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向
された偏光フィルムを製造する方法において、原料のポ
リビニルアルコール系樹脂フィルムの膜厚を一軸延伸に
よって20〜30%の膜厚とする工程を有し、かつ得ら
れる偏光フィルムの膜厚が10μm を越え20μm 未満
となるようにすることを特徴とする偏光フィルムの製造
方法。 - 【請求項8】一軸延伸が、熱ロールによる乾式延伸で行
われる請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】二色性色素を含む水溶液での染色が、ポリ
ビニルアルコール系樹脂フィルムの両面を同時に該水溶
液に接触させて行われる請求項5〜8のいずれかに記載
の方法。 - 【請求項10】ホウ酸水溶液での処理が、50℃以上の
温度で行われる請求項5〜9のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】ポリビニルアルコール系樹脂フィルム
を、延伸前の膜厚の20〜30%の膜厚となるように乾
式にて90〜180℃の範囲の温度で一軸延伸し、次い
で二色性色素を含む水溶液で染色し、二色性色素で染色
された該ポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸
水溶液で処理し、かつ得られる偏光フィルムの膜厚が1
0μm を越え20μm 未満となるようにすることを特徴
とする偏光フィルムの製造方法。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP2001-375395 | 2001-12-10 | ||
JP2001375395 | 2001-12-10 | ||
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Publications (2)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003240958A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015227946A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板 |
WO2017170484A1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 住友化学株式会社 | 延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置 |
-
2002
- 2002-11-25 JP JP2002340537A patent/JP2003240958A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015227946A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板 |
WO2017170484A1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 住友化学株式会社 | 延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置 |
JP2017185620A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-12 | 住友化学株式会社 | 延伸フィルムの製造方法及び延伸フィルムの製造装置 |
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