JP2003230426A - 櫛付き容器 - Google Patents

櫛付き容器

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JP2003230426A JP2002034963A JP2002034963A JP2003230426A JP 2003230426 A JP2003230426 A JP 2003230426A JP 2002034963 A JP2002034963 A JP 2002034963A JP 2002034963 A JP2002034963 A JP 2002034963A JP 2003230426 A JP2003230426 A JP 2003230426A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪用化粧料の注出を容易に行うことがで
き、毛髪用化粧料の残存量が少なくなっても注出時に毛
髪用化粧料の飛散を抑制することができるとともに、毛
髪用化粧料の容器外への垂れ落ちを抑制でき、かつ机上
に置いたときの安定性が良好な櫛付き容器を提供する。 【解決手段】 櫛付き容器11は、可撓性を有し上部に
開口を有する外容器12と、可撓性を有するとともに上
部に開口を有し、外容器12と開口を共有するように外
容器12内に設けられ、内部に毛髪用化粧料を収容する
内容器13と、外容器12と内容器13の共有開口を閉
塞する蓋体14とを備えている。蓋体14には複数の櫛
歯23aからなる櫛部23が設けられ、櫛歯23aには
吐出孔27が穿設されている。蓋体14の首部28の絞
り部30には空気流入孔31aが設けられ、空気流入孔
31aから外容器12と内容器13との間の空間部19
に空気が流入されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、酸化染
毛剤、ヘアマニキュア(酸性染毛料)、脱色剤等の液
状、クリーム状又はペースト状の毛髪用化粧料を充填し
て収容するとともに、その毛髪用化粧料を頭髪に直接塗
布するために使用される櫛付き容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の櫛付き容器としては、例えば特
開平10−137029号公報に開示されている櫛付き
キャップが知られている。この櫛付きキャップは、スク
イズ性を有する容器体の口筒部に、キャップ本体を組付
けることによって構成されている。前記キャップ本体
は、その上端に組付け孔が穿設された頂板が設けられて
いるとともに、その頂板の下方には内容液である毛髪用
化粧料の"溜まり"部分を形成するための起立筒が設けら
れている。さらに、前記頂板上には、ベース板に嵌着筒
片と櫛歯片との組合せ物が立設された櫛歯体が、各嵌着
筒片を組付け孔に密嵌着させることによって組付けられ
ている。
【0003】そして、容器体の胴部を指でスクイズする
(押圧して絞り出す)ことによって、各櫛歯片間に毛髪
用化粧料を均等に注出させることができることから、頭
髪に対して毛髪用化粧料を自然で良好に塗布することが
できるようになっている。加えて、この櫛付きキャップ
は、キャップ本体に櫛歯片が設けられていることから、
頭髪に対して櫛機能を無理なく適正に発揮させることが
できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
櫛付きキャップでは、容器体の胴部をスクイズして毛髪
用化粧料を注出し、スクイズを止めると注出口から空気
が吸い込まれて毛髪用化粧料の注出が停止される。この
ため、容器体内の毛髪用化粧料が少なくなるにつれて容
器体内上部に存在する空気量が増大する。その状態で容
器体から毛髪用化粧料を注出しようとする場合、容器体
の胴部をスクイズして容器体内の空気を抜き出してから
毛髪用化粧料を注出するか、又は容器体を倒立させて毛
髪用化粧料が注出口に達してから容器体の胴部をスクイ
ズし毛髪用化粧料を注出する必要があった。
【0005】しかも、容器体内の毛髪用化粧料の減少に
よって容器体内の空気量が増大すると、容器体の胴部を
スクイズして毛髪用化粧料を注出するとき、空気の巻き
込みにより毛髪用化粧料が塗布目的部位の範囲外に飛散
するおそれがあるという問題があった。
【0006】一方、上記のような問題を解決するため
に、可撓性外側層と該外側層に剥離自在に積層された内
側層とで構成され、外側層に空気導入孔を備え、内側層
に吐出口を連通してなる容器本体と、該容器本体の吐出
口に接続される塗布具とを有してなる塗布具付き容器も
提案されている(特開2000−16470)。しかし
ながら、この容器においては、塗布具の櫛歯が容器本体
の軸線方向と直交する横方向に突設されている。このた
め、櫛歯に設けられた孔から吐出される塗布液は容器本
体外に垂れ落ちやすく、また不使用時に容器本体を机上
に置いたときに櫛歯側に傾きやすく安定性に欠けるとい
う問題があった。
【0007】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、毛髪用化粧料の注出を容易に行うことが
でき、毛髪用化粧料の残存量が少なくなっても注出時に
毛髪用化粧料の飛散を抑制することができるとともに、
毛髪用化粧料の容器外への垂れ落ちを抑制でき、かつ机
上に置いたときの安定性が良好な櫛付き容器を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の櫛付き容器は、可撓性を
有するとともに上部に開口を有する外容器と、同じく可
撓性を有するとともに上部に開口を有し、前記外容器と
開口を共有するように外容器内に設けられ、内部に液
状、クリーム状又はペースト状の毛髪用化粧料を収容す
る内容器と、外容器と内容器の共有開口を閉塞する蓋体
とを備え、前記蓋体の上部には複数の櫛歯からなる櫛部
を設けるとともに、その櫛歯を内容器の軸線方向の外方
に向けて配置し、該櫛歯に吐出孔を穿設し、外容器をス
クイズすることにより内容器に充填された毛髪用化粧料
を櫛歯の吐出孔から吐出し、スクイズを止めることによ
りその吐出が止まるとともに、外容器と内容器との間の
空間部に外容器又は蓋体に設けられた空気流入孔から空
気が流入するように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0009】請求項2に記載の発明の櫛付き容器は、請
求項1に記載の発明において、前記蓋体の櫛部の根元に
首部を設けるとともに、その首部の外面には、滑らかに
湾曲しながら膨出するガイド面を形成し、前記毛髪用化
粧料の液だれをガイド面に沿ってガイドしながら毛髪用
化粧料を頭髪に塗布するように構成したものである。
【0010】請求項3に記載の発明の櫛付き容器は、請
求項2に記載の発明において、前記空気流入孔を蓋体の
ガイド面以外の領域に設けたものである。請求項4に記
載の発明の櫛付き容器は、請求項2又は請求項3に記載
の発明において、前記櫛部の両端側に位置する首部にく
びれを形成することによって絞り部を設け、その絞り部
の位置に空気流入孔を少なくとも1つ設けたものであ
る。
【0011】請求項5に記載の発明の櫛付き容器は、請
求項4に記載の発明において、前記空気流入孔を両絞り
部にそれぞれ設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。図1、図3及び図4に示
すように、本実施形態における櫛付き容器11は全体が
合成樹脂により形成されている。そして、可撓性を有す
るとともに開口を有する外容器12と、同じく可撓性を
有するとともに開口を有し、外容器12と開口を共有す
るように同外容器12内に設けられた内容器13と、そ
の共有開口を閉塞する蓋体14とから主に構成されてい
る。
【0013】外容器12は有底円筒状に形成され、その
上端に開口が形成されている。外容器12の上端外周に
は雄ねじ部15が設けられており、さらに周方向に延び
る一対の突条16a,16bがその雄ねじ部15を間に
挟むようにして設けられている。この一対の突条16
a,16bのうち上側の突条16aは外容器12の上端
縁(開口端縁)に沿って設けられ、下側の突条16bは
雄ねじ部15の下部に設けられている。また、外容器1
2の胴部12a外周面には、多数の凹凸で形成される一
対の滑り止め部17が相対向する位置(図1では一方の
滑り止め部17のみを示す。)に設けられ、把持する際
の滑り止めとなっている。なお、各滑り止め部17は、
外容器12の軸線方向に沿って設けられているが、外容
器12の上端及び下端の部分には設けられず、中間部の
みに設けられている。
【0014】次に、内容器13はブロー成形法によって
有底円筒状に形成され、その上端に開口が形成されてい
る。内容器13の上部にはほぼ直角に細くくびれて形成
されたくびれ部13aがあり、そのくびれ部13aの上
には内容器13の開口を構成する口部13bが設けられ
ている。そして、酸化染毛剤、ヘアマニキュア、脱色剤
等の液状、クリーム状又はペースト状の毛髪用化粧料
が、この内容器13の内部に収容されるようになってい
る。また、内容器13は前記外容器12に対して分離可
能に収容されている。
【0015】さらに、内容器13の口部13bの上端部
には外方に突出するフランジ18が形成されており、内
容器13を外容器12内に収容したときには、このフラ
ンジ18の下面が外容器12の上端面に係止されるよう
になっている。
【0016】フランジ18の下面には、内容器13と外
容器12との間の空間部19に空気を導入するための凹
溝20が4つ(図3では一つの凹溝20のみを示す。)
周方向に等間隔をおいて凹設されている。さらに口部1
3bの外側面には、周方向に延びる凹所21が設けられ
ている。また、口部13bからくびれ部13aにかけて
の内周面は滑らかな段差状に形成されている。
【0017】外容器12及び内容器13を形成する材料
としては、具体的には高密度ポリエチレン(HDP
E)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエ
チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(E
VOH)、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)等のポリエステル、ポリプロピレン
(PP)、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の可撓性を有す
る合成樹脂が挙げられる。そして、これらの中から選ば
れるいずれか一種又は二種以上を混合したもので、単層
或いは積層形成される。なお、本実施形態の外容器12
及び内容器13はともにポリエチレンで形成されてお
り、このため使用後に廃棄処分する場合に外容器12と
内容器13を分別する必要がない。
【0018】また、上記した合成樹脂に樹脂改質剤など
の添加剤を加えてもよく、本実施形態では樹脂改質剤と
してα−オレフィン共重合体[三井石油化学工業(株)
製の商品名タフマー(登録商標)]を添加した材料で外
容器12が形成されている。樹脂改質剤の添加量は20
〜30重量%の範囲が好ましく、24〜26重量%の範
囲がより好ましい。この添加量が20重量%未満では樹
脂改質剤の効果が弱く、逆に30重量%を超えると透明
性が低下するため好ましくない。
【0019】続いて蓋体14は、蓋本体22と毛髪用化
粧料を塗布するための櫛部23とから一体的に構成され
ている。蓋体14の下部に形成された蓋本体22はほぼ
円筒状をなし、その内周面には前記外容器12の雄ねじ
部15に螺合される雌ねじ部24が設けられている。そ
して、この雄ねじ部15と雌ねじ部24の螺合関係によ
り蓋体14は外容器12に着脱可能に構成され、外容器
12と内容器13の共有開口を蓋体14で開閉できるよ
うになっている。
【0020】蓋体14を外容器12に装着させたときに
は、外容器12の一対の突条16a,16bのうち上側
の突条16aが蓋本体22の内周面に当接し、これによ
り櫛付き容器11の内外がシールされるようになってい
る。また、蓋本体22の外周面には、上下方向に延びる
滑り止め突条25が8本(図1では一部の滑り止め突条
25を示す。)周方向に一定間隔をおいて突設されてお
り、蓋体14を外容器12に着脱する際に滑り止めの役
割をするようになっている。
【0021】前記櫛部23は、蓋本体22に嵌め込まれ
るとともに、上方に向かって突設された複数の櫛歯23
aを備えている。これらの櫛歯23aは左右方向に一定
の間隔をおいて一列に並設され、中間に設けられた櫛歯
23a(本実施形態では6つ)は別体で成形され、嵌め
込まれている。中間部の各櫛歯23aの先端部には供給
通路26に連通された吐出孔27が供給通路26と直交
方向に貫通形成され、毛髪用化粧料が供給通路26を介
して吐出孔27から吐出されるようになっている。
【0022】なお、この隣接する櫛歯23a間の間隔
は、毛髪用化粧料の頭髪へのなじみとのびを良好にする
ために、好ましくは3.0〜5.0mm、より好ましく
は3.5〜4.5mm、特に好ましくは3.7〜4.3
mmである。この櫛歯23a間の間隔が3.0mm未満
の場合には、櫛歯23aと頭髪とが絡まりやすくなるこ
と等から、コーミングする際の頭髪への負荷が大きくな
り、頭髪を傷めてしまうおそれがある。逆に、櫛歯23
a間の間隔が5.0mmを越える場合には、コーミング
するときの抵抗が少ないため、コーミングが適切に行わ
れているかどうかが分かり難くなってしまう。
【0023】図2(a)、(b)に示すように、蓋体1
4の櫛部23の根元、すなわち櫛部23の下部から蓋本
体22の上部にかけて、櫛部23及び蓋本体22の下部
より細径の首部28が設けられ、その首部28の外面に
は滑らかに湾曲しながら膨出するガイド面29が形成さ
れている。このガイド面29は、毛髪用化粧料の液だれ
をガイドしながら毛髪用化粧料を頭髪に円滑に塗布でき
るようにしている。櫛部23の両端側に位置する首部2
8には、くびれを形成することによって絞り部30が設
けられ、その絞り部30の位置に一対の空気流入孔31
が設けられている。つまり、これらの空気流入孔31が
前記ガイド面29を避けて、それ以外の領域に設けられ
ている。
【0024】また、蓋体14の内部は複数部材によって
構成された隔壁32によって、二つの小室33a,33
bに区画されている。一方の小室33aは連通路34、
連通孔35などを介して、前記空気流入孔31から外部
に連通するとともに、内容器13の凹溝20などを介し
て外容器12と内容器13との間の空間部19にも連通
している。ただし、隔壁32には弁体36が突設されて
おり、この弁体36が通常は実線で示すように小室33
aを二分する位置にあるため、外容器12と内容器13
の間の空間部19と櫛付き容器11の外部とは連通して
いない。しかし、外部から空気流入孔31、連通孔3
5、連通路34を介して櫛付き容器11内に空気が導入
された場合にはその空気の圧力で弁体36が二点鎖線で
示すように下方に変形をし、両者間が連通される。
【0025】他方の小室33bは櫛部23にある前記供
給通路26、吐出孔27を介して外部に連通するととも
に、内容器13の内部に連通している。この小室33b
においても隔壁32から突設された開閉弁37が通常実
線で示すように小室33bを二分する位置にあり、この
ために内容器13の内部と櫛付き容器11の外部とは連
通していない。しかし、内容器13から毛髪用化粧料が
吐出された場合にはその圧力で開閉弁37が二点鎖線で
示すように上方に変形をし、両者間が連通される。
【0026】なお、本実施形態における櫛付き容器11
は蓋体14を取り外してその代わりに図示しないキャッ
プを装着させることができるほか、蓋体14やキャップ
を取り外してチューブ容器から毛髪用化粧料を内容器1
3の内部に供給できるようにも構成されている。
【0027】次に、上記のように構成された櫛付き容器
11の作用を説明する。本実施形態における櫛付き容器
11を使用して頭髪に毛髪用化粧料を塗布する場合に
は、内容器13の内部に毛髪用化粧料を充填した後、外
容器12の胴部12aをスクイズしながら櫛部23で頭
髪をコーミングすることによって、頭髪の表面に毛髪用
化粧料を塗布することができる。このとき、図5に示す
ように、吐出孔27から吐出された毛髪用化粧料38
は、櫛歯23aの外面を伝って、そこに摺接されている
頭髪39の表面に直接塗布される。
【0028】さらに、同じ部位の頭髪39を複数回コー
ミングすることによって、頭髪39に付着された毛髪用
化粧料38が櫛歯23aの外面、首部28の上面及びガ
イド面29に付着され、その付着された毛髪用化粧料3
8が再度頭髪39の表面に拡散しながら塗布される。さ
らにこのとき、首部28の上面及びガイド面29に付着
された毛髪用化粧料38は、図1に矢印で示されるよう
に、ガイド面29に沿って拡散されながら、図5に示さ
れるように、それらの面に摺接されている頭髪39の表
面に再度塗布される。
【0029】従って、この櫛付き容器11は、櫛歯23
aの外面、首部28の上面及びガイド面29に摺接され
た頭髪39に対して、毛髪用化粧料38を様々な方向か
ら同時に塗布することができることから、頭髪39の表
面全体に薄く均一に毛髪用化粧料38を塗布することが
できる。加えて、毛髪用化粧料38がガイド面29に沿
ってガイドされながら拡散されることから、首部28の
絞り部30等に液だれするおそれがほとんどない。
【0030】前記のように、外容器12をスクイズする
と外容器12の内部が加圧され、内容器13が収縮して
毛髪用化粧料が内容器13から蓋体14内の小室33b
に吐出される。そして、内容器13から吐出された毛髪
用化粧料の圧力で開閉弁37が変形をし、毛髪用化粧料
は小室33b内を移動した後、櫛歯23aに設けられ
た、供給通路26、吐出孔27から外部に吐出される。
このとき、弁体36は図3に実線で示す位置に移動し、
小室33aが二分されて、外容器12と内容器13の間
の空間部19と櫛付き容器11の外部とは連通が完全に
閉鎖されている。
【0031】スクイズを止めると内容器13の収縮が止
まって毛髪用化粧料の吐出が止まるとともに、外容器1
2が元の形状に復元しようとするために外容器12の内
部が減圧される。その結果、外部の空気が蓋体14の空
気流入孔31から連通孔35、連通路34を介して小室
33a内に流入し、流入された空気の圧力で弁体36が
図3に二点鎖線で示す位置に移動し、その空気は凹溝2
0などを介して外容器12と内容器13の間の空間部1
9に流入する。よって、外容器12の形状は元の形状に
復元され、その一方で内容器13の形状は収縮した状態
のまま保持される。
【0032】内容器13内の毛髪用化粧料が空になって
その内部に毛髪用化粧料を充填する場合には、開放され
た状態の外容器12と内容器13の共有開口にチューブ
容器の先端を嵌め合わせた後、チューブ容器を押し潰し
てその毛髪用化粧料を内容器13内に注入する。
【0033】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。 ・ 実施形態で説明した櫛付き容器11は、外容器12
と内容器13とそれらの共有開口を閉塞する蓋体14と
を備え、外容器12と内容器13との間の空間部19に
蓋体14に設けられた空気流入孔31から空気が流入す
るように構成されている。このため、毛髪用化粧料の注
出を容易に行うことができるとともに、毛髪用化粧料の
残存量が少なくなっても注出時に毛髪用化粧料の飛散を
抑制することができる。
【0034】・ また、櫛歯23aは蓋本体22から横
方向ではなく、内容器13の軸線方向の外方(上方)に
向けて配置されている。このため、毛髪用化粧料の外容
器12外への垂れ落ちを抑制することができる。しか
も、櫛歯23aの重心が内容器13の軸線上に位置する
ように構成されていることから、櫛付き容器11を机上
に置いたときの安定性が良好である。
【0035】・ 前記蓋本体22の首部28外面には、
滑らかに湾曲しながら膨出するガイド面29が設けられ
ている。このため、櫛付き容器11の使用時において、
毛髪用化粧料の液だれをガイド面29に沿って誘導する
ことができ、液が空気流入孔31側に流れて空気流入孔
31を塞ぐことを回避することができる。そして、毛髪
用化粧料をガイド面29にガイドしながら頭髪に塗布す
ることができる。さらに、毛髪用化粧料が蓋体14の外
面に液だれして溜まるのを容易に防止することができ、
毛髪用化粧料を有効に利用して無駄を少なくすることが
できる。
【0036】・ 上記空気流入孔31は蓋体14のガイ
ド面29以外の領域に設けられているため、空気流入孔
31に毛髪用化粧料が流入するのを抑制することができ
る。 ・ 櫛部23の両端側に位置する首部28にくびれを形
成することによって絞り部30が設けられ、毛髪用化粧
料がガイド面29の端縁から絞り部30へと液だれし難
い形状に形成されている。さらに、その絞り部30の位
置に一対の空気流入孔31が設けられている。このた
め、空気流入孔31に毛髪用化粧料が流入するのをより
確実に抑制することができ、スクイズ後に外容器12が
変形した状態から元の状態へ復元するのが速やかに行わ
れ、櫛付き容器11の使い勝手を向上させることができ
る。
【0037】さらに、空気流入孔31は櫛部23の両端
側、すなわち180度対向する左右対称位置にそれぞれ
設けられていることから、空気の流入効率が優れてい
る。また、万一空気流入孔31の一方が塞がれても他方
から空気が流入されるので、直ちに操作ができない状態
に到るおそれはない。
【0038】・ コーミング操作を行って内容器13が
偏って収縮した場合、従来のように櫛歯が横向きのタイ
プのときにはその重心が櫛歯側に偏るため、内容器13
内の毛髪用化粧料と櫛歯23aの位置が一致したとき、
櫛付き容器11を机上に置くと倒れるおそれがあった。
これに対し、本実施形態では櫛歯23aが上向きのタイ
プであることから、その重心が内容器13の中心軸線上
に位置し、上記のような場合でも机上に安定した状態で
置くことができる。
【0039】・ 加えて、同じ部位の頭髪を複数回コー
ミングすることによって、頭髪の表面に対し毛髪用化粧
料を様々な方向から同時に塗布することができることか
ら、毛髪用化粧料を容易に頭髪の表面全体に薄く均一に
塗布することが可能である。
【0040】・ 櫛部23の両端側に位置する首部28
には絞り部30が設けられていることから、蓋体14の
製造に要する合成樹脂量を低減させることができるとと
もに、成形時のひけや空気溜まりの形成等を効果的に抑
制することができる。
【0041】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 図6に示すように、実施形態の首部28に設けられ
た空気流入孔31を省略し、外容器12の雄ねじ部15
及び上下の突条16a,16bに空気流入孔31aを設
けてもよい。或いは、蓋本体22の雌ねじ部24に空気
流入孔を設けてもよい。この場合、小室33aに設けら
れた弁体36を省略し、外容器12と内容器13の間の
空間部19に弁体36を設ける。この構成によれば、外
容器12と蓋本体22との間から弁体36を介して外容
器12と内容器13の間の空間部19に空気を流入させ
ることができる。
【0042】・ 蓋体14の首部28に形成された絞り
部30に空気流入孔31を1箇所のみ又は3箇所以上設
けてもよい。また、空気流入孔31の形状を横長又は縦
長の長孔にしてもよい。
【0043】・ 蓋体14の首部28、その首部28の
外面に設けられたガイド面29又は首部28に設けられ
た絞り部30を省略してもよい。 ・ 蓋体14の蓋本体22と櫛部23を一体成形する構
成にしてもよい。また、櫛部23全体を一体成形する構
成を採用してもよい。その場合、吐出孔27は全ての櫛
歯23aに一直線状に並ぶように設けられる。
【0044】・ 外容器12と内容器13とを、それぞ
れ可撓性外側層と可撓性内側層とにより剥離自在に積層
された構成とすることも可能である。 ・ 櫛歯23a全体の数を変えたり、吐出孔27が設け
られている櫛歯23aの数を変えたり、吐出孔27の大
きさや位置を変えたりしてもよい。
【0045】・ 外容器12及び内容器13を、例えば
有底三角筒状、有底四角筒状、有底六角筒状、有底八角
筒状等の有底多角筒状、又は有底楕円筒状に形成しても
よい。
【0046】・ 滑り止め部17又は滑り止め突条25
を省略して構成することも可能である。このように構成
した場合、櫛付き容器11の構成を簡略化することがで
きる。
【0047】・ 毛髪用化粧料として、例えば整髪料等
を使用してもよい。さらに、前記実施形態より把握でき
る技術的思想について以下に記載する。 ・ 前記櫛歯の重心は内容器の軸線上に位置するように
構成することを特徴とする請求項1から請求項5のいず
れか一項に記載の櫛付き容器。このように構成した場
合、内容器内の毛髪用化粧料が偏って存在した場合で
も、櫛付き容器を机上に安定した状態で置くことができ
る。
【0048】・ 前記櫛歯を扁平状に形成し、櫛歯間の
延びる方向にガイド面を設けることを特徴とする請求項
2から請求項5のいずれか一項に記載の櫛付き容器。こ
のように構成した場合、毛髪用化粧料を櫛歯の間からガ
イド面に円滑に誘導することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
櫛付き容器によれば、毛髪用化粧料の注出を容易に行う
ことができ、毛髪用化粧料の残存量が少なくなっても注
出時に毛髪用化粧料の飛散を抑制することができるとと
もに、毛髪用化粧料の容器外への垂れ落ちを抑制でき、
かつ机上に置いたときの安定性が良好である。
【0050】請求項2に記載の発明の櫛付き容器によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、毛髪用化粧
料の液だれをガイド面に沿ってガイドしながら毛髪用化
粧料を頭髪に塗布することができる。
【0051】請求項3に記載の発明の櫛付き容器によれ
ば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、空気流入孔
に毛髪用化粧料が流入するのを抑制することができる。
請求項4に記載の発明の櫛付き容器によれば、請求項2
又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、空気流入孔
に毛髪用化粧料が流入するのをより確実に抑制すること
ができる。
【0052】請求項5に記載の発明の櫛付き容器によれ
ば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、外容器と内
容器との間の空間に空気を容易に導入することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の櫛付き容器を示す斜視図。
【図2】 (a)は櫛付き容器の一部を示す正面図、
(b)は同じく櫛付き容器の一部を示す側面図。
【図3】 櫛付き容器の上部を示す部分正断面図。
【図4】 櫛付き容器の上部を示す部分側断面図。
【図5】 櫛付き容器の使用時における作用を示す部分
断面図。
【図6】 実施形態以外の櫛付き容器を示す部分断面
図。
【符号の説明】
11…櫛付き容器、12…外容器、13…内容器、14
…蓋体、23…櫛部、23a…櫛歯、27…吐出孔、2
8…首部、29…ガイド面、30絞り部、31a…空気
流入孔、38…毛髪用化粧料。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するとともに上部に開口を有
    する外容器と、 同じく可撓性を有するとともに上部に開口を有し、前記
    外容器と開口を共有するように外容器内に設けられ、内
    部に液状、クリーム状又はペースト状の毛髪用化粧料を
    収容する内容器と、 外容器と内容器の共有開口を閉塞する蓋体とを備え、 前記蓋体の上部には複数の櫛歯からなる櫛部を設けると
    ともに、その櫛歯を内容器の軸線方向の外方に向けて配
    置し、該櫛歯に吐出孔を穿設し、外容器をスクイズする
    ことにより内容器に充填された毛髪用化粧料を櫛歯の吐
    出孔から吐出し、スクイズを止めることによりその吐出
    が止まるとともに、外容器と内容器との間の空間部に外
    容器又は蓋体に設けられた空気流入孔から空気が流入す
    るように構成したことを特徴とする櫛付き容器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の櫛部の根元に首部を設けると
    ともに、その首部の外面には、滑らかに湾曲しながら膨
    出するガイド面を形成し、前記毛髪用化粧料の液だれを
    ガイド面に沿ってガイドしながら毛髪用化粧料を頭髪に
    塗布するように構成した請求項1に記載の櫛付き容器。
  3. 【請求項3】 前記空気流入孔を蓋体のガイド面以外の
    領域に設けた請求項2に記載の櫛付き容器。
  4. 【請求項4】 前記櫛部の両端側に位置する首部にくび
    れを形成することによって絞り部を設け、その絞り部の
    位置に空気流入孔を少なくとも1つ設けた請求項2又は
    請求項3に記載の櫛付き容器。
  5. 【請求項5】 前記空気流入孔を両絞り部にそれぞれ設
    けた請求項4に記載の櫛付き容器。
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