JP2003235196A - 巻線用ボビン、回転電機用ロータ及び回転電機用ロータに対する含浸剤含浸方法 - Google Patents

巻線用ボビン、回転電機用ロータ及び回転電機用ロータに対する含浸剤含浸方法

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JP2003235196A
JP2003235196A JP2002033505A JP2002033505A JP2003235196A JP 2003235196 A JP2003235196 A JP 2003235196A JP 2002033505 A JP2002033505 A JP 2002033505A JP 2002033505 A JP2002033505 A JP 2002033505A JP 2003235196 A JP2003235196 A JP 2003235196A
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JP
Japan
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winding
impregnating agent
covering portion
core
bobbin
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Application number
JP2002033505A
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English (en)
Inventor
Tadashi Niimura
匡 新村
Junji Kimura
淳二 木村
Tatsuya Shoji
達哉 庄司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線層の内部まで含浸剤を容易に含浸させる
ことができる巻線用ボビンを得る。 【解決手段】 コア2の端面を覆うコア端面覆い部分3
aと、このコア端面覆い部分3aに一体でコア2の巻線
収容溝1の内表面を覆う巻線収容溝覆い部分3bとを備
えている。コア端面覆い部分3aに入口開口部6aを開
口する含浸剤通路6を巻線収容溝覆い部分3bに沿って
形成する。この含浸剤通路6は、巻線収容溝覆い部分3
bの長手方向の中間部分に末端出口6bを設け、この末
端出口6bを巻線収容溝覆い部分3bの巻線巻回面に開
口させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線用ボビン、回
転電機用ロータ及び回転電機用ロータに対する含浸剤含
浸方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回転電機用ロータは、図3(A)
(B)に示すように、外周に開口して巻線収容溝1を有
する積層鉄心よりなるコア2と、コア2の端面を覆うコ
ア端面覆い部分3aと、該コア端面覆い部分3aに一体
でコア2の巻線収容溝1の内表面を覆う巻線収容溝覆い
部分3bとを備えた巻線用ボビン3と、該巻線用ボビン
3を介してコア2の巻線収容溝1内に巻装された巻線4
とを備えた構造になっていた。
【0003】また、コア2の軸心には、巻線用ボビン3
を貫通して回転軸を通す孔5が開けられていた。
【0004】このような回転電機用ロータでは、巻線4
の巻装後に、該巻線4を固定するために該巻線4に含浸
剤を含浸させている。巻線4に対する含浸剤の含浸は、
巻線4の上部から含浸剤を滴下させて含浸させる滴下含
浸方法、ロータ全体を含浸液に漬けて含浸させるどぶ漬
け含浸方法等で行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
含浸方法では、いずれも巻線4の層の内部まで含浸剤を
含浸させるには、滴下回数を増やすか、局部的に圧力を
下げたりまたは巻線4にに通電して温度を一定に保つ特
殊な設備を使用しなければならない問題点があった。
【0006】本発明の目的は、巻線層の内部まで含浸剤
を容易に含浸させることができる巻線用ボビン、回転電
機用ロータ及び回転電機用ロータに対する含浸剤含浸方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、コアの端面を
覆うコア端面覆い部分と、該コア端面覆い部分に一体で
コアの巻線収容溝の内表面を覆う巻線収容溝覆い部分と
を備えた巻線用ボビンを改良するものである。
【0008】本発明に係る巻線用ボビンでは、コア端面
覆い部分に入口開口部が開口する含浸剤通路が巻線収容
溝覆い部分に沿って形成され、該含浸剤通路の末端出口
は巻線収容溝覆い部分の長手方向の中間部分に設けら
れ、該末端出口は巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面に開
口されている。
【0009】このような巻線用ボビンによれば、コア端
面覆い部分に入口開口部が開口する含浸剤通路から含浸
剤が入り込んで、該含浸剤通路を通って巻線収容溝覆い
部分の長手方向の中間部分の末端出口で該巻線収容溝覆
い部分の巻線巻回面に吐出され、巻線層の内面側に供給
されることになる。このため巻線には、外側以外に内側
からも含浸剤が供給され、巻線層の内部まで含浸剤を容
易に含浸させることができる。
【0010】この場合、含浸剤通路の末端出口は、含浸
剤通路の末端を閉じた状態で、巻線収容溝覆い部分の巻
線巻回面に向けて含浸剤通路の長手方向に対して交差す
る向きに開口させて設けられていることが好ましい。こ
のように末端出口が設けられていると、含浸剤通路に充
填された含浸剤は、含浸剤通路の末端で向きを変えて巻
線の巻回層に向けて充填されることになる。
【0011】また、含浸剤通路の入口開口部は、巻線用
ボビンにおけるコア端面覆い部分の先端箇所で、巻線収
容溝覆い部分の溝に入る入口の脇に開口させて設けられ
ていることが好ましい。このように入口開口部が設けら
れていると、該入口開口部が巻線で塞がれることがな
く、容易に入口開口部から含浸剤を供給することができ
る。
【0012】また、含浸剤通路はパイプ状をなしている
ことが好ましい。このようなパイプ状の含浸剤通路によ
れば、途中で含浸剤を逸出させずに容易に巻線層の内面
側に含浸剤を供給することができる。
【0013】また、本発明は、外周に開口して巻線収容
溝を有するコアと、該コアの端面を覆うコア端面覆い部
分と、該コア端面覆い部分に一体でコアの巻線収容溝の
内表面を覆う巻線収容溝覆い部分とを備えた巻線用ボビ
ンと、該巻線用ボビンを介してコアの巻線収容溝内に巻
装された巻線とを備えた回転電機用ロータを改良するも
のである。
【0014】本発明に係る回転電機用ロータでは、巻線
用ボビンのコア端面覆い部分に入口開口部が開口する含
浸剤通路が巻線収容溝覆い部分に沿って形成され、該含
浸剤通路の末端出口は巻線収容溝覆い部分の長手方向の
中間部分に設けられ、該末端出口は巻線収容溝覆い部分
の巻線巻回面に開口されている。
【0015】このような回転電機用ロータによれば、巻
線用ボビンのコア端面覆い部分に入口開口部が開口する
含浸剤通路から含浸剤が入り込んで、該含浸剤通路を通
って巻線収容溝覆い部分の長手方向の中間部分の末端出
口で該巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面に吐出され、巻
線層の内面側に供給されることになる。このため巻線に
は、外側以外に内側からも含浸剤が供給され、巻線層の
内部まで含浸剤を容易に含浸させることができる。
【0016】この場合、含浸剤通路の末端出口は、含浸
剤通路の末端を閉じた状態で、巻線収容溝覆い部分の巻
線巻回面に向けて含浸剤通路の長手方向に対して交差す
る向きに開口させて設けられていることが好ましい。こ
のように末端出口が設けられていると、含浸剤通路に充
填された含浸剤は、含浸剤通路の末端で向きを変えて巻
線の巻回層に向けて充填されることになる。
【0017】また、含浸剤通路の入口開口部は、巻線用
ボビンにおけるコア端面覆い部分の先端箇所で、巻線収
容溝覆い部分の溝に入る入口の脇に開口させて設けられ
ていることが好ましい。このように入口開口部が設けら
れていると、該入口開口部が巻線で塞がれることがな
く、容易に入口開口部から含浸剤を供給することができ
る。
【0018】また、含浸剤通路はパイプ状をなしている
ことが好ましい。このようなパイプ状の含浸剤通路によ
れば、途中で含浸剤を逸出させずに容易に巻線層の内面
側に含浸剤を供給することができる。
【0019】さらに、本発明は、外周に開口して巻線収
容溝を有するコアと、該コアの端面を覆うコア端面覆い
部分と、該コア端面覆い部分に一体でコアの巻線収容溝
の内表面を覆う巻線収容溝覆い部分とを備えた巻線用ボ
ビンと、該巻線用ボビンを介してコアの巻線収容溝内に
巻装された巻線とを備えた回転電機用ロータの巻線に含
浸剤を含浸させる回転電機用ロータに対する含浸剤含浸
方法を改良するものである。
【0020】本発明に係る回転電機用ロータに対する含
浸剤含浸方法では、巻線用ボビンとして、そのコア端面
覆い部分に入口開口部が開口する含浸剤通路が巻線収容
溝覆い部分に沿って形成され、該含浸剤通路の末端出口
は巻線収容溝覆い部分の長手方向の中間部分に設けら
れ、該末端出口は巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面に開
口されているものを用い、含浸剤通路の開口部にノズル
を挿入して含浸剤を充填し、次に回転電機用ロータを回
転させて充填した含浸剤を巻線の層の内面側に充填し、
しかる後に回転電機用ロータの表面側から含浸剤を巻線
の層中に含浸させる。このような回転電機用ロータに対
する含浸剤含浸方法では、巻線用ボビンのコア端面覆い
部分に入口開口部が開口する含浸剤通路から含浸剤が入
り込んで、該含浸剤通路を通って巻線収容溝覆い部分の
長手方向の中間部分の末端出口で該巻線収容溝覆い部分
の巻線巻回面に吐出され、巻線層の内面側に供給される
ことになる。このため巻線には、外側以外に内側からも
含浸剤が供給され、巻線層の内部まで含浸剤を容易に含
浸させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1(A)(B)は本発明に係る
巻線用ボビン、回転電機用ロータ及び回転電機用ロータ
に対する含浸剤含浸方法の実施の形態の第1例を示した
もので、図1(A)は巻線用ボビンを備えた回転電機用
ロータの一部横断正面図、図1(B)は巻線用ボビンを
備えた回転電機用ロータの一部縦断側面図である。な
お、図3(A)(B)と対応する部分には、同一符号を
付けて示している。
【0022】本例の巻線用ボビン3には、パイプ状の成
形で含浸剤通路6が設けられている。この含浸剤通路6
は、コア端面覆い部分3aに入口開口部6aを開口させ
て巻線収容溝覆い部分3bに沿って形成されている。こ
の含浸剤通路6の末端出口6bは、巻線収容溝覆い部分
3bの長手方向の中間部分に設けられている。この末端
出口6bは、該巻線収容溝覆い部分3bの巻線巻回面に
開口させられている。さらに詳しく説明すると、末端出
口6bは、含浸剤通路6の末端を閉じた状態で、巻線収
容溝覆い部分3bの巻線巻回面に向けて含浸剤通路6の
長手方向に対して交差する向きに開口させて設けられて
いる。入口開口部6aは、図1(B)に示すように、コ
ア2の軸心方向における該巻線用ボビン3におけるコア
端面覆い部分3aの箇所で、巻線収容溝覆い部分3bの
溝に入る入口の脇に開口させて設けられている。なお、
図示していないが、この巻線用ボビン3は、コア2の長
手方向の中間部分で2分割された構造になっていて、コ
ア2の長手方向の両端部から差し込んでコア2に装着さ
れるようになっている。含浸剤通路6の末端出口6b
は、分割された巻線用ボビン3の何れかの側のつなぎ合
される側の端部に設けられている。
【0023】このような巻線用ボビン3はコア2に装着
され、この巻線用ボビン3を介してコア2の巻線収容溝
1内に巻線4が巻装され、回転電機用ロータが構成され
ている。
【0024】かかる構造の回転電機用ロータの巻線4の
層に含浸剤を含浸する際には、含浸剤通路6の入口開口
部6aに図示しないがノズルを挿入して含浸剤を巻線収
容溝覆い部分3bの巻線巻回面内に加圧充填する。即
ち、含浸剤通路6に充填された含浸剤は、含浸剤通路6
の末端で向きを変えて巻線4の巻回層の各巻線4間に向
けて充填されることになる。
【0025】次に、ノズルを抜いて該回転電機用ロータ
を、その軸心の回りに回転させて、予め充填した含浸剤
を巻線4の層の内面側に充填する。
【0026】しかる後に、回転電機用ロータの表面側か
ら含浸剤を、前述した滴下含浸方法やどぶ漬け含浸方法
等で巻線4の層中に含浸させる。
【0027】このような巻線用ボビン3によれば、コア
端面覆い部分3aに入口開口部6aが開口する含浸剤通
路6から含浸剤が入り込んで、該含浸剤通路6を通って
巻線収容溝覆い部分3bの長手方向の中間部分の横向き
の末端出口6bで該巻線収容溝覆い部分3bの巻線巻回
面に吐出され、巻線4の層内に供給されることになる。
このため巻線4には、外側以外に内側からも含浸剤が供
給され、巻線4の層の内部まで含浸剤を容易に含浸させ
ることができる。
【0028】このような回転電機用ロータによれば、巻
線用ボビン3のコア端面覆い部分3aに入口開口部6a
が開口する含浸剤通路6から含浸剤が入り込んで、該含
浸剤通路6を通って巻線収容溝覆い部分3bの長手方向
の中間部分の末端出口6bで該巻線収容溝覆い部分3b
の巻線巻回面に吐出され、巻線4の層内に供給されるこ
とになる。このため巻線4の層には、外側以外に内側か
らも含浸剤が供給され、巻線4の層の内部まで含浸剤を
容易に含浸させることができる。
【0029】また、このような回転電機用ロータに対す
る含浸剤含浸方法によれば、巻線用ボビン3のコア端面
覆い部分3aに入口開口部6aが開口する含浸剤通路6
から含浸剤が入り込んで、該含浸剤通路6を通って巻線
収容溝覆い部分3bの長手方向の中間部分の末端出口6
bで該巻線収容溝覆い部分3bの巻線巻回面に吐出さ
れ、巻線4の層内に供給される。このため巻線4の層に
は、外側以外に内側からも含浸剤が供給され、巻線4の
層の内部まで含浸剤を容易に含浸させることができる。
【0030】これらの場合、含浸剤通路6の末端出口6
bが、含浸剤通路6の末端を閉じた状態で、巻線収容溝
覆い部分3bの巻線巻回面に向けて含浸剤通路6の長手
方向に対して交差する向きに開口させて設けられている
と、含浸剤通路6に充填された含浸剤は、含浸剤通路6
の末端で向きを変えて巻線4の巻回層の各巻線4間に充
填されることになる。
【0031】また、含浸剤通路6の入口開口部6aが、
巻線用ボビン3におけるコア端面覆い部分3aの先端箇
所で、巻線収容溝覆い部分3bの溝に入る入口の脇に開
口させて設けられていると、該入口開口部6aが巻線4
で塞がれることがなく、容易に入口開口部6aから含浸
剤を供給することができる。
【0032】また、含浸剤通路5がパイプ状をなしてい
ると、途中で含浸剤を逸出させずに容易に巻線4の層の
内面側に供給することができる。
【0033】図2は本発明に係る巻線用ボビン及び回転
電機用ロータの実施の形態の第2例を示した要部縦断面
図である。
【0034】本例の巻線用ボビン及び回転電機用ロータ
では、含浸剤通路6の入口開口部6aがテーパ状または
漏斗状に形成されている。
【0035】このようにテーパ状または漏斗状の入口開
口部6aによれば、含浸剤通路6に対する含浸剤の供給
を容易に行うことができる。
【0036】上記例では、含浸剤通路6を巻線用ボビン
3の両側のコア端面覆い部分3aにそれぞれ2個設けた
が、両側のコア端面覆い部分3aにそれぞれ4個設けて
もよく、その数は必要に応じて選択すればよい。
【0037】また、上記例では、含浸剤通路6の出口を
その末端のみに末端出口6bとして設けたが、末端出口
6bの手前に更に出口を含浸剤通路6の長手方向に交差
する向きで設けることもできる。
【0038】さらに、上記例では、含浸剤通路6の末端
を閉じて末端出口6bを含浸剤通路6の長手方向に交差
する向きで設けたが、含浸剤通路6の末端を一部開い
て、同様の向きで末端出口6bを設けることもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る巻線用ボビンでは、コア端
面覆い部分に入口開口部が開口する含浸剤通路が巻線収
容溝覆い部分に沿って形成され、該含浸剤通路の末端出
口は巻線収容溝覆い部分の長手方向の中間部分に設けら
れ、該末端出口は巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面に開
口されているので、コア端面覆い部分に入口開口部が開
口するこの含浸剤通路から含浸剤が入り込んで、該含浸
剤通路を通って巻線収容溝覆い部分の長手方向の中間部
分の末端出口で該巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面に吐
出され、巻線層の内面側に供給されることになる。この
ため巻線には、外側以外に内側からも含浸剤が供給さ
れ、巻線層の内部まで含浸剤を容易に含浸させることが
できる。
【0040】この場合、含浸剤通路の末端出口が、含浸
剤通路の末端を閉じた状態で、巻線収容溝覆い部分の巻
線巻回面に向けて含浸剤通路の長手方向に対して交差す
る向きに開口させて設けられていると、含浸剤通路に充
填された含浸剤は、含浸剤通路の末端で向きを変えて巻
線の巻回層に向けて充填されることになる。
【0041】また、含浸剤通路の入口開口部が、巻線用
ボビンにおけるコア端面覆い部分の先端箇所で、巻線収
容溝覆い部分の溝に入る入口の脇に開口させて設けられ
ていると、該入口開口部が巻線で塞がれることがなく、
容易に入口開口部から含浸剤を供給することができる。
【0042】また、含浸剤通路はパイプ状をなしている
と、途中で含浸剤を逸出させずに容易に巻線層の内面側
に含浸剤を供給することができる。
【0043】また、本発明に係る回転電機用ロータで
は、巻線用ボビンのコア端面覆い部分に入口開口部が開
口する含浸剤通路が巻線収容溝覆い部分に沿って形成さ
れ、該含浸剤通路の末端出口は巻線収容溝覆い部分の長
手方向の中間部分に設けられ、該末端出口は巻線収容溝
覆い部分の巻線巻回面に開口されているので、この巻線
用ボビンのコア端面覆い部分に入口開口部が開口する含
浸剤通路から含浸剤が入り込んで、該含浸剤通路を通っ
て巻線収容溝覆い部分の長手方向の中間部分の末端出口
で該巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面に吐出され、巻線
層の内面側に供給されることになる。このため巻線に
は、外側以外に内側からも含浸剤が供給され、巻線層の
内部まで含浸剤を容易に含浸させることができる。
【0044】この場合、含浸剤通路の末端出口が、含浸
剤通路の末端を閉じた状態で、巻線収容溝覆い部分の巻
線巻回面に向けて含浸剤通路の長手方向に対して交差す
る向きに開口させて設けられていると、含浸剤通路に充
填された含浸剤は、含浸剤通路の末端で向きを変えて巻
線の巻回層に向けて充填されることになる。
【0045】また、含浸剤通路の入口開口部が、巻線用
ボビンにおけるコア端面覆い部分の先端箇所で、巻線収
容溝覆い部分の溝に入る入口の脇に開口させて設けられ
ていると、該入口開口部が巻線で塞がれることがなく、
容易に入口開口部から含浸剤を供給することができる。
【0046】また、含浸剤通路はパイプ状をなしている
と、途中で含浸剤を逸出させずに容易に巻線層の内面側
に含浸剤を供給することができる。
【0047】さらに、本発明に係る回転電機用ロータに
対する含浸剤含浸方法では、巻線用ボビンのコア端面覆
い部分に入口開口部が開口する含浸剤通路から含浸剤が
入り込んで、該含浸剤通路を通って巻線収容溝覆い部分
の長手方向の中間部分の末端出口で該巻線収容溝覆い部
分の巻線巻回面に吐出され、巻線層の内面側に供給され
ることになる。このため巻線には、外側以外に内側から
も含浸剤が供給され、巻線層の内部まで含浸剤を容易に
含浸させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る回転電機用ロータの実施
の形態の第1例を示した一部横断正面図、(B)はこの
回転電機用ロータの一部縦断側面図である。
【図2】本発明に係る巻線用ボビン及び回転電機用ロー
タの実施の形態の第2例を示した要部縦断面図である。
【図3】(A)は従来の回転電機用ロータの一部横断正
面図、(B)はこの回転電機用ロータの一部縦断側面図
である。
【符号の説明】
1 巻線収容溝 2 コア 3 巻線用ボビン 3a コア端面覆い部分 3b 巻線収容溝覆い部分 4 巻線 5 回転軸を通す孔 6 含浸剤通路 6a 入口開口部 6b 末端出口
フロントページの続き (72)発明者 庄司 達哉 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 Fターム(参考) 3F058 AA04 AB03 AC06 BB19 CA00 DA05 DB05 DB12 5H603 AA03 AA04 BB01 BB12 CA02 CA04 CB22 CB26 CC11 EE10 FA08 5H604 AA05 AA08 BB01 CC02 CC05 CC16 DB01 PB03 PB04 PE01 PE06 QA01 QA03 QB12 5H615 BB01 BB14 PP02 PP08 PP13 PP28 SS35 SS42 TT26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの端面を覆うコア端面覆い部分と、
    前記コア端面覆い部分に一体で前記コアの巻線収容溝の
    内表面を覆う巻線収容溝覆い部分とを備えた巻線用ボビ
    ンにおいて、 前記コア端面覆い部分に入口開口部が開口する含浸剤通
    路が前記巻線収容溝覆い部分に沿って形成され、前記含
    浸剤通路の末端出口は前記巻線収容溝覆い部分の長手方
    向の中間部分に設けられ、該末端出口は前記巻線収容溝
    覆い部分の巻線巻回面に開口されている巻線用ボビン。
  2. 【請求項2】 前記末端出口は、前記含浸剤通路の末端
    を閉じた状態で、前記巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面
    に向けて前記含浸剤通路の長手方向に対して交差する向
    きに開口させて設けられている請求項1に記載の巻線用
    ボビン。
  3. 【請求項3】 前記含浸剤通路の前記入口開口部は、前
    記巻線用ボビンにおける前記コア端面覆い部分の先端箇
    所で、前記巻線収容溝覆い部分の溝に入る入口の脇に開
    口させて設けられている請求項1または2に記載の巻線
    用ボビン。
  4. 【請求項4】 前記含浸剤通路はパイプ状をなしている
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の巻線用ボビン。
  5. 【請求項5】 外周に開口して巻線収容溝を有するコア
    と、 前記コアの端面を覆うコア端面覆い部分と、前記コア端
    面覆い部分に一体で前記コアの巻線収容溝の内表面を覆
    う巻線収容溝覆い部分とを備えた巻線用ボビンと、 前記巻線用ボビンを介して前記コアの前記巻線収容溝内
    に巻装された巻線とを備えた回転電機用ロータにおい
    て、 前記巻線用ボビンの前記コア端面覆い部分に入口開口部
    が開口する含浸剤通路が前記巻線収容溝覆い部分に沿っ
    て形成され、前記含浸剤通路の末端出口は前記巻線収容
    溝覆い部分の長手方向の中間部分に設けられ、該末端出
    口は前記巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面に開口されて
    いる回転電機用ロータ。
  6. 【請求項6】 前記末端出口は、前記含浸剤通路の末端
    を閉じた状態で、前記巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面
    に向けて前記含浸剤通路の長手方向に対して交差する向
    きに開口させて設けられている請求項5に記載の回転電
    機用ロータ。
  7. 【請求項7】 前記含浸剤通路の前記入口開口部は、前
    記巻線用ボビンにおける前記コア端面覆い部分の先端箇
    所で、前記巻線収容溝覆い部分の溝に入る入口の脇に開
    口させて設けられている請求項5または6に記載の回転
    電機用ロータ。
  8. 【請求項8】 前記含浸剤通路はパイプ状をなしている
    請求項5乃至7のいずれか1項に記載の回転電機用ロー
    タ。
  9. 【請求項9】 外周に開口して巻線収容溝を有するコア
    と、 前記コアの端面を覆うコア端面覆い部分と、前記コア端
    面覆い部分に一体で前記コアの巻線収容溝の内表面を覆
    う巻線収容溝覆い部分とを備えた巻線用ボビンと、 前記巻線用ボビンを介して前記コアの前記巻線収容溝内
    に巻装された巻線とを備えた回転電機用ロータの前記巻
    線に含浸剤を含浸させる回転電機用ロータに対する含浸
    剤含浸方法において、 前記巻線用ボビンとして、その前記コア端面覆い部分に
    入口開口部が開口する含浸剤通路が前記巻線収容溝覆い
    部分に沿って形成され、前記含浸剤通路の末端出口は前
    記巻線収容溝覆い部分の長手方向の中間部分に設けら
    れ、該末端出口は前記巻線収容溝覆い部分の巻線巻回面
    に開口されているものを用い、 前記含浸剤通路の開口部にノズルを挿入して前記含浸剤
    を充填し、次に前記回転電機用ロータを回転させて充填
    した前記含浸剤を前記巻線の層の内面側に充填し、 しかる後に前記回転電機用ロータの表面側から前記含浸
    剤を前記巻線の層中に含浸させる回転電機用ロータに対
    する含浸剤含浸方法。
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