JP2003240516A - 鉄道車両輪軸バックゲージ計測装置 - Google Patents

鉄道車両輪軸バックゲージ計測装置

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JP2003240516A
JP2003240516A JP2002043393A JP2002043393A JP2003240516A JP 2003240516 A JP2003240516 A JP 2003240516A JP 2002043393 A JP2002043393 A JP 2002043393A JP 2002043393 A JP2002043393 A JP 2002043393A JP 2003240516 A JP2003240516 A JP 2003240516A
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back gauge
train
vehicle
wheel axle
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Hitoshi Murata
田 均 村
Kiyokazu Nagatani
谷 清 和 永
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Toshiba Corp
Hankyu Corp
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Toshiba Corp
Hankyu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行中の車両の車輪の横振れ量および輪軸の
バックゲージを、ただ1回の計測で精度良く計測する。 【解決手段】 本発明の鉄道車両輪軸バックゲージ計測
装置は、両レール間に配設されレールに対し直角方向に
車両の輪軸車輪に向かって左右別々にレーザ光を照射し
てその反射光を受信する一対のレーザ変位計(1L,1
R)と、レールの外側に配設され、レーザ変位計のレー
ザ光照射方向に車輪が存在しない時にレーザ変位計から
のレーザ光を受けレーザ変位計に向かって反射させる一
対の基準板(2L,2R)と、レーザ変位計によって受
信された基準板および輪軸車輪内面からの受光データに
基づいて各車輪の横振れ量および両輪軸車輪内面間の寸
法をバックゲージとして演算する演算処理装置(6)と
を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の保守検
査等のために用いられる鉄道車両輪軸バックゲージ計測
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両におけるバックゲージすなわち
車輪内面間距離の計測は、検車場において車軸および車
輪からなる輪軸が車両に取り付けられた状態で冶具を用
いてマニュアルで行なったり、車輪転削盤での車輪の削
正時に機械で計測したりしていた。
【0003】いずれにしても、これらの検査では検査に
時間と人手を要し、そのため検査の周期が長くならざる
を得ない状況にあった。そこで近年、画像処理技術を用
いた車輪形状計測装置を車庫の入出庫線に設け、入出庫
走行中の車両の車輪の形状(バックゲージ計測を含む)
を自動計測して良否判定し、摩耗傾向調査の自動処理を
することができるようになってきている。
【0004】画像処理技術を用いた車輪形状計測装置で
は、車両走行時の車輪の横振れ等により処理画面の中で
車輪の絶対位置が常に変動し、バックゲージを求める演
算では常に横振れ量等の影響を除去するための補正処理
が必要となる。しかし、この画像処理技術を用いた車輪
形状計測装置では、光学的環境の変化により計測の度毎
に計測誤差が微妙にばらつくのが現状である。そこで、
計測誤差の抑制方法として、過去の規定回数前からの計
測データを含めた平均値処理により車輪の各部寸法を統
計的に求めることが一般的に行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車輪径やフ
ランジ厚さ、フランジ高さ等の寸法は、摩耗により比較
的長い時日の中で徐々に変化するものであるため、平均
値処理を行なっても実際の寸法との誤差は少ない。それ
に対してバックゲージの変動は、主として車輪と車軸と
の嵌合状態に異常が生じたことにより発生するものであ
り、平均値処理でバックゲージを求めると、急激な変動
を捕捉することができない場合がある。バックゲージの
変動は車両の脱線につながる危険なものであり、ただ1
回のバックゲージ計測によって、横振れ量の影響のな
い、正確な変動を捕捉し、必要に応じて警報出力する必
要がある。
【0006】したがって本発明は、走行中の車両の車輪
の横振れ量および輪軸のバックゲージを、ただ1回の計
測で精度良く計測することができる鉄道車両輪軸バック
ゲージ計測装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る発明の鉄道車両輪軸バックゲージ計測
装置は、鉄道軌道内の両レール間に配設され、レールに
対し直角方向に車両の左右両側の輪軸車輪内面に向かっ
て左右別々にレーザ光を照射してその反射光を左右別々
に受信し得る一対のレーザ変位計と、レールの外側の所
定位置に配設され、レーザ変位計のレーザ光照射方向に
車輪が存在しない時にレーザ変位計からのレーザ光が照
射されてその反射光をレーザ変位計に向かって反射する
一対の基準板と、一対のレーザ変位計によって受信され
た基準板および輪軸車輪内面からの受光データを左右別
々に入力し、各車輪の横振れ量および左右両輪軸車輪内
面間の寸法をバックゲージとして演算する演算処理装置
とを備えて構成される。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
鉄道車両輪軸バックゲージ計測装置において、演算処理
装置は、車輪内面からの反射光に係るレーザ変位計から
の受光データのうち、車輪がレーザ変位計のレーザ光照
射位置に進入した直後およびレーザ光照射位置から退出
する直前の変動受光データを除外するとともに、所定の
基準範囲外の受光データを除外し、残りの受光データの
平均化処理を行ない、車両の輪軸バックゲージおよび車
輪の横振れ量を演算することを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
鉄道車両輪軸バックゲージ計測装置において、レーザ変
位計の軌道方向前後に配設され、通過列車の走行方向を
検出するセンサと、列車通過の際、その列車に取り付け
られたIDプレートから編成番号を読み取るIDアンテ
ナと、演算処理装置に接続された警報手段とを備え、演
算処理装置は、レール上を走行する列車の編成番号毎に
列車を構成する各車両の固有の車両番号を含む編成デー
タをデータテーブルとして予め登録しており、列車通過
の際、IDアンテナによって読み取られた編成番号およ
びセンサの検出信号に基づいて通過列車の各車両の輪軸
バックゲージおよび車輪横振れ量を各車両番号の各車輪
毎の計測データとして割り付け、さらに今回得られた輪
軸バックゲージと前回の計測によって得られた同一輪軸
のバックゲージとの差異を演算し、その差異が所定値以
上の大きさである場合に編成番号、車両番号、および輪
軸番号を特定しバックゲージ異常として警報手段に出力
することを特徴とする。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項1に記載の
鉄道車両輪軸バックゲージ計測装置において、レーザ変
位計の軌道方向前後に配設され、通過列車の走行方向を
検出するセンサと、演算処理装置に接続された警報手段
とを備え、演算処理装置は、レール上を走行する列車の
編成番号毎に列車を構成する各車両の固有の車両番号を
含む編成データをデータテーブルとして予め登録してお
り、列車通過の際、列車の運行ダイヤを管理する運行管
理装置から編成番号および編成車両番号を得て、編成番
号およびセンサの検出信号に基づいて通過列車の各車両
の輪軸バックゲージおよび車輪横振れ量を各車両番号の
各車輪毎の計測データとして割り付け、さらに今回得ら
れた輪軸バックゲージと前回の計測によって得られた同
一輪軸のバックゲージとの差異を演算し、その差異が所
定値以上の大きさである場合に編成番号、車両番号、お
よび輪軸番号を特定しバックゲージ異常として警報手段
に出力することを特徴とする。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項1に記載の
鉄道車両輪軸バックゲージ計測装置において、レーザ変
位計の軌道方向前後に配設され、通過列車の走行方向を
検出するセンサと、演算処理装置に接続された警報手段
とを備え、演算処理装置は、レール上を走行する列車の
編成番号毎に列車を構成する各車両の固有の車両番号を
含む編成データ、および輪軸製造時の基準精度に合格し
たバックゲージあるいは車輪転削時の基準精度に合格し
たバックゲージを各車両番号固有の輪軸毎に登録してお
り、列車通過の際、センサの検出信号に基づいて通過列
車の各車両の輪軸バックゲージおよび車輪横振れ量を各
車両番号の各車輪毎の計測データとして割り付け、さら
に今回得られた各輪軸バックゲージと予め登録されてい
る同一輪軸の登録バックゲージとの差異を演算し、その
差異が所定値以上の大きさである場合に編成番号、車両
番号、および輪軸番号を特定しバックゲージ異常として
警報手段に出力することを特徴とする。
【0012】請求項6に係る発明は、請求項1に記載の
鉄道車両輪軸バックゲージ計測装置において、求めた車
輪横振れ量を車輪形状計測装置における取得画像の横振
れ補正演算のために用いることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>本発明の一構成
例を図1ないし図3を参照して説明する。軌道外の建築
限界内に左車輪レーザ変位計基準板2Lと右車輪用レー
ザ変位計基準板2Rを、レールと直角方向の垂直面内の
レール5L,5Rの踏頂面を結ぶ直線上において、両者
の離隔距離Lt、およびこの中心Lt/2の位置が、軌
道中心C1と一致するように設置する。
【0014】さらに、軌道内の建築限界内に左車輪レー
ザ変位計1Lと右車輪用レーザ変位計1Rを、それぞれ
のレーザビーム4L,4Rがレール5L,5Rの踏頂面
上を通過し、レールの外側に立設した基準板2L、2R
に照射し、かつレールと直角方向の垂直面内となるよう
に配置する。このとき、両レール5L,5Rの踏頂面を
結ぶ直線とレーザビーム4L,4Rとのなす仰角をθ
L,θRとする。この時、左車輪レーザ変位計1Lは、
基準板2Lとの離隔距離Q11を一定の測定値として出力
する。同様に右車輪レーザ変位計1Rは、基準板2Rと
の離隔距離Q21を一定の測定値として出力する。
【0015】レーザ変位計1L,1R、および基準板2
L,2Rの設置箇所を列車の輪軸3が通過すると、レー
ザビーム4L,4Rが車輪内面3LP,3RPに遮られ、レ
ーザ変位計1L,1Rの出力は、車輪までの距離Q12,
Q22に相当するものとなる。輪軸3が通過し終わると元
のQ11,Q21の値に復帰する。この輪軸通過時のレーザ
変位計1L,1Rの出力の変化の様子を図3に示す。輪
軸3がし終わると元の離隔距離Q11,Q21相当の値に復
帰する。図3において、8L,8Rは、輪軸3の通過中
の距離Q12,Q22に相当するレーザ変位計出力データ列
を示すものである。L0,R0は検出基準値を示し、横
軸は時間tである。
【0016】図2に示すようにレーザ変位計1L,1R
の出力を演算処理装置6に入力し、ここで、レール5
L,5Rに対し直角方向の両レール5L,5Rの踏頂面
を結ぶ直線に沿って投影したときの、レーザ変位計1
L,1Rと基準板2L,2Rとの離隔距離L11,L21と
して求め、離隔距離の演算結果を用いてバックゲージB
Gを演算し、さらに輪軸3の軌道中心Cからレール直角
方向での横振れ量を演算する。演算処理装置6で演算さ
れた演算処理結果は出力装置7上に表示され、あるいは
印字出力される。
【0017】次に以上述べたバックゲージ計測装置の作
用について説明する。
【0018】図1および図2に示すバックゲージ計測装
置上を列車が通過すると、輪軸3の車輪3L,3Rが基
準板2L,2Rに照射されているレーザビーム4L,4
Rを遮るごとに、レーザ変位計1L,1Rのサンプリン
グ検出出力データSL,SRは図3のように変化する。
このサンプリング検出出力データSL,SRは車輪内面
3LP,3RPにレーザビーム4L,4Rが当ると図3の検
出基準値L0以下に値が変化する。
【0019】したがって、レーザ変位計1L,1Rのサ
ンプリング検出出カデータSL,SRの個々のデータに
おいて、 Q11−SL>Q11−L0、すなわち、SL<L0、 Q21−SR>Q21−L0、すなわち、SR<L0 となる連続データ列を抽出すると、1つの輪軸の通過を
判別することができる。この時の1車輪毎のデータ列8
L,8Rの平均値を、 ASL=Q12、ASR=Q22 とする。この1車輪毎のデータ列の平均値Q12,Q22か
らレールと直角方向のレール5L,5Rの踏頂面を結ぶ
直線に投影した成分L12,L22を、 L12=Q12・cos θL L22=Q22・cos θR として演算する。
【0020】同様に、変位計1L,1Rの計測端と、基
準板2L,2Rまでのそれぞれの計測値Q11,Q21から
レールと直角方向のレール5L,5Rの踏頂面を結ぶ直
線に投影した成分L11,L21を、 L11=Q11・cos θL L21=Q21・cos θR として演算する。
【0021】この演算結果より、基準板2Lのレーザビ
ーム照射面と、左車輪内平面3LPのビーム照射面との変
位距離L1を、 L1=L11−L12 として、また基準板2Rのレーザビーム照射面と、右車
輪内平面3RPのビーム照射面との変位距離L2を、 L2=L21−L22 として演算する。
【0022】この演算結果より、輪軸3の左車輪内面3
LPと右車輪内面3RP間の離隔距離すなわちバックゲージ
BGを、 BG=Lt−L1−L2 として演算する。
【0023】さらに、輪軸3のレール直角方向の軌道中
心C1からの横振れ量Sを、 S=L1−(Lt−BG)/2=(Lt−BG)/2−
L2 として演算する。
【0024】図1の装置において、 S>0の時、輪軸3の中心C2は軌道中心C1から右に
S分だけ横振れ、 S=0の時、輪軸3の中心C2は軌道中心C1と一致
し、横振れ無し、 S<0の時、輪軸3の中心C2は軌道中心C1から左に
S分だけ横振れ、 と判断する。
【0025】以上の演算より、車輪のバックゲージB
G、およびレール直角方向の横振れ量Sを測定する。
【0026】計測装置設置点を通過する列車の複数の輪
軸ないし車輪に対し、レーザ変位計1L,1Rのサンプ
リング検出出力データSL,SRから検出基準値L0に
て抽出されるデータ列毎に順次前述の演算処理を行ない
出力すると、進入輪軸に対応した車輪のバックゲージB
G、およびレール直角方向の横振れ量Sとして1回の計
測で精度良く計測し、その測定結果を、例えば表1に示
すように出力装置7に出力することができる。
【表1】
【0027】<実施の形態2>演算処理装置6におい
て、図4に示すように、車輪内面3LPを検出しているデ
ータ列8Lの前端部9LFおよび後端部9LBは、車輪先端
フランジ部の曲面を検出しているデータとなるので、平
面部のデータのみを選別するよう、データ列8Lの例え
ば前端30%相当の前端部9LF、および後端30%相当
の後端部9LBを一律に削除し、残りの中央部のデータ列
のみの平均値ASLを、ASL=Q12とし、同様にデータ列
8Rも前後端の各30%を除去した残りのデータ列から
平均値ASRを、ASR=Q22として求める処理を付加す
る。この後は実施の形態1に準ずる。
【0028】これにより、車輪内面3LP,3RPの車輪平
面部のデータのみを抽出し、より正確な計測値を得るこ
とができる。この結果、走行中の車輪3L,3Rの横振
れ量や輪軸3のバックゲージBGを計測することができ
る。
【0029】<実施の形態3>図5に示すように、列車
10の編成毎に編成番号を登録した編成番号IDプレー
ト11を搭載し、レーザ変位計1L,1Rを設置した測
定場所近傍に、この編成番号IDプレート11に登録し
た編成番号を読取るためのIDアンテナ12、列車の進
入方向を検出するための入庫センサ13、および出庫セ
ンサ14を設置する。さらに、演算処理装置6には、表
2に例示するように予め各列車編成毎にそれを構成する
車両番号を構成順序に従った配列に記載した編成データ
ベースを登録しておく。
【表2】
【0030】以上の構成による作用を図6に示すフロー
チャートを参照して説明する。図5の装置において、測
定場所に進入する列車時間間隔を考慮した設定時間経過
の後、列車10が入庫方向Dinの方向で進入した場合、
入庫センサ13および出庫センサ14に対し先に入庫セ
ンサ13が列車10を検知するため、入庫と判定する
(ステップS11)。次に、列車10の輪軸3がレーザ
変位計1L,1Rの設置点を通過することにより通過輪
軸毎に表1で示すバックゲージBGと横振れ量Sが測定
される(ステップS12)。次に通過列車の編成番号I
Dプレート11に登録された編成番号をIDアンテナ1
2で読取り(ステップS13)、読取った編成番号を表
2に示す編成データベースに登録されたデータから列車
10の編成を構成する固有の車両番号を抽出する(ステ
ップS14)。入出庫判定結果と編成を構成する車両番
号から、表1の測定結果を各車両番号の各輪軸に測定デ
ータの割付けや登録を表3のように行なう(ステップS
15)。
【表3】
【0031】さらに、バックゲージBG値に対し各軸毎
の今回の測定値を規則に定められた範囲内の値か(ステ
ップS16)、さらに前回の測定値と比較し(ステップ
S17)、その差が規定値以内か以上かを判定し(ステ
ップS18)、それぞれ規定値以上の場合は警報出力を
行なう(ステップS19)。
【0032】今回の測定結果と警報出力は出力装置7に
表示させるか、または印字させる(ステップS20)。
規定値以上の警報出力例として、表3中の測定日時20
01/4/19の車両番号1011第2軸の測定値を色
分けや網掛けをすることにより警報表示とする。
【0033】以上によりバックゲージBGの微妙な変化
を走行中の車両から自動的に確実に捉え、車両の安全確
保に大きく貢献することができる。
【0034】<実施の形態4>図7は、実施の形態3に
係る図5において、列車10の編成番号IDプレート1
1、および地上側設置のIDアンテナ12、入庫センサ
13、出庫センサ14の取除き、その代わりに演算処理
装置6に、列車の構内運行管理データをデータベースと
して備えている構内運行管理装置15を接続する構成と
する。
【0035】この構成による作用を図8に示すフローチ
ャートにより説明する。図7の装置において、列車10
の輪軸3が、レーザ変位計1L,1Rの設置点を通過す
ることにより通過輪軸毎に表1に示すバックゲージBG
と横振れ量Sが測定される(ステップS21)。次に、
レーザ変位計1L,1Rを測定により列車10の通過を
認識し、構内運行管理装置15に通過列車の編成番号と
入出庫形態を間合せ、演算処理装置6に入力する(ステ
ップS22)。入力した編成番号を表2に示す編成デー
タベースに登録されたデータから列車10の編成を構成
する固有の車両番号を抽出する(ステップS23)。以
降のステップS24〜S29は実施の形態3で説明した
図6の場合のステップS15〜S20と同様である。
【0036】実施の形態4によれば、構内運行管理装置
15を演算処理装置6と接続することにより、列車に編
成番号IDプレートを、地上にIDアンテナおよび入出
庫センサを設置しなくても、通過列車10の編成番号を
確認することができ、実施の形態3と同等の機能を実現
することができる。
【0037】<実施の形態5>実施の形態3において、
新製車輪、あるいは車輪転削時の計測バックゲージBG
値を各輪軸の登録データとして表4に示すように登録し
データベース化する。
【表4】
【0038】列車通過毎の測定バックゲージBG値をこ
の登録されたバックゲージDG値と比較し、規定値以上
の差の有無を確認し、規定値以上の差が発生している場
合は警報を出力する。
【0039】実施の形態3の場合、前回値との比較によ
り、その差が規定値以上の場合警報を発していたが、こ
の差が規定値以内で漸増する場合は、警報を出すことが
できない。そこで、車輪新製時あるいは車輪転削時の輪
軸バックゲージBG値を測定・登録しておけば、測定値
との差が漸増する場合でも異常を検出することができ
る。
【0040】<実施の形態6>図9は本発明によるバッ
クゲージ計測装置と同一の設置場所に車輪の形状を測定
する車輪形状測定装置16L,16Rを設置し、かつそ
の測定部によって得られた測定データから車輪形状を演
算する車輪形状演算装置17を設けた例を示すものであ
る。
【0041】車輪の形状測定を左右独立に処理すると、
車輪の横振れ量Sが大きい場合は、測定値と実寸法との
間に誤差を生じやすくなる。そこで車輪形状演算装置1
7をバックゲージ計測装置の演算処理装置6と接続し、
車輪形状演算装置17は各輪軸の横振れ量Sを演算処理
装置6から得て、横振れ量Sを使用し、精度の高い補正
を行ない、より高精度のバックゲージ測定を遂行する。
【0042】従来から実施されている画像処理、あるい
はレーザによる光切断法を用いた車輪形状計測装置にお
いては、横振れを取得した画像により横振れ量を算出
し、画像の横振れ補正を行なっているが、横振れが大き
い場合は誤差が大きくなる。しかし、実施の形態6によ
れば、バックゲージ計測装置により高精度の横振れ量を
与えることにより車輪形状演算装置17は精度の高い補
正処理を行なうことができる。
【0043】画像処理単独では、車輪の横振れが大きい
場合に大きな誤差を生じる車輪形状計測装置をバックゲ
ージ計測装置と組み合せることにより、車輪形状計測装
置の測定精度向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の装置のレール直角方向垂直平面
におけるセンサ配置図。
【図2】図2は本発明の装置のレール平面を真上から見
たセンサ配置を示す図。
【図3】一対のレーザ変位計出力の時間経過を示すグラ
フ。
【図4】実施の形態2を説明するための説明図。
【図5】実施の形態3を説明するための機器配置図。
【図6】実施の形態3を説明するためのフローチャー
ト。
【図7】実施の形態4を説明するための機器配置図。
【図8】実施の形態4を説明するためのフローチャー
ト。
【図9】実施の形態6を説明するための機器配置図。
【符号の説明】
1L 左車輪用レーザ変位計 1R 右車輪用レーザ変位計 2L 左車輪レーザ変位計用基準板 2R 右車輪レーザ変位計用基準板 3L 左車輪 3R 右車輪 5L 左レール 5R 右レール 6 演算処理装置 7 出力装置 10 列車 11 編成番号IDプレート 12 IDアンテナ 13 入庫センサ 14 出庫センサ 15 構内運行管理装置 16L,16R 車輪形状測定装置 17 車輪形状演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永 谷 清 和 大阪府大阪市北区芝田1−16−1 阪急電 鉄株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA09 AA22 CC35 GG04 HH04 JJ05 QQ01 QQ42 SS09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道軌道内の両レール間に配設され、前記
    レールに対し直角方向に車両の左右両側の輪軸車輪内面
    に向かって左右別々にレーザ光を照射してその反射光を
    左右別々に受信し得る一対のレーザ変位計と、前記レー
    ルの外側の所定位置に配設され、前記レーザ変位計のレ
    ーザ光照射方向に車輪が存在しない時に前記レーザ変位
    計からのレーザ光が照射されてその反射光を前記レーザ
    変位計に向かって反射する一対の基準板と、前記一対の
    レーザ変位計によって受信された前記基準板および前記
    輪軸車輪内面からの受光データを左右別々に入力し、前
    記各車輪の横振れ量および左右両輪軸車輪内面間の寸法
    をバックゲージとして演算する演算処理装置とを備えた
    鉄道車両輪軸バックゲージ計測装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の鉄道車両輪軸バックゲー
    ジ計測装置において、前記演算処理装置は、前記車輪内
    面からの反射光に係る前記レーザ変位計からの受光デー
    タのうち、車輪が前記レーザ変位計のレーザ光照射位置
    に進入した直後およびレーザ光照射位置から退出する直
    前の変動受光データを除外するとともに、所定の基準範
    囲外の受光データを除外し、残りの受光データの平均化
    処理を行ない、車両の輪軸バックゲージおよび車輪の横
    振れ量を演算することを特徴とする鉄道車両輪軸バック
    ゲージ計測装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の鉄道車両輪軸バックゲー
    ジ計測装置において、前記レーザ変位計の軌道方向前後
    に配設され、通過列車の走行方向を検出するセンサと、
    列車通過の際、その列車に取り付けられたIDプレート
    から編成番号を読み取るIDアンテナと、前記演算処理
    装置に接続された警報手段とを備え、前記演算処理装置
    は、前記レール上を走行する列車の編成番号毎に列車を
    構成する各車両の固有の車両番号を含む編成データをデ
    ータテーブルとして予め登録しており、列車通過の際、
    前記IDアンテナによって読み取られた前記編成番号お
    よび前記センサの検出信号に基づいて通過列車の各車両
    の輪軸バックゲージおよび車輪横振れ量を各車両番号の
    各車輪毎の計測データとして割り付け、さらに今回得ら
    れた輪軸バックゲージと前回の計測によって得られた同
    一輪軸のバックゲージとの差異を演算し、その差異が所
    定値以上の大きさである場合に前記編成番号、車両番
    号、および輪軸番号を特定しバックゲージ異常として前
    記警報手段に出力することを特徴とする鉄道車両輪軸バ
    ックゲージ計測装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の鉄道車両輪軸バックゲー
    ジ計測装置において、前記レーザ変位計の軌道方向前後
    に配設され、通過列車の走行方向を検出するセンサと、
    前記演算処理装置に接続された警報手段とを備え、前記
    演算処理装置は、前記レール上を走行する列車の編成番
    号毎に列車を構成する各車両の固有の車両番号を含む編
    成データをデータテーブルとして予め登録しており、列
    車通過の際、列車の運行ダイヤを管理する運行管理装置
    から編成番号および編成車両番号を得て、前記編成番号
    および前記センサの検出信号に基づいて通過列車の各車
    両の輪軸バックゲージおよび車輪横振れ量を各車両番号
    の各車輪毎の計測データとして割り付け、さらに今回得
    られた輪軸バックゲージと前回の計測によって得られた
    同一輪軸のバックゲージとの差異を演算し、その差異が
    所定値以上の大きさである場合に前記編成番号、車両番
    号、および輪軸番号を特定しバックゲージ異常として前
    記警報手段に出力することを特徴とする鉄道車両輪軸バ
    ックゲージ計測装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の鉄道車両輪軸バックゲー
    ジ計測装置において、前記レーザ変位計の軌道方向前後
    に配設され、通過列車の走行方向を検出するセンサと、
    前記演算処理装置に接続された警報手段とを備え、前記
    演算処理装置は、前記レール上を走行する列車の編成番
    号毎に列車を構成する各車両の固有の車両番号を含む編
    成データ、および輪軸製造時の基準精度に合格したバッ
    クゲージあるいは車輪転削時の基準精度に合格したバッ
    クゲージを各車両番号固有の輪軸毎に登録しており、列
    車通過の際、前記センサの検出信号に基づいて通過列車
    の各車両の輪軸バックゲージおよび車輪横振れ量を各車
    両番号の各車輪毎の計測データとして割り付け、さらに
    今回得られた各輪軸バックゲージと予め登録されている
    同一輪軸の登録バックゲージとの差異を演算し、その差
    異が所定値以上の大きさである場合に前記編成番号、車
    両番号、および輪軸番号を特定しバックゲージ異常とし
    て前記警報手段に出力することを特徴とする鉄道車両輪
    軸バックゲージ計測装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の鉄道車両輪軸バックゲー
    ジ計測装置において、求めた車輪横振れ量を車輪形状計
    測装置における取得画像の横振れ補正演算のために用い
    ることを特徴とする鉄道車両輪軸バックゲージ計測装
    置。
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