JP2003223515A - 各個人に適した栄養補助食品または疾患予防食品の提供システムおよび当該食品の製造方法 - Google Patents

各個人に適した栄養補助食品または疾患予防食品の提供システムおよび当該食品の製造方法

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JP2003223515A JP2002142183A JP2002142183A JP2003223515A JP 2003223515 A JP2003223515 A JP 2003223515A JP 2002142183 A JP2002142183 A JP 2002142183A JP 2002142183 A JP2002142183 A JP 2002142183A JP 2003223515 A JP2003223515 A JP 2003223515A
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進 小林
Osamu Kanai
理 金井
Toshio Furuya
利夫 古谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各個人に最も適した栄養補助食品または疾患予
防食品を提案・提供する。 【課題手段】 成分情報記憶手段と、被検者情報入力手
段と、成分情報選択手段と、選択成分編集手段とを具備
する栄養補助食品または疾患予防食品の提供システム。 【効果】各個人に最も適した栄養補助食品または疾患予
防食品を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各個人の情報(遺
伝子型、健康状態、年齢、体重等)に基づいて、各個人
の疾患の予防または治療などに適した栄養補助食品また
は疾患予防食品(テーラーメイドサプリメント)の提供
システムなどに関する。
【0002】
【従来の技術】ペニシリン等の抗生物質を用いる治療法
に代表される西洋医学は、結核、赤痢、チフス等の感染
症を駆遂し、我が国における平均寿命の伸びに大きく貢
献してきた。しかし、感染症の殆どが解決されると、西
洋医学的な手法が通じない糖尿病、動脈硬化、アトピ
ー、リウマチ及び癌などのいわゆる生活習慣病が社会の
注目を集めるようになった。生活習慣病とは、食生活、
運動、休養、飲酒、喫煙など、長年の生活習慣が素因と
なって引き起こされる病気のことで、前記疾患以外に
も、脳卒中、心臓病、高血圧性疾患、腎臓病、胃及び十
二指腸潰瘍、アルコール性の肝疾患、歯周病、骨粗鬆
症、鉄欠乏性貧血などが含まれる。生活習慣病は、直接
の死因にはならないものの、合併症を引き起こし患者の
生活の質(QOL:Quality of Life)を著しく低下させる
病気が多い。これら生活習慣病の中には、生活習慣のみ
ならず、遺伝的要因によって引き起こされるものがあ
る。
【0003】生活習慣病は、高額な治療費が要求される
が、満足のいく治療効果をあげられる場合は少ない。そ
のため生活習慣病の予防に強い関心が寄せられている。
生活習慣病を予防するためには、食と運動のコントロー
ルが重要であるといわれる。特に、食は日常生活の中で
比較的手軽にコントロールできることなどから、生活習
慣病の予防方法の中でも特に重要な位置を占めている。
そのような状況下、食により自分の健康を自分で守ると
いう「セルフケア」の意識は高まり、病気の予防及び健
康増進を期待して、ビタミンやミネラルなどの栄養補助
食品(いわゆるサプリメントなど)等を積極的に摂る人
が増えている。しかし、摂取する栄養補助食品等は、主
に、雑誌や広告等に断片的に記載された情報に基づい
て、素人的判断の下に選択される場合が多く、所望の効
果が得られないばかりか副作用を引き起こす場合さえあ
るという問題がある。
【0004】一方、ヒトゲノムプロジェクトによる全ゲ
ノムのドラフトシークエンスが明らかになり、これにと
もない、各個人間における塩基配列の違いが明らかとな
りつつある。このような塩基配列の違いは、その存在頻
度の観点から、多型(ある塩基の変化が人口中1%以上
の頻度で存在しているもの)と稀なバリエーション(頻
度が1%未満のもの)とに分けられる。そのような各個
人間の塩基配列の違いとしては、1個の塩基が他の塩
基に置き換わっているもの(一塩基多型:single nucle
otide polymorphism(SNP))、1〜数十塩基(数
千塩基の場合もある)が欠失や挿入をしているもの、
2塩基から数十塩基を1単位とする配列が繰返し存在す
る部位において、その繰返し回数が異なるものなどが知
られている。これらの塩基配列の違いは、最終的に、体
の中の様々な機能をもった細胞において、どのようなタ
ンパク質(例えば、立体構造が正常なタンパク質又は異
常型タンパク質等)が、いつ、どこで、どれだけ作られ
るのかといった調節に決定的な役割を果たしたり、タン
パク質の機能や安定性に影響を与えたりしている。
【0005】よって、ゲノム研究の進展により、(1)疾
患を起こす仕組みが分子(遺伝子やタンパク質)レベル
で科学的に詳細に解明され、(2)同じ診断名や類似の症
状の疾患であっても、その背景となる疾患を起こす仕組
みの違いが分子レベルで明らかになり、それらの違いを
考慮にいれた薬剤の使い分けなどの医療の個別化(テー
ラーメイド化)が可能となり、さらには(3)個々人の疾
患の罹り易さ(疾患易罹患性)のリスク判定が可能とな
り、必要に応じて疾患を避けるためのライフスタイルを
とることによって、疾患の予防、発病の遅延等が可能と
なりつつある。糖尿病などの遺伝子的要因の強い生活習
慣病は、SNPなどゲノム情報を調べることによって予測
できるようになってきている。すなわち、ある疾患のグ
ループと正常人のグループのSNPのパターンや頻度を比
較すればどのSNPがどの病気と関連しているかという情
報が得られる。そして、その病気に関連すると思われる
SNPを有している者は、その病気に罹患する可能性が高
いと診断できる。また、ある薬物の効き目が人によって
全く異なる場合がある。この原因の一つとして個人間で
身体に発現しているタンパク質の量や質が異なることが
挙げられる。発現するタンパク質にSNPが関与している
ため、SNPを分析することは、適切な投薬の分量を計算
する上でも重要である。
【0006】このような状況のなか、日経バイオビジネ
ス2001年8月号第76頁から第80頁にはDNAチ
ップを用いて食品が生体に及ぼす影響などを分析するこ
とが記載されている。また、同第81頁から第82頁に
は、ゲノム情報を生かした食品の開発が示唆されてい
る。しかしながら、「ゲノム情報を生かした新食品のデ
ザインには一様に関心を持っているものの、具体的な研
究開発への着手はこれから」と記載されているように、
ゲノム情報に基づいた食品の開発は未だ行われていなか
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】各個人の疾患リスクま
たは現在罹患している疾患、各個人の希望などを適切に
考慮した上で、各個人に最も適した食品(栄養補助食品
または疾患予防食品)を提案するとともに、そのような
食品を提供することができれば、効率良く必要な栄養成
分を摂取できるので好都合である。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、被検者
に関する情報に応じた栄養補助成分または疾患予防成分
のいずれかまたは両方に関する成分情報を記憶した成分
情報記憶手段と、被検者に関する情報を入力する被検者
情報入力手段と、前記被検者情報入力手段により入力さ
れた前記被検者に関する情報と前記成分情報に基づい
て、被検者に適した成分情報を選択する成分情報選択手
段と、前記成分選択手段により選択された被検者に適し
た成分情報を編集する選択成分編集手段とを具備する栄
養補助食品または疾患予防食品の提供システムを提供す
る。このような、提供システムを用いることで、被検者
(以下、「顧客」ともいう。)個人個人により適した栄
養補助食品または疾患予防食品を容易かつ適切に提供す
ることができるようになる。
【0009】(2)また、本発明は、被検者に関する情
報に応じた栄養補助成分または疾患予防成分のいずれか
または両方に関する成分情報を記憶した成分情報記憶手
段と、被検者情報入力手段により入力された前記被検者
に関する情報に対応した成分情報を選択する成分情報選
択手段とを具備したコンピュータを用いた栄養補助食品
または疾患予防食品の製造方法であって、被検者に関す
る情報を入力する被検者情報入力工程と、前記被検者情
報入力工程で入力された前記被検者に関する情報に対応
して前記被検者に適した成分情報を選択する成分情報選
択工程と、前記成分情報選択工程により得られた前記被
検者に適した成分情報を用いて栄養補助食品または疾患
予防食品のいずれかまたは両方を製造する、栄養補助食
品または疾患予防食品の製造方法を提供する。このよう
な栄養補助食品または疾患予防食品の製造方法を用いれ
ば、顧客個人により適した栄養補助食品または疾患予防
食品を容易かつ適切に提供することができるようにな
る。
【0010】(3)被検者の情報としては、遺伝子型な
どの遺伝子情報、健康状態、年齢、性別、食生活に関す
る情報、被検者が不安に感じている疾患名のうち少なく
ともひとつ以上が挙げられる。また、遺伝子型として
は、疾患関連遺伝子一塩基多型(SNP)の型が挙げら
れ、疾患としては、例えば、高血圧、癌、動脈硬化、リ
ウマチ、アルツハイマー症、脳卒中、心臓病、腎臓病、
胃及び十二指腸潰瘍、アルコール性肝疾患、歯周病、骨
粗鬆症、鉄欠乏性貧血、便秘、糖尿病、またはアトピー
などの生活習慣病が挙げられる。このように被検者(顧
客)の情報を集めることでより適切かつ顧客にとっても
安心でありより満足の行く栄養補助食品または疾患予防
食品を提供することができることとなる。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の栄養補助食品または疾患
予防食品は、例えば、被検者に関する情報に応じた被検
者に適した栄養補助成分または疾患予防成分のいずれか
または両方に関する成分情報を記憶した成分情報記憶手
段と、被検者に関する情報を入力する被検者情報入力手
段と、前記被検者情報入力手段により入力された前記被
検者に関する情報に対応して前記被検者に適した成分情
報を選択する成分情報選択手段と前記成分情報選択手段
により選択された被検者に適した成分情報を編集する選
択成分編集手段と前記選択成分編集手段により編集され
た被検者に適した成分情報を出力する編集情報出力手段
と、前記編集情報出力手段によって出力された被検者に
適した成分情報に基づいて被検者に適した栄養補助食品
または疾患予防食品を製造する食品製造手段とを含む栄
養補助食品または疾患予防食品の提供システムを用いて
製造される。以下、本発明の栄養補助食品または疾患予
防食品の製造方法について説明する。
【0012】[栄養補助食品または疾患予防食品の製造
方法]ここで、栄養補助食品とは、日常生活で不足しが
ちな栄養素などの摂取を補助する食品、成分、素材など
をいい、より具体的には、ビタミンB2(リボフラビ
ン)、ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサル、ピ
リドキサミン)などのビタミンB、ビタミンC(アスコ
ルビン酸)、鉄分、カルシウム、マグネシウム、コラー
ゲン、葉酸、ビタミンB12、必須アミノ酸、ビタミン
A、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンU
などが挙げられる。また、疾患予防食品とは、疾患を予
防するのに有効な食品、成分、素材などをいい、より具
体的には、ギムネマ酸、ガルシニア、杜仲茶配糖体、ク
ロレラ、アロエエキス、ケール、スピルナ、γ−アミノ
酪酸、インスリン、大豆イソフラボン、カゼインホスホ
ペプチド、アガリスク、抗ガン剤、トコロリエノール、
コンドロイチン硫酸、ビートオリゴ糖、キシロオリゴ
糖、難消化性デキストリン、カゼインホスホペプチド、
エイコサペンタエン酸、アガリスク抽出物、ベータ−ク
リフトキサンチン、エヒガロカテインガレート、スルホ
ラファン、イチョウ葉エキス、大豆イソフラボン、大豆
サポニン、タウリン、ガルシニア、ルチン、乳酸カルシ
ウム、グルコン酸カルシウム、ブロッコリ−スフラト抽
出物、キャベツ抽出物などが挙げられる。なお、本明細
書において栄養補助食品または疾患予防食品のいずれか
または両方を単に「食品」ということもある。また、成
分情報とは、疾患等被検者に関する情報に対応して選択
される上記食品に関する情報を意味する。
【0013】本発明の食品の製造方法の一例について、
図1を用いて説明する。以下、Sは、ステップを表す。
被検者(以下、「顧客」ともいう)が、本発明の栄養補
助食品または疾患予防食品の提供システム・製造方法を
用いた食品の提供を希望する場合、例えば、図2〜図5
に示したアンケートに必要事項を記載する(S10
1)。アンケートには、遺伝子診断を希望するかどうか
に関する記載欄が設けられていることが好ましい。コン
ピュータは、顧客が遺伝子診断を希望しているかどうか
点検する(S102)。顧客が遺伝子診断を希望してい
る場合は、コンピュータがそのような指令を出す。コン
ピュータからの指令に従い、遺伝子診断を行う(S10
3)。この際、アンケートの結果または問診の結果に基
づいて、顧客が希望する、または顧客が将来罹患するお
それの高い疾患を選択し、その疾患についての遺伝子診
断のみを行っても良い。このような、顧客が希望する遺
伝子診断は、アンケートなどにOMRなどによってコン
ピュータが自動的に読み取り可能となっていることは、
本発明の好ましい実施態様である。顧客が遺伝子診断を
希望しない場合は、アンケートの結果に基づいて被検者
(顧客)に関する情報が集められる(S104)。一
方、顧客が遺伝子診断を希望する場合には、アンケート
結果と遺伝子診断の結果を合せ被検者(顧客)に関する
情報が集められることとなる(S104)。被検者(顧
客)に関する情報は、例えばポインティングデバイスを
用いて入力されても良いし、OMRなどを用いてコンピ
ュータに自動的に入力されるようにされていても良い。
【0014】栄養補助食品または疾患予防食品の提供シ
ステムは、本発明のステップ104で集められた被検者
(顧客)に関する情報が入力されることを待つ(S10
5)。顧客に関する情報が前記提供システムに入力され
ると、前記提供システムは、入力された情報に基づい
て、顧客に適した栄養補助成分または疾患予防成分(有
効成分または素材:成分情報)を選択する(S10
6)。この際に成分情報のみならず、それらの量や、食
品を製造する際に添加される添加物に関する情報も併せ
て選択されても良い。更に、食品の製造方法に関する情
報が集められることも本発明の好ましい実施態様であ
る。前記提供システムは、選択された素材などの成分情
報を編集する(S107)。編集された、食品に関する
情報は、安全面等の観点から自動的に点検されるように
されていることも、本発明の好ましい実施の態様であ
る。編集された情報は、成分情報出力手段により出力さ
れることが好ましい(S108)。モニターなどに出力
された成分情報の一例としては、図6に記載されたもの
が挙げられる。食品に関する情報が編集される際に、図
7に示されるように食品の成分などの候補が1または2
以上挙がっていても良い(S109)。このようにし
て、本発明の提供システムにより、自動的に食品の成分
または素材などが選択される。なお、食品の成分または
素材などが選択される際に、優先順位の高い疾患などに
関する有効成分または素材が優先的に選択されること
は、本発明の好ましい実施態様である。
【0015】出力された成分情報などに基づいて、食品
見本を製造する(S110)。この際に、顧客情報に適
した成分及び配合量の食品が既にあれば、改めて食品見
本を製造せずに、既存の食品を食品見本として選択して
も良い。また食品見本の製造は、食品製造手段により自
動的に行われるものも本発明の好ましい実施態様であ
る。食品製造手段としては、目的とする食品を製造する
ことができるものであれば、特に限定されるものではな
い。食品見本を顧客に提供し(S111)、顧客の評価
を待つ(S112)。ここで、食品見本とともに、摂取
プロトコル(食前がいいのか又は食後がいいのか、毎日
摂取するのがいいのか又は何日かごとに摂取するのがい
いのか、1回当たりの摂取量等)を顧客に提示し、顧客
の評価を仰ぐのも本発明の好ましい実施の態様である。
顧客が、その食品見本でよいと評価した場合、その顧客
にふさわしい食品(栄養補助食品または疾患予防食品)
が、当該顧客に提供されることとなる(S113)。そ
して、その顧客および食品に関する情報は、被検者(顧
客)に関する情報を記憶する手段(データベースなど)
に記憶されることは、本発明の好ましい実施の態様であ
る。一方、被検者がその食品見本をよしとしない場合
は、ステップ109以降を繰り返すか、ステップ101
からやり直しを行っても良い。このようにして、顧客に
ふさわしい食品が顧客に提供されることとなる。また、
当初、顧客にふさわしい食品として提供された食品も、
摂取開始後、一定期間経過時に再評価して満足いく効果
が得られていない場合や、顧客の体質や体調の変化のた
めに従来摂取してきた食品が適当でないと判断された場
合には、より有効な成分配合及び/又は摂取プロトコル
に変更されることも、本発明の好ましい実施の態様であ
る。さらに、顧客からの評価にもとづいて、食品成分の
データを最適化し、顧客から評価の低い成分は、成分情
報記憶手段を改変する手段によって、成分情報記憶手段
に記録されている情報を削除するまたは変更することも
本発明の好ましい実施の態様である。
【0016】本発明の食品の製造方法の別の態様につい
て、図8を用いて説明する。なお、S101からS10
9までについては、図1の説明において詳述したとおり
である。複数の食品候補が挙がった場合、本発明の提供
システムは、顧客からの選択情報が入力されるのを待つ
(S109a)。選択情報が本発明の提供システムに入
力されると、本発明の提供システムは、顧客に提供する
食品を決定する。このようにして、本発明の提供システ
ムにより、自動的に食品の成分または素材などが選択さ
れる。なお、食品の成分または素材などが選択される際
に、優先順位の高い疾患などに関する有効成分または素
材が優先的に選択されることは、本発明の好ましい実施
態様である。
【0017】出力された成分情報などに基づいて、食品
見本を製造する(S110)。この際に、顧客情報に適
した成分及び配合量の食品が既にあれば、改めて食品見
本を製造せずに、既存の食品を食品見本として選択して
も良い。また食品見本の製造は、食品製造手段により自
動的に行われるものも本発明の好ましい実施態様であ
る。食品製造手段としては、目的とする食品を製造する
ことができるものであれば、特に限定されるものではな
い。食品見本を顧客に提供し(S111)、顧客の評価
を待つ(S112)。ここで、食品見本とともに、摂取
プロトコル(食前がいいのか又は食後がいいのか、毎日
摂取するのがいいのか又は何日かごとに摂取するのがい
いのか、1回当たりの摂取量等)を顧客に提示し、顧客
の評価を仰ぐのも本発明の好ましい実施の態様である。
顧客が、その食品見本でよいと評価した場合、その顧客
にふさわしい食品(栄養補助食品または疾患予防食品)
が、当該顧客に提供されることとなる(S113)。そ
して、その顧客および食品に関する情報は、被検者(顧
客)に関する情報を記憶する手段(データベースなど)
に記憶されることは、本発明の好ましい実施の態様であ
る。一方、被検者がその食品見本をよしとしない場合
は、ステップ109以降を繰り返すか、ステップ101
からやり直しを行っても良い。このようにして、顧客に
ふさわしい食品が顧客に提供されることとなる。
【0018】図8に示す方法においては、顧客は、提供
された食品を継続して使用する(S120)。この実施
の態様では、本発明の提供システムが、栄養補助食品ま
たは疾患予防食品を顧客(被験者)に提供した期間を計
算する、期間計算手段を有している。本発明の提供シス
テムにより、被験者に栄養補助食品または疾患予防食品
を提供した後、一定期間経過すると、一定期間経過した
という食品提供期間情報を出力する(S121)。ここ
で、一定期間としては、20日後、1ヵ月後、2ヵ月
後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後およびこれらの期間の
1〜5日前が挙げられる。食品摂取期間情報が出力され
ると、当該顧客のへ食品評価に関する情報が送られる。
食品評価に関する情報としては、本発明の提供システム
により提供された食品が気に入ったか、症状が良くなっ
たか、食品に対する要望などを含んでも良い。食品評価
に関する情報は、本発明の提供システムにより予め登録
されていた顧客の電子メールアドレスに自動的に送信さ
れることが好ましい。また、アンケートが顧客のもとへ
送られても良い。栄養管理オペレーターが、顧客に電話
や電子メールなどで、食品評価に関する情報を取得して
も良い。食品に関する評価情報は、本発明の提供システ
ムに入力される。本発明の提供システムは、食品評価情
報を待つ。本発明の提供システムの継続評価手段は、食
品評価情報を評価し、改めてアンケートを取り直す必要
があるかどうか判断する(S123)。継続評価手段
が、改めてアンケートを取り直す必要があると判断した
場合は、本発明の提供システムは、ステップ101以降
の入力情報を待つ。継続評価手段が、改めてアンケート
を取り直す必要がないと判断した場合は、本発明の提供
システムに今後提供すべき食品に関する情報が入力され
る(S124)。本発明の提供システムは、入力された
食品に関する情報に基づいて製造すべき食品に関する情
報を表示する。表示された食品に関する情報に基づいて
食品が製造される(S125)。この際、在庫がチェッ
クされ、食品を製造せずに在庫として残っている食品が
選択されても良い。食品は、顧客に提供される(S12
6)。顧客は、現状に適した食品を得ることができ、そ
の食品を継続して摂取することにより生活習慣病などを
予防することができる。さらに、一定期間食品を摂取し
た後、その食品が評価され、評価後の最適な食品が提供
されることが好ましい。そして、評価、評価後の最適な
食品の提供の繰り返しをとおして、そのときどきに顧客
にとって最適な食品を提供しつづけることは本発明の好
ましい実施の態様である。さらに、顧客からの評価にも
とづいて、食品成分のデータを最適化し、顧客から評価
の低い成分は、成分情報記憶手段を改変する手段によっ
て、成分情報記憶手段に記録されている情報を削除する
または変更することも本発明の好ましい実施の態様であ
る。
【0019】以下、栄養補助食品または疾患予防食品の
提供システム(以下「提供システム」ともいう。)を説
明する。提供システムは、種々の情報を記憶するデータ
ベースが設けられているコンピュータ(サーバを含む)
であることが好ましい。データベースは、インターネッ
トに接続されたサーバ上に存在しており、ユーザの端末
であるクライアントからアクセス可能となっていても良
い。
【0020】[データベース]提供システムは、情報の選
択、編集が容易なようにデータベースが構成されている
ことが好ましい。データベースとして構築する際に、当
該データを分類し、整理するデータモデルとしては、階
層データモデル、ネットワークデータモデル、リレーシ
ョナルデータモデルといった公知のデータモデルを用い
ることができる。これらの中でも、リレーショナルデー
タモデルが(i)データをアプリケーションから容易に独
立することが可能となり、(ii)被検者情報に応じた新た
な表(例えば図6のような表)を容易に作成でき、(ii
i)データ操作が容易である点で特に好ましい。
【0021】ここで、リレーショナルデータモデルと
は、2次元の表(テーブル)の概念を利用し、 表の縦
一列を項目、横一列がレコードにあたるようにデータを
管理するデータモデルである。射影、選択、結合、商な
どの演算処理を用いて表から任意のデータを取り出し
て、新しい表(ビュー表等)を作成することが可能であ
り、また、複数の表からデータを抽出して新たな表を作
成することも可能である。表は、複数の組からなる。そ
れぞれの組は、被検者の氏名、生年月日、身長、体重と
いった情報からなり、行(ロー)を構成する。そして、
表の縦の列には同じ属性のデータが整理され列(カラ
ム)を構成する。それぞれの組には、管理のための数値
(インデックス)等が振られており、複数の組の当該数
値は、定義域(ドメイン)を構成していることが好まし
い。インデックスを設定することは、データの記憶装置
上の格納位置にすばやくたどりつけるため好ましい。イ
ンデックスが振られていない場合、データベースは、疾
患名などを利用して情報を検索できるように体系的に構
成されていることが好ましい。
【0022】データベースが、サーバ上に置かれている
場合、このサーバをデータベースサーバ(DBS)とよ
ぶ。データベースの管理は、データベース管理システム
(DBMS)というソフトウエアにより行うことが好ま
しい。データベース管理システム(DBMS)は、デー
タそのものを保存しているデータファイル、データベー
ス全体の情報が保存されているデータ辞書、ユーザのト
ランザクションに関する情報が保存されているログファ
イルと、障害発生時の回復作業のために利用されるバッ
クアップファイルとを具備することが好ましい。
【0023】[成分情報記憶手段]成分情報記憶手段とし
ては、被検者に関する情報(例えば、疾患名)と、食品
に添加すべき有効成分または素材(栄養補助成分または
疾患予防成分)などの成分情報とが対応付けられて記憶
されているものが好ましい。有効成分または素材につい
ては、食品に添加される量に関する情報も含まれている
ことがより好ましく、この量は、被検者の体重に関する
情報などと関連して、被検者にふさわしい量が算出でき
るようになっていることが更に好ましい。表1に疾患名
と、それに対応する食品に添加すべき有効成分または素
材の例を示す。なお、栄養補助食品として人間の良好な
栄養状態の形成に寄与し得る食品成分の情報、または各
疾患の予防に寄与し得る食品成分の情報は、栄養科学の
進歩とともに日進月歩の勢いで増加し続けている。それ
に伴い、当該成分記憶手段に記憶される、食品補助成分
または疾患予防成分についての情報は、逐次、付加及び
/または書き改められ、最新の栄養科学の知識を盛り込
んだものとなる。これにより、最新の栄養科学に基づく
より効果的な食品を、被験者へ提供することが可能とな
る。
【0024】
【表1】
【0025】[成分情報選択手段・選択成分編集手段]成
分情報選択手段は、被検者情報入力手段により入力され
た前記被検者に関する情報に対応して前記被検者に適し
た成分情報を選択する手段である。例えば、糖尿病の大
部分を占める2型糖尿病は、高脂肪食や運動不足といっ
た環境因子に、インスリン分泌やインスリン抵抗性の遺
伝因子が組み合わさって発症する多因子病であるが、被
検者の両親が糖尿病である場合には、被検者もその遺伝
的素因を受け継いでいる可能性が高く、当該被検者用の
食品の有効成分としてギムネマ酸、難消化性デキストリ
ン、フィチン酸などが選択される。さらに、遺伝子診断
により被検者が肥満の可能性が高いことが明らかになっ
た場合には、ガルシニア、ギムネマ酸、カプサンシンな
どが選択される。有効成分または素材の種類と、食品に
添加される量が併せて選択されることは本発明の好まし
い実施態様である。さらに、被験者に適した食品の候補
が、1種、2種または3種以上選択されることも本発明
の好ましい実施態様である。そして、成分情報選択手段
によって選択された成分情報は、選択成分編集手段によ
って編集されることが本発明の好ましい実施態様であ
る。すなわち、成分編集手段によれば、少なくとも食品
に添加される有効成分または素材に関する情報が編集さ
れ、この情報を用いて食品を製造することができる。こ
こで編集された情報は、各被検者に適した成分及び配合
量の食品(例えば、錠剤、カプセル剤等)のみならず、
摂取プロトコルも含み得る。
【0026】[成分情報出力手段]成分情報選択手段によ
り選択された成分情報、または更に選択成分編集手段に
より編集された成分情報などは、成分情報出力手段によ
り出力されることが好ましい。出力された成分情報など
に基づいて食品製造手段が、食品を製造する。食品製造
手段としては、食品を製造することができる手段であれ
ば特に限定されるものではないが、入力された成分情報
などに基づいて自動的に食品を製造することができるも
のが特に好ましい。成分情報などは、オペレータが監視
等できるようにディスプレーなどの表示装置を用いて出
力されても良い。そして、表示装置により表示された成
分情報などに基づいて、食品が製造されても良い。
【0027】[被検者]本発明が対象とする被検者(顧
客)は、健常者のみならず既に何らかの疾患(特に、生
活習慣病)に罹患している病人であってもよい。
【0028】[被検者に関する情報]本発明において、被
検者に関する情報としては、例えば、遺伝子情報、健康
状態、喫煙の程度、飲酒の程度、年齢、性別、身長、体
重、嗜好物に関する情報、経済状態、被検者が不安に感
じている疾患名、肌を維持したいという情報、老化防止
を希望するという情報、電子メールアドレスなどが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。被検者に
関する情報としては、遺伝子型、体重、年齢、性別、経
済状態、妊娠しているか否か、現在摂取している薬品に
関する情報、嗜好物に関する情報、被検者(顧客)が不
安に感じている疾患名などが特に好ましい。被検者に関
する情報を得る方法としては、医師による問診、アンケ
ート、遺伝子診断などが挙げられ、これらを組合せて被
検者に関する情報を得ることは、被検者に関するより多
くの情報を得ることができるためより好ましい。特に、
アンケートと遺伝子診断を組合せて被検者に関する情報
を得る方法は、簡易かつ適切な情報が得られるため特に
好ましい。生活習慣病といわれているような疾患は多因
子疾患であり一つの遺伝子の検査を実施しただけでは意
味は少なく、多数の疾患関連遺伝子多型について検査
し、総合的に判断することが望ましい。アンケートは、
光学式マーク読み取り装置(OMR)などで読み取り可
能となっていれば、被検者に関する情報を迅速に処理で
きるので、より好ましい。
【0029】[遺伝子情報]被検者の遺伝子情報は、公知
の遺伝子診断方法などを用いて入手することができる。
被検者の遺伝子情報を得るためには、まず被検者の遺伝
子検査用検体を入手する。検体としては、被検者の血
液、唾液、口内粘膜細胞等を用いることができる。検査
は、PCR-SSCP法、PCR-ASO法、PCR-シークエンス法、DNA
チップによるSNP検出法、インベーダー(Invader)法等
の遺伝子診断により行うことができる。これらの中で
も、インベーダー法を用いてSNPを検査することが好ま
しい。インベーダー法によれば、ほぼ100%の確立で
SNPを検索することができるためである。遺伝子情報に
おける遺伝子型としては、例えば、疾患との関連が指摘
されている遺伝子多型の型が挙げられる。遺伝子多型と
しては、例えば、一塩基多型(SNP)、1〜数十塩基
(数千塩基の場合もある)が欠失や挿入をしているも
の、及び2塩基から数十塩基を1単位とする配列が繰返
し存在する部位において、その繰返し回数が異なるもの
[VNTR(variable number of tandem repeat:繰り返し単
位が数塩基から数十塩基のもの)やマイクロサテライト
多型(繰り返し単位が2〜4塩基のもの)]が挙げられ
る。
【0030】より具体的には、肥満リスクを判定のため
の遺伝子多型として、β3アドレナリン受容体タンパク
質のN末から64番目のアミノ酸を規定するコドンのSNP
[Kadowaki, H. et al., Biochem. Biophys. Res. Commu
n., 215:555(1995);Motoyama, H. K. et al., Diabeto
logia 40:469(1997)]や脂肪細胞の分化に重要な転写因
子PPARγ(peroxisome proliferator-activated recept
or γ)タンパク質のN末から12番目のアミノ酸を規定
するコドンのSNP[Hara, K. et al., Biochem. Biophys.
Res. Commun., 271:212(2000)]等が挙げられる。
【0031】高血圧リスクを判定するための遺伝子多型
としては、アンジオテンシノーゲンタンパク質のN末か
ら235番目のアミノ酸を規定するコドンのSNP[Iso, H. e
t al.:J. Hypertens. 18:1197(2000)]やアンジオテンシ
ン変換酵素遺伝子の第16イントロン中のAlu配列の有無
[檜垣實男ら、血圧、3:69(1996)]等が挙げられる。
【0032】また、動脈硬化や高血圧リスクを判定する
遺伝子多型として、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素
(MTHFR)の222番目のアミノ酸を規定するコドンのS
NPが挙げられる。血中のホモシステイン濃度が高いこと
は高血圧の危険因子であることが知られており、この原
因としてMTHFRの機能低下が関係していることが確認さ
れている(Guenther, B.D.ら, Nature Struct. Biol.,
6:359-365, 1999)。血中ホモシステイン濃度が上昇す
る遺伝的な要因はヒトMTHFRのAla222がValに変異(A222
V、塩基配列ではC677→T)していることである。大腸菌
MTHFRのX線構造解析の結果が明らかにされ、ヒトMTHFR
と約33%の相同性があることから、大腸菌MTHFRの立
体構造をもとにメカニズムの解明が可能となった。
【0033】また、糖尿病のリスクを判定するためにイ
ンスリン受容体の細胞内ドメインにあるアミノ酸配列が
挙げられる。糖尿病の患者のインスリン受容体の変異を
調べたところ、インスリン受容体の細胞内ドメインにあ
るキナーゼ活性に重要なGly-X-Gly-X-X-Glyというモチ
ーフ部の中央に位置するGlyがValに変異している(Odaw
ara, M. ら, Science, 245, pp66-68, 1989)。ヒトイ
ンスリン受容体の細胞内ドメインの立体構造はATPアナ
ログとの複合体でX線構造解析結果が報告されている(H
ubbard, S.R.ら, EMBO J., 16:5572-5581, 1997)。その
立体構造上に変異部位をマップしてみると、G996V(X線
構造解析された細胞内ドメインではG36Vに相当)の変異
部位は受容体にATPが結合する部位の近傍に位置するこ
とがわかる。コンピュータグラフィックス上で、このG9
96Vのアミノ酸置換を行なうとGlyの側鎖がATPアナログ
と接触してしまうことがわかる。したがって、G996Vの
変異を受けた糖尿病患者では受容体のキナーゼ活性が低
下し、細胞内のシグナル伝達が正常に機能していないも
のと考えられる。
【0034】上記被検者の遺伝子型情報などに基づいて
疾患リスクの高い疾患名をリストアップするとともに、
そのリスクの高い順に優先順位をつけることは、本発明
の望ましい実施態様である。次いで、優先順位の高い順
に、その疾患の予防に有効な成分の配合量を増やしても
良い。各疾患に対しては、例えば、表1のような機能性
成分が適しているといわれている。
【0035】インベーダー法では、SNPがあるかどうか
検査するDNAターゲットフラグメントに対して相補的配
列を持つインベーダーオリゴと5’のフラップ構造を持
ち、SNPを検出するための相補的オリゴをシグナルプロ
ーブとして使用する。具体的には、まずターゲットDNA
に対して、インベーダーオリゴとシグナルプローブとを
ハイブリダイズさせる。このとき、インベーダーオリゴ
とシグナルプローブとは、1塩基がオーバーラップする
構造をもつ。このオーバーラップした部分に、クリアベ
ース(Cleavase)が作用し、SNP部位のシグナルプロー
ブの塩基とターゲットの塩基が相補的な場合、つまりSN
Pがない場合には、シグナルプローブの5’フリップが
切断される。切断された5’フリップは、FRET(Fluore
cenc Resonance Energy Transfer)プローブにハイブリ
ダイズする。FRETプローブには、蛍光色素とクエンチャ
ーが近接しており、蛍光が抑制される。しかし、5’フ
リップDNAが結合することにより、クリアベース(Cleav
ase)によって蛍光色素の部分が切断され、蛍光シグナ
ルを検出できる。
【0036】図9を用いて遺伝子診断による疾患リスク
判定の例を説明する。図9は、遺伝子診断を希望した場
合の検査項目の一例を示したものである。高血圧、動脈
硬化、骨粗鬆症、アルツハイマー病、肥満、喫煙による
肺ガン、飲酒による食道ガン及び咽頭ガン、虚血性心疾
患等の生活習慣病については、危険因子とされるSNP等
がいくつか解明されている。例えば、高血圧リスクを判
定するための遺伝子多型である、アンジオテンシノーゲ
ンタンパク質のN末から235番目のアミノ酸を規定する
コドンのSNPが、2本の染色体ともThy(チミン)である
場合、高血圧となる可能性が高いと診断され、2本ともM
et(メチオニン)の場合、このSNPによる高血圧の可能
性は低いと診断される。
【0037】図10は、罹患する可能性が高いと診断さ
れる疾患に関連するSNPと、その疾患名、及び食品成分
・素材の関連の例を表す図である。例えば、遺伝子診断
を希望した被検者の、ビタミンD受容体遺伝子の特定の
位置に、その機能を低下させるSNPが検出された場合、
その被検者は、将来、骨粗鬆症に罹患する可能性があ
る。そのような被検者用のサプリメントには、カルシウ
ムとともに、コンドロイチン硫酸や、カルシウムの吸収
を促進するカゼインフォスフォペプチドを配合させる。
【0038】図11は、動脈硬化とSNPの関係を表す図
である。IMT(Intimal Medial wall Thickness、頸
動脈内中膜肥厚度)の数値は、動脈硬化の指標となる。
図11から、MTHFR(メチレンテトラヒドロフォレート
レダクターゼ)は、ホモシステインの代謝に関係してい
る。MTHFRは、5,10-メチレンテトラヒドロフォレート
を、5-メチルテトラヒドロフォレートに還元する役割を
果たしていることがわかる。MTHFRの677番目の塩基が、
2本の染色体ともチミン(T/T)であり、かつ、アンジ
オテンシン変換酵素(ACE 、エース)の16番目のイント
ロン中に通常存在するヒト型Alu配列が、2本の染色体
とも欠失(D/D型)である場合に、極度に動脈硬化にな
りやすいことがわかる。すなわち、MTHFR遺伝子の677番
目の塩基が、TTホモ接合型であると、遺伝的に活性の低
いMTHFRが産生され、5-メチルテトラヒドロフォレート
の供給は不十分となる。その結果、スムーズにホモシス
テインが代謝されなくなり、血中にホモシステインが蓄
積される。そして、これが動脈硬化の原因になると考え
られる。そこで、ホモシステインがスムーズに代謝され
るように、5,6,7,8-テトラヒドロフェレートの前駆体で
ある、「葉酸(ビタミンM)」、メチオニンシテターゼ
の補酵素である、「ビタミンB12」、および、シスタチ
オニンβ-シンターゼ及びシスタチオニンγ-リアーゼの
両方の補酵素である、「ビタミンB6」の3種類のビタ
ミン混合物をサプリメントとして、顧客に摂取させるこ
とによって、MTHFRの遺伝子多型に起因する動脈硬化を
抑えることができる。また、これら3種のビタミンに加
え、動脈硬化に対応したエイコサペンタエン酸、大豆イ
ソフラボン、大豆サポニン、タウリンなどを含むサプリ
メントが処方される(図10)。
【0039】[食品の形態]食品の形態としては、カプセ
ル、錠剤、顆粒、ドロップ、ゼリー、シロップ、液状な
ど公知の製剤形態を採用することができる。公知の製剤
形態の中では、ゼリー、錠剤、ドロップ、シロップ、液
状など経口投与される形態のものが好ましく、これらの
中でも被検者が選択した種類の製剤形態が特に好まし
い。製剤形態に応じた公知の製造方法によって、食品を
製造することができる。
【0040】[栄養補助成分または疾患予防成分]栄養補
助成分または疾患予防成分は、例えば表1に挙げられる
ような有効成分または素材が挙げられるが、これらに限
定されるものではなく、各疾患などにふさわしいとされ
る有効成分または素材が挙げられる。栄養補助成分また
は疾患予防成分の量は、顧客の体重や遺伝子型などに基
づいて適切に調整されることが好ましい。成分の量とし
ては、成分によって異なるが、一般的には、体重60k
g当たり、1日の投与量として、0.01mg〜100
0mg、より好ましくは、1mg〜500mg、より好
ましくは、5mg〜100mgを配合してサプリメント
組成物を調整することが好ましい。
【0041】[添加剤]栄養補助食品または疾患予防食品
は、有効成分のほかに、公知の添加剤を含んでいても良
い。添加剤としては、担体、矯味剤、賦形剤、結合剤、
崩壊剤、保存剤、酸化防止剤などが挙げられる。これら
のうちでも、矯味剤を添加することは、栄養補助食品ま
たは疾患予防食品をおいしく摂取することを可能とする
ため特に好ましい。
【0042】
【実施例】〔実施例1〕便秘、高血圧及び高血中コレス
テロール濃度のヒトに適したサプリメント アンケートにより、被検者Aに関する情報として、被検
者Aは、便秘がちで、かつ高血圧であり、さらに血中コ
レステロール濃度が高いという情報、および被検者A
は、製剤の種類として錠剤を希望するという情報を得
た。この被検者Aに関する情報が、本発明の栄養補助食
品または疾患予防食品の提供システムに入力されると、
前記提供システムが、被検者Aに関する情報を被検者に
適した栄養補助成分または疾患予防成分のいずれかまた
は両方を選択および編集し、食品の成分情報を表示し
た。この情報を用いて、以下のように製剤を製造した。
【0043】すなわち、タンブル型混合機に、キシロオ
リゴ糖粉末5重量部、フラクトオリゴ糖粉末5重量部、
難消化性デキストリン粉末7重量部、グアーガム分解物
粉末5重量部、キトサン粉末8重量部、低分子アルギン
酸ナトリウム粉末5重量部、杜仲茶配糖体粉末2重量
部、かつお節オリゴペプチド粉末3重量部を順次加え十
分混合した。次いで、得られた混合粉末を、湿式打錠法
によって打錠して1錠300mgの錠剤とした。エタノール
を溶媒としたセラックによってこの錠剤をコーティング
して直径9mm、最大厚さ4mm、重さ320mgのレンズ形の
コーティング錠を得た。
【0044】上記コーティング剤は、食品見本として顧
客に提供され、顧客がよしと判断すれば、その顧客に提
起的に必要量が提供されることとなる。
【0045】〔実施例2〕便秘で且つ骨粗鬆症の遺伝的
危険因子を有するヒトに適したサプリメント 被検者Bは、アンケートにより便秘がち、および食品の
種類として、錠剤を希望すると答え、さらに骨粗鬆症危
険因子に関する遺伝子検査の結果、ビタミンD受容体遺
伝子の第2エクソンに存在するFokI多型がFF型又はF
f型と診断された。被験者Bに関する情報を提供システ
ムに入力し、食品に関する情報をえた。その情報に基づ
いて被検者Bに適した栄養補助食品または疾患予防食品
として、以下のような成分配合の錠剤を製造した。な
お、ここでビタミンD受容体遺伝子の第2エクソンに存
在するFokI多型は、日常の牛乳摂取量と骨密度との関係
に影響を及ぼすことが明らかとなっており、この多型が
FF型又はFf型の場合には牛乳を多く摂取することに
より骨密度が高くなり、ff型の場合には牛乳を多く摂
取しても骨密度に何ら影響がないことが知られている。
よって、CPP(カゼインホスホペプチド)およびカル
シウムを食品に、配合することによって、骨密度低下予
防効果(骨粗鬆症予防効果)を期待することができる。
なお、CPPは牛乳タンパク質から調製されたカルシウ
ム吸収促進物質である。まず、タンブル型混合機に、C
PP粉末10重量部、乳酸カルシウム粉末10重量部、
キシロオリゴ糖5重量部及びフラクトオリゴ糖5重量部
を順次加え十分混合した。次いで、得られた混合粉末を
湿式打錠法によって打錠して、1錠300mgの錠剤とし
た。エタノールを溶媒としたセラックによってこの錠剤
をコーティングして、直径9mm、最大厚さ4mm、重さ32
0mgのレンズ形のコーティング錠を得た。
【0046】上記コーティング剤は、食品見本として顧
客に提供され、顧客がよしと判断すれば、その顧客に提
起的に必要量が提供されることとなる。
【0047】〔実施例3〕遺伝子診断の結果ビタミンD
受容体の第2エクソンのFokI多型がFF型であると診断
された場合のサプリメント 顧客A(以下、被験者ともいう)は、アンケート中で
「年齢17歳」、「便秘がち」、「血縁関係の親戚に大腸
ガンに罹患した人が多い」、「乳糖不耐症である」と答
えた。この実施例においては、本発明の第2の実施の態
様である、提供システムを用いた。
【0048】被験者は、遺伝子診断を希望していた。イ
ンベーダー法による遺伝子診断の結果、「ビタミンD受
容体の第2エクソンのFokI多型がFF型である」という
検査結果が出た。なお、ビタミンD受容体の第2エクソ
ンのFokI多型は、日常における牛乳摂取量と骨密度との
関係に影響を及ぼすことが判明しているSNPである。こ
のSNPがFF型又はFf型の場合には、牛乳を毎日一定
量以上、摂取することで骨密度が高くなり、一方、ff
型の場合には、牛乳を多量に摂取しても、骨密度にはあ
まり影響のないことがアソシエーションスタディーの結
果から明らかとなっている。なお、顧客Aは、乳糖不耐
症のため牛乳を飲むことができず、サプリメントでその
分を補いたいと考えていた。
【0049】顧客Aに対するアンケート調査及び遺伝子
検査の結果に関する情報が、本発明の提供システムに入
力された。本発明の提供システムは、入力された情報に
基づいて、顧客に適した栄養補助成分または疾患予防成
分(有効成分または素材:成分情報)を選択した(S1
06)。この際に成分情報のみならず、それらの量や、
食品を製造する際に添加される添加物に関する情報も併
せて選択された。本発明の提供システムは、選択された
素材などの成分情報を編集した(S107)。編集され
た食品に関する情報は、本発明の提供システムの安全性
点検手段により安全面等の観点から自動的に点検され
た。編集された情報は、成分情報出力手段により出力さ
れた(S108)。その際、食品に関する情報が編集さ
れる際に、図7に示された食品の成分などの候補が3つ
挙がっていた(S109)。図7のリストをを顧客A
に、一ヶ月当りの費用と、配合した各サプリメント成分
についての情報、そして、日常心がけるべき生活スタイ
ルについてのアドバイスを記載したコメントを添えて送
付した。被験者は、第2候補のサプリメントを希望し
た。本発明の提供システムは、顧客からの選択情報が入
力されるのを待った(S109a)。第2候補を選択し
たという選択情報が本発明の提供システムに入力される
と、本発明の提供システムは、顧客に提供する食品を決
定した。このようにして、本発明の提供システムによ
り、自動的に食品の成分または素材などが選択された。
選択された食品情報に基づき食品が製造された。
【0050】顧客が選択された食品を摂取し1ヶ月経過
後、本発明の提供システムは、顧客に対し電子メールメ
を自動送信した。その結果、顧客はそれに対し電子メー
ルの返信をした。その内容は、便秘が改善され、体調も
摂取前よりも良好であるというものだった。結局、サプ
リメントにより便秘が改善されたことが判明した。その
後、栄養管理オペレーターが顧客Aに電子メールおよび
電話等で連絡をとり、状態チェックを行った。顧客から
の電子メールには同一の食品を継続する欄にチェックが
あったため本発明の提供システムは、顧客に対し第2候
補の食品(サプリメント)をさらに継続使用するよう指
示した。(もし、症状の改善が認められない場合には、
サプリメント成分の再検討を行なって、別の成分のサプ
リメントを提案する予定であった。)第2候補のサプリ
メントを継続するという食品情報が、本発明の提供シス
テムに入力された。入力された食品情報に従い、食品が
製造され、顧客にそのサプリメントが提供された。さら
に、一定期間経過後、栄養管理オペレーターが顧客Aに
連絡をとり、状態チェックを行った。その結果、生活ス
タイル・体調の変化等により、それまで摂取してきたサ
プリメントがあまり効果がなくなってきたことが判明し
た。そこで、再度顧客Aにアンケートを取り直し、取り
直した結果に基づいて成分を変えた新たなサプリメント
を顧客Aに提供した。このように、「使用」そして「評
価」、「使用」そして「評価」を繰り返すことによっ
て、顧客が年齢を重ねていくごとに、その時々に応じ
て、顧客に対し、最適な配合成分のサプリメントを確立
し、それを提供していくことができた。
【0051】〔実施例4〕医師に動脈硬化と診断され、
遺伝子診断の結果MTHFRの677番目の塩基が(T/T)と診断
された場合のサプリメント 本実施例の被験者(以下、顧客ともいう。)は遺伝子診
断を希望していた。実施例3と同様にしてサプリメント
を製造した。遺伝診断の結果、MTHFRの677番目の塩基
が、TTホモ接合型であり、かつ、アンジオテンシンコン
バーティングエンザイムの16番目のイントロン中に通常
存在するヒト型Alu配列が、2本の染色体とも欠失(D/D
型)であった。葉酸(ビタミンM)、ビタミンB12、
およびビタミンB6の3種類のビタミン混合物に加え、
エイコサペンタエン酸、大豆イソフラボン、大豆サポニ
ン、タウリンなどを含むサプリメントがを製造し、提供
した。3ヶ月間のこのサプリメントを摂取しつづけたと
ころ動脈硬化に改善が見られた。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、各個人の疾患リスクま
たは現在罹患している疾患、各個人の希望などを適切に
考慮した上で、各個人に最も適した食品(栄養補助食品
または疾患予防食品)を提供することができる。そし
て、本発明によれば、顧客も自分に適したテーラーメイ
ドの食品を安心して摂取することができ、従来のサプリ
メントとの差別化が図られることとなる。
【0053】本発明によれば、素人知識による栄養補助
食品または疾患予防食品の選択を排除し、各個人にふさ
わしい栄養補助食品または疾患予防食品を提供すること
ができる。これにより、安心感の高い、栄養補助食品ま
たは疾患予防食品を提供することができ、より高い薬理
効果が得られることとなる。
【0054】また、本発明の食品提供システムによれ
ば、大量の顧客に対しても、顧客のニーズに応じた食品
を迅速に提供することができることとなる。
【0055】また、本発明の食品提供システムによれ
ば、顧客に食品を提供した期間を管理することができ、
それにより、定期的な食品の見直しをすることができ
る。それにより、各顧客に最適な食品(サプリメント)
を提供しつづけることができる。
【0056】また、本発明の食品提供システムによれ
ば、治療が困難な生活習慣病を効果的に予防することが
できる。特に、遺伝的要因の強く、治療が困難である生
活習慣病に対し、最適な予防食品を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の栄養補助食品または疾患予防
食品の製造方法の一例を示すフローチャートである。
【図2】図2は、アンケートの一例である(図3に続
く)。
【図3】図3は、アンケートの一例である(図4に続
く)。
【図4】図4は、アンケートの一例である(図5に続
く)。
【図5】図5は、アンケートの一例である。
【図6】図6は、モニターなどに出力された成分情報の
一例を示す。
【図7】図7は、実施例3で挙げられた食品の成分など
の候補を表す。
【図8】図8は、本発明の栄養補助食品または疾患予防
食品の製造方法の一例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、遺伝子診断を希望した場合の検査項目
の一例を示す。
【図10】図10は、罹患する可能性が高いと診断され
る疾患に関連するSNPと、その疾患名、及び食品成分・
素材の関連の例を表す図である。
【図11】図11は、動脈硬化とSNPの関係を表す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 利夫 東京都小金井市東町1−11−23 Fターム(参考) 4B018 ME02 ME03 ME04 ME05 ME10 ME11 MF14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検者に関する情報に応じた栄養補助成分
    または疾患予防成分のいずれかまたは両方に関する成分
    情報を記憶した成分情報記憶手段と、 被検者に関する情報を入力する被検者情報入力手段と、 前記被検者情報入力手段により入力された前記被検者に
    関する情報と前記成分情報に基づいて、被検者に適した
    成分情報を選択する成分情報選択手段と、 前記成分選択手段により選択された被検者に適した成分
    情報を編集する選択成分編集手段と、 を具備する栄養補助食品または疾患予防食品の提供シス
    テム。
  2. 【請求項2】前記被検者に関する情報が、被検者の遺伝
    子情報を含む情報である、請求項1に記載の栄養補助食
    品または疾患予防食品の提供システム。
  3. 【請求項3】前記被検者に関する情報が、被検者の健康
    状態、体重、年齢、性別、経済状態、被検者が不安に感
    じている疾患名のうち少なくともひとつ以上を含む情報
    である、 請求項1に記載の栄養補助食品または疾患予防食品の提
    供システム。
  4. 【請求項4】更に、選択成分編集手段により編集された
    被検者に適した成分情報を出力する編集情報出力手段を
    具備した請求項1から3のいずれか1項に記載の栄養補
    助食品または疾患予防食品の提供システム。
  5. 【請求項5】更に、前記編集情報出力手段によって出力
    された被検者に適した成分情報に基づいて被検者に適し
    た栄養補助食品または疾患予防食品を製造する食品製造
    手段を有する請求項4に記載の栄養補助食品または疾患
    予防食品の提供システム。
  6. 【請求項6】更に、栄養補助食品または疾患予防食品を
    被験者に提供した期間を計算する、期間計算手段を有
    し、 被験者に栄養補助食品または疾患予防食品を提供した
    後、一定期間経過すると、一定期間経過したという食品
    提供期間情報を出力する請求項4に記載の栄養補助食品
    または疾患予防食品の提供システム。
  7. 【請求項7】被験者が動脈硬化になりやすいという情報
    を入力された場合に、被検者に適した成分情報として、
    葉酸、ビタミンB6、およびビタミンB12を含む成分
    が選択されることを特徴とする請求項4に記載の栄養補
    助食品または疾患予防食品の提供システム。
  8. 【請求項8】被検者が動脈硬化になりやすいという情報
    が、被検者のMTHFR遺伝子の677番目の塩基がTT
    ホモ接合型で、かつアンジオテンシンコンバーティング
    エンザイム遺伝子の16番イントロンのヒト型Alu配列
    が、二本の染色体とも欠失(D/D型)であることに基
    づく情報であることを特徴とする請求項7記載の栄養補
    助食品または疾患予防食品の提供システム。
  9. 【請求項9】被検者に関する情報に応じた栄養補助成分
    または疾患予防成分のいずれかまたは両方に関する成分
    情報を記憶した成分情報記憶手段と、被検者情報入力手
    段により入力された前記被検者に関する情報に対応した
    成分情報を選択する成分情報選択手段とを具備したコン
    ピュータを用いた栄養補助食品または疾患予防食品の製
    造方法であって、 被検者に関する情報を入力する被検者情報入力工程と、 前記被検者情報入力工程で入力された前記被検者に関す
    る情報に対応して前記被検者に適した成分情報を選択す
    る成分情報選択工程と、 前記成分情報選択工程により得られた前記被検者に適し
    た成分情報を用いて栄養補助食品または疾患予防食品の
    いずれかまたは両方を製造する、 栄養補助食品または疾患予防食品の製造方法。
  10. 【請求項10】被検者の情報が、遺伝子型、健康状態、
    年齢、性別、食生活に関する情報、被検者が不安に感じ
    ている疾患名のうち少なくともひとつ以上を含む請求項
    9に記載の栄養補助食品または疾患予防食品の製造方
    法。
  11. 【請求項11】遺伝子型が、疾患関連遺伝子一塩基多型
    (SNP)の型、またはマイクロサテライトである請求
    項10に記載の栄養補助食品または疾患予防食品の製造
    方法。
  12. 【請求項12】疾患が生活習慣病である請求項10に記
    載の栄養補助食品または疾患予防食品の製造方法。
  13. 【請求項13】生活習慣病が、高血圧、癌、動脈硬化、
    リウマチ、アルツハイマー症、脳卒中、心臓病、腎臓
    病、胃及び十二指腸潰瘍、アルコール性肝疾患、歯周
    病、骨粗鬆症、鉄欠乏性貧血、便秘、糖尿病、またはア
    トピーである請求項12に記載の栄養補助食品または疾
    患予防食品の製造方法。
  14. 【請求項14】遺伝子型を診断する方法として、インベ
    ーダー法、またはDNAチップ法を用いることを特徴と
    する請求項11、請求項12または請求項13に記載の
    栄養補助食品または疾患予防食品の製造方法。
  15. 【請求項15】被検者の遺伝子情報に基づいて被検者に
    適した栄養補助食品または疾患予防食品のいずれかまた
    は両方を製造する栄養補助食品または疾患予防食品の製
    造方法。
  16. 【請求項16】被検者の遺伝子情報を得る遺伝子情報取
    得工程と、 遺伝子情報取得工程で得られた前期被検者の遺伝子情報
    に基づいて前記被検者に適した栄養補助成分または疾患
    予防成分のいずれかまたは両方に関する成分情報を選択
    する成分情報選択工程と、 を含む栄養補助食品または疾患予防食品の製造方法。
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