JP2003230375A - 合成樹脂製ダーラム管 - Google Patents
合成樹脂製ダーラム管Info
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- JP2003230375A JP2003230375A JP2002029154A JP2002029154A JP2003230375A JP 2003230375 A JP2003230375 A JP 2003230375A JP 2002029154 A JP2002029154 A JP 2002029154A JP 2002029154 A JP2002029154 A JP 2002029154A JP 2003230375 A JP2003230375 A JP 2003230375A
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- JP
- Japan
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- tube
- durham
- durham tube
- fermentation
- gas
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- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、従来から使用されているガラ
ス製のダーラム管と同様の機能・性能を有しており、か
つ低コストで使い捨てができるダーラム管を提供するこ
とにある。 【構成】本発明の要旨は、耐熱性の合成樹脂で製作され
てなることを特徴とする合成樹脂製ダーラム管である。
また、本発明の他の要旨は、合成樹脂がポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートの
いずれかで製作されてなることを特徴とする合成樹脂製
ダーラム管である。また、本発明の他の要旨は、上記ダ
ーラム管が透明または半透明であることを特徴とする合
成樹脂製ダーラム管である。また、本発明の他の要旨
は、上記ダーラム管の外径が、発酵管の内径の1/2以
上から発酵管の内壁にほぼ接する大きさを有するもので
あることを特徴とする合成樹脂製ダーラム管である。
ス製のダーラム管と同様の機能・性能を有しており、か
つ低コストで使い捨てができるダーラム管を提供するこ
とにある。 【構成】本発明の要旨は、耐熱性の合成樹脂で製作され
てなることを特徴とする合成樹脂製ダーラム管である。
また、本発明の他の要旨は、合成樹脂がポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートの
いずれかで製作されてなることを特徴とする合成樹脂製
ダーラム管である。また、本発明の他の要旨は、上記ダ
ーラム管が透明または半透明であることを特徴とする合
成樹脂製ダーラム管である。また、本発明の他の要旨
は、上記ダーラム管の外径が、発酵管の内径の1/2以
上から発酵管の内壁にほぼ接する大きさを有するもので
あることを特徴とする合成樹脂製ダーラム管である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料中に微生物、殊に
大腸菌群が存在するか否かを、ガスの発生の有無によっ
て判定する際に使用する合成樹脂製ダーラム管に関する
ものである。
大腸菌群が存在するか否かを、ガスの発生の有無によっ
て判定する際に使用する合成樹脂製ダーラム管に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】わが国では、食品衛生法に基づいて清涼
飲料水、乳・乳製品、食肉および魚肉練り製品、冷凍食
品などの成分規格として大腸菌群を検査することが義務
付けられている。大腸菌群は、グラム陰性の無芽胞桿菌
で乳糖を分解して酸とガスを産生する好気性または通性
嫌気性の一群の細菌であり、その検査方法のひとつとし
て発酵管を用いる方法が知られている。
飲料水、乳・乳製品、食肉および魚肉練り製品、冷凍食
品などの成分規格として大腸菌群を検査することが義務
付けられている。大腸菌群は、グラム陰性の無芽胞桿菌
で乳糖を分解して酸とガスを産生する好気性または通性
嫌気性の一群の細菌であり、その検査方法のひとつとし
て発酵管を用いる方法が知られている。
【0003】発酵管を用いる方法は、試料原液またはそ
の10倍段階希釈試料液を10ml、1ml、0.1m
l・・・と連続する3段階について、それぞれ3本また
は5本のBGLB培地発酵管(水等のように細菌の発育
栄養素が含まれない検体では、乳糖ブイヨン発酵管)に
接種し、35℃で48時間まで培養してガス発生の有無
を確認し、ガス発生の認められた発酵管から一白金耳を
EMB寒天培地平板に画線塗抹して35℃で24時間培
養する方法である。
の10倍段階希釈試料液を10ml、1ml、0.1m
l・・・と連続する3段階について、それぞれ3本また
は5本のBGLB培地発酵管(水等のように細菌の発育
栄養素が含まれない検体では、乳糖ブイヨン発酵管)に
接種し、35℃で48時間まで培養してガス発生の有無
を確認し、ガス発生の認められた発酵管から一白金耳を
EMB寒天培地平板に画線塗抹して35℃で24時間培
養する方法である。
【0004】上記方法において、発酵管には予め液体培
地とダーラム管が底部を上方に向けた形で入れられてお
り、そこに試料を入れて発酵管での培養で試料中に大腸
菌群が存在する場合は培養中に当該大腸菌群がガスを発
生することになり、当該ガスはダーラム管の底部に貯ま
ってくる。ダーラム管の低部にガスが貯まっているか否
かは視覚で判断することになるので、使用されるダーラ
ム管は透明なガラス製のものが一般的になっている。こ
うしたガラス製のダーラム管は高価なものとなり、その
結果、一度使用したものは使い捨てすることなく、洗浄
等を行って再使用されていた。しかし、ダーラム管自体
は比較的小さいものであるために洗浄し難く、洗浄に時
間を要する、洗浄不良による検出トラブル等が発生す
る、洗浄時の外部衝撃等により破損する、等の問題があ
った。
地とダーラム管が底部を上方に向けた形で入れられてお
り、そこに試料を入れて発酵管での培養で試料中に大腸
菌群が存在する場合は培養中に当該大腸菌群がガスを発
生することになり、当該ガスはダーラム管の底部に貯ま
ってくる。ダーラム管の低部にガスが貯まっているか否
かは視覚で判断することになるので、使用されるダーラ
ム管は透明なガラス製のものが一般的になっている。こ
うしたガラス製のダーラム管は高価なものとなり、その
結果、一度使用したものは使い捨てすることなく、洗浄
等を行って再使用されていた。しかし、ダーラム管自体
は比較的小さいものであるために洗浄し難く、洗浄に時
間を要する、洗浄不良による検出トラブル等が発生す
る、洗浄時の外部衝撃等により破損する、等の問題があ
った。
【0005】こうした問題を解決する方法として、特開
平5−15397号公報でガス発生の判定が容易で、且
つ経済性、安全性に優れた大腸菌群検査用の検出材が提
案されている。すなわち、密度1.02g/cc以上の
基材で構成され、しかも嵩密度0.05〜0.8g/c
cで且つ外部に連通した空隙を有する多孔質体からなり
該多孔質体の表面の30〜80%が通気しない膜で覆わ
れている大腸菌群検査用の検出材を使用して、培養によ
ってガスが発生した場合は、当該ガスが大腸菌群検査用
の検出材中に捕獲され、その結果、当該検出材が浮上す
るが、ガスが発生しなかった場合は、当該検出材は不浮
上状態のままになるので、検出材の浮上の有無によって
大腸菌群の有無が判定できる、というものである。
平5−15397号公報でガス発生の判定が容易で、且
つ経済性、安全性に優れた大腸菌群検査用の検出材が提
案されている。すなわち、密度1.02g/cc以上の
基材で構成され、しかも嵩密度0.05〜0.8g/c
cで且つ外部に連通した空隙を有する多孔質体からなり
該多孔質体の表面の30〜80%が通気しない膜で覆わ
れている大腸菌群検査用の検出材を使用して、培養によ
ってガスが発生した場合は、当該ガスが大腸菌群検査用
の検出材中に捕獲され、その結果、当該検出材が浮上す
るが、ガスが発生しなかった場合は、当該検出材は不浮
上状態のままになるので、検出材の浮上の有無によって
大腸菌群の有無が判定できる、というものである。
【0006】しかし、当該検出材では、検出材によって
ガスを確実に捕獲することができず、ガスが発生してい
るにもかかわらず検出材が不浮上状態のままになってい
るケース、ガス発生が少ない菌の場合、当該菌が存在す
るにもかかわらず検出材は不浮上のままで浮上しないと
いうケース等があり、ガス発生による判定方法として
は、やはりダーラム管の方が優れている。
ガスを確実に捕獲することができず、ガスが発生してい
るにもかかわらず検出材が不浮上状態のままになってい
るケース、ガス発生が少ない菌の場合、当該菌が存在す
るにもかかわらず検出材は不浮上のままで浮上しないと
いうケース等があり、ガス発生による判定方法として
は、やはりダーラム管の方が優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
から使用されているガラス製のダーラム管と同様の機能
・性能を有しており、かつ低コストで使い捨てができる
ダーラム管を提供することにある。
から使用されているガラス製のダーラム管と同様の機能
・性能を有しており、かつ低コストで使い捨てができる
ダーラム管を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨は、耐熱性の合成樹脂で製作されてなる
ことを特徴とする合成樹脂製ダーラム管である。また、
本発明の他の要旨は、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネートのいずれかの合成樹脂
で製作されてなることを特徴とする合成樹脂製ダーラム
管である。また、本発明の他の要旨は、上記ダーラム管
が透明または半透明であることを特徴とする合成樹脂製
ダーラム管である。また、本発明の他の要旨は、上記ダ
ーラム管の外径が、当該ダーラム管が入れられる発酵管
の内径の1/2以上から当該発酵管の内壁にほぼ接する
大きさを有するものであることを特徴とする合成樹脂製
ダーラム管である。
の本発明の要旨は、耐熱性の合成樹脂で製作されてなる
ことを特徴とする合成樹脂製ダーラム管である。また、
本発明の他の要旨は、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネートのいずれかの合成樹脂
で製作されてなることを特徴とする合成樹脂製ダーラム
管である。また、本発明の他の要旨は、上記ダーラム管
が透明または半透明であることを特徴とする合成樹脂製
ダーラム管である。また、本発明の他の要旨は、上記ダ
ーラム管の外径が、当該ダーラム管が入れられる発酵管
の内径の1/2以上から当該発酵管の内壁にほぼ接する
大きさを有するものであることを特徴とする合成樹脂製
ダーラム管である。
【0009】
【発明の実施の態様】本発明におけるダーラム管は、耐
熱性の合成樹脂で製作される。耐熱性としては、少なく
とも121℃で15分間の耐熱性を有することが望まし
い。これは、発酵管を用いる微生物検査では、発酵管に
液体培地とダーラム管をその底部が上方になるように入
れた後にオートクレーブで121℃、15分間殺菌する
必要があるためである。この条件を満足することができ
る耐熱性の合成樹脂であれば特に限定されないが、具体
的にはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩
化ビニリデン、ポリオキシメチレン、ポリメチルペンテ
ン等を掲げることができる。これらの内でも、コスト面
からはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネートが好ましい。
熱性の合成樹脂で製作される。耐熱性としては、少なく
とも121℃で15分間の耐熱性を有することが望まし
い。これは、発酵管を用いる微生物検査では、発酵管に
液体培地とダーラム管をその底部が上方になるように入
れた後にオートクレーブで121℃、15分間殺菌する
必要があるためである。この条件を満足することができ
る耐熱性の合成樹脂であれば特に限定されないが、具体
的にはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩
化ビニリデン、ポリオキシメチレン、ポリメチルペンテ
ン等を掲げることができる。これらの内でも、コスト面
からはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネートが好ましい。
【0010】これら材質で製作されたダーラム管として
は、ダーラム管の底部にガスが貯まっているか否かを発
酵管を通して視覚で判定することができるのであれば着
色されたものであってもよく、特に限定されないが、透
明または半透明であることがガスが貯まっているか否か
の確認がし易いという点から好ましく、具体的にはポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネートが好ましい。
は、ダーラム管の底部にガスが貯まっているか否かを発
酵管を通して視覚で判定することができるのであれば着
色されたものであってもよく、特に限定されないが、透
明または半透明であることがガスが貯まっているか否か
の確認がし易いという点から好ましく、具体的にはポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネートが好ましい。
【0011】ダーラム管は上記した如く発酵管の中に、
その底部が上方になるようにして入れられるが、ダーラ
ム管の大きさとしては、発酵管との関係からみて、発酵
管中にスムーズに入れることができ、かつオートクレー
ブ処理によってダーラム管中が液体培地と試料で満たさ
れ、ダーラム管中に気泡が残存しないものであれば特に
限定されるものではないが、ダーラム管の外径が大きい
ほど、ダーラム管中を多くの液体培地と試料で満たすこ
とができる。その結果、試料中に大腸菌群等のガスを発
生する菌が存在する場合、当該菌が発生するガスをダー
ラム管の底部に多く貯めることができるので、大腸菌群
等の菌の有無の判定精度を向上させることができる。こ
うした点から、ダーラム管の大きさとしては、当該ダー
ラム管が入れられる発酵管の内径の1/2以上から当該
発酵管の内壁にほぼ接する程度の外径を有するものであ
ることが好ましい。なお、ここで発酵管の内壁にほぼ接
する程度とは、オートクレーブ処理によってダーラム管
中の気泡が発酵管内壁とダーラム管外壁との間から完全
に排出されるだけの間隙を有する程度のことである。
その底部が上方になるようにして入れられるが、ダーラ
ム管の大きさとしては、発酵管との関係からみて、発酵
管中にスムーズに入れることができ、かつオートクレー
ブ処理によってダーラム管中が液体培地と試料で満たさ
れ、ダーラム管中に気泡が残存しないものであれば特に
限定されるものではないが、ダーラム管の外径が大きい
ほど、ダーラム管中を多くの液体培地と試料で満たすこ
とができる。その結果、試料中に大腸菌群等のガスを発
生する菌が存在する場合、当該菌が発生するガスをダー
ラム管の底部に多く貯めることができるので、大腸菌群
等の菌の有無の判定精度を向上させることができる。こ
うした点から、ダーラム管の大きさとしては、当該ダー
ラム管が入れられる発酵管の内径の1/2以上から当該
発酵管の内壁にほぼ接する程度の外径を有するものであ
ることが好ましい。なお、ここで発酵管の内壁にほぼ接
する程度とは、オートクレーブ処理によってダーラム管
中の気泡が発酵管内壁とダーラム管外壁との間から完全
に排出されるだけの間隙を有する程度のことである。
【0012】また、ダーラム管の形状としては、ガスの
貯まっている状態が確認し得るのであれば特に限定され
ない。例えば、その底部が、円弧状のものや円錐状のも
のを例示することができるが、底部が円錐状のものの方
が、ダーラム管の底部にガスが貯まっているか否かの判
定がし易くなり、その結果、少量のガス発生でもその判
定を正確に行うことができ、判定精度を向上させること
ができるという点から好ましい。
貯まっている状態が確認し得るのであれば特に限定され
ない。例えば、その底部が、円弧状のものや円錐状のも
のを例示することができるが、底部が円錐状のものの方
が、ダーラム管の底部にガスが貯まっているか否かの判
定がし易くなり、その結果、少量のガス発生でもその判
定を正確に行うことができ、判定精度を向上させること
ができるという点から好ましい。
【0013】
【実施例1】(本発明1)15本の発酵管(高さ18c
m、内径1.6cmの試験管)のそれぞれに、BGLB
培地とポリプロピレン製ダーラム管(高さ4cm、外径
1cm)を低部が上方になるように入れ、栓をした後、
オートクレーブで121℃、15分間殺菌処理を施し
た。オートクレーブ処理後のダーラム管の低部には気泡
が全く残存していなかった。これとは別に、大腸菌(Es
cherichia coli ATCC12119)を接種した小麦粉10g
を水90mlに分散させて10倍希釈の小麦粉懸濁液を
製作した。その後、上記発酵管を開栓し、それぞれ5本
ずつの発酵管に上記懸濁液(10倍希釈)、上記懸濁液
の10倍希釈液(100倍希釈)、上記懸濁液の100
倍希釈液(1000倍希釈)を1mlずつ入れ、35℃
で48時間培養して、ダーラム管の底部にガスが貯まっ
ているか否かを確認した。 (比較1)ポリプロピレン製ダーラム管に換えてガラス
製ダーラム管を用いること以外はすべて本発明と同様の
方法でダーラム管の底部にガスが貯まっているか否かを
確認した。
m、内径1.6cmの試験管)のそれぞれに、BGLB
培地とポリプロピレン製ダーラム管(高さ4cm、外径
1cm)を低部が上方になるように入れ、栓をした後、
オートクレーブで121℃、15分間殺菌処理を施し
た。オートクレーブ処理後のダーラム管の低部には気泡
が全く残存していなかった。これとは別に、大腸菌(Es
cherichia coli ATCC12119)を接種した小麦粉10g
を水90mlに分散させて10倍希釈の小麦粉懸濁液を
製作した。その後、上記発酵管を開栓し、それぞれ5本
ずつの発酵管に上記懸濁液(10倍希釈)、上記懸濁液
の10倍希釈液(100倍希釈)、上記懸濁液の100
倍希釈液(1000倍希釈)を1mlずつ入れ、35℃
で48時間培養して、ダーラム管の底部にガスが貯まっ
ているか否かを確認した。 (比較1)ポリプロピレン製ダーラム管に換えてガラス
製ダーラム管を用いること以外はすべて本発明と同様の
方法でダーラム管の底部にガスが貯まっているか否かを
確認した。
【0014】それぞれの結果を表1に示す。
【表1】
【0015】上記表1から明らかなように、ガラス製ダ
ーラム管を使用したものとポリプロピレン製ダーラム管
を使用したものは、10倍希釈、100倍希釈、100
0倍希釈でほぼ同じ結果が得られており、また、最確数
法で示される菌数は最確数法で許容される誤差範囲内
(95%信頼区)でよく一致している。このことから、
ポリプロピレン製ダーラム管は、ガラス製ダーラム管と
同等の機能・性能を有するものであるといえる。
ーラム管を使用したものとポリプロピレン製ダーラム管
を使用したものは、10倍希釈、100倍希釈、100
0倍希釈でほぼ同じ結果が得られており、また、最確数
法で示される菌数は最確数法で許容される誤差範囲内
(95%信頼区)でよく一致している。このことから、
ポリプロピレン製ダーラム管は、ガラス製ダーラム管と
同等の機能・性能を有するものであるといえる。
【0016】
【実施例2】(本発明2)オートクレーブ滅菌した小麦
粉を使用すること以外はすべて本発明と同様の方法でダ
ーラム管の底部にガスが貯まっているか否かを確認し
た。 (比較2)オートクレーブ滅菌した小麦粉を使用するこ
と以外はすべて比較1と同様の方法でダーラム管の底部
にガスが貯まっているか否かを確認した。
粉を使用すること以外はすべて本発明と同様の方法でダ
ーラム管の底部にガスが貯まっているか否かを確認し
た。 (比較2)オートクレーブ滅菌した小麦粉を使用するこ
と以外はすべて比較1と同様の方法でダーラム管の底部
にガスが貯まっているか否かを確認した。
【0017】それぞれの結果を表2に示す。
【表2】
【0018】上記表2から明らかなように、ガラス製ダ
ーラム管を使用したものとポリプロピレン製ダーラム管
を使用したものは、10倍希釈、100倍希釈、100
0倍希釈で同じ結果が得られている。このことから、ポ
リプロピレン製ダーラム管は、ガラス製ダーラム管と同
等の機能・性能を有するものであるといえる。
ーラム管を使用したものとポリプロピレン製ダーラム管
を使用したものは、10倍希釈、100倍希釈、100
0倍希釈で同じ結果が得られている。このことから、ポ
リプロピレン製ダーラム管は、ガラス製ダーラム管と同
等の機能・性能を有するものであるといえる。
【0019】
【実施例3】(本発明3)15本の発酵管(高さ18c
m、内径1.6cmの試験管)のそれぞれに、乳糖ブイ
ヨン培地とポリプロピレン製ダーラム管(高さ4cm、
外径1cm)を低部が上方になるように入れ、栓をした
後、オートクレーブで121℃、15分間殺菌処理を施
した。オートクレーブ処理後のダーラム管の低部には気
泡が全く残存していなかった。これとは別に、大腸菌
(Escherichia coli ATCC12119)を接種した大腸菌汚
液100mlを製作した。その後、上記発酵管を開栓
し、それぞれ5本ずつの発酵管に上記大腸菌汚液の原
液、10倍希釈液、100倍希釈液を1mlずつ入れ、
35℃で48時間培養して、ダーラム管の底部にガスが
貯まっているか否かを確認した。 (比較3)ポリプロピレン製ダーラム管に換えてガラス
製ダーラム管を用いること以外はすべて本発明と同様の
方法でダーラム管の底部にガスが貯まっているか否かを
確認した。
m、内径1.6cmの試験管)のそれぞれに、乳糖ブイ
ヨン培地とポリプロピレン製ダーラム管(高さ4cm、
外径1cm)を低部が上方になるように入れ、栓をした
後、オートクレーブで121℃、15分間殺菌処理を施
した。オートクレーブ処理後のダーラム管の低部には気
泡が全く残存していなかった。これとは別に、大腸菌
(Escherichia coli ATCC12119)を接種した大腸菌汚
液100mlを製作した。その後、上記発酵管を開栓
し、それぞれ5本ずつの発酵管に上記大腸菌汚液の原
液、10倍希釈液、100倍希釈液を1mlずつ入れ、
35℃で48時間培養して、ダーラム管の底部にガスが
貯まっているか否かを確認した。 (比較3)ポリプロピレン製ダーラム管に換えてガラス
製ダーラム管を用いること以外はすべて本発明と同様の
方法でダーラム管の底部にガスが貯まっているか否かを
確認した。
【0020】それぞれの結果を表3に示す。
【表3】
【0021】上記表3から明らかなように、ガラス製ダ
ーラム管を使用したものとポリプロピレン製ダーラム管
を使用したものは、原液、10倍希釈、100倍希釈で
ほぼ同じ結果が得られており、また、最確数法で示され
る菌数は最確数法で許容される誤差範囲内(95%信頼
区)でよく一致している。このことから、ポリプロピレ
ン製ダーラム管は、ガラス製ダーラム管と同等の機能・
性能を有するものであるといえる。
ーラム管を使用したものとポリプロピレン製ダーラム管
を使用したものは、原液、10倍希釈、100倍希釈で
ほぼ同じ結果が得られており、また、最確数法で示され
る菌数は最確数法で許容される誤差範囲内(95%信頼
区)でよく一致している。このことから、ポリプロピレ
ン製ダーラム管は、ガラス製ダーラム管と同等の機能・
性能を有するものであるといえる。
【0022】
【発明の効果】本発明における耐熱性の合成樹脂で製作
されたダーラム管は、従来から使用されているガラス製
のダーラム管と同様の機能・性能を有している。そし
て、こうした機能・性能を有するダーラム管をガラス製
よりも低コストで製作ができる。従って、一度使用した
ものは洗浄して再使用することなく、そのまま使い捨て
することができる。その結果、洗浄不良による検出トラ
ブルを発生させることがなく、信頼性のある検出結果を
得ることができる。
されたダーラム管は、従来から使用されているガラス製
のダーラム管と同様の機能・性能を有している。そし
て、こうした機能・性能を有するダーラム管をガラス製
よりも低コストで製作ができる。従って、一度使用した
ものは洗浄して再使用することなく、そのまま使い捨て
することができる。その結果、洗浄不良による検出トラ
ブルを発生させることがなく、信頼性のある検出結果を
得ることができる。
【0023】また、洗浄を行って再使用する場合でも、
洗浄時の外部衝撃等により破損するということがなく、
洗浄時の破損による怪我を防止できる。更には、洗浄時
に破損を気にしながら慎重にするということがなくな
り、洗浄を機械化する等の洗浄方法を変更するにより洗
浄時間を短縮化することも可能になる。
洗浄時の外部衝撃等により破損するということがなく、
洗浄時の破損による怪我を防止できる。更には、洗浄時
に破損を気にしながら慎重にするということがなくな
り、洗浄を機械化する等の洗浄方法を変更するにより洗
浄時間を短縮化することも可能になる。
Claims (4)
- 【請求項1】 耐熱性の合成樹脂で製作されてなること
を特徴とする合成樹脂製ダーラム管。 - 【請求項2】 合成樹脂がポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネートのいずれかである
ことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製ダーラム
管。 - 【請求項3】 透明または半透明であることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の合成樹脂製ダーラム管。 - 【請求項4】 ダーラム管の外径が、当該ダーラム管が
入れられる発酵管の内径の1/2以上から当該発酵管の
内壁にほぼ接する大きさを有するものであることを特徴
とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の合成樹脂
製ダーラム管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002029154A JP2003230375A (ja) | 2002-02-06 | 2002-02-06 | 合成樹脂製ダーラム管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002029154A JP2003230375A (ja) | 2002-02-06 | 2002-02-06 | 合成樹脂製ダーラム管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003230375A true JP2003230375A (ja) | 2003-08-19 |
Family
ID=27773582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002029154A Pending JP2003230375A (ja) | 2002-02-06 | 2002-02-06 | 合成樹脂製ダーラム管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003230375A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120058134A1 (en) * | 2003-09-26 | 2012-03-08 | Biomedical Research Group Inc. | Method for fermentation and cultivation, fermented plant extract, fermented plant extract powder, and composition containing the extract of fermented plant |
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2002
- 2002-02-06 JP JP2002029154A patent/JP2003230375A/ja active Pending
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