JP2003224851A - ビットレート低減装置及びその方法と、画像符号化装置及びその方法と、画像復号装置及びその方法と、画像符号化プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体と、画像復号プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

ビットレート低減装置及びその方法と、画像符号化装置及びその方法と、画像復号装置及びその方法と、画像符号化プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体と、画像復号プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、画像などを符号化・復号するときに
あって、符号化効率の向上を実現する新たな符号化・復
号技術の提供を目的とする。 【解決手段】画像を符号化する場合、直交変換を使って
画像を符号化するという構成を採るときにあって、ラス
ト複合手段構成の符号化手段とラスト非複合手段構成の
符号化手段という2つの符号化手段を用意し、符号化済
みの符号化データなどを使って、画像の領域の持つ属性
に合わせた符号化手段を適応的に選択して、画像の符号
化を行う。そして、それに合わせて、ラスト複合手段構
成の復号手段とラスト非複合手段構成の復号手段という
2つの復号手段を用意し、復号済みの復号データなどを
使って、符号化に用いられた符号化手段に対応する復号
手段を用いて画像を復号する。これにより、画像の符号
化効率の向上を実現できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有限個の成分を持
つ多次元行列成分の値の符号化に際してビットレートを
低減するビットレート低減装置及びその方法と、直交変
換を使って画像を符号化する画像符号化装置及びその方
法と、直交変換を使って画像を符号化することで生成さ
れた符号化データを復号する画像復号装置及びその方法
と、その画像符号化方法の実現に用いられる画像符号化
プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体と、
その画像復号方法の実現に用いられる画像復号プログラ
ム及びそのプログラムを記録した記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】値の分散の小さい複数の情報をまとめて
符号化する場合に直交変換が用いられている。直交変換
によれば、低周波成分に電力が集中するため、情報量を
削減することができる。
【0003】このような直交変換後の成分を符号化する
場合には、一般的にランレングス符号化が応用される。
【0004】直交変換係数は多次元行列となるが、その
多次元行列の各成分が、多数の同じ値(A)と、それと
異なる値(B1,B2,・・・,Bn)とで構成されて
いる場合、まず、多次元行列中の成分を、或る定められ
た順序でスキャンして1次元配列にする。この1次元配
列中では、同じ値(A)が多数を占めているため、値
(A)が連続して並ぶ場合が多い。
【0005】そこで、値(A)の並んだ成分の数をラン
レングス符号化する方法が用いられている。あるいは、
値(A)の並ぶ数(LA)と、値(A)の前後に存在す
る値(Bi;i=1〜n)との間に相関がある場合に
は、(LA)と(Bi)との組み合わせに対して、1つ
の可変長符号を割り当てる2次元可変長符号化を行う方
法もある。ここで、一般的に、(LA)をラン、(B
i)をレベルと呼ぶ。
【0006】この方法は、ラスト情報を使わずに可変長
符号を構成するのでラスト非複合手段の1手法である。
【0007】例えば、2次元画像の符号化では、一般
に、画素をDCTした後の係数を2次元可変長符号化す
る。
【0008】まず、各画素を縦横8画素のブロックに分
割し、ブロック毎に2次元DCTする。2次元DCTで
は、低周波数部分には0以外の値が集中し、逆に高周波
数部分には値0が多くなる性質がある。このDCT係数
を8×8の2次元行列とみなす。低周波数部分から高周
波数部分へジグザグスキャンして1次元配列にする。値
が0の係数の連続する数をランとし、その後の係数の値
をレベルとして、2次元可変長符号化する。
【0009】予めランとレベルとの各組み合わせに対し
て、1つの符号を対応させたルックアップテーブルを作
っておき、このルックアップテーブルを利用して2次元
可変長符号化する。ルックアップテーブルに無い組み合
わせの場合には、エスケープ符号を使った固定長符号化
を行う。一般的に固定長符号化の方が符号長が長くな
る。あるいは、2次元可変長符号化を行う方法として、
ルックアップテーブルを利用しない、算術符号化を用い
ることも可能である。
【0010】また、多次元行列中の値(Bi)と、値
(A)の長さ(LA)との2次元可変長符号化を行う前
に、値(Bi)を量子化する方法もある。量子化によっ
て、値(Bi)がより小さい値(BQi)に変換される
とすると、値(BQi)と(LA)との組み合わせを2
次元可変長符号化する。一般的に、2次元可変長符号化
では、値(Bi)が小さいほど、より短い符号長の符号
を割り当てるため、量子化により符号量の削減が可能と
なる。
【0011】これらの2次元可変長符号化では、2次元
DCTの最後の係数を符号化した後に、EOBという特
有なビットパターンを持つ固定長符号を出力する。この
EOBは、復号側でビット配列から2次元DCTの係数
を可変長復号する際に、復号するべき係数が終わったこ
とを知るために利用される。
【0012】他方、値(Bi)と(LA)とを可変長符
号化する際に、値(Bi)が、多次元行列中で最後の値
(A)以外の成分かどうかを示すラスト情報を含めて符
号化するという方法を用いる3次元可変長符号化方法が
ある。
【0013】この方法は、ラスト情報を使って可変長符
号を構成するのでラスト複合手段の1手法である。
【0014】例えば画像符号化方式MPEG−4では、
2次元DCTした係数のうち、値が0以外の係数(上述
のBi)を符号化する際に、最後の0以外の係数(B
i)でない場合にはラスト情報を0に設定し、最後の0
以外の係数(Bi)である場合にはラスト情報を1に設
定し、ランとレベルとラスト情報との3次元可変長符号
化を行う。
【0015】ランとレベルとラスト情報との各組み合わ
せに対して、1つの符号を対応させたルックアップテー
ブルを予め作っておき、それを参照しながら3次元可変
長符号化を行う。ルックアップテーブルに無い組み合わ
せの場合には、エスケープ符号を使った固定長符号化を
行う。
【0016】ラスト複合手段で構成した可変長符号を使
う場合(例えば3次元可変長符号化)は、ラスト非複合
手段で構成した可変長符号を使う場合(例えば2次元可
変長符号化)に比べて、ラスト情報が1となる成分の数
が符号化する成分の全体数に対して或る程度多い割合を
占める場合に有効である。行列内の符号化するべき成分
の数が少ない場合に、その割合が大きくなるので、その
ような場合には、ラスト複合手段で構成した可変長符号
を使うことが有効である。
【0017】そのため、例えば3次元可変長符号化で
は、行列内の符号化するべき成分が少ない場合には、ラ
ンの値が大きくなる傾向があるため、ルックアップテー
ブルを使って符号化する場合には、ラスト1に対して、
ランの値が小さい場合から大きい場合まで可変長符号を
用意しておく。そのため、2次元可変長符号化で可変長
符号を用意していたランとレベルのうち、使用頻度の低
いものから順にルックアップテーブルから削除される。
【0018】また、3次元可変長符号化で用いるルック
アップテーブルと、2次元可変長符号化で用いるルック
アップテーブルとの間で、予め用意されるランとレベル
との組み合わせに対する可変長符号の符号量の傾向も異
なる。一般的に、3次元可変長符号化では、用意される
レベルの値は小さく、ランの値は小さい場合から大きい
場合まで用意される傾向がある。
【0019】また、3次元画像符号化で3次元DCTを
使う方法もある。この場合には、3次元DCT係数をジ
グザグスキャンして1次元配列にする。その後、2次元
画像符号化と同様に、1次元配列に対して、2次元可変
長符号化あるいは3次元可変長符号化を行う。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ラスト複合手段は、行
列内で符号化するべき成分の数が少ない場合、すなわち
ランの長さが長くなる場合には有効であるが、成分の数
が多い場合には、逆にラスト非複合手段よりも符号量が
多くなる。
【0021】成分の数は、直交変換する前の情報の分散
等に依存して異なるため、情報によっては、ラスト複合
手段を使うことにより符号化効率が低下する。
【0022】例えば画像符号化の場合には、一般的にマ
クロブロック等の領域毎にDCTを行う。画像内容は領
域毎に異なるため、2次元可変長符号化の方が3次元可
変長符号化の方よりも符号量の少ない領域がある。
【0023】また、フレーム間予測符号化を使う場合に
は、フレーム間の相関を使って符号化するインター符号
化と、フレーム間の相関を使わないイントラ符号化のい
ずれかを選択できるが、一般的にイントラ符号化では成
分の数が多い傾向があり、インター符号化では成分の数
が少ない傾向がある。
【0024】従って、画像シーケンス全体で2次元可変
長符号化あるいは3次元可変長符号化を適用すると、前
者の場合(画像シーケンス全体で2次元可変長符号化を
用いる場合)には、インター符号化の符号化効率が低下
し、後者の場合(画像シーケンス全体で3次元可変長符
号化を用いる場合)には、イントラ符号化の符号化効率
が低下する。
【0025】しかるに、従来技術では、符号化対象の情
報全体に対して、2次元可変長符号化を適用するように
しているか、3次元可変長符号化を適用するようにして
いる。
【0026】これから、従来技術に従っていると、符号
化効率が低下するという問題点がある。
【0027】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、画像などを符号化・復号するときにあって、
2次元可変長符号化・復号と3次元可変長符号化・復号
を適応的に選択して符号化・復号を行うことができるよ
うにすることで、符号化効率の向上を実現する新たな符
号化・復号技術の提供を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】(1)この目的を達成す
るために、本発明のビットレート低減装置は、有限個の
成分を持つ多次元行列成分の値を符号化するという構成
を採るときにあって、成分の値と、符号化する最後の
成分かどうかを示すラスト情報とを組み合わせて1つの
可変長符号を生成する第1の符号化手段と、成分の値
を、ラスト情報とは組み合わせずに1つの可変長符号を
生成する第2の符号化手段と、行列毎あるいは複数の
行列毎に、2つの符号化手段のどちらを用いて符号化を
行うのかを決定する決定手段と、決定手段の決定結果
に基づいて、2つの符号化手段のどちらかを選択する選
択手段とを備えるように構成する。
【0029】この構成を採るときに、2つの符号化手段
のどちらを用いたのかを示す情報を符号化する手段を備
えることがある。
【0030】このように構成される本発明のビットレー
ト低減装置では、第1の符号化手段と第2の符号化手段
とを備えるときにあって、例えば、符号化済みの符号化
データに基づいて、行列毎あるいは複数の行列毎に、2
つの符号化手段のどちらを用いて符号化を行ったらより
効率的な符号化を行えるようになるのかを判断すること
で、2つの符号化手段のどちらを用いて符号化を行うの
かを決定する。
【0031】そして、その決定に基づいて、行列毎ある
いは複数の行列毎に、その決定した符号化手段を用いて
符号化を行うように処理する。
【0032】このときに、復号側で、どちらの符号化手
段を用いて符号化を行ったのかを知ることができないこ
とを判断する場合などには、2つの符号化手段のどちら
を用いたのかを示す情報を符号化するように処理する。
【0033】このようにして、本発明のビットレート低
減装置によれば、有限個の成分を持つ多次元行列成分の
値の符号化するという構成を採るときにあって、ラスト
複合手段の符号化とラスト非複合の符号化とを適応的に
選択して符号化を行うことで、符号化効率を向上できる
ようになる。
【0034】ここで、本発明のビットレート低減装置に
より実現される符号化方法は、コンピュータプログラム
により実現可能であり、このコンピュータプログラム
は、コンピュータが読取可能な半導体メモリなどのよう
な適当な記録媒体に格納することができる。
【0035】(2)また、この目的を達成するために、
本発明の画像符号化装置は、直交変換を使って画像を符
号化するという構成を採るときにあって、非有意な直
交変換係数の連続する数と、有意な直交変換係数の値と
の1つの組み合わせに対して1つの可変長符号を割り当
てる第1の符号化手段と、非有意な直交変換係数の連
続する数と、有意な直交変換係数の値と、符号化する有
意な直交変換係数が最後の有意な係数かどうかを示す情
報との1つの組み合わせに対して1つの可変長符号を割
り当てる第2の符号化手段と、2つの符号化手段のど
ちらを用いて符号化を行うのかを決定する決定手段と、
決定手段の決定結果に基づいて、2つの符号化手段の
どちらかを選択する選択手段とを備えるように構成す
る。
【0036】この構成を採るときに、2つの符号化手段
のどちらを用いたのかを示す情報を符号化する手段を備
えることがある。さらに、符号化済みの符号化データに
基づいて、その情報を符号化する必要があるのか否かを
判断する手段を備えることがある。
【0037】このように構成される本発明の画像符号化
装置では、第1の符号化手段と第2の符号化手段とを備
えるときにあって、例えば、(イ)符号化済みの符号化
データに基づいて、例えば、直交変換の対象となる画像
の領域毎に、2つの符号化手段のどちらを用いて符号化
を行ったらより効率的な符号化を行えるようになるのか
を判断することで、2つの符号化手段のどちらを用いて
符号化を行うのかを決定したり、(ロ)動画像をフレー
ム間予測符号化方法を使って符号化するときにあって、
直交変換を行う対象の情報をフレーム間の相関を使って
作成したのか、フレーム間の相関を使わずに作成したの
かにより、例えば、1つ又は複数のフレーム毎や、フレ
ーム間予測するフレームから切り出される直交変換の対
象となる画像の領域毎に、2つの符号化手段のどちらを
用いて符号化を行ったらより効率的な符号化を行えるよ
うになるのかを判断することで、2つの符号化手段のど
ちらを用いて符号化を行うのかを決定する。
【0038】例えば、フレーム間の相関を使わないIフ
レームと、直前のフレームとの差分を符号化するPフレ
ームとで構成される符号化データの場合、Iフレームの
画像情報を第1の符号化手段を使って符号化し、Pフレ
ームの画像情報(差分情報)を第2の符号化手段を使っ
て符号化することで符号化効率を向上できるようになる
ことから、1つ又は複数のフレーム毎に、この判断基準
に従って、2つの符号化手段のどちらを用いて符号化を
行うのかを決定するのである。このとき、領域毎にフレ
ーム間の相関を使うか使わないかを選択できる場合に
は、領域毎に、この判断基準に従って、2つの符号化手
段のどちらを用いて符号化を行うのかを決定することが
できる。
【0039】そして、その決定に基づいて、その決定し
た符号化手段を用いて符号化を行うように処理する。
【0040】このときに、復号側で、どちらの符号化手
段を用いて符号化を行ったのかを知ることができないこ
とを判断する(例えば、符号済みの符号化データに基づ
いて判断する)場合などには、2つの符号化手段のどち
らを用いたのかを示す情報を符号化するように処理す
る。
【0041】このようにして、本発明の画像符号化装置
によれば、直交変換を使って画像を符号化するという構
成を採るときにあって、ラスト複合手段の符号化とラス
ト非複合手段の符号化とを適応的に選択して符号化を行
うことで、符号化効率を向上できるようになる。
【0042】ここで、本発明の画像符号化装置により実
現される画像符号化方法は、コンピュータプログラムに
より実現可能であり、このコンピュータプログラムは、
コンピュータが読取可能な半導体メモリなどのような適
当な記録媒体に格納することができる。
【0043】次に、本発明の画像符号化装置が実行す
る、符号化済みの符号化データに基づいてどちらの符号
化手段を用いて符号化を行うのかということを決定する
処理について説明する。
【0044】すでに符号化した領域の符号化データとし
ては、直交変換係数の総数、ランの平均値などの特徴量
が挙げられる。いずれも、現領域の特徴量と周囲の領域
の特徴量との変化が急激でない。そのため、周囲の領域
の特徴量から現領域の特徴量を予測することが可能であ
る。
【0045】一方、特徴量の大小により、符号量のより
少ない可変長符号化を予測することが可能である。例え
ば、直交変換係数の総数については、その総数が多いほ
ど、ランの小さい場合に符号長が短くなる可変長符号化
の方が符号化効率が高くなることが予想できる。同様に
して、ランの平均値については、その平均値が小さいほ
ど、ランの小さい場合に符号長が短くなる可変長符号化
の方が符号化効率が高くなることが予想できる。
【0046】これから、本発明の画像符号化装置では、
例えば、すでに符号化した領域のランの平均値から、現
領域のランの平均値を予想して、その予想した値が予め
設定した閾値よりも小さい場合には、ランの小さい場合
に符号長が短くなる2次元可変長符号化を選択するよう
に処理するのである。
【0047】このようにして、符号化済みの符号化デー
タに基づいて、2つの符号化手段のどちらを用いて符号
化を行うのかを決定する場合に、現領域の特徴量の予測
の確からしさが低いときには、それに基づいて符号化手
段の選択を行うことができないことから、例えば、2つ
の符号化手段の符号量や符号予測量を算出して、それに
基づいて符号化手段の選択を行うことになる。
【0048】このときには、復号側で、どちらの符号化
手段を用いて符号化を行ったのかを知ることができない
ので、どちらの符号化手段を用いて符号化を行ったのか
を示す情報を符号化する必要がある。この情報を符号化
する必要があるのか否かについては、周囲の領域の符号
化データから予想される特徴量が予め設定した条件を満
たすか否かにより決定される。
【0049】例えば、ランの平均値を予測して符号化手
段を選択する場合に、その予測されるランの値が予め設
定した閾値よりも小さい場合には、予測の確からしさが
低くなるので、2つの符号化手段の符号量や符号予測量
を算出して、それに基づいて符号化手段の選択を行うと
ともに、どちらの符号化手段を用いて符号化を行ったの
かを示す情報(可変長選択符号)を符号化するのであ
る。
【0050】もちろん、現領域の特徴量の予測の確から
しさに関係なく、2つの符号化手段のどちらを用いて符
号化を行ったのかについて、それを示す可変長選択符号
を符号化するという構成を採ってもよいが、復号側で知
ることができない場合のみに可変長選択符号を符号化す
るという構成を採ると、そのような全ての領域に対して
可変長選択符号を符号化する場合に比べて、符号化効率
を向上できるようになる。
【0051】一方、N次元行列を符号化するときにあっ
て、ランを使う代わりに、行列内の2成分間の位置の差
分情報を使うことができる。この方法を用いた符号化装
置及び復号装置では、ランの代わりに、2成分間の位置
の差分のノルムを使うことができる。
【0052】例えば、図1のような2次元行列を符号化
するときに、図2に示すようなジグザグスキャンを使う
ことで、図3に示すような有意な値の1次元配列が得ら
れる場合には、1つ前に位置する有意な値の行列成分
(x,y)(x,y=0〜7)について、xが偶数または0でy
が0の場合には図4(a)の座標系を適用し、それ以外
でx+yが偶数の場合には図4(b)の座標系を適用
し、x+yが奇数の場合には図4(c)の座標系を適用
することで、図5に示すように、ランの代わりに、2成
分間の位置の差分のノルムを使うことができる。
【0053】この場合には、2成分間の位置の差分はN
次元の情報となるため、符号化済みの符号化データなど
に基づいて、N次元可変長符号化手段と、ラスト情報を
組み合わせた(N+1)次元可変長符号化手段という2
つの符号化手段のいずれかを選択するという構成を採る
ことになる。
【0054】この構成を採る場合にも、符号化済みの符
号化データに基づいて、2つの符号化手段のどちらを用
いて符号化を行うのかを決定する場合に、予測の確から
しさが低いときには、それに基づいて符号化手段の選択
を行うことができないことから、例えば、2つの符号化
手段の符号量や符号予測量を算出して、それに基づいて
符号化手段の選択を行うことになる。
【0055】このときには、復号側で、どちらの符号化
手段を用いて符号化を行ったのかを知ることができない
ので、どちらの符号化手段を用いて符号化を行ったのか
を示す情報を符号化する必要がある。この情報を符号化
する必要があるのか否かについては、符号化済みの符号
化データに基づいて決定されることになる。
【0056】もちろん、予測の確からしさに関係なく、
2つの符号化手段のどちらを用いて符号化を行ったのか
について、それを示す可変長選択符号を符号化するとい
う構成を採ってもよいが、復号側で知ることができない
場合のみに可変長選択符号を符号化するという構成を採
ると、そのような全ての領域に対して可変長選択符号を
符号化する場合に比べて、符号化効率を向上できるよう
になる。
【0057】(3)また、この目的を達成するために、
本発明の画像復号装置は、直交変換を使って画像を符号
化することで生成された符号化データを復号するという
構成を採るときにあって、1つの可変長符号から、非
有意な直交変換係数の連続する数と、有意な直交変換係
数の値とを復号する第1の復号手段と、1つの可変長
符号から、非有意な直交変換係数の連続する数と、有意
な直交変換係数の値と、符号化する有意な直交変換係数
が最後の有意な係数かどうかを示す情報とを復号する第
2の復号手段と、2つの復号手段のどちらの方が復号
すべき符号化データであるのかを判別する判別手段と、
判別手段の判別結果に基づいて、2つの復号手段のど
ちらかを選択する選択手段とを備えるように構成する。
【0058】この構成を採るときに、符号化手段の種別
を示す情報の符号化データが生成されていることがあ
り、このときには、復号済みの復号データに基づいて、
その情報を復号する必要があるのか否かを判断する手段
を備えることがある。
【0059】このように構成される本発明の画像復号装
置では、第1の復号手段と第2の復号手段とを備えると
きにあって、例えば、(イ)復号済みの復号データに基
づいて、2つの復号手段のどちらの方が復号すべき符号
化データであるのかを判別したり、(ロ)フレーム間予
測符号化方法を使って符号化された動画像を復号対象と
するときにあって、直交変換を行う対象の情報をフレー
ム間の相関を使って作成したのか、フレーム間の相関を
使わずに作成したのかを示す情報の復号データに従っ
て、2つの復号手段のどちらの方が復号すべき符号化デ
ータであるのかを判別したり、(ハ)符号化手段の種別
を示す情報の復号データに従って、2つの復号手段のど
ちらの方が復号すべき符号化データであるのかを判別す
ることで、2つの復号手段のどちらを用いて符号化を行
うのかを決定する。
【0060】そして、その決定に基づいて、その決定し
た復号手段を用いて復号を行うように処理する。
【0061】このようにして、本発明の画像復号装置に
よれば、ラスト複合手段の符号化とラスト非複合手段の
符号化とを適応的に選択して符号化を行うという構成を
採る本発明の画像符号化装置により生成された符号化デ
ータを復号できるようになる。
【0062】ここで、本発明の画像復号装置により実現
される画像復号方法は、コンピュータプログラムにより
実現可能であり、このコンピュータプログラムは、コン
ピュータが読取可能な半導体メモリなどのような適当な
記録媒体に格納することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。
【0064】画像を縦横8画素のブロックに分割して、
画像情報をDCTし、そのDCT係数を可変長符号化す
る画像符号化装置と、その画像符号化装置の符号化デー
タを復号する画像復号装置の動作例とについて2例示
す。
【0065】先ず最初に、ランの平均値を使って、2次
元可変長符号化と3次元可変長符号化を選択する手法に
ついて説明する。
【0066】図6に、この手法を実現する本発明の画像
符号化装置の一実施形態例を図示する。
【0067】この実施形態例に従う場合、本発明の画像
符号化装置は、現ブロックの画像情報をDCTするDC
T部101と、DCT係数を2次元可変長符号化する2
次元可変長符号化部103と、DCT係数を3次元可変
長符号化する3次元可変長符号化部104と、可変長符
号化方式を選択する可変長符号化選択部102と、DC
T係数のランの平均値を求めて蓄積するラン情報蓄積部
105と、ラン情報蓄積部105に蓄積したランの平均
値から現ブロックのランの平均値を予測するラン情報予
測部106とを備える。
【0068】現ブロックのランの平均値の予測値Pは、
図7に示すブロック位置のランの平均値RUN(i)か
ら、 P=ΣRUN(i)/4 但し、Σはi=0〜3の総
和 を使って予測するものとする。
【0069】可変長符号化選択部102は、予測したラ
ンの平均値の予測値Pが、 P≦Th 但し、Th は閾値 を満たす場合には2次元可変長符号化部103を選択
し、満たさない場合には3次元可変長符号化部104を
選択する。ここで、閾値Thは予め設定されており、例
えば、Th=2とする。
【0070】すなわち、現ブロックの予測したランの平
均値Pが閾値Thよりも小さい場合には、2次元可変長
符号化部103を用いた方が符号化効率を高められるの
で2次元可変長符号化部103を選択し、逆に大きい場
合には、3次元可変長符号化部104を用いた方が符号
化効率を高められるので3次元可変長符号化部104を
選択するのである。
【0071】なお、画面の上端のブロックには、図7中
のB1,B2,B3に相当するブロックが存在せず、ま
た、画面の左端のブロックには、図7中のB0,B1に
相当するブロックが存在しない。このような場合には、
存在しないブロックのラン長は予め定めた所定の値であ
るとして、上述のラン平均値の予測値Pを計算する。例
えば、この所定の値を0とすると、画面左隅のブロック
については、必ず2次元可変長符号化部103が選択さ
れることになる。
【0072】次に、図8に示すブロックAとブロックB
とを符号化する手順について詳細に説明する。
【0073】ここで、ラン情報蓄積部105には、ブロ
ックA以前のブロックであるブロックP,Q,R,S,
Tのランの平均値が少なくとも蓄積されているものとす
る。また、ブロックP,Q,R,S,Tのランの平均値
を、それぞれRUN(P),RUN(Q),RUN
(R),RUN(S),RUN(T)で表し、RUN
(P)=4,RUN(Q)=3,RUN(R)=2,R
UN(S)=1,RUN(T)=1であったとする。
【0074】このような前提の元で、本発明の画像符号
化装置は、まずブロックAを次のように符号化する。
【0075】まず、DCT部101は、ブロックAの画
像情報をDCTする。これを受けて、ラン情報予測部1
06は、ラン情報蓄積部105に蓄積されたブロック
P,Q,R,Sのランの平均値〔RUN(P),RUN
(Q),RUN(R),RUN(S)〕を使って、ブロ
ックAのランの平均値を予測する。上述した算出式に従
って、この予測値PはP=3と予測される。
【0076】これから、可変長符号化選択部102は、
上述の選択ルールに従って3次元可変長符号化部104
を選択する。この選択を受けて、3次元可変長符号化部
104は、DCT係数を3次元可変長符号化し、符号化
データを出力する。
【0077】このとき、ラン情報蓄積部105は、DC
T部101で得られた複数のランから、ブロックAのラ
ンの平均値を求めて蓄積する。このランの平均値がRU
N(A)=4であったとする。
【0078】続いて、本発明の画像符号化装置は、ブロ
ックBを次のように符号化する。
【0079】まず、DCT部101は、ブロックBの画
像情報をDCTする。これを受けて、ラン情報予測部1
06は、ラン情報蓄積部105に蓄積されたブロック
A,R,S,Tのランの平均値〔RUN(A),RUN
(R),RUN(S),RUN(T)〕を使って、ブロ
ックBのランの平均値を予測する。上述した算出式に従
って、この予測値PはP=2と予測される。
【0080】これから、可変長符号化選択部102は、
上述の選択ルールに従って2次元可変長符号化部103
を選択する。この選択を受けて、2次元可変長符号化部
103は、DCT係数を2次元可変長符号化し、符号化
データを出力する。
【0081】このとき、ラン情報蓄積部105は、DC
T部101で得られた複数のランから、ブロックBのラ
ンの平均値を求めて蓄積する。
【0082】本発明の画像符号化装置は、以上の処理を
繰り返し、すべての画面内のブロックを符号化する。
【0083】図9に、この本発明の画像符号化装置によ
り生成された符号化データを復号する本発明の画像復号
装置の一実施形態例を図示する。
【0084】この実施形態例に従う場合、本発明の画像
復号装置は、DCT係数を逆DCTするIDCT部10
9と、符号化データを2次元可変長復号する2次元可変
長復号部107と、符号化データを3次元可変長復号す
る3次元可変長復号部108と、可変長符号化方式を選
択する可変長符号化選択部102と、DCT係数のラン
の平均値を求めて蓄積するラン情報蓄積部105と、ラ
ン情報蓄積部105に蓄積したランの平均値から現ブロ
ックのランの平均値を予測するラン情報予測部106と
を備える。
【0085】図6に示した本発明の画像符号化装置と同
様に、現ブロックのランの平均値の予測値Pは、図7に
示すブロック位置のランの平均値RUN(i)から、 P=ΣRUN(i)/4 但し、Σはi=0〜3の総
和 を使って予測するものとする。
【0086】そして、可変長符号化選択部102は、予
測したランの平均値Pが、 P≦Th 但し、Th は閾値 を満たす場合には2次元可変長復号部107を選択し、
満たさない場合には3次元可変長復号部108を選択す
る。ここで、閾値Thは予め設定されており、例えば、
Th=2とする。
【0087】なお、画面の上端のブロックには、図7中
のB1,B2,B3に相当するブロックが存在せず、ま
た、画面の左端のブロックには、図7中のB0,B1に
相当するブロックが存在しない。このような場合には、
存在しないブロックのラン長は予め定めた所定の値であ
るとして上述のラン平均値の予測値Pを計算する。例え
ば、この所定の値を0とすると、画面左隅のブロックに
ついては、必ず2次元可変長復号部107が選択される
ことになる。
【0088】次に、図8に示すブロックAとブロックB
とを復号する手順について詳細に説明する。
【0089】ここで、ラン情報蓄積部105には、ブロ
ックA以前のブロックであるブロックP,Q,R,S,
Tのランの平均値が少なくとも蓄積されているものとす
る。また、ブロックP,Q,R,S,Tのランの平均値
を、それぞれRUN(P),RUN(Q),RUN
(R),RUN(S),RUN(T)で表し、RUN
(P)=4,RUN(Q)=3,RUN(R)=2,R
UN(S)=1,RUN(T)=1であったとする。
【0090】このような前提の元で、本発明の画像復号
装置は、まずブロックAを次のように復号する。
【0091】まず、ラン情報予測部106は、ラン情報
蓄積部105に蓄積されたブロックP,Q,R,Sのラ
ンの平均値〔RUN(P),RUN(Q),RUN
(R),RUN(S)〕を使って、ブロックAのランの
平均値を予測する。上述した算出式に従って、この予測
値PはP=3と予測される。
【0092】これから、可変長符号化選択部102は、
上述の選択ルールに従って3次元可変長復号部108を
選択する。この選択を受けて、3次元可変長復号部10
8は、符号化データを3次元可変長復号し、DCT係数
を出力する。
【0093】このとき、ラン情報蓄積部105は、3次
元可変長復号部108で得られたDCT係数の複数のラ
ンから、ブロックAのランの平均値を求めて蓄積する。
このブロックAのランの平均値は、上述の画像符号化装
置と同様にRUN(A)=4と求められる。
【0094】そして、IDCT部109は、復号された
DCT係数を逆DCTし、ブロックAの画像情報を求め
る。
【0095】続いて、本発明の画像復号装置は、ブロッ
クBを次のように復号する。
【0096】まず、ラン情報予測部106は、ラン情報
蓄積部105に蓄積されたブロックA,R,S,Tのラ
ンの平均値〔RUN(A),RUN(R),RUN
(S),RUN(T)〕を使って、ブロックBのランの
平均値を予測する。上述した算出式に従って、この予測
値PはP=2と予測される。
【0097】これから、可変長符号化選択部102は、
上述の選択ルールに従って2次元可変長復号部107を
選択する。この選択を受けて、2次元可変長復号部10
7は、符号化データを2次元可変長復号し、DCT係数
を出力する。
【0098】このとき、ラン情報蓄積部105は、2次
元可変長復号部107で得られたDCT係数の複数のラ
ンから、ブロックBのランの平均値を求めて蓄積する。
【0099】そして、IDCT部109は、復号された
DCT係数を逆DCTし、ブロックBの画像情報を求め
る。
【0100】本発明の画像復号装置は、以上の処理を繰
り返し、すべての画面内のブロックを復号する。
【0101】以上のように、図6及び図9の実施形態例
に従う本発明では、すでに符号化した領域のラン情報に
より、2次元可変長符号化と3次元可変長符号化という
2つの符号化方法の中から、符号化効率の向上を実現で
きる符号化方法を選択して符号化を行うように処理する
ので、符号化効率を向上できるようになる。
【0102】なお、本実施形態例では、ラン情報によっ
てどちらの符号化を用いるのかを選択したが、DCT係
数の総数などの他の符号化データを使用しても同様な制
御が可能である。
【0103】図10に、本発明の画像符号化装置の他の
実施形態例を図示する。
【0104】この実施形態例に従う本発明の画像符号化
装置では、図6の実施形態例と異なって、「P≦Th 」
を満たす場合に、予測の確からしさが低いことを考慮し
て、直ちに2次元可変長符号化部103を選択するので
はなくて、2次元可変長符号化部103による符号量と
3次元可変長符号化部104による符号量とを比較し
て、どちらを選択するのかを決定するように処理してい
る。なお、符号量を比較するのではなくて、符号予測量
を求めるようにして、それを比較するようにしてもよ
い。
【0105】この実施形態例に従う場合、本発明の画像
符号化装置は、現ブロックの画像情報をDCTするDC
T部101と、DCT係数を2次元可変長符号化する2
次元可変長符号化部103と、DCT係数を3次元可変
長符号化する3次元可変長符号化部104と、可変長符
号化方式を選択する可変長符号化選択部102と、DC
T係数のランの平均値を求めて蓄積するラン情報蓄積部
105と、ラン情報蓄積部105に蓄積したランの平均
値から現ブロックのランの平均値を予測するラン情報予
測部106と、ランの平均値の予測値から可変長選択符
号(どちらの符号化を選択したのかを示す情報)を出力
するかどうかを決定する可変長選択符号符号化決定部1
10と、可変長選択符号を符号化する可変長選択符号符
号化部112と、2次元可変長符号化部103で符号化
した符号化データを出力するのか3次元可変長符号化部
104で符号化した符号化データを出力するのかを決定
する可変長符号化選択決定部111とを備える。
【0106】図6に示した本発明の画像符号化装置と同
様に、現ブロックのランの平均値の予測値Pは、図7に
示すブロック位置のランの平均値RUN(i)から、 P=ΣRUN(i)/4 但し、Σはi=0〜3の総
和 を使って予測するものとする。
【0107】可変長選択符号符号化決定部110は、予
測したランの平均値Pが「P≦Th」を満たす場合に
は、どちらの符号化を選択したのかを示す情報であると
ころの可変長選択符号を符号化することを決定し、満た
さない場合には、可変長選択符号を符号化しないことを
決定する。ここで、閾値Thは予め設定されており、T
h=2とする。
【0108】可変長符号化選択決定部111は、可変長
選択符号が符号化されることが決定される場合に、2次
元可変長符号化部103からの出力の符号量と、3次元
可変長符号化部104からの出力の符号量とを比較し、
より小さい符号量の方の出力が最終的な出力となるよう
にと、可変長符号化選択部102を制御する。
【0109】可変長符号化選択部102は、可変長選択
符号が符号化されない場合(「P≦Th 」を満たさない
場合)には、3次元可変長符号化部104からの出力を
選択し、可変長選択符号が符号化される場合には、可変
長符号化選択決定部111の決定に従って、2次元可変
長符号化部103からの出力あるいは3次元可変長符号
化部104からの出力のいずれかを選択する。
【0110】ここで、可変長選択符号は、2次元可変長
符号化部103からの出力が選択された場合には0であ
り、3次元可変長符号化部104からの出力が選択され
た場合には1であるとする。
【0111】なお、画面の上端のブロックには、図8中
のB1,B2,B3に相当するブロックが存在せず、ま
た、画面の左端のブロックには、図8中のB0,B1に
相当するブロックが存在しない。このような場合には、
存在しないブロックのラン長は予め定めた所定の値であ
るとして上述のラン平均値の予測値Pを計算する。例え
ば、この所定の値を0とすると、画面左隅のブロックに
ついては、必ず2次元可変長符号化部103が選択され
ることになる。
【0112】次に、図8に示すブロックAとブロックB
とを符号化する手順について詳細に説明する。
【0113】ここで、ラン情報蓄積部105には、ブロ
ックA以前のブロックであるブロックP,Q,R,S,
Tのランの平均値が少なくとも蓄積されているものとす
る。また、ブロックP,Q,R,S,Tのランの平均値
を、それぞれRUN(P),RUN(Q),RUN
(R),RUN(S),RUN(T)で表し、RUN
(P)=4,RUN(Q)=3,RUN(R)=2,R
UN(S)=1,RUN(T)=1であったとする。
【0114】このような前提の元で、本発明の画像符号
化装置は、まずブロックAを次のように符号化する。
【0115】まず、DCT部101は、ブロックAの画
像情報をDCTする。これを受けて、2次元可変長符号
化部103は、DCT係数を2次元可変長符号化し、3
次元可変長符号化部104は、DCT係数を3次元可変
長符号化する。
【0116】一方、ラン情報予側部106は、ラン情報
蓄積部105に蓄積されたブロックP,Q,R,Sのラ
ンの平均値〔RUN(P),RUN(Q),RUN
(R),RUN(S)〕を使って、ブロックAのランの
平均値を予測する。上述した算出式に従って、この予測
値PはP=3と予測される。
【0117】これから、可変長選択符号符号化決定部1
10は、可変長選択符号を符号化しないことを決定す
る。これを受けて、可変長符号化選択部102は、3次
元可変長符号化部104からの出力を画像符号化装置の
出力として出力する。
【0118】このとき、ラン情報蓄積部105は、DC
T部101で得られた複数のランから、ブロックAのラ
ンの平均値を求めて蓄積する。このランの平均値がRU
N(A)=4であったとする。
【0119】続いて、本発明の画像符号化装置は、ブロ
ックBを次のように符号化する。
【0120】まず、DCT部101は、ブロックBの画
像情報をDCTする。これを受けて、2次元可変長符号
化部103は、DCT係数を2次元可変長符号化し、3
次元可変長符号化部104は、DCT係数を3次元可変
長符号化する。
【0121】一方、ラン情報予側部106は、ラン情報
蓄積部105に蓄積されたブロックA,R,S,Tのラ
ンの平均値〔RUN(A),RUN(R),RUN
(S),RUN(T)〕を使って、ブロックBのランの
平均値を予測する。上述した算出式に従って、この予測
値PはP=2と予測される。
【0122】これから、可変長選択符号符号化決定部1
10は、可変長選択符号を符号化することを決定する。
これを受けて、可変長符号化選択決定部111は、2次
元可変長符号化部103からの出力の符号量と、3次元
可変長符号化部104からの出力の符号量とを比較す
る。ここでは、2次元可変長符号化部103からの符号
量の方が少なかったとする。
【0123】これから、可変長選択符号符号化部112
は、2次元可変長符号化部103の方が符号量が少ない
ため、可変長選択符号として0を出力する。一方、可変
長符号化選択部102は、2次元可変長符号化部103
からの出力を画像符号化装置の出力として出力する。
【0124】このとき、ラン情報蓄積部105は、DC
T部101で得られた複数のランから、ブロックBのラ
ンの平均値を求めて蓄積する。
【0125】本発明の画像符号化装置は、以上の処理を
繰り返し、すべての画面内のブロックを符号化する。
【0126】図11に、この本発明の画像符号化装置に
より生成された符号化データを復号する本発明の画像復
号装置の一実施形態例を図示する。
【0127】この実施形態例に従う場合、本発明の画像
復号装置は、DCT係数を逆DCTするIDCT部10
9と、符号化データを2次元可変長復号する2次元可変
長復号部107と、符号化データを3次元可変長復号す
る3次元可変長復号部108と、可変長符号化方式を選
択する可変長符号化選択部102と、DCT係数のラン
の平均値を求めて蓄積するラン情報蓄積部105と、ラ
ン情報蓄積部105に蓄積したランの平均値から現ブロ
ックのランの平均値を予測するラン情報予側部106
と、ランの平均値の予測値から可変長選択符号を復号す
るかどうかを決定する可変長選択符号復号決定部113
と、可変長選択符号を復号する可変長選択符号復号部1
14とを備える。
【0128】図6に示した本発明の画像符号化装置と同
様に、現ブロックのランの平均値の予測値Pは、図7に
示すブロック位置のランの平均値RUN(i)から、 P=ΣRUN(i)/4 但し、Σはi=0〜3の総
和 を使って予測するものとする。
【0129】可変長選択符号復号決定部113は、予測
したランの平均値Pが「P≦Th 」満たす場合には、ど
ちらの符号化を選択したのかを示す情報であるところの
可変長選択符号を復号することを決定し、満たさない場
合には、可変長選択符号を復号しないことを決定する。
ここで、閾値Th は予め設定されており、Th=2とす
る。
【0130】可変長符号化選択部102は、可変長選択
符号を復号した場合には、可変長選択符号に従って、2
次元可変長復号部107または3次元可変長復号部10
8を選択し、可変長選択符号を復号しない場合には、3
次元可変長復号部108を選択する。
【0131】なお、画面の上端のブロックには、図7中
のB1,B2,B3に相当するブロックが存在せず、ま
た、画面の左端のブロックには、図7中のB0,B1に
相当するブロックが存在しない。このような場合には、
存在しないブロックのラン長は予め定めた所定の値であ
るとして上述のラン平均値の予測値Pを計算する。例え
ば、この所定の値を0とすると、画面左隅のブロックに
ついては、必ず2次元可変長復号部107が選択される
ことになる。
【0132】次に、図8に示すブロックAとブロックB
とを復号する手順について詳細に説明する。
【0133】ここで、ラン情報蓄積部105には、ブロ
ックA以前のブロックであるブロックP,Q,R,S,
Tのランの平均値が少なくとも蓄積されているものとす
る。また、ブロックP,Q,R,S,Tのランの平均値
を、それぞれRUN(P),RUN(Q),RUN
(R),RUN(S),RUN(T)で表し、RUN
(P)=4,RUN(Q)=3,RUN(R)=2,R
UN(S)=1,RUN(T)=1であったとする。
【0134】このような前提の元で、本発明の画像復号
装置は、まずブロックAを次のように復号する。
【0135】まず、ラン情報予測部106は、ラン情報
蓄積部105に蓄積されたブロックP,Q,R,Sのラ
ンの平均値〔RUN(P),RUN(Q),RUN
(R),RUN(S)〕を使って、ブロックAのランの
平均値を予測する。上述した算出式に従って、この予測
値PはP=3と予測される。
【0136】これから、可変長選択符号復号決定部11
3は、可変長選択符号を復号しないことを決定する。こ
れを受けて、可変長符号化選択部102は、3次元可変
長復号部108を選択し、これを受けて、3次元可変長
復号部108は、符号化データを3次元可変長復号し、
DCT係数を出力する。
【0137】このとき、ラン情報蓄積部105は、3次
元可変長復号部108で得られたDCT係数の複数のラ
ンから、ブロックAのランの平均値を求めて蓄積する。
このブロックAのランの平均値は、上述の画像符号化装
置と同様にRUN(A)=4と求められる。
【0138】そして、IDCT部109は、復号された
DCT係数を逆DCTし、ブロックAの画像情報を求め
る。
【0139】続いて、本発明の画像復号装置は、ブロッ
クBを次のように復号する。
【0140】まず、ラン情報予測部106は、ラン情報
蓄積部105に蓄積されたブロックA,R,S,Tのラ
ンの平均値〔RUN(A),RUN(R),RUN
(S),RUN(T)〕を使って、ブロックBのランの
平均値を予測する。上述した算出式に従って、この予測
値PはP=2と予測される。
【0141】これから、可変長選択符号復号決定部11
3は、可変長選択符号を復号することを決定する。これ
を受けて、可変長選択符号復号部114は、可変長選択
符号を復号する。このとき、可変長選択符号として、2
次元可変長符号化部103を示す0が得られる。
【0142】これから、可変長符号化選択部102は、
可変長選択符号が0であることに対応して、2次元可変
長復号部107を選択する。これを受けて、2次元可変
長復号部107は、符号化データを2次元可変長復号
し、DCT係数を出力する。
【0143】このとき、ラン情報蓄積部105は、2次
元可変長復号部107で得られたDCT係数の複数のラ
ンから、ブロックBのランの平均値を求めて蓄積する。
【0144】そして、IDCT部109は、復号された
DCT係数を逆DCTし、ブロックBの画像情報を求め
る。
【0145】本発明の画像復号装置は、以上の処理を繰
り返し、すべての画面内のブロックを復号する。
【0146】以上のように、図10及び図11の実施形
態例に従う本発明では、すでに符号化した領域のラン情
報により、2次元可変長符号化と3次元可変長符号化と
いう2つの符号化方法の中から、符号化効率の向上を実
現できる符号化方法を選択して符号化を行うように処理
するときにあって、いずれの符号化を選択したのかにつ
いて示す可変長選択符号について、符号化が必要とされ
るときのみ符号化するように処理することから、符号化
効率を向上できるようになる。
【0147】なお、本実施形態例では、ラン情報によっ
てどちらの符号化を用いるのかを選択したが、DCT係
数の総数などの他の符号化データを使用しても同様な制
御が可能である。
【0148】また、フレーム間予測符号化を用いる画像
符号化装置と画像復号装置では、フレーム間の相関を使
うか使わないかの符号化モードに従って、可変長符号化
の選択を行うことも可能である。この場合には、ラン情
報蓄積部とラン情報予測部を備えずに、直接符号化モー
ドによって可変長符号化を切り替えるという構成を採る
ことになる。
【0149】また、本実施形態例では、画像符号化にお
けるDCT係数の符号化の方法について示したが、DC
T以外の直交変換を使った場合の画像符号化装置と画像
復号装置については、DCT部あるいはIDCT部を他
の直交変換に置き換えることにより同様な形式で実現で
きる。
【0150】また、本実施形態例では、2次元の画像情
報を直交変換して符号化あるいは復号する場合の手順に
ついて示したが、3次元の画像情報の符号化も同様な構
成で実現できる。
【0151】また、一般的な多次元行列の成分の符号化
では、本実施形態例の2次元可変長符号化部をラスト非
複合手段の符号化部に入れ替え、3次元可変長符号化部
をラスト複合手段の符号化部に入れ替えて、この2つの
符号化部を選択するという構成で実現できる。
【0152】また、行列をDCTを行わずに符号化する
ことも可能である。この場合には、DCT部を備えな
い、あるいはDCT以外の直交変換を用いることも可能
である。この場合には、DCT部の代わりに直交変換部
を備えることになる。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多次元行列内の成分の符号化において、行列毎あるいは
複数の行列毎に、ラスト複合手段の符号化とラスト非複
合手段の符号化とを選択して使用することにより、より
符号化効率を高めて符号化することが可能である。
【0154】例えば、画像符号化においては、直交変換
後の係数を2次元行列とみなすことができ、成分(この
場合にはブロック)毎に、既に符号化した成分(この場
合にはブロック)の情報を使って、2次元可変長符号化
と3次元可変長符号化を選択して符号化することが可能
であり、どちらか片方を使う場合よりも符号化効率を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用可能な符号化方法の説明図であ
る。
【図2】本発明の適用可能な符号化方法の説明図であ
る。
【図3】本発明の適用可能な符号化方法の説明図であ
る。
【図4】本発明の適用可能な符号化方法の説明図であ
る。
【図5】本発明の適用可能な符号化方法の説明図であ
る。
【図6】本発明の画像符号化装置の一実施形態例であ
る。
【図7】現ブロックのラン平均値の予測値Pの算出方法
の説明図である。
【図8】実施形態例の説明に用いるブロック配置の説明
図である。
【図9】本発明の画像復号装置の一実施形態例である。
【図10】本発明の画像符号化装置の他の実施形態例で
ある。
【図11】本発明の画像復号装置の他の実施形態例であ
る。
【符号の説明】
101 DCT部 102 可変長符号化選択部 103 2次元可変長符号化部 104 3次元可変長符号化部 105 ラン情報蓄積部 106 ラン情報予測部 107 2次元可変長復号部 108 3次元可変長復号部 109 IDCT部 110 可変長選択符号符号化決定部 111 可変長符号化選択決定部 112 可変長選択符号符号化部 113 可変長選択符号復号決定部 114 可変長選択符号復号部
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Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有限個の成分を持つ多次元行列成分の値
    の符号化に際してビットレートを低減するビットレート
    低減装置であって、 成分の値と、符号化する最後の成分かどうかを示すラス
    ト情報とを組み合わせて1つの可変長符号を生成する符
    号化手段と、 成分の値を、上記ラスト情報とは組み合わせずに1つの
    可変長符号を生成する符号化手段と、 行列毎あるいは複数の行列毎に、上記2つの符号化手段
    のどちらを用いて符号化を行うのかを決定する手段と、 上記決定結果に基づいて、上記2つの符号化手段のどち
    らかを選択する手段とを備えることを、 特徴とするビットレート低減装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のビットレート低減装置に
    おいて、 上記2つの符号化手段のどちらを用いたのかを示す情報
    を符号化する手段を備えることを、 特徴とするビットレート低減装置。
  3. 【請求項3】 直交変換を使って画像を符号化する画像
    符号化装置において、 非有意な直交変換係数の連続する数と、有意な直交変換
    係数の値との1つの組み合わせに対して1つの可変長符
    号を割り当てる符号化手段と、 非有意な直交変換係数の連続する数と、有意な直交変換
    係数の値と、符号化する有意な直交変換係数が最後の有
    意な係数かどうかを示す情報との1つの組み合わせに対
    して1つの可変長符号を割り当てる符号化手段と、 上記2つの符号化手段のどちらを用いて符号化を行うの
    かを決定する手段と、 上記決定結果に基づいて、上記2つの符号化手段のどち
    らかを選択する手段とを備えることを、 特徴とする画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像符号化装置におい
    て、 上記決定する手段は、符号化済みの符号化データに基づ
    いて、上記2つの符号化手段のどちらを用いて符号化を
    行うのかを決定することを、 特徴とする画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像符号化装置におい
    て、 上記決定する手段は、動画像をフレーム間予測符号化方
    法を使って符号化するときにあって、直交変換を行う対
    象の情報をフレーム間の相関を使って作成したのか、フ
    レーム間の相関を使わずに作成したのかにより、上記2
    つの符号化手段のどちらを用いて符号化を行うのかを決
    定することを、 特徴とする画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれか1項に記載
    の画像符号化装置において、 上記2つの符号化手段のどちらを用いたのかを示す情報
    を符号化する手段を備えることを、 特徴とする画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像符号化装置におい
    て、 符号化済みの符号化データに基づいて、上記どちらを用
    いたのかを示す情報を符号化する必要があるのか否かを
    判断する手段を備えることを、 特徴とする画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 直交変換を使って画像を符号化すること
    で生成された符号化データを復号する画像復号装置にお
    いて、 1つの可変長符号から、非有意な直交変換係数の連続す
    る数と、有意な直交変換係数の値とを復号する復号手段
    と、 1つの可変長符号から、非有意な直交変換係数の連続す
    る数と、有意な直交変換係数の値と、符号化する有意な
    直交変換係数が最後の有意な係数かどうかを示す情報と
    を復号する復号手段と、 上記2つの復号手段のどちらの方が復号すべき符号化デ
    ータであるのかを判別する手段と、 上記判別結果に基づいて、上記2つの復号手段のどちら
    かを選択する手段とを備えることを、 特徴とする画像復号装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像復号装置において、 上記判別する手段は、復号済みの復号データに基づい
    て、上記2つの復号手段のどちらの方が復号すべき符号
    化データであるのかを判別することを、特徴とする画像
    復号装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の画像復号装置におい
    て、 上記判別する手段は、フレーム間予測符号化方法を使っ
    て符号化された動画像を復号対象とするときにあって、
    直交変換を行う対象の情報をフレーム間の相関を使って
    作成したのか、フレーム間の相関を使わずに作成したの
    かを示す情報の復号データに従って、上記2つの復号手
    段のどちらの方が復号すべき符号化データであるのかを
    判別することを、 特徴とする画像復号装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の画像復号装置におい
    て、 上記判別する手段は、符号化手段の種別を示す情報の復
    号データに従って、上記2つの復号手段のどちらの方が
    復号すべき符号化データであるのかを判別することを、 特徴とする画像復号装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の画像復号装置におい
    て、 復号済みの復号データに基づいて、上記符号化手段の種
    別を示す情報を復号する必要があるのか否かを判断する
    手段を備えることを、 特徴とする画像復号装置。
  13. 【請求項13】 有限個の成分を持つ多次元行列成分の
    値の符号化に際してビットレートを低減するビットレー
    ト低減方法であって、 成分の値と、符号化する最後の成分かどうかを示すラス
    ト情報とを組み合わせて1つの可変長符号を生成する符
    号化手段と、成分の値を、該ラスト情報とは組み合わせ
    ずに1つの可変長符号を生成する符号化手段という2つ
    の符号化手段を選択対象として、行列毎あるいは複数の
    行列毎に、この2つの符号化手段のどちらを用いて符号
    化を行うのかを決定する過程と、 上記決定した符号化手段を用いて符号化を行う過程とを
    備えることを、 特徴とするビットレート低減方法。
  14. 【請求項14】 直交変換を使って画像を符号化する画
    像符号化方法において、 非有意な直交変換係数の連続する数と、有意な直交変換
    係数の値との1つの組み合わせに対して1つの可変長符
    号を割り当てる符号化手段と、非有意な直交変換係数の
    連続する数と、有意な直交変換係数の値と、符号化する
    有意な直交変換係数が最後の有意な係数かどうかを示す
    情報との1つの組み合わせに対して1つの可変長符号を
    割り当てる符号化手段という2つの符号化手段を選択対
    象として、この2つの符号化手段のどちらを用いて符号
    化を行うのかを決定する過程と、 上記決定した符号化手段を用いて符号化を行う過程とを
    備えることを、 特徴とする画像符号化方法。
  15. 【請求項15】 直交変換を使って画像を符号化するこ
    とで生成された符号化データを復号する画像復号方法に
    おいて、 1つの可変長符号から、非有意な直交変換係数の連続す
    る数と、有意な直交変換係数の値とを復号する復号手段
    と、1つの可変長符号から、非有意な直交変換係数の連
    続する数と、有意な直交変換係数の値と、符号化する有
    意な直交変換係数が最後の有意な係数かどうかを示す情
    報とを復号する復号手段という2つの復号手段を選択対
    象として、この2つの復号手段のどちらの方が復号すべ
    き符号化データであるのかを判別する過程と、 上記判別した復号手段を用いて復号を行う過程とを備え
    ることを、 特徴とする画像復号方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載される画像符号化方
    法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させる
    ための画像符号化プログラム。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載される画像符号化方
    法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させる
    ためのプログラムを記録した画像符号化プログラムの記
    録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載される画像復号方法
    の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるた
    めの画像復号プログラム。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載される画像復号方法
    の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるた
    めのプログラムを記録した画像復号プログラムの記録媒
    体。
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