JP2003228864A - 光学ヘッド、光ディスクドライブ装置及びコンピュータ装置 - Google Patents

光学ヘッド、光ディスクドライブ装置及びコンピュータ装置

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JP2003228864A
JP2003228864A JP2002020504A JP2002020504A JP2003228864A JP 2003228864 A JP2003228864 A JP 2003228864A JP 2002020504 A JP2002020504 A JP 2002020504A JP 2002020504 A JP2002020504 A JP 2002020504A JP 2003228864 A JP2003228864 A JP 2003228864A
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lens holder
optical head
optical
wires
elastic wires
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JP2002020504A
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English (en)
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Keiji Shinozuka
啓司 篠塚
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易的な構成でピックアップの光学特性を向
上させる。 【解決手段】 ピックアップに搭載されたアクチュエー
タのレンズホルダ21は、フォーカス方向に駆動される
場合、チルトを補正する方向Tiにレンズホルダ21が
傾きつつフォーカス動作するように、そのレンズホルダ
21側面の複数の被支持部に加わる弾性的な影響力を意
図的にアンバランスにした状態で4本の弾性ワイヤ2
2、23、24、25によって支持されている。弾性ワ
イヤ24、25は、弾性ワイヤ22、23よりも細く成
形されている。したがって、フォーカス制御時、レンズ
ホルダ21においては、剛性の高い弾性ワイヤ22、2
3側よりも剛性の低い弾性ワイヤ24、25側の移動量
が実質的に大きくなる。これにより、チルトを補正する
ようにレンズホルダ21が傾動することになり、ピック
アップは、良好な光学特性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Di
sc)、CD−RW(CD-ReWritable)、DVD−ROM(Di
sital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−R
AM(DVD-RandomAccess Memorye)などの光ディスクに対
し情報の記録/再生を行うための光学ヘッド、光ディス
クドライブ装置及びコンピュータ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクの記録/再生を行うた
めの光ディスクドライブ装置に対し、高性能化や小型化
への要請が著しく高まっている。これに伴い、上記ドラ
イブ装置に搭載された光学ヘッドにおいては、対物レン
ズを駆動するアクチュエータなどに対し厳しい設計条件
が課せられている。
【0003】例えば、製品の厚さが12.7mmであっ
て、1/2インチサイズの光ディスクに対応するための
アクチュエータには、ディスク表面からアクチュエータ
底面までの高さを7.3mmの範囲に納めることが要求
される。
【0004】上記要請に加え、最近ではCD方式と比較
して数倍にも高密度化されたDVD方式の光ディスクに
も対応することが必要である。DVD方式では、より小
型化の図られたアクチュエータに対し、高速回転再生に
追従できる加速度の発生機能と、回転に伴って一段と高
域にシフトする面振れや偏芯などに伴う広帯域のサーボ
仕様を満足する周波数特性とを盛り込むことが要求され
る。
【0005】このようなアクチュエータは、一般に、対
物レンズを保持するレンズホルダが複数本のワイヤで支
持されており、コイルや永久磁石などからなる磁気機構
部分を通じて、レンズホルダを駆動するようになってい
る。これにより、レンズホルダをフォーカス方向やトラ
ッキング方向に移動して、光ディスクに対する対物レン
ズの相対位置を補正することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構造を採るアクチュエータでは、対物レンズの意図しな
い傾きが構造的な要因で発生する。例えば、レンズホル
ダの重心と、レンズホルダが駆動される場合の駆動力の
中心とにずれが生じるとバランスが乱れ、レンズホルダ
に傾き力が発生する。
【0007】ここで、光ディスクにはその規格から許容
されている反りがあり、また光ディスクを保持するメカ
機構にも組立誤差がある。このため、光ディスクと対物
レンズとの相対的な傾きは必ず発生するものである。
【0008】また、光ディスクの面振れはディスクの回
転周期で発生する。このため、対物レンズから放出され
るレーザ光の光軸とディスク面とは、ディスクの回転周
期で相対傾きが変化することになり、これらを満足する
光学設計は非常に困難である。
【0009】さらに、磁気機構部分を構成する永久磁
石、ヨーク及びコイルなどの形状や配置を選択すること
で、レンズホルダ駆動時の不要回転力をキャンセルする
方法なども提案されている。しかしながら、このような
機構を採用する場合、アクチュエータの構成部品のレイ
アウトなどの面で物理的な制約を受けてしまうことにな
る。
【0010】また、近年では、対物レンズから放光され
るレーザ光の光軸をディスク面に対し直交させるよう
に、レンズホルダを積極的に傾けるチルトサーボ機構を
搭載したアクチュエータなども開発されている。しかし
なから、この機構の場合、フォーカスサーボ及びトラッ
キングサーボ用の制御信号に加え、チルトサーボ用の制
御信号の物理的な伝送経路を新たに確保をする必要があ
り、上述した機構と同様に構成部品のレイアウトの面な
どで課題があった。
【0011】そこで本発明は、このような課題を解決す
るためのもので、簡易的な構成で優れた光学特性を発揮
する光学ヘッド、光ディスクドライブ装置及びコンピュ
ータ装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光学ヘッドは、対物レンズと、複数の被支
持部を有し前記対物レンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダを駆動する駆動機構と、前記駆動機構
により駆動される前記レンズホルダが駆動方向に応じて
異なる所定の傾き特性を示すように、前記複数の被支持
部に与える弾性的な影響力をアンバランスにして前記レ
ンズホルダを支持する複数の支持部材とを具備すること
を特徴とする。
【0013】また、本発明の光学ヘッドは、前記レンズ
ホルダがフォーカス方向に駆動される場合に前記傾き特
性を示すように前記複数の支持部材が前記レンズホルダ
を支持していることを特徴とする。
【0014】すなわち、これらの発明の光学ヘッドは、
対物レンズを搭載したレンズホルダが例えばフォーカス
方向に駆動される場合、チルト(対物レンズから放出さ
れるレーザの光軸とディスク面との傾き)を補正する方
向にレンズホルダが傾きつつ動作するように、複数の支
持部材でレンズホルダを意図的にアンバランスに支持す
るものである。したがって、これらの発明の光学ヘッド
によれば、このような簡易的な構成で静的なチルト補正
を実現でき優れた光学特性を得ることができる。
【0015】このようなサーボ特性を有する光学ヘッド
は、2種類以上の太さの複数のワイヤや、2種類以上の
材質の複数のワイヤを、レンズホルダ支持用の複数の支
持部材として適用することで実現される。すなわち、各
支持部材の剛性(機械的強度)を適宜設定することで、
複数の被支持部を通じてレンズホルダ加わる弾性的な影
響力を意図的に不均衡にすることができる。
【0016】このような構成は、例えば2つのワイヤで
1対となる第1及び第2のワイヤ対をレンズホルンダを
挟んで対向配置し、さらに第1のワイヤ対を、第2のワ
イヤ対よりも狭いピッチで配置することなどでも実現で
きる。
【0017】なお、4本以上のワイヤで、レンズホルン
ダを支持する場合には、上記第1及び第2のワイヤ対で
包囲された領域の内側に他のワイヤを配置することが望
ましい。これにより、内側の他のワイヤからレンズホル
ダに加わる弾性的な影響力を軽減することができ、意図
的に支持バランスを偏らせた外側の4本のワイヤで実質
的にレンズホルダを支持することが可能である。
【0018】既述したような光学ヘッドが搭載された光
ディスクドライブ装置は、無論良好な光学特性を得るこ
とができる。また、この光ディスクドライブ装置は、チ
ルト補正機能が向上していることから、例えば外来振動
が装置本体に加わった場合のリード/ライト特性(加振
特性)などが良好なものとなり、例えば携帯型のコンピ
ュータ装置などに搭載する場合には好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る光学ヘッドが搭載された光ディスクドライブ装置を
示す斜視図である。
【0020】同図に示すように、この光ディスクドライ
ブ装置1は、例えばノートPCやブックタイプのPCな
どに搭載される薄型構造のドライブ装置である。光ディ
スクドライブ装置1は、DVD−RAMなどの光ディス
クを回転駆動して記録/再生を行うためのディスク記録
/再生ユニット2が搭載されたドロワ3と、このドロワ
3を収容可能なキャビネット4とから構成されている。
キャビネッ4は、上蓋としての上側キャビネット(図示
せず)と、ドロワ3を矢印Y方向に出し入れ自在とする
ガイドレールなどが設けられた下側キャビネット6とか
ら構成されている。
【0021】ドロワ3に搭載されたディスク記録/再生
ユニット2には、光ディスクが載置されるターンテーブ
ル7を回転駆動するディスクモータ8と、光ディスクの
情報記録面に対物レンズ9よりレーザ光を照射しその反
射光を取り込むことでディスクに対してのデータの読み
出し又は書き込みを行う光学ヘッドとしてのピックアッ
プ10などが設けられている。ピックアップ10は、フ
ィードモータや複数の減速ギア群などで構成されたピッ
クアップ送り機構により光ディスクの径方向(トラッキ
ング方向Tr)に搬送される。
【0022】また、上記ディスクモータ8には、光ディ
スクをセンタリングした状態でターンテーブル7上へ固
定保持させるディスクチャッキング機構14などが取り
付けられている。これらディスクモータ8、ピックアッ
プ10及びピックアップ送り機構などは、単一のメカシ
ャーシ上に搭載されており、このメカシャーシは、ドロ
ワ3にダンパーゴムなどの防振部材を介してフローティ
ング構造で支持されている。
【0023】次に、本実施形態に係るピックアップ10
の構造を図2に基づき説明する。ピックアップ10の外
郭は、磁気駆動系部品、光学系部品を保持するための亜
鉛ダイキャスト製のフレーム15によって形成されてい
る。フレーム15には、ガイド軸受16、17が形成さ
れている。ガイド軸受16、17は、ピックアップ10
の搬送を案内するガイド軸を支持するためのものであ
る。
【0024】また、フレーム15には、対物レンズ駆動
装置として機能するアクチュエータ18と、650nm
波長のレーザ光を出射するレーザダイオードや光検知器
などをユニット化したDVD用(デジタル多用途ディス
ク用)光学ユニット19と、780nm波長のレーザ光
を出射するレーザダイオードや光検知器などをユニット
化したCD用(コンパクトディスク用)光学ユニット2
0などが搭載されている。
【0025】次に、アクチュエータ18の構造について
説明する。図3は、アクチュエータ18の斜視図、図4
は、その平面図、図5はその側面図、図6は、その側面
の断面図、図7は、アクチュエータ18に搭載されたレ
ンズホルダ21をタンジェンシャル方向からみた矢視
図、図8は、レンズホルダ21の支持構造を模式的に示
す図である。
【0026】これらの図に示すように、このアクチュエ
ータ18は、対物レンズ9を保持するレンズホルダ21
と、フォーカス方向Fo、トラッキング方向Trへレンズ
ホルダ21を変位可能に支持する4本の弾性ワイヤ2
2、23、24、25とを備えている。
【0027】アクチュエータ18のフレーム26には、
レンズホルダ21を支持する弾性ワイヤ22、23、2
4、25の他端部を支持するワイヤホルダ27が固定さ
れている。また、フレーム26には、各種ヨークが形成
されており、これらのヨークとヨークに設けられたマグ
ネット28、29とで磁路を形成する。さらに、フレー
ム26には、これらヨーク、マグネットと協働して、対
物レンズ9を搭載したレンズホルダ21を、フォーカス
方向Fo、トラッキング方向Trへそれぞれ駆動するため
のフォーカスコイル31及びトラッキングコイル32が
設けられている。
【0028】ここで、ワイヤホルダ27及びレンズホル
ダ21は、例えばLCP(液晶ポリマー)などの硬質の
合成樹脂で形成されている。一方、弾性ワイヤ22、2
3、24、25は、適度な弾性と導電性とを有してお
り、例えばベリリウム銅などが加工成形された断面が円
形の、いわゆる丸型ワイヤである。各弾性ワイヤの両端
部には幅広の固定パッドが形成されており、このパッド
がそれぞれワイヤホルダ27及びレンズホルダ21の被
支持部分にそれぞれ接着されている。
【0029】このようなアクチュエータ18では、ドラ
イブ装置本体側のアクチュエータ制御回路(図示せず)
から、ピックアップフレキ34(図2参照)、アクチェ
ータフレキ35を介して各々伝送されてくるフォーカス
サーボ信号及びトラッキングサーボ信号は、弾性ワイヤ
を介して上述した各種コイルに供給される。すなわち、
アクチュエータ18は、これらのサーボ信号に基づい
て、レーザ光の集光スポット位置のフォーカス方向の補
正、レーザ光の集光スポットのトラックキング方向の補
正を行うことができる。
【0030】つまり、弾性ワイヤ22、23は、フォー
カスサーボ信号を、弾性ワイヤ24、25は、トラッキ
ングサーボ信号をそれぞれ伝送するための信号線として
割り当てられている。
【0031】弾性ワイヤ22は、例えば中継基板などを
介してフォーカスコイル31の一端(Fo+)に接続さ
れ、弾性ワイヤ23は、フォーカスコイル31の他端
(Fo-)に接続されている。また、弾性ワイヤ24は、
中継基板などを介してトラッキングコイル32の一端
(Tr+)に接続され、弾性ワイヤ25は、トラッキング
コイル32の他端(Tr-)に接続されている。
【0032】次に、本実施形態のアクチュエータ18に
おけるレンズホルダ21の支持構造について詳述する。
図7及び図8に示すように、レンズホルダ21の一方の
側面を支持する第1のワイヤ対、すなわち光ディスクD
の内周側に配置される弾性ワイヤ22、23と、この第
1のワイヤ対(弾性ワイヤ22、23)に対し、レンズ
ホルンダ21(又は対物レンズ9)を挟むように対向配
置される第2のワイヤ対(弾性ワイヤ24、25)と
は、径方向の断面積(太さ)が異なっている。すなわ
ち、光ディスクDの外周側に配置される弾性ワイヤ2
4、25は、光ディスクDの内周側に配置される弾性ワ
イヤ22、23よりも細く、支持部分の剛性(機械的強
度)が低くなっている。
【0033】これにより、対物レンズ9を搭載したレン
ズホルダ21が、フォーカス用のコイルやマグネットな
どによってフォーカス方向に駆動される場合、チルトを
補正する方向にレンズホルダ21が傾動するように、弾
性ワイヤ22、23、24、25は、レンズホルダ21
の複数の被支持部に与える弾性的な影響力を意図的にア
ンバランスにして、このレンズホルダ21を支持してい
る。つまり、レンズホルダ21は、フォーカス方向Fo
に駆動される場合、対物レンズ9から放光されるレーザ
光の光軸と光ディスクD表面との相対的な傾きを補正す
る方向(本実施形態では特にラジアルスキューを定義す
る方向:チルト方向Ti)に傾きつつフォーカス動作す
る。
【0034】詳述すると、図9に示すように、例えば、
光ディスクDが対物レンズ9から離れる方向に振れ(傾
い)ていて、フォーカスサーボによりレンズホルダ21
が(図9中の上方に)駆動される場合、レンズホルダ2
1においては、剛性の高い弾性ワイヤ22、23側より
も剛性の低い弾性ワイヤ24、25側の移動量が実質的
に大きくなる。これにより、(図9において右上がの)
光ディスクDの傾きを補正するようにレンズホルダ21
が傾動することになる。
【0035】一方、図10に示すように、例えば、光デ
ィスクDが対物レンズ9に近づく方向に振れ(傾い)て
いて、フォーカスサーボによりレンズホルダ21が(図
9中の下方に)駆動される場合、同様にレンズホルダ2
1においては、剛性の高い弾性ワイヤ22、23側より
も剛性の低い弾性ワイヤ24、25側の移動量が大きく
なる。これにより、(図10において右下がりの)光デ
ィスクDの傾きを補正するようにレンズホルダ21が傾
動することになる。
【0036】したがって、このような静的なチルト補正
機能を有する本実施形態のピックアップ10によれば、
簡易的な構成で優れた光学特性を得ることができる。
【0037】(第2の実施形態)この実施形態に係るピ
ックアップのアクチュエータは、図11に示すように、
第1の実施形態の弾性ワイヤ24、25に代えて、弾性
ワイヤ43、44が適用されている。弾性ワイヤ43、
44は、弾性ワイヤ22、23と太さ及び材質を含めて
全く同一の丸型ワイヤである。
【0038】ここで、弾性ワイヤ22、23、43、4
4は、上述したように、各々が同一の材料及び太さで成
形されているものの、第2のワイヤ対を構成する弾性ワ
イヤ43、44間のピッチP2が、第1のワイヤ対を構
成する弾性ワイヤ22、23間のピッチP1よりも狭い
ピッチで配置されている。これにより、光ディスクDの
内周側のレンズホルダ21の側面よりも、光ディスクD
の外周側のレンズホルダ21の側面は、総合的に低い剛
性で支持されていることになるので、第1の実施形態の
ピックアップ10と同様、簡易的な構成でチルトを静的
に補正することができる。
【0039】(第3の実施形態)この実施形態に係るピ
ックアップのアクチュエータは、図12に示すように、
第2の実施形態の第2のワイヤ対を構成する弾性ワイヤ
43、44に代えて、弾性ワイヤ45、46が適用され
ている。この弾性ワイヤ45、46は、第1のワイヤ対
を構成する弾性ワイヤ22、23と同一の太さで成形さ
れている。また、第2のワイヤ対を構成する弾性ワイヤ
45及び弾性ワイヤ46間のピッチと、第1のワイヤ対
を構成する弾性ワイヤ22及び弾性ワイヤ23間のピッ
チとは、等しいピッチP1になるように各弾性ワイヤが
配置されている。
【0040】但し、弾性ワイヤ22、23がベリリウム
銅で形成されているのに対し、弾性ワイヤ45、46
は、ベリリウム銅よりも縦弾性係数の小さいリン青銅で
形成されている。
【0041】これにより、光ディスクDの外周側のレン
ズホルダ42の側面は、光ディスクDの内周側のレンズ
ホルダ42の側面よりも、機械的強度が低い状態で支持
されていることになる。したがって、本実施形態に係る
ピックアップによれば、第1、第2の実施形態と同様、
対物レンズ9が搭載されたレンズホルダ21が、フォー
カス方向に駆動される場合に、チルトを補正する方向に
レンズホルダ21が傾きつつフォーカス動作することに
なり、良好な光学特性を得ることができる。
【0042】以上、本発明を各実施の形態により具体的
に説明したが、本発明は前記実施形態にのみ限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能である。例えば、図13に示すように、断面が長方形
になるように成形された角型の弾性ワイヤ47の縦横の
配置姿勢を選択することにより、意図的に偏らせたレン
ズホルダ42の支持バランスをつくりだし、チルトの静
的補正機能を実現してもよい。
【0043】さらに、レンズホルダを4点以上で支持す
る必要が場合には、図14に示す支持構造が好ましい。
すなわち、レンズホルダ49は、同図に示すように、そ
の両側面に形成された凹部38、39が弾性ワイヤ3
6、37によって支持されている。ここで、このレンズ
ホルダ49は、一般に安定な支持構造である4点支持で
はなく、6点支持構造を採っている。このため、弾性ワ
イヤ36、37が接合された5、6点目の支持点に相当
する凹部38、39(被支持部分)からレンズホルダ4
9に加わる弾性的な影響力のバラツキが懸念される。
【0044】しかしながら、弾性ワイヤ36、37が、
レンズホルダ49の凹部38、39を支持していること
で、第1及び第2のワイヤ対(第1の実施形態の弾性ワ
イヤ22、23、24、25)で包囲された領域の内側
に配置されていることになる。なお、弾性ワイヤ36、
37は、弾性ワイヤ24、25と同一の細い径で成形さ
れている。これにより、細径で、しかも各ワイヤ対の内
側に配置されたの弾性ワイヤ36、37からレンズホル
ダ49に加わる弾性的な影響力が軽減され、意図的に支
持バランスを偏らせた外側の4本の弾性ワイヤ22、2
3、24、25で実質的にレンズホルダ49を支持する
ことが可能である。
【0045】また、図15に示すように、光ディスクD
の外周側のレンズホルダ21の側面よりも、光ディスク
Dの内周側のレンズホルダ21の側面を、多数本の弾性
ワイヤ48で支持するようにしてもよい。このような構
成によっても、チルトの静的な補正機能を実現すること
ができる。
【0046】また、チルト補正機能を持つこのようなピ
ックアップ10を備えるディスクドライブ装置1を、図
16に示すように、外来振動を受け易い携帯型のノート
PC66などに搭載した場合には、該PCは、良好な加
振特性を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、対物レ
ンズを搭載したレンズホルダが例えばフォーカス方向に
駆動される場合に、チルトを補正する方向にレンズホル
ダが傾動するように、レンズホルダに加わる弾性的な影
響力を意図的に不均衡にしてこのレンズホルダを支持す
るものである。したがって、本発明によれば、簡易的な
構成で静的なチルト補正を実現でき良好な光学特性を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光学ヘッドが搭
載された光ディスクドライブ装置を示す斜視図である。
【図2】図1の光ディスクドライブ装置が搭載するピッ
クアップを示す斜視図である。
【図3】図2のピックアップに搭載されたアクチュエー
タを示す斜視図である。
【図4】図3のアクチュエータを示す平面図である。
【図5】図3のアクチュエータを示す側面図である。
【図6】図3のアクチュエータの側面の断面図である。
【図7】図3のアクチュエータのレンズホルダをタンジ
ェンシャル方向からみた矢視図である。
【図8】図7のレンズホルダを支持構造を模式的に示す
図である。
【図9】図7のレンズホルダが、フォーカスサーボにて
光ディスクに近接する側に駆動される場合の動作を説明
するための図である。
【図10】図7のレンズホルダが、フォーカスサーボに
て光ディスクから離間する側に駆動される場合の動作を
説明するための図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るレンズホルダ
の支持構造を模式的に示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係るレンズホルダ
の支持構造を模式的に示す図である。
【図13】レンズホルダの支持構造の変形例を模式的に
示す図である。
【図14】図13と異なるレンズホルダの支持構造の変
形例を模式的に示す図である。
【図15】図13、図14と異なるレンズホルダの支持
構造の変形例を模式的に示す図である。
【図16】図1の光ディスクドライブ装置が搭載された
ノートPCを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…光ディスクドライブ装置、9…対物レンズ、10…
ピックアップ、18…アクチュエータ、21,49…レ
ンズホルダ、22,23,24,25,36,37,4
3,44,45,46,47,48…弾性ワイヤ、27
…ワイヤホルダ、28,29…マグネット、31…フォ
ーカスコイル、32…トラッキングコイル、66…ノー
トPC、D…光ディスク。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、 複数の被支持部を有し前記対物レンズを保持するレンズ
    ホルダと、 前記レンズホルダを駆動する駆動機構と、 前記駆動機構により駆動される前記レンズホルダが駆動
    方向に応じて異なる所定の傾き特性を示すように、前記
    複数の被支持部に与える弾性的な影響力をアンバランス
    にして前記レンズホルダを支持する複数の支持部材とを
    具備することを特徴とする光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記レンズホルダがフォーカス方向に駆
    動される場合に前記傾き特性を示すように前記複数の支
    持部材が前記レンズホルダを支持していることを特徴と
    する請求項1記載の光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記複数の支持部材は、少なくとも2種
    類以上の太さの複数のワイヤであることを特徴とする請
    求項1又は2記載の光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記複数の支持部材は、少なくとも2種
    類以上の材質の複数のワイヤであることを特徴とする請
    求項1ないし3いずれか1項に記載の光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記複数の支持部材は、前記レンズホル
    ンダを挟んで対向配置されたそれぞれ2つのワイヤで1
    対となる第1及び第2のワイヤ対であって、 前記第2のワイヤ対が、前記第1のワイヤ対よりも狭い
    ピッチで配置されていることを特徴とする請求項1ない
    し4いずれか1項に記載の光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記複数の支持部材は、前記第1及び第
    2のワイヤ対で包囲された領域の内側に配置した他のワ
    イヤを含むことを特徴とする請求項5記載の光学ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の前記光学ヘッドを搭載し
    た光ディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の前記光ディスクドライブ
    装置を搭載したコンピュータ装置。
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