JP2003233667A - 省エネルギ情報送信方法、省エネルギ情報送信システム、省エネルギ情報送信装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

省エネルギ情報送信方法、省エネルギ情報送信システム、省エネルギ情報送信装置及びコンピュータプログラム

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JP2003233667A
JP2003233667A JP2002034556A JP2002034556A JP2003233667A JP 2003233667 A JP2003233667 A JP 2003233667A JP 2002034556 A JP2002034556 A JP 2002034556A JP 2002034556 A JP2002034556 A JP 2002034556A JP 2003233667 A JP2003233667 A JP 2003233667A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギ使用量の増加が予測される月の前月
に、事前に注意を促すことができる省エネルギ情報送信
方法、省エネルギ情報送信システム、省エネルギ情報送
信装置、コンピュータプログラムを提供する。 【解決手段】 標準値を基準にした各月のエネルギ使用
量の評価値をハードディスク13に記憶する管理サーバ
10のCPU11により、評価するエネルギ使用量が計
測された月の翌月の1年前の評価値をハードディスク1
3から読み出し、読み出した評価値と各月の評価値の平
均値とをCPU11で比較し、読み出した評価値が前記
平均値よりも所定値以上大きい場合、CPU11によ
り、翌月のエネルギ使用量に対する警告を省エネルギ情
報に付加して、通信手段15から顧客端末30へ送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギ使用量に
対する警告を含む省エネルギ情報を前記エネルギ使用量
の送信元へ送信する省エネルギ情報送信方法、省エネル
ギ情報送信システム及び省エネルギ情報送信装置と、コ
ンピュータに、エネルギ使用量に対する警告を含む省エ
ネルギ情報を前記エネルギ使用量の送信元へ送信させる
プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】省エネルギの推進等を目的として、エネ
ルギ使用量の診断が行われている。例えばエネルギを使
用する顧客の家族人数及び家屋構造が類似した同属性の
エネルギ使用量の平均値等の標準値を基準にして、診断
対象のエネルギ使用量に評価を与えている。エネルギ使
用量が標準値よりも高い場合は、エネルギが浪費されて
いると診断され、低い評価が与えられる。また、評価を
通知すると共に、エネルギの浪費を抑制するように注意
を与えることも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エネルギ使用
量は月単位等の単位期間毎に計測されており、冷房又は
暖房等のエネルギ使用量は季節に応じて変化するため、
与えた注意が有効に機能しないことが多々起こる。例え
ば、3月に暖房用のエネルギ使用量が増加したために注
意を与えた場合、翌月の4月は暖房の使用頻度が減少す
るため、注意を与える意味がほとんど無い。
【0004】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、評価するエネルギ使用量が計測された月(単位
期間)の翌月(翌単位期間)の1年前の評価値と、各月
の評価値を平均した平均値とを比較し、評価値が平均値
よりも所定値以上大きい場合、翌月のエネルギ使用量に
対する警告を行うことにより、1年前の評価値が平均値
よりも所定値以上高い月の前月に、事前に注意を促すこ
とができる省エネルギ情報送信方法、省エネルギ情報送
信システム、省エネルギ情報送信装置、コンピュータプ
ログラムを提供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、評価するエネルギ使用量
が計測された月(単位期間)の翌月(翌単位期間)の環
境情報を推定し、推定した翌月の環境情報及び前記翌月
の1年前の環境情報の差異に基づいて、翌月のエネルギ
使用量に対する警告を行うことにより、1年前と比較し
た環境情報の差異から翌月のエネルギ使用量の増加が予
測される場合に、事前に注意を促すことができる省エネ
ルギ情報送信方法、省エネルギ情報送信システム、省エ
ネルギ情報送信装置、コンピュータプログラムを提供す
ることを目的とする。
【0006】また、本発明は、環境情報に含まれる気温
の差を抽出し、気温の差の絶対値が所定値以上の場合に
警告を行うことにより、例えば1年前と比べて気温が所
定値以上上昇している夏季の月(単位期間)に、翌月
(翌単位期間)の冷房によるエネルギ使用量の増加に対
して事前に注意を促すことができる省エネルギ情報送信
方法、省エネルギ情報送信装置、コンピュータプログラ
ムを提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、属性毎に標準値及び評価
値を求めることにより、家族構成や家屋構造等の属性毎
に異なるエネルギ使用量の差異に応じたエネルギ使用量
の評価を行うことができる省エネルギ情報送信システム
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る省エネル
ギ情報送信方法は、単位期間のエネルギ使用量を通信装
置で受付け、各単位期間のエネルギ使用量の標準値を含
むデータを記憶する記憶装置及び標準値に基づくエネル
ギ使用量の評価処理を含む処理を実行する情報処理装置
によって、受付けたエネルギ使用量を評価し、評価結果
を含む省エネルギ情報を通信装置から前記エネルギ使用
量の送信元へ送信する省エネルギ情報送信方法におい
て、情報処理装置により、標準値を基準にして各単位期
間のエネルギ使用量の評価値を算出するステップと、算
出した評価値を記憶装置に記憶するステップと、情報処
理装置により、評価するエネルギ使用量が計測された単
位期間の翌単位期間の1年前の評価値を記憶装置から読
み出すステップと、各単位期間の評価値を平均した平均
値と読み出した評価値とを、情報処理装置で比較するス
テップと、読み出した評価値が平均値よりも所定値以上
大きい場合、情報処理装置により、前記翌単位期間のエ
ネルギ使用量に対する警告を省エネルギ情報に付加する
ステップとを有することを特徴とする。
【0009】第2発明に係る省エネルギ情報送信方法
は、単位期間のエネルギ使用量を通信装置で受付け、各
単位期間のエネルギ使用量の標準値を含むデータを記憶
する記憶装置及び標準値に基づくエネルギ使用量の評価
処理を含む処理を実行する情報処理装置によって、受付
けたエネルギ使用量を評価し、評価結果を含む省エネル
ギ情報を通信装置から前記エネルギ使用量の送信元へ送
信する省エネルギ情報送信方法において、記憶装置に、
各単位期間のエネルギの使用環境に関する環境情報を予
め記憶しておき、情報処理装置により、評価するエネル
ギ使用量が計測された単位期間の翌単位期間の使用環境
を推定する第1ステップと、情報処理装置により、前記
翌単位期間の1年前の環境情報を記憶装置から読み出す
第2ステップと、推定した使用環境に関する環境情報及
び読み出した環境情報の差異を、情報処理装置で抽出す
る第3ステップと、抽出した差異に基づいて、情報処理
装置により、前記翌単位期間のエネルギ使用量に対する
警告を省エネルギ情報に付加する第4ステップとを有す
ることを特徴とする。
【0010】第3発明に係る省エネルギ情報送信方法
は、第2発明において、前記環境情報は気温を含み、前
記第3ステップは、推定した使用環境に関する環境情報
及び読み出した環境情報に含まれる気温の差を抽出し、
前記第4ステップは、気温の差の絶対値が所定値以上の
場合、前記警告を省エネルギ情報に付加することを特徴
とする。
【0011】第4発明に係る省エネルギ情報送信システ
ムは、端末装置から単位期間のエネルギ使用量を受付
け、受付けたエネルギ使用量を、該エネルギ使用量が計
測された単位期間のエネルギ使用量の標準値に基づいて
評価し、評価結果を含む省エネルギ情報を前記端末装置
へ送信する省エネルギ情報送信装置を備えた省エネルギ
情報送信システムにおいて、標準値を基準にして各単位
期間のエネルギ使用量の評価値を算出する算出手段と、
算出した評価値を記憶する記憶部と、評価するエネルギ
使用量が計測された単位期間の翌単位期間の1年前の評
価値を記憶部から読み出す読出手段と、各単位期間の評
価値を平均した平均値と読み出した評価値とを比較する
比較手段と、読み出した評価値が平均値よりも所定値以
上大きい場合、前記翌単位期間のエネルギ使用量に対す
る警告を省エネルギ情報に付加する付加手段とを備える
ことを特徴とする。
【0012】第5発明に係る省エネルギ情報送信システ
ムは、第4発明において、前記省エネルギ情報送信装置
は、端末装置から単位期間のエネルギ使用量及び該エネ
ルギ使用量が計測される計測単位体の属性を受付け、受
付けたエネルギ使用量を、該エネルギ使用量が計測され
た単位期間の前記属性に対応するエネルギ使用量の標準
値に基づいて評価すべくなしてあり、前記算出手段は、
属性に応じた標準値を基準にしてエネルギ使用量の評価
値を算出すべくなしてあることを特徴とする。
【0013】第6発明に係る省エネルギ情報送信システ
ムは、端末装置から単位期間のエネルギ使用量を受付
け、受付けたエネルギ使用量を、該エネルギ使用量が計
測された単位期間のエネルギ使用量の標準値に基づいて
評価し、評価結果を含む省エネルギ情報を前記端末装置
へ送信する省エネルギ情報送信装置を備えた省エネルギ
情報送信システムにおいて、各単位期間のエネルギの使
用環境に関する環境情報を記憶する記憶部と、評価する
エネルギ使用量が計測された単位期間の翌単位期間の使
用環境を推定する推定手段と、前記翌単位期間の1年前
の環境情報を記憶装置から読み出す読出手段と、推定し
た使用環境に関する環境情報及び読み出した環境情報の
差異を抽出する抽出手段と、抽出した差異に基づいて、
前記翌単位期間のエネルギ使用量に対する警告を省エネ
ルギ情報に付加する付加手段とを備えることを特徴とす
る。
【0014】第7発明に係る省エネルギ情報送信装置
は、単位期間のエネルギ使用量を受付け、受付けたエネ
ルギ使用量を、該エネルギ使用量が計測された単位期間
のエネルギ使用量の標準値に基づいて評価し、評価結果
を含む省エネルギ情報を前記エネルギ使用量の送信元へ
送信する省エネルギ情報送信装置において、標準値を基
準にして各単位期間のエネルギ使用量の評価値を算出す
る算出手段と、算出した評価値を記憶する記憶部と、評
価するエネルギ使用量が計測された単位期間の翌単位期
間の1年前の評価値を記憶部から読み出す読出手段と、
各単位期間の評価値を平均した平均値と読み出した評価
値とを比較する比較手段と、読み出した評価値が平均値
よりも所定値以上大きい場合、前記翌単位期間のエネル
ギ使用量に対する警告を省エネルギ情報に付加する付加
手段とを備えることを特徴とする。
【0015】第8発明に係る省エネルギ情報送信装置
は、単位期間のエネルギ使用量を受付け、受付けたエネ
ルギ使用量を、該エネルギ使用量が計測された単位期間
のエネルギ使用量の標準値に基づいて評価し、評価結果
を含む省エネルギ情報を前記エネルギ使用量の送信元へ
送信する省エネルギ情報送信装置において、各単位期間
のエネルギの使用環境に関する環境情報を記憶する記憶
部と、評価するエネルギ使用量が計測された単位期間の
翌単位期間の使用環境を推定する推定手段と、前記翌単
位期間の1年前の環境情報を記憶装置から読み出す読出
手段と、推定した使用環境に関する環境情報及び読み出
した環境情報の差異を抽出する抽出手段と、抽出した差
異に基づいて、前記翌単位期間のエネルギ使用量に対す
る警告を省エネルギ情報に付加する付加手段とを備える
ことを特徴とする。
【0016】第9発明に係る省エネルギ情報送信装置
は、第8発明において、前記環境情報は気温を含み、前
記抽出手段は、推定した使用環境に関する環境情報及び
読み出した環境情報に含まれる気温の差を抽出すべくな
してあり、前記付加手段は、気温の差の絶対値が所定値
以上の場合、前記警告を省エネルギ情報に付加すべくな
してあることを特徴とする。
【0017】第10発明に係るコンピュータプログラム
は、コンピュータに、単位期間のエネルギ使用量を受付
けさせ、受付けたエネルギ使用量を、該エネルギ使用量
が計測された単位期間のエネルギ使用量の標準値に基づ
いて評価させ、評価結果を含む省エネルギ情報を前記エ
ネルギ使用量の送信元へ送信させるコンピュータプログ
ラムにおいて、コンピュータに、各単位期間のエネルギ
の使用環境に関する環境情報を記憶させる手順と、コン
ピュータに、評価するエネルギ使用量が計測された単位
期間の翌単位期間の使用環境を推定させる手順と、コン
ピュータに、前記翌単位期間の1年前の環境情報を取得
させる手順と、コンピュータに、推定した使用環境に関
する環境情報及び取得した環境情報の差異を抽出させる
手順と、コンピュータに、抽出した差異に基づいて、前
記翌単位期間のエネルギ使用量に対する警告を省エネル
ギ情報に付加させる手順とを含むことを特徴とする。
【0018】第10発明のコンピュータプログラムは、
CD−ROM等のコンピュータでの読み取りが可能な記
録媒体に記録し、コンピュータに読み取らせて実行させ
ることができる。
【0019】第1,第4,第7発明においては、標準値
を基準にして、受付けたエネルギ使用量の評価値を算出
し、算出した評価値を記憶装置に記憶する。そして、評
価するエネルギ使用量が計測された月(単位期間)の翌
月(翌単位期間)の1年前の評価値を記憶装置から読み
出し、各月の評価値を平均した平均値と読み出した評価
値とを比較し、読み出した評価値が平均値よりも所定値
以上大きい場合、翌月のエネルギ使用量に対する警告を
省エネルギ情報に付加する。算出した評価値は、エネル
ギ使用量の浪費を表す指標の1つであり、評価値は各月
でほぼ均等な場合が多いが、特定の月だけ突出した値に
なっている場合もある。このような突出した値は、特定
の原因があると考えることができ、その月の評価値は毎
年突出した値となる可能性が高い。このような1年前の
評価値が平均値よりも所定値以上高くなる月の前月に、
警告を省エネルギ情報に付加して、事前に注意を促す。
【0020】第2,第6,第8,第10発明において
は、評価するエネルギ使用量が計測された月(単位期
間)の翌月(翌単位期間)の環境情報を推定し、前記翌
月の1年前の環境情報を記憶装置から読み出し、推定し
た環境情報及び読み出した環境情報の差異を抽出し、抽
出した差異に基づいて、翌月のエネルギ使用量に対する
警告を省エネルギ情報に付加する。1年前に比べてエネ
ルギの使用環境が変化している場合、各顧客のエネルギ
使用量も増減する傾向にある。例えば、雨又は雪の日が
多い場合は、外出せずに家にいる日が多くなり、エネル
ギ使用量は増加する傾向にある。また、振替休日等によ
って連休になった年は、連休にならない年に比べて外出
する確率が高くなり、エネルギ使用量は減少する可能性
が高い。このように、1年前と比較した環境情報の差異
から翌月のエネルギ使用量の増加が予測される場合は、
警告を省エネルギ情報に付加して、事前に注意を促す。
【0021】評価するエネルギ使用量が計測された月の
翌月の環境情報の推定は、前記計測された月の環境情報
と、前記計測された月及び該月の翌月の1年前の環境情
報に基づいて予測することができる。例えば、12月の
降雪量が1年前に比べて所定比率増加している場合、1
月の降雪量も1年前に比べて前記所定比率増加すると推
定することができる。同様に、7月の気温が1年前に比
べて所定比率増加している場合、8月の気温も1年前に
比べて前記所定比率増加すると推定することができる。
また、連休は、暦から検出することができる。
【0022】第3,第9発明においては、環境情報は気
温を含み、環境情報に含まれる気温の差を抽出し、気温
の差の絶対値が所定値以上の場合、警告を省エネルギ情
報に付加する。気温が1年前と比べて増減した場合、各
顧客のエネルギ使用量も増減する傾向にある。例えば、
7〜9月の気温が1年前に比べて上昇している場合、冷
房等のエネルギ使用量も全体的に増加する。また、12
〜2月の気温が1年前に比べて低下している場合、暖房
等のエネルギ使用量も全体的に増加する。このように、
1年前と比べて気温が所定値以上上昇している夏季の月
に、翌月の冷房によるエネルギ使用量の増加に対する警
告を省エネルギ情報に付加して、事前に注意を促す。
【0023】第5発明においては、端末装置から月(単
位期間)毎のエネルギ使用量及び該エネルギ使用量が計
測される計測単位体の属性を受付け、受付けたエネルギ
使用量を、該エネルギ使用量が計測された月の前記属性
に対応するエネルギ使用量の標準値に基づいて評価して
おり、前記算出手段も、属性に応じた標準値からのエネ
ルギ使用量の評価値を算出する。エネルギ使用量は、家
族構成や家屋構造等の属性によって異なるため、属性毎
に標準値を設定した場合は、各属性毎のエネルギ使用量
の特性を考慮した評価を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。 (第1の実施の形態)本発明に係る省エネルギ情報送信
装置を備えた省エネルギ情報送信システムの例を図1に
示す。図1においては、インターネット等の通信ネット
ワーク20に管理サーバ(省エネルギ情報送信装置)1
0と、顧客端末(端末装置)30とが接続されている。
【0025】管理サーバ10は、通信ネットワーク20
との通信制御を行う通信手段15と、マウス及びキーボ
ード等の入力手段16と、モニタ及びプリンタ等の出力
手段17と、DRAM等のRAM(Random Access Memo
ry)14と、ハードディスク13と、フレキシブルディ
スクドライブ又はCD−ROMドライブ等の外部記憶手
段12と、CPU(Central Processing Unit)11と
を備える。
【0026】CPU11は、管理サーバ10の上述した
各部12〜17の制御を行う。また、CPU11は、入
力手段16又は通信手段15から受付けたプログラム又
はデータ、外部記憶手段12又はハードディスク13か
ら読み出したプログラム又はデータ等をRAM14に記
憶し、RAM14に記憶したプログラムの実行又はデー
タの演算等の各種処理を行い、各種処理結果又は各種処
理に用いる一時的なデータをRAM14に記憶する。R
AM14に記憶した演算結果等のデータは、CPU11
により、ハードディスク13に記憶されたり、出力手段
17又は通信手段15から出力される。
【0027】通信手段15は、エネルギ使用量及び該エ
ネルギ使用量が計測される顧客(計測単位体)の属性を
顧客端末30から受付ける。受付けたエネルギ使用量及
び属性は、CPU11により、ハードディスク13に記
憶される。属性には、顧客を識別する識別番号が含ま
れ、例えば図2に示すように、エネルギ使用量は顧客毎
に記憶される。図2の例では、エネルギ使用量は月単位
で計測されている。以下、図2に示す各顧客の各月のエ
ネルギ使用量及び後述する評価値等の情報を、顧客使用
量情報と呼ぶ。
【0028】CPU11は、ハードディスク13に記憶
した顧客使用量情報に基づいて、属性毎にエネルギ使用
量の平均値及び標準偏差を算出する。算出した平均値及
び標準偏差は、CPU11により、ハードディスク13
に記憶される。例えば図3に示すように、各属性の月毎
のエネルギ使用量の平均値及び標準偏差が記憶される。
平均値及び標準偏差の算出は、1ヶ月毎に行う。以下、
図3に示す各属性の各月のエネルギ使用量の平均値及び
標準偏差等の情報を、属性使用量情報と呼ぶ。
【0029】CPU11は、属性使用量情報の平均値
を、エネルギ使用量の評価の基準である標準値として用
い、顧客端末30から受付けたエネルギ使用量を評価
し、評価結果を通信手段15から顧客端末30へ送信す
る。評価は、後述する評価値を用いて行うことができ
る。
【0030】CPU11は、平均値(標準値)からのエ
ネルギ使用量の評価値を算出する手段(算出手段)とし
て動作する。算出した評価値はハードディスク13に記
憶される。例えば、CPU11は、平均値及び標準偏差
に基づいて、平均値からのエネルギ使用量の偏差を段階
的に表した評価値を決定する。決定した評価値は、図2
に示すように、顧客使用量情報に記憶される。評価値
は、平均値より低い場合は負の数となり、平均値より高
い場合は正の数となる。評価値が小さいほど、高い評価
が与えられる。
【0031】例えば、y年m月のエネルギ使用量Ey,m
が、y年m月の平均値μy,m 及び標準偏差σy,m に対し
て、 Ey,m < μy,m −1.5σy,m を満たす場合は評価値は−2となり、 μy,m −1.5σy,m ≦ Ey,m < μy,m −0.
5σy,m を満たす場合は評価値は−1となり、 μy,m −0.5σy,m ≦ Ey,m < μy,m +0.
5σy,m を満たす場合は評価値は0となり、 μy,m +0.5σy,m ≦ Ey,m < μy,m +1.
5σy,m を満たす場合は評価値は+1となり、 μy,m +1.5σy,m ≦ Ey,m を満たす場合は評価値は+2となる。評価値は、段階的
に表さずに、例えば偏差値等の平均値からのエネルギ使
用量の偏差を表す数値を用いることも可能である。
【0032】CPU11は、評価するエネルギ使用量が
計測された月の翌月の1年前の評価値をハードディスク
13から読み出す手段(読出手段)、読み出した評価値
と顧客の評価値の平均値とを比較する手段(比較手
段)、読み出した評価値が平均値よりも所定値以上大き
い場合、翌月のエネルギ使用量に対する警告を評価結果
(省エネルギ情報)に付加する手段(付加手段)として
動作する。
【0033】CD−ROM等の記録媒体に記録されたコ
ンピュータプログラムを外部記憶手段12で読み出し、
ハードディスク13に記憶してCPU11に実行させる
ことにより、CPU11を上述した各手段として動作さ
せることができる。通信手段15を用いて、通信ネット
ワーク20に接続された他の装置からコンピュータプロ
グラムを受付けてハードディスク13に記憶することも
できる。
【0034】顧客端末30に関しても、図示していない
が、管理サーバ10と同様に、通信ネットワーク20と
の通信制御を行う通信手段と、マウス及びキーボード等
の入力手段と、モニタ及びプリンタ等の出力手段と、D
RAM等のRAMと、ハードディスクと、フレキシブル
ディスクドライブ又はCD−ROMドライブ等の外部記
憶手段と、CPUとを備える。
【0035】顧客端末30のハードディスクには、顧客
の属性が記憶される。属性は、入力手段から入力され
る。属性には、独身,夫婦,高齢夫婦,夫婦と子供,高
齢者同居等の家族構成及び家族人数等の住居人に関する
情報と、木造又は鉄筋,一戸建て又は集合住宅,床面積
等の家屋構造に関する情報と、郵便番号等の地域に関す
る情報とが含まれる。
【0036】エネルギ使用量は、計測器によって計測さ
れている場合があり、例えば図4(a)に示すように、
エネルギ使用量を計測し、計測したエネルギ使用量及び
属性を管理サーバ10へ送信する計測器26が顧客宅に
設けられている場合は、計測器26によって計測された
エネルギ使用量及び属性が管理サーバ10へ送信され
る。一般的には、1ヵ月間で累計したエネルギ使用量が
送信される。
【0037】また、エネルギ使用量は、検針員によって
計測されている場合があり、例えば図4(b)に示すよ
うに、検針員等がエネルギ使用量を入力し、入力したエ
ネルギ使用量及び属性を管理サーバ10へ送信する携帯
端末28を用いる場合は、携帯端末28に入力されたエ
ネルギ使用量及び属性が管理サーバ10へ送信される。
一般的には、1ヵ月間で累計したエネルギ使用量が送信
される。
【0038】図4(c)に示すように、顧客端末30の
図示しない入力手段よりエネルギ使用量を入力して図示
しないハードディスクに記憶し、図示しない通信手段か
ら管理サーバ10へ送信することも可能である。
【0039】管理サーバ10に送信される属性には、顧
客の識別番号が含まれているので、例えば属性のうち、
顧客の識別番号だけを顧客端末30、携帯端末28又は
計測器26側に記憶し、他を管理サーバ10のハードデ
ィスク13に記憶することもできる。
【0040】図4(a)又は(b)に示した計測器26
又は携帯端末28によってエネルギ使用量が管理サーバ
10に送られている場合は、診断に用いるエネルギ使用
量の入力は不要であり、例えば、CPU11により、受
付けた属性に含まれる識別番号に対応するエネルギ使用
量をハードディスク13から読み出して診断を行うこと
ができる。管理サーバ10にエネルギ使用量が記憶され
ていない場合は、顧客端末30の入力手段からエネルギ
使用量を入力及び送信する。また、例えば計測器26か
ら電気の使用量を送信し、顧客端末30から水道及びガ
スの使用量を送信することも可能である。
【0041】次に、本発明に係る省エネルギ情報送信シ
ステムを用いた省エネルギ情報(省エネ情報)の送信に
ついて説明する。
【0042】平均値及び標準偏差の算出手順の例を図5
に示す。顧客端末30の図示しない入力手段、携帯端末
28又は計測器26により、エネルギ使用量(以下、使
用量という)を入力又は計測する(S10)。顧客端末
30、携帯端末28又は計測器26は、入力した又は計
測した使用量と、予め記憶されている属性とを、管理サ
ーバ10へ送信する(S12)。属性は、顧客端末30
の図示しないハードディスク、携帯端末28又は計測器
26のフラッシュメモリ(図示せず)等に予め記憶され
ている。
【0043】管理サーバ10の通信手段15は、送信さ
れた使用量及び属性を受信する(S14)。受信した使
用量は、CPU11によってハードディスク13に記憶
される(S16)。図1及び図4(a)、(b)、
(c)には図示されていない多数の顧客から送られてき
た使用量も、同様にしてハードディスク13に記憶され
る。
【0044】CPU11は、属性毎に使用量の平均値及
び標準偏差等を算出する(S18)。算出した平均値及
び標準偏差は、CPU11によってハードディスク13
に記憶される(S20)。具体的には、ハードディスク
13に記憶された属性使用量情報が更新される。
【0045】使用量の評価手順の例を図6に示す。本説
明では、使用量が管理サーバ10に記憶されていない場
合を例にして説明する。評価希望者は、顧客端末30の
図示しない入力手段を操作して、使用量を入力する(S
60)。使用量の入力後、顧客端末30の図示しないC
PUは、入力後に図示しないRAMに記憶されている使
用量及び図示しないハードディスクに記憶された属性
を、図示しない通信手段から管理サーバ10へ送信する
(S62)。
【0046】送信した使用量及び属性は、管理サーバ1
0の通信手段15で受信(S64)され、CPU11に
より、評価を実行する(S66)。評価後、CPU11
により、評価結果を含む省エネ情報に警告が付加され
(S68)、通信手段15から送信される(S70)。
送信した省エネ情報は、顧客端末30の図示しない通信
手段で受信(S72)され、図示しないCPUにより図
示しない出力手段へ送られて表示される(S74)。
【0047】評価及び警告の付加手順の例を図7に示
す。CPU11は、評価するエネルギ使用量の計測され
た月及び属性に応じた平均値及び標準偏差をハードディ
スク13から読出し(S66a)、評価値を決定する
(S66b)。決定した評価値は、ハードディスク13
に記憶される(S66c)。具体的には、CPU11に
より、ハードディスク13に記憶された顧客使用量情報
を更新する。CPU11は、評価値に基づいて、エネル
ギ使用量を評価する。
【0048】CPU11は、評価したエネルギ使用量が
計測された月の翌月の1年前の評価値をハードディスク
13から読み出す(S68a)。具体的には、CPU1
1により、ハードディスク13に記憶された顧客使用量
情報から前記評価値を読み出す。CPU11は、読み出
した評価値と同一顧客の評価値の平均値とを比較し、読
み出した評価値が平均値よりも所定値以上大きい場合、
警告が必要であると判定する。
【0049】例えば、2001年6月のエネルギ使用量
を評価した場合、2000年7月の評価値がCPU11
により読み出される。読み出された評価値が「+2」で
あった場合、過去のエネルギ使用量の浪費が多く、事前
に警告が必要であると考えられる。例えば、2000年
の評価値の平均値が図8(a)に示すように「−0.1
67」の場合は、ほとんどの月でエネルギ使用量が標準
値よりも小さく、7月以外の月では浪費の警告等はほと
んど受けないため、7月の過去のエネルギ使用量の浪費
の増大に対して、事前に警告を行うことが必要である。
【0050】しかし、2000年の評価値の平均値が図
8(b)に示すように「1.750」の場合は、ほとん
どの月でエネルギ使用量が標準値を超えており、ほとん
どの月で浪費の警告等を受けているため、事前に警告を
行う必要は無い。CPU11は、読み出した評価値が平
均値よりも例えば1.5以上大きい場合、警告が必要で
あると判定する。
【0051】警告が必要であると判定された場合(S6
8b:YES)、省エネ情報に警告を付加する(S68
c)。例えば、2001年6月のエネルギ使用量の診断
結果に、翌月の1年前(2000年7月)のエネルギ使
用量が増加していたこと、翌月(2001年7月)のエ
ネルギ使用量に対する注意等を付加する。警告が必要で
あると判定されなかった場合(S68b:NO)、警告
の付加は行われない。
【0052】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、過去のエネルギ使用量の浪費に基づいて事前に警告
を行ったが、エネルギ使用量は気温等のエネルギの使用
環境の影響によっても増減する。例えば、例年よりも暑
い夏又は例年よりも寒い冬の場合は、冷房又は暖房のエ
ネルギ使用量が増加する。気温の増減に基づいて、事前
に警告を行うこともできる。
【0053】省エネルギ情報提供システム及び管理サー
バ(省エネルギ情報提供装置)の構成は、第1の実施の
形態と同様である。ハードディスク13には、エネルギ
の使用環境に関する環境情報が記憶される。本実施の形
態では、各月の平均気温を記憶する。例えば図9に示す
ように、属性使用量情報には各月の平均気温が記憶され
る。
【0054】CPU11は、評価するエネルギ使用量が
計測された月の翌月の平均気温を推定する手段(推定手
段)、前記翌月の1年前の平均気温をハードディスク1
3から読み出す手段(読出手段)、読み出した平均気温
の差を抽出する手段(抽出手段)、抽出した平均気温の
差に基づいて、翌月のエネルギ使用量に対する警告を省
エネルギ情報に付加する手段(付加手段)として動作す
る。
【0055】受付けたエネルギ使用量の評価は、第1の
実施の形態と同様に行う。本実施の形態では、第1の実
施の形態とは異なり、警告の付加を平均気温に基づいて
行う。
【0056】警告の付加手順の例を図10に示す。CP
U11は、評価したエネルギ使用量が計測された月の平
均気温と、前記月及び該月の翌月の1年前の平均気温を
ハードディスク13から読み出す(S110)。CPU
11は、読み出した平均気温に基づいて翌月の平均気温
を推定する(S112)。
【0057】CPU11により、推定した平均気温に基
づいて、警告の有無を判定する。例えば、夏の場合、前
年よりも平均気温が高いときは、冷房によるエネルギ使
用量の増加が予想されるので、推定した平均気温が1年
前の平均気温よりも所定値以上高い場合、警告が必要で
あると判定できる。また、冬の場合、前年よりも平均気
温が低いときは、暖房によるエネルギ使用量の増加が予
想されるので、推定した平均気温が1年前の平均気温よ
り所定値以上低い場合、警告が必要であると判定でき
る。
【0058】CPU11により、前記翌月の推定した平
均気温から前記翌月の1年前の平均気温を減算し、減算
結果が所定値以上かつ夏季の場合、または減算結果が所
定値以下かつ冬季の場合等に警告が必要であると判定す
ることができる。警告が必要であると判定された場合
(S114:YES)、CPU11により、省エネ情報
に警告を付加する(S116)。警告が必要であると判
定されなかった場合(S114:NO)、警告の付加は
行わない。
【0059】(第3の実施の形態)第2の実施の形態で
は、気温に基づいて事前に警告を行ったが、エネルギ使
用量は在宅/不在宅の比率の変化によっても増減する。
例えば、振替休日により連休が増えた年は、連休になら
ない年に比べて旅行等の外出する確率が高くなると考え
られる。外出日数が増加するほど、エネルギ使用量は減
少する。在宅の比率(在宅度)に基づいて、翌月のエネ
ルギ使用量に対して、事前に警告を行うこともできる。
【0060】省エネルギ情報提供システム及び管理サー
バ(省エネルギ情報提供装置)の構成は、第1の実施の
形態と同様である。ハードディスク13には、暦に関す
る暦情報と、1ヶ月あたりの在宅の日数又は時間を表す
在宅度とが記憶される。例えば図11に示すように、顧
客使用量情報には各月の在宅度が記憶される。
【0061】CPU11は、評価するエネルギ使用量が
計測された月の翌月の暦情報及び該翌月の1年前の暦情
報をハードディスク13から読み出す手段、読み出した
暦情報から連休を抽出する手段、抽出した連休の差異に
基づいて、翌月のエネルギ使用量に対する警告を省エネ
ルギ情報に付加する手段として動作する。
【0062】受付けたエネルギ使用量の評価は、第1の
実施の形態と同様に行う。本実施の形態では、第1の実
施の形態とは異なり、警告の付加を在宅度に基づいて行
う。
【0063】警告の付加手順の例を図12に示す。CP
U11は、評価したエネルギ使用量が計測された月の翌
月及び該翌月の1年前の暦情報をハードディスク13か
ら読み出し(S120)、読み出した暦情報に基づいて
翌月の在宅度を予測する(S122)。
【0064】例えば、連休が増えた場合は、外出の確率
が高くなり、在宅度が低下すると予測することができ
る。また、過去の連休と在宅度との対応関係をハードデ
ィスク13に記憶しておき、前記対応関係に基づいて、
連休の増減による在宅度の増減を予測する。在宅度の予
測に応じて、エネルギ使用量の増減を予測することがで
きる。CPU11により、エネルギ使用量の増加が予測
された場合、警告が必要と判定できる。
【0065】警告が必要であると判定された場合(S1
24:YES)、省エネ情報に警告を付加する(S12
6)。警告が必要であると判定されなかった場合(S1
24:NO)、警告の付加は行わない。
【0066】ここで、在宅度は、連休等の暦に基づいて
推定することもできるが、顧客から外出予定等を受付け
ることもできる。例えば顧客端末30の図示しない入力
手段から外出予定日数又は時間を入力して図示しない通
信手段から送信し、管理サーバ10の通信手段15で受
信してハードディスク13に記憶することができる。ま
た、例えば赤外線センサ等を用いた在宅/不在の検出結
果を、管理サーバ10の通信手段15で受付け、各月毎
の外出日数又は時間をCPU11で算出してハードディ
スク13に記憶することにより、前記受付けた外出日数
と計測した外出日数とをCPU11で比較して、エネル
ギ使用量の増減を予測することもできる。
【0067】以上、本発明に係る実施の形態について説
明したが、本発明は上述した実施の形態に限定はされな
い。例えば、エネルギ使用量は、気温以外の気象条件に
よっても変動し、例えば雨又は雪の日は外出する確率が
低くなり、エネルギ使用量が増加する確率が高くなる。
また、工場等の場合は、通常の暦ではなく、前記工場の
稼動日に基づいて連休を抽出する必要がある。
【0068】また、エネルギ使用量の評価は、標準値に
対するエネルギ使用量の比をCPU11で求め、求めた
比に基づいて行うこともできる。比が大きいほど、高評
価となる。例えば比が、0.00〜0.40と、0.4
0〜0.80と、0.80〜1.20と、1.20〜
1.60と、1.60〜2.00と、2.00以上との
6段階で評価を行うことができる。
【0069】また、エネルギ使用量を計測する単位期間
は月に限定はされず、例えば週毎に計測することもでき
る。週毎に計測する場合は、1月第1週,1月第2週,
・・・,1月第5週等のように、月と週番号(第1週〜
第5週)毎にエネルギ使用量を記憶する。
【0070】
【発明の効果】第1,第4,第7発明によれば、評価す
るエネルギ使用量が計測された月(単位期間)の翌月
(翌単位期間)の1年前の評価値と評価値の平均値とを
比較し、評価値が平均値よりも所定値以上大きい場合、
翌月のエネルギ使用量に対する警告を省エネルギ情報に
付加することにより、前記翌月のエネルギ使用量に対す
る注意を1月前から与えることができる。1月前から注
意を与えているため、前記注意に対する対策等を事前に
行うことが可能となり、注意を有効的に機能させること
ができる。
【0071】第2,第6,第8,第10発明によれば、
評価するエネルギ使用量が計測された月(単位期間)の
翌月(翌単位期間)の環境情報を推定し、推定した翌月
の環境情報及び前記翌月の1年前の環境情報の差異を抽
出し、抽出した差異に基づいて、翌月のエネルギ使用量
に対する警告を省エネルギ情報に付加することにより、
1年前と比較した環境情報の差異から翌月のエネルギ使
用量の増加が予測される場合に、1月前に注意を与える
ことができる。1月前から注意を与えているため、前記
注意に対する対策等を事前に行うことが可能となる。
【0072】第3,第9発明によれば、環境情報は気温
を含み、環境情報に含まれる気温の差を抽出し、気温の
差の絶対値が所定値以上の場合、警告を省エネルギ情報
に付加することにより、例えば1年前と比べて気温が所
定値以上上昇している夏季の月に、翌月の冷房によるエ
ネルギ使用量の増加に対する警告を省エネルギ情報に付
加して、1月前に注意を与えることができる。1月前か
ら注意を与えているため、前記注意に対する対策等を事
前に行うことが可能となる。
【0073】第5発明によれば、属性毎に標準値及び評
価値を求めることにより、家族構成や住所等の属性毎に
異なるエネルギ使用量の差異を反映したエネルギ使用量
の評価を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る省エネルギ情報送信システムの例
を示す図である。
【図2】図1に示す管理サーバに記憶される顧客使用量
情報の例を示す図である。
【図3】図1に示す管理サーバに記憶される属性使用量
情報の例を示す図である。
【図4】エネルギ使用量及び属性の収集を説明する図で
ある。
【図5】平均値及び標準偏差の算出手順の例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】使用量の評価手順の例を示すフローチャートで
ある。
【図7】評価及び警告の付加手順の例を示すフローチャ
ートである。
【図8】評価値の例を示す図である。
【図9】属性使用量情報の他の例を示す図である。
【図10】警告の付加手順の例を示すフローチャートで
ある。
【図11】顧客使用量情報の他の例を示す図である。
【図12】警告の付加手順の例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 管理サーバ(省エネルギ情報送信装置) 11 CPU(算出手段、読出手段、比較手段、付加手
段、抽出手段、推定手段、情報処理装置) 13 ハードディスク(記憶部、記憶装置) 15 通信手段(通信装置) 30 顧客端末(端末装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 元 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 加藤 真 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単位期間のエネルギ使用量を通信装置で
    受付け、各単位期間のエネルギ使用量の標準値を含むデ
    ータを記憶する記憶装置及び標準値に基づくエネルギ使
    用量の評価処理を含む処理を実行する情報処理装置によ
    って、受付けたエネルギ使用量を評価し、評価結果を含
    む省エネルギ情報を通信装置から前記エネルギ使用量の
    送信元へ送信する省エネルギ情報送信方法において、 情報処理装置により、標準値を基準にして各単位期間の
    エネルギ使用量の評価値を算出するステップと、 算出した評価値を記憶装置に記憶するステップと、 情報処理装置により、評価するエネルギ使用量が計測さ
    れた単位期間の翌単位期間の1年前の評価値を記憶装置
    から読み出すステップと、 各単位期間の評価値を平均した平均値と読み出した評価
    値とを、情報処理装置で比較するステップと、 読み出した評価値が平均値よりも所定値以上大きい場
    合、情報処理装置により、前記翌単位期間のエネルギ使
    用量に対する警告を省エネルギ情報に付加するステップ
    とを有することを特徴とする省エネルギ情報送信方法。
  2. 【請求項2】 単位期間のエネルギ使用量を通信装置で
    受付け、各単位期間のエネルギ使用量の標準値を含むデ
    ータを記憶する記憶装置及び標準値に基づくエネルギ使
    用量の評価処理を含む処理を実行する情報処理装置によ
    って、受付けたエネルギ使用量を評価し、評価結果を含
    む省エネルギ情報を通信装置から前記エネルギ使用量の
    送信元へ送信する省エネルギ情報送信方法において、 記憶装置に、各単位期間のエネルギの使用環境に関する
    環境情報を予め記憶しておき、 情報処理装置により、評価するエネルギ使用量が計測さ
    れた単位期間の翌単位期間の使用環境を推定する第1ス
    テップと、 情報処理装置により、前記翌単位期間の1年前の環境情
    報を記憶装置から読み出す第2ステップと、 推定した使用環境に関する環境情報及び読み出した環境
    情報の差異を、情報処理装置で抽出する第3ステップ
    と、 抽出した差異に基づいて、情報処理装置により、前記翌
    単位期間のエネルギ使用量に対する警告を省エネルギ情
    報に付加する第4ステップとを有することを特徴とする
    省エネルギ情報送信方法。
  3. 【請求項3】 前記環境情報は気温を含み、 前記第3ステップは、推定した使用環境に関する環境情
    報及び読み出した環境情報に含まれる気温の差を抽出
    し、 前記第4ステップは、気温の差の絶対値が所定値以上の
    場合、前記警告を省エネルギ情報に付加することを特徴
    とする請求項2記載の省エネルギ情報送信方法。
  4. 【請求項4】 端末装置から単位期間のエネルギ使用量
    を受付け、受付けたエネルギ使用量を、該エネルギ使用
    量が計測された単位期間のエネルギ使用量の標準値に基
    づいて評価し、評価結果を含む省エネルギ情報を前記端
    末装置へ送信する省エネルギ情報送信装置を備えた省エ
    ネルギ情報送信システムにおいて、 標準値を基準にして各単位期間のエネルギ使用量の評価
    値を算出する算出手段と、 算出した評価値を記憶する記憶部と、 評価するエネルギ使用量が計測された単位期間の翌単位
    期間の1年前の評価値を記憶部から読み出す読出手段
    と、 各単位期間の評価値を平均した平均値と読み出した評価
    値とを比較する比較手段と、 読み出した評価値が平均値よりも所定値以上大きい場
    合、前記翌単位期間のエネルギ使用量に対する警告を省
    エネルギ情報に付加する付加手段とを備えることを特徴
    とする省エネルギ情報送信システム。
  5. 【請求項5】 前記省エネルギ情報送信装置は、端末装
    置から単位期間のエネルギ使用量及び該エネルギ使用量
    が計測される計測単位体の属性を受付け、受付けたエネ
    ルギ使用量を、該エネルギ使用量が計測された単位期間
    の前記属性に対応するエネルギ使用量の標準値に基づい
    て評価すべくなしてあり、 前記算出手段は、属性に応じた標準値を基準にしてエネ
    ルギ使用量の評価値を算出すべくなしてあることを特徴
    とする請求項4記載の省エネルギ情報送信システム。
  6. 【請求項6】 端末装置から単位期間のエネルギ使用量
    を受付け、受付けたエネルギ使用量を、該エネルギ使用
    量が計測された単位期間のエネルギ使用量の標準値に基
    づいて評価し、評価結果を含む省エネルギ情報を前記端
    末装置へ送信する省エネルギ情報送信装置を備えた省エ
    ネルギ情報送信システムにおいて、 各単位期間のエネルギの使用環境に関する環境情報を記
    憶する記憶部と、 評価するエネルギ使用量が計測された単位期間の翌単位
    期間の使用環境を推定する推定手段と、 前記翌単位期間の1年前の環境情報を記憶装置から読み
    出す読出手段と、 推定した使用環境に関する環境情報及び読み出した環境
    情報の差異を抽出する抽出手段と、 抽出した差異に基づいて、前記翌単位期間のエネルギ使
    用量に対する警告を省エネルギ情報に付加する付加手段
    とを備えることを特徴とする省エネルギ情報送信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 単位期間のエネルギ使用量を受付け、受
    付けたエネルギ使用量を、該エネルギ使用量が計測され
    た単位期間のエネルギ使用量の標準値に基づいて評価
    し、評価結果を含む省エネルギ情報を前記エネルギ使用
    量の送信元へ送信する省エネルギ情報送信装置におい
    て、 標準値を基準にして各単位期間のエネルギ使用量の評価
    値を算出する算出手段と、 算出した評価値を記憶する記憶部と、 評価するエネルギ使用量が計測された単位期間の翌単位
    期間の1年前の評価値を記憶部から読み出す読出手段
    と、 各単位期間の評価値を平均した平均値と読み出した評価
    値とを比較する比較手段と、 読み出した評価値が平均値よりも所定値以上大きい場
    合、前記翌単位期間のエネルギ使用量に対する警告を省
    エネルギ情報に付加する付加手段とを備えることを特徴
    とする省エネルギ情報送信装置。
  8. 【請求項8】 単位期間のエネルギ使用量を受付け、受
    付けたエネルギ使用量を、該エネルギ使用量が計測され
    た単位期間のエネルギ使用量の標準値に基づいて評価
    し、評価結果を含む省エネルギ情報を前記エネルギ使用
    量の送信元へ送信する省エネルギ情報送信装置におい
    て、 各単位期間のエネルギの使用環境に関する環境情報を記
    憶する記憶部と、 評価するエネルギ使用量が計測された単位期間の翌単位
    期間の使用環境を推定する推定手段と、 前記翌単位期間の1年前の環境情報を記憶装置から読み
    出す読出手段と、 推定した使用環境に関する環境情報及び読み出した環境
    情報の差異を抽出する抽出手段と、 抽出した差異に基づいて、前記翌単位期間のエネルギ使
    用量に対する警告を省エネルギ情報に付加する付加手段
    とを備えることを特徴とする省エネルギ情報送信装置。
  9. 【請求項9】 前記環境情報は気温を含み、 前記抽出手段は、推定した使用環境に関する環境情報及
    び読み出した環境情報に含まれる気温の差を抽出すべく
    なしてあり、 前記付加手段は、気温の差の絶対値が所定値以上の場
    合、前記警告を省エネルギ情報に付加すべくなしてある
    ことを特徴とする請求項8記載の省エネルギ情報送信装
    置。
  10. 【請求項10】 コンピュータに、単位期間のエネルギ
    使用量を受付けさせ、受付けたエネルギ使用量を、該エ
    ネルギ使用量が計測された単位期間のエネルギ使用量の
    標準値に基づいて評価させ、評価結果を含む省エネルギ
    情報を前記エネルギ使用量の送信元へ送信させるコンピ
    ュータプログラムにおいて、 コンピュータに、各単位期間のエネルギの使用環境に関
    する環境情報を記憶させる手順と、 コンピュータに、評価するエネルギ使用量が計測された
    単位期間の翌単位期間の使用環境を推定させる手順と、 コンピュータに、前記翌単位期間の1年前の環境情報を
    取得させる手順と、コンピュータに、推定した使用環境
    に関する環境情報及び取得した環境情報の差異を抽出さ
    せる手順と、 コンピュータに、抽出した差異に基づいて、前記翌単位
    期間のエネルギ使用量に対する警告を省エネルギ情報に
    付加させる手順とを含むことを特徴とするコンピュータ
    プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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