JP2003236900A - 取出機の故障診断支援方法 - Google Patents
取出機の故障診断支援方法Info
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Abstract
て、故障の診断(発生要因の分析、原因の特定等)及び
対策を迅速化させる。 【解決手段】 操作の有無を監視して(ステップS
2)、操作がある時は取出機に対して作業者が行った全
ての操作履歴データを記憶装置に記憶し(ステップS
3)、取出機の状態変化を監視して(ステップS4)、
取出機の状態が変化した時に取出機の状態履歴データを
記憶装置に記憶し(ステップS5)、成形機の状態変化
を監視して(ステップS6)、成形機の状態が変化した
時に成形機の状態履歴データを記憶装置に記憶して(ス
テップS7)、各履歴データを表示装置に出力させるよ
うにした。
Description
種加工品を取り出す取出機において、機械各部の故障の
発生原因の診断を支援する方法に関するものである。
ックを成形機の内外に移動し、樹脂成形品を金型から抜
き取って機外に取り出すように構成されている。この取
出機は成形機とリンクして動作するため、取出機の故障
は成形機の稼働率に大きな影響を及ぼす。そこで、取出
機に設けられたモータの電流値を監視し、過電流が流れ
たときに、機械の運転を停止するとともに、そのモータ
を含む工程に故障発生とのアラームを表示して、早期復
旧を促す方法が採られていた。
診断方法によると、次のような問題点があった。 (1)故障発生直後の状況について、現場に居合わせた
作業者等の証言を基に発生原因を推測し、対策を実施す
ることになるが、復旧作業後に故障発生直後の状況が保
存されていなかったり、作業者の記憶が曖昧であったり
して、現場管理者が十分な情報を得られていない場合が
多く、情報収集が困難であった。 (2)故障発生は、その直前に行われた操作が原因とな
る場合が多く、また故障発生時における取出機の状態や
成形機の状態は、発生原因の特定及び対策を実施するに
あたって重要な情報を含んでいるにもかかわらず、有効
に活用する手段が存在しなかった。
発生後に出力させて、故障の診断(発生要因の分析、原
因の特定等)及び対策を迅速化させることにある。
に、本発明に係る取出機の故障診断支援方法は、チャッ
クを加工機(成形機、工作機械、表面加工機等の各種加
工機を含む)の内外に移動して加工品(成形品、機械加
工品、表面加工品等の各種加工品を含む)を取り出す取
出機に対して、次の(1)、(2)、(3)又は(4)
のような方法を採った。 (1)故障発生までに取出機に対して作業者が行った操
作の履歴を記憶して、記憶した履歴データを出力可能と
した。
を記憶して、記憶した履歴データを出力可能とした。
を記憶して、記憶した履歴データを出力可能とした。
者が行った操作の履歴と、故障発生までの取出機の状態
の履歴と、故障発生までの加工機の状態の履歴とのいず
れか二つ以上を取出機の記憶装置に記憶させ、記憶され
た履歴データを出力可能とした。具体的には、前記操作
の履歴と前記取出機の状態の履歴とを記憶させる態様、
前記操作の履歴と前記加工機の状態の履歴とを記憶させ
る態様、前記取出機の状態の履歴と前記加工機の状態の
履歴とを記憶させる態様、前記操作の履歴と前記取出機
の状態の履歴と前記加工機の状態の履歴とを記憶させる
態様とがある。
に限定されないが、後述する取出機のコントローラに内
蔵される記憶装置や、該記憶装置に接続された外部記憶
装置等を例示できる。
は、特に限定されないが、次の態様を例示できる。 (a)取出機に内蔵されたタイマに同期して、操作の有
無や状態の変化にかかわらず、周期的に全ての操作と状
態との履歴を記憶する態様。 (b)新たな操作(または状態に変化)があった時だけ
に該操作(又は該状態)の履歴のみを記憶する態様。 (c)新たな操作(または状態に変化)があった時に全
ての操作(又は全ての状態)の履歴を記憶する態様。 また、操作と状態とをいくつかのグループ(例えば、操
作、取出機の状態、及び加工機の状態)に分けて、各グ
ループごとに異なる方法を適用してもよい。
クを加工機の内外に移動するための一つ以上のチャック
移動機構と、チャック移動機構を構成する制御装置、サ
ーボ制御装置、エンコーダ、サーボモータ(またはエア
シリンダ)、近接スイッチ、記憶装置、表示装置、入出
力装置、設定変更入力装置等からなるコントローラとを
備えたものを例示できる。チャック移動機構の一部また
は全部において故障診断が実施される。
ては、設定変更入力装置から作業者が行う動作モード設
定、タイマー設定、軸制御設定(位置、速度、加速
度)、カウンター設定、段取換ファイル選択、ドライバ
ーパラメータ設定、システム設定等の設定データの設定
操作や変更操作と、チャックの開閉、旋回体の旋回、左
右移動体の移動、前後移動体の移動、又は上下移動体の
移動等の運転操作と、加工機や取出機の電源投入、遮断
等の操作とを例示できる。
でもよい。
の発生トルク、サーボモータの回転速度、サーボモータ
の逆起電力、各移動体の位置、自動ステップの工程数、
制御装置に供給される電源電圧、制御装置が供給する電
源電圧、供給エアーの圧力、及び真空発生ユニットの圧
力等を例示でき、それらのデータは取出機のサーボ制御
装置又は入出力装置から制御装置に送られる。また、コ
ンベア等の付帯機器を併用する場合は、コンベアの動作
状態や、上下移動体に対する下降許可信号等も入出力装
置から制御装置に送るようにして「取出機の状態」の一
部として利用することが好ましい。
樹脂温度、射出速度、スクリュー回転数、射出圧力(一
次圧)、保圧(二次圧)、背圧等を例示でき、加工機に
取り付けられたセンサ等で検出され、取出機の入出力装
置から制御装置に送られる。
定されないが、取出機に標準で装備される表示装置、取
出機の外部に接続されたプリンタ等の出力装置、又は後
述する通信回線を介して接続された遠隔地の上位コンピ
ュータや、それに接続された表示装置や出力装置等を例
示できる。
に限定されないが、日付、時刻、操作の履歴データであ
ることを示す記号(又は番号)、取出機の要素名、及び
要素の操作内容との5つの文字列をカンマ又はスペース
などで区切って一連の文字列に繋げたものや、要素名と
操作内容との代わりに要素番号(又は要素記号)と操作
内容番号(又は操作内容記号)とを用いたもの等を例示
できる。
は、特に限定されないが、日付、時刻、取出機の状態履
歴データであることを示す記号(又は番号)、取出機の
状態1、取出機の状態2、・・・のように日付を含む3
つの文字列と記憶対象数分の状態を表す文字列とをカン
マ又はスペースなどで区切って一連の文字列に繋げたも
のや、状態の取り得る範囲が二値の場合は状態を表す文
字列の代わりに状態番号(又は記号)を用いたもの等を
例示できる。
は、特に限定されないが、日付、時刻、加工機の状態履
歴データであることを示す記号(又は番号)、加工機の
状態1、加工機の状態2、・・・のように日付を含む3
つの文字列と記憶対象数分の状態を表す文字列とをカン
マ又はスペースなどで区切って一連の文字列に繋げたも
のや、状態の取り得る範囲が二値の場合は状態を表す文
字列の代わりに状態番号(又は記号)を用いたもの等を
例示できる。
に、履歴データを通信回線を介して遠隔地の上位コンピ
ュータに送信するのが好ましい。通信回線としては、特
に限定されないが、LANを利用する構内通信回線、イ
ンターネットを利用する広域通信回線等を例示できる。
送受信装置としては、メール付携帯電話も利用可能であ
る。
出機に具体化した第一実施形態について図1〜図12を
参照して説明する。図1に示すように、この取出機1の
メインフレーム2は成形機3の上に左右方向に延びるよ
うに固定されている。メインフレーム2の上には左右移
動体4が支持され、左右移動体4に前後方向に長いサブ
フレーム5が固定されている。サブフレーム5には前後
移動体6が支持され、前後移動体6の下側に上下移動体
8が支持されている。上下移動体8には旋回体9が支持
され、旋回体9に複数のチャック10が装着されてい
る。そして、チャック10が前後、上下、左右方向に移
動し、成形機3の金型11から成形品を抜き取り、機外
に取り出すようになっている。
向の移動機構は、左右移動体4と、左右移動体4を案内
するガイド13と、左右移動体4を駆動する減速機付サ
ーボモータ14と、サーボモータ14の動力を左右移動
体4に伝達するベルト15及びプーリ16,17,18
とから構成されている。図3に示すように、チャック1
0の前後方向の移動機構は、前後移動体6と、前後移動
体6を案内するガイド19と、前後移動体6を駆動する
減速機付サーボモータ20と、サーボモータ20の動力
を前後移動体6に伝達するベルト21及びプーリ22と
から構成されている。
下移動体8と、上下移動体8を駆動するエアシリンダ2
4と、エアシリンダ24を案内するガイド25と、エア
シリンダ24を昇降する減速機付サーボモータ26と、
サーボモータ26の動力をエアシリンダ24に伝達する
ベルト27及びプーリ28,29とを備え、上下移動体
8をエアシリンダ24及びサーボモータ26の2つのア
クチュエータで高速に駆動する倍速機構を構成してい
る。なお、ガイド13,19,25には転がり案内を用
いたLMガイド(直線運動ガイド)が使用され、ベルト
15,21,27には歯付きベルトが使用されている。
ベルトにかえ、チェーンやボールネジを用いてもよい。
制御するコントローラが備えられている。コントローラ
は、制御装置31、サーボ制御装置32、入出力装置3
9、制御装置31から送られたデータを記憶する記憶装
置36と、制御装置31から送られたデータを文字、グ
ラフ等に変換して表示する表示装置37と、制御装置3
1に記憶されているデータを変更するための設定変更入
力装置38とからなり、それらは制御装置31を中心に
それぞれ接続されている。
取出機1の制御装置31によってサーボ制御される。例
えば、チャック10の上下方向の移動機構においては、
図4に示すように、制御装置31がサーボモータ26の
位置または速度等を指示するデータをサーボ制御装置3
2に送る。サーボ制御装置32は、制御装置31より指
示された位置、速度等のデータに基づいて、サーボモー
タ26に電流を供給して制御するようになっている。こ
のとき付属のエンコーダ33,34,35からの信号に
基づいて、上下移動体8の移動量及び速度等がサーボ制
御装置32により算出され、そのデータが制御装置31
にフィードバックされるようになっている。
ンダ24は、入出力装置39によりそれぞれ空圧制御さ
れるようになっている。例えば、制御装置31が入出力
装置39に旋回体9を作動側へ旋回させるように指示す
るデータを送る。入出力装置39は、制御装置31より
指示されたデータに基づいて、旋回体9に圧縮エアを供
給して、成形品を解放する作動側にチャック10を旋回
させる。このとき、旋回体9の作動側への旋回が完了す
ると、付属の近接スイッチ50,51が入出力装置39
に作動側旋回完了信号を送り、そのデータが入出力装置
39から制御装置31にフィードバックされるようにな
っている。
近接スイッチ50,51以外のセンサ(図示略)等から
送られる取出機1の状態を表す電気信号も制御装置31
に送るようになっている。また、入力装置39は、制御
装置31から送られた指示データに基づいてチャック1
0、旋回体9及びエアシリンダ24等のエア駆動式の各
要素に対し、圧縮エアを送り込ませて駆動する空圧制御
装置としても機能する。さらに、入出力装置39は、制
御装置31から送られた成形機3の操作指示データに基
づいて、成形機3を操作する信号、例えば、型開き指示
信号を送るといった機能も備えている。
す工程順で成形品を取り出す。成形機3の成形動作中
は、チャック10が金型11より上方の原点位置Oで待
機している。成形機3が1ショットを終了し、型開き後
に取出開始指令が出ると、まず、上下移動体8が下降
し、前後移動体6が前進し、チャック10が成形品
を把持する。次に、前後移動体6が後退し、上下移
動体8が原点位置Oまで上昇し、取出機1が成形機3に
型閉め開始指令を出力する。続いて、左右移動体4が
機外に移動し、旋回体9が旋回してチャック10の向
きを変更し(姿勢:作動側→復帰側)、上下移動体8
が下降し、チャック10が成形品を解放する。その
後、(10)上下移動体8が上昇し、(11)旋回体9が旋回し
てチャック10の向きを復元し(姿勢:復帰側→作動
側)、(12)左右移動体4が機内に移動し、チャック10
が原点位置Oに復帰する。
て説明する。図7に示すように、本実施形態の取出機1
の故障診断支援方法は、故障発生までに取出機1に対し
て行われた操作の履歴と、故障発生までの取出機1の状
態の履歴と、故障発生までの成形機3の状態の履歴の全
てを記憶装置36に記憶し、記憶した履歴データを出力
するものである。
各成形品に適した動作を実行するために、動作モード設
定、タイマー設定、軸制御設定(位置、速度、加速
度)、カウンター設定、段取換ファイル選択、ドライバ
ーパラメータ設定、システム設定等の設定データの設定
や変更といった操作を設定変更入力装置38によって行
う。これらの設定に従って、例えば、チャック10の開
閉、旋回体9の旋回(作動側・復帰側)、左右移動体4
の移動(左・右)、前後移動体6の移動(前・後)、又
は上下移動体8の移動(上昇・下降)等の操作が行われ
る。まず、取出機1が起動されると、制御装置31は、
初期設定された設定データ、取出機1の全ての状態履歴
データ、及び成形機3の全ての状態履歴データを記憶装
置36に送って記憶させる(ステップS1)。その後、
制御装置31は、操作の有無を監視して操作があれば操
作履歴データを記憶装置36に送り(ステップS2)、
記憶装置36は送られた操作履歴データを記憶する(ス
テップS3)ようになっている。
タ14,20,26が回転することによりそれらの回転
軸に直結されたエンコーダ33,34,35より入力さ
れる信号を基に左右移動体4、前後移動体6、及び上下
移動体8の位置、速度、加速度等からなる取出機1の状
態データを演算により得る。また、サーボ制御装置32
は、その他にも左右移動体4の移動完了(左側・右
側)、前後移動体6の移動完了(前進・後退)、又は上
下移動体8の移動完了(上昇・下降)等の取出機1の状
態データを制御装置31に逐次送るようになっている。
また、取出機1の状態データに含まれるチャック10の
状態(開・閉)、旋回体9の状態(作動側・復帰側)、
又はエアシリンダ24の状態(上昇・下降)は、近接ス
イッチ50,51等から入力される信号を基に入出力装
置39から制御装置31に逐次送られるようになってい
る。制御装置31はこれらの取出機1の状態の変化を監
視し、一つでも状態の変化が起こった場合、その時の取
出機1の全ての状態履歴データを記憶装置36に送り
(ステップS4)、記憶装置36は送られた履歴データ
を記憶する(ステップS5)ようになっている。
略)からは、例えば、成形機3のモード(全自動・手
動)、型状態(開・閉)、安全ドア状態(開・閉)、エ
ジェクタ状態(突出・戻り)、コンベア下降許可(有り
・無し)、樹脂温度、射出速度、スクリュー回転数、射
出圧力(一次圧)、保圧(二次圧)、背圧等の成形機3
の状態が入出力装置39から制御装置31に逐次送られ
るようになっている。制御装置31は成形機3の状態の
変化を監視し、一つでも状態の変化が起こった場合、そ
の時の成形機3の全ての状態履歴データを記憶装置36
に送り(ステップS6)、記憶装置36は送られた履歴
データを記憶する(ステップS7)ようになっている。
る。一事例として、2000年1月30日15時30分
00秒に成形機3の金型11が開き、2000年1月3
0日15時30分01秒に上下移動体8を下降させる場
合を挙げる。まず最初に成形機3の金型11が開くと、
成形機3に取り付けられたセンサが、金型11が開かれ
たことを示す信号を入出力装置39に送る。その信号は
入出力装置39から制御装置31に送られる。制御装置
31は、成形機3の状態変化(金型11の開閉状態の変
化)を検知して、その時の成形機3の全ての状態履歴デ
ータとなる文字列を生成する。その文字列の構成は、例
えば、「日付」,「時刻」,成形機の状態履歴データで
あることを示す番号「2」,成形機3のモードを表す状
態番号(全自動:0、手動:1),金型11の開閉状態
を表す状態番号(閉:0、開:1),・・・と予め順序
が設定されている。従って、前記事例では、文字列「2
0000130,153000,2,1,1,・・・」
が制御装置31の内部で生成され、記憶装置36に送ら
れて記憶される。
作すると、制御装置31は、その操作履歴データとなる
文字列を生成する。文字列の構成は、例えば、「日
付」,「時刻」,操作履歴データであることを示す番号
「0」,上下移動体8の要素番号「8」,上下移動体8
の操作内容記号(上昇:U、下降:D)と予め順序が設
定されている。従って、前記事例では、文字列「200
00130,153001,0,8,D」が制御装置3
1の内部で生成され、記憶装置36に送られて記憶され
る。
ーダ33,34,35からの信号を受けたサーボ制御装
置32が上下移動体8の下降量、下降速度及び加速度を
演算により取得し、それらの情報が制御装置31に送ら
れる。その時、制御装置31は、取出機1の状態変化
(上下移動体8の位置、速度、加速度等の変化)を検知
して、その時の取出機1の全ての状態履歴データとなる
文字列を生成する。その文字列の構成は、例えば、「日
付」,「時刻」,取出機の状態履歴データであることを
示す番号「1」,左右移動体4の位置(1/100mm
オーダー),前後移動体6の位置(1/100mmオー
ダー),上下移動体8の位置(1/100mmオーダ
ー),・・・と予め順序が設定されいる。従って、前記
事例では、文字列「20000130,153001,
1,140000,20000,80000,・・・」
が制御装置31の内部で生成され、記憶装置36に送ら
れて記憶される。なお、位置、速度、加速度等の数値は
小数点を含む生のデータをそのまま記憶させてもよい。
装置36に、上位コンピュータ100が通信回線101
を介して接続されている。すなわち、履歴データを通信
回線101を介して遠隔地の上位コンピュータ100に
送信することができるようになっている。
いて説明する。取出機に故障が発生したときには、移動
体4,6,8の動作が直ちに停止され、表示装置37に
は図8に示すようなアラームウインド41がベース画面
40に重ねて表示される。アラームウインド41にはア
ラーム番号、故障の内容、簡単な原因、及び確認を要す
る事項が表示される。また、アラームウインド41に
は、全ての故障を表示するための前ボタン42及び次ボ
タン43と、アラームウインド41を消去するための表
示OFFボタン44と送信ボタン45とが設けられてい
る。そして、アラームウインド41で前ボタン42又は
次ボタン43を押すと、記憶されている履歴データが記
憶された年月日時刻順に表示される。
時は、送信ボタン45を押すか、表示OFFボタン44
を押しアラームウインド41を消去する。送信ボタン4
5を押すと、送信プログラムが起動され、遠隔地の専任
技術者が故障を精査するに必要な履歴データを含む診断
ファイルが自動作成される。そして、このファイルは取
出機1に付属の送受信装置(図示略)によって、構内又
は広域通信回線101を介し、LAN又はインターネッ
ト等を利用して遠隔地の上位コンピュータ100に送信
される。
ーム履歴照会画面52(図9参照)、操作履歴照会画面
53(図10参照)、成形機・取出機状態履歴照会画面
54(図11参照)を必要に応じて表示装置37に出力
させる。操作履歴照会画面53には、最新の操作履歴デ
ータから順に5つの操作履歴データ(年月日、時刻、操
作)が表示される。この画面により操作履歴を確認し、
必要に応じて操作履歴を遡ることで、故障発生要因とな
った操作を即座に調査することができる。
4を表示すると、画面右上には表示させている履歴デー
タの年月日及び時刻が表示され、画面中央左側には取出
機1、成形機3の履歴データを表すビットマップ55が
表示され、ビットマップ55の右側上部には各移動体の
履歴データ(各移動体の位置等)を表す移動体位置リス
ト57が表示される。ビットマップ55は、縦横に16
行16列に配置された合計256のビット56からな
り、各ビット56は取出機1、成形機3、及び付帯機器
等の履歴データを白丸又は黒丸で表示している。
型11の開閉状態が対応させられ、金型11が閉じてい
る時には黒丸、開いている時には白丸が表示されるよう
に設定されていると、図11の「F2」番地のビット5
6は黒丸なので、今表示している履歴データの年月日時
刻「2002年2月12日9時45分00秒」の時点で
は金型11が閉じていたことを確認することができる。
また、同時刻における他の履歴データも他のビット56
を見ることで確認できる。
によれば、取出機1に対して作業者が行った操作の履歴
を記憶して、履歴データを出力するようにしたことで、
故障発生に繋がった要因操作の調査、分析等の故障診断
が作業者の曖昧な記憶に左右されることなく容易にでき
るようになり迅速化される。これに伴って、故障原因の
特定と作業者への操作上の注意などの対策も容易になり
迅速化される。
履歴データを出力するようにしたことで、故障発生に繋
がった要因(取出機1の状態)の調査、分析等の故障診
断が作業者の曖昧な記憶に左右されることなく容易にで
きるようになり迅速化される。これに伴って、故障原因
の特定と取出機1の修理、調整などの対策も容易になり
迅速化される。
履歴データを出力するようにしたことで、故障発生に繋
がった要因(成形機3の状態)の調査、分析等の故障診
断が作業者の曖昧な記憶に左右されることなく容易にで
きるようになり迅速化される。これに伴って、故障原因
の特定と成形機3の修理、調整などの対策も容易になり
迅速化される。
と、取出機の状態と、成形機の状態との3種類の履歴を
記憶したため、それらの履歴データを時間の流れに沿っ
て確認することで、どのような状態においてどの操作を
行ったことで故障が発生したかといった、個々の履歴デ
ータだけでは判断がつきにくいような複数の要因(例え
ば成形機の状態と、取出機に対して行った操作等)が重
なって発生した故障に対しても速やかに且つ詳細に要因
の調査、分析をすることができる。これに伴って、故障
原因の特定と対策が更に容易になり迅速化される。
ータを送ることができるのでユーザ又はメーカの専任技
術者が、遠隔地に居ながら取出機の故障を詳細に診断で
き、メーカの専任技術者が現場まで出向く必要がなくな
り、メーカのアフターサービスにかかる費用を節約でき
る。
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)前記実施形態の故障診断方法を、工作機械、表面
加工機、梱包機械、食品加工機等の各種加工機から各種
加工品を取り出す取出機に適用すること。
故障診断支援方法によれば、故障前の情報が故障発生後
に出力されるので故障の診断(発生要因の分析、原因の
特定)及び対策が迅速化されるという優れた効果を奏す
る。
よれば、ユーザ又はメーカの専任技術者が、遠隔地に居
ながら取出機の故障を詳細に診断でき、メーカの専任技
術者が現場まで出向く必要がなくなり、メーカのアフタ
ーサービスにかかる費用を節約できる。
の全体を示す斜視図である。
を示す正面図である。
を示す断面図である。
ク図である。
示すフローチャートである
の正面図である。
装置の正面図である。
示装置の正面図である。
歴照会画面を示す表示装置の正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 チャックを加工機の内外に移動して加工
品を取り出す取出機の故障発生までに前記取出機に対し
て作業者が行った操作の履歴を記憶し、故障発生後に記
憶した履歴データを出力することを特徴とする取出機の
故障診断支援方法。 - 【請求項2】 チャックを加工機の内外に移動して加工
品を取り出す取出機の故障発生までの前記取出機の状態
の履歴を記憶し、故障発生後に記憶した履歴データを出
力することを特徴とする取出機の故障診断支援方法。 - 【請求項3】 チャックを加工機の内外に移動して加工
品を取り出す取出機の故障発生までの前記加工機の状態
の履歴を記憶し、故障発生後に記憶した履歴データを出
力することを特徴とする取出機の故障診断支援方法。 - 【請求項4】 チャックを加工機の内外に移動して加工
品を取り出す取出機の故障発生までに前記取出機に対し
て作業者が行った操作の履歴と、前記故障発生までの前
記取出機の状態の履歴と、前記故障発生までの前記加工
機の状態の履歴とのいずれか二つ以上を記憶し、故障発
生後に記憶した履歴データを出力することを特徴とする
取出機の故障診断支援方法。 - 【請求項5】 前記履歴データを通信回線を介して遠隔
地の上位コンピュータに送信する請求項1、2、3又は
4記載の取出機の故障診断支援方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043002A JP2003236900A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 取出機の故障診断支援方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002043002A JP2003236900A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 取出機の故障診断支援方法 |
Publications (1)
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---|---|
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JP2002043002A Pending JP2003236900A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 取出機の故障診断支援方法 |
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JP2008238723A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Yushin Precision Equipment Co Ltd | 成形品取出機のコントローラ |
US10882236B2 (en) | 2017-05-17 | 2021-01-05 | Aska Company | Molding system, molding apparatus, inspection apparatus, inspection method, and program |
WO2022044681A1 (ja) * | 2020-08-25 | 2022-03-03 | 株式会社ハーモ | 成形品取出装置 |
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- 2002-02-20 JP JP2002043002A patent/JP2003236900A/ja active Pending
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