JP2003229108A - ナトリウム−硫黄電池 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池

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JP2003229108A
JP2003229108A JP2002026411A JP2002026411A JP2003229108A JP 2003229108 A JP2003229108 A JP 2003229108A JP 2002026411 A JP2002026411 A JP 2002026411A JP 2002026411 A JP2002026411 A JP 2002026411A JP 2003229108 A JP2003229108 A JP 2003229108A
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container
sodium
lid
battery
stainless steel
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JP2002026411A
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English (en)
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Toshio Sano
利夫 佐野
Fumiya Ishimaru
文也 石丸
Ryoichi Okuyama
良一 奥山
Eiichi Nomura
栄一 野村
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Yuasa Corp
Original Assignee
Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Secondary Cells (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の単電池を集合してなるナトリウム−硫
黄電池であって、前記単電池から腐食性物質が漏出して
も、該物質が単電池収納容器の外へ漏出するのを防ぎ、
腐食の被害が外部に及ぶのを防止する。 【解決手段】 ナトリウム−硫黄電池の単電池収納用の
容器に、前記腐食性物質に対して耐食性に優れた、クロ
ム含有率が16重量%以上のフェライト系ステンレス鋼
製の容器を用いる。また、前記容器の上部開口に蓋を配
置して、該蓋によって容器の開口を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のナトリウム−硫
黄電池の単電池で構成した集合電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ナトリウム−硫黄電池は、主として電力
貯蔵用など高電圧、大容量を必要とする用途に適する高
性能電池としての開発が進んでいる。このため、ナトリ
ウム−硫黄電池は、複数の単電池を組み合わせた集合電
池の形態を採る場合が多い。
【0003】図2は、従来のナトリウム−硫黄集合電池
の構造を示す一部切欠図である。通常のナトリウム−硫
黄集合電池は、複数の単電池3を固定するため、および
300℃以上の高温で運転するに際して収納容器1の外
側面に配置した発熱体7から単電池に熱を伝えるための
媒体を収容するために、複数の単電池と媒体を金属製の
容器1内に収納する。
【0004】各単電池3を接続端子4と並列線5で接続
し集合電池を構成する。該集合電池を断熱性容器6で囲
って保温を図っている。
【0005】前記のように、ナトリウム−硫黄電池は、
300℃以上の高温で運転するため、前記収納容器には
このような高温で外気に触れても腐食せず、且つ、収納
容器1が大形であるところから安価な材料が望まれ、従
来、例えばSUS304のようなオーステナイト系ステ
ンレス鋼を選択して用いている。
【0006】しかし、ナトリウム−硫黄電池の内容物で
ある多硫化ナトリウムは、高温において極めて高い腐食
性を持つ。SUS304のような耐食性に優れた材料を
もってしても、高温での多硫化ナトリウムが持つ腐食作
用に耐えることができない。
【0007】従って、単電池から前記腐食性物質が漏出
して容器が長時間腐食性雰囲気にさらされた場合、従来
電池においては、単電池収納容器が腐食されて機械的強
度が低下する。容器の機械的強度が大きく低下して破損
が生じると、腐食性物質が容器の外部に漏出して腐食の
被害が容器の外部に及ぶ虞があった。
【0008】また、図2に示したように、従来の電池に
おいては容器1の上部開口が閉塞されていない。そのた
め、該開口から腐食性物質が容器の外へ漏出する虞があ
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来電池
の欠点に鑑みてなされたものであって、たとえ単電池か
ら腐食性物質が漏出しても該物質が単電池収納容器の外
へ漏出するのを防ぎ、腐食の被害が外部に及ぶのを防止
せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、単電池収納用の容器に、クロム含有率が
16重量%以上のフェライト系ステンレス鋼製の容器を
用いる。
【0011】本発明はまた、前記課題を解決するため
に、単電池収納用の容器の上部開口を蓋で閉塞した構造
とする。
【0012】鋭意検討の結果、前記クロム含有率が16
重量%以上のフェライト系ステンレス鋼が、前記ナトリ
ウム−硫黄電池の内容物である腐食性物質に対して優れ
た耐食性を有することを見いだした。また、単電池の外
へ漏出した多硫化ナトリウムが外気に触れると、腐食性
の高い気体である亜硫酸ガスが発生するが、前記容器の
開口を蓋で塞ぐことによって、多硫化ナトリウムが直接
漏出するのを防ぐ他に、多硫化ナトリウムと外気との接
触を避け、亜硫酸ガスの発生を防止するのに有効である
ことを見いだした。本発明は、これら新規な知見に基づ
いてなされたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面によって、本発明実施
の形態を説明する。図1は、本発明に係るナトリウム−
硫黄電池の集合電池の構造を示す一部切欠図である。図
1に示すように、クロム含有率が16重量%以上のフェ
ライト系ステンレス鋼製電池収納容器1は直方体をな
し、上面を開口した有底箱型である。該容器1の肉厚は
とくに限定されるものではない。軽量化、材料コスト低
減のためには肉厚を薄くしたほうがよいが、内容物を収
容するに足る十分な機械的強度が必要であり、通常肉厚
を1〜2mmとする。
【0014】前記容器1に上に蓋2を配置し容器1の上
部開口を閉塞する。該蓋2には容器1と同じクロム含有
率が16重量%以上のフェライト系ステンレス鋼を用い
ることが望ましい。
【0015】蓋2は、位置ずれせずに絶えず容器1の開
口を閉塞するよう、容器1に固定する必要がある。固定
する方法は特に限定されない。ビスやボルト締めによっ
て固定してもよいし、弁当型の蓋のように蓋が容器に被
さる構造としてもよい。
【0016】ただ、単電池から漏出した腐食性物質が容
器の外へ漏れ出ることがないよう、また、容器の内部空
間が直接外気に接触し難いよう、容器1と蓋2の間にで
きるだけ隙間を無くすことが望ましい。
【0017】電池収納ケース1の外側面には、集合電池
全体を昇温させ、運転温度に維持するための発熱体であ
る電気ヒータ7を取り付ける。容器1内に複数の単電池
3を収容し、各単電池を接続端子4および並列線5によ
り接続して集合電池を構成する。
【0018】また、電池収納容器1内の各単電池3同士
の隙間に充填した絶縁性の砂は、各単電池3が動揺しな
いように固定すると同時に電気ヒータ7で発生させた熱
を単電池3に伝える媒体としての機能を担っている。
【0019】前記蓋2で開口を閉塞した収納容器1の外
側を、断熱容器6で囲って集合電池全体の保温を図って
いる。該断熱容器の構造は特に限定されないが、断熱機
能を高めるために、金属板2枚の間に断熱材を挟んだ2
重板構造としている。
【0020】(単電池収納容器用材料の耐食性の比較)
フェライト系ステンレス鋼(SUS430、クロム含有
率18.2%)とオーステナイト系フェライト鋼(SU
S304、クロム含有率17.6%、ニッケル含有率
8.1%)の試験片を用意し、ナトリウム−硫黄電池の
内容物のうち最も腐食性の高い三硫化二ナトリウム(Na
2S3)に所定日数浸漬試験に供した。
【0021】引っ張り部の断面積が2mm2の試験片を
それぞれの材料につき10本作製した。このサンプル
を、ナトリウム−硫黄電池の運転温度である350℃で
三硫化二ナトリウム中に10日間浸漬した。別途用意し
た未浸漬の試験片および前記浸漬後の試験片を引っ張り
試験に供し、破断強度を測定した。その結果を表1に示
す。
【0022】
【表1】
【0023】未浸漬の試験片の破断強度を比較すると、
表1に示したように、従来電池に適用しているオーステ
ナイト系ステンレス鋼の破断強度がフェライト系ステン
レス鋼のそれを上回っている。しかし、浸漬後の試験片
の破断強度を比較すると、フェライト系ステンレス鋼の
方が高い値を示している。オーステナイト系ステンレス
鋼の場合、試験片の破断強度は浸漬によって未浸漬品の
1/4〜1/2に低下している。他方、フェライト系ス
テンレス鋼の試験片の破断強度は、10日間浸漬した後
でも大きな低下が認められない。このことは、従来重用
されていたオーステナイト系ステンレス鋼に比べ、前記
フェライト系ステンレス鋼の方が、ナトリウム−硫黄電
池に内臓される腐食性物質に対する耐食性に優れ、同物
質中に10日間しても機械的強度の低下が小さく、十分
使用に耐えることを示している。
【0024】万一、単電池が破損した場合、集合電池に
は何らかの異常が発生する。異常の発生を認めた時点か
ら電池を降温する。降温には数日を要するが、この間腐
食性物質が容器の外に漏出するのを防ぎ、腐食の被害が
外部に及ぶのを極力避ける必要がある。前記の試験結果
は、本発明に係る前記フェライト系ステンレス鋼製容器
が、この要求を満たすことを示すものである。
【0025】なお、フェライト系のステンレス鋼には、
SUS405、SUS410、SUS429等Cr含有
率が16重量%未満のものもある。しかし、これらのス
テンレス鋼の耐食性は、前記オーステナイト系ステンレ
ス鋼と同等かそれ以下であり、ナトリウム−硫黄電池容
器用材料としては不適である。
【0026】Cr含有率が16重量%以上のステンレス
鋼には、SUS430以外にSUS436、SUS44
4、SUS447等があり、これらはいずれもSUS4
30と同等かそれ以上の耐食性を有しており本発明に適
合する材料である。
【0027】また、本発明においては、前記のように容
器の上部の開口に蓋を配置して、開口を閉塞している。
該蓋の配置と、収納容器および蓋の材料としてクロム含
有率16%以上のフェライト系ステンレス鋼を用いるこ
とによって、電池収納容器内に収容されている単電池が
破損しても、集合電池の外部に腐食性物質が漏出する虞
は極めて小さい。
【0028】万一、単電池の熱圧接合部が破損し、腐食
性物質が噴出するような厳しい状況でも、前記蓋により
噴出物が容器外へ漏出するのを食い止めることができる
ため、発熱体や断熱容器等の外部にまで被害が及ぶのを
防ぐことができる。
【0029】また、前記蓋によって容器の開校を閉塞し
ているので、単電池からの漏出物が直に外気に触れるの
阻害し、亜硫酸ガス等の腐食性ガスが発生するのを防止
する効果がある。
【発明の効果】
【0030】本発明の請求項1によれば、ナトリウム−
硫黄電池を収容する容器の耐食性を高めることができ、
たとえ単電池から腐食性物質が漏出しても、同物質が容
器外へ漏出し、外部に腐食の被害が及ぶのを防ぐことが
できる。
【0031】本発明の請求項2によれば、前記容器の開
口を閉塞することによって、たとえ単電池から腐食性物
質が噴出しても、同物質が容器外へ漏出するのを防ぐこ
とができる。
【0032】本発明は容器、蓋を共に耐食性の高い材料
とすることによって、請求項1および請求項2に係る発
明の効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るナトリウム−硫黄電
池の集合電池の構造を示す一部切欠図である。
【図2】従来のナトリウム−硫黄電池の集合電池の構造
を示す一部切欠図である。
【符号の説明】
1:電池収納容器 2:蓋 3:単電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 栄一 大阪府高槻市古曽部町二丁目3番21号 株 式会社ユアサコーポレーション内 Fターム(参考) 5H029 AJ13 AK05 AL13 BJ02 BJ06 DJ02 EJ01 HJ01 5H040 AA31 AA36 AT01 AT09 AY05 CC01 LL01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単電池収納用の容器に、クロム含有率が
    16重量%以上のフェライト系ステンレス鋼製の容器を
    用いたことを特徴とするナトリウム−硫黄電池。
  2. 【請求項2】 単電池収納用の容器の上部開口を蓋で閉
    塞したことを特徴とするナトリウム−硫黄電池。
  3. 【請求項3】 前記容器および蓋に、クロム含有率が1
    6重量%以上のフェライト系ステンレス鋼製の蓋を用い
    たことを特徴とする請求項2記載のナトリウム−硫黄電
    池。
JP2002026411A 2002-02-04 2002-02-04 ナトリウム−硫黄電池 Pending JP2003229108A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5536638B2 (ja) * 2008-09-05 2014-07-02 パナソニック株式会社 電池パック
KR20140087283A (ko) * 2012-12-28 2014-07-09 재단법인 포항산업과학연구원 나트륨 유황 전지 모듈

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