JP2003238975A - 廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃料の生成方法及び装置 - Google Patents

廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃料の生成方法及び装置

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JP2003238975A JP2002045869A JP2002045869A JP2003238975A JP 2003238975 A JP2003238975 A JP 2003238975A JP 2002045869 A JP2002045869 A JP 2002045869A JP 2002045869 A JP2002045869 A JP 2002045869A JP 2003238975 A JP2003238975 A JP 2003238975A
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洋一 丸谷
Toshiro Fujimori
俊郎 藤森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い温度で低粘度を維持できるように、廃ポ
リスチレンを液化ポリマー燃料化する。 【解決手段】 生成タンク8内に収容させた比重が0.
85以上の高密度炭化水素系燃料からなる燃料用ベース
油10を、熱機関11の廃熱を用いて60〜200℃に
加熱する。加熱された燃料用ベース油10中に廃ポリス
チレン1を混合し、撹拌機1で撹拌して溶解させること
により液化ポリマー燃料14を生成する。生成された液
化ポリマー燃料14を燃料貯蔵タンク19内に貯蔵し、
熱機関11の廃熱を利用して保温する。燃料貯蔵タンク
19内の液化ポリマー燃料14を熱機関11に送り、熱
機関11の燃料として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種廃プラスチック
のうち、特に、廃ポリスチレンを液化ポリマー燃料とす
る廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃料の生成方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軽量で安価、加工性に優れ、腐食、分解
しにくい特性を利用したプラスチック製品の生産量と消
費量の伸びは著しく、これに伴って大量に廃棄されるプ
ラスチックの処理が深刻な社会問題となっている。
【0003】廃プラスチックのうち、一部はリサイクル
されているが、残りの多くは焼却や埋め立てにより処理
されているのが現状である。しかし、焼却処理場での焼
却能力以上に廃棄物の量が増加していること、並びに、
環境保護の観点から、埋め立て処分場の確保が困難な状
況にあること等により、より多くの廃プラスチックをリ
サイクルすることが望まれている。
【0004】廃プラスチックをリサイクルするこれまで
の技術としては、たとえば、廃プラスチックを、300
〜500℃という高温で熱分解油化して燃料化する方法
がある。
【0005】しかし、廃プラスチックを熱分解油化して
燃料化する方法の場合、熱分解温度を300〜500℃
という高温に維持する必要があり、当該熱量は非常に大
きいため大きなコストがかかるという問題がある。この
コストを低減するためには熱分解油化装置を大型化する
ことが必要となるが、その場合、1つの油化工場で広範
囲の地域をカバーしなければならず、廃プラスチックの
収集コストが高くなってしまうことになる。
【0006】又、廃プラスチックをリサイクルするこれ
までの別の技術としては、廃プラスチックを、180℃
程度に加熱したA重油や軽油で液化ポリマー化して燃料
とする方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、廃プラスチ
ックを液化ポリマー化して燃料とする場合、燃料用ベー
ス油に対する混合重量割合を20%以上とすることがリ
サイクルする上で望ましいものであるが、たとえば、ポ
リプロピレンやポリエチレンを主成分として含むプラス
チックを、60〜200℃に加熱したA重油や軽油で液
化ポリマー化しても、生成された燃料はいずれも高粘度
である。そのため、微粒化し難く、しかも煤やデポジッ
トが発生し易いという問題がある。因りに、実験の結
果、60〜200℃に加熱したA重油、軽油にポリプロ
ピレンを20%、ポリスチレンを10%混合させて、液
化ポリマー化した場合、粘度は最も低くて300cPと
なり、燃料として使用できる粘度100cPよりもはる
かに高粘度であった。又、ポリスチレンを、60〜20
0℃に加熱したA重油や軽油で液化ポリマー化して燃料
とした場合は、粘度の高い沈殿物が生じ、微粒化が悪化
し、煤やデポジットが発生し易いという問題があった。
【0008】したがって、廃プラスチックを液化ポリマ
ー化し燃料とした場合に、燃料として使用できる程度の
低粘度とするためには、常時高温に加熱することが必要
となるが、その場合、加熱コストの上昇、燃料蒸発量の
増加、蒸発した燃料を冷却液化する等の付属施設の増
加、高温加熱容器へのカーボン蓄積など、多くの問題が
生じることになる。更に、ポリプロピレンやポリエチレ
ンを含む液化ポリマー燃料の場合は、100℃以下で固
化が始まるので、これを防止し液体状態を維持するため
にはより多くの加熱エネルギーが必要となる。
【0009】そこで、本発明は、60〜200℃の温度
で液化ポリマー化して燃料にしても低粘度を維持でき、
高温加熱しなくても燃料として使用できるような廃ポリ
スチレンによる液化ポリマー燃料の生成方法及び装置を
提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、比重が0.85以上の高密度炭化水素系
燃料を燃料用ベース油として加熱し、これに廃ポリスチ
レンを混ぜて溶解させ、液化ポリマー燃料を生成するよ
うにし、又、燃料用ベース油の加熱温度を60〜200
℃とする廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃料の生成
方法とする。
【0011】燃料用ベース油は、炭素比が高く、オレフ
ィン分や芳香族分を多く含むため、これらの成分により
廃ポリスチレンは溶解されることになり、燃料用ベース
油中に均一に混合されることで沈殿物が生じない状態で
液化ポリマー燃料化される。
【0012】又、燃料用ベース油に対する廃ポリスチレ
ンの混合重量割合を、40%以下として、高プラスチッ
ク濃度の液化ポリマー燃料としても、低い温度で低粘度
を維持することができる。
【0013】一方、撹拌機を備え且つ比重が0.85以
上の高密度炭化水素系燃料を燃料用ベース油として収容
させるようにした生成タンクに、熱機関の廃熱により上
記燃料用ベース油を加熱するための加熱器を装備させ、
且つ上記生成タンクに廃ポリスチレンを投入できるよう
にし、生成タンク内で熱機関の廃熱で加熱された燃料用
ベース油により廃ポリスチレンを液化ポリマー燃料化さ
せるようにした構成を有する廃ポリスチレンによる液化
ポリマー燃料の生成装置とすることにより、熱機関の廃
熱を利用して液化ポリマー燃料を安価に生成することが
できる。
【0014】更に、生成タンクに、燃料輸送ラインを介
して燃料貯蔵タンクを接続し、且つ該燃料貯蔵タンク
に、熱機関の廃熱を利用した保温器を装備させた構成と
することにより、熱機関の廃熱で燃料を保温できるの
で、コンパクトなサーマルリサイクルシステムを構築で
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0016】図1は本発明の実施の一形態を示すもの
で、収集された多種の廃ポリスチレン1を細かく粉砕す
るようにした粉砕機2の下部出口に、細かく粉砕された
廃ポリスチレン1を貯留して排出することができるよう
にした2段ダンパ構造の加圧セル3を連結して設置し、
該加圧セル3の下部排出口に取り付けたシュート4の下
端を、モータ5と撹拌羽根6とからなる撹拌機7を備え
た生成タンク8の頂部に連通させ、且つ上記シュート4
の途中にベース油供給ライン9を接続して、該ベース油
供給ライン9よりシュート4を通して供給したベース油
10を生成タンク8に収容させるようにすると共に、上
記加圧セル3より排出された廃ポリスチレン1をシュー
ト4を通して生成タンク8内に所定量投入できるように
し、更に、上記生成タンク8の外側壁に、熱機関11の
排ガスライン12を巻き付ける等して加熱器13を構成
して、生成タンク8内の燃料用ベース油10を熱機関1
1の廃熱により加熱できるようにし、撹拌機7の作動で
燃料用ベース油10を撹拌させて廃ポリスチレン1を混
合させることにより、生成タンク8内で廃ポリスチレン
1を溶解させて液化ポリマー燃料14を生成させるよう
にする。
【0017】又、上記生成タンク8の底部には、上流側
から順に開閉弁15と輸送ポンプ16とフィルター17
とを備えた燃料輸送ライン18の上流側の端部を接続す
ると共に、該燃料輸送ライン18の下流側の端部となる
先端を、燃料貯蔵タンク19に接続して、生成タンク8
内で生成された液化ポリマー燃料14を、輸送ポンプ1
6の駆動で燃料輸送ライン18を通し燃料貯蔵タンク1
9に導いて貯蔵できるようにし、且つ上記熱機関11の
排ガスライン12の途中から分岐させた廃熱ライン20
に廃熱回収ボイラの如き廃熱回収器21を設置し、更
に、該廃熱回収器21を通過した後の廃熱ライン20を
2本ライン20a,20bに分けて、一方のライン20
aを、上記燃料輸送ライン18の外壁に巻き付ける等に
より沿わせて保温器22aを構成するようにし、又、他
方のライン20bを、上記燃料貯蔵タンク19の外壁部
に導いて保温器22bを構成するようにし、燃料輸送ラ
イン18を通る液化ポリマー燃料14と燃料貯蔵タンク
19内に貯蔵される液化ポリマー燃料14を廃熱回収器
21で廃熱回収された後の廃熱で保温できるようにし
て、燃料貯蔵タンク19内の液化ポリマー燃料14を熱
機関11の燃料として用いるようにする。
【0018】更に、上記生成タンク8の頂部にガス抜出
管23を接続して、該ガス抜出管23の先端を、気液分
離器24の気相側に組み付けたエコノマイザー25に接
続すると共に、該気液分離器24の液相側と上記燃料輸
送ライン18の途中の位置との間に、開閉弁26を備え
た戻りライン27を接続し、且つ上記気液分離器24の
気相側に排気ライン28を接続して、生成タンク8内で
発生したガスをガス抜出管23を通しエコノマイザー2
5により気液分離器24内に噴射させ、再液化した液化
ポリマー燃料14を戻りライン27を通して燃料輸送ラ
イン18に合流させるようにすると共に、発泡ガスの如
き不要ガスを排気ライン28に排出させるようにする。
【0019】上記燃料用ベース油10としては、ライト
サイクルオイルの如き比重が0.85以上で、燃料中の
炭素比率が高く且つその成分に多くのオレフィン分や芳
香族分を含む高密度炭化水素系燃料を用いるようにする
が、ライトサイクルオイルの代わりとしては、ベンゼ
ン、トルエン、P−キシレン、O−キシレン等を採用す
ることができる。
【0020】又、上記燃料用ベース油10の加熱のため
に廃熱を利用する熱機関としては、たとえば、ガスター
ビンやディーゼルエンジン、ボイラー等である。
【0021】なお、図1において、29は排ガスライン
12の流量調整弁、30は加熱器13用の断熱材、31
は保温器22b用の断熱材、32は廃熱回収器21の下
流側で且つライン20a,20bの分岐部よりも上流側
に位置する廃熱ライン20に接続したバイパスライン、
33はバイパス弁を示す。
【0022】廃ポリスチレン1を液化ポリマー燃料とす
る場合は、予め、生成タンク8内にベース油供給ライン
9よりシュート4を通し一定量の燃料用ベース油10と
してライトサイクルオイルを入れ、熱機関11の排ガス
ライン12により構成した加熱器13による400℃前
後の排ガスのエネルギーを用いて燃料用ベース油10を
60〜200℃の温度となるように加熱した状態として
おく。かかる状態において、粉砕機2で細かく粉砕され
た廃ポリスチレン1を加圧タンク3から排出し、生成タ
ンク8内に収容されている燃料用ベース油10中に、混
合重量割合が40%以下となるように供給して、撹拌機
7で撹拌、混合することで、燃料用ベース油10中に廃
ポリスチレン1を溶解させ、液化ポリマー化させること
により液化ポリマー燃料14が生成される。
【0023】上記において、比重が0.85以上の高密
度炭化水素系燃料からなる燃料用ベース油10に廃ポリ
スチレン1を溶解させてなる液化ポリマー燃料14は、
燃料用ベース油10として60〜200℃に加熱したラ
イトサイクルオイルにポリプロピレンを20%、ポリエ
チレンを10%混合させて液化ポリマー化した場合、粘
度は最も低く、したがって、ガスタービンやボイラー等
の燃料として支障なく使用することができる。すなわ
ち、ガスタービンやボイラーで使用する燃料は、ディー
ゼルエンジンで使用する燃料よりも細かく微粒化するこ
とが要求されるが、上記したように、ライトサイクルオ
イルからなる燃料用ベース油10に廃ポリスチレン1を
溶解させてなる液化ポリマー燃料14は、低粘度であっ
て微粒化し易いので、ディーゼルエンジンに限らず、ガ
スタービンやボイラーの燃料としても安定して使用する
ことができて極めて有利となる。又、液化ポリマー燃料
14は、40〜200℃と低い温度で低粘度の液体状態
を維持できることから、熱機関11と組み合わせること
により、熱機関11の廃熱を利用して生成することがで
きるので、保温のための加熱コストを削減でき、低コス
ト、コンパクトなサーマルリサイクルシステムを構築す
ることができる。なお、図3から明らかなように、生成
された液化ポリマー燃料11は、40℃程度の低い温度
でも固化しないことが確認されているが、加熱や保温を
安定して行うには60℃以上とするのが望ましい。
【0024】上記のように本発明により生成される液化
ポリマー燃料14は、低い温度でも低粘度を維持できる
ことから、生成タンク8で廃ポリスチレンによる液化ポ
リマー燃料14が生成されると、開閉弁15を開いて輸
送ポンプ16を駆動することにより、生成タンク8内の
液化ポリマー燃料14を燃料輸送ライン18を通し燃料
貯蔵タンク19に送り、しかる後、熱機関11に供給し
て熱機関11の燃料として使用させるようにする。この
際、熱機関11の排ガスライン12より廃熱ライン20
に導いた排ガスの熱エネルギーを廃熱回収器21で回収
させるようにし、熱回収後の100℃前後の排ガスのエ
ネルギーを用いて、廃熱ライン20から分岐させた一方
のライン20aによる保温器22aで、燃料輸送ライン
18を通る液化ポリマー燃料14を保温状態にすると共
に、廃熱ライン20から分岐させた他方のライン20b
による保温器22bで燃料貯蔵タンク19内に貯蔵され
た液化ポリマー燃料14を保温するようにする。上記燃
料貯蔵タンク19内に貯蔵される液化ポリマー燃料14
は、燃料輸送ライン18を通るときに、混在している異
物(他の廃プラスチック類等)が除去されるので、熱機
関11で安定して燃焼させることができる。なお、生成
タンク8内で発生した蒸発ガスは、ガス抜出ライン23
を通りエコノマイザー25により気液分離器24に導か
れて気液分離され、液化したものが戻りライン27を通
り燃料輸送ライン18に合流させられるため、発泡ガス
等の不要ガスのみを排気ラインに排出することができ、
廃ポリスチレン1を有効にリサイクルすることができ
る。
【0025】このように、本発明においては、単純な生
成方法で液化ポリマー燃料14を生成できることから、
装置全体の規模としても小型のもので済む。したがっ
て、1つの工場で広範囲の地域をカバーする必要がな
く、廃ポリスチレンが廃出されるところに工場を建てれ
ばよいので、廃ポリスチレンの収集(輸送)コストを低
く抑えることができる。又、特に、再利用燃料をポリス
チレンに限定したことから、局所的に発生する廃ポリス
チレンを効率よくリサイクルすることができる。
【0026】次に、図2は本発明の実施の他の形態を示
すもので、図1に示したものと同様な構成において、熱
機関11の排ガスライン12を用いて構成される加熱器
13を生成タンク8に装備させるようにすることに代え
て、排ガスライン12に熱交換器34を設けて、該熱交
換器34に通した熱交換ライン35を生成タンク8に導
いて加熱器36を構成するようにし、且つ該熱交換ライ
ン34に、水又は油を流して、蒸気又は加熱油を生成タ
ンク8に導いて燃料用ベース油10の加熱に用いるよう
にしたものである。37は熱交換ライン34の流量調整
弁を示す。
【0027】図2の実施の形態では、熱機関11の廃熱
を、熱交換器34で熱交換させてから生成タンク8に導
くようにしたので、生成タンク8内での燃料用ベース油
10の加熱のために、蒸気や加熱油を任意に選定して使
用することができ、熱交換器34でこれら蒸気や加熱油
の温度コントロールを容易に行うことができて有利とな
る。
【0028】なお、上記実施の形態では、燃料輸送ライ
ン18の輸送ポンプ16よりも下流側位置にフィルター
17を配置した場合を示したが、上流側位置であっても
よいこと、又、ベース油供給ライン9は生成タンク8に
直接接続してもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、次の
如き優れた効果を発揮する。 比重が0.85以上の高密度炭化水素系燃料を燃料用
ベース油として加熱し、これに廃ポリスチレンを混合し
溶解させ、液化ポリマー燃料を生成する廃ポリスチレン
による液化ポリマー燃料の生成方法としてあるので、廃
ポリスチレンを沈殿物が生じないように溶解させること
ができて、低粘度の液化ポリマー燃料を得ることがで
き、この際、ベース油の加熱温度は60〜200℃とす
ることにより、廃ポリスチレンの溶解を良好に行うこと
ができる。 燃料用ベース油に対する廃ポリスチレンの混合重量割
合を、40%以下として、高プラスチック濃度の液化ポ
リマー燃料としても低い温度で低粘度を維持することが
できる。 撹拌機を備え且つ比重が0.85以上の高密度炭化水
素系燃料を燃料用ベース油として収容させるようにした
生成タンクに、熱機関の廃熱により上記燃料用ベース油
を加熱するための加熱器を装備させ、且つ上記生成タン
クに廃ポリスチレンを投入できるようにし、生成タンク
内で熱機関の廃熱で加熱された燃料用ベース油により廃
ポリスチレンを液化ポリマー燃料化させるようにした構
成とすることにより、熱機関の廃熱を利用して液化ポリ
マー燃料を安価に生成することができる。 生成タンクに、燃料輸送ラインを介して燃料貯蔵タン
クを接続し、且つ該燃料貯蔵タンクに、熱機関の廃熱を
利用した保温器を装備させた構成とすることにより熱機
関の廃熱で燃料を保温でき、コンパクトなサーマルリサ
イクルシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃
料の生成装置の実施の一形態を示す概要図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す概要図である。
【符号の説明】
1 廃ポリスチレン 7 撹拌器 8 生成タンク 10 燃料用ベース油 11 熱機関 13 加熱器 14 液化ポリマー燃料 18 燃料輸送ライン 19 燃料貯蔵タンク 22b 保温器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤森 俊郎 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター基盤技術研究所内 Fターム(参考) 4F301 AA15 CA09 CA12 CA42 CA53 CA72 4H029 CA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重が0.85以上の高密度炭化水素系
    燃料を燃料用ベース油として加熱し、これに廃ポリスチ
    レンを混ぜて溶解させ、液化ポリマー燃料を生成するこ
    とを特徴とする廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃料
    の生成方法。
  2. 【請求項2】 廃ポリスチレンを60〜200℃に加熱
    した燃料用ベース油により液化ポリマー燃料とする請求
    項1記載の廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃料の生
    成方法。
  3. 【請求項3】 燃料用ベース油に対する廃ポリスチレン
    の混合重量割合を、40%以下とした請求項1又は2記
    載の廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃料の生成方
    法。
  4. 【請求項4】 撹拌機を備え且つ比重が0.85以上の
    高密度炭化水素系燃料を燃料用ベース油として収容させ
    るようにした生成タンクに、熱機関の廃熱により上記燃
    料用ベース油を加熱するための加熱器を装備させ、且つ
    上記生成タンクに廃ポリスチレンを投入できるように
    し、生成タンク内で熱機関の廃熱で加熱された燃料用ベ
    ース油により廃ポリスチレンを液化ポリマー燃料化させ
    るようにした構成を有することを特徴とする廃ポリスチ
    レンによる液化ポリマー燃料の生成装置。
  5. 【請求項5】 生成タンクに、燃料輸送ラインを介して
    燃料貯蔵タンクを接続し、且つ該燃料貯蔵タンクに、熱
    機関の廃熱を利用した保温器を装備させた請求項4記載
    の廃ポリスチレンによる液化ポリマー燃料の生成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052636A1 (ja) 2005-10-31 2007-05-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 音声出力システムの制御方法および音声出力システム
EP4103381A4 (en) * 2020-02-10 2024-05-15 Eastman Chem Co CHEMICAL RECYCLING OF SOLVOLYSE CO-PRODUCT STREAMS

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